JP2000060427A - 健康紅茶飲料 - Google Patents

健康紅茶飲料

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JP2000060427A
JP2000060427A JP10233062A JP23306298A JP2000060427A JP 2000060427 A JP2000060427 A JP 2000060427A JP 10233062 A JP10233062 A JP 10233062A JP 23306298 A JP23306298 A JP 23306298A JP 2000060427 A JP2000060427 A JP 2000060427A
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black tea
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epigallocatechin
tea
gallate
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Isao Yuasa
勲 湯浅
Koichiro Hiroya
光一郎 廣谷
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HOWAIZU KK
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HOWAIZU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】日常飲用することにより健康の維持、改善を図
るに適した健康紅茶飲料を提供する。 【構成】通常の紅茶のカテキン総量の2倍以上のカテキ
ンを含有し、さらに(−)−エピカテキンガレート
((−)−epicatechin gallate(ECg))に比較し
(−)−エピガロカテキン((−)−epigallocatechin
(EGC))と(−)−エピガロカテキンガレート
((−)−epigallocatechin gallate(EGCg))の含有
量が高い(含有量比:2.0以上)という主要カテキン
組成からなり、肝傷害保護効果(肝機能改善効果)を有
する健康紅茶飲料を調製。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は日常飲用することによ
り、肝臓の機能の低下を防止し、その改善を図るに適し
た、肝傷害保護効果(肝機能改善効果)を有する健康紅
茶飲料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、健康維持飲料としての健康茶とし
ては色々な効能をうたったものが提供されている。それ
らはその含有成分、強化成分によってもたらされる各種
の効果、例えば、血圧抑制効果、体脂肪除去効果等の健
康維持効果や、各種炎症軽減効果など病的症状軽減効果
などが強調されている。しかし、最近の生活環境の悪化
や高齢化などにより複雑な慢性的病的症状が蔓延してき
ている状態であり、それに対応しての人々の健康管理意
識の高揚に伴い多面的な手段が色々と試みられるように
なってきている。発症後の入院あるいは通院による治療
と共に、日常の飲食を通して、無理なく自然に各種疾病
を予防し、体力・健康を維持しようとする方法に対して
多くの関心が向けられ、その為により良い方法が常に求
められている。例えば健康茶と称されるものでも、高麗
ニンジン茶、杜仲茶、どくだみ茶など数多くのものが提
供されてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】健康の維持のためには
何と言っても内臓機能の強化維持は重要であり、それに
ついての関心はますます高くなっている。特に、肝臓は
人体の中で最も重要な器官の一つであり、その傷害を未
然に防ぎ、その機能を活発に維持することは、健康を維
持し長寿を保つための不可欠要因でる。そのために日常
無理なく摂取することができ、常時自然に効果を持続さ
せ得る飲食品、即ち肝臓機能を健全に保つための健康飲
料への要請は非常に高いものがある。しかし、そのよう
な目的に適した健康飲料特に健康茶は現在のところまだ
明確なものはない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の期
待にこたえるべく肝臓機能を健全に保つための健康飲料
の提供について広く探索を続けていたところ、特定の成
分組成を有する紅茶飲料がその目的を充足し得ることを
見出し、本発明を完成させた。
【0005】本発明らは紅茶の抽出液及びその成分が生
物体の健康維持に対しどのような効果を有するかにつ
き、特にこれまでほとんど検討されてこなかったその肝
臓保護効果に焦点をあて、各種紅茶抽出液並びにその組
成調整物について、in Vitro及びin Vivoにおいて研究を
行ってきた。 その結果、紅茶に含まれる主要カテキン
である(−)−エピカテキンガレート((−)−epicat
echin gallate(ECg))、(−)−エピガロカテキン
((−)−epigallocatechin (EGC))、(−)−エピ
ガロカテキンガレート((−)−epigallocatechin gal
late(EGCg))、(−)−エピカテキン((−)−epic
atechin(EC))の総含有量(以下、「総カテキン量」
と称することあり)、並びにそれらの成分カテキンの相
互含有量比が或る範囲のときに、その紅茶(仕上げ茶自
体、その成分組成がそのまま移行する熱水抽出液乾燥物
やそれらから得られる紅茶飲料)が肝臓保護効果(肝傷
害保護効果、肝機能改善効果)を示し、健康維持効果が
期待できることを見出した。
【0006】即ち、本発明は通常の紅茶の総カテキン量
の2倍以上を含有し、(−)−エピカテキンガレート
((−)−epicatechin gallate(ECg))、(−)−エ
ピガロカテキン((−)−epigallocatechin (EG
C))、(−)−エピガロカテキンガレート((−)−e
pigallocatechin gallate(EGCg))及び(−)−エピ
カテキン((−)−epicatechin(EC))から構成され
る主要カテキン組成からなる健康紅茶飲料を提供するも
のである。
【0007】本発明らはラットの初代培養肝細胞を用い
てナフトキノンなどの肝障害剤により肝炎を誘導し、発
生する肝傷害の度合いを肝細胞が培養中にその培養液中
に漏出(release)する乳酸脱水素酵素(LDH)の量
(漏出量)によって追跡した。後記試験例に示すよう
に、対象として紅茶の他に広くウーロン茶、煎茶及びど
くだみ茶抽出物を試料とし、それを培地に添加する際に
肝傷害の度合いが如何に軽減されるかについて調査研究
を行った。その結果、試料番号b8[紅茶D−BOP
F](以下、試料b8と略称する)を付した紅茶が特に
顕著なLDH漏出抑制効果を有し、肝臓保護効果(肝傷
害保護効果、肝機能改善効果)を示しうることを確認し
た。また試料b8の主要カテキン組成は試験例1、実験
結果(2)に示す通り、総カテキン量が通常の2倍以上
あり、(−)−エピカテキンガレート((−)−epicat
echin gallate(ECg))の含有量に対し(−)−エピガ
ロカテキン((−)−epigallocatechin (EGC))と
(−)−エピガロカテキンガレート((−)−epigallo
catechin gallate(EGCg))の含有量比がそれぞれ2.
0以上と高いことが分かった。
【0008】即ち、本発明では、通常の紅茶の総カテキン
量の2倍以上のカテキンを含有し、(−)−エピカテキ
ンガレート((−)−epicatechin gallate(ECg))に
比較し(−)−エピガロカテキン((−)−epigalloca
techin (EGC))と(−)−エピガロカテキンガレート
((−)−epigallocatechin gallate(EGCg))の含有
量が顕著に高いという主要カテキン組成からなる健康紅
茶飲料が提供される。このような、健康紅茶飲料は通常の
紅茶飲料に上記のカテキン:(−)−エピガロカテキン
((−)−epigallocatechin (EGC))、(−)−エピ
ガロカテキンガレート((−)−epigallocatechin gal
late(EGCg))、(−)−エピカテキン((−)−epic
atechin(EC))を添加し、その量比の調整を行って調
製することも可能であるが、コスト等の問題で実際的で
はないし、又、前記の組成指標によって特徴づけられる
天然の紅茶組成物に付随する効果等を考えると得策では
ない。
【0009】本発明者らは、紅茶の性状は産地、換言す
れば栽培環境、製造条件によって異なることに鑑み、前
記試料b8と産地を同じくする他の9種の紅茶試料(試
料番号b8-1−b8-9)を選び同様の試験を行ったとこ
ろ、試験例1、実験結果(3)に示すごとく、いずれも
100%またはこれに近い高いLDH漏出抑制効果を示
した。さらに、興味あることは、それらの含有カテキン
組成を調べたところ、それらはいずれも通常の紅茶の総
カテキン量の2倍以上のカテキン類を含有するという共
通の特性を有し、かつ、(−)−エピカテキンガレート
((−)−epicatechin gallate(ECg))の含有量に対
し(−)−エピガロカテキン((−)−epigallocatech
in (EGC))と(−)−エピガロカテキンガレート
((−)−epigallocatechin gallate(EGCg))の含有
量比が2.0以上の範囲にあり、高いことが分かった。
即ち、本発明は、その1態様として、通常の紅茶の総
カテキン量の2倍以上のカテキンを含有し、(−)−エ
ピカテキンガレート((−)−epicatechin gallate(E
Cg))の含有量に対し(−)−エピガロカテキン
((−)−epigallocatechin (EGC))と(−)−エピ
ガロカテキンガレート((−)−epigallocatechin gal
late(EGCg))の含有量比が2.0以上という主要カテ
キン組成からなる健康紅茶飲料を対象とするものであ
る。
【0010】LDH漏出抑制効果を発揮するに必要な紅
茶の量を知るベースとして、前記試料b8の抽出乾燥物
を培地に25μg/ml、50μg/ml、100μg
/ml濃度になるように添加し、LDH漏出抑制効果を
調べた。試験例1、実験結果(4)にて述べるごとく、
濃度の増大によってLDH漏出抑制効果は増大し、試料
8の抽出乾燥物を培地に25μg/ml濃度に添加し
たときのLDH漏出量低減は44.6%、50μg/m
l濃度に添加したときのLDH漏出量低減は85.9
%,100μg/ml濃度になるように添加したときは
96.1%となる。これをグラフ化し、高濃度方向に延
長(補外)してみると、115μg/ml濃度付近でL
DH漏出量はゼロになることを確認した。従って、in
Vitro的には100μg/ml濃度で十分と考えられ
る。
【0011】次に、試料b8の水溶液(20mg/m
l)を使用し、SDラット(5週齢、♂)について、in
Vivoにおける効果を調べた。その内容は試験例3に示
す通りで、肝傷害保護効果が統計的に高い再現性をもっ
て確認された。
【0012】以上の各データーからみて、本発明の対象
紅茶飲料は紅茶としての通常の濃度のものを一日あたり
コップに6杯程度飲用するのが妥当であると考えられ
る。以下に、本発明の効果を示す試験例と実施例につい
て述べる。
【0013】 試験例1 各種茶類の肝傷害保護効果(ラット初代培養肝細胞を用いた、in Vi tro試験による) 実験方法 (1)試供品 試料番号 N ナフトキノン ECg エピカテキンガレート(緑茶より抽出された純品) g1 どくだみ茶 g2 ウーロン茶A g5 ウーロン茶B g6 ウーロン茶C g3 煎茶A g4 煎茶B g7 煎茶C b1 紅茶A−BOP b2 紅茶A−BOPF b3 紅茶B−BOP b4 紅茶B−BOPF b5 紅茶C−1 b6 紅茶C−2 b7 紅茶D−BOP b8 紅茶D−BOPF b9 紅茶E b10 紅茶F−BOP b11 紅茶G−OP b12 紅茶H−OP 但し、OPは「オレンジペコー」、BOPは「ブローク
ンオレンジペコー」、BOPFは「ブロークンオレンジ
ペコファンニングス」など紅茶のグレードを表す。
【0014】(2)試料の調製法 各試料の10gを約100℃の湯(200ml)に入
れ、3分間煎じ、コーヒー用フィルターを用いて濾過す
る。濾液を凍結乾燥用の瓶に入れて、液体窒素で凍結
し、凍結乾燥して粉末化する。
【0015】(3)初代分離肝細胞を用いた実験肝炎モ
デルの培養系での乳酸脱水素酵素(LDH)の漏出量によ
る検定 成熟ラット肝細胞(3.5cmのディシュ当たり5×1
6個の割合)を5%仔牛血清、10-9Mインスリン、
10-8Mデキサメサゾンを含むWilliam’sE培
地(以下、WE培地と略称する)にて1日間培養する。
培養後、Hanks培地に交換し傷害剤としてナフトキ
ノンを添加し、培養経過2〜4時間中に傷害を受けた細
胞より培地中に漏出された乳酸脱水素酵素(LDH)の
活性を既知の方法(H.U.Bergmeyer and E.Bernt, in
“Methods of Enzymatic Analysis", 2nd Ed., ed. by
H.U.Bergmeyer, Academic Press. New York, 1974, pp.
574-579)で測定した。又、試料の肝傷害保護効果の測
定は,この肝炎モデル培養系にそれぞれ所定濃度例えば
100μg/mlの濃度になるように試料を加えて作成
したHanks培地でラット肝細胞の培養を行って培地
中に漏出される乳酸脱水素酵素(LDH)を測定して行
った。乳酸脱水素酵素(LDH)漏出抑制効果は次の式
により算定した:[1−(X−コントロール/N−コン
トロール)]×100 (式中Xは各試料で処理したときのLDH漏出量、Nは
ナフトキノンで処理したときのLDH漏出量、コントロ
ールは無処理細胞のLDH漏出量を示す)
【0016】実験結果 (1)in Vitroにおける肝傷害保護効果を有す
る試料の検索 スクリーニング:ラット肝細胞を100μg/mlの濃
度の各試料を加えたHanks培地にて培養(2時間培
養)し、LDH漏出量(unit/l)を調べ、コント
ロール(WE培地のみ)とナフトキノン添加Hanks
培地でのLDH漏出量と比較した結果を下表に示す。
【0017】
【表1】試料番号 LDH漏出量(unit/l) 抑制効果(%) コントロール 34.6 N(ナフトキノン) 379.8 N+ECg(エピカテキンガレート) 62.1 92.0 N+g1 330.5 14.3 N+g2 219.6 46.4 N+g3 164.1 62.5 N+g4 141.3 69.1 N+g5 225.5 44.5 N+g6 175.4 59.2 N+g7 146.2 67.7 N+b1 231.3 43.0 N+b2 241.5 40.1 N+b3 83.4 85.9 N+b4 139.1 69.7 N+b5 177.1 58.7 N+b6 188.2 55.5 N+b7 141.0 69.2 N+b8 94.3 82.7 N+b9 296.9 24.0 N+b10 230.4 43.3 N+b11 187.5 55.7 N+b12 155.1 65.1
【0018】煎茶、ウーロン茶、紅茶と発酵の違いによ
って保護効果が異なり、特に全発酵茶である紅茶の効果
が期待できる。更に、紅茶であっても産地、栽培環境条
件なども影響大であることが示された。結果として試料
3[紅茶B−BOP](以下、試料b3と略称する)、
試料b8に顕著な保護効果があることを認めた。なお、
このスクリーニングで高い効果を有すると評価された試
料b3、b8に関して、別途再試験を行った。2時間培養
しLDH漏出量を測定し抑制効果をみると次の通りであ
った:試料番号 LDH漏出量(unit/l) 抑制効果(%) コントロール 5.0 ナフトキノン(N) 443.2 N+b3 200.1 55.5 N+b8 42.8 91.4 即ち、試料b8の方が効果が高いことが分かった。
【0019】(2)試料b8中のポリフェノール類の定
量 通常の紅茶と目される試料b2[紅茶A−BOPF]
(以下、試料b2と略称する)と試料b8中のポリフェノ
ール類を定量したところ次の通り(重量%)であった。 試料b2 試料b8 (-)−epigallocatechin(EGC) 2.99 7.72 (-)−epigallocatechin gallate(EGCg) 4.37 7.86 (-)−epicatechin(EC) 0.95 3.34 (-)−epicatechin gallate(ECg) 2.30 2.95 Total catechins 10.61 21.87 このデーターから分かる通り、試料b8におけるECg以外
のカテキン:EGC、EGCg、ECの含有量は試料b2における
対応のカテキン含有量に比べて高く、1.8〜3.5倍
の範囲にあり、総カテキン量は試料b2に対し、試料b8
では約2倍の含有量であることが認められた。
【0020】(3)試料b8と同じ産地の紅茶試料の抽
出液の肝傷害保護効果(in Vitro):試料b8と産地を
同じくする他の9種の紅茶試料について上記(1)と同
様にして試験を行った。結果を下表に示す。
【0021】
【表2】試料番号 LDH漏出量(unit/l) 抑制効果(%) コントロール 6.0 N(ナフトキノン) 418.5 N+b8-1 13.6 98 N+b8-2 7.9 100 N+b8-3 10.9 99 N+b8-4 36.8 93 N+b8-5 27.2 95 N+b8-6 25.6 95 N+b8-7 11.0 99 N+b8-8 0.6 101 N+b8-9 7.1 100 表に示すごとくいずれも100%またはそれに近い高い
LDH漏出抑制効果を示した。さらに、それら紅茶試料
の含有カテキン組成を調べたところ、いずれも通常の紅
茶の総カテキン量の2倍以上のカテキンを含有するとい
う共通の特性を有し、かつ、(−)−エピカテキンガレ
ート((−)−epicatechin gallate(ECg))の含有量
に対し(−)−エピガロカテキン((−)−epigalloca
techin(EGC))と(−)−エピガロカテキンガレート
((−)−epigallocatechin gallate(EGCg))の含有
量比がそれぞれ、2.0以上の範囲に入り、高いことが
分かった(例えば、b8-2ではEGCが9.25、EGCgが10.13、E
Cgが3.80、総カテキン量が25.40(重量%)、b8-8ではEG
Cが9.61、EGCgが7.59、ECgが3.27、総カテキン量が22.26
(重量%)、b8-9ではEGCが12.57、EGCgが9.52、ECgが3.
86、総カテキン量が29.32(重量%)である)。
【0022】(4)試料濃度と肝傷害保護効果の関係 各試料の濃度を50μg/ml及び100μg/mlと
して上述と同様に4時間培養し、LDH漏出量を調べ
た。結果は次の表の通りである。
【0023】
【表3】 試料番号 LDH漏出量(unit/l) 抑制効果(%) コントロール 64.5 N(ナフトキノン) 420.8 N+ECg(エピカテキンガレート50μM) 138.6 79.3 N+ECg(エピカテキンガレート100μM) 103.1 89.1 N+g1(50μg/ml) 365.4 15.4 N+g1(100μ/ml) 348.4 20.1 N+g2(50μg/ml) 308.6 31.3 N+g2(100μg/ml) 292.6 35.8 N+g3(50μg/ml) 327.7 26.0 N+g3(100μ/ml) 267.3 43.0 N+g4(50μg/ml) 312.6 30.2 N+g4(100μg/ml) 253.4 46.9 N+g5(50μg/ml) 322.1 27.5 N+g5(100μ/ml) 295.3 35.1 N+g6(50μg/ml) 291.2 36.2 N+g6(100μg/ml) 248.7 48.2 N+g7(50μg/ml) 319.8 28.2 N+g7(100μ/ml) 211.0 58.8 N+b1(50μg/ml) 365.2 15.4 N+b1(100μg/ml) 230.6 53.3 N+b2(50μg/ml) 295.7 34.9 N+b2(100μg/ml) 278.6 39.8 N+b3(50μg/ml) 312.6 30.2 N+b3(100μg/ml) 246.2 48.9 N+b4(50μg/ml) 318.4 28.6 N
+b4(100μg/ml) 234.8 52.1 N+b5(50μg/ml) 324.2 26.9 N+b5(100μg/ml) 245.9 49.0 N+b6(50μg/ml) 342.6 21.8 N+b6(100μg/ml) 229.3 53.6 N+b7(50μg/ml) 282.3 38.7 N+b7(100μg/ml) 232.5 52.7 N+b8(50μg/ml) 230.2 53.4 N+b8(100μg/ml) 169.4 70.5 N+b9(50μg/ml) 292.5 35.9 N+b9(100μg/ml) 254.5 46.6 N+b10(50μg/ml) 366.3 15.1 N+b10(100μg/ml) 294.2 35.4 N+b11(50μg/ml) 332.5 24.6 N+b11(100μg/ml) 311.7 30.5 N+b12(50μg/ml) 294.5 35.3 N+b12(100μg/ml) 257.7 45.7
【0024】いずれの試料も濃度を高めることによって
LDH漏出抑制効果が上がることが認められた。さら
に、試料濃度と効果との関係を明確にするために、試料
8の濃度を25、50、100μg/mlにしてその
LDH漏出量を調べてみた。結果は下表の通りである:
【0025】
【表4】 試料 LDH漏出量(unit/l) 抑制効果(%) コントロール 21.9 ナフトキノン 366.3 ナフトキノン+試料(25μg/ml) 212.7 44.6 ナフトキノン+試料(50μg/ml) 70.4 85.9 ナフトキノン+試料(100μg/ml) 35.4 96.1
【0026】表から分かる通り、濃度の増大によってL
DH漏出抑制効果は増大し、試料b8の抽出乾燥物を培
地に25μg/ml濃度に添加したときのLDH漏出量
低減は44.6%、50μg/ml濃度に添加したとき
のLDH漏出量低減は85.9%,100μg/ml濃
度に添加したときは同96.1%となる。これをコント
ロールとの調整の上、グラフ化すると下記のようにな
る:
【0027】
【表5】
【0028】高濃度方向に補外してみると、115μg
/ml濃度付近でLDH漏出量はゼロになる。
【0029】試験例2 肝傷害保護効果の安定性 試料:試料b8液を封入して所定温度にて保存したも
の、封入しないで保存したもの、試料b8液の凍結乾燥
物を保存したものについて、保存3週間後のLDH漏出
抑制効果を前記の方法により調べた。結果は下記の通り
である。
【表6】 試料 LDH漏出量(unit/l) 抑制効果(%) コントロール 14.24 ナフトキノン 488.17 試料FD(凍結乾燥品) 29.23 94.0 缶封入4℃保存 17.96 96.3 4℃保存 18.80 96.1 20℃保存 40.46 91.7 37℃保存 74.64 84.7 −20℃保存 44.50 90.9 これから見て、安定性は比較的高いことが分かる。
【0030】試験例3 IN VIVOに於ける紅茶抽
出液の肝傷害保護効果について 実験動物:SDラット、5週齢♂ 試料:試料b8水溶液(20mg/ml) 四塩化炭素溶液(オリーブ油にて等量に希釈) 実験条件:四塩化炭素非投与群は実験スタート48時間
前より24時間毎に水1mlを与えた。四塩化炭素投与
群は四塩化炭素非投与群に実験スタート0時に四塩化炭
素溶液0.5mlを一回投与した。試料b8・四塩化炭
素投与群は実験スタート48時間前より24時間毎に試
料b8水溶液1mlを与え、実験スタート0時に四塩化
炭素溶液0.5mlを一回投与した。実験48時間後、
被験ラットより採血しそのLDHの値を測定した。
【0031】
【表7】 実験の結果試料 LDH(unit/l) 平均値 t test 1 control 1 1108.6 979.0333 2 control 2 833.95 3 control 3 994.55 4 CCl4 1 1872.8 1875.68 0.006722 5 CCl4 2 1695.1 6 CCl4 3 1640 7 CCl4 4 2165.7 9 CCl4 5 2004.8 10 Tea+CCl4 1 1368.5 1204.134 0.041355 11 Tea+CCl4 2 1514.4 12 Tea+CCl4 3 1369.7 13 Tea+CCl4 4 1096.9 14 Tea+CCl4 5 671.17 以上の通り、四塩化炭素肝炎のラットに対して、試料b
8液を投与したところ明らかに肝傷害保護効果が認めら
れ、統計的にも高度な再現性が確認された。
【0032】
【実施例】実施例1 試料b8の紅茶は生葉の先端一芯二葉を採取し、萎凋室
の網棚の上に25cm厚さに積載し、下部より通気(温
度:22〜27℃、湿度60%以下)し、葉がしなやか
で絹のようになり所謂萎凋香を生ずるまで萎凋処理を行
った。次いで揉ねん室に移して、チョッパー等を用いて
20〜30分かけて揉ねん処理を行った。揉ねん処理後
の葉を篩にかけ、下の層の葉は発酵室で発酵処理を受
け、上の層の葉は再度揉ねん処理にかけた。発酵室での
発酵は20〜26℃の温度下、湿度はできるだけ高くし
て行い、時間は揉ねん処理を含めて2.5〜4時間程度
を目安とした。発酵終了後の葉(水分量:60〜65
%)に高湿度高温空気を通して発酵を止めてから、連続
式乾燥機を用いて乾燥し、水分量が5%程度まで乾燥す
る。葉の色が紫褐色に変わり、形が収縮して硬さがでて
くる状態を終点の目安とした。前記揉ねん処理後の篩わ
けの際の上の層の葉は再度揉ねん処理にかけ同様に再篩
わけ、発酵、乾燥処理を受けた。
【0033】実施例2 健康紅茶飲料の製造 実施例1で得た紅茶の葉処理物2.5gを約100℃の
熱水に入れ、3分間撹拌抽出し、これを濾過して濾液を
得た。残留茶葉はさらに熱水で適宜洗浄して、得られる
洗液は先の濾液と合併混合した。次に、この混合熱水抽
出液に10%クエン酸ナトリウム溶液を加えてpHを
6.0に調整した。この調整液に粉末トレハロースと粉
末サイクロデキストリンを加えて混合し、抽出液のもつ
苦味と渋味を取り除いた。この処理液にさらに砂糖、牛
乳、レモン果汁を加えて飲用に適するように風味の調整
を行った。このように風味の調整された紅茶抽出液は金
属製の容器に充填し滅菌処理して最終製品とするか、又
は紅茶抽出液を滅菌した後、紙又はプラスチック容器に
充填し最終製品とした。 ミルクティータイプとレモン
ティータイプの健康紅茶飲料の原材料配合は以下の通り
調整した: 原材料名 ミルクティータイプ レモンティータイプ 紅茶抽出液(試料b8) 76.62% 79.99% 10%クエン酸ナトリウム溶液 0.628% 0.656% 粉末トレハロース 7.662% 7.999% 粉末サイクロデキストリン 7.662% 7.999% 砂糖 2.30% 2.40% 牛乳 5.133% 0.0% レモン果汁 0.0% 0.96% 合計 100.0% 100.0%
【0034】
【発明の効果】本発明の健康紅茶飲料は肝臓保護効果を
有し、日常の飲用により、健康保持が期待できる有用な
飲料である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B017 LC03 LE08 LG14 LP01 LP15 4B027 FB08 FB13 FC06 FK02 FP85 4C086 AA01 AA02 BA08 MA03 MA05 MA16 MA52 MA70 NA14 ZA75 4C088 AB45 AC05 MA02 MA16 MA52 MA70 ZA75

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通常の紅茶に対し、(−)−エピカテキン
    ガレート((−)−epicatechin gallate(ECg))、
    (−)−エピガロカテキン((−)−epigallocatechin
    (EGC))、(−)−エピガロカテキンガレート
    ((−)−epigallocatechin gallate(EGCg))及び
    (−)−エピカテキン((−)−epicatechin(EC))
    の総含有量が2倍以上のカテキンを含有する健康紅茶飲
    料。
  2. 【請求項2】(−)−エピカテキンガレート((−)−
    epicatechin gallate(ECg))の含有量に対し(−)−
    エピガロカテキン((−)−epigallocatechin (EG
    C))と(−)−エピガロカテキンガレート((−)−e
    pigallocatechingallate(EGCg))の含有量比がそれぞ
    れ2.0以上である請求項1記載の健康紅茶飲料。
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