JP2000053928A - 建築板材用表面保護フィルム - Google Patents

建築板材用表面保護フィルム

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JP2000053928A
JP2000053928A JP22314298A JP22314298A JP2000053928A JP 2000053928 A JP2000053928 A JP 2000053928A JP 22314298 A JP22314298 A JP 22314298A JP 22314298 A JP22314298 A JP 22314298A JP 2000053928 A JP2000053928 A JP 2000053928A
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JP
Japan
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film
adhesive layer
building
base film
resin
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JP22314298A
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Masahiko Goto
昌彦 五藤
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床材等の保護を効果的に図れるとともに、保
護面を透視し得、施工時に粘着テープを用いる必要がな
く施工し易い建築板材用表面保護フィルムを提供する。 【解決手段】 基材フィルムの片面に粘着剤層が形成さ
れてなる建築板材用表面保護フィルムであって、基材フ
ィルムはオレフィン系樹脂からなり、粘着剤層は熱可塑
性ゴム又はアクリル系樹脂を主成分とする組成物からな
り、厚みが60μm以上であり、ヘーズ40%以下であ
ることを特徴とする建築板材用表面保護フィルム。基材
フィルムが着色されていることを特徴とする上記の建築
板材用表面保護フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築板材用表面保護
フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】住宅等で使用されるフローリング等の床
材は、施工現場で施工された後、壁や天井等の施工が行
われるので、施工後、表面に傷が付かないように、通
常、その上に養生シートが敷かれて保護養生されてい
る。このような養生シートとしては、段ボール紙や段ボ
ール紙とポリエチレンフィルム等の積層品の他、実開平
3−108154号公報に記載された、軟質塩化ビニル
樹脂薄板により構成された波状凹凸形状のものが知られ
ている。このような養生シートは、フローリング等の床
材が現場で施工された後、床面全体に敷きつめられ、端
部は粘着テープによって床面に固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の養生シート
は、不透明なので施工中に床面に傷が入っても判別でき
ない;粘着性がないので、粘着テープで固定する必要が
ある;粘着テープが用いられると剥離時に糊残りするこ
とがあったり、また、剥離し難いこともある、などの欠
点がある。
【0004】本発明は上記の欠点を解消するものであ
り、その目的は、床材等の保護を効果的に図れるととも
に、保護面を透視し得、施工時に粘着テープを用いる必
要がなく施工し易い建築板材用表面保護フィルムを提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
基材フィルムの片面に粘着剤層が形成されてなる建築板
材用表面保護フィルムであって、基材フィルムはオレフ
ィン系樹脂からなり、粘着剤層は熱可塑性ゴム又はアク
リル系樹脂を主成分とする組成物からなり、厚みが60
μm以上であり、ヘーズ40%以下であることを特徴と
する建築板材用表面保護フィルムである。
【0006】請求項2記載の発明は、基材フィルムが着
色されていることを特徴とする請求項1記載の建築板材
用表面保護フィルムである。以下、本発明を詳細に説明
する。
【0007】上記基材フィルムを構成するオレフィン系
樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポ
リエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチ
レン、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−エ
チルアクリレート共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体、エチ
レン−n−ブチルアクリレート共重合体、ポリプロピレ
ン(ホモポリマー、ランダムコポリマー、ブロックコポ
リマー)、プロピレン−αオレフィン共重合体等が挙げ
られる。これらは単独でも、また2種以上併用されても
よい。
【0008】上記基材フィルムは、無延伸でもよいし、
一軸又は二軸方向に延伸されたものであってもよい。ま
た、前記基材フィルムは、異なる複数のオレフィン系樹
脂フィルムが積層された積層フィルムであってもよい。
【0009】上記粘着剤層を構成する熱可塑性ゴムは、
例えば、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重
合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロ
ック共重合体(SIS)、スチレン−エチレン・ブチレ
ン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン
−エチレン・プロピレン−スチレンブロック共重合体
(SEPS)、スチレン−ブタジエンゴムの水素添加物
(H−SBR)、SISの水素添加物などのスチレン系
熱可塑性ゴムが挙げられる。
【0010】上記粘着剤層を構成するアクリル系樹脂
は、例えば、アルキル(メタ)アクリレートを共重合し
て得られるポリアルキル(メタ)アクリレートを主体と
する樹脂が挙げられ、アルキル(メタ)アクリレートと
共重合可能な多官能性モノマーやその他のビニルモノマ
ーとの共重合体でもよい。
【0011】上記アルキル(メタ)アクリレートとして
は、例えば、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ドデシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。上
記多官能性モノマーとしては、例えば、1,6−ヘキサ
ングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコ
ールジアクリレート等が挙げられ、上記その他のビニル
モノマーとしては、例えば、N−ビニル−2−ピロリド
ン、酢酸ビニル等が挙げられる。
【0012】上記粘着剤層には、粘着付与樹脂が添加さ
れても良い。粘着付与樹脂としては、例えば、ロジン、
水添ロジン、ロジンエステル、テルペン樹脂、テルペン
フェノール樹脂、石油系樹脂、クマロン樹脂、クマロン
−インデン樹脂が挙げられる。
【0013】このような、熱可塑性ゴム又はアクリル系
樹脂を主成分とする組成物からなる粘着剤層は、通常、
再剥離時に糊残りがしない。
【0014】本発明の建築板材用表面保護フィルムにお
いて、基材フィルムと粘着剤層との合計の厚みは、60
μm以上に限定される。厚みが60μm未満になると、
保護機能が劣るようになり、特に、摩擦摩耗に弱くな
り、例えば、該保護フィルムを施工した後、その上で大
工道具箱を引きずった場合、例えば、木質床材のような
保護しようとする建築板材の表面にこすれ傷が残る。厚
みの上限は、材料費、貼付性(厚いと機械貼りしにく
い)などの点から150μm以下が好ましい。
【0015】本発明の建築板材用表面保護フィルムのヘ
ーズは、40%以下に限定される。ヘーズが40%を超
えると、貼付状態において、このフィルムをとおして、
保護しようとする建築板材の表面の模様(例えば、木
目)などが見えなくなり、上記表面の傷の有無を識別で
きなくなる。なお、上記のヘーズは、JIS K 71
05(6.4ヘーズ(曇価))によって測定される価で
ある。
【0016】本発明の建築板材用表面保護フィルムは、
ヘーズが40%以下であれば、着色されていてもよい。
上記着色には、顔料もしくは染料が用いられる。顔料と
しては、例えば、白色顔料(酸化チタン、酸化亜鉛な
ど)、体質顔料(白亞、硫酸バリウムなど)、黒色顔料
(カーボンブラック、ランプブラックなど)、赤色顔料
(ベンガラ、朱など)、黄色顔料(チタンイエローな
ど)、緑色顔料(フタロシアニングリーンなど)、青色
顔料(紺青、群青、フタロシアニンブルーなど)、紫色
顔料(マンガンバイオレッドなど)、金属粉顔料(アル
ミ粉など)等が挙げられる。染料としては、例えば、ソ
ルベントブルー、ソルベントレッド、ソルベントオレン
ジ、ソルベントグリーンなどが挙げられる。
【0017】上記顔料や染料は、基材フィルムの成形に
用いる原料樹脂に混合して用いられる。着色の色調とし
ては、表面保護フィルムが施工されていることが識別し
易い点から青や緑が好ましい。
【0018】本発明の建築板材用表面保護フィルムを製
造するには、例えば、基材フィルムの上に粘着剤層を塗
布装置を使用して塗布する方法、基材フィルムの上に粘
着剤層を押出ラミネートする方法、基材フィルムを形成
する合成樹脂と粘着性を有する合成樹脂とを共に溶融押
出する方法などが挙げられる。粘着剤を塗布する場合
は、基材フィルムと粘着剤の密着性を向上するために、
基材フィルム表面をコロナ放電処理もしくはプラズマ処
理してもよいし、基材フィルムと粘着剤との間に密着性
を向上させる中間層を設けてもよい。
【0019】本発明の建築板材用表面保護フィルムは、
保護しようとする建築板材の表面に予め貼付されてから
施工されてもよいし、保護しようとする建築板材が施工
された後に、その表面に貼付されてもよい。
【0020】
【作用】本発明の建築板材用表面保護フィルムは、基材
フィルムがオレフィン系樹脂からなり、粘着剤層が熱可
塑性ゴム又はアクリル系樹脂を主成分とする組成物から
なり、厚みが60μm以上であるので、床材等の表面の
保護を効果的に図れるとともに、ヘーズ40%以下であ
るので保護面を透視し得、また、粘着剤層が予め設けら
れているので、施工時に粘着テープを用いる必要がなく
施工し易い。また、基材フィルムが着色されていると、
施工されていることが識別し易くなる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、実施例及び比較例を挙げ
て本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施
例のみに限定されるわけではない。なお、実施例中の
「部」は「重量部」を意味する。
【0022】(実施例1)基材フィルム製造用原料とし
て、ポリプロピレン(ブロックタイプ)(商品名「BC
3M」、日本ポリケム社製)75部と低密度ポリエチレ
ン(商品名「ミラソン12」、三井化学社製)25部と
を配合したものを用いた。粘着剤層製造用原料として、
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体の水
素添加物(商品名「セプトン2043」、クラレ社製)
25部、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重
合体の水素添加物(商品名「クレイトンG1657」、
シエル化学社製)75部、粘着性付与樹脂(商品名「ア
ルコンP−100」、荒川化学社製)40部及び酸化防
止剤(商品名「イルガノクス1010」、チバガイギー
社製)0.5部を配合したものを用いた。上記原料を用
い、基材フィルム層と粘着剤層とを2層共押出し法に
て、基材フィルム層60μm、粘着剤層20μmからな
る建築板材用表面保護フィルムを製造した。
【0023】(実施例2)基材フィルム製造用原料とし
て、ポリプロピレン(ブロックタイプ)(商品名「BC
3M」、日本ポリケム社製)75部、低密度ポリエチレ
ン(商品名「ミラソン12」、三井化学社製)25部、
及びフタロシアニンブルー0.14部とを配合したもの
を用いたことの他は、実施例1と同様にして、基材フィ
ルム層50μm、粘着剤層20μmからなる建築板材用
表面保護フィルムを製造した。
【0024】(比較例1)実施例1と同様の原料を用
い、基材フィルム層と粘着剤層とを2層共押出し法に
て、基材フィルム層30μm、粘着剤層10μmからな
る建築板材用表面保護フィルムを製造した。
【0025】性能評価 実施例1、2及び比較例1、2の建築板材用表面保護フ
ィルムについて、以下の評価をし、結果を表1に示し
た。 床板接着力:JIS Z 0237−8に準ずる。但
し、貼付圧力は3kg/cm。 耐摩擦性:♯280耐水研磨紙を2kgの重りをのせ
て、水平に引きずり、上記フィルムもしくはシートの破
れるまでの回数を測定した。 ヘーズ:JIS K 7105に準ずる。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の建築板材用表面保護フィ
ルムの構成は、上記の通りであり、本発明の保護フィル
ムを用いると、床材等の傷付き防止を効果的に図れると
ともに、保護面を透視し得、施工時に粘着テープを用い
る必要がなく施工し易い。
【0028】請求項2記載の建築板材用表面保護フィル
ムの構成は、上記の通りであり、基材フィルムが着色さ
れているので、施工されていることが識別し易くなり、
より一層便利である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フィルムの片面に粘着剤層が形成さ
    れてなる建築板材用表面保護フィルムであって、基材フ
    ィルムはオレフィン系樹脂からなり、粘着剤層は熱可塑
    性ゴム又はアクリル系樹脂を主成分とする組成物からな
    り、厚みが60μm以上であり、ヘーズ40%以下であ
    ることを特徴とする建築板材用表面保護フィルム。
  2. 【請求項2】 基材フィルムが着色されていることを特
    徴とする請求項1記載の建築板材用表面保護フィルム。
JP22314298A 1998-08-06 1998-08-06 建築板材用表面保護フィルム Pending JP2000053928A (ja)

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JP2016050407A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 大倉工業株式会社 床面養生用シート

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