JP2000097539A - 冷塩水処理装置 - Google Patents

冷塩水処理装置

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JP2000097539A
JP2000097539A JP10268769A JP26876998A JP2000097539A JP 2000097539 A JP2000097539 A JP 2000097539A JP 10268769 A JP10268769 A JP 10268769A JP 26876998 A JP26876998 A JP 26876998A JP 2000097539 A JP2000097539 A JP 2000097539A
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salt water
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JP10268769A
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Yoki Ito
洋喜 伊藤
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着氷の著しい成長を防止して冷却管の破損等
の種々の不具合を防止することができる冷塩水処理装置
を提供する。 【解決手段】 冷塩水処理装置Pは、塩水が貯留される
処理槽1Bと、塩水が冷却される冷却槽1Aと、処理槽
1Bと冷却槽1Aとの間で塩水を循環させる循環ポンプ
と、冷却槽1A内の塩水を冷却する冷却装置4と、冷却
槽1A内の氷の状態を検出する氷センサー13とを有す
る。冷塩水処理装置PのマイクロコンピュータMCは、
氷センサー13が冷却槽1A内で氷を検出した場合、冷
却装置4の作動を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば肉、鮮魚等
の食品等を処理槽中の冷却塩水に浸漬して冷却保存する
冷塩水処理装置に関し、特に、冷却装置を介して塩水を
冷却する冷却槽内の着氷を検出して、冷却装置を保護す
ることができる冷塩水処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、塩水を貯留するとともに肉、
鮮魚等の食品を浸漬する処理槽、及び、塩水を冷却する
冷却槽を備え、冷却装置を介して塩水を冷却しながら循
環ポンプにより各処理槽と冷却槽間で循環させるように
構成した各種の冷塩水処理装置が提案されている。この
種の冷塩水処理装置は、冷却槽内の塩水を冷却するた
め、熱交換器としての冷却管を直接冷却槽内に侵漬する
構造を一般的に有するが、その場合冷却管周囲の着氷は
避けにくいものである。かかる着氷は、処理槽及び冷却
槽間における塩水の循環を阻害しない限り、冷却槽内の
塩水を低温に維持することができ、肉、鮮魚等の食品の
鮮度を維持できる効果がある。
【0003】しかし、処理槽内に食品を浸漬させると、
食品くず等が処理槽内に浮遊して循環ポンプによる塩水
の循環経路に配設されるフィルタ内に堆積し、塩水の循
環を阻害することがある。その場合、冷却管の周囲の着
氷は、塩水と冷却管間との間の熱交換を阻害して、冷却
管の周囲における熱交換を低下させる。そして、冷却管
周囲の着氷が増加していくと、ついには正常な塩水の循
環ができなくなって、熱交換を安定して行うことができ
なくなり、食品等の低温維持ができなくなる。また、熱
交換を正常に行えなくなった冷却装置では、圧縮機にい
わゆる液戻り現象が生じるようになって、圧縮機に着霜
が生じたり、故障の原因になったりする。
【0004】そのため、例えば特開平61−19797
5号公報に記載の冷塩水処理装置では、貯水槽を構成す
る主水槽と副水槽との間で塩水を循環させるポンプと、
副水槽内の下方に配置した冷却パイプと、この冷却パイ
プの周囲に配置される温度検出素子と、冷却パイプを用
いて副水槽内の塩水を冷却するための冷凍サイクル用の
圧縮機とを備え、温度検出素子が感知する塩水の温度
が、例えば−5度以下の所定温度になった場合、その圧
縮機の駆動を停止して除霜するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな冷塩水処理装置において、塩水の場合凍結点が摂氏
0度以下になるはずであるが、冷却パイプの周囲に着氷
すると、冷却パイプと塩水との熱交換が円滑に行われず
に、塩水を摂氏0度以下にできない場合がある。その場
合、圧縮機は駆動を停止せずに、冷却パイプ周囲の着氷
が成長し続ける状態が生じ得るが、着氷が成長し続ける
と、水槽壁面等に氷が付着して、時には冷却パイプ等を
破損させる事態も生じうるので、温度検出素子が塩水の
温度を検出して圧縮機の駆動を停止する制御では、不十
分な場合がある。また、食品の鮮度維持処理を行う場合
には、塩水を使用することが多いため、塩分濃度を検出
するセンサーを冷却槽内に配置して、適正な塩分濃度と
なるような制御も行われている。しかし、そのセンサー
は、非常に精密な電子機器であり、その取扱上細心の注
意を必要とするところ、冷却管の周囲の着氷が成長して
センサーにまで及ぶと、センサーが十分に機能せずに塩
分濃度を検出できないという不具合が生じる。
【0006】そのため、冷塩水処理装置の冷却槽内の塩
水を抜いた状態で、作業者が冷却管の回りに成長した氷
に熱湯をかけて解氷したり、鋭利な器具で冷却管回りの
氷を打撃して砕氷したりするが、手間が掛かったり冷却
管を破損させたりする不具合が生じる。本発明は前記従
来の問題点を解消するためになされたものであり、着氷
の著しい成長を防止して冷却管の破損等の種々の不具合
を防止することができる冷塩水処理装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係る冷塩水処理装置は、塩水が貯留される処
理槽と、塩水が冷却される冷却槽と、前記処理槽と前記
冷却槽との間で塩水を循環させる循環ポンプと、前記冷
却槽内の塩水を冷却する冷却装置とを有する冷塩水処理
装置において、前記冷却槽内の氷の状態を検出する氷検
出手段と、前記氷検出手段により氷が検出された場合、
前記冷却装置の作動を停止させる停止手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0008】前記請求項1の冷塩水処理装置では、冷却
装置によって冷却槽内の塩水が冷却されるとともに、そ
の塩水が循環ポンプによって処理槽と冷却槽との間で循
環されるので、所定温度に冷却された塩水が処理槽に貯
留され、例えば肉、鮮魚等の食品等が処理槽内で塩水に
浸漬されて、食品等の鮮度の維持管理が行われる。そし
て、冷却装置の作動中に、氷検出手段が冷却槽内の氷を
検出すると、停止手段が冷却装置の作動を停止させるの
で、着氷の著しい成長を防止することができる。
【0009】また、請求項2に係る冷塩水処理装置は、
請求項1の冷塩水処理装置において、前記氷検出手段が
氷の状態を検出してから所定時間を計時する第1のタイ
マ手段と、前記第1のタイマ手段により計時される所定
時間が経過するまでは前記冷却装置の作動状態を保持す
る第1の保持手段とを備えたことを特徴とする。このよ
うに第1のタイマ手段が所定時間を計時するまでは前記
冷却装置の作動状態が保持されるので、氷検出手段が氷
の状態を検出した直後に冷却装置が作動状態を停止する
ことはない。それにより、冷却槽内の氷をある程度成長
させることができるので、その氷によって冷却槽内の塩
水を低温に維持することができる。そして、所定時間経
過後に氷検出手段が再度氷を検出しない場合に、冷却装
置の作動を継続させる態様を採用してもよく、かかる場
合、冷却装置の作動停止・再作動の繰り返しを防止でき
る。
【0010】また、請求項3に係る冷塩水処理装置は、
請求項2の冷塩水処理装置において、前記氷検出手段が
氷の状態を検出しなくなってから所定時間を計時する第
2のタイマ手段と、前記第2のタイマ手段により計時さ
れる所定時間が経過するまでは前記冷却装置の停止状態
を保持する第2の保持手段とを備えたことを特徴とす
る。このように第2のタイマ手段が所定時間を計時する
までは前記冷却装置の停止状態が保持されるので、氷検
出手段が氷の状態を検出しなくなった直後に冷却装置が
作動することはない。それにより、冷却槽内の解氷をあ
る程度促進させることができるので、冷却槽内の氷の大
きさを調整することができる。そして、所定時間経過後
に氷検出手段が再度氷を検出する場合、冷却装置の作動
停止を継続させる態様を採用してもよく、かかる場合、
冷却装置の作動停止・再作動の繰り返しを防止できると
ともに、冷却槽内の解氷を促進させることができる。
【0011】また、冷塩水処理装置は、前記第1または
第2のタイマ手段により計時される所定時間が調整可能
であることが望ましい。このように例えば第1のタイマ
手段による所定時間が調整されると、冷却槽内の氷を成
長させて、冷却槽内の氷を希望の大きさにでき、また、
第2のタイマ手段による所定時間が調整されると、冷却
槽内の解氷を促進させて、冷却槽内の氷を希望の大きさ
にできる。尚、必要に応じて、処理槽に貯留される食品
の種類または量によって、第1または第2のタイマ手段
により計時される所定時間を変更できるようにしても良
い。
【0012】また、冷塩水処理装置において、前記氷検
出手段は冷却槽内の冷却器の周囲に配置される複数の電
極を備えるのが望ましく、電極を氷が覆っていない状態
では、電極間は塩水を介して導通し、電極を氷が覆った
状態では、電極間は導通しない状態になる。それによ
り、氷検出手段は、電極間で塩水を介して導通する場合
は、電極を氷が覆っていない状態であることを検出でき
るのに対し、電極間で導通しない場合は、電極を氷が覆
った状態であることを検出でき、極めて簡単な構成によ
り冷却器の周囲の氷の状態を検出することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る冷塩水処理装
置について、本発明を具体化した実施形態に基づき図面
を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係る
冷塩水処理装置の概略構成について図1に基づき説明す
る。ここに、図1は冷塩水処理装置の側断面図である。
【0014】冷塩水処理装置Pは、図1に示されるよう
に、塩水を貯留する貯水槽1を備えており、かかる貯水
槽1は仕切り板2を介して冷却槽1Aと処理槽1Bとに
区画されている。冷却槽1Aにおいては、処理槽1Bか
ら循環される塩水が冷却器7を介して冷却され、また、
処理槽1Bには塩水が貯留されており、例えば肉、鮮魚
等の食品が浸漬されてその鮮度維持が行われる。冷却槽
1Aの上方には、支持材3を介して冷却装置4が取り付
けられている。ここに、冷却装置4内には、所謂、冷凍
サイクルを構成する公知の圧縮機、凝縮器(図示せず)
が配置されており、また、これら圧縮機、凝縮器を制御
するために必要な各種の電子部品を収納した電装箱(図
示せず)が配置されている。
【0015】凝縮器は冷却槽1A内の塩水中に浸漬され
る冷却器7と接続されており、冷媒を冷却器7に供給す
るが、この冷却器7は塩水との熱交換効率を高めるため
何回も屈曲して塩水との接触面積を広くしている。ま
た、冷却槽1A内には、塩水の温度を検出して圧縮機の
作動を制御する温度センサ8、及び、塩水の電気伝導度
値に基づき塩水の塩分濃度を検出する塩分濃度センサ9
が配設されている。各温度センサ8、塩分濃度センサ9
は、前記電装箱に配置されるマイクロコンピュータMC
等からなる制御装置20に接続されている。
【0016】また、貯水槽1の下方において、冷却槽1
Aと処理槽1Bとの間には接続管10が設けられてお
り、かかる接続管10の途中には循環ポンプ11が介装
されている。この循環ポンプ11は、電装箱における制
御装置20による制御下に各冷却槽1A、処理槽1B内
の塩水を相互に循環・攪拌する作用を行う。また、処理
槽1Bの端縁には、塩分濃度センサ9を介して塩水濃度
の低下が検出された場合に、塩を供給する塩供給袋12
が配置されているので、必要に応じて貯水槽1における
塩水の塩分濃度の管理が行われる。
【0017】また、冷却槽1A内には、氷を検出する氷
センサー13(氷検出手段)が設けられており、氷セン
サー13は制御装置20に接続されている。制御装置2
0は、マイクロコンピュータMCを核として構成されて
おり、かかるマイクロコンピュータMCは後述する冷却
運転制御のフローチャート(図3参照)等の各種の制御
を行うが、その際マイクロコンピュータMCに接続され
る第1または第2のタイマT1、T2(第1または第2
のタイマ手段)を使用する。もっとも、マイクロコンピ
ュータMCが第1または第2のタイマT1、T2の機能
を果たしても良い。
【0018】これら第1または第2のタイマT1、T2
は、マイクロコンピュータMCによる制御を行う際に、
圧縮機が作動される作動状態を保持する所定時間(例え
ば十数分程度)を計時したり、圧縮機が作動されない停
止状態を保持する所定時間(例えば十数分程度)を計時
するために使用される。これは、第1のタイマT1の計
時による所定時間経過後に氷センサー13が再度氷を検
出した場合に限って、冷却装置4の作動を停止させる態
様を採用したり、または、第2のタイマT2の計時によ
る所定時間経過後に、氷センサー13が氷を再度検出し
ない場合に限って、冷却装置4の作動を開始させる態様
を採用するためのものである。
【0019】また、マイクロコンピュータMCには表示
付きタッチパネルHPが接続されており、作業者が表示
付きタッチパネルHPを操作することにより、表示付き
タッチパネルHPは、所定の発停時間よりも長い時間に
関しては、第1または第2のタイマT1、T2により計
時される所定時間を任意に調整できる。このように所定
時間を調整できることにより、第1のタイマT1による
所定時間をある程度長く設定すると、冷却槽1A内の氷
を成長させて、冷却槽1A内の氷を希望の大きさにでき
る。また、第2のタイマT2による所定時間をある程度
長く設定すると、冷却槽1A内の解氷を促進させて、冷
却槽1A内の氷を希望の大きさにできる。
【0020】次に、前記氷センサー13について図2に
基づき説明する。図2は氷センサー13を模式的に示す
説明図であり、屈曲した冷却器7の断面を模式的に示
す。図2において、冷塩水処理装置Pの冷却槽1A内に
差し込まれた氷センサー13は、一対の電極13a、1
3bとからなり、これら電極13a、13bは、屈曲し
た冷却器7を挟んだ両側にそれぞれ配置される。そし
て、冷却器7の周囲に着氷し電極13a、13bの内側
を氷が覆った状態(実線)から、その氷が成長し電極1
3a、13b総てを覆った状態を一点鎖線で示す。
【0021】この場合、電極13a、13bの内側を氷
が覆った状態(実線)でも、電極13a、13b間では
電極13a、13b外側の塩水を介して導通するので、
マイクロコンピュータMCは電極13a、13b間の導
通状態を検出できる。それに対し、電極13a、13b
の総てを氷が覆った状態(一点鎖線)では、電極13
a、13b間では導通しないので、マイクロコンピュー
タMCは電極13a、13b間の非導通状態を検出でき
る。それにより、マイクロコンピュータMCは、屈曲し
た形状の冷却器7及び電極13a、13bの周囲に氷が
著しく付着した状態(つまり氷の状態)を検出できる。
【0022】続いて、前記のように構成された冷塩水処
理装置Pの動作について、図3に基づき説明する。図3
は冷塩水処理装置Pの冷却運転制御のフローチャートで
ある。先ず、冷塩水処理装置Pの運転が開始される前
に、冷却装置4が作動する温度設定が事前に設定され
る。これは、冷却槽1Aで所定温度以下に冷却された塩
水が循環ポンプ11を介して処理槽1Bと冷却槽1Aと
の間で循環された場合、処理槽1Bには所定温度に冷却
された塩水が貯留され、肉、鮮魚等の食品等が処理槽1
B内で塩水に浸漬されてその鮮度の維持管理が十分に行
われるので、あえて冷却装置4を作動する必要はなく、
冷塩水処理装置Pの節電等を図るとともに、所定温度を
越えた場合、処理槽1B及び冷却槽1Aの塩水を所定温
度以下に冷却して鮮度の維持管理を図るためである。
【0023】ここで、冷塩水処理装置Pの運転が開始さ
れると、マイクロコンピュータMCは、氷センサー13
を介して冷却槽1A内の氷の状態を検出する(ステップ
1(以下ステップを単にSと略記する))。そして、氷
を検出しない場合、すなわち、電極13a、13bが塩
水を介して導通する場合(S1:NO)、温度センサ8
で検出した温度が、冷却槽1A内の設定された所定温度
より高いか否かを検出する(S2)。ここで、検出した
温度が冷却槽1A内の設定された所定温度より高い場合
(S2:YES)、圧縮機の作動を開始して(S3)、
再びS1に戻る。
【0024】この場合、冷塩水処理装置Pの運転が開始
され、圧縮機の制御の下に、冷媒が冷却器7に供給され
て冷却槽1A内の塩水から蒸発潜熱が奪われて塩水が冷
却される。そして、冷却槽1A内の塩水は、循環ポンプ
11の作動により処理槽1Bに供給されるとともに、仕
切り板2を越えて冷却槽1A内に戻されるので、塩水の
循環が繰り返して行われ、冷却槽1A及び処理槽1B内
における塩水は同一温度で冷却される。そして、氷が検
出されるまでこのようなS1〜S3の態様が繰り返えさ
れる。
【0025】一方、検出した温度が冷却槽1A内の設定
された所定温度以下である場合(S2:YES)、圧縮
機の作動を停止して(S4)、再びS1に戻る。これ
は、所定温度以下の場合、冷却装置4を作動させる必要
はなく、冷塩水処理装置Pの節電を図ることができ、S
1、S2、S4の態様が繰り返される。その後時間の経
過とともに冷却槽1A内の塩水の温度が上昇するので、
冷塩水処理装置Pの運転が開始されるようになる(S1
〜S3)。
【0026】そして、冷却槽1A内の塩水から蒸発潜熱
が奪われて塩水が冷却される結果、電極13a、13b
の総てを氷が覆った状態となった場合、マイクロコンピ
ュータMCは氷の状態を検出する(S1:YES)。氷
が検出されると、マイクロコンピュータMCは第1のタ
イマT1をセットし(S5)、第1のタイマT1がセッ
トアップするか否か、つまり所定時間(例えば十数分程
度)経過したか否かを検出する(S6)。
【0027】この場合、マイクロコンピュータMCは氷
の状態を検出した直後(S1:YES)に、冷却装置4
等の作動状態を停止すると、電極13a、13b周囲の
着氷の状態で、電極13a、13b間の導通・非導通が
繰り返されるおそれがあり、それに対応して冷却装置4
等の作動停止・再作動が繰り返えされるおそれがある。
しかし、マイクロコンピュータMCは所定時間を計時す
るまで冷却装置4等の作動状態を保持するので、冷却装
置4等の作動停止・再作動の繰り返えしを防止する。こ
のように第1のタイマT1がセットアップしない間(S
6:NO)、マイクロコンピュータMCは、所定時間経
過するのを待ち、所定時間を計時するまで冷却装置4等
の作動状態を保持するので、保持手段を構成する。そし
て、第1のタイマT1がセットアップした場合(S6:
YES)、マイクロコンピュータMCは、氷センサー1
3を介して冷却槽1A内の氷の状態を再び検出する(S
7)。
【0028】そして、マイクロコンピュータMCは、氷
を再び検出すると(S7:YES)、圧縮機の運転を停
止して塩水の冷却動作を停止する(S8)。これは、塩
水の冷却動作等を停止することにより、自然と解氷させ
るためであり、冷却動作を継続することによる弊害、例
えば着氷が成長し電極13a、13b総てを覆った状態
から、更に氷が冷却槽1Aの壁部等に付着する不具合
や、冷却器7の周囲における熱交換を低下させて、食品
等の低温の維持ができなくする不具合、更に、圧縮機の
液戻り現象が生じる不具合等を防止するためである。従
って、マイクロコンピュータMCは、氷を検出した場合
冷却装置4の作動を停止させる停止手段を構成する。そ
して、時間の経過とともに、氷が電極13a、13b総
てを覆った状態が解消され、電極13a、13b間の非
導通状態は導通状態に変化して、氷を検出しなくなる。
【0029】このようにマイクロコンピュータMCは、
氷を検出しなくなった場合に(S7:NO)、第2のタ
イマT2をセットし(S9)、第2のタイマT2がセッ
トアップ、つまり所定時間(例えば十数分程度)経過し
たか否かを検出する(S10)。この場合、マイクロコ
ンピュータMCは、氷の状態を検出した後に(S1:Y
ES)氷を検出しない状態(S7:NO)になったの
で、マイクロコンピュータMCは所定時間を計時するま
では冷却装置4等の作動停止状態を保持する。従って、
マイクロコンピュータMCは、停止状態を保持する保持
手段を構成する。
【0030】このようにマイクロコンピュータMCは氷
の状態を検出した直後に(S1:YES)氷を検出しな
い状態(S7:NO)で、直ちに冷却装置4等の作動を
開始しない理由は、電極13a、13b周囲の着氷の状
態で、電極13a、13b間の導通・非導通が繰り返さ
れ、冷却装置4等の作動停止・再作動の繰り返すのを防
止するためである。そして、停止状態の所定時間経過
後、マイクロコンピュータMCは圧縮機の作動を開始し
て(S11)、再びS1に戻る。
【0031】尚、冷却槽1A内の氷を検出する氷センサ
ー13は、図4に示されるような3個の電極E1、E
2、E3及び電気回路E4からなっていても良い。この
場合、図4(a)乃至図4(e)は氷の状態の変化を示
す。その氷センサー13においては、電極E1及び電極
E2間の距離は、電極E2及び電極E3間の距離に比べ
大きく、電極E1及び電極E2間に冷却器7が配置され
ている。そして、電極E1乃至電極E3は電気回路E4
に接続されるが、電極E3は電気回路E4内で必要に応
じてアースされる。その電気回路E4は、冷却槽1A内
の氷の有無を検出できるように構成されており、更に、
マイクロコンピュータMCに接続されているので、冷却
槽1A内の氷の有無を示す検出信号をマイクロコンピュ
ータMCに出力する。
【0032】具体的には、図4(a)は、3個の電極E
1、E2、E3総てが水面下にある状態を示すが、いず
れも氷に覆われていない。図4(b)は、冷却器7周囲
の着氷が成長して電極E1が氷に覆われるのに対し、電
極E2、E3が氷に覆われていない状態を示す。図4
(c)は、冷却器7周囲の氷が更に成長して電極E1、
E2が氷に覆われるのに対し、電極E3が氷に覆われて
いない状態を示す。図4(d)は、冷却器7周囲の氷が
融け電極E1が氷に覆われるのに対し、電極E2、E3
が氷に覆われていない状態を示す。図4(e)は、冷却
器7周囲の氷が更に融けて、3個の電極E1、E2、E
3の総てが水面下にあって、いずれも氷に覆われていな
い状態を示す。尚、3個の電極E1、E2、E3の総て
が水面下にない場合は、マイクロコンピュータMCは圧
縮機の作動を停止するように構成されている。
【0033】図4(a)の場合、3個の電極E1、E
2、E3の総てが水面下にあり、電気回路E4は、3個
の電極E1、E2、E3の総てが氷に覆われていないこ
とを示す信号をマイクロコンピュータMCに出力するの
で、マイクロコンピュータMCは圧縮機を作動させる。
また、図4(b)の場合、電極E1が氷に覆われるが、
電極E2、E3が氷に覆われていないので、電極E1の
導通はなくなるが、電極E2、E3間では導通状態であ
る。そして、電気回路E4はこのような氷の状態を示す
信号をマイクロコンピュータMCに出力するので、マイ
クロコンピュータMCは圧縮機の作動を継続させる。
【0034】しかし、図4(c)に示されるように、更
に冷却器7周囲の氷が成長して電極E1、E2が氷に覆
われた場合は、電極E1、E2間で導通しない状態であ
るため、電気回路E4がこのような氷の状態を示す信号
を出力すると、マイクロコンピュータMCは圧縮機の作
動を停止させる。そして、図4(d)に示されるよう
に、冷却器7周囲の氷が融けて電極E1が氷に覆われ、
電極E2、E3が氷に覆われていない状態では、電極E
1の導通はないが、電極E2、E3間で導通する状態に
戻るので、電気回路E4はこのような氷の状態を示す信
号をマイクロコンピュータMCに出力する。この場合、
マイクロコンピュータMCは圧縮機の作動停止状態を継
続させる。これは、圧縮器の作動停止・再作動が繰り返
えされるのを防止するためである。そして、図4(e)
に示されるように、冷却器7周囲の氷が融けて電極E
1、電極E2、E3が氷に覆われていない状態では、電
気回路E4は、3個の電極E1、E2、E3の総てが水
面下にあることを示す信号をマイクロコンピュータMC
に出力するので、マイクロコンピュータMCは圧縮機の
作動を再開する。
【0035】このような3個の電極E1、E2、E3及
び電気回路E4からなる氷センサー13を用いた場合、
冷却器7周囲の氷の状態に応じてマイクロコンピュータ
MCは圧縮機の作動・停止を制御するので、上述した所
定時間を計時する第1または第2のタイマT1、T2が
不要となって、制御装置20の製造コストが低減する。
もっとも、この実施の形態においても、必要に応じて、
第1または第2のタイマT1、T2を使用しても良いこ
とはいうまでもない。尚、冷却器7周囲の氷ができるだ
け付かないように、電極E1はできる限り冷却器7に接
近させるのが望ましい。
【0036】以上詳細に説明した通り本実施形態に係る
冷塩水処理装置Pにおいて、塩水が貯留される処理槽1
Bと、塩水が冷却される冷却槽1Aと、処理槽1Bと冷
却槽1Aとの間で塩水を循環させる循環ポンプと、冷却
槽1A内の塩水を冷却する冷却装置4と、冷却槽1A内
の氷を検出する氷センサー13を有し、氷センサー13
が氷を検出した場合、マイクロコンピュータMCが冷却
装置4等の作動を停止させるので、冷却槽1A内の着氷
の著しい成長を防止することができる。
【0037】それにより、この冷塩水処理装置Pの場
合、熱交換を正常に行えるので、圧縮機にいわゆる液戻
り現象等が生じたりすることがなく、故障の原因が生じ
ない。また、着氷が成長し続けて温度センサ8及び塩分
濃度センサ9の回りに氷が付着することがないので、適
正な温度制御を行えるほか、適正な塩分濃度となるよう
な制御も行える。そして、冷却槽1A内の氷がある程度
成長した場合、冷却装置4等の作動を停止して、付着し
た氷でもって塩水と熱交換するので、冷塩水処理装置P
のランニングコストを低減させることができる。
【0038】尚、本発明は前記実施形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の
改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、前
記実施形態においては、第1または第2のタイマT1、
T2により計時される時間が十数分程度に設定されてい
るが、これに限定されるものではなく、冷塩水処理装置
Pの機種、形態等に応じて種々変更することができる。
そして、作業者は必要に応じて、処理槽1Bに貯留され
る食品の種類または量によって、第1または第2のタイ
マT1、T2により計時される所定時間を変更してもよ
い。また、表示付きタッチパネルHPには、温度センサ
8により検出された塩水の検出温度、及び、塩分濃度セ
ンサ9により検出された塩分濃度をそれぞれ表示しても
良い。更に、氷を検出する氷センサーは必ずしも上述し
た態様に限定される訳ではなく、氷を検出できるもので
あれば、他の構成を採用しても何ら構わない。
【0039】
【発明の効果】以上説明した通り請求項1に係る冷塩水
処理装置によれば、塩水が貯留される処理槽と、塩水が
冷却される冷却槽と、前記処理槽と前記冷却槽との間で
塩水を循環させる循環ポンプと、前記冷却槽内の塩水を
冷却する冷却装置とを有する冷塩水処理装置において、
前記冷却槽内の氷の状態を検出する氷検出手段と、前記
氷検出手段により氷が検出された場合、前記冷却装置の
作動を停止させる停止手段とを備えたので、着氷の著し
い成長を防止することができ、従来技術において生じた
種々の不具合を防止することができる。
【0040】また、請求項2に係る冷塩水処理装置によ
れば、氷検出手段が氷の状態を検出してから所定時間を
計時する第1のタイマ手段と、前記第1のタイマ手段に
より計時される所定時間が経過するまでは前記冷却装置
の作動状態を保持する第1の保持手段とを備えたので、
第1のタイマ手段が所定時間を計時するまでは前記冷却
装置の作動状態が保持され、氷検出手段が氷の状態を検
出した直後に、冷却装置の作動状態が停止することはな
い。このように氷の状態を検出した直後に、冷却装置の
作動状態を停止すると、氷検出手段の着氷の状態で、検
出・非検出が繰り返されるおそれがあり、それに対応し
て冷却装置の作動停止・再作動が繰り返えされるおそれ
があるのに対し、所定時間を計時するまで冷却装置の作
動状態を保持するので、冷却装置の作動停止・再作動の
繰り返えしを防止することができる。そして、所定時間
の経過に伴って冷却槽内の氷をある程度成長させること
ができるので、その氷によって冷却槽内の塩水を低温に
維持することができる。
【0041】また、請求項3に係る冷塩水処理装置によ
れば、前記氷検出手段が氷の状態を検出しなくなってか
ら所定時間を計時する第2のタイマ手段と、前記第2の
タイマ手段により計時される所定時間が経過するまでは
前記冷却装置の停止状態を保持する第2の保持手段とを
備えたので、第2のタイマ手段が所定時間を計時するま
では前記冷却装置の停止状態が保持され、氷検出手段が
氷の状態を検出しなくなった直後に冷却装置の作動が開
始することはない。このように氷の状態を検出した後に
氷を検出しない状態になった場合、直ちに冷却装置の作
動を開始しないのは、氷検出手段の周囲の着氷の状態
で、氷検出手段の検出・非検出が繰り返されるおそれが
あり、冷却装置の作動停止・再作動の繰り返すのを防止
するためである。そして、所定時間の経過に伴って冷却
槽内の解氷をある程度促進させることができるので、冷
却槽内の氷をある程度の大きさにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この実施の形態の冷塩水処理装置の概要を示す
側断面図である。
【図2】同冷塩水処理装置の氷センサーを模式的に示す
説明図である。
【図3】同冷塩水処理装置の冷却運転制御フローチャー
トである。
【図4】他の実施の形態の氷センサーを模式的に示す説
明図であって、図4(a)乃至図4(e)は氷の変化の
状態を示す。
【符号の説明】
1・・・貯水槽、1A・・・冷却槽、1B・・・処理
槽、4・・・冷却装置、7・・・冷却器、8・・・温度
センサ、9・・・塩分濃度センサ、10・・・接続管、
11・・・循環ポンプ、13・・・氷センサ、20・・
・制御装置、MC・・・マイクロコンピュータ、HP・
・・表示付きタッチパネル、T1・・・第1のタイマ、
T2・・・第2のタイマ、13a、13b、E1、E
2、E3・・・電極、E4・・・電気回路、P・・・冷
塩水処理装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩水が貯留される処理槽と、塩水が冷却
    される冷却槽と、前記処理槽と前記冷却槽との間で塩水
    を循環させる循環ポンプと、前記冷却槽内の塩水を冷却
    する冷却装置とを備える冷塩水処理装置において、 前記冷却槽内の氷の状態を検出する氷検出手段と、 前記氷検出手段により氷が検出された場合、前記冷却装
    置の作動を停止させる停止手段とを備えたことを特徴と
    する冷塩水処理装置。
  2. 【請求項2】 前記氷検出手段が氷の状態を検出してか
    ら所定時間を計時する第1のタイマ手段と、 前記第1のタイマ手段により計時される所定時間が経過
    するまでは前記冷却装置の作動状態を保持する第1の保
    持手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の冷
    塩水処理装置。
  3. 【請求項3】 前記氷検出手段が氷の状態を検出しなく
    なってから所定時間を計時する第2のタイマ手段と、 前記第2のタイマ手段により計時される所定時間が経過
    するまでは前記冷却装置の停止状態を保持する第2の保
    持手段とを備えたことを特徴とする請求項2に記載の冷
    塩水処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011505544A (ja) * 2007-12-04 2011-02-24 ハイネケン サプライ チェーン べー.フェー. 瓶および缶等の飲料容器を冷却するための冷却器および冷却方法

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JP2011505544A (ja) * 2007-12-04 2011-02-24 ハイネケン サプライ チェーン べー.フェー. 瓶および缶等の飲料容器を冷却するための冷却器および冷却方法

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