JP2000047521A - 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置 - Google Patents

定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置

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JP2000047521A
JP2000047521A JP10223729A JP22372998A JP2000047521A JP 2000047521 A JP2000047521 A JP 2000047521A JP 10223729 A JP10223729 A JP 10223729A JP 22372998 A JP22372998 A JP 22372998A JP 2000047521 A JP2000047521 A JP 2000047521A
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fixing
temperature
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power supply
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JP10223729A
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Akihiro Kashiwabara
昭弘 柏原
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、定着条件の異なる記録媒体に対し
て、記録媒体が最適な定着条件で定着処理されるよう
に、すばやく目標定着温度を設定し、定着体に記録媒体
が巻き付くことのない定着装置及びこの定着装置を備え
る画像形成装置の提供を目的とする。 【解決手段】 電力制御回路及び温調整御回路が、普通
紙と定着条件の異なるOHPシート対し定着ローラ10
1を最適な目標定着温度に切り換えをし、サーミスタ2
03の検知温度に応じて、定着ローラ101が上記目標
定着温度に維持するように、電源からヒータHへの電力
の供給を調整すると共に、ファン10の駆動を調整する
よう設定されていることにより達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、定着装置及びこの
定着装置を備える画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、定着装置においては、記録媒体た
る転写紙が、定着処理を施された後に、定着体たる定着
ローラに巻き付くことのないように、上記定着ローラに
当接する分離手段たる分離爪を設けることによって、定
着処理を施された転写紙を分離爪が定着ローラから剥離
し、定着装置外へ排紙するようになっている定着装置が
知られており、実用に供されている。
【0003】かかる定着装置にあっては、通常、定着ロ
ーラの表面がテフロン(登録商標)コーティングされ、
上記テフロンコーティングの表面にはオイルが塗布され
ている。
【0004】したがって、かかる定着装置に備えられた
分離爪は、定着ローラに適当な当接力で当接している場
合、定着ローラと分離爪との摩擦係数が小さいため、分
離爪により定着ローラを傷つけることが少ないようにな
っている。
【0005】ところが、かかる定着装置は、OHP(オ
ーバーヘッドプロジェクター)用紙(以下、OHPシー
トという)を定着させる場合、普通用紙よりも巻き付き
やすいため、定着爪ジャム(分離爪に転写紙が引っかか
り分離爪付近で滞留すること)が発生しやすい。
【0006】定着爪ジャムは、通常、OHPシートの基
材が、PET(ポリエチレンテレフタラート)から成っ
ているため、定着処理時の熱により、OHPシートの剛
性が下がり粘弾性が上がり、OHPシートが定着ローラ
に巻き付き、OHPシートの定着ローラに巻き付く力が
分離爪のOHPシートを剥離する力より大きい場合に起
こる。
【0007】そのため、かかる従来の定着装置にあって
は、上記定着爪ジャムを防止するため、定着ローラ表面
に塗布するオイル量を増やし、OHPシートを剥離する
力を大きくしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、定着ローラ表
面に塗布するオイルの量を増やすと、OHPシート表面
にユーザが認識できるほどのオイルが付着するだけでな
く、通常用紙に定着処理を行った際に、オイルが用紙に
吸収され、オイル汚染という弊害が発生する虞があっ
た。
【0009】又、一般的なカラー複写機においては、特
開平7−295440にて開示されているように、普通
紙上に画像を形成する場合に最適な定着処理が行われる
ように、定着温度や定着速度が設定されている。しかし
ながら、OHPシート上に形成された画像を定着する場
合には、OHPシートの熱容量が普通紙に比べて、定着
温度を高くしたり定着速度を遅くする必要がある。特
に、カラー複写機のようにOHPシート上に異なる色の
トナー像を多重転写する場合には、多重トナーを混合さ
せるために十分な熱量を加える必要がある。このため、
OHPシート上に画像を形成する場合には、操作パネル
で複写モードを「普通紙モード」から「OHPモード」
に切り換えることにより、各記録紙において最適な定着
条件が得られるように定着条件を切り換えていた。
【0010】ここで会議の資料として、会議の原稿から
OHPシートの他に参加者の人数分のコピーを必要とす
ることが多い。このような資料を、複写機を使用して作
成する場合の動作について考える。
【0011】この場合、従来の複写機においては、先ず
一枚目の原稿を複写機のプラテンガラス上に載置し、次
に「OHPモード」を選択して定着温度を上昇させ、複
写枚数を一枚に設定した後、複写開始ボタンを押す。こ
れにより一枚目のOHPシート上に一枚目の原稿の画像
が形成された後、OHPシートに適した条件で、すなわ
ち、カラーコピーの時には、普通紙よりも高い温度で定
着が行われ、一枚目の原稿の画像に対応した画像が一枚
目のOHPシート上に記録される。
【0012】一方、白黒コピーの時には、普通紙の場合
よりも低い温度で定着できる。これは、白黒用OHPシ
ートが、ベースのPETフィルムの上にPP樹脂をコー
ティングし、トナーの定着性を向上させているからであ
る。尚、PP樹脂は、PETに比べ70〜80℃低いた
め、物性値が低いトナー(樹脂)とは、170℃付近で
定着できる。
【0013】これに対し、普通紙に定着処理を行う場
合、普通紙はトナーを紙繊維の間に溶融し定着させるた
め、200℃程度の定着温度を必要とする。
【0014】特開平7−295440では、複数の原稿
に対応した複数のOHPシートと複数の普通紙のコピー
について、待ち時間を短縮し、全体としてコピー時間を
短縮するために、OHPシートと普通紙とを連続的にコ
ピーするためのコピー手順について提案されている。
【0015】しかしながら、通常「普通紙モード」で設
定されている定着条件を一般的に「OHPモード」にす
ばやく変更し、待ち時間を短縮させる方法については開
示していない。
【0016】そこで、本発明は、定着条件の異なる記録
媒体に対して、記録媒体が最適な定着条件で定着処理さ
れるように、すばやく目標定着温度を設定し、定着体に
記録媒体が巻き付くことのない定着装置及びこの定着装
置を備える画像形成装置の提供を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本出願によれば、上記目
的は、未定着像を担持した記録媒体を介して定着体と加
圧体とを圧接させながら上記記録媒体に熱を付与するこ
とにより上記未定着像を上記記録媒体に定着させる定着
装置であって、電源からの電力の供給により発熱する加
熱手段と、加熱手段からの熱を伝導する回転自在な定着
体と、上記記録媒体を介して上記定着体と圧接し回転す
る加圧体と、定着体の温度を検知する検知手段と、検知
手段の検知温度に応じて、定着体が目標定着温度に維持
するように電源から加熱手段への電力の供給を調整する
制御手段とを有する定着装置において、定着体を冷却す
る冷却手段を有し、制御手段は、定着条件の異なる記録
媒体に対してそれぞれの目標定着温度の切り換えが可能
であり、定着体が目標定着温度に維持するように、冷却
手段の駆動を調整可能であるということにより達成され
る。
【0018】又、本出願によれば、上記目的は、第一の
発明において、制御手段は、定着体の目標定着温度が高
い温度から低い温度に切り換えられる際、目標定着温度
に達するまで、電源から加熱手段への電力を遮断させ、
且つ、電源から冷却手段を駆動させるという第二の発明
によっても達成される。
【0019】更に、本出願によれば、上記目的は、第二
の発明において、定着体及び加圧体は、目標定着温度が
高い温度から低い温度に切り換えられる際、目標定着温
度に達するまで回転可能であるという第三の発明によっ
ても達成される。
【0020】又、本出願によれば、上記目的は、回転自
在な定着体と、上記記録媒体を介して上記定着体と圧接
し回転する加圧体と、定着体に当接し定着体から記録媒
体を分離する分離部材とを有する定着装置において、分
離部材の定着体への当接圧を加変圧とする変圧手段を有
し、変圧手段は、定着条件の異なる記録媒体に対してそ
れぞれ分離部材の当接圧の切り換えが可能であるという
第四の発明によっても達成される。
【0021】更に、本出願によれば、上記目的は、未定
着像を担持した記録媒体を介して定着体と加圧体とを圧
接させながら上記記録媒体に熱を付与することにより上
記未定着像を上記記録媒体に定着させる定着装置であっ
て、電源からの電力の供給により発熱する加熱手段と、
加熱手段からの熱を伝導する回転自在な定着体と、上記
記録媒体を介して上記定着体と圧接し回転する加圧体
と、定着体の温度を検知する検知手段と、検知手段の検
知温度に応じて、定着体が目標定着温度に維持するよう
に電源から加熱手段への電力の供給を調整する制御手段
と、定着体に当接し定着体から記録媒体を分離する分離
部材とを有する定着装置において、定着体を冷却する冷
却手段と、分離部材の定着体への当接力を加変圧とする
変圧手段とを有し、変圧手段は、定着条件の異なる記録
媒体に対してそれぞれ分離部材の当接圧の切り換えが可
能であり、制御手段は、定着条件の異なる記録媒体に対
してそれぞれの目標定着温度の切り換えが可能であり、
目標定着温度の切り換えに応じて、冷却手段の駆動を調
整可能であるという第五の発明によっても達成される。
【0022】又、本出願によれば、上記目的は、第五の
発明において、制御手段は、定着体の目標定着温度が高
い温度から低い温度に切り換えられる際、目標定着温度
に達するまで、電源から加熱手段への電力を遮断させ、
且つ、電源から冷却手段を駆動させるという第六の発明
のよっても達成される。
【0023】更に、本出願によれば、上記目的は、第六
の発明において、定着体及び加圧体は、目標定着温度が
高い温度から低い温度に切り換えられる際、目標定着温
度に達するまで回転可能であるという第七の発明によっ
ても達成される。
【0024】又、本出願によれば、上記目的は、一連の
画像形成プロセスによって形成された画像を記録媒体に
記録する画像形成装置であって、第一の発明定着装置を
備えるという第八の発明によっても達成される。
【0025】更に、本出願によれば、上記目的は、第八
の発明において、制御手段は、定着体の目標定着温度が
高い温度から低い温度に切り換えられる際、目標定着温
度に達するまで、電源から加熱手段への電力を遮断さ
せ、且つ、電源から冷却手段を駆動させるという九の発
明によっても達成される。
【0026】又、本出願によれば、上記目的は、第九の
発明において、定着体及び加圧体は、目標定着温度が高
い温度から低い温度に切り換えられる際、目標定着温度
に達するまで回転可能であるという第十の発明によって
も達成される。
【0027】更に、本出願によれば、上記目的は、一連
の画像形成プロセスによって形成された画像を記録媒体
に記録する画像形成装置であって、第四の発明の定着装
置を備えるという第十一の発明によっても達成される。
【0028】又、本出願によれば、上記目的は、一連の
画像形成プロセスによって形成された画像を記録媒体に
記録する画像形成装置であって、第五の発明の定着装置
を備えるという第十二の発明によっても達成される。
【0029】更に、本出願によれば、上記目的は、第十
二の発明のおいて、制御手段は、定着体の目標定着温度
が高い温度から低い温度に切り換えられる際、目標定着
温度に達するまで、電源から加熱手段への電力を遮断さ
せ、且つ、電源から冷却手段を駆動させるという第十三
の発明によっても達成される。
【0030】又、本出願によれば、上記目的は、第十三
の発明において、定着体及び加圧体は、目標定着温度が
高い温度から低い温度に切り換えられる際、目標定着温
度に達するまで回転可能であるという第十四の発明によ
っても達成される。
【0031】すなわち、本出願にかかる第一の発明にあ
っては、制御手段が、定着条件の異なる記録媒体に対し
それぞれの目標定着温度に切り換えをし、検知手段の検
知温度に応じて、定着体が上記目標定着温度に維持する
ように、電源から加熱手段への電力の供給を調整すると
共に、冷却手段の駆動を調整する。
【0032】又、本出願にかかる第二の発明にあって
は、制御手段が、定着体の目標定着温度が高い温度から
低い温度に切り換えられた際、上記目標温度に達するま
で、検知手段の検知温度に応じて、定着体が上記目標定
着温度に維持するように、電源から加熱手段への電力の
供給を遮断させると共に、冷却手段の駆動をさせる。
【0033】更に、本出願にかかる第三の発明にあって
は、定着体の目標定着温度が高い温度から低い温度に切
り換えられた際、上記目標温度に達するまで、定着体及
び加圧体が回転し、制御手段が、検知手段の検知温度に
応じて、定着体が上記目標定着温度に維持するように、
電源から加熱手段への電力の供給を遮断させると共に、
冷却手段の駆動させる。
【0034】又、本出願にかかる第四の発明にあって
は、可変手段が、定着条件の異なる記録媒体に対し分離
手段の定着体への当接圧を切り換える。
【0035】更に、本出願にかかる第五の発明にあって
は、可変手段が、定着条件の異なる記録媒体に対し分離
手段の定着体への当接圧を切り換えをし、制御手段が、
定着条件の異なる記録媒体に対しそれぞれの目標定着温
度に切り換えをし、検知手段の検知温度に応じて、定着
体が上記目標定着温度に維持するように、電源から加熱
手段への電力の供給を調整すると共に、冷却手段の駆動
を調整する。
【0036】又、本出願にかかる第六の発明にあって
は、可変手段が、定着条件の異なる記録媒体に対し分離
手段の定着体への当接圧を切り換えをし、定着体の目標
定着温度が高い温度から低い温度に切り換えられた際、
上記目標温度に達するまで、制御手段が、検知手段の検
知温度に応じて、定着体が上記目標定着温度に維持する
ように、電源から加熱手段への電力の供給を遮断させる
と共に、冷却手段の駆動させる。
【0037】又、本出願にかかる第七の発明にあって
は、可変手段が、定着条件の異なる記録媒体に対し分離
手段の定着体への当接圧を切り換えをし、定着体の目標
定着温度が高い温度から低い温度に切り換えられた際、
上記目標温度に達するまで、定着体及び加圧体が回転
し、制御手段が、検知手段の検知温度に応じて、定着体
が上記目標定着温度に維持するように、電源から加熱手
段への電力の供給を遮断させると共に、冷却手段の駆動
させる。
【0038】更に、本出願にかかる第八の発明にあって
は、制御手段が、定着条件の異なる記録媒体に対しそれ
ぞれの目標定着温度に切り換えをし、検知手段の検知温
度に応じて、定着体が上記目標定着温度に維持するよう
に、電源から加熱手段への電力の供給を調整すると共
に、冷却手段の駆動を調整する。
【0039】又、本出願にかかる第九の発明にあって
は、制御手段が、定着体の目標定着温度が高い温度から
低い温度に切り換えられた際、上記目標温度に達するま
で、検知手段の検知温度に応じて、定着体が上記目標定
着温度に維持するように、電源から加熱手段への電力の
供給を遮断させると共に、冷却手段の駆動をさせる。
【0040】更に、本出願にかかる第十の発明にあって
は、定着体の目標定着温度が高い温度から低い温度に切
り換えられた際、上記目標温度に達するまで、定着体及
び加圧体が回転し、制御手段が、検知手段の検知温度に
応じて、定着体が上記目標定着温度に維持するように、
電源から加熱手段への電力の供給を遮断させると共に、
冷却手段の駆動させる。
【0041】又、本出願にかかる第十一の発明にあって
は、可変手段が、定着条件の異なる記録媒体に対し分離
手段の定着体への当接圧を切り換える。
【0042】更に、本出願にかかる第十二の発明にあっ
ては、可変手段が、定着条件の異なる記録媒体に対し分
離手段の定着体への当接圧を切り換えをし、制御手段
が、定着条件の異なる記録媒体に対しそれぞれの目標定
着温度に切り換えをし、検知手段の検知温度に応じて、
定着体が上記目標定着温度に維持するように、電源から
加熱手段への電力の供給を調整すると共に、冷却手段の
駆動を調整する。
【0043】又、本出願にかかる第十三の発明にあって
は、可変手段が、定着条件の異なる記録媒体に対し分離
手段の定着体への当接圧を切り換えをし、定着体の目標
定着温度が高い温度から低い温度に切り換えられた際、
上記目標温度に達するまで、制御手段が、検知手段の検
知温度に応じて、定着体が上記目標定着温度に維持する
ように、電源から加熱手段への電力の供給を遮断させる
と共に、冷却手段の駆動させる。
【0044】更に、本出願にかかる第十四の発明にあっ
ては、可変手段が、定着条件の異なる記録媒体に対し分
離手段の定着体への当接圧を切り換えをし、定着体の目
標定着温度が高い温度から低い温度に切り換えられた
際、上記目標温度に達するまで、定着体及び加圧体が回
転し、制御手段が、検知手段の検知温度に応じて、定着
体が上記目標定着温度に維持するように、電源から加熱
手段への電力の供給を遮断させると共に、冷却手段の駆
動させる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に関し
て、添付図面の図1乃至図12に基づき説明する。
【0046】(第一の実施形態)先ず、本発明における
第一の実施形態の画像形成装置の一例たる電子写真方式
の複写機100(以下、複写機100という)について
図1乃至図9に基づき説明する。
【0047】複写機100は、図1に示すように、潜像
担持体たるドラム状の回転自在な感光体2と、現像装置
5と、原稿からの画像情報に応じた露光処理工程により
感光体2の外周面に上記画像情報に応じた静電潜像を形
成するためのレーザスキャナユニット4(以下、スキャ
ナ4と略称する。)と、記録媒体たる転写材Pに転写処
理工程を施すためのロール状の回転自在な転写体6と、
転写処理済みの転写材Pに加熱及び加圧により定着処理
を施すようになっている定着装置1とを備えている。
【0048】複写機100に備えられた感光体2の周囲
には、スキャナ4による露光処理前に感光体2の外周面
を規定電位分布に帯電せしめるための回転自在な一次帯
電ローラ3が配設されており、一次帯電ローラ3は、ス
キャナ4による露光処理前において商用電源等から規定
電位分布に帯電せしめるようになっている。
【0049】複写機100に備えられたスキャナ4は、
原稿からの画像情報の時系列的電気デジタル画素信号に
応じたレーザLaにより、感光体2の外周面の帯電処理
済みの部位を走査し露光することにより上記画像情報に
応じた静電潜像を上記外周面に形成するようになってい
る。
【0050】次に、複写機100における一連の画像形
成プロセスに関して説明する。
【0051】先ず、複写機100への一連の画像形成プ
ロセスの開始指示のために複写機100の本体に設けら
れたスタートボタン等(図示せず)が押されるなどによ
り、感光体2が矢印K1方向に規定周速度にて回転駆動
を開始されると共に、規定バイアスが印加されている帯
電ローラ3と感光体2とが互いに摺接し合うことにより
感光体2の外周面が規定電位分布に帯電せしめられる。
【0052】次に、画像情報提供装置からの画像情報に
応じて感光体2の外周面の帯電処理済みの部位がスキャ
ナ4により走査及び露光されることにより上記画像情報
に応じた静電潜像が上記部位に形成されたのち、現像装
置5の現像剤により上記静電潜像が顕像に可視像化さ
れ、所定枚数の転写材Pを収容可能であると共に複写機
100の本体にて取り外し自在に支持されたカセット8
から回転自在な給紙ローラ8a等により感光体2と転写
体6との間に形成された空間へと所定のタイミング等に
て搬送されてきた転写材Pに転写体6により上記顕像が
転写される。
【0053】そして、転写処理済みの転写材P(以下、
未定着像を担持した転写材Pという)は、定着装置1に
より定着処理が施されたのち複写機100の本体にて回
転自在に支持された排紙ローラ20aにより機外へと排
紙され上記本体の一側面に取り付けられたトレイ20上
に積層されることにより、一連の画像形成プロセスが終
了することとなる。
【0054】次に、本実施形態における複写機100に
備えられた定着装置1に関して、図2に基づき説明す
る。
【0055】図2は、図1の複写機100に備えられた
定着装置1の概略構成を示す模式的断面図である。
【0056】定着装置1は、図2に示すように、定着体
たる定着ローラ101と、加熱手段たるヒータHと、加
圧体たる加圧ローラ102と、検知手段たるサーミスタ
203と、冷却手段たるファン10と、分離手段たる分
離爪103とを備えており、複写機100の内部に制御
手段たる電力制御回路及び温調制御回路(共に図示せ
ず)を備える制御部7を備えている。
【0057】定着ローラ101は、商用電源等の電源か
ら電力を供給し発熱するヒータHが内部に配設され、ア
ルミニウム等の芯金の上に非粘着性樹脂やゴムで被覆さ
れており、矢印で示す方向に回転されるようになってい
る。
【0058】定着ローラ101の外周面にはサーミスタ
203が接触配設され、その検出信号を温度制御回路に
送って、定着ローラ101の外周面の温度を目標定着温
度であるトナー溶融温度に保持するようになっている。
【0059】加圧ローラ102は、表面にシリコーンゴ
ム等の弾性体の比較的厚い層の被覆を有し、定着ローラ
101に圧接され未定着像Tを担持する転写材Pを挟持
搬送するようになっている。
【0060】定着ローラ101及び加圧ローラ102の
前方には、入口ガイド13が配設されており、公知の電
子写真プロセスによりトナー像Tが形成された転写材P
を、入口ガイド13の上面に沿って定着ローラ101及
び加圧ローラ102のニップヘと案内せしめるようにな
っている。
【0061】これにより、上記ニップを通過する転写材
P上の未定着像は定着ローラ101及び加圧ローラ10
2に加熱及び加圧されて上記転写材P上に定着される。
【0062】また、上記ニップよりも上記転写材Pの搬
送方向前方には搬送路14が設けられており、外部トレ
イ20上に排出される。
【0063】更に、定着ローラ101の表面のオフセッ
トトナーを除去するためにウェブクリーニング装置20
5が、定着ローラ101の周りに配設される。
【0064】ウェフクリーニング装置205は、定着ロ
ーラ101の表面に押し付けられながら移動するクリー
ニングウウェブ206と、ウェブ206を供給する供給
ローラ207と、ウェブ206を巻き取る巻取ローラ2
08と、クリーニングウェブ206を定着ローラ101
の表面に押圧する押圧ローラ209とを有している。
【0065】分離爪103は、定着ローラ101の表面
に付着して定着ローラ101の周りに巻き付こうとする
転写材Pを定着ローラ101から分離するようになって
いる。
【0066】尚、本発明においては、分離爪103はポ
リイミドやポリペンズイミダソールの上にPFA等のフ
ッ素樹脂をコーティングしたものである。このような耐
熱性耐摩耗性の優れた樹脂を分離爪の母材として用いる
ことによりコーティングされるフッ素樹脂の焼成をより
完全なものとすることができ、フッ素樹脂の母材への密
毒性の向上と耐磨耗性の向上がなされている。また、下
分離爪210は、定着ローラ101よりも低温の加圧ロ
ーう102に当接するため、やや耐熱性の低い、低コス
トのPPSやポリアミド系の樹脂が用いられている。
【0067】図2及び図3は、分離爪3の往復移動(以
下、レシプロと称する)の駆動系を排紙ローラ20aの
軸より取った場合の本発明の実施形態を示し、図2は定
着ローラ101周りの構成、図4はレシプロの機構、図
5は駆動系の配置をそれぞれ示している。
【0068】分離爪103は、取付板106に固定され
ているホルダー105に対して回転軸104を中心とし
て回動自在であり、引張りバネ120によって付勢され
図3のA方向に所定の圧力で定着ローラ101に当接し
ている。
【0069】取付板106は、回転軸108を中心とし
て回動自在であり、引張りバネ109によって図4のB
の方向に付勢力が与えられており、ストッパー(図示せ
ず)に突き当たり定着ローラ101の所定の位置に位置
決めされている。また、レシプロ方向の位置は引張りバ
ネ110によって図4のC方向に付勢力を与えられ、取
付板106に固定されたレシプロ軸111がレシプロカ
ムギア113に突き当たって固定されている。また、レ
シプロカムギア113とモータ114が固定されている
レシプロ台115に固定されたレシプロ軸116がレシ
プロカムギア117に突き当たって位置決めされてい
る。なお、レシプロカムギア113と117の形状はと
もに円柱を斜めに切断したものであり、図6に示す。
【0070】先ず、図5(A)において、モータ114
は定着ローラ101の回転と共に極僅かずつ回転し、レ
シプロカムギア113を回転させる。すると、レシプロ
軸111がカム部の斜面を移動して、取付板106を定
着ローラ101の軸方向にレシプロさせる。図5(A)
は、レシプロカムギア117のカム部の頂点にレシプロ
軸116が突き当たっているとき、つまり取付板106
が最も奥側に位置しているときである。
【0071】定着ローラ101が止まっていると、定着
ローラ101と分離爪3との接触域に圧痕ができている
ので、複写機100のコピーのスイッチをいれるときの
回転や、メインスイッチをいれた後、または紙詰まり処
理後の前回転のように定着ローラ101が止まっている
状態から回転し始めるときに、分離爪103が定着ロー
ラ101に食い込むことがある。そこで、本実施形態で
は定着ローラ101を回転する前に、モータ118を駆
動させ図5(B)のようにレシプロカムギア117の最
も谷の部分にレシプロ軸116が突き当たるようにレシ
プロカムギア117を180°回転させる。本発明にお
いては、これによるレシプロカムギア117のカムの高
低差であり、かつ分離爪103による移動量であるy
を、分離爪103の爪幅xよりも大きく設定してるの
で、分離爪103による圧痕部と分離爪103が離れ、
その後、定着ローラ101を回転させても分離爪3が定
着ローラに食い込むことがなくなる。さらに、定着ロー
ラ101の回転を一度停止させた後、再び回転させると
きにも、上述の動作と同様に図5(B)の状態から図5
(A)の状態へ移動させてから回転させるので、定着ロ
ーラ101ヘの食い込みはなくなる。その後も図5
(A)の状態と図5(B)の状態との相互間の移行を定
着ローラ101の回転を停止させた後、再度回転させる
前に繰り返すことにより、定着ローラ101ヘの食い込
みを防止している。
【0072】尚、本実施形態においては、モータ118
の回転を用いてレシプロカムギア117を介してレシプ
ロカム台115を移動させているが、ソレノイド等その
他の機械的、物理的、電気的な機構によって移動させて
もよい。
【0073】図9は、本実施形態における定着装置1の
模式的上視図である。
【0074】定着ローラ101の近傍には、定着ローラ
101を急冷する冷却ファン10がダクト11に連通し
て設けられている。
【0075】尚、OHPモードのときには、冷却ファン
10を作動させ、定着ローラ101を回転させることに
よって、定着ローラ101表面の冷却を促進させる。
【0076】定着ローラ101の表面温度が170度に
達すると、OHPシートが定着処理されるようになって
おり、ユーザがOHPモードを選択しない場合、すなわ
ち普通紙に定着処理を施す場合には、定着ローラ101
の表面温度はスタンバイ状態の200℃のまま、普通紙
が定着処理されるようになっている。
【0077】図7は、本実施形態における定着ローラ1
01の温度制御の概略を説明するブロック図であり、図
8は、定着ローラ101の温度制御を説明するフローチ
ャートである。
【0078】複写機100は、図7に示すように、複写
機100本体に電源が投入されることにより、電源から
ヒータHへの通電が行われ、定着ローラ101の表面上
の温度が昇温し、サーミスタ203が定着ローラ102
の表面上の温度を検知するようになっている。
【0079】かかる複写機100は、図8に示すよう
に、複写機100本体に電源が投入されると(S10
1)、電力制御回路及び温度制御回路がヒータHへの電
力を調整し、定着ローラ101を普通紙の最適温度であ
る200℃となるよう制御する(S102)。
【0080】定着ローラ102の温度が200℃に達す
ると、ウエイトアップが完了し(S103)スタンバイ
状態となる(S104)。
【0081】ユーザがコピーモードを入力し(S10
5)スタートキーを押した場合(S106)、コピーモ
ードがOHPか否か(S107)によって、定着ローラ
101の表面温度が異なるように目標定着温度を設定し
制御を行う。
【0082】すなわち、OHPモードを選択した場合、
定着装置1近傍のOHP対応ファン11を作動させ(S
108)、定着ローラ102表面の目標定着温度を普通
紙モードの時より30℃低い170℃に設定し制御を行
う(S109)。
【0083】一方、OHPモードを選択しない場合(普
通紙の場合)、定着ローラ101表面の目標定着温度を
普通紙モードの200℃に設定し制御を行う(S11
1)。
【0084】よって、本実施形態によれば、電力制御回
路及び温調整御回路が、普通紙と定着条件の異なるOH
Pシート対し最適な目標定着温度に切り換えをし、サー
ミスタ203の検知温度に応じて、定着ローラ101が
上記目標定着温度に維持するように、電源からヒータH
への電力の供給を調整すると共に、ファン10の駆動を
調整するよう設定されているので、定着ローラ101が
OHPシートに対し最適な目標定着温度にすばやく達す
ることができ、OHPシートが定着ローラ101に巻き
付くことを防止できる。
【0085】又、本実施形態よれば、電力制御回路及び
温調整御回路が、定着ローラ101の目標定着温度が高
い温度から低い温度に切り換えられた際(定着条件が普
通紙からOHPシートに切り換えられた際)、上記目標
温度に達するまで、サーミスタ203の検知温度に応じ
て、定着ローラ101が上記目標定着温度に維持するよ
うに、電源からヒータHへの電力の供給を遮断させると
共に、ファン10の駆動をさせるよう設定されているの
で、定着ローラ101がOHPシートに対し最適な目標
定着温度にすばやく達することができ、OHPシートが
定着ローラ101に巻き付くことを防止できる。
【0086】更に、本実施形態によれば、定着ローラ1
01の目標定着温度が高い温度から低い温度に切り換え
られた際(定着条件が普通紙からOHPシートに切り換
えられた際)、上記目標温度に達するまで、定着ローラ
101及び加圧ローラ102が回転し、電力制御回路及
び温調整御回路が、サーミスタ203の検知温度に応じ
て、定着ローラ101が上記目標定着温度に維持するよ
うに、電源からヒータHへの電力の供給を遮断させると
共に、ファン10の駆動させるよう設定されているの
で、定着ローラ101が定着条件の異なるOHPシート
に対しそれぞれ最適な目標定着温度にすばやく達するこ
とができ、OHPシートが定着ローラ101に巻き付く
ことを防止できる。
【0087】(第二の実施形態)次に、本発明の第二の
実施形態に関して、図10乃至図12に基づき説明す
る。尚、第一の実施形態と同様の構成に関しては、同符
号を付してその説明を省略する。
【0088】本実施形態の定着装置にあっては、図10
及び図11に示すように、分離爪103の定着ローラ1
01への当接力を可変圧とする可変手段たるソレノイド
SLを有している。
【0089】図12に定着爪103及びソレノイドSL
の制御を説明するフローチャートを示す。
【0090】本実施形態にあっては、図12に示すよう
に、画像形成装置本体に電源が投入されると(S20
1)、制御手段たる電力制御回路及び温度制御回路がヒ
ータHへの電力を調整して、定着ローラ101の表面温
度が200℃となるよう制御する(S202)。
【0091】ユーザがコピーモードを入力し(S20
5)、スタートキーを押した場合(S206)、コピー
モードがOHPモードか否か(S207)によって、分
離手段たる定着爪103の定着ローラ101への当接圧
が異なるよう制御する。
【0092】OHPモードを選択しない場合、図11に
示すように、ソレノイドSLはOFFの状態になってお
り(S210)、この時の定着爪103の当接圧は、約
20gr程度で、普通紙の定着ローラ101からの分離
が完全に行われ、定着ローラ101に対しダメージがな
いようになっている。
【0093】一方、OHPモードを選択した場合、図1
0に示すように、ソレノイドSLはONの状態になって
おり(S208)、この時の定着爪103の当接圧は約
60gr程度で、本実施形態おいて、OHPシートが定
着熱によって剛性が下がり粘弾性が上がり定着ローラ1
01に巻き付いても、確実にOHPシートを定着ローラ
101から剥がし分離することができる。
【0094】尚、定着爪103は、定着ローラ101に
傷を付けないために、通常、定着爪103の当接圧が約
20gr程度となるようOHPシートを使用する以外は
ソレノイドSLをOFFさせるように設定する。
【0095】よって、本実施形態によれば、ソレノイド
SLが、普通紙と定着条件の異なるOHPシートに対し
分離爪103の定着ローラ101への当接圧の切り換え
をし、電力制御回路及び温調整御回路が、OHPシート
に対応する目標定着温度に切り換えをし、サーミスタ2
03の検知温度に応じて、定着ローラ101が上記目標
定着温度に維持するように、電源からヒータHへの電力
の供給を調整すると共に、ファン10の駆動を調整する
よう設定されているので、分離爪103の定着ローラ1
01への当接圧が最適に設定され、 OHPシートが確
実に定着ローラ101から分離させると共に、定着ロー
ラ101がOHPシートに対し最適な目標定着温度にす
ばやく達することができ、OHPシートが定着ローラ1
01に巻き付くことを防止できる。
【0096】
【発明の効果】以上にて説明したように、本出願にかか
る第一の発明によれば、制御手段が、定着条件の異なる
記録媒体に対しそれぞれの目標定着温度に切り換えを
し、検知手段の検知温度に応じて、定着体が上記目標定
着温度に維持するように、電源から加熱手段への電力の
供給を調整すると共に、冷却手段の駆動を調整するよう
設定されているので、定着体が定着条件の異なる記録媒
体に対しそれぞれ最適な目標定着温度にすばやく達する
ことができ、記録媒体が定着体に巻き付くことを防止で
きる。
【0097】又、本出願にかかる第二の発明によれば、
制御手段が、定着体の目標定着温度が高い温度から低い
温度に切り換えられた際、上記目標温度に達するまで、
検知手段の検知温度に応じて、定着体が上記目標定着温
度に維持するように、電源から加熱手段への電力の供給
を遮断させると共に、冷却手段の駆動をさせるよう設定
されているので、定着体が定着条件の異なる記録媒体に
対しそれぞれ最適な目標定着温度にすばやく達すること
ができ、記録媒体が定着体に巻き付くことを防止でき
る。
【0098】更に、本出願にかかる第三の発明によれ
ば、定着体の目標定着温度が高い温度から低い温度に切
り換えられた際、上記目標温度に達するまで、定着体及
び加圧体が回転し、制御手段が、検知手段の検知温度に
応じて、定着体が上記目標定着温度に維持するように、
電源から加熱手段への電力の供給を遮断させると共に、
冷却手段の駆動させるよう設定されているので、定着体
が定着条件の異なる記録媒体に対しそれぞれ最適な目標
定着温度にすばやく達することができ、記録媒体が定着
体に巻き付くことを防止できる。
【0099】又、本出願にかかる第四の発明によれば、
可変手段が、定着条件の異なる記録媒体に対し分離手段
の定着体への当接圧を切り換えるよう設定されているの
で、定着条件の異なる記録媒体に対し分離手段の定着体
への当接圧がそれぞれ最適に設定され、確実に定着体か
ら記録媒体を分離することができ、記録媒体が定着体に
巻き付くことを防止できる。
【0100】更に、本出願にかかる第五の発明によれ
ば、可変手段が、定着条件の異なる記録媒体に対し分離
手段の定着体への当接圧を切り換えをし、制御手段が、
定着条件の異なる記録媒体に対しそれぞれの目標定着温
度に切り換えをし、検知手段の検知温度に応じて、定着
体が上記目標定着温度に維持するように、電源から加熱
手段への電力の供給を調整すると共に、冷却手段の駆動
を調整するよう設定されているので、定着条件の異なる
記録媒体に対し分離手段の定着体への当接圧がそれぞれ
最適に設定され確実に定着体から記録媒体を分離するこ
とができると共に、定着体が定着条件の異なる記録媒体
に対しそれぞれ最適な目標定着温度にすばやく達するこ
とができ、記録媒体が定着体に巻き付くことを防止でき
る。
【0101】又、本出願にかかる第六の発明によれば、
可変手段が、定着条件の異なる記録媒体に対し分離手段
の定着体への当接圧を切り換えをし、定着体の目標定着
温度が高い温度から低い温度に切り換えられた際、上記
目標温度に達するまで、制御手段が、検知手段の検知温
度に応じて、定着体が上記目標定着温度に維持するよう
に、電源から加熱手段への電力の供給を遮断させると共
に、冷却手段の駆動させるよう設定されているので、定
着条件の異なる記録媒体に対し分離手段の定着体への当
接圧がそれぞれ最適に設定され確実に定着体から記録媒
体を分離することができると共に、定着体が定着条件の
異なる記録媒体に対しそれぞれ最適な目標定着温度にす
ばやく達することができ、記録媒体が定着体に巻き付く
ことを防止できる。
【0102】又、本出願にかかる第七の発明によれば、
可変手段が、定着条件の異なる記録媒体に対し分離手段
の定着体への当接圧を切り換えをし、定着体の目標定着
温度が高い温度から低い温度に切り換えられた際、上記
目標温度に達するまで、定着体及び加圧体が回転し、制
御手段が、検知手段の検知温度に応じて、定着体が上記
目標定着温度に維持するように、電源から加熱手段への
電力の供給を遮断させると共に、冷却手段の駆動させる
よう設定されているので、定着条件の異なる記録媒体に
対し分離手段の定着体への当接圧がそれぞれ最適に設定
され確実に定着体から記録媒体を分離することができる
と共に、定着体が定着条件の異なる記録媒体に対しそれ
ぞれ最適な目標定着温度にすばやく達することができ、
記録媒体が定着体に巻き付くことを防止できる。
【0103】更に、本出願にかかる第八の発明によれ
ば、制御手段が、定着条件の異なる記録媒体に対しそれ
ぞれの目標定着温度に切り換えをし、検知手段の検知温
度に応じて、定着体が上記目標定着温度に維持するよう
に、電源から加熱手段への電力の供給を調整すると共
に、冷却手段の駆動を調整するよう設定されているの
で、定着体が定着条件の異なる記録媒体に対しそれぞれ
最適な目標定着温度にすばやく達することができ、記録
媒体が定着体に巻き付くことを防止できる。
【0104】又、本出願にかかる第九の発明によれば、
制御手段が、定着体の目標定着温度が高い温度から低い
温度に切り換えられた際、上記目標温度に達するまで、
検知手段の検知温度に応じて、定着体が上記目標定着温
度に維持するように、電源から加熱手段への電力の供給
を遮断させると共に、冷却手段の駆動をさせるよう設定
されているので、定着体が定着条件の異なる記録媒体に
対しそれぞれ最適な目標定着温度にすばやく達すること
ができ、記録媒体が定着体に巻き付くことを防止でき
る。
【0105】更に、本出願にかかる第十の発明によれ
ば、定着体の目標定着温度が高い温度から低い温度に切
り換えられた際、上記目標温度に達するまで、定着体及
び加圧体が回転し、制御手段が、検知手段の検知温度に
応じて、定着体が上記目標定着温度に維持するように、
電源から加熱手段への電力の供給を遮断させると共に、
冷却手段の駆動させるよう設定されているので、定着体
が定着条件の異なる記録媒体に対しそれぞれ最適な目標
定着温度にすばやく達することができ、記録媒体が定着
体に巻き付くことを防止できる。
【0106】又、本出願にかかる第十一の発明によれ
ば、可変手段が、定着条件の異なる記録媒体に対し分離
手段の定着体への当接圧を切り換えるよう設定されてい
るので、定着条件の異なる記録媒体に対し分離手段の定
着体への当接圧がそれぞれ最適に設定され、確実に定着
体から記録媒体を分離することができ、記録媒体が定着
体に巻き付くことを防止できる。
【0107】更に、本出願にかかる第十二の発明によれ
ば、可変手段が、定着条件の異なる記録媒体に対し分離
手段の定着体への当接圧を切り換えをし、制御手段が、
定着条件の異なる記録媒体に対しそれぞれの目標定着温
度に切り換えをし、検知手段の検知温度に応じて、定着
体が上記目標定着温度に維持するように、電源から加熱
手段への電力の供給を調整すると共に、冷却手段の駆動
を調整するよう設定されているので、定着条件の異なる
記録媒体に対し分離手段の定着体への当接圧がそれぞれ
最適に設定され確実に定着体から記録媒体を分離するこ
とができると共に、定着体が定着条件の異なる記録媒体
に対しそれぞれ最適な目標定着温度にすばやく達するこ
とができ、記録媒体が定着体に巻き付くことを防止でき
る。
【0108】又、本出願にかかる第十三の発明によれ
ば、可変手段が、定着条件の異なる記録媒体に対し分離
手段の定着体への当接圧を切り換えをし、定着体の目標
定着温度が高い温度から低い温度に切り換えられた際、
上記目標温度に達するまで、制御手段が、検知手段の検
知温度に応じて、定着体が上記目標定着温度に維持する
ように、電源から加熱手段への電力の供給を遮断させる
と共に、冷却手段の駆動させるよう設定されているの
で、定着条件の異なる記録媒体に対し分離手段の定着体
への当接圧がそれぞれ最適に設定され確実に定着体から
記録媒体を分離することができると共に、定着体が定着
条件の異なる記録媒体に対しそれぞれ最適な目標定着温
度にすばやく達することができ、記録媒体が定着体に巻
き付くことを防止できる。
【0109】又、本出願にかかる第十四の発明によれ
ば、可変手段が、定着条件の異なる記録媒体に対し分離
手段の定着体への当接圧を切り換えをし、定着体の目標
定着温度が高い温度から低い温度に切り換えられた際、
上記目標温度に達するまで、定着体及び加圧体が回転
し、制御手段が、検知手段の検知温度に応じて、定着体
が上記目標定着温度に維持するように、電源から加熱手
段への電力の供給を遮断させると共に、冷却手段の駆動
させるよう設定されているので、定着条件の異なる記録
媒体に対し分離手段の定着体への当接圧がそれぞれ最適
に設定され確実に定着体から記録媒体を分離することが
できると共に、定着体が定着条件の異なる記録媒体に対
しそれぞれ最適な目標定着温度にすばやく達することが
でき、記録媒体が定着体に巻き付くことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態における画像形成装置
の概略構成を示す模式的断面図である。
【図2】図1の画像形成装置に備えられた定着装置の普
通紙定着時の概略構成を示す模式的断面図である。
【図3】図2の定着装置のOHPシート定着時の概略構
成を示す模式的断面図である。
【図4】図2の定着装置に備えられた分離手段の概略構
成を示す模式的上視図である。
【図5】(A)は、図4の分離手段が定着体と圧接して
いる状態を示す模式図であり、(B)は、離れている状
態を示す模式図である。
【図6】図5の分離手段に備えられたカムの形状を示す
斜視図である。
【図7】本発明の第一の実施形態における定着体の温度
制御を説明するブロック図である。
【図8】本発明の第一の実施形態における定着体の温度
制御を説明するフローチャートである。
【図9】図2の定着装置に備えられた冷却手段の概略構
成を示す上視図である。
【図10】本発明の第二の実施形態における定着装置の
OHPシート定着時の概略構成を示す模式的断面図であ
る。
【図11】図3の定着装置の普通紙定着時の概略構成を
示す模式的断面図である。
【図12】本発明の第二の実施形態における分離手段の
定着体への当接力制御を説明するフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 定着装置 10 ファン(冷却手段) 100 複写機(画像形成装置) 101 定着ローラ(定着体) 102 加圧ローラ(加圧体) 103 分離爪(分離手段) 203 サーミスタ(検知手段) SL ソレノイド(可変手段) P 転写材(記録媒体) H ヒータ(加熱手段)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未定着像を担持した記録媒体を介して定
    着体と加圧体とを圧接させながら上記記録媒体に熱を付
    与することにより上記未定着像を上記記録媒体に定着さ
    せる定着装置であって、電源からの電力の供給により発
    熱する加熱手段と、加熱手段からの熱を伝導する回転自
    在な定着体と、上記記録媒体を介して上記定着体と圧接
    し回転する加圧体と、定着体の温度を検知する検知手段
    と、検知手段の検知温度に応じて、定着体が目標定着温
    度に維持するように電源から加熱手段への電力の供給を
    調整する制御手段とを有する定着装置において、定着体
    を冷却する冷却手段を有し、制御手段は、定着条件の異
    なる記録媒体に対してそれぞれの目標定着温度の切り換
    えが可能であり、定着体が目標定着温度に維持するよう
    に、冷却手段の駆動を調整可能であることを特徴とする
    定着装置。
  2. 【請求項2】 制御手段は、定着体の目標定着温度が高
    い温度から低い温度に切り換えられる際、目標定着温度
    に達するまで、電源から加熱手段への電力を遮断させ、
    且つ、電源から冷却手段を駆動させることとする請求項
    1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 定着体及び加圧体は、目標定着温度が高
    い温度から低い温度に切り換えられる際、目標定着温度
    に達するまで回転可能であることとする請求項2に記載
    の定着装置。
  4. 【請求項4】 回転自在な定着体と、上記記録媒体を介
    して上記定着体と圧接し回転する加圧体と、定着体に当
    接し定着体から記録媒体を分離する分離部材とを有する
    定着装置において、分離部材の定着体への当接圧を加変
    圧とする変圧手段を有し、変圧手段は、定着条件の異な
    る記録媒体に対してそれぞれ分離部材の当接圧の切り換
    えが可能であることを特徴とする定着装置。
  5. 【請求項5】 未定着像を担持した記録媒体を介して定
    着体と加圧体とを圧接させながら上記記録媒体に熱を付
    与することにより上記未定着像を上記記録媒体に定着さ
    せる定着装置であって、電源からの電力の供給により発
    熱する加熱手段と、加熱手段からの熱を伝導する回転自
    在な定着体と、上記記録媒体を介して上記定着体と圧接
    し回転する加圧体と、定着体の温度を検知する検知手段
    と、検知手段の検知温度に応じて、定着体が目標定着温
    度に維持するように電源から加熱手段への電力の供給を
    調整する制御手段と、定着体に当接し定着体から記録媒
    体を分離する分離部材とを有する定着装置において、定
    着体を冷却する冷却手段と、分離部材の定着体への当接
    力を加変圧とする変圧手段とを有し、変圧手段は、定着
    条件の異なる記録媒体に対してそれぞれ分離部材の当接
    圧の切り換えが可能であり、制御手段は、定着条件の異
    なる記録媒体に対してそれぞれの目標定着温度の切り換
    えが可能であり、目標定着温度の切り換えに応じて、冷
    却手段の駆動を調整可能であることを特徴とする定着装
    置。
  6. 【請求項6】 制御手段は、定着体の目標定着温度が高
    い温度から低い温度に切り換えられる際、目標定着温度
    に達するまで、電源から加熱手段への電力を遮断させ、
    且つ、電源から冷却手段を駆動させることとする請求項
    5に記載の定着装置。
  7. 【請求項7】 定着体及び加圧体は、目標定着温度が高
    い温度から低い温度に切り換えられる際、目標定着温度
    に達するまで回転可能であることとする請求項6に記載
    の定着装置。
  8. 【請求項8】 一連の画像形成プロセスによって形成さ
    れた画像を記録媒体に記録する画像形成装置であって、
    請求項1に記載の定着装置を備える画像形成装置。
  9. 【請求項9】 制御手段は、定着体の目標定着温度が高
    い温度から低い温度に切り換えられる際、目標定着温度
    に達するまで、電源から加熱手段への電力を遮断させ、
    且つ、電源から冷却手段を駆動させることとする請求項
    8に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 定着体及び加圧体は、目標定着温度が
    高い温度から低い温度に切り換えられる際、目標定着温
    度に達するまで回転可能であることとする請求項9に記
    載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 一連の画像形成プロセスによって形成
    された画像を記録媒体に記録する画像形成装置であっ
    て、請求項4に記載の定着装置を備える画像形成装置。
  12. 【請求項12】 一連の画像形成プロセスによって形成
    された画像を記録媒体に記録する画像形成装置であっ
    て、請求項5に記載の定着装置を備える画像形成装置。
  13. 【請求項13】 制御手段は、定着体の目標定着温度が
    高い温度から低い温度に切り換えられる際、目標定着温
    度に達するまで、電源から加熱手段への電力を遮断さ
    せ、且つ、電源から冷却手段を駆動させることとする請
    求項12に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 定着体及び加圧体は、目標定着温度が
    高い温度から低い温度に切り換えられる際、目標定着温
    度に達するまで回転可能であることとする請求項13に
    記載の画像形成装置。
JP10223729A 1998-07-24 1998-07-24 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置 Withdrawn JP2000047521A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1156395A3 (de) * 2000-05-18 2005-01-12 Eastman Kodak Company Verfahren und Vorrichtung zum Erzeugen und Regeln von Temperaturwerten an einer Fixierwalze einer Tonerbild-Fixiereinheit
EP2562605A2 (en) 2011-08-23 2013-02-27 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus
JP2018205573A (ja) * 2017-06-06 2018-12-27 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置

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EP2562605A2 (en) 2011-08-23 2013-02-27 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus
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