JP2000109225A - シート搬送装置と該装置を備えた画像読取記録装置 - Google Patents

シート搬送装置と該装置を備えた画像読取記録装置

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JP2000109225A
JP2000109225A JP10283057A JP28305798A JP2000109225A JP 2000109225 A JP2000109225 A JP 2000109225A JP 10283057 A JP10283057 A JP 10283057A JP 28305798 A JP28305798 A JP 28305798A JP 2000109225 A JP2000109225 A JP 2000109225A
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roller
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Kazuyuki Morinaga
和幸 森永
Naohiro Iwata
直宏 岩田
Keizo Sasai
敬三 笹井
Katsumi Obana
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート搬送装置において、シートの分離性能
を向上させる。 【解決手段】 シート搬送装置90は、シート搬送路を
境にして第1分轄体と第2分轄体とに分轄される本体
と、シートSを分離給送するシート分離回転体44及び
シート分離部材46と、を備え、シート分離回転体44
とシート分離部材46とが分轄体の一方に設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートを搬送する
シート搬送装置と、該装置を備えた画像読取記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ
等の画像読取記録装置に組み込まれているシート搬送装
置を図10至図13に基づいて説明する。
【0003】なお、従来例と本発明とにおけるシート搬
送装置は、シートを搬送するようになっているが、シー
トには、普通紙、普通紙の代用品である厚みの薄い樹脂
製のシート、葉書、ボール紙、封書、プラスチック製の
薄板等があり、普通紙を搬送する場合を例にして説明す
る。
【0004】図において、分離片102は、分離ローラ
101に対向して配設され、付勢手段103によって分
離ローラ101に圧接されている。分離ローラ101と
分離片102は、複数枚の原稿を1枚ずつ分離して搬送
するようになっている。
【0005】符号104は原稿の搬送スピードを決定す
る搬送ローラを示している。符号105は搬送ローラ1
04とで原稿を挟持して搬送するため回動自在に取り付
けられた搬送ころを示している。そして、符号106は
排紙ころ107と原稿を挟持し本体外部に原稿を排出す
る排紙ローラを示している。
【0006】符号108は原稿をガイドする上原稿ガイ
ドを示している。符号109は下原稿ガイドを示してい
る。符号110は搬送されてきた原稿の画像を読みとる
ための画像読取装置を示している。分離片102、搬送
ころ105、排紙ころ107は上原稿ガイド108に取
り付けられている。分離ローラ101、搬送ローラ10
4、排紙ローラ106および各ローラを駆動するモータ
111は、駆動基板112を介してフレームに取り付け
られている。
【0007】一方、原稿のジャム処理や、画像処理装置
の清掃を行なえるように、上原稿ガイド108はフレー
ムに形成された突起を支点に回転可能に支持され、原稿
パスを境に開閉できるようになっている。つまり、図1
3に示すように、図示しないロックを外し、上方に上原
稿ガイド108を回転させることで、分離ローラ101
と分離片102、搬送ローラ104と搬送ころ105、
排紙ローラ106と排紙ころ107の当接状態を解除す
ることができるようになっている。これにより、搬送途
中で停止した原稿は、ユーザによって容易に除去できる
ようになっている。
【0008】次に、各ローラの駆動について説明する。
【0009】搬送ローラ104は金属シャフト104a
とゴム部104bで構成されている。ゴム部104bは
金属シャフト104aと一体に回転するように金属シャ
フト104aに接着されている。金属シャフト104a
の一端には、金属シャフト104aと一体に回転するよ
うに給紙ローラ歯車113が取り付けられている。給紙
ローラ歯車113は読取モータ111に減速歯車11
4、115を介して接続されており、読取モータ111
のステップ角に対応して減速比Nで回転するようになっ
ている。
【0010】排紙ローラ106も給紙ローラ104と同
様に金属シャフト106aとゴム部106bとで構成さ
れている。金属シャフト106aの一端に取り付けられ
た排紙ローラ歯車116は、減速歯車117、115を
介してモータ111に接続されている。
【0011】分離ローラ101はホルダ部101aとゴ
ム部101bとで構成されている。ホルダ部101aの
端面には突起118が突設されている。分離ローラシャ
フト119には突起120aの付いた円盤状のメカニカ
ルタイマ120がシャフト119と一体に回転するよう
に設けられている。
【0012】突起118と突起120aは、半径方向で
同位置になるように形成されており、分離ローラシャフ
ト119に分離ローラ101を取り付けて回転させたと
きにシャフト119とローラ101の間に一定角度だけ
の遊びがあるようになっている。
【0013】また、分離ローラシャフト119の一端に
は1方向にだけに駆動を伝えるワンウェイクラッチを内
蔵した分離ローラ歯車121が取り付けてある。このた
め、読取モータ111の回転力は、原稿搬送方向にだけ
シャフトに伝達されるようになっている。分離ローラ歯
車121はモータ111に連結歯車122、搬送ローラ
歯車113、減速歯車114、及び減速歯車115を介
して連結されている。分離ローラ歯車121は、モータ
111の駆動力によって搬送ローラ104と同一方向に
回転するようになっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のシート
搬送装置100は、図13に示すように、原稿パスを境
に開閉できるようになっている。分離片102と分離ロ
ーラ101は、上原稿ガイド108とフレームとの別部
材にそれぞれ支持されている。このため、分離片102
と分離ローラ101との位置関係や付勢状態を管理する
のが非常に難しく、シートの分離性能が不安定であると
いう問題点があった。
【0015】また、従来のシート搬送装置100は、分
離ローラ101、搬送ローラ104及び排紙ローラ10
6の3つの駆動ローラ並びに読取モータ111は全部フ
レームに配設されており、相互の軸間の位置関係はフレ
ーム上の支持部の寸法で管理することができ、歯車連結
した場合に、高効率で高精度なシート搬送系にすること
ができる。しかし、この構成をハンドスキャナを持つ読
取り搬送系に組み込むと、排紙ローラ106がハンドス
キャナ内に配設されるため、排紙ローラ106の駆動を
シート搬送装置本体の駆動系と接離可能に形成しなけれ
ばならなくなり、高効率、高精度なシート搬送系を提供
することができなくなる問題がある。
【0016】また、高効率、高精度なシート搬送形を構
成できたとしても、部品点数が増え、コストも増大する
問題がある。
【0017】(目的)本発明の第1の目的は、シートの
分離性能の優れたシート搬送装置を提供することであ
る。
【0018】本発明の第2の目的は、上記発明に加えて
ハンドスキャナを搭載して高性能なシート分離機能を備
えたシート搬送装置を提供することである。
【0019】本発明の第3の目的は、上記のシート搬送
装置を備えた画像読取記録装置を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明のシート搬送装置は、シート搬送路を境
にして第1分轄体と第2分轄体とに分轄される本体と、
シートを分離給送するシート分離回転体及びシート分離
部材と、を備え、前記シート分離回転体と前記シート分
離部材とが前記分轄体の一方に設けられている(請求項
1)。
【0021】上記シート搬送装置は、シートにジャムが
発生したとき、第1分轄体と第2分轄体とを分離するこ
とによって、シート搬送路が開放され、そのシートを取
り除くか、シートを正常な状態に戻すジャム処理ができ
る。そのとき、シート分離回転体とシート分離部材は一
方の分轄体と一体になって他方の分轄体から分離され、
互いに離れることがない。
【0022】このため、シート搬送装置においてシート
を分離する性能の向上に必要なシート分離回転体とシー
ト分離部材との相対位置関係のばらつきを、最小限に押
さえることができシート搬送装置としてのシートの分離
機能が高まる。
【0023】本発明のシート搬送装置は、シート搬送路
を境にして第1分轄体と第2分轄体とに分離される本体
と、シートを分離給送するシート分離回転体及びシート
分離部材と、分離されたシートを搬送する搬送ローラ対
と、前記搬送ローラ対によって搬送されてきたシートを
排出する排出ローラ対と、を備え、前記搬送ローラ対と
前記排出ローラ対との一方のローラを前記分轄体の一方
に設けて第1ユニットを形成し、前記搬送ローラ対と前
記排出ローラ対との他方のローラを前記分轄体の他方に
設けて第2ユニットを形成し、前記シート分離回転体と
前記シート分離部材とが前記第1ユニットに設けられて
いる(請求項2)。
【0024】上記シート搬送装置は、シートにジャムが
発生したとき、第1ユニットと第2ユニットとを分離す
ることによって、シート搬送路が開放され、そのシート
を取り除くことができる。そのとき、シート分離回転体
とシート分離部材は一方の分轄体と一体になって他方の
分轄体から分離され、互いに離れることがない。
【0025】このため、シート搬送装置においてシート
を分離する性能の向上に必要なシート分離回転体とシー
ト分離部材との相対位置関係のばらつきを、最小限に押
さえることができシート搬送装置としてのシートの分離
機能が高まる。
【0026】前記第2ユニットは、前記シート分離回転
体と前記搬送ローラ対と前記排出ローラ対とを駆動する
駆動源を備えているのが好ましい(請求項3)。
【0027】このようにすると、シートジャムを処理す
るため、シート搬送路を開いたとき、シート分離回転体
の駆動伝達系を駆動源から切り離して、シート分離回転
体を回転自在なフリーな状態にすることができ、シート
分離回転体とシート分離部材とに挟まれたシートをシー
ト搬送方向の上流側もしくは下流側への引き抜きにとも
なって、シート分離回転体が殆ど負荷になることなく回
転する。これによって、シートを傷つけることなくシー
トのジャムを処理することができる。
【0028】前記シート分離回転体がローラであり、前
記シート分離部材が板状部材である(請求項4)。
【0029】前記第2ユニットは、前記搬送ローラ対の
駆動側ローラとなる他方のローラを備え、当該他方のロ
ーラが前記駆動源に連動している駆動ローラである(請
求項5)。
【0030】このようにすると、搬送ローラ対の駆動側
ローラとなる他方のローラと駆動源とをシート搬送路に
対して同じ側に配設することになり、駆動源、減速歯
車、搬送ローラを1つの部材で支持することができ、相
対位置の管理を容易にし、高効率で高精度な例えば歯車
伝達を可能にし、シートの送り精度を決定する搬送ロー
ラの回転精度が向上する。
【0031】上記第2の目的を達成するため、本発明の
シート搬送装置は、前記シートが原稿であり、前記第2
ユニットが、前記原稿を読み取る着脱可能な画像読取手
段を備え、該画像読取手段が、前記排出ローラ対の従動
側ローラとなる一方のローラを備え、前記第1ユニット
が、前記排出ローラ対の駆動側ローラとなる他方のロー
ラと、前記駆動源の駆動力を前記他方のローラに伝達す
る駆動力伝達手段とを備え、前記画像読取手段が、前記
第2ユニットに装着されたときには搬送される前記原稿
を読み取り、前記第2ユニットから取り外されたときに
は手動走査により前記原稿を読み取り可能である(請求
項6)。
【0032】上記シート搬送装置によれば、シート排出
ローラへの駆動の伝達をシート分離回転体(又はシート
分離ローラ)を介して容易に行なうことができ、部品点
数が少なく省スペース、低コストの構成になる。
【0033】画像読取手段が、ハンドスキャナである
(請求項7)。
【0034】前記第1ユニットは、前記第2ユニットの
上側に配設されているのが好ましい(請求項8)。
【0035】このようにすると、重量の軽いシート分離
回転体とシート分離部材を支持する部材をシート搬送路
を挟んで上側のユニットにし、重量の重い駆動源を下側
のユニットに配置することで、シート搬送路の開放を少
ない力で済むことになる。
【0036】上記第3の目的を達成するため、画像読取
記録装置は、上記第2の目的を達成するためのシート搬
送装置と、シートに画像を形成する画像形成手段と、を
備えている(請求項9)。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明のシート搬送装置90の1
例である着脱可能な読取ユニットを備えた画像読取記録
装置であるファクシミリ装置91について説明する。
【0038】本装置は上から操作部A、読取部B、記録
部C、電送部Dの4つの部分からレイアウトされてい
る。
【0039】なお、図1において、各部A,B,C,D
の構成を理解し易くするため、便宜上、仮想線で囲って
示してあるが、必ずしも仮想線で囲った範囲内の部分に
限定されるものではない。
【0040】操作部Aを説明する。
【0041】操作部Aは、ファクシミリ91の各機能を
操作するためのキーとユーザに装置の状態を伝える液晶
ディスプレイ(LCD)21及び発光ダイオード(LE
D)の窓が配置されているパネルカバー22と、パネル
カバー22の内側にネジ止めされた、LCDやLEDな
ど電気部品を実装した操作基板23と、不図示のゴムキ
ー等で構成されている。不図示のゴムキーは、パネルカ
バー22と操作基板23との間でキーの下部に配置さ
れ、ユーザがキーを押したとき、操作基板23のカーボ
ンパターンと該ゴムキーの裏側に印刷されたカーボン接
点とが接触し、基板上のパターンを導通させてON/O
FFを検知するようになっている。また、パネルカバー
22は後述する上原稿ガイド29に取り付けられてい
る。
【0042】記録部Cを説明する。
【0043】先ず、画像が形成される記録紙Pの流れに
ついて説明する。
【0044】記録紙搬送経路は矢印Gで示す通りであ
る。即ち、記録紙給紙部Jの積載トレイ1と圧板2とに
積載された記録紙Pは、給紙ローラ3によりピックアッ
プされ、送紙ローラ対4a,4bによって記録部Cに送
り込まれる。
【0045】記録紙Pは、記録部Cにおいて、記録手段
としてのインクジェットヘッド5aにより記録が行わ
れ、装置内をある程度の距離だけ搬送された後、排出手
段としての排紙ローラ対6a,6b、排紙ローラ対7
a,7bによって排出される。
【0046】記録紙給紙部Jと記録部Cとを説明する。
【0047】図1において、記録紙給紙部Jは、画像が
形成される記録紙Pを複数枚積載する積載トレイ1と圧
板2とを備えている。積載トレイ1は、後述する原稿S
を積載する役割も兼ねている。圧板2は、後述する給送
ローラ3と圧板2の紙幅方向両サイドに配置されている
圧板ばね18により上方に付勢されている。圧板2は、
給紙待機時においては図示しないカムなどにより下方へ
押圧されて下降しており、記録紙Pが少なくなったり、
或は、無くなったときには容易に記録紙Pを補充できる
構造になっている。
【0048】一方、ファクシミリ装置91で記録紙Pに
画像を形成することになると、シート搬送装置90は、
画像形成記録信号を検知し、給紙動作を開始する。この
とき、図示しないカム等による圧板2の下方への押圧が
解除され、記録紙Pは給紙ローラ3によってピックアッ
プされる。ピックアップされた記録紙Pは、土手シート
8を撓ませてその抵抗力の作用により1枚ずつ最上位か
ら分離される。分離給送された記録紙Pは、ペーパーエ
ッジセンサ9に検知され、送紙ローラ対4a,4bへ搬
送され、さらに送紙ローラ対4a,4bにより記録部C
に搬送される。
【0049】さらに、図2に基づいて記録部Cを説明す
る。
【0050】図2において、本実施形態のインクジェッ
ト記録手段としては、インクジェットヘッド5aとイン
クタンク5bとを分離可能に一体に備え、必要に応じて
インクジェットヘッド5aのみ、あるいはインクタンク
5bのみを交換し得るカートリッジ式である。
【0051】但し、これは1例であって本発明のインク
ジェット記録手段としては、インクタンク5bを内蔵す
るとともにインクジェットヘッド5aを備え、インクが
無くなった時に記録ヘッドごと新品と交換できる構成に
してもよい。
【0052】本実施形態で用いるインクジェットヘッド
5aはモノクロ専用のインクジェットヘッドあるいはカ
ラー専用のインクジェットヘッドとすることができ、ど
ちらにも適宜交換可能である。
【0053】例えば、モノクロ専用のインクジェットヘ
ッドは解像度が360dpiであり、128個のノズル
(吐出口)を1列に配したノズル列を有し、ノズル内に
設けた電気熱変換素子の発熱によってインク中に生じた
膜沸騰の圧力によってノズル先端の吐出口よりインクを
吐出するものである。
【0054】一方、カラー専用インクジェットヘッド
は、黒部のノズルとカラー部のノズルが分かれて配設さ
れている。黒部のヘッドは64個のノズルを有してい
る。カラー部のヘッドはシアン、マゼンタ、イエローの
3色にそれぞれ24個ずつのノズルを有して、それぞれ
のノズルを1列に配した構造になっている。このカラー
専用のインクジェットヘッドは、黒インク用とカラーイ
ンク用とで2つのインクタンクを交換することができる
構造になっている。
【0055】キャリッジ10は、インクジェットヘッド
5aを精度よく保持しながら、記録紙Pの搬送方向(副
走査方向、矢印G方向)に対して直交する方向(主走査
方向、矢印H方向)に往復移動させるようになってお
り、ガイド棒11と突き当て部10aにより摺動自在に
保持されている。キャリッジ10の往復移動は、図示し
ないキャリッジモータによって駆動されるプーリ12お
よびタイミングベルト13によって行われる。この際
に、インクジェットヘッド5に与える記録信号および電
力は、フレキシブルケーブル14によって装置本体の電
気回路より供給されている。
【0056】また、インク受け手段として機能するキャ
ップ15は、キャリッジ10の所定の待機位置(ホーム
ポジション)に配置され、必要に応じて昇降し、上昇時
はインクジェットヘッド5のインク吐出口部に密着して
覆い、インクの蒸発やゴミの付着を防止するようになっ
ている。
【0057】本実施形態においては、インクジェットヘ
ッド5とキャップ15とを相対的に対向した位置に位置
決めするため、装置本体に設けられたキャリッジホーム
センサ16とキャリッジ10に設けられた遮光板10b
が用いられている。キャリッジホームポジションセンサ
16は透過型のフォトインタラプタが用いられ、キャリ
ッジ10が移動して待機位置まで移動したとき、キャリ
ッジホームポジションセンサ16の一部から照射された
光が遮光板10bによってその透過が遮られることを利
用して、インクジェットヘッド5とキャップ15とが相
対的に対向した位置にあることを検知するセンサであ
る。これによりキャリッジ10を所定の待機位置にセッ
トすることができる。
【0058】記録紙Pは、送紙ローラ対4a,4bによ
りインクジェットヘッド5aと平行方向に搬送されて、
矢印G方向(副走査方向)に搬送される。送紙ローラ4
aおよび排紙ローラ6a,7aは、それぞれ図示しない
モータによって駆動され、必要に応じてキャリッジ10
の往復移動と連動して高精度に記録紙Pを矢印G方向
(副走査方向)に搬送する。拍車6b,7bは、はっ水
性の高い材料で作られ、記録紙面と刃状の円周部のみで
記録紙Pに接触する。
【0059】この拍車6b,7bは、排紙ローラ6a,
7aに対向する位置で、図示しない軸受部材により矢印
H方向(主走査方向)に所定長離間して複数個所に配設
されている。記録直後の記録紙上の未定着画像に接触し
ても画像に影響を与えずに記録紙Pをガイドし搬送する
ように構成されている。
【0060】電送部Dを説明する。
【0061】電送部Dは記録部Cの下方に配置され、フ
レーム24で仕切られて、記録部Cの導電性のあるイン
クがあふれても電送部Dに侵入しないようになってい
る。
【0062】電送部Dは、コピー、ファクシミリ通信、
電話などの各機能の制御をする制御基板25と、制御基
板25および各デバイスに電気を供給する電源26と、
付属されるコードレス子機電話を制御するコードレス基
板27と、制御基板25と電源が取りつけられている板
金で形成された底板28と等で構成されている。
【0063】読取部Bを説明する。
【0064】読取部Bは記録部Cの上に配置されている
シート搬送部Eと記録紙の原稿搬送路Uでもある排紙パ
スの上に配置された画像形成部Fとで構成され、原稿S
を記録部Cの上を装置後方から手前に向かって搬送する
ようになっている。
【0065】画像形成部Fは、後述する上原稿ガイド2
9に取り付けられた白基準31とハンドスキャナ32と
で構成され、ハンドスキャナ32を本体に着脱可能にす
ることにより、以下の2つの使用形態を可能にしてい
る。1つは、ハンドスキャナ32を本体に装着した状態
でのシート読取り、もう1つは、ハンドスキャナ32を
取り外して、ユーザ自ら媒体上をなぞることによって、
画像を読み取るハンドスキャナ読取りである。シート読
取りは複数枚のカット紙原稿の読取りや精度の必要な読
取りのときに有効であり、ハンドスキャナ読取りは雑誌
の読取りなどシート搬送装置で搬送できない媒体を読み
取るのに有効である。
【0066】ハンドスキャナ32は、媒体からの画像を
読み取るためのカラーコンタクトセンサ33と、原稿読
取りでは後述する排紙ローラとで原稿を挟持し装置外へ
排紙し、また、ハンドスキャナ読取りでは媒体である例
えば原稿に圧接し手動によりハンドスキャナを動かすこ
とで直進性を向上するための排紙ころ34と、カラーコ
ンタクトセンサ33で読み取った画像データを変換圧縮
処理した後メモリに記憶するための制御基板35と、カ
ラーコンタクトセンサ33と制御基板35に電源を供給
するためのバッテリー36と、排紙ころ34に連結され
排紙ころ34の回転角からハンドスキャナの移動量を検
出する図示しないアクチュエータと、フォトインタラブ
タ37からなるエンコーダと、上記部品を収納するカバ
ー38と等で構成されている。
【0067】シート搬送部Eは、原稿通紙面上に紙幅方
向に移動可能に取り付けられ、任意の紙幅サイズの原稿
のセット位置の規制および斜行の抑制をするためのスラ
イダ39と、原稿の搬送路の上側のガイドを形成し、ま
た後述する各部材の支持部材になる上原稿ガイド29
と、上原稿ガイド29に取り付けられ、原稿の搬送路の
下側のガイドを形成する下原稿ガイド40と、セットさ
れた原稿を1枚ずつ分離して搬送する後述の分離部と、
原稿を挟持し読取り位置まで搬送するための搬送ローラ
41、搬送ころ42と、原稿を本体外へ排出するための
排紙ローラ43と等で構成されている。
【0068】分離部は上原稿ガイド29に軸受けを介し
て回動自在に支持された分離ローラ44と、上原稿ガイ
ド29に取り付けられた分離片ホルダ45と、この分離
片ホルダに取り付けられた分離片46と等で構成されて
いる。分離片46は分離片ホルダ45を介して分離ロー
ラ44にばね47により付勢されている。搬送ころ42
は上原稿ガイド29に形成されたリブにより上下方向に
移動可能に支持されたシャフトに回転自在に取り付けら
れている。
【0069】また、このシャフトは上原稿ガイド29に
ネジ止めされたころ押圧ばね48によりK方向に付勢さ
れているため、搬送ころ42は搬送ローラ41に押し付
けられている。搬送ローラ41はフレーム上で原稿搬送
路外側に取り付けられた図示しない駆動基板と側板に軸
受けを介して取り付けられている。排紙ローラ43はシ
ャフトに通された筒状の排紙ローラ軸受け49を介して
前記ころ押圧ばね48により排紙ころ34に押し付けら
れている。また、排紙ローラ軸受け49は上原稿ガイド
29の図示しないリブに挟み込まれることによって上下
方向移動可能に支持されている。
【0070】次に、原稿読取り動作を説明する。
【0071】まず、原稿幅にセットされたスライダ39
に沿って、分離ローラ44と分離片46から形成される
くさび部50に原稿の先端をセットする。また、原稿セ
ット状態で原稿有無センサ51、原稿幅センサ52がO
Nになりシート搬送装置は読取り待機状態になる。ユー
ザの操作により読取り開始信号が送られると分離ローラ
44、搬送ローラ41、排紙ローラ43が図示しないモ
ータによって回転を始める。すると、原稿は分離部によ
って1枚ずつ分離され搬送ローラ41に送られ、搬送ロ
ーラ41の下流に配設された原稿端検知センサをONに
する。更に搬送された原稿は、板金と白い紙状部材から
なる白基準31の自重によりカラーコンタクトセンサ3
3の表面に押し付けられ、画像データを読み取られなが
ら排紙ローラ43にまで送られ装置外に排出される。
【0072】次に、シート搬送部Eのローラの駆動系に
ついて説明する(図1、図3、図4参照)。
【0073】シート搬送部Eの駆動系は、大きく分けて
モータ55から搬送ローラ41までと、搬送ローラ41
から排紙ローラ34までとの2つに分かれる。
【0074】まず、モータから搬送ローラ41までの駆
動系を説明する。
【0075】搬送ローラ41は金属シャフト41aとゴ
ム部41bと等で構成され、金属シャフト41aの一端
にシヤフトと一体になって回転するように第1の搬送ロ
ーラ歯車53が取り付けられている。
【0076】第1の搬送ローラ歯車53は、駆動基板5
4に加締められた軸56に取り付けられた減速歯車57
と、駆動基板54に取り付けられた読取モータ55のピ
ニオン歯車58とを介して読取モータ55に接続されて
おり、モータ55のステップ角に対応して減速比Nで回
転するようになっている。
【0077】このように、読取りモータ55のピニオン
歯車58、減速歯車57、搬送ローラ歯車53の3つの
歯車の軸をほかの部材を介さず駆動基板1部材に支持さ
せることで、歯車の伝達効率、伝達精度を向上させるこ
とができ、原稿の搬送精度の搬送スピードを決定する搬
送ローラ41の送り精度を向上させることができる。
【0078】図5に示すように、搬送ローラ41と分離
ローラ44は、上原稿ガイド29を開けたときに互いに
離れるようになっている。搬送ローラ41から分離ロー
ラ44までの駆動伝達は、駆動伝達経路において2分さ
れる歯車の噛み合いの精度を高めるため、後述する振り
子によって行なわれている。
【0079】以下説明すると、第1の搬送ローラ歯車5
3(図3参照)の外側に第2の搬送ローラ歯車59がシ
ャフト41aと一体になって回転するように取り付けて
あり、第1の搬送ローラ歯車53と第2の搬送ローラ歯
車59の間には振り子アーム60が回転自在に取り付け
てある。
【0080】振り子アーム60には軸60aが一体に形
成されており、その軸に第2の搬送ローラ歯車59と噛
み合うように振り子歯車61が回転自在に取り付けてあ
り、振り子アーム60と振り子歯車61は第2の搬送ロ
ーラ歯車59と噛み合いながら搬送ローラ歯車59の周
りを回転できるようになっている。
【0081】一方、分離ローラ44は金属シャフト44
aとゴム部44bと等で構成され、ゴム44bはシャフ
ト44aに圧入されておりシャフト44aと一体になっ
て回転するようになっている。分離ローラ歯車62はシ
ャフト44aに回転自在に取り付けられている。分離ロ
ーラ歯車62の片側端面には突起62aが取り付けられ
ている。メカニカルタイマ63は、円盤と、円盤から半
径方向に伸びた突起63a(図5参照)とで構成されて
おり、シャフト44aと一体になって回転するように取
り付けられている。突起62aと突起63aは半径方向
および幅方向で同位置になるように突設されている。
【0082】この構成により、分離ローラ44と分離ロ
ーラ歯車62は、回転させたときに一定角度だけ、図9
に示すように遊びθがあるようになっている。振り子歯
車61と分離ローラ歯車62は、上原稿ガイド29を閉
めたときに、上原稿ガイド29のロック状態や各寸法の
誤差により分離ローラの位置がずれても、振り子歯車6
1が移動することにより、そのずれを許容し、適正な軸
間で噛み合うようになっている。
【0083】さらに、搬送ローラ41が紙送り方向に回
転すると第2の搬送ローラ歯車59、振り子歯車61、
分離ローラ歯車62が図6に示すように矢印Lの方向へ
回転し、それぞれの軸に圧力角の示す方向に力が加わ
る。すると、振り子歯車61の軸になっている振り子ア
ーム60はそれぞれの歯車に食い込む矢印M方向に動
き、歯車が逃げることなく駆動を搬送ローラ41から分
離ローラ44に伝えることができる。
【0084】また、振り子歯車61と分離ローラ歯車6
2は、軸間が近づき過ぎて負荷が増大するのを防ぐた
め、図3に示すようにそれぞれの歯車のフランジ61
b、62bを当接させて位置を決めている。
【0085】次に分離ローラ44から排紙ローラ43ま
での駆動について説明する。排紙ローラ43のシャフト
の一端には、排紙ローラジョイント軸64がシャフトと
一体となって回転するように取り付けられている。排紙
ローラジョイント軸64の逆端には、排紙ローラ歯車6
5が一体に回転するように取り付けられている。排紙ロ
ーラ歯車65は上原稿ガイド29に回転可能に支持され
ている。また、排紙ローラジョイント軸64の一部分の
外径が他の部分より細くなっており、排紙ローラ43の
位置が上下方向に移動したときでも、そのくびれた部分
66で軸心のずれを吸収し負荷を増大させることなく排
紙ローラ歯車65の駆動を排紙ローラ43に伝えられる
ようになっている。
【0086】また、分離ローラ44から排紙ローラ43
までは上原稿ガイド29の側面に回動自在に取り付けら
れた4つの伝達歯車67で駆動を伝達している。ここ
で、搬送ローラ41から分離ローラ44までの歯車のモ
ジュールは、振り子による伝達ミスを無くすためにモー
タ55から搬送ローラ43までのモジュールより大きく
し設定されている。
【0087】本実施形態ではモータ55から搬送ローラ
41までのモジュールを0.5、搬送ローラ41から排
紙ローラ43までのモジュールを0.8に設定してあ
る。このように、モータ55のピニオン歯車58から搬
送ローラ歯車53までは駆動基板54で支持され、それ
より下流側の分離ローラ44から排紙ローラ43までは
上原稿ガイド29で支持し、つまり、破線Qで2分され
る伝達経路の各歯車間の軸間距離を一つの部材の形状で
管理することで、軸間距離の誤差を最小限にし、各経路
間の高伝達効率、高伝達精度を可能にしている。
【0088】さらに、この、2分された高効率、高精度
の各伝達経路を振り子歯車61で接続することにより、
駆動基板54、上原稿ガイド29の相対位置の誤差を最
大限に吸収し、もっとも高性能な駆動伝達系を可能にし
ている。
【0089】本実施形態の装置は、図7に示すように原
稿ばねを上下に分割するように解除することによって、
第1ユニット92と第2ユニット93とに分け、原稿S
および記録紙Pのジャム処理、ハンドスキャナー32の
脱着、カラーコンタクトセンサ33の表面および各ロー
ラの清掃、インクジェットヘッド5a、インクタンク5
bの交換を可能にしている。
【0090】具体的に説明すると、操作部Aと上原稿ガ
イド29は一体となってR方向に開閉できるようになっ
ている。図7は開けた状態を示した 図である。上述し
たシート搬送部Eの構成により、記録部Cの上に配置さ
れている下原稿ガイド40、分離ローラ44が上原稿ガ
イド29と一緒に上に開けられるため、記録部Cへのユ
ーザのアクセスを可能にし、記録紙Pのジャム処理、イ
ンクジェットヘッド5a、インクタンク5bの交換がで
きるようになっている。
【0091】また、原稿のジャム処理については、2つ
の場合が考えられる。1つは図示したような原稿Sが分
離片46と分離ローラ44に挟まれた状態でジャムした
場合、もう1つは原稿後端が分離部を越えた後でジャム
した場合である。
【0092】前者の場合、上原稿ガイド29を開ける
と、分離ローラ44と分離片46に挟まれたまま原稿S
が持ち上がるので、原稿を前方あるいは後方に引き抜い
てジャム処理を行うことができる。このとき、前述した
ように、分離ローラ44から下流の駆動伝達は上原稿ガ
イド29の開閉によりモータと切断されるため(図
5)、モータ55のディテントトルクによる負荷がな
く、分離ローラ44は無負荷で回転できる。薄紙など破
れやすい紙においても損傷なく引き抜くことができる。
【0093】また、後者の場合、上原稿ガイド29の開
閉によって搬送ローラ41と搬送ころ42とが、排紙ロ
ーラ43と排紙ころ34とが、それぞれ離れる、容易に
ジャム原稿を取り除くことができる。
【0094】次に、開閉機構について説明すると、上原
稿ガイド29から伸びた腕の先端29aに原稿通紙方向
が長手になるように形成した長丸形状の溝29bと、フ
レームに形成された図示しない突起とが、突起とが上原
稿ガイド29における原稿搬送方向Tに対して互いに隙
間を有して、上原稿ガイド29が突起に回転可能に支持
されている。
【0095】また、上原稿ガイド29を閉めたとき、上
原稿ガイド29に形成されたU字溝29cと搬送ローラ
41のシャフト41aとを係合させることで、上原稿ガ
イド29のT方向の位置を管理している。このようにす
ることにより、搬送ローラ41と上原稿ガイド29の平
行度をダイレクトに管理することができ、搬送ローラ4
1と分離ローラ44を別部材で支持したデメリットを補
って、搬送ローラ41と分離ローラ44の平行度のずれ
をなくし斜行を防止している。
【0096】次に、上原稿ガイド29を閉めるときのロ
ック機構を説明する。
【0097】図8において、ロック機構は、上原稿ガイ
ド29の両サイドに回転自在に取り付けられた1対のロ
ックアーム69,70と、1対のロックアーム69,7
0を連結し同期して回転させるロックアーム軸71と、
駆動基板54および側板72に取り付けられた突起73
から構成されている。
【0098】ロックアーム69,70は、上原稿ガイド
29に形成されたU字溝74と上原稿ガイド29の幅方
向の強度をアップするために取り付けられている補強板
75でロックアームに形成された軸部76を挟み込むこ
とで回動自在に支持されている。
【0099】また、ロックアーム69,70のうち一方
は、ばねにより上原稿ガイド29に形成されたストッパ
部77に矢印W方向(図6)に常時付勢されるようにな
っている。ばねで付勢されている側のロックアームに
は、ロックアームを手動で回転させるための解除レバー
78が一体に形成されており、操作部と組み合わせた状
態で、パネルカバーの側面の切り欠き部からアクセスで
きるようになっている。
【0100】ロックアーム軸71は、金属の棒材をコの
字に折り曲げて形成されており、両端の曲げ部79をロ
ックアームに形成された溝80に係止させており、ま
た、両ロックアームを連結するロックアーム軸71の軸
部の中心とロックアームを回転中心が一致するようにな
っている。
【0101】このように、ロックアーム軸71に棒材を
使い、ロックアームの回転中心にロックアーム軸を配設
することにより装置内に占めるスペースを最小限し、か
つ最大限の強度を得ることができる。すなわち、従来例
の不図示のコの字板金と棒材の断面2次モーメントを計
算すると装置内に占める断面積当たりのねじり強度は棒
材のほうが大きく、同じ強度にするなら、より断面積を
小さくでき、また、回転中心を一致させることによりロ
ックアームを回転させても占有面積は変化しないからで
ある。
【0102】更に、棒材は成形型を必要としないためコ
ストが非常に安いというメリットがある。ロックアーム
軸は装置本体幅方向全域にわたって存在するため、断面
積が小さい方が良いのは言うまでもない。ロックアーム
とロックアーム軸71との取り付けに関しても、通常の
歯車とシャフトの取り付けに使われるような軸材と部材
の取り付け(圧入、Dカット)では、軸が細すぎるため
ねじり強度が弱く、また、ガタも大きくなり、ロックア
ーム対に対して同期した回転ができなく、開閉不良が発
生する恐れがある。
【0103】そこで、軸の両端を曲げてその曲げ部でね
じり力を受けるようにしている。ロックアーム69、7
0には前記突起73に引っ掛ける爪81が形成されてお
り、上原稿ガイド29を閉めて数ミリ押し込んだ状態で
フレームとロックするようになっている。このようにす
ると、搬送ころ42、排紙ローラ43を搬送ローラ4
1、排紙ころ34に圧接し、ころ押圧ばね48のばね力
で原稿を搬送している。このロックの解除は、解除レバ
ー78でロックアームをX方向に回転させることで行な
われる。
【0104】
【発明の効果】本発明のシート搬送装置は、シート搬送
路を境にして第1分轄体と第2分轄体に分轄し、それを
開閉できる機構とし、シート分離回転体とシート分離部
材とを一方の分轄体に備えたので、次の効果を奏する。
【0105】シートにジャムが発生し、そのシートを除
去、或は正常な状態に戻す等のジャム処理のため、第
1、第2分轄体を分離してシート搬送路を開いたとき、
シート分離回転体とシート分離部材とが離れるようなこ
とがなく、シートを分離する性能の向上に必要なシート
分離回転体とシート分離部材との相対位置関係と両者の
付勢力のばらつきを最小限に押さえることができシート
分離機能を向上させることができる。
【0106】本発明のシート搬送装置は、第2ユニット
にシート分離回転体と搬送ローラ対と排出ローラ対とを
駆動する駆動源を備えているので次の効果を奏する。
【0107】シートのジャム処理時に、シート搬送路を
開いてシートのジャム処理をするとき、シート分離回転
体の駆動伝達系を駆動源から切り離して、シート分離回
転体を回転自在なフリーな状態にすることができ、シー
ト分離回転体とシート分離部材とに挟まれたシートをシ
ート搬送方向の上流側もしくは下流側への引き抜きにと
もなって、シート分離回転体が殆ど負担になることなく
回転し、シートに傷を付けることなくシートジャムを処
理することができる。
【0108】本発明のシート搬送装置は、第2ユニット
に搬送ローラ対の駆動側ローラとなる他方のローラを備
え、この他方のローラが駆動源に連動している駆動ロー
ラであるので次の効果を奏する。
【0109】このような構成であると、搬送ローラ対の
駆動側ローラとなる他方のローラと駆動源とをシート搬
送路に対して同じ側に配設することになるので、駆動
源、減速歯車、搬送ローラを1つの部材で支持すること
ができ、相対位置の管理を容易にし、高効率で高精度な
例えば歯車伝達を可能にし、原稿の送り精度を決定する
搬送ローラの回転精度が向上する。
【0110】本発明のシート搬送装置は、第2のユニッ
トに着脱可能な画像読取手段を搭載し、第1のユニット
に排出ローラ対の駆動側となるローラを備えたので、シ
ート分離回転体を介して駆動側となるローラに駆動力を
容易に伝達することができ、部品点数が少なく省スペー
ス、低コストな構造にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のファクシミリ装置の正面断
面図である。
【図2】図1のファクシミリ装置の記録部の斜視図であ
る。
【図3】図1のファクシミリ装置の読取部の駆動系の伝
達経路を模式的に表した平面断面図である。
【図4】図1のファクシミリ装置の読取部の駆動系の1
部分を表した正面図である。
【図5】図1のファクシミリ装置の読取部の駆動系の1
部分を表した正面図である。
【図6】図1のファクシミリ装置の読取部の駆動系の1
部分を表した正面図である。
【図7】図1のファクシミリ装置の操作部を開いたとき
の正面断面図である。
【図8】図1のファクシミリ装置の操作部のロック部を
示す斜視図である。
【図9】突起62a,63同士の配置関係図である。
【図10】従来例のファクシミリ装置の分離ローラと分
離片との周辺の部分正面断面図である。
【図11】従来例のファクシミリ装置の読取部の駆動系
の部分正面図である。
【図12】従来例のファクシミリ装置の読取部の駆動系
の平面図である。
【図13】従来例のファクシミリ装置のシート搬送路を
開いた状態の正面断面図である。
【符号の説明】
A 操作部 B 読取部 C 記録部(画像形成部) D 電送部 E シート搬送部 F 画像形成部 G 副走査方向(シート搬送路) H 主走査方向 J 記録紙給紙部 P 記録紙(シート) T 原稿搬送方向 U 原稿搬送路(シート搬送路) 1 積載トレイ 2 圧板 3 給紙ローラ 4a 送紙ローラ対 4b 送紙ローラ対 5a インクジェットヘッド 5b インクタンク 6a 排紙ローラ対 6b 排紙ローラ対(拍車でもある) 7a 排紙ローラ対 7b 排紙ローラ対(拍車でもある) 29 上原稿ガイド(第1分轄体) 29a 腕の先端 29b 溝 29c U字溝 32 ハンドスキャナ(画像読取手段) 34 排紙ころ(排出ローラ対) 41 搬送ローラ(搬送ローラ対) 41a 金属シャフト 41b ゴム部 42 搬送ころ(搬送ローラ対) 43 排紙ローラ(排出ローラ対) 44 分離ローラ(シート分離回転体) 44a 金属シャフト 44b ゴム部 46 分離片(シート分離部材) 54 駆動基板(第2分轄体) 55 読取モータ(駆動源) 60 振り子アーム 60a 軸 61 振り子歯車 61a フランジ 61b フランジ 62 分離ローラ歯車 62a 突起 67 伝達ギヤ(駆動力伝達手段) 90 シート搬送装置 91 ファクシミリ装置(画像読取記録装置) 92 第1ユニット 93 第2ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森永 和幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岩田 直宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 笹井 敬三 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小花 克己 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H076 AA04 BA15 BA24 BA47 3F343 FA03 FB02 FB03 FB04 FC01 GA02 GB02 GC01 GD01 HA12 HB01 JD03 JD08 KB04 KB05 KB06 KB13 KB17 LA04 LA16 LC19 LC25 LC27 LD10 LD24 5C062 AA02 AA05 AB22 AB27 AB30 AB32 AB33 AC11 AC66 AE03 BA00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート搬送路を境にして第1分轄体と第
    2分轄体とに分轄される本体と、 シートを分離給送するシート分離回転体及びシート分離
    部材と、を備え、 前記シート分離回転体と前記シート分離部材とが前記分
    轄体の一方に設けられていることを特徴とするシート搬
    送装置。
  2. 【請求項2】 シート搬送路を境にして第1分轄体と第
    2分轄体とに分轄される本体と、 シートを分離給送するシート分離回転体及びシート分離
    部材と、 分離されたシートを搬送する搬送ローラ対と、 前記搬送ローラ対によって搬送されてきたシートを排出
    する排出ローラ対と、を備え、 前記搬送ローラ対と前記排出ローラ対との一方のローラ
    を前記分轄体の一方に設けて第1ユニットを形成し、 前記搬送ローラ対と前記排出ローラ対との他方のローラ
    を前記分轄体の他方に設けて第2ユニットを形成し、 前記シート分離回転体と前記シート分離部材とが前記第
    1ユニットに設けられていることを特徴とするシート搬
    送装置。
  3. 【請求項3】 前記第2ユニットが、前記シート分離回
    転体と前記搬送ローラ対と前記排出ローラ対とを駆動す
    る駆動源を備えていることを特徴とする請求項2に記載
    のシート搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記シート分離回転体がローラであり、
    前記シート分離部材が板状部材であることを特徴とする
    請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記第2ユニットが、前記搬送ローラ対
    の駆動側ローラとなる他方のローラを備え、当該他方の
    ローラが前記駆動源に連動している駆動ローラであるこ
    とを特徴とする請求項3に記載のシート搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記シートが原稿であり、 前記第2ユニットが、前記原稿を読み取る着脱可能な画
    像読取手段を備え、 該画像読取手段が、前記排出ローラ対の従動側ローラと
    なる一方のローラを備え、 前記第1ユニットが、前記排出ローラ対の駆動側ローラ
    となる他方のローラと、前記駆動源の駆動力を前記他方
    のローラに伝達する駆動力伝達手段とを備え、 前記画像読取手段が、前記第2ユニットに装着されたと
    きには搬送される前記原稿を読み取り、前記第2ユニッ
    トから取り外されたときには手動走査により前記原稿を
    読み取り可能であることを特徴とする請求項3又は5に
    記載のシート搬送装置。
  7. 【請求項7】 画像読取手段が、ハンドスキャナである
    ことを特徴とする請求項6に記載のシート搬送装置。
  8. 【請求項8】 前記第1ユニットが、前記第2ユニット
    の上側に配設されていることを特徴とする請求項2,
    3,5又は6に記載のシート搬送装置。
  9. 【請求項9】 前記請求項6に記載のシート搬送装置
    と、 シートに画像を形成する画像形成手段と、 を備えたことを特徴とする画像読取記録装置。
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