JP2000102598A - 空気浄化膜及びそれを備えた物品 - Google Patents

空気浄化膜及びそれを備えた物品

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JP2000102598A
JP2000102598A JP10276955A JP27695598A JP2000102598A JP 2000102598 A JP2000102598 A JP 2000102598A JP 10276955 A JP10276955 A JP 10276955A JP 27695598 A JP27695598 A JP 27695598A JP 2000102598 A JP2000102598 A JP 2000102598A
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air
film
photocatalyst
air purification
tio
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JP10276955A
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English (en)
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由香 ▲廣▼田
Yuka Hirota
Takao Ishikawa
敬郎 石川
Takao Kawaguchi
卓男 川口
Noriko Shimazaki
典子 嶋崎
Katsunori Terayama
勝則 寺山
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】Nox,ホルムアルデヒド等の有害物質除去や
脱臭,防汚,抗菌作用を有する光触媒を形成した物品を
提供することにある。 【解決手段】空気流に対して上流側にTiO2 を含む光
触媒膜が備え、下流側にTiO2 およびZnOを含む光
触媒膜が備え、下流側にあるTiO2 ,ZnOを含む光
触媒膜におけるTiO2 :ZnOの組成比が90:10
〜50:50にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気浄化膜、及び
それを備えた物品に関り、特にイオン化もしくは電動送
風機を駆動させ発生する空気流に対して上流側にTiO
2 を含む光触媒膜が備わっており、下流側にTiO2
よびZnOを含む光触媒膜を備えて有害物質の除去,脱
臭,抗菌,防汚効果を有し、各種フィルター,空調機,
掃除機,空気洗浄機,換気扇,冷暖房機器に適用するこ
とが可能な空気浄化膜、及びそれを備えた物品に関す
る。
【0002】
【従来の技術】家庭やオフィス内の空気中には、ほこり
や油粒子や煙草の煙,花粉や各種微生物類,窒素化合物
類・アルデヒド類・硫黄化合物類など各種悪臭物質,有
害物質が浮遊している。なかでも、近年、車の排気ガス
や燃焼機器などから発生する窒素酸化物(以後、NOx
と称する),建築材から発生するホルムアルデヒドは、
喘息やアレルギーの原因物質の一つであり、これらの除
去に対して関心が集まっている。
【0003】これら有害物質,悪臭物質や微生物類など
有機物を光エネルギーによりを分解し、半永久的に使用
できる光触媒がクリーンな材料として注目を集めてお
り、光触媒を用いた空気浄化を行う各種製品も報告され
ている。
【0004】光触媒材としては、TiO2 が光活性エネ
ルギーが大きく、分解力の大きい安定した材料として知
られているが、TiO2 を含んだ有害物質除去材として
は、特開平8-117556号公報に述べられている。また、特
開平6−31133号公報には、NOxやアセトアルデヒドの
脱臭性能を上げるため、光触媒と吸着材を複合させた空
気浄化膜が報告されている。さらに、特開平9−173862
号では、TiO2と共に、酸性ガスを吸着しやすい光触
媒材であるZnOを複合させた光触媒膜が報告されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で用いられ
ていたTiO2 を主成分とする光触媒では、アルデヒド
類や煙草の煙などの分解には優れるが、TiO2 の表面
が酸性であるため、酸性ガスである二酸化窒素(NO2 )
を吸着しにくい。また、吸着材との併用は、吸着材が再
生不可能なため、光触媒膜の寿命を短くする。さらに、
ガス成分は光未照射時に吸着して後から光を照射して分
解することもできるが、微生物類は光照射をしていない
と有機物汚れを栄養源とし繁殖し、再び光をあてても容
易に分解しにくくなる。その点、酸性ガスを吸着する光
触媒材であり抗菌作用もあるZnOとの併用は望ましい
が、ZnOは悪臭や、汚れ成分に対する分解力が弱く、
TiO2と複合させると全体の分解力を低下させ、一酸化窒
素(NO),アルデヒド類などを酸化分解するのが困難
になる。
【0006】本発明の目的は、光触媒を利用して、NO
x,アルデヒドなど有害物質や、悪臭成分,汚れ成分,
微生物類を除去する新規な空気浄化膜を提供することで
ある。また、その触媒を有する物品を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、イオン化もしくは電動送風機を駆動させ
発生する空気流によって、室内あるいは屋外の空気と接
触させる空気浄化膜において、空気流に対して上流側に
TiO2を含む光触媒膜が備え、下流側にTiOおよ
びZnOを含む光触媒膜が備えた新規な空気浄化膜を提
供した。
【0008】本発明の第1の構成は、下流側にあるTi
,ZnOを含む光触媒膜におけるTiO2 :Zn
Oの組成比が90:10〜50:50としたもので、下
流側にある光触媒膜が、TiO2 ,ZnO,有機樹脂を
含んでおり、さらに上流側にある光触媒膜が、TiO2
と有機樹脂を含んでいる空気浄化膜である。
【0009】TiO2 は光触媒としての機能を有してお
り、有機物の分解及び抗菌防臭作用を持つ。その機能は
半導体であるTiO2 が光特に紫外線を照射すると生じ
る電子とホールに起因する。半導体であるTiO2 はバ
ンドギャップ以上のエネルギーを持つ光を照射すると、
電子とホールを生成する。生成した電子とホールはTi
2 表面に吸着した水を分解してHラジカルとOHラジ
カルを生成する。このOHラジカルが有機物と反応する
ことにより、有機物を分解することができる。
【0010】TiO2 微粒子の表面はOH基が結合し、
水素イオンが生成するため酸性になっている点が多く塩
基点が少ない。Nox、特にNOガスがTiO2 表面に
接触した場合、NOはTiO2 に酸化されてNO2 にな
る。NO2 はさらに酸化されてNO3 イオンとなるが、
NO3 イオンは不安定なため、大部分NO2 に戻る。N
3イオンは酸性のため、塩基点には吸着するが、ほと
んどは吸着できずNO2として空気中に残ることにな
る。
【0011】一方、ZnOはTiO2 に比べてバンドギ
ャップが短く、分解力が弱い。そのためNOをNO2
したり、NO3 イオンにする力は弱いが、表面に塩基点
が多く、酸性ガスのNO3 イオンを吸着しやすい。この
場合、TiO2 とZnOを別々に含んだ膜に接触させて
も、NO3 イオンがZnOに到達する前にNO2 に容易
に戻ってしまうため、TiO2 とZnOは同じ膜中に存
在する必要がある。また、ZnOが多量にあるとNO2
をNO3 に酸化する機能も低下するため、最適なZnO
添加条件として、固形物の組成比がTiO2 :ZnOが
99:1〜50:50配合比を見い出した。さらに、Z
nOには抗菌機能が備わっているため、TiO2 とZn
Oを備えた膜は光照射,未照射に関係なく抗菌作用を有
することができる。
【0012】しかし、光触媒の性能としてはTiO2
方がZnOより優れるので、ZnOを混合すれば光触媒
としての性能低下は明らかで、NOを酸化する機能や、
その他の悪臭成分を分解する機能,防汚機能が低下して
しまう。そこで、本発明では、TiO2 ,ZnOを備え
た光触媒膜の前段に、酸化分解力の強いTiO2 を含む
光触媒膜を備えることとした。TiO2 光触媒膜によ
り、アルデヒドなど有害物質や、悪臭成分,汚れ成分の
分解,光照射時の抗菌効果が備わり、TiO2 ,ZnO
光触媒膜により、NO2 除去と光未照射時での抗菌効果
が備わった空気浄化膜が提供できる。
【0013】本発明の空気浄化膜は、各種フィルター,
空調機,掃除機,空気清浄機,換気扇,冷暖房機器など
の物品の空気浄化膜を室内照明光または室外からの太陽
光に触れる基材表面に形成し、各物品の高機能化,高性
能化することができる。
【0014】また、本物品は空気浄化膜を基材表面に備
え、かつ該空気浄化膜に光が照射されるよう光源を搭載
しており、前記光源が紫外線ランプ,蛍光ランプ,LE
Dランプ,白熱電球のいずれかである。
【0015】さらに、本物品の前記濾過用部材が複数の
層から形成されており、少なくとも1つの層に前記空気
浄化膜が形成されている。この空気浄化膜を形成してい
る部材を備えると共に、集塵機能をもつ部材、または吸
着機能を持つ部材のいずれか1つあるいは複数を備えて
おり、前記集塵機能を持つ部材がエレクトレット処理し
てある部材である。また、前記空気浄化膜を備えた濾過
用部材の素材中に無機系着色顔料が分散配合されてお
り、該無機系着色顔料が波長400nm〜700nmの
領域内に最大吸光ピークを有する。
【0016】本発明で提供する物品は、電動送風機を駆
動させて発生する空気流によって、吸気口により室内の
空気を取り入れて、通風路中に設けた濾過用部材を通過
させて空気中に浮遊するほこりや油粒子や煙,花粉や各
種微生物類、あるいは悪臭物質や有害ガス等を捕集して
清浄化した後に排気口より排出する空気清浄機で、室内
照明光または室外からの太陽光に触れる濾過用部材の表
面に空気浄化膜を形成した空気清浄機である。
【0017】本空気清浄機は光源を具備しており、前記
濾過用部材の中で、該光源からの光に触れる濾過用部材
の表面に、空気浄化膜が形成されている空気清浄機で、
前記光源が、紫外線ランプ,蛍光ランプ,LEDラン
プ,白熱電球のいずれかである。
【0018】さらに、本空気清浄機の前記濾過用部材が
複数の層から形成されており、少なくとも1つの層に前
記空気浄化膜が形成されている。この空気浄化膜を形成
している部材を備えると共に、集塵機能をもつ部材、ま
たは吸着機能を持つ部材をいずれか1つあるいは複数を
備え、前記集塵機能を持つ部材がエレクトレット処理し
てある部材である。
【0019】本空気清浄機は、前記吸気口より排気口に
向かって、集塵機能を持つ部材,空気浄化膜を形成した
部材,光源の順に配置されている。
【0020】さらに、前記空気浄化膜を備えた濾過用部
材の素材中に無機系着色顔料が分散配合されており、該
無機系着色顔料が波長400nm〜700nmの領域内
に最大吸光ピークを有する。
【0021】また、本空気清浄機は、前記空気浄化膜を
形成した濾過用部材が空気清浄機本体に対して着脱可能
である。
【0022】
【発明の実施の形態】(実施例1)TiO2 微粒子より
成る光触媒(以後、光触媒Aとする)と、TiO2 微粒
子とZnO微粒子より成る光触媒膜(以後、光触媒Bと
する)をアクリル繊維からなるフィルターにそれぞれ塗
布し、空気浄化フィルターを作製した。その手順を以下
に示す。
【0023】コーティング液の作製 光触媒A:TiO2 微粒子水分散液(シーアイ化成)に
アクリル樹脂(日立化成:AE8200)をバインダーとして
所定量添加したコーテイング液を作製した。
【0024】光触媒B:TiO2 微粒子水分散液(住友
大阪セメント)とZnO微粒子水分散液(住友大阪セメ
ント)を所定量混合したのち、光触媒Aと同じアクリル
樹脂をバインダーとして所定量添加したコーテイング液
を作製した。
【0025】フィルターの作製 コーティング液中にアクリル繊維からなるフィルターを
浸漬し乾燥後、120℃で15分間処理してフィルター
を作製した。
【0026】作製したフィルターを用いてNOx除去試
験,ホルムアルデヒド除去試験,タバコ脱臭試験,タバ
コ汚れ分解試験,抗菌試験を行い、フィルターの性能評
価を行った。
【0027】各種試験方法は以下のように行った。
【0028】NOx除去試験 送風量が1.5m3/分の換気扇の吸い込み側である前面
に、対象面積が10cm×10cmのアクリル繊維不織布フ
ィルターを、吸い込み側に光触媒Bを塗布したフィルタ
ー、その上に光触媒Aを塗布したフィルターの順で配置
して固定した。さらに光触媒Aフィルターの約5mm手前
に冷陰極蛍光ランプ(東芝ライテック製EC3V36/
300T4 照射強度1mw/cm2 )を搭載した。この
フィルターとランプの付いた換気扇を、容量が45,0
00cm3の透明ABS容器の中に設置して密封した。
【0029】NOガスとNO2 ガスをそれぞれ10ppm
になるように注入して、ランプを点灯しながら換気扇を
作動させた。一定時間作動させた後、ガス検知管によ
り、NOとNO2の濃度をそれぞれ測定した。測定した
(NO+NO2)濃度と(NO+NO2 )初期濃度の差
を初期濃度で割ってNOx除去率とした。
【0030】ホルムアルデヒド除去試験 NOx除去試験と同様の装置を用い、ホルムアルデヒド
ガスを10ppm になるように注入し、ランプを点灯しな
がら換気扇を作動させた。一定時間作動させた後、ガス
検知管により、ホルムアルデヒドガスの濃度を測定し
た。測定した濃度と初期濃度の差を初期濃度で割って除
去率とした。
【0031】タバコ脱臭試験 NOx試験と同様の装置を用い、この容器の中には煙草
の煙発生装置を併置した。この煙草の煙の発生装置は、
着火した煙草のフィルター側にチューブを取り付けてあ
り、このチューブはダイヤフラムポンプに連結してあ
る。このダイヤフラムポンプを1,800cm3/分の風量
で駆動させて、煙草側のチューブ端を減圧すると煙草の
フィルターを通過した煙がポンプの吐出側から排気され
る。3本のタバコを連続して燃焼させた後、ランプを点
灯し、換気扇を作動させた。一定時間毎にアンモニア,
アセトアルデヒド,酢酸の濃度を各々の検知管で測定し
た。それぞれ測定した濃度と初期濃度の差を初期濃度で
割って除去率とした。
【0032】汚れ分解試験 タバコ脱臭試験と同様の装置を用い、ランプは点灯しな
い。3本の煙草を連続して燃焼させ、換気扇を5分間駆
動させた後に容器を開放して不織布フィルターを取外し
て汚れ付着試料とした。
【0033】次に、この汚れ付着光触媒フィルターに蛍
光灯の光を照射し、汚れ付着フィルター上の汚れの色を
色差計(日本電色工業(株)製のZ1001DP)で経時的に
測定して分解率を評価した。分解率の求め方は以下の通
り。 分解率(%)=(汚れ付着試料光照射前色差−光照射後
色差)/(光照射前色差)×100 抗菌試験 試験菌を寒天平板倍地で35℃,18〜24時間培養
し、発生集落を1/500濃度の普通ブイヨン倍地(栄
研)に懸濁して約105〜6CFU/mlになるように調
整する。試験品である作製したフィルター(5cm×5c
m)に試験菌懸濁液0.5mlを均一に接触させる。その上
にポリエチレンフィルム(4.5×4.5cm)を載せ、湿
度95%・温度35℃で、24時間作用させる。光照射
あり,なしで行い、光照射は蛍光灯(1000Lux )で行っ
た。
【0034】所定の時間作用後に、試験品にSCDLP
ブイヨン10mlを加えて振り出す。この振出液を原液と
して稀釈列を作製し、標準寒天倍地(栄研)との混釈平
板として、35℃で48時間培養後の発生集落数を測定
した。滅菌シャーレを用いて同様に操作し、試料対照と
した。
【0035】抗菌率=(無処理試験片菌数−光触媒処理
試験片菌数)/無処理試験片菌数抗菌率99%以上で、
抗菌力ありと判断できる。
【0036】試験は、光触媒AはTiO2 :バインダー
量が90:10で形成したフィルターと、光触媒Bはバ
インダー量一定でTiO2 :ZnOの比率を変化させて
形成したフィルターを組み合わせた空気浄化フィルター
により実施した。表1にNOx試験結果を、表2にホルム
アルデヒド除去試験,タバコ脱臭試験結果を示した。表
3には抗菌試験結果,タバコ汚れ分解試験を示した。な
お、抗菌試験は光触媒Bを単独で実施した。煙草汚れ試
験は、光触媒A,B2枚をセットして汚れ付着させた後
取出し、汚れがはじめに付着する光触媒Aと、光触媒B
のNo.3,No.5〜No.7のみ単独で実施した。
【0037】NOx除去試験結果 NOに関しては、光触媒BのZnO添加量が増えると若
干除去量が減るが、どのサンプルでもそれ程大差がみら
れず、光触媒AがNO除去に寄与していることが分か
る。
【0038】一方、NO2 に関しては、光触媒BでTi
2 やZnOのみ添加のNo.1やNo.7,ZnO添加量
の多いNo.6で除去量が少なく、TiO2 にZnOを5
0%以下添加した場合でNO2 除去量が増えることが分
かった。また、添加量としてはZnOを15%程度添加
している場合が、最も効果が優れていることが分かっ
た。
【0039】トータルのNOx除去率としては、ZnO
を10%〜50%添加しているサンプルNo.2〜No.5
で、除去率70%以上という高い値が得られた。
【0040】ホルムアルデヒド除去試験・たばこ脱臭試
験結果 ホルムアルデヒド除去試験,たばこ脱臭試験に関して
は、同じような傾向が見られた。光触媒BのZnO添加
量が増えると、徐々に除去率は下がる傾向ではあるが、
ZnOの添加量が10%〜50%のNo.2〜No.5の除
去率はNo.1より若干下がり、ZnO添加量がさらに多
くなるNo.6,No.7で減少率が下がった。また、アン
モニアはどのサンプルでもほとんど同じ除去率である。
これより、アンモニアはほぼ光触媒Aで脱臭しているこ
とが分かる。アルデヒド,酢酸は、光触媒Aでおおよそ
除去・脱臭するが、取りきれなかった臭気が光触媒Bま
で達し、光触媒BのTiO2 が主に寄与して除去・脱臭
を行っていることが分かった。
【0041】抗菌試験結果 TiO2 が100%でZnO無添加であるNo.1は光照
射時で滅菌率が大腸菌,黄色ブドウ球菌とも99.99
% 以上であるが、光なしでは50%前後という結果に
なった。TiO2 は光触媒であり光が照射されて効果が
著しく生じるが、光のない場合はその効果が小さい。
【0042】これに対してZnOを添加したNo.2〜N
o.7は光照射,未照射とも滅菌率は99.99% 以上で
あった。ZnOが抗菌剤として作用し、光が照射されな
くとも効果があることが分かった。
【0043】たばこ汚れ分解試験 分解前の初期汚れは、TiO2 が100%でZnO無添
加であるNo.1(光触媒A)でΔE=10程度であっ
た。No.3,No.5〜7(光触媒B)は光触媒Aを通過
した汚れが付着するので、若干汚れ付着が少なく、初期
汚れはΔE=6程度であった。初期汚れが多い方が分解
も困難となるが、No.1は太陽光でもUVランプでも、
ZnO添加のNo.3,No.5〜7と同等かそれ以上の分
解率が得られ、TiO2 の方がタバコの分解性能が優れ
ていることがわかる。また、ZnOが多くなると分解率
が下がる。目視評価では、UVランプで50%ZnO添
加が限界であった。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】なお、本実施例では、樹脂の添加量をTi
2 あるいは(TiO2 +ZnO):樹脂=90:10
としたが、もっと樹脂量を多くすることもできる。樹脂
の含有量を増やすと基材との密着性は良くなるが、性能
が悪くなる。表2における光触媒Aの樹脂添加量を変化
させてタバコ汚れ分解試験で評価した結果、太陽光では
樹脂添加量は50%以下であれば有効で、UVランプ使
用時は30%以下で有効であることが分かった。
【0048】また、バインダーとしてシリカなど無機材
料を使うことも可能である。基材にアクリルを含む場合
は、シリカバインダーでは、密着性が若干落ちるが、水
洗いをすることがなければ衝撃や空気流で剥離すること
はなく、フィルターとして実用上問題が無い。また、こ
のようなシリカバインダーを用いると光触媒によりバイ
ンダー自体が劣化すること無く、光触媒膜の寿命が長く
なる。
【0049】TiO2 ,ZnOを含むコーティング液に
ついては、水に限らず他の有機溶媒を使用しても構わな
い。エタノール,プロパノールを用いた場合、あるいは
それらを混合して用いた場合、いずれの場合においても
コーティング液を作製することができる。
【0050】(実施例2)実施例1では、光触媒A,B
を図1−(1)に示すようにそれぞれ別々に2枚のフィ
ルターに塗布したが、図1−(2)〜(4)に示すよう
に1枚のフィルター上に形成してもよい。図1−(2)
では、アクリル不織布フィルター101に、実施例1に
おけるNo.3−光触媒Bを形成した膜103の上に積層
して、No.3−光触媒Aを形成した膜102を備えてい
る。また、図1−(3)では、スプレーで片面ずつに実
施例1におけるNo.3−A,Bを塗布した。図1−
(4)では、半面ずつNo.3−A,Bを塗布し、表面積
を増やすため蛇腹に折ったものである。いずれも、空気
流の上流側に光触媒Aを形成した膜102,下流側に光
触媒Bを形成した膜103を配し、実施例1におけるN
Ox除去試験,ホルムアルデヒド除去試験を行ったとこ
ろ、実施例1と同様の性能が得られた。
【0051】なお、空気浄化膜を形成する基材はアクリ
ル不織布に限定されず、材質はポリエステル,ポリプロ
ピレン,ウレタンなどの有機高分子や、セラミック,ガ
ラス,紙などでも有効である。また、繊維状,発泡体
状,多孔質状など、気体が通過できる構造となっていれ
ばよい。
【0052】また、外観デザイン状観点から、基材を着
色することも好ましい。空気浄化膜を形成する基材を図
1−(1)に示したように光触媒A,B1枚ずつ別にす
る場合、それぞれ別の色に着色した基材に光触媒を塗布
すれば光触媒A,Bの区別がつきやすいという利点もあ
る。
【0053】さらに、白色または無色透明なフィルター
の場合、光を反射または透過してしまい、光エネルギー
を有効に活用できないが、400nm〜700nmの波
長域に光の吸収ピークを有する着色料で着色を行った場
合、光エネルギーをより有効に活用できる。着色する場
合は、有機系の顔料や染料を使用すると光触媒により分
解されて色が消えてしまうので、無機系の顔料を使用す
る必要がある。
【0054】本実施例の図1−(1)における形態で、
空気流に対して上流側のアクリル不織布フィルターに、
無機系灰色顔料のパントン422Uをアクリル不織布の
1wt%分散させて練り込み着色した後、実施例1にお
けるサンプルNo.3の光触媒Aを形成した。また、下流
側のアクリル不織布フィルターに、無機系青色顔料のパ
ントン2985Uをアクリル不織布の1wt%分散させ
て練り込み着色した後、サンプルNo.3の光触媒Bを形
成した。
【0055】本実施例の着色した空気浄化膜フィルター
を、実施例1におけるNOx試験,ホルムアルデヒド試
験を行って性能を調べ、着色していない実施例1のNo.
3と比べた。表4に結果を示す。この結果、分解率は顔
料添加の場合の方がよりよくなることが分かった。
【0056】従って着色したフィルターでは、無色フィ
ルターより、有害物質や有機物汚れ,悪臭,微生物類を
より短時間で分解できる。また、顔料は無機物のため、
微生物類の栄養源がさらに増えることはなく、微生物類
の分解効果は実施例1で示すものと変わらず、明所,暗
所にかかわらず、微生物類の繁殖を抑えることができ
る。
【0057】
【表4】
【0058】(実施例3)図2は、本発明の形態に係わ
る空気清浄機の外観斜視図である。同図において201
は本体フレーム、202は本体フレーム201の後ケー
ス、203は本体パネルである。
【0059】本体フレーム201には、リモコンスイッ
チ204に設けられた赤外線発光部205から発せられ
る赤外線信号によって後述モータ211をオン・オフす
る受光センサ207や、連続運転・タイマー運転等を選
択するセレクトスイッチ208,指タッチ方式による運転
オン・オフ操作に必要なメンブレムスイッチ209,さ
らには各種表示ランプ等を備えた操作パネル206が取
り付けられている。
【0060】図3は濾過型の空気清浄機の分解図であ
る。同図において、210は本体フレーム201の空気
吸込口であり、モータ211は本体フレーム201の背
部に取り付けられている。なお、モータ211のオン・
オフ動作は、リモコンスイッチ204に代えて、指タッ
チ方式によるメンブレムスイッチ209やその他のスイ
ッチ類とリモコンスイッチ204とを併用するようにし
てもよい。
【0061】後ケース202には、シロッコファン21
2がファン取付金具214と共に取り付けられており、
シロッコファン212はモータ211によって回転駆動
され、空気流を作り出す。この空気流によって、塵埃や
煙,油粒子や微生物や、花粉類や悪臭などを含む室内の
汚れた空気をパネル203より吸い込む。この吸込まれ
た空気は、フィルター215で濾過されて清浄な空気と
なり、シロッコファン212により後ケース202の空
気吐出口213から室内に放出されるというサイクルを
繰り返し行う。発生させる風量は約0.5〜4(m3
分)の間で、4段階に調整することができる。
【0062】フィルター215は本体フレーム201と
パネル203との間にセットされたフィルターで、各種
汚れや臭いを除去するための機能を持たせるために複合
構造となっている。フィルター215と本体フレーム2
01の間に,光源216(東芝ライテック製 冷陰極蛍
光ランプ EC3V36/300T4 照射強度1mw/cm2)が
搭載されている。
【0063】図4にフィルター215の構造を示す。フ
ィルター215は、本体パネル203の側から順に、エレ
クトレット処理されたポリプロピレン製不織布よりなる
集塵フィルター401と活性炭を混紡したポリプロピレ
ン製不織布フィルター402と、集塵フィルター40
1,活性炭フィルター402を一体化しているポリエス
テル製不織布フィルターカバー403よりなり、さらに
アクリル不織布からなり実施例1におけるNo.3の光触
媒Aを形成した光触媒Aフィルター404と光触媒Bを
形成した光触媒Bフィルター405より構成されてい
る。また、光触媒Aフィルター404は灰色無機顔料で
着色されており、光触媒Bフィルター405は青色無機
顔料で着色されている。光源216からの光は光触媒B
フィルター405を照射し、さらに光触媒Aフィルター
404まで達する。
【0064】パネル203の空気吸込口より取り入れた
汚れた空気に含まれる塵埃や、煙,油微粒子や、微生物
や微生物の死骸類,花粉類やNOx,ホルムアルデヒド
など有害物質,アンモニア,アセトアルデヒドなど悪臭
成分等々は、フィルターカバー403,集塵フィルター
401,活性炭フィルター402で、まず捕集される。
前記フィルター401,402,403を通過した微粒
子状汚れ成分,微生物類,有害物質,悪臭成分は光触媒
フィルタ404,405にて捕集し、清浄な空気が排出
される。
【0065】フィルター401,402,403は一度
付着した汚れや悪臭成分は除去できないので,取り外し
できる構造となっており、一定期間で交換する。初期性
能では、0.005μm の粒子を99%以上捕獲し、悪
臭成分もほぼ脱臭できるが、光触媒フィルタ404,4
05によりさらに性能向上する。また、フィルターカバ
ーに抗菌材,抗かび材,抗ウイルス材,脱臭材など添加
してもよい。なお、光触媒フィルターと組み合わせる集
塵システムは、フィルターだけでなく電気集塵装置など
でも可能である。
【0066】光触媒フィルター404,405は、光触
媒での分解が困難な無機物汚れが前段にあるフィルター
401,402,403で除去され、急激に汚れが付着
することがないので、搭載した光源からの光で充分汚れ
が分解され、交換不要である。
【0067】フィルター401,402,403は徐々
に性能劣化してくる。そのような場合も光触媒フィルタ
ー404,405により脱臭,汚れ分解,抗菌ができる
ため、装置全体の性能低下は少ない。さらに、Ti
2 ,TiO2 +ZnOの相乗的な働きで、NOx除去
ができる。
【0068】また、光源を光触媒フィルター404,4
05の後に配置していることにより、光源が汚れて光の
照射強度が低下することも防止できる。なお、若干の汚
れ付着はあるが、光源を光触媒フィルター404,40
5の間に配置し、光が2枚の光触媒フィルターに均一に
照射されるようにすると、光エネルギーを効率良く利用
できる。
【0069】光源を搭載しなくても、本体パネル203
を透明プラスチック部品(例えばテクノポリマー社製:
タフレックス450EB−PT)として、外部からの光
が透過するようにして光触媒フィルター404,405
に光照射できるようにすることも可能である。
【0070】さらに、光触媒フィルター404,405
が取り外せる構造になっていれば、前段に集塵フィルタ
ー401などが配置されていなくても、急激に汚れが付
着した場合、取り外して太陽光で汚れ分解することがで
きる。また、本実施例のフィルターに形成した光触媒は
アクリル樹脂を使用しているため、同じアクリル系樹脂
を使用したフィルターとの密着性に優れ、水洗いが可能
である。水洗いをした場合は、光触媒で分解が困難な無
機物や大きなサイズの塵埃類を除去できる。さらに、水
分があると光分解反応に必要なOHラジカルの発生量が
増し、有機物の分解がより促進される。
【0071】本実施例で述べたことは、空気流を発生さ
せて空気を浄化する部材を備えた物品,空調機や掃除
機,イオン式空気清浄機,換気扇,冷暖房機器などに応
用可能である。
【0072】
【発明の効果】TiO2 を含む光触媒とTiO2 ,Zn
Oを含む光触媒の2種の光触媒よりなる空気浄化膜を形
成し、お互いの相乗効果により、有害物質除去,脱臭,
抗菌,防汚効果の優れた物品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気浄化膜の形態を示す図である。
【図2】空気清浄機外観斜視図である。
【図3】空気清浄機分解図である。
【図4】空気清浄機フィルター分解図である。
【符号の説明】
101…アクリル不織布、102…サンプルNo.3−光
触媒A(TiO2 を含む光触媒)、103…サンプルN
o.3−光触媒B(TiO2 ,ZnOを含む光触媒)、2
01…本体フレーム、202…本体フレームの後ケー
ス、203…本体パネル、204…リモコンスイッチ、
205…赤外線発光部、206…操作パネル、207…
受光センサ、208…セレクトスイッチ、209…メン
ブレムスイッチ、210…空気吸込口、211…モー
タ、212…シロッコファン、214…ファン取付金
具、215…フィルター、216…冷陰極蛍光ランプ、
213…空気吐出口、401…集塵フィルター、402
…活性炭を混紡したポリプロピレン不織布フィルター、
403…ポリエステル製不織布フィルターカバー、40
4…光触媒Aフィルター、405…光触媒Bフィルタ
ー。
フロントページの続き (72)発明者 川口 卓男 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部多賀本部 内 (72)発明者 嶋崎 典子 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部多賀本部 内 (72)発明者 寺山 勝則 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 日 立多賀テクノロジー株式会社内 Fターム(参考) 4C080 AA05 AA07 AA10 BB02 BB05 CC02 CC08 HH05 JJ03 JJ05 JJ06 JJ09 KK08 LL03 MM02 NN22 NN26 QQ11 QQ17 QQ20 4D012 CA09 CA10 CB03 CB09 CD10 CE03 CF10 CG10 CH05 CK06 CK10 4D058 JA12 JA14 JB22 RA19 SA01 SA13 TA02 TA06 TA07 TA08

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イオン化もしくは電動送風機を駆動させ発
    生する空気流によって、室内あるいは屋外の空気と接触
    させる空気浄化膜において、空気流に対して上流側にT
    iO2を含む光触媒膜を有し、下流側にTiO2 およびZ
    nOを含む光触媒膜を有することを特徴とする空気浄化
    膜。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記下流側にあるTiO2 ,ZnOを含む光触媒膜にお
    けるTiO2 :ZnOの組成比が90:10〜50:5
    0であることを特徴とする空気浄化膜。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、 前記下流側にある光触媒膜が、TiO2 ,ZnO、有機
    樹脂を含んでいることを特徴とする空気浄化膜。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項において、 前記上流側にある光触媒膜が、TiO2 と有機樹脂を含
    んでいることを特徴とする空気浄化膜。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の空気浄化
    膜を室内照明光または室外からの太陽光に触れる基材表
    面に備えたことを特徴とする物品。
  6. 【請求項6】請求項1〜4のいずれかに記載の空気浄化
    膜を基材表面に備え、かつ該空気浄化膜に光が照射され
    るよう光源を搭載していることを特徴とする物品。
  7. 【請求項7】請求項6において、 前記光源が紫外線ランプ,蛍光ランプ,LEDランプ,
    白熱電球のいずれかであることを特徴とする物品。
  8. 【請求項8】請求項5〜7のいずれかにおいて、 前記濾過用部材が複数の層から形成されており、少なく
    とも1つの層に前記空気浄化膜が形成されていることを
    特徴とする物品。
  9. 【請求項9】請求項8において、 前記空気浄化膜を形成している部材を備えると共に、集
    塵機能をもつ部材、または吸着機能を持つ部材のいずれ
    か1つあるいは複数を備えたことを特徴とする物品。
  10. 【請求項10】請求項9において、 前記集塵機能を持つ部材がエレクトレット処理してある
    部材であることを特徴とする物品。
  11. 【請求項11】請求項5〜10のいずれかにおいて、 前記空気浄化膜を備えた濾過用部材の素材中に無機系着
    色顔料が分散配合されており、該無機系着色顔料が波長
    400nm〜700nmの領域内に最大吸光ピークを有
    することを特徴とする物品。
  12. 【請求項12】電動送風機を駆動させて発生する空気流
    によって、吸気口により室内の空気を取り入れて、通風
    路中に設けた濾過用部材を通過させて空気中に浮遊する
    ほこりや油粒子や煙,花粉や各種微生物類、あるいは悪
    臭物質や有害ガス等を捕集して清浄化した後に排気口よ
    り排出する空気清浄機において、 前記濾過用部材の中で、室内照明光または室外からの太
    陽光に触れる濾過用部材の表面に、請求項1〜4のいず
    れかに記載の空気浄化膜を形成されていることを特徴と
    する空気清浄機。
  13. 【請求項13】電動送風機を駆動させて発生する空気流
    によって、吸気口により室内の空気を取り入れて、通風
    路中に設けた濾過用部材を通過させて空気中に浮遊する
    ほこりや油粒子や煙,花粉や各種微生物類、あるいは悪
    臭物質や有害ガス等を捕集して清浄化した後に排気口よ
    り排出する空気清浄機において、 前記空気清浄機に光源を具備しており、前記濾過用部材
    の中で、該光源からの光に触れる濾過用部材の表面に、
    請求項1〜4のいずれかに記載の空気浄化膜が形成され
    ていることを特徴とする空気清浄機。
  14. 【請求項14】請求項13において、 前記光源が、紫外線ランプ,蛍光ランプ,LEDラン
    プ,白熱電球のいずれかであることを特徴とする空気清
    浄機。
  15. 【請求項15】請求項12〜14のいずれかにおいて、 前記濾過用部材が複数の層から形成されており、少なく
    とも1つの層に前記空気浄化膜が形成されていることを
    特徴とする空気清浄機。
  16. 【請求項16】請求項15において、 前記空気浄化膜を形成している部材を備えると共に、集
    塵機能をもつ部材、または吸着機能を持つ部材をいずれ
    か1つあるいは複数を備えたことを特徴とする空気清浄
    機。
  17. 【請求項17】請求項16において、 前記集塵機能を持つ部材がエレクトレット処理してある
    部材であることを特徴とする空気清浄機。
  18. 【請求項18】請求項16または17において、 前記吸気口より排気口に向かって、集塵機能を持つ部
    材,空気浄化膜を形成した部材,光源の順に配置されて
    いることを特徴とする空気清浄機。
  19. 【請求項19】請求項12〜18のいずれかにおいて、 前記空気浄化膜を備えた濾過用部材の素材中に無機系着
    色顔料が分散配合されており、該無機系着色顔料が波長
    400nm〜700nmの領域内に最大吸光ピークを有
    することを特徴とする空気清浄機。
  20. 【請求項20】請求項12〜19のいずれかにおいて、 前記空気浄化膜を形成した濾過用部材が空気清浄機本体
    に対して着脱可能なことを特徴とする空気清浄機。
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