JP2000074172A - 成形ナット、成形ナットの製造方法、およびこの成形ナットを使用した直線案内装置 - Google Patents

成形ナット、成形ナットの製造方法、およびこの成形ナットを使用した直線案内装置

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JP2000074172A
JP2000074172A JP10240326A JP24032698A JP2000074172A JP 2000074172 A JP2000074172 A JP 2000074172A JP 10240326 A JP10240326 A JP 10240326A JP 24032698 A JP24032698 A JP 24032698A JP 2000074172 A JP2000074172 A JP 2000074172A
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molded
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mold
screw shaft
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Hidekazu Michioka
英一 道岡
Tadashi Hirokawa
忠 広川
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THK Co Ltd
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THK Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成であり、容易な製造工程で製作で
き、かつねじ軸の全周に均等に押圧される成形ナットを
提供すること。 【解決手段】ねじ軸1に螺合し、弾性材料で型成型され
た成形ナット2を、その軸線方向の全長にわたって、該
成形ナット2を円周方向で分割する割り部3が1個所に
形成され、該成形ナットは、上記ねじ軸に螺合されたと
き、上記ねじ軸の有効直径と実質的に同一の有効直径と
なり、かつ、該成形ナット2を該ねじ軸1の半径方向に
おいて中心に向く弾性を備えものとして構成する。割り
部3は成型ねじを金型10と中子20で作成後切削して
形成するか、金型10に中子30と割り部おき中子40
を入れ射出成型時に形成することができる。該成形ナッ
ト2は直線案内装置50に使用され、安定した精度を備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形ナット、成形ナッ
トの製造方法、およびこの成形ナットを使用した直線送
り装置に係り、特に製作が容易で、成形ナットとこの成
形ナットが螺入されるねじ軸との軸方向の隙間誤差を吸
収することができ、かつ長時間使用しても成形ナットと
ねじ軸との隙間を一定に保て部分的に隙間ができたりね
じ軸と接触して予期しない接触抵抗(予圧)を与えるこ
とがなく、ナットの回転に必要なトルクが安定したもの
とできる成形ナット、成形ナットの製造方法、およびこ
の成形ナットを使用した直線案内装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、送りねじ装置として、ねじ軸と
ナットとの滑り接触による滑りねじ装置、およびねじ軸
とナット間にボールを介在させたボールねじ装置が知ら
れている。滑りねじ装置は、構造が簡単であり、小型
化、軽量化、低価格化が図り易いという利点があり、送
り精度をそれほど高度に求められない装置等に使用され
る。
【0003】しかし、このような滑りねじ装置は、ねじ
軸とナットとの滑りにより両者の接触を行っているた
め、ねじ軸とナットとの間で磨耗によって損耗が生じ、
ねじ軸とナットとの間に軸方向のすきまが発生すること
があり、繰り返し使用によってそのすきまが増加し、位
置決め精度が悪くなるという問題がある。
【0004】そこで、この磨耗による軸方向のすきまの
発生を防止してナットの回転に必要なトルクを安定した
ものとするため、フランジ部および円筒部を備え、ねじ
軸と螺合するナットにおいて、ナットには可撓性材が用
いられ、ナットの円筒部に軸方向に沿ったすり割りが形
成され、その外周にばね性を有する部材を装着したもの
が提案されている(実開昭3−7558号公報参照)。
【0005】この例に係る滑りねじ装置は、図12に示
すように、ねじ軸101に螺合するナット102は合成
樹脂、天然ゴム等の可撓性材料で全体が構成され、その
長さ方向中央部に取付用のボルトに沿う通行を備えたフ
ランジ部103を有し、この両側にナット円筒部104
が一体に形成され、その全長にねじ軸に螺合する雌ねじ
部108が形成されている。
【0006】そして、ナット円筒部104には半径方向
に貫通しかつ軸方向に伸長したすり割り105が設けら
れている。この例では、すり割り105は円周上等間隔
に4個所設けられており、ナット円筒部104は、フラ
ンジ部103に片持ち支持された4つの部分104a〜
104dから構成されることとなる。
【0007】ナット102はそれ自体柔軟性を有するう
え、これらのすり割り105が形成されたことによっ
て、一層半径方向に軟弱となっている。また、フランジ
部103の両側の各円筒部104の外周には、それぞれ
その軸方向中間位置で環状の凹溝106が形成され、こ
れらの凹溝106にナット先週部を半径方向内側に撓ま
せるため、周方向にばね性を有する部材としてのガータ
ースプリング107が装着されている。
【0008】このガータースプリング107によってナ
ット102をねじ軸101に螺合させたとき、ねじ軸1
01の雄ねじは常に緊密に螺合し、使用により、ナット
あるいは雄ねじのねじ溝が磨耗しても、ナット102の
撓みによって磨耗分が吸収され、長期間ガタがなく当初
の噛み合い精度が維持されることとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のナット102にあっては、ナット102のナッ
ト円筒部104の周囲にばね性を有する部材としてガー
タースプリング107を取り付けなくてはならず、その
構造が複雑となり、また組み組立工程を必要とし、コス
トが嵩むという問題がある。
【0010】また、すり割り105が形成されたナット
円筒部104の各部分104a〜104dは、すり割り
105に挟まれた周方向の中央部付近がガータスプリン
グ107によって強くねじ軸101に対して押圧され
る。一方、すり割り105に近接した各部分104a〜
104dの周方向端部は、上記中央部分より弱くねじ軸
に押圧されることとなり、円筒部104の周方向におい
て磨耗量に偏りが生じることとなる。
【0011】更に、このナット102にあっては、すり
割り105で分割された円筒部104の各部分は、フラ
ンジ部103に片持ちで支持され、ガータスプリング1
07で直径方向内側に付勢されている状態であるので、
フランジ部103からの距離によって、そのねじ軸に対
する押圧力が均等ではないし、またナット102が磨耗
したとき、押圧力が小さくなってしまうという問題があ
る。
【0012】このため、上述したように押圧力が大きい
個所では、他の個所に比べて磨耗が進行し易く、ねじ軸
101とナット102との間でガタ付きが発生したり、
磨耗粉によるかじりが発生するおそれがある。
【0013】そこで、本発明は、簡単な構成であり、容
易な製造工程で製作でき、かつねじ軸の全周に均等に押
圧され、さらにナットが磨耗した場合であっても磨耗す
る前の状態に比べて押圧力の変化が少ないようにするこ
とができる成形ナット、成形ナットの製造方法、および
この成形ナットを使用した直線案内装置を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決するため、以下の手段を採用した。
【0015】請求項1に記載の発明は、ねじ軸1に螺合
し、弾性材料で型成型された成形ナット2であって、こ
の成形ナット2は、その軸線方向の全長にわたって、該
成形ナット2を円周方向で分割する割り部3が1個所に
形成され、該成形ナットは、上記ねじ軸に螺合されたと
き、上記ねじ軸の有効直径と実質的に同一の有効直径と
なり、かつ、該成形ナット2を該ねじ軸1の半径方向に
おいて中心に向く弾性を備えた成形ナットである。
【0016】請求項2に記載の発明は、以下の工程を備
えた請求項1に記載の成形ナットの製造方法である。 可動型12および固定型11からなる金型10内に
雄ねじ21を形成した中子20を配置する型締工程。 金型10内に溶融した材料を流し込む射出工程。 金型10を開き、環状の成型体6を取り外す型開き
工程。 中子20を回転しつつ取り外す中子取り外し工程 成形体8の軸線方向の全長にわたって一定幅寸法の
割り部3を切削形成する切削工程。
【0017】請求項3に記載の発明は、以下の工程を備
えた請求項1に記載の成形ナットの製造方法である。 可動型12および固定型11からなる金型10内に
雄ねじ21を形成した中子30と、金型10と中子30
との間に全長にわたって一定幅寸法の割り部おき中子4
0を配置する型締工程。 金型10内に溶融した材料を流し込む射出工程。 金型10を開き、成型体を取り出す型開き工程。 割り部おき中子40を取り外す割り部おき中子取り
外し工程。 中子30を回転しつつ取り外す中子取り外し工程。
【0018】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の成形ナット2を備えた直線案内装置であり、断面コ字
形のガイドレール51に、テーブル52を転動体53を
介して上記ガイドレール51の内側面によって挟み込む
ようにして移動自在に支持し、前記転動体53を互いに
対向するテーブル側面とガイドレール内側面間に設けら
れた転動体転動面54間に転動自在に介在させ、テーブ
ル52には送りねじ軸1が螺合される請求項1に記載の
成形ナット2を備えたものである。
【0019】〔作用〕本願の請求項1に記載の成形ナッ
ト2は、その軸線方向の全長にわたって、該成形ナット
2を円周方向で分割する割り部3が1個所に形成され、
該成形ナットは、上記ねじ軸1に螺合されたとき、上記
ねじ軸の有効直径と実質的に同一の有効直径となり、か
つ、該成形ナット2を該ねじ軸1の半径方向において中
心に向く弾性を備えるものとして構成されるので、ねじ
軸1のフランク面に軸方向、周方向に均一に接触させる
ことができ、偏磨耗をおこすことがなくなる。
【0020】即ち、成形ナット2はその軸線方向の全長
にわたって割り部3が形成され、該成形ナット2はそれ
自体で該ねじ軸1の半径方向において中心に向く弾性を
備えているので、成形ナット2はその軸線に沿うどの位
置でもねじ軸1に対して変動のない、均一な押圧力で接
触する。
【0021】更に、割り部3は1か所に形成されている
だけであり、成形ナット2がねじ軸1に螺合されたと
き、上記ねじ軸の有効直径と実質的に同一の有効直径と
なるから、成形ナット2の周方向に沿って、割り部3以
外のどの位置でもねじ軸1に対して変動のない、均一な
押圧力で接触する。
【0022】また、本願の請求項2に記載の成形ナット
の製造方法によれば、金型10と中子20とを型締めし
た内部に溶解した材料を射出成型して、成型体を金型1
0か抜き、更に成型体から中子20を回転させつつ抜く
と、成型体は外周、内周および両側面表面から冷却さ
れ、環状の成型体は直径を小さくする方向に成形収縮す
る。しかし、成形体は成形収縮するものの、成形体の直
径は一定時間(24時間〜48時間)を経過するとその
形状は安定する。
【0023】成形収縮した状態において、成型体の各部
は円周方向についてみると、成型体の曲率半径を小さく
使用とする方向に内部応力が残留しており、これらの内
部応力は円周方向に全体としてつりあい、成型体は環状
を保って変形しない。
【0024】この状態で所定の幅寸法を備えた割り部を
切削すると、成型体の円周方向の全長が短くなるので、
上記内部応力により、成型体はその直径を縮小させ、割
り部の両面を接触させた状態で環状となって、円周方向
でつりあった状態となり、成形ナットが完成される。完
成された成形ナット2に形成された雌ねじの有効直径
は、螺入されるべき、ねじ軸の有効直径より、やや小さ
いものとなるように、上記中子20の直径を成型体材料
の固化に伴う収縮量を考慮して設定しておく。また、割
り部3の切削幅寸法も、切削後の成型体に形成された雌
ねじの有効直径が、螺入されるべきねじ軸1の有効直径
よりやや小さいものとなるように寸法を設定する。
【0025】これらの中子の直径寸法や、割り部の切削
幅の寸法は、製作すべき成形ナットの寸法、材料の特性
により変化するため、実験により適正なものを選択して
おけばよい。
【0026】そして、完成した成形ナット2は、請求項
1に記載のものとなり、ねじ軸1に螺合されたとき、上
記ねじ軸の有効直径と実質的に同一の有効直径となり、
かつ、該成形ナット2を該ねじ軸1の半径方向において
中心に向く弾性を備えるものとして構成される。
【0027】更に、本願の請求項3に記載の成形ナット
の製造方法によれば、金型10と、中子30と、割り部
形成型板子40とを型締めした内部に溶解した材料を射
出成型して、成型体を金型10から抜き、更に成型体か
ら割り部形成用中子40を抜き、更に中子30を回転さ
せつつ抜くと成型体は直径を小さくする方向に収縮す
る。
【0028】そして、割り部3の幅寸法分だけ直径が収
縮して、割り部3の両面が接触した状態となると、所定
の形状の成形ナットが完成される。
【0029】完成された成形ナット2に形成された雌ね
じの有効直径は、螺入されるべき、ねじ軸1の有効直径
より、やや小さいものとなるように、上記中子20の直
径を成型体材料の固化に伴う収縮量を考慮して設定して
おく。また、割り部形成用中子40の幅寸法も成型体に
形成された雌ねじの有効直径が、螺入されるべきねじ軸
1の有効直径よりやや小さいものとなるように寸法を設
定する。
【0030】これらの中子20の直径寸法や、割り部形
成用中子40の寸法は、製作すべき成形ナットの寸法、
材料の特性により変化するため、実験により適正なもの
を選択しておく。
【0031】そして、完成した成形ナット2は、請求項
1に記載のものとなり、ねじ軸1に螺合されたとき、上
記ねじ軸の有効直径と実質的に同一の有効直径となり、
かつ、該成形ナット2を該ねじ軸1の半径方向において
中心に向く弾性を備えるものとして構成される。
【0032】更に、本発明の請求項4に記載の直線案内
装置50によれば、テーブル52に設けられ送りねじ軸
1に螺合するナットとして請求項1に記載の成形ナット
2を使用しているので、成形ナット2の有効直径が送り
ねじ軸1の有効直径と実質的に同一の有効直径であり、
かつ、該成形ナット2を該ねじ軸1の半径方向において
中心に向く弾性を備えるものである。従って、送りねじ
軸1のフランク面に軸方向、周方向に均一に接触させる
ことができるので、偏磨耗をおこすことがなくなり、磨
耗したとしても常に半径方向に均一にナットが押圧され
るので、軸方向にすきまが発生せず、常に安定した送り
状態を維持することができる。
【0033】即ち、上述したように、成形ナット2はそ
の軸線に沿うどの位置でもねじ軸1に対して変動のな
い、均一な押圧力で接触し、また、成形ナット2がねじ
軸1に螺合されたとき、成形ナット2の周方向に沿っ
て、割り部3以外のどの位置でもねじ軸1に対して変動
のない、均一な押圧力で接触する。
【0034】更に、成形ナット2は、磨耗したとして
も、均等な力で中心方向に均等に押圧された状態となっ
ているので、成形ナット2は常に中心方向に締まりねじ
軸1の雄ねじとの軸方向の隙間は、可及的に少ないもの
となり、テーブル52を一方向から逆方向に移動する際
の遊びを少ないものとすることができ、テーブルの移動
精度を高いものとすることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る成形ナット、成
形ナットの製造方法、およびこの成形ナットを使用した
直線案内装置の実施の形態について説明する。
【0036】〔成形ナットの構成〕図1は本発明に係る
成形ナット2の実施の形態を示すものである。本例で
は、成形ナット2は、弾性材料、例えばアセタール・コ
ポリマ、ポリイミド等の合成樹脂や、亜鉛・アルミニウ
ム系等のダイカスト用合金でダイカスト形成される。
【0037】そして、本例では、成形ナット2は、ねじ
軸1に螺合する雌ねじ部5が形成されたナット円筒部4
と、ナット円筒部4の一端縁部に外側に向け延出形成さ
れ、成形ナット2を製品に取り付けるためのフランジ部
6とから一体に形成されている。尚、符号7はフランジ
部4に形成された成形ナット2の位置決め用の平面部を
示している。
【0038】また、この成形ナット2は、ナット円筒部
4とフランジ部を含む軸線方向の全長にわたって、成形
ナット2をその軸線を含む半径方向に分割する1条の直
線状の割り部3が形成されている。この割り部3は、環
状のダイカスト成型体を切削加工して形成したり、ダイ
カスト型に割り部形成用の中子を備えることにより成型
することができる。
【0039】そして、この成形ナットは、上記ねじ軸に
螺合されたとき、上記ねじ軸1の有効直径と実質的に同
一の有効直径となり、かつ、該成形ナット2を該ねじ軸
1の半径方向において中心に向く弾性を備えている。
【0040】従って、本例に係る成形ナット2によれ
ば、その軸線方向の全長にわたって割り部3が形成さ
れ、該成形ナット2はそれ自体で該ねじ軸1の半径方向
において中心に向く弾性を備えているので、他にスプリ
ング等の部材を必要とすることなく、成形ナット2はそ
の軸線に沿うどの位置でもねじ軸1に対して変動のな
い、均一な押圧力で接触する。
【0041】更に、割り部3は1条形成されているだけ
であり、成形ナット2がねじ軸1に螺合されたとき、ね
じ軸1の有効直径と実質的に同一の有効直径となるか
ら、成形ナット2の周方向に沿って、割り部3以外のど
の位置でもねじ軸1に対して変動のない、均一な押圧力
で接触する。このため、本例に係る成形ナット3によれ
ば、他の部材を組み合わせる等の複雑な構成採用するこ
となく、ねじ軸1のフランク面に軸方向、周方向に均一
に接触させることができ、偏磨耗の発生を防止すること
ができる。
【0042】〔成形ナットの製造方法の第1の例〕図2
乃至図5は本発明に係る成形ナットの製造方法の第1の
実施の形態を示すものである。本例に係る成形ナットの
製造方法は、ダイカスト成形金型で環状の成型体を製造
し、その後この成型体に割り部3を切削形成して成形ナ
ット2を製造するものである。
【0043】本例では、図2に示すように、パーティン
グライン17で分割される可動型11および固定型12
からなる金型を使用する。実際には可動型11及び固定
型12は、これらの型11,12をその内部に配置した
ダイカスト装置に配置されている。金型10には上記ナ
ット円筒部4、フランジ部6形成用のキャビティ13,
14と、中子取付用の孔部15,16とが形成される。
尚、本例では、上記パーティングライン17は、フラン
ジ部6のナット円筒形成側の端縁部と一致させている。
【0044】また、この金型10内に組み付ける中子2
0は、図3に示すように、雌ねじ形成用の雄ねじ21
と、この雄ねじの21の両側に突出し、上記金型の中子
取り付け用孔部15,16に挿入される突出部22,2
3とを備えている。
【0045】中子20の雄ねじの直径は、成型体の収
縮、後に形成する割り部3形成による径の収縮を考慮し
て設定する必要がある。この直径の設定は、製造する成
形ナット3の大きさ、材料の種類により異なるから、予
め実験によりえられた適切な値に基づいて定める。尚、
符号24は、中子20を成型体から取り外すとき、中子
20を回転させるスパナ等の工具を係合させるため、突
出部23にその直径を挟むように 対向して設けられた
2面の係合面を示している。
【0046】そして、金型10を開き中子20をインサ
ートし、金型を閉め、図4に示すように、中子20を金
型10に組み付ける型締を行う(型締工程)。
【0047】次に、型締された金型内に、図示外の注入
口から、溶融した所定の材料を流し込む(射出工程)。
材料は上述した合成樹脂またはダイカスト合金を必要に
応じて使用する。
【0048】材料が硬化したら、図4に示すように、金
型10を開き、環状の成型体8を取り外す(型開き工
程)。取り外された成型体8には、図5に示すように、
中子20がインサートされた状態となっている。
【0049】そして、次に、環状の成型体8から中子2
0を回転しつつ取り外す(中子取り外し工程)。この取
り外しは、成型体8のフランジ部の2つの平面部7,7
間を、例えば万力のような固定具で挟んで成型体8を固
定し、中子20に設けられた2面の係合面にスパナ等の
工具を係合させて、中子20を回転(図5中A方向)す
ることによって行う。
【0050】尚、中子20の取り外しは、可動型12を
固定型から分離した直後(図4の状態)で行うことがで
きる。また、これらの中子取り外し工程をロボット等を
使用して自動化することもできる。
【0051】次に、中子20が取り外された成形体8
を、その軸線方向の全長にわたってフライス盤等の切削
工具で一定幅切削して割り部3を形成する(切削工
程)。この切削により、成型体8は、冷却によって内部
に残留していた応力によってその全周にわたってその曲
率半径を小さいものとなるように変形して、その直径方
向内側に向け変形する。割り部3を切削した分、成型体
の円周方向の全長が短くなるので、上記応力により、成
型体はその直径を縮小させ、割り部の両面を接触させた
状態で環状となって、円周方向でつりあった状態とな
り、成形ナットが完成される。
【0052】完成された成形ナット2に形成された雌ね
じの有効直径は、螺入されるべき、ねじ軸の有効直径よ
り、やや小さいものとなるように、上記中子20の直径
を成型体材料の固化に伴う収縮量を考慮して設定してお
く。この設定量によりねじ軸に対するナットの押圧力を
所望の値に設定することができる。また、割り部3の切
削幅寸法も、切削後の成型体に形成された雌ねじの有効
直径が、螺入されるべきねじ軸1の有効直径よりやや小
さいものとなるように寸法を設定する。
【0053】これらの中子の直径寸法や、割り部の切削
幅の寸法は、製作すべき成形ナットの寸法、材料の特性
により変化するため、実験により適正なものを選択して
おけばよい。
【0054】そして、完成した成形ナット2は、上記
〔成形ナットの構成〕の項で説明したものとなり、ねじ
軸1に螺合されたとき、上記ねじ軸の有効直径と実質的
に同一の有効直径となり、かつ、該成形ナット2を該ね
じ軸1の半径方向において中心に向く弾性を備えるもの
として構成される。
【0055】〔成形ナットの製造方法の第2の例〕図6
乃至図8は本発明に係る成形ナットの製造方法の第2の
実施の形態を示すものである。本例に係る成形ナットの
製造方法は、中子30と割り部おき中子40とを備えた
ダイカスト成型を使用して、ダイカスト成型の工程のみ
で割り部3が形成された成型体を製造し、これを成形ナ
ット2とするものである。
【0056】本例では、上記第1の例と同様に図2に示
すような金型10を使用する。この金型の詳細は、上記
第1の例と同様であるので、その詳細な説明は省略す
る。
【0057】また、この金型10内に組み付ける中子3
0は、図6(1)、(2)に示すように、雌ねじ形成用
の雄ねじ31と、この雄ねじの31の両側に突出し、上
記金型の中子取り付け用孔部15,16に挿入される突
出部32,33とを備えている。
【0058】また、本例では、中子30の雄ねじ31に
は、その軸線に沿って、直線状に一定幅の溝部35が設
けられ、上記割り部成型型材40が嵌入されるものとな
っている。
【0059】中子30の雄ねじの直径は、硬化に伴う成
型体の変形、同時に形成する割り部3による径の収縮を
考慮して設定する必要がある。この直径の設定は、製造
する成形ナット3の大きさ、材料の種類により異なるか
ら、予め実験によりえられた適切な値に基づいて定め
る。尚、符号34は、中子30を成型体から取り外すと
き、中子30を回転させるスパナ等の工具を係合させる
ため、突出部34の直径線を挟んで対向して設けられた
2面の係合面を示している。
【0060】割り部おき中子40は、図6(3)、
(4)に示すように、上記中子30の溝部に嵌入して、
成型体のナット円筒部4に割り部3を形成する部分41
と、フランジ部7に割り部3を形成する部分42とが一
体に形成された板状の部材であり、その形状輪郭は、上
記金型10に形成されたキャビティ13,14の輪郭に
よって定まり、またその厚さ(図6(4)中d)は、成
型後の成形ナット3が所定の直径に変形するように、予
め実験等によって定められる。
【0061】そして、金型10を開き、中子30と割り
部おき中子40をインサートし、金型を閉め、図7に示
すように、中子30と割り部おき中子40とを金型10
に組み付ける型締を行う(型締工程)。
【0062】次に、型締された金型内に、図示外の注入
口から、溶融した所定の材料を流し込む(射出工程)。
材料は上述した合成樹脂またはダイカスト合金を必要に
応じて使用する。
【0063】材料が硬化したら、金型10を開き、成型
体9を取り外す(型開き工程)。取り外された成型体9
には、図8に示すように、中子30と割り部おき中子4
0とがインサートされた状態となっている。
【0064】そして、次に、割り部おき中子40を取り
出す、これは割り部おき中子40を成形体9の軸線方向
に引き抜くことにより行う。その後、成型体8から中子
30を回転しつつ取り外す(中子取り外し工程)。ま
た、これらの中子取り外し工程をロボット等を使用して
自動化することもできる。
【0065】中子30と割り部おき中子40とが取り外
された成形体9は一定の割り部3が形成されているので
他の加工を必要とすることなく成形ナット2として使用
できる。ここで、成形ナット2である成形体9は、冷却
によって内部に残留していた応力によってその全周にわ
たってその直径方向内側に向け変形する。即ち、割り部
3を形成、成型体の円周方向の全長が短くなるので、上
記内部応力により、成型体はその直径を縮小させ、割り
部の両面を接触させた状態で環状となって、円周方向で
つりあった状態となり、所定の有効径の雌ねじを備える
ものとなる。
【0066】即ち、完成された成形ナット2に形成され
た雌ねじの有効直径は、螺入されるべき、ねじ軸の有効
直径より、やや小さいものとなるように、上記中子30
の直径を成型体材料の固化に伴う収縮量を考慮して設定
しておく。また、割り部3を形成するための割り部おき
中子40の厚み寸法も成形ねじ3の有効直径が、螺入さ
れるべきねじ軸1の有効直径よりやや小さいものとなる
ように設定する。
【0067】これらの中子30の直径寸法や、割り部お
き中子40の厚み寸法は、製作すべき成形ナットの寸
法、材料の特性により変化するため、実験により適正な
ものを選択しておけばよい。
【0068】そして、完成した成形ナット2は、上記
〔成形ナットの構成〕の項で説明したものとなり、ねじ
軸1に螺合されたとき、上記ねじ軸の有効直径と実質的
に同一の有効直径となり、かつ、該成形ナット2を該ね
じ軸1の半径方向において中心に向く弾性を備えるもの
として構成される。
【0069】〔直線案内装置の構成〕図9乃至図13は
本発明に係る成形ナット2を使用した直線案内装置50
の実施の形態を示すものである。本例に係る直線案内装
置50は、上記〔成形ナットの構成〕の項で記載した成
形ナット2をテーブル52に設け、ガイドレール51に
設けられた送りねじ軸1に螺合するように構成したもの
である。
【0070】即ち、テーブル52は、ガイドレール51
に移動可能に支持されており、送りねじ軸1によって移
送されるようになっている。ガイドレール51は断面コ
字形になっており、テーブル52は、ガイドレール51
の内周面によって、挟み込むようにして支持されてい
る。そして、テーブル52には図11乃至図14に示す
ように、その一端に上述した成形ナット2を設け、送り
ねじ軸1を螺合している。このように成形ナット2を送
りねじ軸1に螺合することにより、送りねじ軸1を回転
動させることで、テーブル52をガイドレール51に沿
って直線運動させるようにしている。
【0071】また、テーブル52の側面とガイドレール
51の内側面との対向面に1条づつのボール転動面5
4,55を設け、このボール転動面54,55の間に転
動体である多数のボール53を転動自在に介在させるこ
とによって、テーブル52を円滑に移動させる構成とな
っている。
【0072】ここで、ボール53は、上記ボール転動面
54,55で形成される負荷通路57と、テーブル本体
56の軸線に沿って上記負荷通路57に並設して貫通さ
れる無負荷通路59と、テーブル本体56の両端に配置
されるエンドプレート60,61によって形成され、負
荷通路57および無負荷通路59とを連結する方向転換
通路65とからなる無限軌道を構成するものとして構成
される。
【0073】尚、図10中符号80は、ガイドレール5
1の一端に取り付けられ、上記送りねじ軸1の一端を軸
支するボールベアリング81を保持するハウジングを示
し、このハウジング80からは送りねじ軸1から延長さ
れ、図示外のモータに接続される回動軸82が突出して
いる。また符号83はガイドレール51の他端に取り付
けられ、送りねじ軸1の他端を軸支するプレーンベアリ
ング84を保持するハウジングを示している。
【0074】そして、本例に係る直線案内装置50にあ
って、成形ナット2は、図11に示すように、テーブル
本体56の一端面に形成された取付孔部90に取り付け
られる。そしてエンドプレート60をテーブル本体56
に取り付けることにより、成形ナット2はテーブルに固
定される。この取付孔部90には、成形ナット2のフラ
ンジ部6がはめ込まれ、フランジ部6の平面部7に接触
して、成形ナット2が回転しないように係止するフラン
ジ係止孔91が形成されている。
【0075】従って本例に係る直線案内装置によれば、
送りねじ軸に螺合するナットとして、成形ナット2の有
効直径と実質的に同一の有効直径であり、かつ、該成形
ナット2を該ねじ軸1の半径方向において中心に向く弾
性を備える成形ナット2を使用しているので、送りねじ
軸1のフランク面に軸方向、周方向に均一に接触させる
ことができる、偏磨耗をおこすことがなくなり、常に安
定した送り状態を維持することができる。
【0076】更に、成形ナット2の雌ねじは、均等な力
で、中心方向に押圧された状態となっているので、成形
ナット2とねじ軸1の雄ねじとの軸方向の隙間は、成形
ナット2が磨耗したとしても可及的に少ないものとな
り、テーブルを一方向から逆方向に移動する際の遊びを
少ないものとすることができ、テーブルの移動精度を高
いものとすることができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る成形
ナット、成形ナットの製造方法、およびこの成形ナット
を使用した直線案内装置よれば、以下のような効果を奏
する。
【0078】本願の請求項1に記載の成形ナットは、そ
の軸線方向の全長にわたって、該成形ナットを円周方向
で分割する割り部が1個所に形成され、該成形ナット
は、上記ねじ軸に螺合されたとき、上記ねじ軸の有効直
径と実質的に同一の有効直径となり、かつ、該成形ナッ
トを該ねじ軸1半径方向において中心に向く弾性を備え
るものとして構成されるので、ねじ軸1のフランク面に
軸方向、周方向に均一に接触させることができ、偏磨耗
を起こすことがなくなる。また、この成形ナットを送り
ねじ軸に螺合させた送りねじ装置にあっては、成形ナッ
トが磨耗したとしても、常にねじ軸の中心方向に押圧さ
れるから、成形ナットとねじ軸1の雄ねじとの軸方向の
隙間は、可及的に少ないものとなり、テーブルを一方向
から逆方向に移動する際の軸方向の遊びを少ないものと
することができ、送りねじ装置の移動精度を高いものと
することができる。そして、成形ナットは一体構成とし
ているので、型の寸法管理を行うだけで製品の精度を安
定したものとすることができるほか、中子等の寸法設定
を変えるだけで、用いられる装置に適切な直線案内装置
(ガイド)に使用する成形ナットを、特に他の部材の組
み付けを必要とせず低コストで製造することができる。
【0079】また、本願の請求項2に記載の成形ナット
の製造方法によれば、金型と中子とを型締めした内部に
溶解した材料を射出成型して、成型体を金型から抜き、
更に成型体から中子を回転させつつ抜いて、冷却固化さ
せ、所定の幅寸法を備えた割り部を切削することによ
り、請求項1に記載の成形ナットを製造することができ
る。従って、偏磨耗を起こすことなく、高い移動精度を
得ることができる成形ナットを一回のダイカスト成形と
切削加工という少ない工数で得ることができ、低コスト
で高い性能の成形ナットを製造することができる。
【0080】更に、本願の請求項3に記載の成形ナット
の製造方法によれば、金型と、中子と、割り部おき中子
とを型締めした内部に溶解した材料を射出成型して、成
型体を金型から抜き、更に成型体から割り部おき中子を
抜き、更に中子を回転させつつ抜いて、硬化させるいう
工程で請求項1に記載の成形ナットを製造することがで
きる。従って、偏磨耗を起こすことなく、高い移動精度
を得ることができる成形ナットを一回のダイカスト成形
だけで容易に得ることができ、高い生産効率で低コスト
に成形ナットを製造することができる。
【0081】更に、本発明の請求項4に記載の直線案内
装置によれば、テーブルに設けられ、送りねじ軸に螺合
するナットに請求項1に記載の成形ナットを使用してい
るので、成形ナットの有効直径は送りねじ軸の有効直径
と実質的に同一であり、かつ、成形ナットは該ねじ軸1
の半径方向において中心に向く弾性を備えるものであ
る。従って、成形ナットを送りねじ軸のフランク面に軸
方向、周方向に均一に接触させることができるので、偏
磨耗をおこすことがなくなり、たとえ磨耗が発生したと
しても、成形ナットは送りねじ軸の中心方向に常に押圧
されているから、常に安定した送り状態を維持すること
ができる。更に、成形ナット2の雌ねじは、均等な力
で、中心方向に押圧された状態となっているので、成形
ナット2とねじ軸1の雄ねじとの軸方向の隙間は、可及
的に少ないものとなり、テーブルを一方向から逆方向に
移動する際の遊びを少ないものとすることができ、テー
ブルの移動精度を高いものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る成形ナット実施の形態を示す図で
あり、(1)は側面図、(2)は成形ナットを仮想線で
描いたねじ軸とともに示した半断面正面図である。
【図2】本発明に係る成形ナットの製造方法の実施の形
態の第1の例に使用する金型を示した縦断面図である。
【図3】本発明に係る成形ナットの製造方法の実施の形
態の第1の例において、金型と中子とを型締めした状態
を示す断面図である。
【図4】本発明に係る成形ナットの製造方法の実施の形
態の第1の例において、金型と中子とを型開きした状態
を示す断面図である。
【図5】本発明に係る成形ナットの製造方法の第1の例
において成形ナットを中子と共に示す断面図である。
【図6】本発明に係る成形ナットの製造方法の実施の形
態の第2の例に使用する中子を示した図であり、(1)
は中子の正面図、(2)は(1)中のii方向からの側面
図、(3)は割り部おき中子の正面図、(4)は(3)
中のiv方向からの側面図である。
【図7】本発明に係る成形ナットの製造方法の実施の形
態の第2の例において、金型と中子とを型締めした状態
を示す図であり、(1)は縦断面図、(2)は(1)中
のii−ii線断面図である。
【図8】本発明に係る成形ナットの製造方法の第2の例
において成形ナットを中子と共に示す断面図である。
【図9】本発明に係る直線案内装置の実施の形態を示す
斜視図である。
【図10】図9に示した直線案内装置を示す図であり、
(1)は平面図、(2)は(1)中のii−ii線断面図で
ある。
【図11】図9に示した直線案内装置を示す図10中の
XIII- XIII線断面図である。
【図12】従来の成形ナットをねじ軸と共に示した一部
断面図である。
【符号の説明】
1 ねじ軸 2 成形ナット 3 割り部 10 金型 11 固定型 12 可動型 20 中子 30 中子 40 割り部おき中子 50 直線案内装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ねじ軸に螺合し、弾性材料で型成形された
    成形ナットであって、 この成形ナットは、その軸線方向の全長にわたって、該
    成形ナットを円周方向で分割する割り部が1個所に形成
    され、 該成形ナットは、上記ねじ軸に螺合されたとき、上記ね
    じ軸の有効直径と実質的に同一の有効直径となり、 かつ、該成形ナットを該ねじ軸の半径方向において中心
    に向く弾性を備えた成形ナット。
  2. 【請求項2】以下の工程を備えた請求項1に記載の成形
    ナットの製造方法。 可動型および固定型からなる金型内に雄ねじを形成
    した中子を配置する型締工程。 金型内に溶融した材料を流し込む射出工程。 金型を開き、環状の成型体を取り外す型開き工程。 中子を回転しつつ取り外す中子取り外し工程 成形体の軸線方向の全長にわたって一定幅寸法の割
    り部を切削形成する切削工程。
  3. 【請求項3】以下の工程を備えた請求項1に記載の成形
    ナットの製造方法。 可動型および固定型からなる金型内に雄ねじを形成
    した中子と、金型と中子との間に全長にわたって一定幅
    寸法の割り部おき中子を配置する型締工程。 金型内に溶融した材料を流し込む射出工程。 金型を開き、成型体を取り出す型開き工程。 割り部おき中子を取り外す割り部おき中子取り外し
    工程。 中子を回転しつつ取り外す中子取り外し工程。
  4. 【請求項4】断面コ字形のガイドレールに、テーブルを
    転動体を介して上記ガイドレールの内側面によって挟み
    込むようにして移動自在に支持し、前記転動体を互いに
    対向するテーブル側面とガイドレール内側面間に設けら
    れた転動体転動面間に転動自在に介在させ、 テーブルには送りねじ軸が螺合される上記請求項1に記
    載の成形ナットを備えた直線案内装置。
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