JP2000061203A - 廃液蒸留装置 - Google Patents

廃液蒸留装置

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JP2000061203A
JP2000061203A JP10238595A JP23859598A JP2000061203A JP 2000061203 A JP2000061203 A JP 2000061203A JP 10238595 A JP10238595 A JP 10238595A JP 23859598 A JP23859598 A JP 23859598A JP 2000061203 A JP2000061203 A JP 2000061203A
Authority
JP
Japan
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liquid
foam
distilled
heater
distillation
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10238595A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Oi
浩 大井
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 泡発生の初期を検知し、その検知信号に基づ
いてヒータ出力を制御することにより、キャリオーバー
を防止し、連続して蒸留性能を維持できるようにした廃
液蒸留装置を提供すること。 【解決手段】 被蒸留液4の液面上方に位置するように
蒸留容器1内に泡検知器6を配置し、前記被蒸留液4か
ら発生した泡16を泡検知器6の電極8、8の導通で検
知し、該泡検知器6の電流モニタ13からの信号に基づ
いて加熱ヒータ5の出力を低下させて発泡を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡性の廃液を蒸
留処理する廃液蒸留装置に関し、詳しくは、蒸留の際の
泡の発生をコントロールしてキャリオーバーを防止する
ようにした廃液蒸留装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】発泡性廃液の処理方法として、図3に示
すように、蒸留容器1に入れられた発泡性廃液の被蒸留
液4を加熱ヒータ5により加熱して沸騰させ、発生した
蒸気を蒸気取出口2から取り出し、冷却してクリーンな
蒸留水と濃縮液とに分離させる方法が知られている。被
蒸留液4の沸騰により、図3(a)に示すように、蒸気
は発泡性の廃液である被蒸留液4から出ていくが、その
蒸気流速により泡16が発生し、これが蒸気流に随伴し
ていき、蒸留容器1の蒸気取出口2から溢れる、いわゆ
るキャリオーバーという現象が起こる。
【0003】従来は、このキャリオーバーの防止対策と
して、蒸気取出口2にワイヤメッシュデミスタ3を設け
ている。これにより、蒸気中に随伴してきた泡の液滴は
ワイヤメッシュデミスタ3に衝突して分離され、クリー
ンな蒸気のみを排出するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなワイヤメ
ッシュデミスタ3による手段は、蒸気中に随伴する比較
的少ない泡には対処できるが、図3(b)に示すように
発泡した泡が成長して層となって上昇してきた場合、ワ
イヤメッシュデミスタ3では対処しきれず、蒸気取出口
2から泡16aが溢れること、すなわち、キャリオーバ
ーを防止できなかった。発泡の予測が可能であれば、そ
の際ヒータ出力を低下させて沸騰の度合いを抑制するこ
とにより、泡の成長を抑制することが可能である。泡の
成長を抑制すると、蒸留能力は一時的に低下するもの
の、蒸留液の純度を保つことができる。
【0005】泡の成長要因は数多くあるが、そのうちの
1つとして被蒸留液4の濃度が挙げられる。ところが、
最も発泡しやすい濃度は不明であるため、濃度から発泡
を予測することは困難である。したがって、従来は泡の
発生の予測もしくは検知をする手段がなく、キャリオー
バーを完全に防止することができなかった。このキャリ
オーバーを防止できないと、蒸留性能が維持できなくな
るため、加熱ヒータ4を出力低下もしくは休止させてキ
ャリオーバーがなくなるまで待っていた。
【0006】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的とするところは、特に、泡発
生の初期を検知し、その検知信号に基づいてヒータ出力
を制御することにより、キャリオーバーを防止し、連続
して蒸留性能を維持できるようにした廃液蒸留装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するべ
く、本発明は、蒸留容器に入れられた被蒸留液を加熱ヒ
ータで沸騰させて蒸留処理する廃液蒸留装置において、
前記被蒸留液の液面上方に位置するように前記蒸留容器
内に配置された泡検知器を備え、前記被蒸留液から発生
する泡を前記泡検知器で検知し、この検知信号に基づい
て前記加熱ヒータの出力を低下させて前記泡を抑制する
ようにしたことを特徴とする。
【0008】前記泡検知器は、相対向する部分を有する
絶縁性の張膜フレームと、前記相対向する部分の各々に
設けた電極とを備え、該張膜フレームに泡の膜が張られ
たときこの膜により前記電極間が電気的に導通するよう
になっている。また、前記張膜フレームは、環状の形状
をなし、その一部が切欠されて開放部となっており、か
つ前記電極を挟んで前記開放部と反対側の部分には撥水
カバーが設けられている。
【0009】加熱ヒータにより被蒸留液を加熱すると、
被蒸留液が沸騰し始めた時点において泡が発生し、この
発泡初期の泡が泡検知器に接触すると、張膜フレームに
泡の膜が張られ、これにより電極間が導通する。この導
通による電流の変化に基づいて加熱ヒータの出力を低下
させ、発泡を抑制する。本発明では、発泡が成長して層
となる前の初期の段階の泡が検知でき、この検知信号に
基づいて加熱ヒータの出力を低下させて泡を抑制するこ
とが可能となるため、泡の成長を常時適正に抑制でき、
発泡によるキャリオーバーが防止でき、連続して蒸留性
能を維持できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を例示的に説明する。ただし、この実施の形態
に記載されている構造部品の寸法、材質、形状、相対位
置などは特に特定的な記載がない限りは、この発明の範
囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に
過ぎない。なお、図3と同一部材または同一機能のもの
は同一符号で示している。
【0011】図1において、1は従来と同様の蒸留容器
であって、蒸気取出口2にはワイヤメッシュデミスタ3
が取り付けられている。蒸留容器1内には発泡性廃液で
ある被蒸留液4が入れられている。蒸留容器1の下部に
は被蒸留液4を加熱する加熱ヒータ5が配置されてい
る。前記被蒸留液4の液面の上方には泡検知器6が配置
されている。前記泡検知器6は、図2に示すように、樹
脂等の絶縁材からなる環状の張膜フレーム7と、該張膜
フレーム7の相対向する箇所に設けられた電極8、8か
らなる。この電極8、8には導線12が接続されてい
る。該導線12は電流モニタ(図1参照)13に接続さ
れている。
【0012】張膜フレーム7には、一部を切欠いて開放
部11を形成している。また、張膜フレーム7には、前
記電極8、8を挟んで開放部11と相対向する側の部分
に、水分をはじく撥水カバー9が取り付けられ、この撥
水カバー9に取付片10が設けられている。
【0013】次に、かかる実施形態の動作を説明する。
加熱ヒータ5による加熱により被蒸留液4を加熱する
と、被蒸留液4が沸騰し始めた時点で泡16が発生し、
蒸留により被蒸留液4がある程度濃縮した時点におい
て、泡16の成長が著しく増加してくる。沸騰し始めた
最初は大きな泡が発生し、これが小さく***して発泡し
ていくが、本発明では、発泡初期の段階で泡16が泡検
知器6に接触して、張膜フレーム7内に泡の膜15が張
られ、これにより、電極8、8間の電気抵抗が低下して
導線12に電流が流れる。この電流の変化を電流モニタ
13で検出して、その信号をヒータ制御回路14に送
り、加熱ヒータ5の出力を低下(出力が0の場合も含
む)させる。加熱ヒータ5の出力を低下させると、熱負
荷が下がり、発泡が抑制される。
【0014】泡が少なくなり、泡検知器6の膜15が消
えると、電極8、8間の電気抵抗が増大して泡検知器6
の導通がなくなり、電流モニタ13からの信号で加熱ヒ
ータ5の出力が増大して蒸留処理を行なう。張膜フレー
ム7に開放部11及び撥水カバー9を設けているので、
張膜フレーム7が濡れた状態(泡はない状態)でこの水
分を介して電極8、8間が導通するという誤作動を回避
できる。なお、開放部11と撥水カバー9はいずれか一
方のみでもよいが、両方設けることにより確実に誤作動
を回避できる。
【0015】上記実施の形態では、張膜フレーム7を円
環状に構成した例を示しているが、膜15が張られる形
状であり、かつ少なくとも一対の相対向する部分(電極
8を設ける部分)を有していれば、例えば、U字形、C
字形等、任意の形状であってもよい。
【0016】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、被蒸留液の液面上方に位置するように泡検知器を配
置したので、発泡成長して層となる前の初期の段階の泡
が検知でき、この検知信号に基づいて加熱ヒータの出力
を低下させて泡を抑制することが可能となり、泡の成長
を常時適正に抑制でき、発泡によるキャリオーバーが防
止できる。したがって、キャリオーバーによる蒸留性能
の低下現象をなくすることができ、連続して高性能の蒸
留処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の廃液蒸留装置の実施の形態を示す説
明図である。
【図2】 泡検知器の斜視図である。
【図3】 従来の廃液蒸留装置の説明図であって、
(a)は発泡成長前、(b)は発泡成長後を示す。
【符号の説明】
1 蒸留容器 4 被蒸留液 5 加熱ヒータ 6 泡検知器 7 張膜フレーム 8 電極 9 撥水カバー 11 開放部 13 電流モニタ 14 ヒータ制御回路 16 泡

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸留容器に入れられた被蒸留液を加熱ヒ
    ータで沸騰させて蒸留処理する廃液蒸留装置において、 前記被蒸留液の液面上方に位置するように前記蒸留容器
    内に配置された泡検知器を備え、前記被蒸留液から発生
    する泡を前記泡検知器で検知し、この検知信号に基づい
    て前記加熱ヒータの出力を低下させて前記泡を抑制する
    ように構成したことを特徴とする廃液蒸留装置。
  2. 【請求項2】 前記泡検知器は、相対向する部分を有す
    る絶縁性の張膜フレームと、前記相対向する部分の各々
    に設けた電極とを備え、該張膜フレームに泡の膜が張ら
    れたときこの膜により前記電極間が電気的に導通するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1記載の廃
    液蒸留装置。
  3. 【請求項3】 前記張膜フレームは、環状の形状をな
    し、その一部が切欠されて開放部となっており、かつ前
    記電極を挟んで前記開放部と反対側の部分には撥水カバ
    ーが設けられていることを特徴とする請求項2記載の廃
    液蒸留装置。
JP10238595A 1998-08-25 1998-08-25 廃液蒸留装置 Withdrawn JP2000061203A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008504952A (ja) * 2004-07-02 2008-02-21 ピュリティ アーベー 液体洗浄デバイス

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Effective date: 20051101