JP2000074454A - 空気調和機の除霜制御装置 - Google Patents

空気調和機の除霜制御装置

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JP2000074454A
JP2000074454A JP10246702A JP24670298A JP2000074454A JP 2000074454 A JP2000074454 A JP 2000074454A JP 10246702 A JP10246702 A JP 10246702A JP 24670298 A JP24670298 A JP 24670298A JP 2000074454 A JP2000074454 A JP 2000074454A
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heat exchanger
temperature
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decrease
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JP10246702A
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Takao Sakagami
隆雄 阪上
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Funai Electric Co Ltd
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Funai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内側熱交換機の導管温度の検出を室外側フ
ァンの回転を停止した状態で短時間のみ行うだけで、室
外側熱交換機の凍結の有無を的確に判断し得る。 【解決手段】 室内側熱交換機3の導管温度を検出する
温度センサ7と、任意の時間を計測するタイマー部23
と、暖房運転開始後、タイマー部23によって所定時間
が計測されたときに一定時間の間室外側ファンの回転を
停止する運転制御部22と、室外側ファンの回転が停止
している一定時間の間、温度センサ7によって検出され
る室内側熱交換機の導管温度の温度変化を監視してその
導管温度の低下幅を求め、この求めた低下幅と予め内部
に設定された一定幅とを比較する比較部21とを備え、
運転制御部22は、この比較部21での比較結果に基づ
き、導管温度の低下幅が一定幅より大きい場合には暖房
運転を継続し、導管温度の低下幅が一定幅より小さい場
合には暖房運転から除霜運転に切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷媒圧縮機と、室
内側熱交換機と、室外側熱交換機と、前記室内側熱交換
機と前記室外側熱交換機との間に介挿される減圧機と、
前記冷媒圧縮機と前記室内側熱交換機又は前記室外側熱
交換機との接続を切り換える四方弁とで形成される冷凍
サイクルを備えた空気調和機に係り、より詳細には、室
内側熱交換機の導管温度の変化を短時間見るだけで、室
外側熱交換機の凍結の有無を的確に判断し、最適なタイ
ミングで除霜運転に入ることのできる空気調和機の除霜
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の空気調和機は、四方弁を切り換え
ることにより、冷房運転時には、圧縮機で圧縮された冷
媒を、四方弁、室外側熱交換機、減圧機、室内側熱交換
機、四方弁の経路を経て再び圧縮機に循環させ、暖房運
転時には、圧縮機で圧縮された冷媒を、四方弁、室内側
熱交換機、減圧機、室外側熱交換機、四方弁の経路を経
て再び圧縮機に循環させている。
【0003】ところで、暖房運転時、室外側熱交換機に
おいて外気に含まれる湿気が結露し、これが室外側熱交
換機に着霜して暖房能力を低下させていた。そこで、従
来より、室外側熱交換機に付着した霜や氷を除去する除
霜運転を行う空気調和機が種々提案されている。例え
ば、特開平3−31643号公報に記載の空気調和機
は、室外側熱交換機に温度検出器を備えており、この温
度検出器によって検出した室外側熱交換機の温度が、予
め設定された温度以下になったとき、室外側熱交換機が
凍結していると判断して除霜運転を行うようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の空気
調和機における除霜運転では、室外側熱交換機に温度検
出器を備えていることが条件となる。しかしながら、構
造上の問題や製造コスト上の問題等により、室外側熱交
換機に温度検出器を備えていないタイプの空気調和機で
は、このような室外側熱交換機の温度(導管温度)を直
接検出できないので、室外側熱交換機の凍結の有無を直
接確認することができないといった問題があった。本発
明はこのような問題点を解決すべく創案されたものであ
って、その目的は、室外側ファンの回転を停止した状態
で、室内側熱交換機の導管温度の検出を短時間のみ行う
だけで、室外側熱交換機の凍結の有無を的確に判断し得
るようにした空気調和機の除霜制御装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1記載の空気調和機の除霜制御装置
は、冷媒圧縮機と、室内側熱交換機と、室外側熱交換機
と、前記室内側熱交換機と前記室外側熱交換機との間に
介挿される減圧機と、前記冷媒圧縮機と前記室内側熱交
換機又は前記室外側熱交換機との接続を切り換える四方
弁とで形成される冷凍サイクルを備えた空気調和機にお
いて、前記室内側熱交換機の導管温度を検出する温度検
出手段と、任意の時間を計測する計測手段と、暖房運転
開始後、前記計測手段によって所定時間が計測されたと
きに一定時間の間室外側ファンの回転を停止する回転停
止手段と、室外側ファンの回転が停止している一定時間
の間、前記温度検出手段によって検出される室内側熱交
換機の導管温度の温度変化を監視してその導管温度の低
下幅を求め、この求めた低下幅と予め内部に設定された
一定幅とを比較する比較手段と、この比較手段での比較
結果に基づき、導管温度の低下幅が一定幅より大きい場
合には暖房運転を継続し、導管温度の低下幅が一定幅よ
り小さい場合には暖房運転から除霜運転に切り換える運
転制御手段とを備えた構成とする。
【0006】また、本発明の請求項2記載の空気調和機
の除霜制御装置は、請求項1に記載のものにおいて、導
管温度の低下幅が一定幅より大きい場合には、低下幅と
一定幅との差に基づいて、前記計測手段により計測され
る次の所定時間を決定する時間決定手段を備えた構成と
する。また、本発明の請求項3記載の空気調和機の除霜
制御装置は、請求項2に記載のものにおいて、前記時間
決定手段は、低下幅と一定幅との差が大きい程、前記計
測手段により計測される次の所定時間を今回の所定時間
よりも長くなるように決定し、低下幅と一定幅との差が
小さい程、前記計測手段により計測される次の所定時間
を今回の所定時間よりも短くなるように決定するもので
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の除霜制御
装置を備えた空気調和機の系統図(冷凍サイクル)であ
る。同図において、圧縮機1の吐出口11及び吸入口1
2は、四方弁2を介して室内側ファン31を有する室内
側熱交換機3の一方の接続口と、室外側ファン51を有
する室外側熱交換機5の一方の接続口とに接続されてお
り、室内側熱交換機3の他方の接続口と室外側熱交換機
5の他方の接続口とが、減圧機4を介して接続されてい
る。また、室内側熱交換機3には、内部に設けられた導
管(図示省略)内を流れる冷媒の温度(実質的には導管
温度)を検出する温度センサ7が取り付けられた構成と
なっている。温度センサ7は、室内側ファン31の送風
の影響を受けない箇所に取り付けられている。
【0008】そして、暖房運転時には、四方弁2の切り
換えにより、圧縮機1の吐出口11と室内側熱交換機3
の一方の接続口とが接続され、圧縮機1の吸入口12と
室外側熱交換機5の一方の接続口とが接続されることか
ら、圧縮機1で圧縮された高温冷媒は、図中に実線で示
す矢符の如く流れて室内を暖房する。すなわち、圧縮機
1で圧縮された高温冷媒は、四方弁2を通って室内側熱
交換機3に供給され、ここで室内側ファン31によって
強制的に熱交換して室内を暖房する。室内側熱交換機3
により熱交換を終わって凝縮された冷媒は、減圧機4に
より減圧されて室外側熱交換機5に供給され、ここで室
外側ファン51によって強制的に熱交換して室外側熱交
換機5の表面温度を低下させる。室外側熱交換機5によ
り熱交換を終わって気化された冷媒は、四方弁2を通っ
て再び圧縮機1に循環される。
【0009】一方、冷房運転時には、四方弁2の切り換
えにより、圧縮機1の吐出口11と室外側熱交換機5の
一方の接続口とが接続され、圧縮機1の吸入口12と室
内側熱交換機3の一方の接続口とが接続されることか
ら、圧縮機1で圧縮された高温冷媒は、図中に破線で示
す矢符の如く流れて室内を冷房する。
【0010】図2は、本発明の除霜制御装置の電気的構
成を示すブロック図であり、請求項1に対応している。
室内側熱交換機3の導管温度を検出する温度センサ7の
出力は、導管温度の低下幅と予め内部に設定された一定
幅とを比較する比較部21と、図1に示す冷凍サイクル
を制御する運転制御部22とに導かれており、比較部2
1と運転制御部22とは双方向の接続となっている。
【0011】また、運転制御部22には、タイマー部2
3が双方向に接続されているとともに、各種スイッチ
(図示省略)が設けられた入力部24の出力が導かれた
構成となっている。タイマー部23は、運転制御部22
によって設定された任意の時間を計測する。運転制御部
22は、図示しない内部メモリに格納された各種運転モ
ード(暖房運転モード、冷房運転モード、除霜運転モー
ド等)を実行するプログラムに従って、図1に示す冷凍
サイクルを制御するブロックである。また、運転制御部
22は、暖房運転の開始から例えば40分経過した後、
タイマー部23によって計測される所定時間(例えば、
15分)が経過すると、一定時間(例えば、5分)の
間、室外側ファン51の回転を停止する制御を行う。
【0012】比較部21は、室外側ファン51の回転が
停止している一定時間(5分)の間、温度センサ7によ
って検出される室内側熱交換機3の導管温度の温度変化
を監視してその導管温度の低下幅を求め、この求めた低
下幅と予め内部に設定された一定幅(例えば、5℃)と
を比較する。そして、低下幅が一定幅より大きい場合に
は、暖房運転の継続を指示する継続指示信号を運転制御
部22に出力し、低下幅が一定幅より小さい場合には、
除霜運転の開始を指示する除霜開始信号を運転制御部2
2に出力する。
【0013】すなわち、本発明では、室外側ファン51
を一定時間停止した状態で、室内側熱交換機3の導管温
度の低下幅を求めることによって、室外側熱交換機5の
凍結の有無を判断するようにしているが、これによって
室外側熱交換機5の凍結の有無が判断できる理由を、図
3(a),(b)に示す室内側熱交換機3の導管温度の
変化を示すグラフを参照して、以下に説明する。
【0014】例えば、室外側熱交換機5が全く凍結して
いない状態では、室外側ファン51の回転によって吸い
込まれた空気は、そのほぼ全てが室外側熱交換機5を通
過して熱交換される。つまり、室外側熱交換機5が10
0%の能力を発揮する結果、圧縮機1で圧縮された多量
の高温冷媒が室内側熱交換機3に供給されるので、室内
側熱交換機3も100%の能力を発揮して室内を暖房す
ることになる。図3(a)はこの状態を示しており、導
管温度は、例えば46℃を保った安定状態にある。この
状態で、例えば時刻t1から室外側ファン51の回転を
例えば5分間停止すると、室外側熱交換機5を通過する
空気量がほぼ零になるため、この間、室外側熱交換機5
では吸込空気による冷媒の蒸発がしにくくなる。つま
り、室外側熱交換機5の能力が大幅に低下する。その結
果、室内側熱交換機3に圧縮された高温冷媒の供給量が
低下するので、室内側熱交換機3の能力も大幅に低下す
る。つまり、室外側熱交換機5が全く凍結していない状
態で、室外側ファン51の回転を停止すると、室内側熱
交換機3の能力が100%から大幅に落ちることになる
ので、室内側熱交換機3の導管温度は、図3(a)に符
号32により示すように、大きく低下することになる。
【0015】一方、室外側熱交換機5が例えば50%が
凍結している状態では、室外側ファン51の回転によっ
て空気を吸い込んでも、その半分が室外側熱交換機5を
通過できず、吸込空気と冷媒との熱交換(凝縮)も半分
程度となってしまう。つまり、室外側熱交換機5は半分
程度しか能力を発揮できず、室内側熱交換機3に供給さ
れる高温冷媒も半減してしまうので、室内側熱交換機3
も半分程度の能力しか発揮できない状態となる。図3
(b)はこのような状態を示しており、導管温度は、例
えば当初の46℃から徐々に低下することになる。従っ
て、この状態で例えば時刻t1に室外側ファン51の回
転を停止すると、室外側熱交換機5の能力及び室内側熱
交換機3の能力が、共に落ちることになるが、この場合
の落ち込み幅は、室外側熱交換機5が100%の能力を
発揮しているとき〔図3(a)参照〕よりは小さいの
で、室内側熱交換機3の導管温度は、図3(b)に符号
33により示すように、低下幅の小さいものとなってい
る。
【0016】このように、室内側熱交換機3の導管温度
は、室外側熱交換機5の能力変化の影響を直接受ける形
となり、室外側熱交換機5の能力変化が大きい程、室内
側熱交換機3の導管温度も大きく変化することになる。
このような理由により、室外側ファン51を停止した状
態で、室内側熱交換機3の導管温度の低下幅を計測すれ
ば、室外側熱交換機5の凍結の有無が判断できることに
なる。
【0017】次に、上記構成の除霜制御装置を備えた空
気調和機の動作について、図4に示すフローチャートを
参照して説明する。図示しない暖房運転の開始スイッチ
が操作されると、その操作信号は入力部24から運転制
御部22に入力される。運転制御部22は、この操作信
号に基づいて冷凍サイクルを制御し、暖房運転を開始す
る(ステップS1)。これと同時に、運転制御部22は
タイマー部23を起動して、最初の40分間の計測を開
始させる(ステップS2)。
【0018】また、暖房運転が開始されると、温度セン
サ7は室内側熱交換機3の導管温度を随時検出し(ステ
ップS3)、その検出温度を比較部21に出力する。比
較部21は、温度センサ7により随時検出される導管温
度を監視する。暖房運転の開始後、タイマー部23にお
いて40分を計測すると(ステップS4)、その計測信
号が運転制御部22に入力される。運転制御部22は、
この計測信号に基づいて、室外側ファン51の回転を停
止させるとともに(ステップS5)、比較部21に開始
指示信号を出力する(ステップS6)。また、運転制御
部22は、タイマー部23をリセットして、次に5分間
の計測を開始させる(ステップS7)。そして、タイマ
ー部23から5分間を計測したことを示す計測信号が入
力されると、運転制御部22は、この計測信号に基づい
て、比較部21に終了指示信号を出力する(ステップS
8)。
【0019】比較部21は、運転制御部22より開始指
示信号が入力されてから終了指示信号が入力されるまで
の5分間、温度センサ7によって検出される室内側熱交
換機3の導管温度の温度変化を監視してその低下幅を求
め、この求めた低下幅と予め内部に設定された一定幅
(例えば、5℃)とを比較する(ステップS9,S1
0)。この5℃(一定幅)は、室外側熱交換機5が凍結
して除霜運転が必要な状態になったときに、室外側ファ
ン51を5分間停止したときの室内側熱交換機3の導管
温度の低下幅であり、この値(5℃)は予め実験等によ
って求めておく。
【0020】ステップS9,S10について具体的に説
明すると、比較部21は、運転制御部22からの開始指
示信号に基づいて、その時点で温度センサ7により検出
された室内側熱交換機3の導管温度(例えば、T1)を
取り込み、次の終了指示信号に基づいて、その時点で温
度センサ7により検出された室内側熱交換機3の導管温
度(例えば、T2)を取り込む。そして、ΔT=T1−
T2の演算を行って、導管温度の低下幅ΔTを求める
(ステップS9)。そして、その求めた値ΔTと内部に
予め設定されている一定幅T0(5℃)とを比較し(ス
テップS10)、ΔT≧T0である場合には、室外側熱
交換機5が凍結していないと判断できるので、運転制御
部22に暖房運転の継続を指示する継続指示信号を出力
する(ステップS11)。一方、ΔT<T0である場合
には、室外側熱交換機5が凍結していると判断できるの
で、運転制御部22に除霜運転の開始を指示する除霜開
始信号を出力する(ステップS15)。
【0021】運転制御部22は、比較部21から継続指
示信号を受け取ると、室外側ファン51を再び回転させ
て暖房運転を継続するとともに(ステップS12)、タ
イマー部23をリセットして、次の所定時間(例えば、
15分)の計測を開始させる(ステップS13)。この
15分は、本実施の形態では予め設定されているものと
する。暖房運転の開始後、タイマー部23において15
分を計測すると(ステップS16)、運転制御部22
は、再びステップS5からステップS14の処理を繰り
返す。すなわち、室内側熱交換機3の導管温度の変化に
基づいて室外側熱交換機5の凍結の有無を判断し(ステ
ップS5〜ステップS10)、その判断結果に基づいて
暖房運転の継続処理(ステップS11,S12)を行
う。そして、次の所定時間である15分の計測を開始し
(ステップS13)、その15分が経過するたびにステ
ップS5からの処理を繰り返し行う。
【0022】一方、ステップS10での比較の結果、Δ
T<T0である場合(ステップS10でNoの場合)に
は、比較部21から運転制御部22に除霜運転の開始を
指示する除霜開始信号が出力されるので(ステップS1
5)、運転制御部22は、除霜運転を行った後、再び暖
房運転を再開して(ステップS16)、ステップS2の
動作に戻る。すなわち、除霜運転を行った場合には、そ
の後15分程度の暖房運転で室外側熱交換機5に霜や氷
が付着することはないので、この場合には暖房運転開始
時と同様に、40分間は暖房運転を無条件に継続するよ
うにする。
【0023】図5は、本発明の除霜制御装置の他の実施
の形態を示すブロック図であり、請求項2及び3に対応
している。すなわち、比較部21の出力が時間決定部2
5に導かれており、時間決定部25の出力が運転制御部
22に導かれた構成となっている。その他の構成は、図
2に示したものと全く同様であるので、ここでは同符号
を付している。
【0024】時間決定部25は、比較部21において求
められた導管温度の低下幅ΔTに基づき、タイマー部2
3によって計測される次の所定時間を決定し、その決定
した時間データを運転制御部22に出力する。ここで、
所定時間は、本実施の形態では15分から40分の間の
任意の時間に設定するものとする。例えば、ΔTが5℃
から6℃の間(すなわち、ΔT−T0=0〜1℃)であ
る場合には、室外側熱交換機5が凍結していると判断さ
れる一定幅T0(=5℃)に近いので、所定時間を前回
と同じ15分に設定する。また、ΔTが6℃から7℃の
間(すなわち、ΔT−T0=1〜2℃)である場合に
は、判断基準である一定幅T0(=5℃)から少し離れ
ている(ほとんど凍結の心配がないと判断できる)の
で、この場合には所定時間を少し長めの30分に設定す
る。また、ΔTが7℃以上(すなわち、(ΔT−T0)
>2℃)である場合には、判断基準である一定幅T0
(=5℃)からだいぶ離れている(全く凍結していない
と判断できる)ので、この場合には所定時間を最大の4
0分に設定する。このようなΔTの値と時間との関係
は、空気調和機の能力等によっても異なるので、実験等
によって最適な関係を予め求めておく。
【0025】運転制御部22は、この時間データに基づ
き、タイマー部23によって計測される次の所定時間を
設定する。次に、上記構成の除霜制御装置を備えた空気
調和機の動作について、図6に示すフローチャートを参
照して説明する。図示しない暖房運転の開始スイッチが
操作されると、その操作信号は入力部24から運転制御
部22に入力される。運転制御部22は、この操作信号
に基づいて冷凍サイクルを制御し、暖房運転を開始する
(ステップS21)。これと同時に、運転制御部22は
タイマー部23を起動して、最初の40分間の計測を開
始させる(ステップS22)。
【0026】また、暖房運転が開始されると、温度セン
サ7は室内側熱交換機3の導管温度を随時検出し(ステ
ップS23)、その検出温度を比較部21に出力する。
比較部21は、温度センサ7により随時検出される導管
温度を監視する。暖房運転の開始後、タイマー部23に
おいて40分を計測すると(ステップS24)、その計
測信号が運転制御部22に入力される。運転制御部22
は、この計測信号に基づいて、室外側ファン51の回転
を停止させるとともに(ステップS25)、比較部21
に開始指示信号を出力する(ステップS26)。また、
運転制御部22は、タイマー部23をリセットして、次
に5分間の計測を開始させる(ステップS27)。そし
て、タイマー部23から5分間を計測したことを示す計
測信号が入力されると、運転制御部22は、この計測信
号に基づいて、比較部21に終了指示信号を出力する
(ステップS28)。
【0027】比較部21は、運転制御部22からの開始
指示信号に基づいて、その時点で温度センサ7により検
出された室内側熱交換機3の導管温度(例えば、T1)
を取り込み、次の終了指示信号に基づいて、その時点で
温度センサ7により検出された室内側熱交換機3の導管
温度(例えば、T2)を取り込む。そして、ΔT=T1
−T2の演算を行って、導管温度の低下幅ΔTを求める
(ステップS29)。そして、その求めた値ΔTと内部
に予め設定されている一定幅T0(例えば、5℃)とを
比較し(ステップS30)、ΔT≧T0である場合に
は、室外側熱交換機5が凍結していないと判断できるの
で、運転制御部22に暖房運転の継続を指示する継続指
示信号を出力する(ステップS31)。一方、ΔT<T
0である場合には、室外側熱交換機5が凍結していると
判断できるので、運転制御部22に除霜運転の開始を指
示する除霜開始信号を出力する(ステップS36)。ま
た、比較部21は、この求めた値ΔTのデータを時間決
定部25に出力する。
【0028】運転制御部22は、比較部21から継続指
示信号を受け取ると、室外側ファン51を再び回転させ
て暖房運転を継続する(ステップS32)。このとき、
時間決定部25では、比較部21から入力された値ΔT
に基づいて、タイマー部23で計測される次の所定時間
を決定し、その決定した時間データを運転制御部22に
出力する。(ステップS33)。すなわち、上記した如
く、ΔTが5℃から6℃の間である場合には、次の所定
時間を前回と同じ15分に決定し、ΔTが6℃から7℃
の間である場合には、次の所定時間を30分に決定し、
ΔTが7℃以上である場合には、次の所定時間を40分
に決定して、その時間データを出力する。
【0029】運転制御部22は、タイマー部23をリセ
ットした後、この時間データに基づく次の所定時間(例
えば、30分)の計測を開始させる(ステップS3
4)。そして、暖房運転の開始後、タイマー部23にお
いてこの所定時間(30分)を計測すると(ステップS
35)、運転制御部22は、再びステップS25からス
テップS35の処理を繰り返す。すなわち、室内側熱交
換機3の導管温度の変化に基づいて室外側熱交換機5の
凍結の有無を判断し(ステップS25〜ステップS3
0)、その判断結果に基づいて、暖房運転の継続処理及
び次の所定時間の決定処理(ステップS31〜ステップ
S34)を行う。
【0030】一方、ステップS30での比較の結果、Δ
T<T0である場合には、比較部21から運転制御部2
2に除霜運転の開始を指示する除霜開始信号が出力され
るので(ステップS36)、運転制御部22は、除霜運
転を行った後、再び暖房運転を再開して(ステップS3
7)、ステップS22の動作に戻る。すなわち、除霜運
転を行った場合には、その後15分程度の暖房運転で室
外側熱交換機5に霜や氷が付着することはないので、こ
の場合には暖房運転開始時と同様に、40分間は暖房運
転を無条件に継続するようにする。
【0031】なお、上記実施の形態では、時間決定部2
5での所定時間の決定方法として、ΔTが5℃から6℃
の間である場合には15分、ΔTが6℃から7℃の間で
ある場合には30分、ΔTが7℃以上である場合には4
0分というように、1℃ごとに3種類の時間に分けて決
定しているが、この3種類に限定されるものではない。
例えば、より細かく0.5℃ごとに5種類に分けること
が可能である。
【0032】
【発明の効果】本発明の空気調和機の除霜制御装置は、
室内側熱交換機の導管温度を検出する温度検出手段と、
任意の時間を計測する計測手段と、暖房運転開始後、計
測手段によって所定時間が計測されたときに一定時間の
間室外側ファンの回転を停止する回転停止手段と、室外
側ファンの回転が停止している一定時間の間、温度検出
手段によって検出される室内側熱交換機の導管温度の温
度変化を監視してその導管温度の低下幅を求め、この求
めた低下幅と予め内部に設定された一定幅とを比較する
比較手段と、この比較手段での比較結果に基づき、導管
温度の低下幅が一定幅より大きい場合には暖房運転を継
続し、導管温度の低下幅が一定幅より小さい場合には暖
房運転から除霜運転に切り換える運転制御手段とを備え
た構成としたので、室外側ファンを短時間停止するだけ
で、室外側熱交換機の凍結を確実に検出し、最適なタイ
ミングで除霜運転を行うことができる。
【0033】また、本発明の空気調和機の除霜制御装置
は、導管温度の低下幅が一定幅より大きい場合には、低
下幅と一定幅との差に基づき、計測手段によって計測さ
れる次の所定時間を決定する時間決定手段を備え、この
時間決定手段は、低下幅と一定幅との差が大きい程、計
測手段により計測される次の所定時間を今回の所定時間
よりも長くなるように決定し、低下幅と一定幅との差が
小さい程、計測手段により計測される次の所定時間を今
回の所定時間よりも短くなるように決定する構成として
いる。つまり、室外側熱交換機が全く凍結していないと
判断された場合には、次の所定時間を長くして暖房運転
の継続時間を長くすることにより、暖房能力(暖房効
率)を高く保つことができる。また、室外側熱交換機が
凍結し始める可能性が高いと判断された場合には、次の
所定時間を短くすることによって、凍結の有無を判断す
る間隔を短くできるので、室外側熱交換機の状況に応じ
た最適なタイミングで凍結の有無を判断することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の除霜制御装置を備えた空気調和機の系
統図である。
【図2】本発明の除霜制御装置の電気的構成を示すブロ
ック図であり、請求項1に対応している。
【図3】(a)は、室外側熱交換機が凍結していない状
態での室内側熱交換機の導管温度の変化を示すグラフ、
(b)は、室外側熱交換機が凍結している状態での室内
側熱交換機の導管温度の変化を示すグラフである。
【図4】図2に示す除霜制御装置を備えた空気調和機の
動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の除霜制御装置の電気的構成を示すブロ
ック図であり、請求項2及び3に対応している。
【図6】図5に示す除霜制御装置を備えた空気調和機の
動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 圧縮機(冷媒圧縮機) 2 四方弁 3 室内側熱交換機 4 減圧機 5 室外側熱交換機 7 温度センサ(温度検出手段) 21 比較部 22 運転制御部(回転停止手段を含む) 23 タイマー部 24 入力部 25 時間決定部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒圧縮機と、室内側熱交換機と、室外
    側熱交換機と、前記室内側熱交換機と前記室外側熱交換
    機との間に介挿される減圧機と、前記冷媒圧縮機と前記
    室内側熱交換機又は前記室外側熱交換機との接続を切り
    換える四方弁とで形成される冷凍サイクルを備えた空気
    調和機において、 前記室内側熱交換機の導管温度を検出する温度検出手段
    と、 任意の時間を計測する計測手段と、 暖房運転開始後、前記計測手段によって所定時間が計測
    されたときに一定時間の間室外側ファンの回転を停止す
    る回転停止手段と、 室外側ファンの回転が停止している一定時間の間、前記
    温度検出手段によって検出される室内側熱交換機の導管
    温度の温度変化を監視してその導管温度の低下幅を求
    め、この求めた低下幅と予め内部に設定された一定幅と
    を比較する比較手段と、 この比較手段での比較結果に基づき、導管温度の低下幅
    が一定幅より大きい場合には暖房運転を継続し、導管温
    度の低下幅が一定幅より小さい場合には暖房運転から除
    霜運転に切り換える運転制御手段とを備えたことを特徴
    とする空気調和機の除霜制御装置。
  2. 【請求項2】 導管温度の低下幅が一定幅より大きい場
    合には、低下幅と一定幅との差に基づいて、前記計測手
    段により計測される次の所定時間を決定する時間決定手
    段を備えてなる請求項1に記載の空気調和機の除霜制御
    装置。
  3. 【請求項3】 前記時間決定手段は、低下幅と一定幅と
    の差が大きい程、前記計測手段により計測される次の所
    定時間を今回の所定時間よりも長くなるように決定し、
    低下幅と一定幅との差が小さい程、前記計測手段によっ
    て計測される次の所定時間を今回の所定時間よりも短く
    なるように決定するものである請求項2に記載の空気調
    和機の除霜制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106765983A (zh) * 2017-01-10 2017-05-31 美的集团武汉制冷设备有限公司 化霜控制方法、化霜控制***和空调器
CN111023404A (zh) * 2019-10-30 2020-04-17 宁波奥克斯电气股份有限公司 一种管路温度传感器失效检测方法、可读存储介质及空调器

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