JP2000064145A - 織機の開口装置 - Google Patents

織機の開口装置

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JP2000064145A
JP2000064145A JP23143598A JP23143598A JP2000064145A JP 2000064145 A JP2000064145 A JP 2000064145A JP 23143598 A JP23143598 A JP 23143598A JP 23143598 A JP23143598 A JP 23143598A JP 2000064145 A JP2000064145 A JP 2000064145A
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Takeo Yamada
健雄 山田
Tomoya Taguchi
智也 田口
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YAMADA DOBBY JAPAN KK
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    • D03WEAVING
    • D03CSHEDDING MECHANISMS; PATTERN CARDS OR CHAINS; PUNCHING OF CARDS; DESIGNING PATTERNS
    • D03C13/00Shedding mechanisms not otherwise provided for
    • D03C13/02Shedding mechanisms not otherwise provided for with independent drive motors
    • D03C13/025Shedding mechanisms not otherwise provided for with independent drive motors with independent frame drives
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03CSHEDDING MECHANISMS; PATTERN CARDS OR CHAINS; PUNCHING OF CARDS; DESIGNING PATTERNS
    • D03C3/00Jacquards
    • D03C3/20Electrically-operated jacquards
    • D03C3/205Independently actuated lifting cords

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 綜絖又は綜絖枠の開口制御に学習制御を取り
入れ、綜絖又は綜絖枠の実挙動パターンを最適パターン
に収束させることにより緯糸不良を防止すること。 【解決手段】 綜絖又は綜絖枠を往復駆動するためのリ
ニアモータと、綜絖又は綜絖枠の位置を検出するための
位置検出器と、綜絖又は綜絖枠の挙動の最適パターン指
令値を予め固定して記憶しておくとともに、綜絖又は綜
絖枠駆動開始から所定期間の間、位置検出器からの実位
置データと最適パターンの固定指令値との誤差を算出
し、当該誤差を無くすために、出力すべき指令値を補正
し、該補正後の指令値を出力してリニアモータを制御す
る制御回路とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、織機の綜絖又は綜
絖枠の開口動作を制御する織機の開口装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】織機において、従前か
らの綜絖又は綜絖枠の開口装置とは構成が全く異り、リ
ニアモータを利用して綜絖又は綜絖枠を開口動作させる
開口装置が提案されている(例えば、特公平4−704
14号公報参照)。
【0003】このようなリニアモータを動力源とする開
口装置には、簡単な構成によって綜絖又は綜絖枠を往復
運動させることができ、しかも組織替えや開口タイミン
グの変更等を容易に行なうことができるという利点があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなリ
ニアモータを動力源とする開口装置において、通常の制
御方法でリニアモータを制御するようにした場合、すな
わち、綜絖又は綜絖枠の挙動の最適パターンに応じた指
令値によりリニアモータを制御するようにした場合、実
挙動パターンにたわみやオーバーシュートが発生し、綜
絖又は綜絖枠の開口動作が不安定になり、緯糸不良にな
るおそれがある。
【0005】本発明は、上記の問題点にかんがみ、綜絖
又は綜絖枠の開口制御に学習制御を取り入れ、綜絖又は
綜絖枠の実挙動パターンを最適パターンに収束させるこ
とにより緯糸不良を防止することを目的としてなされた
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による織機の開口
装置は、綜絖又は綜絖枠を往復駆動するためのリニアモ
ータと、前記綜絖又は綜絖枠の位置を検出するための位
置検出器と、前記綜絖又は綜絖枠の挙動の最適パターン
指令値を予め固定して記憶しておくとともに、綜絖又は
綜絖枠駆動開始から所定期間の間、前記位置検出器から
の実位置データと前記最適パターンの固定指令値との誤
差を算出し、当該誤差を無くすために、出力すべき指令
値を補正し、該補正後の指令値を出力して前記リニアモ
ータを制御する制御回路とを備えることを特徴とする。
【0007】ここで、前記制御回路は、前記所定期間経
過後、前記実位置データと前記最適パターンの固定指令
値との誤差が開口エラーに基づく許容値を超えたとき、
前記リニアモータを停止させることが好ましい。
【0008】また、前記制御回路は、前記所定期間内に
補正後の指令値又は誤差を記憶することが好ましい。
【0009】また、本発明の他の織機の開口装置は、綜
絖又は綜絖枠を往復駆動するためのリニアモータと該リ
ニアモータを制御する制御回路とを備える織機の開口装
置であって、前記制御回路は、当該開口装置自体又は当
該開口装置と同一機種の開口装置に、綜絖又は綜絖枠の
位置を検出するための位置検出器を取り付けて構成され
る開口装置であって、綜絖又は綜絖枠の挙動の最適パタ
ーン指令値を予め固定して記憶しておくとともに、綜絖
又は綜絖枠の駆動開始から所定期間の間、前記位置検出
器からの実位置データと前記最適パターンの固定指令値
との誤差を算出し、当該誤差を無くすために、出力すべ
き指令値を補正し、該補正後の指令値を出力して前記リ
ニアモータを制御する制御回路とを備える開口装置、に
よって得られた前記所定期間内における補正後の指令値
又は誤差に基づき前記リニアモータを制御することを特
徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0011】図1は、一実施形態に係る開口装置の構成
を示す。
【0012】図1において、開口装置1は、織機フレー
ム(ガイドフレーム)2内で上下方向に往復運動する綜
絖枠3と、織機フレーム2外に配置された開口駆動体1
0と、綜絖枠3と開口駆動体10とを連結する連結体2
0とから構成される。
【0013】綜絖枠3は図1中前後方向に複数枚並設さ
れ、各綜絖枠3の下部両端付近にそれぞれ突起部4が取
り付けられている。開口駆動体10は、固定子13と可
動子17とを備え筐体11内にそれぞれの綜絖枠3ごと
に対応するように収納されるリニアモータ12を有し、
可動子17に連結体20の端部に連結する断面I字状
(逆T字状でもよい)に形成された接続子18が固着さ
れる。
【0014】連結体20は、綜絖枠3のそれぞれの突起
部4に回動可能に支持される立てロッド22と、立てロ
ッド22に接続されるとともに織機の軸21に支持さ
れ、後述する揺動ピン26の略水平方向の往復運動を立
てロッド22の略垂直方向の往復運動に変換する回動レ
バー23、24と、回動レバー23、24間を接続する
横ロッド25と、開口駆動体10側に配置される回動レ
バー24と接続子18との間を連結する揺動ピン26と
を有して構成される。一方の回動レバー23は2腕に形
成され、他の回動レバー24は3腕に形成されている。
【0015】リニアモータ12は一般に市販されている
ものが使用されている。例えば、図2に示されるリニア
モータ12は、複数のコイル14とコイル14上に配設
される基板15とを一方の面に有する長尺な固定子13
と、コイル14と基板15とを囲むように断面コ字形に
形成され、基板15に対向する多極界磁磁石16を有す
る可動子17とを備え、可動子17は固定子13上を移
動可能とされる。そして、このリニアモータ12は、図
3に側面断面図として示すように、固定子13を筐体1
1のボス部11aの上面に取り付け、可動子17を接続
子18の下面に取り付けることによって接続子18を左
右方向に駆動する。なお、固定子13は複数の可動子1
7に対して1個で形成されていてもよい。
【0016】また、リニアモータは、図2に示したタイ
プの他に、図4に示すタイプのものであってもよい。こ
のリニアモータ30は、磁石32が固着され断面E字形
に形成される固定子31と、コイル体35を先端部に有
する断面略コ字形の可動子34とを備え、可動子34が
固定子31内を移動可能とされる。そして、このリニア
モータ30は、図5に側面断面図として示すように、固
定子31を筐体11に取り付け、可動子34を接続子1
8の下面に取り付けることによって接続子18を左右方
向に駆動する。
【0017】リニアモータは上記形態に限定されるもの
ではなく、さらに別のタイプのものを使用できるもので
あり、いずれにしても、固定子を筐体に取り付け、可動
子を接続子に取り付けるようにする。
【0018】また、図1に示すように、各綜絖枠3と織
機フレーム2との間には、リニアスケール(位置検出
器)100が配設される。リニアスケール100の固定
子は織機フレーム2側に取り付けられ、その移動子は綜
絖枠3側に取り付けられる。リニアスケール100には
例えばアブソリュート式のものが使用され、絶対値の位
置データが出力される。
【0019】上記のように構成される開口装置1は、織
物の組織に合わせてそれぞれのリニアモータ12が、後
述する制御回路110から指令を受けて動作する。例え
ば、平織りの場合、奇数枚目の綜絖枠3に対応するリニ
アモータ12の可動子17が、図1の位置から右方に移
動するように指令されると、接続子18が可動子17と
共に右方に移動し、揺動ピン26を介して回動レバー2
4が軸21の回りを時計方向に回転し、回動レバー24
の一方の腕に連結された立てロッド22と、回動レバー
24の他方の腕に接続された横ロッド25を介して連結
する立てロッド22とが同時に上方に押圧され綜絖枠3
が上昇する。一方、偶数枚目の綜絖枠3に対応するリニ
アモータ12の可動子17は、図1に示す位置に停止し
たままにある。従って、綜絖枠3は1枚目から順に上、
下、上、下、…に位置し開口を行なうことができる。
【0020】綜絖枠3の開口曲線は、通常図6に示すよ
うに、サインカーブ(図中、実線で示す)または、ベス
テホルン(図中、一点鎖線で示す)等で示される。この
開口曲線はあらかじめ制御回路に入力され、いずれかの
選択により可動子17がその曲線に合わせた移動を行な
う。また、開口曲線を適宜変更しても容易にその曲線に
合わせた移動を行なうことも可能である。
【0021】また、各種の織り物組織の変更は極めて容
易に行うことができる。例えば、綾織や朱子織の場合で
も、それぞれの綜絖枠3の開口曲線をあらかじめ入力す
れば、それぞれの綜絖枠3は、図7に示す各種の開口曲
線で開口運動を行なうことができる。例えば、図7
(a)の場合は平織に対応する綜絖枠3の開口曲線を示
すものであり、図7(b)の場合は2−2綾織を示し、
図7(c)の場合は2−1綾織に対応する綜絖枠3の開
口曲線を示し、制御回路にいずれかのパターンを入力す
る。
【0022】図8は、開口装置1の制御盤(制御回路)
110とそこに接続されるリニアモータ12等の接続状
態を示している。
【0023】制御回路110は、CPU111を主要部
にして構成され、予め固定メモリに記憶されたプログラ
ムデータに基づき、リニアモータ12を制御する。制御
回路110には随時読み出し書き込み可能な一時メモリ
112、ディスプレー113、各種設定値の入力用或は
操作用のスイッチ類114が設けられる。メモリ112
には、予め登録された開口曲線に対応する綜絖枠3の最
適パターンデータなどを記憶するためのメモリ領域が設
けられる。開口曲線などは、設定画面を表示するディス
プレー113に表示される。
【0024】上記リニアスケール100は、制御回路1
10内のインターフェース回路に接続され、リニアスケ
ール100の読み、つまり綜絖枠3の位置検出データ
(実位置データ)を制御回路110に送る。リニアモー
タ12にはドライバ120が接続され、ドライバ120
は制御回路110内のインターフェース回路に接続され
る。運転時、リニアモータ12には例えば、推力の大き
いACサーボモータ(三相同期モータ)方式のものが使
用され、ドライバ120は、例えばサーボアンプを有
し、制御回路110から出力された指令値に応じてリニ
アモータ12を駆動する。
【0025】次に、上記制御回路110において実行さ
れる本発明に係る処理を図9に示したフローチャートに
基づいて説明する。
【0026】制御回路110は、綜絖枠3を駆動開始す
ると、リニアスケール100から実位置データを取り込
む(S1)。
【0027】次に、予め固定記憶されている綜絖枠3の
挙動の最適パターンから次に出力すべき指令値を読み出
し、この最適パターンの固定指令値と実位置データとの
誤差を算出する(S2)。
【0028】次に、綜絖枠3の駆動開始から所定期間が
経過したか否かを判断する(S3)。ここで、所定期間
は、当該学習制御の実行により綜絖枠3の実際の挙動が
最適パターンに収束するまでの時間に設定してある。
【0029】綜絖枠3の駆動開始直後にはS3の判定結
果が「YES」となり、次に、誤差が無いか否かを判断
する(S4)。
【0030】誤差が有ると判定した場合、誤差を無くす
ように最適パターンの固定指令値に誤差分を加算して出
力すべき指令値を補正し(S5)、この補正後の指令値
をドライバ120に出力する(S6)。例えば、図7
(a)に実線で示した綜絖枠の挙動の最適パターンに対
し、綜絖枠3の実挙動パターンが図7(a)図示破線で
示すようにたわみやオーバーシュートを有するものとな
る場合、制御回路110からは、図示一点鎖線で示す補
正後のパターンに対応する指令値が出力される。
【0031】このような出力すべき指令値の補正は繰り
返し行なわれ、その結果として綜絖枠3の挙動は最適パ
ターンに近づいてゆく。そして、綜絖枠3の挙動が最適
パターンと一致するようになると、誤差が無くなるため
S4の判定結果が「YES」に反転し、最適パターンの
固定指令値が出力指令値として出力されるようになる
(S7)。
【0032】その後、綜絖枠3の駆動開始から所定期間
が経過すると、S3の判定結果が「YES」に反転し、
誤差が許容値を超えているかどうか判断される(S
8)。ここで、許容値は、開口エラー例えば、部品の歪
み及び摩耗の発生により生じる誤差に基づいて設定され
ている。
【0033】そして、誤差が許容値を超えていると判定
した場合、実位置データに基づく実挙動パターンと、各
エラー毎に予め固定して記憶されている各エラー毎の挙
動パターンとを比較し、一致する挙動パターンに該当す
るエラーの種類をディスプレー113に表示し(S
9)、リニアモータ12を駆動停止する(S10)。
【0034】また、制御回路110は、上記所定期間内
における学習制御の結果、換言すると、補正後の指令値
又は誤差を記憶する。この記憶された補正後の指令値又
は誤差は、当該開口装置1の綜絖枠3の挙動の最適パタ
ーンと同一の最適パターンによって綜絖枠3を挙動させ
る別の開口装置1の綜絖枠制御に利用することができ
る。この場合、特に、後述するように、リニアスケール
100を具備していない開口装置(仮に、通常の開口装
置という。)の綜絖枠制御に有効なものとなる。
【0035】図10は、通常の開口装置、すなわち、図
1図示のリニアスケール付き開口装置1自体からリニア
スケール100を取り除いて構成される通常の開口装
置、あるいは、図1図示のリニアスケール付き開口装置
1と同一機種の開口装置であってリニアスケール100
を有していない通常の開口装置、の処理内容を説明する
ためのフローチャートを示す。
【0036】この通常の開口装置は、上記リニアスケー
ル付き開口装置1によって得られた学習結果、すなわ
ち、所定期間内における補正後の指令値又は誤差を利用
することにより、リニアスケール100を設けなくても
綜絖枠3の挙動を最適パターンに一致させることができ
るよう制御するものである。
【0037】すなわち、図10に示すように、通常の開
口装置は、上述したリニアスケール付き開口装置1を用
いて学習制御した結果である学習データをリニアスケー
ル付き開口装置1のメモリ112から当該制御回路に取
り込み(S21)、この学習データの指令値又は誤差を
当該制御回路のメモリに書き込む(S22)。その後、
当該綜絖枠を作動させる際、メモリから指令値又は誤差
を読み出し、読み出された指令値、又は、読み出された
誤差から算出された指令値を出力する(S23)。
【0038】図11及び図12は、別の形態の開口駆動
体40を示すものであり、接続子43は逆T字状に形成
され立て方向に移動可能に配置されている。接続子43
の幅広側にリニアモータ12の可動子17が固着され、
リニアモータ12の固定子13は筐体41のボス部41
aに取り付けられている。接続子43の反リニアモータ
12側にはギア部43aが形成され、ギア部43aに開
口装置側回動レバー48のギア部48aが噛合される。
そして、リニアモータ12の可動子17が制御回路11
0の指令によって作動されると、接続子43も同時に図
12に示す位置から下方に向かって移動する。接続子4
3のギア部43aに噛合された回動レバー48は、図中
軸49を中心に時計方向に回転し、立てロッド22を上
方に押圧して綜絖枠3を上昇させることになる。
【0039】なお、それぞれの形態におけるリニアモー
タの取り付け状態は上記に限るものではい。例えば複数
の接続子間に、筐体に固着されたブラケットを介在させ
てリニアモータを配設させることも可能である。さらに
リニアモータの可動子に固着する接続子と回動レバーと
を結ぶ接続手段も、回転運動を直線的に変換する機構で
あれば、例えばカム機構やシリンダ機構であってもよ
い。
【0040】また、綜絖枠を連結する連結手段は綜絖枠
の上方から接続するものであってもよい。図13〜図1
7は、本発明の他の実施形態に係る開口装置を示す。
【0041】本実施形態に係る開口装置200は、図1
3及び図14に示すように、マトリクス状に複数個並設
されたリニアモータ201と、リニアモータ201を内
蔵するリニアモータボックス(以下、ボックスという)
ボックス202と、上端をリニアモータ201に接続し
下端に綜絖(ヘルドともいう。)203を懸吊する連結
体204とを有して構成されている。なお、綜絖203
には経糸Yが挿通されるとともに矢金205が垂下され
ている。
【0042】ボックス202は複数個のリニアモータ2
01をマトリクス状に装着して筐体状に形成され、図示
しない織機の機枠の上方に取り付けられる。リニアモー
タ201の各列の間にはそれぞれ通し孔206が形成さ
れ、この通し孔206に後述のトップベルトが挿通され
る。
【0043】リニアモータ201は、図15及び図16
に示すように、ボックス202の底面に固着されて立設
する固定子201aと、固定子201aに対して上下方
向に移動可能な可動子201bとを備え、固定子201
a内には多極界磁の磁石201cが立て方向に配置さ
れ、可動子201bには、磁石201cに対向するコイ
ル201dが配置されている。そして、コイル201d
に通電するとコイル201dと磁石201cとの間に磁
気回路が形成され、コイル201dが磁石201cに対
して移動することにより、可動子201bが固定子20
1aに対して移動することになる。本実施形態では、コ
イル201dが配設された可動子201bは、磁石20
1cを挟んで両側に二個配置され、それぞれのコイル2
01dの励磁により別々に作動する複動式を構成してい
る。
【0044】連結体204は、複数本(2〜10本位)
の綜絖203を下端で接続し懸吊可能な通糸207(図
13参照)と、1本1本の通糸207を挿通し上下移動
の案内をする目板208(図13参照)と、リニアモー
タ201の一対の可動子201bに取り付けられるトッ
プベルト209、通糸207に連結されるボトムベルト
210、及びトップベルト209とボトムベルト210
にそれぞれ巻回されるプーリ211とを有して構成さ
れ、トップベルト209、ボトムベルト210、プーリ
211は複動式で行なうための動滑車機構を構成してい
る。
【0045】プーリ211は、上部ローラ211aと下
部ローラ211bとを有してボックス202の下方に上
下移動可能に配置され、可動子201bに取り付けられ
るトップベルト209は、可撓性部材で形成されU字状
に湾曲してプーリ211の上部ローラ211aに巻回さ
れるとともに、ボックス202に長尺状に形成された通
し孔206に挿通されボックス202外のプーリ211
を懸吊する。トップベルト209は、平板状のベルトで
もよく、上端部に平板状の金具を取り付けたロープある
いはワイヤでもよく、また、長尺状の平板を固定子に取
りつけ、上部ローラ211aに巻回する部分をロープあ
るいはワイヤで形成し該平板に係止させるようにしても
よい。ボトムベルト210はロープやワイヤ等の可撓性
部材で形成され、一端を機枠に固着するとともに他端を
プーリ211の下部ローラ211bを巻回しながら下方
に向かい通糸207を係止する。
【0046】従って、プーリ211は一対の可動子20
1bのそれぞれの選択的な移動により下方位置と上方位
置との間を移動し、通糸207を係止するボトムベルト
210がプーリ211の移動とともに上下動することに
より綜絖203を上下動させて経糸Yの開口を行なう。
【0047】上記のように構成された開口装置200
は、図示しない制御回路からそれぞれのリニアモータ2
01に指令された信号により可動子201bを作動させ
て開口を行なう。制御回路には、製織される織物組織の
組織図と開口曲線及び開口量等が入力され、作動される
可動子201bの入切あるいは移動量及び移動速度等が
それぞれの可動子201bに指令される。
【0048】図17(a)、(b)に示すように、一対
の可動子201b(201A、201B)を交互に上下
動するようにリニアモータ201に指令すると、トップ
ベルト209はプーリ211の上部ローラ211aの回
りを摺動するだけでプーリ211を上方に移動させな
い。従って、綜絖203は下方の位置におかれたままに
ある。通常この位置は経糸Yを水平位置(緯糸の通る位
置)に対して下方に開口する位置にある。次に一方の可
動子201Aを上方の位置で停止状態にして他方の可動
子201Bを下方から上方へ移動するようにリニアモー
タ201に指令すると、プーリ211は図17の(b)
から(c)に移行する。従ってプーリ211は上方に移
動され、それに伴い綜絖203も上方に移動し経糸Yを
下方から上方に開口させる。さらに、一対の可動子20
1A、201Bを上方の位置に停止するようにリニアモ
ータ201に指令すると、図17の(c)の状態で維持
される。従って、綜絖203も上方の位置で保持され経
糸Yは上方で開口したままにある。
【0049】このように、入力された織物組織に基づい
てそれぞれのリニアモータ201の可動子201bに移
動あるいは停止の指令を行なえば、極めて簡易な構造で
必要な製織を行なうことが可能となる。
【0050】図13〜図17に示す開口装置200の制
御回路は、図8に示した制御回路110による図9に示
した処理と同様な処理を行なう。
【0051】例えば、制御回路110は、綜絖203を
駆動開始すると、リニアスケール100から実位置デー
タを取り込み、次に、予め固定記憶されている綜絖20
3の挙動の最適パターンから次に出力すべき指令値を読
み出し、この最適パターンの固定指令値と実位置データ
との誤差を算出し、次に、綜絖203の駆動開始から所
定期間が経過したか否かを判断し、所定期間が経過する
までの期間においては、誤差を無くすように最適パター
ンの固定指令値に誤差分を加算して出力すべき指令値を
補正し、この補正後の指令値を出力する。
【0052】また、制御回路は、上記所定期間内におけ
る学習制御の結果、換言すると、補正後の指令値又は誤
差を記憶する。この記憶された補正後の指令値又は誤差
は、当該開口装置200の綜絖203の挙動の最適パタ
ーンと同一の最適パターンによって綜絖203を挙動さ
せる別の開口装置200の綜絖制御に利用することがで
きる(図10に示した処理と同様な処理が行なわれ
る。)。この場合、特に、リニアスケール100を具備
していない開口装置の綜絖制御に有効なものとなる。
【0053】図18に示す開口装置200は、1本のヘ
ルドまたは複数のヘルドに接続された通糸を1個の可動
子で上下駆動させるものであり、図13〜図17に示し
た開口装置200が複動式で作動するのに対して、本装
置は単動式の作動を行なう。この場合、ボックス202
内に配置される複数個のリニアモータ201は前述の形
態と同様のものが使用され、固定子201a内に配置さ
れる磁石201cに対してコイル201dを取り付けた
可動子201bは両側に一対、摺動可能に配置されてい
る。可動子201bに一端を固着したヘルドコネクタ2
12はその他端を直接綜絖203あるいは通糸207
(図13)に接続している。ヘルドコネクタ212は、
金属製の平板あるいは布製の平ベルトまたはロープやワ
イヤ等で形成されている。綜絖203は上記と同様に経
糸Yを挿通し矢金205を垂下している。そして、それ
ぞれの可動子201bの作動により綜絖203が経糸Y
とともに上下方向に移動して開口を行なう。この形態の
開口装置200は、従来の目板208が配置されるあた
りにボックス202を配置することができ、織機を設置
する際に従来のような高さ方向のスペースをとる必要は
ない。
【0054】図19に示す開口装置200は、図18に
示す開口装置200と比べて、リニアモータ201の可
動子201bが1個で使用されるものであり、可動子2
01bに固着するヘルドコネクタ212は綜絖203あ
るいは通糸207(図13)に直接接続する。
【0055】なお、リニアモータ201は上述に限ら
ず、図20に示すように、コイルが固定子側に装着され
磁石が可動子側に装着されているものでもよい。この開
口装置200に使用するリニアモータ201は、長尺状
に形成された固定子201aに複数個のコイル201d
が長手方向に取り付けられ、コイル201d上を基板2
01eが覆っている。一方固定子201aに対して移動
可能な可動子201bがコイル201dと対向するよう
に多極界磁の磁石201cを備えて配置されている。こ
の固定子201aをボックス202に立設し可動子20
1bにヘルドコネクタ212を取り付けて、図19に示
す開口装置200と同様に綜絖203に接続する。綜絖
203には経糸Yが挿通し、矢金205を垂下してい
る。
【0056】上記のようにそれぞれの形態の開口装置
は、複数個のリニアモータを収納するボックスを織機の
直上に設置することができる。そして織物組織の入力や
開口量の調整または開口曲線等の設定は、リニアモータ
のコイルへの通電、非通電による可動子の移動状態で決
められる。従って、織機との機械的な連結駆動は必要な
く、全て電気的なタイミングにより設定される。
【0057】また、リニアモータの構成は上記に限らず
可動子と固定子とを有しそれぞれコイルと磁石による磁
界を発生できるものであればいずれでもよく、それぞれ
部位の取り付けを適宜設計することにより開口装置を構
成することができる。
【0058】
【発明の効果】本発明によると、リニアモータ開口装置
の綜絖又は綜絖枠制御に学習制御を取り入れ、綜絖又は
綜絖枠の実挙動パターンを最適パターンに収束させるこ
とにより緯糸不良等を防止することができる。また、実
位置データと最適パターンの固定指令値との誤差が開口
エラーに基づく許容値を超えたとき、リニアモータを停
止させることにより、歩留の向上等を図ることができ
る。
【0059】また、本発明によると、学習制御の結果を
記憶しておくことにより、この制御結果を別の通常のリ
ニアモータ開口装置の綜絖又は綜絖枠制御に利用するこ
とができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の織機における綜絖枠開口
装置を示す概略正面図である。
【図2】図1における一形態のリニアモータを示す斜視
図である。
【図3】図1のIII −III 断面図である。
【図4】リニアモータの別の形態を示す全体斜視図であ
る。
【図5】図4の取り付け断面図である。
【図6】綜絖枠の開口曲線を示すグラフである。
【図7】別の開口曲線を示すグラフである。
【図8】電気系統のブロック構成図である。
【図9】制御回路の処理内容を示すフローチャートであ
る。
【図10】学習制御結果を利用した処理内容を示すフロ
ーチャートである。
【図11】開口駆動部の別の形態を示す一部正面図であ
る。
【図12】図11図示のXII-XII 断面図である。
【図13】本発明の他の実施形態の開口装置の機構説明
図である。
【図14】図13におけるリニアモータのボックス内の
配置状態を示す平面図である。
【図15】図13におけるリニアモータとプーリ部との
詳細を示す正面図である。
【図16】図15の平面図である。
【図17】図13の開口装置の作用を示す図である。
【図18】本発明の他の開口装置の機構説明図である。
【図19】本発明のさらに他の開口装置の機構説明図で
ある。
【図20】別の実施形態のリニアモータを使用した開口
装置の機構説明図である。
【符号の説明】
1…開口装置 3…綜絖枠 12…リニアモータ 100…リニアスケール(位置検出器) 110…制御回路 200…開口装置 201…リニアモータ 203…綜絖(ヘルド)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 綜絖又は綜絖枠を往復駆動するためのリ
    ニアモータと、前記綜絖又は綜絖枠の位置を検出するた
    めの位置検出器と、前記綜絖又は綜絖枠の挙動の最適パ
    ターン指令値を予め固定して記憶しておくとともに、綜
    絖又は綜絖枠駆動開始から所定期間の間、前記位置検出
    器からの実位置データと前記最適パターンの固定指令値
    との誤差を算出し、当該誤差を無くすために、出力すべ
    き指令値を補正し、該補正後の指令値を出力して前記リ
    ニアモータを制御する制御回路とを備えることを特徴と
    する織機の開口装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記制御回路は、前
    記所定期間経過後、前記実位置データと前記最適パター
    ンの固定指令値との誤差が開口エラーに基づく許容値を
    超えたとき、前記リニアモータを停止させることを特徴
    とする織機の開口装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記制御回路は、前
    記所定期間内に補正後の指令値又は誤差を記憶すること
    を特徴とする織機の開口装置。
  4. 【請求項4】 綜絖又は綜絖枠を往復駆動するためのリ
    ニアモータと該リニアモータを制御する制御回路とを備
    える織機の開口装置であって、 前記制御回路は、 当該開口装置自体又は当該開口装置と同一機種の開口装
    置に、綜絖又は綜絖枠の位置を検出するための位置検出
    器を取り付けて構成される開口装置であって、綜絖又は
    綜絖枠の挙動の最適パターン指令値を予め固定して記憶
    しておくとともに、綜絖又は綜絖枠の駆動開始から所定
    期間の間、前記位置検出器からの実位置データと前記最
    適パターンの固定指令値との誤差を算出し、当該誤差を
    無くすために、出力すべき指令値を補正し、該補正後の
    指令値を出力して前記リニアモータを制御する制御回路
    とを備える開口装置、によって得られた前記所定期間内
    における補正後の指令値又は誤差に基づき前記リニアモ
    ータを制御することを特徴とする織機の開口装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100457826B1 (ko) * 2001-04-23 2004-11-18 주식회사 엠엔엠시스 도비직기 제어장치 및 방법
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CN108350620A (zh) * 2015-08-26 2018-07-31 必佳乐公司 具有传感器装置的用于驱动纺织机综框的驱动机构

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