JP2000072686A - 活性酸素消去剤およびこれを含有する組成物 - Google Patents

活性酸素消去剤およびこれを含有する組成物

Info

Publication number
JP2000072686A
JP2000072686A JP10261021A JP26102198A JP2000072686A JP 2000072686 A JP2000072686 A JP 2000072686A JP 10261021 A JP10261021 A JP 10261021A JP 26102198 A JP26102198 A JP 26102198A JP 2000072686 A JP2000072686 A JP 2000072686A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extract
active ingredient
active
present
added
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10261021A
Other languages
English (en)
Inventor
Izumi Kawada
泉 川田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takasago International Corp
Original Assignee
Takasago International Corp
Takasago Perfumery Industry Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takasago International Corp, Takasago Perfumery Industry Co filed Critical Takasago International Corp
Priority to JP10261021A priority Critical patent/JP2000072686A/ja
Publication of JP2000072686A publication Critical patent/JP2000072686A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/80Food processing, e.g. use of renewable energies or variable speed drives in handling, conveying or stacking
    • Y02P60/87Re-use of by-products of food processing for fodder production

Landscapes

  • Confectionery (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Seasonings (AREA)
  • Feed For Specific Animals (AREA)
  • Fodder In General (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 活性酸素消去能および抗酸化能が非常に高
く、且つ人体に対する副作用が少なく、安全性の高い活
性酸素消去剤を提供すること、ならびにこれを含有する
組成物(食品、飼料または化粧品)を提供すること。 【解決手段】 クルミ科ペカン属に属する植物の種子ま
たは種子殻抽出物を含有する活性酸素消去剤ならびに該
活性酸素消去剤を含有する食品、飼料または化粧品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、活性酸素消去剤お
よびこれを含有する組成物に関し、詳しくはクルミ科ペ
カン属に属する植物の種子または種子殻の抽出物を含有
する活性酸素消去剤並びにこの活性酸素消去剤を含有す
る組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】酸素は生体にとって代謝によるエネルギ
ーの産生等生命の維持には必須な物質であるが、生体内
外での諸反応系、すなわち一部の免疫反応や紫外線・放
射線照射等により反応性に富んだ活性酸素種(スーパー
オキサイドアニオン:O2 - 、過酸化水素:H2O2、ヒドロ
キシルラジカル:OH・、一重項酸素:1O2 等)を産生す
る。これらの活性酸素種は、例えばある免疫反応におい
ては侵入した細菌等の異物を不活性化することには役に
立つ一方で、生体成分と反応して脂質の過酸化、蛋白質
や核酸の変性を引き起こし、種々の疾病や老化の促進の
原因となることが知られている。特に皮膚は、身体の最
外層にあるために、紫外線や放射線等の外部要因により
発生する活性酸素種の影響を受け易く、これらが皮膚で
過剰に産生すると、ラジカル反応による過酸化脂質の生
成やシミ、ソバカス等の皮膚の異常な色素の産生が増強
されることが知られている。
【0003】生体内で種々の原因により生じたO2 - は、
スーパーオキサイドディスムターゼ(以下SODと略記
する)によりH2O2に変換され、さらにH2O2はカタラーゼ
やグルタチオンペルオキシダーゼの作用によって水と酸
素とに分解される。これらの酵素に加えて生体内にはビ
タミンCやビタミンE等の食品由来の抗酸化物質が存在
し、これらが生体内のラジカル反応や酸化反応を抑制す
るネットワークを形成して活性酸素による諸障害の防御
にあたると考えられている。しかし、周囲ならびに生体
内の環境の変化、例えば細菌やウイルス等による感染、
食物の摂取状態や栄養状態の変化、紫外線の過剰な照
射、周囲から受ける種々のストレスおよび加齢・老化等
により上記のネットワークのバランスが崩れると、生体
内で産生される活性酸素の代謝バランスが崩れ、結果と
して過酸化脂質量の増加、皮膚炎、シミ、シワ、湿疹、
ソバカス等の美容上の障害となる諸症状が現れ、さらに
は関節リウマチ、動脈硬化、糖尿病、肝炎、腎炎や癌等
の疾病が引き起こされることが知られている。
【0004】また、我々が摂取する食品や食品添加物に
ついても、紫外線や放射線の作用により発生する活性酸
素による酸化や通常の酸化によって、それらに含まれて
いる脂質その他の成分の過酸化や変性が起こり、それら
酸化、変性物の摂取は健康上好ましくないことは周知の
ことである。さらに、化粧品、皮膚外用剤に配合される
ことがある不飽和脂質を含む天然油脂や界面活性剤の中
には、紫外線等の作用によって酸化を受け易いものがあ
ることが知られており、結果として変色や異臭の発生等
の好ましくない現象が起こることが多い。このような酸
化を受け易い化粧品基剤の使用によって、前述の諸原因
によって皮膚に生ずる脂質過酸化物の量が増大し、上記
の美容上の障害となる諸症状が増幅されることは容易に
推測されることである。
【0005】これら酸化を受け易い天然油脂としては、
アーモンド油、オリーブ油、ホホバ油やスクワレン等の
不飽和系の油脂、また酸化を受け易い界面活性剤として
は、モノオレイン酸グリセリンやトリオレイン酸ポリオ
キシエチレンソルビタン等の不飽和系の界面活性剤が挙
げられる。従来、化粧品、食品、食品添加物および飼料
に添加されている抗酸化剤としては、ジブチルヒドロキ
シトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール
(BHA)、エトキシキン等の合成抗酸化剤の他、アス
コルビン酸やビタミンE等の天然抗酸化剤がある。上記
の合成抗酸化剤は、抗酸化効果は優れているが、発癌性
等の安全性に問題があるものがあり、その使用について
は制限されているものもある。一方、上記の天然由来の
抗酸化剤は、安全性については評価されるものの、抗酸
化効果は合成抗酸化剤よりもかなり劣るという欠点があ
る。
【0006】近年、上記諸事象の改善・予防のために、
活性酸素消去効果や抗酸化効果を有する物質もしくは組
成物の香粧品科学的、食品科学的また薬学的見地からの
探索が活発に行われ、その結果、かなりの数の活性酸素
消去剤や抗酸化剤が知られるようになった。例えば、特
公平4−34969号公報では、オウゴンに含まれるフ
ラボノイド成分であるバイカレインを含有する活性酸素
消去剤が、特開平3−227938号公報では、クロー
ブ油またはその成分であるデハイドロジオイゲノールか
ら成る活性酸素消去剤が、特開平5−271063号公
報では、アスパラサス・リネアリス抽出物を有効成分と
する活性酸素消去・除去剤が、また特開平7−6991
2号公報では、胡桃殻抽出物を有効成分とする活性酸素
消去剤等が提案されている。
【0007】さらに、活性酸素消去効果を有する成分を
配合した化粧料や食品も提案されており、特開平5−3
2556号公報では、活性酸素除去作用を有するイチョ
ウ抽出物にさらにSODを添加した皮膚外用剤が、特開
平5−316963号公報では、ウラジロガシおよび/
またはシラカシの抽出成分を有効成分とする化粧料およ
び食品が、特開平6−65043号公報では、活性酸素
除去作用を有するマイカイカ、モッカおよびイクリニン
から選ばれる植物の抽出物の1種または2種以上ならび
にSODを含有することを特徴とする皮膚外用剤が、特
開平6−183987号公報では、高い活性酸素除去作
用および過酸化脂質生成抑制効果を有するペラルゴニウ
ム属植物抽出物を有効成分とする過酸化脂質生成抑制剤
およびこれを有効成分とする組成物(化粧品、食品、医
薬品)が、また特開平7−213251号公報では、カ
カオ豆から抽出した抗酸化物質を添加した健康飲食品等
が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、活性
酸素消去能および抗酸化能が非常に高く、且つ人体に対
する副作用が少なく、安全性の高い活性酸素消去剤を提
供すること、ならびにこれを含有する組成物(食品、飼
料または化粧品)を提供することである。本発明者ら
は、上記課題を解決するため鋭意研究した結果、食用と
して用いられているクルミ科ペカン属の植物の種子また
は種子殻を水、熱水、メタノール、エタノール、プロパ
ノール、アセトン等の有機溶媒およびこれらの混合溶媒
で抽出して得られる抽出物に非常に強い活性酸素消去能
および抗酸化能があること、また該抽出物は安全性が高
いことを見出して本発明を完成した。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1記載
の本発明は、クルミ科(Juglandaceae) ペカン属(Cary
a)に属する植物の種子または種子殻抽出物を含有する活
性酸素消去剤である。請求項2記載の本発明は、請求項
1記載の抽出物が、水、メタノール、エタノール、n−
プロパノール、iso −プロパノールおよびアセトンの中
から選ばれる1種または2種以上の混合溶媒で抽出され
たものである請求項1記載の活性酸素消去剤である。請
求項3記載の本発明は、請求項1記載の活性酸素消去剤
を含有する食品、飼料または化粧品である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下において、本発明を詳細に説
明する。本発明で使用するクルミ科ペカン属の植物は、
主として北米から中米に分布しており、その種子の胚部
は古来食用とされ、種子自体をペカンナッツもしくはピ
ーカンナッツと呼称されている。本発明の活性酸素消去
剤は、当該クルミ科ペカン属植物の種子もしくは種子殻
を水、熱水、メタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、iso −プロパノール、アセトン等の有機溶媒の単
独、またはこれらの水や有機溶媒の混合溶媒、混合溶媒
においては好ましくは上記有機溶媒の含水物で抽出して
得られる抽出物を有効成分とするものである。
【0011】抽出方法は特に限定されるものではなく、
常法に従って行えばよい。以下に、好ましい抽出方法に
ついて説明する。抽出溶媒の使用量は特に限定されるも
のではなく、通常は使用するペカンナッツもしくはその
殻の重量の5〜100倍量とすればよい。抽出温度につ
いては、水もしくは熱水を抽出溶媒とする場合には、約
20℃〜120℃で行えばよい。有機溶媒もしくは含水
有機溶媒を抽出溶媒とする場合には、特に限定されるも
のではないが、好ましくは室温下、特に好ましくは20
℃〜30℃の温度下で抽出する。また、抽出時間につい
ては、水もしくは熱水抽出の場合は、5〜60分程度で
よいが、有機溶媒もしくは含水有機溶媒による抽出の場
合には、24〜96時間が適当である。抽出を行った
後、濾紙や脱脂綿等を用いた自然濾過、減圧濾過等の手
段によって各抽出溶媒可溶部を得、次いで減圧濃縮等の
手段により溶媒を留去し、さらに必要に応じて凍結乾燥
や噴霧乾燥を行うことにより本発明の有効成分を得る。
【0012】こうして得られる本発明の有効成分は、極
めて高い活性酸素消去効果および抗酸化効果を有し、且
つ安全性が高く、加熱等の加工手段を加えても、その効
果は失われることなく安定であるので、本発明の有効成
分を含有させることにより安定、且つ有用な活性酸素消
去剤もしくは抗酸化剤を得ることができる。また、本発
明の活性酸素消去剤もしくは抗酸化剤は、前記有効成分
そのものを食品や化粧品等の組成物に配合するか、また
は予め該有効成分を製剤化したものを前記組成物に配合
して、活性酸素消去効果および抗酸化効果を賦与して前
記組成物の商品価値を高めることが可能である。
【0013】製剤化の例として、錠剤、カプセル剤、散
剤または顆粒剤の場合は、上記有効成分を澱粉、乳糖や
マニトール等の賦型剤、カルボキシメチルセルロースや
ヒドロキシプロピルセルロース等の結合剤、結晶セルロ
ースやカルボキシメチルセルロースカルシウム等の崩壊
剤、タルクやステアリン酸マグネシウム等の潤沢剤、そ
の他必要に応じて湿潤剤、着色料や香料等を適宜組み合
わせて処方することにより製剤化することができる。ま
た、液剤としては、水性もしくは油性の乳濁剤やシロッ
プ剤にすればよく、単シロップ、ソルビトール、メチル
セルロースやカルボキシメチルセルロースナトリウム等
の懸濁化剤、卵黄レシチン、ソルビタンモノ脂肪酸エス
テル、ラウロマクロゴールやヒマシ油等の乳化剤、その
他必要に応じて防腐剤、保存剤や安定化剤等を適宜配合
して製剤化することができる。軟膏の場合は、ワセリ
ン、パラフィン、シリコン、プラスチベース、植物油や
ロウ類等の疎水性基剤、精製ラノリン、カルボキシビニ
ルポリマー、プロピレングリコールや1,3−ブタンジ
オール等の親水性基剤、ポリエタノールアミン等の乳化
剤等を適宜配合して製剤化することができる。
【0014】本発明の組成物の内、食品の形態としては
種々のものを挙げることができ、例えば味噌、醤油、マ
ヨネーズ等の調味料、サラダオイル等の食用油に添加・
混合する他、各種調理食品;デザート類、氷菓、飴、チ
ューインガムや果汁等の菓子・飲料等を挙げることがで
きる。これらの食品には、使用目的に応じた任意の成分
を用いることができる。例えば氷菓や飲料の場合は、果
汁、甘味料、酸味料、着色料や香料等を適宜配合するこ
とができる。本発明の有効成分の食品への添加量は、そ
の形態により適宜変えればよいが、例えば、味噌、醤
油、マヨネーズ等の調味料およびサラダオイル等の食用
油には全体の0.03〜2重量%、その他の食品の場合
には0.02〜2重量%とするのが好ましい。
【0015】本発明の組成物の内、飼料の形態としては
種々のものを挙げることができ、例えば家畜・家禽・魚
類用の粉状、練り製品状またはペレット状の配合飼料を
挙げることができる。これらの飼料には、使用目的に応
じた任意の成分を用いることができ、例えば練り製品状
の飼料の場合は、着色料や香料等を適宜配合することが
できる。本発明の有効成分の飼料への添加量は、その形
態により適宜変えればよいが、一般的に全体の0.02
〜2重量%とするのが好ましい。
【0016】本発明の組成物の内、化粧品の形態として
は種々のものを挙げることができ、例えばローション、
乳液、クリームをはじめとして洗顔料、パック料、メー
キャップ化粧料、頭髪化粧料、***化粧料、爪用化粧
料、浴剤や制汗剤等が挙げられる。これらの化粧品に
は、使用目的に応じた任意の成分を用いることができ、
例えばクリームの場合は、ワセリン、パラフィン、スク
ワラン等の疎水性基剤、ラノリン、プロピレングリコー
ル、1,3−ブタンジオール等の親水性基剤、脂肪酸モ
ノグリセライド類、ソルビタン脂肪酸エステル類等の乳
化剤、防腐剤、顔料、香料、その他必要に応じて栄養
剤、保湿剤、美白剤および紫外線吸収剤等を常法に従っ
て適宜配合することができる。同様に、その他の製品に
ついても、その種類に応じた必要成分を適宜配合するこ
とができる。本発明の有効成分の化粧品への添加量は、
その形態により適宜変えればよいが、化粧品全体の約
0.02〜2重量%とするのが好ましい。
【0017】以上のように、本発明の活性酸素消去剤
は、食品、飼料、化粧品等の組成物に添加して使用する
ことが可能であり、これら組成物に活性酸素消去効果や
抗酸化効果を賦与し、これら組成物の安定性を図ると共
に、それら組成物の摂取者もしくは使用者に対しても、
活性酸素や過酸化脂質による諸障害から保護することが
可能で、極めて有用である。
【0018】
【実施例】次に、本発明を実施例などにより詳しく説明
するが、本発明はこれらによって制限されるものではな
い。 製造例1 ペカンナッツの食用部を除去して得た種子殻を粉砕し、
その粉砕物100gに50%含水エタノール500ml
(ミリリットル、以下同じ)を加えて室温下で48時間
静置して抽出した。得られた含水エタノール可溶部を濾
紙濾過後、40℃下で減圧濃縮してエタノールおよび水
を留去し、さらに凍結乾燥して目的とする有効成分(褐
色の粉体7.2g、収率7.2%)を得た。
【0019】製造例2 ペカンナッツをそのまま粉砕し、その粉砕物100gに
50容量%含水エタノール500mlを加えて室温下で
48時間静置して抽出した。得られた含水エタノール可
溶部を濾紙濾過後、40℃下で減圧濃縮してエタノール
および水を留去し、さらに凍結乾燥して目的とする有効
成分(褐色の粉体7.4g、収率7.4%)を得た。
【0020】製造例3 製造例1と同様にして得た種子殻粉砕物100gに蒸留
水500mlを加えて110℃下で10分間加熱抽出を
行った。室温まで冷却後、水可溶部を濾紙濾過後、50
℃下で減圧濃縮して水を留去し、さらに凍結乾燥して目
的とする有効成分(淡褐色の粉体6.5g、収率6.5
%)を得た。
【0021】上記の各製造例により得られた有効成分の
赤外線吸収スペクトルは以下の通りであった。なお、本
スペクトル測定装置は日本分光株式会社製IR−810
型、試料調製法はKBr法により行った。 製造例1により得られた有効成分の吸収ピーク 3400〜3300(broad)、2925、161
5、1450、1040、830cm-1 製造例2により得られた有効成分の吸収ピーク 3400〜3300(broad)、1615、155
0、1450、1350、1200、840cm-1 製造例3により得られた有効成分の吸収ピーク 3400〜3300(broad)、1615、145
0、1350、1200、1040、830cm-1
【0022】試験例1 スーパーオキサイド(O2 - ) 消
去試験 本発明の有効成分のO2 - 消去効果を C.Beauchampらの方
法(Analytycal Biochemistry, vol.44, pp.276-287(19
71))を1部改変したニトロブルーテトラゾリウム(NB
T)還元法により調べた。本法はヒポキサンチン(HP
X)にキサンチンオキシダーゼ(XOD)を作用させた
ときに生ずるO2 - が、NBTを還元して暗青色のホルマ
ザンを生成することを利用した方法である。本系にO2 -
消去効果を有する物質(検体=本発明の有効成分)が存
在すると、生成するホルマザンの量が減少するので、有
効成分無添加時のホルマザン生成量に対する有効成分添
加時のホルマザン生成量からホルマザン生成阻害率を求
め、本発明の有効成分のO2 - 消去率とした。また、本法
において、検体がXODの酵素作用を阻害する効果を有
する場合には、O2 - 消去効果を有しない場合でも、O2 -
消去率が見かけ上高くなってしまうので、本発明の有効
成分がXODの阻害効果ではなく、O2 - 消去効果を有し
ていることを確認するために、本有効成分のXOD阻害
率についても検討した。
【0023】<O2 - 消去率の測定方法>50mM(ミリ
モル濃度、以下同じ)炭酸ナトリウム緩衝液(pH1
0.2)2.4mlに、3mM HPX水溶液0.1m
l、0.75mM NBT水溶液0.1ml、3mM
EDTA(エチレンジアミン四酢酸)水溶液0.1ml
および0.15%ウシ血清アルブミン水溶液0.1ml
から成る溶液に検体溶液(各製造例で得た本発明の有効
成分0.3重量%を含む50%含水エタノール溶液)を
反応液中の有効成分の最終濃度が後記第1表に示す濃度
になるように加えた混合液をキュベット(吸収波長測定
セル)に取り、精製水で0.05U(酵素単位)に希釈
したXOD溶液0.1mlを添加して反応を開始し、開
始3分後の560nmにおける吸光度(A)を分光光度
計(日本分光株式会社製、UVDEC430B)で測定
し、ホルマザン生成量を求めた。対照として、検体溶液
の代わりに同量の50%含水エタノールを加えた混合液
を用いて同様に吸光度(B)を測定した。さらに、検体
混合液のブランクとして、検体混合液に、加熱失活させ
たXOD溶液を添加した反応液についても同様に吸光度
(C)を測定し、次式1より本発明の有効成分のO2 -
去率を計算した。
【0024】
【数1】
【0025】<XOD阻害率の測定方法>上記O2 - 消去
率測定方法中の0.75mM NBT水溶液の代わりに
精製水0.1mlを加えた混合液を用い、上記方法と同
様にXOD溶液を添加して3分後の290nmにおける
吸光度(X)を測定して、HPXがXODにより酸化さ
れて生じる尿酸の生成量を求めた。対照として、検体溶
液の代わりに同量の50%含水エチルアルコールを加え
た混合液を用いて同様に290nmにおける吸光度
(Y)を測定した。さらに、検体混合液のブランクとし
て、検体混合液に加熱失活させたXOD溶液を添加した
反応液についても同様に吸光度(Z)を測定し、次式2
より本発明の有効成分のXODの阻害率を計算した。以
上の結果を第1表に示した。
【0026】
【数2】
【0027】
【表1】
【0028】第1表から判るように、本発明の有効成分
は、いずれの製造法によって得た検体であっても、XO
Dの酵素作用を殆ど阻害することなく、非常に高いO2 -
消去効果を示すことは明らかである。
【0029】試験例2 ヒドロキシルラジカル(OH
・)消去試験 本発明の有効成分のOH・消去効果を、B.Halliwell ら
のデオキシリボース法(Analytical Biochemistry, vo
l.165, pp.215-219(1987)) を1部改変した方法により
調べた。本法は、フェントン試薬(過酸化水素と鉄〔I
I〕塩とを混合した酸化呈色試薬)より発生するOH・
とデオキシリボースとの反応により生じるマロンジアル
デヒド(MDA)を、チオバルビツール酸(TBA)と
反応させることにより赤色反応物を生成させ、この生成
量を532nmにおける吸光度(TBA値)を測定する
ことによって求めるものである。この系にOH・消去効
果を有する物質(検体=本発明の有効成分)が存在する
と、MDAの生成量が減少し、従ってTBA値が減少す
るので、本発明の有効成分無添加時のTBA値に対する
本発明の有効成分添加時のTBA値から、MDA生成阻
害率を求め、本発明の有効成分のOH・消去率とした。
【0030】<OH・消去率の測定方法>200mM
リン酸二水素カリウム−水酸化カリウム緩衝液(pH
7.4)0.2ml、28mM デオキシリボース水溶
液 0.2ml、1mM 塩化第二鉄水溶液 0.2m
l、1mM アスコルビン酸水溶液 0.2ml、1.
04mM EDTA水溶液 0.2ml、精製水 0.
6ml、10mM H2 20.2mlおよび検体溶液
(製造例1で得た本発明の有効成分ならびに陽性対照と
して用いたマニトールの最終濃度が200ppmとなる
ように水で希釈した溶液)0.2mlからなる混合液
を、37℃下1時間反応させた後、20%トリクロル酢
酸水溶液2mlおよび0.67%TBA水溶液1mlを
加え、沸騰水浴中で10分間加熱した。該溶液を室温ま
で放冷後、532nmにおける吸光度(E)を分光光度
計(日本分光株式会社製、UVDEC 430B)で測
定し、TBA値を求めた。検体混合液のブランクとし
て、10mM H2 2 の代わりに精製水を加えた混合
液を用いて同様に吸光度(F)、対照として検体溶液の
代わりに精製水を加えた場合の吸光度(G)、また対照
のブランクとして検体溶液の代わりに精製水を加え、且
つ10mM H2 2 の代わりに精製水を加えた場合の
吸光度(H)を測定して、式3により本発明の有効成分
ならびに陽性対照のOH・消去率を計算した。以上の結
果を第2表に示した。
【0031】
【数3】
【0032】
【表2】
【0033】第2表から判るように、本発明の有効成分
は、非常に高いOH・消去効果を有することが明らかで
ある。
【0034】試験例3 脂質の過酸化抑制試験 本発明の有効成分の脂質の過酸化抑制効果を A. Jitoe
らの方法(Journal ofAgricultural and Food Chemistr
y, vol.40, pp.1337-1340(1992))に従い、脂質としてリ
ノール酸を用いて、チオシアン酸法により調べた。本法
はリノール酸の過酸化物により、第一鉄イオンが第二鉄
イオンに酸化されることを利用し、生成した第二鉄イオ
ンをチオシアン錯塩として比色する方法である。
【0035】<脂質過酸化抑制率の測定方法>99.5
%エタノール4ml、99.5%エタノールに溶解した
2.53重量%リノール酸溶液4.104ml、50m
M リン酸緩衝液(pH7.0)8mlおよび蒸留水
3.896mlに、製造例1および2で得た検体を各々
4mgを各々添加した反応混合液をスクリューキャップ
付きの50ml容量のバイアル中に入れ、スクリューキ
ャップを施した後、暗黒下40℃にセットした恒温器中
に放置した。なお、陽性対照として、本発明の有効成分
の代わりにジブチルヒドロキシトルエンおよびα−トコ
フェロールをそれぞれ4mg添加した反応混合液を用意
した。実験開始8日後、各反応液0.1mlに、75%
含水エタノール9.7mlおよび30%チオシアン酸ア
ンモニウム水溶液0.1mlを加えた。これに3.5%
塩酸水に溶解した0.02M 塩化第一鉄溶液0.1m
lを加えて、正確に3分後の500nmにおける吸光度
(I)を測定した。さらに、ブランクとして、本発明の
有効成分または陽性対照を添加しない場合の吸光度
(J)を測定して、次式4より各成分の脂質過酸化抑制
率を計算した。以上の実験結果を第3表に示した。
【0036】
【数4】
【0037】
【表3】
【0038】第3表から判るように、本発明の有効成分
は非常に強い脂質過酸化抑制作用を有することは明らか
である。
【0039】比較例 本発明の有効成分は、クルミ科ペカン属に属する植物の
種子もしくは種子殻の抽出物である。一方、前述の如く
クルミ科のオニグルミ、マンシュウグルミ等の胡桃殻の
抽出物が活性酸素消去効果を示すことが明らかとされて
いる(特開平7−69912号公報)。そこで、クルミ
(Walnut; ウォルナッツ)の抽出物と本発明のペカンナ
ッツの殻の抽出物について、それらの収率、O2 - 消去率
および成分の差異の有無について検討した。
【0040】(1)抽出物の収率 ペカンナッツの食用部を除去して得た殻およびクルミの
食用部を除去して得た殻を別々に粉砕し、それぞれの粉
砕物を得た。ペカンナッツの殻の粉砕物を2つに分け、
100gずつ1L容のエルレンマイヤーフラスコに入
れ、1つには50%含水エタノール、あと1つには蒸留
水をそれぞれ500ml加えた。クルミの殻の粉砕物に
ついても全く同様に2分して、100gずつ1L容のエ
ルレンマイヤーフラスコに入れ、1つには50%含水エ
タノール、あと1つには蒸留水をそれぞれ500ml加
えた。50%含水エタノールを加えた各粉砕物について
は、室温下で48時間放置した後、濾過して残渣を除い
て得られたエキスを40℃下減圧濃縮後、1晩凍結乾燥
してペカンナッツの殻の50%含水エタノールエキスお
よびクルミの殻の50%含水エタノールエキスを得た。
蒸留水を加えた各粉砕物については、110℃下で30
分間加熱抽出した後、濾過して残渣を除いて得られたエ
キスを40℃下減圧濃縮後、1晩凍結乾燥してペカンナ
ッツの殻の熱水エキスおよびクルミの殻の熱水エキスを
得た。各エキスの各殻粉砕物に対する収率は第4表に示
す通りである。
【0041】
【表4】
【0042】第4表より、両溶剤による抽出においては
ペカンナッツの殻のエキスの方がクルミの殻のエキスよ
りも2.7〜3倍も収率が高いことが判る。 (2)各エキスのO2 - 消去活性 上記(1)で得た各エキスのO2 - 消去活性を前記のニト
ロブルーテトラゾリウム還元法により検定し、各々のエ
キスのED50値(検体を加えない場合の吸光度から求め
られるO2 - 産生率を100%としたときの、O2 - 消去活
性を50%とするに必要な検体の濃度)を求めて、各エ
キスの該活性の強さを比較した。各エキスのED50値は
第5表に示す通りである。
【0043】
【表5】
【0044】第5表に示したように、検体のO2 - 消去活
性の強さを示すED50値から判断して、ペカンナッツの
殻のエキスの方がクルミの殻のエキスよりED50値が
3.2〜4.4倍低く、遙に強いO2 - 消去活性を有する
ことが明らかである。
【0045】(3)各エキスの成分 製造例3で得たペカンナッツの殻の熱水エキスおよび同
例に準じて製造したクルミの殻の熱水エキスについて、
それらの成分に違いが有るか否かを薄層クロマトグラフ
法(TLC法)と活性炭吸着法により検討した。 TLC法 TLCの測定条件は以下に示す通りである。 薄層プレート:Silica gel 60 F254
(MERCK 社製) 展開溶媒:1−ブタノール:酢酸:水=6:3:1 展開:1次 展開距離:12cm 試料濃度:300ppm 塗布量:5μl/スポット 検出:UV(254nmおよび302nm)およびヨー
ド発色
【0046】ペカンナッツ殻とクルミ殻の熱水エキスの
上記TLC法による結果は、第6表に示す通りである。
【0047】
【表6】
【0048】表に示したように、ペカンナッツ殻の熱水
エキスは3つの成分に分かれ、一方クルミ殻の熱水エキ
スは2つの成分に分かれた。各Rf値の相違から、これ
らエキスの成分は互いに異なる成分であると判断され
る。
【0049】活性炭吸着法 ペカンナッツ殻の熱水エキスとクルミ殻の熱水エキスを
同じ濃度(0.3%〔重量/容量〕)となるように水に
溶解し、これらの溶液に各エキスの2倍(重量)の活性
炭(活性炭素(粉末))(未処理):ナカライテスク社
製)を加えて、室温下で4時間攪拌した。その後、各処
理液を濾紙(5Cタイプ:東洋濾紙社製)を用いて濾過
し、ろ液を減圧濃縮した後、凍結乾燥した。得られた各
ろ液の凍結乾燥物をそれぞれ0.3%(重量/容量)と
なるように水に溶解し、各溶液のO2 - 消去活性を測定し
た。なお、対照としては、前記の活性炭処理前の水溶液
(0.3%〔重量/容量〕)を用いた。各溶液のO2 -
去活性の測定結果は、第7表に示す通りである。
【0050】
【表7】
【0051】表から明かなように、ペカンナッツ殻の熱
水エキスの活性炭処理後のろ液の凍結乾燥物のO2 - 消去
率は、対照と比較して変化は殆ど見られないが、クルミ
殻の熱水エキスの活性炭処理後のろ液の凍結乾燥物のO2
- 消去率は、対照に比べて減少している。したがって、
ペカンナッツ殻の熱水エキスのO2 - 消去活性成分は、活
性炭処理によって該活性を失う成分ではないのに対し
て、クルミ殻の熱水エキスのO2 - 消去活性成分は、活性
炭処理によって該活性を失うことから、これらエキスの
O2 - 消去活性成分は異なった成分であると判断される。
【0052】試験例4 本発明の有効成分の安全性試験として、単回経口投与に
よる急性毒性試験(ラット)、変異原性試験(ネズミチ
フス菌(Salmonella typhimurium) TA 98、TA 100、TA 1
535 、TA 1537 および大腸菌(Escherchia coli) WP2
uvraを用いるエームス試験)、皮膚感作性試験(モルモ
ットおよびヒトパッチテスト)、皮膚一次刺激性試験
(モルモット)および光毒性試験(モルモット)を実施
した。
【0053】(1)単回経口投与による急性毒性試験 体重180gのウィスター系雄ラット5匹に、製造例2
で得た本発明の有効成分を2g/Kg(体重)となるよ
うに経口投与し、引き続き2週間通常飼育したところ、
死亡率は0%であった。従って、本発明の有効成分の半
数致死量(LD50)は2g/Kg以上であり、毒性は極
めて低いと判定された。
【0054】(2)変異原性試験 上記各菌を用いてエームス試験を行った。製造例2で得
た本発明の有効成分を各シャーレに200μgから50
00μgとなるように添加して試験をした結果、いずれ
の供試菌においても、代謝活性化系の有無にかかわらず
生育したコロニー数は、陰性対照(本発明の有効成分無
添加)の復帰突然変異コロニー数の2倍を越えなかった
ので、本発明の有効成分の変異原性は陰性であると判定
された。
【0055】(3)感作性試験(モルモットに対するパ
ッチテスト) 体重330〜400gのハートレー系の雌モルモット1
0匹の背部を剃毛し、製造例2で得た本発明の有効成分
を5重量%含むアセトン溶液20μlを塗布してアジュ
バントパッチテストを行ったところ、陽性率は0%であ
り、本発明の有効成分の感作性は極めて低いと判断され
た。
【0056】(4)感作性試験(ヒトに対するパッチテ
スト) 20〜55歳の健康な男女30人に、製造例2および製
造例3で得た本発明の有効成分を2重量%含むラノリン
溶液を用いて常法に従ってパッチテストを行ったとこ
ろ、30人とも貼付部位には何らの刺激性も認められ
ず、ヒトの皮膚に対する刺激性は陰性と判断された。
【0057】(5)皮膚一次刺激性試験 体重330〜400gのハートレー系の雌モルモット5
匹の背部を剃毛し、製造例2で得た本発明の有効成分を
5重量%含む50%含水エタノール溶液を各々20μl
塗布し、24時間および48時間後に塗布部の皮膚の状
態を観察し、紅斑および浮腫の生成について評価した。
その結果、陽性率は0%であり、本発明の有効成分の皮
膚1次刺激性は極めて低いと判断された。
【0058】(6)光毒性試験 体重330〜400gのハートレー系の雌モルモット5
匹の背部を剃毛し、製造例2で得た本発明の有効成分を
10%含む50%含水エタノール溶液を各々20μl塗
布した後、各々を照射光源(光源:東芝FL20S・B
LB、5灯並列装置使用)から約10cmの距離を隔て
て固定し、長波長紫外線(UV−A)を1時間照射し
た。照射後24時間および48時間後に塗布部の皮膚の
状態を観察し、紅斑および浮腫の生成について評価し
た。その結果、陽性率は0%であり、本発明の有効成分
の光毒性は極めて低いと判断された。
【0059】以上の試験の結果から明らかなように、本
発明の有効成分であるクルミ科ペカン属に属する植物の
種子または種子殻の抽出物は、極めて高い活性酸素消去
効果および脂質過酸化抑制効果を有している。しかも、
このエキスの成分は、類縁植物たるクルミ属(Juglans)
に属するクルミの殻のエキスの活性酸素消去活性成分と
異なる成分であり、且つ安全性が高い。
【0060】以下に、本発明の活性酸素消去剤ならびに
該有効成分を配合した食品、飼料および化粧品について
の実施例を示す。 実施例1 錠剤 下記処方の成分を常法により混和し、60メッシュの金
網を通して粒度を調整した後、打錠機を用いて錠剤1個
を製造した。
【0061】
【表8】
【0062】実施例2 カプセル剤 下記処方の成分を常法により良く混和し、60メッシュ
の金網を通して粒度を調製した後、ゼラチンカプセルに
充填してカプセル剤1個を製造した。
【0063】
【表9】
【0064】実施例3 散剤 下記処方の成分を常法により均一に混合し、散剤を1包
製造した。
【0065】
【表10】
【0066】実施例4 注射剤 下記処方の成分を常法に従い混和して濾過後、容器に充
填して密封した後、高圧蒸気滅菌を施して注射剤アンプ
ルを製造した。
【0067】
【表11】
【0068】実施例5 ゲル軟膏剤 下記処方の成分を常法により均一に混合溶解して、ゲル
軟膏剤10gを製造した。
【0069】
【表12】
【0070】実施例6 マヨネーズ 下記処方のa成分をミキサー中で充分に撹拌・混合後、
撹拌を続けつつb成分を徐々に加えて、マヨネーズ10
0gを製造した。
【0071】
【表13】
【0072】実施例7 マヨネーズ 市販のマヨネーズに製造例3で得たペカンナッツの殻の
熱水エキスを添加し、作成時および48時間後のO2 -
去活性の測定を行った。各濃度のエキスのO2 -消去率を
第14表に示す。
【0073】
【表14】
【0074】実施例8 飴 下記処方の成分のショ糖および水飴に適量の水を加え
て、常法により常圧下で150℃まで加熱し、冷却しつ
つ固化する前に残りの成分を加えて飴1個を製造した。
【0075】
【表15】
【0076】実施例9 チューインガム 下記処方の成分を常法によりニーダーで練り、チューイ
ンガム1枚を製造した。
【0077】
【表16】
【0078】実施例10 飲料 下記処方の成分を常法により撹拌し均一に混合後、濾過
した濾液を瓶詰めし、殺菌して飲料1瓶を製造した。
【0079】
【表17】
【0080】実施例11 飲料 市販のオレンジジュースに製造例3で得たペカンナッツ
の殻の熱水エキスを添加し、作成時および48時間後の
O2 - 消去活性の測定を行った。各濃度のエキスのO2 -
去率を第18表に示す。
【0081】
【表18】
【0082】実施例12 スープ 市販のスープに製造例3で得たペカンナッツの殻の熱水
エキスを添加し、作成時および48時間後のO2 - 消去活
性の測定を行った。各濃度のエキスのO2 - 消去率を第1
9表に示す。
【0083】
【表19】
【0084】実施例13 ペットフード 下記処方の成分に適量の水を加え、らいかい機にて混合
・らいかい後、常法によりペットフードの缶詰1缶を製
造した。
【0085】
【表20】
【0086】実施例14 化粧水 下記処方の成分を常法により均一に混合して、化粧水1
00gを製造した。
【0087】
【表21】
【0088】実施例15 乳液 下記処方のa成分を75℃に、b成分を73℃にそれぞ
れ加熱溶解し、b成分をa成分に撹拌しつつ徐々に加え
て乳化し、本発明の有効成分および香料を添加して均一
に混合して乳液100gを製造した。
【0089】
【表22】
【0090】実施例16 乳液 実施例15における乳液(但し、香料を除いたもの)に
製造例1で得たペカンナッツの殻の50%含水エタノー
ルエキスを添加し、作成時および48時間後のO2 - 消去
活性の測定を行った。各濃度のエキスのO2 - 消去率を第
23表に示す。
【0091】
【表23】
【0092】実施例17 クリーム 下記処方のa成分を73℃に、b成分を75℃にてそれ
ぞれ加熱融解し、b成分をa成分に撹拌しながら徐々に
加えて乳化し、55℃まで冷却したところで本発明の有
効成分および香料を添加し、ホモジナイザーで均一に混
合してクリーム100gを製造した。
【0093】
【表24】
【0094】実施例18 浴用剤 下記処方の成分を常法により混合し、浴用剤100gを
製造した。
【0095】
【表25】
【0096】
【発明の効果】本発明によれば、特定の植物の種子また
は種子殻から極めて高い活性酸素消去効果および脂質過
酸化抑制効果を有し、且つ安全性の高い有効成分が容易
に得られる。このものを有効成分として含有する組成物
は、活性酸素や過酸化脂質によって引き起こされる種々
の疾病や美容上の障害となる諸症状の改善および予防を
図ることが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23L 2/38 A61K 7/00 K 4B047 A61K 7/00 W 4C076 7/48 4C083 7/48 7/50 4C088 7/50 9/06 G 9/06 9/08 F 9/08 9/20 D 9/20 9/48 C 9/48 A23G 3/00 101 // A23G 3/00 101 3/30 3/30 A23L 1/24 A A23L 1/24 2/00 F Fターム(参考) 2B005 AA05 2B150 AA01 AA05 AA06 AA08 AB20 DD31 DD42 DD57 4B014 GB06 GB07 GB13 GG18 GK12 GP01 GP27 4B017 LC03 LG05 LP01 LP03 4B018 LB01 LB08 LB09 LE03 MD57 ME06 MF01 MF02 MF06 4B047 LB09 LE03 LG40 LP01 LP02 LP07 4C076 AA07 AA12 AA13 AA30 AA37 AA56 BB01 BB31 CC21 DD28C DD38A DD41C DD50F DD67A EE08A EE31A EE32A EE32B EE38A EE42H EE53E EE53F EE58A FF01 FF11 FF23 GG41 4C083 AA111 AA112 AB432 AC122 AC132 AC242 AC432 AC542 AD092 AD212 AD242 AD262 AD272 BB51 CC03 DD14 DD15 DD17 DD22 DD23 DD27 DD41 EE11 EE13 4C088 AB12 AC04 AC14 BA08 BA09 BA10 MA17 MA52 MA63 NA14 ZA89 ZC21 ZC61

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クルミ科ペカン属に属する植物の種子ま
    たは種子殻抽出物を含有する活性酸素消去剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の抽出物が、水、メタノー
    ル、エタノール、n−プロパノール、iso −プロパノー
    ルおよびアセトンの中から選ばれる1種または2種以上
    の混合溶媒で抽出されたものである請求項1記載の活性
    酸素消去剤。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の活性酸素消去剤を含有す
    る食品、飼料または化粧品。
JP10261021A 1998-09-01 1998-09-01 活性酸素消去剤およびこれを含有する組成物 Pending JP2000072686A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10261021A JP2000072686A (ja) 1998-09-01 1998-09-01 活性酸素消去剤およびこれを含有する組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10261021A JP2000072686A (ja) 1998-09-01 1998-09-01 活性酸素消去剤およびこれを含有する組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000072686A true JP2000072686A (ja) 2000-03-07

Family

ID=17355954

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10261021A Pending JP2000072686A (ja) 1998-09-01 1998-09-01 活性酸素消去剤およびこれを含有する組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000072686A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004107314A (ja) * 2002-07-23 2004-04-08 Orbis Inc 抗酸化用の経口投与組成物
EP1428523A1 (en) * 2002-11-29 2004-06-16 Takasago International Corporation Skin cosmetics
JP2006052184A (ja) * 2004-08-16 2006-02-23 Pola Chem Ind Inc 酸化ストレス抑制用の食品
US7175860B2 (en) * 2004-08-02 2007-02-13 Haskell Pharmaceuticals, Inc. Enhanced wound healing method and composition
JP2009538871A (ja) * 2006-06-02 2009-11-12 アルティントン ビジネス,エセ.エレ. クルミの単離抽出物、その獲得及び使用方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004107314A (ja) * 2002-07-23 2004-04-08 Orbis Inc 抗酸化用の経口投与組成物
JP4527938B2 (ja) * 2002-07-23 2010-08-18 オルビス株式会社 抗酸化用の経口投与組成物
EP1428523A1 (en) * 2002-11-29 2004-06-16 Takasago International Corporation Skin cosmetics
US7175860B2 (en) * 2004-08-02 2007-02-13 Haskell Pharmaceuticals, Inc. Enhanced wound healing method and composition
JP2006052184A (ja) * 2004-08-16 2006-02-23 Pola Chem Ind Inc 酸化ストレス抑制用の食品
JP2009538871A (ja) * 2006-06-02 2009-11-12 アルティントン ビジネス,エセ.エレ. クルミの単離抽出物、その獲得及び使用方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW200528124A (en) Active oxygen eliminator derived from natural substance and use thereof
JP4358957B2 (ja) フリーラジカル又は活性酸素を消去もしくは低減する剤
KR100539495B1 (ko) 글리코실-엘-아스코르브산의아실화유도체
JP2013236640A (ja) 有機化合物の新規使用
KR101014219B1 (ko) 항산화제, 피부외용제, 화장료 및 식료품
JP2955126B2 (ja) 医薬用油性製剤、食品用油性製剤およびそれらの製造方法
KR102161179B1 (ko) 홍차줄기 추출물을 함유하는 항산화성 조성물
JPH023495A (ja) 抗酸化剤
RU2475052C2 (ru) Применение по меньшей мере одного производного оксима холест-4-ен-3-она в качестве антиоксиданта
JP2001122758A (ja) AGEs分解作用を有する老化肌防御、改善化粧料
JP2000072686A (ja) 活性酸素消去剤およびこれを含有する組成物
JP5095893B2 (ja) 活性酸素消去剤
JP2007016003A (ja) 抗酸化剤
JPH0640876A (ja) 紫外線障害防御外用剤
JP4934272B2 (ja) アスタキサンチン含有抽出物の製法およびその製法によって得られたアスタキサンチン含有抽出物
JP2005029483A (ja) 活性酸素消去剤、並びに化粧料及び飲食物
JP2001181197A (ja) オリーブ抽出物
JP3226359B2 (ja) 過酸化脂質生成抑制剤及びこれを含有する組成物
JPH1036278A (ja) 過酸化脂質生成抑制剤及びこれを含有する組成物
JP4648309B2 (ja) プロアントシアニジン水可溶性結合体およびそれを含有する組成物
WO2015002279A1 (ja) グルタチオン生成促進用組成物
KR20210119680A (ko) 난각막 분말을 포함하는 피부장벽 강화용 조성물
JP2001098264A (ja) 抗酸化剤及び活性酸素消去剤
JP2005104886A (ja) コラーゲン合成促進剤、線維芽細胞増殖促進剤、サイクリックampホスホジエステラーゼ阻害剤、チロシナーゼ阻害剤、及び血小板凝集抑制剤、並びに化粧料及び飲食品。
JP2006232807A (ja) 西洋わさび抽出物を含む抗酸化剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090106

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090428