JP2000098770A - カラー電子写真画像形成装置 - Google Patents

カラー電子写真画像形成装置

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JP2000098770A
JP2000098770A JP10266203A JP26620398A JP2000098770A JP 2000098770 A JP2000098770 A JP 2000098770A JP 10266203 A JP10266203 A JP 10266203A JP 26620398 A JP26620398 A JP 26620398A JP 2000098770 A JP2000098770 A JP 2000098770A
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JP10266203A
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English (en)
Inventor
Yukio Nishio
行生 西尾
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1の面の定着後から第2の面の記録を開始
するまでの経過時間と周囲の湿度によって記録媒体の吸
水度合いをより正確に推定し、媒体転写ローラーに適切
な転写電圧を印加し、品質の高い両面記録を行うことを
目的とする。 【解決手段】 ステップAで、印刷を行おうとする記録
媒体の種類、プロセス速度により印差電圧の表を選択す
る。また同時に印刷色、印刷面によっても表を選択す
る。次にステップBで温湿度検知センサにより、温度、
湿度が測定され、表より印加電圧値が得られる。次にス
テップDで第1の面の定着後、第2の面を記録開始する
までに経過した時間と周囲の湿度にから補正値を求め
る。この補正値が、ステップCで求められた印加電圧値
に加算され、印加電圧値が補正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラー電子写真画像
形成装置に関し、特にカラー電子写真画像形成装置にお
ける画像品質の向上に適用して有効な技術に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー電子写真画像形成装置にお
いては、温度、湿度などの変化する環境の中でも安定し
た転写品質を得る為に、温湿度センサで検出した温度及
び湿度をもとに転写ローラに印加される転写電圧の最適
値を調整するようにしたものがある。
【0003】カラー画像などの多層のトナー部を良好に
転写するための最適な転写電圧と、モノクロ画像などの
単層のトナー部を良好に転写するための最適な転写電圧
は異なっており、またそれぞれの最適な転写電圧は環境
の変化によっても異なってくる。特に、多層に重畳され
たトナー像と単層のトナー像とが同時に存在する画像に
おいては、各層において最適な転写電圧が異なるため、
各環境に応じてより一層微妙に転写電圧を変化させなけ
ればならない。
【0004】また最適な転写電圧は記録媒体(紙やプラ
スティックフィルムなど)の体積抵抗および表面抵抗値
に応じても変化するため、従来は各記録媒体ごとに種々
の環境下で実験を行い最適な転写電圧を求めておき、カ
ラー電子写真画像形成装置内の記録媒体の収容場所近傍
の環境を温湿度センサーにより検知し、記録媒体の種類
及び温湿度に応じて転写電圧に制御するようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のカラ
ー電子写真画像形成装置において用紙の両面に記録を行
う場合、第1の面に定着の完了した用紙はすぐに第2の
面に転写が行われるわけではなく、コントローラが第2
の面の画像を形成する間カラー電子写真画像形成装置で
待機する時間が生じる。この待機時間の為に第1の面へ
の熱定着時に一旦乾燥した用紙は、周囲の湿気を吸収し
ていく。用紙は水分量が減少すると用紙の静電容量が大
きくなり、より大きな電圧が必要となってくるが、単色
あるいはフルカラー、もしくはハーフトーンなど記録画
像の違いによりコントローラの処理時間が変わるし、ま
た周囲の環境条件によっても第2の面の転写を行う時点
での用紙の吸湿量が変わるため、適切な転写電圧が得ら
れず、記録された画像がまだら状になるモトリングと呼
ばれる転写不良を生じさせる場合があった。
【0006】そこで、本発明は、記録媒体に良好な画像
品質の画像を形成することのできるカラー電子写真画像
形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の請求項1に記載の発明は、画像データに対
応して形成された静電潜像にトナーが付着してトナー像
が形成される感光体と、感光体に順次形成された色の異
なるトナー像が相互に重ね合うように転写されて合成像
が形成される中間転写体と、トナーと異なる極性の電圧
が印加され、記録媒体と接触回動しながら中間転写体に
形成された合成像を記録媒体に転写する転写ローラと、
記録媒体の第1の面に定着を行った後記録媒体の第2の
面に転写を行う状態へ記録媒体を導く用紙搬送手段と、
記録媒体の第1の面に定着を行った後記録媒体の第2の
面に転写を行うまでの経過時間に応じて転写ローラへの
印加電圧を変化させる制御手段を有するものである。
【0008】本発明の請求項2に記載の発明は、画像デ
ータに対応して形成された静電潜像にトナーが付着して
トナー像が形成される感光体と、感光体に順次形成され
た色の異なるトナー像が相互に重ね合うように転写され
て合成像が形成される中間転写体と、トナーと異なる極
性の電圧が印加され、記録媒体と接触回動しながら中間
転写体に形成された合成像を記録媒体に転写する転写ロ
ーラと、記録媒体の第1の面に定着を行った後記録媒体
の第2の面に転写を行う状態へ記録媒体を導く用紙搬送
手段と、湿度を測定する湿度センサーと、記録媒体の第
1の面に定着を行った後記録媒体の第2の面に転写を行
うまでの経過時間と湿度センサーが検出した湿度に応じ
て転写ローラへの印加電圧を変化させる制御手段を有す
るものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、画像データに対応して形成された静電潜像にトナー
が付着してトナー像が形成される感光体と、感光体に順
次形成された色の異なるトナー像が相互に重ね合うよう
に転写されて合成像が形成される中間転写体と、トナー
と異なる極性の電圧が印加され、記録媒体と接触回動し
ながら中間転写体に形成された合成像を記録媒体に転写
する転写ローラと、記録媒体の第1の面に定着を行った
後記録媒体の第2の面に転写を行う状態へ記録媒体を導
く用紙搬送手段と、記録媒体の第1の面に定着を行った
後記録媒体の第2の面に転写を行うまでの経過時間に応
じて転写ローラへの印加電圧を変化させる制御手段を有
するものであり、定着後の経過時間によって記録媒体の
吸水度合いを推定できるという作用を奏するものであ
る。
【0010】本発明の請求項2に記載の発明は、画像デ
ータに対応して形成された静電潜像にトナーが付着して
トナー像が形成される感光体と、感光体に順次形成され
た色の異なるトナー像が相互に重ね合うように転写され
て合成像が形成される中間転写体と、トナーと異なる極
性の電圧が印加され、記録媒体と接触回動しながら中間
転写体に形成された合成像を記録媒体に転写する転写ロ
ーラと、記録媒体の第1の面に定着を行った後記録媒体
の第2の面に転写を行う状態へ記録媒体を導く用紙搬送
手段と、湿度を測定する湿度センサーと、記録媒体の第
1の面に定着を行った後記録媒体の第2の面に転写を行
うまでの経過時間と湿度センサーが検出した湿度に応じ
て転写ローラへの印加電圧を変化させる制御手段を有す
るものであり、定着後の経過時間と周囲の湿度によって
記録媒体の吸水度合いを推定できるという作用を奏する
ものである。
【0011】以下、本発明の第1の実施の形態につい
て、図1から図3を用いて説明する。なお、これらの図
面において同一の部材には同一の符号を付しており、ま
た、重複した説明は省略されている。
【0012】図1は本発明の第1の実施の形態であるカ
ラー電子写真画像形成装置の内部構造を示す説明図、図
2は図1のカラー電子写真画像形成装置に取り付けられ
た温湿度検知センサを示す斜視図、図3は転写ローラへ
の印加電圧の制御構造を示すブロック図である。
【0013】図1において、有機光導電体(OPC)等
の感光性受容層が薄膜状に塗布された感光体ベルト(感
光体)3は、3本の感光体ベルト支持搬送ローラ3a・
3b・3cによって一辺の水平面を形成するように調帯
支持されており、駆動モータ(図示せず)により感光体
ベルト支持搬送ローラ3a・3b・3cに沿って周回動
される。感光体ベルト3の上部にはその外周面に沿っ
て、ブラック(B)、シアン(C)、マゼンタ(M)、
イエロー(Y)の各色のトナーを収納する現像器2B、
2C、2M、2Yが設けられている。感光体ベルト3の
側方には、感光体ベルト3に残ったトナーを除去する感
光体クリーニング装置12、LEDランプが並列されて
感光体ベルト3を除電する除電器9、コロナ放電により
感光体ベルト3を帯電させる帯電器10が設置されてお
り、さらにレーザユニット1が設けられている。
【0014】帯電器10へ高電圧を印加することによっ
て帯電器10がコロナ放電を起こし、感光体ベルト3が
一様に帯電される。また、レーザユニット1から照射さ
れたレーザ光は、ホストコンピュータ(図示せず)から
の信号により制御され、感光体ベルト3上に複数の所定
のカラー成分の中の特定の成分にそれぞれ対応する複数
の静電潜像を形成する。
【0015】各色の現像器2B、2C、2M、2Yは、
装置本体に設けられた所定の収納部にそれぞれ等間隔か
つ着脱自在に配置され、各々の現像器の内部は、収容さ
れたトナーの種別を除き同様の構成にされている。
【0016】各現像器2B、2C、2M、2Yに対応し
て、所定のカラーの静電潜像を現像する際にそれぞれの
現像器2B、2C、2M、2Yを感光体ベルト3へ当接
させる当接カム5B、5C、5M、5Yが設けられ、現
像器2B、2C、2M、2Yは当接カム5B、5C、5
M、5Yにより感光体ベルト3の方向に押されていない
ときには、感光体ベルト3と離間した待機位置へ保持さ
れる。
【0017】中間転写体ユニットは、導電性の樹脂等か
らなる中間転写体ベルト(中間転写体)4と、中間転写
体ベルト4が調帯される3本の中間転写体ベルト支持搬
送ローラ4a・4b・4cとを有している。中間転写体
ベルト4上へ感光体ベルト3上のトナー像を転写するた
め、中間転写ローラ13が中間転写体ベルト4を挟んで
感光体ベルト3に対向して配置されている。
【0018】ここで、中間転写体ベルト4の表面周長は
感光体ベルト3の表面周長と等しくなるように設定され
ている。中間転写体ベルト4の残留トナーを掻き取るた
め、中間転写体ベルト支持搬送ローラ4cの近傍には中
間転写体ベルトクリーニング装置15が設置されてい
る。この中間転写体ベルトクリーニング装置15は中間
転写体ベルト4上に合成像を形成している間は中間転写
体ベルト4から離間しており、クリーニングに供する時
のみ中間転写体ベルト4に当接する。
【0019】用紙(記録媒体)14は給紙ローラ30に
より1枚ずつピックアップされ、用紙搬送路へ送り出さ
れる。用紙14と中間転写体ベルト4上に形成された合
成像の位置を一致させるため、一時的に用紙14を停止
待機させるためのレジストローラ31が従動ローラ32
と圧接して設けられている。さらに、用紙搬送路上に
は、トナーと異なる極性の電圧が印加されることにより
中間転写体ベルト4上に形成された合成像を用紙14に
転写する媒体転写ローラ(転写ローラ)7が設けられて
おり、合成像を用紙14に転写する時のみ中間転写体ベ
ルト4と接触回動される。この媒体転写ローラ7は、東
洋ポリマー株式会社製商標ルビーセルというカーボンタ
イプの導電性発泡ポリウレタンより構成されている。な
お、記録媒体には、用紙14以外にも、たとえばOHP
フィルムなどを適用することができる。
【0020】用紙14に転写された合成像を定着させる
ため、内部に熱源を有するヒートローラ8aと加圧ロー
ラ8bとからなる定着器8が配置されている。そして、
用紙14は定着器8内を通過するときのヒートローラ8
aと加圧ローラ8bとの挟持回転に伴い圧力と熱によっ
て転写された合成像が定着され、カラー画像が形成され
る。
【0021】通常、用紙経路切替レバー33及び34は
用紙14を排出ローラ35及び36へ導く状態となって
おり、合成像が定着された用紙14は、用紙経路切替レ
バー33及び34を通って、排出ローラ35及び36に
挟持され、装置外へ排出される。
【0022】ここで、用紙14の両面に記録を行う場合
について説明する。用紙14の第1の面に定着が完了し
た時点で、用紙経路切替レバー33は用紙を待機部39
に導く状態となっている。用紙14は搬送ローラ37及
び38に挟持されて搬送され、用紙14は終端部を搬送
ローラ37及び38に挟持された状態で待機部39内に
保持される。次に用紙経路切替レバー33及び34は用
紙14をガイド路40に導く状態となり、搬送ローラ3
7及び38が逆転を開始し、用紙14はガイド路40を
通して、装置下部に着脱自在に装着されている両面印字
ユニット42へと導かれる。両面印字ユニット42は用
紙カセット(図示せず)と同じ外形であり、両面印字ユ
ニット42の代わりに用紙カセットを装着することも可
能である。用紙カセットが装着された場合、用紙14は
給紙ローラ41によりピックアップされることになる。
【0023】両面印字ユニット40へ導かれた用紙14
は搬送ローラ43、44、45、46、47及び48に
より搬送され、レジストローラ31及び従動ローラ32
により停止待機させられる。そしてコントローラ(図示
せず)が第2の面の画像の形成を完了し、かつ中間転写
体ベルト4上に合成像が形成された時点で、レジストロ
ーラ31及び従動ローラ32が回動を開始し、第2の面
の記録が行われる。コントローラの処理時間は、単色あ
るいはフルカラー、もしくはハーフトーンなど記録画像
の違いにより変化するため、用紙14のレジストローラ
31及び従動ローラ32での停止待機時間も変化する。
【0024】ここで、本装置には、装置外部雰囲気の温
度および湿度(相対湿度RH)を検知する温湿度検知セ
ンサ(温湿度検知手段)16が取り付けられている。
【0025】図2に示すように、温湿度検知センサ16
は、筐体22の内部において隔壁20および蓋21によ
り他の箇所と区画して形成された中間室23に設置され
ている。この中間室23は筐体22に形成されたスリッ
ト24によって外気雰囲気と同じ環境になるように構成
されている。また、隔壁にもスリット25が形成されて
おり、スリット24から中間室23に導入された外気
は、ファンの影響で負圧となっている装置内部へスリッ
ト25を通って導かれる。したがって、温湿度検知セン
サ16は装置内部で発生する熱の影響を受けることな
く、正確に外気の環境状態を検出することができる。
【0026】図3に示すように、温湿度検知センサ16
から出力された温度信号と湿度信号は、A/Dコンバー
タ50、51でデジタル信号に変換されてI/Oポート
52、53に出力され、CPU(制御手段)54へデー
タ入力される。このCPU54には条件情報格納手段5
5が接続されており、この条件情報格納手段55から、
あるいは条件情報格納手段55へ記録媒体の種類(用紙
・プラスティックフィルムなどの種別、厚さなどのスペ
ック)、装置の動作状況情報(プロセス速度、単色印刷
か多色印刷か、両面印刷か片面印刷か)などの条件情報
データが送られるようになっている。CPU54には電
圧情報格納手段56が接続されており、この電圧情報格
納手段56に格納された媒体転写ローラ7への印加電圧
のデータ(表1及び2)が送られるようになっている。
CPU57には用紙14の第1の面の定着が完了してか
ら動作を開始し、用紙14の第2の面に転写を行うため
にレジストローラ31及び従動ローラ32が回動を開始
するまで計時を行うタイマーが接続されている。
【0027】そして、CPU54では、これらのデータ
をもとに媒体転写ローラ7へ印加される最適な電圧を出
力する。出力信号はI/Oポート58からD/Aコンバ
ータ59でアナログ信号に変換されて高圧電源60に入
力され、これによりCPU54で割り出された電圧が媒
体転写ローラ7に給電される。ここで、本明細書におい
て「最適」とは、客観的判断で最も適当であることを意
味するのではなく、主観的判断で足りる。
【0028】なお、用いられる温湿度データは画像を用
紙14に転写する直前のものが用いられるようになって
いる。これにより、転写途中で温湿度検知センサ16に
よる検出値が変動しても転写電圧が変化することがな
い。
【0029】ここで、電圧情報格納手段56に格納され
たデータを(表1及び2)に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】まず(表1)は温湿度−転写電圧表であ
り、(表1)に示すように、転写電圧は、ある種類の紙
をあるプロセス速度で印字した場合について、印刷色
(単色・カラー)、印刷面(両面・片面)によって4の
ケースに分けられている。表中、「600dpi」は6
00dpiでのプロセス速度、「Paper」は普通紙
を示している。また「Duplex 2nd sid
e」とは両面印刷を行った場合の裏側面の印刷を示して
いる。表中の数値は、用紙14の第1の面の印刷終了
後、両面印字ユニット42を経由して、待機することな
く、直ちに第2の面の印刷を行う場合、すなわち駆動系
の最大速度で両面の印刷が実施できた場合の最適な転写
電圧である。本実施の形態ではこの時間は26秒である
が、機器の構成や搬送路長によりこの時間は変動する。
また各ケースは、温度が0〜33℃の間で5つの領域
に、湿度が0〜100%RHの間で10の領域にそれぞ
れ区分されて、区分された領域の温度と湿度とに対応し
た転写ローラ7への印加電圧が与えられている。ここ
で、温度は少なくとも2つの領域に、湿度は少なくとも
3つの領域に区分されていれば最低限の画像品質は確保
できるが、本実施の形態では5×10の領域に区分して
いる。また、(表1)は記録媒体の種類に応じて異なる
ものが用意されている。なお、これらの表中の電圧値内
の数字において、たとえば「33」とあるのは、呼値を
示し、この数字に19.71を乗じたものに346.4
を加えたものが実際に印加される電圧となる。したがっ
て、「33」という数字により996.8Vの電圧が印
加されることになる。本文中、この数字をノッチという
単位で呼ぶ。これらの電圧値は全て実験により求められ
ている。
【0033】次に(表2)に示すように、用紙14の第
1の面の定着が完了してから動作を開始し、用紙14の
第2の面に転写を行うためにレジストローラ31及び従
動ローラ32が回動を開始するまでの経過時間(遅延時
間という)に応じた転写電圧の補正値を定めている。表
中「60%」は湿度40%以上、「20%」は湿度40
%未満を示している。例えば、湿度が60%で、遅延時
間が120秒の場合、(表2)より補正値として−6ノ
ッチが求められる。
【0034】以上のように構成された電子写真装置につ
いて、用紙14の第1の面のみに印刷を行う場合の動作
を以下に説明する。
【0035】図1において、帯電した感光体ベルト3を
除電器9により均一に除電した後、高圧電源に接続され
た帯電器10に高圧を印加しコロナ放電を行なわせ、感
光体ベルト3の表面を一様に−500v〜−650v程
度に帯電させる。
【0036】次に、感光体ベルト3を駆動装置(図示せ
ず)によって周回動させ、一様に帯電された感光体ベル
ト3の表面上に複数のカラー成分の中の所定の色、例え
ばブラック(B)の画像に相当するレーザ光を照射す
る。これにより、感光体ベルト3上のレーザ光が照射さ
れた部分は電荷が消えて静電潜像が形成される。一方、
現像に寄与するブラックのトナーの収納されている現像
器2Bは、ホストコンピュータ(図示せず)からの色選
択信号によって、当接カム5Bが半回転することにより
感光体ベルト3に当接される。そして、所定の電圧が印
加された薄層のトナーが静電潜像に付着してトナー像が
形成される。
【0037】このようにして現像が終了した現像器2B
は、当接カム5Bがさらに半回転することにより、感光
体ベルト3との当接位置から待機位置へと移動する。な
お、現像器2Bが現像中は、それ以外の現像器2C、2
M、2Yは感光体ベルト3から離間している。
【0038】次に、例えばシアン(C)の色が選択され
ると、現像器2Cは、感光体ベルト3へ当接され、前述
と同様の動作でシアンの現像を開始する。4色を使用す
る場合は、このような現像の動作が4回順次繰り返し行
われ、中間転写体ベルト4上に4色B、C、M、Yの4
層のトナー像が重ね合うように転写されてここに合成像
が形成される。なお、1色の場合には単層の、2色の場
合には2層の、3色の場合には3層のトナー像がそれぞ
れ形成される。
【0039】転写されることなく感光体ベルト3上に残
った少量のトナーは、感光体クリーニング装置12でク
リーニングされて次のプロセスに備えられる。
【0040】この様にして形成された合成像は、媒体転
写ローラ7にトナーと反対の極性の高圧を印加すると、
用紙カセットから用紙搬送路に沿って送られてきた用紙
14に一括転写される。
【0041】次に用紙14の第1の面のみに記録を行う
場合の媒体転写ローラへの印加電圧値の決定について図
4のフローチャートを用いて説明する。
【0042】ステップAで、CPU30は条件情報格納
手段55を参照して、印刷を行おうとする記録媒体の種
類、プロセス速度により表を選択する。また同時に印刷
色、印刷面によっても表を選択する。一例として、普通
紙の表面に600dpiのカラー印刷を行う場合につい
て説明する。この場合、表としては「600dpiPa
per,Full Color Mode」の表が選択
される。
【0043】次にステップBで温湿度検知センサ16に
より、温度、湿度が測定され、CPU30に入力され
る。一例として、温度が25℃、湿度が50%とすると
ステップCで(表1)より印加電圧値「21ノッチ(7
60.3V)」が得られる。
【0044】この電圧が高圧電源35から出力されて媒
体転写ローラ7に印加され、最適な印加電圧のもとで合
成像の転写が行われる。
【0045】合成像が転写された用紙14は、続いて定
着器8に送られ。そして、ここで熱とヒートローラ8a
と加圧ローラ8bの挟持力によって定着され、カラー画
像が形成される。定着が完了した後排出ローラ35及び
36により排出される。
【0046】次に、用紙14の両面に印刷を行う場合の
動作を以下に説明する。片面の印刷の場合と同様に、図
1において、感光体ベルト3の表面を一様に−500v
〜−650v程度に帯電させる。
【0047】次に、感光体ベルト3の表面上に複数のカ
ラー成分の中の所定の色、例えばブラック(B)の画像
に相当するレーザ光を照射する。これにより、感光体ベ
ルト3上に静電潜像が形成される。一方、ブラックのト
ナーの収納されている現像器2Bは、当接カム5Bが半
回転することにより感光体ベルト3に当接される。そし
て、所定の電圧が印加された薄層のトナーが静電潜像に
付着してトナー像が形成される。
【0048】このようにして現像が終了した現像器2B
は、当接カム5Bがさらに半回転することにより、感光
体ベルト3との当接位置から待機位置へと移動する。4
色を使用する場合は、このような現像の動作が4回順次
繰り返し行われ、中間転写体ベルト4上に4色B、C、
M、Yの4層のトナー像が重ね合うように転写されてこ
こに合成像が形成される。なお、1色の場合には単層
の、2色の場合には2層の、3色の場合には3層のトナ
ー像がそれぞれ形成される。
【0049】この様にして形成された合成像は、媒体転
写ローラ7にトナーと反対の極性の高圧を印加すると、
用紙カセットから用紙搬送路に沿って送られてきた用紙
14に一括転写される。
【0050】次に用紙14の両面に記録を行う場合の第
1の面の印刷時の媒体転写ローラへの印加電圧値の決定
について図5のフローチャートを用いて説明する。
【0051】ステップEで、CPU30は条件情報格納
手段55を参照して、印刷を行おうとする記録媒体の種
類、プロセス速度により表を選択する。また同時に印刷
色、印刷面によっても表を選択する。一例として、普通
紙の表面に600dpiのカラー印刷を行う場合につい
て説明する。この場合、表としては「600dpiPa
per,Full Color Mode」の表が選択
される。
【0052】次にステップFで温湿度検知センサ16に
より、温度、湿度が測定され、CPU30に入力され
る。一例として、温度が25℃、湿度が50%とすると
ステップGで(表1)より印加電圧値「21ノッチ(7
60.3V)」が得られる。
【0053】ステップHで、この電圧が高圧電源から出
力されて媒体転写ローラ7に印加され、最適な印加電圧
のもとで用紙14の第1の面に合成像の転写が行われ
る。また、合成像が転写された用紙14は、続いて定着
器8に送られ。そして、ここで熱とヒートローラ8aと
加圧ローラ8bの挟持力によって定着され、カラー画像
が用紙14の第1の面に形成される。
【0054】ステップIで、定着器8を通過した用紙1
4は、用紙経路切替レバー33にガイドされて待機部3
9に導かれる。用紙14は搬送ローラ37及び38に挟
持されて搬送され、用紙14は終端部を搬送ローラ37
及び38に挟持された状態で待機部39内に保持され
る。次に用紙経路切替レバー33及び34は用紙14を
ガイド路40に導く状態となり、搬送ローラ37及び3
8が逆転を開始し、用紙14はガイド路40を通って両
面印字ユニット42へと導かれる。両面印字ユニット4
0へ導かれた用紙14は搬送ローラ43、44、45、
46、47及び48により搬送され、レジストローラ3
1及び従動ローラ32により停止待機させられる。ま
た、定着が完了した時点より、タイマー57が計時を開
始する。
【0055】ステップJで、コントローラ(図示せず)
が第2の面の画像の形成を完了し、かつ中間転写体ベル
ト4上に合成像が形成された時点で、レジストローラ3
1及び従動ローラ32が回動を開始し、第2の面の印刷
処理が開始する。この時点でタイマー57は計時を完了
する。
【0056】次にステップKの用紙14の第2の面に記
録を行う場合の媒体転写ローラへの印加電圧値の決定に
ついて説明する。
【0057】第1の面への記録の場合と同様、CPU3
0は条件情報格納手段55を参照して、表を選択する。
普通紙の表面に600dpiのカラー印刷を行うため、
表としては、第2面の表である「600dpiPape
r,Duplex 2ndSide,Full Col
or Mode」の表が選択される。ここでステップF
で温湿度検知センサ16により測定済みの温度が25
℃、湿度が50%より印加電圧値「28ノッチ(89
8.28v)」が得られる。次にCPU54はタイマー
57の計時値を参照する。一例として90秒を計時して
いた場合、湿度は50%であるため、補正値として「−
1」ノッチが選られる。上述の印加電圧値に、この補正
値が加算され、印加電圧値として「27ノッチ(87
8.6v)」が得られる。
【0058】ステップLで、この電圧が高圧電源から出
力されて媒体転写ローラ7に印加され、最適な印加電圧
のもとで合成像の転写が行われ、合成像が転写された用
紙14は続いて定着器8に送られ、定着が完了した後排
出ローラ35及び36により排出される。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、記録媒
体の第1の面に定着を行った後記録媒体の第2の面に転
写を行うまでの経過時間に応じて転写ローラへの印加電
圧を変化させる制御手段を有するものであり、定着後の
経過時間によって記録媒体の吸水度合いを推定でき、適
切な転写電圧を印加することができるため、品質の高い
記録を行うことができるという有効な効果が得られる。
【0060】また、本発明によれば、記録媒体の第1の
面に定着を行った後記録媒体の第2の面に転写を行うま
での経過時間と湿度センサーが検出した湿度に応じて転
写ローラへの印加電圧を変化させる制御手段を有するも
のであり、定着後の経過時間と周囲の湿度によって記録
媒体の吸水度合いをより正確に推定でき、適切な転写電
圧を印加することができるため、品質の高い記録を行う
ことができるという有効な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるカラー電子写
真画像形成装置の内部構造を示す説明図
【図2】図1のカラー電子写真画像形成装置に取り付け
られた温湿度検知センサを示す斜視図
【図3】転写ローラへの印加電圧の制御構造を示すブロ
ック図
【図4】フローチャート
【図5】フローチャート
【符号の説明】
3 感光体ベルト(感光体) 4 中間転写体(中間転写体ベルト) 7 媒体転写ローラ(転写ローラ) 14 用紙(記録媒体) 16 温湿度検知手段(温湿度検知センサ) 54 CPU(制御手段) 55 条件情報格納手段 56 電圧情報格納手段 57 タイマー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データに対応して形成された静電潜像
    にトナーが付着してトナー像が形成される感光体と、 前記感光体に順次形成された色の異なるトナー像が相互
    に重ね合うように転写されて合成像が形成される中間転
    写体と、 トナーと異なる極性の電圧が印加され、記録媒体と接触
    回動しながら前記中間転写体に形成された合成像を記録
    媒体に転写する転写ローラと、 記録媒体に転写されたトナー像を記録媒体に熱定着する
    定着手段と、 記録媒体の第1の面に定着を行った後記録媒体の第2の
    面に転写を行う状態へ記録媒体を導く用紙搬送手段と、 記録媒体の第1の面に定着を行った後記録媒体の第2の
    面に転写を行うまでの経過時間に応じて前記転写ローラ
    への印加電圧を変化させる制御手段とを有することを特
    徴とするカラー電子写真画像形成装置。
  2. 【請求項2】画像データに対応して形成された静電潜像
    にトナーが付着してトナー像が形成される感光体と、 前記感光体に順次形成された色の異なるトナー像が相互
    に重ね合うように転写されて合成像が形成される中間転
    写体と、 トナーと異なる極性の電圧が印加され、記録媒体と接触
    回動しながら前記中間転写体に形成された合成像を前記
    記録媒体に転写する転写ローラと、 記録媒体に転写されたトナー像を記録媒体に熱定着する
    定着手段と、 記録媒体の第1の面に定着を行った後記録媒体の第2の
    面に転写を行う状態へ記録媒体を導く用紙搬送手段と、 湿度を測定する湿度センサーと、 記録媒体の第1の面に定着を行った後記録媒体の第2の
    面に転写を行うまでの経過時間と前記湿度センサーが検
    出した湿度に応じて前記転写ローラへの印加電圧を変化
    させる制御手段とを有することを特徴とするカラー電子
    写真画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005249889A (ja) * 2004-03-01 2005-09-15 Ricoh Co Ltd 転写装置及び画像形成装置
US10691057B2 (en) 2018-06-28 2020-06-23 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

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