JP2000093214A - 帯状装身具における駒と連結具の固定構造およびその方法 - Google Patents

帯状装身具における駒と連結具の固定構造およびその方法

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JP2000093214A
JP2000093214A JP10280461A JP28046198A JP2000093214A JP 2000093214 A JP2000093214 A JP 2000093214A JP 10280461 A JP10280461 A JP 10280461A JP 28046198 A JP28046198 A JP 28046198A JP 2000093214 A JP2000093214 A JP 2000093214A
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Toshiaki Hara
敏明 原
Hitohiro Yamakawa
山川  人大
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Citizen Watch Co Ltd
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AGEO SEIMITSU KK
Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯状装身具における縁駒とつなぎ駒との回転
に起因した外力が負荷されても連結ピンと縁駒の連結孔
との圧接が緩むことのない、強固に安定した固定力を得
ることができる連結具の固定構造およびその方法を提供
する。 【解決手段】 パイプ4と一方及び他方連結ピン2、3
とより成る連結具1の頭部2a、3bをパイプ4内に圧
入することにより、径方向に一方及び他方の拡張部4
a、4bを形成することにより、連結孔8、9の内壁に
圧接して、連結具1を一方及び他方の縁駒6、7の連結
孔に8、9に固定する構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯状装身具、特に
多数の駒を連結して成る帯状装身具に係わる。詳しく
は、かかる駒と連結具の固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図22及び図23に示すように、
帯状装身具である腕時計バンド100において、幅方向
に相対するそれぞれの縁駒101を架橋する連結具とし
ては、ローレットピン110が使用されていた。ローレ
ットピン110の両端には、多数の突条が連続して形成
されたローレット部110Aが設けられる。かかるロー
レットピン110がつなぎ駒102に挿通される。そし
て、それぞれの縁駒101に穿設された連結孔101a
に、それぞれのローレット部110Aが打ち込まれる。
よって、ローレット部110Aが連結孔101aの内壁
に圧接し、縁駒101とローレットピン110が固定さ
れる。このように、ローレットピン110を回転軸とし
て、つなぎ駒102が縁駒101に回転可能に連結され
る。つなぎ駒102は、同様に隣接する縁駒101それ
ぞれに連結される。かかる連結を順次繰り返すことによ
り、縁駒101とつなぎ駒102より成る腕時計バンド
100が構成される。他の帯条装身具もこれにほぼ準じ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
ローレット部110Aの圧接を用いた駒と連結具の固定
手段は、強固に安定した固定力を得ることができなかっ
た。なぜならば、腕時計を使用していると、縁駒101
とつなぎ駒102との回転に起因した外力がローレット
ピン110に負荷される。よって、連結孔101aの内
壁がローレット部110Aにより削られて、ローレット
ピン110と縁駒101の連結孔101aとの圧接が緩
んでくる。結果、しばしばローレットピン110が縁駒
101より抜脱してしまった。本発明は、かかる課題に
着目し、帯状装身具における駒と連結具を強固に固定す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の連結構造に係わ
る特徴は、請求項1に記載された通りである。特に、
「連結具が、パイプと連結ピンとより成ること」、「連
結ピンの頭部がパイプ内に圧入されることにより、径方
向に拡張された拡張部がパイプに形成されること」、お
よび「拡張部が駒の連結孔の内壁に圧接して、連結具が
駒の連結孔に固定されること」を特徴とする。かかる構
成により、連結ピンの頭部がパイプに係合され、かつパ
イプが駒の連結孔に係合される。結果、パイプと連結ピ
ンとより成る連結具と駒とが固定される。
【0005】また、本発明の連結構造は、「駒の連結孔
における開口部近傍より奥寄りに拡張部が位置するこ
と」、かつ「駒の連結孔内部における拡張部の外径が、
連結孔の開口部近傍の内径より大きいこと」を含むこと
が好ましい。かかる構成により、拡張部が連結孔の開口
部より抜脱しないため、確実に駒と連結具とが固定され
る。
【0006】また、本発明の連結構造は、「駒の外方に
露出するパイプが連結ピンの軸で支持されること」を含
むことが好ましい。かかる構成により、帯状装身具を長
手方向に引っ張る外力が負荷されても、パイプが曲がる
ことがない。
【0007】また、本発明の連結構造は、「連結ピンの
頭部における軸寄りに、該軸に連なる傾斜面が形成され
る」ことが好ましい。かかる構成により、連結ピンの頭
部がパイプに圧入されると、傾斜面に沿ってパイプが径
方向に広がるため、拡張部の形成が容易になる。
【0008】また、本発明の連結構造は、「連結具が、
1本のパイプと、該パイプの中に相対して挿入される2
本の連結ピンとより成ること」、「連結ピンの頭部がパ
イプ内に圧入されることにより、2つの拡張部がパイプ
に形成されること」、「帯状装身具における幅方向に相
対するそれぞれの駒が連結孔を備えること」、および
「それぞれの駒の連結孔の内壁にそれぞれの拡張部が圧
接する」ことを備えても良い。かかる構成により、帯状
装身具における幅方向に相対するそれぞれの駒が、連結
具によって連結される。
【0009】また、本発明の連結構造は、「それぞれの
連結ピンの軸が接触すること」、あるいは「それぞれの
連結ピンの軸がわずかな隙間をもって近接すること」の
いずれかの構成を備えることが好ましい。かかる構成に
より、帯状装身具を長手方向に引っ張る外力が負荷され
ても、パイプが曲がることがない。
【0010】また、本発明の連結構造は、「それぞれの
連結ピンの軸を、駒の連結孔近傍で相対させること」が
好ましい。かかる構成により、連結ピンの頭部をパイプ
内に圧入させる力により、パイプが曲がることが避けら
れる。かつ、帯状装身具を長手方向に引っ張る外力が負
荷されても、パイプが曲がることがない。
【0011】また、本発明の連結構造は、「一方の駒の
連結孔に固定された連結ピンが、他方の駒の連結孔近傍
まで達する長さを備えること」が好ましい。かかる構成
により、それぞれの連結ピンの軸が、駒の連結孔近傍で
確実に相対する。
【0012】本発明の連結方法に係わる特徴は、請求項
9に記載された通りである。特に、「 駒の連結孔に挿
入された連結具の少なくとも一部分を、連結孔の開口部
近傍より奥寄りの位置で外方に拡張することにより、連
結孔の開口部近傍の内径より大きい外径を有する拡張部
を形成すること」ことを特徴とする。かかる構成によ
り、 かかる構成により、拡張部が連結孔の開口部より
抜脱しないため、確実に駒と連結具とが固定される。
【0013】
【発明の実施の形態】〔第一の実施形態〕以下、本発明
の第一の実施形態による帯状装身具を腕時計バンドに代
表させて図1〜19に基づいて説明するが、本発明はこ
れに限定されるものではない。図1は、本発明の第一の
実施形態による帯状装身具を示す分解斜視図、図2は、
同連結具を示す分解斜視図、図3は、同帯状装身具の一
部破断した状態を示す平面図、図4は、同帯状装身具の
連結部における相対寸法図、図5〜19は、同帯状装身
具の組み立ての説明図である。
【0014】図1〜4に示すように、本発明における連
結具1は、パイプ4、一方の連結ピン2、および他方の
連結ピン3とより成る。特に、腕時計バンド5の幅方向
に相対する一方の縁駒6と他方の縁駒7とを連結する場
合、金属製の2本の連結ピン2、3が用意される。一方
の連結ピン2は、細長い円柱形状の軸2aを備える。軸
2aの一端に、軸2aより太い円柱形状の頭部2bが備
えられる。すなわち、軸2aの外径をL、頭部2bの外
径をMとすると、L<Mの式で表される。頭部2bにお
ける軸2a寄りに、円錐台形状の傾斜面2cが形成され
る。軸2aと頭部2bとは、なだらかな傾斜面2cを介
して連続する。また、円錐台形状の突起2dが、頭部2
bの開放端から軸2aの長手方向に沿って突出する。
【0015】他方の連結ピン3は、一方のピン2の軸2
aより短い軸3aを備える。かつ、一方のピン2と同様
に、頭部3b、傾斜面3c、および突起3dが軸3aに
形成される。かかる連結ピン2、3は、自動切削機で連
続的に安価に量産できる。
【0016】さらに、金属製の中空の円筒体であるパイ
プ4が用意される。図4に示すように、パイプ4の内径
は、連結ピン2、3の軸2a、3aの外径Lより大き
く、かつ頭部2b、3bの外径Mより小さい。すなわ
ち、パイプ4の内径をNとすると、L<N<Mで表され
る。かかる一方の連結ピン2、他方の連結ピン3、およ
びパイプ4とが連結具1を構成する。
【0017】また、一方の縁駒6と他方の縁駒7は、腕
時計バンド5の幅方向に相対する有底の連結孔8、9を
有する。一方の縁駒6の内側面に連結孔8が穿設され、
他方の縁駒7の内側面に連結孔9が穿設される。ドリル
で穿孔されるため、連結孔8、9それぞれの底面8b、
9bは円錐形状となる。図4に示すように、連結孔8、
9の内径Qは、パイプ4の外径P1より大きい。かつ、
後述するように、連結ピン2、3の頭部2b、3bがパ
イプ4内に圧入され、パイプ4が径方向に拡張されて形
成される拡張部4a、4bの外径P2より小さい。すな
わち、P1<Q<P2で表される。ここで、連結孔8、
9における開口部8a、9aから底面8b、9b、の最
深端に到る深さRとする。すると、深さRは、連結ピン
2、3の頭部2b、3bにおける、軸2a、3aの長手
方向に沿った長さSと、突起2d、3dの長さTを合わ
せた長さ(S+T)より深い。すなわち、R>(S+
T)で表される。
【0018】さて、かかる連結具1と縁駒6、7は、次
のような組み立て段階を経て固定される。ただし、ここ
で上下とは、図5〜19における上下方向を言う。 (段階1)まず、図5に示すように、適宜な保持治具
(図示せず)を用いて、一方の縁駒6が受け型11の上
面に保持される。一方の縁駒6の連結孔8は上を向いて
開口する。同様に保持治具(図示せず)を用いて、一方
の縁駒6の上につなぎ駒10が保持される。このとき、
つなぎ駒10を貫通する連結孔10aと連結孔8とを合
致させる。連結孔10aの内径と連結孔8の内径とは同
じであっても良いが、図示するように連結孔8の内径よ
り大きいことが好ましい。
【0019】(段階2)次いで、図6に示すように、つ
なぎ駒10の連結孔10aにおける上を向いた開口よ
り、一方の連結ピン2が挿入される。一方の連結ピン2
は、頭部2bが下向きになるように挿入しなければなら
ない。一方の連結ピン2の頭部2bは一方の縁駒6の連
結孔8内に挿入され、底面8bと当接する。詳しくは、
頭部2bの突起2dの先端が底面8bの斜面と当接し、
一方の連結ピン2の軸方向に沿った移動が抑止される。
R>(S+T)であるため、一方の連結ピン2の頭部2
bの全長は、連結孔8内に完全に没入する。また、一方
の連結ピン2の軸2aは、つなぎ駒10の連結孔10a
の開口より上方に突き出て露出する。このように、一方
の連結ピン2は、連結孔10aと連結孔8とを連通す
る。
【0020】(段階3)次いで、図7に示すように、つ
なぎ駒10の連結孔10aの開口より、パイプ4が上か
ら挿入される。先立って配置された一方の連結ピン2の
軸2aが、パイプ4内に挿通される。N<Mであるた
め、パイプ4の一端の開口部縁辺が一方の連結ピン2の
傾斜面2cに当接するまで、パイプ4は挿入される。連
結孔10aと連結孔8とを連通したパイプ4は、一方の
連結ピン2の軸2aを包んで、つなぎ駒10の連結孔1
0aの開口近傍に達する。もしくは、連結孔10aの開
口より上方に突き出して露出させても良い。一方の連結
ピン2の軸2aはパイプ4内に完全に没入する。パイプ
4の他端の開口部より軸2aの開放端は突出しない。P
1<Qであるため、パイプ4は、連結孔10aと連結孔
8の内部で径方向に沿ったガタつきを許容されている。
また、L<M<Qであるため、一方の連結ピン2の頭部
2bと軸2aは、パイプ4の内部で径方向(図の横方
向)のガタつきを許容されている。
【0021】(段階4)次いで、図8に示すように、つ
なぎ駒10の連結孔10aより上方に突き出たパイプ4
の他端の開口部に、他方の連結ピン3の軸3aが遊挿さ
れる。L<M<Qであるため、軸3aのみがパイプ4の
内部に遊挿され、頭部3bがパイプ4より外方に突出す
る。このとき、パイプ4の他端の開口部縁辺が、連結ピ
ン3の傾斜面3cに当接する。軸3aは、パイプ4の内
部で径方向のガタつきを許容されている。
【0022】(段階5)次いで、図9に示すように、他
方の縁駒7が用意される。他方の連結ピン3の頭部3b
が、他方の縁駒7の連結孔9内に挿入される。そして、
適宜な保持治具(図示せず)を用いて、つなぎ駒10の
上方に、他方の縁駒7が保持される。ここで、連結孔
8、連結孔10a、および連結孔9が一直線上に並ぶ。
このとき、パイプ4内に挿入された軸2aと軸3aとの
開放端の間に、後述の段階6に要求される充分な空隔A
があることを必要とする。パイプ4の長さW(図5参
照)には、軸2a、3aの開放端が接触しないだけの寸
法がなければならない。また、このとき、パイプ4内に
挿入された軸2a、3aの開放端の間の空隔Aが、他方
の縁駒7の連結孔9の開口部近傍に位置することが好ま
しい。詳しくは、空隔Aは、連結孔9の開口部のやや外
方に位置する。さらに、このとき、パイプ4の他端近傍
を、他方の縁駒7の連結孔9内に挿入させておくことが
好ましい。
【0023】(段階6)次いで、図10に示すように、
押し型12が、他方の縁駒7を下方に向けて押圧する。
よって、他方の縁駒7が上下方向に沿って一方の縁駒6
に接近する。すると、他方の連結ピン3の頭部3bが、
他方の縁駒7の連結孔9の底面9bと当接する。詳しく
は、頭部3bの突起3dの先端が底面9bの斜面と当接
し、他方の連結ピン3の軸方向に沿った移動が抑止され
る。R>(S+T)であるため、他方の連結ピン3の頭
部3bの全長は、連結孔9内に完全に没する。このと
き、図11に示すように、パイプ4の両端の開口部縁辺
が、一方の連結ピン2の傾斜面2cに当接する。軸2a
は、パイプ4の内部で径方向のガタつきを許容される。
同様に、図12に示すように、パイプ4の両端の開口部
縁辺が、他方の連結ピン3のそれぞれの傾斜面3cに当
接する。軸3aは、パイプ4の内部で径方向のガタつき
を許容される。
【0024】(段階7)次いで、図13に示すように、
押し型12が、他方の縁駒7を下方に向けてさらに押圧
し、他方の縁駒7が上下方向に沿って一方の縁駒6にさ
らに接近する。すると、L<N<Mであるため、図14
に示すように、一方の連結ピン2の傾斜面2cに沿っ
て、パイプ4の一端の開口部の縁辺が拡張される。同様
に、図15に示すように、他方の連結ピン3の傾斜面3
cに沿って、パイプ4の他端の開口部の縁辺が拡張され
る。
【0025】(段階8)次いで、図16に示すように、
押し型12が、他方の縁駒7を下方に向けてさらに押圧
する。すると、一方の連結ピン2の頭部2bが、パイプ
4の一端の開口部よりパイプ4内部に圧入される。よっ
て、一方の連結ピン2の頭部2bが、パイプ4に圧接し
て係合する。図17に示すように、パイプ4の一端の開
口部縁辺は、傾斜面2cに沿って拡張されつつ、一方の
連結ピン2の頭部2bの外方に被さる。よって、頭部2
bの圧入によって、パイプ4が外方に拡張された一方の
拡張部4aが形成される。このとき、P1<Q<P2で
あるため、よって、拡張部4aの外周面が、一方の縁駒
6の連結孔8の内周壁に圧接して係合する。このよう
に、パイプ4が一方の縁駒6に確実に固定される。
【0026】同様に、他方の連結ピン3の頭部3bが、
パイプ4の他端の開口部よりパイプ4内部に圧入され
る。よって、他方の連結ピン3の頭部3bが、パイプ4
に圧接して係合する。図18に示すように、パイプ4の
他端の開口部縁辺は、傾斜面3cに沿って拡張されつ
つ、他方の連結ピン3の頭部3bの外方に被さり、他方
の拡張部4bが形成される。よって、拡張部4bの外周
面が、他方の縁駒7の連結孔9の内周壁に圧接して係合
する。 このように、パイプ4が他方の縁駒7に確実に
固定される。かくして、連結具1が、一方の縁駒6と他
方の縁駒7に固定される。一方及び他方の縁駒6、7を
架橋する連結具1は、つなぎ駒10の回転軸を兼ねる。
【0027】このとき、図3、17、18に示すよう
に、拡張部4a、4bは、連結孔8、9それぞれの開口
部近傍より奥の位置で形成されることが好ましい。か
つ、連結孔8、9それぞれの開口部近傍は、当初の内径
Qを保持することが好ましい。また、拡張部4a、4b
は、連結孔8、9それぞれの内部で充分に拡張され、連
結孔8、9の内径Qより大きな外径P2を保持すること
が好ましい。すると、拡張部4a、4bの外径は、連結
孔8、9の開口部近傍の内径より大きくなるため、拡張
部4a、4bは、連結孔8、9の開口部より決して抜脱
しない。よって、連結具1と縁駒6、7との確実な固定
が保証される。
【0028】拡張部4a、4bが、連結孔8、9それぞ
れの開口部近傍より奥の位置で形成されるためには、R
>(S+T)であることが少なくとも必要である。ま
た、連結孔8、9それぞれの開口部近傍が、当初の内径
Qを保持するためには、かかる開口部近傍において、一
時的にでも決して拡張部4a、4bが形成されてはなら
ない。連結孔8、9の外方で形成された拡張部4a、4
bを、連結孔8、9内に圧入しても、かかる開口部の内
径Qは拡がってしまう。前述の段階に見るように、かか
る開口部近傍より奥の位置でのみ、連結ピン2、3の頭
部2b、3bがパイプ4内に圧入される製造過程が必要
である。
【0029】また、腕時計バンド5において、拡張部4
a、4bが、連結孔8、9それぞれの内部で充分に拡張
され、内径Qより大きな外径P2を有するためには、押
し型12は、少なくとも60Kgの加重を上下方向に負
荷しなければならない。
【0030】また、このとき、パイプ4内に挿入された
軸2a、3aの開放端が、他方の縁駒7の連結孔9の開
口部のやや外方に位置において、空隔Aより狭いわずか
な隙間をもって近接することが好ましい。あるいは、軸
2a、3aの開放端が接触することが好ましい。これを
成立させるためには、一方の縁駒6の連結孔8に固定さ
れた一方の連結ピン2の軸2aが、他方の縁駒7の連結
孔9近傍まで達する長さを備えることが必要である。こ
れにより、一方及び他方の縁駒6、7とつなぎ駒10と
が相反する方向に引っ張られても、パイプ4が曲がるこ
とがない。よって、長手方向に沿って引っ張りに耐えら
れる充分な強度が、腕時計バンド5に付与される。
【0031】また、段階6〜8において、押し型12の
押圧する力により、パイプ4における空隔Aが位置する
部分Bの近傍が、曲がったり、折れたりすることが懸念
される。一方及び他方の連結ピン2、3の軸2a、3a
に支持されないからである。しかしながら、段階5にお
いて、他方の縁駒7の連結孔9の開口部近傍に、パイプ
4の部分Bを位置させておけば、かかるパイプ4の曲が
りや折れを避けることができる。これは、パイプ4が曲
がったり、折れたりしないように、連結孔9の内壁がパ
イプ4を支えるからである。
【0032】また、段階5において、パイプ4の他端近
傍を、他方の縁駒7の連結孔9内に挿入させておけば、
段階7と8において、パイプ4が確実に連結孔9内に挿
入される。かつ、連結孔9の開口部近傍において、他方
の連結ピン3の頭部3bがパイプ4内に圧入されること
がない。
【0033】連結具1と縁駒6、7との固定力は、パイ
プ4の拡張部4a、4bの外径P2と連結孔8、9の内
径Qとの差(P2−Q)に比例する。(P2−Q)は、
連結ピン2、3における頭部2b、3bの外径Mとパイ
プ4の内径Nとの差(M−N)に比例する。かつ、連結
具1と縁駒6、7との固定力は、連結ピン2、3におけ
る頭部2b、3bの軸の長手方向に沿った長さS、さら
に詳しくは、パイプ4の内に圧入される頭部2b、3b
の長さTにも比例する。連結ピン2、3の頭部2b、3
bの全長をパイプ4内に圧入させれば、S=Tである。
また、押し型12が負荷する加重も影響する。
【0034】(M−N)およびTが大きすぎると、前述
の段階6〜8において、パイプ4における空隔Aが位置
する部分が、曲がったり、折れたりする危険が増す。逆
に、それらが小さすぎると、連結具1と縁駒6、7との
固定力も小さくなり、縁駒6、7から連結具1が抜脱し
てしまう。よって、(M−N)、およびSが、適切な範
囲に設定されることが望ましい。
【0035】腕時計バンド5において、Mは、好ましく
は0.50〜1.50mm、さらに好ましくは0.80
〜0.95mm、さらに好ましくは0.85〜0.90
mmである。Nは、好ましくは0.50〜1.50m
m、さらに好ましくは0.80〜0.95mm、さらに
好ましくは0.82〜0.86mmである。(M−N)
は、好ましくは0.10〜0.80mm、さらに好まし
くは0.20〜0.60mm、最も好ましくは0.4m
mである。また、腕時計バンドにおいて、Tは、好まし
くは0.20〜1.00mm、さらに好ましくは0.4
0〜0.80mm、最も好ましくは0.6mmである。
【0036】以上の実施の形態には、当業者であれば、
様々な変更や追加が可能であろう。例えば、一方の連結
ピン2と他方の連結ピン3における頭部2b、3bの外
径は、共に等しくMとしたが、安定した固定力が得られ
る範囲で、互いに異なる外径にすることもできる。軸2
a、3aの外径L、頭部2b、3bの軸の長手方向に沿
った長さSについても同様である。縁駒6、7の連結孔
8、9の内径Qの必ずしも互いに等しくなくても良い。
また、一方及び他方の連結ピン2、3の頭部2b、3b
の一部分をパイプ4内に圧入させても良い。かかる場
合、S>Tである。また、一方及び他方の連結ピン2、
3の頭部2b、3bに形成された突起2d、3dは、排
除しても良い。また、つなぎ駒10は1つであるとは限
らない。図19に示すように、連結具1に2つのつなぎ
駒10Aと10Bを上下に沿って並列に連結させること
もできる。さらに、多くの複数のつなぎ駒を用いること
もできる。
【0037】また、組み立て段階において、段階5の状
態を完成させるためには、上記に例示した段階に限定さ
れず、様々な組み立て方法が考えられる。例えば、先に
他方の連結ピン3を一方の縁駒6とつなぎ駒10に挿入
し、後から一方の連結ピン2をパイプ4に挿入しても良
い。また、パイプ4と一方及び他方の連結ピン2、3を
予め組み立てておいても良い。すなわち、パイプ4の両
端の開口部それぞれより、一方及び他方の連結ピン2、
3の軸2a、3aそれぞれをパイプ4内に相対して挿入
し、頭部2b、3bはパイプ4の外方に突出させてお
く。このとき、一方及び他方の連結ピン2、3をパイプ
4内にわずかに押し込んで、傾斜面2c、3cをパイプ
4の開口部の縁辺に軽く圧接させておくと、パイプ4か
ら一方及び他方の連結ピン2、3が抜脱しないので便利
である。
【0038】〔第二の実施形態〕本発明の第二の実施形
態を図20、21に基づいて説明する。図20は、本発
明の第二の実施形態による帯状装身具の一部破断した状
態を示す平面図、図21は、図20における同帯状装身
具の拡張部の部分拡大断面図である。また、第一の実施
形態と同様の構成は、同一の符号を付して詳細な説明を
省略し、差異のみを説明する。
【0039】図に示すように第二の実施形態における連
結具1が、第一の実施形態と異なる点は、一方の連結ピ
ン20と他方の連結ピン30の長さにある。すなわち、
一方の連結ピン20が短く形成される。一方の連結ピン
20の軸20aの長手方向に沿った全長Uは、連結孔8
の開口部8a底面8bの最深端に到る深さRより小さ
い。すなわち、U<Rで表される。このように、一方の
連結ピン20が短くなった分だけ、他方の連結ピン30
は長く形成される。他方の連結ピン30の軸30aの長
手方向に沿った全長は、第一の実施形態における連結具
1の一方及び他方の連結ピン2、3の全長を加算した長
さから、一方の連結ピン20の全長Uを減算した寸法に
等しい。 そして、図20からも明らかなように他方の
連結ピン30の全長は、つなぎ駒10を介して、一方及
び他方の縁駒6、7を架橋するに十分の全長を有する。
【0040】さて、かかる連結具1と一方の縁駒6及び
他方の縁駒7は、第一の実施形態と同様の組み立て段階
を経て固定される。すると、図21に示すように、他方
の連結ピン30が、一方の縁駒6の連結孔8内部に挿入
される。これにより、連結具1が曲がったり、折れたり
する危険を排除できる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、縁駒と連結具の固定手
段は、パイプの圧接により強固に安定した固定力を得る
ことができ、連結具と縁駒の連結孔との圧接が緩むこと
がない。結果、連結具と縁駒との抜脱が無い帯状装身具
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態による帯状装身具の
分解斜視図である。
【図2】同連結具を示す分解斜視図である。
【図3】同帯状装身具の一部破断した状態を示す平面図
である。
【図4】同帯状装身具の連結部における相対寸法図であ
る。
【図5】同帯状装身具の、組み立て(段階1)の説明図
である。
【図6】同帯状装身具の、組み立て(段階2)の説明図
である。
【図7】同帯状装身具の、組み立て(段階3)の説明図
である。
【図8】同帯状装身具の、組み立て(段階4)の説明図
である。
【図9】同帯状装身具の、組み立て(段階5)の説明図
である。
【図10】同帯状装身具の、組み立て(段階6)の説明
図である。
【図11】図10における一方の連結部の部分拡大断面
図である。
【図12】図10における他方の連結部の部分拡大断面
図である。
【図13】同帯状装身具の、組み立て(段階7)の説明
図である。
【図14】図12における一方の連結部の部分拡大断面
図である。
【図15】図12における他方の連結部の部分拡大断面
図である。
【図16】同帯状装身具の、組み立て(段階8)の説明
図である。
【図17】図16における一方の拡張部の部分拡大断面
図である。
【図18】図16における他方の拡張部の部分拡大断面
図である。
【図19】本発明の第一の実施の変形例の一部破断した
状態を示す平面図である。
【図20】本発明の第二の実施形態による帯状装身具の
一部破断した状態を示す平面図である。
【図21】図16における同帯状装身具の拡張部の部分
拡大断面図である。
【図22】従来の帯状装身具の分解斜視図を示す斜視図
である。
【図23】同帯状装身具のローレットピンの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 連結具 2 一方の連結ピン 3 他方の連結ピン 2a、3a 軸 2b、3b 頭部 2c、3c 傾斜面 2d、3d 突起 4 パイプ 4a、4b 拡張部 5 腕時計バンド 6 一方の縁駒 7 他方の縁駒 8、9 連結孔 8a、9a 開口部 8b、9b 底面 10 つなぎ駒 10a 連結孔 11 受け型 12 押し型

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状装身具における駒と該駒の連結孔に
    挿入される連結具とを固定する構造であって、連結具
    が、パイプと連結ピンとより成ること、連結ピンが、軸
    と、該軸の外径より大きい外径を有する頭部とを備える
    こと、連結ピンの頭部がパイプ内に圧入されることによ
    り、径方向に拡張された拡張部がパイプに形成されるこ
    と、駒の連結孔の内径が、パイプの外径より大きく、か
    つパイプの拡張部の外径より小さいこと、を含み、拡張
    部が駒の連結孔の内壁に圧接して、連結具が駒の連結孔
    に固定されることを特徴とする帯状装身具における駒と
    連結具の固定構造。
  2. 【請求項2】 駒の連結孔における開口部近傍より奥寄
    りに拡張部が位置すること、かつ駒の連結孔内部におけ
    る拡張部の外径が、連結孔の開口部近傍の内径より大き
    いことを含む請求項1に記載の帯状装身具における駒と
    連結具の固定構造。
  3. 【請求項3】 駒の外方に露出するパイプが連結ピンの
    軸で支持されることを含む請求項1に記載の帯状装身具
    における駒と連結具の固定構造。
  4. 【請求項4】 連結ピンの頭部における軸寄りに、該軸
    に連なる傾斜面が形成される請求項3に記載の帯状装身
    具における駒と連結具の固定構造。
  5. 【請求項5】 連結具が、1本のパイプと、該パイプの
    中に相対して挿入される2本の連結ピンとより成るこ
    と、 連結ピンの頭部がパイプ内に圧入されることにより、2
    つの拡張部がパイプに形成されること、 帯状装身具における幅方向に相対するそれぞれの駒が連
    結孔を備えること、を含み、 それぞれの駒の連結孔の内壁にそれぞれの拡張部が圧接
    する請求項1に記載の帯状装身具における駒と連結具の
    固定構造。
  6. 【請求項6】 それぞれの連結ピンの軸が接触するこ
    と、 あるいはそれぞれの連結ピンの軸がわずかな隙間をもっ
    て近接すること、のいずれかの構成を備える請求項5に
    記載の帯状装身具における駒と連結具の固定構造。
  7. 【請求項7】 それぞれの連結ピンの軸が、駒の連結孔
    近傍で相対することを含む請求項5に記載の帯状装身具
    における駒と連結具の固定構造。
  8. 【請求項8】 一方の駒の連結孔に固定された連結ピン
    が、他方の駒の連結孔近傍まで達する長さを備えること
    を含む請求項7に記載の帯状装身具における駒と連結具
    の固定構造。
  9. 【請求項9】 帯状装身具における駒と該駒の連結孔に
    挿入される連結具とを固定する方法であって、 駒の連結孔に挿入された連結具の少なくとも一部分を、
    連結孔の開口部近傍より奥寄りの位置で外方に拡張する
    ことにより、連結孔の開口部近傍の内径より大きい外径
    を有する拡張部を形成することを特徴とする帯状装身具
    における駒と連結具の固定方法。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の連結構造を備える腕
    時計バンドを含む腕時計。
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