JP2000058031A - 非水電解質電池 - Google Patents

非水電解質電池

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JP2000058031A
JP2000058031A JP10224311A JP22431198A JP2000058031A JP 2000058031 A JP2000058031 A JP 2000058031A JP 10224311 A JP10224311 A JP 10224311A JP 22431198 A JP22431198 A JP 22431198A JP 2000058031 A JP2000058031 A JP 2000058031A
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真也 北野
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吉田  浩明
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非水電解液がガラスハーメチックシール2や
金属ロウ9に触れるのを被覆材4が防ぐので、これら封
止材の腐食を防止することができる非水電解質電池を提
供する。 【解決手段】 ガラスハーメチックシール2や金属ロウ
9の電池内側に露出する面を被覆材4で覆った。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池ケースの一部
を構成する金属外装部材の開口孔に金属ピン端子をガラ
スハーメチックシール又はセラミック材によって絶縁封
止固定した非水電解質電池に関する。
【0002】
【従来の技術】非水電解質電池には、電池ケース内部に
密閉した発電要素の正負極を外部回路と接続するために
気密端子が設けられる。非水電解質電池は、例えば図5
に示すように、絶縁性を有するリング状のセラミック材
8を外嵌した金属ピン端子1を外環金属部材7の開口孔
に挿入し、これらセラミック材8と外環金属部材7の開
口孔及び金属ピン端子1との間を金属ロウ9,9でロウ
付け固定したものを、金属蓋部3の開口孔にそれぞれ嵌
め込んで溶接により封止固定する(セラミックハーメチ
ックシール)。これによりこれらの金属ピン端子1,1
は、電池内部で発電要素6の正負極にそれぞれ接続され
ると共に、セラミック材8によって絶縁され、金属ロウ
9,9によって封止される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
非水電解質電池では、封止材として用いた金属ロウ9が
電池の内側で非水電解質と接触するため、この非水電解
質中のリチウム等と反応して、腐食による気密漏れを起
こしサイクル寿命が短くなるという問題があった。
【0004】即ち、非水電解質電池においては、負極の
金属ピン端子1付近で、この金属ロウ9が非水電解質の
リチウムと合金化反応を起こして腐食を生じるおそれが
ある。また、正極の金属ピン端子1付近でも、電位が高
い場合には金属の溶解による腐食が生じるおそれがあ
る。特に、3V以上、特には3.5V以上の高電位の場
合に正極の金属ピン端子1付近での腐食が生じ易くな
る。このような腐食の問題はガラスハ−メチックシ−ル
を用いた場合にも生じることがある。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、ガラスハーメチックシールや金属ロウの電池
内側に露出する面を被覆材で覆うことにより、これら封
止材の腐食を防止することができる非水電解質電池を提
供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、金属
外装部材の開口孔に金属ピン端子を挿入し、この金属ピ
ン端子と開口孔の間をガラスハーメチックシールで絶縁
封止固定した非水電解質電池において、ガラスハーメチ
ックシールにおける電池内側に露出する面を被覆材で覆
ったことを特徴とする。
【0007】尚、金属外装部材とは、非水電解質電池の
電池ケースの一部を構成する部材であり、金属容器部や
金属蓋部、又は、これらの開口孔に嵌め込み固定する外
環金属部材等を意味する。
【0008】請求項2の発明は、金属外装部材の開口孔
に、絶縁性のセラミック材を外嵌した金属ピン端子を挿
入し、このセラミック材と金属外装部材の開口孔及び金
属ピン端子との間をそれぞれ金属ロウで封止固定した非
水電解質電池において、少なくとも金属ピン端子に接す
る側の金属ロウにおける電池内側に露出する面を被覆材
で覆ったことを特徴とする。
【0009】請求項2の発明によれば、正負極の金属ピ
ン端子に接触する金属ロウが被覆材で覆われるので、非
水電解質のリチウム等に接触することがなくなり、腐食
を防止することができる。また、金属ピン端子とは直接
接触しないセラミック材の外側の金属ロウについても、
同じ被覆材で覆っておけば、より確実に腐食の防止を図
ることができる。
【0010】請求項3の発明は、前記被覆材が、ポリマ
を1種又は2種以上混合したものであることを特徴とす
る。
【0011】請求項3の発明によれば、被覆材にポリマ
を用いることにより、ガラスハーメチックシールや金属
ロウの被覆を容易にすることができる。これらのポリマ
は、非水電解液に溶解し難く又は膨潤し難いものが好ま
しい。また、ポリマには、ゴム弾性を有するものを用い
ることもできる。
【0012】請求項4の発明は、前記被覆材が、セラミ
ックであることを特徴とする。
【0013】請求項4の発明によれば、被覆材に耐食性
のよいセラミックを用いるので、ガラスハーメチックシ
ールや金属ロウの腐食を確実に防止することができる。
このセラミックには、アルミナやこのアルミナを主成分
とするものが望ましい。
【0014】請求項5の発明は、前記被覆材が、セラミ
ックに、ポリマを1種又は2種以上混合したものを含浸
させたものであることを特徴とする。
【0015】請求項5の発明によれば、被覆材に用いる
セラミックにポリマを含浸させるので、非水電解液の浸
入を完全に遮断しガラスハーメチックシールや金属ロウ
を確実に保護することができるようになる。また、ポリ
マ−の剥離を防ぐことができる。
【0016】請求項6の発明は、前記被覆材が、セラミ
ック表面に、ポリマ−を1種または2種以上混合したも
のを被覆したものであることを特徴とする。
【0017】また、請求項7の発明は、請求項2の発明
における前記被覆材が、メッキによる金属であることを
特徴とする。
【0018】或いはまた、請求項8の発明は、請求項2
の発明における前記被覆材が、Niメッキ又はCuメッ
キにより形成された金属膜上に樹脂が被覆されたもので
あることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0020】図1〜図2は本発明の第1実施形態を示す
ものであって、図1はガラスハーメチックシールを用い
た非水電解質二次電池の端子部分の一部拡大縦断面図、
図2はガラスハーメチックシールを用いた非水電解質電
池の構造を示す縦断面図である。なお、図5に示した従
来例と同様の機能を有する構成部材には同じ番号を付記
する。
【0021】非水電解質電池は、図5に示した従来例の
セラミックハーメチックシールに代えて、図2に示すよ
うに、電池ケースの金属容器部5に嵌め込む金属蓋部3
の2箇所の開口孔に正負極の金属ピン端子1,1をそれ
ぞれ挿入して、これら開口孔と金属ピン端子1,1との
間をガラスハーメチックシール2,2で固定することに
より絶縁封止することもできる。これら金属蓋部3と金
属容器部5は、アルミニウム又はアルミニウム合金を用
いることにより軽量化を図ることができる。ただし、ア
ルミニウム又はアルミニウム合金は、高融点ガラスとの
熱膨張率の差が大きいので、ここでは熱膨張率の差の小
さい低融点ガラス、特に500°C以下の温度で溶融す
る低融点ガラスを用いることが望ましい。
【0022】なお、このようなガラスハ−メチックシ−
ルを用いた非水電解質電池において、電池がアルカリ金
属を内部に有するものである場合、特に負極周辺でリチ
ウム等のアルカリ金属と反応を起こしやすいため、少な
くとも負極の部分のガラスハ−メチックシ−ルの露出面
を被覆材で覆うようにするのが好ましい。また、上記の
ように、ハ−メチックシ−ルのガラスは低融点ガラスと
するのが良く、更には500°C以下の融点を有するも
のを用いるのが良く、この場合、ガラス中に含まれるS
nO2 等の主成分がアルカリ金属と反応しやすいため本
発明のように被覆材を設けた構造がより効果的なものと
なる。また、ハ−メチックシ−ルのガラスをSiO2
主成分とする高融点ガラスとした場合には、アルカリ金
属との反応は生じにくくなるが、非水電解質の成分によ
っては腐食を生じることもあり、このような腐食を防止
する目的で被覆材を設けることは有効である。特に、非
水電解質がLiPF6 を含む電解質である場合のよう
に、電池内部にHFを有する電池である場合には、ガラ
スの腐食が生じるため、本発明の被覆材を設けた構造が
より効果的なものとなる。尚、この場合には、正極,負
極両方の部分に被覆材を設けるのが好ましい。
【0023】上記負極の金属ピン端子1には銅又は銅合
金等を用い、正極の金属ピン端子1にはアルミニウム又
はアルミニウム合金等を用いる。また、低融点ガラスの
充填作業は、まずリング状に成形した低融点ガラスを金
属ピン端子1に外嵌して金属蓋部3の開口孔に挿入す
る。次に、この金属蓋部3の裏面には、金属ピン端子1
の下端部を隙間なく挿入するカーボン治具を配置する。
そして、窒素雰囲気中で20分間500°Cに加熱する
ことにより、この低融点ガラスを溶融させてカーボン治
具上で固化させることによりガラスハーメチックシール
2を形成する。
【0024】上記金属蓋部3の裏面(図では下面)側に
は、ガラスハーメチックシール2が露出する面を覆うよ
うに被覆材4の層が形成される。被覆材4は、ガラスハ
ーメチックシール2を覆うことにより、非水電解質の浸
入を防ぎ得るものであれば、どのような材質のものであ
ってもよい。このような被覆材4としては、セラミック
やポリマ−には含まれない多糖類を用いることができ、
好ましくはセラミックやポリマ−を用いるのが良い。ポ
リマ−としては、熱可塑性、常温硬化性、熱硬化性、の
いずれのものでも良く、これらを1種又は2種以上混合
したものを用いることができる。そして、これらの中で
も、非水電解質、特に非水電解液に溶解し難く、又は膨
潤し難いものが好ましい。例えば、ポリイミド樹脂、エ
ポキシ樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチ
レンテレフタレ−ト、ポリフェニレンサルファイド、フ
ェノ−ル樹脂、ブチルゴム、エチレンプロピレン−ジエ
ンゴム、スチレンブタジエンゴム、等を用いることがで
き、中でもエポキシ樹脂が好ましい。
【0025】上記金属蓋部3は、金属ピン端子1,1を
ガラスハーメチックシール2で絶縁封止固定し被覆材4
の層を形成した後に、発電要素6を収納した金属容器部
5に嵌め込んで溶接により封止固定する。また、この
際、金属ピン端子1,1の下端部は、発電要素6の正負
極にそれぞれ接続され、金属容器部5内に非水電解液が
注入される。
【0026】上記構成の非水電解質二次電池によれば、
金属蓋部3の裏面に露出するガラスハーメチックシール
2が被覆材4によって覆われるので、金属容器部5内に
注入された非水電解液がこのガラスハーメチックシール
2に直接接触するようなことがなくなり、非水電解液に
よる腐食を防止することができるようになる。特にガラ
スハーメチックシール2として低融点ガラスを用いた場
合には、負極の金属ピン端子1付近での腐食を防止する
ことができる。従って、この場合には、負極の金属ピン
端子1付近でガラスハーメチックシール2が露出する面
を覆うように被覆材4の層を形成するだけでもよい。
【0027】ここで、電池ケースの金属容器部5と金属
蓋部3にアルミニウムを用いた容量100Ahの非水電
解質二次電池の比較例と実施例について、温度25°C
で電流50A/電圧4.1Vの条件により4時間にわた
り定電流/定電圧充電した後、電流50Aで2.75V
となるまで定電流放電させる充放電サイクルを繰り返し
たときの試験結果を表1に示す。
【表1】 尚、これら電池は、図1、図2に示したのと同じ構造を
有し、正極活物質に、LiCo2 、負極活物質に人造黒
鉛、電解液にEC:DMC:=2:2:1の混合溶媒に
LiPFが1モル濃度添加されたものを用いた長円筒型
のうず巻き電池である。
【0028】比較例は、ガラスハーメチックシール2を
覆う被覆材4を形成しなかったものである。実施例1
は、熱硬化性樹脂であるポリイミドを塗布し加熱するこ
とにより被覆材4を形成したものであり、実施例2は、
アルミナを主成分とするセラミックを溶射することによ
り被覆材4を形成したものであり、実施例3は、このセ
ラミックにポリイミドを含浸させて被覆材4を形成した
ものである。表1から明らかなように、比較例は、気密
漏れがありサイクル寿命が短かくなったが、実施例1や
実施例2では、若干の気密漏れはあるもののサイクル寿
命を延ばすことができ、実施例3では、気密漏れをなく
してサイクル寿命をさらに延長することができた。尚、
実施例1では樹脂の剥離、実施例2では微小な孔により
腐食のために気密漏れが生じた。実施例3ではセラミッ
クの孔を樹脂で埋めることにより樹脂の剥離が起きず、
気密洩れも生じなかった。
【0029】図3〜図4は本発明の第2実施形態を示す
ものであって、図3は非水電解質二次電池の端子部分の
一部拡大縦断面図、図4は非水電解質二次電池の分解斜
視図である。なお、図5に示した従来例と同様の機能を
有する構成部材には同じ番号を付記する。
【0030】本実施形態は、図5に示した従来例と同様
に、電池ケースの金属蓋部3に嵌め込む外環金属部材
7,7(金属外装部材)と正負極の金属ピン端子1,1
との間にそれぞれセラミック材8を金属ロウ9,9でロ
ウ付け固定することによって絶縁封止した非水電解質二
次電池について説明する。この外環金属部材7は、図3
に示すように、リング状のセラミック材8を外嵌した金
属ピン端子1を開口孔に挿入し、この金属ピン端子1と
セラミック材8との間、及び、このセラミック材8と開
口孔との間をそれぞれ金属ロウ9,9でロウ付けするこ
とにより絶縁封止固定する。これらの外環金属部材7,
7には、アルミニウム又はアルミニウム合金等を用い
る。また、負極の金属ピン端子1には銅又は銅合金等を
用い、正極の金属ピン端子1にはアルミニウム又はアル
ミニウム合金等を用いる。
【0031】上記外環金属部材7の裏面(図では下面)
側には、金属ロウ9,9が露出する面を覆うように被覆
材4の層が形成される。被覆材4としては、第1実施形
態で説明したのと同様セラミックやポリマ−等を用いる
ことができるが、この場合、更にメッキ金属を好適に用
いることができる。これは、ガラスハ−メチックシ−ル
の場合と異なり、金属ロウ部分に電流を流すことで容易
にメッキ層を金属ロウ部分に形成でときるからである。
メッキ材料としては、NiやCuが特に好ましい。ま
た、金属メッキ層により被覆材を形成する場合、更にこ
の上に上記ポリマ−による被覆層を形成するのがより効
果的である。尚、ポリマ−は塗布や吹き付けにより、セ
ラミックは溶射により形成することができ、セラミック
を用いる場合、更にこの上にポリマ−による被覆層を形
成するか、セラミック中にポリマ−を含浸させるのがよ
り効果的である。また、含浸と被覆の両方を行っても良
い。
【0032】本実施形態の非水電解質二次電池は、図5
に示したように、発電要素6を収納した金属容器部5に
金属蓋部3を嵌め込んで溶接により封止固定することに
よって電池ケースを形成する。そして、図4に示すよう
に、この金属蓋部3の2箇所の開口孔に、それぞれ外環
金属部材7,7を嵌め込んで溶接により封止固定する。
また、この際、金属ピン端子1,1の下端部は、発電要
素6の正負極にそれぞれ接続され、金属容器部5内に非
水電解液が注入される。これら金属蓋部3と金属容器部
5は、アルミニウム又はアルミニウム合金を用いること
により軽量化を図ることができる。
【0033】上記構成の非水電解質二次電池によれば、
外環金属部材7の裏面に露出する金属ロウ9,9が被覆
材4によって覆われるので、金属容器部5内に注入され
た非水電解液がこれら金属ロウ9,9に直接接触するよ
うなことがなくなり、非水電解液による腐食を防止する
ことができるようになる。このような非水電解液による
腐食は、正負極の金属ピン端子1,1付近のいずれでも
生じ得るが、非水電解質電池の電位が低い場合には、正
極の金属ピン端子1付近での腐食はほとんどないので、
被覆材4の層は、負極の金属ピン端子1付近の金属ロウ
9のみを覆うようにすることもできる。しかし、特に正
極の電位が3V以上、特には3.5V以上となる。例え
ば電池電圧が3.95V程度の場合には、正極の金属ピ
ン端子1付近で腐食が発生するので、少なくともこの正
極の金属ピン端子1に接触する側の金属ロウ9が露出す
る面を覆うように被覆材4の層を形成する必要がある。
【0034】ここで、第1実施形態の場合と同様に、電
池ケースの金属容器部5と金属蓋部3にアルミニウムを
用いた容量100Ahの非水電解質二次電池の比較例と
実施例について、温度25°Cで電流50A/電圧4.
1Vの条件により4時間にわたり定電流/定電圧充電し
た後、電流50Aで2.75Vとなるまで定電流放電さ
せる充放電サイクルを繰り返したときの試験結果を表2
に示す。
【表2】 尚、これら電池は、図1、図2に示したのと同じ構造を
有し、正極活物質に、LiCo2 、負極活物質に人造黒
鉛、電解液にEC:DMC:=2:2:1の混合溶媒に
LiPFが1モル濃度添加されたものを用いた長円筒型
のうず巻き電池である。
【0035】比較例は、金属ロウ9,9を覆う被覆材4
を形成しなかったものである。実施例1は、熱硬化性樹
脂であるポリイミドを塗布し加熱することにより被覆材
4を形成したものであり、実施例2は、アルミナを主成
分とするセラミックを溶射することにより被覆材4を形
成したものであり、実施例3は、このセラミックにポリ
イミドを含浸させて被覆材4を形成したものである。表
2から明らかなように、比較例は、気密漏れがありサイ
クル寿命が短かくなったが、実施例1や実施例2では、
若干の気密漏れはあるもののサイクル寿命を延ばすこと
ができ、実施例3では、気密漏れをなくしてサイクル寿
命をさらに延長することができた。
【0036】なお、上記第2実施形態では、セラミック
材8の内外周の金属ロウ9,9の全体を被覆材4で覆う
場合について説明したが、実際には正負極に繋がるもの
の腐食がほとんどであるため、金属ピン端子1に直接触
れる内側の金属ロウ9の露出部のみを覆うように形成し
てもよい。
【0037】また、上記第1と第2の実施形態では、金
属蓋部3や外環金属部材7に金属ピン端子1を絶縁封止
固定する場合について説明したが、電池ケースを構成す
る金属外装部材であれば、いずれの部材に固定してもよ
い。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の非水電解質電池によれば、電池内側に露出するガラス
ハーメチックシールや金属ロウの封止材を被覆材で覆う
ので、この封止材が非水電解液に接触することがなくな
り、腐食を防止することができる。
【0039】そして、被覆材としてポリマを用いた場合
には、被覆を容易にすることができる。また、被覆材に
セラミックを用いた場合には、耐食性を高めることがで
きる。さらに、多糖類やポリマを含浸させたセラミック
を被覆材に用いた場合には、非水電解液の浸入を完全に
遮断し封止材を確実に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すものであって、ガ
ラスハーメチックシールを用いた非水電解質二次電池の
端子部分の一部拡大縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示すものであって、ガ
ラスハーメチックシールを用いた非水電解質電池の構造
を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示すものであって、セ
ラミックハーメチックシールを用いた非水電解質二次電
池の端子部分の一部拡大縦断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示すものであって、セ
ラミックハーメチックシールを用いた非水電解質二次電
池の分解斜視図である。
【図5】従来例を示すものであって、セラミックハーメ
チックシールを用いた非水電解質電池の構造を示す縦断
面図である。
【符号の説明】
1 金属ピン端子 2 ガラスハーメチックシール 3 金属蓋部 4 被覆材 7 外環金属部材 8 セラミック材 9 金属ロウ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 剛文 京都市南区吉祥院西ノ庄猪之馬場町1番地 日本電池株式会社内 Fターム(参考) 5H011 AA17 EE01 EE04 FF04 GG05 HH09 5H022 AA09 CC03 CC08 EE01 EE03 EE05 EE06 KK03 KK07 5H029 AJ15 BJ02 DJ03 DJ05 DJ11 EJ01 EJ06 EJ12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属外装部材の開口孔に金属ピン端子を
    挿入し、この金属ピン端子と開口孔の間をガラスハーメ
    チックシールで絶縁封止固定した非水電解質電池におい
    て、 ガラスハーメチックシールにおける電池内側に露出する
    面を被覆材で覆ったことを特徴とする非水電解質電池。
  2. 【請求項2】 金属外装部材の開口孔に、絶縁性のセラ
    ミック材を外嵌した金属ピン端子を挿入し、このセラミ
    ック材と金属外装部材の開口孔及び金属ピン端子との間
    をそれぞれ金属ロウで封止固定した非水電解質電池にお
    いて、 少なくとも金属ピン端子に接する側の金属ロウにおける
    電池内側に露出する面を被覆材で覆ったことを特徴とす
    る非水電解質電池。
  3. 【請求項3】 前記被覆材が、ポリマを1種又は2種以
    上混合したものであることを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の非水電解質電池。
  4. 【請求項4】 前記被覆材が、セラミックであることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の非水電解質電
    池。
  5. 【請求項5】 前記被覆材が、セラミックに、ポリマを
    1種又は2種以上混合したものを含浸させたものである
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の非水電
    解質電池。
  6. 【請求項6】 前記被覆材が、セラミック表面に、ポリ
    マ−を1種または2種以上混合したものを被覆したもの
    であることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求
    項3に記載の非水電解質電池。
  7. 【請求項7】 前記被覆材が、メッキによる金属である
    ことを特徴とする請求項2に記載の非水電解質電池。
  8. 【請求項8】 前記被覆材が、Niメッキ又はCuメッ
    キにより形成された金属膜上に樹脂が被覆されたもので
    あることを特徴とする請求項2に記載の非水電解質電
    池。
JP10224311A 1998-08-07 1998-08-07 非水電解質電池 Withdrawn JP2000058031A (ja)

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