JP2000063280A - 抗ヘリコバクタ―・ピロリ活性胃腸薬 - Google Patents

抗ヘリコバクタ―・ピロリ活性胃腸薬

Info

Publication number
JP2000063280A
JP2000063280A JP11164852A JP16485299A JP2000063280A JP 2000063280 A JP2000063280 A JP 2000063280A JP 11164852 A JP11164852 A JP 11164852A JP 16485299 A JP16485299 A JP 16485299A JP 2000063280 A JP2000063280 A JP 2000063280A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drug
crude drug
gastrointestinal
powder
extract
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11164852A
Other languages
English (en)
Inventor
Masazumi Watanabe
正純 渡辺
Masafumi Nakao
雅文 中尾
Kenji Okuno
憲治 奥野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Priority to JP11164852A priority Critical patent/JP2000063280A/ja
Publication of JP2000063280A publication Critical patent/JP2000063280A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ヘリコバクター・ピロリ菌感染を原因とする胃
炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍等の胃腸疾患の予防または治
療に有効な、より強い抗ヘリコバクター・ピロリ活性を
有し、かつ安全な生薬成分を含有する胃腸薬の開発が強
く望まれている。 【解決手段】(1)オウレンまたは/およびオウバクの
生薬末もしくは抽出成分と(2)チンピの生薬末もしく
は抽出成分とを組み合わせてなる抗ヘリコバクター・ピ
ロリ活性を有する胃腸薬。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオウレンまたは/お
よびオウバクの生薬末もしくは抽出成分とチンピの生薬
末もしくは抽出成分とを組み合わせた胃腸薬に関する。
本胃腸薬は抗ヘリコバクター・ピロリ活性を有し胃炎、
胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの予防、治療、再発防止に有
用である。
【0002】
【従来の技術】ある種の生薬がヘリコバクター・ピロリ
に対して抗菌作用を示すことは既に知られている。例え
ば、特開平8−295632にはオウレン等の1種以上
の生薬末または抽出成分を含むヘリコバクター・ピロリ
抗菌剤が開示され、特開平10−109942には
(a)抗ヘリコバクター・ピロリ活性を有する生薬末ま
たはその抽出成分と、(b)ヒスタミンH2受容体拮抗
剤,プロトンポンプ阻害剤,胃粘膜防御型胃炎・消化性
潰瘍治療剤,制酸剤および止瀉剤の少なくとも1種とを
含む医薬組成物が記載されており、該生薬としてオウレ
ン等が記載されている。第47回日本東洋医学学術総会
講演要旨集、1996年5月、第78頁、右欄には潰瘍例にPPI
又はH2ブロッカーを投与し、その後漢方方剤の1つであ
る平胃散を投与したことが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ヘリコバクター・ピロ
リを除菌する療法としては、1種以上のペニシリン系、
セファロスポリン系、テトラサイクリン系、ニューキノ
ロン系、マクロライド系といった抗生物質とビスマス製
剤、プロトンポンプ阻害薬(PPI)などの3剤併用が主流
でなされているが、抗生物質は除菌効果は強いが過敏症
や下痢といった副作用および耐性菌の出現等の問題があ
る。そこで、ヘリコバクター・ピロリ菌感染を原因とす
る胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍等の胃腸疾患の予防また
は治療に有効な、より強い抗ヘリコバクター・ピロリ活
性を有し、かつ人体に極めて安全な生薬成分を含有する
胃腸薬の開発が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決するため鋭意検討の結果、特定の生薬を組み合わせ
ると、ヘリコバクター・ピロリ菌増殖阻害活性を相乗的
に発揮することを見出し、さらに従来ヘリコバクター・
ピロリ抗菌活性は認められないか又は非常に弱いといわ
れていたヒスタミンH2受容体拮抗薬、あるいはプロトン
ポンプ阻害薬(例えば、ランソプラゾール、ラベプラゾ
ール、オメプラゾール等)、胃粘膜防御型の胃炎・消化
性潰瘍治療薬、ビスマス剤、さらに一般的に胃炎などで
臨床で用いられている制酸薬等を組み合わせることによ
り、意外にも著しい胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの
予防、治療、再発防止効果が得られることを見出し、本
発明を完成した。すなわち、本発明は、(1)オウレ
ンまたは/およびオウバクの生薬末もしくは抽出成分と
チンピの生薬末もしくは抽出成分とを組み合わせてな
る抗ヘリコバクター・ピロリ活性を有する胃腸薬、
(2)オウレンの生薬末もしくは抽出成分の原生薬換
算1重量部に対してチンピの生薬末もしくは抽出成分
の原生薬換算約2〜200重量部を用いる上記(1)に
記載の胃腸薬、(3)オウバクの生薬末もしくは抽出
成分の原生薬換算1重量部に対してチンピの生薬末も
しくは抽出成分の原生薬換算約1〜100重量部を用い
る上記(1)に記載の胃腸薬、(4)オウレンおよび
オウバクの生薬末もしくは抽出成分の原生薬換算1重量
部に対してチンピの生薬末もしくは抽出成分の原生薬
換算約1〜200重量部を用いる上記(1)に記載の胃
腸薬、(5)ヘリコバクター・ピロリ菌感染を原因とす
る胃腸疾患の予防または治療薬である上記(1)に記載
の胃腸薬、(6)ヒスタミンH2受容体拮抗薬、プロトン
ポンプ阻害薬、胃粘膜防御型の胃炎・消化性潰瘍治療
薬、制酸薬および止瀉薬の少なくとも1種を含む上記
(1)に記載の胃腸薬、(7)ヒスタミンH2受容体拮抗
薬を含む上記(1)に記載の胃腸薬、(8)ヒスタミン
H2受容体拮抗薬がシメチジンまたはその薬学的に許容さ
れる塩である上記(7)に記載の胃腸薬、(9)制酸薬
を含む上記(1)に記載の胃腸薬、(10)生薬成分と
して(1)オウレンまたは/およびオウバクの生薬末も
しくは抽出成分と(2)チンピの生薬末もしくは抽出成
分からなる胃腸薬、(11)ヒスタミンH2受容体拮抗
薬、プロトンポンプ阻害薬、胃粘膜防御型の胃炎・消化
性潰瘍治療薬、制酸薬および止瀉薬の少なくとも1種を
含む上記(10)に記載の胃腸薬、(12)オウレン、
オウバクおよびチンピの生薬末もしくは抽出成分からな
る抗ヘリコバクター・ピロリ活性を有する胃腸薬、更に
(13)オウレンまたは/およびオウバクの抗ヘリコバ
クター・ピロリ活性を増強するための、チンピの生薬末
若しくは抽出成分の使用方法に関する。
【0005】本発明の胃腸薬は(1)オウレンの生薬末
もしくは抽出成分とチンピの生薬末もしくは抽出成分と
の組み合わせ、(2)オウバクの生薬末もしくは抽出成
分とチンピの生薬末もしくは抽出成分との組み合わせ、
または(3)オウレンおよびオウバクの生薬末もしくは
抽出成分とチンピの生薬末もしくは抽出成分との組み合
わせに特徴を有する医薬である。とりわけ、オウレンの
生薬末もしくは抽出成分とチンピの生薬末もしくは抽出
成分との組み合わせが好適である。これらの生薬末もし
くは抽出成分は別々の製剤として併用しても、また合剤
として用いてもよい。これら(1)オウレンまたは/お
よびオウバクの生薬末もしくは抽出成分と(2)チンピ
の生薬末もしくは抽出成分とを組み合わせる割合は、適
宜選択することができるが、服用し易く安価なチンピに
比べて、オウレン及びオウバクは極めて苦く、また非常
に高価である。本発明の胃腸薬においては、生薬成分の
特異的な組合せによる相乗効果(後記試験例参照)に基
づき、オウレン及びオウバクの投与量を相対的に減じる
ことができる。斯かる観点からこれらの生薬の組合せの
割合を考えた場合、オウレンの生薬末もしくは抽出成分
の原生薬換算1重量部に対してチンピは原生薬換算約2
〜200重量部、好ましくは原生薬換算約5〜100重
量部、さらに好ましくは原生薬換算約10〜50重量部
の割合で組み合わせることができる。オウバクの生薬末
もしくは抽出成分の原生薬換算1重量部に対してチンピ
は原生薬換算約1〜100重量部、好ましくは原生薬換
算約2〜50重量部、さらに好ましくは原生薬換算約3
〜30重量部の割合で組み合わせることができる。オウ
レンおよびオウバク両者の生薬末もしくは抽出成分の原
生薬換算1重量部に対してチンピは原生薬換算約1〜2
00重量部、好ましくは原生薬換算約5〜100重量
部、さらに好ましくは原生薬換算約10〜50重量部の
割合で組み合わせることができる。また、このときのオ
ウレンとオウバクの組合せの割合はオウレンの生薬末も
しくは抽出成分の原生薬換算1重量部に対してオウバク
は原生薬換算0.2〜30重量部、好ましくは原生薬換
算約0.5〜10重量部、さらに好ましくは約1〜3重
量部の範囲である。
【0006】本発明胃腸薬はヒスタミンH2受容体拮抗
薬、プロトンポンプ阻害薬、胃粘膜防御型の胃炎・消化
性潰瘍治療薬、制酸薬および止瀉薬の少なくとも1種を
さらに組み合わせることが好ましい。ヒスタミンH2受容
体拮抗薬としては、例えばシメチジン、ラニチジン、フ
ァモチジン、ロキサチジン、ニザチジン等、およびそれ
らの製薬的に許容される塩あるいは誘導体が挙げられ、
これらから選ばれる1種以上を用いることができる。製
薬的に許容される塩あるいは誘導体としては、例えば、
ラニチジンの塩としては塩酸ラニチジン等が、また、ロ
キサチジンの誘導体としては塩酸ロキサチジンアセテー
ト等が挙げられる。プロトンポンプ阻害薬としては、例
えばランソプラゾール、オメプラゾール、パントプラゾ
ール、ラベプラゾール、レミノプラゾール等、およびそ
れらの製薬的に許容される塩が挙げられ、これらから選
ばれる1種以上を用いることができる。好ましくは、ラ
ンソプラゾール、オメプラゾールまたはラベプラゾール
が用いられる。プロトンポンプ阻害薬は以下に示す制酸
薬を併用するか、または腸溶性製剤や安定化製剤(例え
ば、マグネシウムまたはカルシウムの塩基性無機塩)に
するなどの方法により胃酸による影響を押さえて用いる
ことが好ましい。
【0007】胃粘膜防御型の胃炎・消化性潰瘍治療薬と
しては、例えばアルジキオサ、アルジオキサ・メタケイ
酸アルミン酸マグネシウム、スクラルファート、プログ
ルミド、テプレノン、塩酸セトラキサート、プラウノト
ール、ソファルコン、塩酸ベネキサートベータデスク、
マレイン酸イルソグラジン、レバピミド、エカベトナト
リウム、ポラプレジンク等が挙げられ、これらから選ば
れる1種以上が用いられる。これらのうち、スクラルフ
ァート、塩酸セトラキサート、テプレノンまたはソファ
ルコンが好適に用いられる。制酸薬としては、例えば乾
燥水酸化アルミニウムゲル,ケイ酸アルミン酸マグネシ
ウム,ケイ酸マグネシウム,合成ケイ酸アルミニウム,
合成ヒドロタルサイト,酸化マグネシウム,水酸化アル
ミナマグネシウム,水酸化アルミニウムゲル,水酸化ア
ルミニウム,炭酸水素ナトリウム共沈生成物,水酸化ア
ルミニウム・炭酸マグネシウム混合乾燥ゲル,水酸化ア
ルミニウム・炭酸マグネシウム・炭酸カルシウム共沈生
成物,水酸化マグネシウム,炭酸水素ナトリウム,炭酸
マグネシウム,沈降炭酸カルシウム,メタケイ酸アルミ
ン酸マグネシウム,無水リン酸水素カルシウム,リン酸
水素カルシウムなどの無機性制酸薬;アミノ酢酸等のア
ミノ酸剤;ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテー
ト;ロートエキス等が挙げられ、これらから選ばれる1
種以上が用いられる。止瀉薬としては例えばビスマス剤
(例えば、次サリチル酸ビスマス、次硝酸ビスマス、次
炭酸ビスマス、次没食子酸ビスマス等)、タンニン剤
(例えば、タンニン酸、タンニン酸アルブミン、メチレ
ンチモールタンニン等)等が挙げられ、これらから選ば
れる1種以上を用いることができる。これらのうち特に
ヘリコバクター・ピロリに有効に作用するビスマス剤が
好ましい。
【0008】本発明胃腸薬に、必要に応じて例えば、ビ
ンロウジ(Areca),セキリュウカヒ(Punica granatu
m),カンゾウ(Licorice root),ショウマ(Cimicifu
ga rhizome),インチンコウ(Artemisiae capillaris
herba),エンゴサク(Corydalis tuber),センナ(Se
nna),シソヨウ(perilla herb),ゴボウシ(Actium
lappa),タンジン(Salviae miltiorrhizae),レンギ
ョウ(Forsythiae fructus),ボタンピ(Moutan corte
x),サンザシ(Crataegus),ホウブシ(Aconitum car
michaeli),キンギンカ(スイカズラ,Louicwra japon
ica),コウブシ(Cyperus rhizome),コウカ(Cartha
mi flos),ウヤク(Lindera strychnifolia),レンニ
ク(レンジツ,Lotus seed),ダイオウ(Rhubarb),
ショウキョウ(Ginger),クジン(Sophora root),ア
ロエ(Aloe),シャクヤク(Peony root),チョウジ
(Clove),オウゴン(Scutellaria root),キジツ(Imma
tureorange),コウボク(Magnolia bark)等の中から選ば
れた少なくとも1種の生薬末又はその抽出成分、好まし
くはショウキョウ,オウゴン,キジツ,チョウジ,カン
ゾウ,コウボクまたはエンゴサクの生薬末もしくは抽出
成分の少なくとも1種をさらに加えてもよい。
【0009】本発明で用いられる生薬末及び抽出成分
は、古来より単味又は漢方方剤として薬用に用いられて
きたものであり、それぞれ慣用の方法にしたがって得ら
れる生薬末又は抽出成分をそのまま用いることができ
る。生薬末又は抽出成分の形態も、通常の市販品又はそ
の加工品を使用することができる。生薬末としては、例
えば、乾燥刻み加工品を更に細かく粉砕した粉末状また
は微粉末状の乾燥品(生薬乾燥末)として使用してもよ
い。また、生薬からの抽出成分の形態は特に制限される
ものではなく、例えば乾燥エキス末、エキス末、軟エキ
ス、流エキス、エタノール又はエタノールと水を含むチ
ンキ等いずれの形態でも使用できる。好ましくは製剤化
の自由度の高い抽出成分、例えば乾燥エキス末などが使
用される。
【0010】抽出成分は慣用の方法、例えば、抽出溶媒
により本発明記載の生薬から抗ヘリコバクター・ピロリ
作用を有する活性成分を抽出することにより得ることが
できる。抽出溶媒としては、例えば水、親水性溶媒又は
これらの混合物を使用する場合が多い。前記親水性溶媒
として、例えばメタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、
s−ブタノール、t−ブタノール等のアルコール類(好ま
しくはメタノール、エタノール、プロパノール、イソプ
ロパノールなどの炭素数約1〜3程度の水溶性アルコー
ル、より好ましくはエタノール);メチルセロソルブ、
エチルセロソルブなどのセロソルブ類;アセトンなどの
ケトン類;ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエー
テル類;ピリジン、モルホリン、アセトニトリル、N,N-
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メ
チルピロドリンなどの含窒素溶媒などが挙げられる。こ
れら親水性溶媒は単独又は2種以上の混合溶媒として使
用してもよい。抗ヘリコバクター・ピロリ活性を有する
成分を効率よく抽出するためには、例えば、前記アルコ
ール類、または前記アルコール類と水との混合溶液を抽
出溶媒として用いることが好ましい。水と親水性溶媒と
の混合溶媒を前記抽出溶媒として使用する場合は、水と
親水性溶媒との配合割合は、例えば水/親水性溶媒=約
95/5〜約5/95(重量比)、好ましくは水/親水性溶媒
=約90/10〜約50/50(重量比)、特に好ましくは約85
/15〜約60/40(重量比)である。抽出操作は、適当な
温度、例えば、約10℃〜溶媒の還流温度、好ましくは約
15〜70℃程度で行われる。また、室温で冷浸抽出するこ
ともできる。抽出溶媒により抽出された抽出液は、抽出
成分としてそのまま使用してもよく、水などで希釈して
もよく、抽出したエキスを濃縮した濃縮エキスとしても
使用してもよい。通常、抽出液を濃縮した濃縮エキスま
たは抽出物に必要により添加剤を添加して、スプレード
ライ、凍結乾燥などの方法により粉末化した乾燥エキス
末として使用する場合が多い。
【0011】本発明胃腸薬に用いられるオウレン、オウ
バクおよびチンピの生薬末もしくは抽出成分の使用量
は、ヘリコバクター・ピロリに対する抗菌活性が発現す
る有効量であれば特に限定されず、ヒトに投与する場
合、剤形,投与経路,治療対象,症状の程度や種類など
により異なるが、例えば、成人(体重60kg)1日あたり
原生薬換算で、オウレンでは約0.01〜10g、好ましくは
約0.03〜6g;オウバクでは約0.01〜20g、好ましくは約
0.03〜10g;チンピでは約0.01〜50g、好ましくは約0.03
〜10gである。投与回数は特に制限されず、1日1回又
は数回に分けて投与することができる。ヒスタミンH2
容体拮抗薬は、通常シメチジン、ラニチジン、ファモチ
ジン、ロキサチジン、ニザチジン等のいずれか1種を用
いる。これらヒスタミンH2受容体拮抗薬の用量は当業者
が適宜、選択、設定することができる。通常、医療面で
治療に用いられる用量範囲(例えば、成人(60kg)1日
あたり約1〜800mg)になるよう使用されることが好まし
い。例えば、成人(60kg)1日用量はシメチジンが好ま
しくは約10〜800mg、ラニチジンが塩酸ラニチジンで好
ましくは約5〜300mg、ファモチジンが好ましくは約1〜4
0mg、ロキサチジンが塩酸ロキサチジンアセテートで好
ましくは約5〜150mg、ニザチジンが好ましくは約30〜30
0mgである。また、その投与回数および用法は適宜設定
することができる。
【0012】プロトンポンプ阻害薬の投与用量は通常の
治療で用いられている用量範囲(例えば、成人(60kg)
1日あたり約0.01〜100mg)になるように使用されること
が好ましい。用量は当業者が適宜、選択、設定すること
ができる。例えば、成人(60kg)1日用量はランソプラ
ゾールが好ましくは約0.01〜30mg、オメプラゾールが好
ましくは約0.01〜20mg用いられる。また投与回数は1回
もしくは1日量を2〜3回に分けて投与してもよいが、胃
潰瘍治療基準に合わせては8週間を、十二指腸潰瘍治療
基準に合わせては6週間をそれぞれ超えない投与期間と
することが好ましい。これらプロトンポンプ阻害薬は、
(1)オウレンまたは/およびオウバクの生薬末もしく
は抽出成分と(2)チンピの生薬末もしくは抽出成分と
を組み合わせてなる生薬成分との組み合わせにより、よ
り強くより早くヘリコバクター・ピロリに起因する胃腸
疾患の治療や再発防止に効果が得られる結果、剤形,投
与経路,治療対象,症状の程度や種類などにより異なる
が、一般に胃潰瘍の治療に8週間、十二指腸潰瘍治療に6
週間の投与期間で十分な効果を得ることができる。
【0013】胃粘膜防御型の胃炎・消化性潰瘍治療薬は
それぞれ一般に用いられる用量(例えば、成人(60kg)
1日あたり約0.01〜3600mg)から当業者が適宜、選択、
設定することができる。その投与回数は医療での設定条
件に従い設定すればよいが、好ましくは配合する他の成
分との兼ね合いも考慮して適宜1回又は2〜4回程度に分
けて投与する。
【0014】制酸薬は一般に用いられる用量範囲で用い
られ、これら制酸薬は1種以上組み合わせて配合しても
よい。例えば無機性制酸薬の1日最大使用量は約1〜30g
であり、1日最小使用量はその1/100、すなわち約0.01
〜0.3gである。アミノ酸剤であるアミノ酢酸の成人(60
kg)1日用量は約0.01〜2g、ジヒドロキシアルミニウム
アミノアセテートの成人(60kg)1日用量は約0.1〜10g
である。ロートエキスの成人(60kg)1日用量は約0.1〜
100mgである。用量は当業者が適宜、選択、設定するこ
とができる。止瀉薬は、一般に用いられる用量範囲、例
えば、ビスマス剤では、約0.01〜10gを成人(60kg)1日
用量とし、タンニン剤では、約0.01〜10gを成人(60k
g)1日用量とする。用量は当業者が適宜、選択、設定す
ることができる。これらのヒスタミンH2受容体拮抗薬、
プロトンポンプ阻害薬、胃粘膜防御型の胃炎・消化性潰
瘍治療薬、制酸薬、止瀉薬成分以外にも胃腸薬として標
準的に配合される他の成分、例えば、消化薬、整腸薬、
鎮痛鎮痙薬、粘膜修復薬、消泡剤ジメチルポリシロキサ
ン等の活性成分を併用ないし配合してもよい。
【0015】本発明胃腸薬は通常、経口的に投与され
る。該胃腸薬の経口的製剤の種類は特に制限されるもの
でなく、例えば錠剤,顆粒剤,細粒剤,丸剤,カプセル
剤,チュアブル剤等の固形製剤、または例えばシロップ
剤,懸濁剤,乳剤などの液剤であってもよい。製剤の製
造においては、製剤の種類に応じて慣用の担体成分が使
用できる。例えば、固形製剤の製造には、慣用成分、例
えば、デンプン、乳糖、ショ糖、マンニトール、コーン
スターチなどの糖類;結晶セルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、軽質無水ケイ酸などの賦形剤;ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルエー
テル、エチルセルロース、アラビアゴム、トラガント、
ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース、クエン酸カルシウム、デキ
ストリン、ペクチンなどの結合剤;ステアリン酸マグネ
シウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、ポリエチレ
ングリコール、コロイドシリカ等の滑沢剤;デンプン、
カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ースカルシウム、クロスカルメロースナトリウムなどの
崩壊剤、崩壊補助剤、保湿剤または界面活性剤などを使
用することができる。さらに味のマスキング、腸溶性あ
るいは持続性の目的のため自体公知の方法でコーティン
グすることにより経口投与製剤とすることができる。そ
のコーティング剤としては、例えばヒドロキシプロピル
メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリオ
キシエチレングリコール、ツイーン80、プルロニック
F68、セルロースアセテートフタレート、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシメチ
ルメチルセルロースアセテートサクシネート、オイドラ
ギッド(ローム社製、ドイツ、メタアクリル酸・アクリ
ル酸共重合体)および酸化チタン、ベンガラ等の色素が
用いられる。好ましくは、例えば特公平3−38247
記載の方法またはそれに準じた方法により経口投与製剤
とすることができる。
【0016】液剤の製造には、慣用成分、例えば、水
(注射用水を含む)、エチルアルコール、エチレングリ
コールなどの溶剤;エタノール、ポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、D−マンニトール、コレス
テロール、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、ク
エン酸ナトリウムなどの溶解補助剤;ステアリルトリエ
タノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、レシチン、
モノステアリン酸グリセリンなどの界面活性剤;ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメ
チルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロ
キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロースなどの親水性高分子など
の懸濁化剤;リン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩な
どの緩衝剤;ブドウ糖、アミノ酸などを使用することが
できる。前記固形製剤や液剤には、必要に応じて、保存
剤、可溶化剤、乳化剤、分散剤、増粘剤、可塑剤、吸着
剤、香料、着色剤、矯味矯臭剤、甘味剤、防腐剤、抗酸
化剤などを使用することができる。
【0017】本発明胃腸薬は、製剤の種類に応じて、例
えば、混和、混練、造粒、打錠、コーティング、滅菌処
理、乳化などの慣用の方法で製造することができる。な
お、製剤の製造に関しては、日本薬局方製剤総則の各項
に準じて製造することができる。本発明胃腸薬は、古来
より薬用に用いられてきた生薬成分を主成分として用い
るため、毒性や副作用なしにヒトを含む哺乳動物に安全
に投与できる。本発明胃腸薬はヘリコバクター・ピロリ
に起因する各種胃腸疾患とりわけ胃炎、胃潰瘍、十二指
腸潰瘍等、場合によっては胃癌の治療および発症予防に
有効である。本発明胃腸薬は(1)オウレンまたは/お
よびオウバクの生薬末もしくは抽出成分と(2)チンピ
の生薬末もしくは抽出成分との合剤のみならず、併用、
即ちそれぞれの有効成分を別々に製剤化したものを同時
に、または時間差をおいて同一対象に投与してもよい。
さらに、これら生薬末もしくは抽出成分と組み合わせる
ことができるヒスタミンH2受容体拮抗薬;プロトンポン
プ阻害薬;胃粘膜防御型の胃炎・消化性潰瘍治療薬;制
酸薬;止瀉薬;上記記載のオウレン、オウバクおよびチ
ンピ以外の生薬末もしくは抽出成分等の少なくとも1種
についても合剤のみならず、併用、即ちそれぞれの有効
成分を別々に製剤化したものを同時に、または時間差を
おいて同一対象に投与してもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明をよ
り詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限
定されるものではない。
【実施例】参考例 乾燥エキス末の製造 オウレンの刻み50gに約7倍量(すなわち350ml)の30容
量%エタノール水溶液を添加し、30r.p.m.で攪拌しなが
ら50℃で1.5時間抽出した。標準篩(呼び寸法75μm)を
用いて濾過し、残渣を30容量%エタノール水溶液150ml
で洗浄した。回収した濾液と洗浄液とを合わせて、吸引
濾過した。回収濾液を温度50℃以下で約50mlとなるまで
減圧濃縮して、軟エキスを得た。この軟エキスを24時間
凍結乾燥して、乾燥エキス末を得た。同様にして、オウ
バクおよびチンピからも乾燥エキス末を得た。
【0019】試験例 ヘリコバクター・ピロリ菌の増殖抑制試験 参考例で得られたオウレン、オウバクおよびチンピの乾
燥エキス末を用い、併用による抗ヘリコバクター・ピロ
リ活性を寒天平板希釈チェッカーボード法により測定し
た。乾燥エキス末を滅菌蒸留水に溶解し、さらに滅菌蒸
留水で2倍希釈系列を作成した。併用するエキスの各々
の希釈系列を組み合わせた被験サンプル2mlを、7%馬血
清添加ブルセラ寒天(Brucella agar)培地18mlと混和
し、測定用平板を作成した。被験菌として、(a)臨床
分離株であるCPY433、TN2、TN58、(b)メトロニダゾー
ル耐性株のNCTC 11916を使用した。なお、CPY433および
NCTC 11916はヨーロピアン ジャーナル オブ クリニ
カル ミクロバイオロジーアンド インフェクシャス
ディジージーズ、第14巻、第391-399頁、1995年(Europe
an Journal of Clinical Microbiology and Infectious
Diseases, 14, 391-399, (1995))に記載されている。
また、TN2は92-244としてTN58は91-196としてそれぞれ
大分医科大学より分与されたものを培養することにより
得た。これらの被験菌は2.5%牛胎児血清添加のブルセ
ラブロス(Brucella broth)培地を用いてキャンピパッ
ク(CampyPakTM(BBL Beckton Dickinson Microbiology
System))を挿入したガスパックジャー中で、37℃で2
0時間振盪培養した。同培地で濃度約106CFU(コロニー
形成単位)/mlに調整した各菌液5μlを各々の測定用寒
天平板に接種し、CampyPakTMと水を含ませた脱脂綿を挿
入したガスパックジャー中で、37℃で4日間培養した。
培養後、菌の発育を肉眼的に観察し、発育が認められな
い最低濃度を該被験エキスのMIC(最小発育阻止濃度)
とした。最も強い相互作用が認められた組み合わせ濃度
での両エキス各々のFIC(fractional inhibitory conce
ntration)を求め、両エキスのFICの和であるFIC index
を算出した。FIC indexはロリン ブイ編集(イーディ
ー)、アンチバイオティックス イン ラボラトリ メ
ディスン、 ウイリアム アンド ウイルキンス社、ボ
ルチモア、1986年、第537−595頁のアンチミクロバイア
ル コンビネーションズ(クログスタッド ディージェ
ー、モエルレリング アールシー著)のセクション(Kr
ogstad DJ, Mollering RC: Antimicrobial combination
s. In:Lorian V(ed):Antibiotics in laboratory medic
ine. Williams & Wilkins, Baltimore, 1986,P.537-59
5)に説明されており、これに基づきFIC indexが0.5以
下を相乗作用、>0.5〜1.0を相加作用、>1.0〜2.0を相
互作用なし(無影響)、2.0より大を拮抗作用と判定し
た。
【0020】結果を表1に示す。表1には各々の単独MI
Cと併用(組み合わせ)によるMICの値から求められたFI
C値およびその和からなるFIC indexを示した。
【表1】 オウレンとオウバクを併用した場合のFIC indexは1.00
であり相加作用を示すこと、一方、オウレン又はオウバ
クとチンピとを併用した場合のFIC indexは≦0.38〜≦
0.50であり相乗作用を示すこと、とりわけオウレンとチ
ンピとの併用において著しい相乗作用を示すことが判明
した。具体的には、オウレンおよびオウバクではそれぞ
れ単独で抗ヘリコバクター・ピロリ活性を示す濃度より
もチンピを加えることによって、オウレンでは8倍程
度、オウバクでは4倍程度活性を増強した。また、チン
ピでは単独で抗ヘリコバクター・ピロリ活性を示す濃度
よりもオウレンまたはオウバクを加えることによってそ
れぞれ、4倍以上活性を増強した。これらのことから、
オウレンまたはオウバクとチンピとの併用において明ら
かな相乗効果があることが判明した。また、オウレン、
オウバクおよびチンピを併用した場合の効果を上記試験
と同様の方法で検討したところ、チンピを併用すること
で、オウレンとオウバクのみの場合のMIC値を1/4以
下に減少させた。三剤を併用した場合には、オウレンお
よびオウバクのヘリコバクター・ピロリに対するMIC値
を著しく減少させた事実から、オウレンおよびオウバク
にチンピを併用することによって、抗ヘリコバクター・
ピロリ活性が著しく増強されることが判明した。
【0021】以下、本発明の製剤例を具体的に記載する
が本発明はこれらに限定されるものではない。なお、下
記例において特に断らない限り、各成分の配合量は成人
(60kg)1日服用量を示し、常法に従い製剤化するもの
とする。 実施例1 (処方) 成人1日服用量(3包中)[mg] オウレン乾燥エキス末 10 チンピ乾燥エキス末 320 シメチジン 300 スクラルファート 1,500 結晶セルロース 1,200 デンプン 450 ヒドロキシプロピルセルロース 180 乳糖 520 合計 4,
480 上記処方に従い、混合末を製し、日本薬局方製剤総則、
顆粒剤の項に準じて顆粒剤を製造した。
【0022】 実施例2 (処方) 成人1日服用量(3包中)[mg] オウバク乾燥エキス末 50 チンピ乾燥エキス末 400 オウゴン乾燥エキス末 450 合成ヒドロタルサイト 700 酸化マグネシウム 800 次没食子酸ビスマス 1,000 結晶セルロース 900 デンプン 600 ヒドロキシプロピルセルロース 180 乳糖 690 合計 5,770 上記処方に従い、日本薬局方製剤総則、顆粒剤の項に準
じて顆粒剤を製造した。
【0023】 実施例3 〔素錠〕 (処方) 成人1日服用量(9錠中)[mg] オウレン乾燥エキス末 10 オウバク乾燥エキス末 20 チンピ乾燥エキス末 300 ショウキョウ乾燥エキス末 500 シメチジン 300 結晶セルロース 444 デンプン 295 ヒドロキシプロピルセルロース 103 ステアリン酸マグネシウム 20 乳糖 700 小計 2,692 〔糖衣錠〕 素錠 2,692 タルク 1,141.1 アラビアゴム 75.3 酸化チタン 46.3 白糖 1,104.3 合計 5,059.0 上記処方に従い、日本薬局方製剤総則、錠剤の項に準じ
て素錠および糖衣錠を製造した。
【0024】 実施例4 (処方) 成人1日服用量(60ml中) オウレン乾燥エキス末 10 mg オウバク乾燥エキス末 30 mg チンピ乾燥エキス末 600 mg 水酸化マグネシウム 1,000 mg 水酸化アルミニウムゲル 600 mg シメチジン 240 mg 精製白糖 3,000 mg パラオキシ安息香酸ブチル 7.5 mg フレーバー 0.06ml 水酸化ナトリウム 適量 精製水(加えて全量) 60 ml 上記処方に従い、日本薬局方製剤総則、液剤の項に準じ
て液剤を製造した。濾過した後、滅菌してガラスビンに
充填した。
【0025】
【発明の効果】本発明胃腸薬はより強い抗菌活性、とり
わけ抗ヘリコバクターピロリ活性を示す。また、抗生物
質に見られる過敏症や下痢等といった副作用および耐性
菌の出現などの心配がない。さらに、医薬、とりわけ胃
腸薬としてヘリコバクター・ピロリに起因する胃炎、胃
潰瘍あるいは十二指腸潰瘍などの胃腸疾患の予防、治療
又は再発再燃防止などに有用である。さらに、個々の生
薬末もしくは抽出成分、特に、高価でかつ苦味が強く服
用しづらいオウレンまたは/およびオウバクの使用量を
減らすことができるので、より服用しやすい製剤を提供
できることに加えて、経済的にも有利である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 45/00 A61K 45/00

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)オウレンまたは/およびオウバクの
    生薬末もしくは抽出成分と(2)チンピの生薬末もしく
    は抽出成分とを組み合わせてなる抗ヘリコバクター・ピ
    ロリ活性を有する胃腸薬。
  2. 【請求項2】(1)オウレンの生薬末もしくは抽出成分
    の原生薬換算1重量部に対して(2)チンピの生薬末も
    しくは抽出成分の原生薬換算約2〜200重量部を用い
    る請求項1記載の胃腸薬。
  3. 【請求項3】(1)オウバクの生薬末もしくは抽出成分
    の原生薬換算1重量部に対して(2)チンピの生薬末も
    しくは抽出成分の原生薬換算約1〜100重量部を用い
    る請求項1記載の胃腸薬。
  4. 【請求項4】(1)オウレンおよびオウバクの生薬末も
    しくは抽出成分の原生薬換算1重量部に対して(2)チ
    ンピの生薬末もしくは抽出成分の原生薬換算約1〜20
    0重量部を用いる請求項1記載の胃腸薬。
  5. 【請求項5】ヘリコバクター・ピロリ菌感染を原因とす
    る胃腸疾患の予防または治療薬である請求項1記載の胃
    腸薬。
  6. 【請求項6】ヒスタミンH2受容体拮抗薬、プロトンポン
    プ阻害薬、胃粘膜防御型の胃炎・消化性潰瘍治療薬、制
    酸薬および止瀉薬の少なくとも1種を含む請求項1記載
    の胃腸薬。
  7. 【請求項7】ヒスタミンH2受容体拮抗薬を含む請求項1
    記載の胃腸薬。
  8. 【請求項8】ヒスタミンH2受容体拮抗薬がシメチジンま
    たはその薬学的に許容される塩である請求項7記載の胃
    腸薬。
  9. 【請求項9】制酸薬を含む請求項1記載の胃腸薬。
  10. 【請求項10】生薬成分として(1)オウレンまたは/
    およびオウバクの生薬末もしくは抽出成分と(2)チン
    ピの生薬末もしくは抽出成分からなる胃腸薬。
  11. 【請求項11】ヒスタミンH2受容体拮抗薬、プロトンポ
    ンプ阻害薬、胃粘膜防御型の胃炎・消化性潰瘍治療薬、
    制酸薬および止瀉薬の少なくとも1種を含む請求項10
    記載の胃腸薬。
  12. 【請求項12】オウレン、オウバクおよびチンピの生薬
    末もしくは抽出成分からなる抗ヘリコバクター・ピロリ
    活性を有する胃腸薬。
  13. 【請求項13】オウレンまたは/およびオウバクの抗ヘ
    リコバクター・ピロリ活性を増強するための、チンピの
    生薬末若しくは抽出成分の使用方法。
JP11164852A 1998-06-11 1999-06-11 抗ヘリコバクタ―・ピロリ活性胃腸薬 Pending JP2000063280A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11164852A JP2000063280A (ja) 1998-06-11 1999-06-11 抗ヘリコバクタ―・ピロリ活性胃腸薬

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16381198 1998-06-11
JP10-163811 1998-06-11
JP11164852A JP2000063280A (ja) 1998-06-11 1999-06-11 抗ヘリコバクタ―・ピロリ活性胃腸薬

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000063280A true JP2000063280A (ja) 2000-02-29

Family

ID=26489153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11164852A Pending JP2000063280A (ja) 1998-06-11 1999-06-11 抗ヘリコバクタ―・ピロリ活性胃腸薬

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000063280A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002370995A (ja) * 2001-06-13 2002-12-24 Takeda Chem Ind Ltd 抗ヘリコバクター・ピロリ薬
WO2003048199A1 (en) * 2001-12-05 2003-06-12 Hiroyuki Ohno Cytotoxic protein and utilization thereof
JP2006505566A (ja) * 2002-10-16 2006-02-16 オレクソ・アクチエボラゲット 胃酸分泌阻害組成物
WO2007034948A1 (ja) 2005-09-26 2007-03-29 Ako Kasei Co., Ltd. Helicobacter pylori菌株の増殖・運動抑制方法
KR100767273B1 (ko) * 2006-09-12 2007-10-17 박란 버스 위험경고장치
US7815940B2 (en) 2001-04-18 2010-10-19 Orexo Ab Gastric acid secretion inhibiting composition

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7815940B2 (en) 2001-04-18 2010-10-19 Orexo Ab Gastric acid secretion inhibiting composition
JP2002370995A (ja) * 2001-06-13 2002-12-24 Takeda Chem Ind Ltd 抗ヘリコバクター・ピロリ薬
WO2003048199A1 (en) * 2001-12-05 2003-06-12 Hiroyuki Ohno Cytotoxic protein and utilization thereof
CN1599750B (zh) * 2001-12-05 2010-05-12 傅立叶株式会社 细胞毒蛋白及该细胞毒蛋白的利用
JP2006505566A (ja) * 2002-10-16 2006-02-16 オレクソ・アクチエボラゲット 胃酸分泌阻害組成物
US7771747B2 (en) 2002-10-16 2010-08-10 Orexo Ab Gastric acid secretion inhibiting composition
JP2011057714A (ja) * 2002-10-16 2011-03-24 Orexo Ab 胃酸分泌阻害組成物
WO2007034948A1 (ja) 2005-09-26 2007-03-29 Ako Kasei Co., Ltd. Helicobacter pylori菌株の増殖・運動抑制方法
KR100767273B1 (ko) * 2006-09-12 2007-10-17 박란 버스 위험경고장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08295632A (ja) 抗菌剤
CN103327993A (zh) 用于预防和治疗胃食管返流病的含金银花提取物的药物组合物
JP2003206238A (ja) 医薬組成物
WO2010082798A2 (ko) 차가버섯 추출물, 영지버섯 추출물 및 상황버섯 추출물을 함유하는 조혈모세포 증식 촉진용 조성물
KR101839721B1 (ko) 바이칼레인을 유효성분으로 포함하는 천식 또는 아토피 등의 알러지성 질환의 예방 또는 치료용 약학 조성물
JP2000319191A (ja) サイクリックgmp特異的ホスホジエステラーゼ阻害剤および性的機能障害改善薬
US8945633B2 (en) Pharmaceutical composition for preventing and treating inflammatory diseases containing an ethyl acetate fraction of dried extract of Trachelospermi caulis as an active ingredient, and method for producing the fraction
JP3677376B2 (ja) 医薬
JP2003040787A (ja) 生理活性を有する組成物およびその製造方法
JP2000063280A (ja) 抗ヘリコバクタ―・ピロリ活性胃腸薬
CN112516205A (zh) 一种治疗幽门螺杆菌感染的中药组合物
JP4933000B2 (ja) 抗ヘリコバクター・ピロリ薬
CN111840456A (zh) 用于治疗呼吸***疾病的中药组合物
KR101293645B1 (ko) 신장염 예방 또는 치료용 약학 조성물
WO2024001141A1 (zh) 藿香安胃方在制备抗幽门螺杆菌的药物中的应用
CN1171952A (zh) 抗幽门螺杆菌中药制剂
EP1629847B1 (en) Herbal AIDS treatment
KR20090071704A (ko) 치매 예방 및 치료용 조성물
JPH07242560A (ja) 抗菌剤
WO2011016652A2 (ko) 항치루 조성물 및 그 제조 방법
DE19814725A1 (de) Verwendung von Echinacea-pallida und Echinacea angustifolia-Extrakten; Löwenzahn-/Taraxacum)-Extrakten; Spitzwegerich-(Plantago)-Extrakten
CN113332342A (zh) 抗口腔幽门螺旋杆菌的中药提取物、口腔护理产品及其制备方法
TW592706B (en) Gastrointestinal drug against helicobacter pyroli
KR101083873B1 (ko) 애엽에 함유되어 있는 혈액응고 억제작용을 갖는 성분의 제거방법
CN1863524B (zh) 空泡毒素中和剂

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090616

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091020