JP2000111048A - グロープラグ - Google Patents

グロープラグ

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JP2000111048A
JP2000111048A JP10287584A JP28758498A JP2000111048A JP 2000111048 A JP2000111048 A JP 2000111048A JP 10287584 A JP10287584 A JP 10287584A JP 28758498 A JP28758498 A JP 28758498A JP 2000111048 A JP2000111048 A JP 2000111048A
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coil
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光孝 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱チューブの先端部を短時間のうちに小電
力で効率よく昇温させることができ、しかも、ヒートコ
イルの耐久性を向上させることができる具体的なグロー
プラグを提供すること。 【解決手段】 一材型ヒートコイル111を使用するグ
ロープラグ101において、溝幅が2乃至5mmである
溝113aを、先端部から溝幅Q1の中心までの距離が
6.5乃至7.5mmとなる位置に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グロープラグに関
し、さらに詳しくは、発熱チューブを短時間で昇温させ
ることにより、エンジン低温始動性を向上させることが
できるグロープラグに関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、ディーゼルエンジンの始動時
の着火補助装置として、グロープラグが各気筒の燃焼室
に取り付けられている。グロープラグは、エンジンの始
動直前に電流を通じて赤熱させ、これに燃料噴霧の一部
を吹き付けて着火、燃焼を補助する。
【0003】従来、この種のグロープラグとして、例え
ば図12に示すようなものがあった。図12に示すよう
に、従来のグロープラグ1は、不図示のバッテリに電気
的に接続されており、通電と同時に発熱する高抵抗体の
ヒートコイル11と、ヒートコイル11の発熱により絶
縁粉末であるインシュレート粉12を介して赤熱する円
筒型の発熱チューブ13とを備える。グロープラグ1
は、通電開始と同時にヒートコイル11が発熱し、イン
シュレート粉12を介して発熱チューブ13が赤熱す
る。赤熱した発熱チューブ13の熱により、不図示の噴
射ノズルから燃焼室内に吹き付けられた燃料の一部が着
火、燃焼を始める。
【0004】しかし、従来のグロープラグ1は、熱が先
端部から後端部へ逃げるので、先端部が赤熱するのに時
間がかかり、また、電力消費量が大きいという問題点が
あった。そこで、特開平3−267616号公報は、熱
が先端部から後端部に逃げることを防ぐ方法を開示し
た。図13に特開平3−267616号公報において開
示されたグロープラグの発熱チューブ13の断面図を示
す。
【0005】特開平3−267616号公報は、発熱チ
ューブ13の先端部に半径方向に絞ったくびれ部13a
を設け、発熱チューブ13の先端部分13bを本体部分
13cと分けた形状にしている。発熱チューブ13はく
びれ部13aにより先端部分13bと本体部分13cと
に分けられているので、先端部分13bの熱の逃げがく
びれ部13aにより防止され、先端部分13bは本体部
分13cに比し高い温度状態を保っていて熱だまりの状
態にある。よって、例えば、車両を加速状態にする際に
は、燃焼室へ噴霧される燃料が増加するが、前述の如く
発熱チューブ13の先端部分13aは熱だまりの状態に
あるので、ヒートコイル11に通電することなく噴霧さ
れた燃料の着火を瞬時に行い得られ、過渡応答性を向上
できる。また、発熱チューブ13の先端部に、半径方向
に絞ったくびれ部13aを設けただけであるので、燃焼
室内に占める発熱チューブ13の体積割合を増加させる
ことなく発熱チューブ13の表面積を増大できて燃焼室
の温度上昇を確実且つ迅速に行なうことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】(1)確かに、特開平
3−267616号公報には、エンジンの過渡応答性お
よび始動性を向上させるために、発熱チューブ13の先
端部に半径方向に絞ったくびれ部13aを設けることに
より、先端部分13bを熱だまりの状態にし、且つ、伝
熱面積を増大させたことが開示されている。しかしなが
ら、特開平3−267616号公報は、従来のグロープ
ラグ1の問題を定性的に解決したにとどまり、具体性に
欠けている。すなわち、くびれ部13aの形状、及び、
くびれ部13aを形成する位置等の定量的な技術内容に
ついては何等開示していない。
【0007】(2)また、図12に示すように、特開平
3−267616号公報に開示しているグロープラグの
ヒートコイルは、くびれ部13aにおいて変形している
ので、通電回数を重ねるにつれて劣化し、耐久性に欠け
るという問題があった。
【0008】そこで本発明は、発熱チューブの先端部を
短時間のうちに小電力で効率よく昇温させることがで
き、しかも、ヒートコイルの耐久性を向上させることが
できる具体的なグロープラグを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1)通電すると発熱す
るヒートコイルと、前記ヒートコイルの発熱により絶縁
粉体を介して赤熱される発熱チューブとを有するグロー
プラグであって、前記発熱チューブが、半径方向に狭く
して形成した溝を有し、前記溝の幅が、2乃至5mmで
ある。
【0010】(2)(1)に記載するグロープラグであ
って、前記ヒートコイルが一種類の材質からなる部材で
構成され、前記溝幅の中心が、発熱チューブの先端部か
ら6.5乃至7.5mmの位置にある。
【0011】(3)(1)に記載するグロープラグであ
って、前記ヒートコイルが、先端部から第1部材、前記
第1部材と異なる材質からなる第2部材で構成され、前
記溝幅の中心が、前記第1部材と前記第2部材との接合
点と、前記発熱チューブの先端部との間にある。
【0012】(4)(1)乃至(3)のいずれか1つに
記載するグロープラグであって、前記溝をスウェージャ
加工または転造加工によって形成する。
【0013】上記構成を有する本発明のグロープラグ
は、次のように作用する。一種類の材質からなるヒート
コイルに通電すると、溝が形成された発熱チューブが発
熱する。このとき、溝幅が2乃至5mmであって、溝幅
の中心が発熱チューブの先端部から6.5乃至7.5m
mの位置にある溝をグロープラグに形成すると、発熱チ
ューブの先端部が短時間で昇温することが、実験から明
らかになった。
【0014】すなわち、溝幅が2mmより狭い場合に
は、先端部の熱が溝を介して後端部に伝導するため、溝
が形成されていない場合と同じ状態となり、溝なしグロ
ープラグと顕著な差異を生じない。一方、溝幅が5mm
より広いと、最高発熱位置が先端部と溝との間に属さ
ず、最高発熱位置において発生した熱が後端部に逃げる
ので、先端部が短時間で効率よく昇温せず、溝なしグロ
ープラグと顕著な温度差を生じない。また、先端部から
溝幅の中心までの距離が6.5mm未満である場合に
は、最高発熱位置が先端部と溝との間に属さず、熱が先
端部から後端部へ逃げるので、先端部が効率よく昇温せ
ず、溝なしグロープラグと顕著な差異を生じない。一
方、先端部から溝幅の中心までの距離が7.5mmを超
える場合には、赤熱させる面積が発熱を要しない余分な
部分を含んで増大するため、先端部が効率よく昇温せ
ず、溝なしグロープラグと顕著な差異を生じない。従っ
て、溝幅を2乃至5mmであって、先端部から溝幅の中
心までの距離が6.5乃至7.5mmである溝を形成す
ると、溝により先端部から後端部への熱引きが効率よく
阻害され、熱が先端部に集中して、先端部が短時間で赤
熱する。
【0015】よって、本発明のグロープラグによれば、
例えば、寒冷地などの冬場に長時間エンジンを停止した
後などにおいて、グロープラグの後端部を保持するエン
ジンが完全に冷却した状態であっても、先端部から後端
部への熱引きが溝により効率よく阻害されるので、先端
部が短時間で赤熱し、エンジンの低温始動性が飛躍的に
向上する。
【0016】また、先端部から第1部材、第1部材と異
なる材質からなる第2部材から構成されるヒートコイル
に通電すると、溝が形成された発熱チューブが発熱す
る。このとき、溝幅が2乃至5mmであって、溝幅の中
心が第1部材および第2部材の接合点と、先端部との間
にある溝を形成すると、発熱チューブの先端部分が短時
間で昇温することが、実験から明らかになった。
【0017】すなわち、溝が第1部材と第2部材との接
合点から後端部に形成される場合には、第1部材で発生
した熱が、赤熱させる面積が発熱を要しない余分な部分
を含んで増大するため、先端部が効率よく昇温せず、溝
なしグロープラグと顕著な差異を生じない。従って、溝
幅を2乃至5mmであって、先端部から溝幅の中心まで
の距離が4乃至5mmである溝を形成すると、溝により
先端部から後端部への熱引きが効率よく阻害され、熱が
先端部に集中して、先端部が短時間で赤熱する。よっ
て、本発明のグロープラグによれば、例えば、寒冷地な
どの冬場に長時間エンジンを停止した後などにおいて、
グロープラグの後端部を保持するエンジンが完全に冷却
した状態であっても、先端部から後端部への熱引きが効
率よく阻害され、先端部が短時間で赤熱するので、エン
ジンの低温始動性が飛躍的に向上する。
【0018】また、二材型ヒートコイルを使用する溝な
しグロープラグは、一材型ヒートコイルを使用する溝あ
りグロープラグと昇温速度が殆ど変わらない。よって、
一材型ヒートコイルを使用しても、二材型ヒートコイル
と同じように電力を節約することができる。しかも、一
材型ヒートコイルは二材型ヒートコイルよりも安価であ
るので、一材型ヒートコイルを使用することにより材料
費のコストダウンを図ることができる。
【0019】また、溝は、スウェージ加工または転造加
工などを施すことにより容易に形成することができる。
すなわち、スウェージ加工の場合には、チューブを引き
伸ばしながら所定に位置において増圧して溝を形成する
か、或は、まずチューブを引き伸ばして発熱チューブの
本体を形成した後に、再度スウェージ加工を所定の位置
に施すことにより溝を形成する。スウェージ加工は一定
速度で移動しながら発熱チューブ及び溝を形成するの
で、加工後にヒートコイルの形状が疎密にならない。よ
って、ヒートコイルは溝部分において変形しない。ま
た、転造加工の場合には、スウェージ加工により成形さ
れた発熱チューブの本体を型に押し付けながら転動し
て、型の逆形を発熱チューブの所定の位置に写すことに
より溝が形成される。このとき、ヒートコイルは型によ
り押し付けられないので、溝部分において変形しない。
ここで、スウェージ加工または転造加工を施しても、ヒ
ートコイルは変形しないので、通電回数を重ねても劣化
しにくく、ヒートコイルの耐久性が向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるグロープラ
グについて具体化した実施の形態について図面を参照し
ながら説明する。図1は、第1実施の形態におけるグロ
ープラグ101の外観図である。図2は、図1の横断面
図である。図3は発熱チューブの先端部を示す。図1に
示すように、グロープラグ101は、先端部がU字状の
円筒形である発熱チューブ113と、ホールディングピ
ン102を中軸とするプラグハウジング107とを備え
る。プラグハウジング107には、不図示のシリンダヘ
ッドに取り付けるためのネジ部108が形成されてい
る。また、発熱チューブ113には、溝113aが形成
されている。図3に示すように、本第1実施の形態にお
ける溝113aの形状は、溝幅Q1が2mmであり、溝
の深さは0.3mmである。また、先端部から溝幅Q1
の中心までの距離P1は7mmである。先端部から溝1
13aまでを先端部分113b、溝113aから後端部
側を本体部分113cとする。
【0021】図2に示すように、発熱チューブ113の
内部には、通電により発熱する高抵抗体からなる一材型
ヒートコイル111が配設されており、絶縁粉末である
インシュレート粉112が積め込まれている。ホールデ
ィングピン102の一端は、一材型ヒートコイル111
に接続する。ホールディングピン102の他端は、プラ
グハウジング107から外部へ突出しており、突出した
部分には、固定ナット105と端子ナット103とが設
けられている。そして、固定ナット105と端子ナット
103との間にはバネ座金104が配設されている。バ
ネ座金104は、不図示のバッテリの接続端子に接続さ
れている。
【0022】上記構成を有する第1実施の形態のグロー
プラグ101の作用について説明する。不図示のバッテ
リからの電流は、図2に図示するように、ホールディン
グピン102の端部に取り付けられた固定ナット103
と端子ナット105との間に、バネ座金104を介して
取り付けられる不図示の接続端子から通電される。そし
て、ホールディングピン102から一材型ヒートコイル
111へ流れ、さらに発熱チューブ113からプラグハ
ウジング107へ流れるようになっている。プラグハウ
ジング107は、不図示のシリンダヘッドによって保持
されている。通電開始と同時に高抵抗体である一材型ヒ
ートコイル111は発熱し、インシュレート粉112を
介して発熱チューブ113を赤熱させる。赤熱された発
熱チューブ113の熱により、不図示の噴射ノズルから
吹き付けられた燃料の一部が着火、燃焼を始める。
【0023】ところで、図4は、溝113aを形成した
グロープラグと、溝なしグロープラグとの各部位におけ
る昇温速度を示すグラフである。図4の縦軸は昇温温度
(℃)を示し、横軸は時間(秒)を示す。グラフA及び
グラフBは、溝ありグロープラグにおけるA部およびB
部(図3参照)の昇温速度を示す。一方、グラフA’及
びグラフB’は、溝なしグロープラグにおけるA部およ
びB部(図11参照)の昇温速度を示す。
【0024】図4によると、溝113aの有無に関係な
く、B部およびB’部の方がA部およびA’部よりも昇
温速度が遅い。よって、通電を開始すると、先端部は後
端部よりも高温状態になるので、先端部と後端部とは熱
平衡の状態に達しようとして、先端部の熱が後端部へ逃
げる。次に、グラフBとグラフB’とを目標温度M2へ
の到達時間について比較すると、グラフBはT1(秒)
であるのに対してグラフB’はT3(秒)であることか
ら、グラフBの方がグラフB’よりも昇温速度が遅い。
また、グラフAとグラフA’を目標温度M1への到達時
間について比較すると、グラフAがT1(秒)であるの
に対してグラフA’はT2(秒)であることから、グラ
フAの方がグラフA’よりも昇温速度が速い。従って、
溝113aを発熱チューブ113に形成すると、熱が先
端部から後端部へ逃げにくくなり、先端部が昇温しやす
くなることが分かる。
【0025】そこで、発明者らは、いかなる形状を有す
る溝113aを発熱チューブ113のどの位置に形成す
ると、短時間で効率よく発熱チューブ113の先端部を
赤熱させることができるかを実験した。その実験データ
を図5及び図6に示す。図5は溝113aの形状を具体
化することを目的とし、溝幅Q1と一定時間経過後の先
端部の昇温温度との関係に関する実験データを示す。図
6は溝113aを形成する位置を具体化することを目的
とし、先端部からの距離P1と、一定時間経過後の先端
部の昇温温度との関係に関する実験データを示す。
【0026】図5の縦軸は、まず溝なしグロープラグで
通電開始から18秒後の先端部の温度αを測定し、次
に、所定の溝幅Q1を有し、先端部から溝幅Q1の中心
までの距離P1が7mmである溝を形成したグロープラ
グで通電開始から18秒後の先端部の温度βを測定し、
それらの温度差β−α(℃)を示す。一方、横軸は溝幅
Q1(mm)を示す。このとき、ヒートコイル111の
最高発熱位置S1は、発熱チューブ113に溝113a
を形成していない場合において、先端部から5mmの位
置である。ここで、通電開始から18秒後に温度を測定
する理由は、溝なしグロープラグ及び溝ありグロープラ
グの双方が、目標温度である800℃に十分到達し得る
時間であるからである。また、溝113aの深さは、先
端部分112bから本体部分113cへの熱引きを阻害
しやすいように、ヒートコイルに接触しない程度に半径
方向に断面積を狭くすることにより形成される。この実
験においては、溝113aの深さを0.3mmとする。
【0027】図5によると、溝幅Q1が2乃至5mmの
溝113aを形成すると、溝なしグロープラグとの温度
差が約20℃を示し、溝の有無による差異が顕著とな
る。すなわち、溝幅Q1が2mmより狭い場合には、先
端部分113bの熱が本体部分113cに溝113aの
側面を介して伝導するため、溝113aが形成されてい
ない場合と同じ状態となり、溝なしグロープラグと顕著
な差異を生じない。一方、溝幅Q1が5mmより広い場
合には、最高発熱位置S1が先端部分113a内に属さ
ず、最高発熱部S1による熱が本体部分113cに逃げ
るので、先端部分113bが短時間で効率よく昇温せ
ず、溝なしグロープラグと顕著な差異を生じない。従っ
て、溝幅Q1を2乃至5mmとして溝113aを形成す
ると、最高発熱位置S1が先端部分113b内に属し、
溝113aに先端部分113bから本体部分113cへ
の熱引きが効率よく阻害されるので、熱が先端部分11
3b内に集中し、先端部が短時間で赤熱する。ここで、
溝幅Q1が5mmより広い場合の方が、溝幅Q1が2m
mより狭い場合に比べて溝なしグロープラグとの温度差
が大きく、変化もなだらかである。この理由は、溝幅Q
1が広くなるほど先端部分113bの面積が小さくな
り、熱が集中しやすいためであると考えられる。
【0028】図6の縦軸は、まず溝なしグロープラグで
通電開始から18秒後の温度αを測定し、次に、溝11
3a(幅2mm、深さ0.3mm)を、先端部から溝幅
Q1の中心まで所定の距離を有する溝を形成したグロー
プラグで通電開始から18秒後の温度γを測定し、それ
らの温度差γ−α(℃)を示す。横軸は先端から溝幅Q
1の中心までの距離P1(mm)を示す。このとき、ヒ
ートコイル111の最高発熱位置S1は、発熱チューブ
113に溝113aを形成していない場合において、先
端部から5mmの位置である。ここで、通電開始から1
8秒後に温度を測定する理由は、溝なしグロープラグ及
び溝ありグロープラグの双方が、目標温度である800
℃に十分到達し得る時間であるからである。
【0029】図6によると、先端部から溝幅Q1の中心
までの距離P1が6.5乃至7.5mmとなるように溝
113aを形成すると、溝113aを形成したグロープ
ラグの先端部は、溝のないグロープラグの先端部よりも
約15乃至20℃高温で発熱し、溝の有無による差異が
顕著となる。すなわち、先端部から溝幅Q1の中心まで
の距離P1が6.5mm未満である場合には、最高発熱
位置S1が本体部分113cに属するか、或は、近接す
るかして、先端部分113bから本体部分113cに熱
が逃げるので、先端部分113bが効率よく昇温せず、
溝なしグロープラグと顕著な差異を生じない。一方、先
端部から溝幅Q1の中心までの距離が7.5mmを超え
る場合には、先端部分113bの面積が大きくなり余分
な部分も発熱させなければならないので、先端部分11
3bが昇温しにくくなり、溝なしグロープラグと顕著な
差異を生じない。従って、図6に示すように、溝幅Q1
の中心が発熱チューブ113の先端部から6.5乃至
7.5mmの距離を有するように溝113aを形成する
と、先端部分113bから本体部分113cへの熱引き
が効率よく阻害され、先端部分112bに熱が集中する
ので、先端部が短時間で赤熱する。
【0030】以上のことから、一材型ヒートコイル11
1を使用するグロープラグに、溝幅Q1が2乃至5mm
であって、発熱チューブ113の内壁がヒートコイル1
11に接触しない程度に半径方向に断面積を狭くして形
成した溝113aを、先端部から溝幅Q1の中心までの
距離が6.5乃至7.5mmとなるように形成すると、
先端部分113bから本体部分113cへの熱引きが効
率よく阻害され、先端部が短時間で無駄な電力を使用せ
ずに赤熱する。この実験結果に基づき、第1実施の形態
においては、溝幅Q1を2mm、溝の深さを0.3mm
とし、先端部から溝幅Q1の中心までの距離を7mmと
している。
【0031】次に、本第1実施の形態のグロープラグ1
01と、一材型ヒートコイルを使用する従来の溝なしグ
ロープラグ1とにおいて、800℃までの到達時間を計
測した。図7にその実験データを示す。図7のグラフX
は溝ありグロープラグ101を示し、グラフX’は従来
の溝なしグロープラグ1を示す。グラフの縦軸は昇温温
度(℃)を、横軸は時間(秒)を示す。図7によると、
従来の溝なしグロープラグ1は、通電開始から15秒経
過後に800℃に到達するが、第1実施の形態の溝あり
グロープラグ101は、通電開始から僅か5秒経過後に
800℃に到達する。従って、実験により定量化した溝
をグロープラグに形成することにより、800℃までの
到達時間を溝なしグロープラグ1の3分の1に短縮する
ことができ、エンジンの低温始動性が飛躍的に改善され
る。
【0032】ここで、溝113aは、例えばスウェージ
加工あるいは転造加工などを施すことにより形成され
る。スウェージ加工の場合は、例えば図8に示すスウェ
ージングマシン50を用いて行なわれる。スウェージン
グマシン50においては、対象物を取り囲むように配置
された複数のダイス53がそれぞれ対応するハンマ52
によって支えられており、それらが回転主軸54内に配
置されて一体的に回転させられる。この回転主軸54
は、焼き入れ鋼等で構成された複数のローラ51を有す
るゲージ55の内側で回転するようになっており、回転
主軸54とともに回転しながらハンマ52がローラ51
の位置にくると、ダイス53が圧縮され、ハンマ52が
隣接するローラ51の間にくるとダイス53は遠心力に
よる圧縮加工を何度も繰り返すことができる。
【0033】従って、最終寸法よりも加工代分だけ大径
に形成されたチューブ113’内に、コイル111’お
よび絶縁粉末であるインシュレート粉112を封入し
て、チューブ113’を回転主軸54内に配置し、スウ
ェージングマシン50を作動させる。すると、チューブ
113’等は回転主軸54と一体的に回転しながら加圧
されて、引き伸ばされる。このとき、チューブ113’
の所定の位置において増圧すると、溝113aを一度の
工程で形成することができる。また、本体113と溝1
13aとを別個の工程で形成してもよい。すなわち、ス
ウェージ加工により本体を形成した後に、所定の位置を
所定の幅加圧して溝113aを形成する。よって、溝1
13aを発熱チューブに容易に形成することができる。
このように、スウェージ加工は同じ速度で対象物を引き
伸ばすので、ヒートコイル111が疎密にならず、溝1
13a部分において変形しない。よって、ヒートコイル
111は通電回数を重ねても劣化しにくく、ヒートコイ
ルの耐久性が向上する。
【0034】また、転造加工する場合には、まず、スウ
ェージ加工により発熱チューブ113の本体を形成す
る。そして、先端部がU字状である円筒形に形成された
発熱チューブ113を、例えば、高さ0.3mm、幅2
mmの型で押し付けながら転動し、型の逆形を発熱チュ
ーブ113に写すように特殊圧延する。このとき、ヒー
トコイルが型に押し付けられないため、ヒートコイル1
11が溝113a部分において変形しないので、ヒート
コイル111は通電回数を重ねても劣化しにくく、ヒー
トコイルの耐久性が向上する。
【0035】以上詳細に説明したように、本第1実施の
形態のグロープラグ101によれば次のような効果を奏
する。 (1)一材型ヒートコイル111を使用するグロープラ
グ101において、溝幅が2乃至5mmである溝113
aを、先端部から溝幅Q1の中心までの距離が6.5乃
至7.5mmとなる位置に形成することにより、先端部
分113aから本体部分113cへの熱引きが効率よく
阻害され、先端部が短時間のうちに小電力で赤熱し、エ
ンジンの低温始動性が向上する。従って、例えば、寒冷
地の冬場において長時間エンジンを停止した後など燃焼
室内が氷点下になった場合において、従来のグロープラ
グ1は、エンジンの始動を補助する先端部分以外に、冷
えきったエンジンに保持されている後端部をも発熱させ
ていたので、先端部の熱が後端部へ逃げ、先端部が赤熱
するのに時間がかかり、なかなかエンジンが始動しなか
った。しかも、寒冷地の冬場においては特にバッテリの
能力が低下しているにもかかわらず、先端部から後端部
へ熱引きするために余分な電力を消費し、バッテリに多
大な負担をかけた。しかし、本第1実施の形態のグロー
プラグ101は、エンジンが冷えきっていても、溝11
3aにより先端部から後端部への熱引きが効率よく阻害
されるので、発熱チューブの先端部を短時間で集中的に
赤熱させることができ、エンジンの低温始動性が向上す
る。また、短時間で先端部が赤熱するので、消費電力が
小さく、バッテリに余分な負担をかけない。
【0036】(2)また、溝113aは、形状が単純で
あるので、スウェージ加工または転造加工により容易に
形成することができる。しかも、ヒートコイル111を
変形させることなく溝113aを形成することができる
ので、ヒートコイル111は通電回数を重ねても劣化し
にくく、ヒートコイル111の耐久性が向上する。
【0037】次に、第2実施の形態のグロープラグにつ
いて図面を参照しながら説明する。第1実施の形態のグ
ロープラグ101と第2実施の形態グロープラグとは、
ほぼ同様の構成を有しているので、ここでは異なる点に
ついてのみ説明する。図8は、第2実施の形態のグロー
プラグの断面図である。図9に示すように、本第2実施
の形態のグロープラグのヒートコイル211は、発熱コ
イル211bと制御コイル211cとを備える。発熱コ
イル211bは高抵抗体であって、温度抵抗係数が低く
作られている。また、制御コイル211cは発熱コイル
211bよりも低抵抗体であって、温度抵抗係数が高く
作られている。発熱コイル211bと制御コイル211
cとは、接合点211aにおいて掛合している。また、
第2実施の形態のグロープラグの発熱チューブ213に
も、溝213aが形成されている。溝213aは、溝幅
Q2が4mmであって、深さが0.3mmである。そし
て、溝213aは、先端部から溝幅Q2の中心までの距
離P2が4.5mmとなるように形成されている。溝2
13aにより、発熱チューブ213aは、先端部分21
3bと本体部分213cに分けられている。
【0038】第2実施の形態のグロープラグの作用につ
いて説明する。ヒートコイル211に通電すると、発熱
コイル211bは急速に加熱するが、制御コイル211
cは抵抗が小さいので発熱しにくい。よって、二材型ヒ
ートコイル211は、一材型ヒートコイル111よりも
先端部の昇温速度が速い。この急速な加熱が続くと、熱
が先端部から後端部に伝わるので、抵抗温度係数の大き
な制御コイル211cの温度も上昇する。制御コイル2
11cの温度の上昇とともに抵抗も増加し、発熱コイル
211bへの過大電流が制御され、発熱コイル211b
の安全温度が保たれる。
【0039】本第2実施の形態の発熱チューブ213に
は、溝213aが形成されている。溝213aを先端部
と接合点211aとの間に形成すると、先端部分213
bから本体部分213cへの熱引きが阻害され、先端部
が発熱コイル211bで発生した熱により効率よく赤熱
する。発明者らは、更に発熱チューブ213のいずれの
位置に溝213aを形成すると、更に効率よく発熱チュ
ーブの先端部を昇温させることができるかを実験した。
その実験データを図10に示す。
【0040】図10は、先端部から溝幅Q2の中心まで
の距離P2と先端部の昇温温度との関係を示す実験デー
タである。すなわち、図9の縦軸は、まず溝をつけてい
ないグロープラグで通電開始から18秒経過後の先端部
の温度αを測定し、次に溝213a(幅2mm、深さ
0.3mm)を先端部から所定の位置に形成したグロー
プラグで通電開始から18秒経過後の先端部の温度γを
測定し、それらの温度差γ−α(℃)を示す。横軸は先
端部から溝幅Q2までの距離P2(mm)を示す。ここ
で、二材型ヒートコイル211の最高発熱位置は、溝な
しグロープラグにおいて先端部から2.5mmである。
また、通電開始から18秒後に温度を測定する理由は、
溝の有無とは無関係に二材型ヒートコイルを使用したグ
ロープラグが、800℃に十分に到達し得る時間である
ためである。
【0041】図10によると、先端部から溝幅Q2の中
心までの距離P2が4.5mm前後の位置に溝213a
を形成すると、溝なしグロープラグに比べて約26℃の
高温の状態で昇温し、溝なしグロープラグとの差を顕著
に示す。従って、溝213aは、先端部から4乃至5m
mの位置に形成することが望ましい。すなわち、先端部
から溝幅Q1の中心までの距離P1が4mm未満である
場合には、最高発熱位置S2が本体部分213cに属す
るか、或は、近接するかして、先端部分213bから本
体部分213cに熱が逃げて、先端部分213bが効率
よく昇温せず、溝なしグロープラグと顕著な差異を生じ
ない。一方、先端部から溝幅Q2の中心までの距離が5
mmを超える場合には、先端部分113bの面積が大き
くなり余分な部分も発熱させなければならないので、先
端部2113bが効率よく昇温せず、溝なしグロープラ
グと顕著な差異を生じない。よって、図10に示すよう
に、溝幅Q1の中心が発熱チューブ113の先端部から
4乃至5mmの距離を有するように溝213aを形成す
ると、先端部分213bから本体部分213cへの熱引
きが効率よく阻害され、発熱コイル211bにおいて発
生した熱が先端部分213bに集中し、先端部が短時間
で赤熱する。
【0042】従って、二材型ヒートコイル211を使用
するグロープラグに、溝幅Q2が2乃至5mmであっ
て、発熱チューブ213の内壁がヒートコイル211に
接触しない程度に半径方向に断面積を狭くして形成した
溝213aを、先端部から溝幅Q2の中心までの距離が
4乃至5mmとなるように形成すると、先端部分213
bから本体部分213cへの熱引きが効率よく阻害さ
れ、先端部が短時間で赤熱する。また、短時間で先端部
が赤熱するので電力を節約することができ、バッテリの
負担を軽減することができる。
【0043】図11は、二材型ヒートコイルを使用する
グロープラグにおいて、溝を形成した場合Yと、溝を形
成しない場合Y’における800℃までの到達時間を示
すグラフである。縦軸には昇温温度(℃)を、横軸には
時間(秒)をとっている。図11によると、800℃ま
での到達時間は、二材型ヒートコイルを使用する溝なし
グロープラグは4.5秒であるのに対して、二材型ヒー
トコイルを使用する溝ありグロープラグ201は4秒で
あって、所定の溝を形成することにより800℃までの
到達時間が約1割速くなった。従って、接合点211a
と先端部との間に溝213aを設けると、先端部分21
3bから本体部分213cへの熱引きが阻害されるの
で、短時間で先端部が赤熱し、エンジンの低温始動性が
向上する。しかも、通電時間が短くて済むので小電力で
エンジンを起動させることができ、バッテリに負担がか
からない。
【0044】以上詳細に説明したように、本第2実施の
形態のグロープラグによれば、発熱チューブ213の先
端部と接合点211aとの間に溝幅Q2の中心を有する
溝213aを形成することにより、先端部から後端部へ
の熱引きが阻害されるので、溝213aを形成しない場
合よりも効率よく先端部を発熱させることができ、昇温
速度を速くすることができる。しかも、溝213aを形
成すると、溝を形成しない場合よりも通電時間が短くな
るので、小電力で先端部を赤熱させることができる。
【0045】ここで、第1実施の形態のグロープラグの
効果を示すものとなるが、800℃までの到達時間に関
し、図7および図11を参照しながら、一材型ヒートコ
イルを使用するグロープラグと、二材型ヒートコイルを
使用するグロープラグとを比較する。まず、二材型ヒー
トコイルを使用する溝なしグロープラグと、第1実施の
形態である一材型ヒートコイルを使用する溝ありグロー
プラグとを比較すると、前者は通電開始から4.5経過
後に800℃に到達しているのに対し、後者は通電開始
から5秒経過後に800℃に到達し、後者は、前者のの
約1.1倍の時間で800℃に到達する。よって、一材
型ヒートコイルを使用しても、溝幅が2乃至5mmであ
って、先端部から溝幅の中心までの距離が6.5乃至
7.5mmの位置に溝を形成すると、二材型ヒートコイ
ルを使用する溝なしグロープラグとほぼ同じ時間で80
0℃に到達することができる。
【0046】次に、第2実施の形態である二材型ヒート
コイルを使用する溝ありグロープラグと、第1実施の形
態である一材型ヒートコイルを使用する溝ありグロープ
ラグとを比較すると、前者は通電開始から4秒経過後に
800℃に到達しているのに対し、後者は通電開始から
5秒経過後に800℃に到達し、後者の方が前者よりも
約1.3倍の時間がかかる。よって、グロープラグに一
材型ヒートコイルを使用しても、溝幅が2乃至5mmで
あって、先端部から溝幅の中心までの距離が6.5乃至
7.5mmの位置に溝を形成すると、二材型ヒートコイ
ルを使用する溝ありグロープラグとほぼ同じ時間で80
0℃に到達する。従って、一材型ヒートコイルを使用し
ても、溝を形成することにより二材型ヒートコイルとほ
ぼ同様に機能するので、二材型ヒートコイルを使用する
必要がなくなり、材料費のコストダウンを図ることがで
きる。
【0047】尚、本発明は上記実施の形態に何等拘束さ
れるものではなく、発明の目的を逸脱しない範囲におい
て変更が可能である。例えば、本実施の形態において、
ヒートコイルはメタルからなるが、セラミックコイル、
或はタングステンコイルを使用してもよい。この場合、
前者は、セラミックコイルが途中で細くなっている位置
に溝を形成することが望ましい。また後者は、タングス
テンコイルと保持具とが接合する位置に溝を形成するこ
とが、望ましい。
【0048】
【発明の効果】通電すると発熱するヒートコイルと、前
記ヒートコイルの発熱により絶縁粉体を介して赤熱され
る発熱チューブとを有するグロープラグにおいて、前記
発熱チューブが、半径方向に狭くして形成した溝を有
し、前記溝の幅が、2乃至5mmであるので、溝が先端
部から後端部への熱引きを効率よく阻害し、先端部が短
時間のうちに小電力で赤熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態のグロープラグに係
り、外観図を示す。
【図2】同じく、図1の断面図である。
【図3】同じく、第1実施の形態の発熱チューブの先端
部を示す図である。
【図4】同じく、溝を形成した第1実施の形態のグロー
プラグと、従来の溝なしグロープラグにおける各部位の
昇温速度を示す図である。
【図5】同じく、溝幅と一定時間経過後の先端部の昇温
温度との関係に関する実験データ図を示す。
【図6】同じく、先端部から溝幅の中心までの距離と、
一定時間経過後の先端部の昇温温度との関係に関する実
験データ図を示す。
【図7】同じく、溝ありグロープラグと溝なしグロープ
ラグの昇温速度を示す図である。
【図8】同じく、スウェージングマシンの概念図を示
す。
【図9】本発明の第2実施の形態のグロープラグに係
り、発熱チューブの先端部の断面図を示す。
【図10】同じく、先端部から溝幅の中心までの距離
と、一定時間経過後の先端部の昇温温度との関係に関す
る実験データ図である。
【図11】同じく、溝ありグロープラグと溝なしグロー
プラグの昇温速度を示す図である。
【図12】従来のグロープラグの断面図を示す。
【図13】特開平3−267616号公報において開示
されたグロープラグにおける発熱チューブ部分の断面図
を示す。
【符号の説明】
101、201 グロープラグ 111、211 ヒートコイル 211a 接合点 211b 第1部材 211c 第2部材 112、212 絶縁粉体 113、213 発熱チューブ 113a、213a 溝 Q1、Q2 溝幅

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電すると発熱するヒートコイルと、 前記ヒートコイルの発熱により絶縁粉体を介して赤熱さ
    れる発熱チューブとを有するグロープラグにおいて、 前記発熱チューブが、半径方向に狭くして形成した溝を
    有し、 前記溝の幅が、2乃至5mmであることを特徴とするグ
    ロープラグ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載するグロープラグにおい
    て、 前記ヒートコイルが一種類の材質からなる部材で構成さ
    れ、 前記溝幅の中心が、発熱チューブの先端部から6.5乃
    至7.5mmの位置にあることを特徴とするグロープラ
    グ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載するグロープラグにおい
    て、 前記ヒートコイルが、先端部から第1部材、前記第1部
    材と異なる材質からなる第2部材で構成され、 前記溝幅の中心が、前記第1部材と前記第2部材との接
    合点と、前記発熱チューブの先端部との間にあることを
    特徴とするグロープラグ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1つに
    記載するグロープラグにおいて、 前記溝をスウェージャ加工によって形成することを特徴
    とするグロープラグ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項3のいずれか1つに
    記載するグロープラグにおいて、 前記溝を転造加工によって形成することを特徴とするグ
    ロープラグ。
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