JP2000051731A - 骨材の比重選別装置 - Google Patents

骨材の比重選別装置

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JP2000051731A
JP2000051731A JP10236496A JP23649698A JP2000051731A JP 2000051731 A JP2000051731 A JP 2000051731A JP 10236496 A JP10236496 A JP 10236496A JP 23649698 A JP23649698 A JP 23649698A JP 2000051731 A JP2000051731 A JP 2000051731A
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Keiichi Shibatani
啓一 柴谷
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KYOBOSHI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分離用水中で選別された比重の大きい骨材を
取り出すときにゴミが混入しないようにして、製品品質
を向上する。 【解決手段】 分離用水が貯留された水槽8内に、多数
の通孔9を有するプレート10を分離用水に浸されるよ
うに設け、該プレート10の左右方向一方側の上面に骨
材原料を供給する供給手段7と、プレート10上の骨材
原料を分離用水中で上下方向に脈動させるように分離用
水を作動させる作動手段14とを備え、プレート10の
左右方向他方側には、下部側に沈降された骨材原料の入
り口24を有しかつ入り口24に入った骨材原料を下方
に落下させるシューター23と、上部側に沈降された骨
材原料の取り出し部40とを設け、シューター23に、
骨材原料の入り口24の近傍に、シューター23内部と
外気とを連通させる外気連通口26を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築作業現場や土
木作業現場等で生じるコンクリートやアスファルト等の
廃材から、砂利砕石等の骨材原料を分離選別する工程
や、採鉱された天然の骨材を選別する工程に用いるのに
適した骨材の比重選別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建設工事や道路工事はいたる所で
日常的に行なわれており、それに伴って多量のコンクリ
ートスクラップ、建材用骨材スクラップ等の廃棄物(以
下、廃材という)が発生する。このため、資源の有効利
用の観点から、廃材を再利用することが社会的に望まれ
ている。
【0003】この廃材の中には、採石、砂利、砕石等の
骨材原料が存在するため、廃材からこれら骨材原料を分
離選別し、再生骨材として建材用又は路盤材等に広く再
利用されつつある。
【0004】かかる骨材の再生方法としては、廃材塊を
所定の大きさに破砕し、破砕された廃材塊を回転させる
ことにより骨材として使用された砂利砕石分に付着した
モルタル等を剥離し、その後、比重の大小によって分離
用水中の沈降速度差が生じることを利用して分離選別す
る方法が考えられている。
【0005】前記分離選別工程においては、製品のサイ
ズ(粒径)に応じて異なる比重により砂利砕石等を選別
する比重選別装置が使用されている。かかる従来の比重
選別装置は、分離用水が貯留された水槽内に、多数の通
孔を有するスクリーンプレートを分離用水に浸されるよ
うに設け、このスクリーンプレート上に骨材原料を供給
して、プレート上の骨材原料を上下に脈動させつつ沈降
速度差によって上下に分離選別するように構成されてい
る。
【0006】すると、比重が大きい骨材は下部側に沈降
するので、この下部側に設けた取り入れ口から下部側に
沈降した骨材をシューター内に自然流入させ、下方に落
下させるようにしている。一方、骨材原料の上部側に
は、軽比重骨材とともに木屑等のゴミが沈降するので、
この上部側に沈降した骨材原料は、水槽の取り出し部か
ら自然流出された後、屑排出装置に供給されてゴミ屑が
取り除かれる。なお、シューターの取り入れ口と、上部
側骨材原料の取り出し部との間には、上部側に沈降され
た比重の小さい骨材原料と下部側に沈降された比重の大
きい骨材原料とを上下に分離選別する選別部が構成され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の選別装置で
は、シューターに流入した骨材が下方に落下する際に、
シューター上部の取り入れ口の近傍に負圧が生じ、該負
圧に水槽内の分離用水が吸い込まれることがある。する
と、吸い込まれる分離用水とともに、浮遊し易い木屑等
のゴミがシューター内に流入してしまい、比重が大きい
骨材中にゴミが混入する。この混入したゴミを除去する
ために更に選別装置を設けることは非常に効率が悪いと
ともに、設備コストも増大してしまう。
【0008】そこで、本発明は、骨材原料を比重の大小
によって上下に選別して取り出す際に、比重の大きい骨
材にゴミが混入することを防止することにより、低コス
トでより精度の高い選別を行なえるようにすることを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発明
は、骨材原料を分離用水中の沈降速度差によって上下に
選別し、上部側に沈降された比重の小さい骨材原料と下
部側に沈降された比重の大きい骨材原料とを分離用水中
の境界部の上下で分離選別する骨材の比重選別装置にお
いて、前記骨材原料の境界部の下側で負圧が発生するこ
とを防止する負圧発生防止手段を備えていることを特徴
としている。
【0010】かかる本発明の比重選別装置によれば、境
界部で分離選別された比重の大きい骨材原料が次工程に
移送されることに起因して境界部の下側に負圧が生じる
ことが負圧発生防止手段により防止される。したがっ
て、分離用水が境界部の下方空間に吸入されることがな
く、該分離用水に浮遊し易い木屑等のゴミが境界部の下
方側に吸い寄せられて、比重の大きい骨材原料に混入す
ることが防止される。
【0011】ここで、骨材原料とは、建築作業現場等で
生じる廃材を破砕したものや、採石場で採取されたも
の、更には、炭坑で採取されるぼた(spoil )等の、所
望の骨材を含む原料をいう。
【0012】負圧発生防止手段は、例えば、境界部の下
方空間を外気に連通する外気連通口により構成すること
ができる。これによれば、簡単な構造であるので装置コ
ストを低減できる。
【0013】本発明の骨材の比重選別装置の具体的構成
としては、分離用水が貯留された水槽内に、多数の通孔
を有するプレートが分離用水に浸されるように設けら
れ、該プレートの左右方向一方側の上面に骨材原料を供
給する供給手段と、前記プレート上の骨材原料を分離用
水中で上下方向に脈動させるように分離用水を作動させ
る作動手段とを備え、前記プレートの左右方向他方側に
は、下部側に沈降された骨材原料の入り口を有しかつ該
入り口に入った骨材原料を下方に落下させるシューター
と、上部側に沈降された骨材原料の取り出し部とが設け
られ、前記シューターには、前記骨材原料の入り口の近
傍に、シューター内部と外気とを連通させる外気連通口
が設けられているものとすることができる。
【0014】かかる比重選別装置によれば、シューター
の入り口に入った比重の大きい骨材原料が下方に落下す
ることによって、シューター内に負圧が生じても外気連
通口からほぼ1気圧の外気が導入されて即座に負圧が解
消される。したがって、分離用水が境界部の下方空間に
吸入されることがなく、該分離用水に浮遊し易い木屑等
のゴミが境界部の下方側に吸い寄せられて、シューター
内に入った比重の大きい骨材原料にゴミが混入すること
が防止される。
【0015】なお、上記作動手段は、プレートの下方で
分離用水の吸入・排出を繰り返すことにより分離用水の
上面の水位を上下に往復変動させるものとするのが好ま
しい。かかる作動手段としては、例えば、下方開口状の
気室をプレートの下方に形成し、該気室内に分離用水が
出入りするように気室への気体の供給と排出とを繰り返
すように構成したものを採用できる。なお、該気室内の
気圧は、気室の下部開口端よりも上方の分離用水の総重
量と、骨材原料の総重量の和を、気室の水平方向断面積
で除した圧力を基準に設定することが好ましい。
【0016】上記比重選別装置において、シューター内
に、回転駆動されるロータリーゲートを骨材原料の入り
口の下方側に設ければ、取り入れ部から入り込んだ骨材
を、確実かつ一様に下方に落下させることができる。か
かる落下によって生ずるロータリゲート上方の負圧は、
ロータリーゲートよりも上方に設けられた外気連通口か
ら流入される外気によって解消される。
【0017】
【発明の実施の形態】まず、建設作業現場や土木作業現
場等において発生するスクラップ、建材用骨材スクラッ
プ等の廃材から骨材を再生する工程について説明する。
尚、以下説明する実施例に係る再生工程は、破砕工程、
剥離工程、分離選別工程に大別できる。
【0018】破砕工程は、上記各現場で発生した廃材塊
(再生骨材原料)がジョークラッシャーにより砕かれ、
砕かれた廃材を略粒径5mm未満の砂セメント分と、所
定範囲の粒径(好ましくは、略粒径5mm〜20mm)
の砂利砕石分(骨材原料)とに選別する。
【0019】前記モルタル等の剥離工程では、ロッドミ
ル状の剥離機によって、前記破砕工程で選別された骨材
原料からモルタル等が可能な限り剥離される。
【0020】分離選別工程においては、図3に示す如
く、前記剥離機より排出された骨材原料を搬送するため
のコンベア1と、該コンベア1により搬送された骨材原
料が投入される受入ホッパー2と、このホッパー2の下
方に設けられたベルトフィーダ3と、ベルトフィーダ3
により搬送される骨材原料が投入される比重選別装置4
と、該比重選別装置4により選別された比重の大きい骨
材を搬送する脱水搬送装置としての脱水バケットエレベ
ータ5と、該搬送装置5により搬送された骨材を更に所
定の粒度別に選別する篩分機6とから主構成されてい
る。
【0021】尚、受入ホッパー2とベルトフィーダ3と
により、骨材原料を比重選別装置4に供給する供給手段
7が構成されている。
【0022】前記比重選別装置4は、図1〜図3に示す
ように、分離用水が貯留された水槽8を備え、該水槽8
には、多数の通孔9を有する網目状のスクリーンプレー
ト10が分離用水に浸されるようにほぼ水平に設置され
ている。スクリーンプレート10上面の左右方向一方側
(上流側)に、上記供給手段7によって骨材原料が供給
される。スクリーンプレート10は、一方側(図におい
て左側)に供給された骨材原料を、スムーズに左右方向
他方側(下流側)に移送できるように、一方側から他方
側(図において左から右方向)に向けて次第に低くなる
ように傾斜している。なお、かかる傾斜は左右方向全長
にわたるものであってもよいが、図示実施例において
は、骨材原料が投入される左右方向一方側のプレート1
0のみを傾斜させている。
【0023】また、スクリーンプレート10の上方が、
骨材原料を分離用水中の沈降速度差によって上下に選別
するための分離室11となっている。
【0024】水槽8内で且つスクリーンプレート10の
下方は、一方側から順に第1槽12a、第2槽12b及
び第3槽12cが区画形成されている。各槽の下端部は
開口されており、プレート10の孔から落下する比重の
重い骨材を、後述するバケットコンベアの投入口へ供給
するように構成されている。各槽12a、12b、12
c内には、下方開口状の気室13をそれぞれ有する第
1,第2,第3作動手段14a,14b,14cが設け
られている。各第1,第2,第3作動手段14a,14
b,14cは、下方が開口された筒状を呈しており、そ
の下部には、分離用水の下限位置を検出するためのセン
サ15がそれぞれ設けられている。
【0025】水槽8の上方には、図3に示すように、レ
シーバタンク16が配置されている。該タンク16は、
空気ブロワ17から供給される空気を蓄え、前記第1,
第2,第3作動手段14a,14b,14cに供給する
ためのものである。該レシーバタンク16は前記空気ブ
ロワ17及び第1,第2,第3作動手段14a,14
b,14cに配管18,19によりそれぞれ接続されて
いる。
【0026】レシーバタンク16と各作動手段14a,
14b,14cとを連結する配管19の途中には、エア
ーロータリバルブ20がそれぞれ接続されている。各バ
ルブ20は、モータ21により回転する単体の回転軸2
2により連動して作動する。具体的には、各ロータリバ
ルブ20は、第1作動手段14aから第3作動手段14
cにわたって所定時間遅れて開閉動作するようになって
いる。また、各配管19は、空気をレシーバタンク16
から各作動手段14a,14b,14cに送る場合と、
各作動手段14a,14b,14cの空気を大気に排出
する場合との両方に使用される。
【0027】水槽8の左右方向他方側(第3槽14cよ
りも下流側)には、シューター23が設けられており、
該シューター23の上端に形成された入り口24(取り
入れ部)の内部には、モータ等の適宜の駆動手段(図示
せず)により回転駆動されるロータリゲート25が設け
られている。
【0028】シューター23の入り口24は、スクリー
ンプレート10の上面から所定の高さにわたって開口さ
れており、その開口上端は、水槽8内の分離用水の水位
よりも低い位置となされている。また、シューター23
の入り口24には、その開度を調整するためのカットゲ
ート16が配設されており、シリンダ等の駆動手段によ
って上下方向に移動自在になっている。
【0029】シューター23は、その入り口24から下
方に延設されており、入り口24からシューター23内
に入った骨材を下方に落下供給する。また、骨材がシュ
ーター内を落下する際にシューター23内の上部に負圧
が発生しないように、シューター23には負圧発生防止
手段が設けられている。
【0030】本実施形態の負圧発生防止手段は、図1に
示すように、シューター23内部と外気とを直接連通さ
せる外気連通口26によって構成されている。該外気連
通口26は、連通管27に接続され、該連通管27の先
端は、水槽8内の分離用水の水位よりも高い位置まで延
設されている。なお、分離用水の最も高い水位よりも上
方に導気管27の端部開口を設けることが好ましい。
【0031】かかる外気連通口26を設けておけば、該
連通口26には、常にほぼ1気圧の圧力が作用するの
で、負圧の発生が防止される。上記のように、上方に連
通管27を延設した場合は、水槽8内の分離用水の上面
とほぼ同レベルまで連通管27内に分離用水が充填され
る。そして、シューター23内部を骨材原料が落下する
ときに、連通管27内の水がシューター23内に引き込
まれて、シューター23内の負圧を即座に解消する。
【0032】前記シューター23から取り出された骨材
原料は、脱水バケットエレベータ5に供給される。図2
に示すように、脱水バケットエレベータ5と水槽8の下
部とは水密状に接続されており、しかも、比重選別され
た所定の骨材原料を分離用水から取り出すべく、脱水バ
ケットエレベータ5の上端部が水槽8内の分離用水の水
面よりも上方に延設されている。
【0033】前記篩分機6は、脱水バケットエレベータ
5から供給された骨材原料を振動させることにより、粒
度選別するための振動スクリーン装置30を備え、振動
スクリーン装置30により、例えば粒径が5〜13mm
の比較的粒度の小さな細骨材原料(6号製品)は、第1
排出コンベア31に供給される。また、例えば粒径が1
3〜20mmと6号製品に比し比較的粒度の大きな粗骨
材原料(5号製品)は、第2搬出コンベア32に供給さ
れる。
【0034】第1排出コンベア31及び第2コンベア3
2は、それぞれモータ等の駆動装置により駆動され、各
コンベア31,32上の骨材原料は、次工程(積載場所
等)に適宜搬送される。
【0035】前記シューター23の骨材原料の入り口2
4の上方には、上部側に蓄積された比重の軽い骨材原料
の取り出し部40が設けられている。この取り出し部4
0とシューター入り口24とは隔壁41(境界部)によ
り仕切られており、該隔壁41は、水槽8からオーバー
フローした比重の小さい骨材原料を水槽外へ円滑に自然
流下させるために、外方へしたがって下方に傾斜されて
いる。
【0036】水槽8の骨材分離選別用境界部41の上方
からオーバーフローした比重の小さな木屑等のゴミを含
む骨材原料は、不要なゴミを取り出すための屑除去装置
42に供給される。該装置42により取り除かれたゴミ
は、ゴミ搬出コンベア43によって廃棄場へ搬送され
る。ゴミが取り除かれた後の骨材原料は屑除去装置42
から排出されて脱水スクリーン44に供給され、脱水さ
れた後、脱水スクリーン56から取り出された低比重骨
材を低比重骨材排出コンベア45により所望の場所まで
搬送する。
【0037】次に、上記比重選別装置の制御手段につい
て説明する。図4において、第1及び第2排出コンベア
31,32のモータ33には、その負荷(例えば、電流
値を測定する)を検出するためのセンサ34がそれぞれ
接続され、該センサ34の信号はマイクロコンピュータ
が内蔵された制御装置35に入力される。
【0038】該制御装置35には、前記エアーロータリ
バルブ用のモータ21およびベルトフィーダ3用のモー
タ3aがそれぞれ接続されている。そして、制御装置3
5は、前記センサ34の信号に基づいて、エアーロータ
リバルブ用のモータ21および/またはベルトフィーダ
用のモータ3aを制御する制御信号を発信するように構
成されている。具体的には、例えば、水槽8に投入され
る骨材原料の内、6号製品の量を評価して、作動中の比
重選別装置4の選別の性能の評価をし、最適な条件を与
えるものである。
【0039】制御装置35は、センサ34の信号による
測定値と、骨材原料の種類に応じて予め設定されている
設定値とを比較し、測定値が設定値に対して増加または
減少したと判断した場合に、測定値が設定値と等しくな
るように前記モータ3a,21を制御する。制御装置3
5がベルトフィーダ用のモータ3aを制御するとは、骨
材原料の投入量(フィード量)を調整することをいい、
エアーロータリバルブ用のモータ21を制御するとは、
分離用水の波の回数を調整することをいう。
【0040】次に、上記の如く破砕工程及び剥離工程を
経た再生骨材の選別方法について、図5を参照しつつ説
明する。先ず、供給工程Aにおいて、剥離機より排出さ
れた骨材原料は、コンベア1によって受入ホッパー7に
投入され、受入ホッパー7内の所定量の骨材原料は、ベ
ルトフィーダ3によって比重選別装置4に投入供給され
る。
【0041】次に、比重選別工程Bにおいて、比重選別
装置4の空気ブロワ17から配管18を介してレシーバ
タンク16に空気が圧送される。また、各エアーロータ
リバルブ20がモータ21により連動して連続的または
間欠的に回転している。このエアーロータリバルブ20
は開閉動作の位相がずれていることから、上流側から順
次空気を各作動手段14a,14b,14cの気室13
に供給し、または、排出するようになっている。このた
め、各エアーロータリバルブ20が開放されると、空気
は、配管19を介して第1,第2,第3作動手段14
a,14b,14cの気室13内に順次供給される。
【0042】空気が気室13内に供給されると、気室1
3内の空気は、該気室13内の分離用水を下方開口から
外部に押し出す(排出する)こととなり、分離用水は、
スクリーンプレート10の通孔9を介して分離室11に
流入し、その水面が上昇する。更に、各エアーロータリ
バルブ20の回転により、空気の供給が停止された後
に、配管19を介して気室13からの空気の排出が可能
となると、再び分離用水は、空気を押し出しながら各気
室13内に入りこむ(吸入される)ため、分離用水の水
位は下降する。なお、図1において、分離用水の最も高
い水位をHで示し、最も低い水位をLで示している。ま
た、気室13の体積変化をも一点鎖線で示している。
【0043】しかも、複数のエアーロータリバルブ20
が、連続的又は間欠的に回転することにより、所定の時
間遅れて順次開閉動作するので、分離室11内の分離用
水には一定の波が発生する。この波は、30〜100回
/分の範囲で発生させるのが好ましく、また、波高は3
0〜150mmの範囲に設定するのが好ましい。尚、エ
アーロータリバルブ20の制御は、これらのバルブ20
を単体の回転軸22により作動させるため、タイマー制
御が不要となり、構造の簡素化が図られ、メンテナンス
性の向上、コスト低減を図ることができる。
【0044】このように波が発生している分離用水に、
所定量の骨材原料が投入されると、骨材原料は、上下方
向に脈動しながら下流側に向けて移動することとなる。
骨材原料の内、比重の大きいものは、小さいものに比
し、沈降速度が速いため、脈動する間に比重の大きいも
の程、次第に下部側(下層)に沈降し、比重の小さいも
の程、上部側(上層)に沈降されていく。
【0045】骨材原料は、上下方向に脈動しながら下流
側(図において右側)へ移動する。エアーロータリバル
ブ20の入気及び排気の時間を調整することにより、任
意な波形を発生させることができるため、浮遊する骨材
の沈降時間が長くなり、その選別をゆっくり行うことが
できる。
【0046】また、骨材原料の移動は、スクリーンプレ
ート10を傾斜させたことにより、スムーズに行うこと
ができ、処理能力も向上する。
【0047】骨材原料が下流側に到達するまでに、骨材
原料は分離用水中の沈降速度差によって上下に選別され
る。そして、分離用水中の下流側に設けた境界部41の
上下で、上部側に沈降された比重の小さい骨材原料と下
部側に沈降された比重の大きい骨材原料とを分離選別
し、下層側の所定層厚部分の骨材原料は、ロータリゲー
ト25を介してシューター23に強制的に取り入れら
れ、該骨材はシューター23内の水に沈降して前記脱水
バケットエレベータ5に供給される。
【0048】脱水工程Cにおいて、脱水バケットエレベ
ータ5は、シューター23からの骨材原料を搬送して、
分離用水から取り出した後に、振動スクリーン装置30
に供給する。
【0049】篩分工程Dにおいて、振動スクリーン装置
30は、骨材原料を振動させることにより、粒径選別
し、粒径が5〜13mmの骨材原料を、第1排出コンベ
ア31に供給し、粒径が13〜20mmの骨材原料は、
第2排出コンベア32にそれぞれ供給する。
【0050】一方、骨材原料の上層部分には、軽比重骨
材、モルタル、木屑等のゴミが混在するが、これらは、
水槽8からオーバーフローし、ゴミ排出コンベア装置4
3または低比重骨材排出コンベア45にそれぞれ供給さ
れる。
【0051】前記第1排出コンベア31のモータ33の
負荷をセンサ34が検出しており、その信号が制御装置
35に送られる。制御装置35は、その信号に基づく測
定値(負荷値)と設定値とを比較し、仮に、測定値が設
定値以上となった場合には、選別効率が低下したと判断
する。
【0052】即ち、供給手段7により投入される骨材原
料の量に対して選別される6号製品の基準量を設定して
おいて、第1排出コンベア31に排出される骨材原料の
量が、基準量より多くなったり、少なくなったりした場
合には、投入される骨材原料の5号製品と6号製品との
比率が変わったと判断する(選別された5号製品と6号
製品の合計重量はほとんど変化しない。)。6号製品が
増加すると細骨材の比重による選別能力が低下する。具
体的には、本来排除されるべき軽比重の骨材が6号製品
に混在してしまうおそれがある。このような軽比重の骨
材は、水分吸収率が大きくなるため、6号製品としての
品質を低下させる原因となる。
【0053】従って、エアーロータリバルブ用のモータ
21を高速側に制御し、波の回数を多くし、骨材原料の
脈動回数を多くすることにより、分離精度を向上させ
る。または、制御装置34は、ベルトフィーダ用のモー
タ3aを回転数が減少するように制御し、骨材原料のフ
ィード量を少なくし、分離精度を向上させる。
【0054】尚、制御装置35は、上記の如くエアーロ
ータリバルブ用のモータ21とベルトフィーダ用のモー
タ3aとを別個独立(選択的)に制御する以外に、両者
を同時に制御することも可能である。それぞれの制御モ
ードは、自由に切り換え可能となっている。
【0055】上記とは反対に、前記第1排出コンベア3
1の測定値が、設定値よりも小さいと制御装置35が判
断した場合には、投入される骨材原料の6号製品が減少
したと判断し、制御装置35はベルトフィーダ用のモー
タ3a回転数を高速側に制御する。従って、比重選別装
置4に投入される骨材原料の量が多くなり、比重選別装
置4の処理能力を超えない範囲で効率良く骨材の分離選
別作業を行うことが可能となる。
【0056】尚、本発明は、上記実施の形態に限定され
るものではなく、適宜設計変更できる。例えば、上記実
施の形態ではシューターをスクリーンプレートの一端側
にのみ設けたが、第1槽14aと第2槽14bとの間
に、シューターを設けることもできる。この場合、かか
る中途部のシューターの上部を分離室11に臨ませ、該
シューター上部の上流側に、下部側に沈降された骨材原
料の入口を開口させる。また、該シューターの下端を水
槽8の底面に接続し、前記入口からシューター内に入っ
た骨材原料を、水槽8の下方に沈降して取り出すことが
できる。なお、この場合、端部側のシューター23の入
口24の開口を、中途部のシューターの入口の開口に比
し、上下方向に大きくするのが好ましい。これは、中途
部のシューターにおいて、比重の大きな沈降速度が速い
下層部分の骨材原料を予め排除するためであり、また、
端部側のシューター23は、所望の粒径をした骨材原料
層を取り出すためである。
【0057】また、シューター内の負圧発生防止手段を
構成する連通管27は、図6に示すように、隔壁41か
ら上方に延設することができる。さらに、負圧発生防止
手段として、シューター内に水を供給することによりシ
ューター内を加圧するなど、適宜設計変更することがで
きる。
【0058】
【発明の効果】本発明は、骨材原料を分離用水中の沈降
速度差によって上下に選別し、上部側に沈降された比重
の小さい骨材原料と下部側に沈降された比重の大きい骨
材原料とを分離用水中の境界部の上下で分離選別する骨
材の比重選別装置において、前記骨材原料の境界部の下
側で負圧が発生することを防止する負圧発生防止手段を
備えていることを特徴とするものであるから、上下に比
重選別された骨材原料を境界部の上下で分離させる際
に、比重の大きい骨材中にゴミが混入することを防止す
ることができ、製品品質の向上を図ることができる。
【0059】また、本発明の骨材の比重選別装置では、
分離用水が貯留された水槽内に、多数の通孔を有するプ
レートが分離用水に浸されるように設けられ、該プレー
トの左右方向一方側の上面に骨材原料を供給する供給手
段と、前記プレート上の骨材原料を分離用水中で上下方
向に脈動させるように分離用水を作動させる作動手段と
を備え、前記プレートの左右方向他方側には、下部側に
沈降された骨材原料の入り口を有しかつ入り口に入った
骨材原料を下方に落下させるシューターと、上部側に沈
降された骨材原料の取り出し部とが設けられ、前記シュ
ーターには、前記骨材原料の入り口の近傍に、シュータ
ー内部と外気とを連通させる外気連通口が設けられてい
るものであるから、骨材原料を所望の粒径の骨材に的確
に選別することができるとともに、比重の大きい骨材中
にゴミが混入することを防止することができ、低コスト
で骨材製品の品質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る骨材の比重選
別装置の要部拡大縦断面図である。
【図2】同比重選別装置を簡略して示す全体構成図であ
る。
【図3】同実施の形態の骨材の再生システムの全体簡略
構成図である。
【図4】同実施の形態の比重選別装置の制御説明図であ
る。
【図5】骨材の選別工程図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る骨材の比重選
別装置の要部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
4 骨材の比重選別装置 7 骨材原料供給手段 8 水槽 9 通孔 10 プレート 14a,14B,14C 作動手段 23 シューター 24 シューターの骨材入り口(骨材原料取り入れ部) 25 ロータリーゲート 26 外気連通口(負圧発生防止手段) 40 上部側に沈降された骨材原料の取り出し部 41 境界部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分離用水が貯留された水槽内に、多数の
    通孔を有するプレートが分離用水に浸されるように設け
    られ、該プレートの左右方向一方側の上面に骨材原料を
    供給する供給手段と、前記プレート上の骨材原料を分離
    用水中で上下方向に脈動させるように分離用水を作動さ
    せる作動手段とを備え、前記プレートの左右方向他方側
    には、下部側に沈降された骨材原料の入り口を有しかつ
    入り口に入った骨材原料を下方に落下させるシューター
    と、上部側に沈降された骨材原料の取り出し部とが設け
    られ、前記シューターには、前記骨材原料の入り口の近
    傍に、シューター内部と外気とを連通させる外気連通口
    が設けられている骨材の比重選別装置。
  2. 【請求項2】 シューター内には回転駆動されるロータ
    リーゲートが骨材原料の入り口の下方側に設けられ、外
    気連通口は、ロータリーゲートよりも上方に設けられて
    いる請求項1に記載の骨材の比重選別装置。
  3. 【請求項3】 骨材原料を分離用水中の沈降速度差によ
    って上下に選別し、上部側に沈降された比重の小さい骨
    材原料と下部側に沈降された比重の大きい骨材原料とを
    分離用水中の境界部の上下で分離選別する骨材の比重選
    別装置において、 前記骨材原料の境界部の下側で負圧が発生することを防
    止する負圧発生防止手段を備えていることを特徴とする
    骨材の比重選別装置。
  4. 【請求項4】 負圧発生防止手段は、境界部の下方空間
    を外気に連通する外気連通口により構成されることを特
    徴とする請求項3に記載の骨材の比重選別装置。
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