JP2000060092A - 多極発電機 - Google Patents

多極発電機

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JP2000060092A
JP2000060092A JP10230819A JP23081998A JP2000060092A JP 2000060092 A JP2000060092 A JP 2000060092A JP 10230819 A JP10230819 A JP 10230819A JP 23081998 A JP23081998 A JP 23081998A JP 2000060092 A JP2000060092 A JP 2000060092A
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phase
wound
stator
windings
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JP10230819A
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Noriyuki Tanaka
典幸 田中
Takashi Yoshida
孝史 吉田
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Sawafuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Sawafuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータの極数とステータのスロット数との比
が特別な関係で、コギングトルクを小さくする共に、ス
テータに巻回される三相電機子巻線の各相を分離できる
巻線構造にし、従来と比べ発生電圧が大幅な電圧低下を
することなく、電圧波形を良くする。 【解決手段】 複数個の永久磁石3を磁極とするロータ
2を回転させ、ステータ3に巻回されたU相、V相、W
相の電機子巻線に三相交流電圧を発生させる多極発電機
において、磁極の極性を順に異にするロータ2の極数が
24で構成されると共に、ステータのスロット数が27
で構成され、ステータ3に巻回される巻線は、U相、V
相、W相の各相の巻線が3スロット連続巻きを単位にし
た巻き方で順次巻回されると共に、この3スロット連続
巻きで巻回される真中の各巻線がその両隣の巻線に対し
逆方向巻きに巻回されて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多極発電機、特に
永久磁石を磁極とするロータの極数とステータのスロッ
ト数との比に特別な関係を持たせ、発生する三相交流電
圧の大幅な電圧低下を回避しながら、ロータの磁極と対
応するステータの歯との正対をできる限り少なくし、三
相交流電圧のリップルを減少させると共に、コギングト
ルクを小さくするように構成した多極発電機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】エンジン溶接機に用いられる発電機とし
て、現在では多極磁石発電機が多用されるようになって
きている。図25は従来の多極磁石発電機のロータ形状
説明図、図26は従来の多極磁石発電機の巻線が省略さ
れたステータ形状説明図、図28は従来の多極磁石発電
機の発電ユニットの説明図を示している。
【0003】図25ないし図27において、ステータ1
の外周を回転するロータ2の内部には、磁極の極性が順
に異なるようにして♯1ないし♯18の18個の永久磁
石3が配設されている。ステータ1は27個のスロット
4が形成されており、この27個のスロット4を用い、
2スロット飛ばしで同方向に巻回されたU相、V相、W
相の三相電機子巻線が巻回されている。すなわち図27
に示されている様に、U相の電機子巻線は♯1の歯、♯
4の歯及び♯7の歯に同方向に巻回された3個の巻線か
らなっており、V相の電機子巻線は♯2の歯、♯5の歯
及び♯8の歯に同方向に巻回された3個の巻線からなっ
ており、W相の電機子巻線は♯3の歯、♯6の歯及び♯
9の歯に同方向に巻回された3個の巻線からなってい
る。
【0004】このような関係をもって、残りの♯10な
いし♯27の歯にU相、V相、W相の各電機子巻線が巻
回され、それぞれの対応相の電機子巻線の端子どうし
が、必要に応じ直列接続又は並列接続されて三相交流電
圧が取り出されるようになっている。
【0005】この巻線構造の三相交流磁石発電機を用い
た従来のエンジン溶接機は、図28の垂下特性形溶接機
の構成図に示されている様に、当該三相交流磁石発電機
5から発生したU相、V相、W相の三相交流電圧を整流
器6で整流し、この整流器6で整流しただけの直流電圧
ではそのリップルが大きいので、当該整流器6とアーク
負荷7との間にリアクタ8を入れ、上記リップルの軽減
をはかるようにしている。なお9は母材、10は溶接棒
を表している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エンジ
ン溶接機に用いられている従来の三相交流磁石発電機で
は、回転数が3000rpm、周波数が450Hzでの
図29に示された従来の多極磁石発電機の整流電圧と相
間電圧の波形図から分かるように、相間電圧波形(図2
9の参照)が悪く、従って整流後の整流電圧波形(図
30の参照)のリップル、すなわち脈動率が28.5
%と大きい欠点があった。
【0007】本発明は上記の欠点を解決することを目的
としており、永久磁石を磁極とするロータの極数とステ
ータのスロット数との比が特別な関係で、ロータの磁極
と対応するステータの歯との正対をできる限り少なくし
てコギングトルクを小さくする共に、ステータに巻回さ
れる三相電機子巻線の各相を分離できる巻線構造にし、
従来と比べ発生電圧が大幅な電圧低下をすることなく、
そして電圧波形が良くてリップルが小さく、エンジン溶
接機に使用するに当たって整流後のリアクタが小型のも
ので済ますことのできる多極発電機を提供することを目
的にしている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を解決するた
めに、本発明の多極発電機は複数個の磁石を磁極とする
ロータを回転させ、ステータに巻回されたU相、V相、
W相の電機子巻線に三相交流電圧を発生させる多極発電
機において、磁極の極性を順に異にするロータの極数が
8n(n=1,2,3,……)で構成されると共に、ス
テータのスロット数が9nで構成され、ステータに巻回
される巻線は、U相、V相、W相の各相の巻線が3スロ
ット連続巻きを単位にした巻き方で順次巻回されると共
に、この3スロット連続巻きで巻回される真中の各巻線
がその両隣の巻線に対し逆方向巻きに巻回されてなるこ
とを特徴としている。
【0009】また磁極の極性を順に異にするロータの極
数が(6n+3)±1(n=1,2,3,……)で構成
されると共に、ステータのスロット数が6n+3で構成
され、ステータに巻回される巻線は、U相、V相、W相
の各相の巻線が2n+1スロット連続巻きを単位にした
巻き方で順次巻回されると共に、この2n+1スロット
連続巻きで巻回される巻線が隣の巻線に対し逆方向巻き
に巻回されてなる発電ユニットとすることもできる。
【0010】また磁極の極性を順に異にするロータの極
数が12n+2(n=1,2,3,……)で構成される
と共に、ステータのスロット数が12nで構成され、ス
テータに巻回される巻線は、U相、V相、W相の各相の
巻線が2nスロット連続巻きを単位にした巻き方で順次
巻回されると共に、この2nスロット連続巻きで巻回さ
れる巻線が隣の巻線に対し逆方向巻きに巻回され、かつ
U相の巻線の次にW相の巻線、W相の巻線の次にV相の
巻線、V相の巻線の次にU相の巻線の順で、各相の巻線
の巻き方向が次の相の巻線の巻き方向と逆方向の巻線形
態で巻回されてなる発電ユニットとすることもできる。
【0011】また磁極の極性を順に異にするロータの極
数が12n−2(n=1,2,3,……)で構成される
と共に、ステータのスロット数が12nで構成され、ス
テータに巻回される巻線は、U相、V相、W相の各相の
巻線が2nスロット連続巻きを単位にした巻き方で順次
巻回されると共に、この2nスロット連続巻きで巻回さ
れる巻線が隣の巻線に対し逆方向巻きに巻回され、かつ
U相の巻線の次にV相の巻線、V相の巻線の次にW相の
巻線、W相の巻線の次にU相の巻線の順で、各相の巻線
の巻き方向が次の相の巻線の巻き方向と逆方向の巻線形
態で巻回されてなる発電ユニットとすることもできる。
【0012】また磁極の極性を順に異にするロータの極
数が12(n+1)+2(n=1,2,3,……)で構
成されると共に、ステータのスロット数が6(n+1)
で構成され、ステータに巻回される巻線は、U相、V
相、W相の各相の巻線がn+1スロット連続巻きを単位
にした巻き方で順次巻回されると共に、このn+1スロ
ット連続巻きで巻回される巻線が隣の巻線と同方向巻き
に巻回され、かつU相の巻線の次にW相の巻線、W相の
巻線の次にV相の巻線、V相の巻線の次にU相の巻線の
順で、各相の巻線の巻き方向が次の相の巻線の巻き方向
と逆方向の巻線形態で巻回されてなる発電ユニットとす
ることもできる。
【0013】また磁極の極性を順に異にするロータの極
数が12(n−1)+2(n=1,2,3,……)で構
成されると共に、ステータのスロット数が6(n+1)
で構成され、ステータに巻回される巻線は、U相、V
相、W相の各相の巻線がn+1スロット連続巻きを単位
にした巻き方で順次巻回されると共に、このn+1スロ
ット連続巻きで巻回される巻線が隣の巻線と同方向巻き
に巻回され、かつU相の巻線の次にV相の巻線、V相の
巻線の次にW相の巻線、W相の巻線の次にU相の巻線の
順で、各相の巻線の巻き方向が次の相の巻線の巻き方向
と逆方向の巻線形態で巻回されてなる発電ユニットとす
ることもできる。
【0014】例えば、ロータの極数が8n(n=1,
2,3,……)、ステータのスロット数が9n、U相、
V相、W相の各相の巻線が3スロット連続巻きを単位に
した巻き方で順次巻回されると共に、この3スロット連
続巻きで巻回される真中の各巻線がその両隣の巻線に対
し逆方向巻きに巻回されてなる三相交流発電機において
は、3スロット連続巻きで巻回される真中の巻線の出力
ベクトルが180°反転して他の出力ベクトルと合成さ
れるので、三相交流電圧の電圧低下が少なくて済む。U
相、V相、W相の各相の巻線が3スロット連続巻きを単
位にした巻線構造であるので、各相の巻線を分離するこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る多極発電機の
一実施例ロータ形状説明図、図2は本発明に係る多極発
電機の巻線が省略された一実施例ステータ形状説明図、
図3は本発明に係る多極発電機の発電ユニットの一実施
例説明図を示している。
【0016】図1ないし図3において、ステータ1の外
周を回転するロータ2の内部には、磁極の極性が順に異
なるようにして♯1ないし♯24の24(=8×3)個
の永久磁石3が配設されている。ステータ1は27(=
9×3)個のスロット4が形成されており、この27個
のスロット4を用い、U相、V相、W相の三相電機子巻
線が3スロット連続巻きを単位にした巻き方で順次巻回
されると共に、この3スロット連続巻きを単位にした巻
き方で巻回される真中の各巻線はその両隣の巻線に対し
逆方向巻きに巻回されている。
【0017】すなわち図3に示されている様に、U相の
電機子巻線は連続した3つの歯を単位にした巻線構造が
とられており、♯1と♯3との歯に同方向巻きに巻回さ
れた2個の巻線と、♯1と♯3の歯の真中の♯2の歯に
♯1や♯3の歯の巻き方向とは逆方向に巻回された1個
の巻線との3個の連続巻線からなっている。
【0018】同様にして、V相の電機子巻線は♯4と♯
6の歯に同方向巻きに巻回された2個の巻線と、♯4と
♯6との歯の真中の♯5の歯に♯4や♯6の歯の巻き方
向とは逆方向に巻回された1個の巻線との3個の連続巻
線からなっており、W相の電機子巻線は♯7と♯9の歯
に同方向巻きに巻回された2個の巻線と、♯7と♯9と
の歯の真中の♯8の歯に♯7や♯9の歯の巻き方向とは
逆方向に巻回された1個の巻線との3個の連続巻線から
なっている。
【0019】このような関係をもって、残りの♯10な
いし♯27の歯にU相、V相、W相の各電機子巻線が巻
回され(図3ではこれらの巻線の描画省略)、それぞれ
の対応相の電機子巻線の端子どうしが、必要に応じ直列
接続又は並列接続されて三相交流電圧が取り出されるよ
うになっている。
【0020】図4は本発明に係る多極発電機の整流電圧
と相間電圧の波形図を示している。このときの回転数は
2250rpmで、従来のものとの比較を容易とするた
め周波数は同じ450Hzに合わせている。
【0021】図4から分かるように、相間電圧波形(図
4の参照)が良くなり、従って整流後の整流電圧波形
(図4の参照)のリップル、すなわち脈動率が格段に
改善され、本発電機を溶接機として使用する図28の例
においてはリアクタ8が従来との対比で小型でも良好な
溶接特性が得られる。
【0022】ここで図3図示の出力電圧、例えばその一
相のU相について考察すると、ロータ2の磁極数が2
4、ステータ1のスロット数が27であるので、3スロ
ット連続巻きの巻線には、180°×(24/27)=
160°の位相関係を有する図5(A)図示のベクトル
1 、ベクトルU2 、ベクトルU3 の電圧が発生してい
る。すなわち、ベクトルU1 を基準にして、当該ベクト
ルU1 とベクトルU2 とは位相角160°、当該ベクト
ルU2 とベクトルU3 とは位相角160°となってい
る。
【0023】この3スロット連続巻きの巻線の出力が最
大になるのは、図5(A)図示のベクトルU2 を図5
(B)図示の如く位相を反転させてベクトルU2 バーと
し、ベクトルU1 、ベクトルU2 バー、ベクトルU3
ベクトル加算するときである。つまり3スロット連続巻
きで巻回されている3個の巻線の内の真中の巻線をその
両隣の巻線に対し逆方向巻きにすると、当該真中の巻線
は図5(B)図示の如くベクトルU2 バーとなり、ベク
トルU2 バーはベクトルU1 に対して角20°、ベクト
ルU3 はベクトルU2 バーに対して角20°の関係とな
る。
【0024】従って、3スロット連続巻きで巻回されて
いる3個の巻線の内の真中の巻線をその両隣の巻線に対
し逆方向巻きにして得られる3スロット連続巻きの合成
ベクトルUは、図6図示の如くなる。
【0025】いま、ベクトルU1 の大きさを1(=ベク
トルU2 ,ベクトルU3 の大きさ)としたとき、上記合
成ベクトルUの大きさは2.88となる。すなわちU相
の3スロット連続巻きの巻線の発生電圧は、2.88で
ある。
【0026】つまり従来の図27に示された2スロット
飛ばしで3巻線同方向に巻回された巻線構造のU相の発
生電圧が3であるのに対し、図3に示された3スロット
連続巻きのU相の発生電圧は2.88であるから、図3
に示された3スロット連続巻きの巻線構造を用いても、
その出力は(2.88/3)×100=96%であるの
で、それ程の電圧低下が生じないことが分かる。他のV
相、W相の各巻線についても同様である。この3スロッ
ト連続巻きの巻線構造と2スロット飛ばしで3巻線同方
向に巻回された巻線構造との上記発生電圧関係は、実験
によっても確認されている。
【0027】また電圧波形についても、図4に示された
本発明の波形の方が、図29の従来の波形より良く、従
って溶接機に用いられる多極発電機においては、図28
の整流器6で整流後のリップル、すなわち脈動率が改善
されリアクタ8が小型化さることに比べれば、その電圧
低下を犠牲にして余りあることが理解される。そして巻
線構造にあっては、3スロット連続巻きであるので、U
相、V相、W相の巻線の分離がなされ、絶縁が有利とな
る利点がある。
【0028】図1ないし図3ではステータのスロット数
が27(=9×3)、ロータの磁極が24(=8×3)
の構造の多極発電機で説明したが、一般にステータのス
ロット数が9n、ロータの磁極が8n(n=1,2,
3,……)であっても、上記説明の3スロット連続巻き
を単位とした巻き方を採れば、同様なことが成立する。
このとき図3で示されているように、ロータの磁極と対
応するステータの歯との正対が少ない構造であるので、
コギングトルクを小さくすることができる。
【0029】図7は本発明に係る多極発電機の発電ユニ
ットの他の実施例説明図を示している。
【0030】同図において、ステータ1の外周を回転す
るロータ2の内部には、磁極の極性が順に異なるように
して♯1ないし♯26の26(=6×4+2)個の永久
磁石3が配設されている。ステータ1は27(=6×4
+3)個のスロット4が形成されており、この27個の
スロット4を用い、U相、V相、W相の三相電機子巻線
が9(=2×4+1)スロット連続巻きを単位にした巻
き方で順次巻回されると共に、この9スロット連続巻き
で巻回される巻線が隣の巻線に対し逆方向巻きに巻回さ
れている。
【0031】すなわち、U相の電機子巻線は連続した9
つの歯を単位にした巻線構造がとられており、♯1の歯
と♯2の歯の巻線は逆方向巻きに巻回され、♯2の歯と
♯3の歯の巻線は逆方向巻きに巻回され、以下同様に♯
8の歯と♯9の歯の巻線は逆方向巻きに巻回された9個
の連続巻線からなっている。
【0032】同様にして、V相の電機子巻線は♯10か
ら♯18までの歯に互いに逆方向巻きに巻回された9個
の連続巻線からなっており、W相の電機子巻線は♯19
から♯27までの歯に互いに逆方向巻きに巻回された9
個の連続巻線からなっている。
【0033】このときのロータ2の磁極とステータ1と
の関係を示したものが図8である。図8において、Tは
ステータ1の歯を表し、そのTに付された矢印は巻線方
向を表している。ステータ1は27スロットであるのに
対し、ロータ2の磁極数が26極であるので、ステータ
1のスロット、すなわち歯とロータ2の磁極とは電気角
で180°−180°×(26/27)=180°−1
73.33°=6.67°(小数点第3桁目を四捨五
入)づつずれている。
【0034】いま分かり易くするため、U相の電機子巻
線の巻線U1 が巻回されているステータ1の歯を表すT
の左端が、ロータ2の♯1の磁極Nの左端に一致してい
るものとすると、巻線U9 の次のV相の電機子巻線の巻
線V1 が巻回されている歯のTの左端は、6.67°×
9=60.03°(上記四捨五入のため0.03°増え
ているが、正確には60°。図にはこの値を記入)ず
れ、ロータ2の♯10の磁極Sの左端から60.03°
の位置にあり、ロータ2の♯9の磁極Nの右端から18
0°−60.03°=119.97°(正確には120
°。図にはこの値を記入)の位置にある。すなわちV相
の電機子巻線の巻線V1 が巻回されている歯のTの左端
は、ロータ2の♯9の磁極Nの2/3の位置にある。
【0035】同様にして、巻線V9 の次のW相の電機子
巻線の巻線W1 が巻回されている歯のTの左端は、6.
67°×18=120.06°ずれ(上記四捨五入のた
め0.06°増えているが、正確には120°)、ロー
タ2の♯19の磁極Nの左端から120.06°の位置
にあり、ロータ2の♯18の磁極Sの右端から180°
−120.06°=59.94°(正確には60°)の
位置にある。すなわちV相の電機子巻線の巻線V1 が巻
回されている歯のTの左端は、ロータ2の♯18の磁極
Sの1/3の位置にある。
【0036】そしてW9 の次の元のU相の電機子巻線の
巻線U1 が巻回されている歯のTの左端は、6.67°
×27=180.09°ずれ(上記四捨五入のため0.
09°増えているが、正確には180°)、ロータ2の
♯2の磁極Sの左端から180.09°の位置にあり、
ロータ2の♯1の磁極Nの右端から180°−180.
09°=−0.09°(正確には0°)の位置にある。
すなわちU相の電機子巻線の巻線U1 が巻回されている
歯のTの左端は、ロータ2の♯1の磁極Nの0/3の位
置、つまり最初の位置に戻る。すなわちU相、V相、W
相の各9スロット連続巻線が電気角で120°ずれた巻
線となっており、図10図示の如く、U相、V相、W相
の三相交流電圧を発生させることができる巻線構造とな
っている。
【0037】ここで図7図示の出力電圧、例えばその一
相のU相について考察すると、9スロット連続巻きで巻
回される巻線が隣の巻線に対し逆方向巻きに巻回されて
いるので、各巻線U1 ないしU9 に発生した電圧は加算
されることになる。すなわちベクトルU1 を基準にし
て、6.67°づつずれたベクトルU2 ないしベクトル
9 をベクトル加算したときの9スロット連続巻きの合
成ベクトルUは、図9図示の如くなり、ベクトルU1
大きさを1(=ベクトルU2 ,……,ベクトルU 9 の大
きさ)としたとき、合成ベクトルUの大きさは85.9
9となる。すなわちU相の9スロット連続巻きの発生電
圧は、85.99である。この図7に示された発電ユニ
ットの多極発電機の発生電圧は、従来のものに比べその
出力は(85.99/9)×100=96.0%とな
り、この場合もそれ程の電圧低下が生じないことが分か
る。また図7から分かる様に、ロータの磁極と対応する
ステータの歯との正対が少ない構造であるので、コギン
グトルクが小さくなる。
【0038】図11は本発明に係る多極発電機の発電ユ
ニットの他の実施例説明図を示している。
【0039】同図において、ステータ1の外周を回転す
るロータ2の内部には、磁極の極性が順に異なるように
して♯1ないし♯10の10(=6×1+4)個の永久
磁石3が配設されている。ステータ1は9(=6×1+
3)個のスロット4が形成されており、この9個のスロ
ット4を用い、U相、V相、W相の三相電機子巻線が3
(=2×1+1)スロット連続巻きを単位にした巻き方
で順次巻回されると共に、この3スロット連続巻きで巻
回される巻線が隣の巻線に対し逆方向巻きに巻回されて
いる。
【0040】すなわち、U相の電機子巻線は連続した3
つの歯を単位にした巻線構造がとられており、♯1の歯
と♯2の歯の巻線は逆方向巻きに巻回され、♯2の歯と
♯3の歯の巻線は逆方向巻きに巻回された3個の連続巻
線からなっている。
【0041】同様にして、W相の電機子巻線は♯4と♯
5、♯5と♯6の歯に互いに逆方向巻きに巻回された3
個の連続巻線からなっており、V相の電機子巻線は♯7
と♯8、♯8と♯9の歯に互いに逆方向巻きに巻回され
た3個の連続巻線からなっている。
【0042】このときのロータ2の磁極とステータ1と
の関係を示したものが図12である。図12において、
Tはステータ1の歯を表し、そのTに付された矢印は巻
線方向を表している。ステータ1は9スロットであるの
に対し、ロータ2の磁極数が10極であるので、ステー
タ1のスロット、すなわち歯とロータ2の磁極とは電気
角で180°−180°×(10/9)=180°−2
00°=−20°づつずれている。
【0043】いま分かり易くするため、U相の電機子巻
線の巻線U1 が巻回されているステータ1の歯を表すT
の左端が、ロータ2の♯1の磁極Nの左端に一致してい
るものとすると、巻線U2 が巻回されている歯のTの左
端は20°ずれ、巻線U3 が巻回されている歯のTの左
端は更に20°ずれている。そしてW相の電機子巻線の
巻線W1 が巻回されている歯のTの左端は、更に20°
ずれているので、ロータ2の♯4の磁極Sの1/3の位
置となる。以下同様にしてV相の電機子巻線の巻線V1
が巻回されている歯のTの左端は、ロータ2の♯7の磁
極Nの2/3の位置となる。次のU相の巻線U1 が巻回
されている歯のTの左端は、20°×9=180°ず
れ、ロータ2の♯1の磁極Nの左端と一致する。つまり
U相の電機子巻線の巻線U1 が巻回されている歯のTの
左端は最初の位置に戻る。すなわちU相、V相、W相の
各3スロット連続巻線が電気角で120°ずれた巻線と
なっており、図10図示の如く、U相、V相、W相の三
相交流電圧を発生させることができる巻線構造となって
いる。
【0044】ここで図11図示の出力電圧、例えばその
一相のU相について考察すると、3スロット連続巻きで
巻回される巻線が隣の巻線に対し逆方向巻きに巻回され
ているので、各巻線U1 ないしU3 に発生した電圧は加
算されることになる。すなわちベクトルU1 を基準にし
て、−20°づつずれたベクトルU2 、ベクトルU3
ベクトル加算したときの3スロット連続巻きの合成ベク
トルUは、図13図示の如くなり、ベクトルU1 の大き
さを1(=ベクトルU2 ,ベクトルU3 の大きさ)とし
たとき、合成ベクトルUの大きさは2.88となる。す
なわちU相の3スロット連続巻きの発生電圧は、2.8
8である。この図11に示された発電ユニットの多極発
電機の発生電圧は、従来のものに比べその出力は(2.
88/3)×100=96.0%となり、この場合もそ
れ程の電圧低下が生じないことが分かる。また図11か
ら分かる様に、ロータの磁極と対応するステータの歯と
の正対が少ない構造であるので、コギングトルクが小さ
くなる。
【0045】図11ではステータのスロット数が9(=
6×1+3)、ロータの磁極が10(=6×1+4)の
構造の多極発電機で説明したが、一般に図14に示され
た関係を有する発電ユニットの構造で、そのステータの
スロット数が6n+3、ロータの磁極が6n+4(n=
1,2,3,……)であっても、同様なことが成立す
る。このときも電圧低下も少なく、その上、ロータの磁
極と対応するステータの歯との正対が少ない構造である
ので、コギングトルクが小さくなる。
【0046】図15は本発明に係る多極発電機の発電ユ
ニットの他の実施例説明図を示している。
【0047】同図において、ステータ1の外周を回転す
るロータ2の内部には、磁極の極性が順に異なるように
して♯1ないし♯14の14(=12×1+2)個の永
久磁石3が配設されている。ステータ1は12(=12
×1)個のスロット4が形成されており、この12個の
スロット4を用い、U相、V相、W相の三相電機子巻線
が2(=2×1)スロット連続巻きを単位にした巻き方
で順次巻回されると共に、この2スロット連続巻きで巻
回される巻線が隣の巻線に対し逆方向巻きに巻回されて
いる。そのうえU相の巻線の次にW相の巻線、W相の巻
線の次にV相の巻線、V相の巻線の次にU´相の巻線、
以下同様の順で、各相の巻線の巻き方向が次の相の巻線
の巻き方向と逆方向の巻線形態で巻回されている。
【0048】すなわち、U相、W相、V相の各電機子巻
線は連続した2つの歯を単位にした巻線構造がとられて
おり、U相の♯1の歯と♯2の歯の巻線は逆方向巻きに
巻回され、そしてW相の♯3の歯と♯4の歯の巻線は逆
方向巻きに巻回され、V相の♯5の歯と♯6の歯の巻線
は逆方向巻きに巻回されている。しかもU相の♯2の歯
の巻線とW相の♯3の歯の巻線とは、同方向巻きに巻回
され、W相の♯4の歯の巻線とV相の♯5の歯の巻線と
は、同方向巻きに巻回されている。以下同様にして、V
相の♯6の歯の巻線と次のU´相の♯1の歯の巻線と
は、同方向巻きに巻回されている。
【0049】このときのロータ2の磁極とステータ1の
極との関係を示したものが図16である。図16におい
て、Tはステータ1の歯を表し、そのTに付された矢印
は巻線方向を表している。ステータ1は12スロットで
あるのに対し、ロータ2の磁極数が14極であるので、
ステータ1のスロット、すなわち歯とロータ2の磁極と
は電気角で180°−180°×(14/12)=18
0°−210°=−30°づつずれている。
【0050】いま分かり易くするためU相の電機子巻線
の巻線U1 が巻回されているステータ1の歯を表すTの
左端がロータ2の♯1の磁極Nの左端に一致しているも
のとすると、巻線U2 が巻回されている歯のTの左端は
30°ずれている。そしてW相の電機子巻線の巻線W1
が巻回されている歯のTの左端は、更に30°ずれてい
るので、ロータ2の♯3の磁極Nの1/3の位置とな
る。以下同様にしてV相の電機子巻線の巻線V1 が巻回
されている歯のTの左端は、ロータ2の♯5の磁極Nの
2/3の位置となる。次のU´相の電機子巻線の巻線U
1 ´が巻回されている歯のTの左端は、ロータ2の♯8
の磁極Sの左端と一致する。以下このように関係を保ち
ながらずれてゆくので、図示されていないV´相の次U
相の電機子巻線の巻線U1 が巻回されている歯のTの左
端は、最初の位置に戻る。すなわちU相、V相、W相の
各2スロット連続巻線が電気角で120°ずれた巻線と
なっており、図10図示の如く、U相、V相、W相の三
相交流電圧を発生させることができる巻線構造となって
いる。
【0051】ここで図15図示の出力電圧、例えばその
一相のU相について考察すると、2スロット連続巻きで
巻回される巻線が隣の巻線に対し逆方向巻きに巻回され
ているので、各巻線U1 、U2 に発生した電圧は加算さ
れることとなる。すなわち、ベクトルU1 を基準にして
−30°ずれたベクトルU2 をベクトル加算したときの
2スロット連続巻きの合成ベクトルUは、図17図示の
如くなり、ベクトルU 1 の大きさを1(=ベクトルU2
の大きさ)としたとき、合成ベクトルUの大きさは1.
93となる。すなわちU相の2スロット連続巻きの発生
電圧は1.93である。この図15に示された発電ユニ
ットの多極発電機の発生電圧は、従来のものに比べその
出力は(1.93/2)×100=96.5%となり、
この場合もそれ程電圧低下も少なく、その上、ロータの
磁極と対応するステータの歯との正対が少ない構造であ
るので、コギングトルクが小さくなる。
【0052】図15ではステータのスロット数が12
(=12×1)、ロータの磁極が14(=12×1+
2)の構造の多極発電機で説明したが、一般に図18に
示された関係を有する発電ユニット構造で、そのステー
タのスロット数が12n、ロータの磁極が12n+2
(n=1,2,3,……)であっても、同様なことが成
立する。このときの電圧低下も少なく、ロータの磁極と
対応するステータの歯との正対が少ない構造であるの
で、コギングトルクが小さくなる。
【0053】ここで、図15で示される巻線形態、すな
わちU相、V相、W相の三相電機子巻線が2(=2×
1)スロット連続巻きを単位にした巻き方で順次巻回さ
れると共に、この2スロット連続巻きで巻回される巻線
が隣の巻線に対し逆方向巻きに巻回される巻線は、図1
9に示された関係を有する発電ユニットでも、成立す
る。ただしこのときのロータの極数が12n−2(n=
1,2,3,……)、ステータのスロット数が12nで
構成され、かつU相の巻線の次にV相の巻線、V相の巻
線の次にW相の巻線、W相の巻線の次にU相の巻線の順
で、各相の巻線の巻き方向が次の相の巻線の巻き方向と
逆方向の巻線形態で巻回されていることである。
【0054】このときの例えば、ロータの極数が10、
ステータのスロット数が12のとき、ステータ1のスロ
ット4とロータ2の磁極とは電気角で180°−180
°×(10/12)=180°−150°=30°づつ
ずれ、上記説明の図15や図18の場合と逆のずれ方を
するだけであるので、その説明は省略する。
【0055】図20は本発明に係る多極発電機の発電ユ
ニットの他の実施例説明図を示している。
【0056】同図において、ステータ1の外周を回転す
るロータ2の内部には、磁極の極性が順に異なるように
して♯1ないし♯26の26〔=12(1+1)+2〕
個の永久磁石3が配設されている。ステータ1は12
〔=6(1+1)〕個のスロット4が形成されており、
この12個のスロット4を用い、U相、V相、W相の三
相電機子巻線が2(=1+1)スロット連続巻きを単位
にした巻き方で順次巻回されると共に、この2スロット
連続巻きで巻回される巻線が隣の巻線に対し同方向巻き
に巻回されている。そのうえU相の巻線の次にW相の巻
線、W相の巻線の次にV相の巻線、V相の巻線の次にU
´相の巻線、以下同様の順で、各相の巻線の巻き方向が
次の相の巻線の巻き方向と逆方向の巻線形態で巻回され
ている。
【0057】すなわち、U相、W相、V相の各電機子巻
線は連続した2つの歯を単位にした巻線構造がとられて
おり、U相の♯1の歯と♯2の歯の巻線、W相の♯3の
歯と♯4の歯の巻線、V相の♯5の歯と♯6の歯の巻線
は、それぞれの相において同方向巻きに巻回され、U相
の巻線とW相の巻線、W相の巻線とV相の巻線、そして
V相の巻線と次のU´相の巻線は、それぞれ逆方向巻き
に巻回され巻回されている。W´相、V´相の巻線につ
いても、上記の場合と同様である。
【0058】このときのロータ2の磁極とステータ1の
極との関係を示したものが図21である。図21におい
て、Tはステータ1の歯を表し、そのTに付された矢印
は巻線方向を表している。ステータ1は12スロットで
あるのに対し、ロータ2の磁極数が26極であるので、
ステータ1のスロット、すなわち歯とロータ2の磁極と
は電気角で180°−180°×(26/12)=18
0°−390°=−210°づつずれている。
【0059】いま分かり易くするためU相の電機子巻線
の巻線U1 が巻回されているステータ1の歯を表すTの
左端をロータ2の♯1の磁極Nの左端に一致しているも
のとすると、巻線U2 が巻回されている歯のTの左端は
210°、すなわちロータ2の♯3の磁極Nの左端から
30°ずれている。そしてW相の電機子巻線の巻線W 1
が巻回されている♯3の歯のTの左端は、更に210°
ずれているので、ロータ2の♯5の磁極Nの左端から6
0°、すなわち1/3の位置となる。以下同様にしてV
相の電機子巻線の巻線V1 が巻回されている歯のTの左
端は、ロータ2の♯9の磁極Nの2/3の位置となる。
図21には図示されていないが、次のU´相の電機子巻
線の巻線U1 ´が巻回されている歯のTの左端は、ロー
タ2の♯12の磁極Sの左端と一致する。以下このよう
に関係を保ちながらずれてゆくので、図示されていない
V´相の次U相の電機子巻線の巻線U1 が巻回されてい
る歯のTの左端は、最初の位置に戻る。すなわちU相、
V相、W相の各2スロット連続巻線が電気角で120°
ずれた巻線となっており、図10図示の如く、U相、V
相、W相の三相交流電圧を発生させることができる巻線
構造となっている。
【0060】ここで図20図示の出力電圧、例えばその
一相のU相について考察すると、2スロット連続巻きで
巻回される巻線が隣の巻線に対し同方向巻きに巻回され
ているので、各巻線U1 、U2 に発生した電圧は加算さ
れることとなる。すなわち、ベクトルU1 を基準にして
−30°ずれたベクトルU2 をベクトル加算したときの
2スロット連続巻きの合成ベクトルUは、図22図示の
如くなり、ベクトルU 1 の大きさを1(=ベクトルU2
の大きさ)としたとき、合成ベクトルUの大きさは1.
93となる。すなわちU相の2スロット連続巻きの発生
電圧は1.93である。この図20に示された発電ユニ
ットの多極発電機の発生電圧は、従来のものに比べその
出力は(1.93/2)×100=96.5%となり、
この場合もそれ程電圧低下も少なく、その上、ロータの
磁極と対応するステータの歯との正対が少ない構造であ
るので、コギングトルクが小さくなる。
【0061】図20ではステータのスロット数が12
〔=6(1+1)〕、ロータの磁極が26〔=12(1
+1)+2〕の構造の多極発電機で説明したが、一般に
図23に示された関係を有する発電ユニット構造で、そ
のロータの磁極が12(n+1)+2(n=1,2,
3,……)、ステータのスロット数が6(n+1)であ
っても、同様なことが成立する。このときの電圧低下も
少なく、ロータの磁極と対応するステータの歯との正対
が少ない構造であるので、コギングトルクが小さくな
る。
【0062】ここで、図20で示される巻線形態、すな
わちU相、V相、W相の三相電機子巻線が2(=1+
1)スロット連続巻きを単位にした巻き方で順次巻回さ
れると共に、この2スロット連続巻きで巻回される巻線
が隣の巻線に対し同方向巻きに巻回される巻線は、図2
4に示された関係を有する発電ユニットでも、成立す
る。ただしこのときのロータの極数が12(n+1)−
2(n=1,2,3,……)、ステータのスロット数が
6(n+1)で構成され、かつU相の巻線の次にV相の
巻線、V相の巻線の次にW相の巻線、W相の巻線の次に
U相の巻線の順で、各相の巻線の巻き方向が次の相の巻
線の巻き方向と逆方向の巻線形態で巻回されていること
である。
【0063】このときの例えば、ロータの極数が22、
ステータのスロット数が12のとき、ステータ1のスロ
ット4とロータ2の磁極とは電気角で180°−180
×(22/12)=180°−330°=−150°づ
つずれ、上記説明の図20や図23の場合と逆のずれか
たをするだけであるので、その説明は省略する。
【0064】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、ロ
ータの極数とステータのスロット数との比に特別な関係
を持たせると共に、複数個のスロット連続巻きを単位に
した巻線構造としたので、発生する三相交流電圧が大幅
な電圧低下となることなく、電圧のリップルを減少させ
ることができ、ステータの電機子巻線の各相を分離でき
る。またロータの磁極と対応するステータの歯との正対
が少ないので、コギングトルクが小さくなる。そしてU
相、V相、W相の各2スロット連続巻きで巻回される巻
線は同方向で巻回することができるので、巻線がし易い
利点を有している。 そして出力電圧波形が良くてリッ
プルが改善されるので、エンジン溶接機に使用するに当
たって整流後のリアクタが小型のもので済ますことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多極発電機の一実施例ロータ形状
説明図である。
【図2】本発明に係る多極発電機の巻線が省略された一
実施例ステータ形状説明図である。
【図3】本発明に係る多極発電機の発電ユニットの一実
施例説明図である。
【図4】本発明に係る多極発電機の整流電圧と相間電圧
の波形図である。
【図5】U相の3スロット連続巻きのベクトル説明図で
ある。
【図6】U相の3スロット連続巻きの合成ベクトル説明
図である。
【図7】本発明に係る多極発電機の発電ユニットの他の
実施例説明図である。
【図8】磁極とステータとの関係説明図である。
【図9】U相の9スロット連続巻きの合成ベクトル説明
図である。
【図10】三相交流電圧発生説明図である。
【図11】本発明に係る多極発電機の発電ユニットの他
の実施例説明図である。
【図12】磁極とステータとの関係説明図である。
【図13】U相の3スロット連続巻きの合成ベクトル説
明図である。
【図14】同じ関係にある磁極とステータとの構成説明
図である。
【図15】本発明に係る多極発電機の発電ユニットの他
の実施例説明図である。
【図16】磁極とステータとの関係説明図である。
【図17】U相の2スロット連続巻きの合成ベクトル説
明図である。
【図18】同じ関係にある磁極とステータとの構成説明
図である。
【図19】同じ関係にある磁極とステータとの構成説明
図である。
【図20】本発明に係る多極発電機の発電ユニットの他
の実施例説明図である。
【図21】磁極とステータとの関係説明図である。
【図22】U相の2スロット連続巻きの合成ベクトル説
明図である。
【図23】同じ関係にある磁極とステータとの構成説明
図である。
【図24】同じ関係にある磁極とステータとの構成説明
図である。
【図25】従来の多極磁石発電機のロータ形状説明図で
ある。
【図26】従来の多極磁石発電機の巻線が省略されたス
テータ形状説明図である。
【図27】従来の多極磁石発電機の発電ユニットの説明
図である。
【図28】垂下特性形溶接機の構成図である。
【図29】従来の多極磁石発電機の整流電圧と相間電圧
の波形図である。
【符号の説明】
1 ステータ 2 ロータ 3 永久磁石 4 スロット 5 三相交流磁石発電機 6 整流器 8 リアクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H603 AA01 BB02 BB07 BB13 CA01 CA05 CB05 CC04 CC11 CC17 CD01 CD05 CD21 CE01 5H621 AA02 GA01 GA04 GB11 GB14 HH05 JK05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の磁石を磁極とするロータを回転
    させ、ステータに巻回されたU相、V相、W相の電機子
    巻線に三相交流電圧を発生させる多極発電機において、 磁極の極性を順に異にするロータの極数が8n(n=
    1,2,3,……)で構成されると共に、 ステータのスロット数が9nで構成され、 ステータに巻回される巻線は、U相、V相、W相の各相
    の巻線が3スロット連続巻きを単位にした巻き方で順次
    巻回されると共に、この3スロット連続巻きで巻回され
    る真中の各巻線がその両隣の巻線に対し逆方向巻きに巻
    回されてなることを特徴とする多極発電機。
  2. 【請求項2】 複数個の磁石を磁極とするロータを回転
    させ、ステータに巻回されたU相、V相、W相の電機子
    巻線に三相交流電圧を発生させる多極発電機において、 磁極の極性を順に異にするロータの極数が(6n+3)
    ±1(n=1,2,3,……)で構成されると共に、 ステータのスロット数が6n+3で構成され、 ステータに巻回される巻線は、U相、V相、W相の各相
    の巻線が2n+1スロット連続巻きを単位にした巻き方
    で順次巻回されると共に、この2n+1スロット連続巻
    きで巻回される巻線が隣の巻線に対し逆方向巻きに巻回
    されてなることを特徴とする多極発電機。
  3. 【請求項3】 複数個の磁石を磁極とするロータを回転
    させ、ステータに巻回されたU相、V相、W相の電機子
    巻線に三相交流電圧を発生させる多極発電機において、 磁極の極性を順に異にするロータの極数が12n+2
    (n=1,2,3,……)で構成されると共に、 ステータのスロット数が12nで構成され、 ステータに巻回される巻線は、U相、V相、W相の各相
    の巻線が2nスロット連続巻きを単位にした巻き方で順
    次巻回されると共に、この2nスロット連続巻きで巻回
    される巻線が隣の巻線に対し逆方向巻きに巻回され、か
    つU相の巻線の次にW相の巻線、W相の巻線の次にV相
    の巻線、V相の巻線の次にU相の巻線の順で、各相の巻
    線の巻き方向が次の相の巻線の巻き方向と逆方向の巻線
    形態で巻回されてなることを特徴とする多極発電機。
  4. 【請求項4】 複数個の磁石を磁極とするロータを回転
    させ、ステータに巻回されたU相、V相、W相の電機子
    巻線に三相交流電圧を発生させる多極発電機において、 磁極の極性を順に異にするロータの極数が12n−2
    (n=1,2,3,……)で構成されると共に、 ステータのスロット数が12nで構成され、 ステータに巻回される巻線は、U相、V相、W相の各相
    の巻線が2nスロット連続巻きを単位にした巻き方で順
    次巻回されると共に、この2nスロット連続巻きで巻回
    される巻線が隣の巻線に対し逆方向巻きに巻回され、か
    つU相の巻線の次にV相の巻線、V相の巻線の次にW相
    の巻線、W相の巻線の次にU相の巻線の順で、各相の巻
    線の巻き方向が次の相の巻線の巻き方向と逆方向の巻線
    形態で巻回されてなることを特徴とする多極発電機。
  5. 【請求項5】 複数個の磁石を磁極とするロータを回転
    させ、ステータに巻回されたU相、V相、W相の電機子
    巻線に三相交流電圧を発生させる多極発電機において、 磁極の極性を順に異にするロータの極数が12(n+
    1)+2(n=1,2,3,……)で構成されると共
    に、 ステータのスロット数が6(n+1)で構成され、 ステータに巻回される巻線は、U相、V相、W相の各相
    の巻線がn+1スロット連続巻きを単位にした巻き方で
    順次巻回されると共に、このn+1スロット連続巻きで
    で巻回される巻線が隣の巻線と同方向巻きに巻回され、
    かつU相の巻線の次にW相の巻線、W相の巻線の次にV
    相の巻線、V相の巻線の次にU相の巻線の順で、各相の
    巻線の巻き方向が次の相の巻線の巻き方向と逆方向の巻
    線形態で巻回されてなることを特徴とする多極発電機。
  6. 【請求項6】 複数個の磁石を磁極とするロータを回転
    させ、ステータに巻回されたU相、V相、W相の電機子
    巻線に三相交流電圧を発生させる多極発電機において、 磁極の極性を順に異にするロータの極数が12(n−
    1)+2(n=1,2,3,……)で構成されると共
    に、 ステータのスロット数が6(n+1)で構成され、 ステータに巻回される巻線は、U相、V相、W相の各相
    の巻線がn+1スロット連続巻きを単位にした巻き方で
    順次巻回されると共に、このn+1スロット連続巻きで
    巻回される巻線が隣の巻線と同方向巻きに巻回され、か
    つU相の巻線の次にV相の巻線、V相の巻線の次にW相
    の巻線、W相の巻線の次にU相の巻線の順で、各相の巻
    線の巻き方向が次の相の巻線の巻き方向と逆方向の巻線
    形態で巻回されてなることを特徴とする多極発電機。
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