JP2000062743A - 丸型プラスチックボトル - Google Patents

丸型プラスチックボトル

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    • B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00—Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0223—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by shape

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  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金型同士のパーティングラインに位置しない
ような傾斜角度で傾斜パネルを設け、かつ、減圧吸収を
効率良く行うことのできる丸型プラスチックボトルを提
供することにある。 【構成】 胴部にボトルの軸線に対して傾斜角が３°乃
至８°の傾斜パネルを等間隔に６個あるいは８個設け、
傾斜パネル内に、上記傾斜パネルの傾斜方向の対角線上
に第１傾斜線を設け、上記第１傾斜線の中心部近傍か
ら、上記第１傾斜線の下方あるいは上方の対角に向かう
第２傾斜線を設けたことを特徴とする丸型プラスチック
ボトルが提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、胴部に複数の傾斜パネ
ルを等間隔に設けた丸型プラスチックボトルに関し、特
に上記傾斜パネルの減圧吸収効果を向上させたプラスチ
ックボトルに関する。
【０００２】
【従来技術】ポリエチレンテレフタレート樹脂等のポリ
エステルから成るプリフォームを二軸延伸ブロー成形し
て得たプラスチックボトルは、透明性、耐衝撃性、耐内
容物性等に優れ、果汁飲料、ウーロン茶、緑茶、コー
ヒ、紅茶等の各種飲料等に広く採用されている。
【０００３】そして、この種のプラスチックボトルとし
て、胴部に６個あるいは８個の偶数の傾斜パネルを、等
間隔にボトルの軸線に対して約２０°傾斜させる共に、
傾斜方向の対角線の長さを増長させて、内容物充填後の
ボトル内の減圧時に、傾斜パネルの内方への変形及び胴
部の円周方向に捻れを生じさせることにより、減圧を吸
収して胴部の局部的な変形を防止した丸型プラスチック
ボトルが採用されている。
【０００４】一方、複数本の傾斜パネルをボトルの軸線
に対して約３０°〜４０°程度傾斜させた丸型プラスチ
ックボトルとして、実開昭６１−１０７７１１号、実開
平５−４０１１７号、実開平６−５９２０７号等も種々
提案されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
胴部に傾斜パネルを設けた丸型プラスチックボトルの成
形おいては、減圧吸収性能は有するものの、胴部に設け
る複数の傾斜パネルの傾斜角がボトルの軸線に対して約
２０°〜４０°で、胴部の円周上に長い距離に亘って上
記傾斜パネルが立ち上がって存在することなり、二軸延
伸ブロー成形後に金型を開いて上記プラスチックボトル
を取り出す際に、上記傾斜パネルが金型と接触して傷が
付きやすい。
【０００６】また、二軸延伸ブロー成形して得られる傾
斜パネルを設けたプラスチックボトルの内容量の調整
は、金型形状を修正することによって行うが、その形状
から煩雑さを伴うものとなるため、上記金型の傾斜パネ
ルに対応する部分を、別部材の入子を用いることが考え
られる。
【０００７】しかし、この場合、効果的に減圧吸収を行
うために６個あるいは８個の傾斜パネルを形成すると、
金型同士のパーティングライン上を跨いで上記入子が位
置し、上記金型の強度が低下して破損を生じ易い。
【０００８】さらに、これらの問題を解決するために、
丸型プラスチックボトルにおいて、胴部に設ける傾斜パ
ネルの傾斜角を、ボトルの軸線に対して単に２０°以下
にすると、胴部が円周方向に捻れることによる減圧吸収
性能が低下し、一方、上記傾斜パネルの傾斜角を、ボト
ルの軸線に対して単に４０°以上にすると耐座屈性能が
低下するといった問題を生じる。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、胴部に
ボトルの軸線に対して傾斜角が３°乃至８°の傾斜パネ
ルを等間隔に６個あるいは８個設け、傾斜パネル内に、
上記傾斜パネルの傾斜方向の対角線上に第１傾斜線を設
け、上記第１傾斜線の中心部近傍から、上記第１傾斜線
の下方あるいは上方の対角に向かう第２傾斜線を設けた
丸型プラスチック容器が提供される。
【００１０】また、本発明によれば、第１傾斜線及び第
２傾斜線の深さを、上記パネルの対角線の中心部近傍に
向かって深くなるように設けた上記丸型プラスチックボ
トルが提供される。
【００１１】
【発明の実施の形態】本発明の丸型プラスチックボトル
は、胴部にボトルの軸線に対して傾斜角が３°乃至８°
の傾斜パネルを等間隔に６個あるいは８個設け、傾斜パ
ネル内に、上記傾斜パネルの傾斜方向の対角線上に第１
傾斜線を設け、上記ボトル内に減圧が生じた際に、第１
傾斜線を基線として傾斜パネルをボトル内方に突出させ
る。
【００１２】そして、上記傾斜パネルの傾斜角が３°未
満であると、円周方向の捻れ効果が薄れ、減圧吸収性能
が低下する。一方、上記傾斜角が８°を越えると、傾斜
パネルを成形するブロー金型の入子がパーティングライ
ンに近づいて、金型の肉厚が薄くなり、金型強度が低下
して破損しやすくなる。また、金型のパーティングライ
ンに傾斜パネルを位置させないようにするためには、各
々のパネル幅を小さくしなければならず、その場合、減
圧吸収効果が低下する。
【００１３】また、第１傾斜線の中心部近傍から、上記
第１傾斜線の下方あるいは上方の対角に向かう第２傾斜
線を設け、ボトル内に減圧が生じた際に、第２傾斜線を
基線として、上記第１傾斜線で二分され、上記第２傾斜
線が設けられた傾斜パネルを、さらにボトル内方に突出
させる。
【００１４】また、傾斜パネルに設けた上記第１傾斜線
と第２傾斜線による上記傾斜パネルのボトル内方への突
出によって、６個あるいは８個の偶数の傾斜パネルが、
円周方向に若干偏った変形を起こすため、胴部は円周方
向に大きな捻れを生じ、効率的に減圧を吸収する。
【００１５】そして、上記傾斜パネルは６個未満の偶数
であると、各々のパネル幅が大きくなり、ボトル内方に
大きく窪んで内容量が減少する。
【００１６】また、各々のパネルがボトル内方に大きく
窪むと、第１傾斜線乃至第２傾斜線がボトル内方に大き
く窪んで、内方への変形が抑えられ、減圧吸収効果が低
下する。
【００１７】一方、８個を越える偶数であると、各々の
パネル面積が小さくなり減圧吸収効果が低下する。
【００１８】さらに、傾斜パネルの中心部近傍におい
て、第１傾斜線と第２傾斜線とが接続させ、ボトル内に
減圧が生じた際に、第１傾斜線、第２傾斜線の相互のボ
トル内方への突出を分断することなく、傾斜パネルの中
心部近傍に集中して作用させ、上記中心部近傍を、特に
大きく内方へ突出させて、胴部の捻れをより大きくす
る。
【００１９】さらに、傾斜パネルと第１傾斜線、第２傾
斜線の交線、あるいは、上記第１傾斜線と第２傾斜線の
交線は各々なだらかに接続し、上記第１傾斜線及び第２
傾斜線の相互のボトル内方への突出を分断させず、効率
的に傾斜パネル全体に作用させてなだらかに変形させ
る。
【００２０】さらに、第１傾斜線、第２傾斜線の深さ
は、上記第１傾斜線、第２傾斜線の相互のボトル内方へ
の突出が、パネル中心部近傍に近づくに従って集中して
働くので、傾斜パネルの中心部近傍に向かうに従って深
くなるように設けて、胴部の捻れをより大きくする。
【００２１】傾斜パネルの形状は、長方形、平行四辺
形、楕円形、トラック形状等の縦長形状が適用可能で、
特に制限はない。
【００２２】
【実施例】次に、図面に基づいて本発明の丸型プラスチ
ックボトルを詳細に説明するが、これらの具体例は本願
の内容を限定するものではない。
【００２３】図１は本願発明の丸型プラスチックボトル
の第１実施例を示す参考図、図２は図１の側面図、図３
は図１のＡ−Ａ断面図、図４乃至図６は各々、図１のＢ
−Ｂ端面図、Ｃ−Ｃ端面図、Ｄ−Ｄ端面図である。
【００２４】この丸型プラスチックボトル１は、口部２
と、胴部３中央付近に設けられたくびれ部４と、くびれ
部４を境に胴上部５、胴下部６と、胴下部６と環状リブ
７を介して接続する底部８から構成される。
【００２５】胴下部６周壁には、プラスチックボトル１
の軸線に対して、傾斜角が４．５°の縦長形状の傾斜パ
ネル９が６個、円周方向に等間隔に設けられ、傾斜パネ
ル９、９の間には、同様に、傾斜した柱部１０が形成さ
れる。
【００２６】傾斜パネル９内には、その傾斜方向の対角
線上に、第１傾斜線１１と、第１傾斜線１１の中心部近
傍から、上記第１傾斜線の下方の対角に向かう第２傾斜
線１２が設けられ、上記第２傾斜線１２は上記中心部近
傍で、図１及び図２に示すように、傾斜パネル９の傾斜
方向の上方に向かい、なだらかに湾曲させて上記第１傾
斜線１１に接続している。
【００２７】第１傾斜線１１の上端、下端は各々、傾斜
パネルの隅角部の円弧に沿うようになだらかに湾曲し
て、傾斜パネル９の上辺１３、下辺１４に接続してい
る。
【００２８】第２傾斜線１２の下端はパネル隅角部の円
弧に沿うようになだらかに湾曲して、パネル９の下辺１
４に接続している。
【００２９】図３に示すように、傾斜パネル９は中心部
近傍に近づく従い、ボトル内方に深く突出するように設
けられ、図４乃至図６に示すように、第１傾斜線１１、
第２傾斜線１２の深さは、上記傾斜パネル９の中心部近
傍に近づくに従って深く設けており、第１傾斜線１１と
第２傾斜線１２は、図５に示すように傾斜パネル９の中
心部近傍でなだらかに接続している。
【００３０】図３乃至図６に示すように、第１傾斜線１
１で二分されたパネル１５、１６のうち、特に、第２傾
斜線１２が設けられるパネル１６がより深くボトル内方
に凸出しており、ボトル内の減圧吸収の際に、パネル１
６はより深くボトル内方に変形をして、パネル９は右方
に若干偏った変形を示す。その結果、胴部全体は円周方
向右方に捻れを起こし、減圧を吸収する。
【００３１】図７は、本願発明の丸型プラスチックボト
ルの第２実施例を示す参考図で、この丸型プラスチック
ボトルの基本的な構成は、上記した第１実施例の丸型プ
ラスチックボトルと同様であり、同一の構成について
は、同じ符号を付し、説明を省略する。
【００３２】本実施例の丸型プラスチックボトルにおい
ては、傾斜パネル９内に設ける第２傾斜線１２を、第１
傾斜線１１の上方の対角に向かうように設け、上記第２
傾斜線１２を傾斜パネル９のは中心部近傍で、上記傾斜
パネル９の傾斜方向の下方に向かい、なだらかに湾曲し
て上記第１傾斜線１１に接続させている。
【００３３】また、第２傾斜線１２の上端は、傾斜パネ
ルの隅角部の円弧に沿うようになだらかに湾曲させて、
上記傾斜パネル９の上辺１３に接続させている。
【００３４】第１傾斜線１１で二分されたパネル１５、
１６のうち、特に、第２傾斜線１２が設けられるパネル
１６がより深くボトル内方に凸出しており、減圧吸収の
際、パネル１６はより深くボトル内方に変形をして、傾
斜パネル９は右方に若干偏った変形を示す。
【００３５】
【発明の効果】本発明の丸型プラスチックボトルによれ
ば、効果的に減圧吸収を行うために胴部に傾斜パネルを
６個あるいは８個設けた上記プラスチックボトルにおい
て、ボトルの軸線に対する傾斜パネルの傾斜角を３°〜
８°にすることにより、二軸延伸ブロー成形後に、金型
から上記プラスチックボトルを取り出す際に、上記傾斜
パネルの傷付きが防止される。
【００３６】また、上記した金型による傷付きを防止す
るために、ボトルの軸線に対する傾斜パネルの傾斜角を
３°〜８°に設定しても、上記傾斜パネル内に第１傾斜
線、第２傾斜線を設けることにより、上記傾斜パネルの
減圧吸収及び胴部の円周方向への捻れを容易に生じさせ
て、充分な減圧吸収を行うことができる。
【００３７】さらに、減圧吸収性能に優れる傾斜パネル
を設けたプラスチックボトルの内容量の調整を行う金型
修正においても、上記金型に内容量の調整が容易な別部
材の入子を用いても、ボトルの軸線に対する傾斜パネル
の傾斜角を３°〜８°にすることにより、上記入子が金
型同士のパーティングライン上を跨いで取り付けられる
ことがないため、金型強度の低下が防止される。
【００３８】この結果、ボトルの内容量の調整が容易な
入子方式の金型による二軸延伸ブロー成形が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の丸型プラスチックボトルの第１実施例
を示す参考図。
【図２】図１における側面図。
【図３】図１におけるＡ−Ａ断面図。
【図４】図１におけるＢ−Ｂ端面図。
【図５】図１におけるＣ−Ｃ端面図。
【図６】図１におけるＤ−Ｄ端面図。
【図７】本発明の丸型プラスチックボトルの第２実施例
を示す参考図
【符号の説明】
１ プラスチックボトル ２ 口部 ３ 胴部 ４ くびれ部 ５ 胴上部 ６ 胴下部 ７ 環状リブ ８ 底部 ９ 傾斜パネル １０ 柱部 １１ 第１傾斜線 １２ 第２傾斜線 １３ 上辺 １４ 下辺 １５ パネル １６ パネル - １ - １
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成１０年１１月１８日（１９９８．１１．
１８）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項２
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００１
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、胴部に複数の傾斜パネ
ルを等間隔に設けた丸型プラスチックボトルに関し、特
に上記傾斜パネルの減圧吸収効果を向上させた丸型プラ
スチックボトルに関する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】胴部にボトルの軸線に対して傾斜角が３°
    乃至８°の傾斜パネルを等間隔に６個あるいは８個設
    け、傾斜パネル内に、上記傾斜パネルの傾斜方向の対角
    線上に第１傾斜線を設け、上記第１傾斜線の中心部近傍
    から、上記第１傾斜線の下方あるいは上方の対角に向か
    う第２傾斜線を設けたことを特徴とする丸型プラスチッ
    クボトル。
  2. 【請求項２】第１傾斜線及び第２傾斜線の深さを、上記
    パネルの対角線の中心部近傍に向かって深くなるように
    設けたことを特徴とする請求項１記載のプラスチックボ
    トル。
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