JP2000109521A - 成形加工性に優れたポリエチレンパイプ及び継ぎ手用樹脂 - Google Patents

成形加工性に優れたポリエチレンパイプ及び継ぎ手用樹脂

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JP2000109521A
JP2000109521A JP10285664A JP28566498A JP2000109521A JP 2000109521 A JP2000109521 A JP 2000109521A JP 10285664 A JP10285664 A JP 10285664A JP 28566498 A JP28566498 A JP 28566498A JP 2000109521 A JP2000109521 A JP 2000109521A
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elution
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Hidenobu Takeyama
英伸 竹山
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期にわたるパイプ特性(剛性、耐衝撃性、
耐静水圧耐久性)を維持し、尚かつ成形加工性に優れた
ポリエチレンパイプ及び継ぎ手用樹脂を提供する。 【解決手段】 下記に記すエチレン−α−オレフィン共
重合体樹脂を用いる。MFRが0.25〜0.50g/
10分、密度が0.945〜0.960g/cm3、G
PCによるMw/Mnが20〜40、コモノマーとして
α−オレフィン含量が0.30〜1.50mol%、分
子量10万以上且つ溶出温度90℃以下の溶出成分の積
算溶出量の全積算溶出量に対する割合を規定したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ISO9080規
格に記載されたPE100に分類される材料を用いたポ
リエチレンパイプおよび継ぎ手用樹脂に関する。PE1
00とは20℃で50年後の最低保障応力(以下Min
imumRequireStrength:MSR)が
10Mpa以上であるポリエチレン樹脂を指す。
【0002】
【従来の技術】従来よりポリエチレンはクリープ特性、
耐環境応力亀裂性、衝撃特性、可とう性に優れており、
広く配管材料として使用されている。本発明で述べる配
管材料とは上下水道管、ガス管、給水管を指す。近年、
ポリエチレンパイプは地震に対しても地盤の変動にパイ
プが追従して伸びるなどの特性を持つために鋼管、ダク
タイル鋳鉄管などの管種よりも優れていることが実証さ
れている。継ぎ手についても鋼管、ダクタイル鋳鉄管の
ようなメカニカル継ぎ手と異なり、EF(エレクトロフ
ージョン)継ぎ手によりパイプと継ぎ手を溶着する為、
施工も簡易であり耐震性にも優れるという特徴を持つ。
このような特性から上下水道管、ガス管、給水管などの
配管材料として注目を浴びるようになってきている。
【0003】また各配管材料に求められる安全性への要
求は高く、ガス管ではPE80、上水道管ではPE10
0を取得した材料によるパイプが使われるようになって
きている。ここで述べるPE100とは、ISO908
0に記載されている熱間内圧クリープ試験において、異
なる3水準の温度での応力−破壊時間曲線の測定を少な
くとも9000時間まで行うことにより、20℃での5
0年後の最小保証応力を推定した値がISO12162
に規定されている分類表でPE100に分類されている
ポリエチレンである。ポリエチレンパイプ用樹脂を配水
管として長期間使用する場合、パイプ内部からの水圧や
埋設時外部からの土圧などにより応力が加わるため、パ
イプ内の微少な構造欠陥部分に応力集中が起こり、脆性
的な破壊が起こる可能性がある。このような長期間にわ
たる応力が加わる厳しい条件下において、脆性破壊割れ
を起こさない材料を提供する為には従来までの性能では
十分満足できるものではない。
【0004】樹脂由来による脆性破壊性を改良した長期
特性に優れる新規のポリエチレン樹脂材料−PE100
−に分類されたポリエチレンパイプ及び継ぎ手用樹脂が
望まれているしかしながら樹脂デザインによっては、長
期特性が脆性的でありながらも、このPE100分類さ
れたポリエチレンパイプ及び継ぎ手用樹脂を得ることが
可能である。特に脆性的な破壊は80℃での内圧クリー
プ試験条件に於いて顕著に見られ、このような材料はI
SO記載のPE100分類されていても、高温下では脆
性的なPE100であると言える。長期のクリープ特性
を推定する際に延性破壊に比べ脆性的な破壊は急激に破
壊が進行するため、破壊の予測が困難であり、配水管な
どのようなライフラインに使われる材料としては不適切
である。
【0005】また、上記のPE100に分類されたポリ
エチレンを得るために、長期特性及び伸び特性を上げる
だけであるならば、樹脂デザインとしてはそれ程困難で
はないが、こうした物性を維持しながら尚かつ成形加工
性に優れた材料は現在の技術では非常に困難である。特
にパイプと継ぎ手は融着の面からも同一樹脂であること
が望ましく、射出成形によって成形される継ぎ手を考慮
すれば、パイプとしての機械特性だけでなく、成形加工
性にも優れたPE100のポリエチレンが必要となって
くる。
【0006】従ってこのような長期にわたる機械特性、
耐脆性破壊性、伸び特性に優れ、なおかつ成形加工性に
優れた材料が望まれている。このように、ISO908
0に準拠した測定によりISO12162に規定される
分類表で分類された、成形加工性に優れるPE100が
ライフラインとしての上下水道管、ガス管、給水管など
への利用に今後大いに期待される材料である。これまで
のポリエチレンは長期にわたる機械特性を改良するため
に分子量分布の広幅化や共重合性コモノマーを重合時に
側鎖として導入することなどによって改良を重ねてきた
が(特公昭61−42736号、公報、特公昭61−4
3378号公報)、これだけでは到底PE100に要求
される長期の機械特性の改良は困難であった。
【0007】また特開平10−17619は長期特性の
改良や耐衝撃性を改良するためにコモノマーの分布を制
御し、コモノマーの高分子量側への寄与を昇温溶出分別
とGPCとのクロス分別により求められる分子量−溶出
温度−溶出量の相関に着目し、ポリエチレンのデザイン
を改良しているが、PE100に分類されるポリエチレ
ン樹脂を得るにはさらに限定された樹脂デザインでなけ
ればPE100を得ることは出来ない。これまでに特開
平8−301933号公報で機械特性に優れたポリエチ
レン性パイプと記載がある。このパイプを形成するポリ
エチレンは、2つの分子量分布を持つポリエチレンから
なり、MFR5が0.35g/10分以下であるデザイ
ンであるため分子量が高く、こうした材料は機械特性に
優れPE100である可能性はあるが、成形加工性が悪
く、実際の押し出し成形及び射出成形によるパイプ及び
継ぎ手の生産において、特に射出成形では生産性が非常
に劣ることが予想される。また特開平8−134285
では極限粘度と密度の異なる2成分からなる組成物が開
示されており、この組成物を用いてパイプ成形体を成形
した際、パイプの特性として熱間内圧クリープ試験、引
張クリープ試験、引張疲労試験等が従来までの材料より
も飛躍的に向上する事が提案されている。
【0008】これによると低分子量、高密度のポリエチ
レンと高分子量、低密度のポリエチレンの2成分からな
る組成物の密度及び極限粘度がそれぞれ0.945〜
0.970g/cm3、2.41〜6.3dyne/c
m2の範囲にあり、190℃におけるキャピラリーのず
り応力が2.4×106dyne/cm2に達するとき
のずり速度(FI)が350sec−1以下であること
を特徴とする組成物によりパイプ成形体としたときに、
成形性、パイプ疲労特性などに優れたパイプを成形する
事が可能であるとしているが、このような組成物では分
子量等が高くなることにより、疲労特性などのパイプ特
性は確かに高くなるが、成形加工性の面では逆に悪くな
り、特に継ぎ手を成形する射出成形などで悪くなる傾向
にある組成物を意味している。
【0009】本文中の流動インデックス(FI)と呼ば
れる値がFI≦350sec−1とある実施例、比較例
のMFRから判断するに、物性を考慮した高分子量側の
デザインであるために、到底成形加工性が優れていると
は言えないものである。同様に特開平9―286820
号公報においてもポリエチレン管及びその管継ぎ手とあ
るが、記載されているFIの値が100〜400sec
−1では、射出成形による高せん断速度領域での成形法
による継ぎ手には向かない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、剛性を保持
しながら、特に高温加速条件での長期特性と伸び特性、
耐衝撃性に非常に優れ、また成形加工性にも優れた新規
の高密度ポリエチレンを用いて得られるポリエチレンパ
イプ及び継ぎ手用樹脂を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、ある特定の構成条件を全て満たしたポリエチ
レンが上記目的を達成しうることを見いだし、本発明に
到った。すなわち本発明は、エチレンと他のαーオレフ
ィンとの共重合体であって、(a)密度(ρ):0.9
45〜0.960g/cm3(b)αーオレフィン含量
(Y):0.30〜1.50mol%(c)MFR(荷
重5kg、温度190℃、以下MFR5)0.25〜
0.50g/10分(d)分子量分布:ゲルパーミエー
ションクロマトグラフィ−によって求められるMwとM
nとの比(Mw/Mn)が25〜40、(e)昇温溶出
分別とゲルパーミエーションクロマトグラフィ−とのク
ロス分別により求められる分子量ー溶出温度ー溶出量の
相関において、分子量10万以上且つ溶出温度90℃以
下の溶出成分の積算溶出量の、全積算溶出量に対する割
合(R、単位:wt%)が次式によって求められるR0
以上、
【0012】
【数2】
【0013】であることを特徴とするポリエチレンパイ
プ及び継ぎ手用樹脂である。また、低分子量成分(A)
と高分子量成分(B)との2成分からなり、低分子量成
分(A)は密度が0.970〜0.980g/cm3で
あり、MFR(荷重2.16kg、温度190℃;以下
MFR2.16)が50〜300g/10分であるエチ
レン系重合体が45〜60重量%と、高分子量成分
(B)は密度が0.896〜0.952g/cm3であ
り、重量平均分子量が48万〜115万であるエチレン
系共重合体が40〜55重量%であり、全体重量(A+
B)に対する高分子量成分(B)の重量比(B/A+B)
が、0.40〜0.55である上記記載のパイプ及び継
ぎ手用ポリエチレン樹脂である。
【0014】また、ISO9080記載の方法で熱間内
圧クリープ試験を行い20℃における50年後の最低保
障応力(以下;MRS)が10MPa以上であることを
特徴とする上記記載のポリエチレンパイプ及び継ぎ手用
樹脂である。また、ISO9080記載の方法による熱
間内圧クリープ試験に於いて80℃での応力−破壊時間
クリープ線図において、脆性破壊によるKneePoi
ntが1万時間以内で見られないことを特徴とする上記
記載のポリエチレンパイプ及び継ぎ手用樹脂である。
【0015】また、スクリュー径65mmφフルフライ
トにて170℃〜210℃にて設定した押し出し条件下
に於いてスクリュー回転数40rpm時の押し出し量
(Q)をその回転数(Ns)で除した値(Q/Ns)が
0.70(kg/hr/rpm)以上であり、尚かつ射
出成形による230℃でのスパイラルフロー(以下;S
FD)値が35cm以上である流動性に優れた上記記載
のポリエチレンパイプ及び継ぎ手用樹脂である。また、
灰分が0.07重量%以下であることを特徴とする上記
記載のポリエチレンパイプ及び継ぎ手用樹脂である。ま
た、上記記載のポリエチレンパイプ及び継ぎ手用樹脂の
うち、水道用であることを特徴とするポリエチレンパイ
プ及び継ぎ手用樹脂である。
【0016】本発明で述べるポリエチレンパイプ及び継
ぎ手用樹脂は、長期特性、伸び特性、耐衝撃性の優れた
PE100という材料で、尚かつ成形加工性に優れたポ
リエチレンパイプ及び継ぎ手用樹脂である。このような
高密度ポリエチレンを得るためには非常に狭い領域での
樹脂デザインに限定されることが鋭意検討した結果得ら
れた。従って例に挙げたポリエチレンは成形加工性を犠
牲にして物性改良を重視したデザインであり、本報で報
告する成形加工性に優れたPE100という材料はこれ
までにない新規のポリエチレンパイプ及び継ぎ手用樹脂
である。
【0017】成形加工性に優れたPE100は非常に狭
い限られた範囲のデザインによって達成することが出来
る。本発明のポリエチレンパイプ及び継ぎ手用樹脂は、
従来のポリエチレンパイプ及び継ぎ手用樹脂よりも成形
性に優れたPE100を使うことにより、長期特性を飛
躍的に向上させ、生産性も非常に高いポリエチレンであ
る。また、通常ポリエチレンパイプ及び継ぎ手を生産す
る際にはパイプとしての使途を限定するために、着色顔
料と共に着色した形で提供されるのが通常である。
【0018】上水道用ポリエチレンパイプを例に挙げる
と、国内に於ける水道水を使用する際には塩素水による
気泡の発生、これに伴う表層剥離などが起こるため、い
わゆる耐塩素水性能が必要となる。このように、着色顔
料を含むポリエチレンパイプ及び継ぎ手用樹脂において
灰分が多いと、耐塩素水性を低下させることが考えられ
るため、灰分は所定量以下に制限することがJIS,K
6762の水道用ポリエチレン管に記載されている。こ
のように、パイプとしての特性、成形加工性、耐塩素水
性に優れたポリエチレンパイプ及び継ぎ手用樹脂はこれ
までにはない、新規のポリエチレン樹脂材料である。
【0019】密度が0.945g/cm3未満の場合で
は、管としての剛性が足りず、また0.960g/cm
3を越えると管としての剛性は高いが、高温加速条件下
でのESCRや伸び特性が低下し、長期間使用するとク
ラックが生じ低速亀裂破壊などの脆性的な破壊を起こ
す。とくに熱間内圧クリープでは短期側でのクリープ特
性は高いが、長期側では使用圧力によらず突然脆性的に
破壊が起こり、長期特性が満足し得ない。
【0020】次に、本発明の高密度ポリエチレンの
(b)αーオレフィン含量(Y)は、0.30〜1.5
0mol%で有り、好ましくは0.50〜1.00mo
l%である。ここで、αーオレフィン含量とは、他のα
ーオレフィンの総含量のことである。αーオレフィン含
量(Y)が0.30mol%未満では高温加速化条件で
のESCRや伸び特性が低下する。αーオレフィン含量
(Y)が1.50mol%を越える高密度ポリエチレン
は、製造が困難であり、得られる組成物もゲルの発生に
より機械特性は低下する。また長期の機械特性を改良す
るための手段として、高分子量化、分子量分布の広幅化
などが挙げられるが、このような方法により分子量を高
めるだけでは成形加工性の観点からパイプの成形には向
かない。また分子量分布を広幅化する事により流動性は
改良されるが、伸び特性、衝撃性といった特性は悪くな
る。
【0021】本発明の高密度ポリエチレンの(c)MF
R5は0.25〜0.50g/10分であり、好ましく
は0.30〜0.45g/10分である。MFR5が
0.50g/10分を越えると成形加工性は良好である
が、熱間内圧クリープの長期側の寿命及び伸び特性は低
下し、また耐衝撃性も劣る方向である。MFR5が0.
25g/10分未満の高密度ポリエチレンは、機械特性
は向上するが成形加工性、とくに射出成形が困難とな
る。さらに、本発明の高密度ポリエチレンの(d)分子
量分布の指標として、ゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィ−によって求められるMwとMnとの比(Mw/
Mn)は25〜40である。Mw/Mnが25未満では
熱間内圧クリープの長期寿命及び伸び特性が低下し、成
形加工性、特に射出成形も悪化する方向である。また、
Mw/Mnが40を越えると低分子量成分の影響によ
り、成形加工性などが向上するが、熱間内圧クリープ特
性や耐衝撃性も劣る方向である。
【0022】また、本発明の高密度ポリエチレンは、
(e)昇温溶出分別とゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィ−とのクロス分別により求められる分子量ー溶出
温度ー溶出量の相関において、分子量10万以上且つ溶
出温度90℃以下の溶出成分の積算溶出量の、全積算溶
出量に対する割合(R、単位:wt%)が次式によって
求められるR0以上、
【0023】
【数3】
【0024】であることが必要である。RがR0未満で
は、熱間内圧クリープでの長期寿命が劣り、耐衝撃性も
低下する方向である。また成形加工性を表す目安として
は、押出機のダイス径に対する長さの比(L/D)が2
2,圧縮比が3.1/1,シリンダーからダイ温度まで
が170℃から210℃、スクリュー径65mmφ(フ
ルフライト)の条件下でスクリュー回転数40rpmで
押し出した際の吐出量(Q)をそのときの回転数(N
s;40rpm)で除した値で評価を行った。ここで言
う圧縮比とは、メタリングゾーンの面積S(M)に対す
るフィードゾーンの面積S(F)の比S(F)/S
(M)であり、それぞれの面積はそれぞれのスクリュー
の溝深さから次のように算出する。スクリュー外径をR
とし、メタリングゾーンの溝深さをtMフィードゾーン
の溝深さをtFとすると下式で表される。ここでπは円
周率を示す。
【0025】
【数4】
【0026】このQ/Nsの値が0.70(kg/hr
/rpm)以上であり、好ましくは1.0以上、更に好
ましくは1.5以上である。このQ/Nsが0.7未満
では、実生産では更に吐出量が下がり、また樹脂圧力も
上がるなどの傾向にあるため、押し出し性に劣る。ま
た、230℃の条件下で射出成形によりスパイラルフロ
ーを行った際、SFD値が35cm以下の材料では継ぎ
手などを成形する際の成形加工性が劣り、残留応力など
による配向歪みなども生じやすくなる。そこで高分子量
化により流動性を損なわず、より有効的に長期特性を改
良する為には高分子量側に選択的にコモノマーを導入し
た上記記載のポリエチレンを用いることが必要となる。
この時、高分子量側に選択的に導入されたコモノマーに
よって得られた重合物の高分子量体の割合は、昇温溶出
分別とゲルパーミエーションクロマトグラフィ−とのク
ロス分別により求められる分子量−溶出温度−溶出量の
相関図において、分子量10万以上且つ溶出温度90℃
以下の溶出成分の積算溶出量が、全積算溶出量に対して
R0以上の割合(R、単位:wt%)であることにより
限定する事が出来る。
【0027】本発明は、上記記載のポリエチレンパイプ
及び継ぎ手用樹脂において、上記記載のPE100に分
類されるポリエチレン樹脂によりパイプを成形する事を
特徴とするポリエチレンパイプ及び継ぎ手用樹脂に関す
るものである。本発明の高密度ポリエチレンは、チーグ
ラー型触媒、フィリップス型触媒、によって重合される
が、チーグラー型触媒が好ましく、特に固体担体に担持
された高活性チーグラー型触媒が好ましい。固体担体の
代表例として、ハロゲン含有マグネシウム化合物が挙げ
られ、具体例としてジハロゲン化マグネシウム、オキシ
マグネシウムハロゲニド等がある。触媒の主成分である
遷移金属化合物の具体例としては、四塩化チタン、三塩
化チタン、二塩化チタン、テトラブトキシチタン、トリ
ブトキシチタンクロリド、ジブトキシチタンジクロリ
ド、四塩化バナジウム、バナジウムオキシクロリド、バ
ナジウム、バナジウムトリクロリド等があり、これらは
単独または組み合わせて使用することが出来る。
【0028】触媒を構成する有機金属化合物の代表例と
してはアルキルアルミニウム化合物、トリアルキルアル
ミニウム、ジアルキルアルミニウムアライド、アルキル
アルミニウムジハライド、アルキルアルミニウムセスキ
ハイド、ジアルキルアルミニウムハイドライド、アルキ
ルアルミニウムジハイドライド等があり、具体的には、
トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、ト
リプロピルアルミニウム、トリーn−ブチルアルミニウ
ム、トリーi−ブチルアルミニウム、トリ−n−ヘキシ
ルアルミニウム、トリーn−オクチルアルミニウム、ジ
エチルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムイ
オジド、エチルアルミニウムジクロリド、エチルアルミ
ニウムセスキクロリド、ジエチルアルミニウムヒドリド
等がある。
【0029】本発明の高密度ポリエチレンは、スラリー
重合、バルク重合、ガス重合、溶液重合等の方法で製造
される。本発明の高密度ポリエチレンは、一段重合、二
段重合、若しくはそれ以上の多段重合等で製造が可能で
あるが、本発明の構成条件を充足させるためには、コモ
ノマーであるα―オレフィンを重点的にポリマーの高分
子量部へ共重合させる必要がある。本発明に於いて使用
される好ましい二段重合の例を図1を参照しながら以下
に説明する。
【0030】重合器1ではライン2よりエチレン、ヘキ
サン、水素、触媒成分等が供給される。α―オレフィン
は供給しない。これより、低分子量のホモのポリエチレ
ンが重合される。重合圧力は1〜30kg/cm2G、
好ましくは3〜25kg/cm2Gで、重合温度は60
℃〜100℃、好ましくは70〜90℃である。重合器
1内のスラリーはフラッシュドラム3に導かれ、未反応
のエチレン、水素が除かれる。除去されたエチレン、水
素はコンプレッサー4により昇圧された重合器1に戻さ
れる。一方、フラッシュドラム3内のスラリーは、ポン
プ5により二段目の重合器6に導入される。重合器6で
はライン7よりエチレン、α―オレフィンコモノマー、
ヘキサン、水素、触媒成分等が供給されることにより、
α―オレフィンが共重合された高分子量のポリエチレン
が重合される。重合圧力は0.5〜30kg/cm2
G、好ましくは0.5〜20kg/cm2Gで、重合温
度は40〜110℃、好ましくは60〜90℃である。
重合器6のポリマーが製品として後処理工程を経て取り
出される。
【0031】本発明の高密度ポリエチレンは又、公知の
混合方法、例えば一軸もしくは二軸押出機またはバンバ
リーミキサーによる混練等により混合して得られるもの
でもかまわないが、この場合も得られたポリマーがα-
オレフィンを重点的にポリマーの高分子量部へ共重合さ
せたものとなるように混合前のポリエチレンを選択する
必要がある。
【0032】本発明の高密度ポリエチレンには、必要に
応じて、フェノール系、リン系、イオウ系等の酸化防止
剤、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウ
ム等の金属石鹸類、紫外線吸収剤、光安定剤、帯電防止
剤、防曇剤、着色顔料等の公知の添加剤を混合して使用
できが、JIS,K6762に示される灰分を0.07
重量%以下にする処方でなければならない。
【0033】本発明の高密度ポリエチレンを用いたパイ
プの成形方法としては上記記載のPE100である高密
度ポリエチレンを170℃ないし220℃の温度で溶融
し、Φ65mm押出機(東芝プラスチックエンジニアリ
ング社製)に付属した外径80mm、内径68mmダイ
より円筒状に押し出し、サイジング槽にてサイジングプ
レートを通すことにより外径を形成させるとともに、一
次冷却としてサイジング槽水温を20℃〜60℃で冷却
を行い、さらにサイジング槽を出てから二次冷却として
水温15℃〜25℃にて冷却を行ったパイプを、引き取
り機にてSDR(外径/肉厚比)=11となるよう引き
取り、呼び径50mm、肉厚5.5mmの管状体のパイ
プを成形した。
【0034】本発明の高密度ポリエチレンを用いたポリ
エチレンパイプ及び継ぎ手用樹脂は従来のポリエチレン
パイプ及び継ぎ手用樹脂に比べ、熱間内圧クリープ特性
に優れるので長期での使用が可能であり、ガス管などの
中密度ポリエチレンパイプ用樹脂に比べると長期の機械
特性においてより高い応力域においても破壊せずに長期
側での安全性を高める事が出来る。
【0035】長期特性の評価法として熱間内圧クリープ
試験が広く行われているが、上水道用に用いられるポリ
エチレンパイプ及び継ぎ手用樹脂では、長期の機械特性
に優れる為、温度を上げた加速試験条件下において充分
長い時間(最低でも1年以上)測定を行っても脆性的な
破壊は見られ無い場合がある。従って材料判定には長い
時間の測定評価が必要である。またパイプに高い応力を
与えると塑性変形による延性破壊が支配的になるため、
剛性の高い材料は高い応力領域においては塑性変形が起
こりにくく、短い試験期間の間ではあたかも長期の機械
特性に優れたような傾向を示す。しかしながら、低応力
下におけるパイプの破壊形態はむしろ塑性変形を伴う延
性破壊とは逆に塑性変形を伴わない脆性破壊を示す場合
があり、このような場合は、長時間低い応力下に置かれ
る事により突然起こる破壊である為、必ずしも高応力領
域における塑性変形の起きにくい材料が長期特性に優れ
る材料という事にはならない。
【0036】また上記記載のPE100である高密度ポ
リエチレンは成形加工性を犠牲にして分子量、密度、分
子量分布、R0をデザインすることにより得ることは可
能であるが、パイプ及び継ぎ手が同一の樹脂で融着がな
されるような場合では、継ぎ手側の射出成形が困難にな
るため、成形性に優れたPE100が市場では望まれて
いる。
【0037】
【発明実施の形態】次に実施例を挙げて本発明の詳細に
ついて説明をするが、本発明はその要旨を超えない限り
はこれらの実施例に制約されるものではない。以下に本
発明で用いた材料の基礎物性の測定方法について述べ
る。 (1)密度(ρ、単位:g/cm3) ASTMーD1505に準拠し、密度勾配管法(23
℃)で測定した。 (2)αーオレフィン含量(Y、単位:mol%) 機種はJEOR,α400,測定モード:13CーNM
R,温度135℃,積算回数10,000回,試料30
μg/0.4ccオルトジクロロベンゼン,基準物質:
重水素化ベンゼン(C6D6)にて測定した。αーオレ
フィン含量の計算は下記の式で実施した。
【0038】
【数5】
【0039】ここでXはαーオレフィンのユニット、E
はエチレンのユニットを示しており、ユニットが2つつ
ながった連鎖(dyad構造)のみを想定して計算す
る。(XE)はαーオレフィンとエチレンの連鎖、(E
E)はエチレンとエチレンの連鎖を示し、(EE)と
(XE)の和が100mol%として計算する。メルト
フローインデックス(単位:g/10分)JIS,K,
6760に準拠し、荷重5kgで190℃にて測定し
た。 (4)分子量分布(Mw/Mn) ゲルパ−ミエ−ションクロマトグラフィーの測定によっ
て求められるMwとMnの比である。装置はWater
s社製150ーC型を用い、東ソー(株)製TSKーゲ
ルGMH6ーHTの60cmのカラム2本と昭和電工
(株)製ATー807/Sカラム1本を使用し、1、
2、4ートリクロロベンゼンを溶媒として140℃で測
定した。 (5)分子量10万以上且つ溶出温度90℃以下の溶出
成分の積算溶出量の全積 算溶出量に対する割合(R、単位:wt%)についてR
0は昇温溶出分別とゲルパーミエーションクロマトグラ
フィーとのクロス分別により求められる分子量ー溶出温
度ー溶出量の相関より算出した。図3に溶出量を等高線
で表した模式図を示す。分子量10万以上且つ溶出温度
90℃以下の溶出成分の積算溶出量は、同図において斜
線の部分に相当する。その全積算溶出量に対する比がR
である。測定装置は(株)ダイヤインスツルメンツ製C
FCーTー150A型を用いた。ゲルパーミエーション
クロマトグラフィー用カラムとしては昭和電工(株)製
ADー806MSカラム3本を使用した。溶媒はオルト
ジクロロベンゼンを使用し、昇温溶出分別部以外は常時
140℃設定で測定した。 (6)曲げ弾性率(単位:kgf/cm2) JISーK7203に準拠して測定した。 (7)80℃ーESCR(単位:hr) JIS−K6760に準拠するが、恒温水槽の水温は8
0℃に変更して測定した。試験液としては、ライオン
(株)製リポノックスNC−140の10重量%水溶液
を使用した。 (8)引張り破壊伸び(l、単位:%) JISーK6760に準拠するが、試験速度は10mm
/secに変更し、引張り破壊伸び(l)は以下の式で
算出した。l=(L−L0)/L0x100(ここで、
l;引張破壊伸び、L;破壊時のつかみ具間距(m
m)、L0;元のつかみ具間距離(mm)を示す) (9)アイゾット衝撃強度(Iz、単位:kgf・cm
/cm2) JIS−K7110に準拠し、試験片形状は2号A型で
23℃にて測定した。 (10)スパイラルフロー長さ(SFD、単位:cm) 厚さ2mmのスパイラル状のキャビティをもつ金型によ
り、射出温度230℃、射出圧力100kg/cm2、
金型温度50℃の成形条件で、試料を射出成形し、成形
されたスパイラルの長さを測定した。成形機は東芝機械
製の射出成形機IS150ENを用いた。回転数当たり
の押し出し量(Q/Ns、Q:kg/hr、Ns:rp
m)東芝製押し出し機(スクリュー径65mmφ)によ
りシリンダー温度、ダイ温度を以下の条件で行い、回転
数40rpmにおける吐出量を測定し、これを回転数で
除した。 シリンダー温度:C1:C2:C3=170:190:
210℃ ダイ温度:H:D1:D2:D3=210:210:2
10:210℃ ダイ外径:80mm、ダイ内径:68mm、クリアラン
ス6mm。 (12)熱間内圧クリープ試験 JIS,K6774に記載されるガス用ポリエチレン管
用の口径のパイプ(50A)を用い、ISO9080記
載の試験法により20℃、60℃、80℃の3水準の温
度を選び、任意のフープストレスにて熱間内圧クリープ
試験を、9000時間以上のデータを少なくとも1点含
むよう測定を行った。 灰分試験 JIS,K6762に記載される水道用ポリエチレン管
の灰分試験に準じ、試料10gをるつぼに入れ、電気炉
中で炭化させ、炭化前、炭化後の試料重量を測定し、炭
化前の試料重量に対する炭化後の試料重量を%で計算し
た。
【0040】
【実施例1】図1の二段重合プロセスにおいて、まず、
低分子量のホモのポリエチレンをつくるために、反応容
積170Lの重合器1で重合した。重合温度は85℃、
重合圧力は8kg/cm2Gである。この重合器1に塩
化マグネシウムを基本成分とする固体担体に四塩化チタ
ンを担持した固体触媒を0.8mmol(Ti原子基
準)/hrの速度で、トリイソブチルアルミニウムを1
0mmol(金属原子基準)/hrの速度で、精製ヘキ
サンを40L/hrの速度で供給し、またエチレンを1
1kg/hrの速度で、分子量調節剤として水素を気相
濃度が約50mol%になるように供給し重合を行う。
重合器1内のポリマースラリーを圧力0.5kg/cm
2G、温度70℃のフラッシュドラム3に導き、未反応
のエチレン、水素を分離した後、重合器6にスラリーポ
ンプ5で昇圧し導入する。除去されたエチレン、水素は
コンプレッサー4により昇圧された重合器1に戻され
る。重合器6ではブテンー1が共重合された高分子量の
ポリエチレンをつくるために、温度65℃、圧力2kg
/cm2Gで重合を行う。重合器6は内容積110Lで
ある。該重合器6にトリイソブチルアルミニウムを15
mmol(金属原子基準)/hrの速度で、精製ヘキサ
ンを60L/hr、エチレンを9kg/hrの速度でそ
れぞれ供給し、かつ、水素とブテンー1を気相濃度がそ
れぞれ約0.7mol%、約8mol%になるように導
入し、重合を行った。重合器6内のポリマーは乾燥工
程、造粒工程を経た後ペレットとして得られる。得られ
た高密度ポリエチレン及びその物性測定結果を表1に示
す。
【0041】
【比較例1】低分子量のポリエチレンを重合する重合器
1にもブテンー1を導入した以外は実施例1と同様に二
段重合を行い、表1に示す高密度ポリエチレンを得た。
得られた高密度ポリエチレンの物性測定結果を表2に示
す。
【0042】
【比較例2〜9】実施例1と同様の方法で、表2に示し
た密度、αーオレフィン含量、分子量分布、R(積算溶
出量の割合)となるように、ブテンー1等の量や重合条
件を適宜変更して二段重合を行い、表2に示す高密度ポ
リエチレンを得た。得られた高密度ポリエチレンの物性
測定結果を表2に示す。
【0043】表1に示されるように本発明の構成条件を
全て満たした実施例では、同表における全ての物性に優
れているが、表2に示されるようにいずれかの構成条件
に満たない比較例では、剛性、高温加速化条件のESC
R、伸び特性、長期クリープ特性、流動性のいずれかに
劣ることは明確である。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、剛
性を保持しながら、特に高温加速条件での長期特性と伸
び特性、耐衝撃性に非常に優れ、また成形加工性にも優
れた新規の高密度ポリエチレンを用いて得られるポリエ
チレンパイプ及び継ぎ手用樹脂を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】重合プロセスのフローシート。
【図2】本発明の実施例及び比較例のαーオレフィン含
量(Y)と分子量10万以上且つ溶出温度90℃以下の
溶出成分の積算溶出量の全積算溶出量に対する割合
(R)との相関図である。
【図3】CFC分子量−溶出量−温度の等高線図。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年10月15日(1998.10.
15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】
【数4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 23:00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレンと他のαーオレフィンとの共重
    合体であって、(a)密度(ρ):0.945〜0.9
    60g/cm3(b)αーオレフィン含量(Y):0.
    30〜1.50mol%(c)MFR(荷重5kg、温
    度190℃、以下MFR5)0.25〜0.50g/1
    0分(d)分子量分布:ゲルパーミエーションクロマト
    グラフィ−によって求められるMwとMnとの比(Mw
    /Mn)が25〜40、(e)昇温溶出分別とゲルパー
    ミエーションクロマトグラフィ−とのクロス分別により
    求められる分子量ー溶出温度ー溶出量の相関において、
    分子量10万以上且つ溶出温度90℃以下の溶出成分の
    積算溶出量の、全積算溶出量に対する割合(R、単位:
    wt%)が次式によって求められるR0以上、 【数1】 であることを特徴とするポリエチレンパイプ及び継ぎ手
    用樹脂。
  2. 【請求項2】 低分子量成分(A)と高分子量成分
    (B)との2成分からなり、低分子量成分(A)は密度
    が0.970〜0.980g/cm3であり、MFR
    (荷重2.16kg、温度190℃;以下MFR2.1
    6)が50〜300g/10分であるエチレン系重合体
    が45〜60重量%と、高分子量成分(B)は密度が
    0.896〜0.952g/cm3であり、重量平均分
    子量が48万〜115万であるエチレン系共重合体が4
    0〜55重量%であり、全体重量(A+B)に対する高分
    子量成分(B)の重量比(B/A+B)が、0.40〜0.
    55である請求項1記載のパイプ及び継ぎ手用ポリエチ
    レン樹脂。
  3. 【請求項3】 ISO9080記載の方法で熱間内圧ク
    リープ試験を行い20℃における50年後の最低保障応
    力(以下;MRS)が10MPa以上であることを特徴
    とする請求項1および請求項2記載のポリエチレンパイ
    プ及び継ぎ手用樹脂。
  4. 【請求項4】 ISO9080記載の方法による熱間内
    圧クリープ試験に於いて80℃での応力−破壊時間クリ
    ープ線図において、脆性破壊によるKneePoint
    が1万時間以内で見られないことを特徴とする請求項1
    および請求項2および請求項3記載のポリエチレンパイ
    プ及び継ぎ手用樹脂。
  5. 【請求項5】 スクリュー径65mmφフルフライトに
    て170℃〜210℃にて設定した押し出し条件下に於
    いてスクリュー回転数40rpm時の押し出し量(Q)
    をその回転数(Ns)で除した値(Q/Ns)が0.7
    0(kg/hr/rpm)以上であり、尚かつ射出成形
    による230℃でのスパイラルフロー(以下;SFD)
    値が35cm以上である流動性に優れた請求項1および
    請求項2および請求項3および請求項4記載のポリエチ
    レンパイプ及び継ぎ手用樹脂。
  6. 【請求項6】 灰分が0.07重量%以下であることを
    特徴とする請求項1および請求項2および請求項3およ
    び請求項4および請求項5に記載のポリエチレンパイプ
    及び継ぎ手用樹脂。
  7. 【請求項7】 請求項1および請求項2および請求項3
    および請求項4および請求項5および請求項6記載のポ
    リエチレンパイプ及び継ぎ手用樹脂のうち、水道用であ
    ることを特徴とするポリエチレンパイプ及び継ぎ手用樹
    脂。
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