JP2000112570A - コンピュータシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価な液晶表示装置を最大限に活用でき、メ
ンテナンスやアップグレードが容易であって、従来の一
体型液晶ＰＣ＋ノート型ＰＣやノート型ＰＣ＋ドッキン
グステーションといった構成からなるシステムよりも優
れたコンピュータシステムを提供する。 【解決手段】 液晶表示装置を用いた一体型コンピュー
タシステムにおいて、液晶表示装置部が取り外し可能な
構造となっていて、取り外した液晶表示装置部がマザー
ボードを備え、単独でノート型コンピュータとして使用
可能なことを特徴とするコンピュータシステム。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置を用
いたコンピュータシステムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、液晶表示装置に関する技術の進歩
とコストダウンにより、オフィスや家庭において用いる
コンピュータに液晶表示装置を用いることが現実的とな
った。

【０００３】液晶表示装置を用いたコンピュータの例と
して、液晶表示装置とコンピュータ本体とを一体とした
一体型液晶ＰＣがある。これは、液晶表示装置の有する
省スペース性を生かすために、コンピュータ本体をコン
パクトな構造とし、さらにコンピュータ本体と液晶表示
装置とを一体化することにより、装置全体を高度にコン
パクト化したものである。

【０００４】しかしながら、かかるコンパクト化の要請
に応じるため、一体型液晶ＰＣでは拡張カードスロット
（ＩＳＡバススロット、ＰＣＩバススロット）の数、サ
イズにおいて制限がある。また、汎用のカードスロット
は設けずに、ＰＣカードスロットのみを設けることもあ
る。さらに、一体型液晶ＰＣではコンパクト化のために
特化した部品を使用するものも多く、通常のデスクトッ
プ型コンピュータで使用されている汎用の部品をそのま
ま用いることができず、コスト高であったり、メンテナ
ンス性に欠ける場合もある。

【０００５】液晶表示装置を用いたコンピュータの別の
例としては、ノート型コンピュータがある。これは、ユ
ーザーが携帯して、移動中・移動先での使用を意図した
ものであって、主に、キーボードを備えた本体部と液晶
表示装置を備えたディスプレイ部とを開閉自在に接続
し、キーボードと液晶表示装置が内側に格納されるよう
に折りたたむことが可能な構造としたものである。

【０００６】ノート型コンピュータは、その携帯性を要
求される性格上、周辺機器の接続のためにＰＣカードス
ロットを備えることはあっても、一般的な拡張スロット
を備えることは有り得ない。このようなノート型ＰＣの
拡張性の低さを補うため、ＦＤＤドライブ、ＣＤ−ＲＯ
Ｍドライブ、モデム、スピーカー、ＰＣカードスロット
等を内蔵したドッキングステーションをノート型ＰＣと
組み合わせて使用することが提案されている。図４に、
ノート型ＰＣとドッキングステーションとを組み合わせ
たシステムの一例を示す。図４に示されるように、ドッ
キングステーション５１はその上部にノート型ＰＣ１の
本体部３を載せ置く構造とすることが通常である。これ
は、ドッキングステーション５１が外付けキーボード用
の端子は備えてはいても、ノート型ＰＣ１のキーボード
７をそのまま使用することを前提としているからであ
る。したがって、上部に載せ置いたノート型ＰＣ１のキ
ーボード７を打鍵に不都合でない高さに止める必要があ
り、実質的にはドッキングステーションの厚さには制限
がある。このため、ドッキングステーションによるノー
ト型ＰＣの機能拡張は限られたものに過ぎず、デスクト
ップ型ＰＣの拡張性には遠く及ばないというのが現状で
ある。

【０００７】このような現状において、例えばユーザー
がオフィスや家庭では省スペース性に優れる一体型液晶
ＰＣを用い、さらに移動中・移動先での使用を欲してノ
ート型コンピュータを導入したい場合には、高価な液晶
表示装置に対して二重に投資をする必要があった。

【０００８】また、そのような投資を行って一体型液晶
ＰＣとノート型ＰＣの双方を導入しても、コンパクト化
のために特化した部品を用いることの多いこれらのＰＣ
ではハードウエアのアップグレードは容易ではなく、ユ
ーザー側で製品の陳腐化に対抗することは困難であっ
た。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
に鑑み、高価な液晶表示装置を最大限に活用でき、メン
テナンスやアップグレードが容易であって、従来の一体
型液晶ＰＣ＋ノート型ＰＣやノート型ＰＣ＋ドッキング
ステーションといった構成からなるシステムよりも優れ
たコンピュータシステムを提供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下の構成をその要旨とする。 （１） 液晶表示装置を用いた一体型コンピュータシス
テムにおいて、液晶表示装置部が取り外し可能な構造と
なっていて、取り外した液晶表示装置部がマザーボード
を備え、単独でノート型コンピュータとして使用可能な
ことを特徴とするコンピュータシステム。 （２） ＮＬＸ規格を満たしたマザーボードとライザー
カードとを備えた前記（１）記載のコンピュータシステ
ムであって、マザーボードは液晶表示装置側に配置さ
れ、ライザーカードは本体側に配置されていて、液晶表
示装置の着脱に応じてマザーボードとライザーカードの
接続・分離が可能な構造としたことを特徴とするコンピ
ュータシステム。 （３） キーボードの配置された本体部と液晶表示装置
の配置されたディスプレイ部とを有し、本体部とディス
プレイ部とは開閉自在に接続されていて、液晶表示装置
が外側になるようにも内側になるようにも折りたたみ可
能な構造のノート型コンピュータと、ホルダー部と拡張
カード用スロットとドライブベイと電源装置とを有する
デスクトップユニットからなり、ノート型コンピュータ
とデスクトップユニットには相互を電気的に接合するた
めの接続コネクタがそれぞれ設けられており、液晶表示
装置が外側になるように折りたたんだノート型コンピュ
ータを、デスクトップユニットのホルダー部に保持せし
めると共に、両者を電気的に接続することが可能な構造
のコンピュータシステム。 （４） デスクトップユニット側の接続コネクタがホル
ダー部に設けられていて、デスクトップユニット側の接
続コネクタとノート型コンピュータ側の接続コネクタと
を直接接続することが可能な構造としたことを特徴とす
る前記（３）記載のコンピュータシステム。 （５） デスクトップユニット側の接続コネクタとノー
ト型コンピュータ側の接続コネクタとを、ケーブルを介
して接続することが可能な構造としたことを特徴とする
前記（３）記載のコンピュータシステム。 （６） ＮＬＸ規格を満たしたマザーボードとライザー
カードとを備えた前記（３）、（４）又は（５）記載の
コンピュータシステムであって、マザーボードはノート
型コンピュータに配置され、ライザーカードはデスクト
ップユニットに配置されていて、ノート型コンピュータ
の着脱に応じてマザーボードとライザーカードの接続・
分離が可能な構造としたことを特徴とするコンピュータ
システム。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明における液晶表示装置を用いた一体型コンピュー
タシステムとは、主として一体型液晶ＰＣをいい、コン
ピュータ本体と液晶表示装置部とが直接的に接続された
構造のものをいう。但し、コンピュータ本体と液晶表示
装置部との電気的な接続に関しては、必要であればケー
ブル等を介した間接的な接続としてもよい。

【００１２】本発明では、液晶表示装置部を着脱自在な
構造としたことを特徴の一つとしている。ここで液晶表
示装置部とは、液晶表示装置と所定の機器を備えたユニ
ットの名称である。そして、この液晶表示装置部が単独
でノート型コンピュータとして使用できることが、本発
明の最大の特徴である。ここで、ノート型コンピュータ
とは、ノート型パーソナルコンピュータのみを意味する
ものではなく、携帯情報端末機等を含むものである。

【００１３】すなわち、本発明における液晶表示装置部
は、液晶表示装置に加えて、単独でノート型コンピュー
タとしての使用を可能とするための機器を備えている必
要がある。具体的には、例えばマザーボードは必ず備え
ていなければならない。一方、その他の機器に関して
は、例えばキーボードはソフトウェアキーボードやペン
入力システムで代用が可能であり、ＨＤＤはメモリーカ
ードに代えることが可能であり、電源部は液晶表示装置
部に設けても、設けずに外部からの電源供給のみに依存
するようにしても差し支えない。そこで、本発明では液
晶表示装置部がマザーボードを備えることのみを必須と
したが、その他の装置機器を必要に応じて備えることは
いうまでもない。

【００１４】このような構成とすることにより、本発明
のシステムを使用するユーザーは、ノート型コンピュー
タを導入する必要がなく、高価な液晶表示装置に二重の
投資を行う不合理を避けることができる。

【００１５】本発明においては、ＮＬＸ規格を満たした
マザーボードを用いることが特に有効である。ここでＮ
ＬＸ規格とは米国インテル社の提唱するマザーボードの
規格の一つである。ＮＬＸ規格によるマザーボードは、
マザーボード本体（本発明では単にマザーボードと略す
ことがある）とライザーカードからなり、ＩＳＡバスス
ロット・ＰＣＩバススロット・ＩＤＥコネクタ・ＦＤＤ
コネクタ・電源コネクタ等といった構成要素をライザー
カード上に集中して配置したものであって、マザーボー
ド本体とライザーカードとを所定の方式により接続した
ことを主要な特徴とする。

【００１６】このマザーボード本体を液晶表示装置部に
配置し、ライザーカードは一体型液晶コンピュータ本体
側に配置し、液晶表示装置の着脱に応じてマザーボード
とライザーカードの接続・分離が可能な構造とする。マ
ザーボードとライザーカードとの接続は、例えばマザー
ボード側のＮＬＸピンとライザーカード側のＮＬＸコネ
クタとを直接接続する構造としてもよいし、ケーブル及
びコネクタを介して間接的に接続する構造としてもよ
い。

【００１７】ＮＬＸ規格のマザーボードを用いることに
より、本発明にかかるコンピュータシステムのメンテナ
ンス性、アップグレード性は飛躍的に向上する。例え
ば、マザーボードを交換する場合には、液晶表示装置部
のマザーボード本体のみを交換すればよい。また、例え
ばマザーボード上に配置されたプロセッサを交換してア
ップグレードしたい場合には、一旦マザーボードを取り
出してから作業を行えば、従来よりも簡単に作業を行う
ことができる。

【００１８】なお、本発明における液晶表示装置部はノ
ート型コンピュータとして使用するための所定の機器を
備えているため、場合によってはこれらの機器をマザー
ボードに接続する必要がある。例えば、ＩＤＥのＨＤＤ
を用いる場合には、マザーボード上に配置されたＩＤＥ
コントロールチップ近傍に設けられているコネクタに直
接ＨＤＤのケーブルを接続してもよいし、マザーボード
本体端部に設けられたＮＬＸピンのＩＤＥシグナル部分
上流側に別途コネクタを設けてＨＤＤケーブルを接続し
てもよい。その外の機器についても同様である。但し、
ＨＤＤやメモリーカードの接続に関しては、液晶表示装
置部を一体型液晶コンピュータの本体部と接続した後
も、システムにＨＤＤ等として認識し得る構成とするこ
とが好ましい。

【００１９】また、本発明は、ノート型コンピュータと
デスクトップユニットとから構成されるコンピュータシ
ステムであるとも表現し得る。以下、この表現に即して
本発明を説明する。この表現により本発明にかかるコン
ピュータシステムの一部を構成するノート型コンピュー
タは、キーボードの配置された本体部と液晶表示装置の
配置されたディスプレイ部とを有し、本体部とディスプ
レイ部とは開閉自在に接続されていて、液晶表示装置が
外側になるようにも内側になるようにも折りたたみ可能
なことを特徴とする。すなわち、通常のノート型コンピ
ュータがキーボードと液晶表示装置が内側になるように
しか折りたたむことができないのに対して、本発明を構
成するノート型コンピュータではこれらを外側にして折
りたたむことができる。また、同じく本発明を構成する
デスクトップユニットは、ホルダー部と拡張カード用ス
ロットとドライブベイと電源装置とを有するものであ
る。これらに加えて、さらにＵＳＢポート、シリアルポ
ート、ＰＳ／２ポート、パラレルポート等を備えるよう
にしてもよい。さらに、上記ノート型コンピュータとデ
スクトップユニットとは、それぞれ相互を電気的に接合
するための接続コネクタを有している。

【００２０】これらよりなる本発明のコンピュータシス
テムは、キーボードと液晶表示装置とが外側になるよう
に折りたたんだノート型コンピュータを、デスクトップ
ユニットのホルダー部で保持せしめるとともに、両者を
電気的に接続することが可能なことを最大の特徴とす
る。すなわち、折りたたんだノート型コンピュータを、
液晶表示部がユーザー側を向くようにしてデスクトップ
ユニットに保持させることにより、両者を一体型液晶コ
ンピュータとして使用することができる。

【００２１】なお、この状態ではノート型コンピュータ
が備えるキーボードは液晶表示装置の背面に折りたたま
れていて使用不能である。そこで、キーボードは別途デ
スクトップユニットに外付けして使用する。ポインティ
ングデバイスに関しても同様である。

【００２２】本発明のシステムは、従来のノート型コン
ピュータ＋ドッキングステーションからなる構成と比較
して、ノート型コンピュータをキーボードと液晶表示装
置とが外側になるように折りたたんだ状態でデスクトッ
プユニットと接続する点で大きく相違する。従来のドッ
キングステーションは、ノート型コンピュータを開い
た、使用時と同じ状態で接続するものであったために構
造上の制約が大きかったが、本発明ではそのような構造
上の制約が極めて小さく設計の自由度が高い。したがっ
て、例えばデスクトップユニットの占有面積を低減し、
省スペース性を実現することも極めて容易である。

【００２３】ここで、ノート型コンピュータとデスクト
ップユニットとを電気的に接続するための接続コネクタ
をどのような配置・構成とするかは重要な問題である。
例えば、デスクトップユニット側の接続コネクタをホル
ダー部に設け、デスクトップユニット側の接続コネクタ
とノート型コンピュータ側の接続コネクタとを直接接続
するようにしてもよい。このようにした場合、ノート型
コンピュータをデスクトップユニットのホルダー部に載
せ置くと共に両コネクタを嵌合せしめ、両者を接続しう
る構成としてもよい。一方、デスクトップユニット側の
接続コネクタとノート型コンピュータ側の接続コネクタ
とを、ケーブルを介して接続する構成としてもよい。

【００２４】本発明のコンピュータシステムでは、ＮＬ
Ｘ規格のマザーボード及びライザーカードを用いること
が有効であるのは前述の通りである。本発明をノート型
コンピュータとデスクトップユニットとして考える場合
には、ノート型コンピュータの側にマザーボードを配置
し、デスクトップユニットの側にライザーカードを配置
する。この際、マザーボードが備えるＮＬＸピンと、ラ
イザーカードが備えるＮＬＸコネクタとを、そのまま本
発明の接続コネクタとして利用してもよいが、これらの
ピン及びコネクタの接続を別の接続コネクタにより仲介
するようにしてもよい。いずれにせよ、接続コネクタに
よって、マザーボードとライザーカードの電気的な接続
を可能な構成とする。

【００２５】さらに、デスクトップユニットがＨＤＤを
内蔵しており、ノート型コンピュータの接続により該Ｈ
ＤＤがシステムに認識される構造とした場合、システム
全体としてはノート型コンピュータに内蔵されるＨＤＤ
若しくはメモリーカードとデスクトップユニット内蔵の
ＨＤＤの双方を固定式記憶装置として備えることにな
る。このような場合には、例えば、ノート型コンピュー
タ内蔵のものを常に主記憶装置として用いてもよいが、
ノート型コンピュータとデスクトップユニットとを接続
した状態ではデスクトップユニット内蔵のものを主記憶
装置として用いるようにしてもよい。この際、デスクト
ップユニット内蔵のＨＤＤによって、ノート型コンピュ
ータ内蔵のＨＤＤ若しくはメモリーカードの内容をバッ
クアップしておくことは、極めて有益である。

【００２６】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を用い
て説明する。図１は、本発明の一実施例であるコンピュ
ータシステムの縦断面図である。このコンピュータシス
テムは、主としてノート型ＰＣ１とデスクトップユニッ
ト１２とからなっている。

【００２７】ノート型ＰＣ１は、ＴＦＴ液晶表示装置５
を備えたディスプレイ部２と、表面にキーボード７を備
えた本体部３とからなっている。本体部３の横断面図を
図２に示す。図２に示されるように、本発明のコンピュ
ータシステムを構成するノート型ＰＣ１の本体部３は、
マザーボード６と、電源部８と、ＰＣカードスロット９
と、ＨＤＤ１０とを備えている。さらに、マザーボード
６の側部には、ＶＧＡポート、パラレルポート、シリア
ルポート、ＵＳＢポート、キーボード端子、マウス端子
といったＩ／Ｏコネクタの配置されたパネル４が配置さ
れている。

【００２８】ここで、電源部８は単三乾電池を１２個内
蔵する構造となっていて、これより供給される電力によ
って、ノート型ＰＣ１の駆動が可能である。

【００２９】マザーボード６は、ＮＬＸ規格に準じた構
成となっており、マザーボード６の奥側にはＮＬＸピン
１１が配置されていて、このＮＬＸピン１１には接続コ
ネクタ１８が接続されている。図２ではＮＬＸピンと接
続コネクタの接続手段については記載を省略している
が、ケーブルを用いた通常の方法により接続すればよ
い。

【００３０】ノート型ＰＣ１の本体部３とディスプレイ
部２とは、継手部１２を介して開閉自在に接続されてい
る。図１には液晶表示装置５及びキーボード７が外側に
なるように折りたたんだ状態を記載しているが、これと
は反対方向に、すなわち液晶表示装置５及びキーボード
７が内側になるように折りたたむことも、通常のノート
型ＰＣと同じように可能である。

【００３１】デスクトップユニット１３は、図１に示す
ようにケーシング１４と、ケーシング１４上に設けられ
たホルダー１５からなっている。ケーシング１４はライ
ザーカード１６、拡張カードスロット２５、ＦＤドライ
ブ２１、ＣＤ−ＲＯＭドライブ２３を内蔵しており、さ
らに図示しない電源供給部及びＨＤＤを内蔵している。
これらケーシング１４に内蔵された周辺機器・拡張機器
は全てライザーカード１６に接続されている。

【００３２】ライザーカード１６はＮＬＸ規格に準じた
構成となっており、ライザーカード上のＮＬＸコネクタ
には接続コネクタ１７が接続されている。接続コネクタ
１７はケーシング１４より突出し、ノート型ＰＣの備え
た接続コネクタ１８と嵌合してマザーボード６とライザ
ーカード１６とを電気的に接続することができる。

【００３３】図３は、デスクトップユニット１３の正面
図である。図３に示されるように、ケーシング１４上部
のホルダー部１５手前側には２つの接続コネクタ１７が
突出しており、各接続コネクタ１７の左右にはガイド１
９がそれぞれ配置されている。ガイド１９は、ノート型
ＰＣ１に設けられたガイド穴（図示は略す）に挿入する
ことにより、ホルダー１５がノート型ＰＣ１を正しい位
置で保持することを補助し、また接続コネクタ１７と接
続コネクタ１８とを正確に嵌合させることができる。

【００３４】以上のように構成されたコンピュータシス
テムでは、図１に示すようにノート型ＰＣ１をデスクト
ップユニット１３のホルダー部１５に保持せしめ、接続
コネクタ１７と接続コネクタ１８とを嵌合させることに
よって、マザーボード６とライザーカード１６とが電気
的に接続されて、ライザーカードに接続された各種周辺
機器・拡張機器が利用可能となる。

【００３５】一方、ノート型ＰＣ１をデスクトップユニ
ット１３のホルダー部１５から取り外せば、マザーボー
ド６とライザーカード１６との電気的接続は切断される
が、ノート型ＰＣ１は本体部にマザーボード６、電源部
８、ＨＤＤ１０を備えており、単独でも利用することが
可能である。

【００３６】また、このコンピュータシステムのデスク
トップユニット１３は、拡張カードが横向きに装着され
る構成となっており、省スペース性に優れている。従来
の省スペースを意図した一体型液晶ＰＣでは、このよう
に通常の拡張カードを装着しうる構成のものは提案され
ていない。

【００３７】

【発明の効果】本発明の効果は以下の通りである。本発
明によれば、一体型液晶コンピュータの液晶表示装置部
を取り外すだけでノート型コンピュータとして使用する
ことが出来るため、ノート型コンピュータを別個に導入
する必要がなく、ユーザーに省コストで使い勝手の優れ
たコンピュータシステムを提供することができる。ま
た、本発明のコンピュータシステムは、マザーボードに
ＮＬＸ規格のものをそのまま使用し得るため、メンテナ
ンス性に優れ、アップグレードも容易である。さらに本
発明のシステムを構成するデスクトップユニットは、設
計を制限する要因が少なく、自由にコンポーネントの配
置を設計することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかるコンピュータシステムの一実施
例の縦断面図である。

【図２】本発明にかかるコンピュータシステムの一実施
例を構成するノート型ＰＣ本体部の横断面図である。

【図３】本発明にかかるコンピュータシステムの一実施
例を構成するデスクトップユニットの正面図である。

【図４】従来のノート型ＰＣとドッキングステーション
とを組み合わせたシステムの一例を示す図面である。

【符号の説明】

１ ノート型ＰＣ ２ ディスプレイ部 ３ 本体部 ４ パネル ５ 液晶表示装置 ６ マザーボード ７ キーボード ８ 電源部 ９ ＰＣカードスロット １０ ＨＤＤ １１ ＮＬＸピン １２ 継手 １３ デスクトップユニット １４ ケーシング １５ ホルダー １６ ライザーカード １７ 接続コネクタ １８ 接続コネクタ １９ ガイド ２１ ＦＤドライブ ２３ ＣＤ−ＲＯＭドライブ ２５ 拡張カードスロット

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 液晶表示装置を用いた一体型コンピュー
   タシステムにおいて、液晶表示装置部が取り外し可能な
   構造となっていて、取り外した液晶表示装置部がマザー
   ボードを備え、単独でノート型コンピュータとして使用
   可能なことを特徴とするコンピュータシステム。
2. 【請求項２】 ＮＬＸ規格を満たしたマザーボードとラ
   イザーカードとを備えた請求項１記載のコンピュータシ
   ステムであって、マザーボードは液晶表示装置部に配置
   され、ライザーカードは本体側に配置されていて、液晶
   表示装置部の着脱に応じてマザーボードとライザーカー
   ドの接続・分離が可能な構造としたことを特徴とするコ
   ンピュータシステム。
3. 【請求項３】 キーボードの配置された本体部と液晶表
   示装置の配置されたディスプレイ部とを有し、本体部と
   ディスプレイ部とは開閉自在に接続されていて、液晶表
   示装置が外側になるようにも内側になるようにも折りた
   たみ可能な構造のノート型コンピュータと、 ホルダー部と拡張カード用スロットとドライブベイと電
   源装置とを有するデスクトップユニットからなり、 ノート型コンピュータとデスクトップユニットには相互
   を電気的に接合するための接続コネクタがそれぞれ設け
   られており、 液晶表示装置が外側になるように折りたたんだノート型
   コンピュータを、デスクトップユニットのホルダー部に
   保持せしめると共に、両者を電気的に接続することが可
   能な構造のコンピュータシステム。
4. 【請求項４】 デスクトップユニット側の接続コネクタ
   がホルダー部に設けられていて、デスクトップユニット
   側の接続コネクタとノート型コンピュータ側の接続コネ
   クタとを直接接続することが可能な構造としたことを特
   徴とする請求項３記載のコンピュータシステム。
5. 【請求項５】 デスクトップユニット側の接続コネクタ
   とノート型コンピュータ側の接続コネクタとを、ケーブ
   ルを介して接続することが可能な構造としたことを特徴
   とする請求項３記載のコンピュータシステム。
6. 【請求項６】 ＮＬＸ規格を満たしたマザーボードとラ
   イザーカードとを備えた請求項３、４又は５記載のコン
   ピュータシステムであって、マザーボードはノート型コ
   ンピュータに配置され、ライザーカードはデスクトップ
   ユニットに配置されていて、液晶表示装置の着脱に応じ
   てマザーボードとライザーカードの接続・分離が可能な
   構造としたことを特徴とするコンピュータシステム。