JP2000083578A - 魚体の身割り前処理方法及び前処理機 - Google Patents

魚体の身割り前処理方法及び前処理機

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JP2000083578A
JP2000083578A JP10274335A JP27433598A JP2000083578A JP 2000083578 A JP2000083578 A JP 2000083578A JP 10274335 A JP10274335 A JP 10274335A JP 27433598 A JP27433598 A JP 27433598A JP 2000083578 A JP2000083578 A JP 2000083578A
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fish body
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pair
side edge
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Kaneo Matsubayashi
兼雄 松林
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Toyo Suisan Kikai Co Ltd
Original Assignee
Toyo Suisan Kikai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生身の鰹を鰹節の加工に適した身割りが可能
な形態に予め前処理し、処理後において雌雄節に加工す
るための4つの肉片に歩留まりよく分割し得るようにす
る。 【解決手段】 鰹を左右挟持ベルトによって挟持しなが
らロアーガイド上を搬送し、その搬送途上で、腹腔部の
開腹と内臓除去、ハラモ分断処理を順次行うと共に腹部
を左右に切り開き、しかるのち、背部と腹部との境目の
両横腹を左右一対のカッタによって背骨から水平方向に
突出している骨の先端に向かって水平スリットを入れる
もので、この処理後に鰹を蒸して、骨から肉部を剥離さ
せながら4つの肉片に簡単に身割りが行えるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鰹節を製造する際
に、鰹を4分割に身割りが可能となるように前処理を行
う方法及びその機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、鰹節を製造するには、まず、
解凍された鰹の頭部及び尾部を切断すると共に内臓を除
去したのち、3枚におろして左右片身からなる通常、亀
節と称されている節とし、さらに、上記亀節を背、腹側
に2分割して雄節(背節)と雌節(腹節)とに身割り
し、次いで、これらの裁割した節(肉片)を煮たのち一
番火にかけてなまり節を製造し、さらに、2番火以降の
処理を行って本枯節と称される製品としている。
【0003】上記鰹節の製造方法において、鰹(以下、
魚体という)を4分割に身割りする工程においては、頭
部の切断後、内蔵を除去と共に3枚におろす作業を人手
によることなくフィレーマシン等の機械によって行うこ
とができるが、片身を背側の肉片と腹側とに2分割して
雌雄節用の肉片に身割りするには、人手によりカッター
ナイフを用いて行っているのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、手作業
によって魚体の片身をナイフで二つ割りする作業では著
しい手間を要して能率が低下するばかりでなく、魚体、
特に鰹には図15に示すように、背骨B2の両側に魚体を背
肉側と腹肉側とに分ける合い骨B3が水平方向に突設して
いるため、切断処理時に肉片の一部が該骨に付着した状
態で身割りされ、歩留まりが悪くなるという問題点があ
る。
【0005】一方、魚体をフィレーマシン等の機械によ
って3枚におろして左右片身に分断する場合において
も、背骨及び該背骨から上方に櫛歯状に突設している背
小骨に肉片の一部が付着した状態で骨が分離して上記同
様に歩留まりが低下することになる。また、このフィレ
ーマシンに魚体を上下に2分割するカッターを具備させ
れば、雌雄節となる肉片を得ることができるが、魚体は
その大きさによって高さや厚さが異なっており、厚さの
場合には、魚体を挟持して搬送する左右挟持ベルト間の
中央部にカッタを配することによって厚さの大小にかか
わらず魚体を左右に2分割が行える反面、高さが異なっ
ている場合には魚体の背骨の高さ位置が上下に変化して
魚体を正確に背骨から水平に突出する合い骨を介して背
肉側と腹肉側とに分けることができない。
【0006】さらに、上記いずれの魚体分割手段におい
ても、魚体を生肉時において完全に4つ割りするもので
あるから、上述したように骨に肉片の一部が付着した状
態となり、蒸煮してこの骨を雌雄節から分離させる際に
付着していた肉片が骨から脱落してしまい、歩留まりが
低下することになる。
【0007】本発明はこのような問題点を根本的に解消
することを目的とするものであって、鰹節を得るための
魚体を完全に4つ割りすることなく、蒸煮した時にはじ
めて骨から分離させて雌雄節に簡単且つ歩留まりよく身
割りし得る形態となるように前処理する方法とその方法
を実施するための前処理機を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の魚体の身割り前処理方法は、請求項1に記
載したように、頭部を切断した魚体を無端状に掛け渡さ
れた左右挟持ベルトによって搬送し、その搬送途上で該
魚体の腹腔部の開腹、内臓除去、ハラモ切除、腹部の切
り開きを順次行ったのち、魚体を水平状態に維持しなが
ら該魚体の背部と腹部との境目の両横腹に魚体の背骨に
向かって側縁切りカッタにより水平スリットを入れるこ
とを特徴とするものである。
【0009】請求項2に係る発明は上記身割り前処理方
法を実施するための機械であって、魚体を挟持して搬送
する左右一対の挟持ベルトと、この挟持ベルト間に配設
されて魚体を搬送終端側に向かって案内するロアーガイ
ドと、挟持ベルトの搬送始端側搬送終端側に向かってロ
アーガイドに沿って順次配設された魚体の腹腔部開腹用
ロアーカッタ、内臓除去手段、ハラモ切除用セミフィレ
ーナイフ、腹部切り開き用腹割りナイフ、左右一対の側
縁切りカッタとからなり、上記左右一対の側縁切りカッ
タは、これらの側縁切りカッタ間に配設しているロアー
ガイドの上端縁の高さに合わせて配設されて魚体の背骨
から水平に突設した骨の先端に向かってスリットを入れ
るように構成している。
【0010】上記機械において、請求項3に係る発明は
左右一対の挟持ベルトをそれぞれ上下挟持ベルト部に分
割している一方、左右一対の側縁切りカッタをそれぞれ
鼓形状の押圧ローラの中央部にその外周縁部を突出させ
た状態で装着してあり、この押圧ローラの上下周面に上
下挟持ベルト部をそれぞれ圧接させてこれらの上下挟持
ベルト部間の隙間から側縁切りカッタの外周縁部を魚体
の搬送センターラインに向かって突出させた構造として
いる。
【0011】また、請求項4に係る発明は、請求項2に
記載の魚体を搬送終端側に向かって案内するロアーガイ
ドを、魚体を前傾姿勢で腹腔部開腹用ロアーカッタ、内
臓除去手段、ハラモ切除用セミフィレーナイフに案内す
る第1ロアーガイドと、魚体を水平状態に矯正して腹部
切り開き用腹割りナイフに案内する第2ロアーガイド
と、水平姿勢を保持したまゝ左右一対の側縁切りカッタ
に案内する第3ロアーガイドとから構成していることを
特徴としている。
【0012】
【作用】頭部を切断した魚体をその頭部切断面を搬送方
向に向け且つ背部を上向きにした前傾姿勢で左右の挟持
ベルトにより挟持しながら前方に向かってロアーガイド
上に案内させながら搬送すると、まず、ロアーナイフに
よって腹腔部が肛門部分まで切り開かれてハラモ(腹須
肉)を左右に分割する。次いで、内臓除去手段により、
腹腔部内の内臓を掻き落として除去したのち、左右一対
のセミフィレーナイフに向かって連続的に搬送し、該セ
ミフィレーナイフによって上記左右のハラモを切除す
る。
【0013】ハラモを除去された魚体は引き続いて前傾
姿勢を保持したまゝ挟持ベルトにより腹割りナイフに向
かって搬送され、該腹割りナイフに達した時に前傾姿勢
から水平姿勢に矯正されながら腹割りナイフにより背骨
の下縁に沿って腹部が左右に切り開かれ、ロアーガイド
上にその背骨の下縁を摺接させながら該ロアーガイドに
跨がった状態で搬送ベルトにより側縁切りカッタ側に搬
送される。側縁切りカッタは、ロアーガイドの上端縁の
高さに合わせて配設されてあり、従って、ロアーガイド
の上端縁に跨がって移動する魚体の背骨から水平方向に
突設した骨(合い骨)の先端に向かって魚体の背部と腹
部との境目における両横腹にこれらの側縁切りカッタに
よって全長に亘って一定深さの水平スリットが入れられ
たのち、挟持ベルトの搬送終端から排出される。
【0014】こうして、処理された魚体は、腹部が左右
に2分割されていると共に背部と腹部との境目における
両横腹に背骨から水平に突出した骨(以下、合い骨とい
う)の先端に向かって水平スリットが入れられている。
この魚体を蒸すと骨に対する肉の付着力が弱くなり、背
骨から上方に向かって突出している櫛歯状の骨(以下、
背小骨という)と上記2分割されている腹部によって背
小骨から肉片を剥離させながら左右に断ち分けることが
できると同時に背骨から水平に突出した合い骨から背部
側の肉片と腹部側の肉片とを剥離させながら両横腹に切
り込み形成されている水平スリットを介して簡単に且つ
歩留まりよく身割りすることができ、雌雄節となる4つ
割りの肉片を得ることができるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の具体的な実施の形
態を図面について説明すると、図1、図2において、機
枠Aの両側には、頭部と尾部が切断された鰹(以下、魚
体Bとする)を挟持して前方に向かって搬送する左右一
対の無端状挟持ベルト1、1が配設されていると共にこ
れらの挟持ベルト1、1の搬送始端側から終端側(前方
側)に向かって魚体Bの腹腔部を割裁して左右ハラモ
(腹須肉)B1、B1に分割するロアーナイフ2、割裁され
た腹腔部内から内蔵を除去する内臓除去手段3、分割さ
れた左右のハラモB1、B1を切除する左右一対のセミフィ
レーナイフ4、4、腹部を背骨の下端に沿って尾切断端
まで切り開く腹割りナイフ5、魚体Bの背部と腹部との
間を両側から背骨B2に向かってスリットを入れる左右一
対の側縁切りカッタ6、6が順次配設されている。
【0016】さらに、上記左右挟持ベルト1、1の対向
挟持面間に沿って上記ロアーナイフ2からセミフィレー
ナイフ4、4に到る間には第1水平ロアーガイド7が配
設されていると共に、この第1水平ロアーガイド7の終
端(前端)から上記腹割りナイフ5の上部前周縁間に到
る間に前端に向かって上方に傾斜する第2ロアーガイド
8が配設されてあり、この第2ロアーガイドの上部前周
縁から排出端に向かって第3水平ロアーガイド9が配設
されている。また、魚体搬送始端側には魚体搬送コンベ
ア10が配設され、搬送終端側には排出シュート11が配設
されている。
【0017】魚体搬送始端から搬送終端間に亘って機枠
Aの中央部に張設されている上記左右一対の挟持ベルト
1、1は、機枠Aの前端両側部に軸支された駆動プーリ
12と後端両側部に軸支された従動プーリ13間にそれぞれ
水平方向に巡回、運行可能に掛け渡されてあり、機枠A
の中央部で対向する対向面を前方に向かって走行する魚
体搬送挟持面としてこれらの挟持面の背面側を長さ方向
に小間隔毎に配設された左右一対のガイドローラ14、14
によって魚体の搬送センターラインに向かって押圧させ
ている。なお、ガイドローラ14、14の押圧手段は周知の
ようにこれらのガイドローラ14、14を機枠Aに水平方向
に旋回回動自在に支持された左右のアーム15、15の先端
に回転自在に軸支させ、アーム15、15の先端間に引張り
リスプリング16を連結することによって構成している。
【0018】上記挟持ベルト1、1は、図1、図3に示
すように、それぞれ上下挟持ベルト部1a、1bに2分割さ
れている一方、上記ガイドローラ14、14にはその上下端
と中央部とに大径のフランジ部14a 、14b 、14c が形成
されていて中央フランジ部14b を介して上半部に上側挟
持ベルト部1aを、下半部に下側挟持ベルト部1bをそれぞ
れ当接させ、上下挟持ベルト部1a、1b間に中央フランジ
部14b の存在により一定幅の隙間40が設けられた状態で
左右挟持ベルト1、1を水平方向に巡回、走行するよう
に構成している。なお、駆動プーリ12と従動プーリ13に
おいても、その長さ方向の中央部と両端部とに上記上下
挟持ベルト1a、1bを隙間40を介して掛け渡すフランジ部
(図示せず)が設けられている。
【0019】魚体の搬送始端側に配設された魚体搬送コ
ンベア10は、幅方向の中央部が凹弧状に窪んでいる多数
個のブロック体をキャタピラ状に連設してなり、駆動ホ
イール17と従動ホイール18間に無端状に掛け渡された水
平方向に巡回、運行すると共にその魚体搬送上面の両側
部に沿って図4に示すように下端に向かって幅狭くなる
魚体供給シュート19、19を機枠Aに取付けている。
【0020】この魚体搬送コンベア10の搬送終端の両側
上方部に上記左右挟持ベルト1、1の搬送始端を臨ませ
てあり、さらに、該左右挟持ベルト1、1の搬送始端部
分の対向挟持面間の中央に上記ロアーナイフ2が配設さ
れている。ロアーナイフ2は円形ナイフであり、その上
周縁を図5に示すように、魚体搬送コンベア10の搬送面
延長線よりも上方に位置させて上述した第1水平ロアー
ガイド7の一側上端縁に合わせた状態で該ロアーナイフ
2の回転中心軸2aを機枠Aに回転自在に支持させてい
る。また、上記第1水平ロアーガイド7は上端縁が先細
の凸円弧状面に形成された断面縦長長方形状で前後方向
に長い帯板材からなり、その上端縁を挟持ベルト1、1
の下側挟持ベルト部1b、1bの下端縁間に沿うように機枠
Aに固定されていると共に後端に後方に向かって斜め下
方に向かって傾斜した軸状の傾斜ガイド杆部7aを突設し
てあり、この傾斜ガイド杆部7aの後端を魚体搬送コンベ
ア10の搬送終端側における搬送面中央部上に臨ませ、搬
送されてくる魚体Bの腹腔部内に該傾斜ガイド杆部7aを
相対的に進入させて魚体Bを切断頭部側から下方に傾斜
した前傾姿勢にするように構成している。
【0021】上記第1水平ロアーガイド7の長さ方向の
中間部に配設された上記内臓除去手段3は、図7に示す
ように、第1水平ロアーガイド7を挟んで回転する左右
一対のガッティング円板板3a、3aの外側面外周部に周方
向に小間隔毎に内臓掻き落とし突片3b、3bを放射状に突
設してなり、ガッティング円板3a、3aの回転中心軸3cは
機枠Aに上下回動自在に支持されたスイング部材20(図
1に示す)の先端部に回転自在に軸支されて内臓除去時
はガッティング円板3a、3aはその内臓掻き落とし突片3b
を第1水平ロアーガイド7の上端縁に位置するまで上昇
し、除去後は降下して次の内臓除去処理に待機するよう
に構成されている。なお、第1水平ロアーガイド7の両
側部にはガッティング円板3a、3aに向かって徐々に幅広
く形成された側ガイド片7b、7bが一体に設けられてい
る。
【0022】この内臓除去手段3の前方に隣接して配設
されている上記左右一対の円形状のセミフィレーナイフ
4、4は図8に示すように、互いに正面ハ字状に組み合
わされていてその回転中心軸4a、4aを機枠Aに回転自在
に支持されている。そして、対向する上周縁を第1水平
ロアーガイド7における魚体搬送終端部の上端部に穿設
した水平孔21を通じて互いに突き合わせ状に接触又は僅
かな隙間を存して対向させている。さらに、内臓除去手
段3の前方部における第1水平ロアーガイド7の両側部
には魚体Bの割裁されたハラモB1、B1を外側から押さえ
てセミフィレーナイフ4、4の内周側に誘導するための
ハラモガイド22、22(図5、図8参照)が配設され、こ
れらのハラモガイド22、22は常時、搬送センターライン
に向かってスプリング力により付勢されている。これら
のハラモガイド22、22の先端部にはセミフィレーナイフ
4、4を挿通させている切溝23が形成されている。
【0023】第1水平ロアーガイド7の前端に近接して
配設している第2ロアーガイド8は図9に示すように、
その前端部中央を縦方向に2分割して割溝8aを形成して
あり、この割溝8aに円板形状の上記腹割りナイフ5の上
部後周縁を挿入させていると共に後端下部を枢軸24によ
って機枠Aの適所に上下回動自在に支持されてあり、該
枢軸24をレバー25を介してエアーシリンダ26の作動によ
り上下回動させられるように構成している。そして、こ
の第2ロアーガイド8上を魚体BのハラモB1、B1が除去
された腹腔部が通過中は上向きに回動してその上端縁を
前方に向かって腹割りナイフ5の後周部上端縁に達する
位置まで斜め上方に傾斜した状態を維持し、腹腔部が通
過すると下方に傾動して次の魚体Bの腹割り処理に待機
させるようにしている。
【0024】この第2ロアーガイド8の前端部上方には
エアーシリンダ27によって上下昇降するローラ体よりな
る第1魚体押さえ28が配設されてあり、第2ロアーガイ
ド8が下方に傾動した時に該第1魚体押さえ28が降下し
て魚体Bの背部を下方に向かって押圧して魚体Bの背骨
B2を水平状態と復帰させるように構成し、腹割りナイフ
5によって魚体Bの腹部をその背骨B2の下端に沿って血
アイまで左右に分割するようにしている。
【0025】第3水平ロアーガイド9はその後端縁を腹
割りナイフ5の上部前端縁に沿って近接させていると共
に水平上端縁を腹割りナイフ5の上端縁に合わせてこの
第3水平ロアーガイド9上に跨がった魚体Bの背骨B2
下端を受止しながら魚体Bを前方に向かって案内するよ
うに構成している。この第3水平ロアーガイド9の中央
後部寄りの上方には魚体Bの背部を下方に向かって押圧
して魚体Bの背骨B2を第3水平ロアーガイド9の上端縁
に押し付けるローラ体よりなる第2魚体押さえ29が配設
されている。この第2魚体押さえ29も上記第1魚体押さ
え28と同様に、エアーシリンダ30によって下方に押進さ
れるように構成している。
【0026】上記腹割りナイフ5の前方における第3水
平ロアーガイド9の前部両側には、本発明の最も重要な
構成要素である左右一対の側縁切りカッタ6、6が配設
されている。これらの側縁切りカッタ6、6は円板形状
であって図11〜図13に示すように、縦方向の中央部が小
径された鼓形状の押圧ローラ31の該中央小径部にその外
周縁部を一定長だけ突出させた状態で装着されている。
【0027】即ち、押圧ローラ31は厚みが挟持ベルト1
の上下挟持ベルト部1a、1bの縦幅にそれぞれ略等しく形
成している断面台形状の上下テーパローラ31a 、31b を
その小径側の端面間に上記側縁切りカッタ6を介在、挟
持させた状態でこれらの上下テーパローラ31a 、31b と
側縁切りカッタ6の中心部を垂直回転中心軸32に一体的
に固着している。
【0028】これらの左右一対の押圧ローラ31、31の垂
直回転中心軸32は、該垂直回転中心軸32に回転を伝達す
るための噛合歯車列(図示せず)を内装している左右一
対の中空アーム部材33、33の先端部(前端部)にその下
端部をそれぞれ回転自在に支持されてあり、中空アーム
部材33、33は機枠Aの前部に固定した水平固定板34の両
側部上の機函体38、38に左右方向に回動自在に軸支され
ている。さらに、水平固定板34の中央部に固着した前後
方向に長い固定台35上にスライド板36を前後摺動自在に
配設していると共にこのスライド板36と上記左右中空ア
ーム部材33、33の下面前端部間を連結杆37、37によって
連結し、スライド板36の前後摺動によって連結杆37、37
を介し、左右中空アーム部材33、33を魚体搬送センター
ラインに対して同時に接離する方向に旋回動可能として
いる。
【0029】また、上記スライド板35の後端部と固定台
35の後端間を引張スプリング39によって連結してあり、
この引張スプリング39の張引力によってスライド板36を
常に後方に引き寄せて左右中空アーム部材33、33を魚体
搬送センターライン側に向かって付勢し、左右一対の押
圧ローラ31、31を挟持ベルト1、1の背面に弾力的に圧
接させている。これらの押圧ローラ31、31はそれぞれの
上下テーパローラ31a、31b を挟持ベルト1、1の上下
挟持ベルト部1a、1bの背面に圧接させてあり、上下テー
パローラ31a 、31b 間に挟着されている上記側縁切りカ
ッタ6の外周縁部をガイドローラ14の中央フランジ部14
c によって一定の幅に形成されている上下挟持ベルト部
1a、1b間の隙間40を通じて魚体の搬送センターラインに
向かって挟持ベルト1、1の魚体挟持面から突出させて
いる。
【0030】上下挟持ベルト部1a、1b間の隙間40は上記
第3水平ロアーガイド9の水平上端縁上に受止される魚
体Bの背骨B2と同一高さ位置に設けられてあり、従っ
て、左右側縁切りカッタ6、6によって魚体Bの背骨B2
から水平方向に突設した合い骨B3の先端に向かって該魚
体Bの背部と腹部との境目に背骨B2と平行に水平スリッ
ト41、41が入れられるものである。なお、左右中空アー
ム部材33、33の基端には係合突片33a 、33a が突設して
あり、この係合突片33a 、33a を機函体38に突出長さを
調整自在に装着されているストッパ42、42に受止させて
左右一対の押圧ローラ31、31が上記引張スプリング39の
弾性力によって必要以上に接近するのを阻止している。
【0031】左右中空アーム部材33、33を回動自在に支
持した上記機函体38内にはこれらの中空アーム部材33、
33に内装されている噛合歯車機構に回転を伝達するため
の傘歯車を上端に固着している垂直回転軸(図示せず)
が設けられてあり、この垂直回転軸の下端に固着してい
る傘歯車(図示せず)を機函体38の外側部に回転自在に
支持された回転伝達軸43の内端部に固着している傘歯車
(図示せず)に噛合させて回転伝達軸43の外端に固着し
ているプーリ44の回転によって上記左右一対の押圧ロー
ラ31、31を側縁切りカッタ6、6と共にそれぞれ矢印方
向に回転させるように構成している。
【0032】なお、機枠Aの前端部には図1に示すよう
に駆動モータ45が設置されてあり、この駆動モータ45に
よって無端ベルト或いは無端チエーンとこれらの無端ベ
ルト或いは無端チエーンを掛け渡しているプーリ或いは
ホイールから適宜な回転伝達機構を介して上記左右一対
の挟持ベルト1、1及び搬送コンベア10を一定の速度で
巡回、運行させると共にロアーナイフ2、ガッティング
円板3a、セミフィレーナイフ4、4、側縁切りカッタ
6、6を同時にそれぞれ一定の回転速度でもって回転さ
せるように構成している。
【0033】以上のように構成した鰹(魚体)の身割り
前処理機の作用を説明すると、駆動モータ45を始動させ
て上記搬送コンベア10から側縁切りカッタ6、6に到る
までの各処理手段を一斉に駆動する。魚体(鰹)Bは予
めその頭部と尾部が切除されてあり、該魚体Bをその頭
部切断面を搬送方向(前方)に向け且つ背部を上向きに
して供給シュート19に投入すると、腹部が搬送コンベア
10の凹弧状搬送面上に受止されて左右一対の挟持ベルト
1、1の搬送始端側に向かって搬送される。
【0034】魚体Bが挟持ベルト1、1に挟持されると
同時に該魚体Bの頭部切断面から第1水平ロアーガイド
7の後端から突出している下向き傾斜ガイド杆部7aが腹
腔部b内に突き刺さるように魚体Bの進行に従って相対
的に進入し、該傾斜ガイド杆部7aの基端部が腹腔部B5
おける開口上端の内面(背骨B2下面)から魚体Bの肛門
部分b4に到る上端内面B6に摺接して図5に示すように魚
体Bの肛門側を上方に持ち上げ、頭部切断面の開口上端
から肛門部分b4に到る斜め下方に傾斜した腹腔部B5の上
端内面を第1水平ロアーガイド7上に摺接させた前傾姿
勢にして挟持ベルト1、1により挟持、搬送され、ロア
ーナイフ2により、図6に示すように腹腔部が切り開か
れて左右ハラモB1、B1に分離する。
【0035】次いで、魚体Bが第1水平ロアーガイド7
の両側部に設けられている側ガイド片7b、7bによって左
右ハラモB1、B1間を下方に向かって拡げた状態にされて
図7に示すように内臓除去手段3に挟持ベルト1、1に
より第1水平ロアーガイド7上を搬送され、この内臓除
去手段3に達すると、該内臓除去手段3の左右一対のガ
ッティング円板3a、3aが上昇して魚体Bの腹腔部B5内に
進入し、その外周縁から突出している内臓掻き落とし突
片3bによって内臓を掻き落とし除去する。魚体Bの内臓
除去処理後、ガッティング円板3a、3aは降下して次の魚
体の内臓除去処理に待機する。なお、このガッティング
円板3a、3aの回転方向は搬送方向とは逆方向である。
【0036】内臓が除去された魚体Bが前傾姿勢を保持
したまゝ、第1水平ロアーガイド7上を搬送され、図8
に示すように、割裁されたハラモB1、B1をハラモガイド
22、22によって内方に押さえられた状態で左右一対のセ
ミフィレーナイフ4、4に達し、該セミフィレーナイフ
4、4によって左右のハラモB1、B1が切断、除去され
る。
【0037】ハラモB1、B1を除去された魚体Bは引き続
いて前傾姿勢を保持したまゝ挟持ベルト1、1により第
1水平ロアーガイド7から第2ロアーガイド8に達する
と、該第2ロアーガイド8が魚体Bの肛門部分B4を通過
するまで腹割りナイフ5に向かって上方に傾斜した状態
を維持し、通過直後に直ちに第2ロアーガイド8の上方
に配設している第1魚体押さえ28がエアシリンダ27の作
動によって降下し、図10に示すように魚体Bの背部を腹
割りナイフ5に向かって押し付けると共にこの押さえ28
によって魚体Bは前傾姿勢から水平姿勢に復帰する。
【0038】従って、魚体Bの頭部切断面に露出してい
る背骨B2の端部下縁が腹割りナイフ5の上端縁に達した
状態から魚体Bが第1魚体押さえ28の押し下げによって
背骨B2が水平状態となるように水平姿勢に矯正されなが
ら腹割りナイフ5を通過し、通過中に該腹割りナイフ5
により背骨B2の下縁に沿って魚体Bの肛門部分以降の腹
部が左右に切り開かれて第3水平ロアーガイド9上にそ
の背骨B2の下縁を摺接させながらこの第3水平ロアーガ
イド9に跨がった状態で搬送ベルト1、1により側縁切
りカッタ6、6側に搬送される。そして、魚体Bがこの
側縁切りカッタ6、6に達する直前に第2魚体押さえ29
がよってエアシリンダ30の作動によって降下し、魚体B
の背骨B2の下縁を全長に亘って第3水平ロアーガイド9
上に積極的に押し付け、該背骨B2を挟持ベルト1、1の
上下挟持ベルト部1a、1b間の隙間40と同一高さ位置に保
持しながら側縁切りカッタ6、6に供給する。
【0039】側縁切りカッタ6、6は図12、図13に示す
ように、鼓形状に形成された押圧ローラ31の上下テーパ
ローラ31a 、31b 間に挟着されてその外周縁部を上記上
下挟持ベルト部1a、1b間の隙間40から魚体搬送センター
ラインに向かって突出させてあり、挟持ベルト1、1に
よって搬送されている魚体Bの背部と腹部との境目の両
横腹に図14に示すように水平スリット41、41を入れる。
【0040】この際、左右押圧ローラ31の上下テーパロ
ーラ31a 、31b にそれぞれ接している挟持ベルト1、1
の上下挟持ベルト部1a、1bは上下テーパローラ31a 、31
b によって互いにく字状となるように捩じられ、上側の
挟持ベルト部1aは上端に向かって徐々に幅狭くなる魚体
Bの背部両側面に全面的圧接する一方、下側の挟持ベル
ト部1bは下端に向かって徐々に幅狭くなる魚体Bの腹部
両側面に全面的に圧接した状態となって、第3水平ロア
ーガイド9上で背骨B2が水平状態に維持されて搬送され
てくる魚体Bをその姿勢のまゝ強固に且つ安定的に挟持
し、背骨B2の高さを上下テーパローラ31a 、31b 間の隙
間40に正確に合わせて魚体Bの背部と腹部との境目の両
横腹に背骨B2から水平に突設している合い骨B3の先端に
向かって水平スリット41、41を入れるものである。な
お、上記ロアーナイフ2、左右一対のセミフィレーナイ
フ4、4、腹割りナイフ5、及び左右一対の側縁切りカ
ッタ6、6は魚体の搬送方向にその切断刃を回転させな
がら切断処理を行うようにしている。
【0041】上記のように、搬送始端側から搬送コンベ
ア10上に魚体Bを順次供給して挟持ベルト1、1により
挟持させながら搬送終端に向かって搬送し、その搬送途
上に設けているロアーナイフ2によって腹腔部B5を切断
して左右ハラモB1、B1に分割したのち、内臓除去手段3
のガッティング円板3aによって腹腔部内の内臓を掻き落
とし、引き続いてセミフィレーナイフ4、4によってハ
ラモB1、B1を分断、除去し、次いで、腹割りナイフ5に
よって腹部を背骨B2に達するまで全長に亘って2分割し
たのち、左右一対の側縁切りカッタ6、6によって魚体
Bの背部と腹部との境目の両横腹に背骨B2から水平に突
出した合い骨B3の先端に向かって一定深さの水平スリッ
ト41、41を全長に亘って入れたのち、挟持ベルトの搬送
終端から排出シュート11に順次、排出して鰹節の原料と
なる魚体B'を得るものである。
【0042】こうして処理された魚体B'は、図15に示す
ように背骨B2を中心にして該背骨B2の下方部が腹割りナ
イフ5による切断部51を介して左右腹肉部に分割されて
いると共に背部側から背骨B2から上方に突出した櫛歯状
の垂直な背小骨B4によって左右背肉部が区画されてあ
り、さらに、背部と腹部とは背骨B2から水平方向に突出
した合い骨B3によって区画されていると共に該合い骨B3
の先端に向かってスリット41、41を切り込んだ断面形状
を有している。
【0043】この魚体B'を蒸煮すると、肉の組織が変化
して骨との密着力が弱くなり、蒸煮後、人手によって分
割作業を行うと、魚体B'の肉部が骨から剥離しながら、
左右には腹切断部51と櫛歯状の背小骨B4を介して身割り
され、上下には合い骨B3とスリット41、41を介して身割
りされて左右背肉部による雄節用肉片b1、b1と左右腹肉
部による雌節用肉片b2、b2とに簡単且つ歩留まりよく4
分割することができるものである。
【0044】
【発明の効果】以上のように、請求項1及び請求項2に
係る発明によれば、左右一対の挟持ベルトによって魚体
を挟持しながらロアーガイド上に沿って搬送し、その搬
送途上でまず、ロアーカッタにより腹腔部を切り開き、
次いで、内臓除去手段による腹腔部内の内臓の除去と左
右一対のセミフィレーナイフによるハラモの切除を行っ
たのち、腹割りカッタによって腹部を背骨の下縁に沿っ
て全長に亘って分割し、しかるのち、左右の側縁切りカ
ッタによって該魚体の背部と腹部との境目の両横腹に魚
体の背骨から水平に突設した骨の先端に向かってスリッ
トを入れるものであるから、一工程で魚体を鰹節の雌雄
節に加工する4つの肉片に身割り可能な形態に能率よく
処理することができるものであり、しかも、魚体が腹割
りカッタによって腹部を背骨の下縁に沿って全長に亘っ
て分割されてあり且つ左右の側縁切りカッタによって両
横腹に背骨から水平に突設した骨の先端に向かってスリ
ットを入れられているので、蒸した後においては肉片の
一部を剥落させることなく、上記腹部切断部分とスリッ
ト及び垂直な背小骨と水平方向の骨を介して骨に肉を付
着させることなく鰹節の雌雄節に加工する4つの肉片に
簡単且つ歩留まりよく身割りすることができる。
【0045】また、請求項3に係る発明によれば、左右
一対の挟持ベルトをそれぞれ上下挟持ベルト部に分割し
ている一方、左右一対の側縁切りカッタをそれぞれ鼓形
状の押圧ローラの中央部にその外周縁部を突出させた状
態で装着してあり、この押圧ローラの上下周面に上下挟
持ベルト部をそれぞれ圧接させてこれらの上下挟持ベル
ト部間の隙間から側縁切りカッタの外周縁部を魚体の搬
送センターラインに向かって突出させているので、ロア
ーガイド上で背骨が水平状態に維持されて搬送されてく
る魚体をその姿勢のまゝ上下方向にずれを生じさせるこ
となく強固に且つ安定的に挟持することができ、背骨の
高さを上下テーパローラ間の隙間に正確に合わせて魚体
の背部と腹部との境目の両横腹に背骨から水平に突設し
ている合い骨の先端に向かって正確に水平スリットを入
れることができ、従って、この処理魚体(鰹)を鰹節の
雌雄節に加工する際において上述したように肉片の一部
を剥落させることなく正確に身割り可能な魚体処理が可
能となるものである。
【0046】さらに、請求項4に係る発明によれば、魚
体を搬送終端側に向かって案内するロアーガイドを、魚
体を前傾姿勢で腹腔部開腹用ロアーカッタと内臓除去手
段及びハラモ切除用セミフィレーナイフに順次案内する
第1ロアーガイドと、魚体を水平状態に矯正して腹部切
り開き用腹割りナイフに案内する第2ロアーガイドと、
水平姿勢を保持したまゝ左右一対の側縁切りカッタに案
内する第3ロアーガイドとから構成しているので、第1
ロアーガイドによってロアーカッタによる腹腔部切り開
き作業と内臓除去手段による内臓除去作業及びセミフィ
レーナイフによるハラモ切除作業を順次円滑且つ正確に
行わせることができ、第2ロアーガイドによって魚体を
その腹部の切り開きに適した水平姿勢に矯正することが
できるものであり、さらに、第3ロアーガイドによって
魚体を水平姿勢に保持して左右一対の側縁切りカッタに
より該魚体の背部と腹部との境目に背骨から水平に突出
する合い骨に向かって正確にスリットを形成することが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】前処理機全体の簡略縦断側面図、
【図2】その簡略平面図、
【図3】ガイドローラの正面図、
【図4】搬送コンベア上に供給された魚体の縦断正面
図、
【図5】搬送コンベアからセミフィレーナイフまでの配
置状態を示す簡略側面図、
【図6】ロアーナイフによる開腹状態を示す縦断正面
図、
【図7】(a)は内臓を除去する手段の縦断正面図、
(b)はその簡略側面図、
【図8】(a)はハラモ切除状態の縦断正面図、(b)
はその簡略側面図、
【図9】第2ロアーガイド部分の簡略側面図、
【図10】(a)は腹部を2分割する部分の縦断正面
図、(b)はその簡略側面図、
【図11】左右一対の側縁切りカッタ配設部分の簡略平
面図、
【図12】その一部を断面した正面図、
【図13】その簡略斜視図、
【図14】(a)は両横腹にスリットを入れている除隊
の縦断正面図、(b)はその簡略側面図、
【図15】前処理機により処理された魚体の縦断正面
図。
【符号の説明】
1 挟持ベルト 1a、1b 上下挟持ベルト部 2 ロアーナイフ 3 内臓除去手段 4 セミフィレーナイフ 5 腹割りナイフ 6 側縁切りカッタ 7 第1水平ロアーガイド 8 第2ロアーガイド 9 第3水平ロアーガイド 28、29 魚体押さえ 40 隙間 41 スリット B 魚体 B1 ハラモ B2 背骨 B3 合い骨

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部を切断した魚体を無端状に掛け渡さ
    れた左右挟持ベルトによって搬送し、その搬送途上で該
    魚体の腹腔部の開腹、内臓除去、ハラモ切除、腹部の切
    り開きを順次行ったのち、魚体を水平状態に維持しなが
    ら該魚体の背部と腹部との境目の両横腹に魚体の背骨に
    向かって側縁切りカッタにより水平スリットを入れるこ
    とを特徴とする魚体の身割り前処理方法。
  2. 【請求項2】 魚体を挟持して搬送する左右一対の挟持
    ベルトと、この挟持ベルト間に配設されて魚体を搬送終
    端側に向かって案内するロアーガイドと、挟持ベルトの
    搬送始端側搬送終端側に向かってロアーガイドに沿って
    順次配設された魚体の腹腔部開腹用ロアーカッタ、内臓
    除去手段、ハラモ切除用セミフィレーナイフ、腹部切り
    開き用腹割りナイフ、左右一対の側縁切りカッタとから
    なり、上記左右一対の側縁切りカッタは、これらの側縁
    切りカッタ間に配設しているロアーガイドの上端縁の高
    さに合わせて配設されて魚体の背骨から水平に突設した
    骨の先端に向かってスリットを入れるように構成してい
    ることを特徴とする魚体の身割り前処理機。
  3. 【請求項3】 左右一対の挟持ベルトはそれぞれ上下挟
    持ベルト部に分割されている一方、左右一対の側縁切り
    カッタはそれぞれ鼓形状の押圧ローラの中央部にその外
    周縁部を突出させた状態で装着されてあり、この押圧ロ
    ーラの上下周面に上下挟持ベルト部をそれぞれ圧接させ
    てこれらの上下挟持ベルト部間の隙間から側縁切りカッ
    タの外周縁部を魚体の搬送センターラインに向かって突
    出させていることを特徴とする請求項2に記載の魚体の
    身割り前処理機。
  4. 【請求項4】 魚体を搬送終端側に向かって案内するロ
    アーガイドは、魚体を前傾姿勢で腹腔部開腹用ロアーカ
    ッタ、内臓除去手段、ハラモ切除用セミフィレーナイフ
    に案内する第1ロアーガイドと、魚体を水平状態に矯正
    して腹部切り開き用腹割りナイフに案内する第2ロアー
    ガイドと、水平姿勢を保持したまゝ左右一対の側縁切り
    カッタに案内する第3ロアーガイドとから構成している
    ことを特徴とする請求項2に記載の魚体の身割り前処理
    機。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100500958B1 (ko) * 2003-10-29 2005-07-18 고천일 미꾸라지 뼈 제거기
KR100657541B1 (ko) 2004-11-23 2006-12-14 이봉성 미꾸라지 뼈 적출장치
KR100773051B1 (ko) * 2006-10-13 2007-11-02 도오요오스이산기카이가부시키가이샤 어체 처리방법 및 그 장치
JP2008118944A (ja) * 2006-11-14 2008-05-29 Tsunezawa Kogyo:Kk 魚の腹割り装置
JP2013009683A (ja) * 2012-09-28 2013-01-17 Hirotaka Kawashima 柑橘類果実の搾汁装置
CN115211454A (zh) * 2021-04-16 2022-10-21 安徽沃福机械科技有限公司 一种禽肠清洗机

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