JP2000101929A - 固体撮像素子の制御方法 - Google Patents

固体撮像素子の制御方法

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JP2000101929A
JP2000101929A JP10265067A JP26506798A JP2000101929A JP 2000101929 A JP2000101929 A JP 2000101929A JP 10265067 A JP10265067 A JP 10265067A JP 26506798 A JP26506798 A JP 26506798A JP 2000101929 A JP2000101929 A JP 2000101929A
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substrate
charge
photoelectric conversion
charges
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JP10265067A
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English (en)
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Kazuhiro Kawajiri
和廣 川尻
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Fujifilm Holdings Corp
Fujifilm Microdevices Co Ltd
Original Assignee
Fujifilm Microdevices Co Ltd
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画素毎のばらつきが少ない画像信号を生成す
ることができる固体撮像素子の制御方法を提供すること
を課題とする。 【解決手段】 第1の光電変換素子行及び第2の光電変
換素子行を含み光電変換を行う2次元配列の光電変換素
子及び電荷を転送する電荷転送路を有する基板と、基板
内の電荷を除去するために基板に所定の電圧を印加する
ための電源とを含む固体撮像素子の制御方法であって、
基板に第1の電圧を印加することにより光電変換素子を
第1の飽和電荷蓄積量に制御し、光電変換素子が所定時
間受光した光を電荷に変換して蓄積する工程と、基板に
第2の電圧を印加することにより光電変換素子を第1の
飽和電荷蓄積量よりも多い第2の飽和電荷蓄積量に制御
し、光電変換素子に蓄積されている電荷のリーク量を少
なくする工程とを含む固体撮像素子の制御方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像素子に関
し、特に電荷を読み出して転送する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、電子式撮影カメラの構成を示す
図である。
【0003】レンズ31は、メカシャッタ32を介し
て、被写体30を固体撮像素子33上に結像する。メカ
シャッタ32は、通常閉じており、メカシャッタボタン
40が押されると所定時間だけ開く。メカシャッタ32
が開いているときには、被写体30からの光が固体撮像
素子33上に到達し、メカシャッタ32が閉じていると
きには被写体30からの光が固体撮像素子33上へ到達
する前に遮られる。
【0004】スイッチ回路41は、スイッチSWと抵抗
42と定電圧電源43を有する。シャッタボタン40が
押されると、スイッチSWが閉じ、抵抗42に電流が流
れる。抵抗42に電流が流れると、所定の電圧がカメラ
制御部46に印加される。スイッチ回路41は、メカシ
ャッタボタン40が押されたタイミングをカメラ制御部
46に伝える。
【0005】カメラ制御部46は、メカシャッタボタン
40が押されたタイミングを基にして、CCDドライバ
34および画像処理部35を制御する。電源45は、電
子式撮影カメラを動作させるためのものである。
【0006】固体撮像素子33は、フォトダイオードと
電荷転送路(CCD)を有する。フォトダイオードは、
画素に相当し、垂直方向および水平方向の2次元マトリ
ックス状に配列され、受光部に照射される光を電荷に変
換し、いわゆる光電変換を行う。電荷転送路は、各フォ
トダイオードにより変換された電荷を転送し、画像処理
部35に出力する。画像処理部35は、固体撮像素子3
3から供給されたアナログの電荷量をデジタルの電荷量
に変換し、画像信号を出力する。
【0007】図3は、図2に示す固体撮像素子33の平
面図である。光電変換素子PD1,PD2は、例えばフ
ォトダイオードであり、2次元マトリックス状に多数配
列される。フォトダイオードPD1は、奇数番目の行を
構成するフォトダイオードである。フォトダイオードP
D2は、偶数番目の行を構成するフォトダイオードであ
る。以下、フォトダイオードPD1及びPD2を総称し
て又は個々を、フォトダイオードPDという。
【0008】フォトダイオードPDは、受光した光を電
荷に変換する。垂直電荷転送路(VCCD)22は、フ
ォトダイオードPDから電荷を読み出し、その電荷を垂
直方向に転送する。具体的には、駆動パルスφVに応じ
て電荷を上から下の方向に転送する。
【0009】水平電荷転送路(HCCD)23は、垂直
電荷転送路22から電荷を受け取り、その電荷を水平方
向に転送する。具体的には、駆動パルスφHに応じて、
電荷を右から左の方向に転送する。
【0010】アンプ24は、水平電荷転送路23から電
荷を受け、その電荷量に応じた電圧を出力する。アンプ
24からは、画像信号が出力される。2次元配列された
フォトダイオード21は、画像を構成する画素に相当す
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】固体撮像素子33は、
例えばNTSC規格の1フレーム画像に対応し、垂直方
向に492個、水平方向に660個のフォトダイオード
PDを有する。ただし、図では、フォトダイオードPD
の数を省略している。
【0012】1フレームは、第1フィールドと第2フィ
ールドとからなる。第1フィールドは、奇数番目の行の
フォトダイオードPD1で構成される画像である。第2
フィールドは、偶数番目の行のフォトダイオードPD2
で構成される画像である。
【0013】インタラインCCDの制御方法を説明す
る。まず、全てのフォトダイオードPD1及びPD2に
所定時間だけ光を照射する。フォトダイオードPD1及
びPD2は、光電変換を行い、電荷を蓄積する。
【0014】次に、フォトダイオードPD1に蓄積され
た電荷のみを垂直電荷転送路22に読み出す。読み出さ
れた電荷は、垂直電荷転送路22及び水平電荷転送路2
3により転送される。アンプ24は、フォトダイオード
PD1に対応する第1フィールドの画像信号を出力す
る。
【0015】次に、フォトダイオードPD2に蓄積され
た電荷のみを垂直電荷転送路22に読み出す。読み出さ
れた電荷は、垂直電荷転送路22及び水平電荷転送路2
3により転送される。アンプ24は、フォトダイオード
PD2に対応する第2フィールドの画像信号を出力す
る。
【0016】フォトダイオードPD1は、所定時間の光
照射後、すぐに垂直電荷転送路22に読み出されるの
で、フォトダイオードPD1に電荷が蓄積されている時
間は比較的短い。
【0017】それに対し、フォトダイオードPD2は、
所定時間の光照射後、すぐには読み出されない。すなわ
ち、上記のフォトダイオードPD1の電荷の読み出し及
び転送が行われた後に、フォトダイオードPD2の読み
出しが行われる。フォトダイオードPD2は、比較的長
い時間電荷を蓄積している。
【0018】フォトダイオードPD2は、比較的長時間
電荷を蓄積してるので、その間に電荷がリークする。そ
の結果、フォトダイオードPD1からなる第1フィール
ドの画像信号に比べ、フォトダイオードPD2からなる
第2フィールドの画像信号は小さな信号になる。第1及
び第2のフィールドからなるフレーム画像は、奇数行の
画素(第1フィールド)が明るく、偶数行の画素(第2
フィールド)が暗くなり、画質が劣化してしまう。
【0019】本発明の目的は、画素毎のばらつきが少な
い画像信号を生成することができる固体撮像素子の制御
方法を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点によれ
ば、光電変換を行う光電変換素子及び電荷を転送する電
荷転送路を有する基板と、基板内の電荷を除去するため
に基板に所定の電圧を印加するための電源とを含む固体
撮像素子の制御方法であって、(a)基板に第1の電圧
を印加することにより光電変換素子を第1の飽和電荷蓄
積量に制御する工程と、(b)前記第1の電圧を印加し
た状態で、光電変換素子が所定時間受光した光を電荷に
変換して蓄積する工程と、(c)前記所定時間受光した
後、基板に第2の電圧を印加することにより光電変換素
子を前記第1の飽和電荷蓄積量よりも多い第2の飽和電
荷蓄積量に制御し、光電変換素子に蓄積されている電荷
のリーク量を少なくする工程と、(d)基板に第3の電
圧を印加することにより前記第1の飽和電荷蓄積量より
も多くかつ前記第2の飽和電荷蓄積量以下の第3の飽和
電荷蓄積量に光電変換素子を制御し、前記光電変換素子
に蓄積された電荷を電荷転送路に読み出す工程と、
(e)前記第3の電圧を基板に印加した状態で、前記電
荷転送路上の電荷を転送する工程とを含む固体撮像素子
の制御方法が提供される。
【0021】第1の電圧を基板に印加した状態で、光電
変換素子が光を電荷に変換して蓄積することにより、光
電変換素子の飽和電荷蓄積量を比較的少なくする。その
後、基板に第2の電圧を印加することにより、光電変換
素子の飽和電荷蓄積量を比較的多くし、光電変換素子に
蓄積されている電荷のリーク量を少なくする。
【0022】本発明の他の観点によれば、光電変換を行
う第1の光電変換素子行及び第2の光電変換素子行を含
む2次元配列の光電変換素子群及び電荷を転送する電荷
転送路を有する基板と、基板内の電荷を除去するために
基板に所定の電圧を印加するための電源とを含む固体撮
像素子の制御方法であって、(a)基板に第1の電圧を
印加することにより光電変換素子を第1の飽和電荷蓄積
量に制御する工程と、(b)前記第1の電圧を印加した
状態で、光電変換素子が所定時間受光した光を電荷に変
換して蓄積する工程と、(c)前記第1の光電変換素子
行に蓄積された電荷を電荷転送路に読み出す工程と、
(d)基板に第2の電圧を印加することにより光電変換
素子を前記第1の飽和電荷蓄積量よりも多い第2の飽和
電荷蓄積量に制御し、光電変換素子に蓄積されている電
荷のリーク量を少なくする工程と、(e)前記第2の光
電変換素子行に蓄積された電荷を電荷転送路に読み出す
工程とを含む固体撮像素子の制御方法が提供される。
【0023】第1の光電変換素子行に蓄積された電荷を
電荷転送路に読み出した後、第2の電圧を印加すること
により第2の光電変換素子行に蓄積されている電荷のリ
ーク量を少なくすることができる。これにより、第1及
び第2の光電変換素子行に蓄積される信号レベル差を小
さくすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施例による固
体撮像素子を示し、図3に示す固体撮像素子33のI−
I線に沿う断面図である。図3のフォトダイオードPD
1を含む断面図とフォトダイオードPD2を含む断面図
はほぼ同じである。フォトダイオードPD1の断面図の
例を以下に示す。
【0025】n型シリコン基板1の表面に、p型ウエル
2が形成される。p型ウエル2の表面部分にフォトダイ
オードPD1を構成するn型領域3及び垂直転送路22
を構成するn型領域4が形成される。n型領域3とその
左隣のn型領域4との間には、チャンネルストップ領域
を構成するp+ 型領域5が形成されている。
【0026】垂直電荷転送路22を構成するn型領域4
の上には、絶縁膜6を介してシフトゲート電極7が形成
される。シフトゲート電極7には、シフトゲート信号S
G1が供給される。所定値以上の正電位のシフトゲート
信号SGが供給されると、フォトダイオードPD1に蓄
積されている電荷は垂直電荷転送路22に読み出され
る。
【0027】n型基板1は、正極性の可変電源Vodに
接続される。p型ウエル2は、グランドに接続される。
【0028】入射光8は、フォトダイオードPD1に入
射する。光照射によってn型領域3に電荷が溜まる。n
型領域3に電荷が溜まり過ぎると、電子9はn型領域3
からn型基板1にオーバーフローする。この構造を縦型
オーバーフロードレイン構造という。
【0029】なお、縦型オーバーフロードレイン構造の
代わりに、横型オーバーフロードレイン構造を採用して
もよい。横型オーバーフロードレイン構造は、例えば、
特開平5−236354号公報の図2及びその説明に示
されているものを用いることができる。
【0030】図1の右側に示すグラフは、基板電圧Vo
dに応じた電位を示す。横軸は電位を示し、縦軸は固体
撮像素子の深さ方向(垂直方向)の位置を示す。
【0031】基板電圧Vodの大きさを変更すると、フ
ォトダイオードPD1の飽和電荷量が変わる。基板電圧
Vodを低い電圧Vod1に制御した場合と高い電圧V
od2に制御した場合を示す。低い基板電圧Vod1で
は飽和電荷量Q1が多く、高い基板電圧Vod2では飽
和電荷量Q2が少ない。
【0032】そこで、フォトダイオードPD1及びPD
2(PD)に光8を照射する期間では、比較的高い基板
電圧Vod2を印加し、フォトダイオードPDの飽和電
荷量を比較的少ない量Q2にする。次に、メカシャッタ
32(図2)を閉じ、フォトダイオードPDへの光照射
を終了する。その後、比較的低い基板電圧Vod1を印
加し、フォトダイオードPDの飽和電荷量を比較的多い
量Q1にする。
【0033】所定時間の光照射後に、フォトダイオード
PDの飽和電荷量を多くすることにより、フォトダイオ
ードPDに蓄積されている電荷のリーク量を少なくする
ことができる。以下、その理由を説明する。
【0034】図4は、図1の右側のグラフを90°左に
回転させたグラフである。ただし、図4の縦軸は電子に
対するポテンシャルVを示し、図1の横軸の電位とは軸
方向が逆である。図4の横軸は、基板の深さ位置を示
し、左側が浅い方向であり、右側が深い方向である。
【0035】ポテンシャルVodは、基板に印加される
基板電圧に相当する。電荷Qは、フォトダイオードに蓄
積される電荷である。ポテンシャルVpdは、フォトダ
イオードの電荷蓄積部に蓄積される電荷のポテンシャル
であり、蓄積電荷Qの量により変化する。ポテンシャル
Vpbは、ポテンシャルバリアpbのポテンシャルであ
る。フォトダイオードに蓄積される電荷Qが増えると、
やがて電荷Qはポテンシャルバリアpbを超えて基板に
オーバーフローする。この時、蓄積電荷Qのポテンシャ
ルVpdはポテンシャルバリアpbのポテンシャルVp
bと同じになる。
【0036】しかし、蓄積電荷QのポテンシャルVpd
がポテンシャルバリアpbのポテンシャルVpbより小
さくても、電荷Qの一部はポテンシャルバリアpbを超
えて基板にリークする。このリーク電荷量qは、次式
(1)のように、蓄積電荷QのポテンシャルVpdとポ
テンシャルバリアpbのポテンシャルVpbに依存す
る。
【0037】 リーク電荷量q∝exp{−e×(Vpb−Vpd)/kT} ・・・(1)
【0038】ここで、図1の右側のグラフに示すよう
に、基板電圧Vodを小さくすると、ポテンシャルバリ
アpbのポテンシャルVpbが高くなる。すなわち、飽
和電荷蓄積量が多くなり、上式(1)中の(Vpb−V
pd)が大きくなる。上式(1)中のkTは、常温で
は、約0.026eVである。(Vpb−Vpd)を
0.1V大きくするだけでも、リーク電荷量qは約1/
47に減少する。
【0039】時間に対する電圧減衰量dVは、次式
(2)により表されると考えられる。 dV=α×dt×exp{e×(Vpd−Vpb)/kT} ・・・(2)
【0040】この減衰時には、Vpd−Vpb=0であ
る。例えば、1/15秒(66m秒)の間に、530m
Vから400mVに下がる。この時、電圧減衰量dV
は、130mV(0.13V)である。これらの値を式
(2)に代入すると、次式(3)が得られる。
【0041】 0.13=α×(1/15) α=1.95 ・・・(3)
【0042】図3において、フォトダイオードPD1を
読み出してから、次にフォトダイオードPD2を読み出
すまでの時間が1/15秒であるとする。この1/15
秒間の電圧減衰を5%以内に抑えることが好ましい。以
下、この条件を満たすための(Vpd−Vpb)を求め
る。これらの条件を、上式(2)に代入する。ここで、
β=(Vpd−Vpb)/kTとする。
【0043】0.05×0.53=1.95×(1/1
5)×exp(β)exp(β)=0.05×0.53
×15/1.95=0.2038 β=−1.59 Vpb−Vpd=0.041
【0044】以上のように、(Vpb−Vpd)を0.
041V以上にすれば、電圧の減衰を5%以下に抑える
ことができる。
【0045】次に、同様に、電圧の減衰を1%以下に抑
えるための(Vpb−Vpd)を求める。
【0046】exp(β)=0.028 β=−3.58 Vpb−Vpd=0.093V
【0047】以上のように、(Vpb−Vpd)を0.
093V以上にすれば、電圧の減衰を1%以下に抑える
ことができる。
【0048】基板電圧Vodを小さくすることにより、
(Vpb−Vpd)を大きくすることができる。(Vp
b−Vpd)を大きくすることにより、リーク電荷量を
小さくし、電圧の減衰を小さくすることができる。
【0049】フォトダイオードPDに所定時間だけ光を
照射した後、フォトダイオードPDに電荷が蓄積されて
いる間、基板電圧Vodを小さくすることにより、フォ
トダイオードPDに蓄積されている電荷のリーク量を少
なくすることができる。
【0050】これにより、フォトダイオードPD1とP
D2の電荷のリーク量の差は小さくなり、画質が向上す
る。すなわち、フレーム画像において、奇数行の画素
(第1フィールド)の明るさと偶数行の画素(第2フィ
ールド)の明るさはほとんど差がなくなる。次に、その
制御方法を説明する。
【0051】図5は、図1の固体撮像素子33の第1の
制御例を示す信号のタイミングチャートである。
【0052】メカシャッタ信号MCは、ローレベルのと
きにメカシャッタ32(図2)が閉じてフォトダイオー
ドが遮光され、ハイレベルのときにメカシャッタ32が
開いてフォトダイオードの受光部が受光する。
【0053】垂直電荷転送路駆動パルスφVは、図3に
示すように、垂直電荷転送路22を駆動するためのパル
スである。水平電荷転送路駆動パルスφHは、図3に示
すように、水平電荷転送路23を駆動するためのパルス
である。
【0054】シフトゲートパルスSG1は、図1に示す
シフトゲート7に供給されるパルスであり、フォトダイ
オードPD1から垂直電荷転送路22に電荷を読み出す
ためのパルスである。シフトゲートパルスSG2は、フ
ォトダイオードPD2から垂直電荷転送路22に電荷を
読み出すためのパルスである。
【0055】基板電圧Vodは、図1に示すn型基板1
に印加される電圧である。基板電圧Vodのバイアス電
圧は、標準電圧Vod2又は低電圧Vod1に制御され
る。そのバイアス電圧に電子シャッタパルスSHを加算
した電圧が基板電圧Vodになる。
【0056】電子シャッタパルスSHは、高い基板電圧
Vod3を生成するためのパルスであり、フォトダイオ
ードに蓄積された電荷を全てn型基板1に掃き出す役割
を有する。
【0057】まず、不要電荷除去期間T1(時刻t1〜
t3)では、フォトダイオードPD、垂直及び水平電荷
転送路22,23上の不要電荷を除去する。以下、具体
的な動作を説明する。
【0058】駆動パルスφVとしてφV1を垂直電荷転
送路22に供給すると、垂直電荷転送路22は垂直方向
に不要電荷を転送する。駆動パルスφHとしてφH1を
水平電荷転送路23に供給すると、水平電荷転送路23
は垂直電荷転送路22から受けた不要電荷を水平方向に
転送し、外部に掃きだす(図3参照)。
【0059】基板電圧Vodは、標準バイアス電圧Vo
d2上に所定周期の電子シャッタパルスSHが重畳され
た電圧である。その結果、基板電圧Vodには、バイア
ス電圧Vod2上に所定周期のパルスVod3が現れ
る。パルス電圧Vod3は、例えば20〜30Vであ
る。
【0060】パルス電圧Vod3が印加されると、フォ
トダイオードPDに蓄積されている不要電荷はn型基板
1に掃き出され、フォトダイオードPDは初期化され
る。
【0061】なお、電圧Vod3は、必ずしも複数のパ
ルスで構成する必要はなく、所定の期間中に電圧Vod
3を維持するようにしてもよい。ただし、高電圧Vod
3を所定時間印加するには、大きな電源を必要とする。
それに対し、所定周期のパルスVod3は、コンデンサ
の充放電特性を利用することにより、小型の回路で容易
に実現することができる。
【0062】メカシャッタ信号MCは、撮影者がシャッ
タボタン40(図2)を押すことにより時刻t2にハイ
レベルとなり、メカシャッタ32が開く。メカシャッタ
32が開く時刻t2から所定時間経過後の時刻t4に、
メカシャッタ信号MCがローレベルになり、メカシャッ
タ32が閉じる。
【0063】時刻t2は、フォトダイオードPDへの光
照射の開始時刻である。ただし、その後、時刻t3まで
は、基板電圧VodにシャッタパルスVod3が印加さ
れているので、フォトダイオードPD内の電荷は、基板
に掃きだされる。
【0064】電荷蓄積期間T2(時刻t3〜t4)で
は、フォトダイオードPDに必要な電荷を蓄積する。電
荷蓄積期間T2の開始時刻t3は、期間T1中の複数の
シャッタパルスVod3のうちの最後のシャッタパルス
Vod3が印加され、フォトダイオードPDが初期化さ
れた時刻である。電荷蓄積時間T2の終了時刻t4は、
メカシャッタ32が閉じて、フォトダイオードPDが遮
光された時刻である。この期間T2では、基板電圧Vo
dが標準電圧Vod2に制御される。
【0065】メカシャッタ32が閉じた時刻t4の後の
時刻t5において、基板電圧Vodを標準電圧Vod2
よりも低い電圧Vod1に変更する。基板に低電圧Vo
d1を印加することにより、フォトダイオードPDに蓄
積されている電荷のリーク量を少なくすることができ
る。
【0066】次に、不要電荷除去期間T3(時刻t5〜
t6)では、垂直及び水平電荷転送路22,23上の不
要電荷を除去する。転送路22,23には、電荷蓄積期
間T2中にフォトダイオードPDから洩れた不要電荷が
蓄積されることがあるので、その不要電荷を除去する。
以下、具体的な動作を説明する。
【0067】駆動パルスφV2を垂直電荷転送路22に
供給すると、垂直電荷転送路22は垂直方向に不要電荷
を転送する。駆動パルスφH2を水平電荷転送路23に
供給すると、水平電荷転送路23は垂直電荷転送路22
から受けた不要電荷を水平方向に転送し、外部に掃きだ
す(図3参照)。
【0068】次に、電荷読み出し期間T4(時刻t7〜
t12)では、フォトダイオードPDに蓄積されている
電荷を読み出し、外部に出力する。以下、具体的な動作
を説明する。
【0069】時刻t7において、シフトゲート信号SG
1を供給し、奇数行のフォトダイオードPD1に蓄積さ
れている電荷を垂直電荷転送路22に読み出す。その
後、駆動パルスφV3及びφH3を供給すると、垂直及
び水平電荷転送路22,23は奇数行の電荷を転送す
る。アンプ24は、転送された電荷の電荷量に応じて、
第1フィールドの画像信号を出力する。
【0070】次に、時刻t10において、シフトゲート
信号SG2を供給し、偶数行のフォトダイオードPD2
に蓄積されている電荷を垂直電荷転送路22に読み出
す。その後、駆動パルスφV4及びφH4を供給する
と、垂直及び水平電荷転送路22,23は偶数行の電荷
を転送する。アンプ24は、転送された電荷の電荷量に
応じて、第2フィールドの画像信号を出力する。
【0071】その後、時刻t12において、基板電圧V
odを標準電圧Vod2に戻す。以上のように、電荷蓄
積期間T2の後、基板電圧Vodを標準電圧Vod2か
ら低電圧Vod1に変更することにより、フォトダイオ
ードPDに蓄積されている電荷のリーク量を少なくする
ことができる。
【0072】これにより、フォトダイオードPD1とP
D2に蓄積された電荷のリーク量の差を少なくすること
ができ、第1フィールドと第2フィールドの画像信号の
レベル差を小さくすることができる。その結果、画質の
劣化を防止することができる。
【0073】次に、基板電圧Vodを変化させない場合
と基板電圧Vodを変化させた場合の測定結果を示す。
具体的には、奇数行のフォトダイオードPD1から読み
出した信号の電圧と偶数行のフォトダイオードPD2か
ら読み出した信号の電圧を測定した。
【0074】まず、基板電圧Vodを変化させない場合
を説明する。時刻t5〜t12の基板電圧Vodを標準
電圧Vod2にし、その他は図5に示すタイミングチャ
ートに従い、測定を行った。
【0075】奇数行のフォトダイオードPD1の飽和信
号の電圧は500mVとして出力された。一方、偶数行
のフォトダイオードPD2の飽和信号の電圧は450m
Vとして出力された。フォトダイオードPD2の信号
は、フォトダイオードPD1の信号に比べて50mV低
下した。
【0076】次に、基板電圧Vodを変化させた場合を
説明する。上記の図5に示すタイミングチャートに従
い、測定を行った。この際、低電圧Vod1を標準電圧
Vod2よりも2V低くして、測定を行った。
【0077】奇数行のフォトダイオードPD1の飽和信
号の電圧は500mVとして出力された。一方、偶数行
のフォトダイオードPD2の飽和信号の電圧は495m
Vとして出力された。フォトダイオードPD2の信号
は、フォトダイオードPD1の信号に比べて5mV低下
した。
【0078】以上のように、基板電圧Vodを変化させ
ない場合は、50mVに相当する電荷のリークが生じた
が、図5に示す第1の制御例によれば、5mVに相当す
る電荷のリーク量に抑えることができた。
【0079】なお、図1において、フォトダイオードP
Dを構成するn型領域3の深さは約3〜4μmであり、
垂直電荷転送路22を構成するn型領域4の深さは約
0.5〜1μmである。n型領域4の深さは、n型領域
3のものに比べて浅いので、基板電圧Vodを変えて
も、垂直電荷転送路22はほとんど影響を受けない。
【0080】ただし、基板電圧Vodを低くしすぎる
と、シフトゲートパルスSG1及びSG2を印加して
も、フォトダイオードPD1及びPD2から垂直電荷転
送路22へ電荷を読み出すことができなくなってしまう
ことがある。その場合は、シフトゲートパルスSG1及
びSG2の電圧を大きくすればよい。
【0081】しかし、シフトゲートパルスSG1及びS
G2の電圧は変えたくない場合がある。図6〜8に、シ
フトゲートパルスSG1及びSG2の電圧を変えずに、
フォトダイオードPD1及びPD2から電荷を読み出す
方法を示す。
【0082】図6は、図1の固体撮像素子33の第2の
制御例を示す信号のタイミングチャートである。第1の
制御例(図5)のタイミングチャートと異なる部分のみ
を説明する。
【0083】不要電荷除去期間T3(時刻t5〜t6)
では、第1の制御例(図5)と同様に、基板電圧Vod
を低電圧Vod1に制御し、フォトダイオードPDに蓄
積されている電荷のリーク量を少なくする。
【0084】次に、時刻t6で、基板電圧Vodを電圧
Vod4に上げる。電圧Vod4は、低電圧Vod1よ
りも大きく、かつ標準電圧Vod2以下のバイアス電圧
である。基板電圧Vodを低電圧Vod1にすると、フ
ォトダイオードPDから電荷を読み出すことが困難な場
合であっても、基板電圧Vodを電圧Vod4にするこ
とにより、フォトダイオードPDから電荷を読み出すこ
とが可能になる。
【0085】次に、時刻t7において、基板電圧Vod
4の状態で、シフトゲートパルスSG1を供給し、フォ
トダイオードPD1から垂直電荷転送路22へ電荷を読
み出す。その後、駆動パルスφV3及びφH3に応じ
て、垂直及び水平電荷転送路22及び23は電荷を転送
する。
【0086】次に、時刻t10において、基板電圧Vo
d4の状態で、シフトゲートパルスSG2を供給し、フ
ォトダイオードPD2から垂直電荷転送路22へ電荷を
読み出す。その後、駆動パルスφV4及びφH4に応じ
て、垂直及び水平電荷転送路22及び23は電荷を転送
する。
【0087】次に、時刻t12において、基板電圧をV
odを標準電圧Vod2に戻す。以上のように、基板電
圧Vod4の状態で、シフトゲートパルスSG1及びS
G2を供給することにより、フォトダイオードPD1及
びPD2から容易に電荷を読み出すことができる。ただ
し、フォトダイオードPDに蓄積されている電荷のリー
ク量は、第1の制御例(図5)に比べて少し多い。
【0088】次に、第2の制御例(図6)に従い、奇数
行のフォトダイオードPD1から読み出した信号の電圧
と偶数行のフォトダイオードPD2から読み出した信号
の電圧を測定した結果を示す。電圧Vod4を標準電圧
Vod2と同じ電圧に設定して、測定を行った。
【0089】奇数行のフォトダイオードPD1の飽和信
号の電圧は500mVとして出力された。一方、偶数行
のフォトダイオードPD2の飽和信号の電圧は490m
Vとして出力された。フォトダイオードPD2の信号
は、フォトダイオードPD1の信号に比べて10mV低
下した。
【0090】以上のように、基板電圧Vodを変化させ
ない場合は、50mVに相当する電荷のリークが生じた
が、図6に示す第2の制御例によれば、10mVに相当
する電荷のリーク量に抑えることができた。
【0091】図7は、図1の固体撮像素子33の第3の
制御例を示す信号のタイミングチャートである。第1の
制御例(図5)のタイミングチャートと異なる部分のみ
を説明する。
【0092】不要電荷除去期間T3(時刻t5〜t6)
では、第1の制御例(図5)と同様に、基板電圧Vod
を低電圧Vod1に制御し、フォトダイオードPDに蓄
積されている電荷のリーク量を少なくする。
【0093】次に、時刻t6〜t8の間、基板電圧Vo
dを電圧Vod4に上げる。電圧Vod4は、低電圧V
od2よりも大きく、かつ標準電圧Vod2以下のバイ
アス電圧である。
【0094】次に、時刻t6〜t8の間の時刻t7にお
いて、基板電圧Vod4の状態で、シフトゲートパルス
SG1を供給し、フォトダイオードPD1から垂直電荷
転送路22へ電荷を読み出す。その後、駆動パルスφV
3及びφH3に応じて、垂直及び水平電荷転送路22及
び23は電荷を転送する。
【0095】次に、時刻t8〜t9において、基板電圧
Vodを低電圧Vod1に下げ、フォトダイオードPD
2に蓄積されている電荷のリークを防止する。
【0096】次に、時刻t9〜t11の間、基板電圧V
odを再び電圧Vod4に上げ、時刻t9〜t11の間
の時刻t10において、基板電圧Vod4の状態で、シ
フトゲートパルスSG2を供給し、フォトダイオードP
D2から垂直電荷転送路22へ電荷を読み出す。その
後、駆動パルスφV4及びφH4に応じて、垂直及び水
平電荷転送路22及び23は電荷を転送する。
【0097】次に、時刻t11〜t12の間、基板電圧
Vodを低電圧Vod1に下げ、時刻t12で基板電圧
Vodを標準電圧Vod2に戻す。
【0098】なお、時刻t11〜t12では、既にフォ
トダイオードPD1及びPD2から電荷が読み出された
後なので、フォトダイオードPD1及びPD2に蓄積さ
れている電荷のリークを考える必要がない。
【0099】したがって、時刻t11〜t12では、基
板電圧Vodを電圧Vod4又はVod2に制御しても
よい。
【0100】以上のように、シフトゲートパルスSG1
及びSG2を供給する期間のみ、基板電圧Vodを電圧
Vod4にすることにより、フォトダイオードPD1及
びPD2から容易に電荷を読み出すことができ、かつ、
第2の制御例(図6)よりもフォトダイオードPDのリ
ーク電荷量を少なくすることができる。
【0101】図8は、図1の固体撮像素子33の第4の
制御例を示す信号のタイミングチャートである。第1の
制御例(図5)のタイミングチャートと異なる部分のみ
を説明する。
【0102】不要電荷除去期間T3(時刻t5〜t6)
では、基板電圧Vodを標準電圧Vod2にし、その後
の時刻t8〜t9の間、基板電圧Vodを標準電圧Vo
d2から低電圧Vod1に下げ、フォトダイオードPD
2に蓄積されている電荷のリークを少なくする。時刻t
8の前の時刻t7において、基板電圧Vod2の状態
で、シフトゲートパルスSG1を供給し、フォトダイオ
ードPD1から垂直電荷転送路22へ電荷を読み出す。
その後、駆動パルスφV3及びφH3により、垂直及び
水平電荷転送路22及び23は電荷を転送する。
【0103】次に、時刻t9において、基板電圧Vod
を標準電圧Vod2に上げ、その後、時刻t10におい
て、基板電圧Vod2の状態で、シフトゲートパルスS
G2を供給し、フォトダイオードPD2から垂直電荷転
送路22へ電荷を読み出す。その後、駆動パルスφV4
及びφH4に応じて、垂直及び水平電荷転送路22及び
23は電荷を転送する。
【0104】以上のように、シフトゲートパルスSG1
を供給した後、かつシフトゲートパルスSG2を供給す
る前の間のみ、基板電圧Vodを低電圧Vod1に下げ
ることにより、フォトダイオードPD2のリーク電荷量
を少なくし、かつ、フォトダイオードPD1及びPD2
から容易に電荷を読み出すことができる。
【0105】図9は、図1の固体撮像素子33の第5の
制御例を示す信号のタイミングチャートである。第1の
制御例(図5)のタイミングチャートと異なる部分のみ
を説明する。時刻t5〜t10において、基板電圧Vo
dを低電圧Vod1に下げることにより、フォトダイオ
ードPD1及びPD2に蓄積されている電荷のリーク量
を少なくすることができる。
【0106】時刻t10でシフトゲートパルスSG2に
よりフォトダイオードPD2から電荷を読み出した後
は、フォトダイオードPD2に蓄積されている電荷のリ
ークを考慮する必要はない。したがって、時刻t10以
後に基板電圧Vodを標準電圧Vod2に戻せばよい。
【0107】第2の制御例(図6)においても、上記と
同様に、時刻t10以後であればいつ基板電圧Vodを
標準電圧Vod2に戻してよい。
【0108】以上のように、本実施例によれば、電荷蓄
積期間T2の後、基板電圧Vodを低電圧Vod1に下
げ、フォトダイオードの飽和電荷蓄積量を多くすること
により、フォトダイオードに蓄積されている電荷のリー
ク量を少なくすることができる。
【0109】また、フォトダイオードPD1及びPD2
に蓄積されている電荷を垂直電荷転送路22に読み出し
た後に、基板電圧Vodを標準電圧Vod2に戻せばよ
い。
【0110】基板電圧Vodを低くすると、フォトダイ
オードPD1及びPD2から電荷を読み出し難くなる場
合には、その読み出し期間の間は基板電圧Vodを電圧
Vo1よりも大きくかつ電圧Vod2以下の電圧Vod
4に制御すればよい。
【0111】固体撮像素子は、縦型オーバーフロードレ
イン構造又は横型オーバーフロードレイン構造のいずれ
でもよい。いずれの場合でも、基板に印加する電圧を制
御することにより、フォトダイオードPDの飽和電荷蓄
積量又はポテンシャルバリアを制御すればよい。飽和電
荷蓄積量を多くすることは、ポテンシャルバリアを高く
することに相当し、飽和電荷蓄積量を少なくすること
は、ポテンシャルバリアを低くすることに相当する。
【0112】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1の電圧を基板に印加した状態で、光電変換素子が光
を電荷に変換して蓄積することにより、光電変換素子の
飽和電荷蓄積量を比較的少なくする。その後、基板に第
2の電圧を印加することにより、光電変換素子に蓄積さ
れている電荷のリーク量を少なくすることができる。
【0114】また、第1の光電変換素子行に蓄積された
電荷を電荷転送路に読み出した後、第2の電圧を印加す
ることにより第2の光電変換素子行に蓄積されている電
荷のリーク量を少なくすることができる。これにより、
第1及び第2の光電変換素子行に蓄積される信号レベル
差を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による固体撮像素子の断面図で
ある。
【図2】電子式撮影カメラの構成を示すブロック図であ
る。
【図3】固体撮像素子の平面図である。
【図4】基板の深さ位置に対するポテンシャルを示すグ
ラフである。
【図5】固体撮像素子の第1の制御例を示す信号のタイ
ミングチャートである。
【図6】固体撮像素子の第2の制御例を示す信号のタイ
ミングチャートである。
【図7】固体撮像素子の第3の制御例を示す信号のタイ
ミングチャートである。
【図8】固体撮像素子の第4の制御例を示す信号のタイ
ミングチャートである。
【図9】固体撮像素子の第5の制御例を示す信号のタイ
ミングチャートである。
【符号の説明】
1 n型基板 2 p型ウエル 3,4 n型領域 5 p+ 型領域 6 絶縁膜 7 シフトゲート電極 8 光 9 電子 11 境界 PD 光電変換素子 22 垂直電荷転送路 23 水平電荷転送路 24 出力アンプ 30 被写体 31 レンズ 32 メカシャッタ 33 固体撮像素子 34 CCDドライバ 35 画像処理部 40 シャッタボタン 41 スイッチ回路 SW スイッチ 42 抵抗 43 低電圧電源 45 電源 46 カメラ制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4M118 AA06 AB01 BA13 CA03 DA03 FA06 FA13 FA26 FA35 5C024 AA01 BA01 CA14 FA01 GA01 GA16 GA43 GA45 JA21

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光電変換を行う光電変換素子及び電荷を転
    送する電荷転送路を有する基板と、基板内の電荷を除去
    するために基板に所定の電圧を印加するための電源とを
    含む固体撮像素子の制御方法であって、 (a)基板に第1の電圧を印加することにより光電変換
    素子を第1の飽和電荷蓄積量に制御する工程と、 (b)前記第1の電圧を印加した状態で、光電変換素子
    が所定時間受光した光を電荷に変換して蓄積する工程
    と、 (c)前記所定時間受光した後、基板に第2の電圧を印
    加することにより光電変換素子を前記第1の飽和電荷蓄
    積量よりも多い第2の飽和電荷蓄積量に制御し、光電変
    換素子に蓄積されている電荷のリーク量を少なくする工
    程と、 (d)基板に第3の電圧を印加することにより前記第1
    の飽和電荷蓄積量よりも多くかつ前記第2の飽和電荷蓄
    積量以下の第3の飽和電荷蓄積量に光電変換素子を制御
    し、前記光電変換素子に蓄積された電荷を電荷転送路に
    読み出す工程と、 (e)前記第3の電圧を基板に印加した状態で、前記電
    荷転送路上の電荷を転送する工程とを含む固体撮像素子
    の制御方法。
  2. 【請求項2】さらに、(f)前記工程(c)の後かつ前
    記工程(d)の前に、前記第2の電圧を印加した状態
    で、電荷転送路上の不要電荷を転送する工程を含む請求
    項1記載の固体撮像素子の制御方法。
  3. 【請求項3】前記固体撮像素子は、縦型オーバーフロー
    ドレイン構造を有する請求項1又は2記載の固体撮像素
    子の制御方法。
  4. 【請求項4】前記固体撮像素子は、横型オーバーフロー
    ドレイン構造を有する請求項1又は2記載の固体撮像素
    子の制御方法。
  5. 【請求項5】前記第1の電圧は、前記第2の電圧よりも
    高い請求項3記載の固体撮像素子の制御方法。
  6. 【請求項6】光電変換を行う第1の光電変換素子行及び
    第2の光電変換素子行を含む2次元配列の光電変換素子
    群及び電荷を転送する電荷転送路を有する基板と、基板
    内の電荷を除去するために基板に所定の電圧を印加する
    ための電源とを含む固体撮像素子の制御方法であって、 (a)基板に第1の電圧を印加することにより光電変換
    素子を第1の飽和電荷蓄積量に制御する工程と、 (b)前記第1の電圧を印加した状態で、光電変換素子
    が所定時間受光した光を電荷に変換して蓄積する工程
    と、 (c)前記第1の光電変換素子行に蓄積された電荷を電
    荷転送路に読み出す工程と、 (d)基板に第2の電圧を印加することにより光電変換
    素子を前記第1の飽和電荷蓄積量よりも多い第2の飽和
    電荷蓄積量に制御し、光電変換素子に蓄積されている電
    荷のリーク量を少なくする工程と、 (e)前記第2の光電変換素子行に蓄積された電荷を電
    荷転送路に読み出す工程とを含む固体撮像素子の制御方
    法。
  7. 【請求項7】さらに、(f)前記工程(b)の後かつ前
    記工程(c)の前に、電荷転送路上の不要電荷を転送す
    る工程を含む請求項6記載の固体撮像素子の制御方法。
  8. 【請求項8】さらに、(g)前記工程(c)の後に、前
    記第1の光電変換素子行から読み出された電荷転送路上
    の電荷を転送する工程と、 (h)前記工程(e)の後に、前記第2の光電変換素子
    行から読み出された電荷転送路上の電荷を転送する工程
    とを含む請求項6記載の固体撮像素子の制御方法。
  9. 【請求項9】前記工程(c)及び(e)は、前記第2の
    電圧を基板に印加した状態で電荷の読み出しを行う請求
    項6又は7記載の固体撮像素子の制御方法。
  10. 【請求項10】前記工程(c)及び(e)は、前記第2
    の電圧を基板に印加した状態で電荷の読み出しを行う工
    程であり、 前記工程(g)は、前記第2の電圧を基板に印加した状
    態で電荷の転送を行う工程である請求項8記載の固体撮
    像素子の制御方法。
  11. 【請求項11】さらに、(i)前記工程(b)の後かつ
    前記工程(c)の前に、前記第2の電圧を基板に印加し
    た状態で電荷転送路上の不要電荷を転送する工程を含む
    請求項10記載の固体撮像素子の制御方法。
  12. 【請求項12】前記工程(c)及び(e)は、第3の電
    圧を基板に印加することにより光電変換素子を前記第1
    の飽和電荷蓄積量よりも多くかつ前記第2の飽和電荷蓄
    積量以下の第3の飽和電荷蓄積量になるように制御した
    状態で電荷の読み出しを行う工程であり、 前記工程(g)は、前記第2の電圧を基板に印加した状
    態で電荷の転送を行う工程である請求項8記載の固体撮
    像素子の制御方法。
  13. 【請求項13】さらに、(i)前記工程(b)の後かつ
    前記工程(c)の前に、前記第2の電圧を基板に印加し
    た状態で電荷転送路上の不要電荷を転送する工程を含む
    請求項12記載の固体撮像素子の制御方法。
  14. 【請求項14】前記工程(c)及び(e)は、前記第1
    の電圧を基板に印加した状態で電荷の読み出しを行う工
    程であり、 前記工程(g)は、前記第2の電圧を基板に印加した状
    態で電荷の転送を行う工程である請求項8記載の固体撮
    像素子の制御方法。
  15. 【請求項15】さらに、(i)前記工程(b)の後かつ
    前記工程(c)の前に、前記第1の電圧を基板に印加し
    た状態で電荷転送路上の不要電荷を転送する工程を含む
    請求項14記載の固体撮像素子の制御方法。
  16. 【請求項16】さらに、(i)前記工程(b)の後かつ
    前記工程(c)の前に、第3の電圧を基板に印加するこ
    とにより光電変換素子を前記第1の飽和電荷蓄積量より
    も多くかつ前記第2の飽和電荷蓄積量以下の第3の飽和
    電荷蓄積量になるように制御した状態で電荷転送路上の
    不要電荷を転送する工程を含み、 前記工程(c)及び(e)は、前記第2の電圧を基板に
    印加した状態で電荷の読み出しを行う工程であり、 前記工程(g)は、前記第2の電圧を基板に印加した状
    態で電荷の転送を行う工程である請求項8記載の固体撮
    像素子の制御方法。
  17. 【請求項17】前記固体撮像素子は、縦型オーバーフロ
    ードレイン構造を有する請求項6〜8のいずれかに記載
    の固体撮像素子の制御方法。
  18. 【請求項18】前記固体撮像素子は、横型オーバーフロ
    ードレイン構造を有する請求項6〜8のいずれかに記載
    の固体撮像素子の制御方法。
  19. 【請求項19】前記第1の電圧は、前記第2の電圧より
    も高い請求項17記載の固体撮像素子の制御方法。
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