JP2000056046A - 伝達車回転位置検出装置を有する電子時計 - Google Patents

伝達車回転位置検出装置を有する電子時計

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JP2000056046A
JP2000056046A JP11244278A JP24427899A JP2000056046A JP 2000056046 A JP2000056046 A JP 2000056046A JP 11244278 A JP11244278 A JP 11244278A JP 24427899 A JP24427899 A JP 24427899A JP 2000056046 A JP2000056046 A JP 2000056046A
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健一 中島
Takayuki Satodate
貴之 里舘
Akihiro Matouge
彰弘 間峠
Akihiko Inada
昭彦 稲田
Mitsuru Ishii
満 石井
Yoshio Koyama
義夫 小山
Shigeo Suzuki
重男 鈴木
Masayuki Kawada
正幸 河田
Hiroko Sasaki
裕子 佐々木
Eriko Takakuwa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝達車の回転位置を正確に検出することがで
きる電子時計を提供する。 【解決手段】 本発明の電子時計は、伝達車620と一
体に回転する接点ばね622を備える。接点ばね622
は、伝達車620の回転中心630を通ってほぼ直線状
に延びる。この電子時計は、接点ばね622が回転する
とき、接点ばね622に接触する第1の検出用パターン
626及び第2の検出用パターン628を備える。第1
の検出用パターン626及び第2の検出用パターン62
8は、伝達車620の回転中心630に対してほぼ18
0°の角度をなす。接点ばね622が第1の検出用パタ
ーン626及び第2の検出用パターン628に接触する
とき、回転位置検出信号を発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子時計の表輪列
又はカレンダ輪列等の輪列に含まれている伝達車等の車
の回転方向に沿った位置を検出する伝達車回転位置検出
装置を有する電子時計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子時計においては、図38に示
すように、表輪列930の一部分、例えば、表輪列93
0の回転位置を検出する24h接点932を筒車に設け
ている。24h接点932が午前零時に対応する位置を
検出すると、24h接点932の出力する検出信号によ
り、回路ブロック934は日送りモータ936を回転さ
せる。日送りモータ936の回転により、減速輪列93
8の回転を介して日車912を回転させる。これによ
り、日付の表示を変えることができる。このような従来
の電子時計では、筒車の歯車部分の外周部に近い領域
に、導通用ピンを設けていた。そして、筒車が回転する
と、導通用ピンは接点ばねが回路ブロックの接点用パタ
ーンに接触するように移動させて、その後、筒車が更に
回転すると、導通用ピンは接点ばねから離れ、接点ばね
は回路ブロックの接点用パターンから離れるように構成
していた。すなわち、接点ばねは24h接点932に相
当し、接点ばねが回路ブロックの接点用パターンに接触
するときに、午前零時に対応する位置を検出するように
構成されていた。
【0003】また、日送りモータの回転により、日回し
中間車の回転を介して日回し車を回転させ、日回し車の
回転により日車を回転させる構造では、日回し中間車、
日回し車及び日車の歯車の歯形が、1つ以上の円弧部分
を含む円弧歯形で構成されていた。従って、日車に衝撃
等の外力が加わった場合には、日送りモータのインデッ
クストルクだけで日車の回転を阻止していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の電子時
計では、下記の課題があった。 (1)接点ばねは撓みやすい材料で形成されるので、接
点ばねの接点用パターンに接触する部分の位置決めが困
難であった。 (2)十分なばね長さを有する接点ばねを配置するため
に、電子時計に大きなスペースが必要となっていた。 (3)接点ばねの接点用パターンに接触する部分が接点
用パターンから必要以上に遠くに配置されると、筒車が
回転しても、導通用ピンにより接点ばねを回路ブロック
の接点用パターンに接触させることができず、時刻表示
や暦表示を正確に行うことができなくなる。 (4)接点ばねの接点用パターンに接触する部分が接点
用パターンから必要以上に近くに配置されると、筒車が
回転したときに、導通用ピンに加えられる接点ばねの圧
力が大きくなり、電子時計の作動に不具合が起こった
り、或いは、電子時計が止まってしまうことがありう
る。
【0005】(5)筒車の構造が複雑になり、十分なば
ね長さを有する接点ばねが必要となる。 (6)表輪列の一部分に、表輪列の回転位置を検出する
24h接点を設けた従来のカレンダ付電子時計において
は、表輪列から日車までの間に多数の輪列が配置されて
いるので、それぞれの輪列のバックラッシュにより、日
車の位置を正確に合わせるのが困難であった。 (7)筒車の回転方向に沿った位置を検出する精度を高
めるのが困難であった。 (8)電子時計に衝撃等による外力が加わったときに、
表示車又は日車が回転するおそれがあった。このような
日車の位置ずれを阻止するためには、モータのインデッ
クストルク(静止力:静止時において回転に抗するトル
ク)を大きくすることが必要であった。しかしながら、
モータのインデックストルクを大きくすると、モータを
駆動するときに必要とされる電力も大きくなり、電子時
計の電池寿命を減らすことになっていた。
【0006】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、従来のこのよ
うな課題を解決するため、伝達車の回転方向に沿った位
置を正確に検出する伝達車の回転位置検出装置を有する
電子時計を提供することにある。また、本発明の他の目
的は、伝達車の回転位置検出装置を有する小型の電子時
計を提供することにある。さらに、本発明の他の目的
は、小型で薄型のカレンダ付電子時計を提供することに
ある。さらに、本発明の他の目的は、接点の耐久性能が
高い伝達車の回転位置検出装置を有する電子時計を提供
することにある。
【0007】また、本発明の他の目的は、小型の簡素化
された日送り機構及び表示車検出機構を備えた電子時計
を提供することにある。また、本発明の他の目的は、電
子時計に衝撃等による外力が加わっても、表示車又は日
車が回転するおそれがない電子時計を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子時計にお
いて、電子時計に含まれている輪列の回転に基づいて回
転する伝達車と、伝達車に固定されて伝達車と一体に回
転し、導電性を有する接点ばねとを備え、接点ばねは、
伝達車の回転中心を通ってほぼ直線状に延びるように構
成されており、接点ばねが回転するとき、接点ばねに接
触することができるように構成された第1の検出用パタ
ーン及び第2の検出用パターンを備え、第1の検出用パ
ターン及び第2の検出用パターンは、伝達車の回転中心
に対してほぼ180°の角度をなすように配置されるよ
うに構成した。
【0009】このような本発明の電子時計では、伝達車
が回転して、接点ばねが第1の検出用パターンに接触
し、かつ、第2の検出用パターンに接触するとき、回転
位置検出信号を発生するように構成されている。この構
成により、小型で簡素な部品を用いて、伝達車の回転位
置を検出することができる。
【0010】更に、本発明は、電子時計において、輪列
の回転に基づいて回転する伝達車と、伝達車に固定され
て伝達車と一体に回転し、導電性を有する接点ばねとを
備え、接点ばねは、伝達車の回転中心を通ってほぼ直線
状に延びるように構成されており、接点ばねが回転する
とき、接点ばねに接触することができるように構成され
た第1の検出用パターン及び第2の検出用パターンを備
える。
【0011】この電子時計では、第1の検出用パターン
は、伝達車の回転中心に対してほぼ30°の角度をなす
ように配置されており、第2の検出用パターンは、伝達
車の回転中心に対してほぼ320°の角度をなすように
配置されており、伝達車が回転して、接点ばねが第1の
検出用パターンに接触し、かつ、第2の検出用パターン
に接触するとき、回転位置検出信号を発生するように構
成されている。
【0012】また、本発明は、電子時計において、電子
時計に含まれている輪列の回転に基づいて回転する伝達
車と、伝達車に固定されて伝達車と一体に回転し、導電
性を有する接点ばねとを備え、接点ばねは、伝達車の回
転中心を通ってほぼ直線状に延びるように構成されてお
り、接点ばねが回転するとき、接点ばねに接触すること
ができるように構成された第1の検出用パターン及び第
2の検出用パターンと、接点ばねが回転するとき、接点
ばねに接触することができるように構成された第1のダ
ミー・パターン及び第2のダミー・パターンとを備え、
第1の検出用パターン及び第2の検出用パターンは、伝
達車の回転中心に対してほぼ180°の角度をなすよう
に配置されるように構成した。
【0013】このような本発明の電子時計では、伝達車
が回転して、接点ばねが第1の検出用パターンに接触
し、かつ、第2の検出用パターンに接触するとき、回転
位置検出信号を発生するように構成され、伝達車が回転
して、接点ばねが第1のダミー・パターンに接触し、か
つ、第2のダミー・パターンに接触するとき、回転位置
検出信号を発生しないように構成されている。この構成
により、伝達車の回転位置を正確に検出することができ
る。
【0014】また、本発明は、電子時計において、電子
時計に含まれている輪列の回転に基づいて回転する伝達
車と、伝達車に固定されて伝達車と一体に回転し、導電
性を有する接点ばねとを備え、接点ばねは、伝達車の回
転中心から外方に延びた第1の接点ばね端子及び第2の
接点ばね端子及び第3の接点ばね端子を有する。好まし
くは、第1の接点ばね端子と第2の接点ばね端子は、ほ
ぼ75°の角度をなすように設けられ、第1の接点ばね
端子と第3の接点ばね端子は、ほぼ142.5°の角度
をなすように設けられ、第2の接点ばね端子と第3の接
点ばね端子は、ほぼ142.5°の角度をなすように構
成される。
【0015】この本発明の電子時計は、接点ばねが回転
するとき、接点ばねに接触することができるように構成
された第1の検出用パターン及び第2の検出用パターン
及びVDDパターンを備える。そして、好ましくは、第
1の検出用パターンは、伝達車の回転中心に対してほぼ
30°の角度の中に設けられ、第2の検出用パターン
は、伝達車の回転中心に対してほぼ30°の角度の中に
設けられる。更に、この本発明の電子時計は、VDDパ
ターンは第1パターン部分と第2パターン部分とを有す
る。好ましくは、このVDDパターンの第1パターン部
分は、伝達車の回転中心に対して、ほぼ60°の開角の
中に設けられる。また、好ましくは、VDDパターンの
第2パターン部分は、伝達車の回転中心に対して、ほぼ
240°の開角の中に設けられる。
【0016】更に、VDDパターンの第1パターン部分
は、周方向の一方の端部が第1の検出用パターンと隙間
をあけて隣接し、周方向の他方の端部が第2の検出用パ
ターンと隙間をあけて隣接し、VDDパターンの第2パ
ターン部分は、周方向の一方の端部が第1の検出用パタ
ーンと隙間をあけて隣接し、周方向の他方の端部が第2
の検出用パターンと隙間をあけて隣接している。それに
よって、本発明の電子時計では、伝達車の回転中心を中
心として、周方向に順に、第1の検出用パターン、VD
Dパターンの第1パターン部分、第2の検出用パター
ン、VDDパターンの第2パターン部分が設けられる。
そして、この本発明の電子時計では、伝達車が回転し
て、接点ばねが第1の検出用パターンと第2の検出用パ
ターンとVDDパターンとを導通させることにより、回
転位置検出信号を発生するように構成される。
【0017】更に、この本発明の電子時計は、第1の検
出用パターンと第2の検出用パターンとVDDパターン
が導通する前に第1の検出用パターンとVDDパターン
が導通していたか、或いは、第1の検出用パターンと第
2の検出用パターンとVDDパターンが導通する前に第
2の検出用パターンとVDDパターンが導通していたか
により、伝達車の正転又は逆転を区別して判定する制御
回路を備える。この構成により、伝達車の回転方向を正
確に判別することができる。
【0018】また、本発明は、電子時計において、表示
車に回転を伝達するための伝達車と、伝達車と一体にな
って回転するように構成された接点ばねとを備えるよう
に構成した。本発明の好ましい実施の形態では、表示車
は日車であり、伝達車は、日車を回転させるように配置
された日回し車である。この電子時計では、接点ばね
は、第1の方向に延びた1接点部分と、第2の方向に延
びた第2接点部分とを含む。更に、この電子時計は、基
準電位パターンと、接点スイッチパターンとを含むよう
に構成された接点パターンを備える。
【0019】この電子時計では、伝達車が回転すること
により、第1接点部分と第2接点部分の両方が基準電位
パターンに接触している状態で回転信号は出力されず、
第1接点部分が基準電位パターンに接触し、かつ、第2
接点部分が接点スイッチパターンと接触している状態で
回転信号が出力され、第1接点部分が接点スイッチパタ
ーンに接触し、かつ、第2接点部分が基準電位パターン
と接触している状態で回転信号が出力され、第1接点部
分及び第2接点部分のいずれもが接点スイッチパターン
と接触しない状態で回転信号は出力されないように構成
されることを特徴とする。この構成により、日回し車な
どのカレンダ輪列に含まれた伝達車の回転位置を正確に
判別することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。 (1)第1の実施の形態 図1及び図2において、本発明の第1の実施の形態で
は、カレンダ付電子時計100の超音波モータは超音波
ロータ102を含む。超音波ロータ102の超音波ロー
タかな102bは、日回し中間車104の日回し中間歯
車104aと噛み合う。日回し中間車104の日回し中
間かな104bは、日回し車106の日回し歯車106
aと噛み合う。日送りつめ108が日回し車106に設
けられ、日回し車106の回転により、同時に回転す
る。図1に示すように、日送りつめ108を2つ設けて
もよいし、或いは、日送りつめ108を1つ、又は、3
つ以上設けてもよい。
【0021】31枚の日車歯110aを有する日車11
0が地板112に回転可能に組み込まれている。「1」
から「31」の数字(図示せず)が日車110の表示面
110cに設けられている。電池114が地板112に
対して、日車110が取付けられている側と反対側に組
み込まれている。日ジャンパ116が日車押さえ118
と一体に形成されている。日ジャンパ116の規正部1
16aが日車歯110aを規正する。日ジャンパ116
は日ジャンパばね部116bを有する。図3に示す他の
構造において、超音波ロータ軸120が地板112に固
定されている。超音波ステータ122が超音波ロータ軸
120に固定されている。圧電素子(図示せず)が超音
波ステータ122に固着されている。超音波ロータ10
2が超音波ロータ軸120に回転可能に組み込まれ、超
音波ステータ122の変位拡大用くし歯122cに接触
している。超音波加圧ばね124が超音波ロータ102
を変位拡大用くし歯122cに弾性力を加えるように押
し付けている。
【0022】日回し中間車104が、地板112と日車
押さえ118の間に回転可能に組み込まれている。超音
波ロータ102の超音波ロータかな102bは、日回し
中間車104の日回し中間歯車104aと噛み合う。日
回し車106が地板112に回転可能に組み込まれてい
る。日回し中間車104の日回し中間かな104bは、
日回し車106の日回し歯車106aと噛み合う。日送
りつめ108が日回し車106に設けられ、日回し車1
06の回転により、同時に回転する。31枚の日車歯1
10aを有する日車110が地板112に回転可能に組
み込まれている。「1」から「31」の数字(図示せ
ず)が日車110の表示面110cに設けられている。
次に、本発明のカレンダ付電子時計100の作動につい
て説明する。
【0023】図4を参照すると、制御回路130は、時
刻及び日付に関する情報を計数して、日付信号を発生す
る時刻信号発生回路を有し、更に、時刻信号発生回路の
出力する日付信号に基づいて、超音波モータを回転させ
るための超音波モータ駆動信号を出力する超音波モータ
駆動回路を有する。図35を参照すると、超音波モータ
の振動体を構成する超音波ステータ122の一方の面に
は、複数の電極からなる2組の電極群803a、803
bが形成された圧電素子802が接着されている。発振
駆動回路825が圧電素子802の電極群803a、8
03bに接続される。インバータ812が、圧電素子8
02の電極群803a、803bが形成された一方の面
と、他方の面に形成された電極803c又は超音波ステ
ータ122より、励振情報である電気的信号を反転増幅
するための反転電力増幅器の役割を果たす。抵抗813
はインバータ812に並列に接続され、インバータ81
2の動作点を安定化させる。
【0024】インバータ812の出力端子は抵抗814
を介して2組のバッファ811a、811bの入力端子
に接続されている。2つのバッファ811a、811b
の出力端子の各々は、圧電素子802の電極群803
a、803bにそれぞれ接続される。コンデンサ815
は一端がインバータ812の入力端子に接続され、コン
デンサ816は一端が、抵抗814を介してインバータ
812の出力端子に接続される。コンデンサ815、8
16は、他端が接地され、発振駆動回路825内の位相
調整を行う。インバータ812及びバッファ811a、
811bはそれぞれ、入力端子及び出力端子とともに制
御端子も有しており、この制御端子に入力される信号次
第で、出力端子を高インピーダンスの状態にすることが
できるトライ・ステート構成のインバータ及びバッファ
である。
【0025】正逆転信号発生手段820が、超音波モー
タの回転方向を設定するための正逆転信号を切換回路8
26に出力する。切換回路826の出力端子は、発振駆
動回路825のトライ・ステート・バッファ811a、
811b及びトライ・ステート・インバータ812の制
御端子にそれぞれ接続され、正逆転信号発生手段820
の出力する出力信号に基づいて、トライ・ステート・バ
ッファ811a、811bの一方を通常のバッファとし
て機能させ、他方のバッファの出力端子を高インピーダ
ンス状態としてディスエーブルにする。超音波ステータ
122は、切換回路826の出力信号により選択された
通常のバッファとして機能するトライ・ステート・バッ
ファによって駆動される。超音波ステータ122は、切
換回路826によって通常のバッファとしての機能を許
されたトライ・ステート・バッファのみによって駆動さ
れ、切換回路826により通常のバッファとしての機能
を許されたトライ・ステート・バッファが交換される
と、超音波モータの回転方向が逆転する。
【0026】正逆転信号発生手段820からの出力に基
づいて出力される切換回路826からの出力信号によ
り、トライ・ステート・インバータは出力端子を高イン
ピーダンスの状態にすることができ、トライ・ステート
・インバータがディスエーブルになるとき、トライ・ス
テート・バッファ811a、811bが両方ともディス
エーブルになり、超音波モータを停止させることができ
る。図36及び図37を参照すると、円板形状の超音波
ステータ122の平面に円板形状の圧電素子802が接
着又は薄膜形成方法等により接合される。超音波は、超
音波ステータ122の周方向に2波長の定在波を励振さ
せ、超音波ロータを回転駆動させる。圧電素子802
は、その一方の平面に、周方向に波数に対して4倍であ
るところの8分割した電極を1つおきに、第1の電極群
803a及び第2の電極群803bとなるように形成
し、図36及び図37に示すように、分極処理(+)及
び(−)が施してある。
【0027】第1の電極群803aは電極a1、a2、
a3、a4で構成され、各電極は第1の結線手段814
aで短絡される。第2の電極群803bは電極b1、b
2、b3、b4で構成され、各電極は第2の結線手段8
14bで短絡される。図中の(+)、(−)は分極処理
の方向を示し、それぞれ圧電素子802の超音波ステー
タ122との接合面側に対して、正の電界、負の電界を
印加して分極処理したものである。超音波ステータの変
位を拡大し、超音波ステータから超音波ロータへ駆動力
を伝達するための突起(くし歯)817が、超音波ステ
ータ122の表面上に、各電極の境界付近で1つおきに
設けられる。発振駆動回路825が発生する高周波電圧
を電極群803a又は803bのどちらか一方に印加し
て超音波ステータ122を駆動する。超音波モータの回
転方向は、超音波ステータ122がどちらの電極群で駆
動されるかによって切換えられる。
【0028】本発明のカレンダ付電子時計に用いられる
超音波モータは、上記の駆動回路、圧電素子及び超音波
ステータの構成により駆動するのが好ましいけれども、
他の構成により駆動させることもできる。制御回路13
0は、その計数結果が午前零時を出力すると、超音波モ
ータ駆動信号を超音波モータ(USM)132に出力す
る。すなわち、制御回路130は、1日に1回、日車1
10を360°/31だけ、すなわち、1/31回転だ
け回転させる超音波モータ駆動信号を出力するように構
成されている。制御回路130は、「年」、「月」、
「日」及び時刻を計数する。そして、制御回路130の
計数結果が通常の日の午前零時を出力すると、通常の日
に対応する超音波モータ駆動信号を超音波モータ(US
M)132に出力する。すなわち、制御回路130は、
1日に1回、日車110を360°/31だけ、すなわ
ち、1/31回転だけ回転させる超音波モータ駆動信号
を出力するように構成されている。
【0029】また、制御回路130の計数結果が閏年で
ない年の3月1日、例えば、1997年の3月1日の午
前零時を出力すると、制御回路130は3月1日に対応
する超音波モータ駆動信号を超音波モータ(USM)1
32に出力する。すなわち、制御回路130は、日車1
10を(360°/31)×4だけ、すなわち、4/3
1回転だけ回転させる超音波モータ駆動信号を出力する
ように構成されている。従って、日車110の表示する
「日」に関する情報は、は、2月28日に対応する「2
8」の表示から、「29」、「30」及び「31」を表
示することなく、3月1日に対応する「1」の表示に変
化する。また、制御回路130の計数結果が閏年3月1
日、例えば、2000年の3月1日の午前零時を出力す
ると、制御回路130は閏年の3月1日に対応する超音
波モータ駆動信号を超音波モータ(USM)132に出
力する。すなわち、制御回路130は、日車110を
(360°/31)×3だけ、すなわち、3/31回転
だけ回転させる超音波モータ駆動信号を出力するように
構成されている。従って、日車110の表示する「日」
に関する情報は、は、2月29日に対応する「29」の
表示から、「30」及び「31」を表示することなく、
3月1日に対応する「1」の表示に変化する。
【0030】同様に、制御回路130の計数結果が「小
の月」の月末の日即ち「30日」の次に来る1日、例え
ば、5月1日の午前零時を出力すると、制御回路130
は5月1日に対応する超音波モータ駆動信号を超音波モ
ータ(USM)132に出力する。すなわち、制御回路
130は、日車110を(360°/31)×2だけ、
すなわち、2/31回転だけ回転させる超音波モータ駆
動信号を出力するように構成されている。従って、日車
110の表示する「日」に関する情報は、は、4月30
日に対応する「30」の表示から、「31」を表示する
ことなく、5月1日に対応する「1」の表示に変化す
る。このような構成は、本発明の他の実施の形態におい
ても同様に適用することができる。
【0031】以上のように構成することにより、本発明
のカレンダ付電子時計は、いわゆる「オートカレンダ時
計」或いは「万年カレンダ時計」を構成する。超音波モ
ータ(USM)132は圧電素子を接合した超音波ステ
ータを有し、かつ、超音波モータ駆動信号を入力して、
圧電素子の伸縮により超音波ステータに発生する振動波
によって摩擦駆動される超音波ロータを有する。圧電素
子の表面上には、複数の電極からなる少なくとも2組の
電極群が形成されている。制御回路130は少なくとも
2つの電力増幅器を有しており、これらの電力増幅器の
出力端子は圧電素子の2組の電極群にそれぞれ接続さ
れ、各々の電極を独立に励振駆動する。超音波モータ
(USM)132の超音波ロータは、圧電素子の電極群
が超音波モータ駆動信号を入力すると回転する。超音波
ロータの回転により、中間車即ち日回し中間車104が
回転する。日回し中間車104の回転により、日送りつ
め108が回転し、日送りつめ108は日車110を回
転させる。
【0032】なお、本発明のカレンダ付電子時計は、暦
に関する他の情報、例えば、「年」、「月」、「曜
日」、「六曜」等を表示する暦表示車を備えることもで
きる。例えば、「曜日」を表示する曜車を有する構成に
おいては、28枚の曜車歯(図示せず)を有する曜車
(図示せず)が地板112に回転可能に組み込まれてい
る。「月」、「MON」、「火」、「TUE」、
「水」、「WED」、「木」、「THU」、「金」、
「FRI」、「土」、「SAT」、「日」、「SUN」
の14種類の文字が曜車の表示面に設けられている。制
御回路130は、時刻及び曜日に関する情報を計数し
て、曜日信号を発生する時刻信号発生回路を有し、更
に、時刻信号発生回路の出力する曜日信号に基づいて、
超音波モータを回転させるための超音波モータ駆動信号
を出力する超音波モータ駆動回路を有する。
【0033】制御回路130は、その計数結果が午前零
時を出力すると、超音波モータ駆動信号を超音波モータ
(USM)132に出力する。すなわち、制御回路13
0は、1日に1回、曜車を360°/14だけ、すなわ
ち、1/14回転だけ回転させる超音波モータ駆動信号
を出力するように構成されている。従って、最初に日本
語の曜日を設定するか、或いは、英語の曜日を設定して
おけば、曜車により、必要に応じて、日本語又は英語で
曜日を表示することができる。また、例えば、「月」を
表示する月車を有する構成においては、36枚の月車歯
(図示せず)を有する月車(図示せず)が地板112に
回転可能に組み込まれている。「1」から「12」の1
2種類の数字が月車の表示面に3組、順番に設けられて
いる。すなわち、1〜12、1〜12、1〜12のよう
に、合計して36個の数字が月車の表示面に設けられて
いる。
【0034】制御回路130は、時刻及び月に関する情
報を計数して、月信号を発生する時刻信号発生回路を有
し、更に、時刻信号発生回路の出力する月信号に基づい
て、超音波モータを回転させるための超音波モータ駆動
信号を出力する超音波モータ駆動回路を有する。制御回
路130は、その計数結果が毎月の1日を出力すると、
超音波モータ駆動信号を超音波モータ(USM)132
に出力する。すなわち、制御回路130は、毎月1日
に、月車を360°/36だけ、すなわち、1/36回
転だけ回転させる超音波モータ駆動信号を出力するよう
に構成されている。従って、月車により、月を表示する
ことができる。「年」、「六曜」等の表示も同様な構成
により可能になる。
【0035】(2)第2の実施の形態 図5及び図6を参照すると、本発明の第2の実施の形態
では、カレンダ付電子時計200の超音波モータの構造
は、図3に示す本発明の第1の実施の形態におけるカレ
ンダ付電子時計100の超音波モータの構造と同様であ
る。日回し車106が地板112に回転可能に組み込ま
れている。超音波ロータ102の超音波ロータかな10
2bは、日回し車106の日回し歯車106aと噛み合
う。日送りつめ108が日回し車106に設けられ、日
回し車106の回転により、同時に回転する。31枚の
日車歯110aを有する日車110が地板112に回転
可能に組み込まれている。「1」から「31」の数字
(図示せず)が日車110の表示面110cに設けられ
ている。
【0036】カレンダ付電子時計200は日ジャンパ
(図示せず)を備えている。日ジャンパの規正部が日車
歯110aを規正する。次に、本発明のカレンダ付電子
時計200の作動について説明する。図5を参照する
と、制御回路130は、時刻及び日付に関する情報を計
数して、日付信号を発生する時刻信号発生回路を有し、
更に、時刻信号発生回路の出力する日付信号に基づい
て、超音波モータ(USM)132を回転させるための
超音波モータ駆動信号を出力する超音波モータ駆動回路
を有する。制御回路130は、その計数結果が午前零時
を出力すると、超音波モータ駆動信号を超音波モータ
(USM)132に出力する。すなわち、制御回路13
0は、1日に1回、日車110を360°/31だけ、
すなわち、1/31回転だけ回転させる超音波モータ駆
動信号を出力するように構成されている。
【0037】超音波モータ(USM)132の超音波ロ
ータは、圧電素子の電極群が超音波モータ駆動信号を入
力すると回転する。超音波ロータの回転により、日送り
つめ108が回転し、日送りつめ108は日車110を
回転させる。 (3)第3の実施の形態 図7及び図8を参照すると、本発明の第3の実施の形態
では、カレンダ付電子時計300の超音波モータの構造
は、図3に示す本発明の第1の実施の形態におけるカレ
ンダ付電子時計100の超音波モータ(USM)132
の構造と同様である。日車110が地板112に回転可
能に組み込まれている。超音波ロータ102の超音波ロ
ータかな102bは、日車歯110aと噛み合う。
「1」から「31」の数字(図示せず)が日車110の
表示面110cに設けられている。
【0038】カレンダ付電子時計300は日ジャンパ
(図示せず)を備えている。日ジャンパの規正部が日車
歯110aを規正する。
【0039】次に、本発明のカレンダ付電子時計300
の作動について説明する。図7を参照すると、制御回路
130は、時刻及び日付に関する情報を計数して、日付
信号を発生する時刻信号発生回路を有し、更に、時刻信
号発生回路の出力する日付信号に基づいて、超音波モー
タ(USM)132を回転させるための超音波モータ駆
動信号を出力する超音波モータ駆動回路を有する。制御
回路130は、その計数結果が午前零時を出力すると、
超音波モータ駆動信号を超音波モータ(USM)132
に出力する。すなわち、制御回路130は、1日に1
回、日車110を360°/31だけ、すなわち、1/
31回転だけ回転させる超音波モータ駆動信号を出力す
るように構成されている。超音波モータ(USM)13
2の超音波ロータは、圧電素子の電極群が超音波モータ
駆動信号を入力すると回転する。超音波ロータの回転に
より、日車110が回転する。
【0040】(4)第4の実施の形態 図9及び図10において、本発明の第4の実施の形態で
は、カレンダ付電子時計400の超音波ロータ軸120
が地板112に固定されている。超音波ステータ(US
Mステータ)122が超音波ロータ軸120に固定され
ている。圧電素子(図示せず)が超音波ステータ122
に固着されている。日車110が超音波ステータ122
の変位拡大用くし歯122cに接触している。すなわ
ち、日車110は超音波ロータ102を構成する。超音
波加圧ばね124が日車110を変位拡大用くし歯12
2cに弾性力を加えるように押し付けている。カレンダ
付電子時計400は日ジャンパ(図示せず)を備えてい
る。日ジャンパの規正部が日車歯110aを規正する。
【0041】次に、本発明のカレンダ付電子時計400
の作動について説明する。図9を参照すると、制御回路
130は、時刻及び日付に関する情報を計数して、日付
信号を発生する時刻信号発生回路を有し、更に、時刻信
号発生回路の出力する日付信号に基づいて、超音波モー
タを回転させるための超音波モータ駆動信号を出力する
超音波モータ駆動回路を有する。制御回路130は、そ
の計数結果が午前零時を出力すると、超音波モータ駆動
信号を超音波モータ(USM)132に出力する。すな
わち、制御回路130は、1日に1回、日車110を3
60°/31だけ、すなわち、1/31回転だけ回転さ
せる超音波モータ駆動信号を出力するように構成されて
いる。超音波モータ(USM)は圧電素子を接合した超
音波ステータ122を有する。日車110は、圧電素子
が超音波モータ駆動信号を入力して、圧電素子の伸縮に
より超音波ステータに発生する振動波によって摩擦駆動
される。 (5)第5の実施の形態 図11から図13を参照すると、本発明の第5の実施の
形態では、カレンダ付電子時計500は、表輪列530
の一部分に、表輪列530の回転位置を検出する24h
接点532を設けている。24時間車550が24時接
点ばね552を有する。24時接点ばね552は、2つ
の24時接点ばね端子552a及び552bを有する。
【0042】回路ブロック534には、24時接点ばね
端子552a及び552bの先端部の回転する軌跡に沿
った円周部分の一部分に対応して24時接点ばね端子用
パターン(図示せず)が設けられている。24時接点ば
ね552は、回路ブロック534の24時接点ばね端子
用パターン(図示せず)と接触可能に配置されている。
24時間車550は筒車554と噛み合い、1日に1回
転する。筒車554は12時間に1回転し、筒車554
に取り付けた時針(図示せず)により、「時」を表示す
る。日回し車106が地板112に回転可能に組み込ま
れている。日回し車106は日送り減速輪列560を構
成する。超音波モータ132の超音波ロータ102の超
音波ロータかな102bは、日回し車106の日回し歯
車106aと噛み合う。超音波ロータ102を含む超音
波モータ132は日送りモータ562を構成する。
【0043】日送りつめ108が日回し車106に設け
られ、日回し車106の回転により、同時に回転する。
31枚の日車歯110aを有する日車110が地板11
2に回転可能に組み込まれている。「1」から「31」
の数字(図示せず)が日車110の表示面110cに設
けられている。日車押さえ118が日車110を回転可
能に支持する。カレンダ付電子時計500は日ジャンパ
116を備えている。日ジャンパ116の規正部116
aが日車歯110aを規正する。日回し車106は日回
し車接点ばね556を有する。日回し車接点ばね556
は、2つの日回し車接点ばね端子556a及び556b
を有する。回路ブロック534には、日回し車接点ばね
端子556a及び556bの先端部の回転する軌跡に沿
った円周部分の一部分に対応して日回し車接点ばね端子
用パターン(図示せず)が設けられている。日回し車接
点ばね556は、回路ブロック534の日回し車接点ば
ね端子用パターン(図示せず)と接触可能に配置されて
いる。日回し車接点ばね556は、日送り接点564を
構成する。
【0044】次に、本発明のカレンダ付電子時計500
の作動について説明する。制御回路の計数結果が午前零
時を出力するときに、24時接点ばね552は回路ブロ
ック534の第1パターン(図示せず)と接触する。こ
のときに24時接点ばね552が出力する検出信号によ
り、回路ブロック534は超音波モータ132の超音波
ロータ102を回転させる。超音波ロータ102の回転
により、日回し車106が回転し、日送りつめ108に
より日車110を回転させる。これにより、日付の表示
を変えることができる。日車110が360°/31、
すなわち、1/31回転だけ回転すると、日回し車接点
ばね556は回路ブロック534の第2パターン(図示
せず)と接触する。このときに日回し車接点ばね556
が出力する検出信号により、回路ブロック534は超音
波モータ132の超音波ロータ102の回転を中止させ
る。
【0045】次に、24時接点ばね552は回路ブロッ
ク534の第1パターンから離れ、日回し車接点ばね5
56は回路ブロック534の第2パターンから離れる。
この状態が、次の日になって、制御回路の計数結果が再
び午前零時を出力する状態になるまで維持される。な
お、日送りの開始又は終了の時刻は必ずしも正確に午前
零時である必要はなく、午前零時より前の時刻であって
もよいし、午前零時より後の時刻であってもよい。この
ような構成により、毎日同じ時間に正確に日送りを開始
させることができ、しかも、日車の位置を正確に保持す
ることができる。その結果、本発明のカレンダ付電子時
計では、日車の日文字の位置がずれるおそれはほとんど
ない。 (6)接点部分の詳細な構造とその作動の説明 次に、本発明の電子時計の表輪列又はカレンダ輪列等の
輪列に含まれている伝達車の回転方向に沿った位置を検
出する伝達車回転位置検出装置の接点部分の詳細な構造
について説明する。
【0046】(6−1)接点部分の第1の構造 図21及び図22を参照すると、伝達車620が回転可
能に電子時計に組み込まれている。伝達車620は電子
時計の表輪列又はカレンダ輪列等の輪列に含まれる部品
である。伝達車620は、例えば、筒車、24時間車、
日回し車、日回し中間車等である。接点ばね622が伝
達車620に固定されている。接点ばね622は導電性
を有するように構成される。例えば、接点ばね622は
ステンレス鋼のような金属で構成されてもよいし、或い
は、接点ばね622の表面に金めっきを付着させてもよ
い。2つの接点ばね端子622a及び622bが接点ば
ね622に設けられている。端子接点部622cが接点
ばね端子622aの先端に設けられ、端子接点部622
dが接点ばね端子622aの先端に設けられている。
【0047】回路基板624が電子時計に組み込まれ、
Aパターン626及びBパターン628が回路基板62
4の表面に設けられている。Aパターン626及びBパ
ターン628は制御回路(図示せず)に接続されてい
る。Aパターン626とBパターン628が導通したと
きに、回転位置検出信号が制御回路(図示せず)に入力
される。
【0048】接点ばね622は伝達車620の回転中心
630を通ってほぼ直線状に延びている。Aパターン6
26及びBパターン628は、伝達車620の回転中心
630に対してほぼ180°の角度をなすように配置さ
れている。従って、伝達車620が回転すると、端子接
点部622cがAパターン626に接触し、かつ、端子
接点部622dがBパターン628に接触する状態が起
こる。このとき、回転位置検出信号が制御回路(図示せ
ず)に入力される。伝達車620が更に回転すると、端
子接点部622cはAパターン626から離れ、かつ、
端子接点部622dはBパターン628から離れる。こ
のとき、回転位置検出信号は発生しない。更に、伝達車
620が回転すると、端子接点部622cがBパターン
628に接触し、かつ、端子接点部622dがAパター
ン626に接触する状態が起こる。このとき、再び、回
転位置検出信号が制御回路(図示せず)に入力される。
伝達車620が更に回転すると、端子接点部622cは
Bパターン628から離れ、かつ、端子接点部622d
はAパターン626から離れる。このとき、回転位置検
出信号は発生しない。
【0049】伝達車620が時計回りの方向に回転して
も、或いは、反時計回りの方向に回転しても、接点部分
の作動は同様である。
【0050】この構成では、伝達車620が1回転する
ときに、2回、回転位置検出信号が制御回路(図示せ
ず)に入力される。従って、伝達車620が24時間で
1回転する構成であるときは、12時間ごとに回転位置
検出信号が制御回路(図示せず)に入力される。日付表
示を変える場合のように、24時間を計数する必要があ
るときは、回転位置検出信号の発生回数を計数する計数
回路を制御回路に設け、回転位置検出信号が2回入力さ
れたときに、日付表示を変えるための信号を出力するよ
うに構成する。図23に示すように、端子接点部622
cはAパターン626に対して、伝達車620の回転中
心630を中心に矢印632の方向に回転する。従っ
て、端子接点部622cは、パターンに接触していない
ときは、回路基板624の表面624aに接触して回転
する。この構成及び作用は、端子接点部622dについ
ても同様である。
【0051】この構造により、簡単なパターン配置で伝
達車の回転位置を検出することができる。
【0052】(6−2)接点部分の第2の構造 図24を参照すると、上述した接点部分の第1の構造と
同様に、伝達車620が回転可能に電子時計に組み込ま
れ、接点ばね622が伝達車620に固定されている。
接点ばね622の構成は接点部分の第1の構造と同様で
ある。回路基板624が電子時計に組み込まれ、Aパタ
ーン626及びBパターン628が回路基板624の表
面に設けられている。Aパターン626及びBパターン
628は制御回路(図示せず)に接続されている。Aパ
ターン626とBパターン628が導通したときに、回
転位置検出信号が制御回路(図示せず)に入力される。
【0053】Aパターン626は、伝達車620の回転
中心630に対して、例えば、ほぼ30°の比較的小さ
い開角で形成されている。Bパターン628は、伝達車
620の回転中心630に対して、例えば、ほぼ320
°の比較的大きい開角で形成されている。従って、伝達
車620が回転すると、端子接点部622cがAパター
ン626に接触し、かつ、端子接点部622dがBパタ
ーン628に接触する状態が起こる。このとき、回転位
置検出信号が制御回路(図示せず)に入力される。伝達
車620が更に回転すると、端子接点部622cはAパ
ターン626から離れてBパターン628に接触し、か
つ、端子接点部622dもBパターン628に接触す
る。このとき、回転位置検出信号は発生しない。更に、
伝達車620が回転すると、端子接点部622cがBパ
ターン628に接触し、かつ、端子接点部622dがA
パターン626に接触する状態が起こる。このとき、再
び、回転位置検出信号が制御回路(図示せず)に入力さ
れる。伝達車620が更に回転すると、端子接点部62
2cはBパターン628に接触し、かつ、端子接点部6
22dはAパターン626から離れてBパターン628
に接触する。このとき、回転位置検出信号は発生しな
い。
【0054】この構成では、伝達車620が1回転する
ときに、1回、回転位置検出信号が制御回路(図示せ
ず)に入力される。従って、伝達車620が24時間で
1回転する構成であるときは、24時間ごとに回転位置
検出信号が制御回路(図示せず)に入力される。日付表
示を変える場合のように、24時間を計数する必要があ
るときは、回転位置検出信号の発生を検出する検出回路
を制御回路に設け、回転位置検出信号が入力されたとき
に、日付表示を変えるための信号を出力するように構成
する。伝達車620が時計回りの方向に回転しても、或
いは、反時計回りの方向に回転しても、接点部分の作動
は同様である。図25に示すように、端子接点部622
cはAパターン626に対して、伝達車620の回転中
心630を中心に矢印632の方向に回転する。従っ
て、Aパターン626とBパターン628との間の円周
方向の隙間が端子接点部622cの大きさに対して小さ
い場合には、端子接点部622cは、Aパターン626
だけに接触するか、Bパターン628だけに接触する
か、Aパターン626及びBパターン628に同時に接
触するかの、いずれかの状態をとり、端子接点部622
cが回路基板624の表面624aに接触することはな
い。この構成及び作用は、端子接点部622dについて
も同様である。
【0055】この構造により、回路基板624の表面6
24aが削れるおそれはなくなり、Aパターン626及
びBパターン628の縁部に削れ又は剥がれが発生する
おそれも少なくなる。なお、図26に示すように、Aパ
ターン626とBパターン628との間の円周方向の隙
間が端子接点部622cの大きさに近い場合には、端子
接点部622cが回路基板624の表面624aに接触
する可能性が発生する。従って、Aパターン626とB
パターン628との間の円周方向の隙間は小さく形成す
るのが好ましい。
【0056】(6−3)接点部分の第3の構造 図27を参照すると、回路基板624の表面には、Aパ
ターン626、Bパターン628、Cパターン640及
びDパターン642が設けられている。Aパターン62
6及びBパターン628は制御回路(図示せず)に接続
されている。Cパターン640及びDパターン642は
制御回路に接続されていない、特別な機能を持たない、
いわゆる「ダミー・パターン」である。Aパターン62
6とBパターン628が導通したときに、回転位置検出
信号が制御回路(図示せず)に入力される。接点ばね6
22は伝達車620の回転中心630を通ってほぼ直線
状に延びている。Aパターン626及びBパターン62
8は、伝達車620の回転中心630に対してほぼ18
0°の角度をなすように配置されている。従って、伝達
車620が回転すると、端子接点部622cがAパター
ン626に接触し、かつ、端子接点部622dがBパタ
ーン628に接触する状態が起こる。このとき、回転位
置検出信号が制御回路(図示せず)に入力される。伝達
車620が更に時計回りの方向に回転すると、端子接点
部622cはAパターン626から離れてCパターン6
40に接触し、かつ、端子接点部622dはBパターン
628から離れてDパターン642に接触する。このと
き、回転位置検出信号は発生しない。
【0057】更に、伝達車620が時計回りの方向に回
転すると、端子接点部622cがBパターン628に接
触し、かつ、端子接点部622dがAパターン626に
接触する状態が起こる。このとき、再び、回転位置検出
信号が制御回路(図示せず)に入力される。伝達車62
0が更に時計回りの方向に回転すると、端子接点部62
2cはBパターン628から離れてDパターン642に
接触し、かつ、端子接点部622dはAパターン626
から離れてCパターン640に接触する。このとき、回
転位置検出信号は発生しない。
【0058】この構成では、伝達車620が1回転する
ときに、2回、回転位置検出信号が制御回路(図示せ
ず)に入力される。従って、伝達車620が24時間で
1回転する構成であるときは、12時間ごとに回転位置
検出信号が制御回路(図示せず)に入力される。日付表
示を変える場合のように、24時間を計数する必要があ
るときは、回転位置検出信号の発生回数を計数する計数
回路を制御回路に設け、回転位置検出信号が2回入力さ
れたときに、日付表示を変えるための信号を出力するよ
うに構成する。伝達車620が時計回りの方向に回転し
ても、或いは、反時計回りの方向に回転しても、接点部
分の作動は同様である。この構造により、簡単なパター
ン配置で伝達車の回転位置を検出することができる。
【0059】(6−4)接点部分の第4の構造 図28を参照すると、回路基板624の表面には、Aパ
ターン652、Bパターン654、VDDパターン65
6が設けられている。Aパターン652及びBパターン
654は制御回路(図示せず)に接続されている。VD
Dパターン656は電源のプラス(VDD)に直接接続
されてもよいし、制御回路(図示せず)に接続され、こ
の制御回路の中で電源のプラス(VDD)に接続されて
もよい。Aパターン652が電源のプラス(VDD)に
導通されたとき、第1の検出信号であるAパターン検出
信号が制御回路(図示せず)に入力される。すなわち、
この場合に、制御回路のAパターン入力端子が「1」、
すなわち、「HIGH」になる。
【0060】Bパターン654が電源のプラス(VD
D)に導通されたとき、第2の検出信号であるBパター
ン検出信号が制御回路(図示せず)に入力される。すな
わち、この場合に、制御回路のBパターン入力端子が
「1」、すなわち、「HIGH」になる。
【0061】図30を参照すると、各パターンを順に時
計回りの方向に説明する。Aパターン652は、伝達車
の回転中心630に対して、ほぼ30°の開角の中に設
けられる。Aパターン652は、周方向に第1の端部6
52aと、第2の端部652bを有する。VDDパター
ン656は第1パターン部分656sと第2パターン部
分656tとを有する。VDDパターン656の第1パ
ターン部分656sは、周方向に第1の端部656a
と、第2の端部656bを有する。VDDパターン65
6の第1の端部656aは、Aパターン652の第1の
端部652aと隙間を開けて隣接する。VDDパターン
656の第1パターン部分656sは、伝達車の回転中
心630に対して、ほぼ60°の開角の中に設けられ
る。
【0062】Bパターン654は、周方向に第1の端部
654aと、第2の端部654bを有する。Bパターン
654の第1の端部654aは、VDDパターン656
の第1パターン部分656sの第2の端部656bと隙
間を開けて隣接する。Bパターン654は、伝達車の回
転中心630に対して、ほぼ30°の開角の中に設けら
れる。Bパターン654の第2の端部654bは、VD
Dパターン656の第2パターン部分656tの第1の
端部656cと隙間を開けて隣接する。VDDパターン
656の第2パターン部分656tは、伝達車の回転中
心630に対して、ほぼ240°の開角の中に設けられ
る。そして、VDDパターン656の第2パターン部分
656tの第2の端部656dは、Aパターン652の
第2の端部652bと隙間を開けて隣接する。
【0063】上記のように、回路基板624の表面に
は、伝達車の回転中心630を中心として、周方向に時
計回り方向に順に、Aパターン652、VDDパターン
656の第1パターン部分656s、Bパターン65
4、VDDパターン656の第2パターン部分656t
が設けられている。図29を参照すると、接点ばね66
2は伝達車620の回転中心630から外方に延びた3
つの接点ばね端子662a、662b及び662cを有
する。接点ばね端子662aと662bは、ほぼ75°
の角度をなすように設けられる。接点ばね端子662a
と662cは、ほぼ142.5°の角度をなすように設
けられる。接点ばね端子662bと662cは、ほぼ1
42.5°の角度をなすように設けられる。
【0064】端子接点部662dが接点ばね端子662
aの先端部に設けられ、端子接点部662eが接点ばね
端子662bの先端部に設けられ、端子接点部662f
が接点ばね端子662cの先端部に設けられる。伝達車
620が回転すると、端子接点部662a、662b、
662cはそれぞれ、Aパターン652、VDDパター
ン656の第1パターン部分656s、Bパターン65
4、VDDパターン656の第2パターン部分656t
に接触するように構成されている。次に、伝達車が時計
回りの方向に回転するとき、すなわち、正転したときの
回転方向の検出と、回転開始状態の検出の作動について
説明する。
【0065】(f1) 作動状態1:図31は、伝達車
の初期の状態を示し、すなわち、接点ばね662の端子
接点部662dがスタート位置670にある作動状態1
を示す。この状態1を図32のタイミングチャートにお
いて「0°」とする。図31に示す作動状態1では、端
子接点部662dはVDDパターン656の第2パター
ン部分656tに接触し、端子接点部662eはVDD
パターン656の第1パターン部分656sに接触し、
端子接点部662fはVDDパターン656の第2パタ
ーン部分656tに接触している。この作動状態1で
は、Aパターン検出信号及びBパターン検出信号は、い
ずれも制御回路(図示せず)に入力されない。すなわ
ち、この作動状態1では、制御回路のAパターン入力端
子及びBパターン入力端子は、いずれも「0」、すなわ
ち、「LOW」である。
【0066】(f2) 作動状態2:次に、接点ばね6
62の端子接点部662dがスタート位置670から約
15°の位置まで時計回り方向に回転した作動状態2で
は、端子接点部662dはAパターン652に接触し、
端子接点部662eはVDDパターン656の第1パタ
ーン部分656sに接触し、端子接点部662fはVD
Dパターン656の第2パターン部分656tに接触し
ている。この作動状態2では、Aパターン検出信号だけ
が制御回路(図示せず)に入力される。すなわち、この
作動状態2では、制御回路のAパターン入力端子は
「1」、すなわち、「HIGH」になり、Bパターン入
力端子は「0」、すなわち、「LOW」のままである。
【0067】(f3) 作動状態3:次に、接点ばね6
62の端子接点部662dがスタート位置670から約
30°の位置まで時計回り方向に回転した作動状態3で
は、端子接点部662dはAパターン652に接触し、
端子接点部662eはBパターン654に接触し、端子
接点部662fはVDDパターン656の第2パターン
部分656tに接触している。この作動状態3では、A
パターン検出信号及びBパターン検出信号が制御回路
(図示せず)に入力される。すなわち、この作動状態3
では、制御回路のAパターン入力端子は「1」、すなわ
ち、「HIGH」になり、Bパターン入力端子も
「1」、すなわち、「HIGH」になる。
【0068】(f4) 作動状態4:次に、接点ばね6
62の端子接点部662dがスタート位置670から約
45°の位置まで時計回り方向に回転した作動状態4で
は、端子接点部662dはVDDパターン656の第1
パターン部分656sに接触し、端子接点部662eは
Bパターン654に接触し、端子接点部662fはVD
Dパターン656の第2パターン部分656tに接触し
ている。この作動状態4では、Bパターン検出信号だけ
が制御回路(図示せず)に入力される。すなわち、この
作動状態4では、制御回路のAパターン入力端子は
「0」、すなわち、「LOW」になり、Bパターン入力
端子は「1」、すなわち、「HIGH」のままである。
【0069】従って、図32に示すように、制御回路の
Aパターン入力端子及びBパターン入力端子が両方とも
「1」である状態は、約1時間続く。なぜなら、伝達車
が24時間で1回転するように構成されている場合に
は、伝達車が15°回転するのに約1時間を必要とする
ためである。
【0070】(f5) 作動状態5:次に、接点ばね6
62の端子接点部662dがスタート位置670から約
60°の位置まで時計回り方向に回転した作動状態5で
は、端子接点部662dはVDDパターン656の第1
パターン部分656sに接触し、端子接点部662eは
VDDパターン656の第2パターン部分656tに接
触し、端子接点部662fはVDDパターン656の第
2パターン部分656tに接触している。この作動状態
5では、Aパターン検出信号及びBパターン検出信号
は、いずれも制御回路(図示せず)に入力されない。す
なわち、この作動状態5では、制御回路のAパターン入
力端子及びBパターン入力端子は、いずれも「0」、す
なわち、「LOW」である。
【0071】(f6) 作動状態6:次に、接点ばね6
62の端子接点部662dがスタート位置670から約
105°の位置まで時計回り方向に回転した作動状態6
では、端子接点部662dはBパターン654に接触
し、端子接点部662eはVDDパターン656の第2
パターン部分656tに接触し、端子接点部662fは
VDDパターン656の第2パターン部分656tに接
触している。この作動状態6では、Bパターン検出信号
だけが制御回路(図示せず)に入力される。すなわち、
この作動状態6では、制御回路のAパターン入力端子は
「0」のままであり、Bパターン入力端子は「1」、す
なわち、「HIGH」になる。
【0072】(f7) 作動状態7:次に、接点ばね6
62の端子接点部662dがスタート位置670から約
135°の位置まで時計回り方向に回転した作動状態7
では、端子接点部662dはVDDパターン656の第
2パターン部分656tに接触し、端子接点部662e
はVDDパターン656の第2パターン部分656tに
接触し、端子接点部662fはVDDパターン656の
第2パターン部分656tに接触している。この作動状
態7では、Aパターン検出信号及びBパターン検出信号
は、いずれも制御回路(図示せず)に入力されない。す
なわち、この作動状態7では、制御回路のAパターン入
力端子及びBパターン入力端子は、いずれも「0」、す
なわち、「LOW」である。
【0073】(f8) 作動状態8:次に、接点ばね6
62の端子接点部662dがスタート位置670から約
157.5°の位置まで時計回り方向に回転した作動状
態8では、端子接点部662dはVDDパターン656
の第2パターン部分656tに接触し、端子接点部66
2eはVDDパターン656の第2パターン部分656
tに接触し、端子接点部662fはAパターン652に
接触している。この作動状態8では、Aパターン検出信
号だけが制御回路(図示せず)に入力される。すなわ
ち、この作動状態8では、制御回路のAパターン入力端
子は「1」、すなわち、「HIGH」になり、Bパター
ン入力端子は「0」、すなわち、「LOW」のままであ
る。
【0074】(f9) 作動状態9:次に、接点ばね6
62の端子接点部662dがスタート位置670から約
187.5°の位置まで時計回り方向に回転した作動状
態9では、端子接点部662dはVDDパターン656
の第2パターン部分656tに接触し、端子接点部66
2eはVDDパターン656の第2パターン部分656
tに接触し、端子接点部662fはVDDパターン65
6の第1パターン部分656sに接触している。この作
動状態9では、Aパターン検出信号及びBパターン検出
信号は、いずれも制御回路(図示せず)に入力されな
い。すなわち、この作動状態9では、制御回路のAパタ
ーン入力端子及びBパターン入力端子は、いずれも
「0」、すなわち、「LOW」である。
【0075】(f10) 作動状態10:次に、接点ば
ね662の端子接点部662dがスタート位置670か
ら約247.5°の位置まで時計回り方向に回転した作
動状態10では、端子接点部662dはVDDパターン
656の第2パターン部分656tに接触し、端子接点
部662eはVDDパターン656の第2パターン部分
656tに接触し、端子接点部662fはBパターン6
54に接触している。この作動状態10では、Bパター
ン検出信号だけが制御回路(図示せず)に入力される。
すなわち、この作動状態10では、制御回路のAパター
ン入力端子は「0」のままであり、Bパターン入力端子
は「1」、すなわち、「HIGH」になる。
【0076】(f11) 作動状態11:次に、接点ば
ね662の端子接点部662dがスタート位置670か
ら約277.5°の位置まで時計回り方向に回転した作
動状態11では、端子接点部662dはVDDパターン
656の第2パターン部分656tに接触し、端子接点
部662eはVDDパターン656の第2パターン部分
656tに接触し、端子接点部662fはVDDパター
ン656の第2パターン部分656tに接触している。
この作動状態11では、Aパターン検出信号及びBパタ
ーン検出信号は、いずれも制御回路(図示せず)に入力
されない。すなわち、この作動状態11では、制御回路
のAパターン入力端子及びBパターン入力端子は、いず
れも「0」、すなわち、「LOW」である。
【0077】(f12) 作動状態12:次に、接点ば
ね662の端子接点部662dがスタート位置670か
ら約300°の位置まで時計回り方向に回転した作動状
態12では、端子接点部662dはVDDパターン65
6の第2パターン部分656tに接触し、端子接点部6
62eはAパターン652に接触し、端子接点部662
fはAパターン652に接触している。この作動状態1
2では、Aパターン検出信号だけが制御回路(図示せ
ず)に入力される。すなわち、この作動状態12では、
制御回路のAパターン入力端子は「1」、すなわち、
「HIGH」になり、Bパターン入力端子は「0」、す
なわち、「LOW」のままである。
【0078】(f13) 作動状態13:次に、接点ば
ね662の端子接点部662dがスタート位置670か
ら約300°の位置まで時計回り方向に回転した作動状
態13では、端子接点部662dはVDDパターン65
6の第2パターン部分656tに接触し、端子接点部6
62eはVDDパターン656の第1パターン部分65
6sに接触し、端子接点部662fはVDDパターン6
56の第2パターン部分656tに接触している。この
作動状態13では、Aパターン検出信号及びBパターン
検出信号は、いずれも制御回路(図示せず)に入力され
ない。すなわち、この作動状態13では、制御回路のA
パターン入力端子及びBパターン入力端子は、いずれも
「0」、すなわち、「LOW」である。
【0079】(f14) スタート状態に戻る作動更
に、接点ばね662の端子接点部662dがスタート位
置670から360°の位置まで時計回り方向に回転す
ると、図31に示すスタート状態に戻る。この構成で
は、伝達車620が1回転するときに、1回だけ、約1
時間、制御回路のAパターン入力端子及びBパターン入
力端子が両方とも「1」になる。そして、このAパター
ン入力端子及びBパターン入力端子が両方とも「1」に
なる前に、Aパターン入力端子が「1」になることによ
り、「正転」を判別することができる。従って、伝達車
620が24時間で1回転する構成であるときは、24
時間ごとに「正転」を検出した回転位置検出信号が制御
回路(図示せず)に入力される。同時に、Aパターン入
力端子及びBパターン入力端子が両方とも「1」になる
ことにより、伝達車620の周方向の位置を検出するこ
とができる。
【0080】次に、伝達車が反時計回りの方向に回転す
るとき、すなわち、逆転したときの回転方向の検出と、
回転開始状態の検出の作動について説明する。
【0081】(g1) 作動状態1:図33は、伝達車
の初期の状態を示し、すなわち、接点ばね662の端子
接点部662eがスタート位置672にある作動状態1
を示す。この状態1を図34のタイミングチャートにお
いて「0°」とする。図33に示す作動状態1では、端
子接点部662dはVDDパターン656の第1パター
ン部分656sに接触し、端子接点部662eはVDD
パターン656の第2パターン部分656tに接触し、
端子接点部662fはVDDパターン656の第2パタ
ーン部分656tに接触している。この作動状態1で
は、Aパターン検出信号及びBパターン検出信号は、い
ずれも制御回路(図示せず)に入力されない。すなわ
ち、この作動状態1では、制御回路のAパターン入力端
子及びBパターン入力端子は、いずれも「0」、すなわ
ち、「LOW」である。
【0082】(g2) 作動状態2:次に、接点ばね6
62の端子接点部662eがスタート位置670から約
15°の位置まで反時計回り方向に回転した作動状態2
では、端子接点部662dはVDDパターン656の第
1パターン部分656sに接触し、端子接点部662e
はBパターン654に接触し、端子接点部662fはV
DDパターン656の第2パターン部分656tに接触
している。この作動状態2では、Bパターン検出信号だ
けが制御回路(図示せず)に入力される。すなわち、こ
の作動状態2では、制御回路のAパターン入力端子は
「0」、すなわち、「LOW」のままであり、Bパター
ン入力端子は「1」、すなわち、「HIGH」になる。
【0083】(g3) 作動状態3:次に、接点ばね6
62の端子接点部662eがスタート位置670から約
30°の位置まで反時計回り方向に回転した作動状態3
では、端子接点部662dはAパターン652に接触
し、端子接点部662eはBパターン654に接触し、
端子接点部662fはVDDパターン656の第2パタ
ーン部分656tに接触している。この作動状態3で
は、Aパターン検出信号及びBパターン検出信号が制御
回路(図示せず)に入力される。すなわち、この作動状
態3では、制御回路のAパターン入力端子は「1」、す
なわち、「HIGH」になり、Bパターン入力端子も
「1」、すなわち、「HIGH」になる。
【0084】(g4) 作動状態4:次に、接点ばね6
62の端子接点部662eがスタート位置670から約
45°の位置まで反時計回り方向に回転した作動状態4
では、端子接点部662dはAパターン652に接触
し、端子接点部662eはVDDパターン656の第1
パターン部分656sに接触し、端子接点部662fは
VDDパターン656の第2パターン部分656tに接
触している。この作動状態4では、Aパターン検出信号
だけが制御回路(図示せず)に入力される。すなわち、
この作動状態4では、制御回路のAパターン入力端子は
「1」、すなわち、「HIGH」のままであり、Bパタ
ーン入力端子は「0」、すなわち、「LOW」にる。
【0085】従って、図32に示すように、制御回路の
Aパターン入力端子及びBパターン入力端子が両方とも
「1」である状態は、約1時間続く。なぜなら、伝達車
が24時間で1回転するように構成されている場合に
は、伝達車が15°回転するのに約1時間を必要とする
ためである。
【0086】(g5) 作動状態5:次に、接点ばね6
62の端子接点部662eがスタート位置670から約
60°の位置まで反時計回り方向に回転した作動状態5
では、端子接点部662dはVDDパターン656の第
2パターン部分656tに接触し、端子接点部662e
はVDDパターン656の第1パターン部分656sに
接触し、端子接点部662fはVDDパターン656の
第2パターン部分656tに接触している。この作動状
態5では、Aパターン検出信号及びBパターン検出信号
は、いずれも制御回路(図示せず)に入力されない。す
なわち、この作動状態5では、制御回路のAパターン入
力端子及びBパターン入力端子は、いずれも「0」、す
なわち、「LOW」である。
【0087】(g6) その後の作動状態:図34に示
すように、端子接点部662eがスタート位置670か
ら105°の位置まで反時計回り方向に回転した作動状
態では、制御回路のAパターン入力端子は「1」、すな
わち、「HIGH」になる。端子接点部662eがスタ
ート位置670から135°の位置まで反時計回り方向
に回転した作動状態では、制御回路のAパターン入力端
子及びBパターン入力端子は、いずれも「0」、すなわ
ち、「LOW」である。端子接点部662eがスタート
位置670から157.5°の位置まで反時計回り方向
に回転した作動状態では、制御回路のBパターン入力端
子は「1」、すなわち、「HIGH」になる。
【0088】端子接点部662eがスタート位置670
から135°の位置まで反時計回り方向に回転した作動
状態では、制御回路のAパターン入力端子及びBパター
ン入力端子は、いずれも「0」、すなわち、「LOW」
である。端子接点部662eがスタート位置670から
247.5°の位置まで反時計回り方向に回転した作動
状態では、制御回路のAパターン入力端子は「1」、す
なわち、「HIGH」になる。端子接点部662eがス
タート位置670から277.5°の位置まで反時計回
り方向に回転した作動状態では、制御回路のAパターン
入力端子及びBパターン入力端子は、いずれも「0」、
すなわち、「LOW」である。
【0089】端子接点部662eがスタート位置670
から300の位置まで反時計回り方向に回転した作動状
態では、制御回路のBパターン入力端子は「1」、すな
わち、「HIGH」になる。端子接点部662eがスタ
ート位置670から330°の位置まで反時計回り方向
に回転した作動状態では、制御回路のAパターン入力端
子及びBパターン入力端子は、いずれも「0」、すなわ
ち、「LOW」である。従って、端子接点部662eが
スタート位置670から60°を超えて360°まで、
反時計回り方向に回転した作動状態では、Aパターン入
力端子及びBパターン入力端子が両方とも「1」になる
状態はない。そして、接点ばね662の端子接点部66
2eがスタート位置670から360°の位置まで反時
計回り方向に回転すると、再び、図33に示す初期の状
態に戻る。
【0090】この構成では、伝達車620が1回転する
ときに、1回だけ、約1時間、制御回路のAパターン入
力端子及びBパターン入力端子が両方とも「1」にな
る。そして、このAパターン入力端子及びBパターン入
力端子が両方とも「1」になる前に、Bパターン入力端
子が「1」になることにより、「逆転」を判別すること
ができる。従って、伝達車620が24時間で1回転す
る構成であるときは、24時間ごとに「逆転」を検出し
た回転位置検出信号が制御回路(図示せず)に入力され
る。同時に、Aパターン入力端子及びBパターン入力端
子が両方とも「1」になることにより、伝達車620の
周方向の位置を検出することができる。
【0091】(7)本発明の電子時計の第6の実施の形
態の全体の構成 図14は、本発明の電子時計の第6の実施の形態のムー
ブメント(機械体)の表側部分を示す。ここで、「表側
部分」とは、地板に対して、文字板570のある側と反
対側の部分をいう。図15は、本発明の電子時計の第6
の実施の形態のムーブメント(機械体)の裏側部分を示
す。ここで、「裏側部分」とは、地板に対して、文字板
570のある側の部分をいう。すなわち、日車は「裏側
部分」に組み込まれる。図14から図20に示す本発明
の電子時計の第6の実施の形態のムーブメント(機械
体)は、接点ばねも備えている。図14から図20を参
照すると、本発明の第6の実施の形態では、電子時計は
地板112を有する。ステップモータ610のロータ6
12が五番車614と噛み合い、五番車614は四番車
616と噛み合う。四番車616の回転により、三番車
618を介して、分車620が回転し、更に、日の裏車
622を介して、筒車554が回転する。
【0092】24時間車550が24時接点ばね552
を有する。24時接点ばね552は、回路ブロック53
4の第1パターン(図示せず)と接触可能に配置されて
いる。24時間車550は筒車554と噛み合い、1日
に1回転する。筒車554は12時間に1回転し、筒車
554に取り付けた時針(図示せず)により、「時」を
表示する。
【0093】超音波モータ132の超音波ロータ軸12
0が地板112に固定され、超音波ロータ102が超音
波ロータ軸120に回転可能に組み込まれている。超音
波ロータ102の超音波ロータかな102bは、日回し
中間車104の日回し中間歯車104aと噛み合う。日
回し中間車104の日回し中間かな104bは、日回し
車106の日回し歯車106aと噛み合う。日送りつめ
108が日回し車106に設けられ、日回し車106の
回転により、同時に回転する日車110が地板112に
回転可能に組み込まれている。電池114が地板112
に対して、日車110が取付けられている側と反対側に
組み込まれている。日ジャンパ116が日車押さえ11
8と一体に形成されている。日ジャンパ116の規正部
116aが日車歯110aを規正する。日ジャンパ11
6は日ジャンパばね部116bを有する。
【0094】すなわち、日回し車106は日回し車接点
ばね556を有する。日回し車接点ばね556は、回路
ブロック534の第2パターン(図示せず)と接触可能
に配置されている。図14から図20に示す本発明の電
子時計の実施の形態では、曜車568が設けられ、曜日
を表示する。なお、曜日の表示を超音波モータの回転に
よって回転する曜車によって行う構成としてもよい。
【0095】(8)本発明の電子時計の第7の実施の形
態における表示車送り検出機構の構造と作用 図39及び図40を参照すると、本発明の電子時計の第
7の実施の形態では、ムーブメント(機械体)1100
はアナログ電子時計で構成されており、ムーブメントの
基板を構成する地板1102を有する。巻真1104
が、地板1102の巻真案内穴に回転可能に組み込まれ
る。文字板1106がムーブメント1100に取付けら
れる。巻真1104を操作することにより作動する切換
装置(図示せず)が、地板1102に設けられる。
【0096】地板1102の両側のうちで、文字板11
06のある方の側をムーブメント1100の「裏側」と
称し、文字板1106のある方の側と反対側をムーブメ
ント1100の「表側」と称する。ムーブメント110
0の「表側」に組み込まれる輪列を「表輪列」と称し、
ムーブメント1100の「裏側」に組み込まれる輪列を
「裏輪列」と称している。切換装置は、ムーブメント1
100の「表側」に組み込まれてもよいし、或いは、ム
ーブメント1100の「裏側」に組み込まれてもよい。
日車、曜車等の表示車は、ムーブメント1100の「裏
側」に組み込まれている。日車1120が地板1102
に回転可能に配置される。日車1120は日車歯車部分
1120aと、日文字印刷部分1120bを含む。
「1」から「31」の日文字1120cが日文字印刷部
分1120bに印刷されている。図面を簡略化するため
に、図39には、日文字1120cのうちの「5」だけ
を図示する。日車歯車部分1120aは31枚の日車歯
を含む。
【0097】日車1120を回転させるための超音波モ
ータ1130が、地板1102に配置されている。日車
1120を回転させるモータは、電磁モータや、ステッ
プモータであってもよい。超音波モータ1130を用い
ることにより、少ない数の減速輪列により、確実に日車
1120を回転させることができる。超音波モータ11
30が回転させる表示車は、日車であってもよいし、曜
車であってもよいし、或いは、時刻又は暦に関する情報
を表示する他の種類の車、例えば、時車、月車、年車、
月齢表示車等であってもよい。超音波モータ1130
は、モータ軸1132と、超音波ステータ1122と、
超音波ロータ1134とを有する。超音波ロータ113
4は超音波ロータかな1134bを有する。モータ軸1
132は、第1の軸部1132aが地板1102に固定
され、第2の軸部1132bには超音波ステータ112
2が固定され、第3の軸部1132cには超音波ロータ
1134が回転可能に案内されている。超音波ロータ1
134を超音波ステータ1122に弾性力により押し付
けるための加圧ばね1136が設けられる。
【0098】日車押さえ1140が日車1120を地板
1102に対して回転可能に支持する。日回し中間車1
142が、地板1102と日車押さえ1140に回転可
能に支持される。日回し中間車142は日回し中間歯車
1142aと、日回し中間かな1142bとを有する。
超音波ロータかな1134bは日回し中間歯車1142
aと噛み合っている。日回し車1150が地板1102
に回転可能に支持される。日回し車1150は日回し歯
車1150aと、日送り歯車部分1150bと、先端軸
部分1150cと、ばね案内部分1150dと、支持部
分1150eとを有する。日回し歯車1150aは日回
し中間かな1142bと噛み合っている。日送り歯車部
分1150bは日車歯車部分1120aと噛み合ってい
る。日送り歯車部分1150bは4枚の日送り歯を含
む。支持部分1150eの端面は日車押さえ1140に
接触している。
【0099】接点ばね1160がばね案内部分1150
dに配置される。接点ばね1160は日回し車1150
の回転により、日回し車1150と一体となって回転す
るように構成される。例えば、接点ばね1160は、ば
ね案内部分1150dに回転出来ないように嵌め込まれ
る。図40及び図41を参照すると、回路ブロック11
72が、ムーブメント1100に設けられる。回路ブロ
ック1172は、回路基板1170と、集積回路及び水
晶振動子(図示せず)を含む。接点パターン1174が
回路基板1170に形成される。接点ばね1160は接
点パターン1174に接触したり、接点パターン117
4から離れたりするように回転可能に設けられる。接点
パターン1174は集積回路と導通している。
【0100】接点ばね1160が接点パターン1174
と接触することにより、日回し車1150の回転の状態
を検出することができる。接点ばね1160が接点パタ
ーン1174と接触すると、接点パターン1174が出
力する日回し車1150の回転の状態に関する回転信号
は超音波モータ駆動回路に入力される。図42を参照す
ると、接点パターン1174は基準電位パターン117
4aと、接点スイッチパターン1174bとを含む。基
準電位パターン1174aは、電池(図示せず)の一方
の電位、例えば、プラスに導通している。接点スイッチ
パターン1174bは、集積回路の接点スイッチ端子と
導通している。接点ばね1160は、第1接点部分11
60aと、第2接点部分1160bと、長穴1160c
とを含む。長穴1160cは、日回し車1150のばね
案内部分1150dに配置され、接点ばね1160は日
回し車1150と一体になって回転するように構成され
ている。
【0101】第1接点部分1160aは長穴1160c
から第1の方向に延び、第2接点部分1160bは長穴
1160cから第2の方向に延びている。第1の方向と
第2の方向は、長穴1160cを基準として、180度
の角度をなすように構成されている。第1接点部分11
60aと、第2接点部分1160bは、弾性力により接
点パターン1174に当接するように設けられている。
接点ばね1160は、例えば、ステンレス鋼等の導電性
のある弾性材料で構成されている。日回し車1150が
回転することにより、第1接点部分1160aと、第2
接点部分1160bは、基準電位パターン1174a、
接点スイッチパターン1174bの順に、各パターンと
接触することができる。図42に示すように、第1接点
部分1160aと第2接点部分1160bの両方が基準
電位パターン1174aに接触している状態では、回転
信号は出力されない。
【0102】これに対して、図43に示すように、第1
接点部分1160aが基準電位パターン1174aに接
触し、かつ、第2接点部分1160bが接点スイッチパ
ターン1174bと接触している状態では、回転信号が
出力される。同様に第1接点部分1160aが接点スイ
ッチパターン1174bに接触し、かつ、第2接点部分
1160bが基準電位パターン1174aと接触してい
る状態でも、回転信号が出力される。第1接点部分11
60a及び第2接点部分1160bのいずれもが接点ス
イッチパターン1174bと接触しない状態では、回転
信号は出力されない。
【0103】(9)本発明の電子時計の第7の実施の形
態の表側の構造と作用 次に、本発明の電子時計の第7の実施の形態の表側の構
造について説明する。図44及び図45を参照すると、
ムーブメント1100の表側には、回路ブロック117
2が配置され、この回路ブロック1172は回路基板1
170と、集積回路210と、水晶振動子1212を有
する。ムーブメント1100は、コイルブロック122
0と、ステータ1222と、ロータ1224とを有す
る。五番車1230が、ロータ1224の回転に基づい
て回転するように配置される。四番車1232が、五番
車1230の回転に基づいて回転するように配置され
る。「秒」を表示する秒針1234が四番車1232に
取付けられている。三番車1236が、四番車1232
の回転に基づいて回転するように配置される。分車12
40が三番車1236の回転に基づいて回転するように
配置される。「分」を表示する分針1242が分車12
40に取付けられている。電池1250が回路ブロック
1172及び輪列受1246の上に配置される。
【0104】次に、本発明の表示車付き時計の作用につ
いて説明する。図46を参照すると、発振回路1424
が基準信号を出力する。発振回路1424は、源振を構
成する水晶振動子1212を含む。水晶振動子1212
は、例えば、32,768ヘルツで発振する。この水晶
振動子1212の振動に基づいて分周回路1426が発
振回路1424の出力信号を分周する。モータ駆動回路
1428が分周回路1426の出力信号に基づいて、ス
テップモータを駆動するモータ駆動信号を出力する。発
振回路1424、分周回路1426及びモータ駆動回路
1428は、集積回路1210に内蔵されている。コイ
ルブロック1220がモータ駆動信号を入力すると、ス
テータ1222が磁化して、ロータ1224を回転させ
る。ロータ1224は、例えば、1秒ごとに180度回
転する。
【0105】ロータ1224の回転に基づいて、五番車
1230の回転を介して四番車1232が回転する。四
番車1232は1分間に1回転するように構成されてい
る。秒針1234は四番車1232と一体になって回転
する。三番車1236が四番車1232の回転に基づい
て回転する。分車1240が三番車1236の回転に基
づいて回転する。分針1242は分車1240と一体に
なって回転する。スリップ機構(図示せず)が分車12
40に設けられている。スリップ機構により、針合わせ
をするときに、秒針1234を停止させた状態で、巻真
1104を回転させることにより、分針1242及び時
針を回転させることができる。分車1240は1時間に
1回転する。日の裏車1270が分車1240の回転に
基づいて回転する。筒車1272が日の裏車1270の
回転に基づいて回転する。筒車1272は12時間に1
回転する。時針1274が筒車1272に取付けられて
いる。時針1274は筒車1272と一体になって回転
する。
【0106】超音波モータ駆動回路1310が、分周回
路1426の出力信号に基づいて、超音波モータ113
0を駆動する超音波モータ駆動信号を出力する。超音波
モータ駆動回路1310は、集積回路1210に内蔵さ
れている。日回し中間車1142は、超音波モータ11
30の作動に基づいて回転する。日回し車1150は日
回し中間車1142の回転に基づいて回転する。日回し
車1150が回転することにより、日送り歯車部分11
50bは日車1120を回転させる。超音波モータ駆動
回路1310の出力する信号は、1日につき日車112
0を1歯だけ回転させるように出力される。日回し車1
150が回転することにより、接点ばね1160が回転
する。接点ばね1160が回転することにより、第1接
点部分1160aが基準電位パターン1174aに接触
し、かつ、第2接点部分160bが接点スイッチパター
ン1174bと接触する状態になる。この状態では、回
転信号が回転検出回路1320に出力される。回転検出
回路1320は、集積回路1210に内蔵されている。
【0107】回転検出回路1320が回転信号を入力す
ると、回転検出回路1320は超音波モータ1130の
作動を制御するために、超音波モータ制御信号を超音波
モータ駆動回路1310に出力する。超音波モータ駆動
回路1310は、超音波モータ制御信号を入力すると、
超音波モータ駆動信号の出力を停止する。このように構
成することにより、日車1120の回転を制御すること
ができる。更に、日回し車1150が回転することによ
り、接点ばね1160が回転する。接点ばね1160が
回転することにより、第1接点部分1160aが基準電
位パターン1174aから離れて接点スイッチパターン
1174bと接触し、かつ、第2接点部分1160bが
接点スイッチパターン1174bから離れて基準電位パ
ターン1174aと接触する状態になる。この状態で
も、回転信号が回転検出回路1320に出力される。
【0108】回転検出回路1320が回転信号を入力す
ると、回転検出回路1320は超音波モータ1130の
作動を制御するために、超音波モータ制御信号を超音波
モータ駆動回路1310に出力する。超音波モータ駆動
回路1310は、超音波モータ制御信号を入力すると、
超音波モータ駆動信号の出力を停止する。このように構
成することにより、毎日1回、日車1120を1歯分だ
け回転させることができる。日修正スイッチ1330を
作動させることにより、日車1120を回転させること
ができるように構成されている。日修正スイッチ133
0を作動させると、超音波モータ駆動回路1310は超
音波モータ1130を駆動する超音波モータ駆動信号を
出力する。この構成により、日車1120の表示を変え
ることができる。日修正スイッチ1330は、巻真11
04の作動により動作するように構成してもよいし、或
いは、日修正スイッチ1330を作動させるためのボタ
ン等を設けてもよい。
【0109】(10)本発明の電子時計の第8の実施の
形態の構造と作用 次に、本発明の電子時計の第8の実施の形態のカレンダ
機構の構造について説明する。図47を参照すると、本
発明の第8の実施の形態では、カレンダ付電子時計14
00では、日車1410を回転させるためのモータとし
て超音波モータ(図示せず)を用いる。この超音波モー
タは超音波ロータを含む。超音波ロータの超音波ロータ
かなは、日回し中間車1404の日回し中間歯車と噛み
合う。日回し中間車1404の日回し中間かなは、日回
し車1406の日回し歯車と噛み合う。日送りつめ14
08が日回し車1406に設けられ、日回し車1406
の回転により、同時に回転する。日送りつめ1408
は、4つの日送りつめ部分1408g1、1408g
2、1408g3、1408g4を含む。
【0110】日車1410が地板1412に回転可能に
組み込まれている。日車1410は31枚の日車歯を有
する。「1」から「31」の数字からなる日文字が日車
1410の表示面に設けられている。ここで、図面を簡
潔にするために、1つの日文字「5」だけを図47に図
示する。
【0111】日ジャンパ1416が、日ジャンパ回転中
心1416cを中心として回転するように、地板141
2に回転可能に組み込まれている。日ジャンパ1416
は日ジャンパばね部1416fを有する。日ジャンパ1
416の尾部1416tは、位置決め部1412dによ
って位置決めされている。日ジャンパばね部1416f
のばね力により、日ジャンパ1416の規正部1416
aが日車歯1410aを規正し、日ジャンパ1416の
規正部1416bが日車歯1410bを規正する。日ジ
ャンパ1416は、図示したように別個の部品として構
成してもよいし、或いは、日車押さえ又は裏物押さえ等
の他の部品と一体に形成してもよい。
【0112】それぞれの日送りつめ部分1408g1、
1408g2、1408g3、1408g4は同じ形状
に形成され、中心1408cを中心とする円弧又はこの
円弧に近い形状を有する外周部分1408tと、この外
周部分1408tの両端からそれぞれ中心1408cに
近い方に向かって延びる2つの側方部分1408s1、
1408s2を有する。図47には、外周部分1408
t及び側方部分1408s1、1408s2を、日送り
つめ部分1408g3についてのみ表示しているが、外
周部分1408t及び側方部分1408s1、1408
s2の形状は、他の日送りつめ部分1408g1、14
08g2、1408g4についても同じである。
【0113】外周部分1408tと側方部分1408s
1、1408s2との交差部分には、それぞれコーナア
ール(比較的小さな円弧)が設けられる。側方部分14
08s1、1408s2を、1つの直線により構成して
もよいし、1つ以上の円弧により構成してもよいし、円
弧及び直線の組合せにより構成してもよい。側方部分1
408s1、1408s2は、日送りつめ1408が回
転することにより、日車1410を確実に回転すること
ができるような形状を有するように形成されている。
【0114】これに対して、外周部分1408tは、日
車1410が回転して外周部分1408tに接触したと
きに、日車1410の回転を停止させるような形状に形
成されている。すなわち、本発明の電子時計の図47に
示す実施の形態では、日送りつめ1408は、それぞれ
の日送りつめ部分1408g1、1408g2、140
8g3、1408g4の先端部にロック歯形を有するよ
うに構成されている。
【0115】上述した本発明の第5の実施の形態と同様
に、接点ばねが日回し車1404に設けられており、回
路基板の接点パターンと接点ばねとが接触することによ
り、日回し車1406の回転の状態を検出するように構
成されている。そして、モータ駆動回路は、接点パター
ンの出力する回転信号を入力して、超音波モータの回転
を制御するように構成されている。
【0116】日車1410の1つの日車歯1410d
が、日車1410の回転中心1410kと日送りつめ1
408の回転中心1408cとを通る直線1408A上
に位置するように、日ジャンパ1416が日車1410
の回転方向に沿った位置を規正するように構成されてい
る。超音波モータが停止している状態において、4つの
日送りつめ部分のうちの2つの日送りつめ部分1408
g1と1408g2は、前記直線1408Aを対称軸線
として対称の位置にあるように位置決めされている。
【0117】次に、本発明の電子時計の第8の実施の形
態のカレンダ機構の作用について説明する。本発明の電
子時計1400においては、図42及び図43に関して
説明した本発明の第7の実施の形態におけるのと同様
に、日回し車1406が回転することにより、第1接点
部分1160aと、第2接点部分1160bは、基準電
位パターン1174a、接点スイッチパターン1174
bの順に、各パターンと接触することができる。そし
て、図42に示すように、第1接点部分1160aと第
2接点部分1160bの両方が基準電位パターン117
4aに接触している状態では、回転信号は出力されな
い。
【0118】これに対して、図43に示すように、第1
接点部分1160aが基準電位パターン1174aに接
触し、かつ、第2接点部分1160bが接点スイッチパ
ターン1174bと接触している状態では、回転信号が
出力される。同様に第1接点部分1160aが接点スイ
ッチパターン1174bに接触し、かつ、第2接点部分
1160bが基準電位パターン1174aと接触してい
る状態でも、回転信号が出力される。
【0119】第1接点部分1160a及び第2接点部分
1160bのいずれもが接点スイッチパターン1174
bと接触しない状態では、回転信号は出力されない。従
って、図47を参照すると、超音波モータを作動させ
て、日回し車1406を時計周り方向に90度回転させ
ることにより、日送りつめ部分1408g1も時計周り
方向に90度回転して、日車1410の日車歯1410
dを時計周り方向に回転させることができる。そして、
日ジャンパ1416の作動により、日車1410は時計
周り方向に(360/31)度回転した状態で停止す
る。この状態で、モータ駆動回路は、接点パターンの出
力する回転信号を入力して、超音波モータの回転を制御
する。従って、日回し車1406は時計周り方向に90
度回転した状態で停止する。
【0120】また超音波モータを作動させて、日回し車
1406を反時計周り方向に90度回転させることによ
り、日送りつめ部分1408g1も反時計周り方向に9
0度回転して、日車1410の日車歯1410dを反時
計周り方向に回転させることができる。そして、日ジャ
ンパ1416の作動により、日車1410は反時計周り
方向に(360/31)度回転した状態で停止する。こ
の状態においても、モータ駆動回路は、接点パターンの
出力する回転信号を入力して、超音波モータの回転を制
御する。従って、日回し車1406は反時計周り方向に
90度回転した状態で停止する。
【0121】このように構成することにより、本発明の
電子時計では、日送りつめ1408を時計周り方向に回
転させることにより、日車1410を時計周り方向に回
転させることができ、日送りつめ1408を反時計周り
方向に回転させることにより、日車1410を反時計周
り方向に回転させることができる。そして、日ジャンパ
1416の作動により、日車1410の回転方向に沿っ
た位置は、常に正確に位置決めされている。
【0122】次に、電子時計が衝撃等を受けて日車14
10が回転した場合の作動について説明する。図48を
参照すると、日車1410が矢印1412Aに示す反時
計周り方向に回転したとき、日車1410の日車歯14
10eは日送りつめ部分1408g2の外周部分140
8tに接触する。外周部分1408tの形状は、中心1
408cを中心とする円弧又はこの円弧に近い形状であ
る。また、超音波モータのインデックストルクが日送り
つめ1408に伝達されている。従って、日車歯141
0eが接触することにより、日送りつめ1408を回転
させることはできない。
【0123】そして、図48に示す状態では、日ジャン
パ1416の規正部1416bが日車歯1410bに接
触しているので、日ジャンパばね部1416fのばね力
により、日車1410を時計周り方向に回転させ、図4
7に示す状態に戻すことができる。
【0124】次に、図49を参照すると、日車1410
が矢印1412Bに示す時計周り方向に回転したとき、
日車1410の日車歯1410cは日送りつめ部分14
08g1の外周部分1408tに接触する。従って、日
車歯1410cが接触することにより、日送りつめ14
08を回転させることはできない。
【0125】そして、図49に示す状態では、日ジャン
パ1416の規正部1416aが日車歯1410aに接
触しているので、日ジャンパばね部1416fのばね力
により、日車1410を反時計周り方向に回転させ、図
47に示す状態に戻すことができる。
【0126】すなわち、本発明の電子時計では、日車1
410の日車歯1410e又は1410cと日送りつめ
1408との間の噛み合いと、超音波モータのインデッ
クストルクとにより、日車1410を時計周り方向及び
反時計周り方向のどちらの方向に回転させても日送りつ
め1408を回転させることが出来ないように構成され
ている。例えば、衝撃等の外力により生ずる日車141
0からの回転力をF1とし、超音波モータのインデック
ストルクをF2とし、日車歯1410e又は1410c
と日送りつめ1408との間の噛み合いによる回転抵抗
力をF3とし、超音波モータから日送りつめ1408ま
での輪列の減速比をnとする。
【0127】衝撃等の外力により日車1410を回転さ
せる力F1と、この回転を阻止する力(F2+F3)/
nを比較する。このときに、日送りつめ部分1408g
1の外周部分1408tの形状により、F3をF1と比
較して大きくすることができる。従って、本発明の電子
時計の構成により、(F2+F3)/n>> F1とな
り、外力により生ずる日車1410の回転を効果的に阻
止することができる。
【0128】次に、図50を参照すると、日送りつめ1
428の日送りつめ部分1428g1、1428g2、
1428g3、1428g4は同じ形状に形成され、中
心1428cから離れた位置に中心をもつ円弧形状を有
する外周部分1428uを有する。図50には、外周部
分1428uを日送りつめ部分1428g3についての
み表示しているが、外周部分1428uの形状は、他の
日送りつめ部分1428g1、1428g2、1428
g4についても同じである。
【0129】外周部分1428uは、日送りつめ142
8が回転することにより、日車1410を確実に回転す
ることができ、かつ、日車1410が回転して外周部分
1428uに接触したときに、日車1410の回転を停
止させるような形状に形成されている。すなわち、本発
明の電子時計の図50に示す実施の形態では、日送りつ
め1428は、それぞれの日送りつめ部分1428g
1、1428g2、1428g3、1428g4の先端
部にロック歯形を有するように構成されている。
【0130】図51を参照すると、日車1410が矢印
1422Aに示す反時計周り方向に回転したとき、日車
1410の日車歯1410eは日送りつめ部分1428
g2の外周部分1428uに接触する。外周部分142
8uの形状は、中心1428cから離れた位置に中心を
もつ円弧形状である。また、超音波モータのインデック
ストルクが日送りつめ1428に伝達されている。従っ
て、日車歯1410eが接触することにより、日送りつ
め1428を回転させることはできない。
【0131】そして、図51に示す状態では、日ジャン
パ1416の規正部1416bが日車歯1410bに接
触しているので、日ジャンパばね部1416fのばね力
により、日車1410を時計周り方向に回転させ、図5
0に示す状態に戻すことができる。
【0132】次に、図52を参照すると、日車1410
が矢印1422Bに示す時計周り方向に回転したとき、
日車1410の日車歯1410cは日送りつめ部分14
28g1の外周部分1428uに接触する。従って、日
車歯1410cが接触することにより、日送りつめ14
28を回転させることはできない。
【0133】そして、図52に示す状態では、日ジャン
パ1416の規正部1416aが日車歯1410aに接
触しているので、日ジャンパばね部1416fのばね力
により、日車1410を反時計周り方向に回転させ、図
50に示す状態に戻すことができる。
【0134】次に、図53を参照すると、日送りつめ1
438の日送りつめ部分1438g1、1438g2、
1438g3、1438g4は同じ形状に形成され、鋭
角の先端をもつ側面部分1438v1及び1438v2
を有する。図53には、側面部分1438v1及び14
38v2を日送りつめ部分1438g3についてのみ表
示しているが、側面部分1438v1及び1438v2
の形状は、他の日送りつめ部分1438g1、1438
g2、1438g4についても同じである。
【0135】側面部分1438v1及び1438v2
と、これらに続く円弧状側面部分とは、日送りつめ14
38が回転することにより、日車1410を確実に回転
することができるように構成されている。側面部分14
38v1及び1438v2は、日車1410が回転して
側面部分1438v1及び1438v2に接触したとき
に、日車1410の回転を停止させるような形状に形成
されている。すなわち、本発明の電子時計の図50に示
す実施の形態では、日送りつめ1438は、それぞれの
日送りつめ部分1438g1、1438g2、1438
g3、1438g4の先端部にロック歯形を有するよう
に構成されている。
【0136】図54を参照すると、日車1410が矢印
1432Aに示す反時計周り方向に回転したとき、日車
1410の日車歯1410eは日送りつめ部分1438
g2の側面部分1438v2に接触する。このときに、
超音波モータのインデックストルクが日送りつめ143
8に伝達されている。従って、日車歯1410eが接触
することにより、日送りつめ1438を回転させること
はできない。
【0137】そして、図54に示す状態では、日ジャン
パ1416の規正部1416bが日車歯1410bに接
触しているので、日ジャンパばね部1416fのばね力
により、日車1410を時計周り方向に回転させ、図5
3に示す状態に戻すことができる。
【0138】次に、図55を参照すると、日車1410
が矢印1432Bに示す時計周り方向に回転したとき、
日車1410の日車歯1410cは日送りつめ部分14
38g1の側面部分1438v1に接触する。このとき
にも、超音波モータのインデックストルクが日送りつめ
1438に伝達されている。従って、日車歯1410c
が接触することにより、日送りつめ1438を回転させ
ることはできない。
【0139】そして、図55に示す状態では、日ジャン
パ1416の規正部1416aが日車歯1410aに接
触しているので、日ジャンパばね部1416fのばね力
により、日車1410を反時計周り方向に回転させ、図
53に示す状態に戻すことができる。このような構成に
より、本発明の電子時計では、電子時計に衝撃等による
外力が加わったときに、日車が回転するおそれがほとん
どない。
【0140】(11)更に、本発明の電子時計は、下記
の構成にしてもよい。 〔1〕 暦に関する情報を表示する機能を有する電子時
計において、年月日等の暦に関する情報及び時刻に関す
る情報を計数して、暦信号を発生する暦信号発生回路を
有し、かつ、暦信号発生回路の出力する暦信号に基づい
て、超音波モータ(132)を回転させるための超音波
モータ駆動信号を出力する超音波モータ駆動回路を有す
る制御回路(130)と、圧電素子を接合した超音波ス
テータ(122)を有し、かつ、超音波モータ駆動信号
を入力して、圧電素子の伸縮により超音波ステータに発
生する振動波によって摩擦駆動される超音波ロータ(1
02)を有する超音波モータ(132)と、超音波ロー
タ(102)の回転に基づいて作動して、暦に関する情
報を表示する暦表示車と、超音波ロータ(102)の回
転に基づいて、日送りの終了時点を検出する日送り終了
検出接点部材と、日送り開始検出接点部材の出力する日
送り開始に関する信号を入力し、かつ、日送り終了検出
接点部材の出力する日送り終了に関する信号を入力し
て、日付表示用モータ駆動信号を出力する日付表示用駆
動回路の動作を制御する日送り制御回路と、を備えてい
ることを特徴とする電子時計。
【0141】〔2〕 暦表示車は日に関する情報を表示
する日車(110)であり、暦信号発生回路は、閏年及
び1月から12月の日に関する情報を計数し、超音波モ
ータ駆動回路は、暦信号発生回路の計数結果に基づい
て、小の月の月末から次の月に変わるときに、大の月の
月末から次の月に変わるときとは異なる超音波モータ駆
動信号を出力し、毎月1日には、日の表示が1になるよ
うに構成されていることを特徴とする、上記〔1〕に記
載の電子時計。 〔3〕 超音波ロータ(102)の回転に基づいて作動
するカレンダ輪列を備え、カレンダ輪列により、暦表示
車を作動させるように構成されていることを特徴とす
る、上記〔2〕又は〔2〕に記載の電子時計。
【0142】〔4〕 超音波ロータ(102)の回転に
基づいて作動する送りつめを備え、送りつめにより、暦
表示車を作動させるように構成されていることを特徴と
する、上記〔1〕から〔3〕いずれか1項に記載の電子
時計。 〔5〕 暦表示車の回転方向に沿った位置を規正するた
めの規正部材を備えていることを特徴とする、上記
〔1〕から〔4〕のいずれか1項に記載の電子時計。
【0143】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、電子時
計において、上記のような構成としたので、以下に記載
する効果を有する。 (1) 伝達車の回転方向に沿った位置を正確に検出す
る伝達車回転位置検出装置を有する電子時計を実現する
ことができる。 (2) 伝達車の回転位置検出装置を有する小型の電子
時計を実現することができる。 (3) 接点の耐久性能が高い伝達車回転位置検出装置
を有する電子時計を実現することができる。
【0144】(4) 日車を有する電子時計において、
毎日同じ時間に正確に日送りを開始させることができ
る。 (5) 日車を有する電子時計において、日車の位置を
正確に保持することができる。従って、日車の日文字の
位置がずれるおそれはほとんどない。 (6) 電子時計に衝撃等による外力が加わったとき
に、表示車又は日車が回転するおそれがない。 (7) 日車を回転させるためのモータの静止トルクを
減らすことができるので、モータの消費電力を減らすこ
とができる。すなわち、本発明により、電池寿命が長い
電子時計を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子時計の第1の実施の形態のカレン
ダ機構部分を示す概略平面図(透視図)である。
【図2】本発明の電子時計の第1の実施の形態のカレン
ダ機構部分を示す概略断面図である。
【図3】本発明の電子時計の第1の実施の形態の他の構
造のカレンダ機構部分を示す概略断面図である。
【図4】本発明の電子時計の第1の実施の形態のカレン
ダ機構部分を示す概略ブロック図である。
【図5】本発明の電子時計の第2の実施の形態のカレン
ダ機構部分を示す概略ブロック図である。
【図6】本発明の電子時計の第2の実施の形態のカレン
ダ機構部分を示す概略断面図である。
【図7】本発明の電子時計の第3の実施の形態のカレン
ダ機構部分を示す概略ブロック図である。
【図8】本発明の電子時計の第3の実施の形態のカレン
ダ機構部分を示す概略断面図である。
【図9】本発明の電子時計の第4の実施の形態のカレン
ダ機構部分を示す概略ブロック図である。
【図10】本発明の電子時計の第4の実施の形態のカレ
ンダ機構部分を示す概略断面図である。
【図11】本発明の電子時計の第5の実施の形態のカレ
ンダ機構部分を示す概略ブロック図である。
【図12】本発明の電子時計の第5の実施の形態のカレ
ンダ機構部分を示す概略平面図(透視図)である。
【図13】本発明の電子時計の第5の実施の形態のカレ
ンダ機構部分を示す概略断面図である。
【図14】本発明の電子時計の第6の実施の形態の表側
部分を示す概略平面図(透視図)である。
【図15】本発明の電子時計の第6の実施の形態の裏側
部分を示す概略平面図(透視図)である。
【図16】本発明の電子時計の第6の実施の形態を示す
概略部分断面図である。
【図17】本発明の電子時計の第6の実施の形態を示す
概略部分断面図である。
【図18】本発明の電子時計の第6の実施の形態を示す
概略部分断面図である。
【図19】本発明の電子時計の第6の実施の形態を示す
概略部分断面図である。
【図20】本発明の電子時計の第6の実施の形態を示す
概略部分断面図である。
【図21】本発明の電子時計の第5の実施の形態の接点
部分の第1の構造を示す部分平面図である。
【図22】本発明の電子時計の第5の実施の形態の接点
部分の第1の構造を示す部分断面図である。
【図23】本発明の電子時計の第5の実施の形態の接点
部分の第1の構造における接点ばねの作動を示す部分断
面図である。
【図24】本発明の電子時計の第5の実施の形態の接点
部分の第2の構造を示す部分平面図である。
【図25】本発明の電子時計の第5の実施の形態の接点
部分の第2の構造における接点ばねの作動を示す部分断
面図である。
【図26】本発明の電子時計の第5の実施の形態の接点
部分の第2の構造の変形例における接点ばねの作動を示
す部分断面図である。
【図27】本発明の電子時計の第5の実施の形態の接点
部分の第3の構造を示す部分平面図である。
【図28】本発明の電子時計の第5の実施の形態の接点
部分の第4の構造を示す部分平面図である。
【図29】本発明の電子時計の第5の実施の形態の接点
部分の第4の構造に用いる接点ばねの形状を示す部分平
面図である。
【図30】本発明の電子時計の第5の実施の形態の接点
部分の第4の構造に用いる回路パターンの形状を示す部
分平面図である。
【図31】本発明の電子時計の第5の実施の形態の接点
部分の第4の構造の正転方向の作動を示す部分平面図で
ある。
【図32】本発明の電子時計の第5の実施の形態の接点
部分の第4の構造の正転方向の作動のときのタイミング
チャートである。
【図33】本発明の電子時計の第5の実施の形態の接点
部分の第4の構造の逆転方向の作動を示す部分平面図で
ある。
【図34】本発明の電子時計の第5の実施の形態の接点
部分の第4の構造の逆転方向の作動のときのタイミング
チャートである。
【図35】本発明の電子時計の第5の実施の形態の超音
波モータの駆動回路の構成を示すブロック図である。
【図36】本発明の電子時計の第5の実施の形態の超音
波モータの超音波ステータの平面図である。
【図37】本発明の電子時計の第5の実施の形態の超音
波モータの超音波ステータの断面図である。
【図38】従来の電子時計の構成を示す概略ブロック図
である。
【図39】本発明の電子時計の第7の実施の形態の裏側
の構造を示す概略平面図である。
【図40】本発明の電子時計の第7の実施の形態の表示
車送り機構及び表示車送り検出機構の構造を示す部分断
面図である。
【図41】本発明の電子時計の第7の実施の形態の日回
し車及び接点ばねの構造を示す部分断面図である。
【図42】本発明の電子時計の第7の実施の形態におい
て、接点がオンの状態での接点ばねと接点パターンの関
係を示す部分断面図である。
【図43】本発明の電子時計の第7の実施の形態におい
て、接点がオフの状態での接点ばねと接点パターンの関
係を示す部分断面図である。
【図44】本発明の電子時計の第7の実施の形態の表側
の構造を示す概略平面図である。
【図45】本発明の電子時計の第7の実施の形態の表輪
列の構造を示す部分断面図である。
【図46】本発明の電子時計の第7の実施の形態を示す
ブロック図である。
【図47】第1の形状の日送りつめを備えた本発明の電
子時計の第8の実施の形態のカレンダ機構部分を示す概
略平面図である。
【図48】外力により日車が反時計周り方向に回転した
状態における、第1の形状の日送りつめを備えた本発明
の電子時計の第8の実施の形態のカレンダ機構部分を示
す概略平面図である。
【図49】外力により日車が時計周り方向に回転した状
態における、第1の形状の日送りつめを備えた本発明の
電子時計の第8の実施の形態のカレンダ機構部分を示す
概略平面図である。
【図50】第2の形状の日送りつめを備えた本発明の電
子時計の第8の実施の形態のカレンダ機構部分を示す概
略平面図である。
【図51】外力により日車が反時計周り方向に回転した
状態における、第2の形状の日送りつめを備えた本発明
の電子時計の第8の実施の形態のカレンダ機構部分を示
す概略平面図である。
【図52】外力により日車が時計周り方向に回転した状
態における、第2の形状の日送りつめを備えた本発明の
電子時計の第8の実施の形態のカレンダ機構部分を示す
概略平面図である。
【図53】第3の形状の日送りつめを備えた本発明の電
子時計の第8の実施の形態のカレンダ機構部分を示す概
略平面図である。
【図54】外力により日車が反時計周り方向に回転した
状態における、第3の形状の日送りつめを備えた本発明
の電子時計の第8の実施の形態のカレンダ機構部分を示
す概略平面図である。
【図55】外力により日車が時計周り方向に回転した状
態における、第3の形状の日送りつめを備えた本発明の
電子時計の第8の実施の形態のカレンダ機構部分を示す
概略平面図である。
【符号の説明】
100 電子時計 102 超音波ロータ 104 日回し中間車 106 日回し車 108 日送りつめ 110 日車 112 地板 114 電池 116 日ジャンパ 118 日車押さえ 120 超音波ロータ軸 122 超音波ステータ 124 超音波加圧ばね 130 制御回路 132 超音波モータ(USM) 200 電子時計 300 電子時計 400 電子時計 500 電子時計 530 表輪列 532 24h接点 534 回路ブロック 550 24時間車 552 24時接点ばね 554 筒車 556 日回し車接点ばね 560 日送り減速輪列 562 日送りモータ 564 日送り接点 568 曜車 570 文字板 620 伝達車 622 接点ばね 624 回路基板 626 Aパターン 628 Bパターン 630 伝達車の回転中心 640 Cパターン 642 Dパターン 652 Aパターン 654 Bパターン 656 VDDパターン 662 接点ばね 1100 ムーブメント(機械体) 1102 地板 1104 巻真 1106 文字板 1120 日車 1122 超音波ステータ 1130 超音波モータ 1132 モータ軸 1134 超音波ロータ 1140 日車押さえ 1142 日回し中間車 1150 日回し車 1160 接点ばね 1160a 第1接点部分 1160b 第2接点部分 1160c 長穴 1170 回路基板 1172 回路ブロック 1174 接点パターン 1174a 基準電位パターン 1174b 接点スイッチパターン 1210 集積回路 1212 水晶振動子 1220 コイルブロック 1222 ステータ 1224 ロータ 1230 五番車 1232 四番車 1234 秒針 1236 三番車 1240 分車 1242 分針 1246 輪列受 1250 電池 1270 日の裏車 1272 筒車 1274 時針 1310 超音波モータ駆動回路 1320 回転検出回路 1330 日修正スイッチ 1400 電子時計 1404 日回し中間車 1406 日回し車 1408 日送りつめ 1410 日車 1412 地板 1416 日ジャンパ 1420 電子時計 1426 日回し車 1428 日送りつめ 1430 電子時計 1436 日回し車 1438 日送りつめ
フロントページの続き (72)発明者 間峠 彰弘 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 稲田 昭彦 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 石井 満 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 小山 義夫 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 鈴木 重男 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 河田 正幸 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 佐々木 裕子 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 高桑 江利子 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子時計に含まれている輪列の回転に基
    づいて回転する伝達車(620)と、 伝達車(620)に固定されて伝達車(620)と一体
    に回転し、導電性を有する接点ばね(622)とを備
    え、 接点ばね(622)は、伝達車(620)の回転中心
    (630)を通ってほぼ直線状に延びるように構成され
    ており、 接点ばね(622)が回転するとき、接点ばね(62
    2)に接触することができるように構成された第1の検
    出用パターン(626)及び第2の検出用パターン(6
    28)を備え、 第1の検出用パターン(626)及び第2の検出用パタ
    ーン(628)は、伝達車(620)の回転中心(63
    0)に対してほぼ180°の角度をなすように配置され
    ており、 伝達車(620)が回転して、接点ばね(622)が第
    1の検出用パターン(626)に接触し、かつ、第2の
    検出用パターン(628)に接触するとき、回転位置検
    出信号を発生するように構成されている、ことを特徴と
    する電子時計。
  2. 【請求項2】 電子時計に含まれている輪列の回転に基
    づいて回転する伝達車(620)と、 伝達車(620)に固定されて伝達車(620)と一体
    に回転し、導電性を有する接点ばね(622)とを備
    え、 接点ばね(622)は、伝達車(620)の回転中心
    (630)を通ってほぼ直線状に延びるように構成され
    ており、 接点ばね(622)が回転するとき、接点ばね(62
    2)に接触することができるように構成された第1の検
    出用パターン(626)及び第2の検出用パターン(6
    28)を備え、 第1の検出用パターン(626)は、伝達車(620)
    の回転中心(630)に対してほぼ30°の角度をなす
    ように配置されており、 第2の検出用パターン(628)は、伝達車(620)
    の回転中心(630)に対してほぼ320°の角度をな
    すように配置されており、 伝達車(620)が回転して、接点ばね(622)が第
    1の検出用パターン(626)に接触し、かつ、第2の
    検出用パターン(628)に接触するとき、回転位置検
    出信号を発生するように構成されている、ことを特徴と
    する電子時計。
  3. 【請求項3】 電子時計に含まれている輪列の回転に基
    づいて回転する伝達車(620)と、 伝達車(620)に固定されて伝達車(620)と一体
    に回転し、導電性を有する接点ばね(622)とを備
    え、 接点ばね(622)は、伝達車(620)の回転中心
    (630)を通ってほぼ直線状に延びるように構成され
    ており、 接点ばね(622)が回転するとき、接点ばね(62
    2)に接触することができるように構成された第1の検
    出用パターン(626)及び第2の検出用パターン(6
    28)と、 接点ばね(622)が回転するとき、接点ばね(62
    2)に接触することができるように構成された第1のダ
    ミー・パターン(640)及び第2のダミー・パターン
    (642)とを備え、 第1の検出用パターン(626)及び第2の検出用パタ
    ーン(628)は、伝達車(620)の回転中心(63
    0)に対してほぼ180°の角度をなすように配置され
    ており、 伝達車(620)が回転して、接点ばね(622)が第
    1の検出用パターン(626)に接触し、かつ、第2の
    検出用パターン(628)に接触するとき、回転位置検
    出信号を発生するように構成され、 伝達車(620)が回転して、接点ばね(622)が第
    1のダミー・パターン(640)に接触し、かつ、第2
    のダミー・パターン(642)に接触するとき、回転位
    置検出信号を発生しないように構成されている、ことを
    特徴とする電子時計。
  4. 【請求項4】 電子時計に含まれている輪列の回転に基
    づいて回転する伝達車(620)と、 伝達車(620)に固定されて伝達車(620)と一体
    に回転し、導電性を有する接点ばね(622)とを備
    え、 接点ばね(652)は、伝達車(620)の回転中心
    (630)から外方に延びた第1の接点ばね端子(66
    2a)及び第2の接点ばね端子(662b)及び第3の
    接点ばね端子(662c)を有し、 接点ばね(622)が回転するとき、接点ばね(62
    2)に接触することができるように構成された第1の検
    出用パターン(652)及び第2の検出用パターン(6
    54)及びVDDパターン(656)を備え、 VDDパターン(656)は第1パターン部分(656
    s)と第2パターン部分(656t)とを有しており、 VDDパターン(656)の第1パターン部分(656
    s)は、周方向の一方の端部が第1の検出用パターン
    (652)と隙間をあけて隣接し、周方向の他方の端部
    が第2の検出用パターン(654)と隙間をあけて隣接
    し、 VDDパターン(656)の第2パターン部分(656
    t)は、周方向の一方の端部が第1の検出用パターン
    (652)と隙間をあけて隣接し、周方向の他方の端部
    が第2の検出用パターン(654)と隙間をあけて隣接
    しており、 それによって、伝達車(620)の回転中心(630)
    を中心として、周方向に順に、第1の検出用パターン
    (652)、VDDパターン(656)の第1パターン
    部分(656s)、第2の検出用パターン(654)、
    VDDパターン(656)の第2パターン部分(656
    t)が設けられ、 伝達車(620)が回転して、接点ばね(622)が第
    1の検出用パターン(652)と第2の検出用パターン
    (654)とVDDパターン(656)とを導通させる
    ことにより、回転位置検出信号を発生するように構成さ
    れ、 第1の検出用パターン(652)と第2の検出用パター
    ン(654)とVDDパターン(656)が導通する前
    に第1の検出用パターン(652)とVDDパターン
    (656)が導通していたか、或いは、第1の検出用パ
    ターン(652)と第2の検出用パターン(654)と
    VDDパターン(656)が導通する前に第2の検出用
    パターン(654)とVDDパターン(656)が導通
    していたかにより、伝達車(620)の正転又は逆転を
    区別して判定する制御回路を備えている、ことを特徴と
    する電子時計。
  5. 【請求項5】 第1の接点ばね端子(662a)と第2
    の接点ばね端子(662b)は、ほぼ75°の角度をな
    すように設けられ、 第1の接点ばね端子(662a)と第3の接点ばね端子
    (662c)は、ほぼ142.5°の角度をなすように
    設けられ、 第2の接点ばね端子(662b)と第3の接点ばね端子
    (662c)は、ほぼ142.5°の角度をなすように
    設けられており、 第1の検出用パターン(652)は、伝達車(620)
    の回転中心(630)に対してほぼ30°の角度の中に
    設けられ、 第2の検出用パターン(654)は、伝達車(620)
    の回転中心(630)に対してほぼ30°の角度の中に
    設けられ、 VDDパターン(656)の第1パターン部分(656
    s)は、伝達車(620)の回転中心(630)に対し
    て、ほぼ60°の開角の中に設けられ、 VDDパターン(656)の第2パターン部分(656
    t)は、伝達車(620)の回転中心(630)に対し
    て、ほぼ240°の開角の中に設けられている、ことを
    特徴とする請求項4に記載の電子時計。
  6. 【請求項6】 表示車に回転を伝達するための伝達車
    (1150)と、 伝達車(1150)と一体になって回転するように構成
    された接点ばね(1160)とを備え、 接点ばね(1160)は、第1の方向に延びた1接点部
    分(1160a)と、第2の方向に延びた第2接点部分
    (1160b)とを含み、 基準電位パターン(1174a)と、接点スイッチパタ
    ーン(1174b)とを含むように構成された接点パタ
    ーン(1174)を備え、 伝達車(1150)が回転することにより、第1接点部
    分(1160a)と第2接点部分(1160b)の両方
    が基準電位パターン(1174a)に接触している状態
    で回転信号は出力されず、第1接点部分(1160a)
    が基準電位パターン(1174a)に接触し、かつ、第
    2接点部分(1160b)が接点スイッチパターン(1
    174b)と接触している状態で回転信号が出力され、
    第1接点部分(1160a)が接点スイッチパターン
    (1174b)に接触し、かつ、第2接点部分(116
    0b)が基準電位パターン(1174a)と接触してい
    る状態で回転信号が出力され、第1接点部分(1160
    a)及び第2接点部分(1160b)のいずれもが接点
    スイッチパターン(1174b)と接触しない状態で回
    転信号は出力されないように構成されている、ことを特
    徴とする電子時計。
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