JP2000069523A - 無線パケット通信システム並びに無線パケット通信システムに使用される移動局及び基地局並びに無線パケット通信システムにおけるパケット転送方法 - Google Patents

無線パケット通信システム並びに無線パケット通信システムに使用される移動局及び基地局並びに無線パケット通信システムにおけるパケット転送方法

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JP2000069523A
JP2000069523A JP23104998A JP23104998A JP2000069523A JP 2000069523 A JP2000069523 A JP 2000069523A JP 23104998 A JP23104998 A JP 23104998A JP 23104998 A JP23104998 A JP 23104998A JP 2000069523 A JP2000069523 A JP 2000069523A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線パケット通信において、基地局から移動
局への呼び出しに対する移動局からの応答確認を不要に
して、パケット転送遅延と応答確認の失敗によるパケッ
トの不達確率とを大幅に低減できるようにする。 【解決手段】 移動局2が、パケット待ち受け中の無線
通信ゾーン4−i(i=1〜N:Nは自然数)の移行毎
に基地局3−iに位置登録要求を行なう位置登録要求部
21と、この要求を行なった状態で基地局3−iからパ
ケットの着信通知を受けると応答を行なうことなくパケ
ットの受信を制御する無応答パケット受信制御部22と
をそなえ、基地局3−iが、上記要求を受けると着信制
御局5に位置登録要求を行なう位置登録要求部31と、
この要求を行なった状態でパケットを受信すると、移動
局2に着信通知を行ない応答確認せずにパケットを移動
局2へ着信させる無応答確認着信制御部32とをそなえ
るように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術(図22,図23) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1) 発明の実施の形態(図2〜図21) 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、パケットデータを
無線により伝送する無線パケット通信システム並びに無
線パケット通信システムに使用される移動局及び基地局
並びに無線パケット通信システムにおけるパケット転送
方法に関する。
【0003】
【従来の技術】図22は従来の無線パケット通信システ
ムの一例を示すブロック図で、この図22に示す無線パ
ケット通信システム100は、所定範囲の無線通信ゾー
ンを形成する基地局112と、この基地局112の無線
通信ゾーン内で基地局112と無線通信を行ないうる移
動局111−1〜111−n(nは自然数)と、或る移
動局111−k(ただし、k=1〜n)宛のパケットデ
ータを所望の通信網(ネットワーク)114から受信し
てそのパケットデータを基地局112へ着信させる着信
制御局113とをそなえて構成されている。なお、この
図22では、基地局112と着信制御局113,着信制
御局113とネットワーク114とはそれぞれ有線によ
り接続されている。
【0004】そして、上記の無線パケット通信システム
100(以下、単に「通信システム100」ということ
がある)では、ネットワーク114において或る移動局
111−k宛のパケットデータ(以下、単に「パケッ
ト」という)が生じると、そのパケットは着信制御局1
13にて受信され、着信制御局113から着信先の移動
局111−kが存在する無線通信ゾーン(在圏ゾーン)
を形成する基地局112へ転送される。
【0005】基地局112は、着信制御局113からパ
ケットを受信すると、そのパケットを該当する移動局1
11−kへ向けて無線により(無線パケット)として送
信する。以下、このようなパケット転送手順の詳細につ
いて、例えば特開平9−65423号公報により提案さ
れている手順を一例として、図23を用いて説明する。
【0006】なお、この図23において、斜線で表す部
分は制御用チャネル、網かけ部分はパケットチャネル
(物理チャネル)をそれぞれ表し、横軸は時間経過を表
す。また、上記の制御用チャネルは、候補(使用可能
な)パケットチャネルの移動局111−k側への報知や
移動局111−kの呼び出し等を行なうために用いられ
るもので、この図23に示すように、所定周期(制御用
チャネル送信周期)121で定期的に送受信されるよう
になっている。一方、パケットチャネルは、無線パケッ
トを転送するために使用されるもので、基地局112と
移動局111−kとの間で連続的に送受信できるように
構成されており、基地局112又は移動局111−kか
らの任意の使用が可能になっている。
【0007】まず、基地局112は、図23に示すよう
に、制御用チャネルを使用して候補パケットチャネルの
報知131−1,131−2を移動局111−kに対し
て行ない、移動局111−kは、このように基地局11
2から制御用チャネル送信周期121で送信される制御
用チャネルを間欠受信し、待ち受け状態になっていると
する。
【0008】かかる状態で、着信制御局112にてネッ
トワーク114から或る移動局11−k宛のパケットが
受信されると、着信制御局112は、そのパケット13
2−1を基地局112へ転送する(符号132−1参
照)。すると、基地局112は、下りのパケットチャネ
ル(制御用チャネルの場合もある)を用いて呼び出し信
号141を送信し、この呼び出し信号に対する応答信号
142がパケット送信対象の移動局111−kから返っ
てくると、パケットチャネルを用いて、その移動局11
1−kへパケットを転送する(符号132−2参照)。
【0009】つまり、上記の通信システム100は、基
地局112が移動局111−k宛のパケットを受信する
と、呼び出し信号141及び応答信号142の送受信に
よりパケット転送の確認を行なったのち、パケットチャ
ネルを用いてパケットの転送を行なうことで、制御用チ
ャネル容量の有効利用と呼び出し信号141の送出から
パケット転送までの遅延時間の低減とを図ることができ
るようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の無線パケット通信システム100(パケット
転送方法)でも、基地局112が呼び出し信号141に
対する応答信号142を移動局111−kから受信して
応答確認を行なってから、実際のパケット転送を行なう
ので、応答確認を行なう分だけ、やはりパケットの転送
遅延が生じてしまう。
【0011】また、他の移動局111−kからの応答信
号142との衝突により、送信対象の移動局111−k
からの応答信号142が消失してしまう(応答確認が失
敗する)と、基地局112は、呼び出し信号141及び
応答信号142の送受を再度行なわない限り、パケット
転送を行なうことができないので、移動局111−k宛
のパケットの不達確率が上がり、信頼性やサービス性の
低下につながる。
【0012】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、基地局から移動局への呼び出しに対する移動
局からの応答確認を不要にして、パケット転送遅延と応
答確認の失敗によるパケットの不達確率とを大幅に低減
できるようにした、無線パケット通信システム並びに無
線パケット通信システムに使用される移動局及び基地局
並びに無線パケット通信システムにおけるパケット転送
方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図で、この図1に示す本発明の無線パケット通信シ
ステム1は、基本的に、それぞれ所定範囲の無線通信ゾ
ーン4−1〜4−Nを形成する複数の基地局3−1〜3
−N(Nは自然数)と、これらの基地局3−i(ただ
し、i=1〜N)の無線通信ゾーン4−i内で基地局3
−iと無線通信を行ないうる移動局2と、この移動局2
宛のパケットデータを所望の通信網6から受信してその
パケットデータ(以下、単に「パケット」という)を移
動局2が存在する無線通信ゾーン4−iを形成する基地
局3−iへ着信させる着信制御局5とをそなえている。
【0014】そして、本発明では、この図1に示すよう
に、移動局2が、ゾーン移行毎位置登録要求部21と無
応答パケット受信制御部22とをそなえるとともに、基
地局3−iが、対着信制御局用位置登録要求部31と無
応答確認着信通知制御部32とをそなえて構成されてい
る(請求項1)。ここで、移動局2(請求項1,9)に
おいて、ゾーン移行毎位置登録要求部21は、パケット
待ち受け中の自己の移動にともなう無線通信ゾーン4−
iの移行毎に、移行先の無線通信ゾーン4−iを形成す
る基地局3−iに対して位置登録要求を行なうものであ
り、無応答パケット受信制御部22は、パケット待ち受
け中にこのゾーン移行毎位置登録要求部21による位置
登録要求を行なった状態で基地局3−iからパケットデ
ータの着信通知を受けるとその着信通知に対する応答を
行なうことなくパケットデータの受信を制御するもので
ある。
【0015】一方、基地局3−i(請求項1,17)に
おいて、対着信制御局用位置登録要求部31は、移動局
2のゾーン移行毎位置登録要求部21から位置登録要求
を受けると着信制御局5に対して自己と該移動局とにつ
いての位置登録要求を行なうものであり、無応答確認着
信制御部32は、この対着信制御局用位置登録要求部3
1による位置登録要求を行なった状態で着信制御局5か
らパケットデータを受信すると、移動局2に対して着信
通知を行なったのち、その着信通知に対する移動局2か
らの応答を確認することなくパケットデータを移動局2
へ着信させるものである。
【0016】上述のごとく構成された本発明の無線パケ
ット通信システム1では、まず、パケット待ち受け中の
移動局2の移動に伴う移動局2の無線通信ゾーン4−i
の移行毎に、ゾーン移行毎位置登録要求部21によっ
て、移行先の無線通信ゾーン4−iを形成する基地局3
−iに対して位置登録要求が行なわれる。すると、基地
局3−iは、対着信制御局用位置登録要求部31によっ
て着信制御局5に対して自己と移動局2とについての位
置登録要求を行なう。
【0017】これにより、着信制御局5は、移動局2が
無線通信ゾーン4−i間を任意に移動しても、常に、そ
の移動局2が存在する無線通信ゾーン4−iを認識する
ことができる。この状態で、基地局3−iは、着信制御
局5からパケットを受信すると、無応答確認着信制御部
32によって、パケットの着信通知を移動局2に対して
行なったのち、その着信通知に対する移動局2からの応
答確認を行なうことなく、受信パケットを移動局2へ着
信させる。
【0018】移動局2では、パケット待ち受け中に上記
の着信通知を基地局3−iから受信すると、無応答パケ
ット受信制御部22によって、その着信通知に対する応
答を行なうことなく、基地局3−iからのパケットの受
信制御を行なう。つまり、本発明では、移動局2が、パ
ケット待ち受け中の自己の移動にともなう無線通信ゾー
ン4−iの移行毎に、移行先の無線通信ゾーン4−iを
形成する基地局3−iに対して位置登録要求を行ない、
基地局3−iは、パケット待ち受け中に着信制御局5か
らパケットデータを受信すると、移動局2に対して着信
通知を行なったのち、その着信通知に対する移動局2か
らの応答を確認することなくパケットデータを移動局へ
転送するのである。
【0019】これにより、本発明の無線パケット通信シ
ステム1では、パケットの着信通知に対する応答確認を
行なわなくても、移動局2宛のパケットを確実に対象の
移動局2へ転送することができる。ところで、本発明の
無線パケット通信システム1は、少なくとも上記のパケ
ットデータの着信通知に使用されるパケットチャネル情
報を基地局3−iから移動局2へ送信するためのパケッ
ト待ち受けチャネルが設けられるとともに、基地局3−
iの無応答確認着信制御部32が、パケット待ち受け中
のパケットデータの着信通知をパケット待ち受けチャネ
ルの該パケットチャネル情報を用いて所定周期で行ない
うるように構成され、且つ、移動局2の無応答パケット
受信制御部22が、上記のパケット待ち受けチャネルか
らパケットチャネル情報を上記所定周期で間欠受信し、
受信したパケットチャネル情報が、パケットデータの着
信通知であるとパケットデータの受信制御を行なうよう
に構成されていてもよい。
【0020】これにより、移動局2は、上記のパケット
待ち受けチャネルのパケットチャネル情報さえ監視(間
欠受信)していれば、確実に、パケットデータの着信通
知を認識してパケットデータの受信制御を行なうことが
できる(請求項2,10,18)。この場合、基地局3
−iの無応答確認着信制御部32は、上記のパケットデ
ータの着信通知とパケットデータ以外の他の通信データ
の着信通知とを上記のパケット待ち受けチャネルのパケ
ットチャネル情報を用いて所定周期で行ないうるように
構成され、移動局2の無応答パケット受信制御部22
は、受信したパケットチャネル情報が、上記の通信デー
タの着信通知であるとその通信データの受信制御を行な
うように構成されていてもよい。
【0021】これにより、移動局2は、パケット待ち受
け中(パケットチャネル情報の間欠受信中)でも、パケ
ット以外の通信データの受信制御を行なうことが可能に
なる(請求項3,11,19)。また、本発明の無線パ
ケット通信システム1は、上記のパケットデータの着信
通知に使用されるパケットチャネル情報を基地局3−i
から移動局2へ送信するためのパケット待ち受けチャネ
ルと、パケットデータ以外の通信データの着信通知に使
用される呼び出しチャネル情報を基地局3−iから移動
局2へ送信するための呼び出しチャネルとが設けられる
とともに、基地局3−iの無応答確認着信制御部32
が、パケットデータの着信通知をパケット待ち受けチャ
ネルのパケットチャネル情報を用いて、パケットデータ
以外の他の通信データの着信通知を呼び出しチャネルの
呼び出しチャネル情報を用いて、それぞれ所定周期で行
なうように構成され、且つ、移動局2の無応答パケット
受信制御部22が、上記の各チャネルから各チャネル情
報をそれぞれ上記所定周期で間欠受信し、パケット待ち
受けチャネルから受信したパケットチャネル情報がパケ
ットデータの着信通知であるとそのパケットデータの受
信制御を行ない、呼び出しチャネルから受信した呼び出
しチャネル情報が通信データの着信通知であるとその通
信データの受信制御を行なうように構成されていてもよ
い。
【0022】これにより、この場合は、基地局3−iか
ら移動局2へのパケットの着信通知とパケット以外の通
信データの着信通知とがそれぞれ個別のチャネルで行な
われるので、各チャネル容量の有効利用を図りつつ、パ
ケット待ち受け中のパケット以外の通信データの受信が
可能になる(請求項4,12,20)。ここで、この場
合は、基地局2の無応答確認着信制御部32が、上記の
パケットチャネル情報と呼び出しチャネル情報とをそれ
ぞれ異なるコードで拡散変調して送信することにより上
記の各着信通知を上記の各チャネルを通じて同時に行な
いうるように構成されるとともに、移動局2の無応答パ
ケット受信制御部22が、基地局3−iからの各チャネ
ル情報をそれぞれ上記の異なるコードで逆拡散復調する
ことにより分離するように構成されていてもよい。
【0023】これにより、基地局3−iは、上記の各チ
ャネル情報をそれぞれ同時に送信することが可能にな
り、移動局2は、基地局3−iからの各チャネル情報を
それぞれ同時に受信することが可能になる(請求項5,
13,21)。また、移動局2のゾーン移行毎位置登録
要求部21は、パケット待ち受け中は次に上記のパケッ
トチャネル情報を受信するまでの時間が所定時間以下に
なるまで上記の位置登録要求を行なわないように構成さ
れていてもよい。これにより、移動局2は、次にパケッ
トチャネル情報を受信することによりパケットの着信通
知があるかもしれない時間までは、位置登録要求を行な
う必要が無くなる(請求項6,14)。
【0024】さらに、移動局2の無応答パケット受信制
御部22は、上記の間欠受信の周期をユーザのパケット
通信品質要求に応じて変更しうるように構成され、基地
局3−iの無応答確認着信制御部32は、上記のパケッ
ト通信品質要求に応じて上記の所定周期を変更しうるよ
うに構成されていてもよい。これにより、本無線パケッ
ト通信システム1では、ユーザのパケット通信に対する
品質要求を考慮して上記の間欠受信周期を任意に変更す
ることができる(請求項7,15,22)。
【0025】この場合、基地局3−iの無応答確認着信
制御部32は、上記のパケット通信品質要求に加えて移
動局の通信相手との間の通信遅延の有無に応じて所定周
期を変更しうるように構成され、移動局2の無応答パケ
ット受信制御部22は、上記の間欠受信の周期を上記通
信遅延の有無に応じて変更しうるように構成されていて
もよい。これにより、基地局3−iは、移動局2とその
移動局2の通信相手との間の通信遅延をも考慮して上記
の間欠受信周期を変更することができる(請求項8,1
6,23)。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図2は本発明の一実施形態として
の無線パケット通信システムの構成を示すブロック図で
あるが、この図2に示すシステム1も、それぞれ所定範
囲の無線通信ゾーン4−1〜4−Nを形成する複数の基
地局3−1〜3−N(Nは自然数)と、これらの基地局
3−i(ただし、i=1〜N)の無線通信ゾーン4−i
内で基地局3−iと無線通信を行ないうる移動局2と、
この移動局2宛のパケットデータを移動網(所望の通信
網)6(以下、単に「網6」ということがある)から受
信してそのパケットデータ(以下、単に「パケット」と
いう)を移動局2が存在する無線通信ゾーン(在圏ゾー
ン)4−iを形成する基地局3−iへ着信させる着信制
御局5とをそなえて構成されている。
【0027】なお、この図2において、符号7は後述す
るページングチャネル(呼び出しチャネル)により移動
局2に対する複数の基地局3−iによる一斉呼び出しが
行なわれるページング(呼び出し)エリアを表す。ま
た、移動局2は、例えば、携帯電話にパケット通信端末
が接続されるなどして、パケット通信だけでなく通常の
音声やデータ(パケット以外の通信データ:以下、「回
線呼」という)の通信(通話)も行なえるようになって
いるものとする。
【0028】そして、基地局3−iと移動局2(以下、
移動機2ということもある)との間には、例えば図11
に模式的に示すように、ページング(呼び出し)チャネ
ル(PCH)8,パケット待ち受けチャネル9,上り/
下りの共通物理チャネル10及び個別物理チャネル11
が設けられている。ここで、上記のPCH8は、基本的
に、回線呼の着信通知に使用される呼び出しチャネル情
報を基地局3−iから移動局2へ送信するためのチャネ
ルで、広範囲のエリア(ページングエリア7)へ送信さ
れるようになっている。ただし、パケット回線が未接続
のとき(例えば、パケット通信開始要求時)のパケット
の着信通知については、基地局3−iは移動局2の正確
な位置(在圏ゾーン4−i)を知らないので、このPC
H8を通じて行なわれる。
【0029】具体的に、このPCH8は、下記文献
(1)の例によれば、基地局3−iが、例えば図4に示
すように、レイヤ3情報(着信通知先の移動局番号や回
線呼/パケット呼を表す呼種別情報等)81に対して、
畳み込み符号化等の所定の符号化処理やインターリーブ
処理等を施すことによって、そのレイヤ3情報81を物
理レイヤ(レイヤ1)用の無線チャネル情報(272ビ
ット:MUI1〜4)82に変換し、その無線チャネル
情報82に情報の有無を表す情報有無コード(PI)8
3を付加し、さらに、得られた情報(群)(PCH情
報)84を図3に示すように複数(m群:mは自然数)
分スロット毎に分散して送信することで、図5に示すよ
うにm群のPCH情報84をもったスーパーフレーム8
5を繰り返し送信するチャネルとして形成される。
【0030】文献(1):「Specifications of Air In
terface for 3G Mobile System Ver.0.5(「ARIB:Assoc
iation of Radio Industries and Businesses 」発行) そして、移動局2は、基地局3−iからどのスーパーフ
レームのどの群のPCH情報84を受信するか(受信周
期)が設定されており、その周期でPCH8のPCH情
報84を受信し、まず上記の情報有無コード83を参照
して情報の有無を確認し、情報が有れば自己に対する着
信通知であると認識しその情報に対して上記とは逆の処
理(デインターリーブ処理やビタビ復号等の所定の復号
処理等)を施すことによってレイヤ3情報81を復元し
て、着信通知が回線呼,パケット呼のいずれであるかを
識別し、その識別結果に応じて回線呼,パケット呼の回
線接続処理を行なうことになる。
【0031】一方、上記のパケット待ち受けチャネル9
は、パケット(以下、パケット呼ということがある)の
着信通知に使用されるパケットチャネル情報を基地局3
−iから移動局2へ送信するためのチャネルで、基本的
に、図3及び図4により上述したページングチャネル8
と同様のフォーマットを有している(図3に示すPCH
情報84と同様のフォーマットをもったパケットチャネ
ル情報94(情報有無コード93)を有している)。
【0032】ただし、このパケット待ち受けチャネル9
は、基地局3−iと移動局2との間でパケット通信が行
なわれた後(パケット回線接続済みで)、所定時間以上
次のパケットが受信されないときのパケット待ち受けモ
ード時(後述するチャネル8,9の間欠受信時)にの
み、基地局3−i毎の在圏ゾーン4−i(以下、単に
「ゾーン4−i」ということもある)内で使用される。
【0033】つまり、本実施形態では、パケット待ち受
けモード時のパケット呼の着信通知についてはパケット
待ち受けチャネル9を通じて行ない、パケット待ち受け
モード時の回線呼の着信通知についてはページングチャ
ネル8を通じて行なうようになっているのである。な
お、以下では、チャネル8,9のチャネル情報84,9
4の送信,受信のことを単に「チャネル8,9の送信,
受信」ということがある。
【0034】また、図11において、共通物理チャネル
10は、比較的少ないデータ量のパケットの送受や制御
情報〔パケット待ち受けモードの通知や確認,移動局2
の位置登録要求,発着信通知(回線呼も含む)〕の送受
などに使用されるチャネルで、複数の移動局2が共通に
使用できるようになっている。また、個別物理チャネル
11は、基本的には、回線呼があったときに基地局3−
iから移動局2毎に個別に割り当てられるチャネルであ
るが、パケット呼の場合でも送受するパケットのデータ
量が多ければ(所定量以上であれば)、パケット通信用
にも割り当てられる。
【0035】そして、上記の基地局3−iは、その要部
の機能に着目すると、例えば図8に示すように、アンテ
ナ共用器33,RF送信部34A,変調部35A,RF
受信部34B,復調部35B,チャネルコーディング/
デコーディング部36(チャネルコーディング部36
A,チャネルデコーディング部36B)及びCPU37
などをそなえて構成されており、チャネルコーディング
部36Aの符号化部361Aにて上述した畳み込み符号
化等が行なわれインターリーブ部362Aにて上述した
インターリーブ処理が行なわれる一方、チャネルデコー
ディング部36Bのデインターリーブ部361Bにて上
述したデインターリーブ処理が行なわれ復号化部362
Bにて上述したビタビ復号等が行なわれるようになって
いる。
【0036】ただし、本実施形態では、移動局2と基地
局3−iとの間の無線通信にスペクトラム拡散通信を利
用したCDMA(符号分割多元接続)方式を採用してお
り、このため、変調部35Aは送信データ(チャネル情
報84,94も含む)を直交変調(1次変調)したのち
所定のコードで拡散(2次変調)するようになってお
り、復調部35Bは、逆に、受信データを送信側と同じ
コードを用いて逆拡散したのち直交検波して復調するよ
うになっている。
【0037】なお、上記の基地局3−iは、上述した構
成において、複数の移動局2に対応して必要な部分が複
数系統化されているものとする。そして、上記のCPU
37は、移動局2の呼び出しや移動局2との回線呼/パ
ケット呼の接続、共通/個別物理チャネル10,11の
割り当てなど、移動局2との無線通信(CDMA通信)
に必要な処理を集中制御するものであるが、本実施形態
では、移動局2の在圏ゾーン4−iの移動毎に移動局2
から送信されてくる位置登録要求を受けてその要求を着
信制御局5に通知することで、移動局2の在圏ゾーン4
−iを、常時、着信制御局5に知らせる機能も有してい
る。
【0038】一方、移動局2は、その要部の機能に着目
すると、例えば図7に示すように構成され、この図7か
ら分かるように、基地局7と略同様の構成を有してい
る。即ち、移動局2は、アンテナ共用器24,RF送信
部25A,変調部26A,RF受信部25B,復調部2
6B,チャネルコーディング/デコーディング部27
(チャネルコーディング部27A,チャネルデコーディ
ング部27B),起動制御部28,CPU29などをそ
なえて構成されている。
【0039】そして、この移動局2においても、変調部
26Aによる変調前の送信データに対してチャネルコー
ディング部27Aの符号化部271Aにて畳み込み符号
化等が行なわれインターリーブ部272Aにてインター
リーブ処理が行なわれる一方、復調部26Bによる復調
後の受信データ(PCH情報84,ページングチャネル
情報94も含む)に対してチャネルデコーディング部2
7Bのデインターリーブ部271Bにてデインターリー
ブ処理が行なわれ復号化部272Bにて上述したビタビ
復号等が行なわれるようになっている。
【0040】また、この移動局2についても、CDMA
方式により、変調部26Aは、チャネルコーディング部
27Aによる処理(符号化)後の送信データを直交変調
(1次変調)したのち所定のコードで拡散(2次変調)
するようになっており、復調部26Bは、逆に、チャネ
ルデコーディング部27Bによる処理(復号)前の受信
データを送信側と同じコードを用いて逆拡散したのち直
交検波して復調するようになっている。
【0041】そして、CPU29は、基地局3−iから
の着信通知に応じた回線呼回線/パケット呼回線の接続
や物理チャネル10,11の割り当てなど、基地局3−
iとのCDMA通信に必要な処理を集中制御するもので
あるが、本実施形態では、パケット待ち受け中(もしく
は通信中)に自己の移動に伴う在圏ゾーン4−iの移行
を検出する毎に基地局3−iを介して着信制御局5に対
して自己の現在位置についての位置登録要求を行なう機
能も有している。
【0042】例えば図9に示すように、移動機2が基地
局3−1の無線通信ゾーン4−1から基地局3−2の無
線通信ゾーン4−2へ移動する場合を考える。移動機2
は、この図9中の位置から位置へ移動してゆくと、
徐々に、基地局3−1から受ける信号レベルよりも基地
局3−2から受ける信号レベルの方が高くなるので、基
地局3−1から基地局3−2へのゾーン移行条件である
ことを基地局3−1に通知する。
【0043】一方、基地局3−2は、移動機2に対する
パケット待ち受けチャネル9の割り当てと送信開始とを
行ない、移動機2は、位置から位置への移動ととも
に、基地局3−2からのパケット待ち受けチャネル9の
受信を開始する。このとき、移動機2は、在圏ゾーン4
−1が在圏ゾーン4−2に変わったので位置登録要求を
基地局3−2に対して行ない、基地局3−1は、移動機
2に対するパケット待ち受けチャネル9の送信停止と割
り当て解放を行なう。なお、呼び出し待ち受け中の場
合、移動機2は、基地局3−2から報知される周辺基地
局リスト(報知情報)を受信し、前回位置登録を行なっ
たときのリストに移行先の基地局3−2が無かったとき
(つまり、呼び出しエリア7が変わったとき)だけ位置
登録要求を行なう。
【0044】ところで、上記の移動機2のCPU29
は、1度パケットを受信したのち所定時間以上次のパケ
ットが受信されないときに、上記のパケット待ち受けモ
ードに移行して、PCH8及びパケット待ち受けチャネ
ル9をそれぞれ所定周期で間欠受信する制御も行なう。
具体的には、基地局3−iのPCH8及びパケット待ち
受けチャネル9の送信周期で起動制御部28を通じてR
F受信部25B及び復調部26Bをそれぞれ起動するこ
とにより各チャネル8,9を受信して復調し、得られた
復調データの情報有無コード(PI)83,93をPI
判定部281が参照し、PI判定部281が「情報有
り」と判定した場合にのみ、チャネルデコーディング部
27Bが起動されるようになっている。これにより、移
動局2の消費電力が低減される。
【0045】ここで、本実施形態では、上述したように
基地局3−iと移動局2との間ではCDMA方式の通信
が行なわれるので、基地局3−iは、PCH8のPCH
情報84とパケット待ち受けチャネル9のパケットチャ
ネル情報94とをそれぞれ異なるコードで拡散変調して
送信することによりパケット呼の着信通知と回線呼の着
信通知とを各チャネル8,9を通じて同時に行なうこと
ができ、移動局2では、各チャネル情報84,94を同
時に受信してもそれぞれを異なるコードで逆拡散復調す
ることにより分離して識別することができる。
【0046】つまり、本実施形態の基地局3−iは、後
述する無応答確認着信制御部32によって、上記のパケ
ットチャネル情報と呼び出しチャネル情報とをそれぞれ
変調部35Aを通じて異なるコードでスペクトラム拡散
変調して送信することにより上記の各着信通知を各チャ
ネル8,9を通じて同時に行ないうるようになってお
り、移動局2は、後述する無応答パケット受信制御部2
2によって、この基地局3−iからの各チャネル情報を
それぞれ復調部26Bを通じて上記の異なるコードでス
ペクトラム逆拡散復調することにより分離するようにな
っている。
【0047】従って、例えば図6に示すように、パケッ
ト呼の着信通知を2スーパーフレーム(ここでは、1ス
ーパーフレームを0〜255の256群としている)毎
に5群で行ない、回線呼の着信通知を1スーパーフレー
ム毎に5群で行なうようにすれば、移動局2は、回線呼
の着信通知とパケット呼の着信通知とをそれぞれ個別の
周期で間欠受信しなくてもよいので、さらにその消費電
力を低減することができる。
【0048】以下、上述のごとく構成された本実施形態
の無線パケット通信システム1の動作について詳述す
る。 (1)移動局2の基本動作説明 まず、図13に示すように、移動機2(CPU29)
は、電源が投入されると、基地局3−iからの報知情報
(基地局IDなど)を受信し(ステップA1)、自己の
移動により呼び出しエリア7が変わっているか否かを判
断する(ステップA2)。呼び出しエリア7が変わって
いれば(ステップA2でYESと判定されれば)、移動
機2は、上りの共通物理チャネル10を通じて位置登録
要求を上記の報知情報を受信した基地局3−iに対して
行なう(ステップA3)。なお、呼び出しエリア7が変
わっていない場合は、位置登録要求は行なわない(ステ
ップA2のNOルート)。
【0049】次に、移動機2は、在圏ゾーン4−iが変
わっているか否かをゾーン移行条件に基づいて判定(監
視)し(ステップA4,A5)、変わっていなければ在
圏ゾーン4−iの移行の監視を継続し(ステップA5の
NOルート)、変わっていれば上記のステップA1から
の処理を再実行する(ステップA5のYESルート)。
【0050】ところで、このとき移動機2は、基地局3
−i宛の発信情報が有るか否かを判定する(ステップA
6)とともに、呼び出しチャネル8を間欠受信する(ス
テップA8)。そして、基地局3−i宛の発信情報が有
れば(ステップA6でYESと判定されると)、移動機
2は、上りの共通物理チャネル10を通じて基地局3−
iに発信要求を行なう(ステップA7)。発信情報が無
ければ、移動機2は、発信情報の有無の監視を継続する
(ステップA6のNOルート)。
【0051】一方、呼び出しチャネル8を間欠受信する
と、移動機2は、PI判定部281によって着信通知が
有るか否かを判定し(ステップA9)、着信通知が有れ
ば(ステップA9でYESと判定されれば)、上りの共
通物理チャネル10を通じて基地局3−iへ応答信号を
返す(ステップA10)。そして、移動機2は、上記の
発信要求もしくは着信通知が回線呼についてのものかパ
ケット呼ついてのものかを判定し(ステップA11)、
回線呼のものであれば、回線呼用の回線接続処理を実行
し(ステップ12)、在圏ゾーン4−iの移行条件を検
出したのち(ステップA13)、個別物理チャネル11
を割り当てて(ステップA14)、通信を開始する(ス
テップA15)。
【0052】すると、移動機2は、通信が終了したか否
かを判定(監視)する(ステップA16)とともに、通
信中に在圏ゾーン4−iの移行条件が満たされるか(在
圏ゾーン4−iの移行が生じたかどうか)を判定する
(ステップA18)。通信が終了すれば、移動機2は、
回線呼用の回線切断処理を実行し(ステップA16のY
ESルートからステップA17)、終了していなければ
そのまま通信を継続する(ステップA16のNOルー
ト)。
【0053】また、通信中に、在圏ゾーン4−iの移行
が生じていれば(ステップA18でYESと判定されれ
ば)、移動機2は、移行先の基地局3−iからの報知情
報を受信して(ステップA19)、通信相手を移行先の
基地局3−iへ切り替えるハンドオーバ処理を実行(基
地局3−iに要求)する(ステップA20)。なお、本
実施形態では、CDMA方式により、移動機2は、この
とき、移行元/移行先の各基地局3−iからの信号を同
時に受信することができるので、移行先の基地局3−i
からの信号の受信レベルが所定値以上いなったときに、
移行元の基地局3−iからの信号の受信を停止すること
により、通信を途絶えさせることなく、上記の切り替え
を行なうことができる(ソフトハンドオーバ処理と呼ば
れる)。
【0054】一方、上記のステップA11において発信
要求もしくは着信通知がパケット呼であった場合、移動
機2は、パケット呼用の回線接続処理を実行し(ステッ
プA21)、在圏ゾーン4−iの移行条件を検出する
(ステップA22)。そして、移動機2は、送受信する
パケット流量(伝送量)が大きい(所定量以上)場合
は、個別物理チャネル11を通じてパケット通信を行な
い(ステップA23のYESルートからステップA2
4,A25)、パケット流量が小さい場合は、共通物理
チャネル10を通じてパケット通信を行なう(ステップ
A23のNOルートからステップA31)。なお、個別
物理チャネル11を使用するか、共通物理チャネル10
を使用するかについては、基地局3−iからの着信通知
後に共通物理チャネル10へ送信される制御情報により
決まる。
【0055】次に、移動機2は、個別物理チャネル11
を通じてのパケット通信中に在圏ゾーン4−iの移行条
件が満たされるか(在圏ゾーン4−iの移行が生じたか
どうか)を判定する(ステップA26)。在圏ゾーン4
−iの移行が生じていれば(ステップA26でYESと
判定されれば)、移動機2は、移行先の基地局3−iの
報知情報を受信し(ステップA27)、ソフトハンドオ
ーバ処理を実行する(ステップA28)。
【0056】その後、移動機2は、基地局3−i側から
(通信相手の移動機2から網6,着信制御局5,基地局
3−iを通じて)パケット回線切断要求を受けたか否
か、及び、自身において(移動機2のユーザによる)回
線切断要求が生じたか否かを判定し(ステップA2
9)、いずれの回線切断要求も無ければステップA23
からの処理を実行する(ステップA29のNOルー
ト)。一方、回線切断要求が有れば、移動機2は、パケ
ット呼回線(以下、パケット回線ということもある)の
切断処理を実行して(ステップA30)、ステップA4
以降の処理を再実行する。
【0057】ところで、共通物理チャネル10を通じて
パケット通信を行なっている場合も、移動機2は、ステ
ップA22で検出した移行条件に基づいて在圏ゾーン4
−iの移行が生じているか否かを判定し(ステップA3
2)、在圏ゾーン4−iの移行が生じていれば、移行先
の基地局3−iからの報知情報を受信し(ステップA3
3)、ハンドオーバ処理を実行する(ステップA3
4)。
【0058】そして、移動機2は、パケット送受信停止
時間が所定時間t1以上経過しているかどうかを判定し
(ステップA35)、所定時間t1以上経過していなけ
れば(ステップA35でNOと判定されれば)、ステッ
プA29からの処理を実行する。一方、パケット送受信
停止時間が所定時間t1以上経過していれば(ステップ
A35でYESと判定されれば)、移動機2は、パケッ
ト待ち受けモードに入り、図14に示すように、在圏ゾ
ーン4−iの移行条件を検出するとともに(ステップA
36)、発信情報の有無を判定し(ステップA40)、
且つ、呼び出しチャネル8及びパケット待ち受けチャネ
ル9の各チャネル情報を間欠受信して着信通知があるか
否かを判定する(ステップA43,A44,A46,A
47)。
【0059】そして、移動機2は、検出した在圏ゾーン
4−iの移行条件に基づいて在圏ゾーン4−iの移行が
生じているかを判定する(ステップA37)。この結
果、在圏ゾーン4−iの移行が生じていれば、移動機2
は、移行先の基地局3−iからの報知情報を受信し(ス
テップA38)、上りの共通物理チャネル10を通じて
その基地局3−iに対して位置登録要求を行ない(ステ
ップA39)、その後も、在圏ゾーン4−iの移行を継
続して監視する。なお、在圏ゾーン4−iの移行が生じ
ていない場合、移動機2は、在圏ゾーン4−iの移行を
継続して監視する(ステップA37のNOルート)。
【0060】つまり、移動機2(CPU29)は、上記
のステップA36〜A39を実行することにより、パケ
ット待ち受け中の自己の移動にともなう在圏ゾーン4−
iの移行毎に、移行先の在圏ゾーン4−iを形成する基
地局3−iに対して位置登録要求を行なうゾーン移行毎
位置登録要求部21(図7参照)としての機能を有して
いる。
【0061】また、上記のステップA40において、発
信情報が有る場合、移動機2は、上りの共通物理チャネ
ル10を通じて発信要求を基地局3−iに対して行なう
(ステップA40のYESルートからステップA4
1)。このとき、移動機2は、その発信要求が回線呼に
ついてのものかパケット呼についてのものかを判定し
(ステップA42)、回線呼についてのものであれば、
回線呼用の回線接続処理を実行し(ステップA48)、
在圏ゾーン4−iの移行条件の検出,個別物理チャネル
11の割り当てを行なったのち(ステップA49,A5
0)、通信を開始する(ステップA51)。
【0062】そして、移動機2は、通信が終了したかど
うかを監視(判定)し(ステップA52)、終了してい
なければ、その通信を継続し(ステップA52のNOル
ート)、終了すれば、回線呼の回線切断処理を実行して
(ステップA52のYESルートからステップA5
3)、再度、上記のステップA36以降の処理を実行す
る。
【0063】また、このとき、移動機2は、上記のステ
ップA49で検出した在圏ゾーン4−iの移行条件に基
づいて通信中に在圏ゾーン4−iの移行が生じているか
を監視しており(ステップA54)、移行が生じていな
ければそのまま監視を継続し(ステップA54のNOル
ート)、移行が生じていれば移行先の基地局3−iから
の報知情報を受信し(ステップA54のYESルートか
らステップA55)、ハンドオーバ処理を実行する(ス
テップA56)。
【0064】さらに、移動機2は、基地局3−i側から
パケット回線の切断要求信号を受けたか否か、及び、自
身において(移動機2のユーザによる)回線切断要求が
生じたか否かを監視しており(ステップA57)、切断
要求信号を受けていなければ通信を継続し(ステップA
57のNOルート)、切断要求信号を受けていればパケ
ット回線の切断処理を実行する(ステップA58)。こ
のとき、移動機2は、既に、回線呼の通信を行なってい
れば、図13に示すステップA15以降の処理を実行す
る。
【0065】ところで、呼び出しチャネル8から着信通
知があった場合、移動機2は、上りの共通物理チャネル
10を通じて応答信号を基地局3−iへ送信したのち
(ステップA44のYESルートからステップA4
5)、回線呼の回線接続処理を実行し(ステップA4
8)、以降は、上記ステップA49〜A58の回線呼に
ついての通信制御を実行する。
【0066】一方、パケット待ち受けチャネル9から着
信通知があった場合、移動機2は、在圏ゾーン4−iの
以降条件を検出し(ステップA59)、パケット流量が
大きければ(所定量以上であれば)(ステップA60で
YESと判定されれば)、基地局3−iに上記の着信通
知に対する応答信号を返信することなく、個別物理チャ
ネル11を割り当てて(ステップA61)、個別物理チ
ャネル11を用いてパケット通信(パケット受信制御)
を行なう〔ステップA62:個別物理チャネル送受信状
態14(図10参照)〕。
【0067】そして、移動機2は、上記のステップA5
9で検出した移行条件に基づいて、在圏ゾーン4−iの
移行が生じているか否かを判定し(ステップA63)、
在圏ゾーン4−iの移行が生じていれば、移行先の基地
局3−iからの報知情報を受信し(ステップA64)、
ハンドオーバ処理を実行する(ステップA65)。移行
が生じていない場合は、ハンドオーバ処理は実行されな
い(ステップA63のNOルート)。
【0068】さらに、移動機2は、基地局3−i側から
パケット回線の回線切断要求を受けたか否か、及び、自
身において(移動機2のユーザによる)回線切断要求が
生じたか否かを監視し(ステップA66)、回線切断要
求を受けていなければ(ステップA66でNOと判定さ
れれば)、上記ステップA60以降の処理を実行し、切
断要求信号を受ければ(ステップA66でYESと判定
されれば)、パケット回線の切断処理を実行して(ステ
ップA67)、図13に示すステップA4,A6,A8
以降の処理を再実行する。
【0069】一方、着信通知のあったパケット流量が上
記所定量よりも小さい場合(ステップA60でNOと判
定された場合)、移動機2は、共通物理チャネル10を
用いて通信(パケット受信制御)を行なう〔ステップA
68:共通物理チャネル送受信状態13(図10参
照)〕。なお、この場合も、基地局3−iに上記の着信
通知に対する応答信号は返信しない。
【0070】そして、上記のステップA59で検出した
移行条件に基づいて、この通信中に在圏ゾーン4−iの
移行が生じるかどうかを監視し(ステップA69)、在
圏ゾーン4−iの移行が生じれば(ステップA69でY
ESと判定されれば)、移行先の基地局3−iからの報
知情報を受信し(ステップA70)、ハンドオーバ処理
を実行する(ステップA71)。なお、在圏ゾーン4−
iの移行が生じていない場合はハンドオーバ処理は実行
しない(ステップA69のNOルート)。
【0071】さらに、移動機2は、再度、所定時間t1
以上パケットの送受信が停止するかを監視し(ステップ
A72)、パケット送受信停止時間が所定時間t1以上
経過していなれければ、上記のステップA66以降の処
理を実行し(ステップA72のNOルートからステップ
A66)、所定時間t1以上経過していれば、再び、パ
ケット待ち受けモード〔パケット待ち受けチャネル受信
状態12(図10参照)〕となり、上記のステップA3
6,A40,A43,A46以降の処理を実行する。
【0072】つまり、本実施形態の移動機2(CPU2
9)は、上記のステップA43,A44,A46,A4
7,A59〜A72を実行することにより、パケット待
ち受け中に上述したゾーン毎位置登録要求部21(図7
参照)による位置登録要求を行なった状態で基地局3−
iからパケットの着信通知を受けるとその着信通知に対
する応答を行なうことなくパケットの受信を制御する無
応答パケット受信制御部22(図7参照)としての機能
を有していることになる。
【0073】そして、本実施形態では、上記のステップ
A43〜A45,A48〜A58,A46,A47,A
59〜A72を実行することにより、この無応答パケッ
ト受信制御部22が、上記の各チャネル8,9から各チ
ャネル情報をそれぞれ図6により前述したように所定周
期で間欠受信し、受信したパケットチャネル情報がパケ
ットの着信通知であるとパケットの受信制御を行ない、
呼び出しチャネル8から受信した該呼び出しチャネル情
報が回線呼の着信通知であるとその回線呼の受信制御を
行なうようになっている。
【0074】(2)基地局3−iの基本動作説明 次に、基地局3−i(CPU37)の基本動作につい
て、図12に示すフローチャートを用いて説明する。ま
ず、基地局3−i(CPU37)では、網6(着信制御
局5)から着信情報を受けたか否か、移動機2から上り
の共通物理チャネル10から何らかの信号(情報)を受
けたか、着信制御局5からパケット回線の切断要求信号
を受けたかを、それぞれ、監視しており(ステップB1
〜B3のNOルート)、例えば、着信制御局5から着信
情報を受ければ(ステップB1でYESと判定されれ
ば)、その時点で、パケット回線が接続済みかどうかを
判定する(ステップB4)。
【0075】この結果、パケット回線が未接続であれ
ば、基地局3−iは、呼び出しチャネル8を通じて対象
の移動機2に呼び出し通知(着信通知)を行ない(ステ
ップB5)、タイマ(図示省略)をスタートさせて移動
機2からの応答信号待ち状態となう(ステップB6)。
そして、基地局3−iは、移動機2からの応答信号が上
記タイマのタイムアウト(ステップB18でYESと判
定される)までに受信されるか否かを監視する(ステッ
プB7及びB18のNOルート)。
【0076】上記タイマのタイムアウトまでに移動機2
からの応答信号が受信されれば、基地局3−iは、着信
制御局5からの着信情報が回線呼,パケット呼のいずれ
の情報であるかを判定し(ステップB8)、回線呼の情
報であれば回線呼の接続処理を実行し(ステップB
9)、個別物理チャネル11の割り当てを行なったのち
(ステップB10)、回線呼の通信に入る(ステップB
11)。なお、上記タイマがタイムアウトするまでに応
答信号が受信されなかった場合は、最初からの処理が実
行される(ステップB18のNOルート)。
【0077】なお、上記のステップB8において、着信
情報がパケット呼の情報であった場合、基地局3−i
は、パケット呼の回線接続処理を実行したのち(ステッ
プB21)、後述するステップB22以降の処理を実行
する。
【0078】そして、基地局3−iは、通信が終了した
か、パケット回線接続済みの状態で移動機2もしくは網
6(着信制御局5)側からパケット回線の切断要求を受
けたか、移動機2からハンドオーバ処理の要求を受けた
かをそれぞれ監視し(ステップB12,B14及びB1
6のNOルート)、通信が終了すれば、回線呼の回線切
断処理を実行し(ステップB12のYESルートからス
テップB13)、パケット回線の切断要求を受ければパ
ケット回線の切断処理を実行し(ステップB14のYE
SルートからステップB15)、ハンドオーバ処理の要
求を受ければハンドオーバ処理を実行する(ステップB
16のYESルートからステップB17)。
【0079】ところで、網6(着信制御局5)から着信
情報を受けた時点で、パケット回線が接続済みであった
場合、基地局3−iは、その着信情報が回線呼,パケッ
ト呼のいずれの情報であるかを判定し(ステップB4の
YESルートからステップB19)、回線呼の情報であ
れば上記ステップB5以降の処理(回線呼についての通
信制御)を実行し、パケット呼であればパケット待ち受
けチャネル9を通じて在圏ゾーン4−i内の着信対象の
移動機2に呼び出し通知(着信通知)を行なう(ステッ
プB20)。
【0080】そして、基地局3−iは、移動機2へ送信
するパケット流量が大きい(所定量以上)かどうかを判
定し(ステップB22)、パケット流量が大きければ
(ステップB22でYESと判定されれば)、個別物理
チャネル11を割り当てて(ステップB23)、個別物
理チャネル11を用いて移動機2とのパケット通信を開
始する(ステップB24)。
【0081】さらに、基地局3−iは、移動機2もしく
は網6(着信制御局5)側からパケット回線の切断要求
を受けたか、移動機2からハンドオーバ処理の要求を受
けたかをそれぞれ監視し(ステップB25及びB27の
NOルート)、パケット回線の切断要求を受ければパケ
ット回線の切断処理を実行し(ステップB25のYES
ルートからステップB26)、ハンドオーバ処理の要求
を受ければハンドオーバ処理を実行する(ステップB2
7のYESルートからステップB28)。
【0082】なお、上記のステップB22において、パ
ケット流量が小さい場合、基地局3−iは、共通物理チ
ャネル10を使用してパケット通信を行なう(ステップ
B22のNOルートからステップB29)。そして、基
地局3−iは、移動機2とのパケットの送受信が時間t
1以上停止したか否かを監視する(ステップB30)と
ともに、移動機2からのハンドオーバ要求を受信したか
否かを監視する(ステップB31)。
【0083】この監視の結果、パケットの送受信が時間
t1以上停止すれば、基地局3−iは、上記のステップ
B25以降の処理を実行し(ステップB30のNOルー
ト)、時間t1以上停止していなければ、上記のステッ
プB1からの処理を実行する。また、このとき、移動機
2からハンドオーバ要求を受信していれば、基地局3−
iは、パケット回線の切断処理を実行し(ステップB3
1のYESルートからステップB32)、ハンドオーバ
要求を受信していなければ、共通物理チャネル10での
通信を継続する(ステップB31のNOルートからステ
ップB29)。
【0084】ところで、移動機2から上りの共通物理チ
ャネル10を通じて何らかの信号(情報)を受けた場
合、基地局3−iは、その信号(情報)が、発信要求信
号なのか、位置登録情報(位置登録要求)なのか、パケ
ット回線の切断要求信号なのかを判定する(ステップB
2のYESルートからステップB33,B35及びB3
7のNOルート)。
【0085】この判定の結果、基地局3−iは、移動機
2からの信号が発信要求信号であれば、パケット回線が
接続済みかどうかを判定し(ステップB33のYESル
ートからステップB34)、未接続であれば(ステップ
B34でNOと判定されれば)、上記のステップB8以
降の処理を実行し、接続済みであれば(ステップB34
でYESと判定されれば)、さらに、上記の発信要求信
号が回線呼についてのものかパケット呼についてのもの
かを判定する(ステップB39)。
【0086】そして、回線呼についてのものであれば、
基地局3−iは、上記のステップB9以降の処理(回線
呼の接続処理)を実行し、パケット呼についてのもので
あれば、上記のステップB22以降の処理を実行する。
一方、移動機2からの信号が位置登録情報(位置登録要
求)であれば、基地局3−iは、網6(着信制御局5)
に対して、例えば自己の基地局ID,位置登録要求を行
なった移動局2の移動局ID,移動機2との回線接続状
態などを網6(着信制御局5)へ通知することにより、
自己と移動局2とについての位置登録要求を行なう(ス
テップB36)。
【0087】また、移動機2からの信号がパケット回線
の切断要求信号であった場合(もしくは、上記のステッ
プB3において網6側からパケット回線の切断要求信号
を受けた場合)、基地局3−iは、パケット回線の切断
処理を実行する〔ステップB37のYESルートからス
テップB38(もしくは、ステップB3のYESルート
からステップB38)。
【0088】つまり、本実施形態の基地局3−i(CP
U37)は、上記のステップB35及びB36を実行す
ることにより、移動局2(ゾーン移行毎位置登録要求部
21)から位置登録要求を受けると着信制御局5に対し
て自己とその移動局2とについての位置登録要求を行な
う対着信制御局用位置登録要求部31(図8参照)とし
ての機能を有している。
【0089】また、上記のステップB4,B19〜B2
4を実行することにより、この対着信制御局用位置登録
要求部31による位置登録要求を行なった状態(パケッ
ト回線接続済み、つまり、移動機2がパケット待ち受け
モード)で着信制御局5からパケットを受信すると、移
動機2に対してパケットの着信通知を行なったのち、そ
の着信通知に対する移動局2からの応答を確認すること
なくパケットを移動機2へ着信させる無応答確認着信制
御部32としての機能も有している。
【0090】(3)無線パケット通信システム1の全体
動作説明 次に、上記の移動機2及び基地局3の基本動作を踏まえ
て、本実施形態の無線パケット通信システム1の全体動
作について、図11に示すタイムチャートを用いて説明
する。ただし、以下では、パケットの着信に着目した動
作を説明する。なお、この図11において、横軸は時間
経過を表す。
【0091】まず、移動機2は、電源投入後、呼び出し
チャネル8を間欠受信している(ステップS1,図13
のステップA8)。かかる状態で、着信制御局5から基
地局3−iへパケットが送信されると(ステップS
2)、基地局3−iは、呼び出しチャネル8を通じて移
動機2へパケットの着信通知を行なう(ステップS3,
図12のステップB5)。
【0092】移動機2は、この着信通知を呼び出しチャ
ネル8の間欠受信により受信すると(ステップS4)、
上りの共通物理チャネル10を通じて応答信号を基地局
3−iへ返信する(ステップS5,図13のステップA
10)。基地局3−iは、この応答信号を受信すると、
パケット回線接続処理を行なったのち(図12のステッ
プB21)、パケット流量が小さければ上りの共通物理
チャネル10を通じて順次、受信パケットを移動機2へ
転送する(ステップS6,S2′,S6′,図12のス
テップB29)。
【0093】その後、移動機2は、次のパケットを受信
するまでに時間t1が経過すると、パケット待ち受けモ
ードに入り、基地局3−iとの間で共通物理チャネル1
0を通じて制御情報の送受を行なうことにより、パケッ
ト待ち受けモードの通知又は確認(上り(通知)送信し
ない場合もある)を行なったのち、呼び出しチャネル8
及びパケット待ち受けチャネル9をそれぞれ図6により
前述したようなタイミングで間欠受信する(ステップS
8,図14のステップA43,A46)。
【0094】このとき、移動機2は、自己の移動にとも
ない在圏ゾーン4−iの移行を検出すれば、その都度、
基地局3−iへ位置登録要求を行なっており(図14の
ステップA39)、基地局3−iは、この位置登録要求
を受けると、着信制御局5に対して自己と移動機2とに
ついての位置登録要求を行なう(図12のステップB3
6)ことで、パケット待ち受けモードになっているどの
移動機2がどの基地局3−iの無線通信ゾーン4−iに
存在しているかを着信制御局5に通知する。
【0095】これにより、着信制御局5は、移動機2宛
のパケットを網6から受信したときに、そのパケットの
パケット待ち受け中になっている移動機2がどの基地局
3−iの無線通信ゾーン4−iに存在しているかを知っ
ているので、移動機2の在圏ゾーン4−iを特定するた
めの特別な処理を行なうことなく、網6から受信したパ
ケットを基地局3−iへ転送する(ステップS9)。
【0096】そして、基地局3−iは、このパケットを
着信制御局5から受信すると、既にパケット回線が接続
済みであるので、パケット待ち受けチャネル9を通じて
パケットの着信通知を移動局2に行なったのち(ステッ
プS10,S11,図12のステップB20)、その着
信通知に対する応答信号を確認することなく、着信制御
局5から受信したパケットを移動機2へ送信する(ステ
ップS12)。
【0097】なお、このとき送信するパケット流量が小
さければ、基地局3−iは、下りの共通物理チャネル1
0を通じて受信したパケットを送信し(図12のステッ
プB22のNOルートからステップB29)、パケット
流量が大きければ個別物理チャネル11を割り当てて、
その個別物理チャネル11を通じて受信したパケットを
移動機2へ送信する(図12のステップB22のYES
ルートからステップB23,B24)。
【0098】以上のように、本実施形態の無線パケット
通信システム1(パケット転送方法)によれば、移動機
2が、パケット待ち受け中の自己の移動にともなう在圏
ゾーン4−iの移行毎に位置登録要求を行なうので、基
地局3−iは、パケットの着信通知に対する移動機2か
らの応答確認を行なわずに着信制御局5から受信したパ
ケットを移動局へ送信(転送)しても、確実に、そのパ
ケットを着信対象の移動機2に着信(受信)させること
ができる。
【0099】従って、パケット転送遅延と応答信号の衝
突等によって応答確認が失敗したときのパケットの不達
確率とを大幅に低減することができ、パケット通信の信
頼性及びサービス性を大幅に向上することができる。ま
た、本実施形態では、基地局3−iからパケットの着信
通知はパケット待ち受けチャネル9を用いて、回線呼の
着信通知は呼び出しチャネル8を用いてそれぞれ行なう
ようにし、移動局2がこれらの各チャネル8,9をそれ
ぞれ間欠受信するようにしているので、パケットの着信
通知と回線呼の着信通知とがそれぞれ個別のチャネルで
行なわれる。従って、各チャネル8,9の容量の有効利
用を図りつつ、パケット待ち受けモード時でも、回線呼
の受信制御を行なって回線呼の通信を行なうことがで
き、パケット通信及び回線呼通信の信頼性の向上に大い
に寄与している。
【0100】さらに、本実施形態では、図6により前述
したように、基地局3−iから各チャネル8,9をそれ
ぞれ同時に送信し、移動機2で各チャネル8,9を同時
に受信することができるので、各チャネル8,9を個別
のタイミングで送受信する場合に比べて、間欠受信の間
欠率が向上し、大幅に移動機2,基地局3−iの消費電
力を低減することができる。
【0101】・第1変形例の説明 ところで、上述した実施形態では、移動機2は、パケッ
ト待ち受けモード時の移動機2の在圏ゾーン4−iの移
行毎に位置登録要求を基地局3−iに対して行なってい
るが、これでは、例えば移動機2が高速移動している場
合には、在圏ゾーン4−iの移行回数が増加するので、
位置登録要求を頻繁に行なわなくてはならなくなり、消
費電力が増大してしまう可能性がある。
【0102】そこで、本第1変形例では、移動機2のC
PU29(ゾーン移行毎位置登録要求部21)が、パケ
ット待ち受けモード時(パケット待ち受けチャネル9の
間欠受信時)は、次にパケット待ち受けチャネル9を受
信するまでの時間が所定時間ta(例えば、数秒〜数十
秒)以下になるまで位置登録要求を行なわないようにす
る。
【0103】即ち、移動機2は、図16中に斜線で示す
ように、前記のステップA38で基地局3−iから報知
情報を受信したのち、呼び出しエリア7を移行したか否
かを判定し(ステップA381)、呼び出しエリア7を
移行していない(ステップA381でNOと判定され
る)限り、次のパケット待ち受けチャネル9を間欠受信
するまでの時間がta以下になっているか否かを判定す
る(ステップA382)。
【0104】この判定の結果、次のパケット待ち受けチ
ャネル9を間欠受信するまでのta以下になっていれ
ば、移動機2は、上述した実施形態と同様に、上りの共
通物理チャネル10を通じて基地局3−iに対して位置
登録要求を行ない(ステップA382のYESルートか
らステップA39)、ta以下になっていなければ、位
置登録要求は行なわない(ステップA382のNOルー
ト)。なお、これらの各ステップA381,A382以
外の処理(ステップ)はいずれも図14により前述した
処理と同様である。
【0105】つまり、移動機2は、次にパケット待ち受
けチャネル9を間欠受信することにより着信通知を受け
る可能性があるときまでは、ゾーン4−iの移行を検出
しても位置登録要求を行なわないのである。例えば、図
15に示すように、移動機2がゾーン4−1〜4−5を
順に移動してゆく場合を考える。このとき、移動機2は
ゾーン4−1からゾーン4−2への移行時に位置登録要
求を行ない、次のパケット待ち受けチャネル9の受信ま
での時間が10分で、上記の時間taが10秒であると
仮定する。
【0106】そして、移動機2は、例えば上記の位置登
録要求後、9分後に破線で示すようにゾーン4−4へ移
動し、10分後にゾーン4−5へ移動したとする。この
場合、移動機2は、次のパケット待ち受けチャネル9を
受信するまでの時間taが10秒以下になった時点、つ
まり、前回の位置登録要求後、9分50秒が経過した時
点で、位置登録要求可能状態になるので、それまでのゾ
ーン4−2からゾーン4−3,ゾーン4−3からゾーン
4−4への移行時には位置登録要求は行なわず、ゾーン
4−4からゾーン4−5への移行時にのみ次の位置登録
要求を行なうことになる。
【0107】これにより、移動機2が高速移動している
場合等、在圏ゾーン4−iの移行回数が増加しても、移
動機2は、それに応じて頻繁に位置登録要求を行なう必
要が無くなる。従って、移動機2の消費電力をさらに低
減することができる。 ・第2変形例の説明 次に、上述した実施形態では、パケット待ち受けモード
時の回線呼の着信通知は呼び出しチャネル8を通じて行
ない、パケットの着信通知はパケット待ち受けチャネル
9を通じて行なっているが、これらの各着信通知はパケ
ット待ち受けチャネル9のみを使って行なうようにして
もよい。
【0108】即ち、本第2変形例では、基地局3−i
(CPU37:無応答確認着信制御部32)が、パケッ
ト呼の着信通知と回線呼の着信通知とをパケット待ち受
けチャネル9(パケットチャネル情報94)を用いて所
定周期で行ないうるように構成され、移動局2(CPU
29:無応答パケット受信制御部22)が、受信したパ
ケット待ち受けチャネル9が、回線呼の着信通知である
とその回線呼の受信制御を行なうように構成される。
【0109】このため、基地局3−iでは、図17のス
テップB4のYESルートからステップB20に示すよ
うに、パケット回線接続済み(パケット待ち受けモー
ド)のときの網6からの着信情報が回線呼,パケット呼
のいずれあろうと、移動機2への着信通知をパケット待
ち受けチャネル9を通じて行ない(図12のステップB
19が省略されている)、その後に回線呼,パケット呼
の判定を行ない(ステップB39′)、その結果に応じ
て回線呼又はパケット呼の受信制御を行なう動作とな
る。なお、他の処理(図12中のステップ番号と同一の
ステップ番号を付したステップ)はそれぞれ図12によ
り前述した処理と同様にして実行される。
【0110】一方、移動機2では、図18に示すよう
に、パケット待ち受けモード時にパケット待ち受けチャ
ネル9のみを受信し(ステップA46)、基地局3−i
から着信通知があれば、その着信通知が回線呼,パケッ
ト呼のいずれについてのものかを判定し(ステップA4
7のYESルートからステップA42)、その判定結果
に応じて回線呼又はパケット呼の受信制御を行なう動作
となる(つまり、図16に示すステップA43〜A45
が省略されている)。
【0111】これにより、移動機2は、例えば図19の
ステップS14に示すように、パケット待ち受けモード
時に、パケット待ち受けチャネル9さえ監視(間欠受
信)していれば、確実に、パケットの着信通知を認識し
てパケットの受信制御を行なうことができるとともに、
パケット以外の回線呼の受信制御を行なうことができる
ので、移動機2の汎用性,パケット通信及びパケット通
信以外(回線呼)の通信の信頼性の向上に大いに寄与す
る。
【0112】なお、上述した例とは逆に、例えば図20
のステップS13に示すように、基地局3−iは、回線
呼,パケット呼の移動機2に対する各着信通知をそれぞ
れ呼び出しチャネル8を通じて行ない、移動機2は、パ
ケット待ち受けモード時に、呼び出しチャネル8のみを
間欠受信するようにしても、上記と同様の作用効果を得
ることができる。
【0113】ただし、この場合、呼び出しチャネル8
は、パケット待ち受けチャネル9のように1局の基地局
3−iのゾーン4−i内のみで使用されるのではなく、
呼び出しエリア7という複数の基地局3−iのゾーン4
−iを包含するエリア内で使用されるので、着信制御局
5は、例えば、着信通知にその着信通知がどのゾーン4
−i向けのものかを表示する情報を載せる必要がある。
【0114】・第3変形例の説明 ところで、上記の間欠受信間隔(周期)は、ユーザのパ
ケット通信品質要求に応じて変更できるようにしてもよ
い。即ち、移動機2(CPU29:無応答パケット受信
制御部22)を、上記の間欠受信の周期をユーザのパケ
ット通信品質要求に応じて変更しうるように構成し、基
地局3−i(CPU37:無応答確認着信制御部32)
を、上記のパケット通信品質要求に応じてチャネル8,
9の送信周期を変更しうるように構成する。
【0115】ここで、上記のパケット通信品質要求に
は、例えば、(a)パケット待ち受けモードへの移行時
間(上記の時間t1)や、(b)パケット待ち受けモー
ド時のパケット許容遅延時間,(c)移動機2の通信モ
ード(パケット発信専用モード,パケット着信専用モー
ド,パケット発信/着信両用モード)などが考えられ
る。
【0116】例えば、上記(a)の移行時間t1を短く
設定して、パケットの送受信が停止すると直ぐにパケッ
ト待ち受けモードに移行させるようにした場合、そのユ
ーザはできるだけバッテリ消費量を低減させたいものと
思われるので、移動機2は間欠受信周期を長く設定し、
この設定に合わせて基地局3−iもチャネル8,9の送
信周期を設定(変更)する。
【0117】逆に、上記(a)の移行時間t1を長く設
定して、パケットの送受信が停止しても、しばらくの間
はパケット待ち受けモードに移行させないようにした場
合、そのユーザはバッテリ消費量の低減よりもパケット
の即時受信を優先させたいと思われるので、移動機2は
間欠受信周期を短く設定し、この設定に合わせて基地局
3−iもチャネル8,9の送信周期を変更する。
【0118】また、例えば、上記(b)のパケット許容
遅延時間を短く設定した場合、そのユーザはパケットを
遅延なく受信したいと思われるので、移動機2は間欠受
信周期を短く設定し、この設定に合わせて基地局3−i
もチャネル8,9の送信周期を変更する。逆に、上記
(b)のパケット許容遅延時間を長く設定した場合、そ
のユーザはパケット受信に遅延があってもよい代わりに
移動機2のバッテリ消費量を低減したいと思われるの
で、移動機2は間欠受信周期を長く設定し、この設定に
合わせて基地局3−iもチャネル8,9の送信周期を変
更する。
【0119】なお、次表1に、図5に示すようにチャネ
ル8,9の1スーパーフレーム当たりの送信時間をtと
し1群当たりの送信時間をt/mとしたときの、パケッ
ト遅延許容遅延時間に応じた間欠受信周期(呼び出し間
隔)とスーパーフレームにおける割り当て群の一例を示
し、次表2に、t=640msec,m=256(t/
m=15msec)としたときの表1の具体例を示す。
【0120】
【表1】
【0121】
【表2】
【0122】さらに、上記(c)の通信モードがパケッ
ト発信専用モードのときは、パケットのために待ち受け
はしなくてもよいが、例えば、システム上必要な信号の
送受信のために最低限の間欠受信が必要であると考えら
れるので、移動機2はシステム1(基地局3−i)が要
求する間欠受信周期のうちの最長周期を自己の間欠受信
周期として自動設定する。また、回線呼の待ち受けのた
めには回線呼に要求される間欠受信周期を自己の間欠受
信周期として自動設定する。他のモードのときはパケッ
トの受信が可能であるので、ユーザの要求に応じた間欠
受信周期を設定する。
【0123】なお、ユーザからのパケット通信品質要求
設定が無い場合は、移動機2はデフォルト(初期設定)
値(間欠受信周期)に従って動作し、これに応じて基地
局3−iも動作することになる。また、上記の間欠受信
間隔(周期)は、上記のパケット通信品質要求に加えて
移動機2の通信相手との間の通信遅延の有無に応じて変
更できるようにしてもよい。即ち、基地局3−i(CP
U37:無応答確認着信制御部32)を、上記のパケッ
ト通信品質要求に加えて移動局2の通信相手との間の通
信遅延の有無に応じてチャネル8,9の送信周期を変更
しうるように構成し、移動機2(CPU29:無応答パ
ケット受信制御部22)を、上記の間欠受信周期を上記
の通信遅延の有無に応じて変更しうるように構成する。
【0124】これにより、例えば図21に示すように、
移動機2の通信相手が、サーバなどの固定局5B(遅延
時間は無いと考えられる)である場合、自己と同様に基
地局3′,着信制御局5Aを介して網6に接続された移
動機2′(もしくは他の移動機2:遅延時間が生じる)
である場合に応じて、基地局3−iのチャネル8,9の
送信周期,移動機2の間欠受信周期を変更することがで
きる。ただし、基地局3−i(又は3′)は、移動機2
(又は2′)の発信要求に含まれる相手電話番号等の情
報により通信相手を認識することができるものとする。
【0125】例えば、移動機2の通信相手が固定局5B
であった場合、遅延時間は無いものと考えられるので、
基地局3−i,移動機2は、それぞれ、上述したように
ユーザの上記パケット通信品質要求に応じて送信周期,
間欠受信周期を設定(変更)すればよい。一方、移動機
2の通信相手が移動機2′(もしくは他の移動機2)で
あった場合、遅延時間が生じるので、互いの間欠受信周
期が異なると着信通知後の通信開始タイミングにズレが
生じてうまく通信ができない可能性がある。そこで、基
地局3−i,基地局3′はそれぞれいずれかのユーザ
(移動機2,2′)のパケット通信品質要求に応じて設
定された間欠受信周期に合わせてチャネル8,9の送信
周期を変更し、これに応じてどちらかの移動機2,2′
も間欠受信周期を変更する。この場合、優先度の高いユ
ーザや基地局3−i,3′の方に設定を合わせるように
してもよい。
【0126】このように、ユーザのパケット通信品質要
求に応じて移動機2の間欠受信周期,基地局3−iのチ
ャネル8,9の送信周期を変更することができ、また、
このパケット通信品質要求に加えて移動機2の通信相手
との間の通信遅延の有無に応じて(通信相手との通信遅
延を考慮して)移動機2の間欠受信周期,基地局3−i
のチャネル8,9の送信周期を変更することもできるの
で、基地局3−i,移動機2の消費電力の低減を図るこ
とができるとともに、通信の信頼性の向上にも大いに寄
与する。
【0127】・その他 なお、上述した実施形態及び各変形例では、本発明にC
DMA方式を適用した場合を例に説明したが、本発明は
これに限定されず、TDMA(時分割多元接続)方式や
FDMA(周波数分割多元接続)方式などの他の方式を
適用することもできる。特に、第2変形例や第3変形例
にて上述したシステム1は、チャネル8,9のいずれか
を監視する構成になっているので、TDMA方式やFD
MA方式でも実現可能である。
【0128】また、上述した移動機2及び基地局3−i
は上記の無線パケット通信システム1を構築する要素と
してそれぞれ単体で提供されてもよい。そして、本発明
は上述した実施形態及び各変形例に限定されるものでは
なく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実
施することができる。
【0129】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
移動局が、パケット待ち受け中の自己の移動にともなう
基地局の無線通信ゾーンの移行毎に位置登録要求を行な
うので、基地局は、パケットデータ(以下、単に「パケ
ット」という)の着信通知に対する移動局からの応答確
認を行なわずに着信制御局から受信したパケットを移動
局へ送信(転送)しても、確実に、そのパケットを対象
の移動局に受信させることができる。従って、パケット
転送遅延と応答確認の失敗によるパケットの不達確率と
を大幅に低減することができ、パケット通信の信頼性及
びサービス性を大幅に向上することができる(請求項
1,9,17,24)。
【0130】ここで、上記の基地局からパケットの着信
通知をパケット待ち受けチャネルのパケットチャネル情
報を用いて送信し、移動局が、パケット待ち受け中にこ
のパケットチャネル情報を間欠受信するようにすれば、
移動局は、パケットチャネル情報さえ監視(間欠受信)
していれば、確実に、パケットの着信通知を認識してパ
ケットの受信制御を行なうことができるので、パケット
通信の信頼性の向上に大いに寄与する(請求項2,1
0,18)。
【0131】また、パケットの着信通知だけでなくパケ
ット以外の他の通信データの着信通知を上記のパケット
チャネル情報を用いて送信し、移動局がこのパケットチ
ャネル情報を間欠受信するようにすれば、移動局は、パ
ケット待ち受け中(間欠受信中)でも、パケット以外の
通信データを受信することができ、移動局の汎用性,パ
ケット通信及びパケット通信以外の通信の信頼性の向上
に大いに寄与する(請求項3,11,19)。
【0132】また、上記の基地局からパケットの着信通
知はパケット待ち受けチャネルのパケットチャネル情報
を用いて、パケット以外の通信データの着信通知は呼び
出しチャネルの呼び出しチャネル情報を用いてそれぞれ
行なうようにし、移動局がこれらの各チャネル情報をそ
れぞれ間欠受信するようにすれば、パケットの着信通知
とパケット以外の通信データの着信通知とがそれぞれ個
別のチャネルで行なわれるので、各チャネル容量の有効
利用を図りつつ、パケット待ち受け中のパケット以外の
通信データの受信が可能になる。従って、より一層のパ
ケット通信及びパケット通信以外の通信の信頼性の向上
に大いに寄与する(請求項4,12,20)。
【0133】ここで、上記の基地局が、上記のパケット
チャネル情報と呼び出しチャネル情報とをそれぞれ異な
るコードで拡散変調して送信することにより各着信通知
を上記の各チャネルを通じて同時に行ないうるように
し、移動局が、この基地局からの各チャネル情報をそれ
ぞれ上記の異なるコードで逆拡散復調することにより分
離するようすれば、基地局は、上記の各チャネル情報を
それぞれ同時に送信することが可能になるので、各チャ
ネル情報を個別に送信する場合に比べて、大幅に消費電
力を低減することができる。また、移動局も、基地局か
らの各チャネル情報をそれぞれ同時に受信することが可
能になるので、その消費電力を大幅に低減することがで
きる(請求項5,13,21)。
【0134】また、移動局は、上記のパケット待ち受け
中は次にパケットチャネル情報を受信するまでの時間が
所定時間以下になるまで上記の位置登録要求を行なわな
いようにすれば、次にパケットチャネル情報を受信する
ことによりパケットの着信通知があるかもしれない時間
までは、着信制御局に対する位置登録要求を行なう必要
が無くなるので、さらにその消費電力を低減することが
できる(請求項6,14)。
【0135】さらに、本発明では、ユーザのパケット通
信品質要求に応じて移動局の間欠受信周期,基地局のチ
ャネル情報の送信周期を変更することができるので、例
えば、あまり高いパケット通信品質が要求されない場合
には間欠受信周期を長くすることで、基地局,移動局の
消費電力の低減を図ることができる(請求項7,15,
22)。
【0136】また、本発明では、上記のパケット通信品
質要求に加えて移動局の通信相手との間の通信遅延の有
無に応じて移動局の間欠受信周期,基地局のチャネル情
報の送信周期を変更することもできるので、移動局とそ
の移動局の通信相手との間の通信遅延をも考慮して上記
の間欠受信周期を変更することができ、通信の信頼性の
向上にも大いに寄与する(請求項8,16,23)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態としての無線パケット通信
システムの構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態の無線パケット通信システムにおけ
るページングチャネル(パケット待ち受けチャネル)の
フォーマット例を示す図である。
【図4】本実施形態の無線パケット通信システムにおけ
るページングチャネル(パケット待ち受けチャネル)の
フォーマット例を示す図である。
【図5】本実施形態の無線パケット通信システムにおけ
るページングチャネル(パケット待ち受けチャネル)の
群分け例を説明するための図である。
【図6】本実施形態の無線パケット通信システムにおけ
るページングチャネル(パケット待ち受けチャネル)の
群分け例を説明するための図である。
【図7】本実施形態の無線パケット通信システムに使用
される移動局の構成例を示すブロック図である。
【図8】本実施形態の無線パケット通信システムに使用
される基地局の構成例を示すブロック図である。
【図9】本実施形態の無線パケット通信システムにおけ
る移動局による位置登録手順を説明するための図であ
る。
【図10】本実施形態の無線パケット通信システムにお
ける移動局(基地局)の動作状態遷移図である。
【図11】本実施形態の無線パケット通信システムの全
体動作を説明するためのシーケンス図である。
【図12】本実施形態の無線パケット通信システムに使
用される基地局の基本動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図13】本実施形態の無線パケット通信システムに使
用される移動局の基本動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図14】本実施形態の無線パケット通信システムに使
用される移動局の基本動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図15】本実施形態の第1変形例の無線パケット通信
システムにおける移動局による位置登録手順を説明する
ための図である。
【図16】第1変形例の無線パケット通信システムにお
ける移動局の基本動作を説明するためのフローチャート
である。
【図17】本実施形態の第2変形例の無線パケット通信
システムにおける基地局の基本動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図18】第2変形例の無線パケット通信システムにお
ける移動局の基本動作を説明するためのフローチャート
である。
【図19】第2変形例の無線パケット通信システムの全
体動作を説明するためのシーケンス図である。
【図20】第2変形例の無線パケット通信システムの他
の動作を説明するためのシーケンス図である。
【図21】本実施形態の第3変形例の無線パケット通信
システムを説明するためのブロック図である。
【図22】従来の無線パケット通信システムの一例を示
すブロック図である。
【図23】従来の無線パケット通信システムにおけるパ
ケット転送手順を説明するためのシーケンス図である。
【符号の説明】
1 無線パケット通信システム 2,2′ 移動局(移動機) 3−1〜3−N,3′ 基地局(BTS) 4−1〜4−N 無線通信ゾーン(在圏ゾーン) 5,5A 着信制御局 5B 固定局 6 通信網 7 呼び出しエリア 8 ページング(呼び出し)チャネル 9 パケット待ち受けチャネル 10 共通物理チャネル 11 個別物理チャネル 12 パケット待ち受けチャネル受信状態 13 共通物理チャネル送受信状態 14 個別物理チャネル送受信状態 21 ゾーン移行毎位置登録要求部 22 無応答パケット受信制御部 24 アンテナ共用器 25A,34A RF送信部 25B,34B RF受信部 26A,35A 変調部 26B,35B 復調部 27,36 チャネルコーディング/デコーディング部 27A,36A チャネルコーディング部 27B,36B チャネルデコーディング部 28 起動制御部 29,37 CPU 31 対着信制御局用位置登録要求部 32 無応答確認着信通知制御部 81 レイヤ3情報 82 無線チャネル情報 83,93 情報有無コード(PI) 84 ページングチャネル(PCH)情報(群) 94 パケットチャネル情報(群) 271A,361A 符号化部 272A,362A インターリーブ部 271B,361B デインターリーブ部 272B,362B 復号化部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大渕 一央 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 中村 隆治 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5K067 AA23 BB21 CC08 CC10 CC21 CC22 DD13 DD51 EE02 EE10 EE16 GG01 GG11 JJ12 JJ15 JJ64

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ所定範囲の無線通信ゾーンを形
    成する複数の基地局と、該基地局の該無線通信ゾーン内
    で該基地局と無線通信を行ないうる移動局と、該移動局
    宛のパケットデータを所望の通信網から受信して該パケ
    ットデータを該移動局が存在する無線通信ゾーンを形成
    する基地局へ着信させる着信制御局とをそなえた無線パ
    ケット通信システムにおいて、 該移動局が、 パケット待ち受け中の自己の移動にともなう無線通信ゾ
    ーンの移行毎に、移行先の無線通信ゾーンを形成する基
    地局に対して位置登録要求を行なうゾーン移行毎位置登
    録要求部と、 該パケット待ち受け中に該ゾーン毎位置登録要求部によ
    る該位置登録要求を行なった状態で該基地局から該パケ
    ットデータの着信通知を受けると該着信通知に対する応
    答を行なうことなく該パケットデータの受信を制御する
    無応答パケット受信制御部とをそなえるとともに、 該基地局が、 該移動局の該ゾーン移行毎位置登録要求部から該位置登
    録要求を受けると該着信制御局に対して自己と該移動局
    とについての位置登録要求を行なう対着信制御局用位置
    登録要求部と、 該対着信制御局用位置登録要求部による該位置登録要求
    を行なった状態で該着信制御局から該パケットデータを
    受信すると、該移動局に対して着信通知を行なったの
    ち、該着信通知に対する該移動局からの応答を確認する
    ことなく該パケットデータを該移動局へ着信させる無応
    答確認着信制御部とをそなえていることを特徴とする、
    無線パケット通信システム。
  2. 【請求項2】 少なくとも該パケットデータの着信通知
    に使用されるパケットチャネル情報を該基地局から該移
    動局へ送信するためのパケット待ち受けチャネルが設け
    られるとともに、 該基地局の該無応答確認着信制御部が、 該パケット待ち受け中の該パケットデータの着信通知を
    該パケット待ち受けチャネルの該パケットチャネル情報
    を用いて所定周期で行ないうるように構成され、且つ、 該移動局の該無応答パケット受信制御部が、 該パケット待ち受けチャネルから該パケットチャネル情
    報を該所定周期で間欠受信し、受信した該パケットチャ
    ネル情報が、該パケットデータの着信通知であると該パ
    ケットデータの受信制御を行なうように構成されている
    ことを特徴とする、請求項1記載の無線パケット通信シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 該基地局の該無応答確認着信制御部が、 該パケットデータの着信通知と該パケットデータ以外の
    他の通信データの着信通知とを該パケット待ち受けチャ
    ネルの該パケットチャネル情報を用いて所定周期で行な
    いうるように構成されるとともに、 該移動局の該無応答パケット受信制御部が、 受信した該パケットチャネル情報が、該通信データの着
    信通知であると該通信データの受信制御を行なうように
    構成されていることを特徴とする、請求項2記載の無線
    パケット通信システム。
  4. 【請求項4】 該パケットデータの着信通知に使用され
    るパケットチャネル情報を該基地局から該移動局へ送信
    するためのパケット待ち受けチャネルと、該パケットデ
    ータ以外の通信データの着信通知に使用される呼び出し
    チャネル情報を該基地局から該移動局へ送信するための
    呼び出しチャネルとが設けられるとともに、 該基地局の該無応答確認着信制御部が、 該パケットデータの着信通知を該パケット待ち受けチャ
    ネルの該パケットチャネル情報を用いて、該パケットデ
    ータ以外の他の通信データの着信通知を該呼び出しチャ
    ネルの該呼び出しチャネル情報を用いて、それぞれ所定
    周期で行なうように構成され、且つ、 該移動局の該無応答パケット受信制御部が、 上記の各チャネルから各チャネル情報をそれぞれ該所定
    周期で間欠受信し、該パケット待ち受けチャネルから受
    信したパケットチャネル情報が該パケットデータの着信
    通知であると該パケットデータの受信制御を行ない、該
    呼び出しチャネルから受信した呼び出しチャネル情報が
    該通信データの着信通知であると該通信データの受信制
    御を行なうように構成されていることを特徴とする、請
    求項1記載の無線パケット通信システム。
  5. 【請求項5】 該基地局の該無応答確認着信制御部が、 該パケットチャネル情報と該呼び出しチャネル情報とを
    それぞれ異なるコードで拡散変調して送信することによ
    り各着信通知を上記の各チャネルを通じて同時に行ない
    うるように構成されるとともに、 該移動局の該無応答パケット受信制御部が、 該基地局からの各チャネル情報をそれぞれ上記の異なる
    コードで逆拡散復調することにより分離するように構成
    されていることを特徴とする、請求項4記載の無線パケ
    ット通信システム。
  6. 【請求項6】 該移動局の該ゾーン移行毎位置登録要求
    部が、 該パケット待ち受け中は次に該パケットチャネル情報を
    受信するまでの時間が所定時間以下になるまで該位置登
    録要求を行なわないように構成されていることを特徴と
    する、請求項2〜5のいずれか1項に記載の無線パケッ
    ト通信システム。
  7. 【請求項7】 該移動局の該無応答パケット受信制御部
    が、 該間欠受信の周期をユーザのパケット通信品質要求に応
    じて変更しうるように構成されるとともに、 該基地局の該無応答確認着信制御部が、 該パケット通信品質要求に応じて該所定周期を変更しう
    るように構成されていることを特徴とする、請求項2〜
    6のいずれか1項に記載の無線パケット通信システム。
  8. 【請求項8】 該基地局の該無応答確認着信制御部が、 該パケット通信品質要求に加えて該移動局の通信相手と
    の間の通信遅延の有無に応じて該所定周期を変更しうる
    ように構成されるとともに、 該移動局の該無応答パケット受信制御部が、 該間欠受信の周期を該通信遅延の有無に応じて変更しう
    るように構成されていることを特徴とする、請求項7記
    載の無線パケット通信システム。
  9. 【請求項9】 それぞれ所定範囲の無線通信ゾーンを形
    成する複数の基地局と、自己宛のパケットデータを所望
    の通信網から受信して該パケットデータを自己が存在す
    る無線通信ゾーンを形成する基地局へ着信させる着信制
    御局とをそなえた無線パケット通信システムに使用さ
    れ、該基地局の該無線通信ゾーン内で該基地局と無線通
    信を行ないうる移動局であって、 パケット待ち受け中の自己の移動にともなう無線通信ゾ
    ーンの移行毎に、移行先の無線通信ゾーンを形成する基
    地局に対して位置登録要求を行なうゾーン移行毎位置登
    録要求部と、 該パケット待ち受け中に該ゾーン毎位置登録要求部によ
    る該位置登録要求を行なった状態で該基地局から該パケ
    ットデータの着信通知を受けると該着信通知に対する応
    答を行なうことなく該パケットデータの受信を制御する
    無応答パケット受信制御部とをそなえていることを特徴
    とする、無線パケット通信システムに使用される移動
    局。
  10. 【請求項10】 少なくとも該パケットデータの着信通
    知に使用されるパケットチャネル情報を該基地局から受
    信するためのパケット待ち受けチャネルが設けられると
    ともに、 該無応答パケット受信制御部が、 該パケット待ち受けチャネルから該パケットチャネル情
    報を所定周期で間欠受信し、受信した該パケットチャネ
    ル情報が、該パケットデータの着信通知であると該パケ
    ットデータの受信制御を行なうように構成されているこ
    とを特徴とする、請求項9記載の無線パケット通信シス
    テムに使用される移動局。
  11. 【請求項11】 該基地局が、 該パケットデータの着信通知と該パケットデータ以外の
    他の通信データの着信通知とを該パケット待ち受けチャ
    ネルの該パケットチャネル情報を用いて所定周期で行な
    いうるように構成されるとともに、 該無応答パケット受信制御部が、 受信した該パケットチャネル情報が、該通信データの着
    信通知であると該通信データの受信制御を行なうように
    構成されていることを特徴とする、請求項10記載の無
    線パケット通信システムに使用される移動局。
  12. 【請求項12】 該パケットデータの着信通知に使用さ
    れるパケットチャネル情報を該基地局から受信するため
    のパケット待ち受けチャネルと、該パケットデータ以外
    の通信データの着信通知に使用される呼び出しチャネル
    情報を該基地局から受信するための呼び出しチャネルと
    が設けられるとともに、 該無応答パケット受信制御部が、 上記の各チャネルから各チャネル情報をそれぞれ所定周
    期で間欠受信し、該パケットチャネル情報が該パケット
    データの着信通知であると該パケットデータの受信制御
    を行ない、該呼び出しチャネルから受信した該呼び出し
    チャネル情報が該通信データの着信通知であると該通信
    データの受信制御を行なうように構成されていることを
    特徴とする、請求項9記載の無線パケット通信システム
    に使用される移動局。
  13. 【請求項13】 該無応答パケット受信制御部が、 上記の各着信通知を上記の各チャネルを通じて同時に行
    ないうるように該基地局において上記の該パケットチャ
    ネル情報と該呼び出しチャネル情報とがそれぞれ異なる
    コードで拡散変調されている場合に、各チャネル情報を
    それぞれ上記の異なるコードで逆拡散復調することによ
    り分離するように構成されていることを特徴とする、請
    求項12記載の無線パケット通信システムに使用される
    移動局。
  14. 【請求項14】 該ゾーン移行毎位置登録要求部が、 該パケット待ち受け中は次に該パケットチャネル情報を
    受信するまでの時間が所定時間以下になるまで該位置登
    録要求を行なわないように構成されていることを特徴と
    する、請求項10〜13のいずれか1項に記載の無線パ
    ケット通信システムに使用される移動局。
  15. 【請求項15】 該無応答パケット受信制御部が、 該間欠受信の周期をユーザのパケット通信品質要求に応
    じて変更しうるように構成されていることを特徴とす
    る、請求項10〜14のいずれか1項に記載の無線パケ
    ット通信システムに使用される移動局。
  16. 【請求項16】 該無応答パケット受信制御部が、 該パケット通信品質要求に加えて通信相手との間の通信
    遅延の有無に応じて該間欠受信の周期を変更しうるよう
    に構成されていることを特徴とする、請求項15記載の
    無線パケット通信システムに使用される移動局。
  17. 【請求項17】 所定範囲の無線通信ゾーン内で無線通
    信を行ないうる移動局と、該移動局宛のパケットデータ
    を所望の通信網から受信して該パケットデータを該移動
    局が存在する無線通信ゾーンへ着信させる着信制御局と
    をそなえた無線パケット通信システムに使用され、該無
    線通信ゾーンを形成する基地局であって、 パケット待ち受け中の該移動局の移動にともなう該無線
    通信ゾーンの移行毎に該移動局から要求される位置登録
    要求を受けると該着信制御局に対して自己と該移動局と
    についての位置登録要求を行なう対着信制御局用位置登
    録要求部と、 該対着信制御局用位置登録要求部による該位置登録要求
    を行なった状態で該着信制御局から該パケットデータを
    受信すると、該移動局に対して着信通知を行なったの
    ち、該着信通知に対する該移動局からの応答を確認する
    ことなく該パケットデータを該移動局へ着信させる無応
    答確認着信制御部とをそなえていることを特徴とする、
    無線パケット通信システムに使用される基地局。
  18. 【請求項18】 少なくとも該パケットデータの着信通
    知に使用されるパケットチャネル情報を該移動局へ送信
    するためのパケット待ち受けチャネルが設けられるとと
    もに、 該無応答確認着信制御部が、 該パケット待ち受け中に該パケットデータの着信通知を
    該パケット待ち受けチャネルの該パケットチャネル情報
    を用いて所定周期で行ないうるように構成されているこ
    とを特徴とする、請求項17記載の無線パケット通信シ
    ステムに使用される基地局。
  19. 【請求項19】 該無応答確認着信制御部が、 該パケットデータの着信通知と該パケットデータ以外の
    他の通信データの着信通知とを該パケット待ち受けチャ
    ネルの該パケットチャネル情報を用いて所定周期で行な
    いうるように構成されていることを特徴とする、請求項
    18記載の無線パケット通信システムに使用される基地
    局。
  20. 【請求項20】 該パケットデータの着信通知に使用さ
    れるパケットチャネル情報を該移動局へ送信するための
    パケット待ち受けチャネルと、該パケットデータ以外の
    通信データの着信通知に使用される呼び出しチャネル情
    報を該移動局へ送信するための呼び出しチャネルとが設
    けられるとともに、 該無応答確認着信制御部が、 該パケットデータの着信通知を該パケット待ち受けチャ
    ネルの該パケットチャネル情報を用いて、該パケットデ
    ータ以外の他の通信データの着信通知を該呼び出しチャ
    ネルの該呼び出しチャネル情報を用いて、それぞれ所定
    周期で行なうように構成されていることを特徴とする、
    請求項17記載の無線パケット通信システムに使用され
    る基地局。
  21. 【請求項21】 該無応答確認着信制御部が、 該パケットチャネル情報と該呼び出しチャネル情報とを
    それぞれ異なるコードで変調して送信することにより各
    着信通知を上記の各チャネルを通じて同時に行ないうる
    ように構成されていることを特徴とする、請求項20記
    載の無線パケット通信システムに使用される基地局。
  22. 【請求項22】 該無応答確認着信制御部が、 該移動局のユーザのパケット通信品質要求に応じて該所
    定周期を変更しうるように構成されていることを特徴と
    する、請求項18〜21のいずれか1項に記載の無線パ
    ケット通信システムに使用される基地局。
  23. 【請求項23】 該無応答確認着信制御部が、 該パケット通信品質要求に加えて該移動局の通信相手と
    の間の通信遅延の有無に応じて該所定周期を変更しうる
    ように構成されていることを特徴とする、請求項22記
    載の無線パケット通信システムに使用される基地局。
  24. 【請求項24】 それぞれ所定範囲の無線通信ゾーンを
    形成する複数の基地局と、該基地局の該無線通信ゾーン
    内で該基地局と無線通信を行ないうる移動局と、該移動
    局宛のパケットデータを所望の通信網から受信して該パ
    ケットデータを該移動局が存在する無線通信ゾーンを形
    成する基地局へ着信させる着信制御局とをそなえた無線
    パケット通信システムにおいて、 該移動局が、パケット待ち受け中の自己の移動にともな
    う該無線通信ゾーンの移行毎に、移行先の無線通信ゾー
    ンを形成する基地局に対して位置登録要求を行ない、 該基地局は、該パケット待ち受け中に該着信制御局から
    該パケットデータを受信すると、該移動局に対して着信
    通知を行なったのち、該着信通知に対する該移動局から
    の応答を確認することなく該パケットデータを該移動局
    へ転送することを特徴とする、無線パケット通信システ
    ムにおけるパケット転送方法。
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