JP2000112597A - マルチディスプレイシステム - Google Patents

マルチディスプレイシステム

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JP2000112597A
JP2000112597A JP28495798A JP28495798A JP2000112597A JP 2000112597 A JP2000112597 A JP 2000112597A JP 28495798 A JP28495798 A JP 28495798A JP 28495798 A JP28495798 A JP 28495798A JP 2000112597 A JP2000112597 A JP 2000112597A
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tablet
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displays
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JP28495798A
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Katsumi Ikegami
勝美 池上
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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  • Digital Computer Display Output (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶対位置座標データを出力するポインティン
グデバイスを接続した場合でも、画面中で正しく表示制
御を行うマルチディスプレイシステムを実現する。 【解決手段】 制御装置1と拡張表示装置2および制御
装置用タブレット12と拡張装置用タブレット22とを
識別するためにIDスイッチ101、201を設ける。
制御部15は、IDスイッチ101、201に基づき、
本体ディスプレイ11と拡張ディスプレイ21とを識別
し、ディスプレイ毎に制御装置用タブレット12と拡張
装置用タブレット22の座標開始位置を保持する。制御
部15は、制御装置用タブレット12または拡張装置用
タブレット22から位置座標データを受け取った場合
は、対応する座標開始位置を付加して本体ディスプレイ
11および拡張ディスプレイ21の表示制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータにおいて、一つの制御装置に複数のディスプレイ
が接続され、更に、そのディスプレイにそれぞれポイン
ティングデバイスが接続されたマルチディスプレイシス
テムに関し、特に、そのポインティングデバイスの制御
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、パーソナルコンピュータ等におい
て、複数のディスプレイを接続し、これら複数のディス
プレイを一つの制御装置で表示制御可能なマルチディス
プレイシステムが知られている。
【0003】このマルチディスプレイシステムでは、1
台の制御装置と、これに接続される1台または複数台の
拡張表示装置から構成されており、これら制御装置およ
び拡張表示装置には、それぞれディスプレイとポインテ
ィングデバイスとが備えられている。また、このような
マルチディスプレイシステムにおける表示画面の制御は
次のように行われている。
【0004】図2は、表示画面の概念図である。例え
ば、ディスプレイを2台(制御装置と拡張表示装置に接
続されるディスプレイが各1台)であり、各ディスプレ
イの表示ドット構成を640×480ドットとした場
合、マルチディスプレイシステムのOS(オペレーティ
ングシステム)では、図示のように、1280×480
ドットの画面を管理する。OSに対してアプリケーショ
ンから画面への表示指示があると、この1280×48
0ドットの管理画面中に、表示する画面データを展開す
る。
【0005】図3は、マルチディスプレイシステムの画
面概念図である。図中、(a)はOSの管理画面のう
ち、半分の画面データを二つのディスプレイに同一表示
する場合、即ち、二つのディスプレイの表示内容が同一
の場合である。(b)はOSの管理画面の半分の一方
(表示A)を一方のディスプレイに、半分の他方(表示
B)を他方のディスプレイに表示させるように制御した
場合であり、二つのディスプレイの表示内容は異なって
いる。(c)は、OSの管理画面の半分の一方(表示
A)を他方のディスプレイに、半分の他方(表示B)を
一方のディスプレイに表示させるように制御した場合、
即ち、OSの管理画面を2台のディスプレイに入れ替え
て表示するようにした場合を示している。
【0006】また、ポインティングデバイスは次のよう
に制御される。通常、各ディスプレイに対応して、それ
ぞれマウスとタブレットが接続されている。マウスは、
その座標データとして相対座標データを出力するポイン
ティングデバイスである。タブレットはその座標データ
として絶対座標データを出力するポインティングデバイ
スである。
【0007】図4はポインティングデバイスのデータの
説明図である。図中、(a)はマウスデータの例、
(b)はタブレットデータの例を示している。
【0008】マウスの場合、マウスを移動させると図4
(a)に示すようなカーソルの移動量を示す相対座標デ
ータ(ΔX、ΔY)が発生する。図示例ではマウスの移
動量を8ビットの解像度とした例である。このような相
対座標データは、図示しないマウスコントローラやマウ
ス管理ドライバによって、指定位置へのカーソル移動量
を算出し、これをオペレーティングシステムに通知す
る。これにより、そのカーソル位置が上述した表示処理
と同様に制御され、ディスプレイ上に表示されたカーソ
ルが移動する。
【0009】一方、タブレットの場合は、マウスと異な
り、絶対座標データabT(x,y)を発生する。
【0010】図5は、表示とタブレットの絶対座標の関
係を示す説明図である。図示のように、表示は640×
480ドット構成、タブレットの解像度は1024×1
024ドット(タブレットの解像度が10ビットの例)
である。従って、A点の座標は、表示系ではabD(3
20,320)、タブレット系ではabT(512,5
12)となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
マルチディスプレイシステムでは、図3(b)のように
二つのディスプレイに異なる表示を行い、かつ、拡張表
示装置のタブレットを接続した場合は、このタブレット
の指定座標が拡張表示装置の表示系座標に対応しないと
いう問題点があった。
【0012】即ち、タブレットの出力は、接続されてい
るディスプレイの表示座標とは無関係の絶対座標データ
であるため、例えば、図3(b)のような表示内容にお
いて、拡張表示装置に接続されているタブレットであっ
ても、その出力は、図5に示すようなタブレットA点a
bT(512,512)である。従って、このタブレッ
トA点abT(512,512)をカーソル表示しよう
とすると、表示装置(一方のディスプレイ)の表示画面
の表示系座標abD(320,240)に対応してしま
うことになる。つまり、拡張表示装置に接続されたタブ
レットで位置を指定しても、本来の拡張表示装置に対応
した座標が指定できず、タブレットによるカーソルの制
御が正しく行えないという問題があった。
【0013】上記問題の解決策として拡張表示装置に接
続されたタブレットの絶対座標データのX方向に、予め
1024を加算しておくことも考えられる。しかしなが
ら、このように手段を用いた場合、例えば図3(c)の
ように、表示を入れ替えた場合は、拡張表示装置に接続
されているタブレットで指定した座標が表示装置の表示
画面の座標に対応してしまい、やはり正しく制御できな
いことになってしまう。
【0014】このような点から、マルチディスプレイシ
ステムにおいて、タブレットのような絶対位置座標デー
タを出力するポインティングデバイスを接続した場合で
も、画面中で正しく表示制御を行うことのできるマルチ
ディスプレイシステムの実現が望まれていた。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決するため次の構成を採用する。 〈構成1〉複数のディスプレイと、複数のディスプレイ
に対応して、各ディスプレイ中の位置を絶対座標のデー
タで出力するポインティングデバイスと、複数のディス
プレイを、各ディスプレイ毎に識別し、かつ、ディスプ
レイ毎にポインティングデバイスの座標開始位置を保持
し、ポインティングデバイスから位置座標データを受け
取った場合は、対応する座標開始位置を付加して複数の
ディスプレイの表示制御を行う制御部とを備えたことを
特徴とするマルチディスプレイシステム。
【0016】〈構成2〉複数のディスプレイと、複数の
ディスプレイに対応して設けられ、各ディスプレイ中の
任意のカーソル位置を絶対座標のデータで出力するポイ
ンティングデバイスと、各ディスプレイおよび各ポイン
ティングデバイスを識別するためのID番号を設定する
IDスイッチと、各ディスプレイの表示開始座標に対応
したカーソル表示開始位置であるタブレット表示開始位
置をID番号に基づいて保持し、ID番号と絶対座標デ
ータを受け取った場合は、ID番号に対応したタブレッ
ト表示開始位置に絶対座標データを加算して、新たな絶
対座標データとし、この新たな絶対座標データを出力す
るタブレット管理ドライバと、いずれかのポインティン
グデバイスから絶対座標データが出力された場合は、そ
のID番号と絶対座標データを、タブレット管理ドライ
バに出力し、その結果、新たな絶対座標データを受け取
った場合は、これをいずれかのポインティングデバイス
で指定した絶対座標データとして、ポインティングデバ
イスが接続されているディスプレイの画面中のカーソル
位置を算出するタブレットドライバとを備えたことを特
徴とするマルチディスプレイシステム。
【0017】〈構成3〉複数のディスプレイと、複数の
ディスプレイに対応して設けられ、各ディスプレイ中の
任意のカーソル位置を絶対座標のデータで出力するポイ
ンティングデバイスと、各ディスプレイを識別するため
のID番号を設定するIDスイッチと、ID番号に対応
したカーソル表示開始位置であるタブレット表示開始位
置を管理するタブレット管理ドライバと、複数のディス
プレイ毎に設けられ、ID番号に基づいて取得した自デ
ィスプレイにおけるタブレット表示開始位置を保持する
stT記憶メモリと、いずれかのポインティングデバイ
スから絶対座標データが出力された場合は、stT記憶
メモリに記憶されているタブレット表示開始位置に絶対
座標データを加算して、これをいずれかのポインティン
グデバイスの絶対座標データとして、ポインティングデ
バイスが接続されているディスプレイの画面中のカーソ
ル位置を算出するタブレットドライバとを備えたことを
特徴とするマルチディスプレイシステム。
【0018】〈構成4〉複数のディスプレイと、複数の
ディスプレイに対応して設けられ、各ディスプレイ中の
任意のカーソル位置を絶対座標のデータで出力するポイ
ンティングデバイスと、各ディスプレイを識別するため
のID番号を設定するIDスイッチと、ID番号に対応
したカーソル表示開始位置であるタブレット表示開始位
置を管理すると共に、現在カーソル位置を出力するタブ
レット管理ドライバと、複数のディスプレイ毎に設けら
れ、ID番号に基づいて取得した自ディスプレイにおけ
るタブレット表示開始位置を保持するstT記憶メモリ
と、いずれかのポインティングデバイスから絶対座標デ
ータが出力された場合は、絶対座標データと、stT記
憶メモリに記憶されているタブレット表示開始位置とを
加算し、かつ、タブレット管理ドライバから取得した現
在カーソル位置の座標を減算して、相対座標データを算
出するタブレットドライバと、タブレットドライバから
出力された相対座標データに基づき、いずれかのポイン
ティングデバイスが接続されているディスプレイの画面
中のカーソル位置を算出するマウスドライバとを備えた
ことを特徴とするマルチディスプレイシステム。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて詳細に説明する。 《具体例1》具体例1は、ID番号に基づき、ディスプ
レイとタブレットを識別し、各ID番号に基づいて各デ
ィスプレイにおけるタブレットの表示開始位置を保持
し、タブレットからの絶対座標データに対して、ID番
号に基づいて算出した表示開始位置にこの絶対座標デー
タを加算して、これをタブレットからの絶対座標データ
であるとして、各ディスプレイ上のカーソル位置を算出
するようにしたものである。
【0020】〈具体例1の構成〉図1は本発明のマルチ
ディスプレイシステムの具体例1を示す構成図である。
図の装置は、制御装置1と拡張表示装置2からなる。制
御装置1は、本体ディスプレイ11と制御部15とを備
え、拡張表示装置2は制御部15によって制御される拡
張ディスプレイ21を備えている。
【0021】制御装置1は、一般的なパーソナルコンピ
ュータであり、本体ディスプレイ11、制御装置用タブ
レット12、マウス13、キーボード14、制御部15
を備えている。本体ディスプレイ11は、CRTや液晶
ディスプレイ等からなる表示デバイスである。制御装置
用タブレット12とマウス13とは背反で制御部15に
接続されるポインティングデバイスであり、制御装置用
タブレット12は絶対座標データを出力し、マウス13
は相対座標データを出力する。キーボード14は、文字
入力を行うための入力装置である。
【0022】制御部15は、本体ディスプレイ11およ
び拡張ディスプレイ21の表示制御を行う機能部であ
り、IDスイッチ101を備えている。IDスイッチ1
01は、接続されているディスプレイとポインティング
デバイスを識別するためのID番号を保持するためのス
イッチであり、メカニカルな8bitのスイッチであ
る。制御部15は、このIDスイッチ101のID番号
に基づいて各ディスプレイを識別し、ポインティングデ
バイスからの位置座標データを受け取り、これを対応す
る座標位置で表示制御を行うよう構成されている。
【0023】また、制御部15は、タブレットコントロ
ーラ102、通信コントローラ103、マウスコントロ
ーラ104、表示コントローラ105を備えている。タ
ブレットコントローラ102は、制御装置用タブレット
12を接続するためのコントローラである。通信コント
ローラ103は、通信線3を接続するためのコントロー
ラであり、USB(Universal Serial Bus)に代表され
る双方向の通信インタフェースである。マウスコントロ
ーラ104は、マウス13を接続するためのコントロー
ラである。表示コントローラ105は、本体ディスプレ
イ11および拡張ディスプレイ21を制御するためのコ
ントローラである。
【0024】表示コントローラ105は、本体ディスプ
レイ11および拡張ディスプレイ21に同一内容または
異なる内容の表示を行う機能を有しており、具体的には
次のようになっている。
【0025】図6は、表示コントローラ105の構成図
である。表示コントローラ105は、表示処理部105
a、表示メモリ105b、本体表示インタフェース10
5c、拡張表示インタフェース105dからなる。表示
処理部105aは、本体表示インタフェース105cお
よび拡張表示インタフェース105dに表示する表示メ
モリ105bの管理等の処理を行う機能部である。表示
メモリ105bは、表示する画面データを格納するメモ
リである。本体表示インタフェース105cおよび拡張
表示インタフェース105dは、それぞれ接続される表
示デバイス(本体ディスプレイ11、拡張ディスプレイ
21)の信号条件に従って表示データを展開する回路で
ある。
【0026】拡張表示装置2は、上述した拡張ディスプ
レイ21と拡張装置用タブレット22およびマウス23
と、IDスイッチ201、タブレットコントローラ20
2、通信コントローラ203、マウスコントローラ20
4からなる。
【0027】拡張ディスプレイ21は、本体ディスプレ
イ11と同様にCRTや液晶ディスプレイからなる表示
デバイスである。拡張装置用タブレット22とマウス2
3とは背反で使用されるポインティングデバイスであ
り、拡張装置用タブレット22は絶対座標データを出力
し、マウス23は相対座標データを出力する。
【0028】IDスイッチ201は、接続されているデ
ィスプレイとポインティングデバイスを識別するための
ID番号を保持するためのスイッチである。タブレット
コントローラ202は、拡張装置用タブレット22を接
続するためのコントローラである。通信コントローラ2
03は、通信線3を接続するためのコントローラで、U
SB(Universal Serial Bus)に代表される双方向の通
信インタフェースである。マウスコントローラ204
は、マウス23を接続するためのコントローラである。
【0029】次に、本具体例のマルチディスプレイシス
テムのハードウェア・ソフトウェア構成を更に説明す
る。図7は、具体例1のハードウェアとソフトウェアの
概念図である。図において、制御装置1のハードウェア
は、図1で説明したように、本体ディスプレイ11、制
御装置用タブレット12、マウス13、IDスイッチ1
01、タブレットコントローラ102、通信コントロー
ラ103、マウスコントローラ104、表示コントロー
ラ105を備えている。また、拡張表示装置2のハード
ウェアは、拡張ディスプレイ21、拡張装置用タブレッ
ト22、マウス23、IDスイッチ201、タブレット
コントローラ202、通信コントローラ203、マウス
コントローラ204からなる。
【0030】制御装置1のソフトウェアは、タブレット
管理ドライバ106、タブレットドライバ107、マウ
スドライバ108、通信ドライバ109、表示ドライバ
110、表示管理ドライバ111、オペレーティングシ
ステム112、カーソル管理ドライバ113、表示管理
ユーティリティ114、アプリケーション115からな
る。
【0031】タブレット管理ドライバ106は、以下の
〜の機能を有する。 制御装置1と拡張表示装置2のID番号と、ID番号
に対応する各ディスプレイの表示開始位置stD(x,
y)を表示管理ドライバ111に問い合わせる。 stD(x,y)から各ID番号に対応する制御装置
用タブレット12、拡張装置用タブレット22の座標開
始位置stT(x,y)を作成する。 絶対座標データabT(x,y)に上記のstT
(x,y)を加算し、新しい絶対座標データnabT
(x,y)を作成する。 タブレット管理ドライバ106および通信ドライバ1
09からのID番号およびabT(x,y)に対して、
上記の処理を行い、新しい絶対座標データnabT
(x,y)を応答として返す。
【0032】タブレットドライバ107は、タブレット
の制御を行うためのソフトウェアであり、従来のタブレ
ットドライバの機能に加えて、制御装置用タブレット1
2(または拡張装置用タブレット22)からのデータを
受け取った際に、一度ID番号+絶対座標データabT
(x,y)をタブレット管理ドライバ106に通し、戻
った値を従来のタブレットドライバの動作と同様に処理
する機能を有する。マウスドライバ108は、従来のマ
ウスドライバの機能と同様に、マウス13からの相対座
標データ(Δx,Δy)の受け取った際に、現在のカー
ソルの位置をカーソル管理ドライバ113に問い合わ
せ、その結果に、受け取った相対座標データの値を加算
して、カーソル管理ドライバ113にカーソルの移動を
指示する機能を有している。
【0033】通信ドライバ109は、従来の機能に加え
て、通信線3を介して制御装置1と拡張表示装置2とが
通信を行うための機能を有するドライバである。表示ド
ライバ110は、オペレーティングシステム112の管
理画面を表示コントローラ105に渡すためのドライバ
である。
【0034】表示管理ドライバ111は、本体ディスプ
レイ11と拡張ディスプレイ21にオペレーティングシ
ステム112の管理する画面のどの部分を表示するかと
いった従来の表示ドライバと同様の表示管理機能に加え
て、 本体ディスプレイ11と拡張ディスプレイ21のID
番号と表示開始位置stD(x,y)の関係を管理する その情報をタブレット管理ドライバ106に通知する
機能を有している。
【0035】オペレーティングシステム112は、アプ
リケーション115からの指示に基づき、本体ディスプ
レイ11と拡張ディスプレイ21の画面制御といった各
種の制御を行う機能を有している。即ち、マルチディス
プレイシステムの全体を管理するソフトウェアである。
カーソル管理ドライバ113は、現在のカーソルの位置
を管理し、マウスドライバ108やタブレットドライバ
107からの座標データに基づいて、指定位置にカーソ
ルを移動するようオペレーティングシステム112に通
知する機能を有している。
【0036】表示管理ユーティリティ114は、表示管
理ドライバ111で管理している画面を制御するための
ユーティリティである。また、アプリケーション115
は、オペレーティングシステム112上で動作する各種
のアプリケーションプログラムである。
【0037】拡張表示装置2のソフトウェアは、タブレ
ットドライバ205、マウスドライバ206、通信ドラ
イバ207、拡張表示装置ドライバ208からなる。
【0038】タブレットドライバ205は、タブレット
コントローラ202を介して、拡張装置用タブレット2
2の絶対座標データabT(x,y)を受け取ると、そ
のデータを拡張表示装置ドライバ208、通信ドライバ
207、通信コントローラ203を介して制御装置1に
送り、この制御装置1からの応答を通信ドライバ207
から受け取ると、拡張表示装置ドライバ208に対し
て、タブレット系の絶対座標を表示系の座標abD
(x,y)に変換して表示指示を行う機能を有してい
る。
【0039】図8は、具体例1のタブレットデータの説
明図である。具体例1のタブレットデータでは、図示の
ように、8bitからなるID番号の情報が付加されて
いる。
【0040】マウスドライバ206は、マウス23から
マウスコントローラ204を介して相対座標データを受
け取った場合は、拡張表示装置ドライバ208、通信ド
ライバ207および通信コントローラ203を介して制
御装置1にこの相対座標データを送信するためのドライ
バである。
【0041】通信ドライバ207は、拡張装置用タブレ
ット22やマウス23の座標データを制御装置1に送信
し、かつ、制御装置1からの表示データを受信するため
のドライバである。拡張表示装置ドライバ208は、タ
ブレットドライバ205やマウスドライバ206からの
座標データを通信ドライバ207に渡すためのドライバ
である。
【0042】〈動作〉次に、本具体例のマルチディスプ
レイシステムの動作について説明する。先ず、基本的な
各ディスプレイの表示方法および表示の管理方法を説明
する。
【0043】[基本的な動作]本具体例でも、オペレー
ティングシステム112で管理される画面は図2で示し
たように1280×480ドット構成の画面が管理され
るとする。また、本体ディスプレイ11および拡張ディ
スプレイ21の表示ドット構成は640×480ドット
であるとする。
【0044】アプリケーション115から画面への表示
指示があると、オペレーティングシステム112では、
この1280×480ドットの管理画面の中に表示する
画面データを展開する。オペレーティングシステム11
2の管理画面は、表示ドライバ110に渡され、表示コ
ントローラ105の表示処理部105aで処理され、表
示メモリ105bに画面データが展開される。
【0045】図3(a)で示したように、本体ディスプ
レイ11および拡張ディスプレイ21の表示内容が同一
の場合、表示メモリ105bの画面データは表示Aの部
分が本体表示インタフェース105cと拡張表示インタ
フェース105dに渡され、それぞれ本体ディスプレイ
11および拡張ディスプレイ21に表示Aが表示され
る。
【0046】図3(b)のように、本体ディスプレイ1
1と拡張ディスプレイ21の表示が異なる時、表示メモ
リ105bの画面データは表示Aの部分が本体表示イン
タフェース105cに、表示Bの部分が拡張表示インタ
フェース105dに渡され、それぞれ本体ディスプレイ
11に表示Aが、拡張ディスプレイ21に表示Bが表示
される。
【0047】同様に、図3(c)のように、本体ディス
プレイ11と拡張ディスプレイ21との表示を入れ替え
る時、表示メモリ105bの画面データは表示Bの部分
が本体表示インタフェース105cに、表示Aの部分が
拡張表示インタフェース105dに渡され、それぞれ、
本体ディスプレイ11に表示Bが、拡張ディスプレイ2
1に表示Aが表示される。
【0048】また、これらの表示は表示管理ドライバ1
11で管理され、表示管理ユーティリティ114で制御
可能である。
【0049】次に、ポインティングデバイスの動作につ
いて説明する。マウス13,23および制御装置用タブ
レット12,拡張装置用タブレット22は、それぞれ本
体ディスプレイ11、拡張ディスプレイ21におけるカ
ーソルの移動・入力位置の指定等に使用されるポインテ
ィングデバイスである。これらのマウス13,23およ
び制御装置用タブレット12,拡張装置用タブレット2
2は、マウスコントローラ104,204およびタブレ
ットコントローラ102,202で制御される。
【0050】先ず、マウス13のデータ処理を説明す
る。マウス13を移動させると、図4(a)で示したよ
うな相対座標データが出力される。この相対座標データ
は、マウスコントローラ104を通して、マウスドライ
バ108に通知される。マウスドライバ108は、現在
のカーソルの位置をカーソル管理ドライバ113に問い
合わせ、その結果に前述の相対座標データを加算してカ
ーソル管理ドライバ113にカーソルの移動を指示す
る。カーソル管理ドライバ113は、指定位置にカーソ
ルを移動するようオペレーティングシステム112に通
知する。以後、前述の表示処理と同様に処理され、カー
ソルが移動する。
【0051】次に制御装置用タブレット12のデータ処
理を説明する。タブレットは構成の項で説明したよう
に、マウスと異なり絶対座標データabT(x,y)を
発生する。表示とタブレットの絶対座標の関係が図5に
示すようなものであるとし、仮に制御装置用タブレット
12のA点を押下するとタブレット系座標に従って、図
8に示すような絶対座標データabT(X0−X0=5
12,Y9−Y0=512)を発生する。絶対座標デー
タabT(512,512)はタブレットコントローラ
102を介してタブレットドライバ107に通知され
る。
【0052】タブレットドライバ107はタブレットコ
ントローラ102を介してIDスイッチ101の値を読
み取り、abT(512,512)に付加してタブレッ
ト管理ドライバ106に通知する。
【0053】タブレット管理ドライバ106は、管理す
るID番号に対応するstT(x,y)を取り出し、a
bT(512,512)に加算し、新たな絶対座標デー
タnabT(x,y)を作成する。更に、nabT
(x,y)の値をタブレットドライバ107に返す。 nabT(x,y)=abT(x,y)+stT(x,
y)=(512+x,512+y)
【0054】タブレットドライバ107は、nabT
(512+x,512+y)を絶対座標データabT
(512+x,512+y)とし、この絶対座標を表示
系の座標abD(320+x,240+y)に変換し、
カーソル管理ドライバ113に前記の座標へカーソルの
移動を指示する。カーソル管理ドライバ113は指定位
置にカーソルの移動をオペレーティングシステム112
に指示し、以後、マウス13のデータと同様に処理され
カーソルがA点に移動する。
【0055】次に、拡張表示装置2に接続されたマウス
23の処理を説明する。マウス23からは、制御装置1
に接続されたマウス13と同様に図4(a)に示す相対
座標データが発生する。相対座標データはマウスコント
ローラ204、マウスドライバ206、拡張表示装置ド
ライバ208を通して、通信ドライバ207に通知され
る。更に、通信ドライバ207で例えばUSBのプロト
コルに従って変換され、通信コントローラ203から通
信線3に送出される。
【0056】制御装置1の通信ドライバ109は通信コ
ントローラ103を介して受け取った、拡張表示装置2
のマウス23からのデータを、図4(a)に示すような
相対座標データに復元し、マウスドライバ108に通知
する。以降、前述の表示処理と同様に処理される。
【0057】次に、拡張表示装置2に接続された拡張装
置用タブレット22の処理を説明する。拡張装置用タブ
レット22を押下して発生した絶対座標データabT
(x,y)もマウス23と同様にタブレットコントロー
ラ202、タブレットドライバ205、拡張表示装置ド
ライバ208、通信ドライバ207、通信コントローラ
203を通して通信線3に送出される。このとき、拡張
表示装置2からはID番号の情報が通知される。
【0058】制御装置1側の通信ドライバ109は、通
信コントローラ103を介して受け取った拡張装置用タ
ブレット22からの絶対座標データabT(x,y)を
復元し、タブレットドライバ107に通知する。タブレ
ットドライバ107は、受け取ったID番号をタブレッ
ト管理ドライバ106に通知する。以後、制御装置1側
の制御装置用タブレット12と同様に処理される。
【0059】[それぞれのディスプレイが異なる表示を
行う場合]次に、本体ディスプレイ11および拡張ディ
スプレイ21の表示が図3(b)の状態(オペレーティ
ングシステム112の管理画面に対応してそれぞれのデ
ィスプレイが異なる表示を行う場合)を説明する。この
時の表示とタブレットの絶対座標の関係は次のようにな
る。
【0060】図9は、各ディスプレイが異なる表示の場
合の表示とタブレットの絶対座標の関係を示す説明図で
ある。図示の場合は、オペレーティングシステムの管理
画面がそれぞれ二つの表示装置に対応している場合であ
る。また、制御装置1のID番号を1、拡張表示装置2
のID番号を2とする。
【0061】(1)表示の動作 上述した基本的な動作で説明したように、アプリケー
ション115からオペレーティングシステム112、表
示ドライバ110、表示コントローラ105を通して、
本体ディスプレイ11および拡張ディスプレイ21に表
示が行われる。
【0062】本体ディスプレイ11、拡張ディスプレ
イ21にどのような表示が行われるかは、表示管理ドラ
イバ111で管理され、同時にタブレット管理ドライバ
106に、各ディスプレイに、どの位置の表示を行って
いるかを通知する。具体的には、本体ディスプレイ11
(ID:1)の表示開始位置stD(0,0)、拡張デ
ィスプレイ21(ID:2)の表示開始位置stD(6
40,0)が通知される。
【0063】タブレット管理ドライバ106は、上記
の表示開始位置stD(x,y)をタブレット座標開
始位置stT(x,y)に変換する。 ID1=stD(0,0)=stT(0,0) ID2=stD(640,0)=stT(1204,
0)
【0064】(2)制御装置用タブレット12を押下し
た時の動作 制御装置用タブレット12でA点を押下すると、ab
T(512,512)が発生し、タブレットコントロー
ラ102を通して、タブレットドライバ107に通知さ
れる。
【0065】タブレットドライバ107はタブレット
コントローラ102を介してIDスイッチ101の値を
読み取り、のabT(512,512)に付加してタ
ブレット管理ドライバ106に通知する。
【0066】タブレット管理ドライバ106は、管理
するID番号(ID:1)に対応するstT(0,0)
を取り出し、abT(512,512)に加算し、新た
な絶対座標データnabT(x,y)を作成する。更
に、nabT(x,y)の値をタブレットドライバ10
7に返す。 nabT(x,y)=abT(x,y)+stT(x,
y)=(512+0、512+0)=(512,51
2)
【0067】タブレットドライバ107は、nabT
(512,512)を絶対座標データabT(512,
512)とし、上述した基本的な動作と同様の処理を続
ける。 以上の処理により、カーソルはA点に移動する。
【0068】(3)拡張装置用タブレット22を押下し
た時の動作 拡張装置用タブレット22でB点を押下すると、絶対
座標データabT(512,512)が発生し、タブレ
ットコントローラ202を通してタブレットドライバ2
05に通知される。
【0069】タブレットコントローラ202は、ID
スイッチ201の値(ID:2)を読み取り、この情報
を、の絶対座標データabT(512,512)に付
加して拡張表示装置ドライバ208に通知する。
【0070】上記の情報は、拡張表示装置ドライバ
208により、通信ドライバ207、通信コントローラ
203、通信線3および制御装置1側の通信コントロー
ラ103を通して通信ドライバ109に通知される。
【0071】通信ドライバ109は上記の情報をタ
ブレット管理ドライバ106に通知する。
【0072】タブレット管理ドライバ106は、ドラ
イバ内で管理するID番号(ID:2)に対応するst
T(1024,0)を取り出し、abT(512,51
2)に加算し、新たな絶対座標データnabT(x,
y)を作成する。更に、nabT(x,y)の値を通信
ドライバ109に返す。 nabT(x,y)=abT(x,y)+stT(x,
y)=(512+1024,512+0)=(153
6,512)
【0073】通信ドライバ109は、nabT(x,
y)をabT(x,y)とし、上述した基本的な動作と
同様の処理を続ける。 以上により、カーソルは表示座標のB点に移動する。
【0074】[それぞれのディスプレイの表示を入れ替
えて行う場合]次に、図3(c)に示すように、各ディ
スプレイの表示内容を入れ替えて行う場合を説明する。
この場合の表示とタブレットの絶対座標の関係は次のよ
うになる。
【0075】図10は、各ディスプレイの表示を入れ替
えて表示する場合の表示とタブレットの絶対座標の関係
を示す説明図である。即ち、オペレーティングシステム
の管理画面に対して二つの表示装置の表示が入れ替わっ
ている場合である。
【0076】図示の場合も、オペレーティングシステム
の管理画面がそれぞれ二つの表示装置に対応している場
合であり、また、制御装置1のID番号を1、拡張表示
装置2のID番号を2とする。
【0077】(1)表示の動作 上記の基本的な動作で説明した場合と同様に、アプリ
ケーション115からオペレーティングシステム11
2、表示ドライバ110、表示コントローラ105を通
して、本体ディスプレイ11および拡張ディスプレイ2
1に表示が行われる。
【0078】本体ディスプレイ11、拡張ディスプレ
イ21にどのような表示が行われるかは、表示管理ドラ
イバ111で管理され、同時にタブレット管理ドライバ
106に、各ディスプレイに、どの位置の表示を行って
いるかを通知する。具体的には、本体ディスプレイ11
(ID:1)の表示開始位置stD(640,0)、拡
張ディスプレイ21(ID:2)の表示開始位置stD
(0,0)が通知される。
【0079】タブレット管理ドライバ106は、上記
の表示開始位置stD(x,y)をタブレット座標開
始位置stT(x,y)に変換する。 ID1=stD(640,0)=stT(1024,
0) ID2=stD(0,0)=stT(0,0)
【0080】(2)制御装置用タブレット12を押下し
た時の動作 制御装置用タブレット12でA点を押下すると、ab
T(512,512)が発生し、タブレットコントロー
ラ102を通して、タブレットドライバ107に通知さ
れる。
【0081】タブレットドライバ107は、タブレッ
トコントローラ102を介してIDスイッチ101の値
(ID:1)を読み取り、この情報を、のabT(5
12,512)に付加してタブレット管理ドライバ10
6に通知する。
【0082】タブレット管理ドライバ106は、ドラ
イバ内で管理するID番号(ID:1)に対応するst
T(1024,0)を取り出し、abT(512,51
2)に加算し、新たな絶対座標データnabT(x,
y)を作成する。更に、nabT(x,y)の値をタブ
レットドライバ107に返す。 nabT(x,y)=abT(x,y)+stT(x,
y)=(512+1024、512+0)=(153
6,512)
【0083】タブレットドライバ107は、nabT
(1536,512)を絶対座標データabT(153
6,512)とし、上述した基本的な動作と同様の処理
を続ける。 以上の処理により、カーソルはA点に移動する。
【0084】(3)拡張装置用タブレット22を押下し
た時の動作 拡張装置用タブレット22でB点を押下すると、絶対
座標データabT(512,512)が発生し、タブレ
ットコントローラ202を通してタブレットドライバ2
05に通知される。
【0085】タブレットコントローラ202は、ID
スイッチ201の値(ID:2)を読み取り、この情報
を、の絶対座標データabT(512,512)に付
加して拡張表示装置ドライバ208に通知する。
【0086】上記の情報は、拡張表示装置ドライバ
208により、通信ドライバ207、通信コントローラ
203、通信線3および制御装置1側の通信コントロー
ラ103を通して通信ドライバ109に通知される。
【0087】通信ドライバ109は上記の情報をタ
ブレット管理ドライバ106に通知する。
【0088】タブレット管理ドライバ106は、ドラ
イバ内で管理するID番号(ID:2)に対応するst
T(0,0)を取り出し、abT(512,512)に
加算し、新たな絶対座標データnabT(x,y)を作
成する。更に、nabT(x,y)の値を通信ドライバ
109に返す。 nabT(x,y)=abT(x,y)+stT(x,
y)=(512+0,512+0)=(512,51
2)
【0089】通信ドライバ109は、nabT(51
2,512)を絶対座標データabT(512,51
2)とし、上述した基本的な動作と同様の処理を続け
る。 以上により、カーソルは表示座標のB点に移動する。
【0090】〈具体例1の効果〉以上のように、具体例
1によれば、制御装置1と拡張表示装置2およびこれら
に接続された制御装置用タブレット12と拡張装置用タ
ブレット22とをID番号を付与してこれらを識別し、
ID番号に対応した本体ディスプレイ11と拡張ディス
プレイ21の表示開始位置を管理し、これらの表示開始
位置に、ID番号で識別されるタブレットからの絶対座
標を加えて表示画面中のカーソル位置を制御するように
したので、本体ディスプレイ11と拡張ディスプレイ2
1と表示を入れ替えて表示するような場合でも、タブレ
ットとディスプレイとの関係が正しく表示できる。
【0091】《具体例2》具体例2は、ID番号に基づ
いてディスプレイを識別し、各ID番号に基づいてタブ
レットの表示開始位置をstT記憶メモリに保持し、タ
ブレットからの絶対座標データが出力された場合は、こ
の絶対座標データをstT記憶メモリに記憶されている
表示開始位置を加算して、タブレットの絶対座標データ
として出力し、この絶対座標データでカーソル位置を算
出するようにしたものである。
【0092】〈具体例2の構成〉図11に具体例2によ
るハードウェア・ソフトウェア概念図を示す。先ず、ハ
ードウェア的に上記具体例1と比較して、IDスイッチ
120,210の機能が異なり、また、stT記憶メモ
リ121,211が追加されている。
【0093】IDスイッチ120,210は具体例1と
同様なメカニカルな8bitのスイッチであり、lD番
号が設定される。但し、具体例1と異なり、通信コント
ローラを識別するのに使用される。stT記憶メモリ1
21,211は、タブレット座標開始位置データstT
(x,y)を記憶するための2byteのメモリであ
る。
【0094】次に、ソフトウェア的には、具体例1と比
較して、制御装置1における表示管理ドライバ122、
タブレット管理ドライバ123、通信ドライバ124、
タブレットドライバ125と、拡張表示装置2における
拡張表示装置ドライバ212、タブレットドライバ21
3の機能が異なる。
【0095】表示管理ドライバ122は、本体ディスプ
レイ11と拡張ディスプレイ21にオペレーティングシ
ステム112の管理する画面のどの部分を表示するかと
いった従来の表示ドライバと同様の表示管理機能に加え
て、次のような機能を有する。 各ディスプレイのID番号と表示開始位置stD
(x,y)の関係を管理する。 その情報をタブレット管理ドライバ123に通知す
る。
【0096】タブレット管理ドライバ123は、次のよ
うな機能を有する。 制御装置1(における通信コントローラ103)、拡
張表示装置2(における通信コントローラ203)のl
D番号と、これらlD番号に対する各ディスプレイの表
示開始位置stD(x,y)を管理する。 stD(x,y)から、各lD番号に対応するタブレ
ットの座標開始位置データstT(x,y)を管理す
る。 タブレットドライバ125に、IDスイッチ120の
ID番号に対応するタブレットの座標開始位置データを
通知する。 通信ドライバ124に、ID番号+対応するタブレッ
ト座標開始位置データを通知する。
【0097】通信ドライバ124は、従来の機能に加
え、タブレット管理ドライバ123からのlD番号+タ
ブレット座標開始位置データを、通信コントローラ10
3を通して通信線3に送出する機能を有する。
【0098】図12は通信線3に送出されるデータの例
を示す説明図である。図示のように、通信線3には、8
bitからなるID番号のデータと、12bitからな
るタブレットの座標開始位置データstT(x,y)が
出力される。
【0099】拡張表示装置2における拡張表示装置ドラ
イバ212は、従来の機能に加えて次のような機能を有
する。 通信線3を監視し、1Dスイッチ210の設定と同じ
lD番号のタブレット座標開始位置データを読み込む。 読み込んだタブレット座標開始位置データを、タブレ
ットドライバ213に通知する。
【0100】タブレットドライバ125およびタブレッ
トドライバ213は、従来の機能に加えて次のような機
能を有する。 タブレット管理ドライバ123、拡張表示装置ドライ
バ212の指示するタブレットの座標開始位置stT
(x,y)のデータを、stT記憶メモリ121、st
T記憶メモリ211に記憶する。 拡張装置用タブレット22から絶対座標データabT
(x,y)が発生した際に、stT記憶メモリ121、
stT記憶メモリ211の値を呼び出し、絶対座標デー
タに加算し、タブレット系の絶対座標を表示系の座標a
bD(x,y)に変換して表示指示を行う機能を有して
いる。
【0101】図13は、タブレットデータの説明図であ
る。図示のように、制御装置用タブレット12や拡張装
置用タブレット22から出力されるデータは12bit
に拡張されている。
【0102】〈具体例2の動作〉 [それぞれのディスプレイが異なる表示を行う場合]次
に、本体ディスプレイ11および拡張ディスプレイ21
の表示が図3(b)の状態を説明する。また、この時
の、表示とタブレットの絶対座標の関係は上述したよう
に図9のようになる。更に、具体例2の動作でも制御装
置1のID番号を1、拡張表示装置2のID番号を2と
する。
【0103】(1)初期動作 具体例1の基本的な動作で説明したのと同様に、アプ
リケーション115、オペレーティングシステム11
2、表示ドライバ110、表示コントローラ105を通
して本体ディスプレイ11および拡張ディスプレイ21
に表示が行われる。
【0104】本体ディスプレイ11および拡張ディス
プレイ21にどのような表示が行われるかは、表示管理
ドライバ122で管理され、同時にタブレット管理ドラ
イバ123に、各ディスプレイにどの位置の表示を行っ
ているかを通知する。具体的には本体ディスプレイ11
(ID:1)の表示開始位置stD(0,0)、拡張デ
ィスプレイ21(ID:2)の表示開始位置stD(6
40,0)が通知される。
【0105】タブレット管理ドライバ123は、上記
のstD(x,y)を、タブレット座標開始位置st
T(x,y)に変換する。 ID1=stD(0,0)=stT(0,0) ID2=stD(640,0)=stT(1204,
0)
【0106】更に、タブレットドライバ125にst
T(0,0)を、通信ドライバ124にstT(120
4,0)を通知する。
【0107】タブレットドライバ125は、タブレッ
ト管理ドライバ123からのstT(0,0)を、st
T記憶メモリ121に記憶させる。
【0108】通信ドライバ124は、タブレット管理
ドライバ123からの情報であるID番号2およびst
T(1204,0)を、通信コントローラ103を使用
して通信線3に送出する。
【0109】拡張表示装置ドライバ212は通信線3
を監視し、IDスイッチ210と同じID番号のstT
(1204,0)を取り込み、タブレットドライバ21
3に通知する。
【0110】タブレットドライバ213は、拡張表示
装置ドライバ212からのstT(1024,0)を、
stT記憶メモリ211に記憶させる。
【0111】(2)制御装置用タブレット12を押下し
た時の動作 制御装置用タブレット12でA点を押下すると、絶対
座標データabT(512,512)が発生し、タブレ
ットドライバ125に通知される。
【0112】タブレットドライバ125は、stT記
憶メモリ121の内容stT(0,0)を呼び出し、上
記のデータに加算し、新たな絶対座標データnabT
(x,y)を作成する。更に、nabT(x,y)を、
絶対座標データabT(x,y)とし、従来と同様の処
理を続ける。 nabT(x,y)=abT(x,y)+stT(x,
y)=(512+0,512+0)=(512,51
2) 以上により、カーソルはA点に移動する。
【0113】(3)拡張装置用タブレット22を押下し
た時の動作 拡張装置用タブレット22でB点を押下すると、絶対
座標データabT(512,512)が発生し、タブレ
ットドライバ213に通知される。
【0114】タブレットドライバ213は、stT記
憶メモリ211の内容stT(1024,0)を呼び出
し、上記のデータに加算し、新たな絶対座標データn
abT(x,y)を作成する。更に、nabT(x,
y)を絶対座標データabT(x,y)とし、従来と同
様の処理を続ける。 nabT(x,y)=abT(x,y)+stT(x,
y)=(512+1024,512+0)=(153
6,512)
【0115】以上により、カーソルは表示座標のB点
に移動する。
【0116】[それぞれのディスプレイの表示を入れ替
えて表示する場合]次に本体ディスプレイ11と拡張デ
ィスプレイ21との表示が図3(c)の状態に切り替わ
ったときの動作を説明する。この時の、表示とタブレッ
トの絶対座標の関係は図10のようになる。
【0117】(4)初期動作 表示管理ユーティリティ114を使用して、本体ディ
スプレイ11、拡張ディスプレイ21の表示切り替え操
作を行うと、これが、表示管理ドライバ122に通知さ
れる。 表示管理ドライバ122は、タブレット管理ドライバ
123に、本体ディスプレイ11(ID:1)の表示開
始位置stD(640,0)、拡張ディスプレイ21
(lD:2)の表示開始位置stD(0,0)を通知す
る。
【0118】タブレット管理ドライバ123は、上記
の表示開始位置データstD(x,y)をタブレット
座標開始位置データstT(x,y)に変換する。 ID1=stD(640,0)=stT(1024,
0) ID2=stD(0,0)=stT(0,0)
【0119】更に、タブレットドライバ125に、s
tT(1024,0)を、通信ドライバ124に、ID
番号2およびstT(0,0)を通知する。
【0120】タブレットドライバ125は、タブレッ
ト管理ドライバ123からのstT(1024,0)を
stT記憶メモリ121に記憶させる。
【0121】通信ドライバ124はタブレット管理ド
ライバ123からの、ID番号2およびstT(0,
0)を、通信コントローラ103を使用して通信線3に
送出する。
【0122】拡張表示装置ドライバ212は通信線3
を監視し、IDスイッチ210と同じID番号のstT
(0,0)を取り込み、タブレットドライバ213に通
知する。
【0123】タブレットドライバ213は、拡張表示
装置ドライバ212からのstT(0,0)をstT記
憶メモリ211に記憶させる。
【0124】以降、制御装置用タブレット12でA点
を押下すると、abT(512,512)が、拡張装置
用タブレット22でB点を押下すると、abT(153
6,512)が発生し、それぞれカーソルは表示座標の
A点、B点に移動する。
【0125】〈具体例2の効果〉以上のように、具体例
2によれば、ID番号に基づいてディスプレイ11,2
1を識別し、各ID番号に基づいてタブレット12,2
2の表示開始位置をstT記憶メモリ121,211に
保持し、タブレット12,22からの絶対座標データが
出力された場合は、この絶対座標データをstT記憶メ
モリ121,211に記憶されている表示開始位置を加
算して、タブレットの絶対座標データとして出力し、こ
の絶対座標データでカーソル位置を算出するようにした
ので、本体ディスプレイ11と拡張ディスプレイ21と
表示を入れ替えて表示するような場合でも、タブレット
とディスプレイとの関係が正しく表示できる。
【0126】《具体例3》具体例3は、タブレットから
出力される絶対座標データを、それまでのカーソル位置
の座標との相対座標データに変換し、マウスドライバで
カーソル制御を行うようにしたものである。
【0127】〈具体例3の構成〉図14は、具体例3の
マルチディスプレイシステムにおけるハードウェア・ソ
フトウェア概念図である。
【0128】先ず、ハードウェア的には具体例2と同じ
である。次に、ソフトウェア的には図11に示した具体
例2と比較して、制御装置1においては、カーソル管理
ドライバ126、通信ドライバ127、タブレットドラ
イバ128、タブレット管理ドライバ129、マウスド
ライバ130の機能が異なる。また、拡張表示装置2に
おいては、拡張表示装置ドライバ214とタブレットド
ライバ215の機能が異なる。尚、その他の機能は具体
例2と同様であるため、対応する部分に同一符号を付し
てその説明を省略する。
【0129】カーソル管理ドライバ126は、具体例2
の機能に加え、タブレット管理ドライバ129からの問
い合わせに対して、現在カーソル位置ncD(x,y)
を返答する機能を有する。
【0130】タブレット管理ドライバ129は、具体例
2の機能に加え、タブレットドライバ128、通信ドラ
イバ127からの問い合わせに対して、カーソル管理ド
ライバ126にncD(x,y)を問い合わせ、タブレ
ット系の座標ncT(x,y)に変換し返答する機能を
有する。
【0131】タブレットドライバ128,215は、従
来の機能に加えて次のような機能を有する。
【0132】タブレット管理ドライバ129、拡張表
示装置ドライバ214の指示するタブレットの座標開始
位置stT(x,y)のデータを、stT記憶メモリ1
21、stT記憶メモリ211に記憶する。尚、拡張表
示装置ドライバ214の指示するタブレットの座標開始
位置stT(x,y)のデータとは、具体例2と同様
に、拡張表示装置ドライバ214が通信線3を監視して
1Dスイッチ210の設定と同じlD番号のタブレット
座標開始位置データを読み込んだものである。
【0133】制御装置用タブレット12または拡張装
置用タブレット22から絶対座標データabT(x,
y)が発生した際に、タブレット管理ドライバ129に
現在のカーソル位置ncT(x,y)を問い合わせる。
尚、拡張装置用タブレット22からの場合は、拡張表示
装置ドライバ214および通信ドライバ127を介して
問い合わせを行う。
【0134】制御装置用タブレット12または拡張装
置用タブレット22からの絶対座標データabT(x,
y)と、タブレット管理ドライバ129からのタブレッ
ト系の座標ncT(x,y)と、stT記憶メモリ12
1またはstT記憶メモリ211の内容stT(x,
y)から、相対座標mT(Δx,Δy)を計算し、マウ
スドライバ130に通知する。尚、このとき、マウスド
ライバ130に通知する相対座標mT(Δx,Δy)は
マウスの解像度に変換する。即ち、タブレットドライバ
128,215からマウスドライバ130に通知される
データは図4(a)に示すようなデータである。
【0135】相対座標mT(Δx、Δy)の計算方法は
以下の計算式による。 mT(Δx,Δy)=abT(x,y)+stT(x,
y)−ncT(x,y)
【0136】マウスドライバ130は、従来の機能に加
え、タブレットドライバ128,215からの相対座標
を処理する機能を有する。
【0137】〈具体例3の動作〉本体ディスプレイ11
および拡張ディスプレイ21の表示が図3(b)の状態
でカーソルがA点にあり、制御装置用タブレット12内
のA点とは別のC点abT(256,256)を押下し
た際の動作を例に説明する。尚、この時の、表示とタブ
レットの絶対座標の関係は図9のようになる。また、制
御装置1のID番号を1、拡張表示装置2のID番号を
2とする。
【0138】(1)初期動作 初期の動作は具体例2と同じである。
【0139】(2)制御装置用タブレット12を押下し
た時の動作 制御装置用タブレット12でC点を押下すると、ab
T(256,256)が発生し、タブレットドライバ1
28に通知される。 タブレットドライバ128は、タブレット管理ドライ
バ129に現在のカーソルの位置ncT(x,y)を問
い合わせる。 タブレット管理ドライバ129は、カーソル管理ドラ
イバ126に現在のカーソルの位置ncD(x,y)を
問い合わせる。
【0140】カーソル管理ドライバ126は、現在の
カーソル位置ncD(320,240)を返答する。 タブレット管理ドライバ129は、ncD(320,
240)をncT(512,512)に変換して、タブ
レットドライバ128に返答する。 更に、タブレットドライバ128は、stT記憶メモ
リ121の内容stT(0,0)を呼び出し、相対座標
mT(Δx,Δy)を計算する。 mT(Δx、Δy)=abT(x,y)+stT(x,
y)−ncT(x,y)=abT(256,256)+
stT(0,0)−ncT(512,512)=mT
(−256,−256)
【0141】タブレットドライバ128は、mT(−
256,−256)をマウスの解像度に変換してマウス
ドライバ130に通知する。 マウスドライバ130は従来と同様に、相対座標mT
(Δx,Δy)を処理する。 以上によりカーソルはC点に移動する。
【0142】次に、カーソルがA点にあり、拡張装置用
タブレット22のB点を押下した際の動作を例に説明す
る。 (3)拡張装置用タブレット22を押下した時の動作 拡張装置用タブレット22でB点を押下すると、ab
T(512,512)が発生し、タブレットドライバ2
15に通知される。 タブレットドライバ215は、拡張表示装置ドライバ
214、通信ドライバ127経由でタブレット管理ドラ
イバ129に現在のカーソルの位置ncT(x,y)を
問い合わせる。
【0143】上述した動作と同様に、タブレット管理
ドライバ129は現在のカーソル位置ncT(512,
512)を応答する。 更に、タブレットドライバ215は、stT記憶メモ
リ211の内容stT(1024,0)を呼び出し、m
T(Δx、Δy)を計算する。 mT(Δx,Δy)=abT(x,y)+stT(x,
y)−ncT(x,y)=abT(512,512)+
stT(1024,0)−ncT(512,512)=
mT(1024,0)
【0144】タブレットドライバ215は、mT(1
024,0)をマウスの解像度に変換して、拡張表示装
置ドライバ214、通信ドライバ127経由でマウスド
ライバ130に通知する。 マウスドライバ130は従来と同様に、相対座標mT
(Δx,Δy)を処理する。 以上により、カーソルは表示座標のB点に移動する。
【0145】次に、本体ディスプレイ11および拡張デ
ィスプレイ21の表示が図3(c)の状態で、カーソル
がA点にあり、制御装置用タブレット12内のA点とは
別のC点abT(256,256)を押下した際の動作
を例に説明する。尚、この時の、表示とタブレットの絶
対座標の関係は図10のようになる。また、制御装置1
のlD番号を1、拡張表示装置2のID番号を2とす
る。
【0146】(4)初期動作 初期の動作は具体例2と同じである。 (5)制御装置用タブレット12を押下した時の動作 制御装置用タブレット12でC点を押下すると、ab
T(256,256)が発生し、タブレットドライバ1
28に通知される。 タブレットドライバ128は、タブレット管理ドライ
バ129に現在のカーソルの位置ncT(x,y)を問
い合わせる。 タブレット管理ドライバ129は、カーソル管理ドラ
イバ126に現在のカーソルの位置ncD(x,y)を
問い合わせる。
【0147】カーソル管理ドライバ126は、現在の
カーソル位置ncD(960,240)を返答する。 タブレット管理ドライバ129は、ncD(960,
240)をncT(1536,512)に変換して、タ
ブレットドライバ128に返答する。 更に、タブレットドライバ128は、stT記憶メモ
リ121の内容stT(1024,0)を呼び出し、相
対座標mT(Δx,Δy)を計算する。 mT(Δx,Δy)=abT(x,y)+stT(x,
y)−ncT(x,y)=abT(256,256)+
stT(1024,0)−ncT(1536,512)
=mT(−256,−256)
【0148】タブレットドライバ128は、mT(−
256,−256)を、マウスの解像度に変換してマウ
スドライバ130に通知する。 マウスドライバ130は従来と同様に、相対座標mT
(Δx,Δy)を処理する。 以上によりカーソルはC点に移動する。
【0149】(6)拡張装置用タブレット22を押下し
た時の動作 拡張装置用タブレット22でB点を押下すると、ab
T(512,512)が発生し、タブレットドライバ2
15に通知される。 タブレットドライバ215は、拡張表示装置ドライバ
214、通信ドライバ127経由でタブレット管理ドラ
イバ129に現在のカーソルの位置ncT(x,y)を
問い合わせる。
【0150】上述した、制御装置用タブレット12を
押下した時の動作と同様に、タブレット管理ドライバ1
29は現在のカーソル位置ncT(1536,512)
を応答する。 更に、タブレットドライバ215は、stT記憶メモ
リ211の内容stT(0,0)を呼び出し、mT(Δ
x,Δy)を計算する。 mT(Δx,Δy)=abT(x,y)+stT(x,
y)−ncT(x,y)=abT(512,512)+
stT(0,0)−ncT(1536,512)=mT
(−1024,0)
【0151】タブレットドライバ215は、mT(−
1024,0)を、マウスの解像度に変換して、拡張表
示装置ドライバ214、通信ドライバ127経由でマウ
スドライバ130に通知する。 マウスドライバ130は従来と同様に、相対座標mT
(Δx,Δy)を処理する。 以上により、カーソルは表示座標のB点に移動する。
【0152】〈具体例3の効果〉以上のように、具体例
3によれば、タブレット12,22から出力される絶対
座標データを、それまでのカーソル位置の座標との相対
座標データに変換し、マウスドライバ130でカーソル
制御を行うようにしたので、本体ディスプレイ11と拡
張ディスプレイ21と表示を入れ替えて表示するような
場合でも、タブレットとディスプレイとの関係が正しく
表示できる。
【0153】《利用形態》 各具体例では、拡張表示装置2を1台として説明して
いるが、2台以上設けた場合でも各具体例と同様に適用
することができる。
【0154】各具体例では、画面の拡張方向をX方向
としているが、Y方向あるいはX−Y方向に拡張しても
同様に適用できる。
【0155】各具体例では、画面の切り替え単位を画
面の解像度と同じ(640×480単位)としている
が、ドット単位で切り替えても問題無く制御できる。
【0156】各具体例では、IDスイッチはメカニカ
ルなスイッチとしたが、不揮発メモリと、それを設定す
る機能で実現しても同様の効果を得ることができる。
【0157】具体例3では、タブレットデータが発生
した際に、毎回現在のカーソル位置を問い合わせている
が、タブレットドライバ内に計時可能なタイマを持ち、
一定時間に次のタブレットデータが発生した場合は、前
回の絶対座標データを現在のカーソル位置に使用しても
よい。例えば、このタイマの監視時間としてはマウスの
応答速度に合わせる。即ち、一般的なマウスでは、12
0ポイント/秒で座標を発生する。従って、本システム
でも同じ値とし、監視時間=1/120から、約10m
sとする。
【0158】各具体例では、マウスの解像度を8bi
t、タブレットの解像度を10bitとしているが、デ
ータのフォーマットを拡張すればこれらの解像度は増や
すことができる。
【0159】各具体例では、制御装置と拡張表示装置
とは物理的に分離しているが、分離しないでも(つま
り、2台目以降のタブレットが制御装置内のタブレット
コントローラに接続されていても)、同様の方法で制御
可能である。尚、この場合は、当然、タブレットコント
ローラは2台以上のタブレットを制御できなくてはなら
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマルチディスプレイシステムの具体例
1を示す構成図である。
【図2】表示画面の概念図である。
【図3】マルチディスプレイシステムの画面概念図であ
る。
【図4】ポインティングデバイスのデータの説明図であ
る。
【図5】表示とタブレットの絶対座標の関係を示す説明
図である。
【図6】本発明のマルチディスプレイシステムにおける
表示コントローラの構成図である。
【図7】本発明のマルチディスプレイシステムの具体例
1におけるハードウェア・ソフトウェアの概念図であ
る。
【図8】本発明のマルチディスプレイシステムの具体例
1におけるタブレットドライバからのデータ説明図であ
る。
【図9】本発明のマルチディスプレイシステムにおける
各ディスプレイが異なる表示の場合の表示とタブレット
の絶対座標の関係を示す説明図である。
【図10】本発明のマルチディスプレイシステムにおけ
る各ディスプレイの表示を入れ替えて表示する場合の表
示とタブレットの絶対座標の関係を示す説明図である。
【図11】本発明のマルチディスプレイシステムの具体
例2におけるハードウェア・ソフトウェアの概念図であ
る。
【図12】本発明のマルチディスプレイシステムの具体
例2における通信線に送出されるデータの例を示す説明
図である。
【図13】本発明のマルチディスプレイシステムの具体
例2におけるタブレットデータの説明図である。
【図14】本発明のマルチディスプレイシステムの具体
例3におけるハードウェア・ソフトウェアの概念図であ
る。
【符号の説明】
11 本体ディスプレイ 12 制御装置用タブレット 15 制御部 21 拡張ディスプレイ 22 拡張装置用タブレット 101、120、201、210 IDスイッチ 106、123、129 タブレット管理ドライバ 107、125、128 タブレットドライバ 121、211 stT記憶メモリ 130 マウスドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 5/08 G09G 5/08 D

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のディスプレイと、 前記複数のディスプレイに対応して、各ディスプレイ中
    の位置を絶対座標のデータで出力するポインティングデ
    バイスと、 前記複数のディスプレイを、各ディスプレイ毎に識別
    し、かつ、ディスプレイ毎に前記ポインティングデバイ
    スの座標開始位置を保持し、前記ポインティングデバイ
    スから位置座標データを受け取った場合は、対応する座
    標開始位置を付加して前記複数のディスプレイの表示制
    御を行う制御部とを備えたことを特徴とするマルチディ
    スプレイシステム。
  2. 【請求項2】 複数のディスプレイと、 前記複数のディスプレイに対応して設けられ、各ディス
    プレイ中の任意のカーソル位置を絶対座標のデータで出
    力するポインティングデバイスと、 前記各ディスプレイおよび前記各ポインティングデバイ
    スを識別するためのID番号を設定するIDスイッチ
    と、 前記各ディスプレイの表示開始座標に対応したカーソル
    表示開始位置であるタブレット表示開始位置を前記ID
    番号に基づいて保持し、ID番号と絶対座標データを受
    け取った場合は、当該ID番号に対応したタブレット表
    示開始位置に前記絶対座標データを加算して、新たな絶
    対座標データとし、この新たな絶対座標データを出力す
    るタブレット管理ドライバと、 前記いずれかのポインティングデバイスから絶対座標デ
    ータが出力された場合は、そのID番号と絶対座標デー
    タを、前記タブレット管理ドライバに出力し、その結
    果、新たな絶対座標データを受け取った場合は、これを
    前記いずれかのポインティングデバイスで指定した絶対
    座標データとして、当該ポインティングデバイスが接続
    されているディスプレイの画面中のカーソル位置を算出
    するタブレットドライバとを備えたことを特徴とするマ
    ルチディスプレイシステム。
  3. 【請求項3】 複数のディスプレイと、 前記複数のディスプレイに対応して設けられ、各ディス
    プレイ中の任意のカーソル位置を絶対座標のデータで出
    力するポインティングデバイスと、 前記各ディスプレイを識別するためのID番号を設定す
    るIDスイッチと、 前記ID番号に対応したカーソル表示開始位置であるタ
    ブレット表示開始位置を管理するタブレット管理ドライ
    バと、 前記複数のディスプレイ毎に設けられ、前記ID番号に
    基づいて取得した自ディスプレイにおけるタブレット表
    示開始位置を保持するstT記憶メモリと、 前記いずれかのポインティングデバイスから絶対座標デ
    ータが出力された場合は、前記stT記憶メモリに記憶
    されているタブレット表示開始位置に前記絶対座標デー
    タを加算して、これを前記いずれかのポインティングデ
    バイスの絶対座標データとして、当該ポインティングデ
    バイスが接続されているディスプレイの画面中のカーソ
    ル位置を算出するタブレットドライバとを備えたことを
    特徴とするマルチディスプレイシステム。
  4. 【請求項4】 複数のディスプレイと、 前記複数のディスプレイに対応して設けられ、各ディス
    プレイ中の任意のカーソル位置を絶対座標のデータで出
    力するポインティングデバイスと、 前記各ディスプレイを識別するためのID番号を設定す
    るIDスイッチと、 前記ID番号に対応したカーソル表示開始位置であるタ
    ブレット表示開始位置を管理すると共に、現在カーソル
    位置を出力するタブレット管理ドライバと、 前記複数のディスプレイ毎に設けられ、前記ID番号に
    基づいて取得した自ディスプレイにおけるタブレット表
    示開始位置を保持するstT記憶メモリと、 前記いずれかのポインティングデバイスから絶対座標デ
    ータが出力された場合は、当該絶対座標データと、前記
    stT記憶メモリに記憶されているタブレット表示開始
    位置とを加算し、かつ、前記タブレット管理ドライバか
    ら取得した現在カーソル位置の座標を減算して、相対座
    標データを算出するタブレットドライバと、 前記タブレットドライバから出力された相対座標データ
    に基づき、前記いずれかのポインティングデバイスが接
    続されているディスプレイの画面中のカーソル位置を算
    出するマウスドライバとを備えたことを特徴とするマル
    チディスプレイシステム。
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