JP2000056839A - 温度の制御方法と制御装置および氷厚制御装置 - Google Patents

温度の制御方法と制御装置および氷厚制御装置

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JP2000056839A
JP2000056839A JP10224690A JP22469098A JP2000056839A JP 2000056839 A JP2000056839 A JP 2000056839A JP 10224690 A JP10224690 A JP 10224690A JP 22469098 A JP22469098 A JP 22469098A JP 2000056839 A JP2000056839 A JP 2000056839A
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ice
cooling mechanism
cooling
time
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JP10224690A
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Motoki Nojiri
野尻  元己
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却装置で生成される氷塊の氷厚を、氷塊温
度を検出して簡単かつ精度よく制御する。 【解決手段】 冷却水が貯留される液槽16a内に、冷
却機構46から導出した蒸発器30が配設される。蒸発
器30に近接してサーミスタ26が配設される。サーミ
スタ26の検出信号は、冷却機構46の運転をオン/オ
フ制御する制御装置24に出力される。冷凍機構46の
運転により蒸発管30に冷媒が循環供給されて、該蒸発
管30が冷却されると冷却水の一部が氷結して氷塊が生
成される。サーミスタ26が氷厚温度を氷厚温度保持時
間だけ継続的に検出すると、冷却機構の運転を停止す
る。また氷塊が融けて、サーミスタ26が融氷温度を融
氷温度保持時間だけ継続的に検出すると、冷却機構46
の運転を再開する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、温度の制御方法
と制御装置および氷厚制御装置に関し、更に詳細には、
被温度制御体の温度を制御する場合に、該制御体の温度
に時間の要素を取り入れることで精度を向上させ得る温
度の制御方法と制御装置および冷却装置で生成される氷
厚を精度良く制御し得る氷厚制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】常に冷たい飲料等を供給する飲料供給装
置の冷却装置として、水等の冷却液を貯留する液槽内に
蒸発管を配設すると共に、該蒸発管に所望厚さの氷塊を
形成して、この氷塊の潜熱を利用するアイスバンク式の
冷却装置が知られている。この冷却装置の概略を図5を
参照して説明すれば、冷却装置16は、内部に冷却水
(液体)を貯留する液槽16aを備えており、この液槽1
6aの内部に、図示しない冷却機構から導出された蒸発
器30が冷却水に効率よく接するように配設されてい
る。前記液槽16a内に貯留される冷却水は、蒸発器3
0を浸漬させるように貯えられ、該蒸発器30に冷媒を
循環供給して冷却することで、冷却水の一部を蒸発器3
0の周囲に氷結させて氷塊Iを生成させ、冷却機構の運
転停止状態でも氷塊Iを介して冷却水を冷却し得るよう
構成している。そして、液槽16a内に配設された図示
しない飲料冷却管を流通する飲料を、冷却水を介して冷
却するようになっている。また液槽16a内の適宜位置
には、綿氷等の発生を防止する撹拌羽根32が設置さ
れ、モータ34を動力源として常時冷却水を撹拌するよ
う構成される。
【0003】前記冷却装置16は、液槽16a内に生成
される氷塊Iの氷厚を制御する制御装置24と、氷塊I
の氷厚を検出してその信号を制御装置24に出力する少
なくとも2本の電極50,50とを備えている。そし
て、前記両電極50,50の少なくとも1本を所望の氷
厚位置に位置決めすると共に、両電極50,50間に微
弱な電圧を印加して、該両電極50,50間の導通状態
により氷塊Iの生成を検出している。すなわち前記制御
装置24は、両電極50,50間が導通状態にあれば氷
塊Iが所望厚さまで生成していないと判断し、また非導
通状態にあれば氷塊Iが所望厚さ以上に生成していると
判断するようになっている。
【0004】前記氷塊Iの氷厚制御を詳しく述べると、
蒸発管30へ冷媒の供給が開始されて該蒸発管30が冷
却されると、その周りから徐々に氷塊Iが生成し始め
る。この時点では両電極50,50間には冷却水が介在
して電流は導通するので、制御装置24は氷塊Iが所望
の厚さに達していないと判断して、冷却機構の運転を継
続して蒸発器30の冷却を続行する(図6(a)参照)。そ
して、更に冷却が進行して氷塊Iが所望の厚さに達して
電極50が氷塊Iで覆われると、両電極50,50間が
非導通状態になる。前記制御装置24は、この非導通状
態をもって氷塊Iが所望厚さまで生成されたと判断し
て、冷却機構の運転を停止して蒸発器30の冷却を停止
させる(図6(b)参照)。その後、時間が経過すると、冷
却水の温度上昇に伴って氷塊Iが融け始め、該氷塊Iの
厚さが所望厚さを下回ると前記電極50が露出するに至
る。この電極50の露出により、再び両電極50,50
間の導通状態が回復するので、前記制御装置24が冷却
機構の運転再開を指示し、常に氷塊Iの厚さが所望の厚
さに維持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た氷厚制御の場合、氷塊生成を電圧の印加による電流の
導通状態の検出で行なっているので、少なくとも2本の
電極50,50が必要となり、部品点数が多くなる。ま
た冷却水が純水に近い場合は、電流が導通しなくなるこ
とがあり、使用条件が限定される。更に、長期間の使用
等で電極50が汚れてしまうと、電流の導通を検出し得
ず、使用が不可能となってしまう欠点も指摘される。
【0006】前記氷塊Iの氷厚は前記電極50,50の
設置位置により決定されるので、該電極50,50の位
置決めの精度に左右され、正確な位置決めが不可欠とな
っている。このため前記電極50,50の位置決めには
細心の注意が必要であり、かつ非常に煩雑な作業とな
る。また前述の如く、氷厚の設定は電極50の設置位置
のみによって決定されるので、氷厚を変更させる場合に
ついても同様に煩雑な作業が必要とされると共に、生成
させた氷塊Iを完全に融氷させなければ電極50の設定
位置の変更が不可能なために、時間およびエネルギーの
多大な損失を覚悟しなければならない。
【0007】前記電極50,50では、蒸発管30を起
点として生成した氷塊Iの氷厚を検出するのみであり、
冷却水の過冷却により起こる綿氷の発生を検出して対応
することはできない。このため前記冷却装置16では、
前記綿氷が発生する過冷却状態を回避するため、前記撹
拌羽根32を用いて冷却水を常時撹拌しており、ランニ
ングコストがかさむ欠点があった。
【0008】
【発明の目的】本発明は、前述した従来の技術に内在し
ている前記欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであって、被温度制御体の温度を精度よく制
御する制御方法および制御装置を提出すると共に、冷却
装置で生成される氷塊の氷厚を、氷塊温度を検出して簡
単かつ精度よく制御し得る氷厚制御装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決し、
所期の目的を好適に達成するため、本発明に係る温度の
制御方法は、加熱または冷却機構の運転により加熱また
は冷却される被温度制御体の温度が、予め設定された第
1設定温度となった状態を所定時間継続したことを条件
として、前記加熱または冷却機構の運転を停止し、前記
加熱または冷却機構の運転停止により変化する被温度制
御体の温度が、予め設定された第2設定温度となった状
態を所定時間継続したことを条件として、前記加熱また
は冷却機構の運転を再開するよう制御することを特徴と
する。
【0010】前述した課題を解決し、所期の目的を好適
に達成するため、本願の別の発明に係る温度の制御装置
は、加熱または冷却機構の運転により加熱または冷却さ
れる被温度制御体の温度を検出する温度検出手段と、前
記温度検出手段が予め設定された設定温度を継続的に検
出している時間を計時する計時手段と、前記計時手段が
予め設定された設定時間を計時したときに、前記加熱ま
たは冷却機構のオン/オフ制御を行なう制御手段とから
構成したことを特徴とする。
【0011】前述した課題を解決し、所期の目的を好適
に達成するため、本願の更に別の発明に係る氷厚制御装
置は、水等の液体が貯留される液槽内に冷却機構から導
出する蒸発管を配設し、この蒸発管の周りに氷塊を生成
して、該氷塊により液体を冷却する冷却装置において、
前記蒸発管の周りに生成される氷塊の温度を検出する温
度検出手段と、前記温度検出手段が予め設定された設定
温度を継続的に検出している時間を計時する計時手段
と、前記計時手段が予め設定された設定時間を計時した
ときに、前記冷却機構のオン/オフ制御を行なう制御手
段とから構成したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る温度の制御方
法と制御装置および氷厚制御装置につき、好適な実施例
を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。な
お、図5および図6を参照して説明した従来の技術に既
出の同一部材については、同じ符号を付して示すものと
する。
【0013】図1は、実施例に係る氷厚制御装置が採用
される飲料注出装置の概略構成を示すものであって、該
飲料注出装置10は、その本体12の内部前面側に、断
熱構造の冷却空間14が画成されると共に、内部背面側
に水等の飲料を冷却する冷却装置16が収納されてい
る。また本体12の内部下方には、凝縮器42や圧縮機
44等からなる冷却機構46が収納される機械室40が
画成されている。前記冷却空間14内には、ジュース等
の濃縮原液が貯留される飲料容器18が収納され、その
下方に接続された注出機構20を介して濃縮原液が注出
ノズル20aに供給される。
【0014】前記冷却装置16は、図2に示す如く、そ
の内部に冷却水(液体)を貯留する液槽16aを備えると
共に、該液槽16aの内部には前記冷却機構46から導
出した蒸発器30が配設されている。液槽16a内には
蒸発器30を浸漬させる以上に冷却水が貯留され、蒸発
器30に冷媒を循環供給して冷却することで、冷却水の
一部を蒸発器30の周囲に氷結させて氷塊(被温度制御
体)Iを生成させ、該氷塊Iを介して冷却水を冷却する
よう構成している。また液槽16aの内部には、前記注
出ノズル20aに接続する飲料冷却管(図示せず)が配設
され、該冷却管を流通する過程で冷却水と熱交換して冷
却された飲料水が注出ノズル20aに供給され、ここで
前記濃縮原液と混合・希釈されてコップ等の受容器22
に注出されるようになっている。前記液槽16a内の蒸
発管30に干渉しない所定位置に撹拌羽根32が配設さ
れ、該液槽16aの上方所定位置に配置したモータ34
を駆動源として冷却水を撹拌するよう構成される。
【0015】前記冷却装置16は、液槽16a内に生成
される氷塊Iの氷厚を設定制御する制御装置24と、氷
塊Iの温度を検出してその信号を制御装置24に出力す
る温度検出手段としてのサーミスタ26とを備えてい
る。前記サーミスタ26は、前記蒸発管30に当接しな
い設定氷厚位置近傍に位置決めされている。この場合
に、実施例の氷厚制御装置ではサーミスタ26の検出温
度によって氷塊Iの氷厚を検出するので、当該サーミス
タ26の設置位置を厳密に設定氷厚に一致させる必要は
ない。なお、実施例では温度検出手段としてサーミスタ
を用いたが、例えばサーモカップルからなる熱電対等の
温度を検出可能なセンサを適宜に使用可能である。
【0016】前記制御装置24は、該制御装置24から
離間して操作が容易な位置、例えば飲料注出装置10の
前面に配置され、かつ各種設定数値を入力する入力部2
4aと、前記サーミスタ26からの信号を温度に変換す
る温度変換部24bと、予め設定された設定温度をサー
ミスタ26が継続的に検出している時間を計時するカウ
ンタ部(計時手段)24cと、入力部24a、温度変換部
24bおよびカウンタ部24cからの情報、信号を基に
前記冷却機構46およびモータ34の運転をオン/オフ
制御する制御部(制御手段)24dとから構成されてい
る。
【0017】前記制御装置24には、前記蒸発器30の
周りに所望の設定氷厚Wまで氷塊Iが生成された氷厚温
度(第1設定温度)T1、氷塊Iが融けて設定氷厚Wより
薄くなったときの融氷温度(第2設定温度)T2、および
前記サーミスタ26が氷厚温度T1以上の温度を継続的
に検出する氷厚温度保持時間t1、サーミスタ26が融
氷温度T2以下の温度を継続的に検出する融氷温度保持
時間t2とが設定入力される。そして、これら温度条件
および時間条件を基に、前記制御部24dが冷却機構4
6の運転をオン/オフ制御することで、氷厚を一定に維
持するよう構成される。また制御装置24には、冷却水
の過冷却により綿氷の発生が予測される綿氷温度T3
よび運転停止時間t3が設定入力され、この温度条件お
よび時間条件を基に、前記制御部24dがモータ34の
運転をオン/オフ制御することで、綿氷の発生を防止す
るよう構成される。ちなみに、前記氷厚温度T1は−5
℃で、融氷温度T2は0℃に設定され、この融氷温度T2
を0℃に設定することで、前記サーミスタ26は常に氷
塊Iに覆われた状態で該氷塊Iの温度のみを検出するよ
うになっている。
【0018】
【実施例の作用】次に、実施例に係る冷却装置に採用し
た氷厚制御装置の作用につき、図4のフローチャートを
参照して説明する。なお、前記液槽16a内には室温状
態の冷却水が貯留されると共に、制御装置24には前述
した各種の温度条件や時間条件が入力されているものと
する。
【0019】図示しない電源スイッチが投入(電源ON)
されると、ステップS1で前記冷却機構46の運転が開
始され、前記蒸発管30に冷媒が循環供給されて、該蒸
発管30を介して冷却水が冷却される。冷却水の温度
は、前記サーミスタ26により検出されて温度変換部2
4bに出力され、該冷却水の温度は常に監視される。そ
して、冷却水が徐々に冷却され、その温度が前記綿氷温
度T3となったことを前記サーミスタ26が検出する
と、前記制御部24dではモータ34の運転を開始(オ
ン制御)して撹拌羽根32により冷却水を撹拌する。こ
れにより、綿氷の発生を回避しつつ冷却水は均一に冷却
される。またモータ34は、運転開始から前述した運転
停止時間t3が経過した後に運転停止(オフ制御)され
る。すなわち、綿氷の発生が予測されるときにのみモー
タ34を運転して撹拌羽根32を回転させるので、従来
のように撹拌羽根32を常時回転するのに較べて電気代
等のランニングコストを削減すると共に、該モータ34
から発生する熱を抑えて冷却効率も向上させ得る。
【0020】前記冷却機構46の運転が継続されて冷却
水が冷却されると、前記蒸発管30の周りから冷却水が
氷結して氷塊Iが生成し始める。氷塊Iがサーミスタ2
6を覆って更に成長すると、該サーミスタ26の検出温
度が氷厚温度T1に近づく。そしてサーミスタ26の検
出温度が氷厚温度T1以下(−5℃以下)になると、ステ
ップS2が肯定(Yes)されてステップS3に進む。該
ステップS3では、サーミスタ26が氷厚温度T1以下
の温度を予め設定された前記氷厚温度保持時間t1だけ
継続的に検出したか否かを確認する。前記サーミスタ2
6が氷厚温度T1を検出することでカウントを開始する
カウンタ部24cが氷厚温度保持時間t1を計時する
と、ステップS3が肯定(Yes)されてステップS4に
進み、前記制御部24dでは、図3(a)に示すように設
定氷厚Wの氷塊Iが生成したと判断して、冷却機構46
の運転を停止(オフ制御)して冷却運転を停止させる。す
なわち、前記サーミスタ26の検出温度が氷厚温度T1
以下であっても、その検出温度の検出時間が氷厚温度保
持時間t1だけ継続しなかった場合は、ステップS3か
ら先のフローには進まず、制御部24dはサーミスタ2
6からの氷厚温度T1の検出信号をバラツキによるもの
と判断して、前記冷却機構46の運転を維持するよう制
御する。
【0021】前記氷塊Iが設定氷厚Wまで生成されて冷
却機構46の運転を停止すると、時間の経過と共に氷塊
Iが融け始めて氷厚が減少する。図3(b)に示す如く、
サーミスタ26の近傍まで氷塊Iが融けると、該サーミ
スタ26での検出温度は上昇して前記融氷温度T2(0
℃)に近づいてくる。そしてサーミスタ26の検出温度
が融氷温度T2以上になると、ステップS5が肯定(Ye
s)されてステップS6に進む。該ステップS6では、
サーミスタ26が融氷温度T2以上の温度を予め設定さ
れた前記融氷温度保持時間t2だけ継続的に検出したか
否かを確認する。前記サーミスタ26が融氷温度T2
検出することでカウントを開始するカウンタ部24cが
融氷温度保持時間t2を計時すると、ステップS6が肯
定(Yes)されてステップS1に進み、前記制御部24
dでは氷塊Iの氷厚が設定氷厚Wを下回ったと判断し
て、冷却機構46の運転を再開(オン制御)して冷却運転
を再開させる。すなわち前記サーミスタ26の検出温度
が融氷温度T2以上であっても、その検出温度の検出時
間が融氷温度保持時間t2だけ継続しなかった場合は、
ステップS6から先のフローには進まず、制御部24d
はサーミスタ26からの融氷温度T2の検出信号をバラ
ツキによるものと判断して、前記冷却機構46の運転を
停止状態に維持するよう制御する。また実施例では、融
氷温度T2を0℃に設定したことで、前記サーミスタ2
6が氷塊Iから露出する前に冷却機構46の運転が再開
されるから、該サーミスタ26は常に氷塊Iの温度を検
出しており、該氷塊Iの氷厚制御を正確に行なうことが
できる。
【0022】すなわち、実施例の氷厚制御装置では、サ
ーミスタ26での検出温度が、予め設定された氷厚温度
1以下または融氷温度T2以上である状態を氷厚温度保
持時間t1または融氷温度保持時間t2だけ継続したとき
に、冷却機構46の運転をオン/オフ制御するので、サ
ーミスタ26による検出温度のバラツキ等による誤作動
を回避して、制御精度が向上する。従って、安価なサー
ミスタ26を用いて高い精度での氷厚制御が可能となる
ので、コストを低廉に抑えることができる。
【0023】また氷塊Iの温度をサーミスタ26で検出
して氷厚制御を行なうので、サーミスタ26の配置位置
を、設定氷厚Wに対応させて厳密に位置決めする必要が
なく、組付け時の手間を低減させ得る。しかも、氷厚の
変更は、制御装置24での氷厚温度T1の設定を変更す
るだけでよいので、サーミスタ26が氷塊Iで覆われて
いる状態でも行なうことができ、氷厚変更に簡単に対応
し得る。また部品点数を低減し得ると共に、氷厚を制御
するための手段(サーミスタ26)に必要とされる設置ス
ペースを小さくすることができる。更に、冷却水の電気
伝導度やサーミスタ26の汚れ等の使用環境による検出
温度の変化は少なく、利用用途が拡大する。なお、サー
ミスタ26では氷塊Iが生成される前の冷却水の温度も
検出しているので、冷却水の水温制御も該サーミスタ2
6の検出温度を用いて行なうことができる。しかも、こ
の水温制御は装置の改造を行なったり、専用のセンサを
用いないので簡単かつ低コストである。また、氷塊Iの
最低氷厚を設定する融氷温度T2を0℃以下に設定して
おけば、サーミスタ26は常に氷塊Iで覆われて該氷塊
Iの温度のみを検出するので正確な氷厚制御ができる。
【0024】
【変更例】前記綿氷発生を防止するためのモータ34の
運転制御に関しては、綿氷温度T3の変更により、常に
は運転されるモータ34を、冷却水が綿氷温度T3に到
達したときに停止し、所定の運転停止時間t3の経過後
に再び運転を再開させるよう制御することも可能であ
る。
【0025】実施例では、冷却装置での氷厚制御を行な
う場合につき説明したが、本発明はこれに限定されるも
のでなく、冷却機構から導出する蒸発器により飲料を直
に冷却するものにおいて、該飲料(被温度制御体)の温度
を精度良く制御するのに使用可能である。また飲料を冷
却するのではなく、加熱機構により飲料を加熱する構成
においても、同様の方法および装置を用いて飲料の温度
を精度良く制御することができる。
【0026】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係る温度
の制御方法と制御装置および氷厚制御装置によれば、被
温度制御体の温度を制御するのに、温度だけでなく該温
度の保持時間を計時して制御するので、温度検出手段の
検出温度のバラツキによる誤作動を回避して、制御精度
を向上させ得る。また精度の高くない汎用の廉価な温度
検出手段を使用し得るので、コストを低廉に抑えること
ができる。
【0027】冷却装置の氷厚制御装置では、温度検出手
段の設置位置を設定氷厚に対応させて厳密に位置決めす
る必要がなく、組立て時の手間を低減させ得る。また、
前記温度検出手段を小さなスペースに配置し得るので装
置のコンパクト化を図り得ると共に、部品点数を低減す
ることができる。更に、氷厚を氷塊の温度で制御するの
で、温度検出手段が氷塊で覆われた状態であっても、制
御手段での設定温度の変更により氷厚を簡単に変えるこ
とができる。しかも、温度検出手段の汚れや液体の電気
伝導度といった性質等の使用環境の影響は少なく、広い
範囲での使用が可能である。更にまた、氷厚制御を行な
う温度検出手段を用いて撹拌羽根のモータをオン/オフ
制御して綿氷の発生を未然に防止することができると共
に、モータの効率的な運転によりランニングコストを低
減することが可能となる。なお、氷厚制御において冷却
機構をオン制御する温度を0℃以下に設定することで、
温度検出手段を常に氷塊で覆われた状態に保持し得、該
温度検出手段は氷塊のみのを温度を検出して正確な氷厚
制御が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る飲料注出装置を一部切
欠いて示す側面図である。
【図2】 実施例に係る冷却装置を示す側断面図であ
る。
【図3】 実施例に係る冷却装置での氷塊生成時および
融氷時を示す説明図である。
【図4】 実施例に係る氷厚制御装置の運転時のフロー
チャート図である。
【図5】 従来の技術に係る冷却装置を示す側断面図で
ある。
【図6】 従来の技術に係る冷却装置での氷塊生成時お
よび融氷時を示す説明図である。
【符号の説明】
16a 液槽,24c カウンタ部(計時手段),24d
制御部(制御手段) 26 サーミスタ(温度検出手段),30 蒸発管,32
撹拌羽根 34 モータ,46 冷却機構,I 氷塊(被温度制御体) T1 氷厚温度(第1設定温度),t1 氷厚温度保持時間 T2 融氷温度(第2設定温度),t2 融氷温度保持時間,
3 綿氷温度

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱または冷却機構(46)の運転により加
    熱または冷却される被温度制御体(I)の温度が、予め設
    定された第1設定温度(T1)となった状態を所定時間(t1)
    継続したことを条件として、前記加熱または冷却機構(4
    6)の運転を停止し、前記加熱または冷却機構(46)の運転
    停止により変化する被温度制御体(I)の温度が、予め設
    定された第2設定温度(T2)となった状態を所定時間(t2)
    継続したことを条件として、前記加熱または冷却機構(4
    6)の運転を再開するよう制御することを特徴とする温度
    の制御方法。
  2. 【請求項2】 加熱または冷却機構(46)の運転により加
    熱または冷却される被温度制御体(I)の温度を検出する
    温度検出手段(26)と、前記温度検出手段(26)が予め設定
    された設定温度(T1,T2)を継続的に検出している時間を
    計時する計時手段(24c)と、前記計時手段(24c)が予め設
    定された設定時間(t1,t2)を計時したときに、前記加熱
    または冷却機構(46)のオン/オフ制御を行なう制御手段
    (24d)とから構成したことを特徴とする温度制御装置。
  3. 【請求項3】 水等の液体が貯留される液槽(16a)内に冷
    却機構(46)から導出する蒸発管(30)を配設し、この蒸発
    管(30)の周りに氷塊(I)を生成して、該氷塊(I)により液
    体を冷却する冷却装置において、前記蒸発管(30)の周り
    に生成される氷塊(I)の温度を検出する温度検出手段(2
    6)と、前記温度検出手段(26)が予め設定された設定温度
    (T1,T2)を継続的に検出している時間を計時する計時手
    段(24c)と、前記計時手段(24c)が予め設定された設定時
    間(t1,t2)を計時したときに、前記冷却機構(46)のオン
    /オフ制御を行なう制御手段(24d)とから構成したこと
    を特徴とする氷厚制御装置。
  4. 【請求項4】 前記液槽(16a)の内部に液体を撹拌する撹
    拌羽根(32)を備え、氷塊(I)が生成される前に液体の温
    度を検出する前記温度検知手段(26)が、予め設定された
    綿氷温度(T3)を検出したときに、前記制御手段(24d)に
    より撹拌羽根(32)を回転させるモータ(34)のオン/オフ
    制御を行なうようにした請求項3記載の氷厚制御装置。
  5. 【請求項5】 前記冷却機構(46)がオン制御される温度
    は、0℃以下である請求項3記載の氷厚制御装置。
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