JP2000104043A - ジョイントシ―ト形成用組成物、ジョイントシ―トおよびその製造方法 - Google Patents

ジョイントシ―ト形成用組成物、ジョイントシ―トおよびその製造方法

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JP2000104043A
JP2000104043A JP11166479A JP16647999A JP2000104043A JP 2000104043 A JP2000104043 A JP 2000104043A JP 11166479 A JP11166479 A JP 11166479A JP 16647999 A JP16647999 A JP 16647999A JP 2000104043 A JP2000104043 A JP 2000104043A
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joint sheet
weight
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lizardite
rubber
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Kiyoto Tagata
方 清 人 多
Kazuya Nishimura
村 和 也 西
Rinji Sano
野 倫 司 佐
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Nippon Valqua Industries Ltd
Nihon Valqua Kogyo KK
Original Assignee
Nippon Valqua Industries Ltd
Nihon Valqua Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】(i)非石綿系基材繊維、(ii)ゴム材、(iii)
ゴム薬品、(iv)リザルダイト、及び必要により(v)ロッ
クウールを含む組成物であって、上記リザルダイト含量
が5〜80重量%(但し、(i)、(ii)、(iii)、(iv)及び
必要により含まれる(v)の合計を100重量%とする)
であるジョイントシート形成用組成物。 (i)非石綿系基材繊維、(ii-a)加硫されたゴム材、(iv)
リザルダイト及び必要により含まれる(v)ロックウール
を含むジョイントシートであって、該ジョイントシート
中における上記リザルダイト含量が5〜80重量%(但
し、(i)、(ii-a)、(iv)及び必要により含まれる(v)の合
計を100重量%とする)の量であるジョイントシー
ト。 【効果】化学工業、自動車、船舶、各種機器装置などの
広範囲な産業分野において利用され、ガスケットの基材
として好適に用いられる、耐熱性、耐蒸気性等に優れた
ジョイントシートを得ることができるジョイントシート
形成用組成物、該組成物からなるジョイントシートおよ
びその製造方法が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、ジョイントシート形成用
組成物、ジョイントシートおよびその製造方法に関し、
さらに詳しくは、化学工業、自動車、船舶、各種機器装
置などの広範囲な産業分野において利用され、ガスケッ
トの基材として好適に用いられる、耐熱性、耐蒸気性等
に優れたジョイントシートを得ることができるジョイン
トシート形成用組成物、該組成物からなるジョイントシ
ートおよびその製造方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】従来ジョイントシートとしては、
石綿製ジョイントシートが広く用いられてきた。この石
綿ジョイントシートは、石綿を基材繊維とし、これに結
合剤としてのNBR、SBR等のゴム、ゴム薬品および
充填剤を混練してジョイントシート形成用組成物を調製
し、この組成物を、熱ロールと冷却ロールとからなる一
対のロール間に挿入して加熱圧延し、ジョイントシート
形成用組成物を熱ロール側に積層させ、次いで熱ロール
に積層されたシート状物を剥離することによって製造さ
れてきた。
【0003】このような石綿ジョイントシートは、基材
繊維としての石綿を60〜80重量%の割合で含んでい
るが、近年に至って石綿資源の枯渇およびそれに伴なう
入手難の問題が生ずるとともに、石綿の人体に対する悪
影響も指摘され、石綿の使用は再検討され始めている。
このため石綿に代わる繊維基材(非石綿系基材繊維)を
用いてジョイントシートを製造しようとする研究が盛ん
に行なわれている。たとえば石綿の代替繊維として、ガ
ラス繊維、カーボン繊維、セラミック繊維などの無機繊
維あるいは芳香族ポリアミド繊維、ポリエチレン繊維な
どの有機繊維を用いることによって、ジョイントシート
を製造しようとする試みがなされている。
【0004】例えば、本願出願人は、特公平4-435
6号公報において、石綿以外の無機繊維および/または
有機繊維からなる基材繊維:10〜80重量%と、ゴム
材:10〜40重量%と、ゴム薬品および充填剤:20
〜80重量%と、120℃以下の融点を有する高級脂肪
酸エステル:0.5〜10重量%とを混練し、得られた
ジョイントシート形成用組成物を熱ロールと冷却ロール
とからなる一対のロール間に挿入して加熱圧延し、熱ロ
ール側にシート状物を積層し、このシート状物を熱ロー
ルから剥離させるジョイントシートの製造方法を提案し
ている。
【0005】また、特公平4-5053号公報におい
て、芳香族ポリアミド繊維またはフィブリル化した芳香
族ポリアミド繊維あるいはこの両者からなる基材繊維、
ゴム材、ゴム薬品、充填材およびポリオレフィン系重合
体を含んでなるジョイントシートを提案している。これ
らのジョイントシート(ガスケット)は、シール特性等
に優れているが、これらのジョイントシートを、例え
ば、管体内部は高温蒸気と接し、管体外部は乾熱あるい
は大気などと接するような高温蒸気配管用として用いる
場合、該ジョイントシートは、その取付初期の段階では
フランジの伸縮変化に追随して伸縮する。
【0006】しかしながら、長期間、配管ラインの運転
と停止とが繰り返され、例えば、配管内を通過する水蒸
気の影響や、水蒸気から鉄フランジを介して与えられる
高熱の影響などを受けた状態でフランジや配管が熱膨張
と収縮とを繰り返すうちに、ジョイントシート内のゴム
成分が次第に劣化(硬化)し、ジョイントシートが柔軟
性を失って硬化し脆化すると共に、特に該シートがフィ
ブリル化した芳香族ポリアミド繊維を含有する場合に
は、該繊維が加水分解して補強材料としての機能の低下
なども起こり、脆化する。
【0007】そして結果的には、フランジや配管の伸縮
変化に追随してジョイントシートが伸縮することができ
ずに、応力がジョイントシート外周部などに集中し、ガ
スケット強度を上回る引裂力を受けることにより応力集
中の大きなジョイントシートの外周部から内周側に向か
って亀裂(ガスケット割れ)が発生するとの問題点があ
った。
【0008】また、非石綿系ジョイントシートを、都市
ガスやプロパンガス等のような可燃ガスの配管用パッキ
ンとして用いる場合には、火災等の事故にも対応できる
ような性能が求められる。例えば、火災の場合、ガス漏
れによる二次災害を防止するために、約800℃の高温
雰囲気下に置かれても、消火活動が開始されるまでの
間、ガスシール性能を保持できる性能が求められる。
【0009】しかしながら、従来の非石綿系ジョイント
シートあるいはパッキンでは、極短時間に炭化してしま
い、その形状を保持できないなど、上記条件を必ずしも
充分には満たしていない。このため、より耐熱性、耐蒸
気性に優れた非石綿系ジョイントシートの開発が望まれ
ていた。
【0010】本発明者らは、このような非石綿系ジョイ
ントシートの耐熱性、耐蒸気特性等を向上させるべく鋭
意研究したところ、従来では、ジョイントシートには、
上記非石綿系基材繊維、ゴム材、充填剤などが含まれて
いるが、驚くべきことに非石綿系基材繊維、ゴム材と共
に特定量のリザルダイトが含まれさらに好ましくはロッ
クウールなども含まれていると、得られるジョイントシ
―トの耐熱性および耐蒸気性がバランス良く向上するこ
となどを見出して、本発明を完成するに至った。
【0011】
【発明の目的】本発明は、耐熱性、耐蒸気性に優れ、高
温蒸気配管用として使用した場合にも柔軟性を失わず、
割れが発生せず、また可燃性ガス配管用耐火パッキンと
しても使用しうるような非石綿系ジョイントシートを製
造しうるジョイントシート形成用組成物、上記性能のジ
ョイントシートおよびその製造方法を提供することを目
的としている。
【0012】
【発明の概要】本発明に係る第1のジョイントシート形
成用組成物は、(i)非石綿系基材繊維、(ii)ゴム材、(ii
i)ゴム薬品および(iv)リザルダイトを含む組成物であっ
て、上記リザルダイト含量が5〜80重量%、好ましく
は20〜70重量%(但し、(i)、(ii)、(iii)、(iv)の
合計を100重量%とする)であることを特徴としてい
る。
【0013】本発明の第2のジョイントシート形成用組
成物には、さらに(v)ロックウールが含有されており、
その場合には、リザルダイトは(i)〜(v)の合計100重
量%中に上記の量で含まれていることが望ましい。ま
た、上記ロックウール(v)は、玄武岩および/または輝
緑岩を原料として得られる繊維状物(狭義のロックウー
ル)(イ)と、製鉄時の鉱滓を原料として得られるスラグ
ウール(ロ)との何れか一方、または両者の併用系((イ)+
(ロ))であることが望ましい。なお、以下の説明では、
「ロックウール」は、特に断らない限り、スラグウール
を含む広義で用いる。
【0014】本発明の第1のジョイントシート形成用組
成物においては、上記各成分を、それぞれ下記の量で含
んでいることが好ましい。 (i)非石綿系基材繊維 :2〜80重量%、 (ii)ゴム材 :5〜50重量%、 (iii)ゴム薬品 :0.1〜10重量%、 (iv)リザルダイト :5〜80重量%、 (但し、(i)〜(iv)の合計:100重量%) また、本発明の第2のジョイントシート形成用組成物に
おいては、上記各成分を、それぞれ下記の量で含んでい
ることが好ましい。
【0015】 (i)非石綿系基材繊維 :2〜80重量%、 (ii)ゴム材 :5〜50重量%、 (iii)ゴム薬品 :0.1〜10重量%、 (iv)リザルダイト :5〜80重量%、 (v)ロックウール :1〜40重量%、 (但し、(i)〜(v)の合計:100重量%) このようなジョイントシート形成用組成物には、通常有
機溶剤が含まれている。
【0016】本発明に係る第1のジョイントシートは、
(i)非石綿系基材繊維、(ii-a)加硫されたゴム材および
(iv)リザルダイトを含むジョイントシートであって、該
ジョイントシート中における上記リザルダイト含量が5
〜80重量%、好ましくは20〜70重量%(但し、
(i)、(ii-a)、(iv)の合計を100重量%とする)であ
ることを特徴としている。
【0017】本発明の第2のジョイントシートには、さ
らに(v)ロックウールが含有されており、その場合に
は、リザルダイトは(i)、(ii-a)、(iv)、(v)の合計10
0重量%中に上記の量で含まれていることが望ましい。
また、上記ロックウール(v)は、玄武岩および/または
輝緑岩を原料として得られる繊維状物(イ)と、上記スラ
グウール(ロ)との何れか一方、または両者の併用系((イ)
+(ロ))であることが望ましい。
【0018】本発明の第1のジョイントシートにおいて
は、上記(i)非石綿系基材繊維、(ii-a)加硫されたゴム
材および(iv)リザルダイトをそれぞれ下記の量で含んで
いることが好ましい。 (i)非石綿系基材繊維 :2〜80重量%、 (ii-a)加硫ゴム材 :5〜50重量%、 (iv)リザルダイト :5〜80重量% (但し、上記(i)、(ii-a)、(iv)の合計:100重量%)。
【0019】本発明の第2のジョイントシートにおいて
は、上記(i)非石綿系基材繊維、(ii-a)加硫されたゴム
材、(iv)リザルダイト及び(v)ロックウールをそれぞれ
下記の量で含んでいることが好ましい。 (i)非石綿系基材繊維 :2〜80重量%、 (ii-a)加硫ゴム材 :5〜50重量%、 (iv)リザルダイト :5〜80重量%、 (v)ロックウール :1〜40重量% (但し、上記(i)、(ii-a)、(iv)、(v)の合計:100重量%)。
【0020】本発明に係る第1のジョイントシートの製
造方法は、ジョイントシート形成用組成物を、熱ロール
と冷却ロールとから成るロール間で加熱圧延して1層ま
たは多層構造のジョイントシートを製造するに際して、
少なくとも何れかの層用の上記ジョイントシート形成用
組成物として、(i)非石綿系基材繊維、(ii)ゴム材、(ii
i)ゴム薬品および(iv)リザルダイトを含む組成物であっ
て、上記リザルダイト含量が5〜80重量%、好ましく
は20〜70重量%(但し、(i)、(ii)、(iii)、(iv)の
合計を100重量%とする)であるものを用いることを
特徴としている。また、第2のジョイントシート形成用
組成物の製造方法は、ジョイントシート形成用組成物中
に、さらに(v)ロックウールを含有するものを用い、リ
ザルダイトは上記量で含有されていることが望ましい。
【0021】本発明によれば、耐熱性、耐蒸気性に優
れ、高温蒸気配管用として使用した場合にも柔軟性を失
わず、割れが発生せず、また可燃性ガス配管用耐火パッ
キンとしても使用しうるような非石綿系ジョイントシー
トを製造しうるジョイントシート形成用組成物、該組成
物からなる上記性能のジョイントシートおよびその製造
方法が提供される。
【0022】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係るジョイントシ
ート形成用組成物、ジョイントシートの製造方法、並び
に得られたジョイントシートについて具体的に順次説明
する。<ジョイントシート形成用組成物> 本発明に係るジョイ
ントシート形成用組成物は、(i)非石綿系基材繊維、(i
i)未加硫ゴム材、(iii)ゴム薬品および(iv)リザルダイ
トを含んでいる。
【0023】本発明の好ましい態様においては、上記
(i)〜(iv)に加えて、さらに(v)ロックウールを含むこと
が望ましい。以下の説明においては、単にゴム材という
ときは、加硫されたゴム材および未加硫のゴム材の何れ
か一方または両者を意味する。また、本発明において、
加硫されたゴム材等の加硫ゴム成分は、本発明の目的に
反しない限り、未加硫ゴムの架橋可能部位の全部が加硫
(架橋)されていなくてもよく、その一部が加硫された
ものであってもよい。
【0024】以下、まず初めにジョイントシート形成用
組成物に含まれる上記各成分について説明する。 [基材繊維]基材繊維としては、非石綿系無機繊維と有
機繊維の何れか一方、または非石綿系無機繊維と有機繊
維の両者が用いられる。
【0025】非石綿系無機繊維すなわち石綿以外の無機
繊維としては、ガラス繊維、セラミック繊維、岩綿、鉱
さい綿、溶融石英繊維、化学処理高シリカ繊維、溶融珪
酸アルミナ繊維、アルミナ連続繊維、安定化ジルコニア
繊維、窒化ホウ素繊維、チタン酸カリウム繊維、ウイス
カー、ボロン繊維、炭素繊維、金属繊維、セピオライト
繊維等の従来ジョイントシート形成用基材繊維として公
知の無機繊維が広く用いられる。なお、本発明において
は無機繊維として、石綿繊維を少量含有させることがで
きる。
【0026】有機繊維としては、芳香族ポリアミド繊
維、ポリアミド系繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリエ
ステル系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリフェ
ニレンサルファイド(PPS)繊維、ポリビニルアルコ
ール系繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリ尿素系繊維、
ポリウレタン系繊維、ポリフルオロカーボン繊維、フェ
ノール繊維、セルロース系繊維等の従来ジョイントシー
ト形成用基材繊維として公知の有機繊維が広く用いられ
る。このうち、芳香族ポリアミド繊維(商品名:ケブラ
ー,デュポン社製)ならびにフィブリル化した芳香族ポ
リアミド繊維(商品名:ケブラーパルプ)が特に好まし
い。
【0027】このような基材繊維(i)は、ジョイントシ
ート形成用組成物中に、(i)非石綿系基材繊維、(ii)ゴ
ム材、(iii)ゴム薬品、(iv)リザルダイトおよび必要に
より含まれる(v)ロックウールの合計100重量%とす
るとき、通常、5〜80重量%、好ましくは10〜50
重量%の量で含まれていることが望ましい。また、基材
繊維(i)は、ジョイントシート形成用組成物に含まれる
固形分100重量%中に、通常、2〜80重量%、好ま
しくは10〜50重量%の量で含まれていることが望ま
しい。基材繊維(i)がこのような量で含まれていると、
引張強度などの機械的強度に優れる傾向がある。 [ゴム材]ゴム材(未加硫ゴム)は、上記の基材繊維類
を結合する役割等を果たしており、ニトリルゴム(NB
R)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、アクリルゴ
ム(ANM、ACM)、イソプレンゴム(IR)、クロ
ロプレンゴム(CR)、ブタジエンゴム(BR)、ブチ
ルゴム(IIR)、エチレン―プロピレンゴム(EP
M、EPDM)、フッ素ゴム(FKM)、シリコーンゴ
ム(VMQ、PMQ、FVMQ)、クロロスルフォン化
ポリエチレン(CSM)、エチレン酢ビゴム(EV
A)、塩化ポリエチレン(CPE)、塩化ブチルゴム
(CIR)、エピクロルヒドリンゴム(CD、EC
O)、ニトリルイソプレンゴム(NIR)、天然ゴム
(NR)などが挙げれる。
【0028】またこれらのゴム材例えばSBRにナフテ
ン系のプロセス油が配合された油展ゴムを用いることも
できる。さらにまた、このような油展ゴムと上記のよう
なゴム材とを組合せて用いることもできる。アクリルゴ
ムおよびニトリルゴム以外のこれらのゴム材の内では、
得られるジョイントシートの耐熱性等の観点から、熱硬
化性のゴム材が好ましい。
【0029】これらの(i)ゴム材は、ジョイントシート
形成用組成物中に、(i)非石綿系基材繊維、(ii)ゴム
材、(iii)ゴム薬品、(iv)リザルダイトおよび必要によ
り含まれる(v)ロックウールの合計100重量%とする
とき、通常5〜30重量%、好ましくは10〜20重量
%の量で含まれていることが望ましい。また、ゴム材(i
i)は、ジョイントシート形成用組成物に含まれる固形分
100重量%中に、通常、5〜30重量%、好ましくは
10〜20重量%の量で含まれていることが望ましい。
ゴム材(ii)がこのような量で含まれていると、シール材
料としての性能を発揮し、ジョイントシート製造時の加
工性に優れる傾向がある。 [ゴム薬品]ゴム薬品(iii)は、上記未加硫(未架橋)
のゴム材などと共にジョイントシート形成用組成物中に
含まれるが、このようなゴム薬品としては、(a) イソシ
アネート系化合物の他、硫黄、酸化亜鉛、酸化マグネシ
ウム、金属石鹸、過酸化物、ジニトロソベンゼンなどの
加硫剤(架橋剤)、(b) チアゾール系化合物、ポリアミ
ン系化合物、スルフェンアミド系化合物、ジチオカルバ
メート系化合物(例:ジチオカルバミン酸亜鉛)、アル
デヒドアミン系化合物、グアニジン系化合物、チオ尿素
系化合物、キサンテート系化合物などの加硫促進剤等が
挙げられる。これらのゴム薬品は1種または2種以上組
み合わせて用いてもよい。これらの(iii)ゴム薬品は、
ジョイントシート形成用組成物中の有機溶剤を除く成分
の合計、すなわち(i)非石綿系基材繊維、(ii)ゴム材、
(iii)ゴム薬品、(iv)リザルダイト、および必要により
含まれる(v)ロックウールの合計を100重量%とする
とき、通常0.1〜10重量%、好ましくは3〜5重量
%の量で含まれていることが望ましい。 [リザルダイト(iv)、ロックウール(v)およびその他の
充填材]リザルダイト(lizardite)(iv)は、蛇紋岩(s
erpentine)中に、中空繊維状(環状)のクリソタイ
ル、鱗片状(板状)のアンチゴライト、中実繊維状のブ
ルーサイト等と共に含まれている。このリザルダイトは
板状(鱗片状、塊状)であり、中空繊維状の上記石綿
(クリソタイル)とは、その結晶構造は異なっている
が、クリソタイルと同様に、「Mg3Si25(O
H)4」で表され、しかもクリソタイルと同様にプラス
電荷を帯びている。なお、一般的に市場に出回っている
材料はマイナス電荷を帯びているものが圧倒的に多い。
また、リザルダイトはマイナスに帯電しやすいゴムバイ
ンダーに対する混合・分散性に非常に優れていることが
本発明者等により確認された。つまり、ゴムとリザルダ
イトとの接着性が良いと考えられ、多量に配合した場合
でもしなやかで、平滑なシートの製造が可能である。こ
のため、リザルダイトを所定量で含有するジョイントシ
ートは、従来の非石綿系ジョイントシートに比べて熱や
蒸気に対する劣化の進行が少なく、また劣化後の引張試
験において従来品に比して伸びの改善が見られるのであ
ろうと考えられる。
【0030】リザルダイトとクリソタイルとの分別は、
両者の比表面積の差を利用して行われ、またリザルダイ
ト以外の成分であるクリソタイル等が含まれているか否
かの判別は、X線回折法、偏光顕微鏡、電子顕微鏡、赤
外線分光法、電子線回折法などを利用して行われる。ま
た、リザルダイト、クリソタイル、アンチゴライト等を
含むような種々の混合物、あるいは該混合物からなる成
形品、例えば、ジョイントシート中におけるリザルダイ
トの定量は、例えば、粉末X線回折法を利用して行われ
る。
【0031】このリザルダイトとしては、例えば、「エ
ンバイロフィル(ENVIROFIL)」なる商品名で愛知産業
(株)より上市されているものを用いることができる。
ロックウール(v)は、本発明においては広義に解し(但
し、実施例、比較例を除く。)、広義のロックウールと
しては、例えば、玄武岩質、輝緑岩質の岩石を1500
℃程度の高温で溶解し、その溶融物を高温の気体、高温
蒸気等で飛散させるか、あるいは遠心力を利用して繊維
化したもの(狭義のロックウール)(イ)と、高炉スラ
グ、転炉スラグなどのような、製鉄時の鉱滓(スラグ)
を上記と同様にして繊維化したスラグウール(ロ)とが含
まれる。
【0032】本発明においては、上記玄武岩および/ま
たは輝緑岩を原料として得られる繊維状物(イ)と、製鉄
時の鉱滓を原料として得られるスラグウール(ロ)のうち
の何れか一方、好ましくは前者(イ)を単独で用いてもよ
く、両者((イ)+(ロ))を併用してもよい。このようなロ
ックウールのサイズは、ゴム含有溶液中へのロックウー
ルの分散性、すなわちジョイントシート中での分散性
と、ロックウールを含有することによるジョイントシー
トの補強効果を考慮すると、その平均繊維径は約5μm
以下であることが望ましく、またその平均繊維長は、1
00〜1000μm、好ましくは200〜400μmで
あることが望ましい。
【0033】なお、上記した「狭義のロックウール
(イ)」としては、例えば、「ロックシールRS440」
なる商品名でオランダLapinus Fibres B.V.社より上市
されているものを用いることができる。ロックウール
(v)として、特に、狭義のロックウール(イ)である、玄武
岩および/または輝緑岩を溶融しこれに空気または空気
と水蒸気とを吹き付けて該溶融物を飛散してなる繊維状
物(イ)を原料として用いると、スラグウール(ロ)を原料と
して用いるよりも強度に優れ、耐熱性に優れたジョイン
トシートが得られる傾向がある。
【0034】また、「ロックシールRS440」は、ロ
ックウールの繊維表面がシランカップリング剤等にて表
面処理されていると、ジョイントシート形成用組成物中
のゴムとの接着性が向上し、成形品であるジョイントシ
ートの気密性が向上し、高温配管フランジ部に装着され
長期間使用されても、熱劣化の進行が防止され、ゴム劣
化時の補強効果により優れる傾向がある。
【0035】本発明においては、前述したようなリザル
ダイトは、本発明に係るジョイントシート形成用組成物
中に、(i)非石綿系基材繊維、(ii)ゴム材、(iii)ゴム薬
品、(iv)リザルダイト、さらには必要により含まれる
(v)ロックウールの合計100重量%とするとき、5〜
80重量%、好ましくは20〜70重量%の量で含まれ
ていることが望ましい。また、リザルダイト(iv)は、ジ
ョイントシート形成用組成物中に含まれる固形分量を1
00重量%とするとき、通常5〜80重量%、好ましく
は20〜70重量%の量で含まれていることが望まし
い。
【0036】このような量でリザルダイトが含まれてい
ると、例えば、高温蒸気配管のフランジ面にガスケット
(ジョイントシート)として一定の締付け面圧で取付け
られ、配管ラインの運転−停止の繰返しにより温度変化
を受けてフランジが膨張−伸縮を繰返す場合に、その取
付初期にフランジの伸縮変化に該ガスケットが追随して
伸縮できるだけでなく経時的にも優れた特徴を有してお
り、長期間の使用によりガスケット中のゴムが熱や蒸気
等の影響で劣化してもガスケットの硬化や脆化が抑えら
れ、弾性(伸び)を有し、フランジの変化にある程度追
随して伸びて亀裂発生が阻止され、応力集中が著しく生
じ難い。
【0037】また、本発明に係るジョイントシート形成
用組成物、ジョイントシートが上記リザルダイトとロッ
クウールとを含有する場合には、上記リザルダイトは、
ロックウール1重量部に対して、通常0.5〜15重量
部、好ましくは6〜12重量部、特に好ましくは8〜1
1重量部の量[例:10重量部]で含まれることが望まし
い。
【0038】本発明においては、ジョイントシート形成
用組成物中、ジョイントシート中に、特に、リザルダイ
ト(iv)とロックウール(v)との両者が含有されている
と、ジョイントシートが、乾燥した熱気(乾熱)、高温
の蒸気等に晒されてもジョイントシートの劣化スピード
が遅くなり、またゴムが劣化した後でもジョイントシー
トの柔軟性を保持できる。
【0039】その理由は、明かでないが、以下のように
推測される。すなわち、リザルダイトは、ジョイントシ
ート形成用組成物中での分散性すなわちジョイントシー
ト中での分散性に著しく優れているため、乾熱によるゴ
ムの酸化劣化、蒸気によるゴムの劣化を防止することが
でき、優れたシール性が保持されるのであろうと推測さ
れる。
【0040】また、本発明に係るジョイントシートを可
燃性ガス用耐火パッキンとして使用する場合には、ジョ
イントシート中のリザルダイトの結晶水が自己消火性物
質として働くことも考えられる。また、リザルダイト
と、ロックウール特に表面処理されたロックウールとを
組み合わせて用いる場合、パッキンの気密性が高くな
り、このため、高温下(例:約800℃)においてもパ
ッキンの炭化速度が遅くなり、パッキン中のロックウー
ルが形状保持の補強効果も発揮して、耐火性が発揮され
るのであろうと推測される。
【0041】なお、従来のジョイントシートは、蒸気配
管ライン等の耐熱、耐蒸気性が求められる箇所のガスケ
ットとして使用した場合、ガスケットがゴム弾性を保っ
ている使用初期の段階ではフランジの動きに追随できる
が、使用時間が長くなるに従い、ゴムバインダーの劣化
に伴い、ガスケットが非常に硬く脆くなり、フランジの
動きに追従できなくなるため応力集中が起こり、ガスケ
ットの外周部から亀裂が生じ、その亀裂が内径部分へと
成長するという問題点があった。この場合、応力は、亀
裂の発生により緩和される。 <その他の充填材>本発明に係るジョイントシート形成
用組成物には、上記リザルダイト、さらにはロックウー
ル以外に通常ジョイントシート形成用組成物中に配合さ
れるような充填材が本発明の目的に反しない範囲で含ま
れていてもよく、リザルダイト、さらにはロックウール
以外の「その他の充填材」としては、クレー、タルク、
硫酸バリウム、重炭酸ナトリウム、グラファイト(黒
鉛)、硫酸鉛、トリポリ石、ウォラストナイト、重炭酸
カルシウム、酸化マグネシウム、カーボンブラックなど
が挙げられる。
【0042】リザルダイト、さらにはロックウール以外
のこれらの充填材は、1種または2種以上組み合わせて
用いてもよい。これらの「その他の充填材」は、リザル
ダイト量の200重量%以下、好ましくは150重量%
以下の量でジョイントシート形成用組成物中に含まれて
いてもよい。また、「その他の充填材」は、(i)非石綿
系繊維、(ii)ゴム材、(iii)ゴム薬品、(iv)リザルダイ
ト、さらにはロックウールの合計100重量%に対し
て、通常100重量%以下、好ましくは80重量%以下
の量でジョイントシート形成用組成物中に含まれていて
もよい。 [膨張黒鉛および再生膨張黒鉛]また、本発明に係るジ
ョイントシート形成用組成物には、膨張黒鉛、再生膨張
黒鉛が含まれていてもよい。膨張黒鉛は、黒鉛を硫酸、
硝酸等で酸処理して層間化合物を生成させたのち、この
層間化合物を水洗・乾燥し、次いで熱により黒鉛結晶層
間を膨張させて得られるフレーク状粉末である。この膨
張黒鉛(バージン)のカサ密度は、通常0.01〜0.
17g/cm3、好ましくは0.06〜0.12g/cm3程度で
あり、その粒径は、製法などにもより一概に決定されな
いが、例えば、24〜400メッシュ程度である。
【0043】再生膨張黒鉛は、カサ密度が通常0.01
〜0.17g/cm3、好ましくは0.06〜0.12
g/cm3程度の上記膨張黒鉛(バージン)を、例え
ば、1〜50kg/cm2程度の加圧下に圧縮し、粉砕
して得られる。なお、必要により圧縮後、シート状等に
一旦成形し、次いで粉砕してもよい。また、膨張黒鉛シ
ートガスケット等の打ち抜き残滓を粉砕して用いてもよ
い。
【0044】このような再生膨張黒鉛のカサ密度は、通
常、0.01〜0.11g/cm3程度、好ましくは0.0
4〜0.08g/cm3程度であり、またその粒径は、
通常10〜100μm、好ましくは10〜50μm程度
である。このような膨張黒鉛および/または再生膨張黒
鉛は、ジョイントシート形成用組成物中の有機溶剤を除
く成分、すなわち非石綿系基材繊維、ゴム材、ゴム薬
品、リザルダイト、および必要により含まれるロックウ
ールの合計を100重量%とするとき、通常、1〜70
重量%、好ましくは10〜60重量%程度の量で含有さ
れていてもよい。
【0045】このような再生膨張黒鉛が含有されたジョ
イントシートでは、著しくシール性に優れ、圧縮率が大
きく、フランジ面への馴染み性に優れている。また、再
生膨張黒鉛と膨張黒鉛とが含有されたジョイントシート
では、膨張黒鉛のみが配合されたジョイントシートより
も圧縮率が大きく、フランジ面への馴染み性に優れる傾
向がある。 [吸水樹脂]本発明に係るジョイントシート形成用組成
物には、吸水樹脂が含有されていてもよく、このような
吸水樹脂としては、イオン性基またはその塩あるいは、
ノニオン性親水性基を有する、親水性かつ水不溶性の水
膨潤性高分子が挙げられる。
【0046】イオン性基またはその塩としては、カルボ
キシル基、スルホン基、リン酸基、第4級アンモニウム
塩基、アミノ基、イミノ基、ピリジニウム塩基などが挙
げられ、ノニオン性親水性基としては、ヒドロキシル
基、エーテル基、鎖状または環状アミド基、ニトリル基
などが挙げられる。このような吸水樹脂(水膨潤性物
質)には、イオン性基またはその塩と、ノニオン性親水
性基の両者が含まれていてもよい。これらの吸水樹脂
は、天然物であってもよく、合成物あるいは半合成物
(例:澱粉系、カルボキシメチルセルロース系)であっ
てもよい。
【0047】このような吸水樹脂としては、具体的に
は、例えば、アクリル酸またはその塩とジビニルベンゼ
ンとの共重合体;アクリロニトリルと塩化ビニル(また
は塩化ビニリデン)、およびこれらと共重合可能な1種
または2種以上のエチレン系単量体とを共重合してなる
重合体のアルカリ加水分解物;アクリロニトリル系重合
体をアルカリで加水分解してなる重合体のホルムアルデ
ヒド架橋体;アクリロニトリル系重合体(例:アクロリ
ニトリル−酢酸ビニル共重合体)をアルカリで加水分解
してなる重合体を乾燥し、繊維状化させたもの;アクリ
ロニトリルとアクリル酸とN-メチロールアクリロアミ
ドとを共重合し、紡糸し、架橋し(例:20%H2SO4
存在下に100℃で加熱)、乾燥し、次いで繊維状化さ
せたもの;アシル化ポリエチレンイミンとTDI(トリ
レンジイソシアネート)とを反応させ、発泡(例:13
0℃×30分間加熱)させた後、水洗し乾燥させたも
の;アクリルアミド系共重合体のホルムアルデヒド架橋
体;ポリアクリル酸とポリビニルアルコールとの酸縮合
物;ポリビニルアルコールの放射線架橋体あるいは、ポ
リビニルアルコールのエピクロルヒドリン、オルトリン
酸あるいはアルブミンによる架橋体を乾燥させたもの;
ポリビニルアルコールのリン酸縮合体;2-ヒドロキシ
エチルメタクリレートとエチレングリコールジメタクリ
レートとの共重合体;2-メチル-5-ビニルピリジンと
N,N’−メチレンビスアクリルアミドとの共重合体;
N,N’-ジメチルアミノエチルメタクリレートとN,
N’-メチレンビスアクリルアミドとの共重合体;N-ビ
ニル-2-ピロリドンとエチレングリコールジメタクリレ
ートとの共重合体;ポリオキシエチレンの放射線照射に
よる架橋体;澱粉の酸性下加熱縮合物;澱粉とモノクロ
ル酢酸ナトリウムとの反応によるカルボキシルメチル化
物をホルムアルデヒドにて架橋し、乾燥させたもの;澱
粉とポリアクリル酸ナトリウムとを加熱混練(例:15
0℃〜170℃、水中)した後、乾燥させたもの;多糖
類[例:澱粉、ザンタンガム、グアーガム、キサトン、
ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、好ましくは澱粉]
にアクリル酸をグラフト重合したものまたはその中和
物;澱粉-アクリロニトリルグラフト共重合体のケン化
物;澱粉とアクリル酸とトリメチロールプロパントリア
クリル酸エステル(TMPTA)との共重合体の中和物の乾
燥体;ビニルエステルとエチレン系不飽和カルボン酸ま
たはその誘導体との共重合体ケン化物の乾燥体;セルロ
ース-アクリロニトリルグラフト重合物を加水分解した
後、乾燥した物;セルロースとモノクロル酢酸ナトリウ
ムとの反応によるカルボキシルメチル化物を架橋または
加熱不溶化し、繊維状化したもの;再生セルロースとポ
リアクリル酸ナトリウムとの重合体を紡糸し凝固し乾燥
したもの;アクリル酸金属塩ポリマーを架橋剤(例:金
属イオン、ポリエポキシ化合物)にて架橋し、乾燥した
もの;アクリル酸ナトリウムを架橋剤の存在下に重合
し、次いで乾燥したもの;アクリル酸ナトリウムをソル
ビタン脂肪酸エステル等の存在下に懸濁重合してなる自
己架橋物を乾燥したもの;酢酸ビニルと(メタ)アクリ
ル酸メチルとの共重合体をアルカリ存在下に加水分解
し、次いで乾燥したもの;などが挙げられる。これらの
吸水樹脂は、1種または2種以上組み合わせて用いるこ
とができる。
【0048】これらの吸水樹脂の形状は、特に限定され
ず、例えば、粉末状、繊維状、液状、ゲル状、フィルム
状などが挙げられる。このような吸水樹脂は、ジョイン
トシート形成用組成物中の有機溶剤を除く成分、すなわ
ち(i)非石綿系基材繊維、(ii)ゴム材、(iii)ゴム薬品、
(iv)リザルダイト、必要により含まれるロックウールの
合計を100重量%とするとき、通常1〜80重量%、
好ましくは5〜20重量%程度の量で含有されてもよ
い。このような吸水樹脂が含有されてなるジョイントシ
ートでは、吸水樹脂が含有されていないジョイントシー
トの場合よりも低面圧での締め付けで、所望の水シール
性を得ることができる。
【0049】本発明に係るジョイントシート形成用組成
物には、必須成分以外に、通常、ジョイントシート形成
用組成物に配合されるような成分、例えば、有機溶剤、
カップリング剤、有機帯電防止剤、エポキシ樹脂、フェ
ノール樹脂等の熱硬化性樹脂、クロマン樹脂等の熱可塑
性樹脂等が含まれていてもよい。有機溶剤としては、例
えば、トルエン、ゴム揮(ゴム含量が100mg/10
0ml以上のガソリン)、メチルエチルケトン等が挙げ
られる。これらの有機溶剤は、1種または2種以上組み
合わせて用いることができる。
【0050】このような有機溶剤の使用量には、特に制
限はないが、例えば、上記非石綿系基材繊維(i)、ゴム
材(ii)、ゴム薬品(iii)、リザルダイト(iv)、さらには
ロックウールの合計100重量%に対して、通常、10
〜100重量%、好ましくは20〜70重量%の量で用
いられる。また、ジョイントシート形成用組成物中に含
まれる固形分を100重量%とするとき、通常10〜1
00重量%、好ましくは20〜70重量%の量で用いら
れる。
【0051】有機帯電防止剤としては、ラウリルトリメ
チルアンモニウムクロリドなどのカチオン性帯電防止
剤;アルキル硫酸エステルなどのアニオン性帯電防止
剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテルなどの非イオ
ン性帯電防止剤;ベタインなどの両性帯電防止剤;水溶
性ポリマー帯電防止剤;あるいはケイ素化合物系帯電防
止剤;などが挙げられる。
【0052】このような有機帯電防止剤をジョイントシ
ート形成用組成物中に0.1〜10重量%の量で添加す
ることによって冷却ロールへのジョイントシート形成用
組成物の付着防止効果を高めることができる。 [ジョイントシートの製造]次に本発明に係るジョイン
トシートの製造方法について説明する。
【0053】トルエン、ゴム揮などのゴム材用溶剤に、
ゴム材を溶解させる。得られたゴム材溶液に、ゴム薬品
およびリザルダイト、さらには必要によりロックウール
を混入する。次いで、芳香族ポリアミド繊維、フィブリ
ル化した芳香族ポリアミド繊維等の有機繊維および/ま
たはガラス繊維等の無機繊維からなる基材繊維、さらに
必要により膨張黒鉛、再生膨張黒鉛、吸水樹脂などを配
合して均一になるように混練して粘土状のジョイントシ
ート形成用組成物を準備する。
【0054】次いでこの組成物を熱ロールと冷却ロール
とからなる一対のロール間に挿入して加熱圧延する。こ
の際、熱ロールは120〜160℃の温度に、また冷却
ロールは50℃以下の温度に保たれていることが好まし
く、このような一対のロールを含む装置は、シーター装
置として公知である。上記のようにジョイントシート形
成用組成物を一対のロール間に挿入すると、該組成物は
加熱圧延されて熱ロール側にシート状に積層される。こ
のシート状の組成物を熱ロールから剥離させると、ジョ
イントシートが得られる。
【0055】なおゴム材用溶剤は、ジョイントシート形
成用組成物の混練工程、加熱圧延工程でほとんど完全に
蒸散してしまう。なお、ジョイントシート形成用組成物
を一対のロール間に挿入してシート状に圧延する際に、
冷却ロールに該組成物の一部が付着することがある。こ
のような冷却ロールへのジョイントシート形成組成物の
付着防止は、該組成物中に上記有機帯電防止剤を0.1
〜10重量%の量で添加することによって高めることが
できる。
【0056】本発明に係るジョイントシートは上記製法
に限定されず、従来公知の抄紙法にて製造することもで
きる。 [ジョイントシート]上記のようにして得られる本発明
に係るジョイントシートは、上記ジョイントシート形成
用組成物を加硫(架橋)してなり、このようなジョイン
トシートは、上記非石綿系無機繊維および/または有機
繊維からなる基材繊維(i)、特定の加硫されたゴム材(ii
-a)、リザルダイト(iv)、さらには必要によりロックウ
ール(v)を含んでなっている。
【0057】このようなジョイントシートは、単層から
なっているが、後述するように多層構造を有していても
よい。例えば、単層ジョイントシートでは、上記非石綿
系基材繊維(i)と加硫ゴム材(ii-a)とリザルダイト(iv)
と、必要により含まれるロックウールとの合計を100
重量%とするとき、上記非石綿系基材繊維(i)は、通常
2〜80重量%、好ましくは10〜50重量%の量で、
加硫ゴム材(ii-a)は、通常5〜50重量%、好ましくは
10〜20重量%の量で、リザルダイト(iv)は、通常5
〜80重量%、好ましくは20〜70重量%の量で、必
要により用いられるロックウール(v)は、通常1〜40
重量%、好ましくは3〜20重量%の量で含まれてい
る。
【0058】このジョイントシートには、その他、必要
により、前記ジョイントシート形成用組成物中に配合さ
れたような固形分、例えば、リザルダイト以外の充填剤
等が含まれていてもよい。このようにして得られる単層
ジョイントシートの厚さは、特に制限されないが、通
常、0.4〜5.0mm厚、好ましくは0.5〜3.2
mm厚程度である。
【0059】このようなジョイントシートのそれぞれ常
温(15〜25℃)で測定した引張強度(試験方法:J
ISR3453)は、通常5〜50MPa、好ましくは
10〜30MPaであり、圧縮率(試験方法:JISR
3453)は、通常3〜20%、好ましくは7〜17%
であり、復元率(試験方法:JISR3453)は、通
常20〜80%、好ましくは40〜60%である。
【0060】上記説明においては、主に、単層のジョイ
ントシートについて説明したが、以下、2層以上の多層
構造のジョイントシートについて説明する。多層ジョイ
ントシートは、上記ジョイントシート用組成物と同様の
組成物からなる層(a)を少なくとも1層以上有してい
る。このような多層ジョイントシートとしては、例え
ば、図1(A)に示すように、平滑性、高圧縮性を有す
る表面層10と、上記ジョイントシート形成用組成物か
らなり、耐熱性、耐蒸気性を有する中間層12と、平滑
性、高圧縮性を有する裏面層14とがこの順序で積層し
たジョイントシート50A、あるいは図1(B)に示す
ように、上記ジョイントシート形成用組成物層12の表
面に、耐熱性接着剤入りジョイントシート形成用組成物
層16を設け、網目状芯体18を重ね、さらに前記の耐
熱性接着剤入りジョイントシート形成用組成物層16、
ジョイントシート形成用組成物層12を順次設けてなる
多層ジョイントシート50B、あるいは図1(C)に示
すように、上記ジョイントシート形成用組成物層12の
表面に、耐熱性接着剤層20を介して、従来より公知の
ジョイントシート形成用組成物層30を設けた多層ジョ
イントシート50Cなどが挙げられる。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、耐熱性、耐蒸気性に優
れたジョイントシートを製造し得るような上記ジョイン
トシート形成用組成物が提供される。本発明によれば該
組成物からなり、ジョイントシート中のバインダーゴム
が劣化した後でも、ジョイントシートの硬化が抑えら
れ、弾性(伸び)を有し、引裂強度に優れ、割れが生じ
難く、耐熱性、耐蒸気性に優れたジョイントシートが提
供される。
【0062】本発明によれば、耐熱性、耐蒸気性に優れ
たジョイントシートの効率的な製造方法が提供される。
【0063】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明はこれら実施例により何等限定され
るものではない。なお、以下の実施例、比較例において
は、「ロックウール」とは、狭義すなわち輝緑岩、玄武
岩等を原料とする繊維状物(綿状物)を意味し、特に断
らない限り、スラグウールを含まない意味で用いる。
【0064】試験方法は以下の通り。 [引張試験の方法]ガスケット劣化後の弾性の目安とし
て、熱処理後の試料に関して引張試験を実施し、試料が
破断した時の伸び率(%)を測定する。 <試験条件> (イ)試料形状:1.5mm(厚み)×150mm×25
mm(短冊形) (ロ)試料の種類:シート圧延(長手)方向に対して平行
(タテ)に切り出した試料、及びシート長手方向に対し
て直角(ヨコ)方向に切り出した試料を使用。 (ハ)試料の処理条件 常態:無処理のまま試験を行うこと。
【0065】乾燥処理 目的:ガスケットの高温領域での酸化劣化の加速処理を
行うこと。 処理内容:温度180℃(乾燥雰囲気)に調整した乾燥
機内に100Hr保存する。 湿熱+乾燥処理 目的:圧力1.0MPaの水蒸気による劣化加速処理を
行う。
【0066】処理内容:オートクレーブを用いて水蒸気
1.0MPa(約180℃)雰囲気下に100Hr保持
した後、温度100℃(乾燥雰囲気)に調節した乾燥機
内に3Hr保持して試料を乾燥する。 (ニ)試験機:オートグラフ万能試験機((株)島津製作
所 製) <試験方法>短冊形試料は、試験機の試料つかみ治具間
隔が垂直方向に所定距離(100mm)離間して保持さ
れるような状態で治具に固定し、試料を垂直方向に所定
速度(5mm/min)で引っ張る。試料が破断した時
の試料の伸び量(a)(mm)を測定し、所定長さ(10
0mm)(b)で割ることにより、伸び率:{(a)/
(b)}×100(%)を求める。
【0067】
【実施例A1】<ジョイントシート形成用組成物の調製
>以下の組成を有するジョイントシート形成用組成物を
調製した(表1参照)。 (イ)リザルダイト(商品名:エンバイロフィル、愛知産業(株)販売) ・・・・・30.0重量%(ロ) 合成ゴム[NBR、アクリロニトリル含有量:40重量%,日本ゼオン (株)製] ・・・・・・13.5重量% (ハ)非石綿系基材繊維 ・・・・・・15.5重量% (芳香族ポリアミド繊維[(種類:パルプ),デュポン社製,商品名:ケブ ラー,以下同じ] ・・・・・・ 10.0重量%) (無機質繊維[ロックウール] ・・・・・・0.0重量%) (無機質繊維[スラグウール,日東紡績(株)製,以下同じ] ・・・・・・5.5重量%) (ニ)充填剤(重炭酸カルシウム他。但しリザルダイト、ロックウール、スラグウ ールを除く。) ・・・・・・37.0重量% (ホ)ゴム薬品 ・・・・・・3.5[合計100重量%] (ヘ)溶剤(トルエン等)・・・・・・ 適宜量 得られた組成物を130℃に保たれた加熱ロールと30
℃以下に保たれた冷却ロールとの間に挿入して加熱圧延
した。この際、冷却ロール表面にトルエンを散布したと
ころ、冷却ロール表面への該組成物の付着は防止され、
シート状に積層された。
【0068】このシート状物を熱ロールからドクターブ
レードにより剥離してジョイントシートを得た。次に得
られたジョイントシートの各種特性を上記のようにして
測定した。ジョイントシートの常態での引張伸び率は、
タテ方向伸び率で13.3%、ヨコ方向伸び率で22.
1%であり、乾熱処理後の引張伸び率は、タテ方向伸び
率で1.8%、ヨコ方向伸び率で0.7%であり、湿熱
+乾燥処理後の引張伸び率は、タテ方向伸び率で1.2
%、ヨコ方向伸び率で0.8%であった。
【0069】結果を併せて表1に示す。
【0070】
【実施例A2〜A5、実施例B1〜B3,比較例A1〜
A2】実施例A1において、ジョイントシート形成用組
成物の配合組成を表1〜2に変えた以外は、実施例A1
と同様にして、ジョイントシートを形成し、試験した。
結果を表1〜2に示す。
【0071】なお、用いた配合成分は以下の通り。 (*1)リザルダイト:商品名「エンバイロフィル」,
製造元:Hedman Resources Limited社、40μm以下の
粒子が10%以下の塊状の粉体。 (*2)ロックウール(狭義のロックウール):商品名
「ラピナスRS440」,製造元:オランダLapinus.Fi
bresB.V.社,輝緑岩、玄武岩等を原料とし、これら原料
を混合し溶融した後、高温で溶解し、その溶融物を高温
の気体、高温蒸気等で飛散させるか、あるいは遠心力を
利用して繊維化したもの。
【0072】平均繊維径:5μm、平均繊維長:300
μm。 (*3)スラグウール:商品名「ニューロックファイバ
ーB200」,製造元:日東紡績(株)、平均繊維径:
3.7μm。
【0073】
【表1】
【0074】
【表2】
【0075】
【実施例C1、比較例C1】実施例A1において、ジョ
イントシート形成用組成物の配合組成を表3に変えた以
外は、実施例A1と同様にして、ジョイントシートを形
成した。得られたジョイントシートの室温でのシール試
験、強熱減量試験及び耐熱シール試験を行った。
【0076】結果を表3及び図2に示す。なお、試験方
法は、以下の通り。 <室温でのシール試験方法>試験用ガスケットをフラン
ジに組み込み、所定の面圧(19.6MPa)を加え
る。面圧を加えた状態で5分間保持する。その後、所定
内圧(0.98MPa)を加えて、5分間保持する。リ
ーク量を石鹸水の被膜移動により定量し、被膜の移動距
離をビューレットにて測定する。その変位量を単位時間
当たりの漏洩量に換算し、Pa・m3/sで表す。
【0077】なお、ガスケットのリークには、接面漏洩
と浸透漏洩の2つが挙げられる。「ペーストなし」の場
合のリーク量は、接面漏洩量と浸透漏洩量との合計であ
り、ガスケット全体のリーク量を示す。また、「ペース
トあり」の場合のリーク量は、ガスケット接面にペース
トを塗布するので、接面リークは0と判断し、リーク量
は、浸透漏洩量のみをいう。
【0078】使用ペースト:ガスケットペーストNo.
6M(水溶性接合剤に黒鉛微粒子を配合した黒色ペース
ト) <耐熱シール試験方法>一方端が封止された配管のフラ
ンジ(JIS10K10ARF)に試験用ガスケットを
組み込み、電気炉内にセットする。このフランジ部と電
気炉外部に配置したエアータンクとの間の配管を連結す
る。なお、電気炉外部に位置する該配管には、バルブ及
び圧力計が配設されている。
【0079】このように試験用ガスケットをフランジに
組み込んだ後、バルブを開きエアータンク内のエアーを
フランジ部まで送り込み、内圧0.1MPaにセットす
る。この状態で、電気炉を800℃に加熱し、同温度で
30分間保持し、内部圧力の変化を5分毎(図2では1
分毎)に測定する。
【0080】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の多層ジョイントシートの一例
を示す。
【図2】図2は、耐熱シール試験結果を示す図面であ
る。図2において、横軸は、経過時間(分)を示し、縦
軸は、内圧(MPa)を示す。
【符号の説明】
10・・・・・平滑性、高圧縮性を有する表面層、 12・・・・・耐熱性、耐蒸気性を有する本発明のジョイン
トシート形成用組成物からなる中間層、ジョイントシー
ト形成用組成物層、 14・・・・・平滑性、高圧縮性を有する裏面層、 16・・・・・耐熱性接着剤入りジョイントシート形成用組
成物層、 18・・・・・網目状芯体 20・・・・・耐熱性接着剤層、 30・・・・・従来のジョイントシート形成用組成物層、 50A、50B、50C・・・・・本発明の多層ジョイント
シート。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(i)非石綿系基材繊維、(ii)ゴム材、(iii)
    ゴム薬品および(iv)リザルダイトを含む組成物であっ
    て、上記リザルダイト含量が5〜80重量%(但し、
    (i)、(ii)、(iii)、(iv)の合計を100重量%とする)
    であることを特徴とするジョイントシート形成用組成
    物。
  2. 【請求項2】(i)非石綿系基材繊維、(ii)ゴム材、(iii)
    ゴム薬品、(iv)リザルダイトおよび(v)ロックウールを
    含む組成物であって、上記リザルダイト含量が5〜80
    重量%(但し、(i)、(ii)、(iii)、(iv)、(v)の合計を
    100重量%とする)であることを特徴とするジョイン
    トシート形成用組成物。
  3. 【請求項3】上記ロックウール(v)が、玄武岩および/
    または輝緑岩を原料として得られる繊維状物であること
    を特徴とする請求項2に記載のジョイントシート形成用
    組成物。
  4. 【請求項4】上記ロックウール(v)が、製鉄時の鉱滓を
    原料として得られるスラグウールであることを特徴とす
    る請求項2に記載のジョイントシート形成用組成物。
  5. 【請求項5】上記ロックウール(v)が、玄武岩および/
    または輝緑岩を原料として得られる繊維状物と、製鉄時
    の鉱滓を原料として得られるスラグウールとを含有する
    ことを特徴とする請求項2に記載のジョイントシート形
    成用組成物。
  6. 【請求項6】上記リザルダイト含量が20〜70重量%
    である請求項1〜5の何れかに記載のジョイントシート
    形成用組成物。
  7. 【請求項7】(i)非石綿系基材繊維、(ii-a)加硫された
    ゴム材および(iv)リザルダイトを含むジョイントシート
    であって、該ジョイントシート中における上記リザルダ
    イト含量が5〜80重量%(但し、(i)、(ii-a)、(iv)
    の合計を100重量%とする)の量であることを特徴と
    するジョイントシート。
  8. 【請求項8】(i)非石綿系基材繊維、(ii-a)加硫された
    ゴム材、(iv)リザルダイトおよび(v)ロックウールを含
    むジョイントシートであって、該ジョイントシート中に
    おける上記リザルダイト含量が5〜80重量%(但し、
    (i)、(ii-a)、(iv)、(v)の合計を100重量%とする)
    の量であることを特徴とするジョイントシート。
  9. 【請求項9】上記ロックウール(v)が、玄武岩および/
    または輝緑岩を原料として得られる繊維状物であること
    を特徴とする請求項8に記載のジョイントシート。
  10. 【請求項10】上記ロックウール(v)が、製鉄時の鉱滓
    を原料として得られるスラグウールであることを特徴と
    する請求項8に記載のジョイントシート。
  11. 【請求項11】上記ロックウール(v)が、玄武岩および
    /または輝緑岩を原料として得られる繊維状物と、製鉄
    時の鉱滓を原料として得られるスラグウールとを含有す
    ることを特徴とする請求項8に記載のジョイントシー
    ト。
  12. 【請求項12】上記リザルダイト含量が20〜70重量
    %である請求項7〜11の何れかに記載のジョイントシ
    ート。
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