JP2000062148A - 画像記録装置及び画像記録方法 - Google Patents

画像記録装置及び画像記録方法

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JP2000062148A
JP2000062148A JP23602998A JP23602998A JP2000062148A JP 2000062148 A JP2000062148 A JP 2000062148A JP 23602998 A JP23602998 A JP 23602998A JP 23602998 A JP23602998 A JP 23602998A JP 2000062148 A JP2000062148 A JP 2000062148A
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Hajime Yoshida
一 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記録ヘッドの製造時のばらつきを吸収するよう
にインク吐出時期をコントロールする。 【解決手段】画像データをノズル列方向に沿ったラスタ
データとして管理する場合に、記録紙搬送方向に対して
各ノズル毎に独立してインク吐出時期を遅延させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、単数又は
複数の長尺ヘッドを用いた単色または複数色の画像記録
時における印刷位置のズレを補正する画像記録装置及び
画像記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】長尺の記録ヘッド(以下、長尺ヘッド)
は、1インチ当たり数百個の割合で、合計数千個のイン
ク吐出ノズルが記録紙の搬送方向に対して垂直方向に形
成されている。この長尺ヘッドを用いたプリンタ等の画
像記録装置では、記録紙を搬送しつつ、長尺ヘッドのイ
ンク吐出ノズルからインクを記録紙上に吐出させ画像を
形成している。
【0003】また、長尺ヘッドを用いた画像記録装置に
おいては、下記のような要因によりそのインク吐出位置
のズレが発生することがわかっている。即ち、記録紙搬
送方向に沿った記録位置の位置ズレは、 (1)ノズルからのインク吐出方向のバラツキ (2)ノズルからのインク吐出速度のバラツキ (3)ヘッドの直線性のバラツキ (4)ヘッドの熱膨張収縮によるヘッド直線性の変化 (5)ヘッドの取り付け位置のバラツキ (6)ヘッド支持部材の熱膨張収縮によるヘッド取り付
け位置の変化 (7)用紙搬送速度の変動が要因となっていると考えら
れる。
【0004】また、ノズル列方向に沿った記録位置の位
置ズレは、 (1)ノズルからのインク吐出方向のバラツキ (5)ヘッドの取り付け位置バラツキ (8)ヘッドの熱膨張収縮によるヘッド全長の伸張収縮 (6)ヘッド支持部材の熱膨張収縮によるヘッド取り付
け位置の変化が要因となっていると考えられる。
【0005】ここで、従来の画像記録装置では上記要因
のうちヘッドに関する要因(1)〜(3)はヘッドの製
造過程における品質改良に依存していた。
【0006】また、要因(4)及び(8)は、ヘッドの
温度を一定に保持するなどしてその影響を最小限に止め
ていた。
【0007】また、装置本体に関する要因(5)は、機
械的な寸法精度を高める等でその影響を最小限に止めて
いた。
【0008】要因(6)は、放熱の促進や熱膨張率の低
い材料を用いる等でその影響を最小限に止めていた。
【0009】要因(7)は、記録紙の搬送速度のバラツ
キを抑制する等、機構制御精度を高めることによりその
影響を最小限に止めていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来技術が抱
えている要因(1)〜(4)、(8)に関して、ヘッド
の改良によって画像品質を維持及び高めようとすると下
記のような技術的、経済的な問題がある。即ち、(i)
ヘッドのへの品質要求が高くなり、(ii)ヘッドの生
産歩留まりの向上を阻害し、(iii)ヘッドのコスト
低減を阻害する。
【0011】また、要因(5)及び(6)に関して、ヘ
ッドを支持する部材の機械的な寸法精度を高めたり、機
構材料の改良によってこれを維持及び高めようとすると
下記のような技術的、経済的な問題がある。即ち、(i
v)ヘッド支持機構への品質要求が高くなり、(v)ヘ
ッド支持機構の生産歩留まりの向上を阻害し、(vi)
ヘッド支持機構のコスト低減を阻害する。
【0012】本発明は、上述の課題に鑑みてなされ、そ
の目的は、ヘッドやヘッド支持機構等の製造時のバラツ
キを吸収するようにインク吐出時期をコントロールでき
る画像記録装置及び画像記録方法を提供することであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明の画像記録装置は以下の構
成を備える。即ち、複数のインク吐出ノズルがライン状
に配置された記録ヘッドと、画像データに応じて該ノズ
ルからインクを吐出させるノズル駆動手段と、該ノズル
駆動手段に対して記録媒体を所定速度で搬送する搬送手
段と、該各手段の動作タイミングを制御する制御手段と
を有する画像記録装置において、前記ノズルの位置ズレ
を相殺するように、該ノズル毎のインク吐出時期を遅延
させるインク吐出時期遅延手段を設けた。
【0014】また、本発明の画像記録方法は以下の特徴
を備える。即ち、複数のインク吐出ノズルがライン状に
配置された記録ヘッドと、画像データに応じて該ノズル
からインクを吐出させるノズル駆動手段と、該ノズル駆
動手段に対して記録媒体を所定速度で搬送する搬送手段
と、該各手段の動作タイミングを制御する制御手段とを
有する画像記録装置において、前記ノズルの位置ズレを
相殺するように、該ノズル毎のインク吐出時期を遅延さ
せる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る第1〜第3
の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明
する。
【0016】尚、第1の実施形態では、画像データの管
理形態に拘らずノズル毎に駆動時期を遅延させる方法に
ついて説明する。
【0017】また、第2の実施形態では、画像データを
ノズル列方向のラスタ(以下、横ラスタと称する)毎に
管理する場合において、ノズル毎の画像データとして複
数の横ラスタから単一ラスタを選択可能とする方法につ
いて説明する。
【0018】また、第3の実施形態では、画像データを
記録紙搬送方向のラスタ(以下、縦ラスタと称する)毎
に管理する場合において、ノズル毎に駆動時期を遅延さ
せ、ノズル毎の画像データとして複数の縦ラスタから単
一ラスタを選択可能とし、隣接するラスタ間の種々の論
理演算を可能とし、ノズル毎の画像データをビット単位
でシフトさせる方法について説明する [第1の実施形態]第1の実施形態の画像記録装置は、
画像データをノズル列方向に沿ったラスタデータとして
管理する場合に、記録紙搬送方向に対して各ノズル毎に
独立してインク吐出時期を遅延させる機能を有する。
【0019】遅延量の可変範囲と最大遅延量は、実際の
ヘッドや本体装置の規模及び記録画像の改善効果などの
バランスを考慮して決定すればよい。
【0020】本実施形態では、遅延量のみを変化させる
ため、調整幅や調整範囲の制限が回路規模でのみ制約さ
れる。そのため、実際の機器に要求される性能に合わせ
て柔軟に対応できる。 [画像記録装置のハードウェア構成]図1は、第1の実
施形態の画像記録装置のハードウェア構成図である。
【0021】図1において、本実施形態の画像記録装置
は、機械的なハードウェアとして長尺ヘッドと記録紙搬
送機構とインク供給機構を備える。
【0022】長尺ヘッドは、Y、M、C、Kの各色毎に
設けられ、1インチ当たり数百個の割合で合計で数千個
のインク吐出ノズルが線状に一体的に構成されている。
【0023】記録紙搬送機構は、モータ8、モータベル
ト9、ベルトプーリ10及び記録紙搬送ベルト11から
構成され、記録紙搬送ベルト11はモータベルト9を介
して伝達されるモータ8の駆動力により記録紙14を所
定の速度で記録紙搬送方向に移動させる。
【0024】インク供給機構は、各色の長尺ヘッドに対
応する色のインクを蓄積するインクタンク16から構成
され、各色のインクタンク16は対応する色の長尺ヘッ
ドに搭載され、各長尺ヘッドに対応する色のインクを供
給する。
【0025】更に、本実施形態の画像記録装置は、電気
的なハードウェアとして画像データ制御回路15とヘッ
ド駆動回路12とモータ駆動回路7を備える。
【0026】画像データ制御回路15は、図2に示すよ
うにノズル毎の吐出時期の遅延させる遅延回路20を有
する。
【0027】ヘッド駆動回路12は、ヘッド13に画像
データを付与する。モータ駆動回路7は、ヘッド13に
よるインクの吐出時期に対応したタイミングでモータ8
を駆動する。
【0028】モータ駆動回路7や記録データ制御回路1
5を含む装置全体は、システムコントローラにより統括
制御される。
【0029】システムコントローラは、中央演算処理装
置としてのマイクロコンピュータ1、動作制御プログラ
ムを格納しているROM2、画像データや動作制御プロ
グラムを一時的に格納するRAM3、電源を切断しても
画像データや他のデータを保持するNVRAM6、記録
紙搬送位置やヘッド位置を検知するセンサ、センサから
の検知信号を取り込むと共に、モータ駆動回路7や画像
データ制御回路15に対して制御信号を付与する演算処
理回路4、外部装置又は周辺回路との間のインタフェイ
ス回路5を備える。 [第1の実施形態の動作]図2は遅延回路20の動作を
示す図である。
【0030】図2に示すように、各ノズルに付与される
ビット毎の画像データは、画像データ制御回路15の遅
延回路20によって所定時間だけ遅延せしめられてヘッ
ド駆動回路12に出力される。
【0031】所定時間とは、実際の記録結果と理想の記
録結果との差分を補正するのに適した値であり、実際の
記録結果をスキャナ等の画像読取り装置にて読み取り、
理想の記録結果と比較することにより算出できる。
【0032】また、最大遅延量を大きく設定すると、ヘ
ッド直線性の比較的大きなゆがみやノズル毎のいわゆる
ヨレを補正することができる。 [第1の実施形態の効果]第1の実施形態では、機械的
な構成によりヘッドのインク吐出タイミングをコントロ
ールせず、電気的な遅延回路により画像データの出力タ
イミングをコントロールできるので、部品点数の上昇を
伴わずに画像記録の品質を向上させることができる。
【0033】更に、機械的な構成に要求される精度を緩
和する効果があるためコスト低減を図ることができる。
【0034】尚、本実施形態の画像記録装置は、画像デ
ータをノズル列方向のラスタデータとして管理する場合
において、記録紙搬送方向に対して各ノズル毎に独立し
てラスタを選択できる。
【0035】選択できるラスタの最大前後幅は、実際の
ヘッドや本体装置の規模および印刷画像の改善効果など
のバランスを考慮して決定すればよい。
【0036】また、本実施形態の画像記録装置は、ラス
タ単位の調整のため記録位置のずれを1ドット以下にコ
ントロールできる。 [第2の実施形態]図3は、第2の実施形態の画像記録
装置に搭載されるラスタ選択回路を示すブロック図であ
る。
【0037】尚、以下の説明では、第1の実施形態の画
像記録装置と同一の構成について説明を省略し、異なる
部分について説明する。
【0038】図1の画像データ制御回路15には、図3
に示すようにノズル毎のラスタ選択回路30が設けられ
ている。 [第2の実施形態の動作]図3に示すように、ヘッドの
各ノズルには、複数ラスタから単一ラスタを選択するラ
スタ選択回路30により選択された単一ラスタからの画
像データが付与される。
【0039】ラスタ選択回路30は、メモリ上のラスタ
の先頭位置を示すラスタポインタ0〜nの中からラスタ
ポインタ選択信号に応じて所望のラスタポインタを選択
すると共に、実際の記録結果と理想の記録結果との差分
を補正するのに適したラスタを選択する。
【0040】選択基準は、実際の記録結果をスキャナ等
の画像読取り装置にて読み取り、理想の記録結果と比較
することにより算出できる。
【0041】選択可能なラスタの前後幅を大きく設定す
ると、ヘッド直線性の比較的大きなゆがみや、ノズル毎
のいわゆるヨレを補正することができる。 [第2の実施形態の効果]第2の実施形態では、第1の
実施形態と同様の効果が得られる。尚、第1の実施形態
と第2の実施形態とを組み合わせて構成することによ
り、本実施形態の効果を増大せしめることができる。 [第3の実施形態]第3の実施形態の画像記録装置は、
画像データを記録紙搬送方向のラスタデータとして管理
する場合において、隣接ラスタ間での論理演算が可能で
あり、各ノズル毎に独立して演算前ラスタまたは演算後
ラスタを選択でき、かつ、選択されたラスタデータに関
するインク吐出時期を所定の範囲内で任意にシフトでき
る。
【0042】選択できる吐出時期のシフト最大前後幅
は、実際のヘッドや本体装置の規模および記録画像の改
善効果などのバランスを考慮して決定すればよい。
【0043】また、本実施形態では、ノズル列方向につ
いてドット単位の調整のためインクの吐出位置のズレを
1ドット以下に抑制でき、記録紙搬送方向についてドッ
ト単位又はドット未満単位の調整のためインク吐出位置
のズレを1ドット未満に抑制できる。 [第3の実施形態の構成]尚、以下の説明では、第1の
実施形態の画像記録装置と同一の構成について説明を省
略し、異なる部分について説明する。
【0044】図1の画像データ制御回路15は、図4に
示すように縦ラスタ選択回路40、ビット演算回路4
1、データ選択回路42、データ遅延回路43を備え
る。
【0045】縦ラスタ選択回路40は、図5に示すよう
に加算前のビットデータ0〜8について互いに縦方向に
隣接するビットデータを加算する。
【0046】ビット演算回路41は、図6に示すように
基準位置に対して前後に数ビット分に亘って、複数の選
択前データから選択信号に応じて単一のビットを選択後
データとして選択し、更に選択後データに隣接するデー
タを選択する。このビット演算回路41は各ノズルに対
して設けられる。
【0047】データ選択回路42は、図7に示すように
選択前データとしての各ビット信号と加算後データとを
選択信号に応じて選択する。
【0048】データ遅延回路43は、図8に示すように
データ及びシフト数をシフトクロックも応じて遅延させ
る。
【0049】データ遅延回路43は、種々の遅延回路の
うちシフト手段を用いた例である。 [第3の実施形態の動作]第3の実施形態の画像記録装
置は、図4に示すように、ヘッドの各ノズルには、複数
の縦ラスタから選択された単一ラスタのデータが順次付
与される。その際、記録されるべきデータは、縦ラスタ
選択回路40によって単一ラスタとその隣接ラスタが選
択され、選択後の2つのラスタはビット演算回路41に
て論理和演算が施される。
【0050】その後、データ選択回路42において選択
後の生ラスタデータと論理和データとのいずれか一方が
さらに選択される。次いで、データ遅延回路43にて、
所定時間だけ遅延処理されてヘッド駆動回路12に出力
される。
【0051】ここで、 複数の縦ラスタからラスタを選択する選択基準、 選択後の生ラスタ又は論理和ラスタを選択する選択基
準、 データ遅延回路における遅延時間、などは実際の記録
結果と理想の記録結果の差分を補正するのに適切な値で
ある。
【0052】各基準は、実際の記録結果をスキャナ等の
画像読取り装置にて読み取り、理想の記録結果と比較す
ることにより算出できる。
【0053】各調整値の選択幅を大きく設定すると、ヘ
ッド直線性の比較的大きなゆがみや、ノズル毎のいわゆ
るヨレを補正することができる。 [第3の実施形態の効果]第3の実施形態では、第1、
第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0054】尚、第3の実施形態においては、主に縦ラ
スタ選択回路40、データ選択回路42、データ遅延回
路43を組み合わせて構成したが、実際の機器を構成す
るに当たっては、その機器の要求性能に応じて、これら
の要素を取捨選択できることは言うまでもない。
【0055】以上の実施の形態は、特にインクジェット
記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用さ
れるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例
えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネル
ギーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いる
ことにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0056】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0057】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0058】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0059】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0060】加えて、上記の実施の形態で説明した記録
ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカート
リッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着
されることで、装置本体との電気的な接続や装置本体か
らのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプ
の記録ヘッドを用いてもよい。
【0061】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0062】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0063】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0064】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0065】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0066】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0067】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0068】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0069】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0070】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0071】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、「ノズルの位置ズレを相殺するよう
に、該ノズル毎のインク吐出時期を遅延させる工程のコ
ード」のプログラムコードを格納すればよい。
【0072】以上のように、本実施形態では、上記記録
紙搬送方向の印刷位置のズレの要因(1)〜(6)に関
しては、 ノズル毎にドット単位で補正可能となる。
【0073】ノズル毎にドット未満の単位で補正可能
となる。
【0074】ノズル毎にドット単位又はドット未満の
単位で補正可能となる。
【0075】また、ノズル列方向の印刷位置のズレの要
因(1)〜(6)に関しては、 ノズル毎にドット単位で補正可能となる。
【0076】ノズル毎にドット単位又はドット未満の
単位で補正可能となる。
【0077】また、ノズル列方向の印刷位置のズレの要
因(8)に関しては、上記第1、第2の実施形態を組み
合わせた効果としてノズル毎にドット単位で補正可能と
なる。
【0078】以上の印刷位置の精度向上効果がある。
【0079】更に、画像全体の品質という観点では、単
色の記録画像では、記録紙搬送方向の比較的緩やかな位
置変動要因の影響を緩和できるという画像ゆがみの改善
効果がある。
【0080】また、複数ヘッドを用いた記録画像では、
複数ヘッド間における記録紙搬送方向の比較的緩やかな
位置変動要因の影響を緩和できるという多ヘッド多色の
画像記録装置における、いわゆるレジストレーション精
度の改善効果がある。
【0081】以上のように、画像記録装置の性能改善効
果が期待できるだけでなく、多大な経済効果をも有して
いる。即ち、ヘッドの製造過程における品質改良などや
装置本体の機械的な寸法精度によらずに、ソフトウエア
又は電気回路などにより解決しているため、ヘッド又は
部品等の製造コストを上昇させることなく、画像を改善
することができる。
【0082】また、製造過程に要求される精度の緩和効
果もあるため、より一層のコスト低減を図ることができ
る。
【0083】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ヘッド
やヘッド支持機構等の製造時のバラツキを吸収するよう
にインク吐出時期をコントロールできる。
【0084】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の画像記録装置のハードウェア
構成図である。
【図2】図1に示すノズル毎の遅延回路を示す図であ
る。
【図3】第2の実施形態の画像記録装置に設けられる横
ラスタ選択回路を示す図である。
【図4】第3の実施形態の画像記録装置に設けられる画
像データ制御回路を示す図である。
【図5】図4のビット演算回路を示す図である。
【図6】図4の縦ラスタ選択回路を示す図である。
【図7】図4のデータ選択回路を示す図である。
【図8】図4のデータ遅延回路を示す図である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のインク吐出ノズルがライン状に配
    置された記録ヘッドと、画像データに応じて該ノズルか
    らインクを吐出させるノズル駆動手段と、該ノズル駆動
    手段に対して記録媒体を所定速度で搬送する搬送手段
    と、該各手段の動作タイミングを制御する制御手段とを
    有する画像記録装置において、 前記ノズルの位置ズレを相殺するように、該ノズル毎の
    インク吐出時期を遅延させるインク吐出時期遅延手段を
    設けたことを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記ノズル毎の複数の画像データを任意
    に選択可能なデータ選択手段を更に具備することを特徴
    とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】 隣接するラスタ間の論理演算を行う演算
    手段と、 前記演算手段による演算結果か演算前の画像データのい
    ずれかを選択するデータ選択手段とを更に具備すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
    録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
    する請求項1に記載の画像記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッドは、熱エネルギを利用し
    てインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与え
    る熱エネルギを発生するための熱エネルギ変換体を備え
    ていることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装
    置。
  6. 【請求項6】 複数のインク吐出ノズルがライン状に配
    置された記録ヘッドと、画像データに応じて該ノズルか
    らインクを吐出させるノズル駆動手段と、該ノズル駆動
    手段に対して記録媒体を所定速度で搬送する搬送手段
    と、該各手段の動作タイミングを制御する制御手段とを
    有する画像記録装置において、 前記ノズルの位置ズレを相殺するように、該ノズル毎の
    インク吐出時期を遅延させることを特徴とする画像記録
    方法。
  7. 【請求項7】 前記ノズル毎の複数の画像データを任意
    に選択可能となっていることを特徴とする請求項6に記
    載の画像記録方法。
  8. 【請求項8】 隣接するラスタ間の論理演算を行う演算
    工程と、 前記演算工程における演算結果か演算前の画像データの
    いずれかを選択するデータ選択工程とを更に備えること
    を特徴とする請求項6に記載の画像記録方法。
  9. 【請求項9】 複数のインク吐出ノズルがライン状に配
    置された記録ヘッドと、画像データに応じて該ノズルか
    らインクを吐出させるノズル駆動手段と、該ノズル駆動
    手段に対して記録媒体を所定速度で搬送する搬送手段
    と、該各手段の動作タイミングを制御する制御手段とを
    有する画像記録装置おける画像記録方法のプログラムコ
    ードが格納されたコンピュータ可読記憶媒体であって、 前記ノズルの位置ズレを相殺するように、該ノズル毎の
    インク吐出時期を遅延させる工程のコードを備えること
    を特徴とする記憶媒体。
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