JP2000075246A - 投射型表示装置 - Google Patents

投射型表示装置

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JP2000075246A
JP2000075246A JP10259361A JP25936198A JP2000075246A JP 2000075246 A JP2000075246 A JP 2000075246A JP 10259361 A JP10259361 A JP 10259361A JP 25936198 A JP25936198 A JP 25936198A JP 2000075246 A JP2000075246 A JP 2000075246A
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JP
Japan
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light
polarization
beam splitter
color
polarized light
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Withdrawn
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JP10259361A
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English (en)
Inventor
Atsushi Sekine
淳 関根
Yuji Mabe
雄二 間辺
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴースト像の発生を防止して、明瞭な画像を
投影することができる投射型表示装置を提供すること。 【解決手段】 光源1から射出された光源光は、偏光変
換装置2によって偏光ビームスプリッタ3の偏光分離部
3Pに対してS方向の振動方向を有するS偏光に変換さ
れて、偏光ビームスプリッタ3に入射する。このような
偏光ビームスプリッタ3の入射面に入射したS偏光の一
部は、偏光ビームスプリッタ3の研削部やV溝部に入射
して散乱される。このような散乱光のうちの一部は、偏
光ビームスプリッタ3に入射し、偏光分離部3P等によ
って反射されるなどして、偏光ビームスプリッタ3を射
出する。この散乱光は、S偏光であって、偏光ビームス
プリッタ3の射出面と投射レンズ3との間に配置された
偏光板5に入射するが、この偏光板5はP偏光が透過す
るように光学軸が配置されているために、入射した散乱
光は、偏光板5によって吸収される。この結果、散乱光
が投射レンズ6に入射することを回避して、ゴースト像
の発生を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投射型表示装置に
関するものであり、より詳しくは、光源光を偏光装置に
て直線偏光に変換し、この偏光光を偏光ビームスプリッ
タを経由してライトバルブに入射・変調させて射出さ
せ、出射した変調光を偏光ビームスプリッタにて検光
し、検光光を投射レンズにて投射する投射型表示装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の投射型表示装置を開示したものと
して、例えば特許公開公報平3−236696号公報が
ある。
【0003】図9は、上記公報の第13図に記載された
投射型表示装置を説明する図である。図示の投射型表示
装置において、ランプ及び凹面鏡から構成される光源6
1から射出された光源光は、光軸上に配置されたB光反
射ダイクロイックミラー62とG光反射ダイクロイック
ミラー63とから構成される三色分解光学系によってR
光、G光及びB光に色分解される。色分解された各色光
は、それぞれの色光毎に配置された偏光ビームスプリッ
タ64R、64G、64Bに入射する。これらの偏光ピ
ームスプリッタに入射した各色光は、偏光ピームスプリ
ッタの偏光分離部を透過するP偏光と、偏光分離部にて
反射されるS偏光とに偏光分離される。各色光のP偏光
は、不要光として廃棄され、S偏光は、各偏光ビームス
プリッタの射出面近傍に配置された各色光用の反射型ラ
イトバルブ65R、65G、65Bに入射する。各ライ
トバルブに入射した光は、各色光に対応する色信号によ
って変調作用を受けて、変調光(P偏光)と非変調光
(S偏光)の混合光として反射・射出される。各反射光
は、各偏光ビームスプリッタに再度入射し、偏光分離部
を透過する変調光を投射光として取り出される(検光さ
れる)。各色光の検光光は、クロスダイクロイックプリ
ズム66にて色合成され、投射レンズ67にて図示を省
略するスクリーンに投射される。
【0004】さらに、上記の投射型表示装置のライトバ
ルブヘの照明を改良した装置として、例えば特許公開平
8−304739号公報や特許公開平7−225379
号公報に記載のように偏光装置を使用するものがある。
【0005】後者の投射型表示装置で用いられる偏光装
置は、これを経由させることにより、ランダムな偏光光
であった光源光を一方向振動の直線偏光に変換するもの
である。すなわち、前者の従来装置では、三色分解した
各色光を各色光毎に配置した偏光ビームスプリッタにて
偏光分離し、一方の偏光はライトバルブヘの照明光とし
て使用するが、他方の偏光は廃棄してしまう構成となっ
ていたために、高輝度のライトバルブ照明が達成できな
かったが、後者の従来装置では、この点を改良すること
によって廃棄する光を無くすことができることから、高
輝度の照明が達成でき、その結果、投射像の輝度が向上
するとされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の従来型
表示装置に上記の偏光装置を採用した後者の投射型表示
装置においては、ライトバルブヘの照明輝度が格段に向
上し、投射されるフルカラー像も輝度を確かに上げるこ
とができるが、投射するスクリーンの投射像の上下左右
の端部にゴースト像が強く投射されてしまうことがあっ
た。
【0007】上記のような反射型ライトバルブを使用す
る投射型表示装置において、このようなゴースト像を防
止する方法として、投射レンズと色合成プリズムとの間
に1/4波長位相板を配置することが知られている。こ
の方法は、投射レンズを構成する複数のレンズの一部の
表面において反射された光が、光軸を逆方向に進行して
ライトバルブに再度入射されて反射され、当該反射光が
再度投射レンズに入射して投射されてしまうことにより
発生するゴースト像を防止する方法である。
【0008】より詳しく説明すると、色合成プリズムを
出射した合成光は、1/4波長位相板を経由することに
より円偏光に変換されて投射レンズに入射してスクリー
ンに投射されるが、投射レンズへの入射光のうち投射レ
ンズによる一部反射光は、再度1/4波長位相板を逆行
することになる。位相板を逆行して出射した光は、投射
レンズに入射する前の色合成光と振動方向が90度変化
した偏光光に変換されてそのまま逆進し、ライトバルブ
前面に配置されている偏光ビームスプリッタによって偏
光分離される。つまり、投射レンズで一部反射された光
は、ライトバルブに入射することなく廃棄されることに
なり、ゴースト像としてスクリーンに投射されることは
ない。
【0009】しかし、上記のゴースト像は、上記の方
法、すなわち投射レンズと色合成プリズムとの間に1/
4波長位相板を配置しても除くことができなかった。つ
まり、その原因は、投射レンズ中のレンズの表面の反射
光によるゴースト像ではないものと考えられる。
【0010】本発明者は、研究の結果、上記ゴースト像
が偏光分離及び検光光学系として使用されている偏光ビ
ームスプリッタに起因することを見いだした。すなわ
ち、本発明者は、まず各色光用の偏光分離・検光用の偏
光ビームスプリッタをのサイズをより大きいものとする
実験を行った。そうすると、前述のゴースト像は少なく
なることが分かった。
【0011】しかし、偏光ビームスプリッタの大きさ
は、光学設計に基づき決定されるのものであって、この
寸法を大きくすることはコストの増加、装置の大型化を
招くこととなる。一方、上記偏光ビームスプリッタを光
学設計に不可欠な大きさにまで小さくしていくと、上記
のようなゴースト像が発生してしまう。
【0012】本発明は、このようなゴースト像の発生を
防止して、明瞭な画像を投影することができる投射型表
示装置を提供することをその目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の投射型表示装置は、光源からの光を単一成
分の第1偏光光に変換する変換装置と、第1偏光光と当
該第1偏光光と異なる成分の第2偏光光とを分離するこ
とができる偏光分離部材を有する偏光分離装置と、偏光
分離装置を経た第1偏光光である照明光が入射した場合
に、当該照明光を変調して出射させる変調装置と、変調
装置を出射して偏光分離装置に再度入射して偏光分離部
で検光された第2偏光光を投射する投射レンズと、偏光
分離装置の偏光分離部と投射レンズとの間に配置される
偏光装置とを備えることを特徴とする。
【0014】このように、偏光装置を偏光分離装置の偏
光分離部と投射レンズとの間に配置することにより、変
換装置からの第1偏光光が偏光分離装置のエッジ等で散
乱されることに起因して発生したゴースト光が投射レン
ズに入射することを防止できる。よって、ゴースト像の
ない明瞭な画像をスクリーンに投影することができる。
【0015】また、好ましい態様では、偏光分離装置を
経た照明光をR光、G光並びにB光に分解して変調装置
に出射するとともに当該変調装置を経てそれぞれ変調さ
れた各色光を合成して出射する色分解合成光学系をさら
に備え、偏光分離装置が、第1偏光光を照明光として分
離するとともに色分解合成光学系を出射した合成後の各
色光を検光する偏光分離面を偏光分離部として有する偏
光ビームスプリッタを含み、変調装置が、色分解光学系
から各色光が入射した場合に当該各色光をそれぞれ変調
して出射させる3つのライトバルブを含むことを特徴と
する。
【0016】このような投射型表示装置によれば、照明
光として分離された第1偏光光が色分解合成光学系を経
て各色光に分離され、3つのライトバルブでそれぞれ変
調されて出射した後、再度色分解合成光学系を経て合成
され、偏光分離部で検光される。ここで、偏光装置が偏
光分離部と投射レンズとの間に配置されるので、ゴース
ト像のないカラー画像を投影することができる。
【0017】また、好ましい態様では、変換装置を経た
照明光をR光、G光並びにB光に分解する色分解光学系
と、当該色分解光学系を出射し偏光分離装置及び変調装
置を経てそれぞれ変調された各色光を合成して出射する
合成光学系とをさらに備え、偏光分離装置が、第1偏光
光を各色光ごとに照明光として分離するとともに各色光
を当該各色光ごとに検光する偏光分離面を偏光分離部と
してそれぞれ有する3つの偏光ビームスプリッタを含
み、変調装置が、色分解光学系から各色光が入射した場
合に当該各色光をそれぞれ変調して出射させる3つのラ
イトバルブを含むことを特徴とする。
【0018】このような投射型表示装置によれば、照明
光として分離された第1偏光光が色分解光学系を経て各
色光に分離され、3つのライトバルブでそれぞれ変調さ
れて出射した後、偏光分離部で検光され、合成光学系を
経て合成される。ここで、偏光装置が偏光分離部と投射
レンズとの間に配置されるので、ゴースト像のないカラ
ー画像を投影することができる。
【0019】また、好ましい態様では、偏光装置が、偏
光ビームスプリッタの偏光分離面のそれぞれと合成光学
系との間に配置されることを特徴とする。
【0020】このような投射型表示装置によれば、偏光
ビームスプリッタで発生したゴースト光が合成光学系に
入射することを防止できる。
【0021】また、好ましい態様では、偏光装置が、合
成光学系の出射面と投射レンズとの間に配置されること
を特徴とする。
【0022】このような投射型表示装置によれば、偏光
ビームスプリッタで発生したゴースト光が合成光学系を
通過した場合であっても投影レンズに入射することを簡
易に防止できる。
【0023】また、好ましい態様では、偏光装置が、偏
光板であることを特徴とする。
【0024】このような投射型表示装置によれば、ゴー
スト光を簡易に除去できる。
【0025】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は、本発明
に係る第1実施形態の投射型表示装置の構造を説明する
図である。
【0026】この投射型表示装置は、ランプ及び凹面鏡
からなる光源1と、光源1を射出した光源光を第1偏光
(S偏光)たる照明光に変換する変換装置である偏光変
換装置2と、偏光分離部3Pを備える偏光ビームスプリ
ッタ3と、偏光ビームスプリッタ3の射出面近傍の光軸
上に配置された反射型の光変調装置であるライトバルブ
4と、偏光ビームスプリッタ3を透過して検光された第
2偏光(P偏光)たる変調光をスクリーン(図示を省
略)上に投射する投射レンズ6とを備える。そして、偏
光ビームスプリッタ3と投射レンズ6との間の光軸上に
は、ライトバルブ4で変調されて偏光ビームスプリッタ
3で検光されたP偏光を通過させるとともに、偏光ビー
ムスプリッタ3のエッジ部分等で反射されたS偏光が投
射レンズ6に入射することを阻止する偏光板5が配置さ
れている。
【0027】上記装置において、光源1を射出した光源
光は、偏光変換装置2に入射してS偏光に変換される。
偏光変換装置2によって形成されたS偏光は、偏光ビー
ムスプリッタ3に入射するが、偏光ビームスプリッタ3
の偏光分離部3PがP偏光の振動方向に対して反射する
S方向に配置されているために、偏光分離部3Pにて反
射されて、進行方向を直角に変えて進行し、偏光ビーム
スプリッタ3を射出する。偏光ビームスプリッタ3を射
出してライトバルブ4に入射したS偏光は、このライト
バルブ4への色信号によって選択された特定の選択領域
では、変調作用を受けて振動方向を90度変えたP偏光
に変換され、色信号によって選択されなかった非選択領
域では、入射したS偏光のままで反射・射出される。す
なわち、ライトバルブ4からの射出光は、変調光である
S偏光と非変調光であるP偏光との混合光として射出さ
れるのであり、この射出光は、偏光ビームスプリッタ3
に再度入射し、偏光分離部3Pによってこれを透過する
P偏光たる変調光と反射して廃棄されるS偏光たる非変
調光とに偏光分離、すなわち検光される。偏光ビームス
プリッタ3を透過して検光されたP偏光たる変調光は、
投射レンズ6に入射する前に、P偏光が透過するように
光学軸を配置した偏光板5を経て、投射レンズ6に入射
し、スクリーン上に投射される。
【0028】以上の動作は、光源光のうちの偏光ビーム
スプリッタ3に入射して偏光分離部3Pで反射された照
明光であってライトバルブ4に入射してライトバルブ4
で変調されて射出して投射される通常の投射光の説明で
あった。本実施形態では、偏光ビームスプリッタ3のエ
ッジ部等によって散乱された光に着目し、この散乱光に
よるゴースト像の発生を、偏光ビームスプリッタ3と投
射レンズ6との間に配置した偏光板5によって防止す
る。
【0029】図2は、図1の投射型表示装置に組み込ま
れる偏光分離用及び検光用の偏光ビームスプリッタ3の
斜視図である。
【0030】偏光ビームスプリッタ3は、略同一形状の
透明光学ガラス部材からなる直角二等辺三角形プリズム
3a、3bを接合したものであり、一方のプリズム3a
の底面に誘電体多層膜から構成される偏光分離膜を形成
するとともに、他方のプリズム3bの底面との間に光学
用の接着剤を介入させることにより、両プリズム3a、
3bを接着して一体化させている。この偏光ビームスプ
リッタ3は、両プリズム3a、3bの頂点に対応する線
に平行なAB方向に垂直な断面で正方形状を有し、その
1つの対角線に偏光分離膜である偏光分離部3Pと接着
剤層部とを有している。
【0031】図3(a)は、図2の偏光ビームスプリッ
タ3のC部分の拡大図であり、図3(b)は、偏光ビー
ムスプリッタ3のD部分の拡大図である。偏光ビームス
プリッタ3を構成する両プリズム3a、3bは、光学ガ
ラス部材を所定形状に研削後、表面を光学研磨すること
によって作製されるが、各プリズム3a、3bのエッジ
部では、ピリ(欠け)防止のためにエッジを削除する面
取りがしてある。この結果、偏光ビームスプリッタ3の
エッジ部は、すべて微少の平面研削部を有することにな
る。また、両プリズム3a、3bの接合面が露出する部
分では、エッジ研削部が内部に斜めに落ち込んで微小な
三角凹溝部(V溝部)が形成される。なお、一方のプリ
ズム3aの底面には誘電体膜が全面に形成されているわ
けではなく、その外周部は、誘電体膜が形成されていな
い領域を帯状に有している。このような誘電体膜非形成
部は、誘電体膜形成時にプリズム3aを当該非形成部を
使用して保持することによって形成されてしまうもので
ある。
【0032】ところで、偏光ビームスプリッタ3は、コ
スト低滅、投射装置の小型化等の要求から、光学設計上
大きさが必要最小限になるように決定、作製される。し
たがって、図1のような投写型露光装置において、光源
光は、光源1のランプや凹面鏡の製造誤差、偏光変換装
置2の製造誤差、各部材の取り付け誤差等によって、そ
の一部が偏光ビームスプリッタ3の研削部やV溝部に入
射し、散乱されてしまう。散乱された光源光の一部は、
偏光ビームスプリッタ3の投射レンズ6側に出射し、残
りの一部は、偏光ビームスプリッタ3に入射して偏光分
離部3Pで反射されて偏光ビームスプリッタ3の投射レ
ンズ6側に出射する。このような散乱光は、偏光板5が
なければ、ゴースト像として投射されてしまう。
【0033】図4は、偏光ビームスプリッタ3の研削部
やV溝部で生じる散乱光の光路を概念的に説明する図で
ある。例えば、光線L1は、偏光ビームスプリッタ3の
V溝部で散乱されて、偏光ビームスプリッタ3から投射
レンズ6側にゴースト光として出射する。また、光線L
2は、偏光ビームスプリッタ3のV溝部で散乱されて、
偏光ビームスプリッタ3の側面及び偏光分離部3Pで反
射された後、偏光ビームスプリッタ3から投射レンズ6
側にゴースト光として出射する。このような、ゴースト
光によるゴースト像の発生を防止するため、この投写型
露光装置では、偏光ビームスプリッタ3と投射レンズ6
との間に偏光板5を配置している。
【0034】以下、偏光板5の働きについて説明する。
光源1から射出された光源光は、図1に示す偏光変換装
置2によって偏光ビームスプリッタ3の偏光分離部3P
に対してS方向の振動方向を有するS偏光に変換され
て、偏光ビームスプリッタ3に入射する。このような偏
光ビームスプリッタ3の入射面に入射したS偏光のうち
の一部は、前述のように偏光ビームスプリッタ3の研削
部やV溝部に入射して散乱される。このような散乱光の
うちの一部は、偏光ビームスプリッタ3に入射し、偏光
分離部3P等によって反射されるなどして、偏光ビーム
スプリッタ3を射出する。この散乱光は、S偏光であっ
て、偏光ビームスプリッタ3の射出面と投射レンズ3と
の間に配置された偏光板5に入射するが、この偏光板5
はP偏光が透過するように光学軸が配置されているため
に、入射した散乱光は、偏光板5によって吸収される。
この結果、散乱光が投射レンズ6に入射することを回避
して、ゴースト像の発生を防止できる。
【0035】(第2実施形態)図5は、第2実施形態の
投射型表示装置の構造を説明する図である。白色ランプ
及び凹面鏡から構成される光源11を射出した平行光束
は、第1レンズ板22と、第2レンズ板23と、1/2
波長位相板25を取り付けた偏光ビームスプリッタプリ
ズムアレイ24とからなる偏光変換装置2に入射する。
この偏光変換装置2に入射した平行光束は、まず複数の
レンズ素子22a(例えば4×5個)をマトリクス状に
配列した第1レンズ板22に入射し、この第1レンズ板
22を構成するレンズ素子22aの外形によって決定さ
れる開口によってレンズ素子22aの数だけに分割され
る。なお、第1レンズ板22を構成する各レンズ素子2
2aの外形は、すぺて同一形状であって、且つ被照明体
であるところのライトバルブ41R、41G、41B
(後述)と相似形となっている。
【0036】第1レンズ板22を構成する各レンズ素子
22aの焦点位置には、各レンズ素子22aのそれぞれ
と相対する位置に各レンズ素子23aを配列した第2レ
ンズ板23を配置する。第1レンズ板22と第2レンズ
板23とを上述のような配置とすることにより、第1レ
ンズ板22のレンズ素子22aのそれぞれに入射した平
行光束は、第2レンズ板23のレンズ素子23aの中央
部に集光してレンズ素子23a上に輝点を形成する。
【0037】第2レンズ板23のレンズ素子23aの輝
点から射出した光は、第2レンズ板23の射出面近傍に
配置した偏光ビームスプリッタプリズムアレイ24に入
射する。なお、この偏光ビームスプリッタプリズムアレ
イ24を構成する偏光ビームスプリッタ24a、24b
は、第2レンズ板23のレンズ素子23aの幅の1/2
の幅を有しており、本実施形態の場合、偏光ビームスプ
リッタ24aをレンズ素子23aの中央部側にそれぞれ
配置し、偏光ビームスプリッタ24bをレンズ素子23
aの境界部側にそれぞれ配置する。したがって、レンズ
素子23a上の輝点から射出された光は、偏光ビームス
プリッタ24aに入射して偏光ビームスプリッタ24a
の偏光分離部を透過するP偏光と、偏光分離部で反射さ
れて隣接する偏光ビームスプリッタ24bに入射してこ
の隣接偏光ビームスプリッタ24bの偏光分離部で反射
されて射出するS偏光とに偏光分離される。
【0038】なお、偏光ビームスプリッタ24aを透過
するP偏光は、偏光ビームスプリッタ24aの射出面に
配置された1/2波長位相板25によってS偏光に変換
される。この結果、光源光は、偏光変換装置2を通過す
ることにより、全てS偏光に変換されることになる。
【0039】偏光変換装置2によって形成されたS偏光
は、偏光ビームスプリッタ3に入射する。この偏光ビー
ムスプリッタ3の偏光分離部3PはS偏光に対して反射
するS方向に配置されているため、偏光ビームスプリッ
タ3に入射したS偏光は、偏光分離部3Pによって反射
されて射出し、色分解合成光学系を構成するいわゆるフ
ィリップス型プリズム7に入射する。
【0040】フィリップス型プリズム7は、第1プリズ
ム71、第2プリズム72及び第3プリズム73から構
成されており、第1プリズム71と第2プリズム72と
の間には空隙を有している。さらに、第1プリズム71
の空隙を構成する面には、B光反射ダイクロイック膜7
0Bが、第2プリズム72と第3プリズム73の接合面
にはR光反射ダイクロイック膜70Rが形成されてい
る。
【0041】上記フィリップス型プリズム7の第1プリ
ズム71に入射したS偏光の白色光のうちのB光は、ダ
イクロイック膜70Bによって反射されて第1プリズム
中を進行し、第1プリズム71の入射面にて全反射を受
けて進行し、第1プリズム71から射出して、この射出
面近傍に配置されたB光用ライトバルブ41BをS偏光
にて照明する。第1プリズム71を透過して進行するR
光及びG光の混合光は、第2プリズム72に入射して進
行し、第2プリズム72と第3プリズム73との接合面
に設けたR光反射ダイクロイック膜70Rで反射されて
進行するR光と、そのまま透過して第3プリズム73中
に進行するG光とに色分離される。前者のR光は、第2
プリズム72中を進行して、第1プリズム71との空隙
を構成する面にて全反射を受けさらに進行して射出し、
R光用ライトバルブ41Rを照明する。後者のG光は、
そのまま第3プリズム73を進行して第3プリズム73
を射出し、G光用ライトバルブ41Gを照明する。
【0042】各色光用ライトバルブ41R、41G、4
1Bに入射した各色光は、各ライトバルブ41R、41
G、41Bに入力される色信号によって変調作用を受
け、変調光たるP偏光と非変調光たるS偏光との混合光
としてそれぞれ反射・射出される。
【0043】各色光用のライトバルブ41R、41G、
41Bを射出した光は、それぞれ入射光軸と同一の光軸
上を反対方向に進行してフィリップス型プリズム7に再
入射し、第1プリズム71の入射面から合成光として射
出される。
【0044】フィリップス型プリズム7によって色合成
され射出された光は、偏光ビームスプリッタ3に入射す
る。この合成光のうち、変調光のみは偏光ビームスプリ
ッタ3の偏光分離部3Pの透過光として検光され、非変
調光は反射光として廃棄される。検光光は、P偏光が透
過するように光学軸を調整して配置された偏光板50を
経て投射レンズ6に入射し、図示しないスクリーン上に
フルカラー画像を投射する。
【0045】偏光ビームスプリッタ3は、偏光分離光学
系と検光光学系を兼用するわけであるが、前述のよう
に、直角二等辺三角柱プリズム部材を偏光分離部を挟み
こんで接着剤にて固着形成したものであって、そのプリ
ズムのエッジ部はすぺて微少量研削によりカットされて
いる。このカット部分によって光源光であってS偏光に
変換された光が散乱される。この散乱光のうち、直接偏
光ビームスプリッタ3を通過、射出されて偏光板50に
入射したS偏光は、偏光板50によって吸収され、投射
レンズ6に入射することはない。また、前述のカット部
によって散乱されて偏光ビームスプリッタ3中を進行す
るS偏光は、偏光分離部3Pで反射されて射出し、偏光
板50に入射しここで同様に吸収される。
【0046】以上の様に、偏光ビームスプリッタ3に入
射する光源光であって、偏光ビームスプリッタ3のプリ
ズム加工によって形成されるエッジ部、V溝部等によっ
て散乱される光は、投射型表示装置の偏光ビームスプリ
ッタ3の検光光の射出面側に配置した偏光板50によっ
て吸収されることになり、投射レンズ6中に入射するこ
とがなく、ゴースト像を投射することもない。
【0047】(第3実施形態)図6は、第3実施形態の
投射型表示装置の構造を説明する図である。第3実施形
態の装置は、第1実施形態の装置を変形したものであ
り、同一部分には同一の符号を付して重複説明を省略す
る。第3実施形態の装置は、各色光用のライトバルブ4
1R、41G、41Bの照明光がP偏光であり、投射変
調光がS偏光となっている点で第1実施形態の装置と異
なる。
【0048】具体的に説明すると、この第2実施形態の
投射型表示装置は、第1実施形態の装置と比較して、偏
光変換装置102がP偏光を射出するように構成される
こと、偏光ビームスプリッタ3に対してP偏光が射出さ
れる様に入射させること、変調光がS偏光となるためS
偏光を検光光として取り出す構成とすること、及び本発
明に係る偏光板50をP偏光を吸収するように配置する
ことが異なる。
【0049】光源11から射出したランダムな偏光光で
ある光源光は、偏光変換装置102に入射する。この偏
光変換装置102に入射した光源光は、第1レンズ板2
2に入射し、第1レンズ板22を構成するレンズ素子2
2aによって分割される。分割された光源光は、対応す
る第2レンズ板23のレンズ素子23aに集光され輝点
を形成する。これらの輝点から射出した光は、偏光ビー
ムスプリッタプリズムアレイ24に入射し、偏光ビーム
スプリッタ24aの偏光分離部を透過するP偏光と、隣
接する偏光ビームスプリッタ24bに入射して、偏光ビ
ームスプリッタ24bの偏光分離部によって反射されて
射出するS偏光とに偏光分離される。偏光ビームスプリ
ッタ24bのS偏光射出面には、1/2波長位相板25
が配置してあって、入射したS偏光はP偏光に変換され
る。このように、1/2波長位相板25を第1実施形態
と異なる位置に配置することにより、偏光変換装置10
2からP偏光を出射させることができる。
【0050】偏光変換装置102を射出したP偏光は、
偏光ビームスプリッタ3に入射する。入射したP偏光
は、偏光ビームスプリッタ3の偏光分離部3Pの配置に
対しP方向に振動しているためにそのまま透過し、フィ
リップス型プリズム7に入射する。フィリップス型プリ
ズム7で色分解された各色光は、それぞれライトバルブ
41R、41G、41Bを照明する。各ライトバルブ4
1R、41G、41BからのS偏光を含む変調光は、逆
進し、フィリップス型プリズム7で色合成されてこれか
ら射出する。フィリップス型プリズム7を射出した合成
光は、偏光ビームスプリッタ3に入射して、変調光(S
偏光)のみが偏光分離部3Pによって反射、検光され
る。この検光光は、偏光ビームスプリッタ3の射出面と
投射レンズ6との間に配置した偏光板50に入射する
が、この偏光板50はS偏光に対してこれを透過させる
ように光学軸を配置しているために、検光された変調光
はそのまま透過し、投射レンズ6に入射して、フルカラ
ー像としてスクリーン上に投射されることになる。
【0051】一方、光源光であって、偏光変換装置10
2によってP偏光に変換された光のうち、偏光ビームズ
プリッタ3に入射し、この偏光ビームスプリッタ3を構
成するプリズムのエッジ部等によって散乱された光の一
部は、そのまま偏光ビームスプリッタ3を射出し、或い
は偏光ビームスプリッ3タ中を進行して偏光分離部3P
を透過して射出して、偏光板50に吸収されることか
ら、投射レンズ6には入射せず、ゴースト像として投射
されることもない。
【0052】なお、以上の第2及び第3実施形態におい
て、色分解合成光学系としていわゆるフィリップスタイ
プの合成プリズムを使用したが、色分解合成光学系は、
このタイプのプリズムに限定されるものではない。例え
ば、色分解色合成光学系としてフィリップス型プリズム
7の代わりにクロスダイクロイックプリズムを使用する
ことができる。
【0053】(第4実施形態)図7は、第4実施形態の
投射型表示装置の構造を説明する図である。第3実施形
態の装置では、一つの偏光ビームスプリッタを用いて合
成光から変調光を検光するのではなく、各色光毎に検光
用の偏光ビームスプリッタを配置する。
【0054】光源11から射出した光源光は、平行光束
でランダム偏光であり、第2実施形態と同様の偏光変換
装置2を経由してS偏光に変換される。
【0055】偏光変換装置2によってS偏光に変換され
た光源光は、光軸上に配置されたB光の透過特性と、G
光及びR光反射の特性とを有するダイクロイックミラー
81に入射し、透過するB光と反射するG光及びR光の
合成光とに色分解される。後者のR光及びG光の合成光
は、B光と直交する方向に進行して光軸上にダイクロイ
ックミラー81と平行に配置されたG光反射特性を有す
るダイクロイックミラー82に入射し、反射されて直交
方向に進行するG光と、透過して直進するR光とに色分
解される。以上の説明から明らかなように、ダイクロイ
ックミラー81、82は、光源光をR光、G光及びB光
に色分解する色分解光学系を構成する。
【0056】色分解されたB光、G光及びR光は、各色
光毎に配置された偏光ビームスプリッタ35B、35G
及び35Rにそれぞれ入射する。これら偏光ビームスプ
リッタ35B、35G及び35Rの偏光分離部は、入射
するS偏光にたいして反射するようにS方向に配置され
ており、入射した各色のS偏光は、それぞれの偏光分離
部で反射されて各偏光ビームスプリッタ35B、35G
及び35Rをそれぞれ射出する。
【0057】各偏光ビームスプリッタ35B、35G及
び35Rを射出した各色のS偏光は、射出面近傍に配置
した反射型ライトバルブ45B、45G及び45Rに入
射する。ライトバルブ45B、45G及び45Rに入射
したS偏光は、各ライトバルブ45B、45G及び45
Rに入力される色信号によって変調作用を受ける。各ラ
イトバルブ45B、45G及び45Rによる変調光は、
P偏光となり、非変調光たるS偏光とともに反射射出さ
れ、再度偏光ビームスプリッタ35B、35G及び35
Rに前述の射出面から逆方向に入射する。偏光ビームス
プリッタ35B、35G及び35Rに入射した光のう
ち、変調光たるP偏光は、それぞれの偏光分離部を透過
して検光され、各偏光ビームスプリッタを透過射出す
る。偏光ビームスプリッタ35B、35G及び35Rを
射出した変調光たるP偏光は、それぞれの射出面上に配
置した偏光板55B、55G及び55Rに入射する。こ
こで、各偏光板55B、55G及び55Rは、光学軸が
S偏光を吸収し、P偏光を透過するように配置されてい
るので、各色のP偏光は、各偏光板55B、55G及び
55Rをそのまま透過する。各偏光板55B、55G及
び55Rを射出した各色光のうち、偏光板55Bを出射
したB光は、光軸上に配置されたB光反射ダイクロイッ
クミラー86に入射し、ここで反射されて光軸を直角に
変えて進行する。また、偏光板55Gを射出したG光
は、ダイクロイックミラー86と平行に光軸上に配置し
たG光反射ダイクロイックミラー87に入射し、ここで
反射されて光軸を直角に換えて進行し、さらにダイクロ
イックミラー86に入射し、これを透過してB光と合成
される。偏光板55Rを射出したR光は、ダイクロイッ
クミラー87、86に入射し、これらを透過して進行
し、G光及びB光と色合成される。以上の説明から明ら
かなように、ダイクロイックミラー86、87は、色合
成光学系を構成する。
【0058】ダイクロイックミラー86、87からなる
色合成光学系によって形成された合成光は、投射レンズ
6に入射し、図示しないスクリーン上にフルカラー像と
して投射される。
【0059】一方、光源光であって、偏光変換装置2に
よってS偏光に変換されてダイクロイックミラー81、
82によって色分解された各光光のうち、各偏光ビーム
スプリッタ35R、35G及び35Bに入射し、これら
の偏光ビームスプリッタ35R、35G及び35Bを構
成するプリズムのエッジ部等によって散乱された各色光
は、そのまま偏光ビームスプリッタ35R、35G及び
35Bを射出し、或いは偏光ビームスプリッタ35R、
35G及び35B中を進行して偏光分離部を透過して射
出する。このような各色の散乱光は、偏光ビームスプリ
ッタ35R、35G及び35Bの出射面近傍に配置され
た偏光板55B、55G及び55Rによって吸収される
ことから、投射レンズ6にゴースト光が入射せず、これ
がゴースト像として投射されることもない。
【0060】(第5実施形態)図8は、第5実施形態の
投射型表示装置の構造を説明する図である。第5実施形
態の投射型表示装置では、光源11から射出された光源
光は、略平行光束でランダム偏光であり、第2実施形態
と同様の偏光変換装置2を経由してS偏光に変換され
る。
【0061】偏光変換装置2によってS偏光に変換され
た光源光は、B光反射特性を有するダイクロイックミラ
ー94aと、R光及びG光反射特性を有するダイクロイ
ックミラー94bとを互いにX型に配置することによっ
て形成されたクロスダイクロイックミラー94に入射
し、入射光軸に対して直角な方向に進行するB光と、B
光の反対方向に進行するG光及びR光の混合光とに色分
解される。
【0062】クロスダイクロイックミラー94によって
色分解されたB光は、進行して折り曲げミラー95に入
射して光軸を直角に変えて進行し、B光用の偏光ビーム
スプリッタ35Bに入射する。また、色分解されたR光
及びB光の混合光は、折り曲げミラー96によって光軸
を直角に変えて進行し、光軸上に配置されたG光反射ダ
イクロイックミラー98に入射し、そのまま透過するR
光と、反射して光軸を直角に変えて進行するG光とに色
分解される。ダイクロイックミラー98によって色分解
されたR光及びG光は、それぞれ偏光ビームスプリッタ
35R、35Gに入射される。
【0063】なお、なお、クロスダイクロイックミラー
94、折り曲げミラー95、96、G光反射ダイクロイ
ックミラー98は、色分解光学系を構成する。
【0064】各偏光ビームスプリッタ35B、35G及
び35Rの偏光分離部は、入射する各色のS偏光に対し
て反射するような配置となっているため、これらにそれ
ぞれ入射したB光、G光及びR光は、各偏光ビームスプ
リッタ35B、35G及び35Rの偏光分離部によって
反射されて、偏光ビームスプリッタ35B、35G及び
35Rを射出する。この射出面近傍には、各色光用の反
射型ライトバルブ45B、45G及び45Rが配置され
ており、ライトバルブ45B、45G及び45Rに入射
した各色のS偏光は、変調光(P偏光)と非変調光(S
偏光)の混合光として反射射出される。
【0065】ライトバルブ45B、45G及び45Rか
らの変調光及び非変調光は、再度各偏光ビームスプリッ
タ35B、35G及び35Rに入射する。各偏光ビーム
スプリッタ35B、35G及び35Rは、それぞれの偏
光分離部を透過する光を変調光(P偏光)として検光す
る。各色の検光光は、色合成光学系を構成するクロスダ
イクロイックプリズム99に各異なる入射面から入射
し、内部にX型に配置されたB光反射ダイクロイック層
99Bと、R光反射ダイクロイック層99Rとによって
色合成が達成される。この結果、クロスダイクロイック
プリズム99の射出面からは、B光、G光及びR光の合
成光が射出される。クロスダイクロイックプリズム99
の射出面には、偏光板56が配置されている。この偏光
板56は、P偏光を透過させS偏光を吸収するように光
学軸が設定されており、クロスダイクロイックプリズム
99を出射した合成光は、P偏光であるのでそのまま透
過し、投射レンズ6に入射して、フルカラー像として図
示しないスクリーン上に投射される。
【0066】一方、光源光であって、偏光変換装置2に
よってS偏光に変換され色分解された各光光のうち、各
偏光ビームスプリッタ35R、35G及び35Bに入射
し、これらの偏光ビームスプリッタ35R、35G及び
35Bを構成するプリズムのエッジ部等によって散乱さ
れた各色光は、そのまま偏光ビームスプリッタ35R、
35G及び35Bを射出し、或いは偏光ビームスプリッ
タ35R、35G及び35B中を進行して偏光分離部で
反射されて射出する。このような各色の散乱光は、偏光
ビームスプリッタ35R、35G及び35Bの出射面に
配置されたクロスダイクロイックプリズム99によって
吸収されることから、投射レンズ6にゴースト光が入射
せず、これがゴースト像として投射されることもない。
【0067】なお、本実施形態の変形として、各偏光ビ
ームスプリッタ35R、35G及び35Bとクロスダイ
クロイックプリズム99との間の各色光の路中に1/2
波長位相板を配置し、クロスダイクロイックプリズム9
9ヘの入射光をS偏光に変換して使用することが考えら
れる。この場合には、クロスダイクロイックプリズム9
9の射出面に配置する偏光板56は、P偏光を吸収し、
S偏光を透過するように設定配置する。クロスダイクロ
イックプリズム99のダイクロイック膜がP偏光に対し
てよりもS偏光の方が反射率が高いことを考慮し、投射
光のより輝度向上を達成するためである。
【0068】以上、実施形態に即してこの発明を説明し
たが、この発明は上記実施形態に限定されるものではな
い。例えば、偏光変換装置2として、いずれの実施形態
でも第1レンズ板と、第2レンズ板と、偏光ビームスプ
リッタプリズムアレイと、所定箇所に配置した1/2波
長位相板とからなるものを採用したが、この方式に限定
されることはない。
【0069】さらに、本発明の重要な構成部材であると
ころの偏光装置として、上記実施形態では偏光板5、5
0、55、56を使用したが、本発明はこれに限定され
るものではない。偏光ビームスプリッタ3、35R、3
5G及び35Bヘ入射してエッジ部等で生じた散乱光を
吸収等の手段によってカットすればよいわけで、偏光板
5、50、55、56の代わりに例えば偏光ビースプリ
ッタを配置することができる。
【0070】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の投射型表示装置によれば、偏光装置を偏光分離装置の
偏光分離部と投射レンズとの間に配置しているので、変
換装置からの第1偏光光が偏光分離装置のエッジ等で散
乱されることに起因して発生したゴースト光が投射レン
ズに入射することを防止でき、ゴースト像のない明瞭な
画像をスクリーンに投影することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の投射型表示装置を説明
する構成図である。
【図2】偏光ビームスプリッタによる散乱光発生を説明
するための斜視図である。
【図3】(a)、(b)は、偏光ビームスプリッタによ
る散乱光発生を説明するための部分拡大図である。
【図4】偏光ビームスプリッタによって発生した散乱光
のみを吸収する方法を説明する図である。
【図5】第2実施形態の投射型表示装置を説明する構成
図である。
【図6】第3実施形態の投射型表示装置を説明する構成
図である。
【図7】第4実施形態の投射型表示装置を説明する構成
図である。
【図8】第5実施形態の投射型表示装置を説明する構成
図である。
【図9】従来例の投射型表示装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1 光源 2 偏光変換装置 3 ビームスプリッタ 35R,35G,35B 偏光ビームスプリッタ 3P 偏光分離部 4 ライトバルブ 5,50,55,56 偏光板 6 投射レンズ 7 フィリップス型プリズム 11 光源 32R,32G,32B ライトバルブ 35B,35G,35R 偏光ビームスプリッタ 41B,41G,41R ライトバルブ 45B,45G,45R ライトバルブ 50 偏光板 55B,55G,55R 偏光板 56 偏光板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 21/00 G03B 21/00 D 5G435 33/12 33/12 G09F 9/00 360 G09F 9/00 360D Fターム(参考) 2H042 CA08 CA10 CA14 CA15 CA16 CA17 2H049 BA02 BA06 BA43 BB51 BB61 BC22 2H088 EA14 EA15 EA16 HA13 HA15 HA18 HA20 HA24 MA04 2H091 FA05X FA08X FA10X FA11X FA26X FA26Z FA41X LA15 LA18 MA07 2H099 AA12 BA09 CA01 CA11 DA01 5G435 AA00 BB12 BB17 CC12 DD02 DD05 FF05 GG01 GG02 GG03 GG04 GG08 GG28

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を単一成分の第1偏光光に
    変換する変換装置と、 前記第1偏光光と当該第1偏光光と異なる成分の第2偏
    光光とを分離することができる偏光分離部材を有する偏
    光分離装置と、 前記偏光分離装置を経た前記第1偏光光である照明光が
    入射した場合に、当該照明光を変調して出射させる変調
    装置と、 前記変調装置を出射して前記偏光分離装置に再度入射し
    て前記偏光分離部で検光された前記第2偏光光を投射す
    る投射レンズと、 前記偏光分離装置の前記偏光分離部と前記投射レンズと
    の間に配置される偏光装置とを備えることを特徴とする
    投射型表示装置。
  2. 【請求項2】 前記偏光分離装置を経た前記照明光をR
    光、G光並びにB光に分解して前記変調装置に出射する
    とともに当該変調装置を経てそれぞれ変調された各色光
    を合成して出射する色分解合成光学系をさらに備え、前
    記偏光分離装置は、前記第1偏光光を照明光として分離
    するとともに前記色分解合成光学系を出射した合成後の
    前記各色光を検光する偏光分離面を前記偏光分離部とし
    て有する偏光ビームスプリッタを含み、前記変調装置
    は、前記色分解光学系から前記各色光が入射した場合に
    当該各色光をそれぞれ変調して出射させる3つのライト
    バルブを含むことを特徴とする請求項1記載の投射型表
    示装置。
  3. 【請求項3】 前記変換装置を経た前記照明光をR光、
    G光並びにB光に分解する色分解光学系と、当該色分解
    光学系を出射し前記偏光分離装置及び前記変調装置を経
    てそれぞれ変調された各色光を合成して出射する合成光
    学系とをさらに備え、前記偏光分離装置は、前記第1偏
    光光を前記各色光ごとに照明光として分離するとともに
    前記各色光を当該各色光ごとに検光する偏光分離面を前
    記偏光分離部としてそれぞれ有する3つの偏光ビームス
    プリッタを含み、前記変調装置は、前記色分解光学系か
    ら前記各色光が入射した場合に当該各色光をそれぞれ変
    調して出射させる3つのライトバルブを含むことを特徴
    とする請求項1記載の投射型表示装置。
  4. 【請求項4】 前記偏光装置は、前記偏光ビームスプリ
    ッタの前記偏光分離面のそれぞれと前記合成光学系との
    間に配置されることを特徴とする請求項3記載の投射型
    表示装置。
  5. 【請求項5】 前記偏光装置は、前記合成光学系の出射
    面と前記投射レンズとの間に配置されることを特徴とす
    る請求項3記載の投射型表示装置。
  6. 【請求項6】 前記偏光装置は、偏光板であることを特
    徴とする請求項1記載の投射型表示装置。
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