JP2000089363A - プロジェクタ - Google Patents

プロジェクタ

Info

Publication number
JP2000089363A
JP2000089363A JP11171218A JP17121899A JP2000089363A JP 2000089363 A JP2000089363 A JP 2000089363A JP 11171218 A JP11171218 A JP 11171218A JP 17121899 A JP17121899 A JP 17121899A JP 2000089363 A JP2000089363 A JP 2000089363A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
projector
reflected light
pattern
projection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11171218A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3653419B2 (ja
Inventor
Takaaki Gyoten
敬明 行天
Masahiro Kawashima
正裕 川島
Shunsuke Kimura
俊介 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP17121899A priority Critical patent/JP3653419B2/ja
Publication of JP2000089363A publication Critical patent/JP2000089363A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3653419B2 publication Critical patent/JP3653419B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ライトバルブを用いるプロジェクタにおい
て、装置のコスト上昇を招くことなく、簡便な操作で投
射条件の自動調整を行うことができるプロジェクタを提
供する。 【解決手段】 スクリーン200上に所定の画像パター
ンを投影する一方、各ライトバルブ108〜110に当
該画像パターンと同一のパターンを形成させ、投射レン
ズ102及び各ライトバルブ108〜110を逆進して
くるスクリーン200からの反射光の光量を、ハーフミ
ラー112、集光レンズ113を介して光検出素子11
4にて検出し、検出結果に基づいてマイクロコンピュー
タ116等が自動的に投射条件の調整を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、拡大率、フォーカ
ス、コンバージェンス等の投射条件を自動的に調整する
プロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】プロジェクタにおいて、コンバージェン
ス、フォーカス等の投射条件を自動的に調整する技術と
して、当該プロジェクタからスクリーンに投影された画
像をビデオカメラ等の撮像手段で撮像し、得られた画像
データを取り込んだ後、マイクロコンピュータ等の情報
処理装置で解析することにより投射条件の調整のずれを
検出し、検出された調整のずれを補正する技術が米国特
許(USP)第5,231,481号公報に開示されて
いる。以下、投射レンズのフォーカス自動調整に適用し
た場合を例として、上記従来の技術について説明する。
【0003】図31は、上記従来技術におけるプロジェ
クタ900の構成を示すブロック図である。同図に示さ
れるように、プロジェクタ900は、投射レンズ90
1、ダイクロイックミラー902、903、906及び
907、ミラー904、905、ライトバルブ908、
909及び910、光源911、A/Dコンバータ91
5、マイクロコンピュータ916、テストパターン発生
回路929、及び投射レンズフォーカス調整機構933
を備えており、当該プロジェクタ900よりスクリーン
980に投影された画像がビデオカメラ990により撮
像されるようになっている。ビデオカメラ990による
撮像結果はA/Dコンバータ915を介してマイクロコ
ンピュータ916に入力される。
【0004】マイクロコンピュータ916は、撮像によ
り得られた画像データを解析し、解析結果に基づいて投
射レンズフォーカス調整機構933を制御することによ
り、投射レンズ901のフォーカスが調整される。な
お、図31の例では各ライトバルブ908、909、9
10から投射レンズ901までの光路の距離が異なって
いるようであるが、この調整は不図示のレンズ等を用い
る周知の技術により容易に行うことが可能であるし、後
述の実施の形態にて説明するようにダイクロイックミラ
ー等の配置を変更してもよい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の如く、ビデオカメラ990を用いてスクリーン
980上に投影された画像を撮像する手法は、プロジェ
クタ以外にビデオカメラを用いる必要があるため装置全
体のコストアップにつながる他、ビデオカメラ990を
正確にスクリーン980に向けることが必要となるた
め、操作が煩雑となるなどの問題点を有している。
【0006】本発明の目的は、装置のコスト上昇を最小
限に抑えつつ、簡単な操作で投射条件の自動調整を行う
ことができるプロジェクタを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るプロジェクタは、ライトバルブを通過
した光源からの光を、投射レンズを介して被投影面に投
影するプロジェクタにおいて、前記被投影面から反射さ
れ、前記ライトバルブを逆進した光を検出する検出手段
と、前記検出手段により検出された光に基づいて投射条
件を調整する投射条件調整手段とを備えることを特徴と
している。
【0008】この構成によれば、ライトバルブを逆進し
た光を検出して投射条件の調整に用いるので、ビデオカ
メラ等、スクリーン上に投影された画像を撮像するため
の高価な装置を備える必要がなくなる。また、ビデオカ
メラ等による撮像の向きの調整も不要となるため、簡単
な操作で投射条件の自動調整が行える。ここで、上記本
発明の特徴を具現化する構成の一つとして、更に、前記
ライトバルブを制御して所定の画像パターンを形成させ
ることにより、前記被投影面に当該画像パターンを投影
させるパターン投影手段を備え、前記検出手段は、前記
画像パターンが投影された前記被投影面から反射され、
前記ライトバルブを逆進した反射光を集光する反射光集
光手段と、前記反射光集光手段により集光された反射光
の光量を測定する反射光量測定手段とを有し、前記投射
条件調整手段は、前記反射光量測定手段により測定され
た反射光の光量に基づいて投射条件を調整するようにす
ることができる。
【0009】この構成は、プロジェクタから投影された
画像パターンの反射光を検出して投射条件の調整を行う
ものであり、即ち、一台のプロジェクタを用いて画像を
投影する場合に、当該プロジェクタの投射条件の自動調
整を可能とするものである。ここで、例えば、前記パタ
ーン投影手段は、少なくとも前記被投影面に投影すべき
画像の外周部に相当する部分において光が通過する状態
である画像パターンを前記ライトバルブに形成させ、前
記投射条件調整手段は、前記反射光量測定手段により測
定された反射光の光量に基づいて、前記投射レンズの拡
大率を調整することができる。ここで、「被投影面に投
影すべき画像の外周部に相当する部分において光が透過
する状態である画像パターン」としては、例えば後述の
実施の形態として説明するような矩形状のパターンが考
えられるが、それに限定されるわけではなく、投射レン
ズの拡大率が大きくなりすぎることで、画像の外周部が
スクリーンの画像表示領域をはみ出すことにより発生す
る反射光の光量の減少を検出することができるような画
像パターンであれば、どのような画像パターンでもよ
く、その条件を満たす画像パターンには種々のものが考
えられる。
【0010】また、前記パターン投影手段は、少なくと
も明度の低い部分と明度の高い部分との境界が存在する
画像パターンを前記ライトバルブに形成させ、前記投射
条件調整手段は、前記反射光量測定手段により測定され
た反射光の光量に基づいて、前記投射レンズのフォーカ
スを調整することもできる。ここで、「少なくとも明度
の低い部分と明度の高い部分との境界が存在する画像パ
ターン」の一例としては、実施の形態で説明するような
モザイク状パターンが考えられるが、これも厳密なモザ
イク状パターンに限定されるわけではなく、フォーカス
の調整にずれが生じることによる反射光の光量の減少を
検出することができるような画像パターンであれば、ど
のような画像パターンでもよく、これも種々の画像パタ
ーンがあり得ると考えられる。なお、フォーカスの調整
のためには、「明度の低い部分」については、ライトバ
ルブにおいて光を透過させない状態とし、「明度の高い
部分」としては、ライトバルブにおいて光を透過させる
状態とすることが好ましいが、これに限定されるわけで
はなく、上記本発明の骨子からすれば、フォーカスが調
整された際の反射光の光量の変化を検出することができ
れば、「明度の低い部分」と「明度の高い部分」との明
度の差に特に制限はない。
【0011】また、前記パターン投影手段は、それぞれ
異なる領域に、明度の低い部分と明度の高い部分との境
界が存在する複数種類の画像パターンを、前記ライトバ
ルブに順次形成させ、前記プロジェクタはさらに、前記
反射光量測定手段により測定された反射光の光量から、
前記複数種類の画像パターンそれぞれについての、前記
ライトバルブの位置及び傾きに関する調整量を取得する
位置傾き調整量取得手段と、前記位置傾き調整量取得手
段により取得された、前記複数種類の画像パターンそれ
ぞれについての前記調整量から、ライトバルブの最適な
位置及び傾きを表す情報を算出する位置傾き算出手段と
を備え、前記投射条件調整手段は、前記位置傾き算出手
段により算出された結果に基づいて、前記ライトバルブ
の位置及び傾きを調整することもできる。
【0012】また、前記パターン投影手段は、少なくと
も明度の低い部分と明度の高い部分との境界が存在する
画像パターンを前記ライトバルブに形成させ、前記投射
条件調整手段は、前記反射光量測定手段により測定され
た反射光の光量に基づいて、前記ライトバルブの光軸方
向における位置を調整するようにしてもよい。本発明の
特徴を具現化する構成のもう一つの例として、更に、前
記被投影面に他のプロジェクタから投影される画像パタ
ーンと略同一の画像パターンを、前記ライトバルブに形
成させるパターン形成手段を備え、前記検出手段は、前
記被投影面から反射し、前記ライトバルブを逆進した反
射光を集光する反射光集光手段と、前記反射光集光手段
により集光された反射光の光量を測定する反射光量測定
手段とを有し、前記投射条件調整手段は、前記反射光量
測定手段により測定された反射光の光量に基づいて投射
条件を調整するようにすることができる。
【0013】この構成によれば、複数台のプロジェクタ
を用いて画像を重ね合せることにより、画像を表示する
ような場合において、当該複数台のプロジェクタによる
画像を適切に重ね合せることができるように、投射条件
の調整を行うことができる。複数台のプロジェクタを用
いた場合において、画像が適切に重なり合う場合には、
投射条件を調整する側のプロジェクタのライトバルブ上
において、スクリーンからの反射光が、当該ライトバル
ブに形成された略同一のパターンと重なり合うように結
像するため、即ち、適切に調整された場合には、ライト
バルブを逆進する光の光量はもっとも大きくなるからで
ある。
【0014】具体的には、例えば前記パターン形成手段
は、少なくとも前記被投影面に投影すべき画像の外周部
に相当する部分において光が透過する状態である画像パ
ターンを前記ライトバルブに形成させ、前記投射条件調
整手段は、前記反射光量測定手段により測定された、前
記他のプロジェクタから投影された画像パターンの反射
光の光量に基づいて、前記投射レンズの拡大率を調整す
ることができる。
【0015】また、前記パターン形成手段は、明度の高
い部分と明度の低い部分とが、画像垂直方向に交互に出
現する画像パターンを前記ライトバルブに形成させ、前
記投射条件調整手段は、前記反射光量測定手段により測
定された、前記他のプロジェクタから投影された画像パ
ターンの反射光の光量に基づいて、前記投射レンズの軸
ずらし量を調整することもできる。ここで、「明度の高
い部分と明度の低い部分とが、画像垂直方向に交互に出
現する画像パターン」としては、例えば実施の形態で説
明するような横縞状の画像パターンを用いることができ
る。横縞状のパターンを用いた場合には、画像水平方向
の位置が厳密に合った状態でなくても、投射レンズ軸ず
らし量の調整ができる点において好ましいが、これに限
定されるわけではなく、水平方向の位置がほぼ合ってい
るとすれば、波形のパターンやジグザグのパターンを用
いることも可能である。
【0016】さらに、前記パターン形成手段は、明度の
高い部分と明度の低い部分とが画像垂直方向に交互に出
現する画像パターンと、明度の高い部分と明度の低い部
分とが画像水平方向に交互に出現する画像パターンと
を、前記他のプロジェクタに合わせて順次前記ライトバ
ルブに形成させ、前記投射条件調整手段は、前記反射光
量測定手段により測定された、前記他のプロジェクタか
ら投影された画像パターンの反射光の光量に基づいて、
前記ライトバルブの縦方向及び横方向のコンバージェン
スを調整することもできる。
【0017】なお、前記反射光集光手段は、前記光源か
らの光路上に設置することが可能なハーフミラーと、前
記ハーフミラーにより反射された、前記被投影面からの
反射光を集光する集光レンズとを含む構成が考えられ
る。ここで、上記したように二台のプロジェクタからの
画像を重ね合せる場合には、前記反射光集光手段は、前
記投射条件制御手段による投射条件の調整を行う場合
に、前記光源からの光路上に設置することが可能なミラ
ーと、前記ミラーにより反射された、前記被投影面から
の反射光を集光する集光レンズとを含む構成も可能であ
る。投射条件の調整を行う側のプロジェクタの光源は消
灯した状態で、投射条件の調整を行うからである。もっ
ともこの場合、実際に画像を投影する場合には、当該ミ
ラーを光源からの光の光路上から移動させる必要があ
る。
【0018】また、前記プロジェクタは、赤、緑及び青
の各色に対応して三つのライトバルブを備えており、前
記投射条件調整手段は、前記三つのライトバルブのそれ
ぞれについて、順次投射条件の調整を行うことができ
る。ここで、当該三つのライトバルブの間におけるコン
バージェンス調整も行うことが好ましいが、当該調整に
ついては周知の種々の方法を用いることが可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の第1の実施の形態に
係るプロジェクタの構成を示す図である。同図に示され
るプロジェクタ100は、投射レンズ101、ダイクロ
イックミラー102、103、106及び107、ミラ
ー104、105、ライトバルブ108、109及び1
10、光源111、A/Dコンバータ115、マイクロ
コンピュータ116、ライトバルブ駆動回路117、矩
形パターン発生回路121、及び投射レンズ拡大率調整
機構131を備えており、プロジェクタ100より投影
された画像はスクリーン200上に投影されるようにな
っている。
【0020】ダイクロイックミラー107は、光源11
1から出射された白色光のうち、赤色光のみを反射し、
それ以外の光を透過させる。また、ダイクロイックミラ
ー106は、前記ダイクロイックミラー107を透過し
た光のうち、緑色光のみを反射し、それ以外の光を透過
させる。従って、ミラー105は、ダイクロイックミラ
ー106を透過し、青色光用ライトバルブ108を通過
した青色光を反射する。
【0021】一方、ミラー104は、ダイクロイックミ
ラー107により反射した赤色光を反射し、赤色光用ラ
イトバルブ110へと導く。ダイクロイックミラー10
3は、当該赤色光用ライトバルブ110を通過した赤色
光を透過させるとともに、前記ダイクロイックミラー1
06により反射され、緑色光用ライトバルブ109を通
過した緑色光を反射させる。また、ダイクロイックミラ
ー102は、前記ダイクロイックミラー103を透過し
た赤色光、及びダイクロイックミラー103により反射
された緑色光をそれぞれ透過させるとともに、青色光用
ライトバルブ108を通過し、ミラー105により反射
された青色光を反射させ、これにより再度合成された光
を投射レンズ101へと導く。なお、以上の構成はいわ
ゆる三板型のプロジェクタとして公知のものである。
【0022】各色用のライトバルブ108〜110は、
例えば液晶ライトバルブとして公知のものを利用するこ
とができ、当該各ライトバルブの制御はライトバルブ駆
動回路117により行われる。このライトバルブ駆動回
路117には、通常の画像投影に用いられるビデオ信号
の他に、投射条件の自動調整に用いられる各種パターン
を表示する信号が入力され、入力された信号に基づいて
公知の方法により制御される。なお、投射条件の調整に
用いる各種パターンはマイクロコンピュータ116によ
り制御され、本実施の形態では、矩形パターン発生回路
121を介して後述の矩形パターンを表示する信号が出
力される。投射条件の自動調整のために形成される各種
パターンの詳細については後述する。
【0023】同図1に示されるように、本実施の形態の
プロジェクタ100においては、光源111とダイクロ
イックミラー107との間の位置に、同図には不図示の
駆動手段により、その設置位置の切り換えが可能なよう
に構成されているハーフミラー112が設けられてい
る。このハーフミラー112は、投射条件自動調整時に
は、光源111からの光を透過させるとともに、投射レ
ンズ101、各ライトバルブ108〜110等を逆進し
て入射してくるスクリーン200からの反射光を反射さ
せ、当該反射光を集光レンズ113を介して光検出素子
114へと導くようになっており、投射条件調整時以外
には、光源111からの光路の外に移動される。
【0024】図2に、ハーフミラー112の投射条件調
整時、及びそれ以外の場合における設置位置を示す。即
ち、投射条件調整時には、図2(a)に示されるよう
に、光源111からダイクロイックミラー107への光
の進行方向に対してほぼ45度の角度にてハーフミラー
112が設置されることにより、スクリーン200から
の反射光が集光レンズ113により集光される。集光さ
れた光が到達する位置には、光検出素子114が設けら
れており、これにより反射光の光量を検出することがで
きる。一方、投射条件調整時以外、例えば、ビデオ信号
に基づいて通常の画像を投射する場合には、図2(b)
に示されるように、ハーフミラー112を光源111か
らの光の光路上から移動させる。
【0025】光検出素子114としては、例えばフォト
ダイオード(PD)や、CCD等を用いることができ、
光検出素子114の出力信号はA/Dコンバータ115
にてデジタル信号に変換されてマイクロコンピュータ1
16へと入力される。マイクロコンピュータ116は、
このA/Dコンバータ115からの出力信号に基づいて
投射レンズ拡大率調整機構131を制御し、投射レンズ
101の拡大率を自動調整する。投射レンズ拡大率調整
機構131については公知のものであるから、ここでの
詳細な説明は省略する。
【0026】次に、投射レンズ拡大率自動調整の具体的
な方法について説明する。図3は、投射レンズ101の
拡大率自動調整を行う際におけるマイクロコンピュータ
116の処理内容を示すフローチャートである。なお、
この自動調整を行うに際しては、プロジェクタ100の
設置位置や画像を投影する向き等についてのおおまかな
調整(以下、「粗調整」という。)を行っておく必要が
ある。例えばプロジェクタ100全体が、投射レンズ1
01から投影された光がスクリーン200に投影されな
いような方向を向いているような状況では、スクリーン
200からの反射光を取得して投射条件の自動調整を行
うことは不可能だからである。もっとも、既に適切な位
置にプロジェクタが設置されている場合などには、さら
に前記粗調整を行う必要はない。
【0027】プロジェクタ設置位置の粗調整が終了して
いる状況において、プロジェクタ100に対して投射レ
ンズ101の拡大率の自動調整の指示を行うと、図3の
フローチャートに示されるような制御が開始される。即
ち、まずハーフミラー112の設置位置を調整して図2
(a)に示した位置とする(S101)。次に、青色光
用ライトバルブ108、緑色光用ライトバルブ109、
赤色光用ライトバルブ110(以下、単に「ライトバル
ブ108」等ともいう。)のそれぞれに投射レンズ拡大
率調整用の矩形パターン(以下、「パターンA」とい
う。)を表示させる(S102)。このパターンAとし
ては、例えば図4に示されるように、その外周部以外は
光を透過させない状態(以下、「閉状態」という。)で
あり、外周部のみ光が透過する状態(以下、「開状態」
という。)としたようなパターンを用いることができ
る。このようなパターンの画像を、例えば図5にその例
を示されるような枠付きスクリーン200上に投影する
と、投射レンズ101の拡大率が大きくなりすぎた場合
には、パターンAは、枠付きスクリーン200上におけ
る画像の表示可能領域201をはみ出し、外枠202に
かかるようになる。
【0028】パターンAの画像が外枠202にかかる
と、外枠202部分では照射された光が反射しないた
め、投影されたパターンAの反射光の光量は減少するこ
ととなる。したがって光検出素子114、A/Dコンバ
ータ115を介して反射光の光量を取得し、取得した光
量に基づいて投射レンズ101の拡大率の制御を行うこ
とにより、投射レンズ101の拡大率の自動調整を行う
ことができる。
【0029】図3のフローチャートに戻って、ステップ
S102において、ライトバルブ駆動回路117によ
り、各ライトバルブ108〜110にパターンAを表示
させると、次に、投射レンズ拡大率調整機構131を制
御して投射レンズ101の拡大率を最小に設定し(S1
03)、光源111を点灯させる(S104)。以上の
処理により、マイクロコンピュータ116は、スクリー
ン200からの反射光の光量をA/Dコンバータ115
からの出力として取得できるようになるので、マイクロ
コンピュータ116は、まず、この時点におけるA/D
コンバータ115の出力値を取り込み、これを計測値P
とする(S105)。なお、本実施の形態では光源11
1の点灯などをマイクロコンピュータ116で制御する
ようにしたが、光源111の点灯及び消灯は他の方法で
制御するようにしてもよく、極端な場合には手動で行っ
ても構わない。これは、以下の各実施の形態でも同様で
ある。
【0030】次に、投射レンズ拡大率調整機構131を
制御し、投射レンズ101の拡大率を一定量だけ大きく
する(S106)。この場合の「一定量」は固定値とし
てもよいし、設置環境に応じて可変としてもよく、任意
の設定が可能であり、特に一定の値に限定されるわけで
はない。マイクロコンピュータ116は、拡大率を一定
量増加させた後、再度A/Dコンバータ115の出力値
を取り込み、これを計測値Qとする(S107)。マイ
クロコンピュータ116は、計測値Pと計測値Qとを比
較し、計測値Qが計測値Pを下回った時点で拡大率自動
調整を終了する(S108:Yes)。これは、前述の
如く投影されたパターンAがスクリーン200の外枠2
02にかかることにより反射光の光量が減少したことを
意味するものだからである。従って、計測値Qが計測値
Pよりも大きいか、若しくは両者が等しい場合(S10
8:No)には、その時点の計測値Qを計測値Pとした
後(S109)、再度ステップS106へと戻って、投
射レンズの拡大率を一定量増加させる(S106)。
【0031】以上に説明したように、各ライトバルブ1
08〜110上にパターンAを表示させ、スクリーン2
00からの反射光の光量をモニターしながら投射レンズ
101の拡大率調整を行うことにより、簡単に投射レン
ズ拡大率の自動調整を行うことができる。なお、本実施
の形態における反射光の減少は投影されたパターンAの
画像が外枠202にかかることによるものであるから、
パターンAにおける開状態の部分の幅は図4に示したも
のに限定されるわけではなく、少なくともスクリーン2
00に投影すべき画像の外周部に相当する部分において
光が通過する状態であればよい。即ち、開状態部分の幅
は広くても狭くてもよく、また、光検出素子114によ
る検出精度にも依存するが、極端な場合には全面開状態
としても制御は可能であると考えられる。もっとも、設
置環境や前記光検出素子114の検出精度等も考慮して
適切な幅とすることが好ましいことは言うまでもない。
【0032】(実施の形態2)次に、本発明の第2の実
施の形態について説明する。本実施の形態では、複数の
プロジェクタを用いて同一のスクリーン上に画像を重ね
合せて投影する場合における投射レンズの拡大率自動調
整の方法について説明する。図6は、本実施の形態にお
けるプロジェクタ100の構成を示す図である。同図に
示されるように、本実施の形態のプロジェクタ100の
構成は、第1の実施の形態において説明したものと同一
であるが、もう一台のプロジェクタ300を用いて同一
のスクリーン200上に画像を重ね合せて投影する点、
従って、プロジェクタ100の投射レンズ101の拡大
率の自動調整を行うに際しては、プロジェクタ300か
ら投影されたパターンを基準パターンとして、プロジェ
クタ100により投影されるパターンが基準パターンと
適切に重なり合うようにプロジェクタ100の側の制御
を行う点が第1の実施の形態とは異なっており、それに
起因してマイクロコンピュータ116の処理内容が多少
異なっているので、以下、異なる点を中心にして説明す
る。尚、複数のプロジェクタを用いて画像を重ね合せる
のは、設置場所がホール、会議室など広い場所である場
合に、一台のプロジェクタでは十分な明るさを得ること
ができない場合もあり、そのような場合に、より高い輝
度を得るために行われるものである。
【0033】図7は、本実施の形態における、プロジェ
クタ100の側のマイクロコンピュータ116の処理内
容を示すフローチャートである。本実施の形態では、同
図に示される投射条件の自動調整処理を実行する前に、
二台のプロジェクタ間の設置位置の相互関係について、
予め二台のプロジェクタにより投影される画像がほぼ重
なり合うように設置しておくことが好ましいことは言う
までもないこととして、さらに二台のプロジェクタそれ
ぞれについての、投射レンズのフォーカス等の投射条件
についても粗調整を行っておくことが好ましい。それら
の条件が調整されているほど、反射光の光量の検出精度
を向上させることができるからである。
【0034】図7に示すように、本実施の形態における
マイクロコンピュータ116の処理内容は、図3に示し
た第1の実施の形態における処理内容とほぼ共通してい
る。しかしながら、本実施の形態では、プロジェクタ3
00により投影された画像の反射光を検出する関係上、
投射条件調整に際してはプロジェクタ100の光源11
1を点灯する必要がないため、かかる光源点灯処理を行
わない点が異なっている(S204参照)。即ち、本実
施の形態では、例えばステップS202において、プロ
ジェクタ装置100の各ライトバルブ108〜110に
パターンAを表示させるとともに、プロジェクタ300
からスクリーン200にパターンAを投影する。もっと
もプロジェクタ300からパターンAを投影させるタイ
ミングについては、ステップS204において第1の実
施の形態と同様に計測値Pの取得を行う前であればいつ
でもよい。
【0035】なお、ここでプロジェクタ100の各ライ
トバルブ108〜110にもパターンAを表示させるの
は、以下に説明するような理由による。即ち、スクリー
ン200からの反射光は、投射レンズ101を介して各
ライトバルブ108〜110上に結像する。この際に各
ライトバルブ108〜110にもパターンAを表示させ
ておくことにより、スクリーン200上において二台の
プロジェクタにより投影された画像が正確に重なり合う
状態において、各ライトバルブにおいて開状態となった
部分を透過する反射光の光量がもっとも大きくなるから
である。
【0036】以上のような理由に基づいて、ステップS
204において計測値Pを取得した後、第1の実施の形
態と同様の制御を行うことにより、二台のプロジェクタ
から投影された画像を重ね合せる場合における投射レン
ズ101の拡大率の自動調整を行うことができる。この
場合においても、例えばビデオカメラを設置するような
場合と比較して、低コストで、かつ、簡単な操作で投射
条件の調整を行うことができる。
【0037】なお、本実施の形態のように、プロジェク
タ100の側の光源111を点灯させない場合には、ハ
ーフミラー112にかえてミラーを設置してもよい。即
ち、当該ミラーについて、図2に示した例と同様に、設
置位置の切り換えを可能としておき、投射条件調整時に
のみ図2(a)の位置にミラーを設置させるようにして
もよい。この点は、後述の各実施の形態においても同様
のことが言える。
【0038】(実施の形態3)次に、本発明の第3の実
施の形態について説明する。本実施の形態では、複数の
プロジェクタを用いて同一のスクリーン上に画像を重ね
合せて投影する場合における投射レンズの軸ずらし量自
動調整の方法について説明する。ここで、投射レンズの
軸ずらし量の調整とは、より具体的には、投射レンズ1
01の設定を調整することで、スクリーン200上にお
ける上下方向の画像の投影位置の調整を行うことをい
う。
【0039】図8は、本実施の形態におけるプロジェク
タ100の構成を示す図である。同図に示されるよう
に、本実施の形態のプロジェクタ100の構成は、第2
の実施の形態において説明したものとほぼ同一である
が、投射レンズ拡大率調整機構131のかわりに、投射
レンズ軸ずらし量調整機構132を備える点、及び投射
条件の自動調整に際してスクリーン200上に投影する
パターンが第2の実施の形態と異なっていることに起因
して、矩形パターン発生回路121のかわりに、画像位
置調整用パターン発生回路122を備える点などが異な
っているので、以下、異なる点を中心にして説明する。
【0040】図9は、本実施の形態におけるマイクロコ
ンピュータ116の処理内容を示すフローチャートであ
る。同図に示されるように、本実施の形態におけるマイ
クロコンピュータ116の処理内容の概略は、図7に示
した第2の実施の形態における処理内容とほぼ共通して
いるが、投射条件の調整機構が投射レンズ101の軸ず
らし量調整機構132となっていることに起因して、各
々のステップでの処理内容が異なっている。
【0041】まず、第2の実施の形態において説明した
内容と同様の理由により、本実施の形態でも、投射条件
の自動調整を行うに先立って、二台のプロジェクタ間の
設置位置の相互関係、及び二台のプロジェクタそれぞれ
についてのフォーカス等について粗調整を行っておくこ
とが好ましい。次に、本実施の形態では、パターンAに
かえて、横縞状のパターン(以下、「パターンB」とい
う。)を基準パターンとしてプロジェクタ300から投
影するとともに、プロジェクタ100の各ライトバルブ
108〜110にパターンBを表示させる(S30
2)。なお、パターンBとは、図10にその一例を示す
ような横縞状のパターンであるが、横縞の開状態部分の
幅や、閉状態部分の幅等が特に限定されないのは、これ
までの実施の形態と同様である。また、本実施の形態に
おいては、開状態と閉状態との横縞状パターンとした
が、本発明の骨子に鑑みると、明度の高い部分と明度の
低い部分との横縞状であれば、開状態と閉状態に限定さ
れるわけではなく、それぞれの部分の明度の変更も可能
である。さらに、図10に示すような横縞状だけではな
く、二台のプロジェクタ間における画像水平方向の位置
ずれがほぼ解消されているような状態であれば、波形や
ジグザグのパターンを用いることもできる。
【0042】このようなパターンをプロジェクタ300
から投影すると、スクリーン200に反射した光が、プ
ロジェクタ100の各ライトバルブ108〜110上に
結像する。ここで、上記各ライトバルブ108〜110
にもパターンBが表示されているため、二台のプロジェ
クタの投射レンズ軸ずらし量が適切に調整され、二台の
プロジェクタによりそれぞれ投影された画像が適切にス
クリーン200上に重ね合わされる状態において、プロ
ジェクタ100側の光検出素子114に集光される反射
光の光量は最大となり、従ってA/Dコンバータ115
からの出力値は最大となる。
【0043】以上のような理由に基づいて、ステップS
303以降において第2の実施の形態とほぼ同様の処理
を行うことにより、二台のプロジェクタから投影された
画像を重ね合せる場合における投射レンズ101の軸ず
らし量の自動調整を行うことができる。具体的には、ス
テップS303において、プロジェクタ100の側の投
射レンズ軸ずらし量調整機構132の設定を最大(ここ
では、投影された画像がもっともスクリーン200上部
に表示される状態)とした後、プロジェクタ300から
パターンBがスクリーン200に投影された状態におけ
る、A/Dコンバータ115の出力値を計測値Pとして
取得する(S304)。なお、投射レンズ軸ずらし量調
整機構132の構成については公知であるので、詳細な
説明は省略する。
【0044】さらに投射レンズ軸ずらし量調整機構13
2を制御して、軸ずらし量を一定量減少させる方向に調
整する(S305)。この処理によりパターンBの画像
は一定量下方に移動することとなるため、そのときのA
/Dコンバータ115の出力値を計測値Qとして取得す
る(S306)。ここで、軸ずらし量について減少させ
る一定量についても任意の設定が可能であり、特に限定
されるわけではなく、また、固定値としても可変値とし
てもよいのはこれまでの実施の形態と同様である。
【0045】その後は、第2の実施の形態と同様、計測
値Qが計測値Pを下回った場合(S307:Yes)に
投射レンズ101の軸ずらし量の調整処理を終了し、そ
れ以外の場合(S307:No)には、投射レンズ軸ず
らし量調整機構132の調整を繰り返す(S308、S
305)。以上に説明したように、本実施の形態の場合
においても、例えばビデオカメラを設置するような場合
と比較して、低コストで、かつ、簡単な操作で投射条件
の調整を行うことができる。なお、本実施の形態におい
ては、投射レンズ軸ずらし量調整機構132の調整可能
範囲と、パターンBの横縞の幅の関係等によっては、A
/Dコンバータ115から出力される反射光の光量につ
いて、極大値が複数回検出される可能性もあり得る。従
って、図9に示したように、最初に計測値Qが計測値P
を下回った場合に調整を終了するのではなく、例えば調
整可能範囲全域にわたってA/Dコンバータ115の出
力値を取得し、メモリなどの記憶装置に記憶しておくよ
うにしてもよい。その後に、調整可能範囲全域の中でも
っともA/Dコンバータ115の出力値が大きい部分に
投射レンズ軸ずらし量調整機構132の設定を行うこと
により、より確実に投射レンズ101の軸ずらし量の調
整を行うことができる。もっとも、粗調整の段階で二台
のプロジェクタの投射レンズ軸ずらし量がほぼ調整され
た状態に近い状態とすることができれば、図9のフロー
チャートの方法でも十分な調整を行うことは可能であ
る。
【0046】(実施の形態4)次に、本発明の第4の実
施の形態について説明する。本実施の形態では、一台の
プロジェクタを用いてスクリーン上に画像を投影する場
合における投射レンズのフォーカスの自動調整の方法に
ついて説明する。図11は、本実施の形態におけるプロ
ジェクタ100の構成を示す図である。同図に示される
ように、本実施の形態のプロジェクタ100の構成は、
第1の実施の形態において説明したものとほぼ同一であ
るが、投射レンズ拡大率調整機構131の代わりに、投
射レンズフォーカス調整機構133を備える点、及び投
射条件の自動調整に際してスクリーン200上に投影す
るパターンが第1の実施の形態で用いたパターンAと異
なっていることに起因して、矩形パターン発生回路12
1の代わりにモザイクパターン発生回路123を備えて
いる点などが異なっているので、以下、異なる点を中心
にして説明する。
【0047】図12は、本実施の形態におけるマイクロ
コンピュータ116の処理内容を示すフローチャートで
ある。同図に示されるように、本実施の形態におけるマ
イクロコンピュータ116の処理内容の概略は、第1の
実施の形態における処理内容とほぼ共通しているが、投
射条件の調整機構が投射レンズフォーカス調整機構13
3となっていることに起因して、各々のステップでの処
理内容が多少異なっている。
【0048】本実施の形態における投射条件の自動調整
は、第1の実施の形態と同様に一台のプロジェクタ10
0のみを用いるものであるから、第1の実施の形態にお
いて説明した内容と同様の理由により、投射条件の自動
調整を行うに先立って、まず、プロジェクタ100の設
置位置や投射レンズ101の軸ずらし量、投射レンズ1
01の拡大率等について粗調整を行っておくことが好ま
しい。
【0049】次に、本実施の形態では、ステップS40
2において、プロジェクタ100からモザイク状のパタ
ーン(以下、「パターンC」という。)をスクリーン2
00上に投影すべく、各ライトバルブ108〜110に
パターンCを表示させる点が異なっている。なお、パタ
ーンCとは、図13にその一例を示すようなモザイク状
のパターンである。このようなパターンをプロジェクタ
100から投影すると、スクリーン200に反射した光
がプロジェクタ100の各ライトバルブ108〜110
上に結像する。ここで、上記各ライトバルブ108〜1
10にもパターンCが表示されているため、各ライトバ
ルブ108〜110を透過してくるスクリーン200か
らの反射光の強度を上記各実施の形態と同様に検出する
と、投射レンズ101のフォーカスが適切に調整された
場合に、反射光の強度、即ちA/Dコンバータ115か
らの出力値は最大となる。なお、これは投射レンズ10
1のフォーカス調整が適切でない場合には、スクリーン
200上に投影されるパターンCのモザイク形状のう
ち、開状態の部分と閉状態の部分との境界がぼやけて表
示されることとなり、結果としてスクリーン200から
の反射光のうち、各ライトバルブ108〜110の開状
態となっている部分を透過しない光が発生することに起
因するものであるから、図13に示したようなパターン
に限定されるわけではなく、光検出素子114の検出精
度にも依存するが、明度の高い部分と明度の低い部分と
の境界が存在するパターンであれば、フォーカスの自動
調整に用いることは可能であると考えられる。
【0050】以上のような理由に基づいて、ステップS
403以降において第1の実施の形態とほぼ同様の処理
を行うことにより、一台のプロジェクタを用いるに際し
ての投射レンズ101のフォーカスの自動調整を行うこ
とができる。具体的には、ステップS403において、
プロジェクタ100の投射レンズフォーカス調整機構1
33の設定を最大(ここでは、調整可能範囲の両端のい
ずれかを意味する。)とし、光源を点灯して(S40
4)、そのときのA/Dコンバータ115の出力値を計
測値Pとして取得する(S405)。なお、投射レンズ
フォーカス調整機構133については公知のものが利用
できるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0051】さらに投射レンズフォーカス調整機構13
3を、その調整量を一定量減少させる方向に調整し(S
406)、調整後のA/Dコンバータ115の出力値を
計測値Qとして取得する(S407)。ここでのステッ
プS406における調整量が任意である点は第1の実施
の形態と同様である。その後は、第1の実施の形態と同
様、計測値Qが計測値Pを下回った場合(S408:Y
es)にフォーカス調整処理を終了し、それ以外の場合
(S408:No)には、投射レンズフォーカス調整機
構133の調整を繰り返す(S409、S406)。
【0052】以上に説明したように、本実施の形態の場
合においても、例えばビデオカメラを設置するような場
合と比較して、低コストで、かつ、簡単な操作で投射条
件の調整を行うことができる。なお、パターンCにおけ
る開状態部分の大きさは任意の設定が可能であり、設置
環境に応じて可変としてもよいし、固定値としてもよ
い。また、開状態部分と閉状態部分との明度についても
特に制限はない。さらに、本実施の形態ではステップS
403においてフォーカス調整量を最大とし、ステップ
S406において、それを一定量減少させる方向で調整
したが、調整の方向はどちらでも構わない。
【0053】(実施の形態5)次に、本発明の第5の実
施の形態について説明する。本実施の形態では、一台の
プロジェクタを用いてスクリーン上に画像を投影する場
合における各ライトバルブの光進行方向における位置
(以下、「ライトバルブのフォーカス」ともいう。)及
び傾きの自動調整の方法について説明する。なお、この
ような調整が必要なのは、本実施の形態のようないわゆ
る三板式のプロジェクタにおいては、RGBの三色にそ
れぞれ対応する各ライトバルブについて、投射レンズか
らの距離を等しくし、また、スクリーンに投影するに際
してスクリーンの傾きとライトバルブの傾きを一致させ
ることが好ましいからである。
【0054】図14は、本実施の形態におけるプロジェ
クタ100の構成を示す図である。同図に示されるよう
に、本実施の形態のプロジェクタ100の構成は、第4
の実施の形態において説明したものとほぼ同一である
が、投射レンズフォーカス調整機構133の代わりに、
各ライトバルブ108、109、110のそれぞれにつ
いて、ライトバルブ位置傾き調整機構141、142、
143を備える点、モザイクパターン発生回路123の
代わりに局部モザイクパターン発生回路124を備える
点などが第4の実施の形態と異なっているので、以下、
異なる点を中心にして説明する。
【0055】ここで、ライトバルブ位置傾き調整機構1
41〜143の構成について説明する。なお、このライ
トバルブ位置傾き調整機構141〜143自体は公知の
ものであり、従来は例えば調整に習熟した人がリモコン
等を用いて目視にて調整を行う場合に用いられていたも
のである。また、ライトバルブ位置傾き調整機構141
〜143は、いずれも同一の機構であるから、ここでは
ライトバルブ位置傾き調整機構141を例にとって説明
する。図15は、ライトバルブ位置傾き調整機構141
の構成を模式的に示す斜視図である。
【0056】同図において、401は固定枠、402は
可動枠である。本実施の形態では固定枠401はプロジ
ェクタ100の本体に固定されており、何も装着されて
いない窓403を有している。可動枠402にはライト
バルブ固定窓404があり、ここにライトバルブ108
を構成する、例えば液晶表示パネル等が装着される。即
ち、光源111からの光はライトバルブ固定窓404に
装着されたライトバルブ108及び窓403を透過して
スクリーン200の方へ進行することとなる。
【0057】ライトバルブ位置傾き調整機構141は、
三つのモータ411、412、413を備えており、各
モータによりネジ421、422、423がそれぞれ正
逆両方向に回転駆動される。このモータ411〜413
としては位置決め制御の可能な、例えばステッピングモ
ータ、回転数のセンサがついたDCモータなどを用いる
ことができる。ネジ421、422、423は、固定枠
401の三ヶ所に備えられたネジ先端部固定機構43
1、432、433により、それぞれその先端位置が固
定される。即ち、ネジ421〜423は、それぞれ自在
に回転することが可能であるが先端位置は動かないよう
になっており、そのような状態を実現するネジ先端部固
定機構431等の構造としては、例えば図16(a)に
示されるように球状の窪み4312を設けた部材431
1を設け、その窪みの中にネジ421と連結した球体4
211を封入するような構成が考えられる。
【0058】一方、可動枠402の三ヶ所には、ネジ中
間部固定機構441、442、443が設けられてい
る。ネジ中間部固定機構441〜443は、例えば図1
6(b)に示されるように、ネジ421に切られた雄ネ
ジが、当該ネジ中間部固定機構441の外部筐体441
1内部に設けられた球状の窪みにはめ込まれた球状部材
4412に空けられた穴内部に切られた牝ネジと螺合す
る構成となっている。このような構成により、例えばネ
ジ421〜423をモータ411〜413によりそれぞ
れ回転駆動することで固定枠401と可動枠402との
間の距離及び傾きを調整することができる。即ち、モー
タ411〜413の駆動量をそれぞれ等しくすれば、上
記ライトバルブフォーカスの調整を行うことができる
し、モータ411〜413の駆動量が異なればライトバ
ルブの傾きの調整ができる。
【0059】図17は、本実施の形態におけるマイクロ
コンピュータ116の処理内容を示すフローチャートで
ある。本実施の形態におけるマイクロコンピュータ11
6の処理内容の概略は、これまでの実施の形態における
処理内容と共通する点も多いが、投射条件の調整機構が
ライトバルブ位置傾き調整機構141〜143となって
いることに起因して、各々のステップでの処理内容や全
体の処理が異なっている。
【0060】本実施の形態の投射条件自動調整は、一台
のプロジェクタ100のみを用いるものであるから、第
1の実施の形態において説明した内容と同様の理由によ
り、投射条件の自動調整を行うに先立って、プロジェク
タ100の設置位置や、投射レンズ101に関連する投
射条件等について粗調整を行っておくことが好ましい。
また、本実施の形態における投射条件の自動調整は、各
ライトバルブ108〜110ごとに行う必要があるが、
以下の説明では、まずライトバルブ108の調整を例と
して説明する。ライトバルブ109及び110の調整も
同様に行うことが可能であり、その調整の順序は任意で
ある。
【0061】また、本実施の形態で用いるパターンは、
上記パターンCと類似するモザイク状パターンである
が、各ライトバルブ108〜110の傾きの調整を行う
ために、その一部のみをモザイクとした局部モザイク状
パターンを用いる点で第4の実施の形態と異なる。この
局部モザイク状パターンは、図14に示した局部モザイ
クパターン発生回路124により、その発生が制御され
る。本実施の形態で用いるパターンの例を図18から図
21に示す。以下、説明の便宜上、図18に例を示すよ
うに左上のみがモザイク状となっているパターンをパタ
ーンD、図19に例を示すように左下のみがモザイク状
となっているパターンをパターンE、図20に例を示す
ように右上のみがモザイク状となっているパターンをパ
ターンF、図21に例を示すように右下のみがモザイク
状となっているパターンをパターンGという。本実施の
形態では、上記四種類のパターンを用いて、まず、それ
ぞれのパターンについて、調整の対象となるライトバル
ブの最適な位置及び傾きの調整量を取得した後に、求め
られた各パターンについての調整量から、さらに上記各
モータ411〜413の最適な設定値を算出する。それ
らの処理について、以下に詳細に説明する。
【0062】図17のフローチャートに示されるよう
に、本実施の形態ではハーフミラー112の設置位置調
整を行った後(S501)、光源111を点灯させ(S
502)、まず調整の対象となるライトバルブ108に
パターンDからパターンGの四種類のいずれかのパター
ンを表示させる(S503)。ここでは、まずパターン
Dを表示するものとする。この際、調整の対象とならな
いライトバルブ109及び110は、全面閉状態として
おく。調整対象以外のライトバルブを全面閉状態とする
のは、他のライトバルブ109及び110の調整を行う
場合も同様である。
【0063】パターンの表示により反射光から位置傾き
調整量を取得できる理由は、これまでの実施の形態と同
様である。即ち、パターンDをプロジェクタ100から
投影すると、スクリーン200に反射した光はライトバ
ルブ108上に結像する。ここで、上記各ライトバルブ
108にもパターンDが表示されており、従ってライト
バルブ108を透過してくるスクリーン200からの反
射光の強度を検出すると、ライトバルブ108の位置及
び傾きが適切に調整された場合に反射光の強度、即ちA
/Dコンバータ115の出力は最大となることに基づ
く。
【0064】本実施の形態では、パターンごとのライト
バルブの位置及び傾きの調整量を取得するに際し、ま
ず、パターンの種類に対応して、ライトバルブ位置傾き
調整機構141の初期設定を行う(S504)。本ステ
ップの初期設定の内容の詳細を以下に説明する。本実施
の形態では、パターンの種類に応じて本ステップで設定
されるライトバルブ位置傾き調整機構141の初期設定
が予め決まっている。例えば左上の部分がモザイク状と
なっているパターンDを表示する場合であれば、図15
に示したライトバルブ位置傾き調整機構141におい
て、モータ412の設定を調整可能範囲の中間値とし、
モータ411及びモータ413の設定を最大(調整可能
範囲において、可動枠402を最も固定枠401に近づ
ける状態)とする。
【0065】また、左下の部分がモザイク状となってい
るパターンEを表示する場合には、モータ411及びモ
ータ412の設定を調整可能範囲の中間値とし、モータ
413の設定を最大とする。右上の部分がモザイク状と
なっているパターンFを表示する場合には、モータ41
3の設定を調整可能範囲の中間値とし、モータ411及
びモータ412の設定を最大とする。さらに、右下の部
分がモザイク状となっているパターンGを表示する場合
には、モータ411及びモータ413の設定を調整可能
範囲の中間値とし、モータ412の設定を最大とする。
【0066】以上のようなライトバルブ位置傾き調整機
構141の初期設定を行った後に、これまでの実施の形
態と同様に、A/Dコンバータ115の出力値を計測値
Pとして取得する(S505)。その後、ライトバルブ
位置傾き調整機構141による位置傾き調整量を一定量
調整する(S506)。本実施の形態での一定量調整と
は、パターンDを表示させる場合を例にとると、初期設
定において最大設定となっていたモータ411及びモー
タ413の設定を一定量減少させる方向に調整すること
をいう。初期設定において最大設定となっていたモータ
の設定を一定量減少させることについては、他のパター
ンを用いる場合も同様である。ここで、本実施の形態で
はモータ412の設定、即ち初期設定において調整可能
範囲の中間値となっていたモータの設定は変更しない。
即ち、この一定量調整によりライトバルブ108の傾き
が一定量調整されることとなる。ここでの調整を行う一
定量について任意の設定が可能である点についてはこれ
までの実施の形態と同様である。
【0067】以上の一定量の調整の後に、A/Dコンバ
ータ115の出力値を計測値Qとして取得する(S50
7)。以後は、これまでの実施の形態と同様に、計測値
Qが計測値Pを下回った場合(S508:Yes)にパ
ターンDを用いた位置傾き調整量取得処理を終了し、そ
れ以外の場合(S508:No)は、さらにパターンD
を用いたライトバルブ位置傾き調整機構141の調整量
取得処理を繰り返す(S509、S506)。取得され
る調整量の詳細については後述する。
【0068】さて、本実施の形態では、パターンDを用
いた調整量取得が終了した場合に(S508:Ye
s)、ライトバルブ108において、パターンDからパ
ターンGまでの全パターンについて調整量取得処理が終
了したか否かを判定する(S510)。ここで、全パタ
ーンについての調整量取得が終了していない場合には
(S510:No)、ステップS503へと戻って、ま
だ調整に用いていないパターン(例えばパターンE)を
ライトバルブ108に表示させて(S503)、当該パ
ターンを用いたライトバルブ位置傾き調整量取得処理を
行う。
【0069】一方、全パターンについて調整量取得が終
了した場合には(S510:Yes)、それまでの処理
で得られた各パターンにおける調整量取得結果から、最
適な位置傾き調整量を算出する(S511)。ここで、
本ステップにおける最適な位置傾き調整量の算出方法に
ついて説明する。図22は、当該算出方法について説明
するための図である。同図において、108の四角形は
モータ411〜413の全てを調整可能範囲の中間値4
11c〜413cに設定した場合のライトバルブ108
の位置及び傾きを模式的に表すものであり、矢印a、
b、cはそれぞれモータ411、412及び413によ
る調整方向を表している。
【0070】ここでは、まずパターンDを用いた調整量
取得について説明する。モータ411及びモータ413
の設定を最大値から徐々に減少させていき、ライトバル
ブ108の位置及び傾きが図中点線で囲まれた領域10
8sで示される位置に到達した時点において計測値Qが
計測値Pを下回ったとすると、その時点におけるモータ
411及びモータ413の設定から図中点DZで示され
る位置の座標を求めることができる。この点DZは、図
中DIにて示される位置からのXY平面への垂線と、図
中点線で表される傾いたライトバルブ108を表す面1
08sとの交点である。ここで、点DIはモータ411
〜413の設定を全て調整可能範囲の中間値411c〜
413cとした場合における、ライトバルブ108の所
定の二辺の中点を結ぶ線分と、所定の対角線との交点で
あり、パターンDのモザイク部分の中央位置とほぼ一致
する。この点DZの位置の座標(dx,dy,dz)が
パターンDを用いた場合のライトバルブ108の位置傾
き調整量として取得される。
【0071】これと同様の座標を、他のパターンを用い
た場合にも取得することができる。即ち、パターンEを
用いた場合には、パターンEを用いた調整の結果、測定
値Qが測定値Pを下回った時点における点EZ(不図
示)の座標(ex,ey,ez)を同様の方法により取
得できる。点EZは、図中EIで示される位置(ライト
バルブ108の二辺の中点を結ぶ線分と所定の対角線と
の交点)と、当該EIからXY平面への垂線と前記調整
後の時点における傾いたライトバルブ108との交点だ
からである。他のパターンを用いた場合も同様であり、
それぞれ点FZの座標(fx,fy,fz)、及び点G
Zの座標(gx,gy,gz)を取得することができ
る。
【0072】ここで、位置及び傾きが最適に調整された
ライトバルブ108が次の座標により表される4点を含
むものとする。即ち点DZ’(dx,dy,dz’)、
点EZ’(ex,ey,ez’)、点FZ’(fx,f
y,fz’)及び点GZ’(gx,gy,gz’)の4
点を含むものとして、ライトバルブの位置及び傾きの最
適化のための基準値Sを、下記の(式1)により定義す
る。
【0073】 S=Δdz2+Δez2+Δfz2+Δgz2 ・・・(式1) (ここで、Δdz2=(dz−dz’)2 Δez2=(ez−ez’)2 Δfz2=(fz−fz’)2 Δgz2=(gz−gz’)2 とする。) そして、上記基準値Sが最小となるような数値の組(d
z’,ez’,fz’,gz’)を算出すれば、最適に
位置及び傾きが調整されたライトバルブ108を含む面
を特定できるため、当該算出結果に基づいてモータ41
1〜413の設定を決定し、図17のフローチャートの
ステップS512において、モータ411〜413の設
定を行うことにより、ライトバルブ108の位置及び傾
きの自動調整を行うことができる。
【0074】以上、図17のフローチャートに基づき詳
述したような調整をライトバルブ109及び110につ
いても同様に行うことで、各ライトバルブ108〜11
0の位置及び傾き調整を行うことができる。以上に説明
したように、本実施の形態の場合においても、例えばビ
デオカメラを設置するような場合と比較して、低コスト
で、かつ、簡単な操作で投射条件の調整を行うことがで
きる。なお、本実施の形態では、ステップS503にお
いて、例えばモータ411及び413の設定を最大と
し、ステップS506で設定を一定量減少させる方向で
調整するようにしたが、これは逆にしてもよく、ステッ
プS503において設定の調整を行うモータについて設
定を最小とし、ステップS506で設定を一定量増加さ
せる方向で調整するようにしてもよい。
【0075】また、上記ステップS503においては、
モータ412を調整可能範囲の中間値で固定するように
したが、固定する位置は中間値に限定されないし、必ず
しも固定させる必要もなく、他のモータ411及び41
3を初期状態において最大に設定する場合であれば、初
期状態でモータ412を最小の設定とし、モータ411
及び413を一定量減少させる際に、モータ412を一
定量増加させるようにするなど、種々の方法が可能であ
る。
【0076】さらに、ステップS511における最適な
位置傾きの算出方法についても、上記(式1)に示した
基準値Sを用いる方法に限られず、種々の方法を用いる
ことが可能であり、設置環境等によって、より精度を上
げるような方法をとることも可能である。 (実施の形態6)次に、本発明の第6の実施の形態につ
いて説明する。本実施の形態では、一台のプロジェクタ
を用いてスクリーン上に画像を投影する場合における各
ライトバルブのフォーカスの自動調整の方法について説
明する。なお、本実施の形態におけるライトバルブのフ
ォーカス調整は、第5の実施の形態の方法により位置及
び傾きの調整を行った場合には、加えて行う必要はない
場合が多いと考えられる。後に詳述する如く、本実施の
形態のライトバルブフォーカス調整は、ライトバルブ位
置傾き調整機構141のモータ411〜413をそれぞ
れ同一の量だけ駆動することにより、各ライトバルブの
光軸方向における位置を調整するものであるが、第5の
実施の形態の方法では、当該位置も同時に調整がなされ
る場合が多いものと考えられるからである。もっとも、
第5の実施の形態の方法での調整を行った後で、最適化
されたライトバルブの傾きを維持しつつ、微調整的に本
実施の形態の調整を行うようにしても構わない。
【0077】本実施の形態のプロジェクタ100の構成
は、図14に示した第5の実施の形態のものとほぼ同一
であるが、用いるパターンが、第4の実施の形態で用い
た全面モザイク状のパターンCである点で第5の実施の
形態と異なっているため、局部モザイクパターン発生回
路124の代わりにモザイクパターン発生回路123を
備えている。即ち、ライトバルブ位置傾き調整機構14
1〜143の調整を行う点において、本実施の形態にお
ける各ライトバルブのフォーカスの自動調整は、第5の
実施の形態で説明したライトバルブ位置傾き自動調整と
等しいのであるが、前述の如く、本実施の形態で行うの
は前記光軸方向の位置のみの自動調整であるから、モー
タ411〜413のそれぞれの駆動量は同一である点が
第5の実施の形態とは異なっており、またそれらに起因
して、マイクロコンピュータ116による処理内容など
が第5の実施の形態とは異なっているので、以下、異な
る点を中心にして説明する。
【0078】図24は、本実施の形態におけるマイクロ
コンピュータ116の処理内容を示すフローチャートで
ある。第5の実施の形態と同様、ライトバルブ108〜
110の位置調整処理は、各ライトバルブごとに行う必
要があるため、ここでは、ライトバルブ108の調整を
例として説明する。ライトバルブ109及び110につ
いても同様に調整を行うことができ、その順序は任意で
ある。同図24に示されるように、本実施の形態におけ
るマイクロコンピュータ116の処理内容の概略は、第
5の実施の形態よりも、むしろ第1〜第4の実施の形態
における処理内容とほぼ共通している。しかし、本実施
の形態では、ライトバルブ位置傾き調整機構141〜1
43を用いてライトバルブの位置の調整を行うことに起
因して、前記第1〜第4の実施の形態とは各々のステッ
プでの処理内容が多少異なっている。なお、本実施の形
態の投射条件自動調整は、第5の実施の形態と同様に一
台のプロジェクタ100のみを用いるものであるから、
まず、第1の実施の形態において説明した内容と同様の
理由により、投射条件の自動調整を行うに先立って、プ
ロジェクタの設置位置、及び他の投射条件などについて
粗調整を行っておくことが好ましい。
【0079】図24のフローチャートに戻って、本実施
の形態のマイクロコンピュータ116は、ハーフミラー
112の位置を調整した後(S601)、パターンCを
プロジェクタ100から投影するべく、ライトバルブ1
08にパターンCを表示させる(S602)。本実施の
形態でパターンCを用いるのは、本実施の形態での調整
がライトバルブ108の光路方向における位置の調整で
あり、換言すればライトバルブ108の投射レンズ10
1からの距離、即ちライトバルブ108のフォーカスを
調整していると言える内容であるから、第4の実施の形
態において投射レンズ101のフォーカス調整に用いた
パターンと同様のパターンを用いることにより調整を行
うことが可能だからである。即ち、このパターンCを用
いた場合に、ライトバルブ108を透過してくるスクリ
ーン200からの反射光の強度を検出すると、ライトバ
ルブ108の位置が適切に調整された場合に反射光の強
度、即ちA/Dコンバータ115の出力は最大となる。
なお、ライトバルブ108について調整を行う際に他の
ライトバルブ109及び110を全面閉状態としておく
のは第5の実施の形態と同様である。
【0080】次に、マイクロコンピュータ116は、ラ
イトバルブ108の位置調整量を最大に設定し(S60
3)、光源を点灯する(S604)。ここで、「位置調
整量を最大に設定する」とは、ライトバルブ位置傾き調
整機構141のモータ411〜413の全てを、調整可
能範囲において、可動枠402をもっとも固定枠401
に近づける方向に設定することをいう。その後、そのと
きのA/Dコンバータ115の出力値を計測値Pとして
取得する(S605)。
【0081】さらに、マイクロコンピュータ116は、
ライトバルブ位置傾き調整機構141の位置調整量を一
定量減少させる方向に調整する(S606)。ここで、
「位置調整量を一定量減少させる」とは、モータ411
〜413をそれぞれ同一の量だけ回転駆動して可動枠4
02を固定枠401から一定量遠ざけるように調整する
ことをいう。この調整量が任意である点はこれまでの実
施の形態と同様である。そして、そのときのA/Dコン
バータ115の出力値を計測値Qとして取得する(S6
07)。その後は、これまでの実施の形態と同様、計測
値Qが計測値Pを下回った場合(S608:Yes)に
ライトバルブ108の位置調整処理を終了し、それ以外
の場合(S608:No)は、ライトバルブ位置傾き調
整機構141の調整を繰り返す(S609、S60
6)。
【0082】以上の処理により、ライトバルブ108の
位置調整が終了するので、ライトバルブ109及び11
0についても同様の処理を行うことにより、各ライトバ
ルブの位置調整が終了する。以上に説明したように、本
実施の形態の場合においても、例えばビデオカメラを設
置するような場合と比較して、低コストで、かつ、簡単
な操作で投射条件の調整を行うことができる。なお、本
実施の形態の方法は、第5の実施の形態の方法と比較し
て、精度の面ではやや劣る可能性があることは否定でき
ないが、例えばライトバルブを設定する面の特定などの
やや複雑な計算を行う必要がないことや、ライトバルブ
位置傾き調整機構として備えるモータを一つに減らすこ
とも可能なことから、価格の安い装置を用いる場合でも
実現できるなどの長所を有するものであり、また、設置
環境等によっては、十分な精度が得られる方法でもある
といえる。
【0083】(実施の形態7)次に、本発明の第7の実
施の形態について説明する。本実施の形態では、二台の
プロジェクタを用いてスクリーン上に画像を重ね合せて
投影する場合におけるプロジェクタのコンバージェンス
自動調整の方法について説明する。図25は、本実施の
形態におけるプロジェクタ100の構成を示す図であ
る。同図に示されるように、本実施の形態のプロジェク
タ100の構成は、図14に示した第5の実施の形態の
ものとほぼ同一であるが、ライトバルブ位置傾き調整機
構141〜143の代わりに、各ライトバルブ108、
109、110のそれぞれにコンバージェンス調整機構
151、152、153が備えられている点が異なって
いる。また、本実施の形態の自動調整は、他のプロジェ
クタ300から投影されたパターンを基準パターンとし
て、プロジェクタ100のコンバージェンス調整を行う
ものであるから、プロジェクタ300からスクリーン2
00に投影するパターンが一部これまでの実施の形態と
異なっており、また、マイクロコンピュータ116によ
る処理内容も、これまでの実施の形態と多少異なってい
るので、以下、異なる点を中心にして説明する。
【0084】ここで、コンバージェンス調整機構151
〜153の構成の一例について説明する。なお、コンバ
ージェンス調整機構151〜153自体については公知
のものであり、従来はライトバルブ位置傾き調整機構1
41〜143と同様、リモコン等を用いて目視にて調整
がなされていた場合に用いられていたものである。ま
た、コンバージェンス調整機構151〜153は、全て
同一の構造を有するので、以下、コンバージェンス調整
機構151を例として説明する。図26は、コンバージ
ェンス調整機構151の構成の一例を模式的に示す正面
図である。
【0085】同図において、501は固定枠、502は
可動枠であり、可動枠502の内側に設けられたライト
バルブ固定窓504にライトバルブ108を構成する、
例えば液晶表示パネルが装着される。可動枠502は、
固定枠501との間に、例えばバネ等の弾性体505、
506を介してその設置位置がほぼ固定されるととも
に、後述の機構により、縦横方向にその設置位置の微調
整ができるようになっている。従って、光源111から
の光はライトバルブ固定窓504に対して略垂直方向に
入射し、ライトバルブ108を通過することとなる。
【0086】また、本実施の形態のコンバージェンス調
整機構151には、位置決め制御が可能なモータ51
1、512、513と当該モータにより正逆両方向に回
転駆動されるネジ521、522、523が含まれてお
り、当該ネジの回転駆動により可動枠502の位置が制
御されるように構成されている。即ち、ネジ521〜5
23の先端位置は、第5の実施の形態で説明したネジ先
端位置固定機構431(図16(a)参照)と同様の構
造を有するネジ先端位置固定機構531〜533により
コンバージェンス調整のために移動する方向以外の方向
について固定される一方、例えば図27にその一例が示
されるような構造を有するネジ中間位置固定機構54
1、542、543によりネジの中間位置が保持される
ことにより、モータ511〜513の回転駆動による可
動枠502の位置の制御が可能となっている。なお、本
実施の形態においては、ネジ521〜523の先端位置
が可変であるから、モータ511〜513としては、例
えばリニア・ステッピング・アクチュエータなどのアク
チュエータを用いることができる。
【0087】即ち、本実施の形態のネジ中間位置固定機
構541(他のネジ中間位置固定機構542、543も
同様であるので、ここではネジ中間位置固定機構541
を例として説明する。)は外部筐体5411に、ネジ5
21と螺合する牝ネジ5412を切ってあり、これによ
って、モータ511がネジ521を回転駆動した場合に
ネジ先端位置が前後方向に移動するようになっている。
なお、本実施の形態では、ネジ中間位置固定機構541
等と固定枠501との間に、ガイド部材5413a及び
5413bを設けることにより、ネジ中間位置固定機構
541等を固定枠501に沿った方向に移動可能にする
とともに、他の方向には移動しないように構成している
が、本構成に限定されるわけではなく、例えば外部筐体
5411にやや大きめの穴を空け、前記牝ネジを切った
別の部材が当該穴の中を移動するような構成とすること
も考えられる。また、モータ511〜513についても
ネジ中間位置固定機構541等の移動方向と等しい方向
については移動可能に構成する必要があるが、それらに
ついては公知の手法を用いることが可能であるから、こ
こでの詳細な説明は省略する。
【0088】図28及び図29は、本実施の形態におけ
るマイクロコンピュータ116の処理内容を示すフロー
チャートである。本実施の形態におけるマイクロコンピ
ュータ116は、各々のライトバルブ108〜110に
ついて、それぞれ縦方向及び横方向のコンバージェンス
調整を行う必要があるところ、各ライトバルブ108〜
110に対する調整処理はいずれも同様の処理であるた
め、ここでは、ライトバルブ108のコンバージェンス
調整を例として説明する。ライトバルブ109及び11
0のコンバージェンス調整も同様の方法により行うこと
が可能である。また、図28に縦方向のコンバージェン
ス調整の処理内容を、図29に横方向のコンバージェン
ス調整の処理内容をそれぞれ記載している。
【0089】まず、図28を参照しながら、縦方向のコ
ンバージェンス調整処理の内容について説明する。本実
施の形態の投射条件調整処理は、二台のプロジェクタを
用いる場合の調整であるから、縦方向のコンバージェン
ス調整の処理内容の概略は、図7のフローチャートにて
説明した第2の実施の形態における処理の内容とほぼ共
通しているが、投射条件の自動調整として、コンバージ
ェンス調整機構151等を用いてライトバルブ108等
の位置調整を行うという相違点があることに起因して、
各々のステップでの処理内容が異なっている。
【0090】本実施の形態の投射条件自動調整は、プロ
ジェクタ100の他、プロジェクタ300をも用いるも
のであるから、第2の実施の形態において説明した内容
と同様の理由により、投射条件の自動調整を行うに先立
って、プロジェクタの設置位置、及び他の投射条件等に
ついて粗調整を行っておくことが好ましい。また、本実
施の形態で用いるパターンとしては、縦方向のコンバー
ジェンス調整を行う際には、第3の実施の形態と同様の
横縞状パターン(パターンB)を用い、横方向のコンバ
ージェンス調整を行う場合には、図30にその一例を示
すような縦縞状のパターン(以下、「パターンH」とい
う。)を用いる。各パターンの表示は、コンバージェン
ス調整パターン発生回路125により制御される。この
ようなパターンを用いる理由については、これまでの実
施の形態にて説明した内容と重複するので、ここでの詳
細な説明は省略する。
【0091】図28のフローチャートに戻って、本実施
の形態のマイクロコンピュータ116は、ハーフミラー
112の位置を図2(a)の位置に調整して、スクリー
ン200からの反射光を光検出素子114で検出できる
ようにする(S701)。次に、ライトバルブ108に
パターンBを表示させ(S702)、コンバージェンス
調整機構151のモータ513を回転駆動させて、縦方
向コンバージェンス調整量を最大に設定する(S70
3)。ここで、「縦方向コンバージェンス調整量が最
大」とは、モータ513の回転駆動により、可動枠50
2の縦方向の位置が、調整可能範囲において、モータ5
13からもっとも遠くに位置する状態となったことをい
うものとする。なお、プロジェクタ300からのパター
ンBの投影は、ステップS704の処理を行うまでに行
うのであればいつ行ってもよく、また、ライトバルブ1
08について調整を行う場合には、他のライトバルブ1
09及び110は全面閉状態に設定しておくものとす
る。
【0092】マイクロコンピュータ116は、次に、プ
ロジェクタ300からパターンBが投影された状態での
A/Dコンバータ115からの出力値を計測値Pとして
取得する(S704)。そして、モータ513を一定量
回転駆動することにより、縦方向のコンバージェンス調
整量を一定量減少させる方向に調整する(S705)。
具体的には、モータ513の回転駆動により、可動枠5
02が、縦方向に一定量だけモータ513に近づくこと
となる。マイクロコンピュータ116は、そのときのA
/Dコンバータ115の出力値を計測値Qとして取得す
る(S706)。
【0093】その後は、これまでの実施の形態と同様、
計測値Qが計測値Pを下回った場合(S707:Ye
s)には、縦方向のコンバージェンス調整処理を終了し
て、横方向のコンバージェンス調整処理に移行し、それ
以外の場合(S707:No)には、モータ513の回
転駆動により、ライトバルブコンバージェンス調整機構
151の縦方向の調整を繰り返す(S708、S70
5)。
【0094】縦方向のコンバージェンス調整を終了する
と、次に横方向のコンバージェンス調整を行う必要があ
るため、図29のフローチャートへと移行する。図29
のフローチャートに示される処理は、パターンBにかえ
て、パターンHを表示させる点(S709)、及び横方
向にコンバージェンスの調整を行う点(S710、S7
12)以外は、図28の処理と同様であるから、ここで
の詳細な説明は省略する。なお、横方向のコンバージェ
ンス調整を行うためには、モータ511とモータ512
を同量だけ回転駆動することにより行えることは言うま
でもない。以上のように、横方向のコンバージェンス調
整を終了すると、本実施の形態における投射条件自動調
整は終了する。
【0095】以上に説明したように、本実施の形態の場
合においても、例えばビデオカメラを設置するような場
合と比較して、低コストで、かつ、簡単な操作で投射条
件の調整を行うことができる。なお、本実施の形態で
は、ステップS703及びS710において、まずコン
バージェンス調整量を最大に設定し、それから当該調整
量を一定量減少させる方向で調整したが(S705、S
712)、逆に最初に最小に設定して、それを一定量増
加させる方向で調整するようにしてもよい。また、本実
施の形態においても、パターンB及びパターンHにおけ
る縞状部分の幅等は任意の設定が可能である。
【0096】また、本実施の形態では縦方向と横方向の
コンバージェンス調整を行ったが、適切なパターンを用
いることによりライトバルブを回転させるコンバージェ
ンス調整を行うことも可能である。例えば、モータ51
1とモータ512との駆動量を変えることによりライト
バルブを回転させることもできるからである。 <変形例>以上、本発明を種々の実施の形態に基づいて
説明したが、本発明の内容が、上記実施の形態において
詳細に説明した具体例に限定されないことは勿論であ
り、例えば、以下のような変形例を考えることができ
る。
【0097】(1)上記各実施の形態においては、投射
レンズ拡大率、投射レンズフォーカス、ライトバルブフ
ォーカス、コンバージェンスなどの各投射条件それぞれ
について別個に自動調整を行う場合について説明した。
しかしながら、上記各実施の形態でそれぞれ用いた投射
条件の調整機構(投射レンズ拡大率調整機構、投射レン
ズフォーカス調整機構、ライトバルブ位置傾き調整機
構、コンバージェンス調整機構など)を一台のプロジェ
クタにすべて備えることも可能であるから、結局同一の
プロジェクタにおいて、上記各投射条件の自動制御をす
べて(若しくは一部)行うようにすることも可能であ
る。
【0098】なお、ライトバルブ位置傾き調整機構14
1とコンバージェンス調整機構151とを共に備えるこ
とは、上記実施の形態に示した図15の例において、固
定枠401を本体に固定せず、図26における固定枠5
01に弾性体を介して装着するようにすれば容易に実現
することができる。ここで、一台のプロジェクタにおい
て複数の投射条件の自動調整を行う場合に、どのような
順序で調整を行うかについて特に限定はなく、どのよう
な順序で調整を行ってもかまわないが、スクリーンから
の反射光を検出して投射条件の自動調整を行うという本
発明特有の技術的思想に鑑みれば、一般的には、投射レ
ンズフォーカス、若しくはライトバルブフォーカスの自
動調整を他の条件に先立って行うことが好ましいと考え
られる。一方、コンバージェンスの自動調整について
は、他の投射条件と比較して、より微細な調整が必要と
される場合が多いと考えられることから、他の投射条件
がほぼ調整された時点で行うことが好ましい場合が多い
と考えられる。
【0099】また、複数の投射条件を自動調整する場合
に、ある一つの条件について調整を行っても、他の条件
について調整を行うことにより、それまでに調整した内
容に誤差が生じてくることも十分考えられることである
から、各投射条件の調整は、それぞれ一度ずつに限定さ
れるわけではなく、適宜複数回行うようにしてもよい。
なお、以上のような調整の順序、回数については、設置
環境や利用目的等によって最適な値が異なってくるもの
であるから、それらの条件に基づいて最適化を行うこと
が可能であり、特に限定されるものではない。
【0100】(2)上記実施の形態では、ライトバルブ
108〜110として、例えば液晶表示パネルを用いた
場合を例に挙げたが、それに限定されるわけでもなく、
本発明の骨子に鑑みれば、スクリーンからの反射光を透
過させる方式のライトバルブに関しては、種々の構造の
ライトバルブに適用することが可能であるし、また、D
MD(デジタル・ミラー・デバイス)等を用いたいわゆ
る反射型のライトバルブを用いた場合でも適用すること
は可能である。
【0101】(3)上記実施の形態では、いわゆる三板
型プロジェクタとして図1等に示したような構造の光分
離手段を用いた例について説明したが、光分離手段の構
成もこれに限定されるわけではなく、種々の構成のもの
に適用することが可能であり、例えば、ダイクロイック
プリズムを用いるような場合でも、容易に適用すること
ができる。
【0102】(4)上記実施の形態では、RGB各色の
ライトバルブ108〜110の間におけるコンバージェ
ンス調整については、特に記載していないが、これにつ
いては、本方式(二台のプロジェクタを用いる方式)を
用い、厳密にR、G、Bのコンバージェンスが調整され
た一台のプロジェクタを基準として、もう一台の被調整
プロジェクタの調整を行うことが可能であるから、詳細
な説明は省略している。もっとも、上記各実施の形態で
説明したような投射条件の自動調整を行うには、上記各
ライトバルブ間のコンバージェンス調整も行った方が好
ましいことは言うまでもないことである。
【0103】(5)また、上記実施の形態では、例えば
図3のフローチャートにおいて示したように、計測値Q
と計測値Pとを比較して、計測値Qが計測値Pを下回っ
た場合に調整を終了するようにしているが、制御の方法
はこれに限定されるわけではなく、制御の精度を向上さ
せるための種々の工夫を行うことも可能である。例え
ば、計測値Qが計測値Pを下回る前後における反射光の
強度を検出、記憶しておき、もっとも適切な設定となる
ように各投射条件調整機構を制御するようにしてもよ
い。
【0104】(6)さらに、上記実施の形態では、光検
出素子114にて反射光の光量を検出し、検出された光
量に基づいて投射条件の調整を行ったが、反射光の光量
に限定されるわけではなく、例えば光検出素子114と
してCCDを用いる場合等であれば、反射光により形成
される像の形状、色彩などを検出し、それに基づいて投
射条件の調整を行うようにすることも可能である。
【0105】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るプロジェク
タによれば、被投影面から反射され、前記ライトバルブ
を逆進した光を検出し、当該検出された光に基づいて投
射条件を調整するようにしているので、一般的には高価
な撮像手段等を備える必要がなく、装置のコスト上昇を
最小限に抑えることができる上、撮像手段の向きの調整
等の煩雑な操作も不要であるから、簡単な操作で投射条
件の自動調整を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るプロジェクタ
の構成を示す図である。
【図2】投射条件調整時、及びそれ以外の場合における
ハーフミラー112の設置位置を示す図である。
【図3】第1の実施の形態におけるマイクロコンピュー
タ116の処理内容を示すフローチャートである。
【図4】パターンAの一例を示す図である。
【図5】枠付きスクリーン200の外観の一例を示す図
である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るプロジェクタ
の構成を示す図である。
【図7】第2の実施の形態におけるマイクロコンピュー
タ116の処理内容を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係るプロジェクタ
の構成を示す図である。
【図9】第3の実施の形態におけるマイクロコンピュー
タ116の処理内容を示すフローチャートである。
【図10】パターンBの一例を示す図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係るプロジェク
タの構成を示す図である。
【図12】第4の実施の形態におけるマイクロコンピュ
ータ116の処理内容を示すフローチャートである。
【図13】パターンCの一例を示す図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態に係るプロジェク
タの構成を示す図である。
【図15】ライトバルブ位置傾き調整機構141の構成
を模式的に示す斜視図である。
【図16】(a)ネジ先端部固定機構431の構造の一
例を示す図である。 (b)ネジ中間部固定機構441の構造の一例を示す図
である。
【図17】第5の実施の形態におけるマイクロコンピュ
ータ116の処理内容を示すフローチャートである。
【図18】パターンDの一例を示す図である。
【図19】パターンEの一例を示す図である。
【図20】パターンFの一例を示す図である。
【図21】パターンGの一例を示す図である。
【図22】第5の実施の形態における最適な位置傾き調
整量の算出方法について説明するための図である。
【図23】本発明の第6の実施の形態に係るプロジェク
タの構成を示す図である。
【図24】第6の実施の形態におけるマイクロコンピュ
ータ116の処理内容を示すフローチャートである。
【図25】本発明の第7の実施の形態に係るプロジェク
タの構成を示す図である。
【図26】コンバージェンス調整機構151の構成の一
例を模式的に示す正面図である。
【図27】ネジ中間位置固定機構541の構造の一例を
示す図である。
【図28】第7の実施の形態におけるマイクロコンピュ
ータ116の処理内容を示すフローチャートである。
【図29】第7の実施の形態におけるマイクロコンピュ
ータ116の処理内容を示すフローチャートである。
【図30】パターンHの一例を示す図である。
【図31】ビデオカメラを用いて投射レンズのフォーカ
ス自動調整を行うプロジェクタの構成の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
100,300 プロジェクタ 101 投射レンズ 102,103,106,107 ダイクロイックミラ
ー 104,105 ミラー 108 青色光用ライトバル
ブ 109 緑色光用ライトバル
ブ 110 赤色光用ライトバル
ブ 111 光源 112 ハーフミラー 113 集光レンズ 114 光検出素子 115 A/Dコンバータ 116 マイクロコンピュー
タ 117 ライトバルブ駆動回
路 121 矩形パターン発生回
路 122 画像位置調整用パタ
ーン発生回路 123 モザイクパターン発
生回路 124 局部モザイクパター
ン発生回路 125 コンバージェンス調
整パターン発生回路 131 投射レンズ拡大率調
整機構 132 投射レンズ軸ずらし
量調整機構 133 投射レンズフォーカ
ス調整機構 141,142,143 ライトバルブ位置傾
き調整機構 151,152,153 コンバージェンス調
整機構 200 スクリーン 201 表示可能領域 202 外枠 401 固定枠 402 可動枠 403 窓 404 ライトバルブ固定窓 411,412,413 モータ 421,422,423 ネジ 431,432,433 ネジ先端位置固定機
構 441,442,443 ネジ中間位置固定機
構 501 固定枠 502 可動枠 504 ライトバルブ固定窓 505,506 弾性体 511,512,513 モータ 521,522,523 ネジ 531,532,533 ネジ先端位置固定機
構 541,542,543 ネジ中間位置固定機

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ライトバルブを通過した光源からの光
    を、投射レンズを介して被投影面に投影するプロジェク
    タにおいて、 前記被投影面から反射され、前記ライトバルブを逆進し
    た光を検出する検出手段と、 前記検出手段により検出された光に基づいて投射条件を
    調整する投射条件調整手段とを備えることを特徴とする
    プロジェクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1のプロジェクタはさらに、 前記ライトバルブを制御して所定の画像パターンを形成
    させることにより、前記被投影面に当該画像パターンを
    投影させるパターン投影手段を備え、 前記検出手段は、 前記画像パターンが投影された前記被投影面から反射さ
    れ、前記ライトバルブを逆進した反射光を集光する反射
    光集光手段と、 前記反射光集光手段により集光された反射光の光量を測
    定する反射光量測定手段とを有し、 前記投射条件調整手段は、 前記反射光量測定手段により測定された反射光の光量に
    基づいて投射条件を調整することを特徴とするプロジェ
    クタ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のプロジェクタにおい
    て、 前記パターン投影手段は、 少なくとも前記被投影面に投影すべき画像の外周部に相
    当する部分において光が通過する状態である画像パター
    ンを前記ライトバルブに形成させ、 前記投射条件調整手段は、 前記反射光量測定手段により測定された反射光の光量に
    基づいて、前記投射レンズの拡大率を調整することを特
    徴とするプロジェクタ。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のプロジェクタにおい
    て、 前記パターン投影手段は、 少なくとも明度の低い部分と明度の高い部分との境界が
    存在する画像パターンを前記ライトバルブに形成させ、 前記投射条件調整手段は、 前記反射光量測定手段により測定された反射光の光量に
    基づいて、前記投射レンズのフォーカスを調整すること
    を特徴とするプロジェクタ。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のプロジェクタにおい
    て、 前記パターン投影手段は、 それぞれ異なる領域に、明度の低い部分と明度の高い部
    分との境界が存在する複数種類の画像パターンを、前記
    ライトバルブに順次形成させ、 前記プロジェクタはさらに、 前記反射光量測定手段により測定された反射光の光量か
    ら、前記複数種類の画像パターンそれぞれについての、
    前記ライトバルブの位置及び傾きに関する調整量を取得
    する位置傾き調整量取得手段と、 前記位置傾き調整量取得手段により取得された、前記複
    数種類の画像パターンそれぞれについての前記調整量か
    ら、ライトバルブの最適な位置及び傾きを表す情報を算
    出する位置傾き算出手段とを備え、 前記投射条件調整手段は、 前記位置傾き算出手段により算出された結果に基づい
    て、前記ライトバルブの位置及び傾きを調整することを
    特徴とするプロジェクタ。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載のプロジェクタにおい
    て、 前記パターン投影手段は、 少なくとも明度の低い部分と明度の高い部分との境界が
    存在する画像パターンを前記ライトバルブに形成させ、 前記投射条件調整手段は、 前記反射光量測定手段により測定された反射光の光量に
    基づいて、前記ライトバルブの光軸方向における位置を
    調整することを特徴とするプロジェクタ。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のプロジェクタはさら
    に、 前記被投影面に他のプロジェクタから投影される画像パ
    ターンと略同一の画像パターンを、前記ライトバルブに
    形成させるパターン形成手段を備え、 前記検出手段は、 前記被投影面から反射し、前記ライトバルブを逆進した
    反射光を集光する反射光集光手段と、 前記反射光集光手段により集光された反射光の光量を測
    定する反射光量測定手段とを有し、 前記投射条件調整手段は、 前記反射光量測定手段により測定された反射光の光量に
    基づいて投射条件を調整することを特徴とするプロジェ
    クタ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のプロジェクタにおい
    て、 前記パターン形成手段は、 少なくとも前記被投影面に投影すべき画像の外周部に相
    当する部分において光が透過する状態である画像パター
    ンを前記ライトバルブに形成させ、 前記投射条件調整手段は、 前記反射光量測定手段により測定された、前記他のプロ
    ジェクタから投影された画像パターンの反射光の光量に
    基づいて、前記投射レンズの拡大率を調整することを特
    徴とするプロジェクタ。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載のプロジェクタにおい
    て、 前記パターン形成手段は、 明度の高い部分と明度の低い部分とが、画像垂直方向に
    交互に出現する画像パターンを前記ライトバルブに形成
    させ、 前記投射条件調整手段は、 前記反射光量測定手段により測定された、前記他のプロ
    ジェクタから投影された画像パターンの反射光の光量に
    基づいて、前記投射レンズの軸ずらし量を調整すること
    を特徴とするプロジェクタ。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載のプロジェクタにおい
    て、 前記パターン形成手段は、 明度の高い部分と明度の低い部分とが画像垂直方向に交
    互に出現する画像パターンと、明度の高い部分と明度の
    低い部分とが画像水平方向に交互に出現する画像パター
    ンとを、前記他のプロジェクタに合わせて順次前記ライ
    トバルブに形成させ、 前記投射条件調整手段は、 前記反射光量測定手段により測定された、前記他のプロ
    ジェクタから投影された画像パターンの反射光の光量に
    基づいて、前記ライトバルブの縦方向及び横方向のコン
    バージェンスを調整することを特徴とするプロジェク
    タ。
  11. 【請求項11】 前記反射光集光手段は、 前記光源からの光路上に設置することが可能なハーフミ
    ラーと、 前記ハーフミラーにより反射された、前記被投影面から
    の反射光を集光する集光レンズとを含むことを特徴とす
    る請求項2から10のいずれかに記載のプロジェクタ。
  12. 【請求項12】 前記反射光集光手段は、 前記投射条件制御手段による投射条件の調整を行う場合
    に、前記光源からの光路上に設置することが可能なミラ
    ーと、 前記ミラーにより反射された、前記被投影面からの反射
    光を集光する集光レンズとを含むことを特徴とする請求
    項7から10のいずれかに記載のプロジェクタ。
  13. 【請求項13】 前記プロジェクタは、 赤、緑及び青の各色に対応して三つのライトバルブを備
    えており、 前記投射条件調整手段は、 前記三つのライトバルブのそれぞれについて、順次投射
    条件の調整を行うことを特徴とする請求項5、6又は1
    0に記載のプロジェクタ。
  14. 【請求項14】 ライトバルブを用いたプロジェクタの
    光源の前にハーフミラーを配置することで、投射レンズ
    を通してライトバルブ上に結像されたスクリーンからの
    反射光を光センサに導き、当該反射光の強度を測定する
    手段を有し、ライトバルブの有効部を縁取るような形状
    にライトバルブが開となるパターンを設定して、投射レ
    ンズの拡大率を調整しつつ、前記反射光の強度を測定し
    て、スクリーンの光を反射しない枠から投影像がはみ出
    した場合に起こる、反射光の減少を検出して投射レンズ
    の拡大率を調整することにより、投射レンズの拡大率を
    最適に調整することを特徴とするプロジェクタ。
  15. 【請求項15】 ライトバルブを用いた二台のプロジェ
    クタの映像を重ね合わせて使用する方式において、片方
    のプロジェクタを基準とし、前記基準となるプロジェク
    タの映像にその映像を調整して重ね合わせる側のプロジ
    ェクタにおいて、光源の前にミラーを配置することで、
    投射レンズを通してライトバルブ上に結像されたスクリ
    ーンからの反射光を光センサに導き、当該反射光の強度
    を測定する手段を有し、基準側のプロジェクタから、ラ
    イトバルブの有効部を縁取るような形状の投影像をスク
    リーンに投影し、調整する側のライトバルブも同じ形状
    に開になるパターンを設定し、投射レンズの拡大率を調
    整しつつ、前記反射光の強度を測定して、二台のプロジ
    ェクタの投影像が一致した場合に生じる反射光強度のピ
    ークを検出して投射レンズの拡大率を調整することによ
    り、投射レンズの拡大率を最適に調整することを特徴と
    するプロジェクタ。
  16. 【請求項16】 二台のライトバルブを用いたプロジェ
    クタの映像を重ね合わせて使用する方式において、片方
    のプロジェクタを基準とし、前記基準となるプロジェク
    タの映像にその映像を調整して重ね合わせる側のプロジ
    ェクタにおいて、光源の前にミラーを配置することで、
    投射レンズを通してライトバルブ上に結像されたスクリ
    ーンからの反射光を光センサに導き、当該反射光の強度
    を測定する手段を有し、基準側のプロジェクタから、横
    縞状のような形状の投影像をスクリーンに投影し、調整
    する側のライトバルブも同じ形状に開になるパターンを
    設定し、投射レンズの軸ずらし量を調整しつつ、前記反
    射光の強度を測定して、二台のプロジェクタの投影像が
    一致した場合に生じる反射光強度のピークを検出して投
    射レンズの軸ずらし量を調整することにより、投射レン
    ズの軸ずらし量を最適に調整することを特徴とするプロ
    ジェクタ。
  17. 【請求項17】 ライトバルブを用いたプロジェクタの
    光源の前にハーフミラーを配置することで、投射レンズ
    を通してライトバルブ上に結像されたスクリーンからの
    反射光を光センサに導き、当該反射光の強度を測定する
    手段を有し、ライトバルブにモザイク状に開閉が繰り返
    すパターンを設定して、投射レンズのフォーカスを調整
    しつつ、前記反射光の強度を測定して、その強度が最大
    になるように投射レンズのフォーカスを調整することに
    より、投射レンズのフォーカスを最適に調整することを
    特徴とするプロジェクタ。
  18. 【請求項18】 ライトバルブを用いたプロジェクタの
    光源の前にハーフミラーを配置することで、投射レンズ
    を通してライトバルブ上に結像されたスクリーンからの
    反射光を光センサに導き、当該反射光の強度を測定する
    手段を有し、ライトバルブにモザイク状に開閉が繰り返
    すパターンを、赤緑青の三色に対応する各ライトバルブ
    にそれぞれ別々に設定し、前記赤緑青の各ライトバルブ
    にそれぞれ取り付けられたフォーカス調整機構を調整し
    つつ、前記反射光の強度を測定して、その強度が最大に
    なるように赤青緑の各ライトバルブのフォーカスをそれ
    ぞれ調整することにより、赤緑青の各ライトバルブのフ
    ォーカスを最適に調整することを特徴とするプロジェク
    タ。
  19. 【請求項19】 ライトバルブを用いたプロジェクタの
    光源の前にハーフミラーを配置することで、投射レンズ
    を通してライトバルブ上に結像されたスクリーンからの
    反射光を光センサに導き、当該反射光の強度を測定する
    手段を有し、ライトバルブに、それぞれ異なる領域にお
    いてモザイク状に開閉が繰り返す部分が存在する複数の
    パターンを、赤緑青に対応する各ライトバルブにそれぞ
    れ別々に設定し、赤緑青の各ライトバルブにそれぞれ取
    り付けられたライトバルブ傾き調整機構を調整しつつ、
    前記反射光の強度を測定して、その強度が最大になるよ
    うな赤青緑の各ライトバルブの位置及び傾きを取得した
    後、取得された値に基づいて各ライトバルブの位置及び
    傾きをそれぞれ設定することにより、赤緑青のライトバ
    ルブの位置及び傾きを最適に調整することを特徴とする
    プロジェクタ。
  20. 【請求項20】 二台のライトバルブを用いたプロジェ
    クタの映像を重ね合わせて使用する方式において、片方
    のプロジェクタを基準とし、前記基準となるプロジェク
    タの映像にその映像を調整して重ね合わせる側のプロジ
    ェクタにおいて、光源の前にミラーを配置することで、
    投射レンズを通してライトバルブ上に結像されたスクリ
    ーンからの反射光を光センサに導き、当該反射光の強度
    を測定する手段を有し、基準側のプロジェクタから、二
    台のプロジェクタ間のコンバージェンスずれを補正する
    場合に用いる投影像をスクリーンに投影し、調整する側
    のライトバルブも同じ形状に開になるパターンを設定
    し、調整する側のライトバルブコンバージェンス調整機
    構を調整しつつ、前記反射光の強度を測定して、二台の
    プロジェクタの投影像が一致した場合に生じる反射光強
    度のピークを検出してライトバルブのコンバージェンス
    を調整することを特徴とするプロジェクタ。
JP17121899A 1998-06-26 1999-06-17 プロジェクタ Expired - Fee Related JP3653419B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17121899A JP3653419B2 (ja) 1998-06-26 1999-06-17 プロジェクタ

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-180130 1998-06-26
JP18013098 1998-06-26
JP10-198486 1998-07-14
JP10-198485 1998-07-14
JP19848598 1998-07-14
JP19848698 1998-07-14
JP17121899A JP3653419B2 (ja) 1998-06-26 1999-06-17 プロジェクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000089363A true JP2000089363A (ja) 2000-03-31
JP3653419B2 JP3653419B2 (ja) 2005-05-25

Family

ID=27474363

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17121899A Expired - Fee Related JP3653419B2 (ja) 1998-06-26 1999-06-17 プロジェクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3653419B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004163527A (ja) * 2002-11-11 2004-06-10 Seiko Epson Corp 光量制御装置、照明装置、その制御方法およびプロジェクタ
JP2004347803A (ja) * 2003-05-21 2004-12-09 Ricoh Co Ltd 液晶プロジェクタの液晶パネル調整組み立て装置および方法
JP2006184327A (ja) * 2004-12-24 2006-07-13 Casio Comput Co Ltd プロジェクタ及びその測距方法
JP2006343526A (ja) * 2005-06-09 2006-12-21 Nec Engineering Ltd リアプロジェクション表示装置
JP2007187745A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Sony Corp 画像表示装置
US7384160B2 (en) 2004-06-23 2008-06-10 Seiko Epson Corporation Automatic focus adjustment for projector
JP2010128330A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Mitsutoyo Corp オートフォーカス装置
JP2011141296A (ja) * 2003-11-19 2011-07-21 New Index As 近接度検出器
JP4821322B2 (ja) * 2003-10-09 2011-11-24 ソニー株式会社 画像処理システムおよび画像処理方法、画像表示装置および方法、並びに、画像処理装置
US8773669B2 (en) 2012-07-17 2014-07-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Optical device
JP2016194607A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 キヤノン株式会社 保持装置、投影装置、計測装置及び保持方法
JP2017198796A (ja) * 2016-04-26 2017-11-02 キヤノン株式会社 保持装置、計測装置、および物品の製造方法
JP2020134852A (ja) * 2019-02-25 2020-08-31 セイコーエプソン株式会社 調整機構

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004163527A (ja) * 2002-11-11 2004-06-10 Seiko Epson Corp 光量制御装置、照明装置、その制御方法およびプロジェクタ
JP4524985B2 (ja) * 2002-11-11 2010-08-18 セイコーエプソン株式会社 光量制御装置、照明装置、その制御方法およびプロジェクタ
JP2004347803A (ja) * 2003-05-21 2004-12-09 Ricoh Co Ltd 液晶プロジェクタの液晶パネル調整組み立て装置および方法
JP4821322B2 (ja) * 2003-10-09 2011-11-24 ソニー株式会社 画像処理システムおよび画像処理方法、画像表示装置および方法、並びに、画像処理装置
JP2011141296A (ja) * 2003-11-19 2011-07-21 New Index As 近接度検出器
US7384160B2 (en) 2004-06-23 2008-06-10 Seiko Epson Corporation Automatic focus adjustment for projector
JP4696553B2 (ja) * 2004-12-24 2011-06-08 カシオ計算機株式会社 プロジェクタ及びその測距方法
JP2006184327A (ja) * 2004-12-24 2006-07-13 Casio Comput Co Ltd プロジェクタ及びその測距方法
JP2006343526A (ja) * 2005-06-09 2006-12-21 Nec Engineering Ltd リアプロジェクション表示装置
JP2007187745A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Sony Corp 画像表示装置
JP2010128330A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Mitsutoyo Corp オートフォーカス装置
US8773669B2 (en) 2012-07-17 2014-07-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Optical device
JP2016194607A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 キヤノン株式会社 保持装置、投影装置、計測装置及び保持方法
JP2017198796A (ja) * 2016-04-26 2017-11-02 キヤノン株式会社 保持装置、計測装置、および物品の製造方法
JP2020134852A (ja) * 2019-02-25 2020-08-31 セイコーエプソン株式会社 調整機構

Also Published As

Publication number Publication date
JP3653419B2 (ja) 2005-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6422704B1 (en) Projector that automatically adjusts the projection parameters
US6592228B1 (en) Projector comprising a microcomputer for controlling zoom and focus adjustments utilizing pattern generation and calculation means
US10672349B2 (en) Device for project an image
RU2585661C2 (ru) Проектор и способ управления для проектора
JP3925513B2 (ja) プロジェクタの自動フォーカス調整
JP3996610B2 (ja) プロジェクタ装置とその画像歪補正方法
JP3653419B2 (ja) プロジェクタ
US8636368B2 (en) Projection display apparatus and actuation control method thereof
US8104899B2 (en) Beam projection apparatus and method with automatic image adjustment
JP2000241874A (ja) プロジェクタの自動画面位置調整方法及び装置
US6877864B1 (en) Projector and method of correcting image distortion
US7559658B2 (en) Auto focus projector with short focus adjustment time
US7058235B2 (en) Imaging systems, program used for controlling image data in same system, method for correcting distortion of captured image in same system, and recording medium storing procedures for same method
JP3996617B2 (ja) 画像歪み補正機能を備えたプロジェクタ装置
JP2004341029A (ja) プロジェクタ
JPH09197249A (ja) 液晶プロジェクタ
JP5010202B2 (ja) プロジェクタおよび投射画像調整方法
JPH08292496A (ja) プロジェクタのフォーカス・ズーム自動調整方法及びその自動調整装置
US20080007701A1 (en) Projector Apparatus
US11019314B2 (en) Projector and method for controlling projector
JP2005017350A (ja) プロジェクタ
JP7031191B2 (ja) 投影装置、投影方法及びプログラム
US8885051B2 (en) Camera calibration method and camera calibration apparatus
JP2005227194A (ja) 投影装置、角度検出方法及びプログラム
JP3849325B2 (ja) ライトバルブの位置決め方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080304

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090304

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees