JP2000074171A - アクチュエ―タ - Google Patents

アクチュエ―タ

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JP2000074171A
JP2000074171A JP11168924A JP16892499A JP2000074171A JP 2000074171 A JP2000074171 A JP 2000074171A JP 11168924 A JP11168924 A JP 11168924A JP 16892499 A JP16892499 A JP 16892499A JP 2000074171 A JP2000074171 A JP 2000074171A
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magnetic
displacement member
actuator
slider
feed screw
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Shigekazu Nagai
茂和 永井
Hiroyuki Shiomi
裕幸 塩見
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SMC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アクチュエータの送りねじに潤滑油が不要とな
り、塵埃等が減少し、騒音が小さいとともに、安定して
ワーク等を搬送することが可能なアクチュエータを提供
する。 【解決手段】送りねじ36には2条の螺旋状の雄ねじ部
58a、58bが形成される。雄ねじ部58a、58b
の山部には磁極60a、60bが形成され、谷部には磁
極62a、62bが形成される。変位部材66には雌ね
じ部68a、68bが形成される。雌ねじ部68a、6
8bの谷部には磁極70a、70bが形成され、山部に
は磁極72a、72bが形成される。このため、送りね
じ36の磁極60a、60b、62a、62bと変位部
材66の磁極70a、70b、72a、72bとが反発
して送りねじ36と変位部材66とは非接触に保持され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転駆動源による
回転運動を直線運動に変換し、前記直線運動の作用下に
スライダが変位するアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ワーク等を搬送する駆動源と
して、送りねじを用いたアクチュエータが使用されてい
る。このアクチュエータ10は、例えば、図23に示す
ように、モータ12の回転軸にボールねじ16が設けら
れ、該ボールねじ16には変位部材18が螺合する。該
変位部材18にはフレーム20のガイド部22が係合し
て当該変位部材18の回転が阻止される。前記モータ1
2が付勢されると、前記ボールねじ16の回転運動は変
位部材18によって直線運動に変換され、変位部材18
はガイド部22に沿って変位する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術に係るアクチュエータ10では、ボールねじ1
6に付着している潤滑油等が飛散して作業環境を汚染す
る懸念がある。このため、このようなアクチュエータ1
0を、例えば、半導体製品の製造工程に使用されるクリ
ーンルーム等の、塵埃等を嫌う環境に使用することがで
きないという問題がある。また、このアクチュエータ1
0では、ボールねじ16と変位部材18とが摺動する際
に騒音が発生するという欠点が指摘されている。
【0004】また、特開平5−176496号公報に
は、送りねじに螺旋状の磁性体を設け、この磁性体が移
動体に設けた磁石を引きつけることにより、送りねじと
移動体とが非接触で保持されるとともに、送りねじの回
転にともなって移動体が直線往復移動するように構成さ
れた回転直線変換機構が開示されている。
【0005】ところが、この回転直線変換機構では、送
りねじと移動体とが磁力により引きつけられているだけ
で、機械的な結合がないため、送りねじの磁性体と移動
体の磁石との結合が外れやすく、安定した搬送作用を営
むことができないという問題がある。
【0006】本発明は前記の課題を解決すべくなされた
ものであって、アクチュエータの送りねじに潤滑油が不
要となり、塵埃等が減少し、騒音が小さいとともに、安
定してワーク等を搬送することが可能なアクチュエータ
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、回転駆動源による回転運動を直線運動
に変換し、前記直線運動の作用下にスライダが変位する
アクチュエータにおいて、雄ねじ部が形成され、前記回
転駆動源により回転する送りねじと、前記雄ねじ部に螺
合する雌ねじ部が形成され、前記送りねじの回転運動を
直線運動に変換する変位部材と、前記雄ねじ部に形成さ
れた磁極と、前記雌ねじ部に形成され、前記雄ねじ部の
磁極に対向するとともに、該雄ねじ部の磁極と同一のパ
ターンからなる磁極と、を備え、前記送りねじと前記変
位部材とは、それぞれの磁極が互いに反発することによ
って互いに非接触状態に保持されることを特徴とする。
【0008】本発明によれば、送りねじと変位部材との
間に摩耗が生じることがないため、潤滑油が不要となる
とともに塵埃等の発生が減少し、騒音も小さくなる。
【0009】この場合、前記雄ねじ部および前記雌ねじ
部のそれぞれの磁極が、該雄ねじ部および雌ねじ部の山
部および(または)谷部に沿って螺旋状に形成される
と、送りねじの回転運動を非接触で直線運動に変換して
変位部材に伝達することができ、好適である。
【0010】また、この場合、前記送りねじおよび前記
変位部材がチューブによって囲繞され、前記変位部材の
外周部と前記スライダの内周部とは前記チューブを介し
て対向し、前記変位部材および前記スライダのそれぞれ
の対向面には互いに引き合う同一のパターンからなる磁
極が形成されると、塵埃等が送りねじに付着することが
防止され、好ましい。
【0011】さらに、この場合、前記変位部材および前
記スライダが、前記チューブを介してそれぞれが互いに
係合可能なスプライン状や、断面四角形状または断面楕
円形状に形成されると、変位部材の軸線回りの回転を阻
止することができ、好ましい。
【0012】また、前記変位部材にはT字状溝部が形成
され、一方、前記変位部材に対向する前記スライダには
前記チューブを介して前記T字状溝部に係合可能なT字
状凸部が形成されてもよい。
【0013】さらにまた、この場合、前記変位部材の磁
極が、周方向に所定間隔離間し軸線方向に沿って平行に
形成された複数の駆動側磁気パターンと、軸線方向に所
定間隔離間し周方向に沿って平行に形成された複数の駆
動側磁気パターンと、を有し、一方、前記スライダの磁
極が、前記軸線方向に沿った駆動側磁気パターンおよび
前記周方向に沿った駆動側磁気パターンに対応する軸線
方向に沿って平行に形成された複数の受動側磁気パター
ンおよび周方向に沿って平行に形成された複数の受動側
磁気パターンを有すると、変位部材の直線運動をチュー
ブを介してスライダに伝達することができ、好適であ
る。
【0014】この場合、前記変位部材の磁極が軸線方向
および周方向に所定間隔離間して配置された複数の駆動
側磁気パターンであり、一方、前記スライダの磁極が前
記駆動側磁気パターンに対応し、軸線方向および周方向
に所定間隔離間して配置された複数の受動側磁気パター
ンであってもよい。
【0015】あるいは、前記変位部材の磁極が軸線方向
に対して傾斜する方向に所定間隔離間して配置された複
数の駆動側磁気パターンであり、一方、前記スライダの
磁極が前記駆動側磁気パターンに対応し、軸線方向に対
して傾斜する方向に所定間隔離間して配置された複数の
受動側磁気パターンであってもよく、また、前記変位部
材の磁極が軸線方向に対して傾斜する方向に延在する駆
動側磁気パターンであり、一方、前記スライダの磁極が
前記駆動側磁気パターンに対応し、軸線方向に対して傾
斜する方向に延在する受動側磁気パターンであってもよ
い。
【0016】また、この場合、前記スライダに、前記チ
ューブに当接し、多孔質体、繊維状体、不織布体または
スポンジ体のいずれかにより形成された給油部材が設け
られると、該給油部材は前記チューブに潤滑油を供給す
るとともに、前記チューブに付着した塵埃等を吸着する
ことができ、好ましい。
【0017】また、この場合、前記磁極がネオジウム、
鉄、磁性体を含有する樹脂、あるいは電磁石により形成
されていてもよい。
【0018】さらに、この場合、前記送りねじが前記回
転駆動源の回転軸と一体的に形成されると、アクチュエ
ータを構成する部品点数を減少させることができ、好適
である。
【0019】さらにまた、この場合、前記回転駆動源の
回転軸の端部に形成され、回転方向に沿って極性の異な
る磁極が交互に形成された第1磁極部と、前記送りねじ
の端部に形成され、前記回転方向に沿って極性の異なる
磁極が交互に形成された第2磁極部と、を備え、前記第
1磁極部および前記第2磁極部が互いに非接触状態で、
且つ、近接して配設されると、前記送りねじと前記回転
軸とを離間させることができ、しかも、回転軸の回転運
動を送りねじに伝達することができ、好ましい。
【0020】さらに、前記回転駆動源がACサーボモー
タであると、このアクチュエータを高精度に制御するこ
とができ、一層好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明に係るアクチュエータにつ
いて、好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しな
がら以下詳細に説明する。
【0022】図1において、参照符号30は、本発明の
第1の実施の形態に係るアクチュエータを示す。このア
クチュエータ30は、基本的には、回転駆動源であるA
Cサーボモータ32が配設されたベース部材34と、A
Cサーボモータ32の回転軸35に一体的に形成された
送りねじ36と、送りねじ36と平行に設けられたガイ
ドシャフト38a、38bと、送りねじ36、ガイドシ
ャフト38a、38bの端部が固着された支持部材40
と、送りねじ36およびガイドシャフト38a、38b
の長手方向に沿って変位する変位機構42とを備える。
【0023】ACサーボモータ32の筐体46および支
持部材40には回転軸35、送りねじ36が軸支される
ベアリング48a乃至48cが設けられる。回転軸35
には複数の磁石50が固着され、磁石50の外周には筐
体46の内部に設けられた複数の固定子巻線52が配設
される。回転軸35にはエンコーダ54が設けられる。
【0024】送りねじ36はネオジウム、鉄の如き磁性
材料で形成され、送りねじ36には、図2に示すよう
に、2条の螺旋状の雄ねじ部58a、58bが形成さ
れ、一方の雄ねじ部58aの山部にはN極の磁極60a
が形成され、他方の雄ねじ部58bの山部にはS極の磁
極60bが形成される。雄ねじ部58aと雄ねじ部58
bとの間の谷部にはN極およびS極の磁極62a、62
bが形成される。
【0025】送りねじ36はスプライン状に形成された
チューブ64により囲繞され(図3参照)、チューブ6
4の両端はACサーボモータ32の筐体46および支持
部材40によって支持される(図1参照)。チューブ6
4の端部にはシール部材65a、65bが設けられ、こ
のため、チューブ64の内部は気密に保持される。チュ
ーブ64の内部には変位機構42を構成し送りねじ36
に螺合する変位部材66が設けられる。変位部材66は
ネオジウム、鉄の如き磁性材料で形成される。変位部材
66の外周はチューブ64の内壁に沿ってスプライン状
に形成される(図3参照)。
【0026】変位部材66には、図2に示すように、雄
ねじ部58a、58bに螺合する雌ねじ部68a、68
bが形成される。N極の磁極60aに対向する雌ねじ部
68aの谷部にはN極の磁極70aが形成され、一方、
S極の磁極60bに対向する雌ねじ部68bの谷部には
S極の磁極70bが形成される。また、雌ねじ部68a
と雌ねじ部68bとの間の山部には、N極の磁極62a
に対向するN極の磁極72aと、S極の磁極62bに対
向するS極の磁極72bとが形成される。このため、変
位部材66の磁極70a、70b、72a、72bは送
りねじ36の磁極60a、60b、62a、62bと反
発し、変位部材66と送りねじ36とが非接触に保持さ
れる。変位部材66の外周にはN極およびS極の磁極7
4a、74bが所定間隔毎に交互に形成される。
【0027】チューブ64の外部には変位部材66に近
接して変位機構42を構成するスライダ80が設けら
れ、スライダ80の内周はチューブ64の外壁に沿って
スプライン状に形成される(図3参照)。スライダ80
はネオジウム、鉄の如き磁性材料で形成される。スライ
ダ80の内周には変位部材66のN極の磁極74aに対
向してS極の磁極82aが形成され、また、S極の磁極
74bに対向してN極の磁極82bが形成される。従っ
て、磁極74a、74bと磁極82a、82bとはチュ
ーブ64を介して互いに引き合う。
【0028】スライダ80にはブシュ84a、84bが
設けられ、ブシュ84a、84bにはガイドシャフト3
8a、38bが挿通する(図1参照)。このため、スラ
イダ80はガイドシャフト38a、38bによって支持
され、スライダ80の内壁はチューブ64の外壁から若
干離間して保持される。
【0029】第1の実施の形態に係るアクチュエータ3
0は、基本的には以上のように構成されるものであり、
次にその動作について説明する。
【0030】図示しない制御装置からアクチュエータ3
0のACサーボモータ32に駆動信号が送られると、回
転軸35が送りねじ36とともに回転する。この回転運
動は変位部材66に伝達され、変位部材66が送りねじ
36とともに回転しようとするが、スプライン状の変位
部材66がチューブ64に係合することによって回転が
阻止される(図3参照)。このため、送りねじ36の回
転運動は直線運動に変換されて変位部材66に伝達さ
れ、変位部材66が矢印AまたはB方向に変位する。
【0031】変位部材66が変位すると、変位部材66
の磁極74a、74bはチューブ64を介してスライダ
80の磁極82a、82bを引きつけ、変位部材66の
変位にともなってスライダ80が矢印A、B方向に変位
する。このため、図示しないワークがスライダ80によ
って搬送される。
【0032】このアクチュエータ30では、図2に示す
ように、変位部材66の磁極70a、70b、72a、
72bは送りねじ36の磁極60a、60b、62a、
62bと反発し、変位部材66と送りねじ36とは非接
触に保持され、送りねじ36と変位部材66との間に摩
耗が生じることがないため、潤滑油が不要となるととも
に塵埃等や騒音の発生も減少する。従って、このアクチ
ュエータ30の寿命が長くなり、メンテナンス等の作業
も減少する。また、送りねじ36がチューブ64に囲繞
されているため、塵埃等が送りねじ36に付着すること
が防止される。また、雄ねじ部58a、58bと雌ねじ
部68a、68bとが螺合して機械的に結合されている
ため、安定した搬送作用を営むことができる。
【0033】第1の実施の形態に係るアクチュエータ3
0では、チューブ64、変位部材66の外周およびスラ
イダ80の内周はスプライン状に形成されているが、図
4に示す第2の実施の形態に係るアクチュエータ85の
ように、断面正方形状や、図5に示す第3の実施の形態
に係るアクチュエータ86のように断面楕円形状に形成
してもよい。あるいは、図6に示す第4の実施の形態に
係るアクチュエータ88のように、チューブ64、変位
部材66の外周およびスライダ80の内周を断面長方形
状に形成し、変位部材66の短辺側にT字状溝部90
a、90bを形成し、チューブ64をこのT字状溝部9
0a、90bに沿って形成し、スライダ80にT字状溝
部90a、90bに嵌合するT字状凸部92a、92b
を形成するようにしてもよい。さらに、図7に示す第5
の実施の形態に係るアクチュエータ93のように、チュ
ーブ64、変位部材66の外周およびスライダ80の内
周を断面正方形状に形成し、それぞれの辺にT字状溝部
94a乃至94d、T字状凸部96a乃至96dを形成
してもよい。
【0034】また、送りねじ36、変位部材66および
スライダ80の磁極60a、60b、62a、62b、
70a、70b、72a、72b、74a、74b、8
2a、82bを、磁性体を含有する樹脂、あるいは、電
磁石により形成することも可能である。
【0035】次に、第6の実施の形態に係るアクチュエ
ータ100について、図8および図9を参照して説明す
る。なお、第1の実施の形態に係るアクチュエータ30
と同一の構成要素には同一の参照数字を付し、その詳細
な説明を省略する。以下、他の実施の形態についても同
様である。
【0036】このアクチュエータ100は、長尺状に形
成されたケーシング102と、ケーシング102の一端
側に配設された回転駆動源であるACサーボモータ32
と、ACサーボモータ32によって回転する送りねじ3
6と、送りねじ36を囲繞するチューブ104と、送り
ねじ36によってケーシング102の長手方向に変位す
る変位機構106とを備える。
【0037】ケーシング102は、図9に示すように、
アクチュエータ100の下部に配設されたベース部材1
08と、アクチュエータ100の両側部に配設されたサ
イドフレーム110a、110bとを有する。ベース部
材108には継手112が設けられ、該継手112を介
して前記ケーシング102の内部と外部とが連通する。
ベース部材108の上部にはその長手方向に沿ってレー
ル部材150が固着される。ベース部材108の一端側
には、図8に示すように、板状部材114を介してAC
サーボモータ32の筐体46が固着される。このアクチ
ュエータ100には、図示しないが、変位機構106が
所定の位置に変位したときに信号を出力する位置検出ス
イッチが設けられる。位置検出スイッチ、固定子巻線5
2およびエンコーダ54はベース部材108の下部のコ
ネクタ118a乃至118cに接続される。
【0038】ベース部材108の端部にはエンドプレー
ト120が固着され、また、エンドプレート120およ
び筐体46によって送りねじ36が回転自在に軸支され
るとともに、チューブ104の両端が支持される。
【0039】送りねじ36は変位機構106を構成する
変位部材126に挿通する。変位部材126は、図10
および図11に示すように、ネオジウム、鉄の如き磁性
材料によって略筒状に形成され、その内部には送りねじ
36の雄ねじ部58a、58bが螺合する雌ねじ部68
a、68bが形成される。雄ねじ部58a、58bに
は、第1の実施の形態と同様に、磁極60a、60b、
62a、62bが形成され(図2参照)、一方、雌ねじ
部68a、68bには磁極60a、60b、62a、6
2bと反発する磁極70a、70b、72a、72bが
形成される。このため、送りねじ36と変位部材126
とは非接触に保持される。
【0040】変位部材126の一端側外周には軸線方向
に沿った複数の駆動側磁気パターン(磁極)128が突
出形成され、それぞれの駆動側磁気パターン128は互
いに周方向に所定間隔離間して配置される。一方、変位
部材126の他端側外周には周方向に沿った複数の駆動
側磁気パターン(磁極)130が突出形成され、それぞ
れの駆動側磁気パターン130は互いに軸線方向に所定
間隔離間して配置される。変位部材126の外周には、
磁力の漏れを防止するために、隣接する駆動側磁気パタ
ーン128の間隙にアルミニウム、銅の如き非磁性体で
形成された磁気シールド132が嵌合する(図12、図
13参照)。また、隣接する駆動側磁気パターン130
の間隙にも、同様に磁気シールド134が嵌合する(図
11参照)。凸状の駆動側磁気パターン128、130
はチューブ104の内周から僅かに離間する。
【0041】チューブ104の外周部には変位機構10
6を構成するスライダ136がチューブ104の軸線方
向に変位自在に設けられる(図8参照)。スライダ13
6の内周には、図11乃至図13に示すように、ネオジ
ウム、鉄の如き磁性材料、あるいは磁性体を含有する樹
脂により長尺に形成され軸線方向に沿った複数の磁石1
38が周方向に所定間隔離間して固着され、また、リン
グ状に形成され周方向に沿った複数の磁石139が軸線
方向に所定間隔離間して固着される。それぞれの磁石1
38、139は、変位部材126の軸線方向に沿った駆
動側磁気パターン128、周方向に沿った駆動側磁気パ
ターン130に対応して軸線方向に沿った受動側磁気パ
ターン(磁極)140、周方向に沿った受動側磁気パタ
ーン(磁極)142として形成される。それぞれの受動
側磁気パターン140、142を構成する磁石138、
139はN極とS極とが交互に配設される。スライダ1
36の内周には、図12、図13に示すように、隣接す
る受動側磁気パターン140の間隙にアルミニウム、銅
の如き非磁性体で形成された磁気シールド144が嵌合
する。また、隣接する受動側磁気パターン142の間隙
にも、同様に磁気シールド146が嵌合する(図11参
照)。
【0042】スライダ136の下部には、図8および図
9に示すように、ガイドブロック148が固着され、ガ
イドブロック148は前記レール部材150に摺動自在
に係合する。このため、ガイドブロック148、レール
部材150によりガイド機構152が構成され、該ガイ
ド機構152がスライダ136の回転を防止する。スラ
イダ136の上部には板状のテーブル154が固着さ
れ、テーブル154はケーシング102の上部から外部
に突出する。テーブル154にはこのアクチュエータ1
00によって搬送されるワーク156が載置される。
【0043】第6の実施の形態に係るアクチュエータ1
00は、基本的には以上のように構成されるものであ
り、次にその動作について説明する。
【0044】図示しない制御装置からアクチュエータ1
00のACサーボモータ32に駆動信号が送られると、
ACサーボモータ32の回転軸35が回転し、送りねじ
36が回転する(図8参照)。このため、送りねじ36
の回転にともなって変位部材126も回転しようとす
る。このとき、図13に示すように、スライダ136に
設けられたS極の受動側磁気パターン140aに対向し
ている駆動側磁気パターン128aの表面にはN極が発
生し、隣接するN極の受動側磁気パターン140bに対
向している駆動側磁気パターン128bの表面にはS極
が発生する。従って、駆動側磁気パターン128aは対
向する受動側磁気パターン140aに引きつけられると
ともにこれに隣接する受動側磁気パターン140bに対
して反発し、駆動側磁気パターン128bは対向する受
動側磁気パターン140bに引きつけられるとともにこ
れに隣接する受動側磁気パターン140aに対して反発
する。この結果、駆動側磁気パターン128aは受動側
磁気パターン140bに対向する位置に変位することが
阻止される。また、スライダ136もガイド機構152
によってその回転が阻止され、結局、変位部材126の
回転が阻止される(図12および図13参照)。このた
め、変位部材126は送りねじ36の回転運動を直線運
動に変換してアクチュエータ100の長手方向に沿って
変位する。
【0045】このとき、変位部材126の磁極70a、
70b、72a、72bは送りねじ36の磁極60a、
60b、62a、62bと反発し、変位部材126と送
りねじ36とは非接触に保持され、送りねじ36と変位
部材126との間に摩耗が生じることがないため、潤滑
油が不要となるとともに塵埃等や騒音の発生も減少す
る。
【0046】変位部材126が変位すると、駆動側磁気
パターン130が対向する受動側磁気パターン142を
構成する磁石139に引きつけられるとともに、これに
隣接する受動側磁気パターン142に対して反発され
る。従って、スライダ136は変位部材126の変位に
ともなってチューブ104に沿って変位する。以上のよ
うにして、テーブル154に載置されたワーク156は
スライダ136の変位作用下に搬送される。
【0047】以上のように、第6の実施の形態に係るア
クチュエータ100では、変位部材126とスライダ1
36とに設けられ軸線方向に沿った駆動側磁気パターン
128、受動側磁気パターン140により周方向に極性
の異なる磁極が交互に形成されているため、変位部材1
26とスライダ136とが互いに離間していても変位部
材126が送りねじ36の回転にともなって回転してし
まうことが阻止され、該変位部材126によって送りね
じ36の回転運動が直線運動に変換される。また、この
直線運動は周方向に沿った駆動側磁気パターン130と
受動側磁気パターン142とが互いに引き合うことによ
りスライダ136に伝達される。従って、送りねじ36
をチューブ104によって囲繞することができ、アクチ
ュエータ100が使用される作業環境中に送りねじ36
の塵埃等が飛散することが防止され、作業環境を汚染す
る懸念が減少する。また、作業環境中の塵埃等が送りね
じ36に付着することが防止される。
【0048】第6の実施の形態では、スライダ136の
受動側磁気パターン140、142を磁石138により
形成し、変位部材126の駆動側磁気パターン128、
130は磁石138に引きつけられる磁性材料で形成し
たが、変位部材126の駆動側磁気パターン128、1
30を磁石により形成し、スライダ136の受動側磁気
パターン140、142を磁性材料で形成してもよい。
また、変位部材126の駆動側磁気パターン128、1
30と、スライダ136の受動側磁気パターン140、
142を全て磁石で形成するようにしてもよい。さら
に、この磁石は電磁石であってもよい。
【0049】次に、第7の実施の形態に係るアクチュエ
ータ200について、図14を参照して説明する。
【0050】このアクチュエータ200の送りねじ36
は変位部材202に挿通する。変位部材202の外周全
域には複数の駆動側磁気パターン(磁極)204が突出
形成され、それぞれの駆動側磁気パターン204は変位
部材202の軸線方向および周方向にそれぞれ所定間隔
離間して配置される。駆動側磁気パターン204はそれ
ぞれN極とS極とが隣接して配置される。それぞれの駆
動側磁気パターン204の間には非磁性体で形成された
磁気シールド206が設けられる。変位部材202はチ
ューブ104の内部に配設される。
【0051】一方、スライダ208には駆動側磁気パタ
ーン204に対応する複数の受動側磁気パターン(磁
極)210が突出形成され、それぞれの受動側磁気パタ
ーン210は軸線方向および周方向に所定間隔離間して
配置される。受動側磁気パターン210はそれぞれN極
とS極とが隣接して配置される。それぞれの受動側磁気
パターン210の間には非磁性体で形成された磁気シー
ルド212が設けられる。
【0052】駆動側磁気パターン204、受動側磁気パ
ターン210を形成する方法としては、変位部材20
2、スライダ208に磁石を固着して形成し、または、
変位部材202、スライダ208を磁性材料で形成して
それぞれの磁気パターン204、210を磁化して形成
する等の方法がある。
【0053】送りねじ36の回転運動が変位部材202
に伝達されると、変位部材202が回転しようとする
が、駆動側磁気パターン204は対向する受動側磁気パ
ターン210に引きつけられ、また、駆動側磁気パター
ン204は、第6の実施の形態と同様に、対向している
受動側磁気パターン210の周方向に隣接する受動側磁
気パターン210と反発するために変位することが阻止
されて、変位部材202は周方向への回転が阻止され
る。従って、変位部材202は軸線方向にのみ変位す
る。
【0054】このように変位部材202が軸線方向に変
位すると、軸線方向に配列された駆動側磁気パターン2
04は対向する受動側磁気パターン210に引きつけら
れるとともに、これに隣接する受動側磁気パターン21
0に対して反発され、スライダ208は変位部材202
の変位作用下に軸線方向に変位する。以上のようにして
スライダ208が変位する。
【0055】この場合も、変位部材202の磁極70
a、70b、72a、72bは、図2に示すように、送
りねじ36の磁極60a、60b、62a、62bと反
発し、変位部材202と送りねじ36とは非接触に保持
されているため、送りねじ36と変位部材202との間
に摩耗が生じることがなく、潤滑油が不要となるととも
に塵埃等や騒音の発生も減少する。
【0056】第7の実施の形態に係るアクチュエータ2
00では、変位部材202とスライダ208とに設けら
れた駆動側磁気パターン204、受動側磁気パターン2
10により周方向および軸線方向に極性の異なる磁極が
交互に形成されているため、変位部材202とスライダ
208とが互いに離間していても変位部材202が送り
ねじ36の回転にともなって回転してしまうことが阻止
されて送りねじ36の回転運動が直線運動に変換され、
この直線運動がスライダ208に伝達される。従って、
送りねじ36をチューブ104によって囲繞することが
でき、アクチュエータ200が使用される作業環境中に
送りねじ36の塵埃等が飛散することが防止され、ま
た、送りねじ36に塵埃等が付着することが防止され
る。
【0057】次いで、図15に基づいて、第8の実施の
形態に係るアクチュエータ230について説明する。
【0058】このアクチュエータ230の変位部材23
2の外周には複数の駆動側磁気パターン(磁極)234
が突出形成され、それぞれの駆動側磁気パターン234
は軸線方向および軸線方向に対して傾斜する方向に所定
間隔離間して配置される。すなわち、駆動側磁気パター
ン234は軸線に沿ってスパイラル状に並べて配設され
る。駆動側磁気パターン234はN極とS極とが交互に
配設され、それぞれの駆動側磁気パターン234の間に
は非磁性体で形成された磁気シールド236が設けられ
る。一方、スライダ238には前記駆動側磁気パターン
234に対応する複数の受動側磁気パターン(磁極)2
40が突出形成され、それぞれの受動側磁気パターン2
40は軸線方向および軸線方向に対して傾斜する方向に
所定間隔離間して配置される。受動側磁気パターン24
0はN極とS極とが交互に配設され、それぞれの受動側
磁気パターン240の間には非磁性体で形成された磁気
シールド242が設けられる。
【0059】このように形成される第8の実施の形態で
は、駆動側磁気パターン234は、第6の実施の形態と
同様に、対向する受動側磁気パターン240を引きつけ
る。一方、駆動側磁気パターン234は、対向する受動
側磁気パターン240に隣接する受動側磁気パターン2
40と反発するため、変位部材232は送りねじ36の
回転にともなって回転することが阻止され、変位部材2
32が軸線方向に変位するとスライダ238は該変位部
材232の変位にともなって軸線方向にのみ変位する。
【0060】このアクチュエータ230では、第1乃至
第7の実施の形態と同様に、変位部材232とスライダ
238とが離間していても、ボールねじ36の回転運動
を変位部材232によって直線運動に変換してスライダ
238に伝達することができる。従って、送りねじ36
をチューブ104によって囲繞することができ、アクチ
ュエータ230が使用される作業環境中に塵埃等が飛散
することが防止され、また、送りねじ36に塵埃等が付
着することが防止される。
【0061】次に、図16に基づき、第9の実施の形態
に係るアクチュエータ250について説明する。
【0062】このアクチュエータ250の変位部材25
2には螺旋状に延在して複数の駆動側磁気パターン(磁
極)254が突出形成され、一方、スライダ256には
前記駆動側磁気パターン254に対応する複数の受動側
磁気パターン(磁極)258が螺旋状に延在して突出形
成される。隣接する駆動側磁気パターン254、受動側
磁気パターン258はそれぞれN極とS極とが交互に配
設される。また、それぞれの駆動側磁気パターン25
4、受動側磁気パターン258の間隙には非磁性体で形
成された磁気シールド260、262が設けられる。
【0063】このように形成される第9の実施の形態に
おいても、隣接する駆動側磁気パターン254は周方向
および軸線方向に所定間隔離間することになり、一方、
受動側磁気パターン258も周方向および軸線方向に所
定間隔離間することになるため、第6の実施の形態と同
様に、駆動側磁気パターン254は対向する受動側磁気
パターン258を引きつけ、一方、対向する前記受動側
磁気パターン258に隣接する受動側磁気パターン25
8と反発し、変位部材252は送りねじ36の回転にと
もなって回転することが阻止され、変位部材252が軸
線方向に変位するとスライダ256は該変位部材252
の変位にともなって軸線方向にのみ変位する。
【0064】このように、変位部材252とスライダ2
56とが離間していても、送りねじ36の回転運動を変
位部材252によって直線運動に変換してスライダ25
6に伝達することができる。従って、送りねじ36をチ
ューブ104によって囲繞することができ、アクチュエ
ータ250が使用される作業環境中に送りねじ36の塵
埃等が飛散することが防止され、また、送りねじ36に
塵埃等が付着することが防止される。
【0065】次に、第10の実施の形態に係るアクチュ
エータ300について、図17を参照して説明する。
【0066】このアクチュエータ300は長尺なケーシ
ング302と、ケーシング302の一端側に設けられた
ACサーボモータ(回転駆動源)304と、ACサーボ
モータ304によって回転する送りねじ306と、送り
ねじ306を囲繞するチューブ308と、送りねじ30
6によって変位する変位機構310とを備える。
【0067】ケーシング302の外壁には、図18に示
すように、このアクチュエータ300を他の装置等に連
結するための略T字状の溝部314が複数画成される。
ケーシング302の底部には継手316が設けられ、継
手316を介してケーシング302の内部と外部とが連
通する。
【0068】ACサーボモータ304の回転軸318の
一端部には、図19に示すように、チューブ308の端
部に接近する円盤部材320が形成され、円盤部材32
0には第1磁極部を構成する複数の磁石322が固着さ
れる。磁石322は、図20に示すように、周方向にN
極とS極とが交互に配置される。
【0069】前記チューブ308の両端側は閉蓋され、
該チューブ308の内部に設けられた送りねじ306は
チューブ308の外部から隔離される(図17参照)。
前記送りねじ306はベアリング324a乃至324c
によって軸支され、送りねじ306の端部にはACサー
ボモータ304の円盤部材320に対向して円盤部材3
26が形成される。円盤部材326には第2磁極部を構
成する複数の磁石328が固着され、磁石328は周方
向にN極とS極が交互に配置される。
【0070】送りねじ306の雄ねじ部58a、58b
には、第1の実施の形態に係るアクチュエータ30と同
様に、変位部材126の雌ねじ部68a、68bが螺合
し、雄ねじ部58a、58bと雌ねじ部68a、68b
には互いに反発する磁極60a、60bおよび磁極70
a、70bが形成され、このため、送りねじ306と変
位部材126とは非接触に保持される(図2参照)。ま
た、チューブ308の外周には変位機構310を構成す
るスライダ136が摺動自在に設けられる。スライダ1
36にはガイドブロック330が固着され、ガイドブロ
ック330、ケーシング302には、図18に示すよう
に、互いに対向する面に複数のボール溝332、334
が形成され、ボール溝332、334には複数のボール
部材336が転動自在に係合する。このため、ガイドブ
ロック330はボール部材336を介してケーシング3
02に変位自在に支持される。
【0071】スライダ136の端部にはチューブ308
の外周に当接し、多孔質体、繊維状体、不織布体または
スポンジ体の如き材料で形成された給油部材338a、
338bが設けられ、給油部材338a、338bには
潤滑油が含まれる。
【0072】ガイドブロック330の上部には突部34
0a、340bが形成され(図18参照)、突部340
a、340bはケーシング302に画成されたスリット
342a、342bから外部に突出する。突部340
a、340bの変位方向両端部は、図21に示すよう
に、くさび状に形成される。スリット342a、342
bを形成する壁部にはそれぞれ一対のシール部材344
a乃至344dが設けられ、該シール部材344a乃至
344dの縁部が突部340a、340bの側壁部に当
接することにより、スリット342a、342bから塵
埃等がアクチュエータ300に侵入することや、塵埃等
がアクチュエータ300から外部に飛散することを阻止
する。突部340a、340bにはテーブル346が固
着され、テーブル346には図示しないワークが載置可
能に形成される。
【0073】第10の実施の形態に係るアクチュエータ
300は、基本的には以上のように構成され、次に、そ
の動作について説明する。
【0074】アクチュエータ300の継手316には図
示しない真空吸引源が接続され、真空吸引源が付勢され
ると、アクチュエータ300の内部の空気が真空吸引源
に吸引される。このため、アクチュエータ300の内部
の塵埃等がスリット342a、342bを通して外部に
飛散することが防止される。
【0075】ACサーボモータ304が付勢されると、
回転軸318とともに円盤部材320が回転する(図1
7参照)。この回転運動は、円盤部材320の磁石32
2と送りねじ306の円盤部材326に固着された磁石
328とが互いに引き合い、あるいは反発し合うことに
より、送りねじ306に伝達される(図19参照)。
【0076】送りねじ306が回転すると、変位部材1
26が送りねじ306とともに回転しようとするが、第
6の実施の形態と同様に、変位部材126の駆動側磁気
パターン128が対向するスライダ136の受動側磁気
パターン140と互いに磁気的に引き合い、これに隣接
する受動側磁気パターン140と反発することにより、
変位部材126の回転が阻止される。このため、変位部
材126は送りねじ306の回転運動を直線運動に変換
して軸線方向にのみ変位する。そして、変位部材126
の変位にともなってスライダ136が軸線方向に変位
し、テーブル346に載置されたワーク(図示せず)が
搬送される。
【0077】このとき、給油部材338a、338bに
よって潤滑油がチューブ308の表面に塗布されるた
め、スライダ136はチューブ308の外周を円滑に摺
動する。また、給油部材338a、338bはチューブ
308の外周に付着した塵埃等を吸着するため、この塵
埃等によってスライダ136等の動作に支障を来す懸念
が払拭される。さらに、給油部材338a、338bは
チューブ308の外周の余分な潤滑油を吸着する作用を
営む。
【0078】第10の実施の形態では、送りねじ306
がチューブ308によって完全に囲繞されているため、
送りねじ306から塵埃等がアクチュエータ300の外
部に飛散することが防止され、また、送りねじ306に
塵埃等が付着することも防止される。
【0079】また、第10の実施の形態では、ACサー
ボモータ304の円盤部材320に複数の磁石322が
固着され、一方、送りねじ306の円盤部材326にも
複数の磁石328が固着されているが、図22に示す第
11の実施の形態に係るアクチュエータ348のよう
に、ACサーボモータ304、送りねじ306のそれぞ
れの円盤部材350、352の表面に互いに対向する複
数の突部354、356を形成し、それぞれの突部35
4、356をN極とS極とに交互に磁化し、且つ、それ
らの間に磁気シールド358を設けるようにしてもよ
い。
【0080】
【発明の効果】本発明に係るアクチュエータによれば、
以下のような効果ならびに利点が得られる。
【0081】変位部材の磁極は送りねじの磁極と反発
し、変位部材と送りねじとは互いに非接触に保持される
ため、送りねじと変位部材との間に摩耗が生じることが
なく、潤滑油が不要となるとともに塵埃等や騒音の発生
も減少する。従って、このアクチュエータの寿命が長く
なり、メンテナンス等の作業も減少する。
【0082】また、雄ねじ部と雌ねじ部とが螺合して機
械的に結合されているため、このアクチュエータによっ
て安定した搬送作用を営むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るアクチュエー
タの概略縦断面図である。
【図2】図1に示すアクチュエータの一部拡大縦断面図
である。
【図3】図1に示すアクチュエータのIII−III線
断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るアクチュエー
タの概略縦断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係るアクチュエー
タの概略縦断面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係るアクチュエー
タの概略縦断面図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態に係るアクチュエー
タの概略縦断面図である。
【図8】本発明の第6の実施の形態に係るアクチュエー
タの概略縦断面図である。
【図9】図8に示すアクチュエータのIX−IX線断面
図である。
【図10】図8に示すアクチュエータに使用される変位
部材の概略斜視図である。
【図11】図8に示すアクチュエータの変位部材および
スライダの概略縦断面図である。
【図12】図11に示す変位部材およびスライダのXI
I−XII線断面図である。
【図13】図12に示す変位部材およびスライダの磁束
を示す模式図である。
【図14】本発明の第7の実施の形態に係るアクチュエ
ータの変位部材およびスライダの一部断面斜視図であ
る。
【図15】本発明の第8の実施の形態に係るアクチュエ
ータの変位部材およびスライダの概略縦断面図である。
【図16】本発明の第9の実施の形態に係るアクチュエ
ータの変位部材およびスライダの概略縦断面図である。
【図17】本発明の第10の実施の形態に係るアクチュ
エータの概略縦断面図である。
【図18】図17に示すアクチュエータのXVIII−
XVIII線断面図である。
【図19】図17に示すアクチュエータの円盤部材の一
部拡大概略縦断面図である。
【図20】図19に示す円盤部材の概略正面図である。
【図21】図17に示すアクチュエータの突部の一部拡
大概略斜視図である。
【図22】本発明の第11の実施の形態に係るアクチュ
エータの円盤部材の一部拡大概略縦断面図である。
【図23】従来技術に係るアクチュエータの概略斜視図
である。
【符号の説明】
30、85、86、88、93、100、200、23
0、250、300、348…アクチュエータ 32、304…ACサーボモータ 36、306…送り
ねじ 50、138、139、322、328…磁石 58a、58b…雄ねじ部 60a、60b、62a、62b、70a、70b、7
2a、72b、74a、74b、82a、82b…磁極 64、104、308…チューブ 66、126、202、232、252…変位部材 68a、68b…雌ねじ部 80、136、208、238、256…スライダ

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転駆動源による回転運動を直線運動に変
    換し、前記直線運動の作用下にスライダが変位するアク
    チュエータにおいて、 雄ねじ部が形成され、前記回転駆動源により回転する送
    りねじと、 前記雄ねじ部に螺合する雌ねじ部が形成され、前記送り
    ねじの回転運動を直線運動に変換する変位部材と、 前記雄ねじ部に形成された磁極と、 前記雌ねじ部に形成され、前記雄ねじ部の磁極に対向す
    るとともに、該雄ねじ部の磁極と同一のパターンからな
    る磁極と、 を備え、前記送りねじと前記変位部材とは、それぞれの
    磁極が互いに反発することによって互いに非接触状態に
    保持されることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のアクチュエータにおいて、 前記雄ねじ部および前記雌ねじ部のそれぞれの磁極は、
    該雄ねじ部および雌ねじ部の山部および(または)谷部
    に沿って螺旋状に形成されることを特徴とするアクチュ
    エータ。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のアクチュエータに
    おいて、 前記送りねじおよび前記変位部材はチューブによって囲
    繞され、前記変位部材の外周部と前記スライダの内周部
    とは前記チューブを介して対向し、前記変位部材および
    前記スライダのそれぞれの対向面には互いに引き合う同
    一のパターンからなる磁極が形成されることを特徴とす
    るアクチュエータ。
  4. 【請求項4】請求項3記載のアクチュエータにおいて、 前記変位部材および前記スライダは、前記チューブを介
    してそれぞれが互いに係合可能なスプライン状に形成さ
    れることを特徴とするアクチュエータ。
  5. 【請求項5】請求項3記載のアクチュエータにおいて、 前記変位部材および前記スライダは、前記チューブを介
    してそれぞれが互いに係合可能な断面四角形状に形成さ
    れることを特徴とするアクチュエータ。
  6. 【請求項6】請求項3記載のアクチュエータにおいて、 前記変位部材および前記スライダは、前記チューブを介
    してそれぞれが互いに係合可能な断面楕円形状に形成さ
    れることを特徴とするアクチュエータ。
  7. 【請求項7】請求項3記載のアクチュエータにおいて、 前記変位部材にはT字状溝部が形成され、一方、前記変
    位部材に対向する前記スライダには前記チューブを介し
    て前記T字状溝部に係合可能なT字状凸部が形成される
    ことを特徴とするアクチュエータ。
  8. 【請求項8】請求項3記載のアクチュエータにおいて、 前記変位部材の磁極は、周方向に所定間隔離間し軸線方
    向に沿って平行に形成された複数の駆動側磁気パターン
    と、 軸線方向に所定間隔離間し周方向に沿って平行に形成さ
    れた複数の駆動側磁気パターンと、 を有し、一方、前記スライダの磁極は、前記軸線方向に
    沿った駆動側磁気パターンおよび前記周方向に沿った駆
    動側磁気パターンに対応する軸線方向に沿って平行に形
    成された複数の受動側磁気パターンおよび周方向に沿っ
    て平行に形成された複数の受動側磁気パターンを有する
    ことを特徴とするアクチュエータ。
  9. 【請求項9】請求項3記載のアクチュエータにおいて、 前記変位部材の磁極は軸線方向および周方向に所定間隔
    離間して配置された複数の駆動側磁気パターンであり、
    一方、前記スライダの磁極は前記駆動側磁気パターンに
    対応し、軸線方向および周方向に所定間隔離間して配置
    された複数の受動側磁気パターンであることを特徴とす
    るアクチュエータ。
  10. 【請求項10】請求項3記載のアクチュエータにおい
    て、 前記変位部材の磁極は軸線方向に対して傾斜する方向に
    所定間隔離間して配置された複数の駆動側磁気パターン
    であり、一方、前記スライダの磁極は前記駆動側磁気パ
    ターンに対応し、軸線方向に対して傾斜する方向に所定
    間隔離間して配置された複数の受動側磁気パターンであ
    ることを特徴とするアクチュエータ。
  11. 【請求項11】請求項3記載のアクチュエータにおい
    て、 前記変位部材の磁極は軸線方向に対して傾斜する方向に
    延在する駆動側磁気パターンであり、一方、前記スライ
    ダの磁極は前記駆動側磁気パターンに対応し、軸線方向
    に対して傾斜する方向に延在する受動側磁気パターンで
    あることを特徴とするアクチュエータ。
  12. 【請求項12】請求項3記載のアクチュエータにおい
    て、 前記スライダには、前記チューブに当接し、多孔質体、
    繊維状体、不織布体またはスポンジ体のいずれかにより
    形成された給油部材が設けられ、該給油部材は前記チュ
    ーブに潤滑油を供給するとともに、前記チューブに付着
    した塵埃等を吸着することを特徴とするアクチュエー
    タ。
  13. 【請求項13】請求項1乃至12のいずれか1項に記載
    のアクチュエータにおいて、 前記磁極はネオジウムまたは鉄により形成されることを
    特徴とするアクチュエータ。
  14. 【請求項14】請求項1乃至12のいずれか1項に記載
    のアクチュエータにおいて、 前記磁極は磁性体を含有する樹脂により形成されること
    を特徴とするアクチュエータ。
  15. 【請求項15】請求項1乃至12のいずれか1項に記載
    のアクチュエータにおいて、 前記磁極は電磁石により形成されることを特徴とするア
    クチュエータ。
  16. 【請求項16】請求項1乃至15のいずれか1項に記載
    のアクチュエータにおいて、 前記送りねじは前記回転駆動源の回転軸と一体的に形成
    されることを特徴とするアクチュエータ。
  17. 【請求項17】請求項1乃至15のいずれか1項に記載
    のアクチュエータにおいて、 前記回転駆動源の回転軸の端部に形成され、回転方向に
    沿って極性の異なる磁極が交互に形成された第1磁極部
    と、 前記送りねじの端部に形成され、前記回転方向に沿って
    極性の異なる磁極が交互に形成された第2磁極部と、 を備え、前記第1磁極部および前記第2磁極部が互いに
    非接触状態で、且つ、近接して配設されることを特徴と
    するアクチュエータ。
  18. 【請求項18】請求項1乃至17のいずれか1項に記載
    のアクチュエータにおいて、 前記回転駆動源はACサーボモータであることを特徴と
    するアクチュエータ。
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