JP2000113834A - 偏平型陰極線管の偏向装置 - Google Patents

偏平型陰極線管の偏向装置

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JP2000113834A
JP2000113834A JP10286918A JP28691898A JP2000113834A JP 2000113834 A JP2000113834 A JP 2000113834A JP 10286918 A JP10286918 A JP 10286918A JP 28691898 A JP28691898 A JP 28691898A JP 2000113834 A JP2000113834 A JP 2000113834A
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deflection
keystone distortion
horizontal deflection
screen
ray tube
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JP10286918A
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Kikuo Tanida
喜久雄 谷田
Toshimitsu Matsuo
敏光 松尾
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】偏平型陰極線管の偏向装置で、キーストン歪み
補正回路を用いることなく、偏向ヨークの一対の水平偏
向コイルの構造を異ならせて、キーストン歪みが補正で
きるようにする。 【解決手段】電子銃の軸と斜めに交わるように延長する
スクリーン14を有する偏平型陰極線管の偏向装置にお
いて、電子銃3から放出される電子ビーム5を偏向する
偏向ヨーク10の一対の水平偏向コイル11a,11b
の構造を異ならせることにより、一対の水平偏向コイル
11a,11bによって形成される偏向磁界の上部の磁
界と下部の磁界の強さを異ならせ、スクリーン14上に
形成される画面17のキーストン歪みを補正する偏平型
陰極線管の偏向装置とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏平型陰極線管の
偏向装置に係り、詳しくは偏向ヨークの上下の水平偏向
コイルの構造を異ならせることによりキーストン歪みを
補正するようにした偏平型陰極線管の偏向装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、偏平型陰極線管(CRT)とし
て、図7に示す構成のものがある。偏平型CRT25
は、電子銃の軸28と斜めに交わるスクリーンパネル2
9を有している。電子銃26から放出された電子ビーム
27は偏向ヨーク31で偏向中心O´から水平及び垂直
方向に偏向され、スクリーンパネル29の蛍光面32に
当たり、蛍光体を発光させ、この蛍光面32上に形成さ
れた画面を電子銃の軸28を挟んで蛍光面32とは反対
側の矢印A方向又はB方向から見ることができるように
なっている。
【0003】電子ビームは電子銃の軸28と斜めに交わ
る蛍光面32上に照射されるので、画面上部の位置Hに
照射される電子ビームの走行距離は、画面下部の位置L
に照射される電子ビームの走行距離と比較して極端に長
い走行距離をもっている。図8はこのような偏平型CR
Tによって形成されるラスタ(走査線で構成される一つ
の面)を示す略線図である。図8に示すように、偏平型
CRT25では蛍光面32が電子銃26に対し斜めにな
っているため、偏向ヨーク31で通常の偏向をすると、
走査線で構成される一つの面であるラスタ35は上側で
広がった台形となる。このラスタ35の台形歪みをキー
ストン歪みという。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなキース
トン歪みを補正するには、画面上部では水平の偏向角α
1 を小さくし、画面下部では水平の偏向角α2 が大きく
なるように水平偏向電流を変えてやればよい。そこで、
キーストン歪み補正回路を入れて、上部の水平偏向量を
小さくし下部の水平偏向量を大きくすることにより解決
している。
【0005】また、図9はキーストン歪み補正回路によ
り補正された水平偏向電流のイメージ図である。図中の
矩形の線は水平偏向電流の水平のこぎり波のピークを連
結した線を示しており、水平偏向電流にコントロール信
号を重畳することにより、垂直期間の上部では振幅が小
さく、下部になるにつれて振幅が大きくなるようになっ
ている。
【0006】ところで、上述したようなキーストン歪み
補正回路を用いたキーストン歪み補正方法では、補正回
路が複雑で、回路設計が難しいキーストン歪み補正回路
を入れて、水平偏向電流にキーストン歪みを補正するた
めの電流を重畳させることが必要となるため、コストア
ップとなり、また回路部品の増大により信頼性が低下
し、消費電力が増加するという問題があった。更に、キ
ーストン歪み補正回路用に基板にマウントスペースが必
要で、その分基板のマウントスペースを広くしなければ
ならない。
【0007】そこで、本発明は、キーストン歪み補正回
路を用いることなく、偏向ヨークの上下の水平偏向コイ
ルの構造を異ならせることによりキーストン歪みを補正
できるようにした偏平型陰極線管の偏向装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による偏平型陰極
線管の偏向装置は、電子銃の軸と斜めに交わるように延
長するスクリーンを有する偏平型陰極線管の偏向装置に
おいて、前記電子銃から放出される電子ビームを偏向す
る偏向ヨークの一対の水平偏向コイルの構造を異ならせ
ることにより、この一対の水平偏向コイルによって形成
される偏向磁界の上部の磁界と下部の磁界の強さを異な
らせ、前記スクリーン上に形成される画面のキーストン
歪みを補正するものである。
【0009】また、本発明による偏平型陰極線管の偏向
装置では、一対の水平偏向コイルによって形成される偏
向磁界の上部の磁界と下部の磁界の強さが異なるので、
水平偏向量は上部と下部が異なり、キーストン歪みが補
正される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って本発明に係る
偏平型陰極線管の偏向装置の実施の形態の一例を説明す
る。図1は本発明に係る偏向装置を適用した偏平型陰極
線管の側面図である。偏平型CRT1のバルブ2は、電
子銃の軸6と斜めに交わるスクリーンパネル7を有して
いる。電子銃3のカソード8から放出された電子ビーム
5は、偏向ヨーク10の上下の水平偏向コイル11a,
11bで水平方向に偏向されると同時に、左右の垂直偏
向コイル12a,12bで垂直方向に偏向されてスクリ
ーンパネル7の蛍光面14上に走査される。この蛍光面
14上に形成された画面を電子銃の軸6を挟んで蛍光面
14とは反対側に設けられた透明かつ平板状の窓部15
から見ることができるようになっている。本発明は蛍光
面14上の画面が上側で広がってしまう台形歪みである
キーストン歪みを補正するため、キーストン歪み補正回
路を用いることなく、偏向ヨーク10の上下の水平偏向
コイル11a,11bの構造、例えば巻き数比を変える
ことによりキーストン歪みを補正するものである。
【0011】また、図2は電子ビームの軌跡と全体のイ
メージ図である。電子銃3のカソード8から放出された
電子ビーム5は、偏向中心Oから偏向ヨーク10の上下
の水平偏向コイル11a,11bで水平方向に偏向さ
れ、左右の垂直偏向コイル12a,12bで垂直方向に
偏向されて蛍光面14上に走査され、走査された走査線
で構成される一つの面であるラスタ17が形成される。
【0012】図3は、蛍光面14上に形成されたラスタ
17を示す図である。図3で点線で示す蛍光面14上に
形成された補正されていないラスタ18は上部位置及び
下部位置において偏向歪みに伴う円弧歪み19を生じる
と共に、ラスタ18の水平方向の左右縁部が扇形に傾斜
するような歪み、即ちキーストン歪み20を生じること
になる。即ち、ラスタ歪みは円弧歪み19とキーストン
歪み20からなるが、ラスタ18の上部位置の円弧歪み
19は、上部位置が偏平型CRTの電子銃の軸に接近す
るにつれて小さくすることができる。
【0013】図4は偏向ヨークの上下の水平偏向コイル
による水平偏向量の場所による変化を示す説明図であ
る。上下の水平偏向コイル11a,11b間に水平コイ
ル磁界が生じる。上水平偏向コイル11aの巻き数をN
1 、下水平偏向コイル11bの巻き数をN2 とし、巻き
数比をN1 <N2 の関係にしたので、偏平型CRTのネ
ック部の磁界分布は上部が弱く、下部が強くなる。図
中、矢印の長さは巻き数比N1 <N2 の時の電子ビーム
の偏向量を示しており、偏向量は上部が小さく、下部が
大きくなる。この電子ビームに左右の垂直偏向コイル1
2a,12bによる垂直偏向磁界が加わると画面上部か
ら下部にかけてキーストン歪み補正がかかることにな
る。即ち、図3に示すように、画面の上部位置では電子
ビームの偏向量は小さいので、電子ビームは水平方向に
小さな偏向角で偏向し、画面の下部位置では電子ビーム
の偏向量は大きいので、電子ビームは水平方向に大きな
偏向角で偏向し、キーストン歪みが補正され、実線で示
すように略長方形のラスタ17となる。
【0014】図5は本発明における水平偏向電流のイメ
ージ図である。図中の矩形の線は水平偏向電流の水平の
こぎり波のピークを連結した線を示しており、水平偏向
電流には何も重畳されておらず、垂直期間の上部から下
部まで同一の振幅であることを示している。
【0015】図6は、上水平偏向コイルと下水平偏向コ
イルの巻き数比の割合を大きくした時のラスタを示す図
である。水平偏向コイルのN1 <N2 の巻き数比の割合
を大きくすると、ラスタ21の上部位置21a及び下部
位置21bにおいて円弧歪みが大きくなる場合がある。
このような場合には、水平偏向コイルのN1 <N2 の巻
き数比の割合を小さくし、かつ補正量の小さなキースト
ン歪み補正回路と併用することにより、円弧歪みを小さ
くすることができる。それゆえ、キーストン歪み補正回
路と併用する場合は、キーストン歪み補正回路の補正量
は小さくてよく、その分安価なデバイスを使用でき、コ
ストダウンが図れ、信頼性も向上させることができる。
【0016】従って、上水平偏向コイル11aの巻き数
N1 と下水平偏向コイル11bの巻き数N2 の巻き数比
をN1 <N2 の関係にしたので、偏平型CRTのネック
部の磁界分布は上部が弱く下部が強くなり、即ち偏向量
は上部が小さく下部が大きくなるので、キーストン歪み
を有効に補正することができる。
【0017】また、補正回路が複雑で回路設計が難しい
キーストン歪み補正回路が不要になるため、回路部品が
少なくてすみ、コストダウンを図ることができる。キー
ストン歪み補正回路の不使用により、信頼性が向上し、
消費電力も少なくてすみ、キーストン歪み補正回路用の
基板マウントスペースも不要となる。
【0018】キーストン歪み補正回路との併用の場合
は、キーストン歪み補正回路単独の場合と比較して、キ
ーストン歪み補正回路の補正量は小さくてよく、その分
安価なデバイスを使用でき、コストダウンが図れ、信頼
性も向上させることができる。
【0019】なお、上述実施の形態では、偏向ヨークの
上下の水平偏向コイルの巻き数比を変えることにより、
偏平型CRTのネック部の磁界分布を上部で弱く下部で
強くなるようにして、キーストン歪みを補正している
が、これに限らず、偏向ヨークのコイル形状やコイル位
置を変えることにより、偏平型CRTのネック部の磁界
分布を上部で弱く下部で強くなるようにして、キースト
ン歪みを補正してもよい。
【0020】更に、上述実施の形態では、ラスタの上端
を電子銃の軸の近傍としたが、これに限らず、ラスタの
上端と電子銃の軸とを一致させてもよいことは勿論であ
る。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
偏向ヨークの上下の構造を変えることにより、磁界分布
を上部で弱く下部で強くなるようにして、キーストン歪
みを補正しているので、キーストン歪み補正回路が不要
であり、回路部品が少なくてすみ、コストダウンを図る
ことができる。
【0022】キーストン歪み補正回路の不使用により、
信頼性が向上し、消費電力も少なくてすみ、発熱も減
り、キーストン歪み補正回路用の基板マウントのための
スペースも不要となる。
【0023】また、キーストン歪み補正回路との併用の
場合は、キーストン歪み補正回路単独の場合と比較し
て、キーストン歪み補正回路の補正量は小さくてよく、
その分安価なデバイスを使用でき、コストダウンが図
れ、信頼性も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る偏向装置を適用した偏平型CRT
を一部断面として示す側面図である。
【図2】電子ビームの軌跡と全体のイメージ図である。
【図3】偏平型CRTによって形成されるラスタを示す
略線図である。
【図4】本発明に係る偏向ヨークの上下の水平偏向コイ
ルによる水平偏向量の場所による変化を示す説明図であ
る。
【図5】本発明における水平偏向電流のイメージ図であ
る。
【図6】上水平偏向コイルと下水平偏向コイルの巻き数
比の割合を大きくした時のラスタを示す略線図である。
【図7】従来の偏平型CRTの側断面図である。
【図8】偏平型CRTで通常の偏向をすることにより形
成されるラスタを示す略線図である。
【図9】キーストン歪み補正回路により補正された水平
偏向電流のイメージ図である。
【符号の説明】
1・・・偏平型CRT、2・・・バルブ、3・・・電子
銃、5・・・電子ビーム、6・・・電子銃の軸、8・・
・カソード、10・・・偏向ヨーク、11a・・・上水
平偏向コイル、11b・・・下水平偏向コイル、12a
・・・左垂直偏向コイル、12b・・・右垂直偏向コイ
ル、14・・・蛍光面、17・・・ラスタ、19・・・
円弧歪み、20・・・キーストン歪み、21・・・ラス
タ、O・・・偏向中心

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子銃の軸と斜めに交わるように延長す
    るスクリーンを有する偏平型陰極線管の偏向装置におい
    て、 前記電子銃から放出される電子ビームを偏向する偏向ヨ
    ークの一対の水平偏向コイルの構造を異ならせることに
    より、この一対の水平偏向コイルによって形成される偏
    向磁界の上部の磁界と下部の磁界の強さを異ならせ、前
    記スクリーン上に形成される画面のキーストン歪みを補
    正することを特徴とする偏平型陰極線管の偏向装置。
  2. 【請求項2】 前記偏向ヨークの一対の水平偏向コイル
    の巻き数比を異ならせることにより、キーストン歪みを
    補正することを特徴とする請求項1に記載の偏平型陰極
    線管の偏向装置。
  3. 【請求項3】 前記偏向装置がキーストン歪みを補正す
    るキーストン歪み補正回路を備えていることを特徴とす
    る請求項1に記載の偏平型陰極線管の偏向装置。
JP10286918A 1998-10-08 1998-10-08 偏平型陰極線管の偏向装置 Pending JP2000113834A (ja)

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