JP2000063809A - 高温耐久性ブライン組成物 - Google Patents

高温耐久性ブライン組成物

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JP2000063809A
JP2000063809A JP10228382A JP22838298A JP2000063809A JP 2000063809 A JP2000063809 A JP 2000063809A JP 10228382 A JP10228382 A JP 10228382A JP 22838298 A JP22838298 A JP 22838298A JP 2000063809 A JP2000063809 A JP 2000063809A
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phosphate
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brine
glycol
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Hiroshi Otsuka
宏 大塚
Hideya Tateiwa
秀也 立岩
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TOKYO FINE CHEM KK
Tokyo Fine Chemical Co Ltd
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TOKYO FINE CHEM KK
Tokyo Fine Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温域から高温域にわたる幅広い温度範囲で
使用できるブライン冷却液組成物を得る。 【解決手段】 間接冷熱媒液に適用されるブライン組成
物であって、グリコール類および/またはグリセリンを
30〜90重量%含有し、リン酸塩、トリアゾール化合
物、ホウ酸塩、芳香族カルボン酸塩、モリブデン酸塩、
亜硝酸塩及びアルカリからなる群から選ばれてなる少な
くとも1種の化合物を添加されてなる、pH値が10.
0〜13.0であることを特徴とするブライン組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はブライン組成物に関
するものである。詳しく述べると本発明は、化学工業、
食品工業、薬品工業、化粧品工業、機械工業等の各種の
分野において間接冷媒及び間接熱媒に使用する高温耐久
性ブライン組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、化学工業、食品工業、薬
品工業、化粧品工業、機械工業等の各種の分野における
間接冷媒及び間接熱媒としては、塩化カルシウム水溶
液、あるいはエチレングリコール、プロピレングリコー
ルなどといったグリコール類ないしグリセリンを主成分
とするブラインが使用されている。
【0003】グリコール系ブラインは、塩化カルシウム
水溶液からなるブラインと比較して製造設備等を構成す
る金属材料に対する腐蝕性は小さいものの、エチレング
リコール、プロピレングリコール等自体には防蝕効果が
なく、また長期間の使用により分解、酸化が進むと、金
属材料に対して腐食性を示すことが知られている。
【0004】このような点を鑑みてグリコール系ブライ
ンにも、防蝕剤を添加することが従来行われているが、
グリコール系ブライン、特にエチレングリコール系ブラ
インにおいては、有機アミン系化合物を主たる防蝕剤と
して使用されているため、高温側では100℃以上の間
接熱媒として使用できない問題があった。
【0005】このように従来のエチレングリコール系お
よびプロピレングリコール系ブラインでは、例えば−4
0℃から160℃迄という幅広い温度範囲で一貫して使
用することはできなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、金属、特に
普通鋼及び銅に対して高温下における高い防蝕作用を有
するブライン組成物を提供することを目的とするもので
ある。
【0007】本発明はまた、低温下での冷却特性の低下
及び低温域での防蝕剤の結晶化、析出等の問題を生じる
ことなく、グリコール系ブラインの防蝕性を改良してな
る、化学工業等においても使用可能な高温耐久性のブラ
イン組成物を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、間接冷熱媒液に適
用されるグリコール類および/またはグリセリンをを主
成分とするブライン組成物において、特定群の化合物を
防蝕剤として添加すると共に、pH値を10.0以上と
することで、鉄に対する優れた防錆効果が得られると共
に、低温域における防蝕剤の結晶化、析出の問題が回避
され、低温域から高温域までの広い温度範囲にわたって
間接冷媒および間接熱媒として長期間安定して使用でき
ることを見出し本発明に至ったものである。
【0009】すなわち、上記課題を解決する本発明は、
(1)間接冷熱媒液に適用されるブライン組成物であっ
て、グリコール類および/またはグリセリンを30〜9
0重量%含有し、リン酸塩、トリアゾール化合物、ホウ
酸塩、芳香族カルボン酸塩、モリブデン酸塩、亜硝酸塩
及びアルカリからなる群から選ばれてなる少なくとも1
種の化合物を添加されてなる、pH値が10.0〜1
3.0であることを特徴とするブライン組成物である。
【0010】本発明はまた、(2)前記グリコール類お
よび/またはグリセリンが、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、ブチレングリコールおよびグリセリンか
ら選ばれてなる少なくとも1種のものである上記(1)
に記載のブライン組成物を示すものである。
【0011】本発明はさらに、(3)pH値が10.5
〜12.5である上記(1)または(2)に記載のブラ
イン組成物を示すものである。
【0012】本発明はさらに、(4)−40℃〜160
℃の温度範囲全体にわたり少なくとも使用可能であるこ
とを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の
ブライン組成物を示すものである。
【0013】本発明はまた、(5)グリコール類および
/またはグリセリン30〜90重量%、リン酸塩0.1
〜5.0重量%(無水塩換算)、トリアゾール化合物
0.05〜0.5重量%、ホウ酸塩0.1〜1.0重量
%、およびアルカリ金属水酸化物0〜0.5重量%を含
有し、pH値が10.0〜13.0であることを特徴と
する上記(1)に記載のブライン組成物を示すものであ
る。
【0014】本発明はさらに、(6)プロピレングリコ
ール30〜90重量%、リン酸塩0.1〜5.0重量%
(無水塩換算)、安息香酸塩0.5〜5.0重量%、亜
硝酸塩0.05〜5.0重量%を含有し、pH値が1
0.0〜13.0であることを特徴とする上記(1)に
記載のブライン組成物を示すものである。
【0015】本発明はまた、(7)リン酸塩として、リ
ン酸ナトリウム塩およびリン酸カリウム塩を重量比で
1:4〜4:1の割合で併用するものである上記(1)
〜(6)のいずれかに記載のブライン組成物を示すもの
である。
【0016】本発明はさらにまた、(8)スケール防止
剤、消泡剤、着色剤、および/または防腐剤をさらに添
加されてなるものである上記(1)〜(7)のいずれか
に記載のブライン組成物を示すものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施態様に基づき
より詳細に説明する。
【0018】本発明のブライン組成物の主成分であるグ
リコール類および/またはグリセリンとしては、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、ブチレングリコール
およびグリセリンなどがあり、これらは1種であるいは
複数組合せて使用可能である。このうち特に、エチレン
グリコールおよびプロピレングリコールが望ましい。さ
らに、本発明のブライン組成物が例えば食品工業等の用
途に使用される場合には、安全性の面からプロピレング
リコールが好ましい。
【0019】本発明のブライン組成物におけるこれらの
グリコール類および/またはグリセリンの配合量として
は、30〜90重量%、さらに望ましくは50〜80重
量%が適当である。濃度が30%未満であると凍結温度
が高くなり、ブラインを使用する各種装置内で凍結を起
こし初期の冷媒設定温度を確保できなくなる虞れがあ
り、一方、90重量%以上となると例えば−40℃とい
った低温での溶液の粘度が上昇し付帯設備等に影響を与
え、かつ該当装置も危険物施設に対応しなければならな
くなりコストアップにつながるためである。
【0020】本発明のブライン組成物においては、この
ような主成分たるグリコール類および/またはグリセリ
ンに加えて、リン酸塩、トリアゾール化合物、ホウ酸
塩、芳香族カルボン酸塩、モリブデン酸塩、亜硝酸塩及
びアルカリからなる群から選ばれてなる少なくとも1種
の化合物を添加される。
【0021】リン酸塩は主として鉄に対する防蝕性を高
めるために添加される。リン酸塩としては、ナトリウ
ム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属の第1〜第3
塩ないしその縮合塩が好ましく例示でき、特にリン酸ナ
トリウム塩類およびリン酸カリウム塩類を用いることが
好ましく、これらは単独であるいは併用して用いること
ができる。より好ましくは、リン酸ナトリウム塩類およ
びリン酸カリウム塩類を併用して用いることが望まし
い。その添加量としては、リン酸塩を構成する金属種の
相違、単独使用もしくは併用等によって防蝕作用が若干
異なってくるため、一概には規定できないが、例えば、
無水塩換算で、0.1〜5.0重量%程度であることが
望ましい。
【0022】リン酸ナトリウム塩としては、リン酸2水
素ナトリウム、リン酸水素2ナトリウム、リン酸3ナト
リウム、縮合リン酸ナトリウム等があり、これらは単独
であるいは複数種組み合わせて使用可能である。このう
ち、特にリン酸3ナトリウムが望ましい。リン酸ナトリ
ウム塩の添加量としては、無水塩換算で、0.1〜2.
0重量%が好ましい。リン酸ナトリウム塩の添加量が
0.1重量%未満であると充分な防錆作用を発揮でき
ず、一方、2.0重量%を超えても防錆面におけるより
以上の効果が期待できずコストアップをまねくのみなら
ず、例えば−40℃といった低温において結晶化してし
まう虞れがあるためである。
【0023】リン酸カリウム塩としては、リン酸2水素
カリウム、リン酸水素2カリウム、リン酸3カリウム、
縮合リン酸カリウム等があり、これらはこれらは単独で
あるは複数種組み合わせて使用可能である。このうち、
特にリン酸3ナトリウムが望ましい。リン酸ナトリウム
塩の添加量としては、無水塩換算で、0.1〜2.0重
量%が好ましい。リン酸ナトリウム塩の添加量が0.1
重量%未満であると充分な防錆作用を発揮できず、一
方、2.0重量%を超えても防錆面におけるより以上の
効果が期待できずコストアップをまねくためである。
【0024】なお、リン酸ナトリウム塩とリン酸カリウ
ム塩を併用する場合には、その重量比率が1:4〜4:
1であることが好ましい。
【0025】トリアゾール化合物は、主として銅に対す
る防蝕性を高めるために添加される。トリアゾール化合
物としては、例えば、ベンゾトリアゾール、メチルベン
ゾトリアゾール、メルカプトベンゾチアゾールなどが例
示でき、これらは単独であるいは複数組み合わせて使用
可能である。このうち特に、ベンゾトリアゾールが好ま
しい。トリアゾール化合物の添加量としては0.05〜
0.5重量%程度であることが望ましい。
【0026】ホウ酸塩としては、例えばナトリウム、カ
リウム等のアルカリ金属の塩などを例示でき、単独であ
るいは複数種組み合わせて使用できるが、特にホウ酸ナ
トリウムが好ましい。その添加量としては、無水塩換算
で0.1〜1.0重量%程度であることが望ましい。ホ
ウ酸塩は、鉄系の金属に対する防蝕性を高めるために添
加され、特に上記したリン酸塩との併用により相乗効果
をもたらす。
【0027】芳香族カルボン酸塩としては、安息香酸、
p−tert−ブチル安息香酸、フタル酸、イソフタル酸、
テレフタル酸などのナトリウム、カリウム、アンモニウ
ムあるいはアミン等の塩が例示できる。このうち好まし
くは安息香酸塩、フタル酸塩であり、特に安息香酸ナト
リウム塩、安息香酸カリウム塩が好ましい。その添加量
としては0.5〜5.0重量%程度であることが望まし
い。芳香族カルボン酸塩は、鉄及び非鉄系金属に対する
防蝕性を高めるために添加されるものである。
【0028】モリブデン酸塩としては、例えばナトリウ
ム、カリウム等のアルカリ金属の塩などを例示でき、単
独であるいは複数種組み合わせて使用できる。その添加
量としては0.1〜1.0重量%程度であることが望ま
しい。モリブデン酸塩は、鉄系の金属に対する防蝕性を
高めるために添加されるものである。
【0029】亜硝酸塩としては、例えばナトリウム、カ
リウム等のアルカリ金属の塩などを例示でき、単独であ
るいは複数種組み合わせて使用できる。その添加量とし
ては0.1〜1.0重量%程度であることが望ましい。
亜硝酸塩は、鉄系の金属に対する防蝕性を高めるために
添加されるものである。
【0030】アルカリとしては、ナトリウム、カリウム
等のアルカリ金属の水酸化物、その他、カルシウム、バ
リウム、アンモニウムなどの水酸化物などを例示でき、
単独であるいは複数種組み合わせて使用できるるが、好
ましくは水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムであ
り、特に水酸化カリウムである。
【0031】これらのアルカリは、上記したような各種
の防錆剤との組合せあるいは単独にて使用された場合に
おいて、最終的にブライン組成物のpH値を10.0〜
13.0、より好ましくは10.5〜12.5に調整す
るために添加される。これは、鉄系金属の防錆に対しp
H値が10.0以上のアルカリ領域が望ましいためであ
る。pH10.0以上となると鉄の不動態化により防錆
効果が大きくなる。また、このようなアルカリ領域下に
おいては、リン酸塩類、ホウ酸塩類は、熱及び酸素等に
よる劣化を受けにくく、長期安定性が良好で、例えば1
60℃という高温使用に対してもその性能がほとんど低
下しない。さらに水酸化カリウムを用いてpH値を上記
したようなアルカリ領域調整すれば、リン酸塩、特にリ
ン酸ナトリウム塩を添加した場合において、−40℃と
いった低温域におけるこれらのリン酸塩の結晶析出化を
効果的に防止できる。
【0032】本発明のブライン組成物において、上記し
たようなリン酸塩、トリアゾール化合物、ホウ酸塩、芳
香族カルボン酸塩、モリブデン酸塩、亜硝酸塩及びアル
カリは、それぞれ単独にて、あるいは任意の組合せに
て、水と上記所定濃度のグリコール類および/またはグ
リセリンとからなるベースに添加され得るが、好ましい
配合例としては、リン酸塩0.1〜5.0重量%、トリ
アゾール化合物0.05〜0.5重量%、ホウ酸塩0.
1〜1.0重量%、およびアルカリ金属水酸化物0〜
0.5重量%を含有し、pH値が10.0〜13.0と
なる組成が挙げられ、特にこの組成において、リン酸塩
として、リン酸ナトリウム塩0.1〜2.0重量%およ
びリン酸カリウム塩0.1〜2.0重量%を使用したも
のが望ましい。
【0033】また、食品工業用途等におけるように食品
安全性を必要とされる場合においては、好ましい配合例
としては、水と上記所定濃度のグリコール類および/ま
たはグリセリンとからなるベースに、リン酸塩0.1〜
5.0重量%、安息香酸塩0.5〜5.0重量%、亜硝
酸塩0.1〜1.0重量%を含有し、pH値が10.0
〜13.0となる組成が挙げられる。
【0034】さらに本発明のブライン組成物において
は、必要に応じて、スケール防止剤、消泡剤、着色剤、
防腐剤等をさらに添加することも可能である。
【0035】スケール防止剤としては、例えば、マレイ
ン酸の共重合物などの高分子系分散剤、あるいは、エチ
レンジアミン四酢酸(EDTA)、ニトリロ三酢酸(N
TA)、ジエチレントリアミノ六酢酸(DTPA)、ヒ
ドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸(HEDT
A)、ジヒドロキシエチルエチレンジアミン二酢酸(D
HEDDA)、1,3−プロパンジアミン四酢酸(1,
3−PDTA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTP
A)、トリエチレンテトラミン六酢酸(TTHA)、ヒ
ドロキシエチルイミノ二酢酸などといったアミノ基含有
カルボン酸化合物およびこれらの塩類を用いることがで
きる。このうち好ましくは、マレイン酸の共重合物で、
その添加量としては0.01〜0.5重量%程度が適当
である。
【0036】消泡剤としては、例えば、シリコンオイ
ル、高級脂肪酸エステル等を、また防腐剤としては例え
ば、臭素化合物、イソチアゾリン系化合物等をそれぞれ
用いることが可能である。
【0037】また、本発明のブライン組成物において残
部は水で構成されるが、使用される水としては、その用
途に応じて、水道水、工業用水、脱イオン水あるいは蒸
留水などを使用することができるがこのうち好ましくは
脱イオン水である。
【0038】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例に特に限定される
ものではない。
【0039】表1ないし表3に示すように、本発明範囲
内の組成を有するブライン組成物および本発明範囲外の
組成を各種調製した。なお、表1ないし表3における、
各配合成分の数値は、組成物における各成分の重量%の
値を表すものである(リン酸ナトリウム、ホウ酸ナトリ
ウムについては含水塩のそのままの重量から算出された
重量%である)。
【0040】これらの冷却液組成物について以下に述べ
るような方法により、-20℃および−40℃における
低温安定性、および鉄類および銅の金属に対する腐食性
を調べた。得られた結果を表1および表2に示す。
【0041】低温安定性 ブライン組成物の安定性は、組成物をガラス容器にて-
20℃あるいは−40℃で1週間放置し、析出及び結晶
物の有無を確認することにより、調べた。
【0042】腐食性 JIS K 2234(不凍液)に準じて金属腐食性試
験を行った。試験方法については、ブライン組成物試料
を約100ml使用し、160℃にて連続して1000
時間、ステンレス鋼製容器にて密閉状態で、鉄、ステン
レス鋼および銅の金属片(いずれも日本テストパネル
製)を浸漬した。そして試験前後の試料の質量変化を求
めた。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】
【発明の効果】以上述べたように本発明のブライン組成
物は、例えば160℃という高温においても、鉄及び銅
金属類に対して高い防蝕効果を発揮し、長期間安定して
使用できるものである。同時に低温下における安定性も
有しており、冷凍設備等に対しトラブルが起きない。こ
のように本発明のブライン組成物は、高温から低温まで
一液で対応できるため、従来頻繁におこなわれていたブ
ラインの管理が必要なくなり、メンテナンス頻度が著し
く改善されるものである。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間接冷熱媒液に適用されるブライン組成
    物であって、グリコール類および/またはグリセリンを
    30〜90重量%含有し、リン酸塩、トリアゾール化合
    物、ホウ酸塩、芳香族カルボン酸塩、モリブデン酸塩、
    亜硝酸塩及びアルカリからなる群から選ばれてなる少な
    くとも1種の化合物を添加されてなる、pH値が10.
    0〜13.0であることを特徴とするブライン組成物。
  2. 【請求項2】 前記グリコール類および/またはグリセ
    リンが、エチレングリコール、プロピレングリコール、
    ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ブチ
    レングリコールおよびグリセリンから選ばれてなる少な
    くとも1種のものである請求項1記載のブライン組成
    物。
  3. 【請求項3】 pH値が10.5〜12.5である請求
    項1項または2項に記載のブライン組成物。
  4. 【請求項4】 −40℃〜160℃の温度範囲全体にわ
    たり少なくとも使用可能であることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載のブライン組成物。
  5. 【請求項5】 グリコール類および/またはグリセリン
    30〜90重量%、リン酸塩0.1〜5.0重量%(無
    水塩換算)、トリアゾール化合物0.05〜0.5重量
    %、ホウ酸塩0.1〜1.0重量%、およびアルカリ金
    属水酸化物0〜0.5重量%を含有し、pH値が10.
    0〜13.0であることを特徴とする請求項1に記載の
    ブライン組成物。
  6. 【請求項6】 プロピレングリコール30〜90重量
    %、リン酸塩0.1〜5.0重量%(無水塩換算)、安
    息香酸塩0.5〜5.0重量%、亜硝酸塩0.05〜
    5.0重量%を含有し、pH値が10.0〜13.0で
    あることを特徴とする請求項1に記載のブライン組成
    物。
  7. 【請求項7】 リン酸塩として、リン酸ナトリウム塩お
    よびリン酸カリウム塩を重量比で1:4〜4:1の割合
    で併用するものである請求項1〜6のいずれかに記載の
    ブライン組成物。
  8. 【請求項8】 スケール防止剤、消泡剤、着色剤、およ
    び/または防腐剤をさらに添加されてなるものである請
    求項1〜7のいずれかに記載のブライン組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002080820A (ja) * 2000-09-07 2002-03-22 Shunan Chiiki Jiba Sangyo Shinko Center 冷温水用腐食抑制性流れ促進剤
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JP2012122684A (ja) * 2010-12-09 2012-06-28 Fuji Yuki:Kk 温熱方法及び温熱装置
JP2018523042A (ja) * 2015-05-07 2018-08-16 エバンス クーリング システムズ インコーポレイテッド 低温粘度が低く、水分の非常に少ない熱伝達流体

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