JP2000082332A - ビア充填用導電ペ―スト組成物 - Google Patents

ビア充填用導電ペ―スト組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気的接続信頼性が優れ、ビア充填用導電ペ
ースト組成物に必要とされる特性を備えた導電ペースト
組成物を提供すること。 【解決手段】 以下の成分A〜Dの合計100重量部に
対して5重量部以下の溶剤を含有し、粘度が1000P
a・s以下である。A 平均粒径が1〜10μmの銅
粒子表面に銀が被覆され、銅粒子と被覆された銀の合計
量に対する銀の割合が0.5〜20重量%である銀被覆
銅粒子が86〜95重量部であるものB エポキシ基
を2箇以上有する液状エポキシ樹脂が2〜8重量部であ
るものC レゾール型フェノール樹脂が2〜8重量部
であるものD エポキシ樹脂の硬化剤が0.5〜5重
量部であるもの

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板の
ビアホールに充填して層間を電気的に接続するための導
電ペースト組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化、軽量化および
薄型化に伴って、使用されるプリント配線板は高密度化
および高多層化が著しく進展している。
【0003】一方、従来使用されていた多層プリント配
線板は、図1に示すように、単一のプリント基板1を多
層に積層したものであり、この多層プリント配線板を貫
通することによって設けたスルーホール2にメッキする
ことで、層間の電気的接続をメッキスルーホールによっ
て形成するのが一般的であった。図1において、3はプ
リント配線を示す。このメッキスルーホールでは、多層
基板のスルーホールへのメッキと個々の層間のインナー
ビアホールとなる孔へのメッキをする必要がある。この
インナービアホールとは、例えば、図2に示すように、
多層基板を構成する単一のプリント基板4の基材5に設
けられた孔であり、本プリント基板4の場合、その両面
に配線パターンを構成する銅箔6が固着されている。
【0004】ところが、スルーホール2へのメッキもイ
ンナービアホール7へのメッキも、どちらもメッキとい
う湿式プロセスであるため製造工程が複雑となり、さら
に貫通孔を形成する場合は、プリント配線板の部品実装
にかなりの制約が加えられることなって、高密度の部品
実装はできなくなる。
【0005】そこで、最近、層間の電気的接続を導電ペ
ーストで行うという方法が提案され、実用化されてい
る。この方法によると個々の層間および任意の位置で電
気的接続が可能となり、実装密度は飛躍的に向上する。
【0006】従来のプリント配線板に用いられている導
電ペーストとしては、ジャンパー回路用の導電ペースト
やEMIシールド用導電ペーストあるいはスルーホール
用の導電ペーストが知られている。しかしながら、これ
らの導電ペーストはビアの充填用としては用いられてい
なかった。というのは、これらの導電ペーストはビア充
填用として特別に設計されたものではなかったからであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】プリント配線板のビア
充填用導電ペースト組成物に必要とされる特性は、以下
の点である。 ビア接続抵抗を小さくするために金属粒子の接触確
率を上げること スクリーン印刷ができるような適正な粘度特性を有
すること 導電ペースト組成物と銅箔が強固に密着すること ビアに充填された導電ペースト中にボイドやクラッ
クが発生しないこと 近接したビア間でマイグレーションが起こりにくい
こと 導電ペースト組成物が適切な寿命を有すること 十分な信頼性があること(半田ショックテストやヒ
ートサイクルテストに耐えること) この種の先行技術として、特開平7−176846号公
報(以下「先行公報1」という)には、平均粒径が0.
5〜20μmで、その比表面積が0.1〜1.5m2
gの導体フィラー80〜92重量%、常温粘度15Pa
・s以下で2箇以上のエポキシ基を含有するエポキシ樹
脂8〜20重量%および硬化剤0.5〜5重量%を含有
するビアホール充填用導電ペースト組成物が開示されて
いる。しかしながら、この先行公報1には、使用する樹
脂成分としてエポキシ樹脂が開示されているものの、エ
ポキシ樹脂単独では、導体が酸化された場合の電気抵抗
の増大を抑えることができない。
【0008】一方、特開昭56−8892号公報(以下
「先行公報2」という)には、プリント配線板用の導電
ペーストとして銅粉に銀をコーティングした複合金属粉
末を用いることが記載されている。しかしながら、先行
公報2に開示された発明は、半田付けする際に半田に銀
が移行するという現象を防止することを目的とするため
のものであり、銅粒子同士の電気的接続の信頼性の向上
を目的とするものではないので、エポキシ樹脂やレゾー
ル型フェノール樹脂をバインダーとして使用することは
記載されていない。
【0009】ところで、導体として銅粒子を使用すれ
ば、貴金属である金、銀、パラジウムに対して経済的に
有利であり、銅はこれらの貴金属ほど需要の変動による
価格変化の影響を受けにくいというメリットがある。ま
た、ニッケル、錫、鉛に比べて銅は電気抵抗が低いとい
う特徴も有している。一方、銅は、金、銀、パラジウ
ム、ニッケル、錫、鉛に比べて酸化されやすいため、作
動信頼性が劣るという欠点がある。特に、高温高湿度の
雰囲気下では、ビア接続された銅ペーストは徐々に酸化
するため、電気抵抗が高くなり、著しい場合には、プリ
ント配線が断線することがある。
【0010】このようにビア充填用導電ペースト組成物
として優れた特性を有するものは提供されていない。
【0011】本発明は、このような現状に鑑みてなされ
たものであって、銅粒子を導体成分として使用した場合
に、銅粒子同士の電気的接続の信頼性を向上させるため
に、銅粒子および各配合成分の比率に関してビア充填用
導電ペーストとして適正な条件を得るために十分なる実
験と技術的検討を行った結果、成し得たものであり、そ
の目的は、電気的接続信頼性が優れ、上記したビア充填
用導電ペースト組成物に必要とされる特性を備えた導電
ペースト組成物を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のプリント配線板のビアに充填するための導
電ペースト組成物は、以下の成分A〜Dの合計100重
量部に対して5重量部以下の溶剤を含有し、粘度が10
00Pa・s以下であることを特徴としている。 A 平均粒径が1〜10μmの銅粒子表面に銀が被覆
され、、銅粒子と被覆された銀の合計量に対する銀の割
合が0.5〜20重量%である銀被覆銅粒子が86〜9
5重量部であるもの B エポキシ基を2箇以上有する液状エポキシ樹脂が
2〜8重量部であるもの C レゾール型フェノール樹脂が2〜8重量部である
もの D エポキシ樹脂の硬化剤が0.5〜5重量部である
もの 上記したように、銅粒子は、高温高湿度の雰囲気下で容
易に酸化される。そのため電気抵抗が高くなるという欠
点を有している。そこで、本発明は、低コストで比較的
電気抵抗が低いという銅粒子の特徴をできるだけ維持し
た上で、酸化されやすいという銅の欠点を補うために、
銅粒子の表面に銀を被覆することで、高温高湿度の雰囲
気下における銅の酸化を抑制し、また、銀を被覆してい
るにも関わらず部分的に銅粒子が表面に露出した場合に
は、レゾール型フェノール樹脂の還元力によって酸化さ
れた銅粒子を還元し、電気抵抗の増大を抑えることがで
きる。
【0013】電気抵抗を低く保つためには、銅粒子とそ
の表面に被覆された銀の合計量に対する銀の割合が少な
くとも0.5重量%は必要であり、それよりも銀が少な
い場合は、銅粒子は酸化されやすくなって電気抵抗が増
大する。一方、銀の割合が20重量%を超えると、銅粒
子の酸化は起こりにくくなるものの、銀の比率が増える
ために高価になり、また、銀のマイグレーションが起こ
りやすくなってビア間での電気的接続信頼性が低下して
しまう。そこで、銅粒子とその表面に被覆する銀との合
計量に対する銀の割合は、0.5〜20重量%が好まし
く、2〜15重量%がより好ましい。
【0014】銀が被覆される銅粒子の粒径は、1〜10
μmが好ましい。というのは、スクリーン印刷に適する
粘度特性を与えるためである。銅粒子は、電解法、還元
法、あるいはアトマイズ法により製造されるものを使用
するのが好ましい。これらの方法で製造した銅粒子は上
記粒径範囲を満足し、また、比表面積が小さく、ほとん
ど球形に近い形状をしているからである。
【0015】また、銀を銅粒子の表面に被覆する方法と
しては、メッキ法によって銅の表面にできるだけ均一に
被覆する方法が好ましく、メッキむらがでて銅が露出す
ると、露出した銅部分から酸化が進行して電気抵抗が高
くなるので、メッキむらが出ないようにメッキするのが
好ましい。
【0016】以上のような銀被覆銅粒子は、導体として
の機能を果たすために、86〜95重量部配合するのが
好ましい。
【0017】エポキシ基を2個以上有する液状エポキシ
樹脂としては、代表的にはビスフェノールA型エポキシ
樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、脂環式エポキ
シ樹脂、アミン型エポキシ樹脂、ナフタレン骨格のエポ
キシ樹脂、ダイマー酸をグリシジルエステル化したエポ
キシ樹脂等の液状エポキシ樹脂があるが、基本的にはこ
れらの樹脂を適宜配合して使用することができる。この
液状エポキシ樹脂は、電気絶縁性に優れているが、還元
機能はないため、以下に説明するレゾール型フェノール
樹脂と併用することで、レゾール型フェノール樹脂の欠
点を抑え、高還元性であるレゾール型フェノール樹脂の
特徴を活かすことができる。
【0018】レゾール型フェノール樹脂は還元性に優れ
た樹脂であるが、レゾール型フェノール樹脂のみをバイ
ンダー樹脂とすると、樹脂自身が脆いため、ビア充填用
導電ペーストとして用いた際に、ヒートサイクルの影響
により電気的接続信頼性が低下する。また、レゾール型
フェノール樹脂は一般的に固形であるため、使用に際し
ては溶剤で溶解して用いねばならず、溶解に必要な溶剤
量が多くなるとビア充填用導電ペーストとしては適さな
くなる。従って、液状エポキシ樹脂とレゾール型フェノ
ール樹脂を混合した樹脂を用いるのが好ましく、その重
量混合割合は、液状エポキシ樹脂:レゾール型フェノー
ル樹脂=1〜4:4〜1が好ましく、この比率は使用す
る液状エポキシ樹脂とレゾール型フェノール樹脂の種類
によって異なる。
【0019】硬化剤については、一般的な硬化剤を使用
することができる。ジシアンジアミド、カルボン酸ヒド
ラジド等のアミン系硬化剤、3−(3, 4−ジクロロフ
ェニル)−1, 1−ジメチル尿素等の尿素系硬化剤、無
水フタル酸、無水ピロメリット酸、無水ヘキサヒドロフ
タール酸、無水メチルナジック酸等の酸無水物系硬化
剤、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルス
ルホン等の芳香族アミン系(アミンアダクト)硬化剤を
代表的に用いることができる。これらのうちで、特に組
成物の安定性及び作業性の観点より、固形状の潜在性硬
化剤が好ましい。ここで、固形状の潜在性硬化剤とは、
所定の反応温度に上昇させた後室温に冷却することによ
って、数種類のアミン成分とエポキシ樹脂とをある程度
反応させて樹脂を粒子化し、アミン等の活性基をポリマ
ーの三次元構造中に封じ込めた状態とし、樹脂の粒子表
面が一部反応した状態で反応は停止しており、室温では
長時間特性が変わることなく保存可能で、所定の温度以
上に加熱したときに樹脂粒子が溶融または溶解し、封じ
込められていた活性基が現れ、一斉に反応が開始し、速
やかに硬化する機能を有するものをいう。
【0020】以上のような液状エポキシ樹脂とレゾール
型フェノール樹脂は、電気的接続信頼性を確保するため
には、それぞれ2〜8重量部配合することが好ましく、
所定の硬化機能を果たすためには、硬化剤は0.5〜5
重量部配合するのが好ましい。しかし、これら液状エポ
キシ樹脂とレゾール型フェノール樹脂と硬化剤からなる
有機バインダーの配合量が多すぎると電気抵抗が高くな
り、一方、その配合量が少なすぎるとペースト化できな
いので、これら有機バインダーの合計配合量は、5〜1
4重量部とするのが好ましい。
【0021】溶剤は、基本的に導電ペースト組成物の粘
度を調整するためのものである。しかし、あまり沸点が
低いと、ビア充填中に溶剤が乾燥して粘度が上昇し、印
刷できなくなるため、150℃以上の沸点のものが好ま
しい。例えば、ブチルセロソルブ、ブチルセロソルブア
セテート、エチルセロソルブ、エチルセロソルブアセテ
ート、ブチルカルビトール、ブチルカルビトールアセテ
ート、エチルカルビトール、エチルカルビトールアセテ
ート、2, 2, 4−トリメチルペンタンジオールモノイ
ソブチレート等を挙げることができるが、これらに限定
されるものではない。
【0022】溶剤量は、できるだけ少ない方が好まし
い。というのは、この導電ペースト祖成物はビアに充填
された後溶剤を乾燥して、両側より銅箔で挟み込まれて
熱硬化して層間接続されるため、溶剤量が多いと、乾燥
後の充填体積が小さくなって電気的接続がとれにくくな
ったり、もし溶剤が残留していると、銅箔で挟み込まれ
て熱硬化した際にビア内部にボイドが発生して電気的接
続不良となるからである。
【0023】しかしながら、一方で導電ペースト組成物
の印刷時の粘度は印刷性の観点より1000Pa・s以
下にすることが必要であるため、溶剤の添加が必要な場
合がある。この場合でも、溶剤の添加量は、銀被覆銅粒
子と有機バインダー100重量部に対して5重量部以下
にすることが好ましい。
【0024】もし、溶剤量が5重量部を超えると、乾燥
後の導電ペーストの体積収縮が大きくなって電気的接続
が不安定となってしまうからである。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の導電ペースト組成物を実
際に使用する場合の一例について説明する。すなわち、
プリント基板のプリプレグ(ガラスエポキシ、紙フェノ
ール、コンポジット、アラミドエポキシ等の材料より構
成される)にドリル、パンチング、レーザ等によって孔
を開け、その孔の中に本発明の導電ペースト組成物を充
填する。乾燥後、両面より銅箔をラミネートして加熱加
圧することで層間を接続し、後でエッチングにより回路
を形成することで基板を作成する。また、多層基板を作
るには、以上のようにして作製した基板の上に本発明の
導電ペースト組成物を充填したプリプレグを張り合わ
せ、その上に銅箔を重ねて加熱硬化せしめた後、エッチ
ングにより回路を形成して多層基板を作成することがで
きる。順次この工程を繰り返して行うことにより、希望
する多層構造の基板を作成することができる。
【0026】以上に説明したように、本発明の導電ペー
スト組成物はプリプレグのビア中に充填して層間の電気
的接続をとることに利用することができる。
【0027】また、別の形態として、加熱硬化されて回
路が形成されたプリント配線板の層間電気的接続のため
のスルーホール充填用導電ペーストとして使用すること
もできる。
【0028】
【実施例】以下に本発明のビア充填用導電ペースト組成
物について、具体的に説明する。表1に、用いた金属粉
末の詳細を示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1に示す金属粉末と以下の表2に示す有
機バインダーと溶剤を、表2に示す割合(重量部)で配
合して、3本ロールミルで混練しペースト化した。
【0031】エポキシ樹脂は、ビスフェノールA型のエ
ピコート828(油化シェルエポキシ社製)とビスフェ
ノールF型のエピコート807(油化シェルエポキシ社
製)を3対7の重量比で混合したものを用いた。
【0032】レゾール型フェノール樹脂は、PL−22
11(昭和高分子社製)を用いた。
【0033】硬化剤は、アミンアダクト型の硬化剤MY
−24(味の素社製)を用いた。
【0034】溶剤としては、ブチルカルビトールアセテ
ートを用いた。
【0035】プリプレグとしては、コンポジットタイプ
のもの、すなわちエポキシ樹脂とアルミナ粉末を12重
量%と88重量%の割合で配合し、厚み200μmのシ
ート状に加工して、このシート状のものにパンチにより
直径200μmの孔を開けた。なお、このシートはプリ
プレグ状態であり、完全に硬化していないものである。
【0036】そして、表2記載のペーストを上記シート
の孔に充填し、120℃で5分間乾燥した後、シートの
両面より銅箔(厚み18μm)を挟んで熱プレスを用い
て温度180℃、圧力50kg/cm2 で60分間加熱
加圧して両面に銅を張った板(両面銅張板)を作成し
た。
【0037】この両面銅張板に公知の方法でエッチング
し、電極パターンを形成した。表2にビア1孔当たりの
電気抵抗値を示す。また、この基板をPCT(プレッシ
ャークッカーテスト:121℃、100時間)にかけ、
ビア1孔当たりの電気抵抗を測定し、初期の抵抗値から
の上昇率の変化を算出した(0%は抵抗値が変化しなか
ったことを示し、100%は初期の抵抗値が2倍になっ
たことを示す)。
【0038】
【表2】
【0039】表2において、ビア抵抗値が3mΩ以下
で、且つPCT後の抵抗値変化率が100%以下のもの
が良好なことを示す。
【0040】比較例1のように銀を全く被覆していない
銅粒子は、ビア抵抗値は低いものの、PCT後の抵抗値
変化が非常に大きい。
【0041】また、比較例2のように30重量%の銀を
被覆した銅粒子を用いた場合には、PCT後の抵抗値変
化は問題ないが、製造コストが上昇するので、経済的で
はない。
【0042】また、比較例3は、有機バインダーが15
重量部と多いので、ビア抵抗値が大きい。
【0043】また、比較例4は、有機バインダーが3重
量部と少なすぎるので、溶剤を5重量部まで添加しても
ペースト化できなかった。
【0044】また、比較例5、6は、銀被覆銅粒子と有
機バインダー100重量部に対する溶剤の添加量が7重
量部と多いので、ビア抵抗値が高く、PCT後の抵抗値
変化が1000%以上になった。
【0045】また、比較例7のように、エポキシ樹脂を
単独で使用すると、PCT後の抵抗値変化が大きくなっ
た。
【0046】さらに、比較例8のようにレゾール型フェ
ノール樹脂を単独で使用すると、ペースト粘度が大きく
なりすぎてビアにペーストを充填することができなかっ
た。
【0047】そして、比較例9のように、溶剤量を8重
量部に増やしてペースト粘度を下げると、ビアにペース
トを充填することは可能となるもののビア抵抗値が高
く、PCT後の抵抗値変化も著しく大きな値となった。
【0048】これらの比較例に対して、実施例1〜13
は、本発明の範囲内の配合の銀被覆銅粒子と有機バイン
ダーと溶剤からなるので、ビア抵抗値が低く、PCT後
の抵抗値変化が小さく、良好な結果を示している。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、電気的接続信頼性に優
れ、ビア充填用導電ペースト組成物として必要な特性を
備えた導電ペースト組成物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多層プリント配線板の斜視図である。
【図2】単一のプリント基板の断面図である。
【符号の説明】
1、4…単一のプリント基板 2…スルーホール 3…プリント配線 5…基材 6…銅箔 7…インナービアホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/40 H05K 3/40 K

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント配線板のビアに充填するための
    導電ペースト組成物であって、以下の成分A〜Dの合計
    100重量部に対して5重量部以下の溶剤を含有し、粘
    度が1000Pa・s以下であることを特徴とするビア
    充填用導電ペースト組成物。 A 平均粒径が1〜10μmの銅粒子表面に銀が被覆
    され、銅粒子と被覆された銀の合計量に対する銀の割合
    が0.5〜20重量%である銀被覆銅粒子が86〜95
    重量部であるもの B エポキシ基を2箇以上有する液状エポキシ樹脂が
    2〜8重量部であるもの C レゾール型フェノール樹脂が2〜8重量部である
    もの D エポキシ樹脂の硬化剤が0.5〜5重量部である
    もの
  2. 【請求項2】 銀被覆銅粒子が電解法、還元法またはア
    トマイズ法により製造された銅粒子に銀が被覆されたも
    のである請求項1記載のビア充填用導電ペースト組成
    物。
  3. 【請求項3】 銀被覆銅粒子が銅粒子の表面にメッキ法
    により銀を被覆したものである請求項1または2記載の
    ビア充填用導電ペースト組成物。
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