JP2918488B2 - 磁気ネジ搬送装置 - Google Patents

磁気ネジ搬送装置

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JP2918488B2 JP2176496A JP2176496A JP2918488B2 JP 2918488 B2 JP2918488 B2 JP 2918488B2 JP 2176496 A JP2176496 A JP 2176496A JP 2176496 A JP2176496 A JP 2176496A JP 2918488 B2 JP2918488 B2 JP 2918488B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、螺旋形状に着磁し
て形成した雄磁気ネジと雌磁気ネジとの磁力の作用によ
り、回転運動を直進運動に変換することを利用した磁気
ネジ搬送装置に関し、さらに詳細には、雄磁気ネジを平
行帯状の着磁帯として、搬送台の雌磁気ネジの螺旋状着
磁帯の傾斜角度を変化させることにより、搬送台の移動
速度を変化させる磁気ネジ搬送装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、磁石を螺旋形状に着磁した雄
側磁気ネジと雌側磁気ネジとの組合せによって形成した
磁気ネジを利用し、回転運動を直進運動に変換する磁気
ネジ搬送装置が開示されている。そこで、磁気ネジ搬送
装置の一従来例として特開平1−209222号公報に
掲載されたものを示して説明する。図14は、当該公報
で開示された磁気ネジ搬送装置を示した断面図であり、
以下のような構成をなしている。軸51が、両端をフレ
ーム等の固定部に取り付けられたボールベアリングの軸
受52に回転自在に支持されている。その軸51表面に
は、S極及びN極の帯状のマグネット53が交互に螺旋
状に着磁され、雄磁気ネジ71が構成されている。軸受
52に支持された軸51の一端にはプーリ54が固設さ
れ、モータ56のプーリ57との間にベルト55が掛け
渡たされている。
【0003】そして、断面が示された搬送台58は、移
動時に回転しないように設けられたガイド棒61と雄側
磁気ネジ71とを包むように設けられている。この搬送
台58の円筒孔59内側にも、S極とN極の帯状のマグ
ネット60が螺旋状に巻き込むように着磁され、雌磁気
ネジ72を構成している。そして、軸51が貫通する円
筒孔59内で、マグネット53とマグネット60とが互
いに接触しないよう、間隔aだけ空けるようにして配設
されている。
【0004】このように構成された磁気ネジ搬送装置
は、モータ56の起動によって軸51が回転すると、雄
磁気ネジ71及び雌磁気ネジ72とで、その軸51に巻
かれたマグネット53と搬送台58に取り付けられたマ
グネット60との磁力作用が生じる。そのため、軸51
の回転に伴い搬送台58が、ガイド棒61に沿って直線
的に移動することとなる。一方、モータ56を逆に回転
させれば、両マグネットには逆に磁力が作用して搬送台
58は復動することとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の磁気ネ
ジ搬送装置には次のような問題点があった。すなわち、
例えば、複写機のレンズ系の移動装置においては、複数
のレンズを異なった速度で移動させる必要があるが、磁
気ネジ搬送装置では、雄磁気ネジと雌磁気ネジとの着磁
帯の傾斜角度及び雄磁気ネジの回転速度により搬送台の
速度は一義的に決定されるため、複数のレンズに対して
別々の雄磁気ネジと雌磁気ネジの組合せを用意する必要
があった。それは、大きなスペースを必要とするのみな
らず、コストアップを発生する問題があった。
【0006】そこで、本発明は、1本の雄側磁気ネジを
備えた磁気ネジ搬送装置において、複数の搬送台を異な
った速度で移動可能な磁気ネジ搬送装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の磁気ネジ搬送装置は、以下のような構成を有
している。 (1)回転可能に保持された回転軸と、回転軸に回転力
を与える駆動手段と、回転軸の外周にS極及びN極とが
交互に平行帯状に着磁された雄磁気ネジと、回転軸に摺
動可能に係設された第一搬送台と、第一搬送台の雄磁気
ネジに対向する内周部に交互に、第一傾斜角度で螺旋状
に着磁された第一雌磁気ネジと、回転軸に摺動可能に係
設された第二搬送台と、第二搬送台の雄磁気ネジに対向
する内周部に交互に、第二傾斜角度で螺旋状に着磁され
た第二雌磁気ネジとを有し、駆動手段により回転軸が回
転されることにより、第一雌磁気ネジ及び第二雌磁気ネ
ジが雄磁気ネジより磁力を受けて、第一搬送台と第二搬
送台とが異なった速度で移動する。
【0008】(2)(1)に記載する磁気ネジ搬送装置
において、前記雄磁気ネジが、軸心に平行な帯状に着磁
されていることを特徴とする。 (3)(1)に記載する磁気ネジ搬送装置において、前
記雄磁気ネジが、円周方向に平行な帯状に着磁されてい
ることを特徴とする。 (4)(1)及至(3)に記載する磁気ネジ搬送装置の
いずれか1つにおいて、前記第一傾斜角度と前記第二傾
斜角度とが円周に対して異なる方向に設定されていて、
前記回転軸が回転された時に、前記第一搬送台と前記第
二搬送台とが反対方向に移動することを特徴とする。こ
こで、(1)において、異なった速度と言っているの
は、ベクトルが反対方向でスカラーが同じものを含んで
いる。
【0009】(5)回転可能に保持された回転軸と、回
転軸に回転力を与える駆動手段と、回転軸の外周にS極
及びN極とが交互に、第一傾斜角度及び第二傾斜角度を
有する平行螺旋帯状に重ねて着磁された二重雄磁気ネジ
と、回転軸に摺動可能に係設された第一搬送台と、搬送
台の二重雄磁気ネジに対向する内周部に交互に、前記第
一傾斜角度で螺旋状に着磁された第一雌磁気ネジと、回
転軸に摺動可能に係設された第二搬送台と、搬送台の二
重雄磁気ネジに対向する内周部に交互に、第二傾斜角度
で螺旋状に着磁された第二雌磁気ネジとを有し、駆動手
段により回転軸が回転されることにより、第一雌磁気ネ
ジ及び第二雌磁気ネジが二重磁気ネジより磁力を受け
て、第一搬送台と第二搬送台とが異なった速度で移動す
る。 (6)(5)に記載する磁気ネジ搬送装置において、前
記第一傾斜角度と前記第二傾斜角度とが、円周に対して
異なる方向に設定されていて、前記回転軸が回転された
時に、前記第一搬送台と前記第二搬送台とが反対方向に
移動することを特徴とする。ここで、(5)において、
異なった速度と言っているのは、ベクトルが反対方向で
スカラーが同じものを含んでいる。
【0010】上記構成を有する磁気ネジ搬送装置は次の
ように作用する。例えば、(2)の磁気ネジ搬送装置に
おいて、駆動手段により回転軸及び雄磁気ネジが回転さ
れると、第一雌磁気ネジが雄磁気ネジから磁力を受ける
ため、第一搬送台が移動する。このとき、第一搬送台
は、第一傾斜角度に応じた速度で移動する。また同様
に、第二雌磁気ネジが雄磁気ネジから磁力を受けるた
め、第二搬送台が移動する。このとき、第二搬送台は、
第二傾斜角度に応じた速度で移動する。ここで、第一傾
斜角度と第二傾斜角度を異なる角度としておけば、1本
の雄磁気ネジを回転させることにより、複数の搬送台を
異なった速度で移動することができる。そして、複数の
搬送台を任意の位置に停止させることができる。
【0011】この装置では、雄磁気ネジが軸心に平行な
帯状着磁帯であるため、従来の雄磁気ネジに雌磁気ネジ
と同じ傾斜角度の螺旋帯状着磁帯が形成されている場合
より、雌磁気ネジが受ける磁力は減少する。そのため、
高い伝達力を必要とする場合には、不適切であるが、軽
量物を搬送する場合には、搬送装置をコンパクト化でき
る。第一傾斜角度と第二傾斜角度とを円周方向の接線に
対して異なる方向に設定すること、例えば、第一傾斜角
度を右45度とし、第二傾斜角度を左45度とすること
により、回転軸の雄磁気ネジが回転すると、第一雌磁気
ネジと第二雌磁気ネジとが反対方向に磁力を受け、第一
搬送台と第二搬送台とは、反対方向に移動する。このと
き、速度のスカラーは同じである。
【0012】また、(5)の磁気ネジ搬送装置では、雄
磁気ネジが二重に着磁されているため、第一雌磁気ネジ
が第一傾斜角度の螺旋状雄磁気ネジにより磁力を受け、
第一搬送台は移動する。同時に、第二雌磁気ネジが第二
傾斜角度の螺旋状雄磁気ネジにより磁力を受け、第二搬
送台は移動する。ここで、第一雌磁気ネジは雄磁気ネジ
の第二傾斜角度の着磁帯の影響を受け、たま、第二雌磁
気ネジは雄磁気ネジの第一傾斜角度の着磁帯の影響を受
けるため、本来受ける磁力が減少される。そのため、高
い伝達力を必要とする場合には、不適切であるが、軽量
物を搬送する場合には、搬送装置をコンパクト化でき
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の磁気ネジ搬送装置
の一実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1
は、第一実施の形態の磁気ネジ搬送装置の断面図であ
る。本実施の形態の磁気ネジ搬送装置は、水平に配設さ
れた回転軸11と、回転軸1に対して図中左右にスライ
ド可能に設けられた2台の搬送台21,22とを主要部
として構成されている。そこで先ず、回転軸11につい
て説明する。回転軸11は、両端を軸受16により支持
されている。回転軸11の左端部には、プーリ17が固
設されている。回転軸11の外周には、軸心に平行帯状
のS極着磁帯13、N極着磁帯12とが交互に形成され
ている。N極着磁帯12とS極着磁帯13とにより、雄
磁気ネジ15が構成されている。プーリ17は、ベルト
18を介して駆動手段であるステップモータ19の駆動
軸に接続している。
【0014】回転軸11には、第一搬送台21及び第二
搬送台22とが摺動可能に係設されている。第一搬送台
21の雄磁気ネジ15に対向する内周部に、第一雌磁気
ネジ27が形成されている。第二搬送台22の雄磁気ネ
ジ15に対向する内周部に、第二雌磁気ネジ28が形成
されている。雄磁気ネジ15と第一雌磁気ネジ27との
間、及び雄磁気ネジ15と第二雌磁気ネジ28との間に
は、隙間が形成されている。また、回転軸11と平行に
まわり止め用の案内軸20が固設されており、第一搬送
台21は、スライド29により案内軸20に嵌合してい
る。また、第二搬送台22は、スライド30により案内
軸20に嵌合している。これにより、第一搬送台21及
び第二搬送台22は、回転軸11に対して摺動可能に保
持されている。
【0015】次に、回転軸11を構成する雄磁気ネジ1
5を図2に基づいて詳細に説明する。図2は、雄磁気ネ
ジ15、第一雌磁気ネジ27、及び第二雌磁気ネジ28
を説明するための断面図である。雄磁気ネジ15は軸芯
をなすロッド14に、N極着磁帯12及びS極着磁帯1
3が形成された磁石が覆装されている。このロッド14
には、強磁性材料(例えば鉄、酸化鉄、ニッケル、コバ
ルト若しくはこれらを主成分とする合金その他の化合物
等)が使用される。これは、磁力線の発生密度を増加さ
せるためである。N極着磁帯12及びS極着磁帯13
は、ロッド14の軸心に平行帯状な着磁帯であり、全周
にわたって交互に存在し、雄磁気ネジ15を構成してい
る。
【0016】次に、第一雌磁気ネジ27及び第二雌磁気
ネジ28について詳細に説明する。図2に示すように、
第一雌磁気ネジ27は、円周Eと第一傾斜角度θ1 の角
度をなす螺旋状の第一S極着磁帯25、及び円周Eと第
一傾斜角度θ1 の角度をなす螺旋状の第一N極着磁帯2
3とから構成されている。第一N極着磁帯23と第一S
極着磁帯25とは、互いに平行であり、交互に配置され
ている。また、第二雌磁気ネジ28は、円周Eと第二傾
斜角度θ2 の角度をなす螺旋状の第二S極着磁帯26、
及び円周Eと第二傾斜角度θ2 の角度をなす螺旋状の第
二N極着磁帯24とから構成されている。第二N極着磁
帯24と第二S極着磁帯26とは、互いに平行であり、
交互に配置されている。ここで、第一傾斜角度θ1と第
二傾斜角度θ2とは異なる角度に設定している。本実施
の形態では、第一傾斜角度θ1が45度であり、第二傾
斜角度θ2が30度である。
【0017】次に、上記構成を有する磁気ネジ搬送装置
の作用を説明する。図3に第一雌磁気ネジ27と雄磁気
ネジ15との関係を説明するための図面を示す。図3
は、雄磁気ネジ15に第一雌磁気ネジ27を重ね合わせ
て磁気の関係を説明するための図面である。雄磁気ネジ
15は、軸心に平行な帯状のS極着磁帯13、N極着磁
帯12とが交互に形成されることにより、構成されてい
る。一方、第一雌磁気ネジ27は、円周Eと第一傾斜角
度θ1 =45度の角度をなす螺旋状の第一S極着磁帯2
5、及び円周Eと第一傾斜角度θ1 =45度の角度をな
す螺旋状の第一N極着磁帯23とから構成されている。
第一N極着磁帯23と第一S極着磁帯25とは、互いに
平行であり、交互に配置されている。
【0018】図3の斜線部が、雄磁気ネジ15と第一雌
磁気ネジ27とで、反対の極性を有する場所であり、そ
の部分では、雄磁気ネジ15と第一雌磁気ネジ27とが
互いに吸引し合う。また、白部では、雄磁気ネジ15と
第一雌磁気ネジ27とが互いに反発し合う。吸引と反発
との面積が同じであるが、永久磁石の吸引力は、反発力
と比較して非常に強い。このため、回転軸11を回転さ
せると、第一雌磁気ネジ27が雄磁気ネジ15に吸引さ
れて、第一搬送台21が移動する。回転軸11の回転速
度が一定であっても、雌磁気ネジの傾斜角度を変化させ
ることにより、搬送台を任意の速度で移動することがで
きる。図5に傾斜角度と吸引力との関係を示す。横軸が
傾斜角度θであり、縦軸が雄磁気ネジ15と第一雌磁気
ネジ27との吸引力の強さを示している。吸引力は、右
方向への力を正とし、左方向への力を負として表示して
いる。図5からわかるように、傾斜角度θが45度付近
で吸引力は最大となるから、搬送力が強い必要がある場
合には、傾斜角度を45度付近とすれば良いことがわか
る。
【0019】図4に第二雌磁気ネジ28と雄磁気ネジ1
5との関係を説明するための図面を示す。図4は、雄磁
気ネジ15に第二雌磁気ネジ28を重ね合わせて磁気の
関係を説明するための図面である。雄磁気ネジ15は、
軸心に平行な帯状のS極着磁帯13、N極着磁帯12と
が交互に形成されることにより、構成されている。一
方、第二雌磁気ネジ28は、円周Eと第二傾斜角度θ2
=30度の角度をなす螺旋状の第二S極着磁帯26、及
び円周Eと第二傾斜角度θ2 =30度の角度をなす螺旋
状の第二N極着磁帯24とから構成されている。第二N
極着磁帯24と第二S極着磁帯26とは、互いに平行で
あり、交互に配置されている。図4の斜線部が、雄磁気
ネジ15と第二雌磁気ネジ28とで、反対の極性を有す
る場所であり、その部分では、雄磁気ネジ15と第二雌
磁気ネジ28とが互いに吸引し合う。また、白部では、
雄磁気ネジ15と第二雌磁気ネジ28とが互いに反発し
合う。吸引と反発との面積が同じであるが、永久磁石の
吸引力は、反発力と比較して非常に強い。このため、回
転軸11を回転させると、第二雌磁気ネジ28が雄磁気
ネジ15に吸引されて、第二搬送台22が移動する。こ
こで、第二傾斜角度θ2が第一傾斜角度θ1と異なるの
で、第一搬送台21の移動速度と第二搬送台22の移動
速度とは、異なっている。
【0020】次に、上記磁気ネジ搬送装置の使用例につ
いて説明する。図6に第一の使用例を示す。実線で示す
A1,A2が回転軸11が回転する前の第一搬送台21
及び第二搬送台22の位置を示している。回転軸11が
回転されることにより、第一搬送台21は、A1の位置
から右方向へ移動してA1´の位置に来る。一方、第二
搬送台22は、A2の位置から左方向へ移動してA2´
の位置に来る。ここで、傾斜角度が、円周に対して反対
方向に同じ絶対値なので、移動距離は同じである。
【0021】図7に第二の使用例を示す。実線で示すB
1,B2,B3が回転軸11が回転する前の第一搬送
台、第二搬送台、及び第三搬送台の位置を示している。
回転軸11が回転されることにより、第一搬送台は、B
1の位置から右方向へ移動してB1´の位置に来る。一
方、第二搬送台は、B2の位置から右方向へ第一搬送台
の移動距離より大きく移動してB2´の位置に来る。ま
た、第三搬送台は、B3の位置から右方向へ第二搬送台
の移動距離より大きく移動してB3´の位置に来る。
【0022】図8に第三の使用例を示す。(a)に示す
C1,C2,C3,C4,C5が回転軸11が回転する
前の第一搬送台、第二搬送台、第三搬送台、第四搬送
台、及び第五搬送台の位置を示している。回転軸11が
回転されても、第一搬送台の傾斜角度は、0度または9
0度なので第一搬送台はC1の位置から移動しない。一
方、第二搬送台は、C1の位置から右方向へ第一搬送台
の移動距離より大きく移動して、(b)に示すC2´の
位置に来る。また、第三搬送台は、C3の位置から右方
向へ第二搬送台の移動距離より大きく移動してC3´の
位置に来る。また、第四搬送台は、C4の位置から右方
向へ第三搬送台の移動距離より大きく移動してC4´の
位置に来る。また、第五搬送台は、C5の位置から右方
向へ第四搬送台の移動距離より大きく移動してC5´の
位置に来る。これにより、C1,C2´,C3´,C4
´,C5´は、等間隔で分離された状態となる。これ
は、密着して整列された部品を等間隔に分離して箱詰め
する時等に使用される。
【0023】以上説明したように本実施の形態の磁気ネ
ジ搬送装置によれば、回転可能に保持された回転軸11
と、回転軸11に回転力を与えるステップモータ19
と、回転軸11の外周にS極及びN極とが交互に軸心と
平行帯状に着磁された雄磁気ネジ15と、回転軸11に
摺動可能に係設された第一搬送台21と、第一搬送台2
1の雄磁気ネジ15に対向する内周部に交互に、第一傾
斜角度θ1 で螺旋状に着磁された第一雌磁気ネジ27
と、回転軸11に摺動可能に係設された第二搬送台22
と、第二搬送台22の雄磁気ネジ15に対向する内周部
に交互に、第二傾斜角度θ2 で螺旋状に着磁された第二
雌磁気ネジ28とを有し、ステップモータ19により回
転軸11が回転されることにより、第一雌磁気ネジ27
及び第二雌磁気ネジ28が雄磁気ネジ15より磁力を受
けて、第一搬送台21と第二搬送台22とが異なった速
度で移動するので、1本の雄磁気ネジで複数の搬送台を
任意の位置に移動することができるため、搬送装置をコ
ンパクト化し、コストダウンを図ることができる。
【0024】次に、本発明の第二の実施の形態について
説明する。第二の実施の形態は、雄磁気ネジの構造が第
一の実施の形態と異なるのみなので、異なる部分のみ詳
細に説明し、他は省略する。図9及び図10に示すよう
に、雄磁気ネジ33が円周方向に平行な帯状着磁帯であ
るN極着磁帯31及びS極着磁帯32とより構成されて
いる。N極着磁帯31とS極着磁帯32とは、交互に同
じ幅で形成されている。第一雌磁気ネジ27及び第二雌
磁気ネジ28の構造は、第一の実施の形態と全く同じで
ある。
【0025】次に、上記構成を有する第二実施の形態の
磁気ネジ搬送装置の作用を説明する。図11に第一雌磁
気ネジ27と雄磁気ネジ33との関係を説明するための
図面を示す。図11は、雄磁気ネジ33に第一雌磁気ネ
ジ27を重ね合わせて磁気の関係を説明するための図面
である。雄磁気ネジ33は、円周方向に平行な帯状のN
極着磁帯31、S極着磁帯32とが交互に形成されるこ
とにより、構成されている。一方、第一雌磁気ネジ27
は、円周Eと第一傾斜角度θ1 =45度の角度をなす螺
旋状の第一S極着磁帯25、及び円周Eと第一傾斜角度
θ1 =45度の角度をなす螺旋状の第一N極着磁帯23
とから構成されている。第一N極着磁帯23と第一S極
着磁帯25とは、互いに平行であり、交互に配置されて
いる。
【0026】図11の斜線部が、雄磁気ネジ33と第一
雌磁気ネジ27とで、反対の極性を有する場所であり、
その部分では、雄磁気ネジ33と第一雌磁気ネジ27と
が互いに吸引し合う。また、白部では、雄磁気ネジ33
と第一雌磁気ネジ27とが互いに反発し合う。吸引と反
発との面積が同じであるが、永久磁石の吸引力は、反発
力と比較して非常に強い。このため、回転軸11を回転
させると、第一雌磁気ネジ27が雄磁気ネジ33に吸引
されて、第一搬送台21が移動する。回転軸11の回転
速度が一定であっても、雌磁気ネジの傾斜角度を変化さ
せることにより、搬送台を任意の速度で移動することが
できる。
【0027】図12に第二雌磁気ネジ28と雄磁気ネジ
33との関係を説明するための図面を示す。図12は、
雄磁気ネジ33に第二雌磁気ネジ28を重ね合わせて磁
気の関係を説明するための図面である。雄磁気ネジ33
は、円周方向に平行な帯状のS極着磁帯32、N極着磁
帯31とが交互に形成されることにより、構成されてい
る。一方、第二雌磁気ネジ28は、円周Eと第二傾斜角
度θ2 =30度の角度をなす螺旋状の第二S極着磁帯2
6、及び円周Eと第二傾斜角度θ2 =30度の角度をな
す螺旋状の第二N極着磁帯24とから構成されている。
第二N極着磁帯24と第二S極着磁帯26とは、互いに
平行であり、交互に配置されている。図12の斜線部
が、雄磁気ネジ33と第二雌磁気ネジ28とで、反対の
極性を有する場所であり、その部分では、雄磁気ネジ3
3と第二雌磁気ネジ28とが互いに吸引し合う。また、
白部では、雄磁気ネジ33と第二雌磁気ネジ28とが互
いに反発し合う。吸引と反発との面積が同じであるが、
永久磁石の吸引力は、反発力と比較して非常に強い。こ
のため、回転軸11を回転させると、第二雌磁気ネジ2
8が雄磁気ネジ33に吸引されて、第二搬送台22が移
動する。ここで、第二傾斜角度θ2が第一傾斜角度θ1と
異なるので、第一搬送台21の移動速度と第二搬送台2
2の移動速度とは、異なっている。
【0028】以上説明したように本実施の形態の磁気ネ
ジ搬送装置によれば、回転可能に保持された回転軸11
と、回転軸11に回転力を与えるステップモータ19
と、回転軸11の外周にS極及びN極とが交互に円周方
向に平行帯状に着磁された雄磁気ネジ33と、回転軸1
1に摺動可能に係設された第一搬送台21と、第一搬送
台21の雄磁気ネジ33に対向する内周部に交互に、第
一傾斜角度θ1 で螺旋状に着磁された第一雌磁気ネジ2
7と、回転軸11に摺動可能に係設された第二搬送台2
2と、第二搬送台22の雄磁気ネジ33に対向する内周
部に交互に、第二傾斜角度θ2 で螺旋状に着磁された第
二雌磁気ネジ28とを有し、ステップモータ19により
回転軸11が回転されることにより、第一雌磁気ネジ2
7及び第二雌磁気ネジ28が雄磁気ネジ33より磁力を
受けて、第一搬送台21と第二搬送台22とが異なった
速度で移動するので、1本の雄磁気ネジで複数の搬送台
を任意の位置に移動することができるため、搬送装置を
コンパクト化し、コストダウンを図ることができる。
【0029】次に、本発明の第三の実施の形態の磁気ネ
ジ搬送装置について説明する。本実施の形態が第一の実
施の形態と異なるのは、雄磁気ネジの構造だけなので、
それのみ詳細に説明し、他は説明を省略する。図13に
示すように、本実施の形態の二重雄磁気ネジ41は、回
転軸11の外周に、S極着磁帯42及びN極着磁帯43
とが交互に、第一傾斜角度θ1 を有する平行螺旋帯状に
形成され、その上に重ねてS極着磁帯44及びN極着磁
帯45とが交互に、第二傾斜角度θ2 を有する平行螺旋
帯状に形成されている。これにより、雄磁気ネジ41
は、第一傾斜角度θ1と第二傾斜角度θ2の2つの傾斜角
度を有する磁気ネジが二重に形成された二重雄磁気ネジ
41を構成している。
【0030】以上の構成を有する磁気ネジ搬送装置は、
ステップモータ19により回転軸11が回転されること
により、第一雌磁気ネジ27が二重雄磁気ネジ41の第
一傾斜角度θ1 の着磁帯より磁力を受け、同時に、第二
雌磁気ネジ28が二重雄磁気ネジ41の第二傾斜角度θ
2 の着磁帯より磁力を受けるので、第一搬送台21と第
二搬送台22とが異なった速度で移動できる。ここで、
第一雌磁気ネジ27は、二重雄磁気ネジ41の第二傾斜
角度θ2 の着磁帯の影響を受け、また、第二雌磁気ネジ
28は、二重雄磁気ネジ41の第一傾斜角度θ1 の着磁
帯の影響を受けるため、本来受ける磁力が減少される。
そのため、高い伝達力を必要とする場合には、不適切で
あるが、軽量物を搬送する場合には、搬送装置をコンパ
クト化できる。
【0031】なお、本発明は、上記実施の形態に示した
ものに限定されるわけではなく、その趣旨を逸脱しない
範囲で様々な変更が可能である。例えば、本実施の形態
では、2つの搬送台を使用する場合を主に説明したが、
図7や図8に示すように、3台以上の搬送台を使用して
も同様である。
【0032】
【発明の効果】本発明の磁気ネジ搬送装置によれば、回
転可能に保持された回転軸と、回転軸に回転力を与える
駆動手段と、回転軸の外周にS極及びN極とが交互に平
行帯状に着磁された雄磁気ネジと、回転軸に摺動可能に
係設された第一搬送台と、第一搬送台の雄磁気ネジに対
向する内周部に交互に、第一傾斜角度で螺旋状に着磁さ
れた第一雌磁気ネジと、回転軸に摺動可能に係設された
第二搬送台と、第二搬送台の雄磁気ネジに対向する内周
部に交互に、第二傾斜角度で螺旋状に着磁された第二雌
磁気ネジとを有し、駆動手段により回転軸が回転される
ことにより、第一雌磁気ネジ及び第二雌磁気ネジが雄磁
気ネジより磁力を受けて、第一搬送台と第二搬送台とが
異なった速度で移動するので、1本の雄磁気ネジで複数
の搬送台を任意の位置に移動することができるため、搬
送装置をコンパクト化し、コストダウンを図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施の形態である磁気ネジ搬送装
置の構成を示す断面図である。
【図2】第一実施の形態の雄磁気ネジ15、第一雌磁気
ネジ27、及び第二雌磁気ネジ28の構成を示す斜視図
である。
【図3】作用を説明する第一説明図である。
【図4】作用を説明する第二説明図である。
【図5】傾斜角度と吸引力との関係を示す図である。
【図6】磁気ネジ搬送装置の第一使用例を示す動作説明
図である。
【図7】磁気ネジ搬送装置の第二使用例を示す動作説明
図である。
【図8】磁気ネジ搬送装置の第三使用例を示す動作説明
図である。
【図9】本発明の第二実施の形態である磁気ネジ搬送装
置の構成を示す断面図である。
【図10】第二実施の形態の雄磁気ネジ33、第一雌磁
気ネジ27、及び第二雌磁気ネジ28の構成を示す斜視
図である。
【図11】作用を説明する第三説明図である。
【図12】作用を説明する第四説明図である。
【図13】作用を説明する第五説明図である。
【図14】従来の磁気ネジ搬送装置の構成を示す断面図
である。
【符号の説明】
11 回転軸 12 N極着磁帯 13 S極着磁帯 15 雄磁気ネジ 19 ステップモータ 21 第一搬送台 22 第二搬送台 23 第一N極着磁帯 24 第二N極着磁帯 25 第一S極着磁帯 26 第二S極着磁帯 27 第一雌磁気ネジ 28 第二雌磁気ネジ 31 N極着磁帯 32 S極着磁帯 33 雄磁気ネジ θ1 第一傾斜角度 θ2 第二傾斜角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 25/20 - 25/24 G05D 3/00 - 3/20 H02K 49/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能に保持された回転軸と、 前記回転軸に回転力を与える駆動手段と、 前記回転軸の外周にS極及びN極とが交互に平行帯状に
    着磁された雄磁気ネジと、 前記回転軸に摺動可能に係設された第一搬送台と、 前記第一搬送台の前記雄磁気ネジに対向する内周部に交
    互に、第一傾斜角度で螺旋状に着磁された第一雌磁気ネ
    ジと、 前記回転軸に摺動可能に係設された第二搬送台と、 前記第二搬送台の前記雄磁気ネジに対向する内周部に交
    互に、第二傾斜角度で螺旋状に着磁された第二雌磁気ネ
    ジとを有し、 前記駆動手段により前記回転軸が回転されることによ
    り、前記第一雌磁気ネジ及び前記第二雌磁気ネジが前記
    雄磁気ネジより磁力を受けて、前記第一搬送台と前記第
    二搬送台とが異なった速度で移動することを特徴とする
    磁気ネジ搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する磁気ネジ搬送装置に
    おいて、 前記雄磁気ネジが、軸心に平行な帯状に着磁されている
    ことを特徴とする磁気ネジ搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載する磁気ネジ搬送装置に
    おいて、 前記雄磁気ネジが、円周方向に平行な帯状に着磁されて
    いることを特徴とする磁気ネジ搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1及至請求項3に記載する磁気ネ
    ジ搬送装置のいずれか1つにおいて、 前記第一傾斜角度と前記第二傾斜角度とが円周に対して
    異なる方向に設定されて、前記回転軸が回転された時
    に、前記第一搬送台と前記第二搬送台とが反対方向に移
    動することを特徴とする磁気ネジ搬送装置。
  5. 【請求項5】 回転可能に保持された回転軸と、 前記回転軸に回転力を与える駆動手段と、 前記回転軸の外周にS極及びN極とが交互に、第一傾斜
    角度及び第二傾斜角度を有する平行螺旋帯状に重ねて着
    磁された二重雄磁気ネジと、 前記回転軸に摺動可能に係設された第一搬送台と、 前記搬送台の前記二重雄磁気ネジに対向する内周部に交
    互に、前記第一傾斜角度で螺旋状に着磁された第一雌磁
    気ネジと、 前記回転軸に摺動可能に係設された第二搬送台と、 前記搬送台の前記雄磁気ネジに対向する内周部に交互
    に、前記第二傾斜角度で螺旋状に着磁された第二雌磁気
    ネジとを有し、 前記駆動手段により前記回転軸が回転されることによ
    り、前記第一雌磁気ネジ及び前記第二雌磁気ネジが前記
    二重磁気ネジより磁力を受けて、前記第一搬送台と前記
    第二搬送台とが異なった速度で移動することを特徴とす
    る磁気ネジ搬送装置。
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