JP2000108940A - 車両用ステアリング支持構造 - Google Patents

車両用ステアリング支持構造

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JP2000108940A
JP2000108940A JP28289098A JP28289098A JP2000108940A JP 2000108940 A JP2000108940 A JP 2000108940A JP 28289098 A JP28289098 A JP 28289098A JP 28289098 A JP28289098 A JP 28289098A JP 2000108940 A JP2000108940 A JP 2000108940A
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Japan
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steering support
vehicle
steering
stay
support beam
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JP28289098A
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Michihiko Doi
通彦 土居
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ステアリング支持剛性が確保されると共に、安
全性の向上が得られる車両用ステアリング支持構造を提
供する。 【解決手段】ステアリングサポートビーム11と、ステ
アリングコラム21とをコラムブラケット25によって
連結すると共に、ステアリングサポートビーム11とフ
ロントバルクヘッド14とをステー30を介して連結す
る車両用ステアリング支持構造において、上記ステー3
0が、その前端部31と後端部33とを前部屈曲部36
と後部屈曲部36との屈曲部を有するアッパアーム35
及び、前部屈曲部46と後部屈曲部47の屈曲部を有す
るロアアーム45とによって連結して形成され、前端部
31に対して後端部33を車体幅方向にオフセットさせ
てフロントバルクヘッド14とステアリングサポートビ
ーム11との間に架設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ステアリン
グ支持構造に関し、特にステアリングサポートビームと
ステアリングコラムを連結すると共に、ステアリングサ
ポートビームとフロントバルクヘッドとをステーを介し
て連結した車両用ステアリング支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のステアリング装置は、一般に上
端にステアリングホイールを支持するステアリングシャ
フトが、鋼管等からなるステアリングコラム内に挿通さ
れてベアリング等を介して回転自在に支持され、このス
テアリングシャフトを回転自在に支持するステアリング
コラムは、左右のフロントピラー間に架設されたステア
リングサポートビームにヒューズ機構を介在して連結さ
れている。
【0003】そして、ステアリングサポートビームとス
テアリングコラムとの間に所定値以上の衝撃荷重等が作
用すると、ヒューズ機構によってステアリングコラムが
ステアリングサポートビームから脱落してステアリング
ホイールの後退を防止するように構成されている。
【0004】一方、ステアリングコラムを支持するステ
アリングサポートビームは、一般にステアリングコラム
の支持剛性を確保し、かつ振動の低減を図るためにステ
ーを介してフロントバルクヘッド、或いはフロアパネル
に連結する方策が採られている。また、特開昭57−4
466号公報等に開示されたように、ステアリングサポ
ートビームのステアリングコラム支持部近傍をステーを
介してフロントバルクヘッドに連結すると共に、ステア
リングサポートビームの中央近傍を他のステーを介して
フロアパネルに連結するものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術による
と、ステアリングコラムを支持するステアリングサポー
トビームをステーによってフロントバルクヘッド、或い
はフロアパネルに連結することによってステアリングコ
ラムの支持剛性を向上させると共にステアリングホイー
ル等の振動の低減が得られる。
【0006】しかし、上記ステアリングサポートビーム
をステーによってフロントバルクヘッドに連結するもの
にあっては、ステアリングコラムの支持剛性の向上を図
るためにステーの剛性を十分に高くすると、車体前方か
ら所定値以上の衝撃荷重がフロントバルクヘッドに作用
して、フロントバルクヘッドが車体後方に後退する際
に、ステーを介してステアリングサポートビームが後方
に押圧されて変形することから、設計者がステアリング
サポートビームから分離脱落した後のステアリングコラ
ムの移動状況、換言するとステアリングコラムの挙動を
予測することが極めて困難になる。
【0007】一方、ステアリングサポートビームをステ
ーを介してフロアパネルに連結したものでは、ステアリ
ングサポートビームがステーによってフロアパネルに支
持されることから、フロアパネルの変形に伴ってステア
リングサポートビームが変形して上記同様に、設計者が
ステアリングサポートビームから分離脱落した後のステ
アリングコラムの挙動を予測することが困難であり、か
つ乗員の足下スペースがステーにより制限されると共
に、大型のステーを要することから製造コストや重量の
増加が懸念される。
【0008】また、上記特開昭57−4466号公報等
のように、ステアリングサポートビームをステーを介し
てフロントバルクヘッドに連結すると共に、ステアリン
グサポートビームを他のステーを介してフロアパネル連
結するものにあっては、ステアリングサポートビームが
ステーによってフロントバルクヘッド及びフロアパネル
に支持されることから、フロントバルクヘッド或いはフ
ロアパネルの変形に伴ってステアリングサポートビーム
が変形を来たし、上記同様にステアリングサポートビー
ムから分離脱落した後のステアリングコラムの挙動を予
測することが困難であると共に、乗員の足下スペースが
ステーにより制限され、かつ複数のステーを要すること
から製造コスト及び重量の増加が懸念される。
【0009】従って、かかる点に鑑みなされた本発明の
目的は、ステアリング支持剛性が確保されると共に、安
全性の向上が得られる車両用ステアリング支持構造を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1に記載の車両用ステアリング支持構造の発明は、左
右のフロントピラー間に架設されたステアリングサポー
トビームと、ステアリングシャフトを回転自在に支持す
るステアリングコラムとをコラムブラケットによって連
結すると共に、上記ステアリングサポートビームとフロ
ントバルクヘッドとをステーを介して連結する車両用ス
テアリング支持構造において、上記ステーは、上記フロ
ントバルクヘッドに結合される前端部に対して上記ステ
アリングサポートビームに結合される後端部を車体幅方
向にオフセットさせてフロントバルクヘッドとステアリ
ングサポートビームとの間に架設されたことを特徴とす
る。
【0011】請求項1の発明によると、通常時はステー
によってステアリングサポートビームが強固にフロント
バルクヘッドに支持され、ステアリングサポートビーム
に支持されたステアリングコラム等の支持剛性が向上し
て振動等が抑制される。
【0012】一方、車体前方から所定値以上の衝撃荷重
がフロントバルクヘッドに作用して、フロントバルクヘ
ッドが車体後方に後退する際には、ステーがフロントバ
ルクヘッドに結合される前端部とステアリングサポート
ビームに結合される後端部が車体幅方向にオフセットさ
れてフロントバルクヘッドとステアリングサポートビー
ムとの間に架設されることから、フロントバルクヘッド
の後退に起因してステーが容易に変形してステアリング
サポートビームへの衝撃荷重の伝達が抑制されてステア
リングサポートビームの変形が回避され、設計者がステ
アリングコラムの挙動を予測することが容易になり、安
全性の向上が得られる。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1の車両
用ステアリング支持構造において、上記ステーは、上記
前端部と後端部とを連結する複数のアームを備え、該各
アームは互いに車体前後方向位置を異にする屈曲部を有
することを特徴とする。
【0014】請求項2の発明によると、ステーの前端部
と後端部とを複数のアームによって連結することから、
各アーム間に開口部が形成されてステーの軽量化が得ら
れ、かつ屈曲部によってフロントバルクヘッドの後退に
伴うステーの変形が容易になり、衝撃荷重によるステア
リングサポートビームの変形が回避される。一方、各屈
曲部を車体前後方向に変位して形成することによって通
常時におけるステーの曲げ剛性が確保されてステアリン
グサポートビームの支持剛性が向上してステアリング支
持剛性が確保される。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1の車両
用ステアリング支持構造において、上記ステーは、上記
前端部と後端部とを連結するアッパアームと、該アッパ
アームの下方に配設されると共に脆弱部を有して上記前
端部と後端部とを連結するロアアームとを備えたことを
特徴とする。
【0016】請求項3の発明によると、ステーの前端部
と後端部をアッパアームとロアアームとのよって連結
し、かつロアアームに脆弱部を有することから、フロン
トバルクヘッドが後退した際に、上記ロアアームの脆弱
部がアッパアームに先行して変形することからロアアー
ムがアッパアームより先に短縮変形してステアリングサ
ポートビームに支持されたステアリングコラムやステア
リングホイールの跳ね上げ現象が抑制される。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1の車両
用ステアリング支持構造において、上記ステーは、屈曲
部を有して上記前端部と後端部とを連結するアッパアー
ムと、該アッパアームの下方に配設されると共に上記ア
ッパアームに形成された屈曲部に対して車体前後方向位
置を異にする屈曲部を有して上記前端部と後端部を連結
するロアアームとを備えたことを特徴とする。
【0018】請求項4の発明は、上記請求項2の発明を
より具体化したものであって、請求項4の発明による
と、ステーの前端部と後端部とをアッパアームとロアア
ームによって連結することから、各アッパアームとロア
アームとの間に開口部が形成されてステーの軽量化が得
られ、かつ屈曲部によってフロントバルクヘッドの後退
に伴うアッパアーム及びロアアームがの容易に変形して
ステアリングサポートビームの変形が回避される。一
方、各屈曲部を車体前後方向に変位して形成することに
よって通常時におけるステーの曲げ剛性が確保されてス
テアリングサポートビームの支持剛性が向上してステア
リング支持剛性が確保される。
【0019】請求項5に記載の発明は、請求項4の車両
用ステアリング支持構造において、上記アッパアーム及
びロアアームは、各々車体前後方向位置を異にする一対
の屈曲部を備え、車体前後方向に沿う軸線に対する上記
ロアアームの上記屈曲部間における中間部位の傾斜角
は、車体前後方向に沿う軸線に対するアッパアームの上
記屈曲部間における中間部位の傾斜角に対して大である
ことを特徴とする。
【0020】請求項5の発明によると、アッパアーム及
びロアアームに、各々一対の屈曲部を備え、ロアアーム
の屈曲部間における中間部位の車体前後方向に沿う軸線
に対する傾斜角が、アッパアームの屈曲部間における中
間部位の車体前後方向に沿う軸線に対する傾斜角より大
なるように形成されることから、フロントバルクヘッド
が後退した際に、上記ロアアームの屈曲部がアッパアー
ムの屈曲部に先行して折曲変形してロアアームがアッパ
アームより先に短縮変形され、ステアリングサポートビ
ームに支持されたステアリングコラムやステアリングホ
イールの跳ね上げ現象が抑制される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明による車両用ステア
リング支持構造の実施の形態を図1乃至図6によって説
明する。
【0022】図1は、車室前部の要部を示す斜視図であ
り、図中符号11は、左右のフロントピラー12間に架
設されたステアリングサポートビームであり、このステ
アリングサポートビーム11に板金プレス成形されたコ
ラムブラケット25が溶接結合されている。
【0023】一方、ステアリングホイール22及びステ
アリングシャフト(図示せず)を回転自在に支持するス
テアリングコラム21に板金プレス成形されたコラムホ
ルダ26が溶接結合され、これらコラムブラケット25
とコラムホルダ26とを所定値以上の衝撃荷重によって
連結を解除するヒューズ機構(図示せず)を介して結合
することによって、ステアリングコラム21を前方が次
第に下降する、いわゆる前下がりに傾斜した状態でステ
アリングサポートビーム11に結合支持している。
【0024】ステアリングコラム21の下端は、車室内
とエンジン房内を区画するトーボード13を貫通してエ
ンジン房内に達し、トーボード13の上方には左右のフ
ロントピラー12間に架設されたフロントバルクヘッド
14が連続形成され、トーボード13の下方はフロアパ
ネル15に連続形成されている。なお符号16はフロア
パネル15に形成されたトンネルである。
【0025】更に、ステアリングサポートビーム11
は、コラムブラケット25の取り付け部位近傍におい
て、ステー30を介してフロントバルクヘッド14に連
結されている。
【0026】ステー30は、図2に斜視図を示し、図3
に取り付け状態を示す平面図、図4に同じく取り付け状
態を示す側面図に示すように、フロントバルクヘッド1
4にボルト等によって締結される前部取付部32が折曲
形成された前端部31と、ステアリングサポートビーム
11に溶接接合される後部取付部34が折曲形成された
後端部33と、前端部31と後端部33の各上端部を連
結するアッパアーム35及びアッパアーム35の下方に
配設されて前端部31と後端部33の各下端部を連結す
るロアアーム45とから構成される板金プレス成型品で
あって、その外周及び内周に沿って各々フランジ51及
び52が連続形成されてステー30の剛性を確保すると
共に、開口部55が形成されて軽量化がもたされてい
る。
【0027】アッパアーム35の前端部31及び後端部
33に各々近接した部位に、上下方向に沿う稜線を有し
て互いに逆方向に比較的緩やかに折曲する前部屈曲部3
6及び後部屈曲部37が形成されている。
【0028】一方、ロアアーム45の車体前後方向の略
中央部には、上記アッパアーム35の前部屈曲部36及
び後部屈曲部37に対して車体前後方向位置を異にして
上下方向に沿う稜線を有して互いに逆方向に折曲する前
部屈曲部46及び後部屈曲部47が形成されている。
【0029】そして、図3に示すようにロアアーム45
の前部屈曲部46と後部屈曲部47との間の中間部位4
8の車体前後方向に沿う軸線Xに対する傾斜角βは、上
記アッパアーム35の前部屈曲部36と後部屈曲部37
との間の中間部位38の車体前後方向に沿う軸線に対す
る傾斜角αより大なるように構成されている。
【0030】このように構成されたステー30は、図3
に示すようにその前端部31に対して後端部33が車幅
方向にオフセット、例えば本実施の形態では前端部31
に対して後端部33が車幅方向側方に寸法aだけオフセ
ットされた状態、換言するとステー30全体が車体幅方
に傾斜して後端部33に折曲形成された後端取付部34
がステアリングサポートビーム11のコラムブラケット
21取付部位の近傍に溶接結合され、前端部31に折曲
形成された前部取付部32がフロントバルクヘッド14
にボルト等によって締結されて図3及び図4に示すよう
にフロントバルクヘッド14とステアリングサポートビ
ーム11との間に架設される。
【0031】このように構成された車両用ステアリング
支持構造によると、フロントバルクヘッド14とステア
リングサポートビーム11間を連結するステー30の外
周及び内周に沿ってフランジ51及び52が各々連続形
成され、更にアッパアーム35に形成された前部屈曲部
36及び後部屈曲部37の各屈曲部とロアアーム45に
形成された前部屈曲部46及び後部屈曲部47の各屈曲
部が互いに車体前後方向位置を異にして形成されること
と相俟って、ステー30の剛性が確保されてフロントバ
ルクヘッド14にステアリングサポートビーム11が強
固に支持される。
【0032】その結果ステアリングサポートビーム11
にコラムブラケット25を介して結合されたステアリン
グコラム21の支持剛性が確保されて通常時におけるス
テアリングコラム21及びステアリングホイール22等
のステアリング装置の振動等の発生が充分に抑制され
る。
【0033】一方、フロントバルクヘッド14に結合さ
れる前端部31に対してステアリングサポートビーム1
1に結合される後端部33が車幅方向にオフセットした
状態でフロントバルクヘッド14とステアリングサポー
トビーム11との間にステー30が架設され、かつアッ
パアーム35及びロアアーム45には変形を容易にする
前部屈曲部36、46及び後部屈曲部37、47が各々
形成されることから、車体前方から所定値以上の衝撃荷
重Fがフロントバルクヘッド14に作用してフロントバ
ルクヘッド14が車体後方に後退する場合には、図5及
び図6に示すようにアッパアーム35の各前端部31及
び後端部33の近傍部位、前部屈曲部36、後部屈曲部
37等で容易に折れ曲がると共に、ロアアーム45の各
前端部31及び後端部33の近傍部位、前部屈曲部4
6、後部屈曲部47等で容易に折れ曲がる。
【0034】この折曲変形によってアッパアーム35及
びロアアーム45が車体前後方向に短縮変形してフロン
トバルクヘッド14の後退に伴うステアリングサポート
ビーム11への衝撃荷重Fの伝達が充分に減少してステ
アリングサポートビーム11への影響が回避され、ステ
アリングサポートビーム11の後方移動が阻止される。
【0035】同時に衝撃荷重Fによって後退するステア
リングコラム21に設けられたコラムホルダ26と、ス
テアリングサポートビーム11に設けられたコラムブラ
ケット25との間の結合がヒューズ機構によって解除さ
れ、ステアリングコラム21がコラムブラケット25か
ら分離して脱落する。
【0036】従って、衝撃荷重Fによるフロントバルク
ヘッド14の後退に伴うステアリングサポートビーム1
1への影響が回避され、ステアリングサポートビーム1
1にコラムブラケット25によって支持されたステアリ
ングコラム21への影響が回避されて衝撃荷重Fに基づ
くステアリングコラム21の移動方向等が安定し、ステ
アリングコラム21の予期しない方向への移動が防止さ
れて挙動が極めて安定したものとなる。
【0037】更に、アッパアーム35の前部屈曲部36
及び後部屈曲部37が比較的緩やかに折曲してアッパア
ーム35が比較的直線的に形成されて比較的剛性が高く
設定されるのに対し、ロアアーム45の前部屈曲部46
及び後部屈曲部47が比較的急激に折曲して前部屈曲部
46と後部屈曲部47との間の中間部位48の車体前後
方向に沿う軸線Xに対する傾斜角βが、上記アッパアー
ム35の前部屈曲部36と後部屈曲部37との間の中間
部位38の車体前後方向に沿う軸線Xに対する傾斜角α
より大なるように構成されることから、前部屈曲部4
6、後部屈曲部47及び中間部位48によってロアアー
ム45に変形容易な脆弱部Aが形成される。
【0038】従って、フロントバルクヘッド14の後退
に伴う上記ステー30の変形は、アッパアーム35の前
部屈曲部36及び後部屈曲部37等の変形によるアッパ
アーム35の短縮変形に先行して、ロアアーム45の脆
弱部Aを形成する前部屈曲部46及び後部屈曲部37等
が変形してロアアーム45の短縮変形が実行され、図6
に示すようにステアリングサポートビーム11が相対的
に下降する方向Dへ押し下げられ、ステアリングサポー
トビーム11にコラムブラケット25を介して支持され
たステアリングコラム21やステアリングホイール22
が急激に上昇する跳ね上がり現象が防止されて運転者に
対する安全性がより向上する。
【0039】また、ステアリングコラム21の挙動を、
設計段階において予測することが容易になり、安全対策
を容易かつ確実に施すことができ、安全性が大幅に向上
すると共に、ステアリングサポートビーム11とフロア
パネル15との間に架設されるステーが廃止されること
から、乗員の足下スペースが容易に確保されて居住性の
向上が得られる。
【0040】以上説明では、アッパアーム35及びロア
アーム45に各々前部屈曲部36、46と後部屈曲部3
7、38の一対の屈曲部を設けたが、アッパアーム35
及びロアアーム45に3個以上の複数個の屈曲部設ける
ことも可能であり、これらの各屈曲部も車体前後方向に
変位して配設することが通常時のステーの曲げ剛性を確
保する上からも好ましい。
【0041】また、前端部31と後端部33をアッパア
ーム35とロアアーム45によって連結したが、3個以
上の複数のアームで連結することも可能であり、この場
合においても各アームあるいは特定のアームに適宜個数
の屈曲部を車体前後方向に変位して配置する等、本発明
は、上記実施の形態に限定されることなく発明の趣旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明した本発明の車両用ステアリン
グ支持構造によると、ステアリングサポートビームと、
ステアリングコラムとをコラムブラケットによって連結
すると共に、ステアリングサポートビームとフロントバ
ルクヘッドとをステーを介して連結する車両用ステアリ
ング支持構造において、フロントバルクヘッドに結合さ
れる前端部に対してステアリングサポートビームに結合
される後端部を車体幅方向にオフセットさせてフロント
バルクヘッドとステアリングサポートビームとの間にス
テーを架設することから、通常時はステーによってステ
アリングサポートビームがフロントバルクヘッドに強固
に支持されてステアリングコラム等の支持剛性が向上し
て振動等の発生が抑制される一方、車体前方から所定値
以上の衝撃荷重がフロントバルクヘッドに作用して、フ
ロントバルクヘッドが車体後方に後退する際には、フロ
ントバルクヘッドの後退に起因してステーが容易に変形
してステアリングサポートビームの変形が回避され、設
計者がステアリングコラムの挙動を予測することが容易
になり安全性の向上が得られる。
【0043】更に、ステーの前端部と後端部とを複数の
アームによって連結すると共に、各アームに屈曲部を形
成することによって、フロントバルクヘッドの後退に伴
う各アームの変形をより容易にしてフロントバルクヘッ
ドの後退に起因するステアリングサポートビームの変形
がより確実に回避され、ステアリングコラムの挙動を予
測することがより容易になり安全性が向上する等本発明
は通常時のステアリングコラムの振動を抑制すると共に
安全性の向上に貢献すること大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用ステアリング支持構造の実
施の形態の概要を説明する車室前部の要部を示す斜視図
である。
【図2】同じく、ステーの斜視図である。
【図3】同じく、ステーの取付け状態を示す要部平面図
である。
【図4】同じく、ステーの取付け状態を示す要部平面図
である。
【図5】同じく、ステーの変形状態を示す要部平面図で
ある。
【図6】同じく、ステーの変形状態を示す要部側面図で
ある。
【符号の説明】
11 ステアリングサポートビーム 12 フロントピラー 14 フロントバルクヘッド 21 ステアリングコラム 25 コラムブラケット 26 コラムホルダ 30 ステー 31 前端部 33 後端部 35 アッパアーム(アーム) 36 前部屈曲部(屈曲部) 37 後部屈曲部(屈曲部) 38 中間部位 45 ロアアーム(アーム) 46 前部屈曲部(屈曲部) 47 後部屈曲部(屈曲部) 48 中間部位 A 脆弱部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右のフロントピラー間に架設されたス
    テアリングサポートビームと、ステアリングシャフトを
    回転自在に支持するステアリングコラムとをコラムブラ
    ケットによって連結すると共に、上記ステアリングサポ
    ートビームとフロントバルクヘッドとをステーを介して
    連結する車両用ステアリング支持構造において、 上記ステーは、上記フロントバルクヘッドに結合される
    前端部に対して上記ステアリングサポートビームに結合
    される後端部を車体幅方向にオフセットさせてフロント
    バルクヘッドとステアリングサポートビームとの間に架
    設されたことを特徴とする車両用ステアリング支持構
    造。
  2. 【請求項2】 上記ステーは、上記前端部と後端部とを
    連結する複数のアームを備え、該各アームは互いに車体
    前後方向位置を異にする屈曲部を有することを特徴とす
    る請求項1に記載の車両用ステアリング支持構造。
  3. 【請求項3】 上記ステーは、上記前端部と後端部とを
    連結するアッパアームと、該アッパアームの下方に配設
    されると共に脆弱部を有して上記前端部と後端部とを連
    結するロアアームとを備えたことを特徴とする請求項1
    に記載の車両用ステアリング支持構造。
  4. 【請求項4】 上記ステーは、屈曲部を有して上記前端
    部と後端部とを連結するアッパアームと、該アッパアー
    ムの下方に配設されると共に上記アッパアームに形成さ
    れた屈曲部に対して車体前後方向位置を異にする屈曲部
    を有して上記前端部と後端部を連結するロアアームとを
    備えたことを特徴とする請求項1に記載の車両用ステア
    リング支持構造。
  5. 【請求項5】 上記アッパアーム及びロアアームは、各
    々車体前後方向位置を異にする一対の屈曲部を備え、車
    体前後方向に沿う軸線に対する上記ロアアームの上記屈
    曲部間における中間部位の傾斜角は、車体前後方向に沿
    う軸線に対するアッパアームの上記屈曲部間における中
    間部位の傾斜角に対して大であることを特徴とする請求
    項4に記載の車両用ステアリング支持構造。
JP28289098A 1998-10-05 1998-10-05 車両用ステアリング支持構造 Pending JP2000108940A (ja)

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