JP2000055152A - 車両用自動変速機 - Google Patents

車両用自動変速機

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JP2000055152A JP10230346A JP23034698A JP2000055152A JP 2000055152 A JP2000055152 A JP 2000055152A JP 10230346 A JP10230346 A JP 10230346A JP 23034698 A JP23034698 A JP 23034698A JP 2000055152 A JP2000055152 A JP 2000055152A
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孝男 谷口
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一雅 塚本
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正宏 早渕
Satoru Kasuya
悟 糟谷
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    • F16H2200/00Transmissions for multiple ratios
    • F16H2200/20Transmissions using gears with orbital motion
    • F16H2200/2097Transmissions using gears with orbital motion comprising an orbital gear set member permanently connected to the housing, e.g. a sun wheel permanently connected to the housing

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 6速を達成するギヤ構成の車両用自動変速機
において、ギヤノイズを低減しながら軸長を短縮させて
車両搭載性を向上させる。 【解決手段】 自動変速機は、変速機構として、入力軸
11、4つの変速要素S2,S3,C2(C3),R3
(R2)を有するプラネタリギヤセットG、減速プラネ
タリギヤG1、2つのブレーキB−1,B−2、3つの
クラッチC−1,C−2,C−3、カウンタドライブギ
ヤ19を備える。減速プラネタリギヤG1は、ダブルピ
ニオンプラネタリギヤ構成として、そのキャリアC1の
後端側を入力軸11に、前端側をクラッチC−2に連結
し、リングギヤR1を入力軸11の後方に設けられた中
間軸13に連結し、サンギヤS1を変速機ケース10の
前端部に固定して変速機構の前端側に配置した。クラッ
チC−2の摩擦部材55を減速プラネタリギヤG1の外
周側、カウンタドライブギヤ19を減速プラネタリギヤ
G1の後方に配置し、クラッチC−1,C−3を中間軸
13を介して減速プラネタリギヤG1のリングギヤR1
に連結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載される
自動変速機に関し、特に、そのギヤトレインにおける変
速機構成要素相互の配置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用自動変速機の一形態として、フロ
ントエンジン・フロントドライブ(FF)車又はリヤエ
ンジン・リヤドライブ(RR)車用の横置式の自動変速
機がある。こうした形式の自動変速機では、車両の左右
ホイールの間にエンジンと自動変速機を直列に並べて搭
載する配置となるため、自動変速機の軸長が著しく制限
される。そこで、こうした自動変速機のギヤトレイン
は、主として軸長を延ばす要素となる多数の変速要素を
もつプラネタリギヤセットや変速要素を操作するクラッ
チやブレーキの数を可能な限り少なくした構成のものと
しなければならない。
【0003】他方、ドライバビリティの確保のみなら
ず、省エネルギに不可欠な燃費の向上のために、自動変
速機の多段化の要求があり、こうした要求に応えるに
は、ギヤトレインの変速段数当たりの変速要素数とクラ
ッチやブレーキ数の一層の削減が必要となる。そこで、
最小限の変速要素からなるプラネタリギヤセットを用
い、それを操作する3つのクラッチと2つのブレーキと
で、前進6速・後進1速を達成するギヤトレインが特開
平4−219553号公報において提案されている。こ
の提案に係るギヤトレインは、エンジン出力回転と、そ
れを減速した回転とを3つのクラッチを用いて適宜変速
機の4つの変速要素からなるプラネタリギヤセットへ2
つの速度の異なる入力として入力させ、2つのブレーキ
で2つの変速要素を係止制御することで多段の6速を達
成するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、この提
案に係るギヤトレイン構成は、変速段数当たりの変速要
素数、必要とするクラッチ及びブレーキの数において非
常に合理的なものであるが、実用面での問題がないわけ
ではない。一般に、歯の噛合によりトルクを伝達するギ
ヤでは、トルク伝達時のギヤノイズの発生を避け難いた
め、カウンタドライブギヤのように常時トルクを伝達す
るギヤは、変速機の後端(本明細書を通じて、動力が入
力される側を前として軸上の位置関係を規定する)側へ
の配置を避け、なるべく車両の幅方向の中心寄り、すな
わち変速機の前端側に配置することで、エンジン等の遮
蔽物によりノイズが車両の外側に漏れにくくする(本明
細書を通じて、こうしたノイズの遮蔽をノイズの低減と
いう)のが好ましい。また、特に、上記提案に係るギヤ
トレインでは、減速用プラネタリギヤが、第1速から第
5速までの幅広い速度域においてトルク伝達状態となる
ため、このギヤノイズに対する格別の対策も必要とな
る。この点に関して、上記従来の技術では、プラネタリ
ギヤセットの軸方向前端側にまとめてクラッチ及びブレ
ーキを配置し、後端部にカウンタドライブギヤを配した
レイアウトを採っている点で上記のノイズの低減上問題
がある。
【0005】そこで、減速プラネタリギヤとカウンタド
ライブギヤを変速機構の前側に配置することが想起され
る。ところで、最小限の構成要素を用いているとはい
え、上記にようなギヤトレインでは、変速機構の6速化
に伴い、部材数が増加し、変速機が大型化する。そこ
で、ギヤノイズの低減を行うに際して、その対策は、車
両への搭載性を損なうような変速機の大型化、特に車両
側メンバとの干渉が生じるような全長の増加を伴うもの
であってはならない。したがって、こうした観点から、
上記ノイズ対策、すなわち減速プラネタリギヤとカウン
タドライブギヤの変速機構前側への配置は、変速機の軸
長の短縮のための変速機構成要素の径方向への重合配置
と相容れないものであってはならない。
【0006】本発明は、こうした事情に鑑みなされたも
のであり、ギヤノイズを低減させながら、多段化に伴う
軸長の増大を防いで車両搭載性を向上させた車両用自動
変速機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、変速機構として、入力軸と、4つの変速
要素を有するプラネタリギヤセットと、減速プラネタリ
ギヤと、2つのブレーキと、3つのクラッチと、カウン
タドライブギヤとが配置された車両用自動変速機であっ
て、プラネタリギヤセットの第1の変速要素が第1のク
ラッチにより減速プラネタリギヤを介して入力軸に連結
され、第2の変速要素が第3のクラッチにより減速プラ
ネタリギヤを介して入力軸に連結されるとともに第1の
ブレーキにより変速機ケースに係止可能とされ、第3の
変速要素が第2のクラッチにより入力軸に連結されると
ともに第2のブレーキにより変速機ケースに係止可能と
され、第4の変速要素がカウンタドライブギヤに連結さ
れたものにおいて、減速プラネタリギヤは、ダブルピニ
オンプラネタリギヤ構成として、そのキャリアの後端側
を入力軸に連結されるとともに、前端側を第2のクラッ
チに連結され、リングギヤを入力軸の後方に設けられた
中間軸に連結され、サンギヤを変速機ケースの前端部に
固定されて変速機構の前端側に配置され、第2のクラッ
チの摩擦部材は、減速プラネタリギヤの外周側に配置さ
れ、カウンタドライブギヤは、減速プラネタリギヤの後
方に配置され、第1のクラッチと第3のクラッチは、中
間軸を介して減速プラネタリギヤのリングギヤに連結さ
れたことを構成上の主たる特徴とする。
【0008】そして、更に軸長を短縮する意味で、前記
第2のブレーキは、バンドブレーキ構成とされ、第2の
クラッチの外周に配置された構成とするのが有効であ
る。
【0009】また、特に変速機後端部をコンパクト化す
る意味で、前記プラネタリギヤセットは、カウンタドラ
イブギヤの一方側に配置され、第1のクラッチの摩擦部
材と第3のクラッチの摩擦部材は、プラネタリギヤセッ
トの外周側に配置され、第1のクラッチと第3のクラッ
チの油圧サーボが、プラネタリギヤセットの一方側に並
べて配置された構成を採るのが有効である。
【0010】更に、総合的なコンパクト化を図る意味
で、前記第1のクラッチの摩擦部材と第3のクラッチの
摩擦部材の外周側にバンドブレーキ構成の第1のブレー
キが配置された構成とするのが有効である。
【0011】
【発明の作用及び効果】上記請求項1記載の構成では、
減速プラネタリギヤとカウンタドライブギヤを変速機構
の前端側、すなわち、車両の中央に近づけて配置したの
で、ギヤノイズの低減が可能となる。そして、減速プラ
ネタリギヤをダブルピニオンギヤ構成とし、入力軸から
の回転をキャリアを通して第2のクラッチに伝達するよ
うにして、減速プラネタリギヤの外周に第2のクラッチ
の摩擦部材の配置を可能にしたので、部材の重合配置に
より、全長短縮が可能となる。この際に、第2のクラッ
チは、減速トルクが伝達されない比較的小容量のクラッ
チであるので、径方向寸法は比較的小さくて済み、前端
部において、デフリングギヤなどとの干渉を防止するこ
とができる。また、第2のクラッチと減速プラネタリギ
ヤの前端配置に伴い、入力回転を伝達する必要のある部
材は、これらクラッチとギヤより後ろ側にはなくなるた
め、入力軸をこれらの配置位置で終端させ、別途中間軸
を設けて減速プラネタリギヤからの減速回転を後方に伝
達するようにして、不要な多重軸構造を避けているの
で、径方向寸法の増大を抑えながらの各部材の重合配置
に有利な構成とすることができる。
【0012】そして、請求項2記載の構成では、第2の
ブレーキをバンドブレーキ構成とすることにより、径方
向寸法の増大を最小限に抑えながら、更なる重合配置に
より全長の短縮を図ることができる。
【0013】更に、請求項3記載の構成では、後端部の
径方向のコンパクト化を可能にしながら、全体として、
コンパクトにレイアウトした構成を実現できる。
【0014】また、請求項4記載の構成では、第1及び
第3のクラッチの摩擦部材の外周に、軸方向に長く、径
方向にコンパクトなバンドブレーキを配置することによ
り、スペースを無駄なく利用でき、径方向にコンパクト
な構成にすることができ、軽量化することができる。更
に、バルブボディを自動変速機前方に搭載した際には、
ラジエターファンなどの補機との干渉が避けられるとと
もに、クラッシャブルゾーンを確保できる。また、下方
に搭載した際には、最低地上高をより大きく確保でき
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿い、本発明の実施
形態を説明する。図1は本発明を具体化した車両用自動
変速機の第1実施形態のギヤトレインを、軸間を共通平
面内に展開してスケルトンで示す。また、図2は上記自
動変速機を端面からみて実際の軸位置関係を示す。この
自動変速機は、互いに並行する主軸X、カウンタ軸Y、
デフ軸Zの各軸上に各要素が配設された3軸構成とされ
ている。そして、変速機構として、入力軸11と、4つ
の変速要素を有するプラネタリギヤセットGと、減速プ
ラネタリギヤG1と、2つのブレーキB−1,B−2
と、3つのクラッチC−1,C−2,C−3と、カウン
タドライブギヤ19とが主軸X上に配置されている。
【0016】この自動変速機では、プラネタリギヤセッ
トGの第1の変速要素S3が第1のクラッチC−1によ
り減速プラネタリギヤG1を介して入力軸11に連結さ
れ、第2の変速要素S2が第3のクラッチC−3により
減速プラネタリギヤG1を介して入力軸11に連結され
るとともに第1のブレーキB−1により変速機ケースに
10係止可能とされ、第3の変速要素C2(C3)が第
2のクラッチC−2により入力軸11に連結されるとと
もに第2のブレーキB−2により変速機ケースに10係
止可能とされ、第4の変速要素R2(R3)が主軸X上
の出力要素としてのカウンタドライブギヤ19に連結さ
れている。なお、図に示すギヤトレインでは、ブレーキ
B−2に並列させてワンウェイクラッチF−1を配して
いるが、これは、後に詳記する1→2変速時のブレーキ
B−2とブレーキB−1の掴み替えのための複雑な油圧
制御を避け、ブレーキB−2の解放制御を単純化すべ
く、ブレーキB−1の係合に伴って自ずと係合力を解放
するワンウェイクラッチF−1を用いたものであり、ブ
レーキB−2と同等のものである。
【0017】以下、この実施形態のギヤトレインを更に
詳細に説明する。主軸X上には、図示しないエンジンの
回転を入力軸11に伝達するロックアップクラッチ付の
トルクコンバータ4が配置されている。カウンタ軸Y上
には、カンタギヤ2が配置されている。カンタギヤ2
は、カウンタ軸20に固定され、カウンタドライブギヤ
19に噛合する大径のカンタドリブンギヤ21と、同じ
くカウンタ軸20に固定され、デフリングギヤ31に噛
合する小径のデフドライブピニオンギヤ22とが配設さ
れており、これらにより主軸X側からの出力を減速する
とともに、反転させてディファレンシャル装置3に伝達
する機能を果たす。デフ軸Z上には、ディファレンシャ
ル装置3が配設されている。ディファレンシャル装置3
は、デフリングギヤ31に固定してデフケース32が設
けられ、その中に配置された差動歯車の差動回転が左右
軸30に出力され、最終的なホイール駆動力とされる構
成が採られている。
【0018】プラネタリギヤセットGは、大小径の異な
る一対のサンギヤS2,S3と、互いに噛合して一方が
大径のサンギヤS2に噛合するとともにリングギヤR2
(R3)に噛合し、他方が小径のサンギヤS3に噛合す
る一対のピニオンギヤP2,P3を支持するキャリアC
2,C3からなるラビニヨ式のギヤセットで構成されて
いる。そして、この形態では、小径のサンギヤS3が第
1の変速要素、大径のサンギヤS2が第2の変速要素、
キャリアC2,C3が第3の変速要素とされ、リングギ
ヤR2(R3)が第4の変速要素とされている。
【0019】減速プラネタリギヤG1は、そのサンギヤ
S1を反力要素として変速機ケース10に固定され、キ
ャリアC1を入力要素として入力軸11に連結され、リ
ングギヤR1を出力要素として第1のクラッチC−1及
び第3のクラッチC−3を介してプラネタリギヤセット
Gに連結されている。プラネタリギヤセットGの第1の
変速要素すなわち小径のサンギヤS3は、第1のクラッ
チC−1に連結され、第2の変速要素すなわち大径のサ
ンギヤS2は、第3のクラッチC−3に連結されるとと
もに、バンドブレーキで構成される第1のブレーキB−
1により自動変速機ケース10に係止可能とされてい
る。また、第3の変速要素であるキャリアC2(C3)
は、第2のクラッチC−2を介して入力軸11に連結さ
れ、かつ、第2のブレーキB−2により変速機ケース1
0に係止可能とされるとともに、ワンウェイクラッチF
−1により変速機ケース10に一方向回転係止可能とさ
れている。そして、第4の変速要素すなわちリングギヤ
R2(R3)がカウンタドライブギヤ19に連結されて
いる。
【0020】こうした構成からなる自動変速機は、図示
しない電子制御装置と油圧制御装置とによる制御で、運
転者により選択されたレンジに応じた変速段の範囲で車
両負荷と車速に基づき、変速を行う。図3は各クラッチ
及びブレーキの係合及び解放(○印で係合、無印で解放
を表す)で達成される変速段を図表化して示す。また、
図4は各クラッチ及びブレーキの係合(●印でそれらの
係合を表す)により達成される変速段と、そのときの各
変速要素の回転数比との関係を速度線図で示す。
【0021】両図を併せ参照してわかるように、第1速
(1ST)は、クラッチC−1 とブレーキB−2の係合
(本形態において、作動表を参照してわかるように、こ
のブレーキB−2の係合に代えてワンウェイクラッチF
−1の自動係合が用いられているが、この係合を用いて
いる理由及びこの係合がブレーキB−2の係合に相当す
る理由については後に詳述する。)により達成される。
この場合、入力軸11から減速プラネタリギヤG1を経
て減速された回転がクラッチC−1経由で小径サンギヤ
S3に入力され、ワンウェイクラッチF−1の係合によ
り係止されたキャリアC3に反力を取って、リングギヤ
R3の最大減速比の減速回転がカウンタドライブギヤ1
9に出力される。
【0022】次に、第2速(2ND)は、クラッチC−
1 とブレーキB−1の係合により達成される。この場
合、入力軸11から減速プラネタリギヤG1を経て減速
された回転がクラッチC−1経由で小径サンギヤS3に
入力され、ブレーキB−1の係合により係止された大径
サンギヤS2に反力を取って、リングギヤR2(R3)
の減速回転がカウンタドライブギヤ19に出力される。
このときの減速比は、図4にみるように、第1速(1S
T)より小さくなる。
【0023】また、第3速(3RD)は、クラッチC−
1とクラッチC−3の同時係合により達成される。この
場合、入力軸11から減速プラネタリギヤG1を経て減
速された回転がクラッチC−1とクラッチC−3経由で
同時に大径サンギヤS2と小径サンギヤS3に入力さ
れ、プラネタリギヤセットGが直結状態となるため、両
サンギヤへの入力回転と同じリングギヤR2(R3)の
回転が、入力軸11の回転に対しては減速された回転と
して、カウンタドライブギヤ19に出力される。
【0024】更に、第4速(4TH)は、クラッチC−
1とクラッチC−2の同時係合により達成される。この
場合、一方で入力軸11から減速プラネタリギヤG1を
経て減速された回転がクラッチC−1経由でサンギヤS
3に入力され、他方で入力軸11からクラッチクラッチ
C−2経由で入力された非減速回転がキャリアC3に入
力され、2つの入力回転の中間の回転が、入力軸11の
回転に対しては僅かに減速されたリングギヤR3の回転
としてカウンタドライブギヤ19に出力される。
【0025】次に、第5速(5TH)は、クラッチC−
2とクラッチC−3の同時係合により達成される。この
場合、一方で入力軸11から減速プラネタリギヤG1を
経て減速された回転がクラッチC−3経由でサンギヤS
2に入力され、他方で入力軸11からクラッチクラッチ
C−2経由で入力された非減速回転がキャリアC2に入
力され、リングギヤR2の入力軸11の回転より僅かに
増速された回転がカウンタドライブギヤ19に出力され
る。
【0026】そして、第6速(6TH)は、クラッチC
−2とブレーキB−1の係合により達成される。この場
合、入力軸11からクラッチクラッチC−2経由で非減
速回転がキャリアC2にのみ入力され、ブレーキB−1
の係合により係止されたサンギヤS2に反力を取るリン
グギヤR2の更に増速された回転がカウンタドライブギ
ヤ19に出力される。
【0027】なお、後進(REV)は、クラッチC−3
とブレーキB−2の係合により達成される。この場合、
入力軸11から減速プラネタリギヤG1を経て減速され
た回転がクラッチC−3経由でサンギヤS2に入力さ
れ、ブレーキB−2の係合により係止されたキャリアC
2に反力を取るリングギヤR2の逆転がカウンタドライ
ブギヤ19に出力される。
【0028】ここで、先に触れたワンウェイクラッチF
−1とブレーキB−2との関係について説明する。上記
の第1速と第2速時の両ブレーキB−1,B−2の係合
・解放関係にみるように、これら両ブレーキは、両変速
段間でのアップダウンシフト時に、一方の解放と同時に
他方の係合が行われる、いわゆる掴み替えされる摩擦要
素となる。こうした摩擦要素の掴み替えは、それらを操
作する油圧サーボの係合圧と解放圧の精密な同時制御を
必要とし、こうした制御を行うには、そのためのコント
ロールバルブの付加や油圧回路の複雑化等を招くことと
なる。そこで、本形態では、第1速と第2速とで、キャ
リアC2(C3)にかかる反力トルクが逆転するのを利
用して、ワンウェイクラッチF−1の係合方向を第1速
時の反力トルク支持方向に合わせた設定とすることで、
ワンウェイクラッチF−1に実質上ブレーキB−2の係
合と同等の機能を発揮させて、第1速時のブレーキB−
2の係合に代えて(ただし、ホイール駆動の車両コース
ト状態ではキャリアC2(C3)にかかる反力トルクの
方向がエンジン駆動の状態に対して逆転するので、エン
ジンブレーキ効果を得るためには、図3に括弧付きの○
印で示すようにブレーキB−2の係合を必要とする)、
キャリアC2(C3)の係止を行っているわけである。
したがって、変速段を達成する上では、ワンウェイクラ
ッチを設けることなく、ブレーキB−2の係合により第
1速を達成する構成を採ることもできる。
【0029】このようにして達成される各変速段は、図
4の速度線図上で、リングギヤR2,R3の速度比を示
す○印の上下方向の間隔を参照して定性的にわかるよう
に、各変速段に対して比較的等間隔の良好な速度ステッ
プとなる。この関係を具体的に数値を設定して、定量的
に表すと、図3に示すギヤ比となる。この場合のギヤ比
は、減速プラネタリギヤG1のサンギヤS1とリングギ
ヤR1の歯数比λ1=0.333、プラネタリギヤセッ
トGの大径サンギヤ側のサンギヤS2とリングギヤR2
(R3)の歯数比λ2=0.436、小径サンギヤ側の
サンギヤS3とリングギヤR3の歯数比λ3=0.35
9に設定すると、入出力ギヤ比とステップは、図3に示
すようになり、ギヤ比幅は6.000となる。
【0030】次に、図5は自動変速機の構成を更に具体
化した模式的断面で示す。先にスケルトンを参照して説
明した各構成要素については、同じ参照符号を付して説
明に代えるが、スケルトンから参照し得ない細部につい
て、ここで説明する。本発明の特徴に従い、減速プラネ
タリギヤG1は、互いに噛合して一方がサンギヤS1に
噛合し、他方がリングギヤR1に噛合する一対のピニオ
ンギヤP1,P1’を支持するキャリアC1からなるダ
ブルピニオンプラネタリギヤ構成として、そのキャリア
C1の後端側を入力軸11に連結されるとともに、前端
側を第2のクラッチC−2に連結され、リングギヤR1
を入力軸11の後方に設けられた中間軸13に連結さ
れ、このようにして前側が開放されたサンギヤS1を変
速機ケース10の前端部から後方に延びるボス部10a
に固定されて、変速機構の前端側に配置されている。そ
して、第2のクラッチC−2の摩擦部材55は、減速プ
ラネタリギヤG1の外周側に配置されている。また、カ
ウンタドライブギヤ19は、減速プラネタリギヤG1の
後方に配置されている。更に、第1のクラッチC−1と
第3のクラッチC−3は、中間軸13を介して減速プラ
ネタリギヤG1のリングギヤR1に連結されている。
【0031】プラネタリギヤセットGは、カウンタドラ
イブギヤ19の一方側に配置され、第1のクラッチC−
1と第3のクラッチC−3の油圧サーボ6,7が、プラ
ネタリギヤセットGの一方側に並べて配置され、第1の
クラッチC−1と第3のクラッチC−3の摩擦部材6
3,73は、油圧サーボ6の外周側からプラネタリギヤ
セットGの外周側にかけて配置されている。更に、第1
のクラッチC−1と第3のクラッチC−3の摩擦部材6
3,73の外周側にバンドブレーキ構成の第1のブレー
キB−1が配置されている。このように2つのクラッチ
C−1,C−3を軸方向に並べて配置することにより、
両クラッチをほぼ同じ容量としている。また、並んで配
置され、同等の外径を有するこれらクラッチの外周に、
軸方向に長く、径方向にコンパクトなバンドブレーキを
配置することにより、自動変速機においてディファレン
シャル装置3や車両側メンバーBとの干渉がないため径
方向寸法の制約が比較的ゆるやかな変速機中間部分のス
ペースを無駄なく利用した軸方向寸法の短縮が図られて
いる。
【0032】この形態における第1のクラッチC−1の
油圧サーボ6と第3のクラッチC−3の油圧サーボ7
は、減速プラネタリギヤG1のキャリアC1に連なる中
間軸13に連結されたトルク伝達部材60をそれぞれの
油圧サーボシリンダとして構成されている。具体的に
は、トルク伝達部材60は、その前端側を中間軸13に
連結され、変速機ケース10の後端から前方に延びるボ
ス部10bに支持された第1の筒状部60aと、第1の
筒状部60aの軸方向ほぼ中央部から外径方向に延び、
所定の径のところで前後方への折り曲げにより筒状とさ
れた第2の筒状部60bと、そこから第1のクラッチC
−1と第3のクラッチC−3に向けて延びるドラム部6
2とからなり、両筒状部60aと外径方向に延びる部分
により、それぞれ、第1のクラッチC−1と第3のクラ
ッチC−3の油圧サーボシリンダが背中合わせに構成さ
れている。
【0033】これら両シリンダには、両油圧サーボ6,
7のピストン61,71が嵌挿されている。したがっ
て、油圧サーボ6は、トルク伝達部材60と一体のドラ
ム部62側をシリンダとし、それにピストン61が嵌挿
された通常のサーボ形式を採るのに対して、油圧サーボ
7は、トルク伝達部材60と一体のドラム部62側を軸
方向に不動のピストンとし、ピストン71から延びるド
ラム部72を軸方向に可動のシリンダとする通常とは逆
構成のサーボ形式とされている。このサーボ形式の関係
から、クラッチC−1の摩擦部材(ディスクとセパレー
タプレートからなる。他のクラッチについて同じ)63
の外周を支持するドラム部62の外側に被さるクラッチ
C−3のドラム部72が、クラッチC−1のドラム部6
2とのスプライン係合により共回りする構成とされ、こ
のドラム部72に摩擦部材73の外周が支持されてい
る。この配置により、トルク伝達部材60に入る減速回
転は、常時クラッチC−1のドラム部62とクラッチC
−3のドラム部72に伝達される。したがって、油圧サ
ーボ6の作動でピストン61がシリンダから押し出され
たときに、軸方向に不動のドラム部62とピストン61
との間で摩擦部材63が挟持されて、減速回転がハブ6
4を経てサンギヤS3へ伝達される。一方、油圧サーボ
7の作動でピストン71がドラム部62に対して押し戻
されたときに、ドラム部72と軸方向に不動のドラム部
62との間で摩擦部材73が挟持されて、減速回転がハ
ブ74を経てサンギヤS2へ伝達される。なお、図5に
おいて、符号65は油圧サーボ6の遠心油圧を相殺する
キャンセルプレート、同じく符号75は油圧サーボ7の
遠心油圧を相殺するキャンセルプレートを示す。
【0034】また、第2のクラッチC−2の油圧サーボ
構造に関して、この形態では、クラッチC−2を操作す
る油圧サーボ5を、変速機ケース10の前端部にシリン
ダとピストンとを内蔵させた静止シリンダ型の油圧サー
ボとされている。詳しくは、シリンダ50は、変速機ケ
ース10に環状溝として形成されており、その内部に、
同じく環板状のピストン51が軸方向摺動自在に嵌合さ
れた構成とされている。そして、このピストン51は、
スラストベアリング52を介してプレッシャプレート5
3を押圧する構成とされ、プラネタリギヤセットGのキ
ャリアC2,C3に連結したドラム56との間でクラッ
チ摩擦部材55を挟持して、キャリアC1に連結された
ハブからの入力回転をドラム56を介してキャリアC
2,C3に入力することになる。
【0035】そして、カウンタドライブギヤ19の支持
に関しては、この形態では、カウンタドライブギヤ19
のハブの軸方向延長部外周が、ベアリング12を介して
第2のブレーキB−2の油圧サーボシリンダを兼ねるケ
ース10のサポート10cの内周に支持されている。
【0036】なお、この形態では、ブレーキB−2は多
板構成の摩擦部材84を、サポート10cに内蔵された
油圧サーボ8で係合させる構成とされ、摩擦部材84に
隣接させて配置されたワンウェイクラッチF−1のイン
ナレース9を介してキャリヤC2に連結されている。こ
れらブレーキB−2とワンウェイクラッチF−1は、プ
ラネタリギヤセットGの外周側に配置されている。
【0037】かくして、この実施形態では、減速プラネ
タリギヤG1とカウンタドライブギヤ19を変速機構の
前端側、すなわち、車両の中央に近づけて配置したの
で、ギヤノイズの低減が可能となる。そして、減速プラ
ネタリギヤG1をダブルピニオンギヤ構成とし、入力軸
11からの回転をキャリアC1を通して第2のクラッチ
C−2に伝達するようにして、減速プラネタリギヤG1
の外周に第2のクラッチC−2の摩擦部材55を配置し
たことで、部材の重合配置により、全長が短縮されてい
る。この場合の第2のクラッチC−2は、減速トルクが
伝達されない比較的小容量のクラッチであるため、径方
向寸法は比較的小さくて済み、前端部において、デフリ
ングギヤ31などとの干渉が防止されている。また、第
2のクラッチC−2と減速プラネタリギヤG1の前端配
置に伴い、入力回転を伝達する必要のある部材は、これ
らクラッチとギヤより後ろ側にはなくなるため、入力軸
11をこれらの配置位置で終端させ、別途中間軸13を
設けて減速プラネタリギヤG1からの減速回転を後方に
伝達するようにして、不要な多重軸構造を避けているの
で、プラネタリギヤセットG外周側への第3のクラッチ
の摩擦部材73、第1のブレーキの摩擦部材84、ワン
ウェイクラッチF−1及び第2のブレーキの重合配置に
も拘わらず径方向寸法の増大が抑えられているのであ
る。
【0038】更に、後端部に油圧サーボ6,7を配置す
ることで、後端部の径方向のコンパクト化を可能にしな
がら、全体として、コンパクトにレイアウトした構成を
実現している。また、第1及び第3のクラッチC−1,
C−3の摩擦部材63,73の外周に、軸方向に長く、
径方向にコンパクトなバンドブレーキB−1を配置する
ことにより、スペースを無駄なく利用でき、径方向にコ
ンパクトな構成としている。
【0039】ところで、前記第1実施形態では、プラネ
タリギヤセットGをラビニヨ式としたが、比較的良好な
ギヤ比とステップを取りうるギヤセットGは、これに限
るものではない。そこで、プラネタリギヤセットGを他
の形式のものに変更した実施形態について、次に説明す
る。
【0040】図6は第1実施形態に対してプラネタリギ
ヤセットGの部分だけを一部変更した第2実施形態を示
す。この形態では、プラネタリギヤセットGは、シンプ
ルプラネタリギヤG2と、互いに噛合する一対のピニオ
ンギヤP3,P3’の一方がサンギヤS3に噛合し、他
方がリングギヤR3に噛合するダブルピニオン式のプラ
ネタリギヤG3とを組み合わせた構成とされている。こ
のプラネタリギヤセットGの場合、第1のクラッチC−
1が2つのサンギヤS2,S3に連結され、第3のクラ
ッチC−3がシンプルプラネタリギヤG2のリングギヤ
R2に連結され、第2のクラッチC−2がキャリアC2
とキャリアC3に連結され、リングギヤR3がカウンタ
ドライブギヤ19に連結されている。そして、ブレーキ
B−1はシンプルプラネタリギヤG2のリングギヤR2
を係止するものとされ、ブレーキB−2とワンウェイク
ラッチF−1は双方のキャリアC2とキャリアC3を係
止するものとされる。したがってこの形態では、両サン
ギヤS2,S3が第1の変速要素、リングギヤR2が第
2の変速要素、キャリアC2,C3が第3の変速要素と
され、リングギヤR3が第4の変速要素とされている。
こうした場合、例えば下記の表1に示すようなギヤ比と
ステップが得られる。
【表1】 ちなみに、この場合の減速プラネタリギヤG1の歯数比
λ1=0.333、大径リングギヤ側の歯数比λ2=
0.636、小径リングギヤ側の歯数比λ3=0.33
3であり、ギヤ比幅は6.857となる。
【0041】次に、図7は第2実施形態に対してプラネ
タリギヤセットGのシンプルプラネタリギヤとダブルプ
ラネタリギヤの位置関係を逆転させた第3実施形態を示
す。この形態では、第1のクラッチC−1がダブルプラ
ネタリギヤG2側の小径のサンギヤS2に連結され、第
3のクラッチC−3がダブルプラネタリギヤG2のキャ
リアC2とシンプルプラネタリギヤG3の大径のサンギ
ヤS3に連結され、第2のクラッチC−2がシンプルプ
ラネタリギヤG3のキャリアC3とダブルプラネタリギ
ヤG2のリングギヤR2に連結され、シンプルプラネタ
リギヤG3のリングギヤR3がカウンタドライブギヤ1
9に連結されている。そして、ブレーキB−1はキャリ
アC2と大径のサンギヤS3を係止するものとされ、ブ
レーキB−2とワンウェイクラッチF−1はリングギヤ
R2とキャリアC3を係止するものとされる。したがっ
てこの形態では、小径のサンギヤS2が第1の変速要
素、キャリアC2と大径のサンギヤS3が第2の変速要
素、リングギヤR2とキャリアC3が第3の変速要素と
され、リングギヤR3が第4の変速要素とされている。
こうした場合、例えば下記の表2に示すようなギヤ比と
ステップが得られる。
【表2】 ちなみに、この場合の減速プラネタリギヤG1の歯数比
λ1=0.333、ダブルプラネタリギヤG2の歯数比
λ2=0.447、シンプルプラネタリギヤG3の歯数
比λ3=0.444であり、ギヤ比幅は6.022とな
る。
【0042】次に、図8はプラネタリギヤセットGを2
つのダブルプラネタリギヤG2,G3で構成した第4実
施形態を示す。この形態では、第1のクラッチC−1が
サンギヤS3とキャリアC2に連結され、第3のクラッ
チC−3がサンギヤS2に連結され、第2のクラッチC
−2がキャリアC3とリングギヤR2に連結され、リン
グギヤR3がカウンタドライブギヤ19に連結されてい
る。そして、ブレーキB−1はサンギヤS2を係止する
ものとされ、ブレーキB−2とワンウェイクラッチF−
1はリングギヤR2とキャリアC3を係止するものとさ
れる。したがってこの形態では、小径のサンギヤS3と
キャリアC2が第1の変速要素、大径のサンギヤS2が
第2の変速要素、リングギヤR2とキャリアC3が第3
の変速要素とされ、リングギヤR3が第4の変速要素と
されている。こうした場合、例えば下記の表3に示すよ
うなギヤ比とステップが得られる。
【表3】 ちなみに、この場合の減速プラネタリギヤG1の歯数比
λ1=0.333、プラネタリギヤG2の歯数比λ2=
0.556、プラネタリギヤG3の歯数比λ3=0.3
33であり、ギヤ比幅は6.375となる。
【0043】次に、図9は第4実施形態に対して連結関
係のみを変更した第5実施形態を示す。この形態では、
第1のクラッチC−1が両サンギヤS2,S3に連結さ
れ、第3のクラッチC−3がキャリアC2に連結され、
第2のクラッチC−2がキャリアC3とリングギヤR2
に連結され、リングギヤR3がカウンタドライブギヤ1
9に連結されている。そして、ブレーキB−1はキャリ
アC2を係止するものとされ、ブレーキB−2とワンウ
ェイクラッチF−1はリングギヤR2とキャリアC3を
係止するものとされる。この形態では、大径及び小径の
両サンギヤS2,S3が第1の変速要素、キャリアC2
が第2の変速要素、リングギヤR2とキャリアC3が第
3の変速要素とされ、リングギヤR3が第4の変速要素
とされている。こうした場合は、例えば下記の表4に示
すようなギヤ比とステップが得られる。
【表4】 ちなみに、この場合の減速プラネタリギヤG1の歯数比
λ1=0.333、プラネタリギヤG2の歯数比λ2=
0.444、プラネタリギヤG3の歯数比λ3=0.3
61であり、ギヤ比幅は6.029となる。
【0044】以上の各実施形態(以下の説明において、
これらを総称して第1群の実施形態という)は、第1実
施形態を基本として、プラネタリギヤセットGを変更し
たものであるが、次に、第2のブレーキB−2の配置を
変更した実施形態を挙げて説明する。
【0045】図10及び図11にスケルトンと模式化し
た断面で示す第6実施形態では、第2のブレーキB−2
は、バンドブレーキ構成とされ、第2のクラッチC−2
のの外周に配置されている。この形態では、第2のブレ
ーキのバンドブレーキ化に伴い、第1群の実施形態に対
して、カンタドライブギヤ19の支持構造と、第1及び
第3のクラッチC−1,C−3並びにワンウェイクラッ
チF−1の配設位置が変更されているので、この関連の
部分のみ説明する。
【0046】先ず、第2のブレーキB−2は、デフリン
グギヤ31と同様の軸方向位置にある第2のクラッチC
−2の外周にバンドブレーキとして配置されている。こ
うした第2のクラッチC−2とバンドブレーキB−2の
径方向への重合配置は、デフリングギヤ31との干渉を
生じる径方向寸法の増大を避けながらクラッチとブレー
キを同じ軸方向位置に配置するのに有効な方法である。
【0047】そして、第1群の実施形態において多板構
成の摩擦部材が占めていた空きスペースを利用して、第
1及び第2のクラッチC−1,C−3並びにワンウェイ
クラッチF−1を全体に前方に寄せて、実質上プラネタ
リギヤセットGの外周側に配置している。こうした配置
は、油圧サーボ配設部の外周部を小径化することに役立
つため、車両側メンバーとの干渉を避ける点では、第1
群の実施形態より有利な配置となる。
【0048】この形態における第1のクラッチC−1の
油圧サーボ6と第3のクラッチC−3の油圧サーボ7に
ついても、減速プラネタリギヤG1のキャリアC1に連
なる中間軸13に連結されたトルク伝達部材60をそれ
ぞれの油圧サーボシリンダとして構成されているが、ト
ルク伝達部材60とピストン71との関係が第1群の実
施形態とは若干相違している。具体的には、トルク伝達
部材60の前後方への折り曲げによる第2の筒状部は形
成されておらず、トルク伝達部材60は所定の径のとこ
ろから第1のクラッチC−1と第3のクラッチC−3に
向けて延びるドラム部62に連なるものとされ、ピスト
ン71がドラム部62に被さる構成とされている。
【0049】また、この実施形態では、カンタドライブ
ギヤ19の支持構造に関して、ケース10のサポート1
0cの内周側を軸方向後方に延長したボス部を形成し、
その外周にベアリング12を介してカウンタドライブギ
ヤ19の内周を支持する構成が採られている。この構成
の利点は、カウンタドライブギヤ19の同ドリブンギヤ
21との噛合部の内周側を軸方向のオフセットなく支持
することで、ベアリング12にかかるモーメント力によ
る負荷を軽減することができるため、負荷容量の小さな
ベアリングとすることができる点にある。
【0050】この配置を採る自動変速機では、第2のブ
レーキB−2をバンドブレーキ構成とすることにより、
径方向寸法の増大を最小限に抑えながら、第2のクラッ
チC−2との重合配置により全長の短縮が図られてい
る。
【0051】このギヤトレイン構成のものについても、
第1群の実施形態で挙げたような、プラネタリギヤの構
成の変更と、その変速要素とクラッチ及びブレーキとの
連結関係の変更は可能である。
【0052】図12は第6実施形態に対してプラネタリ
ギヤセットGの部分だけを一部変更した第7実施形態を
示す。この形態では、プラネタリギヤセットGの構成
と、その各変速要素と各クラッチ及びブレーキとの連結
関係は、前記第2実施形態と同様であり、それにより得
られるギヤ比とステップについても、同様の歯数比の設
定により同様となるので、これらの点については、第2
実施形態の説明の参照を以て説明に代える。
【0053】次に、図13は前記第3実施形態と同様の
プラネタリギヤセットGの構成と、その各変速要素と各
クラッチ及びブレーキとの連結関係を用いた第8実施形
態を示す。したがって、この場合についても、得られる
ギヤ比とステップは、第3実施形態の場合と同様の歯数
比の設定により同様となるので、これらの点について
は、第3実施形態の説明の参照を以て説明に代える。
【0054】更に、図14は前記第4実施形態と同様の
プラネタリギヤセットGの構成と、その各変速要素と各
クラッチ及びブレーキとの連結関係を用いた第9実施形
態を示す。この場合についても、得られるギヤ比とステ
ップは、第4実施形態の場合と同様の歯数比の設定によ
り同様となるので、これらの点については、第4実施形
態の説明の参照を以て説明に代える。
【0055】また、図15は前記第5実施形態と同様の
プラネタリギヤセットGの構成と、その各変速要素と各
クラッチ及びブレーキとの連結関係を用いた第10実施
形態を示す。この場合についても、上記と同様となるの
で、第5実施形態の説明の参照を以て説明に代える。
【0056】以上、本発明を構成要素の形式及び配置並
びに連結関係を変更した実施形態を挙げて詳説したが、
これらは、比較的良好なギヤ比ステップが得られるもの
に絞って例示したものであって、本発明は、これら実施
形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の個々
の請求項に記載の事項の範囲内で種々に具体的な構成を
変更して実施することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した車両用自動変速機の第1実施
形態のギヤトレインを展開して示すスケルトン図であ
る。
【図2】上記ギヤトレインの実際の3軸位置関係を示す
軸方向端面図である。
【図3】上記ギヤトレインの作動及び達成されるギヤ比
並びにギヤ比ステップを示す図表である。
【図4】上記ギヤトレインの速度線図である。
【図5】上記ギヤトレインの主軸部分のみを模式化した
断面図である。
【図6】上記ギヤトレインのプラネタリギヤセットを変
更した第2実施形態の主軸部分の模式化断面図である。
【図7】同様にプラネタリギヤセットを他の形態に変更
した第3実施形態の主軸部分の模式化断面図である。
【図8】同様にプラネタリギヤセットを更に他の形態に
変更した第4実施形態の主軸部分の模式化断面図であ
る。
【図9】同様にプラネタリギヤセットを更に他の形態に
変更した第5実施形態の主軸部分の模式化断面図であ
る。
【図10】上記ギヤトレインの第2のブレーキの形式と
配置を変更した第6実施形態のギヤトレインを展開して
示すスケルトン図である。
【図11】上記第6実施形態のギヤトレインの主軸部分
の模式化断面図である。
【図12】上記ギヤトレインのプラネタリギヤセットを
変更した第7実施形態の主軸部分の模式化断面図であ
る。
【図13】同様にプラネタリギヤセットを更に変更した
第8実施形態の主軸部分の模式化断面図である。
【図14】同様にプラネタリギヤセットを更に変更した
第9実施形態の主軸部分の模式化断面図である。
【図15】同様にプラネタリギヤセットを更に変更した
第10実施形態の主軸部分の模式化断面図である。
【符号の説明】
G プラネタリギヤセット G1 ダブルピニオンプラネタリギヤ(減速プラネタリ
ギヤ) S2,S3 サンギヤ(変速要素) C2,C3 キャリア(変速要素) R2,R3 リングギヤ(変速要素) S1 サンギヤ C1 キャリア R1 リングギヤ B−1 第1のブレーキ B−2 第2のブレーキ C−1 第1のクラッチ C−2 第2のクラッチ C−3 第3のクラッチ 6,7 油圧サーボ 10 変速機ケース 11 入力軸 13 中間軸 19 カウンタドライブギヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早渕 正宏 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 糟谷 悟 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 Fターム(参考) 3J028 EA01 EA25 EB08 EB13 EB26 EB31 EB37 EB54 EB62 EB66 FA06 FB06 FC13 FC16 FC17 FC20 FC24 FC25 FC63 HA14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機構として、入力軸と、4つの変速
    要素を有するプラネタリギヤセットと、減速プラネタリ
    ギヤと、2つのブレーキと、3つのクラッチと、カウン
    タドライブギヤとが配置された車両用自動変速機であっ
    て、 プラネタリギヤセットの第1の変速要素が第1のクラッ
    チにより減速プラネタリギヤを介して入力軸に連結さ
    れ、第2の変速要素が第3のクラッチにより減速プラネ
    タリギヤを介して入力軸に連結されるとともに第1のブ
    レーキにより変速機ケースに係止可能とされ、第3の変
    速要素が第2のクラッチにより入力軸に連結されるとと
    もに第2のブレーキにより変速機ケースに係止可能とさ
    れ、第4の変速要素がカウンタドライブギヤに連結され
    たものにおいて、 減速プラネタリギヤは、ダブルピニオンプラネタリギヤ
    構成として、そのキャリアの後端側を入力軸に連結され
    るとともに、前端側を第2のクラッチに連結され、リン
    グギヤを入力軸の後方に設けられた中間軸に連結され、
    サンギヤを変速機ケースの前端部に固定されて変速機構
    の前端側に配置され、 第2のクラッチの摩擦部材は、減速プラネタリギヤの外
    周側に配置され、 カウンタドライブギヤは、減速プラネタリギヤの後方に
    配置され、 第1のクラッチと第3のクラッチは、中間軸を介して減
    速プラネタリギヤのリングギヤに連結されたことを特徴
    とする車両用自動変速機。
  2. 【請求項2】 前記第2のブレーキは、バンドブレーキ
    構成とされ、第2のクラッチの外周に配置された、請求
    項1又は2記載の車両用自動変速機。
  3. 【請求項3】 前記プラネタリギヤセットは、カウンタ
    ドライブギヤの一方側に配置され、 第1のクラッチの摩擦部材と第3のクラッチの摩擦部材
    は、プラネタリギヤセットの外周側に配置され、 第1のクラッチと第3のクラッチの油圧サーボが、プラ
    ネタリギヤセットの一方側に並べて配置された、請求項
    1、2又は3記載の車両用自動変速機。
  4. 【請求項4】 前記第1のクラッチの摩擦部材と第3の
    クラッチの摩擦部材の外周側にバンドブレーキ構成の第
    1のブレーキが配置された、請求項4記載の車両用自動
    変速機。
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