JP2000055438A - 空気調和機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 運転停止手段に運転停止までの時間を設定した時点から
所定時間経過後、圧縮機と室外ファンモータと室内ファ
ンモータの回転速度を制御することを特徴とする空気調
和機。また、除湿運転時、運転停止手段に運転停止まで
の時間を設定した時点から所定時間経過後、湿度を制御
することを特徴とする空気調和機。 【課題】騒音を低減するのは勿論のこと、在室者の居住
空間を快適にし、更に省エネルギーを図る。 【解決手段】運転停止手段に運転停止までの時間を設定
した時点から所定時間経過後、圧縮機と室外ファンモー
タと室内ファンモータの回転速度を制御する。また、除
湿運転時、運転停止手段に運転停止までの時間を設定し
た時点から所定時間経過後、湿度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機に係
り、特に運転を設定時間経過後に停止させる空気調和機
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の空気調和機において、運転を設定
時間経過後に停止させる運転停止手段は、就寝の際前記
運転停止手段に運転停止までの時間を設定した時点で、
室外ファンモータと圧縮機の回転数を通常運転より遅い
所定速度にする速度制御手段を備えたものである。かか
る従来の空気調和機として、例えば実公平６−４５７８
４号公報がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の空気調和機は、
就寝時の騒音を低減するために、お休みタイマーを設定
した時点で、圧縮機と室外ファンモータの回転数を通常
速度より遅い所定速度にしている。例えば、設定室温に
なっていないときなどは、お休みタイマーを設定した時
点で回転数を下げてしまうと、冷房運転時では、冷房能
力が低下し寝苦しくなってしまう問題が発生する。

【０００４】本発明の目的は、お休みタイマーを設定し
ても冷房能力を下げることがない空気調和機を提供する
ことにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的は、圧縮機、室
外ファンモータ、室内ファンモータを備え、設定時間経
過後に運転停止手段を有する空気調和機において、前記
運転停止手段に運転停止までの時間を設定した時点から
所定時間経過後、前記圧縮機、または圧縮機と室外ファ
ンモータ、または圧縮機と室内ファンモータ、または圧
縮機と室外ファンモータと室内ファンモータ、または室
外ファンモータ、または室内ファンモータの回転速度を
通常運転より遅い速度にする速度制御手段を備えること
により達成される。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明の実施例を図１により説明
する。

【０００７】図１は空気調和機の制御ブロック図であ
る。空気調和機３は、室内ファンモータ４、室外ファン
モータ５、圧縮機６を備えている。設定時間経過後に運
転停止する手段１により、運転停止時間を設定すると、
所定時間後に前記室内ファンモータ４、室外ファンモー
タ５、圧縮機６の回転数を通常の回転数より遅くする速
度制御手段２より構成される。また、図２は、設定時間
経過後に運転停止する手段１により、運転停止時間を設
定すると、所定時間経過後に湿度を通常の湿度より高く
する湿度制御手段７より構成される。

【０００８】次に、制御手段について図３のフローチャ
ートにより説明する。まず運転停止手段は、タイマーを
使用した制御部からなる。タイマーセットのステップＳ
１において、タイマーをセットしないときは通常の運転
となり、室内ファンモータ４、室外ファンモータ５、圧
縮機６の回転数は通常の回転数である。タイマーがセッ
トされたときは、次のステップＳ２に進み、所用時間経
過していなければ、所要時間経過するまで次のステップ
には進まない。所用時間経過したら次のステップＳ５に
進み、圧縮機の速度制御を行なう。この制御手段は通常
の指令回転数より低回転数に制御する。次にステップＳ
６に進み、室外ファンモータの回転数制御を行なう。こ
の制御手段は、通常の回転数より遅く制御する。次にス
テップＳ７に進み、室内ファンモータの回転数制御を行
なう。この制御手段は、通常の回転数より速度より遅く
制御する。

【０００９】以上の説明は圧縮機と室外ファンモータと
室内ファンモータを組み合わせたときの制御であるが、
圧縮機、室外ファンモータ、室内ファンモータそれぞれ
を制御する場合と、圧縮機と室外ファンモータ、圧縮機
と室内ファンモータといった組合せで制御するパターン
が考えられる。いずれの組合わせで制御して、騒音を低
減することは勿論のこと、所定時間経過後速度制御する
ため、在室者の居住空間を快適にすることができ、更に
省エネルギーを図ることが出来る。次に、図４のフロー
チャートにより制御手段を説明する。ステップＳ２まで
は図３で説明したとおりである。ステップＳ３は、現在
の運転状態が冷房暖房運転であるか除湿運転であるかを
判定する。冷房運転または暖房運転であれば、ステップ
Ｓ５に進み、圧縮機の回転数制御を行なう。除湿運転で
あれば、ステップＳ４に進み、湿度制御を行う。この湿
度制御は通常の湿度設定より高く設定して、湿度を検出
する手段により入力されて湿度を調整する。湿度を調整
する手段としては、圧縮機や室外ファンモータや室内フ
ァンモータの回転数を調整する。

【００１０】次に図５のフローチャートにより説明す
る。ステップＳ３で現在の運転状態が冷房暖房運転であ
るか除湿運転であるか判定を行い、冷房運転または暖房
運転であれば、ステップＳ８に進む。ステップＳ８は、
現在の室内温度が設定温度になっているか判定を行う。
設定温度になっていればステップＳ５に進み、以下図３
と同じく圧縮機、室外ファンモータ、室内ファンモータ
の回転数が遅くなるように制御する。設定室温になって
いない時は、ステップＳ２に進み、所定時間経過するま
でステップＳ５に進まず通常運転を行なう。ステップＳ
３で除湿運転であれば、ステップＳ９に進み、ステップ
Ｓ９が設定湿度になっているかどうかを判断する。設定
湿度になっていればステップＳ４に進み湿度制御を行
う。設定湿度になっていなけらば、ステップＳ２に進
み、所定時間経過するまでステップＳ４に進まず通常の
除湿運転を行なう。よって設定温度または設定湿度にな
っているか、または所定時間経過しているかを判断する
ことにより、おやすみタイマーを設定しても室外ファン
モータ、室内ファンモータ、圧縮機の回転数が優先され
ない。

【００１１】

【発明の効果】本発明によれば、おやすみタイマーを設
定したら所定時間経過後、前記圧縮機と室外ファンモー
タと室内ファンモータの回転速度を通常運転より遅い速
度にする速度制御手段を行い、また、除湿運転の時は、
所定時間経過後、前記湿度を調整する手段により、湿度
を通常運転より高い所定湿度にするので、おやすみタイ
マー設定後の不快感を解消することが出来る。

【００１２】更に所定時間経過しなくても、設定室温ま
たは、設定湿度になっていれば、速度制御または湿度制
御を行う。

【００１３】以上のことから、騒音を低減するのは勿論
のこと、在室者の居住空間を快適にし、更に省エネルギ
ーを図ることが出来という効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例における制御装置のブロック図
である。

【図２】本発明の実施例における制御装置のブロック図
である。

【図３】本発明の実施例における制御を説明するフロー
チャートである。

【図４】本発明の実施例における制御を説明するフロー
チャートである。

【図５】本発明の実施例における制御を説明するフロー
チャートである。

【符号の説明】

１…運転停止手段、２…速度制御手段、３…空気調和
機、４…室内ファンモータ、５…室外ファンモータ、６
…圧縮機、７…湿度制御手段。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】圧縮機、室外ファンモータ、室内ファンモ
   ータを備え、設定時間経過後に運転停止手段を有する空
   気調和機において、前記運転停止手段に運転停止までの
   時間を設定した時点から所定時間経過後、前記圧縮機、
   または圧縮機と室外ファンモータ、または圧縮機と室内
   ファンモータ、または圧縮機と室外ファンモータと室内
   ファンモータ、または室外ファンモータ、または室内フ
   ァンモータの回転速度を通常運転より遅い速度にする速
   度制御手段を備えたことを特徴とする空気調和機。