JP2000081413A - ガス濃度検出装置 - Google Patents
ガス濃度検出装置Info
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Abstract
検出する。 【解決手段】限界電流式のA/Fセンサ10はセンサ素
子部への電圧印加に伴い、排ガス中の酸素濃度に応じた
素子電流を出力する。印加電圧制御回路21は、オペア
ンプ21aと抵抗21b,21cとからなり、同制御回
路21の出力はドライバ回路22を介してA/Fセンサ
10の一方の端子に印加される。A/Fセンサ10の他
方の端子には、電流検出用抵抗24を介してオペアンプ
23の出力端子が接続される。電流検出用抵抗24によ
り検出される素子電流の検出値はバッファ28を介して
印加電圧制御回路21に帰還される。印加電圧制御回路
21では、V−I座標上の印加電圧線の傾きが、センサ
活性状態での素子の交流インピーダンスを基準として当
該インピーダンスにて規定される傾きよりも大きくなる
よう利得が設定される。
Description
ジンの排出ガス中の酸素濃度など、被検出ガス中の特定
成分の濃度を検出するためのガス濃度センサを用いたガ
ス濃度検出装置に適用され、当該ガス濃度センサへの印
加電圧を好適に制御するためのガス濃度検出装置に関す
るものである。
成分の濃度を検出するガス濃度センサとして、例えば排
ガス中の酸素濃度を検出するための限界電流式空燃比セ
ンサ(A/Fセンサ)が開示されている。このA/Fセ
ンサは、センサ素子に電圧が印加されるとその電圧印加
に伴い排ガス中の酸素濃度(空燃比)に応じた電流信号
を出力する。なお、ジルコニア等の固体電解質(センサ
素子)を用いた限界電流式センサの場合、例えば印加電
圧の周波数1kHz以上の領域で安定する交流特性を有
し、素子抵抗検出時にはその交流特性に応じた周波数で
電圧が印加される。センサ交流特性を利用して素子抵抗
を検出する場合、印加電圧の変化量とそれに伴う電流変
化量とから素子の交流インピーダンスが求められる(交
流インピーダンス=電圧変化量/電流変化量)。
は、印加電圧を適切に制御する必要があり、その一手法
として例えば本願出願人による特開平10−18586
1号の「空燃比検出装置」が提案されている。同出願の
装置では、A/Fセンサへの印加電圧をマイコンを用い
て制御し、特にA/Fセンサへの印加電圧を変化させる
際にその変化速度を可変に設定していた。つまり、スト
イキ近傍領域など、特定領域において印加電圧の変化率
を他の領域よりも小さくし、それにより、空燃比の検出
精度を上げるようにしていた。
A/Fセンサへの印加電圧を制御する場合、マイコンに
て指令される印加電圧はD/A変換器にてアナログ信号
に変換された後A/Fセンサに印加されるが、同センサ
への印加電圧が所定周期でデジタル的に変化すると、図
16に示されるように、素子の交流特性によって素子電
流(センサ電流)にテーリングが発生し空燃比の検出精
度が悪化する。このテーリングを抑える目的で印加電圧
の変化ステップを小さくしようとすると、D/A変換器
の分解能を上げなくてはならず、コスト高になるという
問題が生ずる。
えばその活性状態や劣化状態を知るには、固体電解質の
内部抵抗(素子抵抗)を検出することが必要になる。こ
の場合、素子抵抗検出時には空燃比検出を一時的に中断
しなくてはならない反面、素子抵抗検出に伴う空燃比検
出の不可期間をできる限り短縮したいという要求があ
る。従ってこの要求に応えるには、高速なD/A,A/
D変換器やマイコン等が必要になり、自ずと高コスト化
を招く。
様々な不都合を生じる。そのため、本願発明者らは上記
の不都合を回避すべく、マイコンの代わりにアナログ回
路を使って印加電圧を制御することのできる空燃比検出
装置を検討している。
グ回路を使って空燃比検出装置を具体化する場合、以下
に示す問題が生ずる。
示されるようなV−I特性を有する。図3の特性では、
V軸(横軸)に平行な直線部分がセンサ素子に流れる限
界電流(素子電流Ip)を特定する限界電流検出域に相
当し、この素子電流Ipの増減が空燃比の増減(すなわ
ち、リーン・リッチの程度)に対応する。つまり、空燃
比がリーン側になるほど素子電流Ipは増大し、空燃比
がリッチ側になるほど素子電流Ipは減少する。
線部分よりも小さい電圧域は抵抗支配領域となってお
り、その抵抗支配領域における一次直線部分の傾きは直
流素子抵抗Riにより特定される。因みに、V−I座標
上にて規定される直流素子抵抗Riと、素子の交流イン
ピーダンスZacとは特定の関係を有し、一般には「R
i>Zac」の関係があることが知られている。
域における一次直線部分に平行に印加電圧線L1が与え
られ、この印加電圧線L1に沿ってその時々の空燃比に
応じた印加電圧が設定される。従って、仮に空燃比がリ
ーン側に移行すると、A/Fセンサに流れる素子電流I
pが増えて印加電圧がより大きな値に変更される。つま
り、素子電流Ipが増えると印加電圧も増えるというよ
うに、印加電圧がポジティブフィードバック(正帰還)
される。このため、回路構成上の利得が「1」を超える
と印加電圧が発振してしまう。
電圧が急変すると、先述の交流特性に従い素子電流が急
変し、回路の利得が「1」を超えると最適な印加電圧よ
りも大きな電圧がA/Fセンサに印加される。この場
合、印加電圧は電源電圧で制限されるまで増大し続け、
その後、減少に転じる。この状態が繰り返されると印加
電圧が発振する。印加電圧が発振すると、空燃比の検出
精度に悪影響が及ぶだけでなく、A/Fセンサに過大な
印加電圧が長時間加わり、素子破壊を招くおそれが生ず
る。
905号公報の「空燃比センサ」には、センサの印加電
圧を、その時々のポンプ電流(空燃比)に対応させつつ
ポンプ電流が零の点でステップ状に変化するように制御
する旨が開示されている。或いは特公平7−18837
号公報の「空燃比検出装置」には、センサの第1,第2
の電極間に発生する起電力を計測すると共に、その起電
力が所定値になるようにセンサの印加電圧を制御する旨
が開示されている。
センサ交流特性に対する配慮がなく、ノイズ等による急
激な電圧変化の際には既述の通り印加電圧が発振すると
いう事態を招く。
のであって、その目的とするところは、印加電圧の発振
を防止し、ガス濃度を精度良く検出することができるガ
ス濃度検出装置を提供することである。
電圧を制御するための印加電圧制御回路は、センサに流
れる電流の検出値(電流信号)を取り込んでその電流信
号に応じて印加電圧を変化させる。この場合、回路全体
ではポジティブフィードバックとなるため、全体の利得
が「1」を超えるとセンサ交流特性により印加電圧が発
振する。
7のようにハイパスフィルタ(HPF)と同じような特
性になるためである。また、同センサは、図13(a)
で示すモデルで表すことができるため、周波数が高くな
ると端子間抵抗は低下する。なお図13(a)におい
て、Rgは酸素イオンに対する固体電解質の粒子抵抗、
RiとCiはそれぞれ固体電解質の粒子の界面における
粒子抵抗と粒界容量、RfとCfはそれぞれ電極界面抵
抗と電極界面容量である。
印加電圧(V)、出力=センサ電流(I)となることか
ら、同センサのゲインは、 ゲイン=出力/入力 =センサ電流(I)/印加電圧(V) =1/R となる。従って、固体電解質の直流素子抵抗Riが同固
体電解質の交流インピーダンスZacよりも大きいこと
(Ri>Zac)を併せ考えれば、交流インピーダンス
の方がゲインが大きくなることが分かる。
ガス濃度センサの静特性であるV−I特性の直流素子抵
抗Riに平行な印加電圧線を引くと(Ri=RGとす
る)、直流的な変化に対しては適切な電圧が印加され
る。しかしながら、過渡的な変化(交流的な変化)に対
しては適切な電圧が印加できないために印加電圧が発振
してしまう。つまり、センサ特有の性質により発振を引
き起こす。
ないための安定条件を決める。すなわち図19のモデル
において、同センサの伝達特性を、
れる印加電圧線の傾きを「RG」とした時、同モデルの
伝達関数は、
性方程式は、
わち安定条件は、 RG<Zac となる。
は、印加電圧制御回路による電流信号に応じた印加電圧
の変化率から得られる抵抗値(RG=V/I)を、前記
センサ素子の有する交流インピーダンス(Zac)より
も小さくする。また、上記請求項1を具体化する一態様
として、請求項2に記載の発明では、印加電圧制御回路
においてガス濃度センサへの印加電圧を決定するための
V−I座標上の印加電圧線の傾きを、センサ活性状態で
のセンサ素子の交流インピーダンスを基準として当該イ
ンピーダンスにて規定される傾きよりも大きくする。つ
まり図6に示すV−I座標上において、センサの直流素
子抵抗(図では90Ω)と同じ傾きの印加電圧線Laや
センサの交流インピーダンスと同じ傾きの印加電圧線L
bよりも傾きの大きな印加電圧線Lcを使い、その印加
電圧線Lcにより印加電圧を制御する。
外乱により印加電圧が急激に変化しても、その印加電圧
が印加電圧制御回路により増幅されて発振に至るという
問題が回避される。従って、印加電圧の発振を防止し、
ガス濃度を精度良く検出することができる。また上記構
成によれば、高価なマイコンを使わなくても印加電圧の
発振が抑制できる。マイコンを使わなくてよいことか
ら、印加電圧の変化時にテーリングが発生するといった
不具合も解消される。
素子温の上昇に伴い低下するため、素子温が高いほど印
加電圧が発振しやすくなる。そこで請求項2において
は、センサ素子が温度上昇しうる最高温度でも印加電圧
が発振しないように、当該最高温度での交流インピーダ
ンスを基準として印加電圧線の傾きを決定すると良い。
回路による電流信号に応じた印加電圧の変化速度を遅延
させる。この場合、例えばノイズ等の外乱により印加電
圧が急激に変化しても、その印加電圧の変化速度が遅延
されることで発振現象が抑えられる。従って、印加電圧
の発振を防止し、ガス濃度を精度良く検出することがで
きる。
的な構成として、請求項4に記載の発明では、印加電圧
制御回路の印加電圧により単位時間当たりに得られる抵
抗値が前記センサ素子の有する交流インピーダンスより
も小であるように、同印加電圧制御回路による印加電圧
の変化速度を遅延させる。
に変化すると、電流信号(素子電流)は同図(b)のよ
うに変化する。印加電圧の急変時には単位時間当たりの
電圧変化が大きい、すなわち周波数成分が高いため、ガ
ス濃度センサの交流特性から交流インピーダンスZac
は小さくなる。ところが、印加電圧の急変後は周波数成
分が低下するのために交流インピーダンスZacは次第
に大きくなる(図17の周波数特性参照)。また、図2
0(c)のように、ガス濃度センサの端子間抵抗は、単
位時間毎に見かけ上変化する。
は、印加電圧線により単位時間毎に得られる抵抗値をセ
ンサ素子の有する交流インピーダンスよりも小さくし、
印加電圧が立った状態にすればよい。実際には、印加電
圧の変化速度を遅延させて印加電圧制御回路による印加
電圧の単位時間当たりに得られる抵抗値を小さくし、印
加電圧線を一時的に立った状態にする。
は、図21(a)に示す通りフィードバック系に遅延回
路を入れる。これにより、シャント抵抗により検出され
た過渡の素子電流(交流電流分)が制限され、大きな電
流変化に対して印加電圧変化は小さいために印加電圧線
は立った状態となる(図21(b))。以上のことか
ら、印加電圧の発振を防止することができる。
回路による電流信号に応じた印加電圧の変化速度を遅延
させる手段として、ローパスフィルタ(LPF)が設け
られる。この場合、ノイズ等、瞬時の電圧変化がLPF
にてなまされ、印加電圧が発振する、或いはガス濃度の
検出精度が低下するといった不具合が解消される。LP
Fを入れた時のモデルは図22のようになり、前記数式
2,数式3と同様に伝達関数及び特性方程式を算出する
ことで、発振しないための安定条件は、 RG<(1+TL /T)・Zac となる。ここで、Tはセンサの時定数、TL はLPFの
時定数、RGは印加電圧線の傾きである。
件が拡がり、発振防止がより確かになる。なお、安定条
件の算出には他の安定判別法(ナイキスト等)によって
行った方がより狭義の判別が可能となる。LPFを入れ
ることにより、センサ素子のV−I特性の直流素子抵抗
Riに平行な印加電圧線を設定することが可能となり、
ガス濃度の誤検出が防止できる。
回路による電流信号に応じた印加電圧の変化速度を遅延
させる手段として、前記印加電圧制御回路を構成するオ
ペアンプのスルーレートを遅くさせる。例えば当該オペ
アンプのスルーレートを、同制御回路の印加電圧の単位
時間当たりに得られる抵抗値がセンサ素子の有する交流
インピーダンスよりも小となるまで遅くさせる。
圧制御回路及びガス濃度センサを含むフィードバック回
路の全利得を常に「1」以下にする。この場合にも、印
加電圧の発振を防止してガス濃度を精度良く検出するた
めの好適なガス濃度検出装置が提供できる。
サへの印加電圧を決定するためのV−I座標上の印加電
圧線の傾きを、センサ活性状態でのガス濃度センサの直
流素子抵抗にて規定される傾きに一致させるようにして
いる。上述の通り印加電圧の変化速度を遅延させ(請求
項3)、或いはフィードバック回路の全利得を「1」以
下にし(請求項7)、且つ印加電圧線の傾きを直流素子
抵抗にて規定される傾きに一致させることで、例えば内
燃機関のリーン燃焼を実施するための空燃比制御システ
ムに適用されて広域な空燃比検出範囲が要求される場合
(請求項9の場合)にも、当該要求される検出範囲の全
域で良好なる空燃比検出が実現できる。
ンサへの印加電圧を決定するためのV−I座標上の印加
電圧線の傾きを複数設定し、それら傾きの異なる複数の
印加電圧線をセンサ素子の温度に応じて択一的又は連続
的に使用する。センサ素子温が変化すると、正確な限界
電流が検出できる電圧領域(図3の限界電流検出域)が
変化する。しかしながら、その時々のセンサ素子温に適
した印加電圧線を複数の印加電圧線から選択すること
で、ガス濃度の誤検出が未然に防止できる。
発明を空燃比検出装置に具体化した第1の実施の形態を
図面に従って説明する。本実施の形態における空燃比検
出装置は、自動車に搭載される電子制御ガソリン噴射エ
ンジンに適用されるものであって、同エンジンの空燃比
制御システムにおいては空燃比検出装置による検出結果
に基づいてエンジンへの燃料噴射量を所望の空燃比(A
/F)に制御する。本実施の形態では、アナログ回路に
て空燃比検出装置を構成し、同アナログ回路により限界
電流式のA/Fセンサに対する印加電圧を制御すると共
に、空燃比情報や素子抵抗情報を取得する。
装置の概要を示す構成図である。図1において、A/F
センサ10は、固体電解質を有するセンサ素子部10a
(図2参照)を備え、エンジンから排出される排ガス中
の酸素濃度を検出する。すなわち、A/Fセンサ10
は、センサ素子部10aへの電圧印加に伴い、排ガス中
の酸素濃度に応じた限界電流(素子電流)を出力する。
を用いて説明する。センサ素子部10aは大別して、固
体電解質11、ガス拡散抵抗層12、大気導入ダクト1
3及びヒータ14からなり、これら各部材を積層して構
成されている。また、各部材の周囲には保護層15が設
けられている。
ジルコニア製のシートであり、その上面(ガス拡散抵抗
層12側)には白金等からなる多孔質の計測電極16が
スクリーン印刷法等により形成されると共に、下面(大
気導入ダクト13側)には同じく白金等からなる多孔質
の大気側電極17がスクリーン印刷法等により形成され
ている。
ガスを導入するための多孔質シートからなるガス透過層
12aと、排ガスの透過を抑制するための緻密層からな
るガス遮蔽層12bとを有する。ガス透過層12a及び
ガス遮蔽層12bは何れも、アルミナ、スピネル、ジル
コニア等のセラミックスをシート成形法等により成形し
たものであるが、ポロシティの平均孔径及び気孔率の違
いによりガス透過率が相違するものとなっている。
導性セラミックスからなり、同ダクト13により大気室
18が形成されている。この大気導入ダクト13は大気
室18内の大気側電極17に大気を導入する役割をな
す。大気導入ダクト13の下面にはヒータ14が取り付
けられている。ヒータ14は、バッテリ電源からの通電
により発熱する発熱体14aと、それを覆う絶縁シート
14bとからなる。但し、図2の構成以外に、発熱体1
4aを固体電解質11に埋設したり、発熱体14aをガ
ス拡散抵抗層12に埋設したりする構成でもよい。
測電極16に達する排ガスは、ガス透過層12aの鉛直
方向(図の上下方向)からは侵入せず、ガス透過層12
aの側方から侵入する。すなわち、ガス透過層12aの
表面はガス遮蔽層12bに被われているため、排ガスは
図の鉛直方向からは侵入できず、その方向と直交する側
面方向から該透過層12aの内部に侵入する。かかる場
合、ガス透過層12aのガス拡散量は、同透過層12a
の左右方向の寸法(実際には、ガス透過層12aの側面
と計測電極16との距離)に依存するが、この寸法が容
易に且つ自在に設定できることから、ガス透過層12a
の孔径がばらついても均一で安定したセンサ出力が得ら
れるようになる。
ンサ素子部10aは理論空燃比点よりリーン領域では酸
素濃度に応じた限界電流を発生する。この場合、センサ
素子部10a(固体電解質11)は酸素濃度を直線的特
性にて検出し得るものであるが、センサ素子部10aを
活性化するには約600℃以上の高温が必要とされ、且
つ同センサ素子部10aの活性温度範囲が狭いため、エ
ンジンの排ガスのみによる加熱では活性状態を維持でき
ない。そのため、本実施の形態では、ヒータ14(発熱
体14a)の加熱制御によりセンサ素子部10aを活性
温度域で保持する。なお、理論空燃比よりもリッチ側の
領域では、未燃ガスである一酸化炭素(CO)等の濃度
が空燃比に対してほぼリニアに変化し、センサ素子部1
0aはCO等の濃度に応じた限界電流を発生する。
示す。図3において、素子電流Ip(限界電流)の増減
は空燃比の増減に対応し、空燃比がリーン側になるほど
素子電流Ipは増大し、空燃比がリッチ側になるほど素
子電流Ipは減少する。また、V軸に平行な直線部分
(限界電流検出域)よりも小さい電圧域は抵抗支配領域
であり、抵抗支配領域における一次直線部分の傾きはセ
ンサ素子部10a(固体電解質11)の直流素子抵抗R
iにより特定される。抵抗支配領域における直線部分の
傾きは素子温の変化に伴い変化し、例えば素子温が低下
すると、直流素子抵抗Riが増大して前記傾きが小さく
なる。また、直流素子抵抗Riに対して交流インピーダ
ンスZacは図示の通り規定される(Ri>Zac)。
1は、オペアンプ21aと抵抗21b,21cとからな
り、オペアンプ21aの非反転入力端子には基準電圧R
EF1が入力される。基準電圧REF1は、通常は空燃
比検出用の印加電圧にて調整され、例えば128ms毎
に一時的に素子抵抗検出用の印加電圧に切り替えられる
ようになっている。印加電圧制御回路21の出力は、ド
ライバ回路22を介してA/Fセンサ10の一方の端子
に印加される。
検出用抵抗24を介してオペアンプ23の出力端子が接
続される。オペアンプ23の非反転入力端子には基準電
圧REF2が入力される。なお、単電源で動作させるた
め基準電圧REF2により仮想GNDを作るようにして
いる。電流検出用抵抗24はA/Fセンサ10に流れる
素子電流を電圧値に変換して検出する。素子電流の電圧
変換値は、S/H(サンプルホールド)回路25並びに
P/H(ピークホールド)回路26に逐次入力される。
素子電流をサンプルし、所定のゲートオン期間内におい
てサンプル値を逐次更新して出力する。S/H回路25
の出力は、空燃比の検出値として例えばエンジン制御用
ECU(図示略)に対して出力される。そしてこの空燃
比検出値は、空燃比フィードバック制御等に用いられ
る。
応する所定のゲートオン期間内において素子抵抗検出時
の素子電流をピークホールドする。P/H回路26によ
るピークホールド値はS/H(サンプルホールド)回路
27に出力され、S/H回路27は逐次更新したサンプ
ル値を素子抵抗の検出値として例えばエンジン制御用E
CUに対して出力する。この素子抵抗検出値は、A/F
センサ10の活性判定、活性化制御、異常診断(ダイア
グ処理)等に用いられる。なお、ピークホールドされた
素子電流の検出値は、ゲートオフ毎にリセットされる。
素子電流(電圧変換値)は、バッファ28を介して印加
電圧制御回路21に帰還される。図1の装置では、空燃
比が変化してA/Fセンサ10に流れる電流値が変化す
ると、この電流値の変化に伴い印加電圧が変更されるこ
ととなる。それにより、常に適切な印加電圧がA/Fセ
ンサ10に印加される。
回路21の印加電圧(基準電圧REF1)がそれまでの
空燃比検出用の電圧から正負両側に一時的に変更され
る。この場合、A/Fセンサ10の周波数特性に従い、
素子抵抗検出時における印加電圧の周波数が1kHz以
上に設定される。但し、より安定した特性を得るために
は周波数を3kHz以上とすればよく、周波数を高くす
ることで、素子抵抗の検出期間、すなわち空燃比検出の
不可期間を短縮することが可能となる。
いては、センサ素子部10aの温度(素子温)が所定の
活性温度(例えば700℃)で維持されるよう、素子温
に対して図10の関係にある素子抵抗が目標値に対して
フィードバック制御される。素子抵抗(素子温)のフィ
ードバック制御は、例えば前記ヒータ14への通電デュ
ーティ比を制御することで実現される。
(電圧変換値)に応じて印加電圧制御回路21により印
加電圧を変化させる際、図1のフィードバック回路全体
の利得が「1」を超えると印加電圧が発振する。例えば
センサ活性状態(素子温=700℃)での直流素子抵抗
Riが「90Ω」であるとして、図4の如くその時の抵
抗支配領域の傾きに平行な印加電圧線Laを設定した場
合に印加電圧が発振する様子を以下に説明する。なお、
図4の印加電圧線Laによれば、大気検出時には「0.
552V」がA/Fセンサ10に印加され、ストイキ検
出時には「0.3V」がA/Fセンサ10に印加される
ようになっている。
圧REF2を3V(図のC点の電圧も同じく3V)、電
流検出用抵抗24の抵抗値を560Ω、大気検出時の素
子電流Ipを2.8mA、ストイキ検出時の素子電流I
pを0mAとする。
電圧は「3V+2.8mA×560Ω=4.568V」
となり、B点の電圧は「3V−0.552V=2.44
8V」となる。また、ストイキ検出時における図のA点
の電圧は「3V+0mA×560Ω=3V」となり、B
点の電圧は「2.7V=3V−0.3V」となる。
は、
抗21b,21cの抵抗値R1,R2の比(R1/R
2)にて規定される。
8の時に、ノイズが発生してA/Fセンサ10の交流特
性により印加電圧が変化する場合を考える。なお、直流
素子抵抗Riが90Ωの場合には、素子の交流インピー
ダンスZacが80Ωであるとする。
り印加電圧(図1のB点電圧)が「+0.1V」だけ急
激に変化すると、素子の交流インピーダンスZacと同
じ傾きの印加電圧線Lbにより素子電流Ipが1.25
mA(=0.1V/80Ω)だけ変化する。このとき、
A点電圧は0.7V(=1.25mA×560Ω)だけ
変化し、A点電圧の変化に伴い、B点電圧(センサ印加
電圧)が0.1125V(=0.7V×利得β)だけ変
化する。従って、ノイズ発生前と比較すると、センサ印
加電圧が「12.5mV」だけ増加し、これが繰り返さ
れることで印加電圧が発振する。
サ10及び電流検出用抵抗24で構成されるフィードバ
ック回路において、交流特性に基づくA/Fセンサ10
の利得は、
とが分かる。
域の傾き(直流素子抵抗Ri)と印加電圧線Laの傾き
とが一致する場合(図4参照)、ノイズの発生に伴い印
加電圧が発振するという現象が生ずる。
い印加電圧を変化させる場合、フィードバック回路の全
利得は、 β×(1/90)×560=1 となり、素子電流Ipに応じて印加電圧を変化させる際
には発振現象が生じないことが分かる。
印加電圧線Lb(交流インピーダンスZacと同じ傾
き)よりも傾きの大きな印加電圧線Lcを使い、それに
より、ノイズによる発振現象を抑制するようにしてい
る。
を例えば、
路の全利得は、 β×(1/80)×560=0.938 となる。つまり、全利得が「1」未満になることから、
ノイズ発生時にも印加電圧が発振しないことが分かる。
実際には、印加電圧制御回路21内の抵抗21b,21
cの抵抗値R1,R2を、R1=1kΩ、R2=7.5
kΩ程度とすることで、利得βを上記の通り調整する。
の利得)を「1/80」、電流検出用抵抗24の利得を
「560」とする本実施の形態の場合、フィードバック
回路の全利得を「1」未満とするには、利得βを、
路21による印加電圧の変化率がA/Fセンサ10の交
流特性に対応する変化率よりも小さくなり、センサ交流
特性に基づく印加電圧の発振現象が抑制される。
性)を得るべく、A/Fセンサ10は所定の活性温度域
で保持されるが、高速運転時や高負荷運転時には、排ガ
ス温度の上昇に伴いセンサ素子温が上昇し、素子抵抗
(交流インピーダンスZac)が低下する。この場合、
交流インピーダンスZacが低下すると、A/Fセンサ
10の利得が大きくなり、発振しやすくなる。そこで本
実施の形態では、排ガス温度の上昇など考慮して、交流
インピーダンスZacが最も低い条件、すなわち素子温
が最も高い条件にて印加電圧線の傾きを決定するように
している。
に示す効果が得られる。 (a)印加電圧制御回路21においてV−I座標上の印
加電圧線の傾きを、センサ活性状態での素子の交流イン
ピーダンスZacを基準として当該インピーダンスZa
cにて規定される傾きよりも大きくした。またこの場
合、印加電圧制御回路21やA/Fセンサ10を含むフ
ィードバック回路の全利得を「1」以下にするようにし
た。本構成によれば、例えば電源投入時に或いは外乱等
の発生時に印加電圧が急変しても、その印加電圧が印加
電圧制御回路21により増幅されて発振に至るという問
題が回避される。従って、印加電圧の発振を防止し、空
燃比を精度良く検出することができる。印加電圧の発振
が防止できることで、A/Fセンサ10に過大な印加電
圧が長時間加わり素子破壊を招くといった問題も解消さ
れる。
電圧の発振が抑制できる。マイコンを使わなくてよいこ
とから、印加電圧の変化時にテーリングが発生するとい
った不具合も解消される。また、素子抵抗検出時におい
て、マイコンの処理能力に応じて印加電圧の周波数が制
限されることはなく、高い周波数で印加電圧を切り換え
ることにより空燃比検出の不可期間が短縮できる。空燃
比検出の不可期間の短縮により、エンジン各気筒の空燃
比バラツキが解消される。この場合、高速なD/A,A
/D変換器やマイコン等が必要になることはなく、空燃
比検出装置としての高コスト化や大型化の問題が回避で
きる。
が可能な積層型A/Fセンサ(前記図2参照)を使って
空燃比検出装置を具体化した。そのため、センサ素子部
10aの暖機が早期に完了し、例えば前記図6の印加電
圧線Lcが使用可能になる状態に数秒程度で到達する。
この場合、複数の印加電圧線が必要になることはなく、
例えば前記図6の印加電圧線LcだけでA/Fセンサ1
0の印加電圧制御が可能になる。
形態を説明する。但し、以下の各実施の形態の構成にお
いて、上述した第1の実施の形態と同等であるものにつ
いては図面に同一の記号を付すと共にその説明を簡略化
する。そして、以下には第1の実施の形態との相違点を
中心に説明する。
態では、高速運転時や高負荷運転時にも印加電圧が発振
しないよう、交流インピーダンスZacが最も低い条件
(素子温が最も高い条件)にて印加電圧線の傾きを決定
したが、排ガス温度の低下などに伴いセンサ素子温が低
下すると、図10の関係に従い素子抵抗が増大する。こ
の場合、図7に示されるように印加電圧が限界電流検出
域(V軸に平行な直線部分)にかからなくなり、空燃比
の検出精度が悪化すると考えられる。図7では、素子電
流Ipが図のP1で検出されると空燃比が正確に検出で
きるのに対し、素子電流Ipが図のP2で検出されると
空燃比が誤検出される。
ように、前記高温状態を基準とする印加電圧線Lcに加
え、別の印加電圧線Ldを設定し、各印加電圧線Lc,
Ldをその時々の素子温情報に応じて択一的に使用す
る。
装置の概要を示す構成図である。印加電圧制御回路30
は例えば、(1)高温状態(素子温=800℃程度)で
の交流インピーダンスZacによる規定よりも傾きの大
きな印加電圧線Lc、(2)素子温低下状態(素子温=
600℃程度)での交流インピーダンスZacによる規
定よりも傾きの大きな印加電圧線Ld、の何れかを選択
し、その選択した印加電圧線を使って印加電圧を制御す
る。上記(1),(2)の切り替えは素子温情報に基づ
く印加電圧切替信号により行われる。
加電圧線Lcに合うように印加電圧制御回路30の利得
が決定され、Lc線に沿って印加電圧が制御されると共
に印加電圧の発振が抑制される。また、素子温低下時に
は印加電圧線Ldに合うように印加電圧制御回路30の
利得が決定され、Ld線に沿って印加電圧が制御される
と共に印加電圧の発振が抑制される。
の実施の形態の効果に加え、下記の効果が得られる。つ
まり、V−I座標上の印加電圧線の傾きを複数設定し、
それら傾きの異なる複数の印加電圧線をセンサ素子温に
応じて択一的に使用することで、センサ素子温が不用意
に低下した時にも空燃比を精度良く検出することができ
る。
うに、ストイキ近傍での一般的な空燃比制御が実施され
る場合、空燃比検出範囲は12〜18程度であればよい
のに対し、空燃比リーン領域でのリーンバーン制御が実
施される場合、空燃比検出範囲は30近傍まで拡張され
る。そのため、既述の通り抵抗支配領域の直線部分の傾
きよりも印加電圧線の傾きを大きくすると、印加電圧が
限界電流検出域にかからなくなり、空燃比の検出精度が
低下する。
上の抵抗支配領域の傾きと印加電圧線の傾きとを一致さ
せて常に印加電圧が限界電流検出域にかかるようにし、
且つ空燃比検出装置にLPF(ローパスフィルタ)を組
み込んで印加電圧の発振をなくすようにする。
出装置の概要を示す構成図である。図12において、電
流検出用抵抗24による素子電流の検出値は、バッファ
28を通してコンデンサ31aと抵抗31bとを用いた
1次のLPF31に入力され、同LPF31で高周波成
分が除去された後、バッファ29を介して前記印加電圧
制御回路21に帰還される。本実施の形態のLPF31
は1次のLPFであるが、例えば2次や3次など、他の
LPFでもよい。また、LPF31は印加電圧制御回路
21やA/Fセンサ10を含むフィードバック系の中に
あればよく、例えば印加電圧制御回路21の出力側に設
けても良い。
A/Fセンサ10は、図13(a)の等価回路で表すこ
とができる。図13(a)の等価回路において、Rgは
酸素イオンに対する固体電解質の粒子抵抗、RiとCi
はそれぞれ固体電解質の粒子の界面における粒子抵抗と
粒界容量、RfとCfはそれぞれ電極界面抵抗と電極界
面容量である。また、図13(a)は同図(b)のよう
に簡略化できる。これは、A/Fセンサ10に実際に印
加する電圧の立ち上がり時定数が数kHz〜数10kH
z程度であることから、前記図13(a)において電流
の殆どがRg−Ri−Cfの経路を通ることになるため
である。よって、図13(b)の等価回路は、同図
(c)のような単純なHPF(ハイパスフィルタ)のモ
デルで表現できる。
は図14(a)のような特性となるのに対し、LPF3
1の周波数特性は図14(b)のような特性となる。従
って、回路全体では図14(c)のような特性となり、
利得が「1」以下になる。これにより、印加電圧の発振
が防止できる。
が低下するので発振防止との兼ね合いから時定数を決め
る必要がある。また、A/Fセンサ10の最高温度でも
発振しないように、或いはセンサや部品のバラツキを考
慮して時定数を決める必要もある。本実施の形態では、
LPF31の時定数を10Hz程度とした。
置におけるフィードバック回路にLPF31を組み込
み、印加電圧制御回路21による印加電圧の変化速度を
遅延させるようにした。この場合、ノイズ等、瞬時の電
圧変化がLPF31にてなまされ、印加電圧が発振す
る、或いは空燃比の検出精度が低下するといった不具合
が解消される。
を、センサ活性状態でのA/Fセンサ10の直流素子抵
抗Riにて規定される傾きに一致させるようにした。こ
れにより、例えばリーン燃焼を実施する空燃比制御シス
テムに適用されて広域な空燃比検出範囲が要求される場
合にも、当該要求される検出範囲の全域で良好なる空燃
比検出が実現できる。
次の形態にて具体化できる。印加電圧制御回路とA/F
センサとを含むフィードバック回路の全利得を「1」以
下に規制する、或いは印加電圧制御回路による電流信号
に応じた印加電圧の変化速度を遅延させるための構成と
して、下記の構成を採用する。
より単位時間当たりに得られる抵抗値がセンサ素子部1
0aの有する交流インピーダンスZacよりも小である
ように、同印加電圧制御回路21による印加電圧の変化
速度を遅延させる。具体的には、図21(a)に示す通
りフィードバック系に遅延回路を入れる。これにより、
シャント抵抗(電流検出用抵抗24)により検出された
過渡の素子電流(交流電流分)が制限され、大きな電流
変化に対して印加電圧変化は小さいために印加電圧線は
一時的に立った状態となる。
圧の変化速度を遅延させる手段として、印加電圧制御回
路21を構成するオペアンプ21aのスルーレートを遅
くさせる。例えばオペアンプ21aのスルーレートを、
同制御回路21の印加電圧の単位時間当たりに得られる
抵抗値が交流インピーダンスZacよりも小となるまで
遅くさせる。
路を設ける。 (ニ)図12のLPF31に代えて図15(a)の回路
を設ける。図15(a)ではLPF31の抵抗31aの
代わりに定電流回路32を使うことで、同図(b)のよ
うに印加電圧が変化し(V1→V2)、それにより印加
電圧の変化速度が遅延される。上記(イ)〜(ニ)の何
れの場合にも、印加電圧の発振が抑制されて本発明の目
的が達せられる。
いて印加電圧を変化させる際、印加電圧制御回路21の
基準電圧REF1を正負両側に交流的に変化させたが、
オペアンプ23の基準電圧REF2を正負両側に交流的
に変化させる構成としても良い。
圧線を択一的に使用したが、この構成を変更する。例え
ばセンサ素子温(素子抵抗)に応じて印加電圧制御回路
のゲインを変更し、これにより印加電圧線の傾きを連続
的に可変に設定する。具体的には、図1の抵抗21cを
可変抵抗とし、この抵抗値をセンサ素子温(素子抵抗)
に応じて変更する。
/Fセンサが冷間状態から活性状態に至るまでにも印加
電圧が制御できるように、低温時用の印加電圧線を設定
する。この場合、低温時用の印加電圧線を含む複数の印
加電圧線を設定することで、如何なる温度域でも適正な
印加電圧制御が可能となる。
サを用いて空燃比検出装置を具体化したが、同センサを
コップ型A/Fセンサに変更してもよい。また本発明
は、A/Fセンサを用いた空燃比検出装置以外にも適用
できる。つまり、NOx,HC,CO等のガス濃度成分
が検出可能なガス濃度センサを用い、同センサによる検
出結果からガス濃度を検出するガス濃度検出装置にも適
用できる。当該他のガス濃度検出装置においても上記実
施の形態と同様の手法を用いることで、やはり印加電圧
の発振を抑制し、ガス濃度を精度良く検出することがで
きる。
要を示す構成図。
図。
概要を示す構成図。
の概要を示す構成図。
図。
構成を示す図。
示すタイムチャート。
す図。
式空燃比センサ)、10a…センサ素子部、11…固体
電解質、16…計測電極、17…大気側電極、21,3
0…印加電圧制御回路、21a…オペアンプ、31…L
PF(ローパスフィルタ)。
Claims (10)
- 【請求項1】固体電解質と該固体電解質の相対向する面
に設けられた電極とからなるセンサ素子を有し、前記電
極間に電圧を印加しこの電圧の印加に伴い被検出ガス中
の特定成分の濃度に応じた電流信号を出力するガス濃度
センサと、前記電流信号をフィードバックして同電流信
号に対応した印加電圧を制御する印加電圧制御回路とを
備えるガス濃度検出装置であって、 前記印加電圧制御回路による電流信号に応じた印加電圧
の変化率から得られる抵抗値を、前記センサ素子の有す
る交流インピーダンスよりも小さくすることを特徴とす
るガス濃度検出装置。 - 【請求項2】前記印加電圧制御回路においてガス濃度セ
ンサへの印加電圧を決定するためのV−I座標上の印加
電圧線の傾きを、センサ活性状態でのセンサ素子の交流
インピーダンスを基準として当該インピーダンスにて規
定される傾きよりも大きくする請求項1に記載のガス濃
度検出装置。 - 【請求項3】固体電解質と該固体電解質の相対向する面
に設けられた電極とからなるセンサ素子を有し、前記電
極間に電圧を印加しこの電圧の印加に伴い被検出ガス中
の特定成分の濃度に応じた電流信号を出力するガス濃度
センサと、前記電流信号をフィードバックして同電流信
号に対応した印加電圧を制御する印加電圧制御回路とを
備えるガス濃度検出装置であって、 前記印加電圧制御回路による電流信号に応じた印加電圧
の変化速度を遅延させることを特徴とするガス濃度検出
装置。 - 【請求項4】請求項3に記載のガス濃度検出装置におい
て、前記印加電圧制御回路の印加電圧により単位時間当
たりに得られる抵抗値が前記センサ素子の有する交流イ
ンピーダンスよりも小であるように、同印加電圧制御回
路による印加電圧の変化速度を遅延させるガス濃度検出
装置。 - 【請求項5】請求項3に記載のガス濃度検出装置におい
て、前記印加電圧制御回路による電流信号に応じた印加
電圧の変化速度を遅延させる手段として、ローパスフィ
ルタが設けられるガス濃度検出装置。 - 【請求項6】請求項3に記載のガス濃度検出装置におい
て、前記印加電圧制御回路による電流信号に応じた印加
電圧の変化速度を遅延させる手段として、前記印加電圧
制御回路を構成するオペアンプのスルーレートを遅くさ
せるガス濃度検出装置。 - 【請求項7】固体電解質と該固体電解質の相対向する面
に設けられた電極とからなるセンサ素子を有し、前記電
極間に電圧を印加しこの電圧の印加に伴い被検出ガス中
の特定成分の濃度に応じた電流信号を出力するガス濃度
センサと、前記電流信号をフィードバックして同電流信
号に対応した印加電圧を制御する印加電圧制御回路とを
備えるガス濃度検出装置であって、 前記印加電圧制御回路及びガス濃度センサを含むフィー
ドバック回路の全利得を常に「1」以下にすることを特
徴とするガス濃度検出装置。 - 【請求項8】請求項3〜請求項7のいずれかに記載のガ
ス濃度検出装置において、前記ガス濃度センサへの印加
電圧を決定するためのV−I座標上の印加電圧線の傾き
を、センサ活性状態でのガス濃度センサの直流素子抵抗
にて規定される傾きに一致させるガス濃度検出装置。 - 【請求項9】内燃機関のリーン燃焼を実施するための空
燃比制御システムに適用される請求項8に記載のガス濃
度検出装置。 - 【請求項10】前記ガス濃度センサへの印加電圧を決定
するためのV−I座標上の印加電圧線の傾きを複数設定
し、それら傾きの異なる複数の印加電圧線をセンサ素子
の温度に応じて択一的又は連続的に使用する請求項1〜
請求項9のいずれかに記載のガス濃度検出装置。
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