JP2000065705A - 樹脂含浸ストランド試験装置、およびそれを用いた試験方法 - Google Patents

樹脂含浸ストランド試験装置、およびそれを用いた試験方法

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JP2000065705A
JP2000065705A JP10235821A JP23582198A JP2000065705A JP 2000065705 A JP2000065705 A JP 2000065705A JP 10235821 A JP10235821 A JP 10235821A JP 23582198 A JP23582198 A JP 23582198A JP 2000065705 A JP2000065705 A JP 2000065705A
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野 靖 宮
Masayuki Nakada
田 政 之 中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂含浸ストランドの粘弾性測定を、室温条
件下および昇温条件下において、高精度かつ高効率でお
こなうことができる引張試験装置および測定方法の提
供。。 【解決手段】 ストランド試験片の両端を補強するため
のつかみ具に設けられたストランド試験片固定のための
溝の幅が、張力を印加する方向に向かって広くなってい
る部分を有することを特徴とする樹脂含浸ストランド引
張試験装置および測定方法、ならびに樹脂含浸ストラン
ドのみを加熱して昇温条件下で樹脂含浸ストランドの粘
弾性を測定する引張試験装置および測定方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂含浸ストラン
ドの試験装置および試験方法に関するものである。さら
に詳しくは、本発明は樹脂含浸ストランドの引張試験装
置、あるいは疲労試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】昨今、各種構造物や機械の構造用材料と
して、軽量かつ高強度である繊維強化プラスチック(以
下、FRPという)が多く使われるようになっている。
しかし、そのFRPを用いた機械や構造物がおかれる環
境を考慮して、それらの機械や構造物を設計しようとす
る場合、FRPの機械的特性のうち、粘弾性挙動と呼ば
れるところの、強度の時間依存性または温度依存性を把
握することが重要である。
【0003】これらの特性を把握するためには、当該F
RPのストランドを製造し、その機械的特性を引張試験
装置などにより評価するのが一般的である。
【0004】このような樹脂を含浸させたストランドの
引張強度を求める具体的な方法としては、例えば、JI
S R7601(炭素繊維試験方法)に規定されている
ように、樹脂含浸ストランドから一定長の試験片を切り
出し、両端をつかみ具でつかんで補強してから、これに
引張荷重を加えることにより引張強度を測定する方法が
挙げられる。
【0005】このつかみ具は例えば図1に示すとおりの
ものであり、ストランド4の径に対応した溝を有する板
材1と、これを挟み込む2つの板材2および3とからな
るものである。試験に際しては、図2に示すとおり、ス
トランド4の両端部をそれぞれ、3つの部材により挟み
込むように接着し、穴5を介してストランドに荷重をか
けることにより試験を行う。
【0006】しかし、この方法では、つかみ具と試験片
の接触面積を試験片の断面積に比べて十分に大きくとる
ことができず、このため試験中につかみ具から試験片が
抜け落ちて測定そのものが行えなかったり、抜け落ちな
いまでも、試験片がつかみ具の部分で滑って、信頼性の
極めて低い測定結果が得られることがあった。
【0007】さらに、JIS R7601に記載されて
いるような方法を高温下のクリープ試験や疲労試験に応
用して、引張試験装置全体を昇温条件下においた場合、
つかみ具の部分の温度が上昇て接着剤による接着効果が
低くなったり、振動によりつかみ具からストランドがは
ずれやすくなったりするために試験の信頼性が著しく低
くなり、事実上試験は不可能であった。
【0008】また、従来からリング状の試験片を用い、
試験片内径を半割の円板で押し広げることにより、週方
向の引張強度を求める方法も採用されているが、この方
法ではつかみ具がないことにより上記の問題は生じない
が、半割のコーナー部で曲げ応力が加わり、正確な引張
試験が行えないという本質的な問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような問題点か
ら、樹脂含浸ストランドの引張試験、あるいは疲労試験
を効率よく、高精度に行える装置が求められていた。さ
らに、昇温条件下でのクリープ試験あるいは疲労試験を
効率よく、高精度に行える装置が求められていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】[発明の概要] <要旨>本発明の第1の引張試験装置は、樹脂を含浸さ
せたストランド試験片に張力を印加して粘弾性を測定す
るためのものであって、ストランド試験片の両端を補強
するためのつかみ具を具備してなり、そのつかみ具に設
けられたストランド試験片固定のための溝の幅が、張力
を印加する方向に向かって広くなっている部分を有する
こと、を特徴とするものである。
【0011】本発明の第2の引張試験装置は、ストラン
ド試験片に昇温条件下で張力を印加して粘弾性を測定す
るためのものであって、実質的にストランド試験片の被
測定部分だけを加熱することのできる恒温漕を具備して
なること、を特徴とするものである。
【0012】本発明の第1の樹脂含浸ストランドの粘弾
性測定方法は、樹脂含浸ストランド試験片に張力を印加
して粘弾性を測定するものであって、下記の工程を含ん
でなること、を特徴とするものである。 (1)ストランド試験片の端部を、もとのストランド試
験片の直径よりも幅広に成形する工程、(2)ストラン
ド試験片の端部を固定するためのつかみ具に、張力を印
加する方向に向かって幅が広くなっている部分を有する
溝を設ける工程、(3)工程(1)により得られたスト
ランド試験片を工程(2)で得られるつかみ具に嵌合す
るように固定する工程、(4)工程(3)により端部を
固定されたストランド試験片に張力を印加して粘弾性を
測定する工程。
【0013】本発明の第2の樹脂含浸ストランドの粘弾
性測定方法は、引張試験装置を用いて、実質的に樹脂含
浸ストランドの被測定部分のみを加熱して、その粘弾性
を測定することを特徴とするものである。
【0014】<効果>本発明によれば、樹脂含浸ストラ
ンドの粘弾性測定を高精度かつ高効率で行うことができ
る。さらに、本発明によれば、室温条件下のみならず昇
温条件下においても、樹脂含浸ストランドの粘弾性測定
を高精度かつ高効率でおこなうことができる。
【0015】[発明の具体的説明] <第1の引張試験装置および粘弾性測定方法>本発明の
第1の装置および測定方法は、つかみ具およびストラン
ド試験片に特徴を有する。つかみ具およびストランド試
験片以外には、従来から用いられている引張試験装置と
同様のものを用い、従来の測定方法と同様の方法を用い
ることができる。
【0016】用いることのできる引張試験装置は、特に
限定されないが、定速移動型、定加重型、定速伸長型、
およびその他が挙げられる。一般的には、JIS L7
02、ASTM(D−76)などで規定されている条件
を満たす試験装置が用いられる。
【0017】本発明の第1の引張試験装置および粘弾性
測定方法は、試験する樹脂含浸ストランドの端末を補強
するつかみ具に特徴を有するものである。
【0018】一般的なつかみ具の構造の一例は図1に示
すとおりである。つかみ具は、板材1、2および3から
なり、板材1には、ストランド4を固定するための溝6
が設けてある。この溝6にストランド試験片4の末端部
を組み込み、板材2および3で挟み込む。一般的にこれ
らの各部材は接着剤などにより接着される。
【0019】つかみ具により末端を補強されたストラン
ドは、前記したような引張試験装置に組み込まれ、図2
に示すように穴5を介して張力が印加され、粘弾性が測
定される。
【0020】ここで、従来の引張試験装置においては、
つかみ具を構成する板材1は、図4に示すようなもので
あった。設けられている溝6は、均一な幅を有してお
り、幅41と幅42は実質的に同一である。
【0021】これに対して、本発明の引張試験装置およ
び粘弾性測定方法においては、つかみ具に設けられたス
トランド試験片固定のための溝6の幅が、張力を印加す
る方向に向かって広くなっている部分を有する。この例
を図5(a)および(b)に示す。引張試験装置に組み
込まれたとき、張力は矢印方向に印加される。本発明に
おいては、溝6の幅が均一ではなく、(幅51)>(幅
52)となっている。これらの溝の幅、および溝の長さ
53は、測定するストランド試験片の形状などに応じて
適切に決定されるが、例えば、溝の長さが55mm、溝
の幅は広い部分で3mm、狭い部分で2mm、である。
【0022】また、本発明の第1の粘弾性測定方法にお
いては、ストランド試験片の端部の形状が、もとのスト
ランド試験片の直径よりも幅広に成形される。
【0023】まず、ストランド試験片は、例えばJIS
R7601に規定されているような方法で作成され
る。引き続いて、本発明の方法に適応する形状に成形さ
れる。ストランド試験片の成形は、ストランド試験片に
含まれている繊維を傷つけないように行うべきであり、
例えば、ストランド試験片の端部を樹脂の軟化点よりも
高温に加熱し、圧延することで行うことが好ましい。切
削などによる成形はストランドに含まれる繊維を切断す
ることがあり、そのようなストランド試験片を用いた場
合、正確な測定値が得られないことがあるので注意が必
要である。
【0024】成形後の形状は 前記したつかみ具の溝6
に嵌合することのできるものとする。具体的なストラン
ド試験片の端部の形状の例は図3に示すとおりである。
ストランド試験片の末端部を成形した場合の形状は、例
えば図3(a)〜(c)である。図3(a)はストラン
ド試験片の上面図、(b)は側面図、(c)は正面図で
ある。ストランド試験片のもとの直径32は、つかみ具
の溝の幅狭部分52よりも小さく、ストランド試験片の
幅広部31の幅は、つかみ具の溝の幅狭部分52よりも
広く、幅広部51以下である。ストランド試験片がつか
み具の溝に対してこのような形状であることにより、本
発明の効果が奏される。
【0025】本発明の方法におけるストランド試験片の
形状は、図3(a)〜(c)の他、図3(d)〜(f)
であってもよい。このときの寸法は、前記図3(a)〜
(c)の場合と同様である。
【0026】<第2の引張試験装置および粘弾性測定方
法>本発明の第2の装置および測定方法は、昇温条件下
におけるストランド試験片の粘弾性測定に用いられる。
この装置および測定方法には、ストランド試験片を加温
するための手段以外は、従来から用いられている引張試
験装置と同様のものを用い、従来の測定方法と同様の方
法を用いることができる。具体的な装置は、第1の引張
試験装置および粘弾性測定方法の項において挙げたもの
である。
【0027】本発明の第2の測定方法においては、実質
的にストランド試験片の被測定部分のみが加熱される。
ここで被測定部分とは、例えばつかみ具などに保持され
ていない、ストランドのみから構成される部分である。
具体的には、図2の21の部分、またはその一部をさ
す。
【0028】ストランド試験片の被測定部分のみを加熱
する手段は任意であり、被測定部分のみを恒温漕に入れ
る方法、温風をストランド試験片のみに吹き付ける方
法、およびその他が挙げられる。これらのうち、温度制
御の精度などの面から被測定部分を恒温漕に入れる方法
が好ましい。なお、実質的にストランド試験片の被測定
部分のみを加熱するというのは、直接加熱する対象がス
トランド試験片であることをさしており、ストランド試
験片が加熱されたときに熱伝導などによりそれ以外の部
分が加熱されることは除外している。
【0029】本発明の第2の測定装置は、実質的にスト
ランド試験片の測定部分のみを加熱する恒温漕を具備し
てなるものである。このような装置の模式図は、図6に
示すとおりである。図6の装置において、ストランド試
験片4は恒温漕6を貫通しており、恒温漕61の外側で
つかみ具7により保持されている。恒温漕61に設けら
れたストランド試験片貫通のための開口部は、ストラン
ド試験片と接触しない程度に大きいことが好ましいが、
不必要に大きくしないことが好ましい。開口部が大きす
ぎると、恒温漕の温度制御が困難になったり、つかみ具
7など、ストランド試験片以外の部分が加熱されること
があり、逆に開口部が小さすぎると、ストランド試験片
と開口部が接触して正確な測定値が得られないことがあ
るので注意が必要である。
【0030】恒温漕61の内部は、流体、一般的には空
気などの気体、が流れており、恒温漕内部の温度が一定
に保たれる。温度は、測定条件に応じて決められるが、
一般には室温〜300℃である。恒温漕内には、温度分
布を均一にするために、必要に応じて撹拌翼などを設け
ることもできる。
【0031】なお、本発明の第2の装置および測定方法
には、本発明の第1の装置および測定方法を組み合わせ
ることが好ましい。この組み合わせによって、昇温条件
下での測定がより高精度かつ高効率で行うことが可能と
なる。
【0032】
【実施例】実施例1 試験片として、アラミド繊維Kevlar49(東レ・
デュポン製)およびTechnora(帝人製)の繊維
束にエポキシ樹脂Forca(東燃製)を組み合わせた
AFRPストランドを用いた。具体的には前記の繊維束
に樹脂含浸装置を用いてエポキシ樹脂を含浸させ、巻取
枠に巻取り、120℃/1時間の一次硬化を行い、その
後さらに120℃/1時間の二次硬化を施すことにより
AFRPストランドを製造した。このストランドを31
0mmの長さで必要数だけ切断した。
【0033】切断したストランドのうち、一部は比較の
ための試料片としてそのまま図4に示すような溝を有す
るつかみ具を用いて両端を固定して、引張試験を行っ
た。
【0034】また、残りのストランドは、両端を樹脂の
軟化点よりも高温になるまで加熱し、ストランドの長さ
方向に対し垂直の方向に圧力をかけて圧延して、図3
(a)〜(c)に示すような扇形形状に成形した。この
ストランドの両端を、図5(a)に示すような溝を有す
るつかみ具を用いて固定し、引張試験を行った。
【0035】また、室温以上の条件下で引張試験を行う
場合は、本発明の方法で測定を行う場合には図6に示す
通りの恒温漕を用いてストランドのみを昇温条件下にお
いて試験を行い、比較例においては引張試験装置全体を
昇温条件下において試験を行った。得られた結果は表1
に示すとおりであった。
【0036】 表1 静的引張試験の結果 ストランド つかみ具 負荷速度 試験結果 末端形状 溝形状 温度 (mm/min) (成功回数 評価 /試行回数) (本発明) 扇形成形 図5(a) 室温 100 10/10 ◎ 扇形成形 図5(a) 室温 1 10/10 ◎ 扇形成形 図5(a) 室温 0.01 10/10 ◎ 扇形成形 図5(a) 130℃ 100 10/10 ◎ 扇形成形 図5(a) 130℃ 1 10/10 ◎ 扇形成形 図5(a) 130℃ 0.01 10/10 ◎ (比較例) 成形無し 図4 室温 100 5/10 △ 成形無し 図4 室温 1 6/10 △ 成形無し 図4 室温 0.01 7/10 △ 成形無し 図4 50℃ 1 3/10*1 × 成形無し 図4 130℃ 1 0/10*2 × *1 失敗した7回はつかみ具が変形していた。*2 すべてつかみ具が変形して測定不能であった。
【0037】表1の結果より、本発明の方法により測定
した場合は、試験に失敗がほとんどなく、効率的に評価
が行えることがわかる。これに対して、従来の方法で行
った場合には、室温条件下でも成功率は50〜60%に
とどまり、昇温条件下では著しく成功率が低下して実用
的でないことがわかる。
【0038】実施例2 実施例1と同様に準備した試料片を用いて疲労試験を行
った。得られた結果は表2に示すとおりであった。
【0039】 表2 疲労試験の結果 ストランド つかみ具 振動数 試験結果 末端形状 溝形状 温度 (Hz) (成功回数 評価 /試行回数) (本発明) 扇形成形 図5(a) 室温 2 15/15 ◎ 扇形成形 図5(a) 室温 0.2 15/15 ◎ 扇形成形 図5(a) 150℃ 2 14/15 ○ 本発明の方法によれば、室温および昇温条件下における
疲労試験においても十分に高い成功率を達成できること
がわかる。
【0040】実施例3 試験片として、炭素繊維T400−3K(東レ製)とエ
ポキシ樹脂Epikote828(油化シェル製)を用
い、120℃/2時間の硬化処理を施したCFRPスト
ランドを準備した。このストランドに実施例1と同様の
方法で評価を行った。得られた結果は表3に示すとおり
であった。
【0041】 表3 静的引張試験の結果 ストランド つかみ具 負荷速度 試験結果 末端形状 溝形状 温度 (mm/min) (成功回数 評価 /試行回数) (本発明) 扇形成形 図5(a) 室温 100 10/10 ◎ 扇形成形 図5(a) 室温 1 10/10 ◎ 扇形成形 図5(a) 室温 0.01 10/10 ◎ 扇形成形 図5(a) 130℃ 100 10/10 ◎ 扇形成形 図5(a) 130℃ 1 10/10 ◎ 扇形成形 図5(a) 130℃ 0.01 10/10 ◎ (比較例) 成形無し 図4 室温 100 6/10 △ 成形無し 図4 室温 1 6/10 △ 成形無し 図4 室温 0.01 7/10 △ 成形無し 図4 50℃ 1 1/10*1 × 成形無し 図4 110℃ 1 0/10*2 × *1 失敗した9回はつかみ具が変形していた。*2 すべてつかみ具が変形して測定不能であった。
【0042】表3の結果より、本発明の方法により測定
した場合は、試験に失敗がほとんどなく、効率的に評価
が行えることがわかる。これに対して、従来の方法で行
った場合には、室温条件下でも成功率は60%程度にと
どまり、昇温条件下では著しく成功率が低下して実用的
でないことがわかる。
【0043】実施例4 実施例3と同様に準備した試料片を用いて疲労試験を行
った。得られた結果は表4に示すとおりであった。
【0044】 表4 疲労試験の結果 ストランド つかみ具 振動数 試験結果 末端形状 溝形状 温度 (Hz) (成功回数 評価 /試行回数) (本発明) 扇形成形 図5(a) 室温 2 15/15 ◎ 扇形成形 図5(a) 室温 0.2 15/15 ◎ 扇形成形 図5(a) 150℃ 0.2 13/15 ○
【0045】本発明の方法によれば、室温および昇温条
件下における疲労試験においても十分に高い成功率を達
成できることがわかる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、樹脂含浸ストランドの
粘弾性測定を高精度かつ高効率で行うことができ、さら
に、昇温条件下においても、高精度かつ高効率でおこな
うことができることは[発明の概要]の項に前記したと
おりである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ストランド試験片の端末補強に用いるつかみ具
の構造を示す図。
【図2】ストランド試験片の引張試験を示す模式図。
【図3】本発明の方法の用いることのできる樹脂含浸ス
トランドの末端の形状を示す図。
【図4】従来の引張試験装置に用いられるつかみ具の構
造を示す図。
【図5】本発明の引張試験装置に用いられるつかみ具の
構造を示す図。
【図6】本発明の引張試験装置を示す模式図。
【符号の説明】
4 ストランド 6 ストランド固定溝 7 つかみ具 61 恒温漕

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂含浸ストランド試験片に張力を印加し
    て粘弾性を測定するための引張試験装置であって、スト
    ランド試験片の両端を補強するためのつかみ具を具備し
    てなり、そのつかみ具に設けられたストランド試験片固
    定のための溝の幅が、張力を印加する方向に向かって広
    くなっている部分を有することを特徴とする引張試験装
    置。
  2. 【請求項2】ストランド試験片に昇温条件下で張力を印
    加して粘弾性を測定するための引張試験装置であって、
    実質的にストランド試験片の被測定部分だけを加熱する
    ことのできる恒温漕を具備してなることを特徴とする引
    張試験装置。
  3. 【請求項3】樹脂含浸ストランド試験片に張力を印加し
    て粘弾性を測定する方法であって、下記の工程を含んで
    なることを特徴とする、樹脂含浸ストランドの粘弾性測
    定方法。 (1)ストランド試験片の端部を、もとのストランド試
    験片の直径よりも幅広に成形する工程、(2)ストラン
    ド試験片の端部を固定するためのつかみ具に、張力を印
    加する方向に向かって幅が広くなっている部分を有する
    溝を設ける工程、(3)工程(1)により得られたスト
    ランド試験片を工程(2)で得られるつかみ具に嵌合す
    るように固定する工程、(4)工程(3)により端部を
    固定されたストランド試験片に張力を印加して粘弾性を
    測定する工程。
  4. 【請求項4】引張試験装置を用いて、実質的に樹脂含浸
    ストランドの被測定部分のみを加熱して、その粘弾性を
    測定することを特徴とする、樹脂含浸ストランドの粘弾
    性測定方法。
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