JP2000081544A - 光コネクタ用フェルール、光コネクタ接続構造及び光ファイバ心線 - Google Patents

光コネクタ用フェルール、光コネクタ接続構造及び光ファイバ心線

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JP2000081544A
JP2000081544A JP10250949A JP25094998A JP2000081544A JP 2000081544 A JP2000081544 A JP 2000081544A JP 10250949 A JP10250949 A JP 10250949A JP 25094998 A JP25094998 A JP 25094998A JP 2000081544 A JP2000081544 A JP 2000081544A
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Japan
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optical fiber
optical
core
ferrule
continuous
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Application number
JP10250949A
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English (en)
Inventor
Tomohiko Ueda
知彦 上田
Hiroshi Katsushime
洋 勝占
Toshiaki Kakii
俊昭 柿井
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバ心線の変換作業を容易かつ簡便に
行うことができ、さらには、高密度化・高集積化をも実
現し得る光コネクタ用フェルールを提供すること。 【解決手段】 本発明の光コネクタ用フェルール1は、
内部に光ファイバ心線を収納して光コネクタを形成させ
るもので、一端側にm行×n列(m,nはそれぞれ2以
上の自然数)に配列された複数のファイバ収納孔10を
有し、他端側からm本のn心テープ状光ファイバ心線又
はn本のm心テープ状光ファイバ心線が選択的に挿入可
能とされていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光コネクタを形成
させる光コネクタ用フェルール、このフェルールにより
形成された光コネクタを用いた光コネクタ接続構造、及
び、光ファイバを内蔵した光ファイバ心線に関する。
【0002】
【従来の技術】種々の光装置間を多心テープ状光ファイ
バ心線を介して接続させることが一般に行われている
が、その接続に際してはある心数の多心光ファイバ心線
から異なる心数の多心光ファイバ心線に変換する必要が
生じる場合が多い。このような変換を行う光部品とし
て、特開平6-118282号公報に記載のものなどが知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開平6-1182
82号公報に記載の光部品は、専用の心線変換用部品を用
いて光ファイバ心線を分岐させたり、一本の多心光ファ
イバ心線をその途中で何本かにバラしたりするもので、
光ファイバ心線を分岐させる手間及びコストが多くかか
るものであった。一方、近年になって通信環境が発達す
るにつれて、回線数の増加や通信情報量の増加が顕著と
なり、より多くの光ファイバ心線を効率良く配設するこ
とが急務となっている。配設する光ファイバ心線の心数
の増加に伴って、このような光ファイバ心線の分岐変換
には、さらに多くの手間とコストがかかるようにもなっ
てきており、改善が強く望まれている。また、上述した
ように、より多くの光ファイバ心線を配設するにあたっ
て、光部品に対して高密度化・高集積化も強く望まれて
きている。
【0004】従って、本発明は、光ファイバ心線の変換
作業を容易かつ簡便に行うことができ、さらには、高密
度化・高集積化をも実現し得る光コネクタ用フェルール
及び光コネクタ接続構造を提供することを目的としてい
る。また、これに合わせて、本発明は、配設作業を簡便
かつ容易に行うことのできる光ファイバ心線を提供する
ことも目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、内部に光ファイバ心線を収納して光コネクタを形成
させる光コネクタ用フェルールにおいて、一端側にm行
×n列(m,nはそれぞれ2以上の自然数)に配列され
た複数のファイバ収納孔を有し、他端側からm本のn心
テープ状光ファイバ心線又はn本のm心テープ状光ファ
イバ心線が選択的に挿入可能とされていることを特徴と
している。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の光コネクタ用フェルールにおいて、他端側に、全ての
ファイバ収納孔と連通する心線収納部を一つ有している
ことを特徴としている。
【0007】また、請求項3に記載の発明である光コネ
クタ構造は、一対の請求項2に記載の光コネクタ用フェ
ルールを用いて、一方のフェルールにm本のn心テープ
状光ファイバ心線を挿入固定し、他方のフェルールにn
本のm心テープ状光ファイバ心線を挿入固定し、一対の
フェルールの一端側を互いに当接させて、ファイバ収納
孔内に収納された光ファイバ同士を光接続させたことを
特徴としている。
【0008】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の光コネクタ構造において、光ファイバ心線が、一面側
に全長方向に延在する少なくとも一つの連続凸部を有
し、連続凸部の反対側の他面側に全長方向に延在する連
続凹部を有していることを特徴としている。
【0009】また、請求項5に記載の発明は、複数の光
ファイバを配列状態で内蔵するテープ状の光ファイバ心
線において、一面側に全長方向に延在する少なくとも一
つの連続凸部を有し、連続凸部の反対側の他面側に全長
方向に延在する連続凹部を有していることを特徴として
いる。
【0010】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の光ファイバ心線において、連続凸部が、隣接する光フ
ァイバ同士の中間部の全てに形成され、かつ、全ての連
続凸部が、一面側に形成されていることを特徴としてい
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の光コネクタ用フェルー
ル、光コネクタ接続構造及び光ファイバ心線の各実施形
態について、図面を参照しつつ説明する。
【0012】まず、請求項1及び2に記載の光コネクタ
用フェルールの一実施形態について説明する。図1及び
図2に示されるように、本実施形態のフェルール1は、
その一端側の端面から内部にかけて、複数のファイバ収
納孔10を有している。ファイバ収納孔10は、2行×
12列に配列されており、その全てが平行となるように
形成されている。各ファイバ収納孔10は、その内径が
内部に収納する光ファイバの外径にほぼ等しくされてお
り、挿入された光ファイバを正確に位置決めして収納す
ることができる。
【0013】また、フェルール1は、その他端側の端面
から内部にかけて、心線収納部11を有している。心線
収納部11は、全てのファイバ収納孔10とテーパー部
13を介して連通している。テーパー部13は、図2に
示されるように、各ファイバ収納孔10毎に形成されて
おり、その最も内径が大きくなったところで全てのテー
パー部13が一つの心線収納部11に連通している。心
線収納部11の内面には、各テーパー部13(ファイバ
収納孔10)にそれぞれ続く案内溝が形成されている。
【0014】フェルール1は、上述した一端側から他端
側にかけて、一対のピン挿入孔12も有している。一対
のピン挿入孔12は、ファイバ収納孔10及び心線収納
部11の側方に、ファイバ収納孔10と平行に貫通形成
されている。このフェルール1によって形成される光コ
ネクタは、そのファイバ収納孔10が形成された一面側
を互いに突き合わせることによって内部の光ファイバ同
士を光接続させるが、このとき、ピン挿入孔12にガイ
ドピン14(図3参照)を挿入させて、フェルール1同
士を正確に位置決めする。
【0015】本実施形態のフェルール1は、図3に示さ
れるように12心のテープ状光ファイバ心線2を2本取
り付けることもできるし、2心のテープ状光ファイバ心
線4を12本取り付けることもできる。即ち、このフェ
ルール1を二つ一組として用いれば、2本の12心テー
プ状光ファイバ心線2を12本の2心テープ状光ファイ
バ心線4に容易に変換することができる。ここでは、フ
ェルール1のファイバ収納孔10を2行×12列に配列
させたが、一般にm行×n列に配列させれば、n本のm
心テープ状光ファイバ心線をm本のn心テープ状光ファ
イバ心線に容易に変換することができる。ただし、ここ
で、m,nはそれぞれ2以上の自然数である。
【0016】このとき、全てのファイバ収納孔10に連
通する心線収納部11を形成させ、収納させる光ファイ
バ心線2,4の積層方向を行方向あるいは列方向とする
ことで、2本の12心テープ状光ファイバ心線2あるい
は12本の2心テープ状光ファイバ心線4を選択的に挿
入させることが容易となる。即ち、光ファイバ心線2,
4の積層方向を行方向あるいは列方向とすることで光フ
ァイバ心線2,4をマトリックス的に変換することがで
きる。また、このように心線収納部11を形成させれ
ば、光ファイバ心線2,4を積層状態で高密度に収納す
るすることができる。
【0017】ここに言うマトリックス的変換について詳
述する。図3中左方の2本の12心テープ状光ファイバ
心線2内の光ファイバに対して、それぞれ「a-1,2,3,4
…12」と「b-1,2,3,4…12」というように番号を付ける
と、図3中右方の分岐された12本の2心光ファイバ心
線4は、「a-1,b-1」,「a-2,b-2」,「a-3,b-3」,「a
-4,b-4」…「a-12,b-12」という組になる。即ち、m行
×n列のフェルールの場合、分岐元のm本の光ファイバ
心線は、それぞれ1本ずつn組に分割される。全てのフ
ァイバ収納孔10に連通する心線収納部11を形成させ
れば、このようなマトリックス的な変換を容易に行うこ
とができる。
【0018】次に、請求項3及び4に記載の光コネクタ
構造及び請求項5及び6に記載の光ファイバ心線の一実
施形態について説明する。本実施形態のコネクタ構造に
は上述した図1及び図2に示されたフェルール1が用い
られており、2本の12心テープ状光ファイバ心線2を
12本の2心テープ状光ファイバ心線4に変換する光コ
ネクタ構造を図3に示す。ここでは、一端がフェルール
1に挿入固定されている2本の12心テープ状光ファイ
バ心線2の他端に、それぞれ12心のフェルール3が取
り付けられて光コネクタCaが構成されている。また、
一端がもう一方のフェルール1に挿入固定されている1
2本の2心テープ状光ファイバ心線4の他端に、それぞ
れ2心のフェルール5が取り付けられて光コネクタCb
が構成されている。
【0019】そして、これらの光コネクタCa,Cbの
フェルール1同士の一端側を互いに当接させて、ファイ
バ収納孔10内に収納された光ファイバ同士を光接続さ
せる。このような光コネクタ構造によれば、上述したよ
うに、2本の12心テープ状光ファイバ心線2から12
本の2心テープ状光ファイバ心線4への変換を容易に行
える。そして、その変換は、フェルール1のみで行うた
め、専用の変換用光部品を必要とせず、また、テープ状
光ファイバ心線2,4をその途中で何本かにバラす必要
もなく、効率良く変換することができる。
【0020】ここで用いられている光ファイバ心線4
を、図4に示す。本実施形態の光ファイバ心線4は、図
4に示されるように、その一面側に全長方向に沿って連
続凸部40が形成されている。また、光ファイバ心線4
の連続凸部40の反対側にあたる他面側には、全長方向
に沿って連続凹部41が形成されている。そして、これ
らの連続凸部40及び連続凹部41は、内蔵した2本の
光ファイバFの中間部に、光ファイバFと平行となるよ
うに形成されている。
【0021】このような光ファイバ心線4を積層させる
際には、図5に示されるように、積層時に連続凸部40
及び連続凹部41が互いに係合し合い、互いの光ファイ
バ心線4同士が位置決めされつつ、位置ズレを生じさせ
ずに積層される。連続凸部40及び連続凹部41を形成
させるには、図6(a)に示されるように、光ファイバF
の周囲に樹脂被覆を押出成形させるときに、切込み41
0を全長方向に形成させるようにしておく。このように
しておけば、樹脂被覆が冷却固化されたときには、図6
(b)に示されるように、樹脂被覆の成形後収縮に伴って
連続凸部40及び連続凹部41が形成される。このよう
に製造すれば、特別な装置や工程を設けることなく連続
凸部40及び連続凹部41を効率良く形成させることが
できる。
【0022】また、フェルール1に対して光ファイバ心
線4を挿入固定させる際には、図7に示されるように、
光ファイバ心線4を一本ずつ順番に積層させつつ、その
先端に露出させた光ファイバFをテーパー部13を介し
てファイバ収納孔10に収納させる。このとき、連続凸
部40を形成させておくことによって、光ファイバFを
心線収納部11の内面と連続凸部40によってガイドさ
せつつ、交差させることなくファイバ収納孔10に収納
させることができる。さらに、挿入される光ファイバ心
線4は、その下面の連続凹部41が下方の光ファイバ心
線4の連続凸部40によってその挿入自体もガイドされ
る。
【0023】連続凸部40によって案内された光ファイ
バ心線4は、テーパー部13に達し、テーパー部13に
よってファイバ収納孔10に案内される。なお、フェル
ール1に最初に挿入される光ファイバ心線4は、心線収
納部11の内面に形成された案内溝に沿ってテーパー部
13に案内され、テーパー部13によってファイバ収納
孔10に案内される。また、光ファイバ心線4のフェル
ール1への固定は、光ファイバ心線4のフェルール1へ
の挿入以前に接着剤を心線収納部11側からフェルール
1内に充填させておくなどすれば良い。
【0024】上述したように、連続凸部40及び連続凹
部41を形成させることによって、光コネクタを形成さ
せる際の作業効率を向上させることができる。また、先
端に光ファイバFが露出された光ファイバ心線4をフェ
ルール1に挿入させる際には、光ファイバFが連続凸部
40によってガイドされつつファイバ収納孔10に円滑
に収納されるため、光ファイバFの破損、特に、その先
端部の破損を抑止することができる。
【0025】また、連続凸部40及び連続凹部41を形
成させることによって、光ファイバ心線4自体の曲げ剛
性を向上させることができるので、曲げによる光ファイ
バ心線4内の光ファイバFの破断や曲げによる伝送特性
の悪化を抑止することもできる。なお、図6及び図7に
は、2心の光ファイバ心線4について説明したが、3心
以上の光ファイバ心線についても同様である。図8に、
4心の光ファイバ心線400,401に対して連続凸部
40及び連続凹部41を形成させた場合を示す。
【0026】図8(a)に示される光ファイバ心線400
においては、その連続凸部40の全てが一面側に形成さ
れている。このように形成させれば、光ファイバ心線4
00を積層させる際に位置ズレを抑制でき、積層時に下
方の光ファイバ心線400によって上方の光ファイバ心
線400をガイドさせて円滑にフェルール内に挿入させ
ることができる。また、積層時に下方の光ファイバ心線
400によって上方の光ファイバ心線400の先端に露
出された光ファイバFを交差させずにガイドし、その破
損を抑止することができる。
【0027】図8(b)に示される光ファイバ心線400
においては、その連続凸部40の全てが一面側に形成さ
れているわけではないが、このように形成させても、光
ファイバ心線400を積層させる際に位置ズレを抑制で
き、積層時に下方の光ファイバ心線400によって上方
の光ファイバ心線400をガイドさせて円滑にフェルー
ル内に挿入させることができる。また、積層時に下方の
光ファイバ心線400によって上方の光ファイバ心線4
00をガイドさせるだけであるならば、連続凸部40及
び連続凹部41は少なくとも1組形成されれば良く、隣
接する光ファイバFの中間部の全てに連続凸部40及び
連続凹部41を形成させる必要はない。
【0028】上述した光コネクタCa,Cbを用いたシ
ステム構成例を図9に示す。図9にに示されるシステム
は、LANなどの構内光配線システムを示しており、図
中左方の集中光キャビネットにおいて、構外からの光信
号を一括して送受信する。ここでは、12チャンネル分
の光信号を一括して送受信する。12ch-Photo Diode(PD)
で構外から光信号を受信すると共に、12ch-Laser Diode
(LD)で構外に光信号を送信している。このようにある程
度の信号をまとめて(ここでは12チャンネル分)送受
信するほうが、光ケーブルの敷設や送受信部の構成を簡
潔にでき、システム全体を高密度化・高集積化すること
ができる。
【0029】集中光キャビネットにおいて一括して送受
信された光信号は、集中光キャビネットから各フロアに
設置された各端末にかけて配設された光信号線を介して
配信される。このとき、各端末へは、受信側信号線と送
信側信号線とが2本一組で配設される。具体的には、図
9に示されるように、12ch-PD,LDをそれぞれ12心−1
2心コネクタを介して図3に示される光コネクタCaと
接続する。光コネクタCaにおいては、受信側の12心
と送信側の12心との計24心の光ファイバ心線が一ま
とめにされる。
【0030】この光コネクタCaに対して、24心−2
4心コネクタを介して、図3に示される光コネクタCb
が接続される。光コネクタCbにおいては、受信側の1
2心と送信側の12心との計24心の光ファイバ心線
が、受信側信号線と送信側信号線とが2本一組となるよ
うに12本の光ファイバ心線に分岐される。受信側信号
線と送信側信号線とが2本一組とされた信号線は各端末
にそれぞれ接続される。
【0031】従来は、12ch-PD,LDを用いずに、図10に
示されるように、各端末毎の送受信用にPD,LDを一組ず
つ設け、これを一旦まとめた後に各フロアで再度分岐し
ていた。これらの心線数の変換には、図10に示される
ような光部品を用いていたが、このような光部品は、専
用の心線変換部が必要であったり、多心光ファイバ心線
をその途中で何本かにバラす必要があり、手間やコスト
のかかるものであった。また、上述したように、各端末
毎にPD,LDを設けると、光部品の高密度化や高集積化を
行い難い。
【0032】なお、ここでは、12心−12心コネクタ
を介して、12ch-PD,LDと光コネクタCaとを接続してい
るが、12ch-PD,LDに光コネクタCaを直接接続しても良
い事は言うまでもない。また、設置経路によっては、光
コネクタCa,Cb間の24心−24心コネクタが設け
られずに、光コネクタCa,Cb同士が直接接続される
こともあり得る。
【0033】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されるものではない。例えば、請求項1〜4に記載の発
明に関しては、上述した実施形態のフェルール1及び光
コネクタCa,Cbは、2行×12列のファイバ収納孔
10を有するものであったが、一般に、m行×n列
(m,nは2以上の自然数)のファイバ収納孔を有して
いるものであれば良い。また、請求項5及び6に記載の
発明に関しては、成形後の樹脂収縮を利用して連続凸部
40及び連続凹部41を形成させたが、その他の手段に
よって連続凸部及び連続凹部を形成させても良い。
【0034】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、m心の
テープ状光ファイバ心線をn本取り付けることもできる
し、n心のテープ状光ファイバ心線をm本取り付けるこ
ともできので、本発明のフェルールを二つ一組として用
いれば、n本のm心テープ状光ファイバ心線をm本のn
心テープ状光ファイバ心線に容易に変換することができ
る。なお、m,nはそれぞれ2以上の自然数である。
【0035】請求項2に記載の発明によれば、全てのフ
ァイバ収納孔に連通する心線収納部を形成させることに
よって、収納させる光ファイバ心線の積層方向を行方向
あるいは列方向とすることで、n本のm心テープ状光フ
ァイバ心線あるいはm本のn心光ファイバ心線を選択的
に挿入固定させることが容易となる。即ち、光ファイバ
心線の積層方向を変更することにより光ファイバ心線を
マトリックス的に変換することができる。また、このフ
ェルールは、光ファイバ心線を高密度に収納することが
できる。
【0036】請求項3に記載の発明によれば、収納させ
る光ファイバ心線の積層方向を行方向あるいは列方向と
することで、n本のm心テープ状光ファイバ心線あるい
はm本のn心光ファイバ心線を選択的に挿入固定させる
ことが容易となり、n本のm心テープ状光ファイバ心線
をm本のn心テープ状光ファイバ心線に容易にマトリッ
クス的に変換することができる。また、その変換は、フ
ェルールのみで行われるため、専用の変換用光部品を必
要とせず、テープ状光ファイバ心線をその途中で一心ず
つバラす必要もなく、効率良く行うことができる。ま
た、この光コネクタ構造は、光ファイバ心線を高密度に
接続させることができる。
【0037】請求項4に記載の発明によれば、フェルー
ル内に光ファイバ心線を挿入固定させて光コネクタを形
成させる際に、各光ファイバ心線に連続凸部及び連続凹
部を形成させてあるため、光ファイバ心線を行方向ある
いは列方向に互いを位置決めさせつつ位置ズレを生じさ
せずに積層させることができる。また、光ファイバ心線
のフェルール内への挿入時には、下面の連続凹部が下方
の光ファイバ心線の連続凸部によってその挿入がガイド
されるので、光コネクタを形成させる際の作業効率を向
上させることができる。さらに、連続凸部及び連続凹部
を有する光ファイバ心線は、曲げ剛性が向上されたもの
となるので、内部の光ファイバの曲げによる破断や曲げ
による伝送特性の悪化を抑止することもできる。
【0038】請求項5に記載の発明によれば、光ファイ
バ心線自体の曲げ剛性を向上させることができるので、
内部の光ファイバの曲げによる破断や曲げによる伝送特
性の悪化を抑止することもできる。また、このような光
ファイバ心線を束ねるときには、連続凸部及び連続凹部
によって光ファイバ心線同士を位置決めさせつつ位置ズ
レを生じさせずに積層させることができ、高密度に束ね
ることが可能となる。さらに、このような光ファイバ心
線を1本ずつ積層させながらフェルール内に挿入させる
ような場合は、下面の連続凹部が下方の光ファイバ心線
の連続凸部によってガイドされるので、光コネクタの製
造効率を向上させることができる。
【0039】請求項6に記載の発明によれば、光ファイ
バ心線同士を積層させるときに、光ファイバ心線の先端
に露出される光ファイバが、下方の光ファイバ心線の一
面側に形成された連続凸部によって交差しないように一
本ずつガイドされるので、光ファイバの破損、特に、そ
の先端部の破損を抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光コネクタ用フェルールの一実施形態
を示す斜視図である。
【図2】図1(a)におけるII-II線断面図である。
【図3】図1に示すフェルールを用いた本発明の光コネ
クタ接続構造の一実施形態を示す斜視図である。
【図4】本発明の光ファイバ心線の一実施形態の端部を
示す斜視図である。
【図5】図4に示す光ファイバ心線の積層状態を示す断
面図である。
【図6】図4に示す光ファイバ心線の成形過程を示す断
面図である。
【図7】図1に示すフェルール及び図4に示す光ファイ
バ心線により光コネクタを形成させる工程を示す斜視図
である。
【図8】本発明の光ファイバ心線の他の実施形態の端部
を示す斜視図である。
【図9】図3に示される光コネクタを用いたシステムの
一例を示す説明図である。
【図10】従来のシステムに用いられていた光部品を示
す説明図である。
【符号の説明】
1…フェルール、2,4,400,401…光ファイバ
心線、10…ファイバ収納孔、11…心線収納部、40
…連続凸部、41…連続凹部、Ca,Cb…光コネク
タ、F…光ファイバ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柿井 俊昭 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 2H001 BB15 FF07 2H036 AA02 AA04 CA01 CA07 GA04 GA12 GA23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に光ファイバ心線を収納して光コネ
    クタを形成させる光コネクタ用フェルールにおいて、 一端側にm行×n列(m,nはそれぞれ2以上の自然
    数)に配列された複数のファイバ収納孔を有し、他端側
    からm本のn心テープ状光ファイバ心線又はn本のm心
    テープ状光ファイバ心線が選択的に挿入可能とされてい
    ることを特徴とする光コネクタ用フェルール。
  2. 【請求項2】 前記他端側に、全ての前記ファイバ収納
    孔と連通する心線収納部を一つ有している、請求項1に
    記載の光コネクタ用フェルール。
  3. 【請求項3】 一対の請求項2に記載の光コネクタ用フ
    ェルールを用いて、一方の前記フェルールにm本のn心
    テープ状光ファイバ心線を挿入固定し、他方の前記フェ
    ルールにn本のm心テープ状光ファイバ心線を挿入固定
    し、一対の前記フェルールの前記一端側を互いに当接さ
    せて、前記ファイバ収納孔内に収納された光ファイバ同
    士を光接続させたことを特徴とする光コネクタ接続構
    造。
  4. 【請求項4】 前記光ファイバ心線が、一面側に全長方
    向に延在する少なくとも一つの連続凸部を有し、前記連
    続凸部の反対側の他面側に全長方向に延在する連続凹部
    を有している、請求項3に記載の光コネクタ接続構造。
  5. 【請求項5】 複数の光ファイバを配列状態で内蔵する
    テープ状の光ファイバ心線において、 一面側に全長方向に延在する少なくとも一つの連続凸部
    を有し、前記連続凸部の反対側の他面側に全長方向に延
    在する連続凹部を有していることを特徴とする光ファイ
    バ心線。
  6. 【請求項6】 前記連続凸部が、隣接する前記光ファイ
    バ同士の中間部の全てに形成され、かつ、全ての前記連
    続凸部が、前記一面側に形成されている、請求項6に記
    載の光ファイバ心線。
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