JP2000049063A - Soiウエーハの製造方法およびsoiウエーハ - Google Patents

Soiウエーハの製造方法およびsoiウエーハ

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JP2000049063A JP10228688A JP22868898A JP2000049063A JP 2000049063 A JP2000049063 A JP 2000049063A JP 10228688 A JP10228688 A JP 10228688A JP 22868898 A JP22868898 A JP 22868898A JP 2000049063 A JP2000049063 A JP 2000049063A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デバイス工程の歩留まりを向上させるSOI
ウエーハの製造方法を提供する。 【解決手段】 ボンドウエーハとして、チョクラルスキ
ー法によるシリコン単結晶の成長速度を0.6mm/m
in以上として引き上げ、含有酸素濃度が16ppma
以下のCOPが高密度に存在するシリコン単結晶棒を成
長し、該シリコン単結晶棒をシリコンウエーハに加工
し、該シリコンウエーハに還元性雰囲気中の熱処理を加
えたものを用いるSOIウエーハの製造方法。この方法
で製造されたSOIウエーハ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チョクラルスキー
法によるシリコン単結晶からSOI層を形成するボンド
ウエーハを作製してSOIウエーハを製造する方法とこ
の方法により製造されたSOIウエーハに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、チョクラルスキー法によるシリコ
ン単結晶から得られたウエーハ(以下CZウエーハと呼
ぶ)をSOI層を形成するボンドウエーハに用いて、S
OI(Silicon On Insulater)ウ
エーハを製造する場合において、CZウエーハに存在す
るCOP(Crystal Originated P
article)が問題となっている。
【0003】COPとは、結晶成長時に導入される結晶
欠陥のひとつであり、正八面体構造の空洞型の欠陥であ
ることがわかっている。このCOPは、鏡面研磨後のシ
リコンウエーハをアンモニアと過酸化水素の混合液で洗
浄すると、ウエーハ表面にピットが形成され、このウエ
ーハをパーティクルカウンターで測定すると、ピットも
本来のパーティクルとともにパーティクルとして検出さ
れる。このようなピットを本来のパーティクルと区別す
るためにCOPと呼称されている。
【0004】このCOPが存在するCZウエーハをボン
ドウエーハに用いてSOIウエーハを製造すると、例え
ば、デバイスの重要な電気的特性である酸化膜の経時絶
縁破壊特性(Time Dependent Diel
ectric Breakdown:TDDB)や通常
の酸化膜耐圧(Time Zero Dielectr
ic Breakdown:TZDB)に悪影響を及ぼ
す。
【0005】さらにCZウエーハ表面にあったCOPは
薄いSOI層を貫通する穴となることがある。例えば、
デバイス工程におけるエッチング工程や熱処理工程で
は、この穴から侵入したエッチャントや雰囲気ガスによ
り、埋め込み酸化膜がエッチングされたり、配線工程で
段差が生じ、断線の原因となり、デバイス工程において
歩留まりの低下を招き問題であった。
【0006】このため、半導体基板の製造方法として、
CZウエーハではなくFZウエーハをボンドウエーハに
用いてSOIウエーハを製造する方法が考えられた。こ
のFZウエーハにはCOPが無いという利点がある。し
かし、現行では8インチ以上の大直径のウエーハを作製
する技術が確立しておらず、近年の半導体基板の大直径
化には対応できないという欠点がある。
【0007】また、CZウエーハ上に単結晶薄膜層を成
長させたエピタキシャルウエーハをSOIウエーハのボ
ンドウエーハとして用いる方法がある。このエピタキシ
ャルウエーハもエピタキシャル層にCOPが無いという
利点を有する。しかし、現行ではエピタキシャルウエー
ハを製造するコストは、通常のボンドウエーハを製造す
るコストに比べて高価であるという欠点がある。
【0008】そこで、CZウエーハを用いてSOIウエ
ーハを製造する方法として、高温アニールを施してCO
P密度を減少させたCZウエーハをボンドウエーハとし
て用いる方法が提案された(特開平10−84101号
公報参照)。しかし、その典型的な条件である1200
℃で60分の水素アニールを行っても、ウエーハ表面の
COPは完全には消滅せず若干残留しており、さらに比
較的表面近傍にもCOPが残存してしまう。
【0009】さらに、水素アニールとは別のCOPを減
少させる方法として考えられたのは、チョクラルスキー
法によるシリコン単結晶の成長速度を遅くして結晶欠陥
を減少させる方法である。この方法によれば、COPの
数を減少させることができ、さらに、この方法によって
得られたシリコンウエーハに水素アニールを施せば、よ
り効果的にSOIウエーハ製造に用いられるシリコンウ
エーハ中のCOPを削減できると考えられた。しかし、
この方法では、COPの数を減少させることはできる
が、COPのサイズが大きくなってしまうため、このシ
リコン単結晶棒から得たウエーハを水素アニール処理し
ても、COPを完全に消滅させることはできなかった。
【0010】このように、CZウエーハに水素アニール
を行ってもCOPを十分に消滅させることが困難であ
り、チョクラルスキー法によるシリコン単結晶の引上げ
速度を遅くしてもCOPのサイズが大きくなるため、水
素アニールしても消滅しにくいという状況に陥っている
のが現状である。そのため、このCZウエーハを用いた
SOIウエーハのデバイス工程の歩留まりを向上させる
ことは現行では困難であった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明はこの
ような問題点に鑑みなされたもので、本発明の目的とす
る所は、COP等のウエーハ表面、表層部に存在する結
晶欠陥を最小限に抑える手法により作製されたCZウエ
ーハをボンドウエーハに用いることにより、デバイス工
程の歩留まりを向上させ得るSOIウエーハの製造方法
を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載した発明は、チョクラルス
キー法によるシリコン単結晶からSOI層を形成するボ
ンドウエーハを作製し、該ボンドウエーハと支持基板と
なるベースウエーハとを酸化膜を介して結合して、その
後ボンドウエーハの薄膜化を行うSOIウエーハの製造
方法において、前記ボンドウエーハとして、チョクラル
スキー法によるシリコン単結晶の成長速度を0.6mm
/min以上として引き上げ、含有酸素濃度が16pp
ma以下のCOPが高密度に存在するシリコン単結晶棒
を成長し、該シリコン単結晶棒をスライスしてシリコン
ウエーハに加工し、該シリコンウエーハに還元性雰囲気
中の熱処理を加えたものを用いることを特徴とするSO
Iウエーハの製造方法である。
【0013】このように、CZウエーハをボンドウエー
ハとして用いるSOIウエーハの製造方法において、ボ
ンドウエーハとして、チョクラルスキー法によるシリコ
ン単結晶の成長速度を0.6mm/min以上として引
き上げ、含有酸素濃度が16ppma以下のCOPが高
密度に存在するシリコン単結晶棒を成長し、該シリコン
単結晶棒をスライスしてシリコンウエーハに加工し、該
シリコンウエーハに還元性雰囲気中の熱処理を加えたも
のを用いれば、SOIウエーハのSOI層はCOPが大
幅に減少されたものとなり、SOIウエーハ製造工程や
デバイス工程におけるエッチングや熱処理で、埋め込み
酸化膜がエッチングされたり、配線工程で断線が起こる
ことがなく、デバイス工程等の歩留まりを著しく向上さ
せることができる。
【0014】また、本発明の請求項2に記載した発明
は、チョクラルスキー法によるシリコン単結晶からSO
I層を形成するボンドウエーハを作製し、該ボンドウエ
ーハと支持基板となるベースウエーハとを酸化膜を介し
て結合して、その後ボンドウエーハの薄膜化を行うSO
Iウエーハの製造方法において、前記ボンドウエーハと
して、チョクラルスキー法によるシリコン単結晶の成長
速度を0.6mm/min以上として引き上げ、含有酸
素濃度が16ppma以下のCOPが高密度に存在する
シリコン単結晶棒を成長し、該シリコン単結晶棒をスラ
イスしてシリコンウエーハに加工し、該シリコンウエー
ハに急速加熱・急速冷却装置を用いて、還元性雰囲気中
において1200℃以上の温度で1秒間以上の熱処理を
加えたものを用いることを特徴とするSOIウエーハの
製造方法である。
【0015】このように、CZウエーハをボンドウエー
ハとして用いるSOIウエーハの製造方法において、ボ
ンドウエーハとして、請求項1に記載した発明と同様の
品質のシリコン単結晶棒からスライスして得たシリコン
ウエーハに、急速加熱・急速冷却装置を用いて、還元性
雰囲気中において1200℃以上の温度で1秒間以上の
熱処理を加えたものを用いれば、SOIウエーハのSO
I層はCOPが大幅に減少されたものとなり、SOIウ
エーハ製造工程やデバイス工程におけるエッチングや熱
処理で、埋め込み酸化膜がエッチングされたり、配線工
程で断線が起こることがなく、デバイス工程等の歩留ま
りを著しく向上させることができる。
【0016】ここで、急速加熱・急速冷却とは、前記温
度範囲に設定された熱処理炉中にウエーハを直ちに投入
し、前記熱処理時間の経過後、直ちに取り出す方法や、
ウエーハを熱処理炉内の設定位置に配置した後、ランプ
加熱器等で直ちに加熱処理する方法である。この直ちに
投入し、取り出すというのは、従来より行われている一
定時間での昇温、降温操作や熱処理炉内にウエーハを、
ゆっくり投入し、取り出すいわゆるローディング、アン
ローディング操作を行わないということである。ただ
し、炉内の所定位置まで運ぶには、ある程度の時間を有
するのは当然であり、ウエーハを投入するための移動装
置の能力に従い、数秒から数分間で行われる。このよう
な機能をもった装置を急速加熱・急速冷却装置(Rap
id Termal Annealer、以下、RTA
装置と略称することがある)という。
【0017】そして、本発明の請求項3に記載した発明
は、チョクラルスキー法によるシリコン単結晶からSO
I層を形成するボンドウエーハを作製し、該ボンドウエ
ーハと支持基板となるベースウエーハとを酸化膜を介し
て結合して、その後ボンドウエーハの薄膜化を行うSO
Iウエーハの製造方法において、前記ボンドウエーハと
して、チョクラルスキー法によるシリコン単結晶の成長
速度を0.6mm/min以上として引き上げ、含有酸
素濃度が16ppma以下のCOPが高密度に存在する
シリコン単結晶棒を成長し、該シリコン単結晶棒をスラ
イスしてシリコンウエーハに加工し、該シリコンウエー
ハにバッチ式熱処理炉を用いて、還元性雰囲気中におい
て1200℃以上の温度で30分以上の熱処理を加えた
ものを用いることを特徴とするSOIウエーハの製造方
法である。
【0018】このように、CZウエーハをボンドウエー
ハとして用いるSOIウエーハの製造方法において、ボ
ンドウエーハとして、請求項1に記載した発明と同様の
品質のシリコン単結晶棒からスライスして得たシリコン
ウエーハに、バッチ式熱処理炉を用いて、還元性雰囲気
中において1200℃以上の温度で30分以上の熱処理
を加えたものを用いれば、SOIウエーハのSOI層は
COPが大幅に減少されたものとなり、SOIウエーハ
製造工程やデバイス工程におけるエッチングや熱処理
で、埋め込み酸化膜がエッチングされたり、配線工程で
断線が起こることがなく、デバイス工程等の歩留まりを
著しく向上させることができる。
【0019】ここで、バッチ式熱処理炉とは、通常、縦
型熱処理炉に設けた複数の棚段に複数のウエーハを載置
するものや、横型熱処理炉に設けたボートに複数のウエ
ーハを仕込むものがあり、水素ガスを導入して比較的緩
やかに昇温した後、所定温度で所定時間熱処理を施し、
比較的ゆっくりと降温する、いわゆるバッチ式で熱処理
する炉の事であり、一度に大量の熱処理が可能であり、
温度の制御性に優れており、安定した操業が可能であ
る。
【0020】この場合、請求項4に記載したように、還
元性熱処理を加えたボンドウエーハを、ベースウエーハ
と結合する前に研磨することが好ましく、請求項5に記
載したように、この研磨は研磨代5〜15nmで研磨す
ることが好ましい。これは、還元性熱処理を加えたウエ
ーハの表面には、ヘイズと呼ばれる面粗れが生じるの
で、その表面を5〜15nmほど研磨してから結合する
と、熱処理により生じたヘイズを除去することができ、
ボイド(未結合部)の発生率が低下するとともに結合強
度を向上させることができるからである。
【0021】この場合、請求項6に記載したように、ボ
ンドウエーハの薄膜化は、研削・研磨法と気相エッチン
グ法により行うことができる。ここで、研削・研磨法と
気相エッチング法とは、ボンドウエーハとベースウエー
ハとを酸化膜を介して結合した後、ボンドウエーハを所
望のSOI層膜厚となるまで研削し、そのSOI層表面
に研磨する方法、もしくはさらに気相エッチングを行う
ことにより、SOI層表面の表面粗さを改善するととも
に膜厚を均一化する方法であり、ボンドウエーハの薄膜
化を簡単に行うことができる。
【0022】なお、この気相エッチングには、例えばP
ACE(Plasma Assisted Chemi
cal Etching)法のような、予めエッチング
しようとするシリコン層の厚さの分布を測定して、厚さ
分布のマップを作成し、そのマップにしたがって数値制
御により厚い部分を局部的に気相エッチングにより除去
することにより、極薄でかつ膜厚がきわめて均一な薄膜
を作製する方法を挙げる事ができる。
【0023】この場合、請求項7に記載したように、ボ
ンドウエーハの薄膜化は、イオン注入分離法により行う
ことができる。ここで、イオン注入分離法とは、ボンド
ウエーハとベースウエーハの2枚のウエーハのうち、少
なくとも一方に酸化膜を形成すると共に、ボンドウエー
ハの上面から水素イオンまたは希ガスイオンを注入し、
該ウエーハの内部に微小気泡層(封入層)を形成させた
後、該イオンを注入した方の面を酸化膜を介してベース
ウエーハと密着させ、その後熱処理を加えて微小気泡層
を劈開面としてボンドウエーハを薄膜状に分離すること
により、ボンドウエーハの薄膜化を行う方法である(特
開平5−211128号公報参照)。このような方法で
あれば、該劈開面は良好な鏡面であり、SOI層の膜厚
の均一性も高いSOIウエーハを比較的容易に得ること
ができる。
【0024】そして、本発明の請求項8に記載したよう
に、前記還元性雰囲気を、100%水素雰囲気、あるい
は水素とアルゴンの混合雰囲気とすれば、熱処理効果を
十分に挙げ、COPを著しく減少させ、空洞をシリコン
で埋めてほぼ無欠陥ウエーハとすることができる。
【0025】さらに、本発明の請求項9に記載した発明
は、前記請求項1ないし請求項8に記載した製造方法に
より製造されたSOIウエーハである。このように、請
求項1ないし請求項8に記載した製造方法により製造さ
れたSOIウエーハは、SOI層のCOPが極めて少な
く、実際に無欠陥SOIウエーハとすることができる。
そのため、デバイスの信頼性は著しく向上し、歩留まり
も向上する極めて高品質なSOIウエーハとすることが
できる。
【0026】以下、本発明につきさらに詳細に説明す
る。本発明者は、SOIウエーハのSOI層を形成する
ボンドウエーハに用いられるCZウエーハについて、こ
のウエーハの表面あるいは内部に存在するCOPを減少
させることができる製造条件につき、種々実験、調査を
重ねた結果、これには、高速で単結晶を引上げて、低酸
素濃度で、微小サイズのCOPが高密度に存在する単結
晶棒を作製し、これから得たウエーハに水素アニール等
の熱処理をすれば、COP密度は著しく減少し、このシ
リコンウエーハから無欠陥SOIウエーハを得ることが
できることを知見し、諸条件を精査して本発明を完成さ
せたものである。
【0027】本発明の基本的な考え方は下記の知見に基
づいている。本発明の発明者は先に、チョクラルスキー
法の通常の条件で引上げたシリコン単結晶中のCOPに
は、厚さが2〜4nmの薄い酸化膜で囲まれた正八面体
の空洞が2〜3個連結した構造で全体のサイズが100
〜300nmのオーダーであるツイン〜トリプレット型
のCOPの他に、1個の独立した正八面体の空洞で全体
のサイズが60〜130nmのオーダーであり、酸化膜
はツイン〜トリプレット型よりさらに薄いか存在しない
シングル型のCOPが存在することを初めて発見した。
【0028】このシングル型とツイン〜トリプレット型
のCOPの生成条件の違いは、チョクラルスキー法によ
り高速で引上げ急冷すると、シングル型でサイズが小さ
いCOPが多数発生し、さらに低酸素濃度では、COP
内壁の酸化膜が極めて薄いか付いていないシングル型C
OPが生成される。逆に低速で引上げ、ゆっくり冷却す
るとツイン〜トリプレット型のCOPに成長して数は減
少するが、COP内壁の酸化膜は厚くなってくる傾向が
ある。
【0029】そこで、上記現象をさらに詳細に解析した
結果、従来はCOP等の欠陥を減らすために低速で単結
晶成長を行い、残留している大きなツイン〜トリプレッ
ト型COPを、ウエーハになってから水素アニールによ
って消滅させようとしていたことが解った。これでは1
個のCOPが大き過ぎる上に、その表面に厚い酸化膜が
あるので、水素アニールによって消滅させることが困難
である。これに対して、本発明では、逆に高速で、含有
酸素濃度の低い単結晶を成長させ、微小で表面に酸化膜
のないCOPか、あるいは酸化膜があっても薄いシング
ル型COPを多数発生させた単結晶棒を作り、その後ウ
エーハに水素アニール等による熱処理を施せば、COP
は容易にかつ完全に消滅できると考えたものである。
【0030】本発明では、シリコン単結晶成長条件の
内、引上げ速度は、0.6mm/min以上、より好ま
しくは0.8mm/min以上の高速として、COPの
個数は多いが、サイズが例えば60〜130nmと小さ
いシングル型のものが多いものとし、極力ツイン〜トリ
プレット型に成長しないようにした。従って、本発明で
はより好ましくは、例えば1.0mm/min以上とい
った、引上げ結晶の直径に応じて可能な限り高速で結晶
を成長させるのが望ましい。0.6mm/min未満で
は、緩速冷却となってツイン〜トリプレット型COPに
成長し個数は減少するが、COP内壁の酸化膜も厚くな
るので好ましくない。このシングル型COP1個のサイ
ズは、60〜130nm程度で、内壁の酸化膜は低酸素
濃度では成長していない場合が多い。
【0031】シリコン単結晶棒の品質として、含有酸素
濃度を16ppma(JEIDA)以下、好ましくは1
0ppma以下とする。16ppmaを超えると生成し
たCOP内壁の酸化膜が厚くなり、その後の熱処理での
COPの消滅が不完全になったり、熱処理時間が長くな
る等、SOIウエーハの品質や生産性に影響するように
なる。
【0032】シリコン単結晶棒の含有酸素濃度を制御す
るには、単結晶引上げ炉における、不活性ガス流量、ル
ツボの回転数、成長単結晶の回転速度、シリコン融液の
温度等を適切に制御する等、従来公知の方法で簡単に達
成することができる。
【0033】続いて、上記シリコン単結晶棒をスライス
して得たシリコンウエーハを、還元性雰囲気中の熱処理
を施すことでCOPを著しく減少させることができる。
COP密度を実質的に零にすることも可能である。そし
て、この熱処理したウエーハを、SOI層を形成するボ
ンドウエーハに用いることにより、実質的に無欠陥のS
OI層を有するSOIウエーハを製造することができる
のである。
【0034】また、上記シリコン単結晶棒をスライスし
て得たシリコンウエーハを急速加熱・急速冷却装置(R
TA装置)またはバッチ式熱処理炉を用いて、熱処理を
水素濃度100%あるいは水素とアルゴンとの混合の還
元性雰囲気下で、1200℃以上の温度で、RTA装置
では1秒間以上、バッチ式熱処理炉では30分間以上、
滞在させることでCOPを著しく減少させることができ
る。特に、この熱処理条件によればCOP密度を実質的
に零にすることも可能である。そして、この熱処理した
ウエーハを、SOI層を形成するボンドウエーハに用い
ることにより、実質的に無欠陥のSOI層を有するSO
Iウエーハを製造することができる。
【0035】また、発明者は上記のようにして得られた
無欠陥CZシリコンウエーハをSOIウエーハのボンド
ウエーハとして適用した場合について調査を行ったとこ
ろ、この熱処理を加えたボンドウエーハをベースウエー
ハと酸化膜を介して結合する前に、ボンドウエーハの表
面を研磨代5〜15nm程度で研磨することが好適であ
ることを見出した。
【0036】水素アニール等の熱処理を施されたボンド
ウエーハの表面には、一般にヘイズと呼ばれる、高密度
の極めて小さな底の浅いピット(窪み)により面粗れが
生じる。このヘイズは、その後にベースウエーハと結合
する際にボイドが発生する原因となる。このボイドによ
り、ボンドウエーハとベースウエーハとの結合が不良と
なることもある。そこで、熱処理を行った後に、ボンド
ウエーハの表面を5〜15nm程度の少ない研磨代で研
磨しておけば、このヘイズは完全に除去することがで
き、結合強度を強化することもできる。尚、熱処理によ
るCOPの低減効果は、ボンドウエーハの表面に近い
程、顕著であるので、この研磨代はヘイズが除去できる
範囲で少ない方がよい。
【0037】そして、ボンドウエーハの薄膜化を行いS
OI層を形成するが、このボンドウエーハの薄膜化は、
通常の研磨・研削法と気相エッチング法により行うこと
もできるし、イオン注入分離法により行うこともでき
る。
【0038】ここで、イオン注入分離法によりボンドウ
エーハの薄膜化を行う場合は、前述の熱処理により生じ
たヘイズを除去する研磨を行った後に、研磨された面に
イオンを注入することが好ましい。これは、注入後に研
磨すると研磨の取り代のバラツキが、注入深さの分布を
悪化させ、結果的に、SOI層の膜厚均一性が悪化して
しまうことがあるからである。このヘイズ除去のための
研磨後にイオンを注入すれば、SOI層の膜厚均一性が
悪化することを防止できる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につき説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明の熱処理工程で用いられる、シリコンウエーハを
急速加熱・急速冷却できる装置の加熱方式しては、熱放
射によるランプ加熱方式、レーザ光線によるレーザ加熱
方式、X線によるX線加熱方式および抵抗加熱方式によ
るヒーターのような装置を挙げることができる。市販さ
れているものとして、例えばAST社製、SHS−28
00のような装置を挙げることができ、これらは特別複
雑で高価なものではない。
【0040】ここで、本発明で用いたシリコン単結晶ウ
エーハの急速加熱・急速冷却装置(RTA装置)の一例
を示す。図3は、RTA装置の概略図である。図3の熱
処理装置20は、例えば炭化珪素あるいは石英からなる
ベルジャ11を有し、このベルジャ11内でウエーハを
熱処理するようになっている。加熱は、ベルジャ11を
囲繞するように配置される加熱ヒータ12,12’によ
って行う。この加熱ヒータは上下方向で分割されてお
り、それぞれ独立に供給される電力を制御できるように
なっている。もちろん加熱方式は、これに限定されるも
のではなく、いわゆる輻射加熱、高周波加熱方式等とし
てもよい。加熱ヒータ12,12’の外側には、熱を遮
蔽するためのハウジング13が配置されている。
【0041】炉の下方には、水冷チャンバ14とベース
プレート15が配置され、ベルジャ11内と、外気とを
封鎖している。そしてウエーハ18はステージ17上に
保持されるようになっており、ステージ17はモータ1
9によって上下動自在な支持軸16の上端に取りつけら
れている。水冷チャンバ14には横方向からウエーハを
炉内に出し入れできるように、ゲートバルブによって開
閉可能に構成される不図示のウエーハ挿入口が設けられ
ている。また、ベースプレート15には、ガス流入口と
排気口が設けられており、炉内ガス雰囲気を調整できる
ようになっている。
【0042】以上のような熱処理装置20によって、ウ
エーハの急速加熱・急速冷却する熱処理は次のように行
われる。まず、加熱ヒータ12,12’によってベルジ
ャ11内を、例えば1200℃以上の所望温度に加熱
し、その温度に保持する。分割された加熱ヒータそれぞ
れを独立して供給電力を制御すれば、ベルジャ11内を
高さ方向に沿って温度分布をつけることができる。した
がって、ウエーハの処理温度は、ステージ17の位置、
すなわち支持軸16の炉内への挿入量によって決定する
ことができる。
【0043】ベルジャ11内が所望温度で維持されたな
ら、熱処理装置20に隣接して配置される、不図示のウ
エーハハンドリング装置によってウエーハを水冷チャン
バ14の挿入口から入れ、最下端位置で待機させたステ
ージ17上に例えばSiCボートを介してウエーハを乗
せる。この時、水冷チャンバ14およびベースプレート
15は水冷されているので、ウエーハはこの位置では高
温化しない。
【0044】そして、ウエーハのステージ17上への載
置が完了したなら、すぐにモータ19によって支持軸1
6を炉内に挿入することによって、ステージ17を12
00℃以上の所望温度位置まで上昇させ、ステージ上の
ウエーハに高温熱処理を加える。この場合、水冷チャン
バ14内のステージ下端位置から、所望温度位置までの
移動には、例えば20秒程度しかかからないので、ウエ
ーハは急速に加熱されることになる。
【0045】そして、ステージ17を所望温度位置で、
所定時間停止(1秒間以上)させることによって、ウエ
ーハに停止時間分の高温熱処理を加えることができる。
所定時間が経過し高温熱処理が終了したなら、すぐにモ
ータ19によって支持軸16を炉内から引き抜くことに
よって、ステージ17を下降させ水冷チャンバ14内の
下端位置とする。この下降動作も、例えば20秒程度で
行うことができる。ステージ17上のウエーハは、水冷
チャンバ14およびベースプレート15が水冷されてい
るので、急速に冷却される。最後に、ウエーハハンドリ
ング装置によって、ウエーハを取り出すことによって、
熱処理を完了する。さらに熱処理するウエーハがある場
合には、熱処理装置20の温度を降温させてないので、
次々にウエーハを投入し連続的に熱処理をすることがで
きる。
【0046】熱処理の還元性雰囲気は、水素ガス100
%とすることができるが、水素の還元力を調整する、あ
るいはスリップ転位の発生を抑制する、その他安全上等
の理由からアルゴンとの混合気としてもよい。熱処理の
温度条件は1200℃以上とし、処理時間は1秒間以上
とした。1200℃未満ではCOPをほぼ完全に消滅さ
せることが難しいし、1秒未満の短時間では熱処理効果
が得られない。
【0047】このように、本発明のサイズの小さいCO
Pを有するウエーハにRTA装置を用いて熱処理して得
られたウエーハは、特に表面のCOPが殆ど消滅してお
り、無欠陥シリコンウエーハとすることができる。従っ
て、この熱処理したウエーハをボンドウエーハとしてS
OIウエーハを製造すれば、無欠陥SOI層を有するS
OIウエーハを製造でき、デバイス作製の歩留まりを向
上させることができる。RTA装置の場合は、昇温レー
トが極めて速く、COPが消滅する温度になるのに要す
る時間が極めて短いため、多数のシングル型COPが存
在しても容易に高温になり、COPが消滅するものと考
えられる。
【0048】別の熱処理装置としてバッチ式熱処理炉を
使用することもできる。ここで、バッチ式熱処理炉と
は、通常、縦型または横型の熱処理炉に複数のウエーハ
を載置し、水素ガスを導入して比較的緩やかに昇温した
後、所定温度で所定時間熱処理を施し、比較的ゆっくり
と降温する、いわゆるバッチ式の熱処理炉である。この
バッチ式熱処理炉は、一度に大量の熱処理が可能であ
り、温度の制御性に優れており、安定した操業が可能で
ある。
【0049】バッチ式熱処理炉による水素アニール等の
熱処理条件は、基本的には上記RTA装置の場合と変わ
らず、水素ガス100%雰囲気下、あるいはアルゴンと
の混合雰囲気下1200℃以上で処理するが、熱処理時
間は30分間以上が望ましい。30分未満では熱処理効
果が十分挙がらず、COPはあまり消滅しない。
【0050】このように、バッチ式熱処理炉によって
も、本発明のサイズの小さいCOPを有するウエーハに
熱処理して得られたウエーハのCOPは殆ど消滅してお
り、無欠陥シリコン単結晶ウエーハを製造することがで
きる。従って、この熱処理したウエーハをボンドウエー
ハとしてSOIウエーハを製造すれば、無欠陥SOI層
を有するSOIウエーハを製造でき、デバイス作製の歩
留まりを向上させることができる。
【0051】また、別の測定方法によると、ウエーハ表
面から約0.5μm深さまでのウエーハ表層部のCOP
の総数に関しては、バッチ式熱処理炉で処理した方がR
TA装置で処理した場合の約半分と有利な結果が得られ
ており、目的に応じて、RTA装置と使い分けることが
できる。
【0052】このようにして得られたシリコンウエーハ
に、上記還元性の熱処理により生じたヘイズを除去する
研磨を行い、SOIウエーハのSOI層を形成するボン
ドウエーハを得るのが望ましい。以下に、このボンドウ
エーハとベースウエーハとを酸化膜を介して結合して、
その後ボンドウエーハの薄膜化を行い、SOIウエーハ
を製造する方法について、図面を参照して説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
【0053】まず、ボンドウエーハの薄膜化を、研削・
研磨法と気相エッチング法により行う場合について説明
する。ここで、図1は、ボンドウエーハの薄膜化を、研
削・研磨法と気相エッチング法により行う場合のSOI
ウエーハの製造工程の一例を示したものである。
【0054】図1においてまず、貼り合せによりSOI
基板を製造するための原料ウエーハであるボンドウエー
ハ2及びベースウエーハ3を用意する(図1(a))。
ここで、本発明では少なくともSOI層を形成するボン
ドウエーハ2は、前述のチョクラルスキー法によるシリ
コン単結晶の成長速度を0.6mm/min以上として
引き上げ、含有酸素濃度が16ppma以下のCOPが
高密度に存在するシリコン単結晶棒を成長し、この単結
晶棒から得られたウエーハにRTA装置あるいはバッチ
式熱処理炉により還元性熱処理を施す方法で作製された
無欠陥シリコンウエーハとする。もちろん、二枚のウエ
ーハをこの無欠陥シリコンウエーハとしても良い。
【0055】そして、用意されたシリコンウエーハの少
なくとも一方に酸化熱処理を施し、ウエーハ表面に酸化
膜4を形成する(図1(b))。この場合の酸化膜の形
成は、必ずしも両方のウエーハに行わずともよく、ボン
ドウエーハ2のみに形成してもよく、ベースウエーハ3
のみに形成しても良い。
【0056】次に、この酸化膜を形成したボンドウエー
ハ2とベースウエーハ3を清浄な雰囲気下で密着させる
(図1(c))。これに酸化性雰囲気下で熱処理を加え
て、ボンドウエーハ2とベースウエーハ3を強固に結合
させ、SOI基板1とする。この時、ボンドウエーハ2
とベースウエーハ3が強固に結合される(図1
(d))。この二枚のウエーハを強固に結合させるため
の熱処理の熱処理条件としては、例えば、酸素または水
蒸気を含む雰囲気下、200℃〜1200℃の温度で行
えばよい。
【0057】次に、図1(e)に示すように、ボンドウ
エーハ2の表面を通常の方法に従い研削・研磨と気相エ
ッチングにより、所望厚さまで薄膜化すれば、実質的に
無欠陥のSOI層5を有するSOI基板1を製造するこ
とができる。この場合、前記したPACE法によりエッ
チングを行うとSOI層の平坦度は極めて良好なものと
なる。
【0058】一方、ボンドウエーハの薄膜化を、イオン
注入分離法により行う場合について説明する。ここで、
図2は、ボンドウエーハの薄膜化を、イオン注入分離法
により行う場合のSOIウエーハの製造工程の一例を示
したものである。
【0059】図2においてまず、貼り合せによりSOI
基板を製造するための原料ウエーハであるボンドウエー
ハ2及びベースウエーハ3を用意する(図2(a))。
ここで、本発明では少なくともSOI層を形成するボン
ドウエーハ2は、前述のチョクラルスキー法によるシリ
コン単結晶の成長速度を0.6mm/min以上として
引き上げ、含有酸素濃度が16ppma以下のCOPが
高密度に存在するシリコン単結晶棒を成長し、この単結
晶棒から得られたウエーハにRTA装置あるいはバッチ
式熱処理炉により還元性熱処理を施す方法で作製された
無欠陥シリコンウエーハとする。もちろん、二枚のウエ
ーハをこの無欠陥シリコンウエーハとしても良い。
【0060】そして、用意されたシリコンウエーハに酸
化熱処理を施し、ウエーハ表面に酸化膜4を形成する
(図2(b))。この場合の酸化膜の形成は、必ずしも
両方のウエーハに行わずともよく、ボンドウエーハ2の
みに形成してもよく、ベースウエーハ3のみに形成して
も良い。
【0061】次に、ボンドウエーハ2のベースウエーハ
3と結合する面に対して、水素イオンまたは希ガスイオ
ンを注入し、ボンドウエーハの表面に平行な微小気泡層
(封入層)6を形成する(図2(c))。ここで、ボン
ドウエーハ2は、用意された段階で、無欠陥シリコンウ
エーハを得るための熱処理により生じたヘイズを研磨に
より除去されているので、イオン注入後に研磨する場合
とは異なり、SOI層の膜厚均一性に悪影響がでること
がない。
【0062】そして、水素イオンまたは希ガスイオンを
注入したボンドウエーハ2の注入面に、ベースウエーハ
3を酸化膜を介して重ね合わせて密着させる(図2
(d))。常温の清浄な雰囲気下で二枚のウエーハの表
面同士を接触させることにより、接着剤等を用いること
なくウエーハ同士が接着する。
【0063】次に、封入層6を境界として剥離すること
により、剥離ウエーハ7とSOIウエーハ1に分離する
(図2(e))。これは、例えば不活性ガス雰囲気下約
500℃以上の温度で熱処理を加えれば、結晶の再配列
と気泡の凝集によって剥離ウエーハ7とSOIウエーハ
1とに分離することができる。
【0064】そして、密着させたウエーハ同士の結合力
では、そのままデバイス工程で使用するには弱いので、
結合熱処理としてSOIウエーハ1に高温の熱処理を施
し結合強度を十分なものとする(図2(f))。この熱
処理は例えば不活性ガス雰囲気下、1050℃〜120
0℃で30分から2時間の熱処理を行えば良い。こうし
て、実質的に無欠陥のSOI層を有するSOIウエーハ
を得ることができる(図2(g))。
【0065】以上説明したように、いずれの方法であっ
ても本発明のSOIウエーハの製造方法は、無欠陥のS
OI層を有する高品質のSOIウエーハを製造すること
ができる。そして、本発明は、特にSOI層を1μm以
下まで薄膜化する場合に、COPがないためにSOI層
に貫通孔が発生することがないので、本発明の方法を用
いる価値が高い。そして、この方法により製造されたS
OIウエーハは、電気的信頼性の高いSOI層をもつ高
品質のSOIウエーハであり、デバイス作製の歩留まり
が高く、産業上の利用価値はすこぶる高い。
【0066】
【実施例】以下、本発明の実施例と比較例を挙げて具体
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。 (実施例1、比較例1)チョクラルスキー法によるシリ
コン単結晶からSOI層を形成するボンドウエーハを作
製し、該ボンドウエーハと支持基板となるベースウエー
ハとを酸化膜を介して結合して、その後ボンドウエーハ
の薄膜化を行いSOIウエーハを製造した。
【0067】本実施例では、まずチョクラルスキー法に
よるシリコン単結晶の引き上げ速度(SE)を、1.4
mm/minとし、含有酸素濃度(Oi)が12ppm
aのシリコン単結晶棒を成長し、この単結晶棒をスライ
スしてシリコンウエーハに加工し、結晶軸方位が〈10
0〉で、導電型がp型であり、抵抗率が10Ω・cm、
直径が200mmのシリコンウエーハを作製した。
【0068】このシリコンウエーハに、RTA装置(A
ST社製SHS−2800)を用いて、100%水素の
雰囲気下において、1200℃で10秒の熱処理を加え
た。そして、このシリコンウエーハをSOI層を形成す
るボンドウエーハとし、このボンドウエーハのベースウ
エーハと結合する面に研磨代10nmの研磨を施し、ウ
エーハ表面に熱処理により生じたヘイズを除去した。
【0069】このボンドウエーハを用いて、図2(a)
〜(g)に示す工程により、SOI層の厚さが約100
nmのSOIウエーハを製造した。主な製造条件は以下
の通りである。 1)酸化膜形成条件:ボンドウエーハ酸化膜厚75n
m、ベースウエーハ酸化膜厚325nm、 2)水素イオン注入条件:注入エネルギー20keV、
注入線量8×1016atoms/cm2 、 3)剥離熱処理条件:N2 ガス雰囲気下、500℃、3
0分、 4)結合熱処理条件:N2 ガス雰囲気下、1100℃、
2時間。
【0070】このようにして製造されたSOIウエーハ
のSOI層のCOPをHFディップ法により観察した。
このHFディップ法では、まずSOIウエーハをHF5
0%水溶液に、十数分間浸すと、SOI層を貫通する欠
陥があれば、これを通して埋め込み酸化膜にHFが到達
して酸化膜がエッチングされ、エッチピットが形成され
る。そして酸化膜に形成されるこのエッチピットを、薄
いSOI層を透して光学顕微鏡で観察することによりC
OPを観察する。本実施例における顕微鏡観察は、ウエ
ーハ表面の直径方向にスキャンして、合計20cm2
領域のピット数を観察した。
【0071】この測定の結果、観察されたピットの個数
は、0個であり、COP密度に換算すると0個/cm2
であった。この測定結果より、本発明の製造方法によっ
て実質的に無欠陥のSOI層を有するSOIウエーハを
製造することができることが判る。
【0072】一方、比較例1として、上記実施例1と同
一の条件でシリコン単結晶を成長させ、シリコンウエー
ハを作製し、ウエーハにRTA装置による熱処理を行わ
ないこと以外は同一の工程でSOIウエーハを製造し
た。この比較例1のSOIウエーハに、実施例1と同じ
くHFディップ法によるCOPの観察を行った。この測
定の結果、観察されたピットの個数は、57個であり、
COP密度に換算すると2.9個/cm2 であった。こ
の測定結果から、この比較例1のウエーハには、電気的
信頼性の低下やデバイス作製歩留まりの低下が予想され
る。
【0073】(実施例2、比較例2)酸素濃度以外は、
実施例1とほぼ同様に、チョクラルスキー法によるシリ
コン単結晶からSOI層を形成するボンドウエーハを作
製し、該ボンドウエーハと支持基板となるベースウエー
ハとを酸化膜を介して結合して、その後ボンドウエーハ
の薄膜化を行いSOIウエーハを製造した。
【0074】本実施例においては、まず含有酸素濃度
(Oi)が16ppmaである以外は実施例1と同様の
シリコン単結晶棒を成長し、この単結晶棒をスライスし
てシリコンウエーハに加工し、結晶方位が〈100〉
で、導電型がp型であり、抵抗率が10Ω・cm、直径
が200mmのシリコンウエーハを作製した。
【0075】このシリコンウエーハに、バッチ式熱処理
炉を用いて、100%水素の雰囲気下において、120
0℃で60分の熱処理を加えた。そして、このシリコン
ウエーハをSOI層を形成するボンドウエーハとし、ボ
ンドウエーハのベースウエーハと結合する面に研磨代1
0nmの研磨を施し、ウエーハ表面の熱処理により生じ
たヘイズを除去した。
【0076】このボンドウエーハを用いて、実施例1と
同一の工程、製造条件により、SOIウエーハを製造し
た。そして、実施例1と同じくHFディップ法によるS
OI層のCOPの観察を行った。この測定の結果、観察
されたピットの個数は、6個であり、COP密度に換算
すると0.3個/cm2 であった。この測定結果より、
本発明の製造方法によってきわめて欠陥の少ないSOI
層を有するSOIウエーハを製造することができること
が判る。
【0077】一方、比較例2として、実施例2と同一の
条件でシリコン単結晶を成長させ、シリコンウエーハを
作製し、ウエーハにバッチ式熱処理炉による熱処理を行
わないこと以外は同一の工程でSOIウエーハを製造し
た。この比較例2のSOIウエーハに、実施例2と同じ
くHFディップ法によるCOPの観察を行った。この測
定の結果、観察されたピットの個数は、62個であり、
COP密度に換算すると3.1個/cm2 であった。こ
の測定結果から、この比較例2のウエーハには、COP
による電気的信頼性の低下やデバイス作製歩留まりの低
下が予想される。
【0078】(実施例3、比較例3)チョクラルスキー
法によるシリコン単結晶からSOI層を形成するボンド
ウエーハを作製し、該ボンドウエーハと支持基板となる
ベースウエーハとを酸化膜を介して結合して、その後ボ
ンドウエーハの薄膜化を行いSOIウエーハを製造し
た。
【0079】本実施例においては、まずシリコンの引き
上げ速度が0.95mm/minであり、含有酸素濃度
(Oi)が16ppmaである以外は実施例1と同様の
シリコン単結晶棒を成長し、この単結晶棒をスライスし
てシリコンウエーハに加工し、結晶方位が〈100〉
で、導電型がp型であり、抵抗率が10Ω・cm、直径
が200mmのシリコンウエーハを作製した。
【0080】このシリコンウエーハに、実施例1と同一
の熱処理を加えた。そして、このシリコンウエーハをS
OI層を形成するボンドウエーハとし、ボンドウエーハ
のベースウエーハと結合する面に研磨代10nmの研磨
を行い、ウエーハ表面の熱処理により生じたヘイズを除
去した。
【0081】このボンドウエーハを用いて、図1(a)
〜(e)に示す工程により、SOIウエーハを製造し
た。主な製造条件は以下の通りである。 1)酸化膜形成条件:ボンドウエーハ酸化膜厚150n
m、ベースウエーハ酸化膜厚0nm、 2)結合熱処理条件:O2 ガス雰囲気下、1100℃、
2時間、 3)研削・研磨条件:SOI層膜厚が4μmになるまで
研削・研磨、 4)薄膜化条件:SOI層膜厚が110nmになるまで
PACE加工した後、研磨代10nmの研磨。
【0082】このようにして製造されたSOIウエーハ
に、実施例1と同じくHFディップ法によるSOI層の
COPの観察を行った。この測定の結果、観察されたピ
ットの個数は、1個であり、COP密度に換算すると
0.1個/cm2 であった。この測定結果より、本発明
の製造方法によって実質的に無欠陥のSOI層を有する
SOIウエーハを製造することができることが判る。
【0083】一方、比較例3として、実施例3と同一の
条件でシリコン単結晶を成長させ、シリコンウエーハを
作製し、ウエーハにRTA装置による熱処理を行わない
こと以外は同一の工程でSOIウエーハを製造した。こ
の比較例3のSOIウエーハに、実施例1と同じくHF
ディップ法によるCOPの観察を行った。この測定の結
果、観察されたピットの個数は、43個であり、COP
密度に換算すると2.2個/cm2 であった。この測定
結果から、この比較例3のウエーハには、電気的信頼性
の低下やデバイス作製歩留まりの低下が予想される。
【0084】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明
の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同
一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いか
なるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0085】例えば、上記実施形態では二枚のシリコン
ウエーハを貼り合わせて、SOI基板を製造する場合を
中心に説明したが、本発明はチョクラルスキー法により
作製されたシリコンウエーハと石英、炭化珪素、窒化珪
素、アルミナ、サファイア、その他のセラミック材のよ
うな絶縁基板とを貼り合わせてSOI基板を作製する場
合にも、SOI層の結晶欠陥を低減するのに有効であ
り、適用可能であることはいうまでもない。
【0086】また、上記実施形態では、SOI層を形成
するボンドウエーハが、直径200mmのCZウエーハ
である場合を中心に説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、200mm以上の大直径である場合
や、150mm以下の小直径である場合にも、本発明は
適用可能である。
【0087】更に、上記実施形態ではボンドウエーハに
熱処理を行ってからSOIウエーハを作製しているが、
同じ仕様のボンドウエーハを用いてSOIウエーハを作
製してから同様の熱処理を行っても、本発明と同様の効
果が得られる。
【0088】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明のSOI
ウエーハの製造方法によりSOIウエーハを製造するこ
とによって、SOI層中のCOPがほとんど無いSOI
ウエーハを高生産性で得ることができる。そのため、S
OIウエーハの電気的信頼性やデバイス作製の歩留まり
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(e)は、ボンドウエーハの薄膜化
を、研削・研磨法と気相エッチングにより行う場合のS
OIウエーハの製造工程の一例を示したものである。
【図2】(a)〜(g)は、ボンドウエーハの薄膜化
を、イオン注入分離法により行う場合のSOIウエーハ
の製造工程の一例を示したものである。
【図3】ウエーハを急速加熱・急速冷却できる装置の一
例を示した概略図である。
【符号の説明】
1…SOIウエーハ、 2…ボンドウエーハ、 3…ベ
ースウエーハ、4…酸化膜、 5…SOI層、 6…微
小気泡層(封入層)、7…剥離ウエーハ、11…ベルジ
ャ、 12,12’…加熱ヒータ、 13…ハウジン
グ、14…水冷チャンバ、 15…ベースプレート、
16…支持軸、17…ステージ、 18…シリコンウエ
ーハ、 19…モータ、20…熱処理装置。
フロントページの続き (72)発明者 降籏 順一郎 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越半 導体株式会社半導体磯部研究所内 (72)発明者 三谷 清 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越半 導体株式会社半導体磯部研究所内 Fターム(参考) 4G077 AA02 AA03 BB03 CF00 EB06 EH09 FB05 FE05 FF01 FF07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チョクラルスキー法によるシリコン単結
    晶からSOI層を形成するボンドウエーハを作製し、該
    ボンドウエーハと支持基板となるベースウエーハとを酸
    化膜を介して結合して、その後ボンドウエーハの薄膜化
    を行うSOIウエーハの製造方法において、 前記ボンドウエーハとして、チョクラルスキー法による
    シリコン単結晶の成長速度を0.6mm/min以上と
    して引き上げ、含有酸素濃度が16ppma以下のCO
    Pが高密度に存在するシリコン単結晶棒を成長し、該シ
    リコン単結晶棒をスライスしてシリコンウエーハに加工
    し、該シリコンウエーハに還元性雰囲気中の熱処理を加
    えたものを用いることを特徴とするSOIウエーハの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 チョクラルスキー法によるシリコン単結
    晶からSOI層を形成するボンドウエーハを作製し、該
    ボンドウエーハと支持基板となるベースウエーハとを酸
    化膜を介して結合して、その後ボンドウエーハの薄膜化
    を行うSOIウエーハの製造方法において、 前記ボンドウエーハとして、チョクラルスキー法による
    シリコン単結晶の成長速度を0.6mm/min以上と
    して引き上げ、含有酸素濃度が16ppma以下のCO
    Pが高密度に存在するシリコン単結晶棒を成長し、該シ
    リコン単結晶棒をスライスしてシリコンウエーハに加工
    し、該シリコンウエーハに急速加熱・急速冷却装置を用
    いて、還元性雰囲気中において1200℃以上の温度で
    1秒間以上の熱処理を加えたものを用いることを特徴と
    するSOIウエーハの製造方法。
  3. 【請求項3】 チョクラルスキー法によるシリコン単結
    晶からSOI層を形成するボンドウエーハを作製し、該
    ボンドウエーハと支持基板となるベースウエーハとを酸
    化膜を介して結合して、その後ボンドウエーハの薄膜化
    を行うSOIウエーハの製造方法において、 前記ボンドウエーハとして、チョクラルスキー法による
    シリコン単結晶の成長速度を0.6mm/min以上と
    して引き上げ、含有酸素濃度が16ppma以下のCO
    Pが高密度に存在するシリコン単結晶棒を成長し、該シ
    リコン単結晶棒をスライスしてシリコンウエーハに加工
    し、該シリコンウエーハにバッチ式熱処理炉を用いて、
    還元性雰囲気中において1200℃以上の温度で30分
    以上の熱処理を加えたものを用いることを特徴とするS
    OIウエーハの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記熱処理を加えたボンドウエーハを、
    ベースウエーハと結合する前に研磨することを特徴とす
    る請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のSO
    Iウエーハの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記研磨は、研磨代5〜15nmで研磨
    することを特徴とする請求項4に記載のSOIウエーハ
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ボンドウエーハの薄膜化は、研削・
    研磨法と気相エッチング法により行うことを特徴とする
    請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のSOI
    ウエーハの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ボンドウエーハの薄膜化は、イオン
    注入分離法により行うことを特徴とする請求項1ないし
    請求項5のいずれか1項に記載のSOIウエーハの製造
    方法。
  8. 【請求項8】 前記還元性雰囲気を、100%水素雰囲
    気、あるいは水素とアルゴンの混合雰囲気とすることを
    特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記
    載したSOIウエーハの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項8に記載の製造方
    法により製造されたSOIウエーハ。
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