JP2000056771A - 波形再生装置 - Google Patents

波形再生装置

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JP2000056771A
JP2000056771A JP10223023A JP22302398A JP2000056771A JP 2000056771 A JP2000056771 A JP 2000056771A JP 10223023 A JP10223023 A JP 10223023A JP 22302398 A JP22302398 A JP 22302398A JP 2000056771 A JP2000056771 A JP 2000056771A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、記憶された波形データを読み出して
波形を再生する波形再生装置に関し、再生速度と再生ピ
ッチの双方を制御することができ、しかも、アタック部
や子音部等が損なわれることのない、高音質の再生波形
を得る。 【解決手段】音の波形をあらわす波形データと該波形上
の特定の複数のポイントをあらわすポイント情報とを記
憶しておき、再生波形の音高を指定する音高情報と、波
形再生速度を指定する再生速度情報を、互いに独立に取
得し、音高情報に応じた音高の再生波形を得るための波
形再生速度で、再生速度情報があらわす波形再生速度と
の速度差を、ポイント情報があらわす各ポイントごとに
吸収しながら読み出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記憶された波形デ
ータを読み出して波形を再生する波形再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】音を表す波形を記憶しておいて、その波
形を読み出して再生波形を得るに当り、その読み出し速
度を変えると、例えば磁気記録テープを早送りしながら
音声を再生したときのようにその再生波形のピッチ(音
高)が変化する。従来、再生波形のピッチは波形記録時
のピッチのまま変化させずに、この読み出し速度(波形
再生速度)を変化させようとする技術が知られている。
【0003】例えばそのような技術の1つとして、メモ
リに格納された波形の読出速度を変化させることによっ
て波形再生時間を変化させ、その波形再生時間の変化に
伴って変化した再生波形のピッチをピッチシフタによっ
て元のピッチに戻す方式が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この方式の場合、読出
時間を変化させることにより変化した再生ピッチを元の
ピッチに戻すにあたり、所定時間毎に波形部分を読み飛
ばしたり重複読みしたりすることにより波形長さを調節
している。このため、楽音が急激に立ち上がるアタック
部分や音声の子音部が消えてしまったり、いわゆる2度
鳴りを生じたりして、本来のアタックや子音が損なわ
れ、音楽的に欠陥のある、あるいは聞きづらい音声の再
生波形となってしまうという問題がある。また、この方
式の場合、読み飛ばしや重複読みを行なう際に、波形を
滑らかに接続するために、いわゆるクロスフェードの技
術が採用されるが、このクロスフェードによっても、波
形のアタック部や子音部が他の波形部分とクロスフェー
ドされることにより損なわれる結果となる。
【0005】また、上記の従来技術は、再生速度を変化
させてもピッチが変化しないようにするという観点の技
術であるが、近年、再生速度を自在に変更するととも
に、ピッチも自在に変更された再生波形を得ることが要
請されてきている。
【0006】本発明は、上記事情に鑑み、再生速度と再
生ピッチの双方を制御することができ、しかも、アタッ
ク部や子音部等が損なわれることなく、高音質の再生波
形を得ることのできる波形再生装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の波形再生装置のうちの第1の波形再生装置は、音の
波形をあらわす波形データと波形上の特定の複数のポイ
ントをあらわすポイント情報とを記憶する記憶手段と、
再生波形の音高を指定する音高情報を取得する音高情報
取得手段と、波形データの表す波形上の進行位置を表す
位置情報であって、所望の変化速度で変化する位置情報
を発生する位置情報発生手段と、記憶手段より波形デー
タを読み出し、音高情報取得手段で取得した音高情報に
対応した音高の再生波形信号を生成する再生波形信号生
成手段と、位置情報がポイント情報の表す位置に達した
ときポイント情報の表す波形位置の波形データから読み
出しを開始して、ポイント情報の表す位置の波形から生
成を開始するように再生波形信号生成手段を制御する制
御手段と、でなる波形再生装置である。
【0008】また、上記目的を達成する本発明の波形再
生装置のうちの第2の波形再生装置は、音の波形をあら
わす波形データと波形上の特定の複数のポイントをあら
わすポイント情報とを記憶する記憶手段と、再生波形の
音高を指定する音高情報を取得する音高情報取得手段
と、波形データの表す波形上の進行位置を表す位置情報
であって、所望の変化速度で変化する位置情報を発生す
る位置情報発生手段と、記憶手段より波形データを読み
出すためのアドレスを発生するアドレス発生手段を有
し、発生されたアドレスの波形データを読み出して音高
情報取得手段で取得した音高情報に対応した音高の再生
波形信号を生成する再生波形信号生成手段と、位置情報
がポイント情報の表す位置に達したとき、アドレス発生
手段で発生されるアドレスをポイント情報の表す波形位
置の波形データのアドレスに修正し、ポイント情報の表
す波形位置の波形データから読み出しを開始して、ポイ
ント情報の表す位置の波形から生成を開始するように再
生波形信号生成手段を制御する制御手段と、でなる波形
再生装置である。
【0009】すなわち、この第2の波形再生装置は、第
1の波形再生装置において、再生波形信号生成手段が、
波形データを読み出すアドレス発生手段を備え、位置情
報がポイント情報の表す波形上の位置に達したとき、ア
ドレス発生手段で発生されるアドレスを、ポイント情報
の表す波形位置の波形データのアドレスに修正し、その
ポイント情報の表す位置の波形から再生波形信号の生成
を開始するものである。
【0010】本発明の第1の波形再生装置ないし第2の
波形再生装置は、音高情報を取得し、その音高情報に応
じた音高の再生波形信号を生成するものであるため、音
高情報に応じた音高の再生波形を得ることができる。
【0011】また、本発明の第1の波形再生装置ないし
第2の波形再生装置は、位置情報がポイント情報の表す
波形上の位置に達したときポイント情報の表す波形の位
置の波形データから読み出しを開始し、その読み出した
波形データにより再生波形信号を生成するものであるた
め、アタック部や子音部の先頭を上記ポイントとしてあ
らかじめ指定しておくことにより、アタック部や子音の
再生時点では読み飛ばしや重複読み出しを行う必要がな
く、アタック部や子音部が消失したり、損なわれてしま
うことが防止され、高音質の再生波形を得ることができ
る。
【0012】ここで、上記本発明の第1の波形再生装置
ないし第2の波形再生装置において、位置情報発生手段
は、波形データの再生位置の変化速度を表す波形再生速
度情報を取得する波形再生速度情報取得手段を備え、そ
の波形再生速度情報取得手段で得られた波形再生速度情
報に対応した変化速度で変化する位置情報を発生するも
のであってもよい。
【0013】この場合、位置情報発生手段で発生される
位置情報の変化速度を波形再生速度情報によって制御す
ることができるため、アタック部や子音部どうしの間の
間隔を変更することが可能となる。
【0014】この波形再生速度情報取得手段を備えた構
成の場合、さらに、その波形再生速度情報取得手段が、
波形再生速度情報を、波形再生中における波形再生速度
情報の変更を許容して取得するものであってもよい。
【0015】また、本発明の第1の波形再生装置ないし
第2の波形再生装置は、音高情報取得手段が、音高情報
を、波形再生中における音高情報の変更を許容して取得
するものであってもよい。
【0016】本発明の上記第1の波形再生装置ないし第
2の波形再生装置は、位置情報がポイント情報の表す波
形上の位置に達した時そのポイント情報の表す波形位置
の波形データから読み出しを開始するものであるため、
波形再生中に再生波形の音高(ピッチ)や再生速度の変
更が指示されても、その指示に追随して音高(ピッチ)
や再生速度を変更し、しかもアタック部や子音部が消失
したり、損なわれてしまうことのない高音質の再生波形
を得ることができる。
【0017】また、上記目的を達成する本発明の波形再
生装置のうちの第3の波形再生装置は、音の波形を表す
波形データと波形上の特定の複数のポイントを表すポイ
ント情報とを記憶する記憶手段と、再生波形の音高を指
定する音高情報を取得する音高情報取得手段と、波形デ
ータの再生位置の変化速度を表す波形再生速度情報を取
得する波形再生速度情報取得手段と、波形データの表す
波形上の位置を表す位置情報であって、前記圧縮伸張情
報に対応した変化速度で変化する位置情報を発生する位
置情報発生手段と、位置情報が示す波形位置近傍の波形
データを記憶手段より読み出すためのアドレスを発生す
るアドレス発生手段を有し、発生されたアドレスに従っ
て波形データを読み出して音高情報取得手段で取得した
音高情報に対応した音高の再生波形信号を生成する再生
波形信号生成手段と、位置情報がポイント情報の表す位
置に達したとき、アドレス発生手段で発生するアドレス
を、ポイント情報の表す波形位置の波形データから読み
出しを開始するためのアドレスに設定し直すようにアド
レス発生手段を制御する制御手段と、でなる波形再生装
置である。
【0018】この第3の波形再生装置において、アドレ
ス発生手段は、位置情報が示す波形位置に対応して所定
の区間の波形データを記憶手段より読み出すためのアド
レスを発生するものであって、再生波形信号生成手段
は、その発生されたアドレスに従って波形データを読み
出して音高情報取得手段で取得した音高情報に対応した
音高の再生波形信号を生成するものであってもよい。
【0019】本発明の第3の波形再生装置は、音高情報
を取得し、その音高情報に応じた音高の再生波形信号を
生成するものであるため、音高情報に応じた音高の再生
波形を得ることができる。
【0020】また、上記第3の波形再生装置は、位置情
報が示す波形位置の近傍の波形データを読み出すための
アドレスを発生し、その発生されたアドレスに従って波
形データを読み出し再生波形信号を生成するものである
ため、音高とは独立に波形を時間軸方向に圧縮ないし伸
長することができる。
【0021】さらに、上記第3の波形再生装置は、位置
情報がポイント情報の表す波形上の位置に達したとき、
再生波形信号生成手段のアドレス発生手段で発生される
アドレスを、そのポイント情報の表す波形位置の波形デ
ータのアドレスに修正し、そのポイント情報の表す位置
から再生波形信号の生成を開始するものであるため、ア
タック部や子音部の先頭を上記ポイントとして予め指定
しておくことにより、アタック部や子音部の再生時点で
は読み飛ばしや重複続出を行なう必要がなく、アタック
部や子音部が消失したり、損なわれてしまうことが防止
され、高音質の再生波形を得ることができる。
【0022】上記本発明の第1、第2、ないし第3の波
形再生装置のいずれにおいても、音高情報取得手段は、
音高情報を、MIDI情報より取得するものであっても
よく、これと同様に、波形再生速度情報取得手段は、波
形再生速度情報を、MIDI情報より取得するものであ
ってもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0024】図1は、本発明の波形再生装置の構成図で
ある。
【0025】この図1に示す波形再生装置10には、C
PU11,RAM12,ROM13,タイマ14,DS
P15,操作子群16,表示器17,およびMIDI入
力インターフェース18が備えられており、それらはバ
ス19を介して互いに接続されている。
【0026】CPU11は、プログラムを実行する中央
演算装置であり、DSP15の制御を含む、この波形再
生装置10の全体の制御を司っている。
【0027】RAM12は、読み書き自在なメモリであ
り、波形データや、CPU11で実行される各種プログ
ラムの変数等が格納される。
【0028】ROM13は、書込み不能な読出し専用メ
モリであり、CPU11で実行される各種プログラムが
記憶されている。
【0029】タイマ14は、時間を計測するツールであ
り、CPU11で実行されるプログラム中でリセットさ
れ、また、計時された時間がプログラムにより読み取ら
れる。
【0030】DSP(ディジタルシグナルプロセッサ)
15には、CPU11で実行されるプログラムとは別
に、そのDSP15により実行されるプログラムが格納
されており、DSP15では、そのDSP15で実行さ
れるプログラムに応じた各種のディジタル信号処理が行
なわれる。この波形再生装置10においては、このDS
P15は、波形入力端子21から入力されA/D変換器
22によりサンプリング処理されたディジタルの波形デ
ータをRAM12に格納したり、RAM12から読み出
された波形データを取り込んでその取り込んだ波形デー
タに必要な信号処理を行ない、D/A変換器23を経由
して波形出力端子24から外部に再生波形を送り出す役
割りを担っている。
【0031】出力端子24から送り出された再生波形
は、アンプ31およびスピーカ32からなるサウンドシ
ステム30を経由して空間に音として出力される。
【0032】操作子群16は、詳細は後述するが、各種
の操作子を備え、この波形再生装置10に各種の指示や
データを入力するためのものである。
【0033】表示器17は、波形編集処理において波形
を表示したり、各種パラメータの設定値を表示するな
ど、この波形再生装置10において必要となる各種の表
示を行なうためのものである。
【0034】MIDI入力インターフェース18は、M
IDI入力端子25から入力されたMIDI情報を受け
とってこの波形再生装置10の内部に取り込む役割りを
担っている。MIDI入力端子25には、演奏用のキー
ボードやシーケンサから出力されたMIDI情報が取り
込まれる。
【0035】図2は、図1に示す波形再生装置10に接
続されるキーボードの概略構成図である。
【0036】このキーボード40は、演奏操作に応じた
MIDI情報を送出するMIDIキーボードであり、多
数の白鍵および多数の黒鍵からなる鍵盤41、およびピ
ッチベンドレバー42を備えている。このキーボード4
0を図1に示す波形再生装置10のMIDI入力端子2
5に接続し、鍵の押鍵、離鍵操作やピッチベンドレバー
42の操作で波形再生をコントロールすることができ
る。すなわち、鍵盤41の鍵が押されると、その押され
た鍵に応じたノートオン情報(押された鍵に対応するノ
ートナンバ、およびその押鍵の速度を示すベロシティの
各情報を含む)を出力する。押された鍵が離されると、
ノートオフ情報(離された鍵を示すノートナンバの情
報、および離されたことを示す情報を含む)が出力され
る。
【0037】また、ピッチベンドレバー42が操作され
ると、その操作の変位に応じたコントロール値を示すベ
ンダ情報が送出される。このベンダ情報は0を中心とし
て−xから+xまで(x>0)のコントロール値を示す
ものである。
【0038】図1に示す波形再生装置10では、MID
I入力端子25からノートオン情報が入力されるとRA
M12に格納されている波形データに基づく、その入力
されたノートオン情報に応じた音高(ピッチ)の発音が
開始され、ノートオフ情報が入力されると発音が停止す
る。また、ベンダ情報が入力されるとその入力されたベ
ンダ情報に応じて発音中の波形の再生速度が変更され
る。
【0039】図3は、図1に示す波形再生装置10に接
続することが可能なシーケンサと、その接続の態様を示
す図である。
【0040】シーケンサ50は、そのシーケンサ50内
に記憶している演奏情報に基づいてMIDI情報を送出
するものであり、その送出されたMIDI情報は、音源
10A,10Bなどに入力され、自動演奏が行なわれ
る。
【0041】このシーケンサ50からのMIDI情報を
図1に示す波形再生装置10のMIDI入力端子25に
供給することにより、その供給されたMIDI情報に基
づいて波形再生をコントロールすることができる。この
シーケンサ50からは、そのシーケンサ50に記憶され
ている演奏情報に基づいて、自動演奏の進行に伴ってノ
ートオン情報(ノートナンバおよびベロシティの各情報
を含む)や、ノートオフ情報(ノートナンバおよびノー
トオフであることの各情報を含む)が出力され、さら
に、自動演奏のテンポに応じた周期でクロック情報(テ
ンポクロック)が出力される。
【0042】このクロック情報は、自動演奏のテンポを
tとしたとき、以下の周期T0で出力される。
【0043】 周期T0=60000/(t×24) [msec] 但し、60000[msec]=60[sec]=1[min] 24:4分音符1つあたりのクロック数 である。
【0044】図3には、シーケンサ50と図1に示す波
形再生装置10を含む2つの音源10A,10Bとの接
続態様が示されているが、ここではシーケンサ50は、
2パート分の演奏情報に基づいて各パートに対応する2
つの音源10A,10Bにそれぞれ独立してMIDI情
報を出力するものとする。
【0045】ここで、2つの音源10A,10Bのうち
の一方の音源10Aとして図1に示す波形再生装置10
を用い、他方の音源10Bとして従来の通常の音源を用
いると、自動演奏の際、演奏テンポに応じたタイミング
でノートオン情報、ノートオフ情報が出力され、波形再
生装置10を含む各音源10A,10Bを発音させると
ともに、波形再生装置10で発音される波形の再生速度
はそのシーケンサ50から出力されるクロック情報によ
り制御される。
【0046】したがって、この場合、音源10A(波形
再生装置10)では、通常の音源10Bによる自動演奏
のテンポに合わせた波形再生が実現される。
【0047】また、図1に示す波形再生装置10を2台
用意し、図3に示す2つの音源10A,10Bの双方を
図1に示す波形再生装置10とした場合、それぞれの音
源(波形再生装置)10A,10Bには、シーケンサ5
0から同一のクロック情報が同一のタイミングで順次供
給され、それぞれの音源(波形再生装置)10A,10
Bでは、共通の演奏テンポに従った、音楽的に同期した
波形再生が行なわれることになる。
【0048】図4は、図1に示す波形再生装置10のR
AM12に格納される波形の一例を示す図である。
【0049】RAM12に波形が格納されると、その格
納された波形に、後述するようにしてマークが付され
る、この図4には、アドレス上の各点に各番号0〜13
が付された各マーク(マーク0〜13)が対応づけられ
ており、これらのマーク0〜13は、‘イベント',
‘ループ',‘エンド'の3つのタイプに分類されてい
る。この図4に示す例では、マーク0〜13のうち、マ
ーク0,3,7,10のタイプは‘イベント'であり、
マーク1,2,4〜6,8,9,11,12のタイプは
‘ループ'であり、マーク13のタイプは‘エンド'であ
る。イベントのマーク0,3,7,10と、そのマーク
に続くマーク1,4,8,11とで区切られる区間a,
b,c,dは、後述する繰返し読出しや読み飛ばしを行
なわない、すなわち波形再生時に1回のみ読み出される
区間である。これに対し、ループマークとそれに続くマ
ークとで区切られる区間は繰返し読出しや読み飛ばしの
対象となることのある区間である。なお、イベントマー
クとその次のイベントマーク(あるいはエンドマーク)
との間には最低限1つのループマークが設定される。
【0050】エンドマークは、その波形の最終アドレス
であることをあらわすマークであり、仮にエンドマーク
が付されたアドレスよりも後のアドレスに他のマークが
付されていてもそのマークは一切無視される。
【0051】RAM12には、波形データのみでなく、
以上のような、マークのアドレスやマークのタイプが記
憶される。RAM12には、これら各種のデータの記憶
のために、以下のような格納領域が確保されている。
【0052】(A)波形データの格納領域 WAVE[i],iはアドレスを示す。
【0053】(B)波形データに付されたマークのアド
レスおよびマークのタイプの格納領域 MARK[i]:i番目のマークのアドレス TYPE[i]:i番目のマークのタイプ (C)波形データがあらわす波形の基本テンポの格納領
域 TEMPO (D)波形データの波形の基本ノートナンバの格納領域 NOTE# これらの格納領域へのデータ格納の操作について後述す
る。尚、以下において、説明の繁雑さを避けるため、こ
れらの格納領域に付した名前(例えばMARK[i]
等)とその格納領域に格納された値(例えばMARK
[i]に格納されたアドレス)とを区別せずに、その格
納領域に格納された値を指す場合もその格納領域に付し
た名前をそのまま用いることがある。以下において説明
する各種のレジスタやフラグ等に関しても同様である。
【0054】図5は、図1に示す操作子群16および表
示器17を備えた操作表示パネルを示す図である。
【0055】この図5に示す操作表示パネル20には、
図1に示す操作子群16を構成する複数のボタンおよび
ダイアルと、図1に示す表示器17が備えられている。
この図5には、表示器17に、波形1711と、その波
形1711の任意の点の格納アドレスを指標するアドレ
スマーク1712が表示されている。以下、各種のボタ
ンおよびダイアルについて説明する。
【0056】(A)RECボタン1611 このRECボタン1611は、外部入力音をサンプリン
グするときに押されるボタンである。サンプリング処理
については後述する。 (B)START/STOPボタン1612 このSTART/STOPボタン1612は、サンプリ
ングを実際に開始するときに押されるボタンである。こ
のSTART/STOPボタン1612を押すと、その
押されたタイミング以降の入力音がサンプリングされ
る。サンプリングを終了させるときもこのSTART/
STOPボタン1612が押される。
【0057】(C)EDITボタン1613 このEDITボタン1613は、上記のサンプリングに
より得られた波形データに、各種マーク、基本テンポ、
基本ノートナンバを設定する編集処理を開始するときに
押されるボタンである。編集処理については後述する。 (D)VALUE/ADDRESSダイアル1630 このVALUE/ADDRESSダイアル1630は、
表示器17に表示される波形上の位置を指定したり、パ
ラメータ値を変更するときに操作されるダイアルであ
る。使い方については後述する。 (E)ADDRESSボタン1614,EVENT_M
ARKボタン1615,LOOP_MARKボタン16
16,END_MARKボタン1617 これらのボタン1614〜1617は、入力音のサンプ
リングにより得られた波形データに、図4を参照して説
明した、イベントマーク,ループマーク、およびエンド
マークを設定するときに押されるボタンである。これら
のマークの設定操作については後述する。
【0058】(F)BASIC_TEMPOボタン16
18 このBASIC_TEMPOボタン1618は、波形の
基本テンポを設定するためのボタンである。基本テンポ
の設定操作については後述する。 (G)BASIC_NOTE#ボタン1619 このBASIC_NOTE#ボタン1619は、波形の
基本ノートナンバを設定するためのボタンである。基本
ノートナンバの設定操作については後述する。 (H)EXITボタン1620 このEXITボタン1620は、編集を終了する時に押
されるボタンである。
【0059】(I)MODEボタン1623 このMODEボタン1623は、SYNCボタン162
1とMANUALボタン1622の2つのボタンからな
り、SYNCボタン1621を押すと、波形再生時にお
ける波形再生速度をクロック情報に同期させるモード
(SYNCモード)に設定され、MANUALボタン1
622を押すと、波形再生時における波形再生速度が操
作子操作(ここでは、図2に示すキーボード40のピッ
チベンドレバー42の操作)により制御されるモード
(MANUALモード)に設定される。
【0060】ここで、SYNCモードは、図1に示す波
形再生装置10のMIDI入力端子25にシーケンサ5
0(図3参照)を接続した場合に設定されるモードであ
り、シーケンサ50が演奏テンポに応じた周期でクロッ
ク情報を出力し、波形再生装置10では、このクロック
情報を入力してこのクロック情報の入力周期に同期した
再生速度で波形再生が行なわれる。このSYNCモード
では、以下に説明するベンダ情報が入力されても無視さ
れる。
【0061】またMANUALモードは、図1に示す波
形再生装置10のMIDI入力端子25に図2に示すキ
ーボード40を接続した場合に設定されるモードであ
り、キーボード40から出力されるベンダ情報(−x〜
+x)を入力して、その入力されたベンダ情報に応じた
再生速度で波形再生が行なわれる、このMANUALモ
ードでは、クロック情報が入力されても無視される。
【0062】尚、クロック情報の周期やベンダ情報は波
形再生中においても変更が可能であり、クロック情報の
周期やベンダ情報が変更されると、その変更時点以降は
その変更された後のクロック情報の周期あるいはベンダ
情報に応じた再生速度で波形の再生が続行される。
【0063】図6は、図1に示すは波形再生装置10の
CPU11で実行されるメインルーチンのフローチャー
トである。
【0064】CPU11で実行されるプログラムで用い
られる主な変数は以下のとおりである。
【0065】(A)MODE:動作モードを示すフラグ
であり、SYNCモードでは、‘Sync'、MANU
ALモードでは‘Manual'が設定される。
【0066】(B)GATE:発音中であるか否かを示
すフラグであり、発音中は‘1'、発音中でないときは
‘0'が設定される。
【0067】(C)ON#:最新に入力されたノートオ
ン情報中のノートナンバが格納されるレジスタである。
【0068】尚、上記(A)のMODEフラグは、図6
のメインルーチン中に示されているが、上記(B),
(C)のGATEフラグ,ON#レジスタは、後述する
図8に示す波形再生処理ルーチン中に示されている。
【0069】図6に示すメインルーチンでは、先ずステ
ップ1002においてサンプリング処理が実行される。
このサンプリング処理は、外部から音(楽器音や歌唱音
等)を入力して録音(サンプリング)する処理である。
サンプリングにより得られた波形データは、RAM12
に格納される。
【0070】このサンプリング処理においては、先ずR
AM12内の各種領域が初期化される。RAM12内に
設定される格納領域には、前述したとおりの、 (A)波形データの格納領域 WAVE[i],iはアドレスを示す。
【0071】(B)波形データに付されたマークのアド
レスおよびマークのタイプの格納領域 MARK[i]:i番目のマークのアドレス TYPE[i]:i番目のマークのタイプ (C)波形データがあらわす波形の基本テンポの格納領
域 TEMPO (D)波形データがあらわす波形の基本ノートナンバの
格納領域 NOTE# が存在する。
【0072】初期化に続いて、図5に示すSTART/
STOPボタン1612が押されるのを待って、そのボ
タンが押されると、波形入力端子21(図1参照)から
入力されている音波形がサンプリング周期毎にサンプリ
ングされ、このサンプリングにより順次得られた各波形
データが、RAM12内の各格納領域WAVE[i],
i=0,1,2,……に順次書き込まれる。ここでは4
4.1kHzのサンプリング周波数が採用されており、
したがって1秒あたり44100回のサンプリングが行
なわれる。サンプリングされた波形データをWAVE
[i]に格納するにあたっては、先ず最初のサンプリン
グ値がWAVE[O]に書き込まれ、それ以降各サンプ
リング毎に、そのサンプリングにより得られたサンプリ
ング値が、アドレスiが1ずつインクリメントされたW
AVE[i]に書き込まれる。START/STOPボ
タン1612が再度押されると、上記のサンプリング処
理が終了する。
【0073】図6に示すメインルーチンのステップ10
04では波形編集処理が行なわれる。この波形編集処理
は、ステップ1002におけるサンプリング処理で得ら
れた波形データに関し、波形の加工、各種マークの設
定、基本テンポや基本ノートナンバの設定を行なう処理
である。
【0074】波形の加工は、波形データの前端、後端な
どの不要部分の削除や、波形データの繰返し読出し、飛
越し読出しの際に読出しアドレスがジャンプすることに
よる再生波形の不連続性を解消するために、ジャンプす
る前後の波形データを平滑化する処理などを行なうもの
である。波形の加工については、本発明には直接は無関
係であるので、これ以上の説明は省略する。
【0075】以下、図5に示した操作表示パネルを参照
しながら、波形の加工処理以外の波形編集処理について
説明する。
【0076】(A)各種マークの設定 波形データにイベントマーク、ループマーク、エンドマ
ークの各マークを設定する。各マークの設定の操作は以
下の通りである。先ず、マークの設定の開始を指示する
ためにADRESSボタン1614を押してマーク設定
の状態とする。すると表示器17には、波形1711と
アドレスマーク1712が表示される。次に表示器17
に表示された波形1711およびアドレスマーク171
2を見ながらVALUE/ADDRESS1630を操
作する。すると、この操作に応じて、表示器17上のア
ドレスマーク1712がアドレスの増減方向(図5の左
右方向)に移動する。このようにして、アドレスマーク
1712により指定される波形上のアドレス位置を決
め、EVENT_MARKボタン1615,LOOP_
MARKボタン1616,END_MARKボタン16
17のうちのいずれかのボタンを押す。すると、そのア
ドレス位置に、押されたボタンに応じて、それぞれ、イ
ベントマーク、ループマーク、エンドマークが設定され
る。以上の、VALUE/ADDRESS1630の操
作とEVENT_MARKボタン1615,LOOP_
MARKボタン1616,END_MARKボタン16
17のうちのいずれかのボタンの押下とを繰り返して、
必要なマークを全て設定する。
【0077】上記の操作により設定された各マークは、
波形データのアドレスの先頭からアドレス順に0,1,
2,……の番号が付与され、それらのマーク0,1,
2,…のアドレスとタイプが、 マーク0のアドレスがMARK[0]、タイプがTYPE[0]に、 マーク1のアドレスがMARK[1]、タイプがTYPE[1]に、 マーク2のアドレスがMARK[2]、タイプがTYPE[2]に、 …… それぞれ記憶される。
【0078】マークの各タイプの意味については、図4
を参照してその概要を説明したが、ここで詳細にまとめ
ておく。
【0079】(イベントマーク)イベントマークは、振
幅あるいはピッチが急激に変化する波形位置を指し示す
マークである。具体的には打楽器のアタック部の始点、
人声音の子音部の始点などを示すためのマークである。
【0080】上記のアタック部や子音部は繰返し読み出
されると、アタック部が連続することにより音の2度鳴
りとして、あるいはこのような部分は複雑な波形をもっ
ておりそれを繰返すために波形が滑らかに接続できず雑
音として聞こえてしまう。また、アタック部や子音部と
いうのは、音の特徴を多く含む部分であるため、この部
分の読み出しを飛越してしまうと、その音の特徴が大き
く削がれてしまう。図1に示す波形再生装置10では、
これらの不都合が起きないように、波形再生時にはこの
イベントマークから次のマーク(ループマーク)までの
区間を繰返し読み出したり、読み出しを飛越したりしな
いようにしている。
【0081】(ループマーク)ループマークは波形再生
にあたり繰り返し読み出しても、飛越しをしても不都合
が少ない区間を特定するための当該区間の始点を示すマ
ークである。不都合が少ない区間とは、音の定常部、つ
まり振幅やピッチの急激な変化がない部分である。また
区間の長さは、単音であればそのピッチに相当する周
期、またはその整数倍の長さとし、和音や混合音であれ
ば、最低音の全周期の略整数倍の長さとし、ビブラート
やトレモロの周期を変化させたくないのであれば、その
ビブラートやトレモロの周期とすればよい。
【0082】波形再生時にはこのループマークから次の
マークまでの区間は、必要に応じて繰り返して、あるい
は飛び越して読み出すことになるため、このマークが示
す位置の波形と、次のマークが示す位置の波形との関係
に注意して、マークを設定することが好ましい。
【0083】図7は、ループマークの設定方法の説明図
であり、図7(A)は良い例、図7(B)は悪い例であ
る。
【0084】図7(A)では、周期的な波形の1周期が
区間となるようにループマーク(a)(b)が設定され
ており、このため、波形再生時においてこの区間を繰り
返し読み出す(つまり読出アドレスが(b)から(a)
へジャンプする)際にも、あるいは、この区間を飛び越
して読み出す(つまり読出アドレスが(a)から(b)
にジャンプする)際にも、波形が滑らかに接続される。
これは、(a)の位置の波形の傾きと(b)の位置の波
形の傾きがほぼ同じだからである。
【0085】一方図7(B)は、(a')の位置の波形
の傾きと(b')の位置の波形の傾きが明らかに食い違
っているために、読出アドレスがジャンプする時に波形
が滑らかに接続されることは期待できず、雑音の原因と
なる。
【0086】なお、図1に示す波形再生装置10におい
て、ループマークは、イベントマークとそれに続くイベ
ントマーク(または後述のエンドマーク)との間に最低
1つ設定されなければならない。イベントマークと、次
のイベントマーク(あるいはエンドマーク)との間にル
ープマークが1つも設定されていないと、イベントマー
クで示される例えばアタック部から、次のイベントマー
クで示されるアタック部までの再生時間を制御できなく
なってしまうからである。
【0087】(エンドマーク)エンドマークは、波形再
生を終了する位置を示すマークである。
【0088】このマークが示すアドレス位置以降の波形
データは波形再生時には無視される。また、このマーク
よりも後ろに設定されたマークも全て無視される。 (B)基本テンポの設定 波形データによりあらわされる波形の基本テンポを設定
する。基本テンポとは、その波形の元々のテンポのこと
であり、例えば、打楽器によるフレーズをサンプリング
した場合にそのフレーズのテンポが130であったなら
ば、基本テンポは130となる。
【0089】動作モードがSYNCモード、すなわち外
部のシーケンサ50(図3参照)から出力されるクロッ
ク情報に応じて再生速度を制御するモードに設定されて
いるときに、この設定された基本テンポが参照され、シ
ーケンサ50の自動演奏テンポに同期した再生速度で波
形が再生される。
【0090】基本テンポの設定の操作は以下の通りであ
る。
【0091】まず、BASIC_TEMPOボタン16
18を押して基本テンポの設定の状態とする。すると表
示器17にデフォルト値としてのテンポ値が表示され
る。このテンポ値は、VALUE/ADDRESSダイ
アル1630を操作することにより変更することができ
る。そこで、表示器17に表示されたテンポ値を見なが
らVALUE/ADDRESSダイアル1630を操作
し、所望のテンポ値とする。
【0092】この操作により設定されたテンポ値は、R
AM12内に設定された基本テンポの格納領域TEMP
Oに格納される。
【0093】(C)基本ノートナンバの設定 波形データが示す波形の基本ノートナンバを設定する。
基本ノートナンバとは、図1に示すMIDI入力端子2
5から入力されたノートオン情報(発音開始指示情報)
に含まれるノートナンバを波形再生に反映させるときの
基準となるノートナンバである。
【0094】例えば基本ノートナンバが60(中央C)
に設定されているとき、入力されたノートオン情報に含
まれるノートナンバが62であれば、サンプリング時の
楽音より62−60=2半音高いピッチで波形再生がな
され、また入力されたノートオン情報に含まれるノート
ナンバが57であれば、サンプリング時の楽音より57
−60=−3半音高い(つまり3半音低い)ピッチで波
形再生がなされる。
【0095】基本ノートナンバの設定の操作は以下の通
りである。
【0096】まず、BASIC_NOTE#ボタン16
19を押して基本ノートナンバの設定の状態とする。す
ると表示器17にデフォルト値としてのノートナンバが
表示される。このノートナンバはVALUE/ADDR
ESSダイアル1630を操作することにより変更する
ことができる。そこで、表示器17に表示されるノート
ナンバを見ながらVALUE/ADDRESSダイアル
1630を操作し、所望のノートナンバとする。
【0097】この操作により設定されたノートナンバ
は、RAM12内に設定された基本ノートナンバの格納
領域NOTE#に格納される。
【0098】以上の各種マーク、基本テンポ、基本ノー
トナンバの設定が終了したら、EXITボタン1620
を押すことにより波形編集処理が終了する。なお、必要
な情報が設定されていない場合(例えば基本ノートナン
バが設定されていない、あるいはエンドマークが設定さ
れていない、というような場合)には、EXITボタン
1620を押しても波形編集処理を終了することはでき
ない。
【0099】図6に示すステップ1004の波形編集処
理のステップでは、以上のような波形編集処理が行なわ
れる。
【0100】図6に示すステップ1006では、波形再
生処理を行なうための初期設定が行なわれる。ここで
は、前述したSYNCモードとMANUALモードのう
ちデフォルトとしてSYNCモードに設定するために、
動作モードを示すフラグMODEに‘Sync'が格納
され、発音中であるか否かを示すGATEに発音停止中
を示す‘0'が格納される。また、図1に示すDSP1
5の、再生速度が格納されるレジスタtcompに初期
値1が格納される。
【0101】また、図6に示すステップ1008,10
10では、それぞれ、EDITボタン1613,REC
ボタン1611が押されたか否かが判定され、EDIT
ボタン1613が押されるとステップ1004の波形編
集処理に戻り、RECボタン1611が押されるとステ
ップ1002のサンプリング処理に戻る。
【0102】ステップ1012では、MODEボタン1
623が押されたか否かが判定され、MODEボタン1
623が押されると、ステップ1014において、その
MODEボタン1623のうちのSYNCボタン162
1が押されたかあるいはMANUALボタン1622が
押されたかに応じて、動作モードを示すフラグMODE
に、それぞれ‘Sync'あるいは‘Manual'が格
納される。
【0103】ステップ1016では、波形再生処理が行
なわれる。この波形再生処理については図8を参照して
説明するが、発音中であるか否かを示すフラグGATE
が‘0'に設定されているときはこの波形再生処理のス
テップ1016をそのまま抜けてステップ1008に戻
り、EDITボタン1613,RECボタン1611、
およびMODEボタン1623が押されたか否かが繰返
し監視される。
【0104】図8は、図6に1つのステップで示されて
いる波形再生処理ルーチンのフローチャートである。以
下、この図8に基づいて、CPU11における波形再生
処理ルーチンを説明する。
【0105】先ずステップ1102では、MIDI入力
端子25からMIDI情報が入力されたか否かが判定さ
れる。MIDI情報が入力されるとステップ1104に
進み、入力されていなければステップ1142に進む。
【0106】ステップ1142では、発音中か否かを示
すフラグGATEが発音中‘1'を示しているか否かが
判定され、発音中(GATE=1)のときは、この図8
に示す波形再生処理ルーチンを抜けることなくステップ
1102に戻って次のMIDI情報の入力が監視され、
発音停止中(GATE=0)のときは、この図8に示す
波形処理ルーチンを抜けて図6に示すステップ1008
に戻り、EDITボタン1613、RECボタン161
1、およびMODEボタン1623が押されたか否かが
監視される。
【0107】図8に示す波形再生処理ルーチンのステッ
プ1102においてMIDI情報が入力されたことが判
定されると、ステップ1104に進み、その入力された
MIDI情報がノートオン情報であるか否かが判定さ
れ、ノートオン情報ではなかったときはステップ111
8においてノートオフ情報であるか否かが判定され、ノ
ートオフ情報でもなかったときはステップ1126にお
いてクロック情報(テンポクロック)であるか否かが判
定され、クロック情報でもなかったときはステップ11
36においてベンダ情報であるか否かが判定される。ベ
ンダ情報でもなかったときはステップ1142に進む。
【0108】ステップ1104において、今回入力され
たMIDI情報がノートオン情報であると判定される
と、ステップ1106に進む。ステップ1106では、
入力されたノートオン情報に含まれるノートナンバ
(「今回のノートナンバ」と称する)とRAM12に格
納されている基本ノートナンバNOTE#とに基づい
て、 S=POW(2,(今回のノートナンバ − 基本ノー
トナンバ)/12) 但し、POW(a,b)はaのb乗を表わすの演算を行
ない、この演算値SをDSP15のレジスタspeed
にセットする。
【0109】DSP15のレジスタspeedは、波形
再生時のピッチを指示する値が格納されるレジスタであ
り、このレジスタspeedに1より大きい値がセット
されると、サンプリング時の音よりもピッチの高い音が
発音され、1より小さい値がセットされるとサンプリン
グ時の音より1ピッチの低い音が発音される。1をセッ
トすると、サンプリング時の音のピッチと同じピッチの
音が発音される。
【0110】ステップ1108では、今回のノートナン
バが変数ON#にセットされ、ステップ1110では、
今回入力されたノートオン情報に含まれるベロシティ情
報に基づいて発音の音量が定められその音量を表わす値
がDSP15のレジスタlevelにセットされる。こ
のlevelにセットされた値は再生波形の振幅に反映
される。
【0111】ステップ1112では、発音中か否かを示
すフラグGATEに発音中であることをあらわす‘1'
がセットされているか否かが判定される。
【0112】GATE=1でないときは、これから新た
に発音を開始するために、DSP15のレジスタn_o
nに1をセットし(ステップ1114)、さらにフラグ
GATEに‘1'をセットする(ステップ1116)。
DSP15のレジスタn_onは、DSP15への発音
開始指示用のレジスタであり、そこに‘1'をセットす
ることにより、DSP15は発音の指示がなされたもの
と解釈する。DSP15における処理については後述す
る。
【0113】ステップ1112においてGATE=1で
あると判定されたときは、発音は既に開始されているこ
とを意味し、DSP15に対し再度の発音開始指示は行
なわない。このステップ1112でGATE=1である
と判定される場合というのは、ノートオン情報の入力に
より発音開始した後で再度ノートオン情報が入力された
ことを意味し、具体的には、例えばキーボード40(図
2参照)の鍵盤41を構成している多数の鍵のうちのあ
る1つの第1の鍵を押して発音を開始させ、その鍵を離
す前にさらに別の第2の鍵を押した場合に相当する。こ
の場合、後に押した第2の鍵に対応するノートオン情報
は、ステップ1106,1110におけるDSP15の
レジスタspeed,levelへの設定には反映され
るため、DSP15の処理(後述する)により発音中の
音のピッチや音量は第2の鍵を押した時点からその第2
の鍵の押下に対応したものとなり、音の発音自体はその
まま継続される。
【0114】尚、新たに入力されたノートオン情報のノ
ートナンバはステップ1108において変数ON#にも
反映されるが、これに関しては、ステップ1120にて
説明する。
【0115】ステップ1118において今回入力された
MIDI情報がノートオフ情報であると判定されると、
ステップ1120に進み、今回入力されたノートオフ情
報に含まれるノートナンバが変数ON#に格納されてい
るノートナンバに等しいか否かが判定される。等しい場
合には、ステップ1122においてDSP15のレジス
タn_offに‘1'がセットされ、ステップ1124
においてフラグGATEに‘0'がセットされる。
【0116】DSP15のレジスタn_offは、DS
P15に対し発音停止を指示するためのレジスタであ
り、DSP15は、レジスタn_offに‘1'がセッ
トされると発音を停止する。DSP15の処理について
は後述する。またGATEは、発音中か否かを示すフラ
グであり、GATEに‘0'がセットされるというの
は、発音停止中に移行したことを意味する。
【0117】尚、ステップ1120において今回入力さ
れたノートオフ情報に含まれるノートナンバと変数ON
#に格納されているノートナンバが等しくない場合とい
うのは、例えばキーボード40(図2参照)で、ある第
1の鍵を押下して発音を開始させ、その第1の鍵を離鍵
しないままでさらに別の第2の鍵を押下し、その後、先
に押下した第1の鍵を離鍵した場合であり、この場合に
は、第1の鍵を離鍵しても発音を継続させる必要がある
ため、DSP15に対し発音停止の指示は行なわないよ
うにしている。
【0118】ステップ1126においてMIDI情報が
クロック情報(テンポクロック)であると判定される
と。ステップ1128に進み、ステップ1128では、
動作モードを示すレジスタMODEにSYNCモードを
あらわす‘Sync'が格納されているか否かが判定さ
れ、SYNCモードではない(MANUALモードであ
る)と判定されたときはクロック情報は無視される。
【0119】ステップ1128において、クロックと同
期した波形再生を行なうSYNCモードであると判定さ
れると、ステップ1130に進み、タイマ14(図1参
照)から時間T[msec]を取得する。このタイマ1
4は、クロック情報(テンポクロック)が前回入力され
た時点でこの図8に示す波形再生処理ルーチンが実行さ
れ、その際におけるステップ1134においてリセット
されており、したがってステップ1130で取得された
時間T[msec]は、前回のクロック情報の入力時点
から今回のクロック情報の入力時点までの時間間隔をあ
らわしている。
【0120】ステップ1132では、ステップ1130
で取得した時間Tと、RAM12内の基本テンポ格納領
域TEMPOに格納されている基本テンポとに基づく、 R=(60000/(T×24))/基本テンポ) 但し、60000[msec]=60[sec]=1
[min] 24:4分音符1つあたりのクロック数 である。の演算が行なわれる。(60000/(T×2
4))は、クロック情報の入力周期Tに基づいて算出さ
れるテンポをあらわす値であり、ステップ1132で
は、この算出されたテンポと基本テンポとの比Rが求め
られてDSP15のレジスタtcompにセットされ
る。このレジスタtcompに1より大きい値がセット
されるとサンプリング時よりも速い速度で再生され、レ
ジスタtcompに1より小さい値がセットされるとサ
ンプリング時よりもゆっくりとした速度で再生される。
1がセットされたときはサンプリング時と同じ速度で再
生される。ただし、この再生速度は再生音のピッチ(音
高)とは無関係であり、再生音のピッチは前述したよう
にDSP15のレジスタspeedにセットされた値に
より定められる。
【0121】図8のステップ1134ではタイマが0に
リセットされる。
【0122】ステップ1136において、今回入力され
たMIDI情報がベンダ情報であると判定されると、ス
テップ1138に進み、このステップ1138では、動
作モードを示すレジスタMODEに、例えば、図2に示
すキーボード40のピッチベンドレバー42の操作によ
り再生速度を制御する、MANUALモードを表わす
‘Manual'が格納されているか否かが判定され
る。MANUALモードではない(SYNCモードであ
る)と判定されると、ベンダ情報は無視される。
【0123】ステップ1138においてMANUALモ
ードであると判定されるとステップ1140に進み、ベ
ンダ情報により示されるピッチベンドレバー42の操作
量に基づいて波形再生速度が求められ、DSP15のレ
ジスタtcompにセットされる。
【0124】ここでは、操作量(ベンダ情報)は−x〜
+x(x>0)の範囲内で変化し、その場合に、以下の
演算により、再生速度がサンプリング時の0.5倍〜2
倍の範囲内で変化するように制御される。すなわち、 R=POW(2,操作量/x) で求められ、この演算量RがDSP15のレジスタtc
ompにセットされる。
【0125】このとき、操作量=−xのときR=0.5
となり再生速度はサンプリング時の半分の速度となり、
操作量=0のときR=1であって再生速度はサンプリン
グ時の速度と同一となり、操作量=+xのときR=2で
あって再生速度はサンプリング時の速度の2倍の速度と
なる。
【0126】次に、DSP15における波形再生動作に
ついて説明する。以上の説明でもDSP15のレジスタ
についても言及してきたが、ここでは、DSP15にお
ける波形再生処理で用いられるレジスタについてまとめ
ておく。
【0127】CPU11で実行されるプログラムにより
値がセットされるレジスタとしては以下の(A)〜
(E)の5つレジスタがある。
【0128】(A)読出速度:speed このレジスタspeedに1よりも大きな値がセットさ
れるとサンプリング時の音高(ピッチ)よりも高い音高
(ピッチ)の音が再生され、1よりも小さい値がセット
されるとサンプリング時の音高(ピッチ)よりも低い音
高(ピッチ)の音が再生される。speedに1がセッ
トされるとサンプリング時の音高と同じ音高の音が再生
される。
【0129】(B)再生速度:tcomp このレジスタtcompに1よりも大きな値がセットさ
れるとサンプリング時の速度よりも速い速度で再生さ
れ、1よりも小さい値がセットされるとサンプリング時
の速度よりもゆっくりとした速度で再生され、1がセッ
トされるとサンプリング時の速度と同一の速度で再生さ
れる。
【0130】(C)レベル(音量):level レジスタlevelにセットされた値に応じて再生波形
の振幅が定められる。
【0131】(D)発音開始:n_on レジスタn_onに1がセットされると、DSP15は
発音開始指示があったものと受け取り、発音を開始す
る。
【0132】(E)発音停止:n_off レジスタn_offに1がセットされると、DSP15
は発音停止指示があったものと受け取り、発音を停止す
る。
【0133】また、DSP15で実行されるプログラム
内で使用されるレジスタとして、上記のもののほか、さ
らに以下の(F)〜(M)のレジスタがある。
【0134】(F)アドレスカウンタ:ac このアドレスカウンタacは、波形データの読出アドレ
スとして使用される。このアドレスカウンタacは、読
出速度speedずつ歩進される。
【0135】(G)再生時間カウンタ:pc この再生時間カウンタpcは、波形データのアドレスを
指し示す変数であり、波形データ読出しの現在の平均的
な進行位置を表わす。この再生時間カウンタpcは、再
生速度tcompずつ歩進される。
【0136】(H)マークカウンタ:i このマークカウンタiは、再生時間カウンタpcが次に
到達すべきマークの番号を示すカウンタである。
【0137】(I)マークカウンタ:j このマークカウンタjは、アドレスカウンタacが次に
到達すべきマークの番号を示すカウンタである。
【0138】(J)発音フラグ:gate この発音フラグgateは、発音開始指示を受けて
‘1'にセットされ、発音停止の指示を受けて‘0'にリ
セットされるフラグである。
【0139】(K)波形データ一次格納レジスタ:wa
v このレジスタwavには、RAM12から読み出された
波形データが一時的に格納される。
【0140】(L)エンベロープ値:env このエンベロープ値envは、後述のトランケート処理
におけるエンベロープ値を示している。
【0141】(M)トランケート長:pre このトランケート長preは、後述のトランケート処理
を行なう区間の長さをアドレス単位で示している。
【0142】図9は、DSP15で実行される波形再生
処理ルーチンのフローチャートである。このルーチン
は、サンプリング周期毎に繰り返し実行される。すなわ
ち本実施形態ではサンプリング周波数=44.1kHz
であり、このルーチンは1秒間に44100回実行され
る。
【0143】この図9に示す波形再生処理ルーチンが起
動されると、先ずステップ2002において、n_on
が‘1'か否かが判定される。このn_onは、CPU
11により、DSP15に発音開始を指示するにあたり
‘1'にセットされる(図8ステップ1114)。n_
on=1でないときは、ステップ2016に進む。n_
on=1、すなわち、今回、発音開始が指示されたタイ
ミングである場合は、発音開始のための初期化が行なわ
れる。すなわち、ステップ2004に進み、再生時間カ
ウンタpc,アドレスカウンタacの双方にMARK
[0]が格納される。MARK[0]は波形データの先
頭アドレス(波形の先頭に付されたマーク0(図4参
照)のアドレス)である。また、マークカウンタiに
0,マークカウンタjに1がセットされる。
【0144】次いで、ステップ2006,2008にお
いて、マークのタイプTYPE[i]が次のイベントマ
ーク(あるいはエンドマーク)示すまでiがインクリメ
ントされる。図4に示す例では、マーク1,2のタイプ
はループであり、マーク3のタイプがイベントであり、
したがってi=3にセットされる。
【0145】さらにステップ2010において、トラン
ケート長preにtcomp×nがセットされる。ここ
で、nは定数であり、後述の定数kを考慮して適当な値
が予め定められている。ステップ2010ではさらに、
エンベロープ値envに‘1'がセットされる。
【0146】さらに、ステップ2012では発音フラグ
gateに‘1'がセットされ、以後発音状態となる。
これらの処理が終了すると、ステップ2014において
n_onが‘0'に戻される。
【0147】ステップ2016では、n_offが
‘1'か否かが判定される。このn_offは、CPU
11により、DSP15に発音停止を指示するにあたり
‘1'にセットされる(図8ステップ1122)。n_
off=1であるときはステップ2022に進む。
【0148】ステップ2016でn_off=1と判定
されると、ステップ2108に進み、gateが‘0'
リセットされて発音停止状態となり、n_offが
‘0'に戻される。
【0149】ステップ2022では、RAM12のアド
レスカウンタacが指し示すアドレスから波形データW
AVE[ac]が読み出されてwavに格納される。
【0150】ステップ2024では、再生時間カウンタ
pcがMARK[i]よりもpreだけ手前のアドレス
にまで進んだか否かが判定される。ここで、iはステッ
プ2006,2008で次のイベントマーク(あるいは
エンドマーク)のマーク番号までインクリメントされて
いるため、MARK[i]は、次のイベントマーク(あ
るいはエンドマーク)のアドレスをあらわしており、し
たがってステップ2024は、再生時間カウンタpcが
次のイベントマーク(あるいはエンドマーク)のアドレ
ス(次のイベントマーク(あるいはエンドマーク)を発
音すべきタイミング)よりもpreだけ前のアドレスに
まで近づいたか否かを判定するステップである。
【0151】再生時間カウンタpcが、 pc≧MARK[i]−pre を満足するアドレスの場合、ステップ2026に進み、
エンベロープ値envがenv×kに変更される。ここ
で、kは減衰率をあらわす定数であって、0<k<1の
範囲内であらかじめその値が定められている。
【0152】上述の定数n(ステップ2010参照)と
定数k(ステップ2026参照)との関係は次のとおり
である。すなわち定数nはサンプリング周期を単位とし
てトランケート処理を行なう時間間隔をあらわす定数で
あり、実際のトランケート処理はほぼnサンプリング周
期の間に行なわれることになる。また、定数kはサンプ
リング周期毎のレベルの減衰率をあらわす定数であり、
定数kとして小さい値(但し0<k<1の範囲内)を設
定するほど、音が急速に減衰されることになる。
【0153】ステップ2026において、エンベロープ
値envがenv×kに変更された後、あるいはステッ
プ2024において再生時間カウンタpcがMARK
[i]−preよりもさらに手前にあると判定されたと
きは、ステップ2028に進む。このステップ2028
では、 wav×level×env×gate が演算され、この演算値がD/A変換器23(図1参
照)に出力される。
【0154】ここで、wavは、ステップ2022で読
み出した、アドレスカウンタacが示すアドレスの波形
データWAVE[ac]であり、levelは、図8に
示す、CPUで実行される波形再生処理のステップ11
10で設定された、ベロシティ情報に基づく音量に相当
する値であり、envは、再生時間カウンタpcがイベ
ントマーク(あるいはエンドマーク)に近づいたときの
トランケート処理の減衰率をあらわす値であり、gat
eは発音開始指示があったときにステップ2012で
‘1'がセットされ発音停止指示があったときにステッ
プ2018で‘0'にリセットされる、音を出力するか
否かを定めるスイッチの役割りをなすものである。
【0155】ステップ2030,2032では、それぞ
れ、再生時間カウンタpc,アドレスカウンタacがそ
れぞれtcomp,speedだけ更新される。ここ
で、tcompは、図8に示す、CPUで実行される波
形再生処理のステップ1132あるいはステップ114
0において、クロック情報(テンポクロック)あるいは
ベンダ情報に応じて設定される、波形再生速度を定める
値である。また、speedは、やはり図8に示すCP
Uの波形再生処理ルーチンのステップ1106で設定さ
れる、再生波形の音高(ピッチ)を定める値である。
【0156】以上のようにして、アドレス1つ分の波形
データの出力が行なわれると、次にDSP15では、ス
テップ2034の読出アドレス制御ルーチンが実行され
る。
【0157】図10は、図9に1つのステップで示す読
出アドレス制御ルーチンのフローチャートである。
【0158】ここでは先ずステップ2102において、
再生時間カウンタpcが、pc≧MARK[i]を満足
するか否かが判定される。MARK[i]は、前述のと
おり、図9に示すフローのステップ2006,2008
でイベントマーク(あるいはエンドマーク)のアドレス
を指すように設定されており、したがって、このステッ
プ2102では、再生時間カウンタpcがイベントマー
ク(あるいはエンドマーク)のアドレスに達したか否か
(そのイベントを発音すべきタイミング(あるいは発音
を停止すべきタイミング)に達したか否か)が判定され
る。
【0159】ステップ2102において再生時間カウン
タpcがイベントマーク(あるいはエンドマーク)に到
達した旨判定されると、ステップ2104に進み、今回
到達したマークがイベントマークであるかエンドマーク
であるかが判定される。
【0160】ステップ2104において再生時間カウン
タpcがイベントマークに達したと判定されると、ステ
ップ2106に進み、アドレスカウンタacが強制的
に、すなわち、それまでのアドレスカウンタacの値が
何であろうと、そのイベントマークのアドレスMARK
[i]に変更される。これにより、再生時間カウンタp
cがイベントマークに達するごとに再生時間カウンタp
cとアドレスカウンタacとの時間ずれ(アドレス軸上
のずれ)が調整される。
【0161】ステップ2108では、アドレスカウンタ
acが次に到達すべきマークの番号を示すマークカウン
タjがi+1に更新され、ステップ2110,2112
において、マークカウンタiが次のイベントマーク(あ
るいはエンドマーク)の番号に更新される。ステップ2
114では、次のトランケート処理の準備のためにpr
eにtcomp×nが格納され、envに初期値‘1'
が設定される。preにtcomp×nを設定し直すの
は、発音中にテンポが変更され、あるいはピッチベンド
レバー42が操作されて、tcompが変更される可能
性があるからである。
【0162】また、ステップ2104において再生時間
カウンタpcがエンドマークに達したと判定されると、
ステップ2116に進み、gateに発音停止中を示す
‘0'が格納され、再生時間カウンタpcにMARK
[i−1]が格納される。pcにMARK[i−1]を
格納するのは、pcが今回発音を行なった波形データが
格納されているRAMのアドレス範囲内から外に食み出
さないようにするための措置であり、pcにエンドマー
クのアドレスMARK[i]を設定するのではなく、そ
れよりも1つ手前のマークのアドレスMARK[i−
1]を設定するのは、もしpcにエンドマークのアドレ
スMARK[i]を設定すると、pcにMARK[i]
が設定された後で、アドレスカウンタacがMARK
[i−1]に達すると、後述するステップ2136にお
いて、アドレスカウンタacにエンドマークのアドレス
(ここではMARK[j+1])が設定され、以後、ア
ドレスカウンタacは、エンドマークのアドレスを越え
て先に進んでしまう(今回の波形データの格納アドレス
範囲から外れてしまう)からである。
【0163】ステップ2120では、アドレスカウンタ
acが次のマークのアドレスMARK[j]に到達した
か否かが判定される。次のマークのアドレスMARK
[j]に達した旨判定されるとステップ2122に進
み、今回到達したマークがループマークであるか否かが
判定される。ステップ2122において、今回到達した
マークがループマークではない、すなわちイベントマー
ク(あるいはエンドマーク)であると判定されるとステ
ップ2124に進み、アドレスカウンタacが1つ手前
のマークのアドレスMARK[j−1]に戻される。こ
のステップ2124に進む場合というのは、アドレスカ
ウンタacが再生時間カウンタpcよりもアドレス軸上
で先行している状態において、そのアドレスカウンタa
cが次のイベントマーク(あるいはエンドマーク)に到
達した場合であり、再生時間カウンタpcがイベントマ
ーク(あるいはエンドマーク)に到達する前にイベント
の発音が行なわれないよう(あるいは発音が停止しない
よう)、ここではアドレスカウンタacを1つ手前のマ
ークのアドレスに戻し、そこから再び波形の読み出しを
行なわせるようにしているのである。
【0164】ステップ2122において、アドレスカウ
ンタacが今回到達したマークがループマークであると
判定されると、ステップ2126に進み、再生時間カウ
ンタpcがpc<MARK[j]か否か、すなわちアド
レスカウンタacよりも遅れているか否かが判定され
る。再生時間カウンタpcがアドレスカウンタacより
も遅れている(アドレスカウンタacが再生時間カウン
タpcよりも進んでいる)ときは、ステップ2128に
進み、1つ手前のマークがイベントマークであるか否か
が判定される。1つ手前のマークがイベントマークでは
ない(1つ手前のマークであるから当然に最終のマーク
(エンドマーク)でもなく、したがってループマークで
ある)ときは、ステップ2130において、アドレスカ
ウンタacが1つ前のマークのアドレスMARK[j−
1]に戻される。こうすることにより、以後、再びその
アドレスMARK[j−1]から順に波形データが読み
出されることになる。
【0165】このステップ2130に進む状況を図4を
参照して例示的に説明すると以下のようになる。すなわ
ち、例えばアドレスカウンタacがマーク5に到達した
タイミング(ステップ2120で判定される)で、再生
時間カウンタpcがマーク4とマーク5との間にあった
とき(ステップ2126で判定される)は、そのマーク
4はループマークであるので、ステップ2130に進
み、アドレスカウンタacが、マーク5のアドレスから
マーク4のアドレスに戻される。これにより、マーク4
とマーク5との間が繰り返し読み出しされることにな
る。
【0166】ステップ2128において1つ手前のマー
クがイベントマークであったときは、前述したようにイ
ベントマークと次のマーク(ループマーク)との間は繰
返し読出しは禁止されているため、ステップ2132に
進み、アドレスカウンタacが次に到達すべきマークの
番号jがj+1に更新される。すなわちアドレスカウン
タacは戻らずにそのまま先へ進むことになる。
【0167】このステップ2132に進む状況を図4を
参照して例示的に説明すると、例えばアドレスカウンタ
acがマーク4に到達したタイミング(ステップ212
0で判定される)で、再生時間カウンタpcが、それよ
りも遅れたマーク3とマーク4との間にあったとき(ス
テップ2126で判定される)は、ステップ2128に
おいて、アドレスカウンタacが到達したマーク4より
も1つ手前のマーク3のタイプが判定され、そのマーク
3のタイプがイベントであり、マーク3とマーク4との
間の波形の繰返し読み出しを避けるため、ステップ21
32に進み、アドレスカウンタacが次に到達すべきマ
ークの番号jがj=5に更新される。アドレスカウンタ
acはマーク4を越えてさらに先に進むことになる。
【0168】ステップ2126において、PC<MAR
K[j]ではない。すなわち、アドレスカウンタacよ
りも再生時間カウンタpcの方が進んでいる(同時を含
む)と判定されると、ステップ2134に進み、再生時
間カウンタpcがさらに1つ先のマークのアドレスMA
RK[j+1]よりもさらに進んでいるか否かが判定さ
れる。例えば図4を参照し、ステップ2134では、ア
ドレスカウンタacがマーク5に達したタイミング(ス
テップ2120で判定される)で、再生時間カウンタp
cがマーク6よりもさらに先に進んでいるか、それとも
マーク5〜マーク6の間にあるかが判定される。
【0169】pc≧MARK[j+1]である。すなわ
ち、上記の例においてアドレスカウンタacがマーク5
に達したときに再生時間カウンタがマーク6よりもさら
に進んでいたときは、ステップ2136に進み、アドレ
スカウンタacに1つ先のマークのアドレスMARK
[j+1]が設定される。図4を参照して説明している
例では、アドレスカウンタacがマーク5に到達したタ
イミングで再生時間間カウンタpcがマーク6よりもさ
らに先に進んでいたときは、アドレスカウンタacにマ
ーク6のアドレスが設定されることになる。すなわち、
この場合、再生時間カウンタpcがかなり先(マーク6
よりも先)に進んでいたという状況からマーク5とマー
ク6との間が読み飛ばされることになる。
【0170】ステップ2138では、アドレスカウンタ
acがジャンプしたことに対応し、アドレスカウンタa
cが次に到達すべきマークの番号jがj+2に更新され
る。
【0171】ステップ2134において、pc≧MAR
K[j+1]ではない、すなわち、上記の例においてア
ドレスカウンタacがマーク5に達した時点で再生時間
カウンタpcがマーク5とマーク6との間に存在してい
たときは、アドレスカウンタacはそのまま進めればよ
く、ステップ2140において、アドレスカウンタac
が次に到達すべきマークの番号jがj+1に更新され、
アドレスカウンタacの飛びや戻りは行なわれない。
【0172】図9,図10に示すDSPにおける発音処
理では、以上のようにして、ノートオン情報に含まれる
ノートナンバに応じた音高(ピッチ)の音が、クロック
情報(テンポクロック)あるいはベンダ情報に応じた再
生速度で再生される。
【0173】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
再生速度と再生ピッチとの発音が制御され、しかもアタ
ック部や子音部等、波形の変化の激しい部分が消失した
り損なわれたりすることのない音品質の再生波形を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の波形再生装置の構成図である。
【図2】図1に示す波形再生装置に接続されるキーボー
ドの概略構成図である。
【図3】図1に示す波形再生装置に接続することが可能
なシーケンサと、その接続の態様を示す図である。
【図4】図1に示す波形再生装置のRAMに格納される
波形の一例を示す図である。
【図5】図1に示す操作子群および表示器を備えた操作
表示パネルを示す図である。
【図6】図1に示すは波形再生装置のCPUで実行され
るメインルーチンのフローチャートである。
【図7】ループマークの設定方法の説明図であり、図7
(A)は良い例、図7(b)は悪い例である。
【図8】図6に1つのステップで示されている波形再生
処理ルーチンのフローチャートである。
【図9】DSPで実行される波形再生処理ルーチンのフ
ローチャートである。
【図10】図9に1つのステップで示す読出アドレス制
御ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
10 波形再生装置 10A,10B 音源 11 CPU 12 RAM 13 ROM 14 タイマ 15 DSP 16 操作子群 17 表示器 18 MIDI入力インターフェース 19 バス 20 操作表示パネル 21 波形入力端子 22 A/D変換器 23 D/A変換器 24 波形出力端子 25 MIDI端子 30 サウンドシステム 31 アンプ 32 スピーカ 40 キーボード 41 鍵盤 42 ピッチベンドレバー 50 シーケンサ 1611 RECボタン 1612 START/STOPボタン 1613 EDITボタン 1614 ADDRESSボタン 1615 EVENT_MARKボタン 1616 LOOP_MARKボタン 1617 END_MARKボタン 1618 BASIC_TEMPOボタン 1619 BASIC_NOTE#ボタン 1620 EXITボタン 1621 SYNCボタン 1622 MANUALボタン 1623 MODEボタン 1630 VALUE/ADDRESSダイアル 1711 波形 1712 アドレスマーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富沢 敬之 大阪市北区堂島浜1丁目4番16号 ローラ ンド株式会社内 (72)発明者 菊本 忠男 大阪市北区堂島浜1丁目4番16号 ローラ ンド株式会社内 Fターム(参考) 5D378 AD05 AD22 AD33 AD53 AD70 BB14 FF19 HB28 MM16 MM65 TT09

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音の波形をあらわす波形データと該波形
    上の特定の複数のポイントをあらわすポイント情報とを
    記憶する記憶手段と、 再生波形の音高を指定する音高情報を取得する音高情報
    取得手段と、 前記波形データの表す波形上の進行位置を表す位置情報
    であって、所望の変化速度で変化する位置情報を発生す
    る位置情報発生手段と、 前記記憶手段より波形データを読み出し、前記音高情報
    取得手段で取得した音高情報に対応した音高の再生波形
    信号を生成する再生波形信号生成手段と、 前記位置情報が前記ポイント情報の表す位置に達したと
    き該ポイント情報の表す波形位置の波形データから読み
    出しを開始して、該ポイント情報の表す位置の波形から
    生成を開始するように前記再生波形信号生成手段を制御
    する制御手段と、でなる波形再生装置。
  2. 【請求項2】 音の波形をあらわす波形データと該波形
    上の特定の複数のポイントをあらわすポイント情報とを
    記憶する記憶手段と、 再生波形の音高を指定する音高情報を取得する音高情報
    取得手段と、 前記波形データの表す波形上の進行位置を表す位置情報
    であって、所望の変化速度で変化する位置情報を発生す
    る位置情報発生手段と、 前記記憶手段より波形データを読み出すためのアドレス
    を発生するアドレス発生手段を有し、該発生されたアド
    レスの波形データを読み出して前記音高情報取得手段で
    取得した音高情報に対応した音高の再生波形信号を生成
    する再生波形信号生成手段と、 前記位置情報が前記ポイント情報の表す位置に達したと
    き、前記アドレス発生手段で発生されるアドレスを該ポ
    イント情報の表す波形位置の波形データのアドレスに修
    正し、該ポイント情報の表す波形位置の波形データから
    読み出しを開始して、該ポイント情報の表す位置の波形
    から生成を開始するように前記再生波形信号生成手段を
    制御する制御手段と、 でなる波形再生装置。
  3. 【請求項3】 前記位置情報発生手段が、前記波形デー
    タの再生位置の変化速度を表す波形再生速度情報を取得
    する波形再生速度情報取得手段を備え、該波形再生速度
    情報取得手段で得られた波形再生速度情報に対応した変
    化速度で変化する位置情報を発生するものであることを
    特徴とする請求項1又は2記載の波形再生装置。
  4. 【請求項4】 前記波形再生速度情報取得手段が、前記
    波形再生速度情報を、波形再生中における該波形再生速
    度情報の変更を許容して取得するものであることを特徴
    とする請求項3記載の波形再生装置。
  5. 【請求項5】 前記音高情報取得手段が、前記音高情報
    を、波形再生中における該音高情報の変更を許容して取
    得するものであることを特徴とする請求項1から4のう
    ちいずれか1項記載の波形再生装置。
  6. 【請求項6】 音の波形を表す波形データと該波形上の
    特定の複数のポイントを表すポイント情報とを記憶する
    記憶手段と、 再生波形の音高を指定する音高情報を取得する音高情報
    取得手段と、 前記波形データの再生位置の変化速度を表す波形再生速
    度情報を取得する波形再生速度情報取得手段と、 前記波形データの表す波形上の位置を表す位置情報であ
    って、前記圧縮伸長情報に対応した変化速度で変化する
    位置情報を発生する位置情報発生手段と、 前記位置情報が示す波形位置の近傍の波形データを前記
    記憶手段より読み出すためのアドレスを発生するアドレ
    ス発生手段を有し、該発生されたアドレスに従って波形
    データを読み出して前記音高情報取得手段で取得した音
    高情報に対応した音高の再生波形信号を生成する再生波
    形信号生成手段と、 前記位置情報が前記ポイント情報の表す位置に達したと
    き、前記アドレス発生手段で発生するアドレスを、該ポ
    イント情報の表す波形位置の波形データから読み出しを
    開始するためのアドレスに設定し直すように前記アドレ
    ス発生手段を制御する制御手段と、でなる波形再生装
    置。
  7. 【請求項7】 前記アドレス発生手段は、前記位置情報
    が示す波形位置に対応して所定の区間の波形データを前
    記記憶手段より読み出すためのアドレスを発生するもの
    であって、前記再生波形信号生成手段は、該発生された
    アドレスに従って波形データを読み出して前記音高情報
    取得手段で取得した音高情報に対応した音高の再生波形
    信号を生成するものであることを特徴とする請求項6記
    載の波形再生装置。
  8. 【請求項8】 前記音高情報種痘手段は、前記音高情報
    を、MIDI情報より取得するものであることを特徴と
    する請求項5から7のうちいずれか1項記載の波形再生
    装置。
  9. 【請求項9】 前記波形再生速度情報取得手段は、前記
    波形再生速度情報を、MIDI情報より取得するもので
    あることを特徴とする請求項4、6、又は7記載の波形
    再生装置。
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