JP2000086786A - 配向膜付きシートの製造方法及び長尺状光学補償シートの製造方法 - Google Patents

配向膜付きシートの製造方法及び長尺状光学補償シートの製造方法

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JP2000086786A
JP2000086786A JP27431598A JP27431598A JP2000086786A JP 2000086786 A JP2000086786 A JP 2000086786A JP 27431598 A JP27431598 A JP 27431598A JP 27431598 A JP27431598 A JP 27431598A JP 2000086786 A JP2000086786 A JP 2000086786A
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sheet
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JP27431598A
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English (en)
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Shinji Hikita
伸治 疋田
Yoji Ito
洋士 伊藤
Takashi Nawano
隆 名和野
Kenji Nakajima
賢二 中嶌
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示装置及び光学補償シートに使用され
る液晶を配向させるための配向膜を簡便に作成すること
ができる配向膜の製造方法、及び視野角が拡大した光学
補償シートを工業的に効率よく製造することができる光
学補償シートの製造方法を提供すること。 【解決手段】 透明フィルムの表面に、膜形成用樹脂を
含む塗布液を塗布、乾燥して透明樹脂層を形成し、次い
で該透明樹脂層の表面に、偏光された紫外線を照射して
透明樹脂層を配向膜とすることからなる配向膜付きシー
トの製造方法、この方法を利用した光学補償シートの製
造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置及び
光学補償シートに使用される液晶を配向させるための配
向膜付きシートの製造方法に関し、特に表示コントラス
ト及び表示色の視角特性を改善するために有用な光学補
償シートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ブラウン管型画像表示装置であるCRT
(Cathode-ray tube)に対して、薄型、軽量、低消費電力
という大きな利点をもつ液晶表示装置は、特に携帯用の
ワードプロセッサーやパーソナルコンピュータの表示装
置として一般的に使用されている。現在普及している液
晶表示素子(以下LCDと称す)の多くは、ねじれネマ
チック液晶を用いている。このような液晶表示素子は、
一般に、液晶セルとその両側に設けられた偏光板からな
る。このような液晶を用いた表示方式は、複屈折モード
と旋光モードとの二つの方式に大別できる。
【0003】複屈折モードを利用する超ねじれ(スーパ
ーツィスティッド)ネマチック液晶表示装置(以下ST
N−LCDと称す)は、90度を超えるねじれ角及び急
峻な電気光学特性を有するスーパーツィスティッドネマ
チック液晶を用いている。このため、このようなSTN
−LCDは、時分割駆動による大容量の表示が可能であ
る。しかしながら、STN−LCDで実用的なコントラ
ストが得られるのは、イエローモード(黄緑/濃紺)及
びブルーモード(青/淡黄)であり、白黒モードを得る
には位相差板(一軸延伸ポリマーフィルムや補償用液晶
セル)を設ける必要があった。TN−LCDの表示モー
ドである旋光モードでは、高速応答性(数十ミリ秒)及
び高いコントラストが得られる。従って、旋光モード
は、複屈折モードや他のモードに比べて多くの点で有利
である。しかしながら、TN−LCDは、STN−LC
Dのように位相差板を備えていないので、表示色や表示
コントラストが液晶表示装置を見る時の角度によって変
化し易い(視野角特性)との問題がある。
【0004】上記TN−LCDにおける視野角特性を改
善するため(即ち、視野角の拡大のため)、一対の偏光
板と液晶セルとの間に位相差板(光学補償シート)を設
けるとの提案が、特開平4−229828号公報及び特
開平4−258923号公報に記載されている。上記公
報で提案されている位相差板は、液晶セルに対して垂直
方向の位相差はほぼ0であるため真正面からは何ら光学
的作用を与えないが、傾けた時に位相差が発現し、この
作用によって液晶セルで発生する位相差を補償するもの
である。
【0005】特開平6−75115号公報、特開平4−
169539号公報及び特開平4−276076号公報
には、負の複屈折を有し、かつ光軸が傾いている光学補
償シートが開示されている。即ち、上記シートは、ポリ
カーボネートやポリエステル等のポリマーを延伸するこ
とにより製造され、そしてシートの法線から傾いた主屈
折率の方向を持つ。延伸処理により上記シートを製造す
るには、極めて複雑な延伸処理が必要とされるため、開
示されている方法で大面積の光学補償シートを製造する
ことは極めて困難である。
【0006】一方、液晶性ポリマーを用いた光学補償シ
ートも知られている。例えば、特開平3−9326号公
報及び特開平3−291601号公報には、液晶性を有
するポリマーを支持フィルム上の配向膜表面に塗布する
ことにより得られる光学補償シートが開示されている。
しかしながら、液晶性を有するポリマーは、配向させる
ために高温で長時間の熟成が必要なため、生産性が極め
て低く大量生産に向いていない。また特開平5−215
921号公報には、支持体と液晶性及び正の複屈折を有
する重合性棒状化合物からなる光学補償シート(複屈折
板)が開示されている。この光学補償シートは、重合性
棒状化合物の溶液を支持体に塗布、加熱硬化することに
より得られる。しかしながらこの液晶性を有するポリマ
ーは、光学的に正の一軸性であるため、視野角をほとん
ど拡大することができない。
【0007】そこで、簡単な製法により全方向視野角が
拡大した光学補償シートとして、透明フィルム上に配向
膜を形成し、配向膜上に液晶性ディスコティック化合物
の層が形成された光学補償シートも知られている(EP
0646829A1公開明細書)。
【0008】大きい面積の光学補償シートを作成するた
めには、大面積のフィルム上に液晶性ディスコティック
化合物の層を、ほとんど欠陥のない状態で形成する必要
がある。上記EP0646829A1公開明細書では、
光学補償シートは、透明フィルム上に透明樹脂層を形成
する工程、この透明樹脂層をラビングして配向膜にする
工程、配向膜上に液晶性ディスコティック化合物の層を
形成する工程が、それぞれ独立に行なうことにより製造
される。上記光学補償シートの製造工程において、ラビ
ング工程では配向膜形成用樹脂層の表面をラビングシー
ト(ラビング布)で擦るため、樹脂微粉等の塵埃が発生
する。そしてこの塵埃が凝集したものが配向膜表面に付
着した場合、得られる光学補償シートの液晶層の配向状
態に欠陥(不均一な配向あるいは配向しない部分の形
成)をもたらす場合があり、このような光学補償シート
を装着した液晶表示装置においても、表示欠陥が形成さ
れることがある。一般に、上記除塵の対策としては、ラ
ビングローラに巻かれているラビングシートを定期的に
取り替える方法が行なわれている。しかしながら、この
方法では、取り替えてから早い時期には問題がなくて
も、徐々に塵埃による上記欠陥が発生し易い傾向とな
る。また、定期的にラビングシートを替える必要がある
ため連続的に生産を行なうには適当でないとの問題もあ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】配向膜は、上記の光学
補償シートだけでなく、従来から液晶表示装置にも使用
されている。この配向膜を形成する方法として、上記ラ
ビング方法が一般に採用されているが、上記のように除
塵対策に煩雑な作業が要求される。従って、さらに簡便
に配向膜を形成する方法が求められている。本発明の目
的は、液晶表示装置及び光学補償シートに使用される液
晶を配向させるための配向膜を簡便に作成することがで
きる配向膜の製造方法を提供することにある。また、本
発明の目的は、視野角が拡大した光学補償シートを工業
的に効率よく製造することができる光学補償シートの製
造方法を提供することにある。さらに、本発明は、特に
TN型液晶表示素子における良好な視野角特性を表示画
面全面に亙って均一に付与することができる、均一に配
向したディスコティック液晶が固定された層を有する光
学補償シートを簡便に工業的に効率よく製造することが
できる光学補償シートを連続的に製造する方法を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、透明フィルム
の表面に、膜形成用樹脂を含む塗布液を塗布、乾燥して
透明樹脂層を形成し、次いで、該透明樹脂層の表面に、
偏光された紫外線を照射して透明樹脂層を配向膜とする
ことからなる配向膜付きシートの製造方法にある。
【0011】上記配向膜付きシートの製造方法の好まし
い態様は、下記のとおりである。 1)透明フィルムが、連続的に送り出される長尺状透明
フィルムである。 2)塗布液が、さらに紫外線を受けて異性化を起こす化
合物を含む。 3)上記2)の化合物が、アゾベンゼン誘導体、スチル
ベン誘導体及びスピロピラン誘導体からなる群より選ば
れる少なくとも一種である。 4)樹脂が、ポリイミド、ポリスチレン及びポリビニル
アルコールからなる群より選ばれる少なくとも一種であ
る。 5)紫外線の波長が、200〜600nm(好ましくは
350〜420nm)の範囲にある。 6)偏光された紫外線が、直線偏光された紫外線であ
る。 7)透明フィルムが、プラスチックフィルム(好ましく
セルローストリアセテートフィルム)である。
【0012】また、本発明は、上記配向膜付きシートの
製造方法を利用する下記の長尺状光学補償シートの製造
方法にもある。即ち、下記の工程: (1)送り出された長尺状の透明フィルムの表面に、膜
形成用樹脂を含む塗布液を塗布、乾燥して透明樹脂層を
形成する工程; (2)該透明樹脂層の表面に、偏光された紫外線を照射
して透明樹脂層を配向膜とする工程; (3)液晶性ディスコティック化合物を含む塗布液を、
該配向膜上に塗布する工程; (4)該塗布された層を乾燥した後、加熱してディスコ
ティックネマティック相の液晶層を形成する工程;及び (5)該配向膜及び液晶層が形成された透明フィルムを
巻き取る工程;を連続して行うことからなる長尺状光学
補償シートの製造方法。
【0013】上記光学補償シートの製造方法の好ましい
態様は、下記のとおりである。 1)上記(3)の工程において、液晶性ディスコティッ
ク化合物として架橋性官能基を有する液晶性ディスコテ
ィック化合物を用い、(4)の工程終了後、連続的に該
液晶層に光照射してディスコティック液晶を硬化させた
後、連続的に上記(5)の工程を行なう。 2)上記(5)の工程の前に、配向膜及び液晶層が形成
された透明フィルム表面の光学特性を連続的に測定する
ことにより検査する検査工程を行なう。 3)膜形成用樹脂を含む塗布液として、上記配向膜付き
シートの製造方法に使用されたものを使用する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の配向膜付きシートの製造
方法は、透明フィルムの表面に、膜形成用樹脂を含む塗
布液を塗布、乾燥して透明樹脂層を形成し、次いで該透
明樹脂層の表面に、偏光された紫外線を照射して透明樹
脂層を配向膜とすることにより行われる。透明フィルム
の材料としては、透明である限りどのような材料でも使
用することができる。一般に樹脂フィルムであり、透過
率が80%以上を有する材料が好ましい。後述する光学
補償シート等を一貫生産で製造する際は、長尺状の透明
樹脂フィルムが使用される。透明フィルムの材料は、後
に詳述する。
【0015】本発明の特徴的部分である配向膜の形成
は、例えば下記のように行なわれる。まず、透明フィル
ムの表面に、膜形成用樹脂を含む配向膜形成用塗布液を
塗布、乾燥することにより、配向膜形成用の透明樹脂層
を形成する。配向膜形成用塗布液は、一般に、膜形成用
樹脂(バインダー)と、さらに紫外線を受けて光異性化
を起こす化合物を溶剤中に溶解あるいは分散した液であ
る。光異性化を起こす化合物としては、本発明では偏光
された紫外線が照射された時、シス−トランス異性化反
応などの異性化反応を起こして、偏光方向に分子が配列
した状態になる性質を有する化合物が一般に使用され
る。上記光異性化を起こす化合物の例として、アゾベン
ゼン誘導体、スチルベン誘導体(以上シス−トランス異
性化)及びスピロピラン誘導体(結合のイオン解離によ
る異性化)を挙げることができる。膜形成用樹脂は、こ
のような化合物を層中に保持する機能も有する。このよ
うな樹脂の例として、ポリイミド、ポリスチレン及びポ
リビニルアルコールを挙げることができる。
【0016】配向膜形成用の透明樹脂層の表面に、偏光
された紫外線を照射することにより、透明樹脂層を配向
膜に変換する。例えば、上記偏光された紫外線を受けて
シス−トランス異性化(反応)を起こす化合物は、透明
樹脂層中に含まれた状態では、シスあるいはトランスの
いずれかの立体配座でランダムに存在しているが、偏光
された紫外線で照射されると、シス−トランス異性化反
応を起こすと共に、その反応時に偏光方向に化合物が配
列する。これにより、化合物の分子が一定方向に配向
し、配向膜となる。紫外線照射には、低圧水銀灯、高圧
水銀灯、超高圧水銀灯、高圧キセノンランプ、メタルハ
ライドランプ等の紫外線ランプを使用することができ
る。紫外線の波長は、200〜600nmの範囲が好ま
しく、更に、200〜420nmの範囲が好ましく、特
に350〜420nmが好ましい。紫外線を変更させる
手段としては、ヨウ素含有ポリビニルアルコール等から
なる偏光フィルムを利用することができる。例えば、紫
外線を偏光フィルムを通過させることにより直線偏光さ
せることができる。偏光フィルムの位置を変えることに
より、偏光方向を変えることができる。
【0017】上記透明樹脂層に偏光紫外線を照射するこ
とにより配向した化合物は、その配向状態が維持される
ように、急冷され、配向膜が形成される。配向膜が形成
された透明フィルムは、そのまま液晶表示装置の基板と
して使用することもできるし、また配向膜表面に円盤状
化合物等の液晶層を形成して光学補償シートの作製に使
用することもできる。
【0018】本発明の光学補償シートの製造方法は、上
記の配向膜の製造方法を利用した方法である。即ち、透
明フィルム上に配向膜形成用樹脂層の形成から、透明フ
ィルム上に配向膜及びディスコティックネマティック相
の液晶層が形成された光学補償シートが巻き取られるま
での工程を連続的に、一貫生産で行なうことに特徴を有
する。勿論、透明フィルムを送り出す工程から、上記巻
き取り工程まで一貫して行なうことが好ましい。このよ
うに、一貫で製造することにより大量に製造することが
可能となるだけでなく、各工程毎に非連続的に製造した
場合に、作業工程の増加に伴うあるいは保存中等に発生
する塵埃の付着やフィルムのしわを防止することができ
る。
【0019】上記製造方法は、例えば下記の工程より行
なわれる。 1)透明フィルムの送出工程; 2)透明フィルムの表面にフ膜形成用樹脂を含む塗布液
(紫外線を受けて光異性化を起こす化合物を一般に含
む)を塗布液を塗布、乾燥する配向膜形成用樹脂層の形
成工程; 3)透明樹脂層の表面に、偏光された紫外線を照射して
透明樹脂層を配向膜とする工程; 4)液晶性ディスコティック化合物を含む塗布液を、配
向膜上に塗布する液晶性ディスコティック化合物の塗布
工程; 5)該塗布層を乾燥して該塗布層中の溶媒を蒸発させる
乾燥工程; 6)該塗布層をディスコティックネマティック相形成温
度に加熱して、ディスコティックネマティック相の液晶
層を形成する液晶層形成工程; 7)該液晶層を固化する(即ち、液晶層形成後急冷して
固化させるか、あるいは、架橋性官能基を有する液晶性
ディスコティック化合物を使用した場合、液晶層を光照
射(または加熱)により架橋させる)工程; 8)該配向膜及び液晶層が形成された透明フィルムを巻
き取る巻取り工程。
【0020】図面を参照しながら詳しく説明する。図1
に本発明の光学補償シートの製造方法の概略図を示す。
フィルムの長尺ロール(フィルムロール)5aから送出
機1aにより送り出された長尺状の透明フィルム4a
は、駆動ローラにより搬送され、表面除塵機2により除
塵された後、塗布機3により配向膜形成用樹脂を含む塗
布液が塗布され、乾燥ゾーン5で乾燥され、樹脂層がフ
ィルム表面上に形成される(上記1)〜2)の工程)。
配向膜形成用樹脂層を有する透明フィルム4bは、偏光
紫外線照射装置6を通過する。ここで透明フィルム4b
の表面に変更された紫外線が照射され、樹脂層中の紫外
線を受けて光異性化を起こす化合物が異性化反応を起こ
し配向する。樹脂層は紫外線照射により加熱されるの
で、紫外線照射後急冷され、この配向した分子の配向状
態が固定化される。配向膜が形成された透明フィルム4
cは、駆動ローラにより搬送され、配向膜上に、液晶性
ディスコティック化合物を含む塗布液が塗布機10によ
り塗布され(上記4)の工程)、次いで、溶剤を蒸発さ
せた後(上記5)の工程)、加熱ゾーン11において、
塗布層をディスコティックネマティック相形成温度に加
熱して(ここで塗布層の残留溶剤も蒸発する)、ディス
コティックネマティック相の液晶層を形成する(上記
6)の工程)。
【0021】上記液晶層は、次いで、紫外線(UV)ラ
ンプ12により紫外線が照射され、液晶層は架橋する
(上記7)の工程)。架橋させるためには、液晶性ディ
スコティック化合物として架橋性官能基を有する液晶性
ディスコティック化合物を使用する必要がある。架橋性
官能基を持たない液晶性ディスコティック化合物を用い
た場合は、この紫外線照射工程は省略され、直ちに冷却
される。この場合、ディスコティックネマティック相が
冷却中に破壊されないように、冷却は急速に行なう必要
がある。配向膜及び液晶層が形成された透明フィルム
は、検査装置13により透明フィルム表面の光学特性が
測定され、異状がないかどうかの検査が行なわれる。次
いで、液晶層表面に保護フィルム14がラミネート機1
5によりラミネートされ、巻き取り装置に巻き取られ
る。
【0022】上記透明フィルムを送り出しする際、及び
配向膜形成用樹脂層を有する透明フィルムを送出して透
明フィルム接合する際に使用される、送出し機として
は、一般にプラスチックフィルムの送出しに使用されて
いるものを使用することができる。例えば、重ね合わせ
方式を利用した送出し機(例、イーガン(EAGAN) 社製、
ブラッククローソン社製のもの)、及び特公昭48−3
8461号公報に記載されている接ぎ合わせ装置及び接
ぎ合わせ装置と共に使用される巻き戻し装置を挙げるこ
とができる。送出しスタンドとしては、ターレット式シ
ャフトレス(Shftless Turret Unwinder) が一般に使用
されている。また、巻き出しあるいは巻き取りロールス
タンドの横位置案内システム(例、COATING AND LAMINA
TING MACHINES の446頁の図352A及び図352
B)も利用される。フィルムが、搬送中に一方の側に寄
ったり、蛇行するのを防ぐために、乾燥ゾーン通過後に
は、二軸ロール(Kamber roll )横方向案内装置(例、
COATING AND LAMINATING MACHINES の448頁の図35
5A)、そしてロール搬送中は、箱形(Box roller)横
方向案内装置(例、COATING AND LAMINATING MACHINES
の448頁の図355B)が使用される。これらは、Fi
fe社あるいは日本レギュレーター(株)から市販されて
いる。搬送装置等の駆動装置としては、表面に多数の孔
を有するサクションドラムが用いられる。巻き取り装置
の巻き取りは、鋸刃切断と粘着剤による先端巻付け方式
(イーガン(EAGAN) 社あるいはブラックローソン社の巻
き取り装置のカタログ参照)を利用することができる。
巻き取りスタンドとしては、上記送出しスタンドとして
用いられるターレット式シャフトレス(Shaftless Turr
et Unwinder)が一般に使用されている。上記送出し機に
使用されたロールスタンドの横位置案内システムも同様
に使用することができる。
【0023】透明フィルム上に配向膜形成用樹脂層を形
成する工程(上記2)の工程)を、図2を参照しながら
詳しく説明する。上記工程は、例えば下記のように行な
うことができる。塗布液槽31内の配向膜形成用樹脂を
含む塗布液が、ポンプ32により、フィルター33を介
して減圧室35aを有するエクストルージョンダイ35
内に送られ、搬送されてくる透明フィルム34(図1の
4a)上にバックアップロール36で支持されながら塗
布される。39は送風機である。次いで塗布された透明
フィルム34は、初期乾燥を行なう搬送ゾーン37を通
って、乾燥ゾーン38で乾燥され、次の偏光紫外線によ
る配向処理の工程に連続的に移される。エクストルージ
ョンダイ35と透明フィルム34との距離は、一般に1
00〜300μmであり、減圧室は、一般に大気圧より
200〜500Pa低く保たれており、塗布速度は、
0.1〜1.0m/秒が好ましい。乾燥は70〜100
℃で1〜10分行なうことが好ましい。塗布液の粘度
は、1〜20mPas(25℃)が好ましく、塗布量
は、10〜50g/m2 が好ましい。上記では、塗布を
エクストルージョンダイにより行なったが、後述する液
晶層の形成に使用されるワイヤーバーを用いて同様に行
なうことができる。
【0024】配向膜形成用樹脂層が形成された透明フィ
ルムのその樹脂層は、偏光紫外線照射装置6内で、その
表面に偏光された紫外線が照射され、樹脂層中の異性化
反応を起こす化合物が配向する。紫外線の波長は、前記
のように350〜420nmの班が好ましく、照射量は
1〜9mJ/cm2 の範囲が好ましい。そして、樹脂層
は紫外線照射後、急冷され、この配向した分子の配向状
態が固定化される。偏光紫外線照射装置6は、紫外線ラ
ンプの照射側の全面に、偏光フィルタが設置され、紫外
線はこのフィルタを通って、樹脂層表面に到達する。こ
のフィルタで紫外線は変更される。紫外線照射後、フィ
ルムは冷却ロールあるいは冷風により急冷される。
【0025】配向膜上に液晶性ディスコティック化合物
を含む塗布液を塗布するの塗布工程(上記4)の工程)
を、図3及び4を参照しながら詳しく説明する。上記工
程(上記4)の工程)は、例えば下記のように行なうこ
とができる。図3はワイヤーバー塗布装置の平面図、図
4はワイヤーバー塗布装置の断面図である。ワイヤーバ
ー61は、両端でベアリング63で支持され、またその
ベアリングの間にある部分は、バックアップ62で支持
されている。バーの端部はカップリング64でモータ6
5に連結されている。液晶性ディスコティック化合物を
含む塗布液は、供給口69Aから送られ、一次側液溜り
66、更に連結管76を経て二次側液溜り67に充填さ
れる。一次側液溜り66と二次側液溜り67の液面は、
液面規制板72により規制され、オーバーフローした液
は、オーバーフロー液溜り68を介して排出液口69B
から排出される。排出された塗布液は、粘度調整室75
で、塗布液を加える、必要により溶剤を加えることによ
り適当な粘度に調整され、ポンプ77で送液されなが
ら、フィルタ73でろ過され後再び供給口69Aに送ら
れる。フィルタ73の前で密度計が配置されており、こ
の情報を基に粘度調整が行なわれるようにされている。
塗布は、搬送される配向膜を有するフィルム74aの配
向膜面に、ワイヤーバー61を接触あるいは塗布液を介
して接触することにより行なわれる。ワイヤーバー61
は、一般に直径5〜20mmのロッドに直径20〜15
0μmのワイヤを密に巻付けたもので、これをフィルム
74aの搬送方向と同方向に、且つ搬送速度とほぼ同速
度で回転させ、一次側液溜り66から引き揚げられた塗
布液をフィルム74aに接触させることにより塗布が行
なわれる。
【0026】塗布液は、固形分濃度が15〜50重量%
の範囲が好ましく(特に、15〜40重量%の範囲)、
塗布液の粘度は、1〜20mPa・sの範囲が好ましい
(特に、1〜15mPa・sの範囲)。塗布によるスジ
の発生を抑えるために、一次側液溜りでの塗布液の滞留
時間を10秒以下にすることが好ましい。塗布液の滞留
時間(T)は、下記式により定義される。 T=V1 /Q 上記式に於て、V1 は一次側液溜りの体積(cm3)を表わ
し、そしてQは、循環流量(cm3/秒) を表わす。また、
塗布時に、塗布液がフィルムに接触しようとする力を利
用して、ワイヤーバー61を、塗布を行なわない時のバ
ーの芯の位置より20μm以上浮上させることが好まし
い。上記ワイヤーバーコーター以外に、エクストルージ
ョンコーター、ロールコーター等も利用することができ
る。
【0027】液晶性ディスコティック化合物の塗布層を
乾燥して該塗布層中の溶媒を蒸発させる乾燥工程(上記
5)の工程)を、図5を参照しながら詳しく説明する。
上記のようにワイヤーバー塗布機81で塗布された液晶
性ディスコティック化合物の塗布層を有する透明フィル
ム84が、整流板82に沿って乾燥ゾーン86に搬送さ
れ、更に加熱ゾーン89に搬送される。塗布直後からの
数秒乃至数分は、塗膜中の溶媒含有量の減少が時間に比
例する恒率乾燥期間(化学工学辞典、707〜712
頁、丸善株式会社発行、昭和55年10月25日)であ
り、この期間に、不均一に風が当たったり、不均一に加
熱された場合、上記塗布層の膜厚が不均一となり、最終
的に得られる液晶層の配向にムラが生ずるとの問題があ
る。このため、塗布直後から加熱ゾーン89に入るまで
は、塗布層にできるだけ風を当てることは好ましくな
く、上記乾燥工程に於ては、整流板を過ぎた後の乾燥ゾ
ーン86の金網85aから塗布室給気口83aからの風
(ほぼフィルムの搬送速度と同じ風力、風向の風)が導
入される。塗布室給気口84からの風は、塗布室排気口
83bから排気されると共に、金網85aから多孔板8
8及び金網85bを介して排気孔87から排気される。
また、整流板とフィルムの間隙は1〜10mmが一般的
である。整流板の長さは、1〜5mが好ましい。乾燥ゾ
ーン86の温度は、室温〜50℃が好ましい。乾燥ゾー
ン86に導入される風は、0.01〜0.3m/秒が一
般的である。
【0028】ディスコティックネマティック相形成温度
に加熱して、ディスコティックネマティック相の液晶層
を形成する液晶層形成工程(上記6)の工程)について
説明する。加熱乾燥を、塗布面側から行なうと、塗布層
の表面がまず乾燥するため、表面の液晶分子が配向膜か
らの配向規制を受けることなく配列し、層全体として液
晶分子の配向ムラが起こる。このため、加熱ゾーン89
では、フィルムの両側に設けられた熱風吹き出し口89
aから熱風が吹き出し、フィルムの両側に熱風が当たる
ようにされている。加熱温度は一般に70〜300℃の
範囲である。
【0029】上記のようにして得られた液晶層は、架橋
性官能基を持たない液晶性ディスコティック化合物を使
用した場合は、空冷あるいは冷却されたドラムに液晶層
を有するフィルムを接触させることにより、急激に冷却
する。これにより、乾燥に形成された液晶相を維持した
まま固化することができる。
【0030】上記のようにして得られた液晶層が、架橋
性官能基を有する液晶性ディスコティック化合物を使用
している場合は、直ちに光照射(好ましくは紫外線照
射)により架橋させる工程(上記7)の工程)を行な
う。上記工程を、図6及び図7を参照しながら詳しく説
明する。図6において、上記加熱ゾーンで、ディスコテ
ィックネマティック相の液晶層が形成されたフィルム9
4は、上記加熱ゾーンと隣接して設けられた紫外線照射
装置(主に冷却風を遮断する紫外線透過シートを有す
る)93を通過し、これによりフィルム94の液晶層に
紫外線が照射される。続いて、次工程(保護フィルムと
のラミネート工程あるいは巻き取り工程)に移される。
紫外線照射装置93は、内部に紫外線ランプ91を有
し、ランプより紫外線と共に放射される紫外線を通し、
熱線や風を通さない透明体92を有している。ランプ周
辺は紫外線照射ランプ冷却用送風機96により、冷却用
の風が送られている。
【0031】図7において、上記加熱ゾーンで、ディス
コティックネマティック相の液晶層が形成されたフィル
ム104は、ロール102に巻かれて固定された状態
で、ロール上に設けられた紫外線照射装置(主に冷却風
を遮断する紫外線透過シートを有する)103を通過
し、これによりフィルム104の液晶層に紫外線が照射
される。次工程(保護フィルムとのラミネート工程ある
いは巻き取り工程)に進む。
【0032】以上説明した本発明の光学補償シートの製
造方法は、連続して一貫で製造を行なうので大量生産に
好適な製造方法であり、また本発明の製造方法により、
製造中に塵埃の付着や、フィルムの寄り等の発生がない
ので、配向したディスコティック液晶層に由来する視野
角が拡大した光学補償シートを容易に製造することがで
きる。
【0033】本発明の製造方法により得られる配向膜付
きシートは、透明フィルム上に配向膜が設けられたもの
である。また本発明の製造方法により得られる光学補償
シートは、透明フィルム、その上に設けられた配向膜及
び配向膜上に形成されたディスコネマティック相の液晶
層(光学異方層とも言う)からなる基本構成を有する。
上記透明フィルムの材料としては、透明である限りどの
ような材料でも使用することができる。光透過率が80
%以上を有する材料が好ましく、特に正面から見た時に
光学的等方性を有するものが好ましい。従って、透明フ
ィルムは、小さい固有複屈折を有する樹脂材料から製造
することが好ましい。このような材料としては、セルロ
ーストリアセテート{市販品の例、ゼオネックス(日本
ゼオン(株)製)、ARTON(日本合成ゴム(株)
製)及びフジタック(富士写真フイルム(株)製)}を
使用することができる。さらに、ポリカーボネート、ポ
リアリレート、ポリスルフォン及びポリエーテルスルホ
ンなどの固有複屈折率の大きい素材であっても、溶液流
延、溶融押し出し等の条件、さらには縦、横方向に延伸
状検討を適宜設定することにより得ることができる。
【0034】特に光学補償シートにおいては、使用され
る透明フィルム(透明支持体)は、その面内の主屈折率
をnx、ny、厚み方向の主屈折率をnz、フイルムの
厚さをdとしたとき、三軸の主屈折率の関係がnz<n
y=nx(負の一軸性)を満足し、式{(nx+ny)
/2−nz}×dで表されるレタデーションが、20n
mから400nm(好ましくは30〜150nm)であ
ることが好ましい。ただし、nxとnyの値は厳密に等
しい必要はなく、ほぼ等しければ充分である。具体的に
は、|nx−ny|/|nx−nz|≦0.3であれば
実用上問題はない。|nx−ny|×dで表される正面
レターデーションは、50nm以下であることが好まし
く、20nm以下であることがさらに好ましい。
【0035】本発明の配向膜は一般に透明フィルム上に
設けられる。配向膜は、その上に設けられる液晶性ディ
スコティック化合物の配向方向を規定するように機能す
る。そしてこの配向が、光学補償シートから傾いた光軸
を与える。配向膜を形成する材料について前述した。本
発明の配向膜は、従来の有機高分子膜を配向膜とする際
に用いられるラビングを行なう必要がないため、ラビン
グ布、高分子膜からの塵埃の発生がなく、また摩擦によ
る静電気の発生もないため、配向膜表面に塵埃が付着す
ることがほとんどなく、生産性の向上した優れた配向膜
の製造方法ということができる。
【0036】前記ディスコティックネマティック相の液
晶層は、配向膜上に形成される。本発明の液晶層は、液
晶性ディスコティック化合物を配向後冷却固化させる、
あるいは重合性の液晶性ディスコティック化合物の重合
(硬化)により得られる負の複屈折を有する層である。
上記のディスコティック化合物の例としては、C.De
stradeらの研究報告、Mol.Cryst.、7
1巻、111頁(1981年)に記載されているベンゼ
ン誘導体、C.Destradeらの研究報告、Mo
l.Cryst.、122巻、141頁(1985
年)、Physics lett.、A,78巻、82
頁(1990)に記載されているトルキセン誘導体、
B.Kohneらの研究報告、Angew.Chem.
96巻、70頁(1984年)に記載されたシクロヘキ
サン誘導体及びJ.M.Lehnらの研究報告、J.C
hem.、Commun.、1794頁(1985
年)、J.Zhangらの研究報告、J.Am.Che
m.Soc.、116巻、2655頁(1994年)に
記載されているアザクラウン系やフェニルアセチレン系
マクロサイクルなどを挙げることができる。上記ディス
コティック(円盤状)化合物は、一般的にこれらを分子
中心の母核とし、直鎖のアルキル基やアルコキシ基、置
換ベンゾイルオキシ基等がその直鎖として放射線状に置
換された構造であり、液晶性を示し、一般的にディスコ
ティック液晶とよばれるものが含まれる。ただし、分子
自身が負の一軸性を有し、一定の配向を付与できるもの
であれば上記記載に限定されるものではない。また、本
発明において、円盤状化合物から形成したとは、最終的
にできた物が前記化合物である必要はなく、例えば、前
記低分子ディスコティツク液晶が熱、光等で反応する基
を有しており、結果的に熱、光等で反応により重合また
は架橋し、高分
【0037】上記ディスコティック化合物の好ましい例
を下記に示す。
【0038】
【化1】
【0039】
【化2】
【0040】
【化3】
【0041】
【化4】
【0042】
【化5】
【0043】
【化6】
【0044】
【化7】
【0045】
【化8】
【0046】
【化9】
【0047】
【化10】
【0048】
【化11】
【0049】上記ディスコネマティック相の液晶層は、
前述したように一般にディスコティック化合物及び他の
化合物を溶剤に溶解した溶液を配向膜上に塗布し、乾燥
し、次いでディスコティックネマチック相形成温度まで
加熱し、その後配向状態(ディスコティックネマチック
相)を維持して冷却することにより得られる。あるい
は、上記液晶層は、ディスコティック化合物及び他の化
合物(更に、例えば重合性モノマー、光重合開始剤)を
溶剤に溶解した溶液を配向膜上に塗布し、乾燥し、次い
でディスコティックネマチック相形成温度まで加熱した
のち重合させ(UV光の照射等により)ることにより得
られる。本発明に用いるディスコティック液晶性化合物
のディスコティックネマティック液晶相−固相転移温度
としては、70〜300℃が好ましく、特に70〜17
0℃が好ましい。
【0050】例えば、支持体(透明樹脂フィルム)側の
ディスコティック化合物の配向時のチルト角は、一般
に、ディスコティック化合物あるいは配向膜の材料を選
択することにより調整することができる。また、表面側
(空気側)のディスコティック単位の傾斜角は、一般に
ディスコティック化合物あるいはディスコティック化合
物とともに使用する他の化合物(例、可塑剤、界面活性
剤、重合性モノマー及びポリマー)を選択することによ
り調整することができる。更に、傾斜角の変化の程度も
上記選択により調整することができる。
【0051】上記可塑剤、界面活性剤及び重合性モノマ
ーとしては、ディスコティック化合物と相溶性を有し、
液晶性ディスコティック化合物のチルト角が与えられる
か、あるいは配向を阻害しない限り、どのような化合物
も使用することができる。これらの中で、重合性モノマ
ー(例、ビニル基、ビニルオキシ基、アクリロイル基及
びメタクリロイル基を有する化合物)が好ましい。上記
化合物は、ディスコティック化合物に対して一般に1〜
50重量%(好ましくは5〜30重量%)の量にて使用
される。
【0052】上記ポリマーとしては、ディスコティック
化合物と相溶性を有し、液晶性ディスコティック化合物
にチルト角を与えられる限り、どのようなポリマーでも
使用することができる。ポリマー例としては、セルロー
スエステルを挙げることができる。セルロースエステル
の好ましい例としては、セルロースアセテート、セルロ
ースアセテートプロピオネート、ヒドロキシプロピルセ
ルロース及びセルロースアセテートブチレートを挙げる
ことができる。上記ポリマーは、液晶性ディスコティッ
ク化合物の配向を阻害しないように、ディスコティック
化合物に対して一般に0.1〜10重量%(好ましくは
0.1〜8重量%、特に0.1〜5重量%)の量にて使
用される。
【0053】本発明により得られるディスコティックネ
マティック相の液晶層(光学異方層)は、一般に光学補
償シートの法線方向から傾いた方向に、0以外のレター
デーションの絶対値の最小値を有する(光軸を持たな
い)。上記の液晶層を含む光学補償シートの代表的な構
成例を図8に示す。図8において、透明支持体111、
配向膜112そしてディスコティック相の液晶層(光学
異方層)113が、順に積層され、光学補償シートを構
成している。Rはディスコティック相の液晶が配向する
方向を示す。n1 、n2 及びn3 は、光学補償シートの
三軸方向の屈折率を表わし、正面から見た場合にn1
3 ≦n2 の関係を満足する。βは、Re(レターデー
ション)の最小値を示す方向の光学異方層の法線114
からの傾きである。TN−LCD及びTFT−LCDの
視野角特性を改善するために、Reの絶対値の最小値を
示す方向が、光学異方層の法線114から5〜50度
(傾きの平均値)傾いていることが好ましく、更に10
〜40度が好ましい(上記β)。更に、上記シートは、
下記の条件: 50≦[(n3 +n2 )/2−n1 ]×D≦400(n
m) (但し、Dはシートの厚さ)を満足することが好まし
く、更に下記の条件: 100≦[(n3 +n2 )/2−n1 ]×D≦400
(nm)
【0054】ディスコネマティック相の液晶層を形成す
るための塗布液は、ディスコティック化合物及び前述の
他の化合物を溶剤に溶解することにより作製することが
できる。上記溶剤の例としては、N,N−ジメチルホル
ムアミド(DMF)、ジメチルスルフォキシド(DMS
O)及びピリジン等の極性溶剤;ベンゼン及びヘキサン
等の無極性溶剤;クロロホルム及びジクロロメタン等の
アルキルハライド類;酢酸メチル及び酢酸ブチル等のエ
ステル類;アセトン及びメチルエチルケトン等のケトン
類;及びテトラヒドロフラン及び1,2−ジメトキシエ
タン等のエーテル類を挙げることができる。アルキルハ
ライド類及びケトン類が好ましい。溶剤は単独でも、組
合わせて使用しても良い。
【0055】上記溶液の塗布方法としては、前記のバー
コーティング、カーテンコーティング、押出コーティン
グ、ロールコーティング、ディップコーティング、スピ
ンコーティング、印刷コーティング、スプレーコーティ
ング及びスライドコーティングを挙げることができる。
上記光学異方層は、前述したように、上記塗布溶液を配
向膜上に塗布し、乾燥し、次いでガラス転移温度以上に
加熱し(その後所望により硬化させ)、冷却することに
より得られる。
【0056】本発明により得られる光学補償シートが組
み込まれた液晶表示装置の代表的構成例を図9に示す。
図9において、透明電極を備えた一対の基板とその基板
間に封入されたねじれ配向したネマチック液晶とからな
る液晶セルTNC、液晶セルの両側に設けられた一対の
偏光板A、B、液晶セルと偏光板との間に配置された光
学補償シートRF1 、RF2 及びバックライトBLが、
組み合わされて液晶表示装置を構成している。光学補償
シートは一方のみ配置しても良い(即ち、RF1 または
RF2 )。R1 は光学補償シートRF1 の、正面から見
た場合のディスコティック相の液晶が配向する方向を示
し、R2 は光学補償シートRF2 のディスコティック相
の液晶が配向する方向を示す。液晶セルTNCの実線の
矢印は、液晶セルの偏光板B側の基板のラビング方向を
表わし、液晶セルTNCの点線の矢印は、液晶セルの偏
光板A側の基板のラビング方向を表わす。PA及びPB
は、それぞれ偏光板A、Bの偏光軸を表わす。
【0057】
【実施例】[実施例1]以下の光学補償シートの製造方
法は、前記図1に示すように長尺状透明フィルムを送り
出す工程から、得られた光学補償シートを巻き取り工程
まで一貫して連続的に行なった。トリアセチルセルロー
ス(フジタック、富士写真フィルム(株)製、厚さ:1
00μm、幅:500mm)の長尺状フィルムの一方の
側に、アゾベンゼン5重量%及び長鎖アルキル変性ポバ
ール(MP−203、クラレ(株)製)5重量%含む水
溶液を塗布し、90℃4分間乾燥させた後、この配向膜
形成用樹脂層を有する透明フィルム4bを、偏光紫外線
照射装置6を通過させる。ここで透明フィルム4bの表
面に偏光された紫外線が照射され、樹脂層中のアゾベン
ゼンが異性化反応を起こし配向する。次いで、紫外線照
射後急冷し、この配向した分子の配向状態を固定化し
て、膜厚2.0μmの配向膜形成用樹脂層を形成した
(図1の4cのフィルムを得る)。フィルムの搬送速度
は、20m/分であった。上記トリアセチルセルロース
フィルムは、フィルム面内の直交する二方向の屈折率を
nx,ny、厚み方向の屈折率をnz、そしてフィルム
の厚さをdとした時、(nx−ny)×d=16nm、
{(nx−ny)/2−nz}×d=75nmであっ
た。また上記配向膜形成用樹脂層の形成は、図2に示し
た塗布、乾燥装置を用いて行なった。
【0058】次いで、得られた配向膜を有するフィルム
(図1の4c)を、連続して20m/分で搬送しなが
ら、配向膜上に、前記ディスコティック化合物TE−8
の(3)とTE−8の(5)の重量比で4:1の混合物
に、光重合開始剤(イルガキュア907、日本チバガイ
ギー(株)製)を上記混合物に対して1重量%添加した
混合物の10重量%メチルエチルケトン溶液(塗布液)
を、図3及び4に示したワイヤーバー塗布機2にて、塗
布速度20m/分、塗布量5cc/m2 で塗布し、次い
で図5に示した乾燥及び加熱ゾーンを通過させた。乾燥
ゾーンには0.1m/秒の風を金網85aより送り、加
熱ゾーンは130℃に調製した。塗布後3秒後に乾燥ゾ
ーンに入り、3秒後加熱ゾーンに入った。加熱ゾーンは
約3分で通過した。
【0059】続いて、この配向膜及び液晶層が塗布され
たフィルムを、連続して20m/分で搬送しながら、液
晶層の表面に紫外線ランプ12により紫外線を照射し
た。即ち、上記加熱ゾーンを通過したフィルムは、図6
に示した紫外線照射装置93(紫外線ランプ:出力16
0W/cm、発光長1.6m)により、照度600mW
の紫外線を4秒間照射し、液晶層を架橋させた。
【0060】さらに、配向膜及び液晶層が形成された透
明フィルムは、検査装置(図1の13)により透明フィ
ルム表面の光学特性が測定され、検査を行ない、次い
で、液晶層表面に保護フィルム(14)にラミネート機
(15)により積層し、巻き取り装置により巻き取っ
て、巻取光学補償シートを得た。
【0061】(光学補償シートの評価) 1)上記のようにして得られた光学補償シートを、偏光
顕微鏡により観察したところ(検査工程で行なった)、
液晶の配向の乱れを示すシュリーレンやカラムナー相等
の発生の有無を観察した。 2)上記光学補償シートを、液晶の異常光と常光の屈折
率の差と液晶セルのギャップサイズの積が510nmで
ねじれ角が87゜のTN型液晶表示装置に装着した。図
9の液晶表示装置のRF1及びRF2のように装着し、
得られた画像について、視認性(表示画像の乱れの有無
等)を評価した。 3)上記1)及び2)で合格したものの得率を示した。 上記結果を表1に示す。
【0062】
【表1】 表1 ─────────────────────────── 液晶の配向状態 視認性 得率 ─────────────────────────── 実施例1 均一配向 表示ムラなし 80% ───────────────────────────
【0063】
【発明の効果】本発明の配向膜付きシートの製造方法に
より、ラビングを行なわず、従って、除塵対策のための
煩雑な作業が要求されことなく、簡便に配向膜を形成す
ることができる。また、この方法を利用した本発明の光
学補償シートの製造方法により、視野角が拡大した光学
補償シートを工業的に効率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学補償シートの製造方法の全工程の
一例を示す概略図である。
【図2】本発明の製造方法に使用することができる配向
膜形成用樹脂層を形成する装置の一例を示した図であ
る。
【図3】本発明の製造方法に使用することができるワイ
ヤーバー塗布装置の平面図の一例を示す。
【図4】本発明の製造方法に使用することができるワイ
ヤーバー塗布装置の断面図の一例を示す。
【図5】本発明の製造方法に使用することができる液晶
性ディスコティック化合物の塗布層を乾燥する装置の一
例を示す。
【図6】本発明の製造方法に使用することができる紫外
線照射装置の一例を示す。
【図7】本発明の製造方法に使用することができる紫外
線照射装置の別の一例を示す。
【図8】本発明により得られる光学補償シートの構成の
一例を示す斜視図である。
【図9】本発明により得られる光学補償シートが装着さ
れた液晶表示装置の構成の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1a、1b 送出機 2 表面除塵機 3 塗布機 4a 長尺状の透明フィルム 4b 樹脂層が形成された透明フィルム 4c 配向膜が形成された透明フィルム 5a フィルムロール 5 乾燥ゾーン 6 偏光紫外線照射装置 10 塗布機 11 加熱ゾーン 12 紫外線(UV)ランプ 13 検査装置 14 保護フィルム 15 ラミネート機 31 塗布液槽 32 ポンプ 33 フィルター 34 透明フィルム 35a 減圧室 35 エクストルージョンダイ 36 バックアップローラ 37 搬送ゾーン 38 乾燥ゾーン 39 送風機 61 ワイヤーバーコータ 62 バックアップ 63 ベアリング 64 カップリング 65 モータ 66 一次側液溜り 67 二次側液溜り 68 オーバーフロー液溜り 69A 供給口 69B 排出液口 72 液面規制板 73 フィルタ 74a、74b フィルム 75 粘度調整室 76 連結管 77 ポンプ 78 密度計 81 ワイヤーバー塗布機 82 整流板 83a 塗布室給気口 83b 塗布室排気口 84 液晶性ディスコティック化合物の塗布層を有する
透明フィルム 85a、85b 金網 86 乾燥ゾーン 87 排気口 88 多孔板 89 加熱ゾーン 91 紫外線ランプ 92 透明体 93、103 紫外線照射装置 94、104 ディスコネマティック相の液晶層が形成
されたフィルム 96 紫外線照射ランプ冷却用送風機 102 ローラ 111 透明支持体 112 配向膜 113 ディスコティック相の液晶層(光学異方層) 114 光学異方性層の法線 TNC TN型液晶セル A、B 偏光板 PA、PB 偏光軸 RF1 、RF2 光学補償シート BL バックライト R1 RF1 のディスコティック相の液晶が配向する方
向 R2 RF2 のディスコティック相の液晶が配向する方
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 名和野 隆 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 中嶌 賢二 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H090 HA11 HB08Y HB13Y HC05 JB03 JB07 JB13 KA05 LA05 MB14 4D075 AC04 AC14 AC23 AC64 BB24Y BB46Z CB40 DA04 DB33 DB48 DC24 EA07 EB19 EB39 EB40 EB57 4F006 AA02 AA35 AA36 AA40 AB16 AB20 AB38 AB64 AB65 AB66 BA00 CA00 DA04 EA03 4F073 AA32 BA03 BB02 CA45 EA62 EA65 FA01 FA05 FA09 FA11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明フィルムの表面に、膜形成用樹脂を
    含む塗布液を塗布、乾燥して透明樹脂層を形成し、次い
    で、該透明樹脂層の表面に、偏光された紫外線を照射し
    て透明樹脂層を配向膜とすることからなる配向膜付きシ
    ートの製造方法。
  2. 【請求項2】 該透明フィルムが、連続的に送り出され
    る長尺状フィルムである請求項1に記載の配向膜付きシ
    ートの製造方法。
  3. 【請求項3】 該塗布液が、さらに紫外線を受けて異性
    化を起こす化合物を含む請求項1又は2に記載の配向膜
    付きシートの製造方法。
  4. 【請求項4】 該紫外線を受けて異性化を起こす化合物
    が、アゾベンゼン誘導体、スチルベン誘導体及びスピロ
    ピラン誘導体からなる群より選ばれる少なくとも一種で
    ある請求項3に記載の配向膜付きシートの製造方法。
  5. 【請求項5】 下記の工程: (1)送り出された長尺状の透明フィルムの表面に、膜
    形成用樹脂を含む塗布液を塗布、乾燥して透明樹脂層を
    形成する工程; (2)該透明樹脂層の表面に、偏光された紫外線を照射
    して透明樹脂層を配向膜とする工程; (3)液晶性ディスコティック化合物を含む塗布液を、
    該配向膜上に塗布する工程; (4)該塗布された層を乾燥した後、加熱してディスコ
    ティックネマティック相の液晶層を形成する工程;及び (5)該配向膜及び液晶層が形成された透明フィルムを
    巻き取る工程;を連続して行うことからなる長尺状光学
    補償シートの製造方法。
  6. 【請求項6】 上記(3)の工程において、液晶性ディ
    スコティック化合物として架橋性官能基を有する液晶性
    ディスコティック化合物を用い、(4)の工程終了後、
    連続的に該液晶層に光照射してディスコティック液晶を
    硬化させた後、連続的に上記(5)の工程を行なう請求
    項5に記載の長尺状光学補償シートの製造方法。
  7. 【請求項7】 上記(5)の工程の前に、配向膜及び液
    晶層が形成された透明フィルム表面の光学特性を連続的
    に測定することにより液晶層の配向状態を検査する検査
    工程を行なう請求項5又は6に記載の長尺状光学補償シ
    ートの製造方法。
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