JP2000064391A - 水洗便器の給気装置 - Google Patents
水洗便器の給気装置Info
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- JP2000064391A JP2000064391A JP10267201A JP26720198A JP2000064391A JP 2000064391 A JP2000064391 A JP 2000064391A JP 10267201 A JP10267201 A JP 10267201A JP 26720198 A JP26720198 A JP 26720198A JP 2000064391 A JP2000064391 A JP 2000064391A
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- water
- toilet
- main body
- valve
- air supply
- Prior art date
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- Pending
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- Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)
- Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】バランス便皿防臭機構を持つ水洗便器に於て、
下水配管内に、生ずる負圧による悪影響を排除する装置
を持つ便器を提供する。 【解決手段】便器本体の便皿下流側に防臭、水密構造を
有する、給気装置を設け、管路内の圧力の変動に対応
し、必要に応じ自動的に空気を管路内に送るようにし
た。
下水配管内に、生ずる負圧による悪影響を排除する装置
を持つ便器を提供する。 【解決手段】便器本体の便皿下流側に防臭、水密構造を
有する、給気装置を設け、管路内の圧力の変動に対応
し、必要に応じ自動的に空気を管路内に送るようにし
た。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は便皿防臭機構を持つ
水洗便器の排便管路に空気を送り込む装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来の水洗便器は便器本体内部の配管路
の一部をトラップ状に形成し、５−６ｃｍ水位差による
封水部分を作り自然の大気圧による封水防臭機構をとつ
てきた。極めて自然で構造も簡単で故障の少ない利点か
ら永く使われている。しかしこの防臭機構の欠点として
は、管内圧力、自己サイフォン、蒸発、紙等による毛細
管現象が問題として残り、封水強度の強い、自己サイフ
ォン作用を生じないトラップは永く業界で願望されてき
た。 【０００３】この自然封水トラップが一般的になる以前
に１８世紀後半には便皿によつて排便口を遮蔽し、手動
操作で水を流す形式の水洗便器がイギリスで使われてい
たが、プラスチックの無かった当時の金属の腐食や天然
ゴムの劣化による止水不良を起すなどど点から２０世紀
には現在の便器内封水トラップにとつて変られたとい
う。本出願人は平面精度を出せる変性ポリフェニレンエ
ーテル樹脂や原形維持力の高いシリコンゴム等を用い、
更には半永久的に磁力を保持するネオジウム磁石等の現
代の材料を用いて磁石バランス保持による水洗便器を発
明し特願 平１０−６３３１１として開示している。こ
の便器は半永久的に磁力を維持するネオジウム磁石によ
り開閉作動する便皿を排便口直下に設けており磁石の強
さを便器ボウル面に貯留する水量に合わせることが出来
るので、従来の封水トラップ便器のサイフォン型又はサ
イフォンゼット型と同じ位の水量を便器ボウル面に溜
め、この水がバランスの崩れによつて一気に道下の垂直
管路に何の抵抗も無く流出し、配管路に於て極めて優れ
た汚物の搬送性能を発揮する。 【０００４】この方式の水洗便器にも問題点があった。
本発明の水洗便器は便皿が開くとボウル面内の水が一気
に流れるため管路一ぱいに水が流下し、その水がピスト
ンの役目をして流出後の管路を負圧にし、そのため空気
の入り口にあたる便皿が閉り切らず、ロータンクやフラ
ッシュバルブから給水される水を流し続け負圧が旧に復
してから便皿が閉状態で固定されるという問題があつ
た。又便皿バランスの限界に近い満水状態のところへ配
管路に何等かの原因で負圧が加つた場合に便皿のバラン
スが崩れて給水のない状態でボウル内貯溜水が失われる
恐れもあった。 【０００５】 【発明が解決しようとする課題】磁石式バランス便皿に
あっては、管路の圧力変動のうち、加圧に対しては便皿
が機械的に遮蔽しているため水封水が飛べ出す心配はな
いが、負圧による圧力変動には前記のような問題があつ
た。下水配管系の管路であるため臭気が室内に入らない
点も考慮し、バランス便皿式水洗便器が水洗便器として
安心して使えるような給気装置を提供することにある。 【０００６】 【課題を解決するための手段】本発明は前記の課題を達
成するために便器ボウル面の排便口の下方に一定の水量
まで溜水を保持し、その水量を越えるとバランスを崩し
て溜水を排出するバランス便皿機構を持つ水洗便器に於
て該便皿を軸支作動させ共にその排水を受ける漏斗状形
成体の便皿より下流側の側面に給気孔を設け、この給気
孔の内面側に給気孔に密着、剥離をくり返す軟盾合成樹
脂膜を備えることを特徴とした。 【０００７】 【発明の実施の形態】先ず図１に従って本発明の水洗便
器について説明すると、便器ボウル面２の排便口３の下
側に回転軸４を境として一方に皿部５を他方に磁石感応
性の鉄の重錘６を有する便皿体を回転軸４を支点として
遥動自在に支軸し、皿部で排便口を開閉させる。排便口
下部には便皿を収納すると共に汚水を排便管に等く漏斗
状形成体７を取りつける。漏斗７の便皿重錘対応部下側
に磁石保持部８を設け、そこに便皿重錘を引きつけるこ
とで便皿を強固に閉じる磁石９を取りつける。この磁石
は磁力による便皿の閉じ状態が、ボウル面の一定水量ま
で持続され、一定水量以上になると開くように磁力を設
定してある。給気装置１０は便皿開閉の邪魔にならない
漏斗成型体の一部に取りつけら、便器本体１の陶器袋状
部を介して外気に通じている。 【０００８】本発明による水洗便器の使用を説明すると
密結タンク１１の給水レバーを操作すると、給水バルブ
１２が開き洗浄水はボウル面に流入する。本実施例では
ボウル面の総容量８リットル以上であり、６リットルの
溜水がバランス限界量なので常時の溜水量は４−５リッ
トルである。約１リットル位流入したところで便皿が開
き汚物と共に溜水が一気に排便口より流下し約２−３秒
後に便皿が閉るので再び溜水がはじまりタンクより１回
の給水８Ｌのうち約５Ｌが再びボウル面にたまる。 【０００９】次に給気装置について説明する。給気装置
は、原形回復性の強いシリコンゴムで成型してあり本体
部１０と弁部２０から成っている。本体部には漏斗肉厚
に合った溝があり漏斗側面に気密嵌合するようになって
いる。給気孔は、全面に出来るだけの面積を取り、８ヶ
あいている。弁部２０は帽弁状で外縁部が薄い弁膜状に
なっている。中央の突起棒を本体１０中央の穴に差し込
んで止める。この装置の作動を説明すると常時は弁膜が
本体表面に密着して防臭防水の働きをしているが、負圧
の吸引を受けると弁膜が、剥離して本体給気孔から空気
を管路側へ取り込む、加圧に対しては、弁膜が本体に密
着して気、水共に遮断する。 【００１０】 【発明の効果】Ａ一気に６リットルの洗浄水が管路に流
れて漏斗部に大きな負圧が生じても給気装置からの給気
により便皿はすぐに閉り次回に備え溜水をはじめる。 Ｂ 下水道当局の指示或は工事業者の判断で屋外にＰト
ラップを取りつけた場合でも流水の後に空気が流入する
ため、水流は衰えることなくＰトラップを超えて汚物を
流し出す。 Ｃ 管路内を上層階からの水塊が落下した場合に生じる
不慮の負圧又は加圧を受けても、便皿の封水に異常を招
かない。
水洗便器の排便管路に空気を送り込む装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来の水洗便器は便器本体内部の配管路
の一部をトラップ状に形成し、５−６ｃｍ水位差による
封水部分を作り自然の大気圧による封水防臭機構をとつ
てきた。極めて自然で構造も簡単で故障の少ない利点か
ら永く使われている。しかしこの防臭機構の欠点として
は、管内圧力、自己サイフォン、蒸発、紙等による毛細
管現象が問題として残り、封水強度の強い、自己サイフ
ォン作用を生じないトラップは永く業界で願望されてき
た。 【０００３】この自然封水トラップが一般的になる以前
に１８世紀後半には便皿によつて排便口を遮蔽し、手動
操作で水を流す形式の水洗便器がイギリスで使われてい
たが、プラスチックの無かった当時の金属の腐食や天然
ゴムの劣化による止水不良を起すなどど点から２０世紀
には現在の便器内封水トラップにとつて変られたとい
う。本出願人は平面精度を出せる変性ポリフェニレンエ
ーテル樹脂や原形維持力の高いシリコンゴム等を用い、
更には半永久的に磁力を保持するネオジウム磁石等の現
代の材料を用いて磁石バランス保持による水洗便器を発
明し特願 平１０−６３３１１として開示している。こ
の便器は半永久的に磁力を維持するネオジウム磁石によ
り開閉作動する便皿を排便口直下に設けており磁石の強
さを便器ボウル面に貯留する水量に合わせることが出来
るので、従来の封水トラップ便器のサイフォン型又はサ
イフォンゼット型と同じ位の水量を便器ボウル面に溜
め、この水がバランスの崩れによつて一気に道下の垂直
管路に何の抵抗も無く流出し、配管路に於て極めて優れ
た汚物の搬送性能を発揮する。 【０００４】この方式の水洗便器にも問題点があった。
本発明の水洗便器は便皿が開くとボウル面内の水が一気
に流れるため管路一ぱいに水が流下し、その水がピスト
ンの役目をして流出後の管路を負圧にし、そのため空気
の入り口にあたる便皿が閉り切らず、ロータンクやフラ
ッシュバルブから給水される水を流し続け負圧が旧に復
してから便皿が閉状態で固定されるという問題があつ
た。又便皿バランスの限界に近い満水状態のところへ配
管路に何等かの原因で負圧が加つた場合に便皿のバラン
スが崩れて給水のない状態でボウル内貯溜水が失われる
恐れもあった。 【０００５】 【発明が解決しようとする課題】磁石式バランス便皿に
あっては、管路の圧力変動のうち、加圧に対しては便皿
が機械的に遮蔽しているため水封水が飛べ出す心配はな
いが、負圧による圧力変動には前記のような問題があつ
た。下水配管系の管路であるため臭気が室内に入らない
点も考慮し、バランス便皿式水洗便器が水洗便器として
安心して使えるような給気装置を提供することにある。 【０００６】 【課題を解決するための手段】本発明は前記の課題を達
成するために便器ボウル面の排便口の下方に一定の水量
まで溜水を保持し、その水量を越えるとバランスを崩し
て溜水を排出するバランス便皿機構を持つ水洗便器に於
て該便皿を軸支作動させ共にその排水を受ける漏斗状形
成体の便皿より下流側の側面に給気孔を設け、この給気
孔の内面側に給気孔に密着、剥離をくり返す軟盾合成樹
脂膜を備えることを特徴とした。 【０００７】 【発明の実施の形態】先ず図１に従って本発明の水洗便
器について説明すると、便器ボウル面２の排便口３の下
側に回転軸４を境として一方に皿部５を他方に磁石感応
性の鉄の重錘６を有する便皿体を回転軸４を支点として
遥動自在に支軸し、皿部で排便口を開閉させる。排便口
下部には便皿を収納すると共に汚水を排便管に等く漏斗
状形成体７を取りつける。漏斗７の便皿重錘対応部下側
に磁石保持部８を設け、そこに便皿重錘を引きつけるこ
とで便皿を強固に閉じる磁石９を取りつける。この磁石
は磁力による便皿の閉じ状態が、ボウル面の一定水量ま
で持続され、一定水量以上になると開くように磁力を設
定してある。給気装置１０は便皿開閉の邪魔にならない
漏斗成型体の一部に取りつけら、便器本体１の陶器袋状
部を介して外気に通じている。 【０００８】本発明による水洗便器の使用を説明すると
密結タンク１１の給水レバーを操作すると、給水バルブ
１２が開き洗浄水はボウル面に流入する。本実施例では
ボウル面の総容量８リットル以上であり、６リットルの
溜水がバランス限界量なので常時の溜水量は４−５リッ
トルである。約１リットル位流入したところで便皿が開
き汚物と共に溜水が一気に排便口より流下し約２−３秒
後に便皿が閉るので再び溜水がはじまりタンクより１回
の給水８Ｌのうち約５Ｌが再びボウル面にたまる。 【０００９】次に給気装置について説明する。給気装置
は、原形回復性の強いシリコンゴムで成型してあり本体
部１０と弁部２０から成っている。本体部には漏斗肉厚
に合った溝があり漏斗側面に気密嵌合するようになって
いる。給気孔は、全面に出来るだけの面積を取り、８ヶ
あいている。弁部２０は帽弁状で外縁部が薄い弁膜状に
なっている。中央の突起棒を本体１０中央の穴に差し込
んで止める。この装置の作動を説明すると常時は弁膜が
本体表面に密着して防臭防水の働きをしているが、負圧
の吸引を受けると弁膜が、剥離して本体給気孔から空気
を管路側へ取り込む、加圧に対しては、弁膜が本体に密
着して気、水共に遮断する。 【００１０】 【発明の効果】Ａ一気に６リットルの洗浄水が管路に流
れて漏斗部に大きな負圧が生じても給気装置からの給気
により便皿はすぐに閉り次回に備え溜水をはじめる。 Ｂ 下水道当局の指示或は工事業者の判断で屋外にＰト
ラップを取りつけた場合でも流水の後に空気が流入する
ため、水流は衰えることなくＰトラップを超えて汚物を
流し出す。 Ｃ 管路内を上層階からの水塊が落下した場合に生じる
不慮の負圧又は加圧を受けても、便皿の封水に異常を招
かない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の一形態を示す縦断正面図
【図２】給気装置取付断面図
【図３】給気装置分解斜視図 Ａ本体 Ｂ 弁体
【符号の説明】
１、便器
２、ボウル面
３、排便口
４、回転軸支点
５、便皿
６、磁石感応材重錘
７、漏斗体
８、磁石取付枠
９、磁石
１０、給気装置
１１、給水タンク
１２、ボールバルブ
１３、吐水管
１４、吐水ノズル
２０、給気装置弁部
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 便器ボウル面の排便口の下方に一定の水量まで溜水まを
保持し、その水量を越えるとバランスを崩して溜水を排
出するバランス便皿機構を持つ水洗便器に於て該便皿を
軸支作動させると共にその排水を受ける漏斗状形成体の
便皿遮蔽面より下流側の側面に給気孔を設け、該給気孔
の内面側に給気孔に密着、剥離をくり返す軟質合成樹脂
膜を備えた水洗便器の給気装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10267201A JP2000064391A (ja) | 1998-08-17 | 1998-08-17 | 水洗便器の給気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10267201A JP2000064391A (ja) | 1998-08-17 | 1998-08-17 | 水洗便器の給気装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000064391A true JP2000064391A (ja) | 2000-02-29 |
Family
ID=17441539
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10267201A Pending JP2000064391A (ja) | 1998-08-17 | 1998-08-17 | 水洗便器の給気装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000064391A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004113630A1 (ja) * | 2003-06-23 | 2004-12-29 | Toto Ltd. | 大便器ユニット |
| KR20210059288A (ko) * | 2019-11-15 | 2021-05-25 | 주식회사 와와 | 분리설치가 가능한 양변기 |
| KR20210059291A (ko) * | 2019-11-15 | 2021-05-25 | 주식회사 와와 | 분리설치가 가능한 가변식 절수양변기 |
-
1998
- 1998-08-17 JP JP10267201A patent/JP2000064391A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004113630A1 (ja) * | 2003-06-23 | 2004-12-29 | Toto Ltd. | 大便器ユニット |
| KR20210059288A (ko) * | 2019-11-15 | 2021-05-25 | 주식회사 와와 | 분리설치가 가능한 양변기 |
| KR20210059291A (ko) * | 2019-11-15 | 2021-05-25 | 주식회사 와와 | 분리설치가 가능한 가변식 절수양변기 |
| KR102309445B1 (ko) * | 2019-11-15 | 2021-10-06 | 주식회사 토디이노베이션 | 분리설치가 가능한 가변식 절수양변기 |
| KR102309439B1 (ko) * | 2019-11-15 | 2021-10-06 | 주식회사 토디이노베이션 | 분리설치가 가능한 양변기 |
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