JP2000083024A - 電子ファイル配送方法及び該方法のプログラムを記録した記憶媒体 - Google Patents

電子ファイル配送方法及び該方法のプログラムを記録した記憶媒体

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JP2000083024A
JP2000083024A JP10250808A JP25080898A JP2000083024A JP 2000083024 A JP2000083024 A JP 2000083024A JP 10250808 A JP10250808 A JP 10250808A JP 25080898 A JP25080898 A JP 25080898A JP 2000083024 A JP2000083024 A JP 2000083024A
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JP10250808A
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Takeshi Nagura
武之 名倉
Hiroyuki Otsuka
裕幸 大塚
Osamu Nakamura
修 中村
Toshinori Tanaka
利憲 田中
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 PHS端末間で情報をリレーする電子ファイ
ル配送方法を実現する。 【解決手段】 通信セクタ内に複数の無線端末が存在
し、電子ファイルの配送を行う電子ファイル配送方法に
おいて、代表端末が予め各無線端末の呼出番号を登録
し、呼出番号リストとして記憶し、自身を除く他の無線
端末に対して、順々に1対1の通信を行い、通信可能な
無線端末の呼出番号を登録し、登録無線端末に対して、
通信可能な周辺の無線端末の検索を依頼し、検索結果を
受け取り、その呼出番号を記憶し、呼出番号リストの呼
出番号とを比較し、登録した以外の無線端末を未登録端
末として登録し、未登録端末に対して、通信可能な無線
端末の検索を依頼し、それぞれの検索結果を受け取り、
記憶し、未登録端末がなくなるまで、処理を繰り返し、
得られた情報に基づいて各無線端末間の配送経路を構成
し、リレー式に前記電子ファイルの配送を行うように構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメッセージあるいは
電子ファイルといった情報を無線端末間でリレー中継し
ながら配送を行うPHS-Wireless Room Area Networkに関
するもので、特に屋外などでPHS端末が電波到達距離
に存在しなかったり、PHS端末間で直接通信ができな
いような場合においても対応できる電子ファイル配送方
法に係る。
【0002】
【従来の技術】近年、「1997年電子情報通信学会通信ソ
サイエテイ大会B-5-90“PHS-WRANにおけるファイル配送
方法の一検討”」,「1998年電子情報通信学会総合大会
B-5-146 “PHS一WRAN アプリケーシヨンの開発”」ある
いは「1998年電子情報通信学会総合大会B-5-147 “PHS-
WRANのファイル配送特性”」において、
【0003】メッセージあるいは電子ファイルといった
情報を無線端末間でリレー中継しながら配送を行うPHS-
Wireless Room Area Network(以下、PHS−WRAN
という)が紹介されている。このPHS−WRANは、
PHSの子機間直接通話機能を用いてPHS端末同士で
直接通信を行うシステムであり、会議室や教室程度の広
さの空間でアドホック的にデータ通信ネットワークを構
築することができる。
【0004】本来、PHSはコネクシヨン型の通信シス
テムであるため、パケット交換型の通信システムとは異
なり、情報を同報的に配送することは不可能である。そ
のため、配送時間は配送する端末数に比例して増加する
といった問題点がある。そこで、このPHS−WRAN
では、複数のPHS端末間で情報をリレー式に配送する
配送方式により、PHSにない一斉同報通信を疑似的に
実現している。この独自の配送方式により、peer-toーpe
erで情報を配送する場合に比べ、配送時間を大幅に改善
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなPHS
−WRANは、使用する全PHS端末間で直接通信でき
ることを前提としたシステムである。このように、PH
S−WRANでは、各端末が直接通信できることを前提
に、配送経路を決定している。
【0006】PHS−WRANで利用しているPHSの
子機間直接通話による通信距離は、見通し内で100m
〜200mと言われており、必ずしも、会議室や教室と
いった閉じられた空間のみで使用する必要はなく、屋外
のオープンスペースの場でも使用可能である。
【0007】しかしながら、屋外で使用する場合、PH
S端末の設置場所および周辺の伝搬環境等の問題から、
全PHS端末が電波到達距離に位置する可能性は少な
い。このような環境下で端末同士が直接通信を行う簡易
な地域ネットワークを構築するには、情報を端末間でリ
レー中継するネットワークを構築する必要があり、端末
間で直接通信できないケースを考慮して配送経路を決定
する必要がある。
【0008】本発明は、無線端末同士で直接通信を行う
簡易なデータ通信ネットワークの構築に必要な電子ファ
イル配送方法に関し、屋内に限らず屋外においても、ア
ドホック的にデータ通信ネットワークを構築する方法を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上述の
課題は、前述の「特許請求の範囲」に記載した手段によ
り解決される。すなわち、請求項1の発明は、通信セク
タ内に複数の無線端末が存在し、該通信セクタ内で電子
ファイルの配送を行う電子ファイル配送方法において、
前記複数の無線端末の中から選出された代表となる1つ
の無線端末(代表端末)は、予め前記各無線端末の呼出
番号を登録し、該呼出番号の一覧を呼出番号リストとし
て記憶し、
【0010】代表端末は、自身を除く他の無線端末に対
して、順々に1対1の通信を行い、自身が通信可能な無
線端末の呼出番号を登録する第1のステップと、該第1
のステップ終了後、前記登録した無線端末に対して、通
信可能な周辺の無線端末の検索を依頼する第2のステッ
プと、前記呼出番号を登録した全無線端末からの検索結
果を受け取った後、当該登録した無線端末から通知を受
けた全無線端末の呼出番号を記憶する第3のステップ
と、
【0011】該第3のステップ終了後、登録した無線端
末の呼出番号と前記呼出番号リストの呼出番号とを比較
し、自身が登録した以外の無線端末を未登録端末とし、
該未登録端末の呼出番号を新たに登録する第4のステッ
プと、該第4のステップ終了後、前記未登録端末が存在
しない場合には処理を終了して第8のステップヘ移行
し、前記未登録端末が存在する場合には未登録端末に対
して、通信可能な無線端末の検索を依頼する第5のステ
ップと、
【0012】該第5のステップ終了後、前記全ての未登
録端末から、それぞれの検索結果を受け取った後、当該
未登録端末から通知を受けた全無線端末の呼出番号を記
憶する第6のステップと、該第6のステッブ終了後、前
記未登録端末の存在の有無を判定する第7のステップ
と、
【0013】該第7のステップ終了後、前記未登録端末
が存在しない場合には処理を終了して第8のステップヘ
移行し、前記未登録端末が存在する場合には、前記第4
のステップヘ戻り、前記未登録端末がなくなるまで、前
記第4〜第7のステップに至る処理を繰り返し、未登録
端末がなくなった時点で第8ステップヘ処理を移行し、
【0014】第8のステップでは、前記第4〜第7のス
テップに至る処理によって得られた結果から、各無線端
末間の配送経路を構成し、該配送経路を構成した後、処
理を終了し、該第8のステップにて決定された配送経路
情報に基づいて、リレー式に前記電子ファイルの配送を
行う電子ファイル配送方法である。
【0015】請求項2の発明は、請求項1に記載の電子
ファイル配送方法において、代表端末を含む全無線端末
が、通信を行う際に、それぞれ呼出番号リストを同時に
配送するように構成したものである。
【0016】請求項3の発明は、代表端末は、請求項1
または請求項2に記載の電子ファイル配送方法におい
て、第6のステップにて決定した配送経路情報を、他の
全ての無線端末に対して通知するように構成したもので
ある。
【0017】請求項4の発明は、請求項1または請求項
2に記載の電子ファイル配送方法において、ある無線端
末に対する電子ファイルの配送が跡絶えた場合におい
て、当該無線端末への配送を行った送信側の無線端末
は、配送が跡絶えた旨を前記代表端末へ通知し、
【0018】該通知を受けた代表端末は、当該無線端末
が本来配送すべき無線端末が存在すると判断した場合
に、配送経路情報から新たな配送経路を決定し、該配送
経路を前記送信側の無線端末へ通知し、該送信側の無線
端末は、新たな配送経路に基づいて再び配送を開始する
ように構成したものである。
【0019】請求項5の発明は、請求項3に記載の電子
ファイル配送方法において、ある無線端末に対する電子
ファイルの配送が跡絶えた場合において、当該無線端末
への配送を行った送信側の無線端末が、当該無線端末が
本来配送すべき無線端末が存在すると判断した場合に、
前記代表端末より通知された配送経路情報に基づいて、
自ら新たな配送経路を決定し、新たな配送経路に基づい
て再び配送を開始するように構成したものである。
【0020】請求項6の発明は、請求項1〜請求項5の
いずれか1項に記載の電子ファイル配送方法の手順をプ
ログラムとして記憶した記憶媒体である。
【0021】本発明では、通信セクタ内の特定の無線端
末(例えば、通信セクタ内で代表となる無線端末、ある
いは、メッセージや電子ファイルを配送する情報発信元
の無線端末)を代表端末として、該代表端末が、通信セ
クタ内に存在する全無線端末の呼出番号(例えば、電話
番号、あるいは、電話番号および整理番号。ただし、整
理番号とは、電話番号に関係無く各無線端末を整理する
ために与える通し番号に相当する)を予め記憶してお
き、当該代表端末が中心となり、自動的に全無線端末間
の中継経路を決定する。
【0022】例えば、無線端末がPHS端末であり、屋
外においてPHSの子機間直接通話機能を利用したネッ
トワークを構築する場合、本来ならば電波の到達可能距
離等を考慮して、使用する各無線端末が直接通信できる
ように考えながら無線端末を設置する必要がある。この
ように電波到達距離等を意識しながら無線端末を配置す
る場合には、無線端末設置に伴う人的作業の負担があ
る。
【0023】この人的作業の負担を軽減するためには、
各無線端末間で、自動的に直接通信可能な無線端末をサ
ーチする必要がある。本発明は、ある代表端末が中心と
なり、各無線端末に対して通信可能な周辺端末の検索を
依頼し、その検索結果を集計することで、人的な作業を
伴うことなく、自動的に全無線端末間の中継経路、すな
わち、配送経路を決定することを可能としている。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の電子ファイル配送方法の
実施の形態の第1の例を流れ図として図1に示す。同図
は代表端末が電子ファイル配送経路を構成するまでの流
れを示すもので、図中のS1〜S10の符号は、下記説
明中の記載と対応する。また、同図の第1のステップ〜
第8のステップの各ステップにおける動作は請求項1の
発明に示す手段に対応している。
【0025】第1のステップ(S1)では、自身を除く
他の無線端末に対して、順々に1対1の通信を行い、自
身が通信可能な無線端末の呼出番号を登録する。
【0026】第2のステップ(S2)では、該第1のス
テップ終了後、前記登録した無線端末に対して、通信可
能な周辺の無線端末の検索を依頼する。
【0027】第3のステップ(S3)では、前記登録し
た全無線端末からの検索結果を受け取った後、当該登録
した無線端末から通知を受けた全無線端末の呼出番号を
記憶する。
【0028】第4のステップ(S4)では、該第3のス
テップ終了後、登録した無線端末の呼出番号と前記呼出
番号リストの呼出番号とを比較し、自身が登録した以外
の無線端末を未登録端末とし、該未登録端末の呼出番号
を新たに登録する。
【0029】第5のステップ(S5)では、上記第4の
ステップ終了後、前記未登録端末が存在しない場合には
処理を終了して第8のステップヘ移行し、前記未登録端
末が存在する場合には前記未登録端末に対して、通信可
能な無線端末の検索を依頼する(S9)。
【0030】第6(S6)のステップでは、上記第5の
ステップ終了後、全ての未登録端末からそれぞれの検索
結果を受け取った後、当該未登録端末から通知を受けた
全無線端末の呼出番号を記憶する。
【0031】第7のステップ(S7)では、前記第6の
ステップ終了後、前記未登録端末の存在の有無を判定す
る。
【0032】そして、該第7のステップ終了後、前記未
登録端末が存在しない場合には処理を終了して第8のス
テップヘ移行し、前記未登録端末が存在する場合には、
前記第4のステップヘ戻り、前記未登録端末がなくなる
まで、前記第4〜第7のステップに至る処理を繰り返
し、前記未登録端末がなくなった時点で第8ステップヘ
処理を移行する(S10)。
【0033】最後に、第8のステップ(S8)では、前
記第4〜第7のステップに至る処理によって得られた結
果から、各無線端末間の配送経路を構成し、該配送経路
を構成した後、処理を終了する。以上の処理により、代
表端末は電子ファイル配送経路を構成する。
【0034】なお、代表端末が予め記憶する呼出番号リ
ストは、請求項2に記載のように、各自が通信を行う際
に、添付するかたちで配送してもよいが、予め全無線端
末において、代表端末と同じ呼出番号リストを記憶して
いてもよい。代表端末を含む全無線端末で呼出番号リス
トを記憶する条件では、各自が配送の際、呼出番号リス
トを添付しなくてもよい。
【0035】図2は、図1に示した、電子ファイル配送
経路を構成するための一連の流れを整理して、一覧でき
るように、まとめたものである。同図においては、表示
を見易くするため、端末の番号を、丸印で囲んで表示し
ている。これらの端末番号は以下に説明する図面中の端
末番号と対応する。
【0036】ここでは、図3〜図5に示すように、通信
セクタ11内に無線端末1〜10の10台の無線端末が
存在し、無線端末はPHS端末であると仮定する。同図
において、検索指示依頼を受けた端末は×印と☆印を除
く全端末との通信を試みる(☆印は検索依頼指示送信元
端末である)。以下、図2の配送経路構成の手順を図3
〜図5を用いて説明する。
【0037】図3において、端末1が代表端末である。
代表端末は自身が予め記憶する端末2〜10の呼出番号
を基に、各端末に対して、peer-to-peerで発信処理を繰
り返し(ここでは、端末番号の若い順)、通信可能な端
末を決定する(図2では端末2,4,5の3端末と通信
可能であり、この3端末の呼出番号を登録)。
【0038】続いて、端末1は各登録した端末に対し
て、順々に通信可能な周辺端末の検索を依頼する。端末
2は端末1より、検索依頼指示を受けた後、端末1と自
身を除く全端末に対してpeer-to-peerで通信を繰り返し
(ここでは、端末3→4→5→6→7→8→9→10の
順に接続)、自身が通信可能な端末を決定する(図2で
は端末3,4の2端末と通信可能)。
【0039】そして、検索結果を端末1へ送る。ここ
で、端末1は端末3,4を端末2が通信可能な端末とし
て記憶する。端末2からの検索結果を受けた端末1は続
く端末4に対して、同様な処理を依頼する。端末4は、
図中に×印を付して示した端末1と自身を除く8台の端
末との通信を試みる。
【0040】その結果、端末2,3,5,6,7との通
信に成功、その検索結果を後述のように端末1に報告し
て終了する。すなわち、端末4は、端末2同様、周辺端
末に対して、peer-to-peerで通信を繰り返し(ここで
は、端末2→3→5→6→7→8→9→10の順で接
続)、自身が通信可能な端末を決定する(図2では端末
2,3,5,6,7と通信可能)。
【0041】そして、検索結果を端末1へ送る。ここ
で、端末1は端末2,3,5,6,7を端末4が通信可
能な端末として記憶する。端末4の検索イメージを、図
4に示す。続いて、端末5に対しても同様な処理を繰り
返す。代表端末は、自身が通信可能な全端末に対して周
辺端末の検索を依頼し、検索を依頼した全端末から検索
結果を受信する。
【0042】次に、端末1は登録した端末番号(ここで
は、端末2,4,5)と、自身が記憶した端末番号(こ
こでは、端末2,3,4,5,6,7,9)との番号を
比較し、自身が登録していない端末(ここでは、端末
3,6,7,9)を未登録端末と定義するとともに、こ
の未登録端末を新たに登録する。
【0043】未登録端末3と通信可能な端末は端末2と
端末4の2つがあるが、ここでは、端末番号の若い端末
2を中継して、端末3へ同様な検索を依頼する。未登録
端末6,7への検索依頼は端末4を中継して行い、未登
録端末9への検索依頼は端末5を中継して行う。
【0044】端末2より検索依頼を受けた端末3は、自
身への検索依頼が代表端末である端末1からどの端末を
中継して送られてきたかを登録し、その経路上にある端
末(ここでは、端末1,2)と自身を除く全ての端末に
対してpeer-to-peerで通信を繰り返し(ここでは、端末
4〜10の番号順で接続)、自身が通信可能な端末を決
定する(図2では端末4,6,8と通信可能)。
【0045】そして、検索結果は検索依頼を受けた経路
を逆に辿る形で端末1へ送る。ここで、端末1は端末
4,6,8を端末3が通信可能な端末として記憶する。
端末6,7,9に対しても同様な処理を繰り返す。検索
結果を図2に示す。
【0046】次に、端末1は登録した端末番号(ここで
は、端末2,3,4,5,6,7,9)と、自身が記憶
した端末番号(ここでは、端末3,4,6,7,8,
9,10)との番号を比較し、自身が登録していない端
末(ここでは、端末8,10)を未登録端末と定義する
とともに、この未登録端末を新たに登録する。
【0047】端末8への検索依頼は端末1→2→3→8
の経路にて送られ、検索依頼を受けた端末8は、その経
路上にある端末(ここでは、端末1,2,3)と自身を
除く全ての端末に対してpeer-to-peerで通信を繰り返し
(ここでは、端末4→5→6→7→9→10の順で接
続)、自身が通信可能な端末を決定する(図2では端末
6と通信可能)。
【0048】そして、検索結果は検索依頼を受けた経路
を逆に辿る形で端末1へ送る。端末8の検索イメージを
図5に示す。ここで、端末1は端末6を端末8が通信可
能な端末として記憶する。端末10に対しても同様な処
理を繰り返す。検索結果は図2に示す。
【0049】次に、端末1は登録した端末番号(ここで
は、端末2,3,4,5,6,7,8,9,10)と、
自身が記憶した端末番号(ここでは、端末6)との番号
を比較する。その結果、未登録端末が存在しないと判断
した場合には、配送経路を構成する一連の処理を終了し
て、全端末間の中継経路を決定する。
【0050】そして、決定された経路情報は、当該配送
経路を用いて各端末へ配送する。その結果、端末1同
様、各端末は自らが情報発信元となった場合の配送経路
を構築できる。上述の流れに従って、代表端末は自動的
に各無線端末の中継経路を決定する。図6(a)(b)
は上記配送経路決定手順により求めた配送経路である。
【0051】図6(a)において、太線で接続した経路
を基本配送経路とし、この配送経路は図2の左端斜線箇
所の情報に基づき構成される。細線はその他の配送可能
経路である。通常、代表端末(ここでは、端末1)は太
線の経路に従って情報を配送する。ここで、途中、配送
が跡絶えてしまったような場合には、(b)に示すよう
に配送経路の再構成を行う。
【0052】図6において、端末4と通信ができない端
末1は、端末4の配下にある端末6,7,10の配送を
端末5に依頼するとともに、新たな配送経路を通知す
る。
【0053】ここで、新たな配送経路は、端末1にて構
築し、通知する方法の他に、端末1から依頼を受けた端
末5が、自身の管理する配送経路情報に基づき、自ら新
たな配送経路を構築する方法もある。これは、端末1が
全端末間の配送経路情報を各無線端末に予め配送するこ
とにより実現できる。
【0054】次に、端末1を除く他の無線端末が代表端
末になった場合の基本配送経路を図7(a)〜(i)に
示す。基本配送経路を構築する方法としては、図6に示
す配送経路情報を基に端末1が各無線端末に対応した基
本配送経路を構築する方法と、端末1から配送された配
送経路情報を基に各無線端末が各自で基本配送経路を構
成する方法がある。
【0055】各無線端末は、端末1で構成した配送経路
情報の他に、各無線端末に対応した基本配送経路の通知
を受けた場合には、各自で経路を構成しないが、基本配
送経路の通知を受けなかった場合には、各自で経路を構
成する。なお、端末1は、各無線端末を通し番号順に整
理し、各無線端末の電話番号と整理番号(ここでは、端
末1〜10の順番)をセットにして管理する。
【0056】この電話番号と整理番号の管理は代表端末
のみが行う場合と、全無線端末にて共通の情報を管理す
る場合がある。以下、端末2が代表端末となった場合の
基本配送経路の構成手順を説明する。
【0057】(1)端末2は端末1,3,4と通信可能
であるため、分岐は端末2から端末1,3,4へと3分
岐される。次に、整理番号が若い順番にツリーを構成す
る。 (2)端末1は端末2,4,5の3端末と通信可能であ
るが、既に端末2,4の経路は決定されているため、残
る端末5に着目する。そして、端末1から端末5へと1
分岐される。
【0058】(3)端末3は端末2,4,6,8の4端
末と通信可能であるが、既に端末2,4の経路は決定さ
れているため残る端末6,8に着目する。そして、端末
3から端末6,8へと2分岐される。 (4)端末4は端末1,2,3,5,6,7の6端末と
通信可能であるが、既に端末1,2,3,5,6の経路
は決定されているため残る端末7に着目する。そして、
端末4から端末7へと1分岐される。
【0059】(5)端末5は端末1,4,9の3端末と
通信可能であるが、既に端末1,4の経路は決定されて
いるため残る端末9に着目する。そして、端末5から端
末9へと1分岐される。 (6)端末6は端末3,4,7,8の4端末と通信可能
であるが、既に端末3,4,7,8の経路は決定されて
いるため分岐は行わない。
【0060】(7)端末8は端末3,6の2端末と通信
可能であるが、既に端末3,6の経路は決定されている
ため分岐は行わない。 (8)端末7は端末4,6,9,10の4端末と通信可
能であるが、既に端末4,6,9の経路は決定されてい
るため残る端末10に着目する。そして,端末7から端
末10へと1分岐される。
【0061】(9)上記一連の処理により、全無線端末
の接続経路が構成されたため処理を終了する。上述の流
れに従って、同様に、他の無線端末に対応した基本配送
経路を構成する。
【0062】このPHSの子機間通信により構成した小
規模ネットワークが複数存在し、かつ、これらの小規模
ネットワークが互いに遠距離に位置する場合、PHSの
子機間通話機能のみで、複数の小規模ネットワークを連
鎖的に接続することは不可能である。すなわち、複数の
小規模ネットワーク間で情報を共有することはできな
い。
【0063】これを実現するには、何らかの方法によ
り、各小規模ネットワーク間を遠距離接続する必要があ
る。そこで、本発明に記載する無線端末がPHS端末で
ある場合、予機間直接通話モードを公衆モードあるいは
自営モードヘ自動的に切り替える通信モード切り替え機
能を備えることで上記問題は解決される。
【0064】例えば、「ATコマンド」(パソコンから
モデム等の通信機器を制御するために決められた制御手
順)を用いて通信モードを切り替える方法がある。一般
に、モデムは、ATコマンドを受けると、その結果を
「リザルトコード」として返送する。
【0065】このとき、PHS端末のシステム状態の設
定を行うATコマンドを入力し、更に、システム状態を
表示するATコマンドを入力した後、リザルトコードを
記憶する。そして、リザルトコードの値が所望の通信モ
ードになるまで、この処理を繰り返し行う。この一連の
処理を自動的に繰り返す。
【0066】これにより、各通信セクタ内では、子機間
通信によりネットワークを構築し、通信セクタ間の接続
は、公衆、あるいは自営モードにて接続することが可能
となる。ここで、通信セクタ間の接続は、各通信セクタ
内の代表端末間で行う方法がある。この場合、各代表端
末は、上述記載の方法により、各通信セクタ内の配送経
路を決定し、該配送経路に基づいて、情報の配送を子機
間通信にて行う。
【0067】各代表端末は、自身が通信可能な全無線端
末への配送終了後、上述の方法にて、自身の通信モード
を子機間直接通話モードから公衆あるいは自営モードに
自動的に切り替えて、代表端末間で通信を行うことがで
きる状態に備える。その後、各代表端末間で情報の共有
を行う。
【0068】情報交換を終えた代表端末は、再び通信モ
ードを子機間直接通話モードに自動的に切り替えて、再
び各通信セクタ内の子機間通信に備えてもよい。以上の
ように、各種通信モードを併用することで、子機間通信
により構築した地域ネットワークを広域なネットワーク
へと発展することが可能となる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ある代表端末が中心となり、各無線端末に対して通信可
能な周辺端末の検索を依頼し、その検索結果を集計する
ことで、人的な作業を伴うことなく、自動的に全無線端
末間の中継経路、すなわち、配送経路を決定することが
可能となる。その結果、屋内のみならず、屋外において
も、アドホック的にデータ通信ネットワークを構築でき
る利点がある。
【0070】本発明を特定の地域にて活用すれば、「回
覧版」等の地域の回覧物を電子的に配送することができ
る。また、自動販売機や、電気あるいはガスメータに本
発明を活用すれば、それらを遠隔的に操作することが可
能であり、料金情報収集等のデータ収集システムとして
活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子ファイル配送方法を説明する図で
ある。
【図2】本発明の電子ファイル配送経路構成の流れを示
す図である。
【図3】本発明の電子ファイル配送経路を決定する例を
説明する第一の図である。
【図4】本発明の電子ファイル配送経路を決定する例を
説明する第二の図である。
【図5】本発明の電子ファイル配送経路を決定する例を
説明する第三の図である。
【図6】本発明の電子ファイル配送経路の例を説明する
図である。
【図7】本発明の電子ファイル配送経路のその他の例を
示す図である。
【符号の説明】
1〜10 端末 11 通信セクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 12/58 H04B 7/26 109A H04M 11/00 303 H04L 11/20 101A (72)発明者 中村 修 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 田中 利憲 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信セクタ内に複数の無線端末が存在
    し、該通信セクタ内で電子ファイルの配送を行う電子フ
    ァイル配送方法において、 前記複数の無線端末の中から選出された代表となる1つ
    の無線端末(以下、代表端末ともいう)は、予め前記各
    無線端末の呼出番号を登録し、該呼出番号の一覧を呼出
    番号リストとして記憶し、 代表端末は、自身を除く他の無線端末に対して、順々に
    1対1の通信を行い、自身が通信可能な無線端末の呼出
    番号を登録する第1のステップと、 該第1のステップ終了後、前記登録した無線端末に対し
    て、通信可能な周辺の無線端末の検索を依頼する第2の
    ステップと、 前記呼出番号を登録した全無線端末からの検索結果を受
    け取った後、当該登録した無線端末から通知を受けた全
    無線端末の呼出番号を記憶する第3のステップと、 該第3のステップ終了後、登録した無線端末の呼出番号
    と前記呼出番号リストの呼出番号とを比較し、自身が登
    録した以外の無線端末を未登録端末とし、該未登録端末
    の呼出番号を新たに登録する第4のステップと、 該第4のステップ終了後、前記未登録端末が存在しない
    場合には処理を終了して第8のステップヘ移行し、 前記未登録端末が存在する場合には未登録端末に対し
    て、通信可能な無線端末の検索を依頼する第5のステッ
    プと、 該第5のステップ終了後、前記全ての未登録端末から、
    それぞれの検索結果を受け取った後、当該未登録端末か
    ら通知を受けた全無線端末の呼出番号を記憶する第6の
    ステップと、 該第6のステッブ終了後、前記未登録端末の存在の有無
    を判定する第7のステップと、 該第7のステップ終了
    後、前記未登録端末が存在しない場合には処理を終了し
    て第8のステップヘ移行し、前記未登録端末が存在する
    場合には、前記第4のステップヘ戻り、前記未登録端末
    がなくなるまで、前記第4〜第7のステップに至る処理
    を繰り返し、未登録端末がなくなった時点で第8ステッ
    プヘ処理を移行し、 第8のステップでは、前記第4〜第7のステップに至る
    処理によって得られた結果から、各無線端末間の配送経
    路を構成し、該配送経路を構成した後、処理を終了し、 該第8のステップにて決定された配送経路情報に基づい
    て、リレー式に前記電子ファイルの配送を行うことを特
    徴とする電子ファイル配送方法。
  2. 【請求項2】 代表端末を含む全無線端末が、通信を行
    う際に、それぞれ呼出番号リストを同時に配送すること
    を特徴とする請求項1に記載の電子ファイル配送方法。
  3. 【請求項3】 代表端末は、第6のステップにて決定し
    た配送経路情報を、他の全ての無線端末に対して通知す
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電
    子ファイル配送方法。
  4. 【請求項4】 ある無線端末に対する電子ファイルの配
    送が跡絶えた場合において、当該無線端末への配送を行
    った送信側の無線端末は、配送が跡絶えた旨を前記代表
    端末へ通知し、 該通知を受けた代表端末は、当該無線端末が本来配送す
    べき無線端末が存在すると判断した場合に、配送経路情
    報から新たな配送経路を決定し、該配送経路を前記送信
    側の無線端末へ通知し、 該送信側の無線端末は、新たな配送経路に基づいて再び
    配送を開始することを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載の電子ファイル配送方法。
  5. 【請求項5】 ある無線端末に対する電子ファイルの配
    送が跡絶えた場合において、当該無線端末への配送を行
    った送信側の無線端末が、当該無線端末が本来配送すべ
    き無線端末が存在すると判断した場合に、前記代表端末
    より通知された配送経路情報に基づいて、自ら新たな配
    送経路を決定し、新たな配送経路に基づいて再び配送を
    開始することを特徴とする請求項3に記載の電子ファイ
    ル配送方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記
    載の電子ファイル配送方法の手順をプログラムとして記
    憶した記憶媒体。
JP10250808A 1998-09-04 1998-09-04 電子ファイル配送方法及び該方法のプログラムを記録した記憶媒体 Pending JP2000083024A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100346597C (zh) * 2004-04-27 2007-10-31 株式会社Ntt都科摩 数据发送装置
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