JP2000115584A - 水平輪郭補正回路およびカメラシステム - Google Patents

水平輪郭補正回路およびカメラシステム

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JP2000115584A
JP2000115584A JP10279801A JP27980198A JP2000115584A JP 2000115584 A JP2000115584 A JP 2000115584A JP 10279801 A JP10279801 A JP 10279801A JP 27980198 A JP27980198 A JP 27980198A JP 2000115584 A JP2000115584 A JP 2000115584A
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horizontal
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Yasushi Sato
泰史 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画質の低下を防いで適切に水平輪郭補正が行
え、これにより鮮明度が高く高画質の映像が得られる水
平輪郭補正回路を提供する。 【解決手段】輪郭補正回路100においては、第1のL
PF110により輝度信号本線の水平周波数の調整を行
い、これとは別個の、第3のLPF116および第4の
LPF118により、水平輪郭補正信号用の輝度信号を
生成する。この第3のLPF116および第4のLPF
118により生成された輝度信号より、第1のHPF1
24および第2のHPF128においてfs の1/2お
よび1/4をピーク周波数とする帯域の信号を水平輪郭
補正信号として抽出し、これを第2の乗算器126およ
び第3の乗算器130により各々所定のゲインに調整し
て、第3の加算器132および第4の加算器134で輝
度信号に加算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば単板CC
Dカメラなどに適用して好適な、水平輪郭補正時の画質
の劣化を防ぎ鮮明度が高く高画質の映像信号が得られる
ような水平輪郭補正回路と、そのような水平輪郭補正回
路を適用し高画質の映像信号が得られるカメラシステム
に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体技術の進展などにより、CCD(C
harge Coupled Device) の高解像度化、高感度化および
小型化は著しく、近年では放送局用、業務用のカメラシ
ステムでさえCCDカメラが使用されるようになってい
る。そのようなCCDカラーカメラの撮像方式として
は、CCD1個からカラー情報が得られる単板式と、C
CD3個で得られる3板式を始めとする多板式とに分け
ることができるが、比較的簡単に高解像度のカラー画像
が得られることから、家庭用ビデオカメラなどを中心と
して単板式カメラが幅広く用いられている。
【0003】この単板式カラーカメラにおいては、1つ
のCCD撮像素子からの信号出力に色情報を持たせるた
めに、CCDの各画素に色フィルタをのせる必要があ
る。この色フィルタの配列方法にも、種々のものが開発
され、実用化されているが、現在では、イエロー(Y
e)、シアン(Cy)、マゼンタ(Mg)、グリーン
(G)の補色4色の色フィルタを、図3に示すように、
水平2画素×垂直4画素に繰り返し配置した、補色モザ
イク配列が広く用いられている。また、一般的にCCD
カメラにおいては、より高画質な映像を得るために、輪
郭補正処理を行う場合が多い。これは、被写体の輪郭を
強調してはっきりさせることにより、鮮明度の高い画像
を得ようとする処理である。
【0004】CCDカメラにおいて、水平および垂直方
向に輪郭補正を行うこれまでの回路の構成を図4に示
す。この輪郭補正回路900においては、入力された映
像信号S0 は、第1の遅延回路902および第2の遅延
回路904において、各々走査線1本分ずつ遅延され、
走査線2本分遅延された信号S2 が第1の加算器906
において元の入力映像信号S0 と加算される。この加算
された信号が、除算器907で1/2にされ、減算器9
08において走査線1本分遅延された信号S1 と減算さ
れて、垂直方向の輪郭信号が算出される。そして、この
輪郭信号は、第2のLPF912を経て第1の乗算器9
14において所定の係数αが乗じられ、輝度信号に付加
する垂直輪郭補正信号として第4の加算器934に印加
される。
【0005】また、第1の遅延回路902において生成
された信号S1 は、第1のLPF910を経て輝度信号
本線信号として第4の加算器134に出力される。な
お、第1のLPF910は、1+Z-1を基本として、水
平周波数特性の低下を押さえるために、4個以上のタッ
プから構成されるフィルタである。
【0006】また、この第1のLPF910の出力信号
より、第1のBPF924においてfS /2にピークを
もつ所定の帯域の信号が取り出され、第2の乗算器92
6において所定のゲインβを乗じられ、fS /2にピー
クをもつ水平輪郭補正信号が生成される。同様に、第1
のLPF910の出力信号より、第2のHPF928に
おいてfS /4にピークをもつ所定の帯域の信号が取り
出され、第3の乗算器930において所定のゲインθを
乗じられ、fS /4にピークをもつ水平輪郭補正信号が
生成される。
【0007】これら第2の乗算器926で生成されたf
S /2にピークをもつ水平輪郭補正信号と、第3の乗算
器930で生成されたfS /4にピークをもつ水平輪郭
補正信号とを第3の加算器932において加算し、水平
輪郭補正信号とし第4の加算器934に出力する。そし
て、第4の加算器934において、輝度信号本線に対し
て、垂直輪郭補正信号および水平輪郭補正信号が加算さ
れ、輪郭補正の行われた輝度信号として出力される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような輪郭補正回路においては、水平方向の鮮明度を
上げようと、fS /2の水平輪郭補正信号に大きなゲイ
ンを与えると、水平2×垂直4繰り返し色コーディング
の影響で、水平方向の輝度偽信号のレベルも同時にゲイ
ンアップすることになり、水平輝度偽信号の増加によっ
て画質が低下するという問題がある。すなわち、図3に
示したような補色モザイクフィルタの2×4配列におい
ては、水平fS /2には、色フィルタの感度の違いによ
る信号差が存在するため、第1のLPF910に次数の
高いフィルタを用いた場合には、フィルタの過渡特性が
劣化し、画質が低下するのである。また、水平輪郭補正
信号を求める系の入力信号については、垂直方向のフィ
ルタ処理を行っていないため、図5に示すように、水平
エッジ付近でライン間の水平輪郭補正信号にレベル差が
生じ、その影響で、エッジ付記に輝度信号から色信号へ
のフリッカであるクロスカラーが発生し、画質を低下さ
せるという問題もある。
【0009】したがって本発明の目的は、画質の低下を
防いで適切に水平輪郭補正が行え、これにより鮮明度が
高く高画質の映像が得られる水平輪郭補正回路を提供す
ることにある。また本発明の他の目的は、そのような水
平輪郭補正回路を用いることにより、鮮明で高品質な映
像を撮影することのできるカメラシステムを提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明の水
平輪郭補正回路は、所定のカラーコーディングで配置さ
れた複数の画素ごとの撮像素子を有する撮像手段よりフ
ィールド蓄積モードにて読み出された画素データに基づ
いて生成された輝度信号に対して、水平輪郭補正を行う
回路であって、前記生成された輝度信号の水平周波数を
所定の範囲に制限し、当該水平周波数の制限された輝度
信号を出力する所定の次数の第1のフィルタ回路と、前
記生成された輝度信号に基づいて、水平輪郭補正信号用
の輝度信号を生成する、前記第1のフィルタ回路よりも
次数の低い第2のフィルタ回路と、前記第2のフィルタ
回路により生成された輝度信号より、所定のピーク周波
数を有する周波数帯の信号を水平輪郭補正信号として抽
出する水平輪郭補正信号抽出手段と、前記抽出した水平
輪郭補正信号を前記第1のフィルタ回路より出力される
輝度信号に加算する加算回路とを有する。
【0011】このような構成の水平輪郭補正回路におい
ては、所定の次数の第1のフィルタ回路により入力され
る輝度信号の水平周波数を所定の範囲に制限しておき、
それとは別個の、その第1のフィルタ回路よりも次数の
少ない第2のフィルタ回路により、水平輪郭補正信号用
の輝度信号を生成しておく。そして、この第2のフィル
タ回路により生成された輝度信号より、水平輪郭補正信
号抽出手段において、所定のピーク周波数を有する周波
数帯の信号を水平輪郭補正信号として抽出し、この水平
輪郭補正信号を、加算回路において、前記第1のフィル
タ回路より出力される輝度信号に加算することにより、
水平輪郭補正の行われた輝度信号が得られる。
【0012】また、本発明のカメラシステムは、所定の
カラーコーディングで配置された複数の画素ごとの撮像
素子を有し、フィールド蓄積モードにより当該画素デー
タを出力する撮像手段と、前記出力された画素データに
基づいて輝度信号および色信号を生成する第1の信号処
理手段と、前記生成された輝度信号に対して、少なくと
も水平輪郭補正を行う輪郭補正手段とを有するカメラシ
ステムであって、前記輪郭補正手段は、前記生成された
輝度信号の水平周波数を所定の範囲に制限し、当該水平
周波数の制限された輝度信号を出力する所定の次数の第
1のフィルタ回路と、前記生成された輝度信号に基づい
て、水平輪郭補正信号用の輝度信号を生成する、前記第
1のフィルタ回路よりも次数の低い第2のフィルタ回路
と、前記第2のフィルタ回路により生成された輝度信号
より、所定のピーク周波数を有する周波数帯の信号を水
平輪郭補正信号として抽出する水平輪郭補正信号抽出手
段と、前記抽出した水平輪郭補正信号を前記第1のフィ
ルタ回路より出力される輝度信号に加算する加算回路と
を有する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1およ
び図2を参照して説明する。本実施の形態においては、
たとえば8mmビデオカメラなどの、家庭用カムコーダ
を例示して本発明を説明する。なお、このビデオカメラ
は、補色モザイク単板CCDカラーカメラである。
【0014】図1は、そのビデオカメラの構成を示すブ
ロック図である。ビデオカメラ10は、CCD部11、
CDS(相関2重サンプリング)部12、AGC部1
3、ADC(アナログ−デジタル変換器)14、色分離
部15、輝度信号処理部16、第1のDAC(デジタル
−アナログ変換器)17、色信号処理部18および第2
のDAC(デジタル−アナログ変換器)19を有する。
まず、各部の構成について説明する。CCD部11は、
1つのCCD(Charge Coupled Device) を有し、撮影し
た映像を電気信号に変換してCDS部12に出力する。
このCCDは、たとえば1/4〜1/6程度の画素面積
で25万画素〜40万画素程度の画素数を有し、、フォ
トレジスト工程で既に色フィルタが各画素に対して設け
られているオン・チップ・カラー・フィルタ(OCC
F)方式のCCDである。またその色フィルタの配列
は、図3に示したような補色モザイク配列である。
【0015】CDS(Correlated Double Sampling:相関
2重サンプリング) 部12は、サンプル/ホールド(S
/H)回路を有する回路であって、CCD部11から入
力される信号を波形整形するとともに、その入力信号に
含まれるランダムノイズの除去を行う。また、S/H回
路のサンプリングパルスを停止する前値ホールドによ
り、欠陥の補正も行う。CDS部12で整形された信号
は、AGC部13に出力される。
【0016】AGC(Automatic Gain Control)部13
は、CCD部11からの出力信号の大きさが変化しても
信号の振幅が常に一定になるように、増幅利得を帰還制
御してCDS部12より入力される信号を増幅する。得
られた信号は、ADC14に出力される。
【0017】ADC(Analog-Degital Convertor:アナロ
グ−デジタル変換器)14は、AGC部13より入力さ
れる信号を、たとえば8〜16ビットでA/D変換して
デジタル信号に直し、色分離部15に出力する。
【0018】色分離部15は、ADC14より入力され
た信号を、輝度信号と2種類の色差信号に分離し、各々
輝度信号処理部16および色信号処理部18に出力す
る。輝度信号は、AGC部13より入力された信号の直
流成分をLPF(Low Pass Filter:低域通過フィルタ)
で分離することにより、また、各色差信号は、AGC部
13より入力された信号の基本波成分を、BPF(Band
Pass Filter:帯域通過フィルタ) で分離することによ
り、各々検出される。
【0019】輝度信号処理部16は、色分離部15より
入力される輝度信号に対して、ガンマ補正、輪郭補正信
号の付加、動機信号の付加などの信号処理を行い、得ら
れた信号を第1のDAC17に出力する。なお、輝度信
号処理部16で行われる、本発明に係わる輪郭補正信号
を付加する処理、換言すれば輪郭補正処理については、
後に詳細に説明する。
【0020】第1のDAC(Degital-Analog Convertor:
デジタル−アナログ変換器)17は、輝度信号処理部1
6より入力される輝度信号を、D/A変換してアナログ
信号に直し、たとえばNTSCなどの所定の方式のテレ
ビジョン信号の輝度信号Yとして出力する。
【0021】色信号処理部18は、色分離部15より入
力される色差信号に対して、原色分離、ホワイトバラン
ス、ガンマ補正、色差信号の形成、変調処理などの信号
処理を行い、2つの色差信号R−YおよびB−Yを生成
して第2のDAC19に出力する。
【0022】第2のDAC(Degital-Analog Convertor:
デジタル−アナログ変換器)19は、色信号処理部18
より入力される色差信号を、各々D/A変換してアナロ
グ信号に直し、たとえばNTSCなどの所定の方式のテ
レビジョン信号の色差信号R−YおよびG−Yとして出
力する。
【0023】次に、このような構成のビデオカメラ10
の動作についてまとめて説明する。CCD部11におい
て撮影により得られた映像信号は、CDS部12に入力
され波形整形、ランダムノイズの除去および欠陥の補正
などの処理が行われ、AGC部13で所定の振幅になる
ようにゲイン調節されて、ADC14においてデジタル
信号に変換される。デジタル信号に変換された映像信号
は、色分離部15において輝度信号と2つの色差信号に
分離される。
【0024】分離された輝度信号は、輝度信号処理部1
6においてガンマ補正、輪郭補正などの処理が行われ
て、同期信号が付加され、第1のDAC17においてア
ナログ信号に戻されて、輝度信号Yとして出力される。
一方、分離された色信号処理部18は、色信号処理部1
8において原色分離されてR,G,B信号に変換され、
ホワイトバランス、ガンマ補正などの処理が行われ、マ
トリクス回路により再び色差信号に戻され、変調処理に
よりサブキャリアが変調されて、最後に第2のDAC1
9によりアナログ信号に戻されて、色差信号R−Yおよ
びB−Yとして出力される。
【0025】次に、このようなビデオカメラ10の、輝
度信号処理部16に包含される、本発明に係わる輪郭補
正回路について、図2を参照して説明する。図2は、そ
の輪郭補正回路100の構成を示すブロック図である。
輪郭補正回路100は、第1の遅延回路102(1HD
L1)、第2の遅延回路104(1HDL2)、第1の
加算器106、除算器107、減算器108、第1のL
PF110(LPF1)、第2のLPF112(LPF
2)、第1の乗算器114、第3のLPF116(LP
F3)、第4のLPF118(LPF4)、第2の加算
器120、スライス回路122(SLICE)、第1の
BPF124(BPF1)、第2の乗算器126、第2
のBPF128(BPF2)、第3の乗算器130、第
3の加算器132および第4の加算器134を有する。
【0026】まず、各構成部の機能について説明する。
第1の遅延回路102は、入力された映像信号S0 に対
して、走査線1本分遅延させた信号S1 を生成する。第
2の遅延回路104は、第1の遅延回路102において
生成された信号S1を、さらに走査線1本分遅延させ、
映像信号S0 を走査線2本分遅延させた信号S2 を生成
する。
【0027】第1の加算器106は、入力された映像信
号S0 と、第2の遅延回路104で生成された映像信号
0 を走査線2本分遅延させた信号S2 とを加算する。
除算器107は、第1の加算器106において加算され
た信号の振幅を1/2にし、元の映像信号と同じレンジ
の信号(S0 +S2 )/2を求める。減算器108は、
第1の遅延回路102において生成された信号S1 より
除算器107において求められた信号(S0 +S2 )/
2を減じ、垂直方向の輪郭だけを抽出した垂直アパコン
(Aperture Control)信号Aを算出する。
【0028】第1のLPF110は、第1の遅延回路1
02において生成された信号S1 の所定の高周波成分を
カットし、輪郭補正信号が付加される本線の輝度信号を
生成する。第1のLPF110は、1+Z-1を基本と
し、水平周波数特性の低下を押さえるために4個以上の
タップを有するフィルタである。第2のLPF112
は、垂直輪郭補正信号用の水平LPFであり、第1のL
PF110より帯域の狭いフィルタである。第2の加算
器120は、減算器108で算出された垂直アパコン信
号Aの所定の高周波成分をカットし、第1の乗算器11
4に出力する。第1の乗算器114は、第2の加算器1
20より入力された垂直アパコン信号Aに所定の係数α
を乗じて、輝度信号に付加する垂直輪郭補正信号を生成
する。生成された垂直輪郭補正信号は、第4の加算器1
34に出力する。
【0029】第3のLPF116は、第1の遅延回路1
02において生成された信号S1 より、fS /4にピー
クをもつ水平輪郭補正信号を生成するための信号を生成
するプリフィルタである。第3のLPF116は、1+
-1の特性を有する。第4のLPF118は、除算器1
07で生成された信号(S0 +S2 )/2より、fS
2にピークをもつ水平輪郭補正信号を生成するための輝
度信号を生成するためのLPFである。第4のLPF1
18も、第3のLPF116と同様に1+Z-1の特性を
有する。したがって、輪郭補正回路100に入力された
映像信号に対しては、(1+Z-2)/2+Z-1のフィル
タ処理が加えられたことになる。第2の加算器120
は、第3のLPF116で生成された信号と、第4のL
PF118で生成された信号を加算し、fS /2にピー
クをもつ水平輪郭補正信号を生成するための信号を生成
する。スライス回路122は、第2の加算器120で生
成された信号の、マイナス方向へのレベルを所定のレベ
ルで抑える。
【0030】第1のBPF124は、スライス回路12
2より出力される信号より、fS /2にピークをもつ所
定の帯域の信号を水平輪郭信号として検出し、第2の乗
算器126に出力する。第2の乗算器126は、第1の
BPF124で検出されたfS /2にピークをもつ水平
輪郭信号に、所定のゲインβを乗じ、fS /2にピーク
をもつ水平輪郭補正信号を生成する。第2のBPF12
8は、第3のLPF116で生成された信号より、fS
/4にピークをもつ所定の帯域の信号を水平輪郭信号と
して取り出し、第3の乗算器130に出力する。第3の
乗算器130は、第2のBPF128で検出されたfS
/4にピークをもつ水平輪郭信号に、所定のゲインθを
乗じ、fS /4にピークをもつ水平輪郭補正信号を生成
する。
【0031】第3の加算器132は、第2の乗算器12
6で生成されたfS /2にピークをもつ水平輪郭補正信
号と、第3の乗算器130で生成されたfS /4にピー
クをもつ水平輪郭補正信号とを加算し、水平アパコン信
号を生成し、第4の加算器134に出力する。第4の加
算器134は、第1のLPF110より出力される輝度
信号本線に、第1の乗算器114より出力される垂直ア
パコン信号および第3の加算器132より出力される水
平アパコン信号を加算し、輪郭補正の行われた輝度信号
として出力する。
【0032】次に、このような構成の輪郭補正回路10
0の動作について説明する。入力された映像信号S
0 は、第1の遅延回路102において走査線1本分遅延
されて映像信号S1 とされ、第1のLPF110を輝度
信号本線とされる。一方で、映像信号S1 は、第2の遅
延回路104においてさらに走査線1本分遅延されて映
像信号S2 とされ、第1の加算器106において元の入
力映像信号S0 と加算され、除算器107で1/2され
た後、減算器108において映像信号S1 との差分がと
られることにより、垂直方向の輪郭信号である垂直アパ
コン信号Aが算出される。この垂直アパコン信号Aは、
第2のLPF112を経て第1の乗算器114において
所定の係数αが乗じられ、輝度信号に付加する垂直輪郭
補正信号として第4の加算器134に印加される。
【0033】また、第1の遅延回路102において生成
された信号S1 を、1+Z-1の特性を有する第3のLP
F116をプリフィルタとして通過させ、第3のLPF
116より得られた信号より、第2のBPF128にお
いて、fS /4にピークをもつ所定の帯域の信号を取り
出し、さらに第3の乗算器130において所定のゲイン
θを乗じ、fS /4にピークをもつ水平輪郭補正信号を
生成する。
【0034】また、除算器107より出力された信号
(S0 +S2 )/2を、1+Z-1の特性を有する第4の
LPF118を通過させることにより、入力映像信号S
0 に対して、(1+Z-2)/2+Z-1というサンプリン
グ周波数の1/2をトラップするような垂直補間フィル
タ処理が施された信号を生成する。この信号と第3のL
PF116で第3のLPF116で生成された信号とを
加えた信号を第2の加算器120で生成し、スライス回
路122においてマイナス方向のレベルを所定のレベル
で抑えた上で、第1のBPF124において、fS/2
にピークをもつ所定の帯域の信号を取り出し、第2の乗
算器126において所定のゲインβを乗じ、fS /2に
ピークをもつ水平輪郭信号を生成する。
【0035】そして、これら第2の乗算器126で生成
されたfS /2にピークをもつ水平輪郭補正信号と、第
3の乗算器130で生成されたfS /4にピークをもつ
水平輪郭補正信号とを第3の加算器132において加算
し、水平アパコン信号を生成し、第4の加算器134に
おいて、輝度信号本線に、第1の乗算器114より出力
される垂直アパコン信号および第3の加算器132より
出力される水平アパコン信号を加算して、輪郭補正の行
われた輝度信号として出力する。
【0036】以上説明したように、本実施の形態の輪郭
補正回路100によれば、輝度信号本線のLPF(第1
のLPF110)と、水平輪郭補正信号用のLPF(第
3のLPF116および第4のLPF118)を分離し
ているので、水平輪郭補正信号に1+Z-1の特性を用い
ることが可能となり、水平輪郭信号の可と特性が向上す
る。また、水平輪郭補正信号のうち、クロスカラーの問
題が発生する、fS /2の特性をもつ信号に対しては、
(1+Z-2)/2+Z-1という垂直フィルタ処理を施し
ているので、水平輪郭強調時にもエッジ付近にクロスカ
ラーが発生せず、画質の低下を抑制することができる。
さらに、水平輪郭補正信号のうち、水平エッジの特性が
画質に大きな影響を与えるfS /2の特性をもつ信号に
対しては、マイナス成分に対してスライス処理を施して
いるので、水平方向の鮮明度を上げるためにfS /2の
水平輪郭補正信号に大きなゲインを与えても、水平輝度
偽信号の増加を抑制することがき、画質の改善をはかる
ことができる。
【0037】なお、本発明は、本実施の形態に限られる
ものではなく、任意好適な種々の改変が可能である。た
とえば、ビデオカメラ10の輪郭補正回路100以外の
構成は、任意に変更してよい。たとえば、輝度信号処理
部16で行う輪郭補正以外の信号処理については、前述
した処理を全て含まなければならないものではなく、ま
た、他の処理を含むものであってもよい。色信号処理部
18において行う処理についても同様である。また、前
述したビデオカメラ10は、デジタル信号により信号処
理を行う構成であったが、アナログ信号の状態で同様の
処理を行うような構成でもよい。
【0038】また、本発明は、前述したような8mmビ
デオカメラにのみ適用されるものではなく、任意のカメ
ラ装置に適用可能である。たとえば、3板CCDカメラ
などの多板CCDカメラでもよいし、放送局用、業務用
のカメラであってもよい。また、カラーフィルタの配列
が補色モザイク配列以外の、原色配列を含む任意の配列
のカメラでもよいし、白黒ビデオカメラでもよい。ま
た、NTSC方式以外の、たとえばPALやSECAM
などの方式の映像信号を出力するビデオカメラであって
もよい。
【0039】
【発明の効果】このように、本発明によれば、画質の低
下を防いで適切に水平輪郭補正が行え、これにより鮮明
度が高く高画質の映像が得られる水平輪郭補正回路を提
供することができる。また、そのような水平輪郭補正回
路を用いることにより、鮮明で高品質な映像を撮影する
ことのできるカメラシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態のビデオカメラ
の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、図1に示したビデオカメラの輝度信号
処理部に包含される本発明に係わる輪郭補正回路の構成
を示すブロック図である。
【図3】図3は、補色モザイク配列によるカラーコーデ
ィングを説明するための図である。
【図4】図4は、従来の輪郭補正回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】図5は、水平エッジ付近でのライン間の水平輪
郭補正信号にレベル差を説明するための図である。
【符号の説明】
10…ビデオカメラ、11…CCD部、12…CDS
部、13…AGC部、14…ADC、15…色分離部、
16…輝度信号処理部、17…第1のDAC、18…色
信号処理部、19…第2のDAC、100…輪郭補正回
路、102…第1の遅延回路、104…第2の遅延回
路、106…第1の加算器、107…除算器、108…
減算器、110…第1のLPF、112…第2のLP
F、114…第1の乗算器、116…第3のLPF、1
18…第4のLPF、120…第2の加算器、122…
スライス回路、124…第1のHPF、126…第2の
乗算器、128…第2のHPF、130…第3の乗算
器、132…第3の加算器、134…第4の加算器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定のカラーコーディングで配置された複
    数の画素ごとの撮像素子を有する撮像手段よりフィール
    ド蓄積モードにて読み出された画素データに基づいて生
    成された輝度信号に対して、水平輪郭補正を行う回路で
    あって、 前記生成された輝度信号の水平周波数を所定の範囲に制
    限し、当該水平周波数の制限された輝度信号を出力する
    所定の次数の第1のフィルタ回路と、 前記生成された輝度信号に基づいて、水平輪郭補正信号
    用の輝度信号を生成する、前記第1のフィルタ回路より
    も次数の低い第2のフィルタ回路と、 前記第2のフィルタ回路により生成された輝度信号よ
    り、所定のピーク周波数を有する周波数帯の信号を水平
    輪郭補正信号として抽出する水平輪郭補正信号抽出手段
    と、 前記抽出した水平輪郭補正信号を前記第1のフィルタ回
    路より出力される輝度信号に加算する加算回路とを有す
    る水平輪郭補正回路。
  2. 【請求項2】異なるフィルタ操作を行う複数の前記第2
    のフィルタ回路と、 前記第2のフィルタ回路に対応して設けられ、各々異な
    る所定のピーク周波数の周波数帯の信号を抽出する複数
    の前記水平輪郭補正信号抽出手段とを有し、 前記加算回路は、前記複数の水平輪郭補正信号抽出手段
    により抽出された複数の水平輪郭補正信号を前記第1の
    フィルタ回路より出力される輝度信号に加算する請求項
    1に記載の水平輪郭補正回路。
  3. 【請求項3】前記複数の水平輪郭補正信号抽出手段は、
    サンプリング周波数fS の1/2の周波数をピーク周波
    数とする周波数帯の信号を抽出する水平輪郭補正信号抽
    出手段含み、 前記水平輪郭補正信号抽出手段により処理される輝度信
    号を生成する前記第2のフィルタ回路は、当該サンプリ
    ング周波数fS の1/2の周波数をトラップするような
    垂直方向の補間フィルタ回路を有する請求項2に記載の
    水平輪郭補正回路。
  4. 【請求項4】前記補間フィルタ回路を有する第2のフィ
    ルタ回路により生成された信号のマイナス成分をスライ
    ス処理するスライス回路をさらに有し、 前記当該第2のフィルタ回路に対応する水平輪郭補正信
    号抽出手段は、前記スライス回路においてスライス処理
    された輝度信号より、前記水平輪郭補正信号を抽出する
    請求項3に記載の水平輪郭補正回路。
  5. 【請求項5】前記複数の水平輪郭補正信号抽出手段にお
    いて抽出された各水平輪郭補正信号を、各々所定のゲイ
    ンにコントロールするゲインコントロール手段をさらに
    有し、 前記加算回路は、前記各々ゲインコントロールされた前
    記複数の水平輪郭補正信号を前記第1のフィルタ回路よ
    り出力される輝度信号に加算する請求項4に記載の水平
    輪郭補正回路。
  6. 【請求項6】前記第1のフィルタ回路は、1+Z-1を基
    本特性として、複数のタップを有するフィルタ回路であ
    り、 前記第2のフィルタ回路は、1+Z-1を特性とするフィ
    ルタ回路である請求項1に記載の水平輪郭補正回路。
  7. 【請求項7】所定のカラーコーディングで配置された複
    数の画素ごとの撮像素子を有し、フィールド蓄積モード
    により当該画素データを出力する撮像手段と、 前記出力された画素データに基づいて輝度信号および色
    信号を生成する第1の信号処理手段と、 前記生成された輝度信号に対して、少なくとも水平輪郭
    補正を行う輪郭補正手段とを有するカメラシステムであ
    って、 前記輪郭補正手段は、前記生成された輝度信号の水平周
    波数を所定の範囲に制限し、当該水平周波数の制限され
    た輝度信号を出力する所定の次数の第1のフィルタ回路
    と、 前記生成された輝度信号に基づいて、水平輪郭補正信号
    用の輝度信号を生成する、前記第1のフィルタ回路より
    も次数の低い第2のフィルタ回路と、 前記第2のフィルタ回路により生成された輝度信号よ
    り、所定のピーク周波数を有する周波数帯の信号を水平
    輪郭補正信号として抽出する水平輪郭補正信号抽出手段
    と、 前記抽出した水平輪郭補正信号を前記第1のフィルタ回
    路より出力される輝度信号に加算する加算回路とを有す
    るカメラシステム。
  8. 【請求項8】前記輪郭補正手段は、 前記生成された輝度信号を、1走査線期間遅延させる第
    1の遅延手段と、 前記1走査線期間遅延された輝度信号を、さらに1走査
    線期間遅延させる第2の遅延手段と、 前記生成された輝度信号、前記第1の遅延手段により遅
    延された輝度信号および前記第2の遅延手段により遅延
    された輝度信号に基づいて、垂直輪郭信号を生成する垂
    直輪郭信号生成手段と、 前記生成された垂直輪郭信号に基づいて、前記生成され
    た輝度信号を垂直輪郭補正する垂直輪郭補正手段とをさ
    らに有する請求項7に記載のカメラシステム。
  9. 【請求項9】前記撮像手段は、1個の単板CCDである
    請求項8に記載のカメラシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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