JP2000093666A - 電気かみそり - Google Patents

電気かみそり

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JP2000093666A JP10270818A JP27081898A JP2000093666A JP 2000093666 A JP2000093666 A JP 2000093666A JP 10270818 A JP10270818 A JP 10270818A JP 27081898 A JP27081898 A JP 27081898A JP 2000093666 A JP2000093666 A JP 2000093666A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の刃ヘッドが同時に肌に接触する状態に
確実に導く。 【解決手段】 複数の髭剃り用刃ヘッド１ａ，１ｂ，１
ｃを備えるとともに、これら刃ヘッドをほぼ同面に配置
している電気かみそりである。刃ヘッドの肌当たり度合
いを複数箇所で検出する検出部２と、検出部２による複
数箇所での肌当たり度合いの検出結果を使用者に報知す
る表示部４とを備える。複数の刃ヘッドが同時に肌に当
たっていなければ、この点を報知部による報知で使用者
に知らせるために、使用者は電気かみそり本体の肌への
当て角度が正しくないことを認識することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は同時に肌に接触させ
ることができる複数の刃ヘッドを備えた電気かみそりに
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】髭の切断効率を高めるために、同時に肌
に接触させることができる複数の刃ヘッドを設けた電気
かみそりがあるが、この場合、複数の刃ヘッドが同時に
肌に当たるようにして髭を剃らなくてはその機能を発揮
させることができない。しかし、複数の刃ヘッドを同時
に肌に当てるには、顎のような部位に対しても、電気か
みそりを肌に当てる角度を常に一定に保つ必要があり、
実際上、困難である。
【０００３】このために、各刃ヘッドをフロート自在に
したり、複数の刃ヘッドを揺動ヘッド部に装着したりす
ることで、電気かみそりの本体と肌とのなす角度が変化
しても、複数の刃ヘッドを同時に肌に当てることができ
るようにしたものが提供されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、フロート構造
としたり首振り構造とした上記のものにおいても、対応
することができる角度変化には限度があり、電気かみそ
り本体と肌とのなす角度が限度を越えたならば、一つの
刃ヘッドしか肌に接触しなかったり、刃ヘッドにおける
髭の有効切断域が肌に当たらなかったりして、髭剃り性
能が大きく低下してしまう。
【０００５】本発明はこのような点に鑑みなされたもの
であって、その目的とするところは複数の刃ヘッドが同
時に肌に接触する状態に確実に導くことができる電気か
みそりを提供するにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、複数
の髭剃り用刃ヘッドを備えるとともに、これら刃ヘッド
をほぼ同面に配置している電気かみそりにおいて、刃ヘ
ッドの肌当たり度合いを複数箇所で検出する検出部と、
検出部による複数箇所での肌当たり度合いの検出結果を
使用者に報知する表示部とを備えていることに特徴を有
している。複数の刃ヘッドが同時に肌に当たっていなけ
れば、この点を報知部による報知で使用者に知らせるた
めに、使用者は電気かみそり本体の肌への当て角度が正
しくないことを認識することができる。
【０００７】ここにおける検出部は、刃ヘッドを３つ以
上備えたものにおいては、電極として形成された刃ヘッ
ド間の電気抵抗を測定するものとして形成することがで
きる。また、各刃ヘッドがフロート自在となっているも
のでは、検出部は各刃ヘッドの沈み込み量を検出するも
のとして形成することができる。検出部は各刃ヘッドの
肌当たり度合いに応じてオンオフされる複数のスイッチ
で形成されたものでもよい。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施の形態の一例に
基づいて詳述する。図１及び図２は一例を示すもので、
ここにおける往復式の電気かみそりは、平行並列に並ぶ
総計３つの刃ヘッド１ａ，１ｂ，１ｃを備えたもので、
ほぼ同面に並ぶとともにいずれもフロート自在に設けら
れたこれら３つの刃ヘッド１ａ，１ｂ，１ｃのうち、中
央の刃ヘッド１ａはスリット状の刃孔を外刃に備える荒
剃り用となっており、中央刃ヘッド１ａの両側に配され
た２つの刃ヘッド１ｂ，１ｃはフォイル状の外刃を備え
た仕上げ剃り用となっている。
【０００９】そして、各刃ヘッド１ａ，１ｂ，１ｃの外
刃は、夫々電極として形成されており、刃ヘッド１ａの
外刃（電極）と刃ヘッド１ｂの外刃（電極）との間に微
小電流を流すことで両電極間の電気抵抗値を測定する電
気抵抗測定部２１が接続されており、刃ヘッド１ａの外
刃（電極）と刃ヘッド１ｃの外刃（電極）との間にも微
小電流を流すことで両電極間の電気抵抗値を測定する電
気抵抗測定部２２が接続されている。なお、ここで流す
微小電流は人体に影響を与えることがない程度のもので
あり、また各刃ヘッド１ａ，１ｂ，１ｃ間は絶縁構造と
している。
【００１０】各刃ヘッド１ａ，１ｂ，１ｃの肌への当た
り度合い（接触面積）は、電気かみそり本体を肌に当て
る角度によって変化するが、今、各刃ヘッド１ａ，１ｂ
における外刃の肌当たり度合いと、刃ヘッド１ａ，１ｃ
における外刃の肌当たり度合いが等しければ、肌当たり
検出部２である上記両電気抵抗測定部２１，２２で測定
される電気抵抗値はほぼ同じとなる。しかし、刃ヘッド
１ａ，１ｂにおける外刃の肌当たり度合いが刃ヘッド１
ａ，１ｃにおける外刃の肌当たり度合いより悪い場合に
は、電気抵抗測定部２１で測定される電気抵抗値が電気
抵抗測定部２２で測定される電気抵抗値よりも大きくな
る。
【００１１】従って、両電気抵抗測定部２１，２２で測
定される電気抵抗値を比較して、所定値以上の差がある
時には表示部４を駆動することで、電気かみそりの肌へ
の当て角度が不適切であることを使用者に報知すること
ができる。このように、両電気抵抗測定部２１，２２で
測定される電気抵抗値を比較して、所定値以上の差があ
る時にはたとえばブザーで形成された表示部４を駆動す
る傾き検出部３を設けることで、使用者は現在の電気か
みそりの肌への当て角度の良否を知ることができる。ま
た、両電気抵抗測定部２１，２２で測定される電気抵抗
値の差が所定値内に収まるように、電気かみそり本体１
の肌への当て角度を所定の範囲（図３中の２α）内にす
ることを、表示部４による報知を参照して行うことがで
きる。
【００１２】図４及び図５に他例を示す。平行並列に並
ぶ２つの刃ヘッド１ｂ，１ｃを備えたもので、各刃ヘッ
ド１ｂ、１ｃはその両端部において、刃フレーム１０に
一体に設けられたばね片１１に連結されることで、フロ
ート自在となっている。そして、各刃ヘッド１ｂ、１ｃ
と、刃フレーム１０内に設けた２つのフロート量検出部
２３，２４とが夫々連結部材２５，２５によって連結さ
れており、刃ヘッド１ｂ，１ｃのフロート量（沈み込み
量）に応じた出力をフロート量検出部２３，２４から得
た傾き検出部３は、両出力を比較して、その差が所定値
を超える場合に表示部４を駆動する。
【００１３】２つの刃ヘッド１ｂ，１ｃが同時に肌に当
たっている場合には、両刃ヘッド１ｂ，１ｃのフロート
量もほぼ同じとなるが、片方の刃ヘッド１ｂしか肌に当
たっていないような場合には、刃ヘッド１ｂのみが沈
み、他方の刃ヘッド１ｃは沈まないために、フロート量
の比較により、両刃ヘッド１ｂ，１ｃの肌当たり度合い
を測定することができるものである。
【００１４】図６に更に他例を示す。これは、平行並列
に並ぶとともにフロート自在に保持された２つの刃ヘッ
ド１ｂ，１ｃを備えたもので、刃ヘッド１ｂが沈むとオ
ンとなるスイッチ２６ａと、刃ヘッド１ｃが沈むとオン
となるスイッチ２６ｂとを設け、さらに両スイッチ２６
ａ，２６ｂのオンオフ状態に応じて肌当たり度合いを検
出する接触検知部２７を設けている。
【００１５】２つのスイッチ２６ａ，２６ｂが共にオフ
であれば、両刃ヘッド１ｂ、１ｃは肌に接触しておら
ず、２つのスイッチ２６ａ，２６ｂが共にオンであれ
ば、両刃ヘッド１ｂ、１ｃが適切に肌に接触していると
判断し、さらに２つのスイッチ２６ａ，２６ｂのいずれ
か一方のみがオンであるならば、電気かみそり本体の肌
への当て角度が不適切であるとして、表示部４を駆動す
る。
【００１６】
【発明の効果】以上のように本発明においては、刃ヘッ
ドの肌当たり度合いを複数箇所で検出する検出部と、検
出部による複数箇所での肌当たり度合いの検出結果を使
用者に報知する表示部とを備えており、複数の刃ヘッド
が同時に肌に当たっていなければ、この点を報知部によ
る報知で使用者に知らせるために、使用者は電気かみそ
り本体の肌への当て角度が正しくないことを認識するこ
とができるものであり、また使用者にしてみれば、報知
部による報知に基づいて、肌への当て角度を適正に保つ
ことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態の一例の断面図である。
【図２】同上のブロック回路図である。
【図３】同上の説明図である。
【図４】同上の他例の断面図である。
【図５】同上の説明図である。
【図６】同上の更に他例の断面図である。
【符号の説明】
１ａ，１ｂ，１ｃ 刃ヘッド ２ 肌当たり検出部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 複数の髭剃り用刃ヘッドを備えるととも
    に、これら刃ヘッドをほぼ同面に配置している電気かみ
    そりにおいて、刃ヘッドの肌当たり度合いを複数箇所で
    検出する検出部と、検出部による複数箇所での肌当たり
    度合いの検出結果を使用者に報知する表示部とを備えて
    いることを特徴とする電気かみそり。
  2. 【請求項２】 刃ヘッドを３つ以上備えており、検出部
    は電極として形成された刃ヘッド間の電気抵抗を測定す
    るものとして形成されていることを特徴とする請求項１
    記載の電気かみそり。
  3. 【請求項３】 各刃ヘッドがフロート自在となってお
    り、検出部は各刃ヘッドの沈み込み量を検出するものと
    して形成されていることを特徴とする請求項１記載の電
    気かみそり。
  4. 【請求項４】 検出部は各刃ヘッドの肌当たり度合いに
    応じてオンオフされる複数のスイッチで形成されている
    ことを特徴とする請求項１記載の電気かみそり。
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