JP2000051161A - 血圧測定用圧迫帯 - Google Patents

血圧測定用圧迫帯

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JP2000051161A
JP2000051161A JP10220158A JP22015898A JP2000051161A JP 2000051161 A JP2000051161 A JP 2000051161A JP 10220158 A JP10220158 A JP 10220158A JP 22015898 A JP22015898 A JP 22015898A JP 2000051161 A JP2000051161 A JP 2000051161A
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hose
blood pressure
band
compression
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JP10220158A
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Tsuneo Nakagawa
常雄 中川
Takeshi Kurosaki
多計司 黒崎
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Nippon Colin Co Ltd
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Nippon Colin Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホースの折り曲げに関連する皮膚のむれを防
止する血圧測定用圧迫帯を提供する。 【構成】 膨張袋14の血圧測定用圧迫帯10の幅方向
の中間位置に対応する位置に、すなわち血圧測定用圧迫
帯10の末梢側端縁から所定距離離れた位置に、その膨
張袋14内に圧力気体を供給するホース60が接続され
ているので、たとえホース60が前腕64の内側面に位
置するように圧迫帯10が生体の上腕58に巻回された
としても、そのホース接続部62が前腕64の内側面か
ら十分な距離が形成される位置に設けられていることか
ら、ホース60の折り曲げが発生しないので、そのホー
ス60の折り曲げに関連する皮膚のむれが好適に防止さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血圧測定に際して生体
の一部を圧迫するために円筒状に巻回される血圧測定用
圧迫帯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】長手方向の一部に膨張袋を備え、血圧測
定に際して生体の一部を圧迫するためにその生体の一部
の外周において円筒状に巻回される血圧測定用圧迫帯が
知られている。このような圧迫帯では、たとえば2つ折
りに構成されたナイロン樹脂布製の帯状基体内にゴム製
などの膨張袋が収容されることにより構成されるか、或
いは2つ折りに構成されたビニール樹脂シート製の帯状
基体内の一部に高周波溶着によって気密な膨張袋が一体
的に設けられることにより構成される。そして、上記血
圧測定用圧迫帯の膨張袋は、たとえば生体の上腕に巻回
された状態でそれに接続されたホースを通して圧力気体
が供給されることにより膨張させられるのであるが、そ
のホースは、弾性変形可能な材質により構成され、膨張
袋の圧迫帯の下縁側位置すなわち末梢側側縁位置におい
て幅方向の延長線に沿った姿勢で接続されているのが普
通である。
【0003】図7の外周側図および図8の内周側図に示
す血圧測定用圧迫帯80は上記の一例である。長手状の
帯状基材82は、外周側シート部材84および内周側シ
ート部材86により袋状に構成され、その帯状基材82
の長手方向の一部内に膨張袋88が設けられるととも
に、外周側シート部材84の膨張袋88側の端部と内周
側シート部材86の膨張袋88とは反対側の端部とに
は、多数のループ状繊維とそれに係合する弾性変形可能
な鉤状突起との係合によって着脱可能に接着する形式の
一対のファスナ90および92が固設されている。そし
て、血圧測定用圧迫帯80の下縁側位置すなわち末梢側
側縁位置であって、膨張袋88の圧迫帯80の長手方向
における中央側位置には、幅方向に沿った方向となるよ
うにゴム製のホース94が接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、たとえば病
棟において患者を監視するときのように、血圧測定装置
に接続された血圧測定用圧迫帯を患者に巻回したままに
維持し、所定の周期で連続的に血圧測定を行う場合があ
る。このような場合において、上記のような従来の血圧
測定用圧迫帯を用いると、たとえば図9に示すように、
肘関節の内側において、上腕96に巻回された圧迫帯8
0の幅方向に向かうホース94が前腕98の内側面に当
接して折り曲げられることによりホース94内の気体流
通が妨げられることから、生体の一部を圧迫帯による圧
迫から解放する非測定期間においても膨張袋の容積が十
分に小さくならないため、圧迫帯の内周面と生体の皮膚
との間が比較的密着して、皮膚がふやけたり悪臭が発生
したりする不快なむれが生じる場合があった。特に、自
分自身でむれの原因を排除できないような寝たきりの患
者においてそのような不都合が顕著である。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであって、その目的とするところは、ホースの折り
曲げに関連する皮膚のむれを防止する血圧測定用圧迫帯
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の要旨とするところは、長手方向の一部に膨張
可能な膨張袋を備え、血圧測定に際して生体の一部を圧
迫するためにその生体の一部の外周に円筒状に巻回され
る血圧測定用圧迫帯において、前記膨張袋の前記圧迫帯
の末梢側端縁から所定距離離れた位置に対応する位置
に、その膨張袋内に圧力気体を供給するホースを接続す
るためのホース接続部を設けたことにある。
【0007】
【発明の効果】このようにすれば、前記膨張袋の血圧測
定用圧迫帯の末梢側端縁から所定距離離れた位置に対応
する位置に、その膨張袋内に圧力気体を供給するホース
が接続されているので、たとえホースが前腕の内側面に
位置するように圧迫帯が生体に巻回されたとしても、そ
のホース接続部が前腕の内側面から十分な距離が形成さ
れる位置に設けられていることから、ホースの折り曲げ
が発生しないので、そのホースの折り曲げに関連する皮
膚のむれが好適に防止される。
【0008】
【発明の他の態様】ここで、好適には、前記ホース接続
部は、前記圧迫帯の長手方向において、その外周面のう
ちの、前記生体の一部への巻き付けのためにその圧迫帯
の両端部が重ねられた状態において外部に露出する位置
に設けられたものである。このようにすれば、圧迫帯の
膨張袋側の端部の外側にその圧迫帯の膨張袋とは反対側
の端部が重ねられて円筒状に巻回された状態において、
ホースが圧迫帯の膨張袋とは反対側の端部に覆われない
ので、ホースの変形の自由度が高められてホースの折り
曲げに起因する皮膚のむれが好適に防止される。
【0009】また、好適には、前記ホース接続部は、前
記ホースに接続するために前記圧迫帯の幅方向に対して
斜め方向に突き出す接続管を備えたものである。このよ
うにすれば、ホースが圧迫帯の幅方向に対して斜めとな
る方向に沿った姿勢でホース接続部に接続されるので、
一層ホースの折れ曲げが防止される。
【0010】また、好適には、前記ホース接続部の接続
管は、前記圧迫帯が平坦とされた状態において、該圧迫
帯の幅方向に対して20乃至40度の角度で傾斜させら
れたものである。このようにすれば、ホースが圧迫帯の
幅方向に対して20乃至40度の角度で斜めとなる方向
に沿った姿勢でホース接続部に接続されるので、一層ホ
ースの折れ曲げが防止される。
【0011】また、好適には、前記ホース接続部は、弾
性変形可能な弾性部材から構成されたものである。この
ようにすれば、血圧測定用圧迫帯がたとえ細い上腕に巻
回されて、ホースが圧迫帯の膨張袋とは反対側の端部に
覆われたとしても、ホース接続部が弾性変形させられ
て、血圧測定用圧迫帯の巻き付けやホースの取り出しに
支障が発生しない利点がある。
【0012】また、好適には、前記血圧測定用圧迫帯
は、その圧迫帯による生体の一部に対する圧迫圧を徐々
に変化させる圧迫圧制御手段と、圧迫圧が徐々に変化さ
せられる過程で得られる心拍同期波に基づいて血圧値を
決定する血圧値決定手段と、大気圧よりも低い負圧を発
生する負圧発生手段と、前記血圧値決定手段により血圧
値が決定された後には、負圧発生手段と前記圧迫帯の袋
部とを連通させてその圧迫帯の袋部を強制的に収縮させ
る袋部収縮手段とを含む自動血圧測定装置に前記ホース
を介して接続されるものである。このようにすれば、血
圧値決定手段により血圧値が決定された後には、袋部収
縮手段により、負圧発生手段と圧迫帯の袋部とが連通さ
せられて圧迫帯の袋部が強制的に収縮させられる。した
がって、生体の一部に巻回されている圧迫帯とその生体
の皮膚との間に間隙が大きく形成されてその圧迫帯と皮
膚との接触面積が可及的に小さくされることから、それ
ら圧迫帯と皮膚との間の空気の流通が促進されるので、
皮膚の蒸れが好適に軽減される。
【0013】
【発明の好適な実施の形態】以下、本発明の一実施例を
図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施例の圧迫帯10を
備えた血圧測定装置12の構成を示している。図におい
て、圧迫帯10の膨張袋14には、圧力センサ16およ
び排気制御弁18が接続されているとともに、切換弁2
0を介して空気ポンプ22が接続されている。上記圧力
センサ16は、膨張袋14内の圧力を検出し、その圧力
を表す圧力信号SPを出力する。上記排気制御弁18
は、圧迫圧制御手段として機能するものであって、その
流通断面積を制御することにより膨張袋14内の空気を
徐速排気或いは急速排気させるものである。上記切換弁
20は、袋部収縮手段として機能するために圧迫側位置
と吸引側位置とに切り換えられる電磁式切換弁であっ
て、その圧迫側位置では圧迫帯10の膨張袋14を空気
ポンプ22の吐出口に連通させ且つ空気ポンプ22の吸
入口を大気に連通させるが、吸引側位置では圧迫帯10
の膨張袋14を空気ポンプ22の吸入口に連通させ且つ
空気ポンプ22の吐出口を大気に連通させる。空気ポン
プ22の吸入口には負圧が発生させられるので、その空
気ポンプ22は負圧発生手段としても機能している。
【0015】ローパスフィルタ24は、圧力センサ16
から出力される圧力信号SPのうち、圧迫帯10の圧迫
圧を表すカフ圧信号SKを弁別して出力し、A/D変換
器26を介してCPU30へ供給する。また、バンドパ
スフィルタ28は、圧力センサ16から出力される圧力
信号SPのうち、心拍に同期して発生する圧力振動であ
る脈波信号SMを弁別して出力し、A/D変換器26を
介してCPU30へ供給する。
【0016】上記CPU30は、ROM32、RAM3
4、インターフェース36などと共にマイクロコンピュ
ータ、すなわち血圧値決定手段として機能する演算制御
回路37を構成するものであって、RAM34の記憶機
能を利用しつつ予めROM32に記憶されたプログラム
に従って入力信号を処理し、表示器38に血圧値を表示
させるとともに、前記排気制御弁18、切換弁20、お
よび空気ポンプ22を制御する。上記CPU30には、
起動押釦スイッチ40からの起動信号MS、停止押釦ス
イッチ42からの停止信号MT、起動信号発生器44か
らの起動信号CSが供給されるようになっており、起動
押釦スイッチ40および起動信号発生器44は、マニア
ル/オート切換スイッチ46によって択一的に有効化さ
れるようになっている。起動信号発生器44は、たとえ
ばよく知られたフリップフロップ回路などを備えてお
り、図示しない設定器によって数分乃至数十分程度の予
め設定された周期にしたがって起動信号CSを繰り返し
発生するように構成されている。
【0017】図2は、圧迫帯10を平面に展開した状態
における外周面を示す図、図3は、圧迫帯10を平面に
展開した状態における内周面を示す図、図4は、図2の
IV−IV視断面図である。それら図2乃至図4に示すよう
に、本実施例の圧迫帯10は、合成繊維で編まれた織
布、合成樹脂シートたとえば軟質塩化ビニルシート、ナ
イロンシートなどの可撓性を備えた帯状の外周側シート
部材50に、同様の形状の内周側シート部材52がそれ
らの外周縁部において縫製、接着剤、或いは高周波溶着
などの手法によって接合されることにより長手状且つ袋
状に構成されている。上記外周側シート部材50および
内周側シート部材52が袋状の帯状基材を構成してい
る。
【0018】上記圧迫帯10の長手方向の一端部内に
は、その圧迫帯10の略半分の長さの矩形状の膨張袋1
4が設けられている。また、圧迫帯10の外周面の膨張
袋14側の端部と、圧迫帯10の内周面の膨張袋14と
は反対側の端部とには、表面に植設された多数のループ
状繊維とそれに係合するように表面に植設された弾性変
形可能な合成樹脂製の多数の鉤状突起との係合によって
着脱可能に接着する形式の一対のファスナ54および5
6がそれぞれ固設されている。これら一対のファスナ5
4および56が相互に接着されることにより、図5に示
すように、生体の上腕58において、膨張袋14側の端
部の外側にその膨張袋14とは反対側の端部が重ねられ
るように圧迫帯10が円筒状に巻回される。
【0019】上記膨張袋14は、塩化ビニールシート、
天然或いは合成のゴムシートなどの比較的軟質の可撓性
部材により気密に構成されており、その膨張袋14内に
ポンプ22からの圧力気体を供給する弾性部材製のホー
ス60と接続するためのホース接続部62が、たとえば
その幅方向の中間位置、すなわち圧迫帯10の末梢側端
縁すなわち前腕側端縁から所定距離離れた位置に対応す
る位置に設けられている。このホース接続部62の位置
は、圧迫帯10の幅方向の中間位置に対応する位置であ
って、上腕58に巻回された圧迫帯10が末梢側端縁が
前腕64の内側面と略接触する位置とされたとき、ホー
ス60の折れ曲げを発生させない、圧迫帯10が末梢側
端縁からの距離を保つための位置である。
【0020】上記ホース接続部62は、上記ホース60
と同様に、天然或いは合成のゴムシートなどの比較的軟
質の弾性部材から構成されており、接着、熱圧着、一体
成形などにより膨張袋14に対して固定されている。こ
のホース接続部62は、圧迫帯10の長手方向におい
て、その外周面のうちの、生体の一部への巻き付けのた
めにその圧迫帯10の両端部が重ねられることにより一
対のファスナ54、56が相互に接着させられた状態に
おいて、図5に示すように外部に露出する位置に設けら
れたものである。外周側シート部材50には楕円形の穴
66が形成されており、上記ホース接続部62が圧迫帯
10の外周面側に露出させられている。
【0021】上記ホース接続部62には、上記ホース6
0と接続するための膨張袋14と連通する接続管68
が、圧迫帯10の幅方向に対して斜め上方向に突き出す
ように、たとえば、圧迫帯10の幅方向に対して20乃
至40度の角度θで傾斜させられた状態で、一体的に設
けられている。この接続管68もホース接続部62と同
様の弾性変形可能な弾性部材から構成されたものであ
る。
【0022】上述のように、膨張袋14の血圧測定用圧
迫帯10の末梢側端縁から所定距離離れた位置に対応す
る位置に、その膨張袋14内に圧力気体を供給するホー
ス60が接続されているので、たとえホース60が前腕
64の内側面に位置するように圧迫帯10が生体の上腕
58に巻回されたとしても、そのホース接続部62が前
腕64の内側面から十分な距離が形成される位置に設け
られていることから、ホース60の折り曲げが発生しな
いので、そのホース60の折り曲げに関連する皮膚のむ
れが好適に防止される。
【0023】また、本実施例によれば、ホース接続部6
2は、圧迫帯10の長手方向において、その外周面のう
ちの、生体の上腕58への巻き付けのためにその圧迫帯
10の両端部が重ねられた状態において外部に露出する
位置に設けられたものであることから、圧迫帯10の膨
張袋14側の端部の外側にその圧迫帯10の膨張袋とは
反対側の端部が重ねられて円筒状に巻回された状態にお
いて、ホース接続部62が圧迫帯10の膨張袋14とは
反対側の端部に覆われないので、ホース60の変形の自
由度が高められてホースの折り曲げに起因する皮膚のむ
れが好適に防止される。
【0024】また、本実施例によれば、ホース接続部6
2は、ホース60に接続するために圧迫帯10の幅方向
に対して斜め方向に突き出す接続管68を備えたもので
あることから、ホース60が圧迫帯10の幅方向に対し
て斜めとなる方向に沿った姿勢でホース接続部62に接
続されるので、ホース60の折れ曲げが一層防止され
る。
【0025】また、本実施例によれば、ホース接続部6
2の接続管68は、圧迫帯10が平坦とされた状態にお
いて、その圧迫帯10の幅方向に対して20乃至40度
の角度θで傾斜させられたものであることから、ホース
60が圧迫帯10の幅方向に対して20乃至40度の角
度で斜めとなる方向に沿った姿勢でホース接続部62に
接続されるので、ホース60の折れ曲げが一層防止され
る。
【0026】また、本実施例によれば、ホース接続部6
2は、接続管68と共に弾性変形可能な弾性部材から構
成されたものであることから、血圧測定用圧迫帯10が
たとえ細い上腕に巻回されて、ホース60が圧迫帯10
の膨張袋とは反対側の端部に覆われたとしても、ホース
接続部62が弾性変形させられて、血圧測定用圧迫帯1
0の巻き付けやホース60の取り出しに支障が発生しな
い利点がある。
【0027】図6は、前記演算制御回路37の作動を説
明するフローチャートである。図のステップSS1で
は、起動信号MS或いはCSが入力されたか否かが判断
される。このステップSS1の判断が肯定された場合に
は、ステップSS2において排気制御弁18が閉じられ
るとともに、切換弁20が圧迫側位置に切り換えられ且
つ空気ポンプ22が起動されて、圧迫帯10による圧迫
圧の上昇が開始される。続くステップSS3では、その
圧迫帯10による圧迫圧Pが予め設定された目標圧PM
以上となったか否かが判断される。このステップSS3
の判断が否定された場合には上記ステップSS2以下が
再び実行されるが、肯定された場合にはステップSS4
において空気ポンプ22の作動が停止されるとともに、
ステップSS5において排気制御弁18による徐速排気
が開始され、圧迫帯10による圧迫圧が所定の速度、た
とえば2乃至3mmHg/秒程度の目標速度で降圧させられ
るように排気制御弁18からの排気量が制御される。
【0028】次いで、ステップSS6では、1つの脈波
が入力されたか否かが判断される。このステップSS6
の判断が否定された場合にはステップSS4以下が繰り
返し実行されるが、肯定された場合にはステップSS7
の血圧値決定ルーチンが実行される。この血圧値決定ル
ーチンでは、たとえば、入力された脈波の振幅が増加す
る過程ではその脈波振幅が急激に大きくなったときの圧
迫圧が最高血圧値として決定され、その脈波振幅が最大
となったときの圧迫圧が平均血圧値として決定され、脈
波の振幅が減少する過程ではその脈波振幅が急激に小さ
くなったときの圧迫圧が最低血圧値として決定される。
続くステップSS8では、血圧測定が完了したか否か、
すなわち最高血圧値、平均血圧値、最低血圧値の決定が
完了したか否かが判断される。
【0029】そのステップSS8の判断が否定された場
合には前記ステップSS4以下が繰り返し実行される
が、肯定された場合にはステップSS9において排気制
御弁18により所定の期間に急速排気が行われた後、ス
テップSS10において測定された血圧値が表示器38
に表示された後、ステップSS11において切換弁20
が吸引側位置に切り換えられ且つ空気ポンプ22が所定
期間作動されるので、膨張袋14内の空気の強制排気が
行われて膨張袋14内が負圧とされる。続くステップS
S12では停止信号MTが入力されたか否かが判断され
る。このステップSS12の判断が否定された場合には
前記ステップSS1以下が再び実行されるが、肯定され
た場合には、ステップSS13において空気ポンプ22
の作動が停止され且つ排気制御弁18が開状態とされ
る。
【0030】本実施例の血圧測定装置12は、起動押釦
スイッチ40の操作による手動起動或いは起動信号発生
器44からの出力による連続測定用の周期的起動による
血圧測定期間の後のうちの非測定期間において圧迫帯1
0の膨張袋14内を負圧とするステップSS11が実行
されると、空気ポンプ22の吸入口と膨張袋14とが切
換弁20によって連通させられることから、その非測定
期間では膨張袋14の厚みが収縮されて生体に巻回され
た圧迫帯10と皮膚との接触面積が可及的に小さくされ
るので、この点においても空気の流通が促進されて皮膚
の蒸れが抑制される。
【0031】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0032】たとえば、前述の実施例の圧迫帯10は、
袋状の帯状基材とその中に収容された膨張袋14とから
構成されていたが、通気性のないシート材から袋状の帯
状基材が構成され、その帯状基材の一部にそれ自体によ
って膨張袋が構成される形式のものであってもよい。
【0033】また、前述の血圧測定装置12は、膨張袋
14を負圧によって膨張袋14の厚みを収縮させて生体
に巻回された圧迫帯10と皮膚との接触面積を可及的に
小さくする負圧発生手段を備えたものであったが、その
ような負圧発生手段を備えないものであっても、圧迫帯
10の効果は享受され得るものである。
【0034】また、前述の実施例の膨張袋14では、そ
れに固定されたホース接続部62に、それとは別体のホ
ース60が接続されていたが、それらホース接続部62
とホース60とは分離不能に相互に一体或いは一体的に
構成されていてもよい。
【0035】また、前述の実施例の圧迫帯10は、直線
的に伸びる長手状であったが、全体として湾曲した長手
状であっても差し支えない。
【0036】その他、一々列挙はしないが、本発明はそ
の趣旨を逸脱しない範囲において種々変更が加えられ得
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の圧迫帯を用いた血圧測定装置の
構成を説明するブロック線図である。
【図2】図1の圧迫帯を平面に展開した状態における外
周面を示す図である。
【図3】図1の圧迫帯を平面に展開した状態における内
周面を示す図である。
【図4】図2のIV−IV視断面図である。
【図5】図2乃至4に示す圧迫帯の装着状態を説明する
ための図である。
【図6】図1の演算制御回路の作動を説明するフローチ
ャートである。
【図7】従来の圧迫帯の外周面を示す図であって、図2
に相当する図である。
【図8】従来の圧迫帯の内周面を示す図であって、図3
に相当する図である。
【図9】図7及び図8の従来の圧迫帯の装着状態を説明
する図である。
【符合の説明】
10:圧迫帯 14:膨張袋 58:上腕(生体の一部) 60:ホース 62:ホース接続部 68:接続管

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向の一部に膨張可能な膨張袋を備
    え、血圧測定に際して生体の一部を圧迫するためにその
    生体の一部の外周に円筒状に巻回される血圧測定用圧迫
    帯において、 前記膨張袋の前記圧迫帯の末梢側端縁から所定距離離れ
    た位置に対応する位置に、該膨張袋内に圧力気体を供給
    するホースを接続するためのホース接続部を設けたこと
    を特徴とする血圧測定用圧迫帯。
  2. 【請求項2】 前記ホース接続部は、前記圧迫帯の長手
    方向において、その外周面のうちの、前記生体の一部へ
    の巻き付けのために該圧迫帯の両端部が重ねられた状態
    において外部に露出する位置に設けられたものである請
    求項1の血圧測定用圧迫帯。
  3. 【請求項3】 前記ホース接続部は、前記ホースに接続
    するために前記圧迫帯の幅方向に対して斜め方向に突き
    出す接続管を備えたものである請求項1または2の血圧
    測定用圧迫帯。
  4. 【請求項4】 前記ホース接続部の接続管は、前記圧迫
    帯が平坦とされた状態において、該圧迫帯の幅方向に対
    して20乃至40度の角度で傾斜させられたものである
    請求項3の血圧測定用圧迫帯。
  5. 【請求項5】 前記ホース接続部は、弾性変形可能な弾
    性部材から構成されたものである請求項1乃至4のいず
    れかの血圧測定用圧迫帯。
JP10220158A 1998-08-04 1998-08-04 血圧測定用圧迫帯 Pending JP2000051161A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007503858A (ja) * 2003-08-29 2007-03-01 ギジニ,フランチェスカ 動脈圧を検出するための装置

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